JP6978337B2 - 車両用骨格構造 - Google Patents

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本発明は、車両用骨格構造に関する。
下記特許文献1には、エアバッグ装置に関する発明が開示されている。このエアバッグ装置では、車両前部に蛇腹構造とされた鋼製のエアバッグ(衝撃吸収部)が配置されており、このエアバッグは、衝突体と車両との衝突が検知されると車両前後方向に膨張するようになっている。このため、下記先行技術では、衝突体による衝突荷重をエアバッグによって吸収することができる。
特開2008−308147号公報
しかしながら、上記先行技術では、インフレータ(ガス発生部)からエアバッグ内に噴出されたガスの一部がエアバッグ内から排気されるようになっており、インフレータから噴出されたガスの圧力をより効率よく用いて衝突体による衝突荷重の吸収に利用するという観点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、ガス発生部から噴出されたガスによって変形する衝撃吸収部による衝撃吸収性能を確保しつつガス発生部から噴出されたガスの圧力をより効率よく用いて衝突荷重の吸収に利用することができる車両用骨格構造を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係る車両用骨格構造は、車両前後方向を長手方向として配置された一対のフロントサイドメンバと、車両幅方向に延在すると共に前記フロントサイドメンバの車両前方側に配置されたバンパリインフォースメントと、車両前後方向に伸長可能な筒状部を含んで構成されると共に前記一対のフロントサイドメンバの車両前方側にそれぞれ配置され、当該フロントサイドメンバと前記バンパリインフォースメントとを連結する金属製の衝撃吸収部と、車両の前面衝突を検知可能な衝突検知部と、前記筒状部の内側に配置されたガス噴出部を備えると共に、前記衝突検知部による前記前面衝突の検知時に作動することでガスを発生させて当該筒状部の内側に当該ガスを供給するガス発生部と、前記筒状部に設けられて車両幅方向に膨張展開可能なエアバッグと、前記筒状部における前記エアバッグの取付箇所に設けられると共に前記ガスの圧力が前記筒状部を伸長可能な大きさであるときに当該筒状部の内側と当該エアバッグの内側とを連通し、当該ガスを当該エアバッグの内側に流入可能とするガス開放部と、を有している。
請求項1に記載の本発明によれば、車両前後方向を長手方向として配置された一対のフロントサイドメンバの車両前方側に車両幅方向に延在するバンパリインフォースメントが配置されている。そして、一対のフロントサイドメンバの車両前方側には、それぞれ金属製の衝撃吸収部が配置されており、当該衝撃吸収部によってフロントサイドメンバとバンパリインフォースメントとが連結されている。このため、車両前方側からの衝突荷重をバンパリインフォースメント、フロントサイドメンバ及び衝撃吸収部で吸収することができる。
詳しくは、衝撃吸収部は、車両前後方向に伸長可能な筒状部を含んで構成されており、当該筒状部の内側には、ガス発生部のガス噴出部が配置されている。そして、衝突検知部によって車両の前面衝突が検知されると、ガス発生部が作動し、当該ガス発生部のガス噴出部から筒状部の内側にガスが供給される。このため、筒状部は、車両と衝突体との衝突時において、その内部にガスが供給されて車両前後方向に伸長し、ガスが供給される前の状態と比し、車両前方側からの衝突荷重を吸収可能な潰れ代を長くすることができる。
その結果、車両前方側からの衝突荷重が大きい場合には、衝撃吸収部の筒状部の潰れ量が大きくなり、当該衝突荷重が小さい場合には当該潰れ量が小さくなる。つまり、本発明では、筒状部の潰れ量の大小によって、車両前方側からの種々の大きさの衝突荷重に対応して、当該衝突荷重を吸収することができる。
ところで、インフレータから筒状部の内側に過度にガスが供給されると当該ガスの圧力によって当該筒状部が車両前方側からの衝突荷重に対して変形しにくくなり、当該筒状部で当該衝突荷重を吸収しにくくなることが考えられる。また、これを鑑みてインフレータから供給される余剰なガスを排気することが考えられるが、当該ガスの有効利用の観点からは課題が残ることとなる。
ここで、本発明では、衝撃吸収部の筒状部に車両幅方向に展開可能なエアバッグが設けられている。一方、筒状部におけるエアバッグの取付箇所には、ガス開放部が設けられている。そして、ガス開放部は、筒状部の内側に供給されたガスの圧力が筒状部を伸長可能な大きさであるときに当該筒状部の内側とエアバッグの内側とを連通し、当該ガスを当該エアバッグの内側に流入させるようになっている。このため、本発明では、車両と衝突体との衝突時において、エアバッグが車両幅方向に展開し、車両前方側からの衝突荷重をエアバッグによっても吸収することができる。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明に係る車両用骨格構造は、ガス発生部から噴出されたガスによって変形する衝撃吸収部による衝撃吸収性能を確保しつつガス発生部から噴出されたガスの圧力をより効率よく用いて衝突荷重の吸収に利用することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る車両用骨格構造が適用された車体前部のガス発生部作動後の状態を示す車両上方側から見た平断面図である。 第1実施形態に係る車両用骨格構造が適用された車体前部の構成を示す車両上方側から見た平面図である。 第2実施形態に係る車両用骨格構造が適用された車体前部のガス発生部作動後の状態を示す車両上方側から見た平断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1及び図2を用いて、本発明に係る車両用骨格構造の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
まず、図2を用いて、本実施形態に係る車両用骨格構造が適用された「車両10」の車体12の車両前方側の部分を構成する車体前部14の概略構成について説明する。なお、本実施形態では、車体12は基本的に左右対称の構成とされているため、車体12の車両幅方向左側の部分の構成を中心に説明していくこととする。
車体前部14は、左右一対の車体骨格部材としての「フロントサイドメンバ16」、フロントサイドメンバ16に取り付けられた「衝撃吸収部18」及び衝撃吸収部18同士に架け渡された車体骨格部材としての「バンパリインフォースメント20」(以下、バンパR/F20と称する)を含んで構成されている。
フロントサイドメンバ16は、車体12の骨格の一部を構成すると共に、全体では車両前後方向に延在しており、車両前後方向から見て矩形枠状の閉断面を成す閉断面構造とされている。このフロントサイドメンバ16は、その車両前方側の部分を構成しかつ車両前後方向に直線的に延在する前部16Aと、当該前部16Aと連続しかつ車両後方下側に向って傾斜して設けられた図示しないキック部とを含んで構成されている。
衝撃吸収部18は、筒状に形成された「筒状部18A」と、筒状部18Aの車両後方側の端部から車両上下方向に沿って延設された板状の取付部18Bと、筒状部18Aの車両前方側の端部から車両上下方向に延設された板状の取付部18Cとを含んで、アルミニウム合金の押し出し材で一体に形成されている。なお、筒状部18Aの詳細な構成については、後述することとする。
この衝撃吸収部18は、その取付部18Bが、後述するインフレータ26のフランジ部34を介した状態で、フロントサイドメンバ16の車両前方側の端部に設けられたフランジ部16Bに固定されている。なお、衝撃吸収部18の取り付けには、ボルト22及びフランジ部16Bの車両後方側の面に設けられたウエルドナット24が用いられている。
バンパR/F20は、車両幅方向を長手方向として配置されて車体12の骨格の一部を構成すると共に、その長手方向から見た断面視で矩形枠状の閉断面構造とされたアルミニウム合金の押し出し材によって構成されている。このバンパR/F20は、その全体を図示してはいないが、平面視で、その車両幅方向の中央部が車両前方側に凸となるように湾曲された構成とされている。そして、バンパR/F20は、その車両幅方向の端部20Aが、衝撃吸収部18の取付部18Cに図示しないボルト等の締結部材によって取り付けられることで固定されている。つまり、バンパR/F20とフロントサイドメンバ16とは、衝撃吸収部18を介して連結された状態となっている。
ここで、本実施形態では、図1に示されるように、衝撃吸収部18の筒状部18Aが、フロントサイドメンバ16の内側に配置されたガス発生部としての「インフレータ26」から発生したガスによって伸長可能とされている点に第1の特徴がある。また、筒状部18Aに、ガス開放部としての「リリーフバルブ28」及びエアバッグモジュール46が設けられている点に第2の特徴がある。以下、本実施形態の要部を構成するインフレータ26、衝撃吸収部18の筒状部18A、リリーフバルブ28及びエアバッグモジュール46の構成について詳細に説明していくこととする。
インフレータ26は、一例としてシリンダタイプとされており、円柱状の本体部30、「ガス噴出部32」及びフランジ部34を含んで構成されると共に、その長手方向を車両前後方向として配置されている。本体部30の内部には、図示しないスクイブ(点火装置)が配置されると共に、燃焼することにより大量のガスを発生するガス発生剤が充填されている。
一方、フランジ部34は、板厚方向を車両前後方向とされた矩形板状の鋼材で構成されると共に本体部30に一体的に設けられており、衝撃吸収部18の取付部18Bとフロントサイドメンバ16のフランジ部16Bとに挟持された状態となっている。そして、インフレータ26は、フロントサイドメンバ16に取り付けられた状態において、ガス噴出部32を車両前方側とされて配置されている。より詳しくは、ガス噴出部32は、衝撃吸収部18の取付部18Bに設けられた被挿通部36から挿入されて筒状部18Aの内側に配置されると共に、本体部30の主な部分は、フロントサイドメンバ16の前部16Aの内側に配置されている。
また、インフレータ26は、図2にも示されるように、衝突検知部としての「ステレオカメラ38」によって車両10の前面衝突が検知(予知)された場合に、ガス噴出部32から衝撃吸収部18の筒状部18Aの内部にガスを供給するように構成されている。そして、本実施形態では、ステレオカメラ38及びECU40によって車両10の前面衝突が検知(予知)可能とされている。
ステレオカメラ38は、図示しないウインドシールドガラスの車両上方側における車両幅方向中央部の近傍に設けられている。このステレオカメラ38は、車両10の車両前方側を撮影して、車両10への衝突体を検出可能な構成とされている。そして、ステレオカメラ38は、検出した衝突体までの距離や車両10と当該衝突体との相対速度等を測定し、これらの測定データをECU40へ出力することが可能な構成とされている。なお、衝突検知部は、ステレオカメラ38の代わりにミリ波レーダ等を含んで構成されていてもよい。
また、ECU40は上述したインフレータ26及びステレオカメラ38と電気的に接続されており、当該ステレオカメラ38から送られた測定データを基に車両10が衝突体と衝突するか否かを判定する(予知する)。そして、ECU40で車両10と衝突体との衝突(前面衝突)が予知されると、ECU40からの作動信号により、インフレータ26が作動するようになっている。なお、衝突検知部として圧力チャンバを含んで構成された衝突検知センサを用いて、当該衝突検知センサから衝突体と車両10との衝突を示す検知信号が出力されたときにインフレータ26が作動する構成とされていてもよい。
衝撃吸収部18の筒状部18Aは、図2にも示されるように、車両前後方向を長手方向として配置されており、車両前後方向に山部18A1と谷部18A2とが交互に設けられた蛇腹状に形成されている。この筒状部18Aは、ガス噴出部32から噴出されたガスの圧力によって車両前後方向に伸長可能な構成とされている。
リリーフバルブ28は、本体部28A、接続部28B及び流出口部28Cを含んで構成されている。本体部28Aは、その軸方向から見た形状が六角形状とされた筒状とされていると共に、その軸方向一方側から接続部28Bが延出されており、その軸方向他方側からは流出口部28Cが延出されている。また、接続部28Bは、その外周面にテーパ雄ねじ部28B1が設けられると共に軸方向を本体部28Aの軸方向とされた筒状とされており、流出口部28Cは、軸方向を本体部28Aの軸方向とされた円筒状とされている。
また、リリーフバルブ28は、その内部にバネ部及び当該バネ部に接続された弁部を備えており、接続部28B側の気体の圧力が所定の圧力以上の大きさになると、当該バネ部及び弁部が作動し、接続部28B側と流出口部28C側とが連通されるようになっている。そして、リリーフバルブ28は、接続部28Bが筒状部18Aの車両幅方向内側の部分を構成する周壁部18A3を車両幅方向に貫通した状態で筒状部18Aの内側に配置されたブッシュ42に取り付けられている。
詳しくは、筒状部18Aの周壁部18A3には、当該周壁部18A3が車両幅方向に貫通されて接続部28Bを挿通可能とされた被挿通部44が設けられている。一方、ブッシュ42には、接続部28Bと締結可能な図示しないテーパ雌ねじ部が設けられている。そして、ブッシュ42は、周壁部18A3における内周面(筒状部18Aの内側の面)に、その軸方向が被挿通部44の軸方向と一致した状態で図示しない溶接等による接合部で気密性が確保されるように接合されている。そして、リリーフバルブ28の接続部28Bは、被挿通部44に挿通された状態でブッシュ42に締結されている。
一方、エアバッグモジュール46は、図1及び図2に示されるように、「エアバッグ48」とエアバッグケース50とを含んで構成されており、リリーフバルブ28の一部を覆うように設けられている。つまり、リリーフバルブ28は、衝撃吸収部18の筒状部18Aにおけるエアバッグモジュール46の取付箇所に設けられていると捉えることもできる。
詳しくは、エアバッグケース50は、筒状部18A側に開放された箱状とされており、エアバッグ48が納まる本体部50Aと筒状部18Aに図示しない取付部材で取り付けられたフランジ部50Bとを含んで構成されている。
一方、エアバッグ48は、通常時において、折り畳まれた状態で本体部50Aの内側に収納されており、その内側には、リリーフバルブ28の本体部28A及び流出口部28Cが挿入された状態となっている。
ここで、本実施形態では、接続部28B側の気体の圧力が衝撃吸収部18の筒状部18Aを伸長可能な大きさであるときにリリーフバルブ28が作動するようにリリーフバルブ28のリリーフ圧が設定されている。つまり、本実施形態では、インフレータ26が作動して筒状部18Aが伸長するときに、リリーフバルブ28が作動して、筒状部18Aの内側とエアバッグ48の内側とが連通され、インフレータ26からのガスがエアバッグ48の内側に流入するようになっている。
そして、筒状部18A側からその内側にガスが供給されたエアバッグ48は、車両幅方向内側に膨張展開するようになっている。なお、エアバッグケース50には、エアバッグ48の膨張圧が所定値以上の大きさになると開裂する図示しないティアライン(破断部)が設けられており、エアバッグ48の膨張展開がエアバッグケース50によって妨げられないようになっている。
(本実施形態の作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果を説明する。
本実施形態では、図2に示されるように、車両前後方向を長手方向として配置された一対のフロントサイドメンバ16の車両前方側に車両幅方向に延在するバンパR/F20が配置されている。そして、一対のフロントサイドメンバ16の車両前方側には、それぞれ金属製の衝撃吸収部18が配置されており、衝撃吸収部18によってフロントサイドメンバ16とバンパR/F20とが連結されている。このため、車両前方側からの衝突荷重をバンパR/F20、フロントサイドメンバ16及び衝撃吸収部18で吸収することができる。
詳しくは、衝撃吸収部18は、車両前後方向に伸長可能な筒状部18Aを含んで構成されており、筒状部18Aの内側には、インフレータ26のガス噴出部32が配置されている。そして、ステレオカメラ38によって車両10の前面衝突が検知されると、インフレータ26が作動し、ガス噴出部32から筒状部18Aの内側にガスが供給される。このため、筒状部18Aは、車両10と衝突体との衝突時において、その内部にガスが供給されて車両前後方向に伸長し、ガスが供給される前の状態と比し、車両前方側からの衝突荷重を吸収可能な潰れ代を長くすることができる。
その結果、車両前方側からの衝突荷重が大きい場合には、筒状部18Aの潰れ量が大きくなり、当該衝突荷重が小さい場合には当該潰れ量が小さくなる。つまり、本実施形態では、筒状部18Aの潰れ量の大小によって、車両前方側からの種々の大きさの衝突荷重に対応して、当該衝突荷重を吸収することができる。
ところで、インフレータ26から筒状部18Aの内側に過度にガスが供給されると当該ガスの圧力によって筒状部18Aが車両前方側からの衝突荷重に対して変形しにくくなり、筒状部18Aで当該衝突荷重を吸収しにくくなることが考えられる。また、これを鑑みてインフレータ26から供給される余剰なガスを排気することが考えられるが、当該ガスの有効利用の観点からは課題が残ることとなる。
ここで、本実施形態では、筒状部18Aに車両幅方向に展開可能なエアバッグ48が設けられている。一方、筒状部18Aにおけるエアバッグ48の取付箇所には、リリーフバルブ28が設けられている。そして、リリーフバルブ28は、筒状部18Aの内側に供給されたガスの圧力が筒状部18Aを伸長可能な大きさであるときに筒状部18Aの内側とエアバッグ48の内側とを連通し、当該ガスをエアバッグ48の内側に流入させるようになっている。このため、本実施形態では、車両10と衝突体との衝突時において、エアバッグ48が車両幅方向に展開し、車両前方側からの衝突荷重をエアバッグ48によっても吸収することができる。
また、本実施形態では、エアバッグ48が筒状部18Aから車両幅方向内側に膨張展開されるため、バンパR/F20が衝突体から受ける衝突荷重をエアバッグ48に分散させることができる。
したがって、本実施形態では、インフレータ26から噴出されたガスによって変形する衝撃吸収部18による衝撃吸収性能を確保しつつインフレータ26から噴出されたガスの圧力をより効率よく用いて衝突荷重の吸収に利用することができる。
<第2実施形態>
以下、図3を用いて、本発明に係る車両骨格構造の第2実施形態について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、基本的に衝撃吸収部18と同様の構成とされた「衝撃吸収部60」の車両幅方向外側にリリーフバルブ28及びエアバッグモジュール46が配置されている点に特徴がある。
衝撃吸収部60は、筒状部18Aに対応する「筒状部60A」、取付部18Bに対応する取付部60B及び取付部18Cに対応する取付部60Cを含んで、衝撃吸収部18と基本的に同様の構成とされている。しかしながら、本実施形態では、筒状部60Aの車両幅方向外側の部分を構成する周壁部60A1に被挿通部44に対応する被挿通部62が設けられており、周壁部60A1にリリーフバルブ28、ブッシュ42及びエアバッグモジュール46が設けられている。
このような構成によれば、ガスが供給されたエアバッグ48が、筒状部60Aから車両幅方向外側に膨張展開されるため、微小ラップ衝突時等において、衝突体からの衝突荷重をエアバッグ48に分散させることができる。
また、上述した実施形態では、衝撃吸収部の筒状部における車両幅方向一方側の周壁部にリリーフバルブ28及びエアバッグモジュール46が設けられていたが、当該筒状部における車両幅方向両側の周壁部にそれぞれリリーフバルブ28及びエアバッグモジュール46を設けてもよい。このような構成によれば、種々の衝突モードにおいて衝突荷重を吸収することが可能となる。
また、上記構成において、リリーフバルブ28の接続部28Bの開閉を制御可能なバルブ制御部を設ける構成としてもよい。このような構成によれば、車両10の衝突形態に応じて、インフレータのガスが供給されるエアバッグを適宜選択可能となる。
さらに、衝撃吸収部の構成も上記のものに限らない。例えば、衝撃吸収部の筒状部は、通常時の当該筒状部の長手方向及び径方向に膨張展開するメタルエアバッグとされていてもよい。
10 車両
16 フロントサイドメンバ
18 衝撃吸収部
18A 筒状部
20 バンパリインフォースメント
26 インフレータ(ガス発生部)
28 リリーフバルブ(ガス開放部)
32 ガス噴出部
38 ステレオカメラ(衝突検知部)
48 エアバッグ
60 衝撃吸収部
60A 筒状部

Claims (1)

  1. 車両前後方向を長手方向として配置された一対のフロントサイドメンバと、
    車両幅方向に延在すると共に前記フロントサイドメンバの車両前方側に配置されたバンパリインフォースメントと、
    車両前後方向に伸長可能な筒状部を含んで構成されると共に前記一対のフロントサイドメンバの車両前方側にそれぞれ配置され、当該フロントサイドメンバと前記バンパリインフォースメントとを連結する金属製の衝撃吸収部と、
    車両の前面衝突を検知可能な衝突検知部と、
    前記筒状部の内側に配置されたガス噴出部を備えると共に、前記衝突検知部による前記前面衝突の検知時に作動することでガスを発生させて当該筒状部の内側に当該ガスを供給するガス発生部と、
    前記筒状部に設けられて車両幅方向に膨張展開可能なエアバッグと、
    前記筒状部における前記エアバッグの取付箇所に設けられると共に前記ガスの圧力が前記筒状部を伸長可能な大きさであるときに当該筒状部の内側と当該エアバッグの内側とを連通し、当該ガスを当該エアバッグの内側に流入可能とするガス開放部と、
    を有する車両用骨格構造。
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