JP6982960B2 - 包材および包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、包材および包装体に関する。
再剥離型の粘着剤層を有する粘着フィルム(再剥離型粘着フィルム)は、取扱いが容易で、各種のラベルや蓋材等に使用されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の再剥離型粘着フィルムでは、貼着・剥離を多数回繰り返したり、粘着剤層に指で触れたり、粘着剤層にオイル成分が接触したりすると、被着体に対する粘着力が著しく低下し、必要な粘着力を維持することができなくなるという問題があった。
特開2013−241614号公報
本発明の目的は、貼着・剥離を複数回行っても粘着力を十分に維持することができる包材および包装体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(9)に記載の本発明により達成される。
(1) 内部に収納物を収納する空間を有する包材本体と、前記包材本体から前記収納物を取り出すための開口をふさぐ蓋体と、前記包材本体と前記蓋体とを接合する粘着剤層とを有する包材であって、
前記粘着剤層の全部または一部の領域は、粘着剤と、オイル成分を吸収し得るオイル吸収材と、可塑剤とを有しており、
前記オイル吸収材が、繰り返し単位中に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるとともに、前記可塑剤が、炭素数が8以上のアルキル基を有するアルコール成分を含むエステル化合物、および、下記式(5)で示される化学構造を有するものを含むものであることを特徴とする包材。
Figure 0006982960
(ただし、式(5)中、lは8以上の整数を示す。)
(2) 前記包材本体は、易破断部を有し、前記易破断部を破断することにより前記開口が形成され、
前記粘着剤層は、前記蓋体側に形成されている上記(1)に記載の包材。
(3) 前記開口は、前記包材本体に形成されており、
前記粘着剤層は、前記包材本体の前記開口を囲む領域に形成されている上記(1)に記載の包材。
) 前記収納物は、オイル成分を含むものである上記(1)ないし()のいずれかに記載の包材。
(5) 前記オイル吸収材は、下記式(1)で示される化学構造を有するものである上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の包材。
Figure 0006982960
(ただし、式(1)中、nは2以上の整数、mは1以上4以下の整数を示す。)
) 前記粘着剤層中の前記オイル吸収材の含有率は、粘着剤100質量部に対し、0.1質量部以上50質量部以下である上記(1)ないし()のいずれかに記載の包材。
) 前記粘着剤は、ドデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含むものである上記(1)ないし()のいずれかに記載の包材。
) 前記粘着剤層は、第1の領域と、被着体に対する接着強度が前記第1の領域に比べて大である第2の領域とを有する上記(1)ないし()のいずれかに記載の包材。
上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の包材と、前記包材の前記空間に収納された収納物とを有することを特徴とする包装体。
本発明によれば、貼着・剥離を複数回行っても粘着力を十分に維持することができる包材および包装体を提供することができる。
本発明の包装体(包材)の第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示す包装体の蓋体を閉じた状態(未使用時)における断面側面図である。 図1に示す包装体の蓋体を開いた状態(使用時)における断面側面図である。 蓋体の構成例を示す平面図である。 粘着剤層の構成例を示す断面側面図である。 本発明の包装体の第2実施形態を示す斜視図である。 図6に示す包装体の蓋体を閉じた状態における断面側面図である。 図6に示す包装体の蓋体を開いた状態における断面側面図である。
以下、本発明の好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の包装体(包材)の第1実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す包装体の蓋体を閉じた状態(未使用時)における断面側面図、図3は、図1に示す包装体の蓋体を開いた状態(使用時)における断面側面図である。以下、これらの図に基づき、本発明の第1実施形態に係る包材および包装体について説明する。なお、以下の説明では、図2および図3中の上側を「上」、下側を「下」と言い、図1〜図3中左側を「基端部」、右側を「先端部」と言う。
[包装体(包材)の構成]
図1〜図3に示すように、本発明の包装体1は、包材2と、包材2の内部に形成された空間Sに収納された収納物10とを有している。
収納物10としては、特に限定されないが、本実施形態では、乾燥した、または液体を含浸したシート(ウェットシート)11とされ、このようなシート11が所望に折りたたまれた状態で複数枚(例えば、6〜100枚)収納されている。液体を含浸したシート11の具体例としては、ウェットティッシュ、化粧落としシート、油とりペーパー、薬用ペーパー、抗菌ペーパー、おしりふき、自動車用ペーパー、窓ふきペーパー、トイレ掃除用ペーパー等が挙げられる。
シート11に含浸されている液体としては、その用途により適宜決定されるが、例えば、水分、オイル成分(例えば、クレンジングオイル、パラフィン、流動パラフィン、ワックス、ワセリン、セレシン、モンタンロウ、ホホバ種子油、ヒマシ油)、アルコール等の揮発成分、界面活性剤、ローション、グリセリン等の保湿成分、香料、抗菌剤等が含まれている。このうち、クレンジングオイルとしては、鉱物油およびシリコーンオイルを含むものがある。
特に、シート11は、オイル成分を含むものであるのが好ましい。この場合には、後述する粘着剤層5がオイル吸収材を有することによる本発明の効果をより有効に発揮することができる。
なお、本発明では、シート11は、液体が含浸されたものに限定されないことは、言うまでもない。
包材2は、包材本体3と、蓋体4とで構成されている。包材本体3は、その内部に収納物10すなわち複数枚のシート11を収納する空間Sを有しており、所望の形状のシート材31(フィルム)を適宜成形、接合等して袋状としたものである。例えば、筒状に形成したシート材31の両端開口部を融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)または接着により封止して封止部32を形成し、袋状としたものである。
シート材31は、可撓性を有するものであるのが好ましく、その構成材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン;ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;アセテート樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合(ABS)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリ−p−フェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル等の各種樹脂材料が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、シート材31は、単層でも複数の層の積層体でもよい。シート材31が積層体で構成されている場合、前記で例示した樹脂材料のうち異なる2種以上の樹脂の層を積層したものが挙げられる。また、樹脂の層に金属層(例えば、金属箔、金属蒸着層等)が接合されたものを用いてもよい。金属層を構成する金属の種類は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウム合金、ステンレス鋼等が挙げられる。
このように、シート材31を積層体で構成すること、特に積層体が金属層を有することにより、シート材31の気体不透過性(ガスバリア性)が向上したり、紫外線の不透過性を付与したりすることができ、収納物10の保存性を向上することができる。
また、シート材31は、各種の表面処理、例えば粘着剤層5との密着性を高めるための表面処理が施されたものであってもよい。例えば、シート材31の少なくとも粘着剤層5が貼着される部分(外周部24の上面および破断片23の上面)に、粘着剤層5との密着性、気密性を高めるための表面処理が施されたものであってもよい。
また、シート材31の表面に、例えば、文字や図形を印刷するための印刷層(印刷用コート層)、保護層、表面性状(光沢等)を改善するための層等の各種の機能層が設けられていてもよい。このような機能層は、蓋体4の上面にも設けられていてもよい。
シート材31の厚さは、特に限定されないが、15μm以上500μm以下であるのが好ましく、20μm以上100μm以下であるのがより好ましい。
このような包材本体3は、使用の際、収納物10であるシート11を取り出すための開口22が形成される。図2には、包装体1の未使用時、すなわち、蓋体4が閉じられ、開口22が形成される前の状態が示されている。図2に示すように、包材本体3の上部には、例えば、ハーフカット、ノッチ(V次状溝)、ミシン目等で構成される易破断部21が線状に設けられている。この易破断部21は、シート材31の他の箇所(易破断部21の近傍)よりも破断強度が小さく、外力が付与されると、シート材31はこの易破断部21で破断され、開封される。易破断部21は、開口22の輪郭に対応した形状(例えば、円形、楕円形、小判形、四角形)に形成されており、易破断部21を破断した後は、シート材31の易破断部21で囲まれる部分(易破断部21より内側の部分)は、破断片23となる。
蓋体4は、開口22をふさぐためのものであり、シート材31と同様の可撓性を有するシート材(フィルム)で構成されている。蓋体4の構成材料としては、前述したシート材31の構成材料と同様のものが挙げられ、また、その好ましい厚さも前述したシート材31の厚さと同様である。なお、蓋体4を構成するシート材と包材2を構成するシート材31とは、構成材料や厚さが異なっていてもよい。
蓋体4は、図2中左側に位置する基端部41を有し、その反対側の端部(先端部)にタブ42を有している。このタブ42を指でつまんで蓋体4を先端部側から上方へ持ち上げ、開口22を形成(開封)し、または既に形成された開口22を露出する操作を行う。かかる操作の際、蓋体4の基端部41は、その直下の粘着剤層5を剥離せず、貼着状態を維持する。これにより、開口22よりシート11を取り出す際には、蓋体4はその基端部41において包材本体3との連結状態が維持される。
この蓋体4の下面(包材本体3側の面)には、後に詳述する粘着剤層5が例えば塗工により形成(接合)されており、この粘着剤層5により包材本体3と蓋体4とが接合されている。この粘着剤層5は、蓋体4の下面のタブ42を除く部分に形成されている。
なお、粘着剤層5は、蓋体4の下面に直接形成(接合)されていてもよいが、粘着剤層5と蓋体4との間に少なくとも1層の中間層(図示せず)が介在していてもよい。この中間層としては、例えば、蓋体4に対する粘着剤層5の接合強度を高めるためのもの(例えば、接着剤層、強粘着剤層)が挙げられる。
また、蓋体4の下面(粘着剤層5の接合面)には、粘着剤層5との接合強度を高めるための表面処理が施されていてもよい。このような表面処理としては、例えば、酸化法や凹凸化法等によるものが挙げられる。酸化法としては、例えば、コロナ放電処理(コロナ処理)、クロム酸処理(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理等が挙げられ、また、凹凸化法としては、例えば、ブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。
これらの表面処理法は、蓋体4の構成材料に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ処理が効果および操作性等の面で好ましい。また、表面処理の他の方法として、プライマー処理を施すこともできる。
以上のような中間層の形成や表面処理の有無に係らず、粘着剤層5の蓋体4に対する接合強度は、包材本体3に対する接合強度よりも大(好ましくは、1.2倍以上50倍以下)となっている。これにより、蓋体4をタブ42側から上方へ持ち上げ、開口22を形成(開封)または露出する操作を行う際、粘着剤層5は、蓋体4側に接合された状態を維持しつつ、包材本体3から剥離する。特に、包材本体3側への糊残り、すなわち粘着剤層5を構成する粘着剤組成物の外周部24表面への残余も防止される。
図2に示すように、包装体1が未使用の状態では、易破断部21は破断されておらず、蓋体4に形成された粘着剤層5が包材本体3の上面に貼着されている。粘着剤層5は、易破断部21すなわち後に形成される開口22を包含する領域に形成されており、粘着剤層5および蓋体4により易破断部21、その内側の部分(破断片23となる部分)および易破断部21の外周部24が覆われている。
この状態から、タブ42を指でつまんで蓋体4を先端部側から上方へ持ち上げると、図1および図3に示すように、粘着剤層5は、蓋体4側に接合された状態を維持しつつ、包材本体3から剥離する。このとき、易破断部21の内側の部分、すなわち破断片23となる部分は、粘着剤層5の下面に貼着された状態が維持され、蓋体4と共に持ち上げられるため、易破断部21が徐々に破断し、開口22が形成(開封)されてゆく。易破断部21の外側近傍である外周部24においては、粘着剤層5が剥離される。蓋体4の基端部41における粘着剤層5を残して(基端部41における粘着剤層5は、シート材31から剥離せずに貼着された状態を維持して)、粘着剤層5をシート材31の易破断部21の外周部24から剥離すると、易破断部21のほぼ全体が破断され、破断片23が粘着剤層5に貼着され(蓋体4側に移行し)、これと共に開口22が形成される。このようにして、包材2が開封される。
以上のようにして包材2が開封されたら、収納物10のうち最上部にあるシート11を指でつまみ、開口22より取り出すことができる。なお、シート11は、通常は1枚ずつ取り出すが、複数枚を同時に取り出してもよい。
シート11を取り出した後は、蓋体4を元の状態(図2に示す状態)に戻す。すなわち、包材本体3の上側に位置するシート材31に形成された開口22の外周部24(開口22を囲む領域)に、粘着剤層5を再び貼着する。これにより、開口22が封止される。このとき、破断片23は、開口22内に戻って開口22を封止すると共に、粘着剤層5は、シート材31の開口22の外周部に好ましくは隙間なく密着するため、包材2の密閉性を確保することができる。これにより、以降の保管中に、収納物10に含浸された液体が揮発し、包材2外に放散されること(収納物10が乾燥すること)が防止される。また、保管中に、外部から包材2内に、塵、埃、細菌等が侵入し、収納物10が汚染することも防止される。
このように、蓋体4にて開口22が封止された状態(図2に示す状態)から次回シート11を取り出す際には、タブ42を指でつまんで蓋体4を先端部側から上方へ持ち上げると、粘着剤層5は、蓋体4側に接合された状態を維持しつつ、外周部24から剥離される。易破断部21は既に破断しているため、破断片23も粘着剤層5に貼着された状態を維持しつつ、蓋体4と共に持ち上げられ、開口22が先端部側から徐々に露出する。蓋体4の基端部41における粘着剤層5を残して、粘着剤層5を外周部24から剥離すると、開口22のほぼ全体が露出する。このようにして、包材2が再び開状態となる。これにより、再び、最上部にあるシート11を取り出すことができる。
シート11を取り出した後は、開口22の外周部24に、粘着剤層5を再び貼着し、蓋体4を閉じる(図2に示す元の状態に戻す)。これにより、開口22が再び封止される。このように、複数回シート11を取り出す作業が行われるが、シート11を取り出す度に、粘着剤層5の外周部24からの剥離および貼着が行われる。すなわち、包装体1では、粘着剤層5の外周部24からの剥離および貼着が繰り返し行われる(以下「複数回の剥離・貼着操作」と言う)。この回数は、未使用の包材2内に収納されているシート11の枚数に相当する場合がある。
次に、粘着剤層5の構成について説明する。粘着剤層5は、蓋体4を基材として、当該蓋体4の下面(裏面)に形成されている。そして、蓋体4と粘着剤層5とは、包材本体3を被着体とする粘着体6を構成している。粘着剤層5(粘着剤層5の全部または一部の領域:以下同様)は、粘着剤と、オイル成分(以下単に「オイル」と言う場合もある)を吸収し得るオイル吸収材とを有している。
本実施形態では、粘着剤層5は、粘着剤と、オイル成分を吸収し得るオイル吸収材とを含む粘着剤組成物で構成されている。なお、オイル成分には、乳化されたオイル成分も含まれる。
粘着剤層5の種類は、特に限定されないが、前述したように、被着体である包材本体3に対し剥離と貼着とが複数回繰り返される使用態様であることから、再剥離型の粘着剤層であるのが好ましい。そのため、粘着剤層5を構成する粘着剤組成物は、再剥離型粘着剤組成物であるのが好ましい。以下、詳細に説明する。
[粘着剤組成物(再剥離型粘着剤組成物)]
前述したように、粘着剤組成物は、再剥離型粘着剤組成物であるのが好ましい。本発明において、「再剥離型」とは、被着体(包材2の開口22の外周部24)に対する貼着および剥離を繰り返し(複数回)行うことが可能なもののことを言う。
本発明における再剥離型粘着剤組成物は、粘着剤と、オイル成分を吸収し得るオイル吸収材とを含む。
このように、オイル吸収材を含むことにより、粘着剤層5の表面(下面)がオイルと接触した際、そのオイルを効率よく吸収、保持し、粘着剤層5の外周部24(被着体)との接触面におけるオイルの存在量を低下させることができる。その結果、オイルと接触した場合であっても、外周部24に対する粘着力を良好に維持することができ、すなわち、包材2の密閉性をより高く維持することができ、前述した効果が発揮される。
粘着剤層5の表面(下面)がオイルと接触する原因としては、第1に、開口22よりシート11を取り出す際、シート11が粘着剤層5の表面に触れて、そこにシート11に含まれているオイル成分が付着すること、第2に、開口22よりシート11を取り出す際、シート11が外周部24の表面(上面)に触れて、そこにシート11に含まれているオイル成分が付着し、その後蓋体4を閉じた際に、粘着剤層5の表面(下面)が外周部24の表面(上面)に付着しているオイルと接触すること、第3に、手指が粘着剤層5の表面に触れた際、手指に付着していたオイル成分(人体から分泌したオイル成分も含む)が粘着剤層5に移行し付着すること、等が挙げられる。
ここで、オイル成分としては、特に限定されないが、例えば、炭素数が5以上の炭化水素、炭素数が5以上の脂肪酸やそのエステル化合物(グリセリン等の多価アルコールとのエステル(例えば、トリグリセリド等)等の油脂等を含む)、各種シリコーンオイル(例えば、メチコン、シクロメチコン等)等が挙げられる。
また、オイル成分には、鉱物油、合成油の他、オリーブオイル、ごま油、ホホバ油等の植物油、魚油、ラード、皮膚から分泌される油等の動物油等も含まれる。
粘着剤層5中に含まれる粘着剤、特に再剥離型粘着剤組成物中に含まれる粘着剤(以下単に「粘着剤」と言う)としては、例えば、アクリル系、合成ゴム系、天然ゴム系、シリコーン系等が挙げられるが、その中でもアクリル系粘着剤またはこれを主とするものが好ましい。
これにより、シート材31(被着体)に対する粘着性をより優れたものとすることができ、十分な粘着力を確保することができる。特に、複数回の剥離・貼着操作に対しても、十分な粘着力を維持することができる。
アクリル系粘着剤は、アクリル酸、メタクリル酸(以下、これらをまとめて「(メタ)アクリル酸」とも表記する。)またはこれらのエステル化合物(アクリレート、メタクリレート(以下、これらをまとめて「(メタ)アクリレート」とも表記する。))等の(メタ)アクリル酸誘導体をモノマー成分として含むものであればよく、前記以外のモノマー成分を含むものであってもよい。
粘着剤は、炭素数が5以上の脂肪族炭化水素基を有するモノマーを構成成分として含むものであるのが好ましい。これにより、粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)全体としての親油性がより優れたものとなる。その結果、後に詳述するオイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイルをより好適に内部に保持することができ、オイルに接触した場合における粘着力の保持効果をより優れたものとすることができる。また、粘着剤とオイル吸収材(特に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材)との親和性をより優れたものとすることができ、粘着剤組成物中での不本意な組成のばらつきをより効果的に防止することができ、各部位でより安定したオイル吸収機能が発揮される。
このように、粘着剤は、炭素数が5以上の脂肪族炭化水素基を有するモノマーを構成成分として含むものであるのが好ましいが、当該脂肪族炭化水素基の炭素数は、6以上であるのがより好ましく、8以上16以下であるのがさらに好ましい。これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
また、前記脂肪族炭化水素基は、環状構造や分岐鎖構造を有するものであってもよいが、直鎖構造のものであるのが好ましい。これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
粘着剤を構成する分子(高分子)中において前記脂肪族炭化水素基を有するモノマーの占める割合は、50質量%以上であるのが好ましく、60質量%以上であるのがより好ましい。これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
アクリル系粘着剤を構成するモノマー成分としては、例えば、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられるが、中でも、ドデシル(メタ)アクリレートが好ましい。
これにより、粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)全体としての親油性がより優れたものとなる。その結果、後に詳述するオイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイルをより好適に内部に保持することができ、オイルに接触した場合における粘着力の保持効果をより優れたものとすることができる。また、粘着剤とオイル吸収材(特に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材)との親和性をより優れたものとすることができ、再剥離型粘着剤組成物中での不本意な組成のばらつきをより効果的に防止することができ、各部位でより安定したオイル吸収機能が発揮される。
アクリル系粘着剤の分子(高分子)中における極性基(例えば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基や、これらの塩等)を有するモノマーの含有率は、十分に低いものであるのが好ましい。
より具体的には、アクリル系粘着剤の分子(高分子)中における極性基を有するモノマーの含有率は、10質量%以下であるのが好ましく、5質量%以下であるのがより好ましく、2質量%以下であるのがさらに好ましい。
これにより、粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)全体としての親油性がより優れたものとなる。その結果、後に詳述するオイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイルをより好適に内部に保持することができ、オイルに接触した場合における粘着力の保持効果をより優れたものとすることができる。
なお、粘着剤としては、溶剤型、エマルジョン型のいずれを用いてもよい。
また、粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)は、粘着剤として、架橋剤により架橋した架橋型粘着剤を含むものであるのが好ましい。
これにより、粘着剤層5の凝集力をより優れたものとすることができ、被着体から剥離する際の糊残りをより効果的に防止することができる。
架橋剤としては、例えば、脂肪族イソシアネート化合物、芳香族イソシアネート化合物、エポキシ化合物、金属キレート化合物、アジリジン系化合物等のポリイミン化合物、メラミン樹脂、尿素樹脂、ジアルデヒド類、メチロールポリマー、金属アルコキシド、金属塩等が使用できる。より具体的には、例えば、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)等やその誘導体である脂肪族イソシアネート化合物、アルミニウム−イソプロピレート、アルミニウム−secブチレート、アルミニウムアセチルアセトナート等のアルミニウムキレート化合物や、テトライソプロピルチタネート、テトラキス(2−エチルヘキソキシ)チタネート等のチタンキレート化合物等の金属キレート化合物等が挙げられる。
架橋剤の含有量は、特に限定されないが、粘着主剤のポリマー成分100質量部に対して、1.5質量部以上7.5質量部以下であるのが好ましく、2質量部以上6.5質量部以下であるのがより好ましく、3質量部以上6質量部以下であるのがさらに好ましい。
これにより、再剥離、すなわち複数回の剥離・貼着操作に適した(過不足の無い適度な)粘着力が得られるとともに、外周部24への糊残りの発生をより効果的に防止することができる。
粘着剤層5が有するオイル吸収材は、オイル成分を吸収し、粘着剤層5の表面に接触したオイル成分を粘着剤層5の内部(粘着剤組成物の内部)に取り込む機能を有するものであるのが好ましい。
粘着剤層5がこのようなオイル吸収材を有することにより、粘着剤層5がオイルと接触した場合に、その表面におけるオイル残量を少なくすることができ、被着体であるシート材31の外周部24との密着性(粘着力)を良好に維持することができる。
オイル吸収材は、前述のような機能を有するものであれば、いかなるものであってもよいが、例えば、内部に空孔を有する多孔質体(フィラーの凝集体等を含む)、オイルを吸収することにより膨潤・ゲル化するゲル化剤等が挙げられる。
このようなオイル吸収材は、より高い効率で、オイル吸収材の内部にオイルを取り込み、その状態をより好適に保持することができる。よって、このようなオイル吸収材を用いることにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
多孔質体で構成されるオイル吸収材において、その空孔率は、特に限定されないが、10体積%以上80体積%以下であるのが好ましく、15体積%以上70体積%以下であるのがより好ましい。
これにより、より多くのオイルを吸収することができるとともに、多孔質体の機械的強度を十分に確保することができ、より安定的に吸収したオイル成分を保持することができる。
多孔質体の構成材料としては、例えば、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、ケイ藻土、二酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム(アルミナ)、モンモリロナイト、カオリン等の粘土鉱物、各種ガラス、各種金属、食塩等の無機化合物、乳酸カルシウム、乳糖等の低分子有機化合物、デキストリン、加工澱粉、多孔質澱粉等の澱粉類、結晶セルロース、メチルセルロース、セルロースエーテル化合物等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール等が挙げられる。
また、多孔質体は、疎水化処理(親油化処理)等の表面処理が施されたものであってもよい。これにより、多孔質体とオイルとの親和性が向上し、多孔質体は、より高い効率で、オイル成分を吸収、保持することができる。
特に、オイル吸収材が多孔質体である場合、その空孔の内壁面に疎水化処理が施されているのが好ましい。これにより、前述した効果がより顕著に発揮される。
このような疎水化処理としては、例えば、シラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤等のカップリング剤で処理する方法、脂肪酸の亜鉛塩やマグネシウム塩やアルミ塩を用いた金属石鹸処理法等が挙げられる。
また、オイル吸収材としては、繰り返し単位中に、複数の脂環構造を有する高分子化合物を用いてもよい。
これにより、オイル吸収材とオイル成分との親和性が向上し、オイル吸収材は、より高い効率で、オイル成分を吸収、保持することができる。また、このようなオイル吸収材は、前述したような粘着剤(特に、炭素数が5以上の脂肪族炭化水素基を有するモノマーを構成成分として含む高分子としての粘着剤)との親和性が特に優れたものであり、粘着剤層5中での不本意な組成のばらつきをより効果的に防止することができ、各部位でより安定したオイル吸収機能が発揮される。
特に、オイル吸収材は、下記式(1)で示される化学構造を有するものであるのが好ましい。
Figure 0006982960
(ただし、式(1)中、nは2以上の整数、mは1以上4以下の整数を示す。)
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
粘着剤層5(粘着剤組成物)は、複数種のオイル吸収材を有するものであってもよい。これにより、これらが相乗的に作用しあい、前述したような効果がより顕著に発揮される。特に、作用メカニズムが異なる複数種のオイル吸収材を組み合わせた場合(例えば、多孔質体と、繰り返し単位中に、複数の脂環構造を有する高分子化合物とを有する場合等)に、前述の効果はさらに顕著なものとなる。より具体的には、例えば、オイル吸収材として、主に速やかなオイルの吸収に寄与する成分(例えば、繰り返し単位中に、複数の脂環構造を有する高分子化合物等)と、粘着剤層に吸収されたオイルを貯蔵する機能を有する成分(例えば、多孔質体等)とを含む場合、これらの成分の間でのオイルの移動により、速やかなオイル吸収と、長期間にわたってオイルの染みだしの防止とを、両立することができ、長期間にわたって、優れた効果が安定的に得られる。
粘着剤層5中(粘着剤組成物中)のオイル吸収材の含有率は、特に限定されないが、粘着剤100質量部に対し、0.1質量部以上50質量部以下であるのが好ましく、1質量部以上30質量部以下であるのがより好ましく、5質量部以上20質量部以下であるのがさらに好ましい。
オイル吸収材の含有率が低すぎると、用いるオイル吸収材の種類によっては、あるいはオイル成分の付着量が過剰な場合等には、前述したようなオイル吸収材を含むことによる効果が十分に発揮されない可能性がある。また、オイル吸収材の含有率が高すぎると、粘着剤の含有率が相対的に低下し、粘着剤の機能、特に、オイル成分の頻回の付着によっても粘着力を十分に維持する機能が不十分となる可能性がある。
粘着剤層5を構成する粘着剤組成物は、可塑剤を含むものであってもよい。
これにより、粘着剤層5の柔軟性、弾性をより優れたものとすることができる。また、再剥離型粘着剤組成物を用いて形成される粘着剤層5において、再剥離性をより優れたものとすることができ、粘着剤層5を被着体であるシート材31から剥離する際(蓋体4をめくって開口22を露出させる際)の手めくり感をより優れたものとすることができる。
可塑剤としては、例えば、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジシクロヘキシル等のフタル酸エステル系可塑剤、トリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリイソノニル、トリメリット酸トリイソデシル、トリメリット酸2−エチルヘキシル等のトリメリット酸エステル系可塑剤、フタル酸系ポリエステル等のポリエステル系可塑剤、リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン酸トリフェニル等のリン酸エステル系可塑剤、エポキシ化アマニ油、エポキシ化ステアリン酸ブチル等のエポキシ系可塑剤等が挙げられるが、炭素数が4以上のアルキレン基を分子内に有するものが好ましい。
これにより、粘着剤組成物(粘着剤層5)全体としての親油性がより優れたものとなる。その結果、オイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイル成分をより好適に内部に保持することができ、オイル成分に接触した場合における粘着力の保持効果をより優れたものとすることができる。また、可塑剤とオイル吸収材(特に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材)との親和性や、可塑剤と粘着剤(特に、前述したような好適な化学構造を有する粘着剤)との親和性をより優れたものとすることができ、粘着剤組成物中、粘着剤層5中での不本意な組成のばらつきをより効果的に防止することができ、各部位でより安定したオイル吸収機能が発揮される。
また、可塑剤としては、分子内に、芳香族環構造を有さないものを用いるのが好ましい。
これにより、粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)全体としての親油性がより優れたものとなる。その結果、オイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイルをより好適に内部に保持することができ、オイルに接触した場合における粘着力の保持効果をより優れたものとすることができる。また、可塑剤とオイル吸収材(特に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材)との親和性や、可塑剤と粘着剤(特に、前述したような好適な化学構造を有する粘着剤)との親和性をより優れたものとすることができ、再剥離型粘着剤組成物中、粘着剤層5中での不本意な組成のばらつきをより効果的に防止することができ、各部位でより安定したオイル吸収機能が発揮される。
また、可塑剤が多価カルボン酸成分とアルコール成分とのエステル化合物である場合、前記アルコール成分は、炭素数が8以上のアルキル基を有するものであるのが好ましい。
これにより、粘着剤組成物(粘着剤層5)全体としての親油性がより優れたものとなる。その結果、オイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイル成分をより好適に内部に保持することができ、オイル成分に接触した場合における粘着力の保持効果をより優れたものとすることができる。また、可塑剤とオイル吸収材(特に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材)との親和性や、可塑剤と粘着剤(特に、前述したような好適な化学構造を有する粘着剤)との親和性をより優れたものとすることができ、粘着剤組成物中、粘着剤層5中での不本意な組成のばらつきをより効果的に防止することができ、各部位でより安定したオイル吸収機能が発揮される。
上記のような条件を満たす可塑剤としては、例えば、下記式(2)、下記式(5)で示される化学構造を有するもの等が挙げられる。
Figure 0006982960
(ただし、式(2)中、mは4以上の整数、lは8以上の整数を示す。)
Figure 0006982960
(ただし、式(5)中、lは8以上の整数を示す。)
このような可塑剤を用いることにより、粘着剤組成物(粘着剤層5)全体としての親油性がさらに優れたものとなる。その結果、オイル吸収材を含むことによる効果と相まって、吸収したオイル成分をさらに好適に内部に保持することができ、オイル成分に接触した場合における粘着力の保持効果をさらに優れたものとすることができる。また、可塑剤とオイル吸収材(特に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材)との親和性や、可塑剤と粘着剤(特に、前述したような好適な化学構造を有する粘着剤)との親和性をさらに優れたものとすることができ、粘着剤組成物中、粘着剤層5中での不本意な組成のばらつきをさらに効果的に防止することができ、各部位でさらに安定したオイル吸収機能が発揮される。
このような効果は、上記式(2)で示される化学構造を有する可塑剤、上記式(5)で示される化学構造を有する可塑剤のうち少なくとも一方を、前述した複数の脂環構造を有する高分子化合物であるオイル吸収材、および、炭素数が5以上の脂肪族炭化水素基を有するモノマーを構成成分として含む粘着剤と併用した場合により顕著に発揮される。
粘着剤層5中(粘着剤組成物中)の可塑剤の含有率は、特に限定されないが、粘着剤100質量部に対し、1質量部以上30質量部以下であるのが好ましく、5質量部以上25質量部以下であるのがより好ましい。
可塑剤の含有率が低すぎると、可塑剤の種類等によっては、前述したような可塑剤を含むことによる効果が十分に発揮されない可能性がある。また、可塑剤の含有率が高すぎると、粘着剤層5の柔軟性が過度となるおそれがある。
粘着剤層5(粘着剤組成物)は、前述した以外の成分(添加剤等)を含むものであってもよい。このような成分としては、例えば、各種樹脂、硬化触媒、溶媒、軟化剤、染料、顔料等の着色剤、アニリド系、フェノール系等の酸化防止剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、光安定剤、分散剤、レベリング剤、帯電防止剤等が挙げられる。これらの成分の含有量は、特に限定されないが、溶媒を除くこれらの成分全体として、10質量%を超えないことが好ましい。
粘着剤層5の厚さは、特に限定されないが、1μm以上100μm以下あるのが好ましく、3μm以上50μm以下であるのがより好ましく、5μm以上30μm以下であるのがさらに好ましい。これにより、粘着剤層5における粘着力を過不足なく得ることができる。
次に、粘着剤層5の形成方法について説明する。粘着剤層5の形成方法は、特に限定されないが、予め用意された蓋体4(シート片)の片面(図2中の下面)に、前述した粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)を付与(塗工)することにより好適に形成することができる。
粘着剤層5を形成するための粘着剤組成物の付与は、例えば、液状の粘着剤組成物(塗布液)を、コンマコーター、グラビアコーター、ナイフコーター、バーコーター等により、蓋体4の表面に塗布することにより行われる。その後、その塗布液による塗膜を固化させることにより、粘着剤層5を形成することができる。
粘着剤層5は、塗布液としての粘着剤組成物とは異なる組成を有するものであってもよい。例えば、粘着剤組成物を塗布した後、含まれる溶媒を除去してもよいし、塗布された塗膜に対し硬化反応、架橋反応を進行させることにより、重合度、架橋度を高めることを行ってもよい。
また、粘着剤層5の形成に際して、粘着剤組成物と他の成分とを混合して、塗布液を調整してもよい。例えば、粘着剤層5の形成に際して、粘着剤組成物と溶媒とを混合してもよい。
用いる溶媒としては、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系溶媒、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒等が挙げられ、これらから選択される1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
塗布液は塗布可能なものであればよく、塗布液における固形分濃度は、特に限定されないが、0.5質量%以上10質量%以下であるのが好ましく、1質量%以上5質量%以下であるのがより好ましい。
また、粘着剤層5は、いったん剥離材(剥離ライナー)上に形成し(例えば前述した塗工により形成し)、その後、その粘着剤層を蓋体4の下面に貼り合せ、剥離材を除去する方法(転写する方法)で形成されてもよい。
また、前述したように、形状が完成した蓋体4(シート片)に粘着剤層5を形成するのではなく、蓋体4を打ち抜き等により形成する前の(蓋体4形成用の)母材シートの片面に前記と同様の方法(塗工法、転写法等)により粘着剤層を形成し、その後この母材シートから蓋体4を所望の形状に打ち抜き、粘着剤層5付きの蓋体4、すなわち、粘着体6を製造することもできる。
<包材本体の他の構成例>
以上で説明した包装体1(包材2)では、包材本体3は、その全体が可撓性を有するシート材31で構成されていたが、本発明では、これに限定されない。例えば、包材本体は、箱状のもの(筐体)で構成され、その一部(例えば上部)に開口22と同様の開口(開封、未開封を問わず)が形成されたものであってもよい。
<蓋体の他の構成例>
図4には、蓋体の第2の構成例が平面視で示されている。以下、同図に示す蓋体4について説明するが、前述した蓋体4と同様の事項についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図4に示す蓋体4は、基端部41の両側部に、それぞれ、スリット43が形成されている。前述したように、初回開口22を形成(開封)する際および2回目以降開口22を露出させる際には、蓋体4をタブ42側から持ち上げてその下面に形成されている粘着剤層5を包材本体3のシート材31の外周部24から剥離するが、これらの際には、蓋体4の基端部41における粘着剤層5は、シート材31から剥離せずに貼着された状態を維持する。基端部41の両側部に設けられた一対のスリット43は、基端部41がシート材31から剥離(離脱)するのを阻止する機能を有する。すなわち、蓋体4の開操作に際しては、蓋体4およびその下面に形成された粘着剤層5を先端側から基端側に向かって徐々に剥離するが、開口22のほぼ全体が形成または露出した後は、一対のスリット43の部位(特にスリット43の基端)でその剥離が停止される。この意味で、スリット43は、剥離停止手段(剥離停止部)と言える。
このような剥離停止手段を有する蓋体4を前述した包装体1(包材2)に適用することにより、開口22の形成(開封)、露出の際、すなわち初回および2回目以降のシート11の取り出しの際に、蓋体4全体を包材本体3から剥離(離脱)してしまうことを、より確実に防止することができ、蓋体4の開閉操作をより容易、確実に行うことができる。
<粘着剤層の他の構成例>
図5には、粘着剤層の第2の構成例が示されている。以下、同図に示す粘着剤層5について説明するが、前述した粘着剤層5と同様の事項についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図5に示す粘着剤層5は、第1領域51と、第2領域52とを有する。第2領域52は、蓋体4の基端部41に対応する部位(基端部41の直下の部位)に形成され、第1領域51は、蓋体4の基端部41およびタブ42を除く部位に形成されている。粘着剤層5が包材本体3の上面に接合された状態では、第1領域51は、開口22(易破断部21および破断片23)を包含すると共に、開口22の外周の外周部24を覆っている。
粘着剤層5の第1領域51は、包材本体3に対し複数回貼付と剥離とが繰り返される部分となる。このため、第1領域51は、前述した粘着剤層5の構成、組成等と同様であるのが好ましい。すなわち、第1領域51は、再剥離型の粘着剤層であるのが好ましく、再剥離型粘着剤組成物で構成されているのが好ましい。そして、粘着剤層5の第1領域51を構成する粘着剤組成物(特に、再剥離型粘着剤組成物)は、前記と同様に、粘着剤と、オイル成分を吸収し得るオイル吸収材とを含む。
粘着剤層5の第2領域52は、再剥離型粘着剤組成物で構成されていなくてもよい。すなわち、第2領域52は、再剥離を前提としない通常の粘着剤組成物、強粘着性を示す粘着剤組成物等で構成されている。第2領域52を構成する粘着剤組成物は、粘着剤を含有するが、前述したオイル吸収材を必ずしも含有していなくてもよい。第2領域52は、包材本体3に一旦貼着されると、剥離されないため、オイル成分と接触する機会がないからである。また、第2領域52は、接着剤(例えば、エポキシ系接着剤)で構成されていてもよい。
このように、第2領域52の被着体(包材本体3のシート材31)に対する接着強度[SA2]は、第1領域51の被着体(包材本体3のシート材31)に対する接着強度[SA1]よりも大きい。すなわち、SA1/SA2<1[単位:N]であり、SA1/SA2≦0.8であるのが好ましく、0.05≦SA1/SA2≦0.67であるのがさらに好ましい。
前述したように、初回開口22を形成(開封)する際および2回目以降開口22を露出させる際には、蓋体4をタブ42側から持ち上げてその下面に形成されている粘着剤層5を包材本体3のシート材31の外周部24から剥離するが、これらの際には、蓋体4の基端部41における粘着剤層5の第2領域52は、シート材31から剥離せずに貼着された状態を維持する。このとき、第2領域52のシート材31に対する接着強度(剥離強度)は、第1領域51のそれに比べて大きいので、基端部41がシート材31から剥離(離脱)するのを阻止する機能を発揮する。すなわち、蓋体4の開操作に際しては、蓋体4およびその下面に形成された粘着剤層5を先端側(第1領域51側)から基端側に向かって徐々に剥離するが、開口22のほぼ全体が形成または露出した後は、第2領域52のシート材31に対する強粘着(強い接着強度)により、その剥離が停止される。この意味で、第2領域52は、剥離停止手段(剥離停止部)と言える。
このような第1領域51と第2領域52とを有する粘着剤層5を前述した包装体1(包材2)に適用することにより、開口22の形成(開封)、露出の際、すなわち初回および2回目以降のシート11の取り出しの際に、蓋体4全体を包材本体3から剥離(離脱)してしまうことを、より確実に防止することができ、蓋体4の開閉操作をより容易、確実に行うことができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の包装体(包材)の第2実施形態を示す斜視図、図7は、図6に示す包装体の蓋体を閉じた状態(未使用時)における断面側面図、図8は、図6に示す包装体の蓋体を開いた状態(使用時)における断面側面図である。以下、これらの図に基づき、本発明の第2実施形態に係る包材および包装体について説明するが、前述した第1実施形態と同様の事項についてはその説明を省略し、相違点を中心に説明する。また、以下の説明では、図7および図8中の上側を「上」、下側を「下」と言い、図6〜図8中左側を「基端部」、右側を「先端部」と言う。
図6〜図8に示すように、第2実施形態の包装体1は、第1実施形態と同様に、包材2と、包材2の内部に形成された空間Sに収納された収納物10とを有している。
包材2は、包材本体3と、蓋体4とで構成されており、包材本体3の上部には、開口22が未使用の状態で予め形成されている。
また、粘着剤層5は、第1実施形態とは逆に、包材本体3側に形成されている。詳述すると、包材本体3のシート材31の開口22を囲む領域、すなわち外周部24の上面に例えば塗工により形成(接合)されている。
粘着剤層5の平面視での形状は、開口22に対応する部分に孔が空いた環状をなしており、蓋体4の輪郭からにはみ出さない形状となっている。
粘着剤層5は、シート材31の外周部24の上面に直接形成(接合)されていてもよいが、粘着剤層5とシート材31との間に少なくとも1層の中間層(図示せず)が介在していてもよい。この中間層としては、例えば、シート材31に対する粘着剤層5の接合強度を高めるためのもの(例えば、接着剤層、強粘着剤層)が挙げられる。
また、粘着剤層5の接合面、すなわちシート材31の表面(外周部24の上面)には、粘着剤層5との接合強度を高めるための表面処理が施されていてもよい。このような表面処理としては、前記第1実施形態で説明したのと同様のものが挙げられ、その詳細な説明は省略する。
このような中間層の形成や表面処理の有無に係らず、粘着剤層5の外周部24に対する接合強度は、蓋体4に対する接合強度よりも大(好ましくは、1.2倍以上50倍以下)となっている。これにより、蓋体4をタブ42側から上方へ持ち上げ、開口22を露出する操作を行う際、粘着剤層5は、包材本体3側に接合された状態を維持しつつ、蓋体4の下面から剥離される。特に、蓋体4側への糊残り、すなわち粘着剤層5を構成する粘着剤組成物の蓋体4表面への残余も防止される。
本実施形態の包装体1(包材2)において、粘着剤層5の構成、組成、特性等は、前記第1実施形態で説明したのと同様である。また、複数回の剥離・貼着操作が行われることも前記第1実施形態と同様であり、その際に発揮される効果も、同様である。
なお、第2実施形態の包装体1では、未使用状態から初回の開封時に、易破断部21を破断して開口22を形成する必要が無いので、初回の開封を2回目以降と同様のより小さな力で行うことができるという利点がある。
また、第2実施形態の包装体1(包材2)においても、前述した図4に示す構成の蓋体4を適用することができ、これにより、前述した効果を発揮することができる。
また、第2実施形態の包装体1(包材2)においても、前述した図5に示す構成の粘着剤層5を適用することができ、これにより、前述した効果を発揮することができる。
以上、本発明を各実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、例えば、各実施形態における各構成を任意に組み合わせたものも本発明に含まれる。
1 包装体
2 包材
21 易破断部
22 開口
23 破断片
24 外周部
3 包材本体
31 シート材
32 封止部
4 蓋体
41 基端部
42 タブ
43 スリット
5 粘着剤層
51 第1領域
52 第2領域
6 粘着体
10 収納物
11 シート(ウェットシート)
S 空間

Claims (9)

  1. 内部に収納物を収納する空間を有する包材本体と、前記包材本体から前記収納物を取り出すための開口をふさぐ蓋体と、前記包材本体と前記蓋体とを接合する粘着剤層とを有する包材であって、
    前記粘着剤層の全部または一部の領域は、粘着剤と、オイル成分を吸収し得るオイル吸収材と、可塑剤とを有しており、
    前記オイル吸収材が、繰り返し単位中に、複数の脂環構造を有する高分子化合物であるとともに、前記可塑剤が、炭素数が8以上のアルキル基を有するアルコール成分を含むエステル化合物、および、下記式(5)で示される化学構造を有するものを含むものであることを特徴とする包材。
    Figure 0006982960
    (ただし、式(5)中、lは8以上の整数を示す。)
  2. 前記包材本体は、易破断部を有し、前記易破断部を破断することにより前記開口が形成され、
    前記粘着剤層は、前記蓋体側に形成されている請求項1に記載の包材。
  3. 前記開口は、前記包材本体に形成されており、
    前記粘着剤層は、前記包材本体の前記開口を囲む領域に形成されている請求項1に記載の包材。
  4. 前記収納物は、オイル成分を含むものである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の包材。
  5. 前記オイル吸収材は、下記式(1)で示される化学構造を有するものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の包材。
    Figure 0006982960
    (ただし、式(1)中、nは2以上の整数、mは1以上4以下の整数を示す。)
  6. 前記粘着剤層中の前記オイル吸収材の含有率は、粘着剤100質量部に対し、0.1質量部以上50質量部以下である請求項1ないしのいずれか1項に記載の包材。
  7. 前記粘着剤は、ドデシル(メタ)アクリレートを構成モノマーとして含むものである請求項1ないし6のいずれか1項に記載の包材。
  8. 前記粘着剤層は、第1の領域と、被着体に対する接着強度が前記第1の領域に比べて大である第2の領域とを有する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の包材。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の包材と、前記包材の前記空間に収納された収納物とを有することを特徴とする包装体。
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