JP6977806B2 - 還元材、セメント組成物、地盤改良材及び地盤改良土 - Google Patents

還元材、セメント組成物、地盤改良材及び地盤改良土 Download PDF

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本開示は、還元材、セメント組成物、地盤改良材及び地盤改良土に関する。
セメントクリンカーは、石灰石、粘土、硅石、酸化鉄等を主原料として製造される。セメントクリンカーの製造には、これらの主原料のほか、各種産業副産物や産業廃棄物が原燃料として有効利用されている。このため、原材料の選択によっては、セメントクリンカー中に、各種原燃料に由来するカドミウム、クロム、鉛、モリブデン等の重金属類が少量混入することがある。そこで、各種還元材を用いてセメントクリンカーに由来する重金属イオンを還元し、その溶出量を低減する技術が知られている。(特許文献1〜4)。
例えば、特許文献1では、軟弱地盤を固化処理する場合の固化材として、硫酸第一鉄と亜硫酸塩を混合して用いることによって、六価クロムを三価クロムに還元し、六価クロムの溶出を抑制する技術が提案されている。特許文献2では、特定のpH及び酸化還元電位を有し、MgOを所定量含有する地盤改良材を用いて、六価クロムの溶出を抑制する技術が提案されている。特許文献3では、鉄化合物を含有する還元剤を用いてセレン(IV)の溶出量を抑制する技術が提案されている。特許文献4では、硫化カルシウムを所定量含有する重金属固定化剤を用いて重金属の溶出を抑制する技術が提案されている。
特開2010−201406号公報 特開2017−155141号公報 特開2019−177301号公報 特開2006−102643号公報
上述のとおり、重金属イオンに対する還元材として多くの成分が知られている。本発明者らの検討によれば、地盤改良土からの重金属イオンの一種である六価クロムの溶出抑制には、硫化物が有効であると考えられる。しかしながら、硫化物は一般的に高価で且つ流通量も少なく入手が難しいことから、その使用量を低減することが求められている。
そこで、本開示は、硫化物の使用量を低減しつつ、六価クロムの溶出量を十分に抑制することが可能な還元材を提供する。また、硫化物の使用量を低減しつつ、六価クロムの溶出量を十分に抑制することが可能なセメント組成物、地盤改良材及び地盤改良土を提供する。
本開示の一側面に係る還元材は、亜硫酸塩と硫化物とを含む。このような還元材は、亜硫酸塩を含むため、硫化物の使用量を低減することができる。そして、地盤改良材の還元材として用いられたときに、六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さを高く維持することができる。なお、本開示の硫化物には、硫化物と酸化物とが化合した酸硫化物が含まれてもよい。また、本開示の亜硫酸塩には、重亜硫酸塩が含まれてもよい。また、亜硫酸カルシウムと硫酸カルシウムの複塩も本開示の亜硫酸塩に含まれてもよい。
上記還元材では、亜硫酸塩と硫化物との合計100質量部に対する硫化物の含有量が0.1〜80質量部であることが好ましい。これによって、地盤改良材の還元材として用いられたときに、六価クロムの溶出を一層十分に抑制することができる。
上記還元材では、亜硫酸塩が亜硫酸カルシウムを含有し、硫化物が硫化カルシウムを含有することが好ましい。これによって、土壌改良材の還元材として用いられたときに、短期材齢(例えば材齢7日間)から、六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さを高い水準に維持することができる。
本開示の一側面に係るセメント組成物は、上述のいずれかの還元材を含む。これによって、硫化物の使用量を低減しつつ、セメント組成物からの六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。
本開示の一側面に係る地盤改良材は、上述のいずれかの還元材を含む。これによって、硫化物の使用量を低減しつつ、地盤改良土からの六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さを高く維持することができる。
上記地盤改良材における還元材の含有量は0.1〜20質量%であることが好ましい。これによって、地盤改良土からの六価クロムの溶出を一層十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さをより高く維持することができる。
本開示の一側面に係る地盤改良土は、地盤改良材と地盤改良対象土とを含む。この地盤改良土は、上述の還元材を含有する地盤改良材を含むことから、硫化物の使用量を低減しつつ、六価クロムの溶出量を十分に抑制することができる。また、圧縮強さを高く維持することができる。
本開示によれば、硫化物の使用量を低減しつつ、六価クロムの溶出量を十分に抑制することが可能な還元材を提供することができる。また、六価クロムの溶出量を十分に抑制することが可能なセメント組成物、地盤改良材及び地盤改良土を提供することができる。
本開示の実施形態を以下に説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。
一実施形態に係る還元材は、亜硫酸塩と硫化物とを含む。このような還元材は、亜硫酸塩を含むため、硫化物の使用量を低減することができる。そして、地盤改良材の還元材として用いられたときに、六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さを高く維持することができる。したがって、地盤改良材用還元材として好適である。
亜硫酸塩は、亜硫酸カルシウム(例えば半水和物)、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸マグネシウム、重亜硫酸カルシウム(Ca(HSO)、重亜硫酸ナトリウム及び重亜硫酸マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましい。これによって、土壌改良材の還元材として用いられたときに、短期材齢(例えば材齢7日間)から、六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さを高い水準に維持することができる。
各亜硫酸塩は、化学合成された市販品又は天然に存在するものを使用することができる。亜硫酸カルシウムは、例えば、排煙脱硫工程等で発生する石膏に含まれる亜硫酸カルシウム無水物及び/又は亜硫酸カルシウム半水和物等であってよい。亜硫酸カルシウムは粉状であることが好ましい。粉状の亜硫酸カルシウムは、レーザー回折式粒度分布計で測定されるメディアン径が0.1〜20μmであることが好ましく、0.2〜10μmであることがより好ましく、1〜6μmであることがさらに好ましい。亜硫酸カルシウムの粒径がこの範囲にあることで、還元材は、短期材齢から優れた六価クロムの還元効果を有する。
硫化物は、構成元素として、硫黄とともに、アルカリ土類金属、鉄、亜鉛、アルミニウム、及び銅からなる群より選ばれる少なくとも一種の元素を含むことが好ましい。具体的には、硫化カルシウム(CaS)、硫化ナトリウム(NaS)、硫化カリウム(KS)、硫化マグネシウム(MgS)、硫化アルミニウム(Al)、硫化銀(AgS)、硫化銅(CuS,CuS)、硫化スズ(SnS)、硫化第一鉄(FeS)、二硫化鉄(FeS)などが挙げられる。このうち、硫化カルシウムが特に好ましい。このような成分を含むことによって、地盤改良材の還元材として用いられたときに、短期材齢から六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。また、地盤改良土の圧縮強さを高い水準に維持することができる。硫化物は硫化物以外の成分を含む組成物として、亜硫酸塩と配合してもよい。
本実施形態の還元材は、亜硫酸塩と硫化物との合計100質量部に対する硫化物の含有量が0.1〜80質量部であることが好ましく、1〜80質量部であることがより好ましい。これによって、地盤改良材の還元材として用いられたときに、六価クロムの溶出を一層十分に抑制することができるだけでなく、セメント組成物からの六価クロム溶出量も低減することができる。亜硫酸塩と硫化物との合計100質量部に対する硫化物の含有量の上限は、好ましくは70質量部であり、より好ましくは60質量部であり、さらに好ましくは50質量部である。これによって、硫化物の使用量を一層低減して、還元材の製造コストを低くすることができるとともに、セメント組成物からの六価クロム溶出量を低減することができる。亜硫酸塩と硫化物との合計100質量部に対する硫化物の含有量の下限は、2質量部であってよく、3質量部であってもよく、10質量部であってもよい。これによって、材齢7日における土壌改良土の圧縮強さを十分に高くすることができ、更には地盤改良土からの六価クロム溶出量を低減することができる。上述の質量比は、各化合物を無水物に換算して求められる。硫化物及び亜硫酸塩の含有量は、例えば、XRD−リートベルト法によって求めることができる。
還元材は、亜硫酸塩及び硫化物以外の成分を含んでもよい。そのような成分として、水酸化物、塩化物、硫黄、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。具体的には、水酸化カルシウム、塩化第一鉄、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、硫酸第一鉄、及び硫酸カルシウムが挙げられる。硫酸カルシウムは、二水和物(二水石膏)、半水和物(半水石膏)、及び無水物(無水石膏)のいずれを含んでもよい。還元材は、上述の成分の少なくとも一種を含んでよい。
一実施形態に係るセメント組成物は、上述の還元材と、セメントとを少なくとも含む。このセメント組成物は、上記還元材を含むことで、セメント組成物からの六価クロムの溶出量を低減することができる。セメント組成物における上記還元材の含有量は、好ましくは0.01〜10質量%であり、より好ましくは0.05〜5質量%であり、さらに好ましくは0.1〜1質量%である。
一実施形態に係る地盤改良材は、上述の還元材と、セメントと、石膏とを含む。この地盤改良材は、上記還元材を含むことで、六価クロムの溶出量を短期材齢から長期にわたって十分に低いレベルに維持することができる。地盤改良材における亜硫酸塩及び硫化物の合計含有量は、好ましくは0.1〜20質量%であり、より好ましくは1〜15質量%であり、さらに好ましくは2〜10質量%であり,特に好ましくは4〜8質量%である。これによって、地盤改良土の固化強度を十分維持しながら地盤改良土からの六価クロムの溶出を一層十分に抑制することができる。
石膏は、二水石膏、半水石膏及び無水石膏のいずれであってもよい。地盤改良材の強度発現性の観点から二水石膏又は無水石膏を含むことが好ましい。例えば、地盤改良材を得る際には、二水石膏と無水石膏を混合した石膏を使用してもよい。地盤改良土の強度発現性の観点から、地盤改良材における石膏の含有量は、例えば、2〜30質量%であり、好ましくは3〜20質量%であり、より好ましくは5〜15質量%であり、さらに好ましくは6〜11質量%である。
セメントは、JIS R5210:2003「ポルトランドセメント」に規定の各種ポルトランドセメントであってよい。これらの中でも、入手のしやすさ、及び短期材齢の圧縮強さを高くする観点から、普通ポルトランドセメント又は早強ポルトランドセメントが好ましい。セメント中の全クロム量は、入手の容易性の観点から、例えば、30〜250mg/kgであってよく、50〜200mg/kgであってもよい。セメントの水溶性六価クロム量も、同様の観点から、例えば、3〜40mg/kgであってよく、5〜30mg/kgであってもよい。なお、セメントの全クロム量はJIS R5202:2010に記載の方法に準拠して測定され、水溶性六価クロム量はセメント協会標準試験方法I-51−1981に記載の方法に準拠して測定される。
地盤改良材におけるセメントの含有量は、例えば、50〜98質量%であり、好ましくは60〜96質量%であり、より好ましくは70〜95質量%である。セメントの含有量が50質量%未満であると地盤改良土の強度が発現し難くなる傾向にある。一方、セメントの含有量が98質量%を越えるとセメントの六価クロムの含有量次第で、地盤改良土からの六価クロムの溶出量が増える場合がある。
セメントの代替としてセメントクリンカーを使用することもできる。セメントクリンカーを使用する場合は、適度な粉末度に調整した上で使用することが好ましい。
地盤改良材はさらに高炉スラグを含んでもよい。高炉スラグの含有量は、例えば5〜40質量%であり、好ましくは10〜30質量%であり、より好ましくは15〜25質量%である。高炉スラグの含有量がこのような範囲であると地盤改良土からの六価クロムの溶出量をより一層抑制することができる。
地盤改良材の粉末度は特に限定されないが、ブレーン比表面積が1000〜6000cm/gであり、好ましくは2000〜5500cm/gであり、より好ましくは3000〜5000cm/gであり、さらに好ましくは4000〜4500cm/gである。このような範囲であれば、地盤改良土の強度を維持しながら六価クロムの溶出量を抑制することができる。
地盤改良材の製造方法は特に限定されず、所定の粉末度に調整された原料を混合して製造してもよいし、原料の一部又は全部を混合粉砕して製造してもよい。
一実施形態に係る地盤改良土は、上述の地盤改良材と地盤改良対象土とを含む。このような地盤改良土は、上述の地盤改良材と地盤改良対象土とを混合することによって得られる。地盤改良対象土1mに対する、地盤改良材の含有量は、例えば、20〜500kgであり、好ましくは50〜450kgであり、より好ましくは50〜400kgであり、さらに好ましくは100〜350kgである。
地盤改良対象土は、特に限定されず、六価クロムの溶出抑制が比較的難しい火山灰質粘性土(例えば、関東ローム)であってもよい。本実施形態に係る地盤改良材を用いれば、地盤改良土の圧縮強さを高く維持しつつ地盤改良土からの六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。
地盤改良土の材齢7日及び材齢28日の六価クロム溶出量は、好ましくは0.005mg/L未満であり、より好ましくは0.004mg/L未満であり、さらに好ましくは0.002mg/L未満である。このような地盤改良土は、短期材齢(例えば材齢7日)から、六価クロムの溶出を十分に抑制することができる。
地盤改良土の材齢7日及び材齢28日の一軸圧縮強さは、好ましくは800N/mm以上であり、より好ましくは850N/mm以上である。
以上、本開示の実施形態を説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、還元材の用途は、地盤改良材用、又はセメント組成物用に限定されるものではなく、焼却灰や建設発生土等に配合してもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて本開示の内容を詳細に説明するが、本開示は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1,2、比較例1〜9)
[地盤改良材の調製]
以下の原材料を準備した。
・セメント:普通ポルトランドセメント(全クロム量:78.8mg/kg、水溶性六価クロム量:7.9mg/kg)
・無水石膏:天然無水石膏
・亜硫酸カルシウム:亜硫酸カルシウム半水和物(和光純薬工業株式会社製、化学用)
・硫酸第一鉄:FeSO・H
・塩化第一鉄:FeCl・2H
・硫化カルシウム組成物:二水石膏を炭素ルツボに入れ、1000℃で4時間焼成して調製したものを用いた。焼成後のXRD−リートベルト法による定量結果は、次のとおりであった。硫化カルシウム:82.3質量%、炭酸カルシウム:4.1質量%、水酸化カルシウム:7質量%、無水石膏:2.8質量%
・改良対象土:関東ローム
表1に示す質量比率で上述の原材料を配合して、地盤改良材を調製した。表1に示す還元材の各成分の配合割合は表2に示すとおりである。また、硫化カルシウム組成物に含まれる硫化カルシウムと亜硫酸カルシウムの合計を100質量部としたときの両成分の質量割合は、表3のとおりであった。
Figure 0006977806
Figure 0006977806
Figure 0006977806
[地盤改良土の調製と評価]
対象土(関東ローム)に対して、地盤改良材の配合量が対象土1mあたり250kg/mとなるように、各実施例及び各比較例の地盤改良材をそれぞれ配合し、ホバートミキサーで混合した。混合は合計3分間行って地盤改良土を調製した。混合途中の1分30秒経過時点でパドル及びボールへ付着した土の掻き落としを行った。混合完了後、直径50mm×高さ100mmの円柱型枠にランマーを用いて三層詰めした後、20℃で材齢7日、及び材齢28日まで密封養生した。
上記材齢の各地盤改良土について、環境庁告示46号(平成3年8月23日)に則って溶出試験を行い、六価クロムの溶出量を求めた。六価クロムの溶出量は、浸とう後のろ液中の六価クロム濃度を、JIS K0102:2016の65.2.1のジフェニルカルバジド吸光光度法で定量することにより求めた。定量測定の操作のうち、硫酸(1+9)3mLを加えた後、ジフェニルカルバジド溶液(10g/L)1mLを加えるまでの間隔は20秒以内とした。また、地盤改良土の一軸圧縮強さを、JIS A1216「土の一軸圧縮試験方法」に準じて測定した。それぞれの測定結果は、表4に示すとおりであった。
Figure 0006977806
表4に示す結果から、材齢7日のCr(VI)溶出量に着目すると、亜硫酸カルシウムのみ(4質量%)添加した比較例2、及び硫化カルシウムのみ(組成物として0.7質量%)添加した比較例4と比較して、亜硫酸カルシウムのみ(4質量%)を添加した比較例3は、Cr(VI)溶出量が低かった。これらに対し、亜硫酸カルシウムと硫化カルシウムを併用した実施例1、2では、硫化カルシウムの添加量を減らし、且つ還元材トータルの配合量を減らしているにも関わらず、Cr(VI)溶出量を検出下限値以下に低減することができた。一方、硫酸第一鉄又は塩化第一鉄を使用した比較例5〜9では、Cr(VI)溶出量を検出下限値まで低減することができなかった。
(実施例3〜10,比較例10〜13)
[セメント組成物の調製]
普通ポルトランドセメント(市販品)に対して、還元材を配合してセメント組成物を調製した。還元材としては、上記実施例1,2で用いた亜硫酸カルシウムと硫化カルシウム組成物を用いた。各原材料の計量値(配合量)は、表5に示すとおりとした。表6には、セメント組成物における還元材の含有量と還元材における亜硫酸カルシウムと硫化カルシウムとの割合を示した。なお、表6の「硫化Ca」は、硫化カルシウム組成物としてではなく、硫化カルシウムとしての割合を示した。また、表7には、セメント組成物の組成を示した。
[セメント組成物の評価]
セメント組成物からの水溶性Cr(VI)溶出量はセメント協会標準試験方法I−51−1981に記載の方法に準拠して測定した。測定結果は、表7に示すとおりであった。
Figure 0006977806
Figure 0006977806
Figure 0006977806
表6及び表7に示すとおり、還元材の含有量が同一の場合同士で比較すると、硫化カルシウム単独の場合(比較例10,11,12,13)よりも、硫化カルシウムと亜硫酸カルシウムを併用した場合(実施例3,4,5〜7,8〜10)方が、Cr(VI)溶出量を低減できることが確認された。

Claims (7)

  1. 亜硫酸塩と硫化物とを含み、
    前記亜硫酸塩が亜硫酸カルシウムを含有し、前記硫化物が硫化カルシウムを含有する、還元材。
  2. 前記亜硫酸塩と前記硫化物との合計100質量部に対する前記硫化物の含有量が0.1〜80質量部である、請求項1に記載の還元材。
  3. 請求項1又は2に記載の還元材を含む、セメント組成物。
  4. 請求項1又は2に記載の還元材を含む、地盤改良材。
  5. 前記還元材の含有量が0.1〜20質量%である、請求項に記載の地盤改良材。
  6. 石膏を含み、前記石膏の含有量が2〜30質量%である、請求項4又は5に記載の地盤改良材。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項に記載の地盤改良材と、地盤改良対象土と、を含む、地盤改良土。
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