JP6977976B1 - 窓開閉ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】障子を閉めると自動的に施錠される窓開閉ロック装置を提供する。【解決手段】窓開閉ロック装置1は、障子の戸先框201に取り付けられる受け具2と、戸先側の縦枠101に連動部材4を介して組み付けられるロックピン3と、ロックピン3および連動部材4を解錠側(アンロック位置)に移動させて仮止めする解錠機構5および施錠側(ロック位置)に移動させる施錠機構6と、を具備する。施錠機構6は、障子が閉じられると、障子の戸先框201に取り付けられたトリガー82が、縦枠101にカム受けブラケット63を介して取り付けられた施解錠カム62に接触して施解錠カム62を動かすことにより連動部材4の仮止めが解除され、その連動部材4が施錠機構6に設けられた引張コイルばね64の付勢力によってロック位置へと移動するように構成される。【選択図】図2

Description

本願が開示する発明は、窓枠内に建て込まれた障子が屋内外方向に開閉される形態の窓サッシに適用可能なロック装置に関し、より詳細には、障子を閉じると自動的に施錠される機構を備えた窓開閉ロック装置に関する。
窓枠内に建て込まれた障子を屋内外方向に開閉する開き窓、すべり出し窓、突き出し窓、ルーバー窓、オーニング窓等の窓サッシにおいて、障子の戸先框に取り付けた障子側係合部材と、戸先側の窓枠材に取り付けた枠側係合部材とを互いに係合させて障子を閉止位置に拘束するロック装置が公知である。例えば、特許文献1、2、3等には、縦すべり出し窓における障子側係合部材として、略J字形に屈曲した溝孔を有する障子側受け具(係合枠)を戸先框の見込部の複数箇所に取り付ける一方、枠側係合部材として前記障子側受け具に係脱可能な複数箇所のロックピン(係合ピン)と、それらを戸先側の縦枠材に沿って連結する細板状の連動部材(ロックピン連結バー)と、を上下動可能に取り付け、障子を閉じた状態で、窓枠の屋内側に設置した施解錠用レバーを操作することにより、ロックピンを上下動させて障子側受け具に係合させる、という機構を備えた窓開閉ロック装置(施錠装置)が開示されている。
特開2002−188336号公報 特開2006−022515号公報 特開2018−104947号公報
一般的なすべり出し窓やルーバー窓は、オペレータ等の開閉機構を操作して障子を開閉するように構成されている。しかし、前記従来のような窓開閉ロック装置は、障子の開閉機構とは別に設けられているので、窓を施錠する際には、オペレータのハンドル等を操作して障子を閉めた後、窓開閉ロック装置の施解錠用レバーを操作して施錠する、という二段階の手順が必要になる。かかる構成では、障子を閉めた後で窓開閉ロック装置の操作をし忘れることがあり得るので、防犯面において改善の余地がある。
本願が開示する発明は前述のような事情に鑑みてなされたもので、障子を閉めると自動的に施錠される窓開閉ロック装置を、できるだけ簡素な機構で提供することを解決課題とする。
前述の目的を達成するために本願が開示する発明の窓開閉ロック装置は、窓枠内に建て込まれて開口面外方向に開閉される障子の戸先框の見込部に受け具が取り付けられ、前記受け具には、前記戸先框の材長方向に延びてその一端が前記障子の閉止側に開口する溝孔が形成される一方、前記戸先框と重なり合う窓枠の見込部には、前記窓枠の材長方向に沿って移動する連動部材を介して、前記受け具の溝孔に係脱するロックピンが組み付けられ、前記障子が閉じられた状態で、前記連動部材が前記ロックピンを前記受け具の溝孔に係合させる「ロック位置」へと移動することにより前記障子が施錠され、前記連動部材が前記ロックピンを前記受け具の溝孔から抜脱させる「アンロック位置」へと移動することにより前記障子が開閉可能になる窓開閉ロック装置において、前記窓枠には、前記連動部材に前記ロック位置側へ移動する向きの付勢力を与えるとともに、その付勢力に抗して前記連動部材を前記アンロック位置に仮止めする施錠機構が設けられており、前記障子が閉じられると、前記障子の戸先框に取り付けられたトリガーが前記施錠機構に備えられた施解錠カムに接触して前記連動部材の仮止めが解除され、前記連動部材が前記付勢力によって前記ロック位置へと移動するように構成された、との基本的構成を採用する。
この構成によれば、窓枠側に取り付けられて「アンロック位置」に仮止めされている連動部材が、障子を閉じる動作によって自動的に、障子の戸先框に取り付けられた受け具にロックピンを係合させる「ロック位置」へと移動して、障子が施錠状態になる。したがって、障子を閉じた後に施錠をし忘れる、といった事態を防止することができる。
さらに、本願が開示する発明の窓開閉ロック装置は、前述の基本的構成に加えて、前記施解錠カムが、前記連動部材に対して前記障子の開閉方向に揺動し得るように枢着され、前記窓枠にはカム案内部を有するカム受け部材が取り付けられて、前記施解錠カムに形成された係合鈎が前記カム案内部に形成された被係合部に係合することにより、前記連動部材が前記アンロック位置に仮止めされ、前記トリガーに形成された応動片が前記施解錠カムに形成された受動片を前記障子の閉止側へ押し込むことにより、前記施解錠カムの前記係合鈎が前記被係合部から外れて前記仮止め状態が解除される、との具体的構成を採用する。この合理的かつ簡素な機構を採用することにより、障子を閉めるときの動作が円滑になって、確実な操作性が得られる。
さらに、前述の構成においては、前記施解錠カムが、前記連動部材にカム取付部材を介して取り付けられており、前記カム取付部材と前記カム受け部材との間に前記付勢力を与える付勢部材が取り付けられている、ものとすることができる。
また、前記窓枠には、前記ロック位置にある前記連動部材をレバー操作によって前記アンロック位置側に移動させる解錠機構が設けられており、前記操作に連動して前記施解錠カムが前記カム受け部材の前記カム案内部内を移動することにより、前記施解錠カムの係合鈎が前記被係合部に係合する、ものとすることもできる。これにより、障子を簡単な操作で開くことができる。
また、前記トリガーが、前記障子の戸先框に取り付けられたトリガー取付プレートを介して、前記障子の閉止側に揺動し得るように保持されており、前記障子を開くときには前記カム案内部に掛止されている前記施解錠カムの受動片に前記障子の閉止側から接触して、前記受動片を乗り越えるように回動しながら前記障子の開放側へと移動する、ものとすることができる。
また、前記施錠機構には、前記連動部材が前記アンロック位置から前記ロック位置へと移動する際の速度を低減させる減衰部材が組み込まれている、ものとすることができる。
本願が開示する窓開閉ロック装置によれば、障子を閉じると自動的に、窓枠に取り付けられたロックピンが障子に取り付けられた受け具に係合して障子が閉止状態にロックされるので、障子を閉じた後に施錠をし忘れる事態を防止することができる。
また、本願が開示する窓開閉ロック装置の構成を採用することにより、施錠および解錠時の動作が円滑かつ確実になって操作性が向上する。
本願が開示する発明の窓開閉ロック装置を採用した縦すべり出し窓の概略的構成を示す斜視図である。 前記窓開閉ロック装置の全体的構成を、図1の窓の開口面内側から見て示す正面図であり、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態を示す。 前記窓開閉ロック装置の解錠状態における要部斜視図である 前記窓開閉ロック装置の施錠状態における施錠機構を、障子の閉止側から見た側面図(a)と、窓の開口面内側から見た正面図(b)である。 前記窓開閉ロック装置の施錠状態における施錠機構の、図2中のA−A位置およびB−B位置における横断面図である。 障子が閉じられると前記施錠機構によって自動的に施錠される動作を段階的に示す説明図である。 前記施錠機構によって施錠されている障子が開かれるときの動作を段階的に示す説明図である。 前記施錠機構における施解錠カムとカム案内部との係合動作を詳細に説明するための拡大図である。 施錠機構の他の実施形態を示す分解斜視図であり、(a)は施錠状態、(b)は解錠状態を示す。
以下、本願が開示する発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜図8は、本願が開示する発明にかかる窓開閉ロック装置1の一実施形態を示している。この窓開閉ロック装置1が組み込まれる窓サッシは、例えば図1に示すような縦すべり出し窓である。この窓サッシは、窓枠10と、その枠内に建て込まれた障子20とが、フリクションステー301やオペレータ302等を含んで構成される開閉機構30を介して連結されている。開閉機構30は、例えば窓枠10の下枠102に沿って設置されており、屋内側に突出するハンドル303を回すと、それに連係して障子20の戸先側が窓枠10の開口面外方向(屋内外方向)に移動するように構成される。なお、開閉機構30については公知のものを適宜選択ないし組み合わせて構成することが可能であり、本願が開示する発明においては、その詳細な構成を特に限定しない。
この窓サッシに組み込まれる窓開閉ロック装置1は、障子20の戸先框201の見込部に取り付けられる受け具2と、この戸先框201に重なり合う窓枠10の縦枠101の見込部に連動部材4を介して組み付けられるロックピン3と、ロックピン3および連動部材4を縦枠101の材長方向(上下方向)に沿って解錠側(アンロック位置)に移動させる解錠機構5および施錠側(ロック位置)に移動させる施錠機構6と、を含んで構成される。
図2に示すように、受け具2には、ロックピン3が係脱する溝孔21が形成されている。溝孔21は、戸先框201の材長方向に沿って直線状に延びており、その一端(例示形態では下端)には障子20の閉止側(例示形態では屋内側)に開口するロックピン受渡口22が形成されている。
受け具2の上下両端には、受け具2を戸先框201の見込部にビス止めするための取付片23がそれぞれ設けられている。これらの取付片23が障子20の戸先框201に取り付けられると、溝孔21が戸先框201の見込部から所定寸法だけ離れて保持される。例示形態では、この受け具2が障子20の戸先框201の上下二箇所に取り付けられているが、障子20の大きさや形態によっては、受け具2が三箇所以上に取り付けられていてもよい。
連動部材4は、縁部に階段状のリブが形成された細長い等幅の長尺材で、戸先側の縦枠101の見込部にガイドブラケット7を介して取り付けられ、縦枠101の見込部に沿って直線往復的に上下動し得るように保持されている。
ガイドブラケット7は、略溝形の断面形状を有する短尺の部材で、その正面部がビス止めによって縦枠101に固定されている。そのビスとの干渉を避けるため、連動部材4の横幅方向における中間部には上下に延びる細長い逃げ孔41が形成されている。ガイドブラケット7は、障子20を閉じたときに受け具2と重なり合う上下二箇所に取り付けられており、その正面部には、ロックピン3を収容して所定のストロークで上下動させる縦長のロックピンガイド孔71が、受け具2の溝孔21と対応する位置に形成されている。
ロックピン3は、受け具2の溝孔21の幅よりもやや小径の円柱体の頭部に、溝孔21の幅よりもやや大径の鍔部31(図3、図5(a)参照)を形成した部材である。ロックピン3は、例えば横断面コ字形のロックピン取付金具32等を介して、連動部材4の所定位置に止め付けられる。例示形態では、障子20の建て付けに合わせてロックピン3の取付位置を微調整し得るように、ロックピン取付金具32に横長孔が形成され、その横長孔に螺合される固定ネジを操作できるように、ガイドブラケット7のロックピンガイド孔71の上下に、ロックピン3の径よりも幅の狭いネジ操作孔72が延出されている。
連動部材4の適所(例示形態では下端近傍)には、連動部材4を手動操作でアンロック位置に移動させる解錠機構5が連結されている。解錠機構5は、縦枠101の屋内側に取り付けられた収納式の操作レバー51と、この操作レバー51に結合されたクランクアーム52とを具備し、クランクアーム52の先端に形成された略L字状のカム溝53が、連動部材4に取り付けられた作動ピン43に係合している。この操作レバー51を、例示形態では上向きに持ち上げると、クランクアーム52が下向きに回動して作動ピン43を押し下げ、それによって連動部材4およびロックピン3が下向きに移動する。
さらに連動部材4には、障子20が閉じられると、連動部材4を自動的にロック位置に移動させる施錠機構6が、ロックピン3と受け具2との係脱位置から若干離れて組み付けられている。本願が開示する発明の要部は、この施錠機構6の構成および動作にあり、以下、それについて詳述する。
例示形態の施錠機構6は、連動部材4の下端に連結された「カム取付部材」としてのカム取付プレート61、カム取付プレート61に取り付けられた施解錠カム62、窓枠10に固定される「カム受け部材」としてのカム受けブラケット63、カム取付プレート61とカム受けブラケット63との間に取り付けられた「付勢部材」としての引張コイルばね64、障子20に取り付けられたトリガー取付プレート81およびトリガー82、等を含んで構成される。
カム取付プレート61は、連動部材4と略等幅で上下方向に延び、中間部の横幅が広くなっている薄板状の部材で、上端が連動部材4の下端に結合され、連動部材4と一体的に上下動する。カム取付プレート61の中間部には、施解錠カム62が取り付けられている。
施解錠カム62は、図8に拡大して示すように、正面視略円形の枢着基部621と、枢着基部621の下方に延び出す細幅の首部622と、首部622の下部から障子20の開放側(例示形態では屋外側)に突出する係合鈎623と、首部622の屋内側の側縁から窓枠10の開口面内側に屈曲して突き出す受動片624と、を有している。より詳細には、首部622の屋外側の辺縁に接続する枢着基部621の辺縁に、枢着基部621の高さの略半分程度にわたって直線状にカットされた斜辺縁625が形成されている。また、係合鈎623は、その上辺縁が屋外側に向かって斜め上向きに延び、側辺縁が円弧状に湾曲して略水平な底辺縁に連続する形状をなしている。そして、枢着基部621の中心付近がリベット626等を介してカム取付プレート61に枢着されることにより、施解錠カム62全体が障子20の開閉方向に揺動し得るように保持される。
カム受けブラケット63は、ガイドブラケット7よりもやや幅の広い略溝形の断面形状を有し、カム取付プレート61を囲むようにして縦枠101に添設され、正面部が窓枠10の縦枠101にビス止めされている。それらのビスとの干渉を避けるため、カム取付プレート61には上下方向に延びる三箇所の上下動ガイド孔611、612、613が形成されている。また、カム受けブラケット63の下縁近傍には付勢部材としての引張コイルばね64が掛止されており、引張コイルばね64の他端はカム取付プレート61の下端近傍に掛止されている。カム受けブラケット63を介して窓枠10側に掛止されたこの引張コイルばね64が、カム取付プレート61およびこれに連結される連動部材4に対して、それらを上向きに移動させる付勢力を与えることになる。
カム受けブラケット63の正面部には、施解錠カム62を収容して上下動および揺動させるカム案内部631が設けられている。カム案内部631は、図8に拡大して示すように、施解錠カム62をロック位置からアンロック位置まで上下動させ得る高さの窓孔状に形成されており、上半部は施解錠カム62の枢着基部621よりもわずかに幅の広い縦長孔で、下半部は上半部よりも障子20の閉止側(屋内側)に拡幅している。下半部における屋外側の側辺縁は、上半部から連続して垂直線状に延び、一旦、屋内側へ斜め下向きに延びるテーパ辺縁632を経由して、再び下向きの短垂下縁633につながり、その下端から屋外側へ斜め上向きに反転して、凹部を形成するように湾曲しつつ水略平な底辺縁に接続する形状をなしている。そして、屋外側に斜め上向きに反転した部分の下辺縁が施解錠カム62の係合鈎623を係合させるための被係合部634となる。施解錠カム62がカム案内部631の下半部に移動して、係合鈎623を被係合部634に係合させた状態がアンロック位置となり、係合鈎623が被係合部634から外れて施解錠カム62がカム案内部631の上半部に移動した状態がロック位置となる。
一方、障子20に取り付けられるトリガー取付プレート81は、略矩形の薄板状部材であり、屋外側の側縁二箇所に形成された切込みの上下に位置する各固定片811が障子20の戸先框201の見込面にビス止めされる。切込みに挟まれた中間部分は戸先框201の見込面と直交するように屈曲されて、トリガー押え片812となされている。トリガー取付プレート81の上部寄りには平頭状のピン83が接合されており、このピン83にトリガー82が枢着されて、戸先框201の見込面と平行に揺動しうるように保持される。
トリガー82は、ピン83に枢着される上部が半円形で、下部が長矩形の正面形状をなす薄板状の部材である。トリガー82がピン83に枢着された状態では、屋外側の側縁がトリガー取付プレート81のトリガー押え片812に添接し、それ以上屋外側には揺動しないように拘束される。トリガー82の屋内側の側縁の下部には、戸先框201の見込面と直交するように延び出す応動片821が形成されている。そして、障子20を閉じたときにトリガー82の応動片821が、アンロック位置に係合している施解錠カム62の受動片624に当接するように、トリガー取付プレート81が位置決めされている。
図6および図7を参照して、障子20を開閉するときの各部の動作を説明する。
障子20が開かれている状態では、図6(a)に示すように、施解錠カム62がカム案内部631の下半部に移動して、係合鈎623が被係合部634に係合している。したがって、この施解錠カム62が取り付けられているカム取付プレート61と、これに連結された連動部材4およびロックピン3も、この高さ(アンロック位置)に仮止めされている。
この状態で障子20が閉じられると、図6(b)に示すように、障子20に取り付けられたトリガー82の応動片821が施解錠カム62の受動片624に当接する。このとき、同図には表していないが、障子20の上方に取り付けられている受け具2は、そのロックピン受渡口22にロックピン3を迎え入れる位置にくる。もう少し障子20が閉じられると、図6(c)に示すように、トリガー82が施解錠カム62を屋内側に押し込んで、施解錠カム62の係合鈎623がカム案内部631の被係合部634から外れる。
こうして前述の仮止め状態から解放されたカム取付プレート61は、図6(d)〜(e)に示すように、引張コイルばね64の付勢力によって瞬時に引き上げられる。これに伴って連動部材4およびロックピン3も上向きに移動し、その結果、図2(a)に示したように、ロックピン3が受け具2の溝孔21の奥部まで入り込んで、障子20の開閉ができなくなる。このように、障子20を閉じるだけで、トリガー82と施解錠カム62との接触に応動してロックピン3が受け具2に係合し、自動的に施錠される。
閉じられている障子20を開くときは、図7(a)に示した施錠状態から、解錠機構5の操作レバー51を手動で操作して、引張コイルばね64の付勢力に抗しながら連動部材4を押し下げる。すると、図7(b)〜(c)に示すように、連動部材4に連結されているカム取付プレート61も下降し、施解錠カム62がカム案内部631の下半部に移動して、係合鈎623を被係合部634に係合させる。こうして連動部材4がアンロック位置に仮止めされると、ロックピン3も受け具2のロックピン受渡口22の高さにくるので、そのまま障子20を開くことができる。
なお、図7(c)の状態では、トリガー82の応動片821が施解錠カム62の受動片624よりも屋内側に位置しているが、障子20を開くことによってトリガー82の応動片821が施解錠カム62の受動片624に屋内側から接触する。その反力で、図7(d)に示すようにトリガー82が持ち上げられ、受動片624を乗り越えるように回動しながら屋外側へと移動する。
こうして図7(e)に示すように障子20が開かれた後は、再度、障子20が閉じられるまで、連動部材4やロックピン3は施解錠カム62によってアンロック位置に仮止めされたままになる。
本願が開示する発明にかかる窓開閉ロック装置1は、このように構成されているので、窓サッシの開閉機構30等を操作して障子20を閉じれば、窓枠10側に組み付けられたロックピン3が障子20に取り付けられた受け具2に対して瞬時に係合し、障子20を施錠状態に保持する。したがって、障子20を閉じた後に施錠操作をし忘れる、といったトラブルを防止することができる。
また、この窓開閉ロック装置1は、施錠機構6が、ロックピン3と受け具2との係合位置から若干離れて組み付けられている。そして、窓枠10側の施解錠カム62と障子20側のトリガー82との取り付けに際しては、施解錠カム62の受動片624とトリガー82の応動片821とが接触する高さ数mmの範囲内で、それぞれの取付位置を比較的ルーズに設定することができる。つまり、部材の取り付けに厳密な位置決め精度が要求されないので、様々な窓サッシに対して容易に設置することができる。
さらに、この窓開閉ロック装置1は、電動力やギヤ等を利用する複雑な動力伝達機構にも依存しないので、故障や誤動作を生じにくく、停電の影響も受けず、長期間にわたって安定的に使用することができる。
図8は、図7(b)〜(c)に示した施解錠カム62の係合動作を、より詳細に説明するための拡大図である。操作レバー51による解錠操作によって連動部材4が下向きに移動するとき、施解錠カム62は図8(a)に示すように、カム案内部631の上半部から直立姿勢で下降し始めて、そのままカム案内部631の中間付近に達する。その中間付近から図8(b)に示すように、円弧状に湾曲している係合鈎623の側辺縁をカム案内部631のテーパ辺縁632に接触させて、屋内側に回動しながら、さらに下降する。そして、図8(c)に示すように、施解錠カム62の係合鈎623が短垂下縁633よりも低い位置までくると、施解錠カム62が直立姿勢に戻り、図8(d)〜(e)に示すようにして係合鈎623をカム案内部631の被係合部634に係合させる。
なお、図8(c)〜(e)の動作は、施解錠カム62を自身の重量バランスだけで直立させるのではなく、施解錠カム62の枢着基部621に形成された斜辺縁625と、カム案内部631のテーパ辺縁632とが当接する箇所(図中▲印)の反力を利用して、施解錠カム62が直立しやすくなるように枢着基部621に回転力を付加している。かかる構成を採用すれば、各部の摩擦等によって施解錠カム62が円滑に動作しなくなるような事態を防ぐことができる。
図9は、施錠機構の他の実施形態を示している。例示形態の施錠機構6は、連動部材4の下端に連結された「カム取付部材」としての内ケース65、内ケース65に取り付けられた施解錠カム62、窓枠10に固定される「カム受け部材」としての外ケース66およびカバープレート67、内ケース65と外ケース66との間に取り付けられた「付勢部材」としての圧縮コイルばね68、内ケース65と外ケース66との間に取り付けられた「減衰部材」としてのダンパー69、等を含んで構成される。
内ケース65は、樹脂成形品からなる異形部材で、連動部材4の下端に結合される角筒状部分651と、その下方に延設される細い柱状部分652と、その下方に設けられたカム取付部653と、を具備している。カム取付部653には、前述の実施形態と略同形状をなす施解錠カム62が揺動可能に取り付けられている。
外ケース66は、内ケース65を上下動可能に収容する略箱状の樹脂成形品で、背面が窓枠10の縦枠101にビス等で固定され、正面は開口してカバープレート67で塞がれる。外ケース66の略下半部には、施解錠カム62が上下動および揺動し得るカム案内部631としての空間が設けられている。その空間の屋外側の縁部は、前述の実施形態のカム案内部631と同様に、テーパ辺縁632、短垂下縁633、被係合部634等を有する形状に形成されている。カバープレート67には、施解錠カム62の受動片624を突出させる窓孔671が形成されている。
外ケース66のカム案内部631と内ケース65の角筒状部分651との間には、付勢部材としての圧縮コイルばね68が収容されており、この圧縮コイルばね68が、内ケース65およびこれに連結される連動部材4に対して、それらを上向きに移動させる付勢力を与える。また、圧縮コイルばね68と平行して、その屋内側にピストン形のダンパー69が組み付けられている。このダンパー69は、内ケース65の下方に設けられたカム取付部653と、外ケース66の上端部との間に保持されている。施解錠カム62の係合が外れて、圧縮コイルばね68の付勢力により内ケース65が跳ね上がる際、このダンパー69が圧縮コイルばね68の付勢力を減衰させて、内ケース65をゆっくりと移動させる。施錠機構6にこのようなダンパー69を組み込むことにより、障子20が施錠される際の動作音を小さくすることができるとともに、動作部分に指を挟んで怪我をするような事態を防ぐことができる。このダンパー69には、オイル、バネ、ガス等、適宜の減衰手段を採用することができる。また、ピストン形のダンパーだけでなくロータリーダンパー等も採用することができる。
図示は省くが、障子側に取り付けられるトリガー取付プレートおよびトリガーは、前述の実施形態と特に差異はない。そして、このような構成によっても、前述の実施形態と同様の操作性を得ることができる。
以上、本願が開示する発明の実施形態を例示したが、この発明の技術的範囲は、例示形態によって限定的に解釈されるべきものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて概念的に解釈されるべきものである。本願が開示する発明の実施に際しては、例示形態と実質的に同様の動作や作用効果が得られる範囲内で、装置各部を構成する部材の形状、材質、配置、取り合い等を適宜、改変することが可能である。
また、本願が開示する発明に係る窓開閉ロック装置は、例示したような縦すべり出し窓だけでなく、その他の開閉形態を採用する窓の戸先部分に幅広く採用することができる。その戸先部分は、縦向きでなく横向きの部位であってもよい。
1 窓開閉ロック装置
2 受け具
21 溝孔
22 ロックピン受渡口
23 取付片
3 ロックピン
31 鍔部
32 ロックピン取付金具
4 連動部材
41 逃げ孔
43 作動ピン
5 解錠機構
51 操作レバー
52 クランクアーム
53 カム溝
6 施錠機構
61 カム取付プレート(カム取付部材)
611 上下動ガイド孔
612 上下動ガイド孔
613 上下動ガイド孔
62 施解錠カム
621 枢着基部
622 首部
623 係合鈎
624 受動片
625 斜辺縁
626 リベット
63 カム受けブラケット(カム受け部材)
631 カム案内部
632 テーパ辺縁
633 短垂下縁
634 被係合部
64 引張コイルばね(付勢部材)
65 内ケース(カム取付部材)
651 角筒状部分
652 柱状部分
653 カム取付部
66 外ケース(カム受け部材)
67 カバープレート
671 窓孔
68 圧縮コイルばね(付勢部材)
69 ダンパー(減衰部材)
7 ガイドブラケット
71 ロックピンガイド孔
72 ネジ操作孔
81 トリガー取付プレート
811 固定片
812 トリガー押え片
82 トリガー
821 応動片
83 ピン
10 窓枠
101 縦枠
102 下枠
20 障子
201 戸先框
30 開閉機構
301 フリクションステー
302 オペレータ
303 ハンドル

Claims (6)

  1. 窓枠内に建て込まれて開口面外方向に開閉される障子の戸先框の見込部に受け具が取り付けられ、前記受け具には、前記戸先框の材長方向に延びてその一端が前記障子の閉止側に開口する溝孔が形成される一方、
    前記戸先框と重なり合う窓枠の見込部には、前記窓枠の材長方向に沿って移動する連動部材を介して、前記受け具の溝孔に係脱するロックピンが組み付けられ、
    前記障子が閉じられた状態で、前記連動部材が前記ロックピンを前記受け具の溝孔に係合させる「ロック位置」へと移動することにより前記障子が施錠され、前記連動部材が前記ロックピンを前記受け具の溝孔から抜脱させる「アンロック位置」へと移動することにより前記障子が開閉可能になる窓開閉ロック装置において、
    前記窓枠には、前記連動部材に前記ロック位置側へ移動する向きの付勢力を与えるとともに、その付勢力に抗して前記連動部材を前記アンロック位置に仮止めする施錠機構が設けられており、
    前記障子が閉じられると、前記障子の戸先框に取り付けられたトリガーが前記施錠機構に備えられた施解錠カムに接触して前記連動部材の仮止めが解除され、前記連動部材が前記付勢力によって前記ロック位置へと移動するように構成された
    ことを特徴とする窓開閉ロック装置。
  2. 請求項1に記載された窓開閉ロック装置において、
    前記施解錠カムは、前記連動部材に対して前記障子の開閉方向に揺動し得るように枢着され、
    前記窓枠にはカム案内部を有するカム受け部材が取り付けられて、前記施解錠カムに形成された係合鈎が前記カム案内部に形成された被係合部に係合することにより、前記連動部材が前記アンロック位置に仮止めされ、
    前記トリガーに形成された応動片が前記施解錠カムに形成された受動片を前記障子の閉止側へ押し込むことにより、前記施解錠カムの前記係合鈎が前記被係合部から外れて前記仮止め状態が解除される
    ことを特徴とする窓開閉ロック装置。
  3. 請求項2に記載された窓開閉ロック装置において、
    前記施解錠カムは、前記連動部材にカム取付部材を介して取り付けられており、
    前記カム取付部材と前記カム受け部材との間に前記付勢力を与える付勢部材が取り付けられている
    ことを特徴とする窓開閉ロック装置。
  4. 請求項2〜3のいずれか一項に記載された窓開閉ロック装置において
    前記窓枠には、前記ロック位置にある前記連動部材をレバー操作によって前記アンロック位置側に移動させる解錠機構が設けられており、
    前記レバー操作に連動して前記施解錠カムが前記カム受け部材の前記カム案内部内を移動することにより、前記施解錠カムの係合鈎が前記被係合部に係合する
    ことを特徴とする窓開閉ロック装置。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載された窓開閉ロック装置において、
    前記トリガーは、前記障子の戸先框に取り付けられたトリガー取付プレートを介して、前記障子の閉止側に揺動し得るように保持されており、前記障子を開くときには前記カム案内部に掛止されている前記施解錠カムの受動片に前記障子の閉止側から接触して、前記受動片を乗り越えるように回動しながら前記障子の開放側へと移動する
    ことを特徴とする窓開閉ロック装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載された窓開閉ロック装置において、
    前記施錠機構には、前記連動部材が前記アンロック位置から前記ロック位置へと移動する際の速度を低減させる減衰部材が組み込まれている
    ことを特徴とする窓開閉ロック装置。
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