JP6977410B2 - 輸送方法 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る輸送方法の概要を示す図である。本実施形態に係る輸送方法は、主に自動車を用いた、生鮮食品や薬品等の温度管理輸送手法に関し、具体的には図1に示すように、輸送車両5により荷物2を配送する際に、断熱容器3及び温度調整材4等を用いることで荷物2の温度管理を的確に行うものである。本実施形態では、輸送基地及び複数の配送場所が存在している。本実施形態に係る輸送方法で輸送される前の荷物2は、輸送基地に集積されている。輸送基地は、断熱容器の保管及び環境の温度管理が可能な設備を有している。配送場所は、荷物2が配送される場所であり、荷物2の最終目的地又は中継地のいずれであってもよい。輸送車両5は、輸送基地から出発し、各配送場所を順々に回りながら荷物2を配送し、本拠地に戻る。本実施形態に係る輸送方法は、図1(A)、(B)、(C)、(D)に示すように、主に、輸送準備工程と、荷積み工程と、配送工程と、配送後工程とを含む。
図2(A)、(B)は、断熱容器3の構成例を示す。なお、本発明に適用可能な断熱容器3の態様は、図2(A)、(B)に示す態様に限らず、図2(A)、(B)以外の任意の態様であってもよい。
図4は、輸送準備工程の手順を示すフローチャートの一例である。
図6は、荷積み工程の手順を示すフローチャートの一例である。なお、図6は、図1に示される例に従い、台車7に載置された断熱容器3Aを荷台10に搬入した後、パレット8に載置された断熱容器3Bを荷台10に搬入する場合の荷積み工程の手順を示している。なお、輸送車両5の側面開口部は、輸送車両5の背面開口部よりも狭くなっているため、本実施形態では、断熱容器3の輸送車両5への搬入を全て背面開口部から行う。これにより、側面開口部からは搬入できない大きいサイズの断熱容器3A、3Bを輸送車両5へ積込み、積込む荷物量を可能な限り多くしている。
配送工程では、作業者は、予め定められた各配送場所へ輸送車両5を移動させ、輸送車両5を停車させた後に断熱容器3A、3Bから荷物2を取り出して当該荷物2の配送を行う。本実施形態では、作業者は、荷台10の奥に配置された断熱容器3Aから荷物2を取り出すものとし、そのためにサイドドア9Sを開いて正面パネル12を開ける操作を行う。このとき、作業者は、正面パネル12の上端部12La、12Raを折り返すことで、側面開口部の上端が正面パネル12の上端より低い場合であっても、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを好適に開くことが可能である。
図11は、配送後工程の手順を示すフローチャートの一例である。
本実施形態によれば、作業者は、断熱容器3への荷物2及び温度調整材4の出し入れを第1温調室1Aで行い、断熱容器3を閉じた状態で第1温調室1Aから断熱容器3を搬出する。これにより、第1温調室1A以外の場所で断熱容器3を開ける機会を極力減らし、断熱容器3の内部温度を好ましい温度帯に保つことができる。
次に、上記の実施形態に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用することができる。
実施形態では、荷台10に2個の断熱容器3A、3Bが積載された。これに代えて、荷台10に少なくとも1つの断熱容器3が積載される態様であればよい。この場合であっても、断熱容器3への荷物2及び温度調整材4の出し入れを第1温調室1Aで行い、断熱容器3を閉じた状態で第1温調室1Aから断熱容器3を搬出することで、断熱容器3の内部温度を適した温度帯に保つことができる。また、この場合においても、断熱容器3に遮熱カバーを覆うことで、輸送車両5の天井部からの輻射熱による輸送中での断熱容器3の内部温度上昇を好適に抑制することができる。
実施形態では、輸送車両5がサイドドア9Sとリアドア9Rとを有し、断熱容器3Aの正面を輸送車両5の側面に向け、断熱容器3Bの正面を輸送車両5の背面に向けた状態でこれらを輸送車両5の前後方向に並べて配置した。これに代えて、例えば、輸送車両5の背面開口部のみを利用して断熱容器3から荷物2の取り出しを行う配送態様などでは、断熱容器3A、3Bを積み上げた状態で共に輸送車両5の背面に向けて荷台10に積載してもよい。
断熱容器3には、温度センサが取り付けられてもよい。この場合、例えば、断熱容器3の保持部19に温度センサが収容され、所定間隔により検出した温度情報を輸送車両5内の車載機または輸送車両5外のサーバ装置などに送信する。この場合、上述の車載機又はサーバ装置は、公知の温度監視技術に基づき、受信した温度情報が示す温度が所定の閾値を越えたか否か監視し、閾値を越えた断熱容器3を検出した場合には、所定の警告を輸送車両5の作業者に通知する処理を行う。これにより、作業者は、警告があった断熱容器3への温度調整材4の追加などの処置を好適に行うことができる。
実施形態において作業者が行う作業の少なくとも一部を、公知のロボティクス技術等により、機械又はロボットにより自動化して行ってもよい。
実施形態では、輸送車両として自動車を用いた。自動車に代えて鉄道車両を用いてもよく、輸送車両に代えて船や航空機を用いてもよい。すなわち、本発明は、自動車や鉄道車両などの輸送車両、船舶などの船、及び航空機などの輸送機械を用いることができる。
1B 第2温調室
2 荷物
3(3A、3B) 断熱容器
4 温度調整材
5 輸送車両
6 リフト
7 台車
8 パレット
10 荷台
Claims (7)
- 断熱容器を用いた荷物の輸送方法であって、
第1温度に調整された第1温調室において、前記荷物を入れた状態の前記断熱容器を保管する第1輸送準備工程と、
前記第1温度と異なる第2温度に調整された第2温調室に保管された温度調整材を前記第2温調室から前記第1温調室に移動させ、前記第1温調室において、前記荷物が入った前記断熱容器内に前記温度調整材を入れて前記断熱容器を閉じる第2輸送準備工程と、
前記第2輸送準備工程を終えた第1断熱容器を輸送機械に積み込む第1荷積み工程と、
前記第2輸送準備工程を終えた第2断熱容器を前記輸送機械に積み込む第2荷積み工程と、を有しており、
前記輸送機械は、第1開口部及び前記第1開口部とは異なる向きに設けられた第2開口部を有し、
前記第1荷積み工程においては、取手及び車輪を備える台車に前記第1断熱容器を載せた状態で前記第2開口部から前記第1断熱容器を前記輸送機械に積み込み、前記台車を押し込むことにより前記第1断熱容器の開閉部が前記第1開口部と対向する位置まで前記第1断熱容器を移動させ、
前記第2荷積み工程においては、車輪がないパレットに前記第2断熱容器を載せた状態で前記第2開口部から前記第2断熱容器を前記輸送機械に積み込む
ことを特徴とする、輸送方法。 - 前記断熱容器は、天面が開放自在であって、
前記第1輸送準備工程において、前記断熱容器は、前記天面が開放された状態で前記第1温調室に保管されることを特徴とする請求項1に記載の輸送方法。 - 前記第1輸送準備工程において、前記断熱容器を前記輸送機械に積み込む第1所定時間前までに、前記断熱容器に前記荷物を入れ、
前記第2輸送準備工程において、前記断熱容器を前記輸送機械に積み込む第2所定時間前に、前記温度調整材を前記断熱容器に入れ、
前記第1所定時間は、前記第2所定時間より長いことを特徴とする請求項1または2に記載の輸送方法。 - 前記第1荷積み工程において、前記第1断熱容器を遮熱材により覆う、又は、
前記第2荷積み工程において、前記第2断熱容器を遮熱材により覆う、
の少なくとも一方が実行されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の輸送方法。 - 前記第2輸送準備工程において、前記温度調整材は、前記断熱容器の内壁面に沿って吊り下げ自在な保持部に保持された状態で前記断熱容器内に設置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の輸送方法。
- 前記断熱容器を前記輸送機械から前記第1温調室へ運ぶ荷下ろし工程と、
前記第1温調室において前記断熱容器から前記温度調整材を取り出し、前記温度調整材を前記第2温調室に戻す工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の輸送方法。 - 荷下ろし工程後に、前記第1温調室において、前記輸送機械から運ばれた前記断熱容器の破損確認を行う工程をさらに有することを特徴とする請求項6に記載の輸送方法。
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