JP6977410B2 - 輸送方法 - Google Patents

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Description

本発明は、断熱容器を用いた荷物の温度管理輸送に関する。
従来から、断熱容器を用いた荷物の輸送方法が提案されている。例えば、特許文献1には、断熱性のハードケースや断熱資材製の発泡ケースなどに荷物を収容し、これらのハードケースや発泡ケースを、冷却温度帯を選択可能な冷却装置が備えられた小型トラックの荷台に載せて輸送する輸送方法が開示されている。
特許第2668282号
特許文献1のように荷台に冷却装置を設ける場合には、輸送車両に冷却装置を設置するコスト及び冷却装置を運用するコストがかかるという問題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、断熱容器を用いた荷物の温度管理輸送を好適かつ低コストに行うことが可能な輸送方法を提供することを主な目的とする。
本発明の一つの側面は断熱容器を用いた荷物の輸送方法であって、第1温度に調整された第1温調室において、前記荷物を入れた状態の前記断熱容器を保管する第1輸送準備工程と、前記第1温度と異なる第2温度に調整された第2温調室に保管された温度調整材を前記第2温調室から前記第1温調室に移動させ、前記第1温調室において、前記荷物が入った前記断熱容器内に前記温度調整材を入れて前記断熱容器を閉じる第2輸送準備工程と、前記第2輸送準備工程を終えた第1断熱容器を輸送機械に積み込む第1荷積み工程と、前記第2輸送準備工程を終えた第2断熱容器を前記輸送機械に積み込む第2荷積み工程と、を有しており、前記輸送機械は、第1開口部及び前記第1開口部とは異なる向きに設けられた第2開口部を有し、前記第1荷積み工程においては、取手及び車輪を備える台車に前記第1断熱容器を載せた状態で前記第2開口部から前記第1断熱容器を前記輸送機械に積み込み、前記台車を押し込むことにより前記第1断熱容器の開閉部が前記第1開口部と対向する位置まで前記第1断熱容器を移動させ、前記第2荷積み工程においては、車輪がないパレットに前記第2断熱容器を載せた状態で前記第2開口部から前記第2断熱容器を前記輸送機械に積み込む。
前記断熱容器は、少なくとも天面を開放自在であってもよく、前記第1輸送準備工程において、前記断熱容器は、少なくとも前記天面が開放された状態で前記第1温調室に保管されてもよい。
前記第1輸送準備工程において、前記断熱容器を前記輸送機械に積み込む第1所定時間前までに、前記断熱容器に前記荷物を入れ、前記第2輸送準備工程において、前記断熱容器を前記輸送機械に積み込む第2所定時間前に、前記温度調整材を前記断熱容器に入れ、前記第1所定時間が前記第2所定時間よりも長くなるようにしてもよい。
前記第1荷積み工程において、前記第1断熱容器を遮熱材により覆う、又は、前記第2荷積み工程において、前記第2断熱容器を遮熱材により覆う、の少なくとも一方が実行されてもよい。
前記第2輸送準備工程において、前記温度調整材は、前記断熱容器の内壁面に沿って吊り下げ自在な保持部に保持された状態で前記断熱容器内に設置されてもよい。
前記輸送方法は、前記断熱容器を前記輸送機械から前記第1温調室へ運ぶ荷下ろし工程と、前記第1温調室において前記断熱容器から前記温度調整材を取り出し、前記温度調整材を前記第2温調室に戻す工程と、をさらに有していてもよい。
前記輸送方法は、荷下ろし工程後に、前記第1温調室において、前記輸送機械から運ばれた前記断熱容器の破損確認を行う工程をさらに有していてもよい。
前記輸送方法は、荷下ろし工程後に、前記第1温調室において、前記断熱容器内に前記荷物を入れる工程をさらに有していてもよい。
本発明によれば、第1温調室において断熱容器への荷物の収容及び温度調整材の設置を完了させ、閉じられた状態の断熱容器を第1温調室から輸送機械に積み込むことで、断熱容器の内部を適切な温度帯に好適に維持して輸送を行うことができる。そのため、断熱容器を用いた荷物の温度管理輸送を好適かつ低コストに行うことができる。
実施形態に係る輸送方法の概要を示す図である。 断熱容器の構成例を示す。 断熱容器の折り畳み構造例を示す。 輸送準備工程の手順を示すフローチャートである。 温度調整材を保持した吊り下げ保持部を右側面パネルに設置する様子を示した断面図である。 荷積み工程の手順を示すフローチャートである。 断熱容器及び台車を荷台内に載置したときの荷台内の状態を示した斜視図である。 断熱容器及びパレットを荷台内に載置したときの荷台内の状態を示した斜視図である。 断熱容器が遮熱カバーにより覆われた状態を示した図である。 サイドドアをスライドさせた状態の輸送車両の側面図を示す。 配送後工程の手順を示すフローチャートである。 変形例において断熱容器を積載する輸送車両の背面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について説明する。なお、本発明は、下記の実施形態に限定されるものではない。下記の実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
[輸送方法の概要]
図1は、本実施形態に係る輸送方法の概要を示す図である。本実施形態に係る輸送方法は、主に自動車を用いた、生鮮食品や薬品等の温度管理輸送手法に関し、具体的には図1に示すように、輸送車両5により荷物2を配送する際に、断熱容器3及び温度調整材4等を用いることで荷物2の温度管理を的確に行うものである。本実施形態では、輸送基地及び複数の配送場所が存在している。本実施形態に係る輸送方法で輸送される前の荷物2は、輸送基地に集積されている。輸送基地は、断熱容器の保管及び環境の温度管理が可能な設備を有している。配送場所は、荷物2が配送される場所であり、荷物2の最終目的地又は中継地のいずれであってもよい。輸送車両5は、輸送基地から出発し、各配送場所を順々に回りながら荷物2を配送し、本拠地に戻る。本実施形態に係る輸送方法は、図1(A)、(B)、(C)、(D)に示すように、主に、輸送準備工程と、荷積み工程と、配送工程と、配送後工程とを含む。
図1(A)に示す輸送準備工程は、輸送車両5に積載される断熱容器3に荷物2と断熱容器3内の温度維持に必要な温度調整材4とを収容させる工程である。ここで、断熱容器3は、仕切りとなる各パネルの内部に断熱材を含み、好適には複数のパネルが開閉自在である。また、荷物2は、所定の温度帯で管理することが必要又は好ましい任意の物であって、荷物2を適温に保つように温度管理が行われている第1温調室1Aに保管されている。また、温度調整材4は、第1温調室1Aと異なる温度設定がなされている第2温調室1Bに保管されている。第1温調室1Aは、例えば冷蔵室であり、第2温調室1Bは、例えば冷凍室である。第1温調室1Aの第1温度は、例えば冷蔵温度であり、第2温調室1Bの第2温度は、例えば冷凍温度である。そして、後述するように、断熱容器3への荷物2及び温度調整材4の収容作業は、第1温調室1A内で行われる。
図1(B)に示す荷積み工程は、荷物2及び温度調整材4を収容した断熱容器3を輸送車両5に積み込む工程である。本実施形態では、車輪70と取手71が設けられた台車7に載置された断熱容器3Aと、パレット8に載置された断熱容器3Bとが、ハンドリフトなどのリフト6を用いて輸送車両5の荷台10内に搬入される。なお、図1(B)及び(C)では、説明便宜上、荷台10内が透過的に示されている。ここで、輸送車両5は、側面に設けられた開口部(側面開口部)を開閉自在なサイドドア9Sと、背面の開口部(背面開口部)を開閉自在なリアドア9Rとを有し、断熱容器3A、3Bはいずれも背面開口部から輸送車両5の荷台10内に積み込まれる。側面開口部は、本発明における「第1開口部」の一例であり、背面開口部は、本発明における「第2開口部」の一例である。なお、本実施形態では、一例として、サイドドア9Sはスライド式のドアとなっており、リアドア9Rは跳上げ式のドアとなっている。
図1(C)に示す配送工程は、各配送場所において、荷台10に積み込まれた断熱容器3(3A、3B)から荷物2を取り出して荷物2の配送を行う。本実施形態では、断熱容器3Aから先に荷物2の取り出しが行われる。図1(C)の例では、作業者は、サイドドア9Sをスライドさせることで輸送車両5の側面開口部を開き、さらに断熱容器3Aの開閉部を開くことで、到着した配送場所で配送する荷物2を取り出している。そして、断熱容器3Aに収容された荷物2の配送が完了した際に、断熱容器3Bに収容された荷物の配送が行われる。取り出された荷物2は、例えば、配送場所で冷蔵庫などの温調室に収納されてもよく、あるいは、断熱容器3よりも小型な断熱容器に入れ替えられてさらに別の場所まで届けられてもよい。なお、本実施形態では、各配送場所において配送される荷物2の量は不定量であるものとし、各配送場所にて配送する荷物2の量が日によって異なる可能性があるものとする。
図1(D)に示す配送後工程は、全ての配送場所への配送が完了した後の工程である。本実施形態では、配送後工程は、輸送車両5が配送完了後に輸送基地に戻った際に、荷物2が残っている断熱容器3を輸送車両5から第1温調室1Aに移動させる荷下ろし工程、温度調整材4を第2温調室1Bへ戻す工程、断熱容器3の破損確認を行う工程、次回の配送に備えて断熱容器3への荷物2の補充を行う工程などを含む。
[断熱容器の構成例]
図2(A)、(B)は、断熱容器3の構成例を示す。なお、本発明に適用可能な断熱容器3の態様は、図2(A)、(B)に示す態様に限らず、図2(A)、(B)以外の任意の態様であってもよい。
図2(A)、(B)に示す断熱容器3は、主に、天面パネル11(11F、11R)と、正面パネル12(12L、12R、12B)と、左側面パネル13と、背面パネル14と、右側面パネル15と、底面パネル16と、を備える。これらのパネルが断熱容器3の壁部を形成し、各パネル内には、真空断熱材が組み込まれている。後述のように、真空断熱材が組み込まれたパネルが用いられた断熱容器3は、台車やパレットに載せて丁寧に移動できるようにすることによって、真空断熱材が破損して断熱容器3の断熱性が急激に劣化する危険性を下げることができる。また、真空断熱材が組み込まれたパネルが用いられた断熱容器3と台車やパレットとを、分離可能に構成することによって、真空断熱材が破損したときに、断熱容器3を容易に交換することができる。背面パネル14等の内部壁面には、物を収容することができる保持部19が複数設けられている。保持部19には、例えば温度調整材4が収容される。天面パネル11と正面パネル12と左側面パネル13と背面パネル14と右側面パネル15と底面パネル16とは、図示しない外装袋により覆われている。
天面パネル11は、2つ折りの状態にして断熱容器3を開放することができる。図2(A)の例では、天面パネル11は、前側天面パネル11Fと、後側天面パネル11Rとから構成され、前側天面パネル11Fが後側天面パネル11Rとの連結部を軸にして外側に反転している。同様に、後側天面パネル11Rは、前側天面パネル11Fとの連結部を軸にして外側に反転することが可能である。また、断熱容器3から天面パネル11を取り外して断熱容器3の天面を完全に開放することもできる。
正面パネル12は、両面開き自在な構成となっている。具体的には、正面パネル12は、左側面パネル13に対して回動可能に連結された左正面パネル12Lと、右側面パネル15に対して回動可能に連結された右正面パネル12Rと、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rの下部に設けられた下正面パネル12Bとを有する。このように、回動しない下正面パネル12Bを正面パネル12の下部に設けることで、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rの開放時に断熱容器3内の冷気が放出されるのを好適に低減する。また、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rの上端部12La、12Raは、それぞれ折り返し自在となっている。具体的には、図2(B)に示されるように、上端部12La、12Raは、外側に反る方向に所定の応力が掛った場合、折り目となる連結部を軸にして外側に反転することで、実線位置から破線位置へ折り返される。これにより、後述するように、輸送車両5の側面開口部の上端の高さが正面パネル12の上端の高さに対して低い場合であっても、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを好適に開くことが可能となる。このように、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rは、断熱容器3の開閉部として機能する。
なお、正面パネル12は、図2の例のように左右に分割された態様に限らず、上下に分割された態様であってもよい。この場合、分割された正面パネル12は、左側面パネル13又は右側面パネル15に対して回動自在に連結されてもよく、天面パネル11又は底面パネル16に対して回動自在に連結されてもよい。
また、断熱容器3は、折り畳み自在に構成され、不使用時に折り畳まれた状態で管理される。図3(A)は、断熱容器3の上面図を示し、図3(B)は、使用時における正面パネル12、左側面パネル13、背面パネル14、右側面パネル15、及び底面パネル16の配置を示す。なお、図3(A)、(B)の例では、断熱容器3の各パネルを覆うように外装袋30が配置されている。また、図3(C)は、不使用時に天面パネル11、正面パネル12、左側面パネル13、背面パネル14、右側面パネル15、及び底面パネル16を折り畳んだ状態の断熱容器3を示す。図3の例では、背面パネル14と左側面パネル13、及び背面パネル14と右側面パネル15が布などにより繋がれている。そして、断熱容器3を折り畳む場合、背面パネル14に底面パネル16を重ねた後、左側面パネル13、右側面パネル15及び天面パネル11を順に重ねる。これにより、断熱容器3は、折り畳まれた状態となる。
[輸送準備工程の詳細]
図4は、輸送準備工程の手順を示すフローチャートの一例である。
まず、第1温調室1A内において、輸送する荷物2を断熱容器3に収納し、第1温調室1Aから断熱容器3を運び出すまでの間では断熱容器3の少なくとも天面を開放しておく(ステップS11)。断熱容器3の少なくとも天面を開放することで、冷蔵管理が必要な荷物2を断熱容器3に収容する場合に、断熱容器3内に冷気を取り入れることができる。なお、輸送する荷物2を断熱容器3に収納する作業は、例えば断熱容器3を輸送する日の前日又はその前のタイミングにおいて行われるのが好ましい。
次に、荷物2を収納した断熱容器3を輸送車両5に積み込む直前に、断熱容器3の内部温度の調整に必要な量の温度調整材4を第2温調室1Bから第1温調室1Aへ運び出し、第1温調室1A内で温度調整材4を断熱容器3に設置する(ステップS12)。このとき、温度調整材4を断熱容器3に設置するタイミングは、断熱容器3を輸送車両5に積み込む直前となる所定時間前(例えば1時間前以内)に設定される。このように、作業者は、荷物2を断熱容器3に収納した後であって輸送直前に温度調整材4を断熱容器3に設置することで、温度調整材4の輸送時での温度調整効果の持続性を好適に高めることができる。
また、温度調整材4の設置作業では、作業者は、例えば、マニュアルや配送指示書などを参照することで、各断熱容器3に設置すべき温度調整材4の量や温度調整材4の断熱容器3内の配置などを把握する。ここで、断熱容器3には既に荷物2が収納されているため、温度調整材4を図2(B)に示す保持部19(特に側面に設けられた保持部19)に収納することができない場合がある。従って、本実施形態では、作業者は、後述するように、断熱容器3の壁面に吊り下げ可能な保持部(吊下げ保持部)に温度調整材4を収納し、当該吊下げ保持部を断熱容器3の側面に沿って吊り下げる。なお、天面パネル11などに設けられた保持部19については、荷物2が温度調整材4の設置の妨げとならないことから、当該保持部19には温度調整材4を設置してもよい。
次に、作業者は、第1温調室1Aにて温度調整材4を設置した断熱容器3の全ての口を閉じる(ステップS13)。このように、作業者は、荷物2の収容作業や温度調整材4の設置作業などを含む輸送準備作業を全て第1温調室1A内で行い、第1温調室1A以外の空間では断熱容器3を極力開けないようにする。これにより、輸送対象となる断熱容器3の内部温度が好適に維持される。
図5は、ステップS12において、温度調整材4を保持した吊り下げ保持部30を右側面パネル15に設置する様子を示した断面図である。吊り下げ保持部30は、温度調整材4を収容するための複数のポケット31と、右側面パネル15などの壁面の上端に引っ掛け自在な鉤部32とを有している。好適には、吊下げ保持部30は、温度調整材4を収容した状態で第2温調室1Bに保管され、輸送直前において、第2温調室1Bから第1温調室1Aに持ち出される。
そして、図5の例では、作業者は、右側面パネル15と荷物2との隙間に吊り下げ保持部30を垂らして鉤部32を右側面パネル15の上端に引っ掛けることで吊り下げ保持部30を固定する。これにより、作業者は、荷物2と断熱容器3の内壁との隙間が狭くて保持部19に温度調整材4を収納できない場合であっても、適切な量の温度調整材4を断熱容器3内の適切な箇所に設置することができる。
なお、吊り下げ保持部30の設置スペースを確実に設けるため、断熱容器3への荷物2の収容作業を行う前に、吊り下げ保持部30と同等以上の厚さのスペーサを、吊り下げ保持部30を設置する可能性がある断熱容器3の内壁面に設けてもよい。この場合、作業者は、吊り下げ保持部30を設置する際に、断熱容器3に設置されたスペーサを取り出してから吊り下げ保持部30を設置する。
[荷積み工程の詳細]
図6は、荷積み工程の手順を示すフローチャートの一例である。なお、図6は、図1に示される例に従い、台車7に載置された断熱容器3Aを荷台10に搬入した後、パレット8に載置された断熱容器3Bを荷台10に搬入する場合の荷積み工程の手順を示している。なお、輸送車両5の側面開口部は、輸送車両5の背面開口部よりも狭くなっているため、本実施形態では、断熱容器3の輸送車両5への搬入を全て背面開口部から行う。これにより、側面開口部からは搬入できない大きいサイズの断熱容器3A、3Bを輸送車両5へ積込み、積込む荷物量を可能な限り多くしている。
まず、作業者は、第1温調室1Aにある断熱容器3Aを、正面が台車7の側方を向いた状態で台車7に載せる(ステップS21)。このようにすることで、台車7を荷台10に載せたときに、断熱容器3Aの開閉部である左正面パネル12L及び右正面パネル12Rと輸送車両5の側面開口部との向きを一致させる。そして、作業者は、リフト6により台車7ごと断熱容器3Aを輸送車両5の背面開口部から荷台10に積み込んだ後、台車7を押すことで断熱容器3Aを荷台10の奥に移動させる(ステップS22)。これにより、断熱容器3Aを輸送車両5の側面開口部の前まで移動させ、サイドドア9Sを開けた場合に、断熱容器3Aの左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを開くことで、側面開口部から荷物2を取り出すことが可能となる。また、断熱容器3Aを荷台10の奥に移動させることで、後で荷台10に積み込む断熱容器3Bの設置スペースを荷台10内に好適に設けることができる。
次に、作業者は、第1温調室1Aにおいて断熱容器3Bをパレット8に載せ、リフト6を用いて断熱容器3Bをパレット8ごと輸送車両5まで移動させる(ステップS23)。その後、作業者は、断熱容器3Bを、背面開口部に正面を向けた状態で、パレット8ごと荷台10に積み込む(ステップS24)。このように断熱容器3Bを積み込むことで、リアドア9Rを開けた場合に、パレット8に載せた断熱容器3Bの左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを開くことで、背面開口部から荷物2を取り出すことが可能となる。また、荷台10の後方に載置する断熱容器3Bに車輪がないパレット8を用いることで、輸送車両5の急発進や急停車などの場合に荷台10内の物が激しく動くのを好適に抑制する。
なお、本実施形態では、台車7に載せられた断熱容器3Aに収納された荷物2から先に配送が行われ、断熱容器3Bの荷物2はその予備分として保管される。よって、作業者は、好適には、ステップS21において、前回の配送時の残りの荷物2が入った断熱容器3を断熱容器3Aとして台車7に載せ、前回配送の余剰分ではない新たな荷物2が入った断熱容器3を断熱容器3Bとしてパレット8に載せるとよい。これにより、比較的新しい荷物2が入った断熱容器3Bに対して開閉が行われる頻度が低くなり、温度調整材4の断熱効果により温度管理が好適に行われるため、今回の配送で余った場合にも品質劣化が殆ど生じない。
図7は、図6のステップS21及びステップS22に従い断熱容器3A及び台車7を荷台10内に載置したときの荷台10内の状態を透過的に示した斜視図である。図7では、断熱容器3Aを載せた台車7は、リフト6により輸送車両5の背面開口部から荷台10内に持ち上げられた後、輸送車両5の前方方向(矢印80参照)に向かって移動している。ここで、荷台10内での台車7及び断熱容器3Aの移動は、車輪72を用いて行われ、作業者は、取手71を押すことで台車7及び断熱容器3Aを矢印80の方向に移動させる。
また、図7の例では、断熱容器3Aの正面パネル12は、図示しない輸送車両5の側面開口部に対向するように輸送車両5の側面方向に向けられている。これにより、後述するように、サイドドア9Sを開くことで、作業者は、側面開口部から正面パネル12を開いて荷物2を取り出すことが可能となる。なお、図7の例では、正面パネル12とは反対側の背面パネル14の周縁部分に沿って、断熱容器3A及び台車7がベルト21に巻かれており、これにより断熱容器3Aが台車7に対して固定されている。また、台車7の後輪に相当する2つの車輪72の間には、台車7を固定するためのストッパ73が設けられており、ストッパ73により荷台7内での台車7の移動が規制される。
図8は、図6のステップS23及びステップS24に従い断熱容器3B及びパレット8を荷台10内に載置したときの荷台10内の状態を示した斜視図である。図8では、断熱容器3A及び台車7が図7に示すように荷台10内に搬入された後、断熱容器3Bを載せたパレット8がリフト6により持ち上げられ、輸送車両5の背面開口部から荷台10内に積み込まれている。この場合、断熱容器3Bの正面パネル12は、図示しない輸送車両5の背面開口部に対向するように輸送車両5の背面方向に向けられている。これにより、後述するように、リアドア9Rを開いた状態において、作業者は、背面開口部から断熱容器3Bの左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを開いて荷物2を取り出すことができる。
また、好適には、輸送車両5に積まれた断熱容器3は、輸送車両5の天井部からの輻射熱による温度上昇を防ぐため、遮熱カバーや遮熱板などの遮熱材により覆われるとよい。プラスチック製の遮熱材を用いることができる。
図9は、断熱容器3Bが遮熱カバー22により覆われた状態を示した図である。図9の例では、輸送車両5に積み込む2つの断熱容器3A,3Bのうち、後で用いる(即ち荷物2の取り出しを後で行う)断熱容器3Bが遮熱カバー22により覆われている。図9の例では、断熱容器3Bは、底面を除く5面が遮熱カバー22により覆われている。このように、作業者は、直ちに開閉が行われない予備用の断熱容器3(ここでは断熱容器3B)を少なくとも遮熱カバー22で覆うことにより、予備用の断熱容器3の内部の温度上昇を確実に抑制することができる。なお、この場合、作業者は、遮熱カバー22の有無を目印として、配送時に荷物2を取り出すべき断熱容器3を特定してもよい。図9の例では、作業者は、遮熱カバー22が掛かっている断熱容器3Bを予備用の断熱容器3とみなし、遮熱カバー22が掛かっていない断熱容器3Aから最初に荷物2を取り出すべきと判定する。なお、作業者は、断熱容器3Bを荷台10に積み込む直前又は直後のタイミングで断熱容器3Bに遮熱カバー22を被せてもよく、第1温調室1Aから断熱容器3Bを搬出する前に第1温調室1Aにおいて断熱容器3Bに遮熱カバー22を被せてもよい。
また、図9の例に代えて、遮熱カバー22は、輸送車両5に積まれる全ての断熱容器3A、3Bに掛けられてもよい。これにより、輸送車両5に積まれる全ての断熱容器3A、3Bの輻射熱に起因した内部温度の上昇を確実に抑制することができる。なお、この場合、例えば、各断熱容器3A、3Bに掛けられる遮熱カバー22は、各断熱容器3A、3Bの正面パネル12の開閉を妨げないような加工が施されるとよい。例えば、遮熱カバー22には、正面パネル12と重なる部分を適宜捲り上げることが可能な切り込みなどがなされていてもよい。
[配送工程の詳細]
配送工程では、作業者は、予め定められた各配送場所へ輸送車両5を移動させ、輸送車両5を停車させた後に断熱容器3A、3Bから荷物2を取り出して当該荷物2の配送を行う。本実施形態では、作業者は、荷台10の奥に配置された断熱容器3Aから荷物2を取り出すものとし、そのためにサイドドア9Sを開いて正面パネル12を開ける操作を行う。このとき、作業者は、正面パネル12の上端部12La、12Raを折り返すことで、側面開口部の上端が正面パネル12の上端より低い場合であっても、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを好適に開くことが可能である。
図10(A)は、サイドドア9Sをスライドさせた状態の輸送車両5の側面図を示す。図10(A)に示すように、サイドドア9Sをスライドさせることで、断熱容器3Aの正面パネル12の一部が輸送車両5の側面開口部から露出する。ここで、図10(A)の例では、正面パネル12の上端部12La、12Raが折り返されていない。そして、この場合、側面開口部の上端は正面パネル12の上端よりも低いため、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを開けるときに、側面開口部の縁に上端部12La、12Raが当接し、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rの回動動作の妨げとなる。よって、図10(A)の状態では、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを殆ど開けることができず、荷物2を断熱容器3Aから取り出すことができない。
図10(B)は、図10(A)の状態から正面パネル12の上端部12La、12Raを折り返した後の状態の輸送車両5の側面図を示す。図10(B)の例では、作業者は、上端部12La、12Raを断熱容器3Aの外側に向けて折り返している。これにより、正面パネル12の上端は、側面開口部の上端よりも低くなっている。よって、この場合、作業者は、左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを側面開口部の縁に当接させることなく回動させることができる。図10(B)の例では、右正面パネル12Rが所定角度だけ開いた状態が示されている。このように、作業者は、配送工程において、正面パネル12の上端部12La、12Raを折り返すことで、荷台10に収容された断熱容器3Aから配送に必要な荷物2を、輸送車両5の側面開口部から好適に取り出すことができる。なお、作業者は、断熱容器3A内に収容された荷物2の配送が完了して断熱容器3Aが空になった場合、断熱容器3Aを折り畳んで台車7の上に載置してもよい。
[配送後工程の詳細]
図11は、配送後工程の手順を示すフローチャートの一例である。
まず、作業者は、輸送基地に戻った輸送車両5の荷台10から断熱容器3A、3Bをそれぞれ第1温調室1Aに移動させる(ステップS31)。この場合、まず、作業者は、輸送車両5の背面開口部の近くに置かれたパレット8及び断熱容器3Bについて、リフト6により第1温調室1Aに移動させる。次に、作業者は、輸送車両5の背面開口部から離れた位置に置かれた台車7及び断熱容器3Aについては、図1に示すように、取手71を引っ張ることで背面開口部付近まで移動させた後、リフト6により第1温調室1Aに移動させる。これにより、作業者は、断熱容器3Aに荷物2が大量に残っている場合であっても、断熱容器3Aに破損を生じさせることなく輸送車両5から断熱容器3Aをリフト6に載せ、第1温調室1Aに運ぶことができる。なお、荷物2が空となった断熱容器3については、第1温調室1Aに運ぶ代わりに断熱容器3を保管するための他の場所へ運んでもよい。
次に、作業者は、第1温調室1A内において、輸送車両5から第1温調室1Aに搬送された各断熱容器3から温度調整材4を取り出し、取り出した温度調整材4を第2温調室1Bへ移動させる(ステップS32)。このように、作業者は、断熱容器3を開ける作業を可能な限り第1温調室1A内において行うことで、荷物2を好ましい温度帯に常に保って品質劣化を抑制することができる。
次に、作業者は、第1温調室1A内において、荷物2の配送に使用した断熱容器3の破損の有無などの確認を行う(ステップS33)。断熱容器3の破損の有無の確認作業では、断熱容器3を開いて内部を確認する必要があるため、この確認作業についても第1温調室1Aで行われるのが好ましい。その後、作業者は、次回の輸送に備えるため、断熱容器3への荷物2の補充を行う(ステップS34)。作業者は、この補充作業を、第1温調室1A内で行う。この作業は、次の輸送に対する輸送準備工程の図4のステップS11の処理に相当する。そして、作業者は、ステップS11と同様、荷物2を収容させた断熱容器3の少なくとも天面を開放した状態にして冷気を断熱容器3内に取り込む。その後、作業者は、次回の輸送に対する輸送準備工程として図4のステップS12以降の処理を行い、その後に上述した荷積み工程、配送工程、配送後工程を行う。
[実施形態における作用・効果]
本実施形態によれば、作業者は、断熱容器3への荷物2及び温度調整材4の出し入れを第1温調室1Aで行い、断熱容器3を閉じた状態で第1温調室1Aから断熱容器3を搬出する。これにより、第1温調室1A以外の場所で断熱容器3を開ける機会を極力減らし、断熱容器3の内部温度を好ましい温度帯に保つことができる。
また、断熱容器3に遮熱カバー22を被せることで、輸送中での断熱容器3内の温度上昇を好適に防ぐことができる。
また、作業者は、輸送車両5に複数の断熱容器3(3A、3B)を載せる場合に、荷台10の奥に配置する断熱容器3Aについては台車7に載せる。これにより、荷台10の奥に配置する断熱容器3Aの荷台10内での移動を円滑に実行することができ、断熱容器3Aの破損等を好適に防ぐことができる。
さらに、荷台10内では、断熱容器3Aは、正面パネル12が台車7の側方を向くように配置され、もう一方の断熱容器3Bは、正面パネル12が車両の後方を向くように配置される。これにより、配送場所での各断熱容器3からの荷物2の取り出しを容易にすることができる。
また、正面パネル12の上端部12La、12Raを折り返してから左正面パネル12L及び右正面パネル12Rを開くことで、断熱容器3Aの搬入口である背面開口部よりも狭い側面開口部から断熱容器3A内の荷物2を好適に取り出すことができる。
[変形例]
次に、上記の実施形態に好適な変形例について説明する。以下の変形例は、任意に組み合わせて上述の実施形態に適用することができる。
(変形例1)
実施形態では、荷台10に2個の断熱容器3A、3Bが積載された。これに代えて、荷台10に少なくとも1つの断熱容器3が積載される態様であればよい。この場合であっても、断熱容器3への荷物2及び温度調整材4の出し入れを第1温調室1Aで行い、断熱容器3を閉じた状態で第1温調室1Aから断熱容器3を搬出することで、断熱容器3の内部温度を適した温度帯に保つことができる。また、この場合においても、断熱容器3に遮熱カバーを覆うことで、輸送車両5の天井部からの輻射熱による輸送中での断熱容器3の内部温度上昇を好適に抑制することができる。
(変形例2)
実施形態では、輸送車両5がサイドドア9Sとリアドア9Rとを有し、断熱容器3Aの正面を輸送車両5の側面に向け、断熱容器3Bの正面を輸送車両5の背面に向けた状態でこれらを輸送車両5の前後方向に並べて配置した。これに代えて、例えば、輸送車両5の背面開口部のみを利用して断熱容器3から荷物2の取り出しを行う配送態様などでは、断熱容器3A、3Bを積み上げた状態で共に輸送車両5の背面に向けて荷台10に積載してもよい。
図12は、本変形例において断熱容器3A、3Bを積載する輸送車両5Aの背面図である。図12の例では、輸送車両5Aのリアドア9Rが開いており、断熱容器3A、3Bが輸送車両5Aの背面を向いた状態で2段重ねになっている。この場合、作業者は、前回配送において余剰となった荷物2が入った断熱容器3Aを、断熱容器3Bの上段に載せている。そして、作業者は、配送工程では、上段に位置する断熱容器3Aの荷物2を、下段に位置する断熱容器3Bの荷物2よりも優先的に取り出して配送を行う。これにより、輸送車両5Aの天井部からの輻射熱の影響を受けやすい断熱容器3Aの荷物2を早期に配送しつつ、予備用の断熱容器3Bの内部温度の上昇をより確実に抑制することができる。なお、好適には、本変形例においても、作業者は、断熱容器3A又は断熱容器3A、3Bの両方を遮熱カバー22により覆うとよい。これにより、輸送車両5Aの天井部からの輻射熱に起因した断熱容器3の内部温度上昇を好適に低減させることができる。
(変形例3)
断熱容器3には、温度センサが取り付けられてもよい。この場合、例えば、断熱容器3の保持部19に温度センサが収容され、所定間隔により検出した温度情報を輸送車両5内の車載機または輸送車両5外のサーバ装置などに送信する。この場合、上述の車載機又はサーバ装置は、公知の温度監視技術に基づき、受信した温度情報が示す温度が所定の閾値を越えたか否か監視し、閾値を越えた断熱容器3を検出した場合には、所定の警告を輸送車両5の作業者に通知する処理を行う。これにより、作業者は、警告があった断熱容器3への温度調整材4の追加などの処置を好適に行うことができる。
(変形例4)
実施形態において作業者が行う作業の少なくとも一部を、公知のロボティクス技術等により、機械又はロボットにより自動化して行ってもよい。
(変形例5)
実施形態では、輸送車両として自動車を用いた。自動車に代えて鉄道車両を用いてもよく、輸送車両に代えて船や航空機を用いてもよい。すなわち、本発明は、自動車や鉄道車両などの輸送車両、船舶などの船、及び航空機などの輸送機械を用いることができる。
1A 第1温調室
1B 第2温調室
2 荷物
3(3A、3B) 断熱容器
4 温度調整材
5 輸送車両
6 リフト
7 台車
8 パレット
10 荷台

Claims (7)

  1. 断熱容器を用いた荷物の輸送方法であって、
    第1温度に調整された第1温調室において、前記荷物を入れた状態の前記断熱容器を保管する第1輸送準備工程と、
    前記第1温度と異なる第2温度に調整された第2温調室に保管された温度調整材を前記第2温調室から前記第1温調室に移動させ、前記第1温調室において、前記荷物が入った前記断熱容器内に前記温度調整材を入れて前記断熱容器を閉じる第2輸送準備工程と、
    前記第2輸送準備工程を終えた第1断熱容器を輸送機械に積み込む第1荷積み工程と、
    前記第2輸送準備工程を終えた第2断熱容器を前記輸送機械に積み込む第2荷積み工程と、を有しており、
    前記輸送機械は、第1開口部及び前記第1開口部とは異なる向きに設けられた第2開口部を有し、
    前記第1荷積み工程においては、取手及び車輪を備える台車に前記第1断熱容器を載せた状態で前記第2開口部から前記第1断熱容器を前記輸送機械に積み込み、前記台車を押し込むことにより前記第1断熱容器の開閉部が前記第1開口部と対向する位置まで前記第1断熱容器を移動させ、
    前記第2荷積み工程においては、車輪がないパレットに前記第2断熱容器を載せた状態で前記第2開口部から前記第2断熱容器を前記輸送機械に積み込む
    ことを特徴とする、輸送方法。
  2. 前記断熱容器は、天面が開放自在であって、
    前記第1輸送準備工程において、前記断熱容器は、前記天面が開放された状態で前記第1温調室に保管されることを特徴とする請求項1に記載の輸送方法。
  3. 前記第1輸送準備工程において、前記断熱容器を前記輸送機械に積み込む第1所定時間前までに、前記断熱容器に前記荷物を入れ、
    前記第2輸送準備工程において、前記断熱容器を前記輸送機械に積み込む第2所定時間前に、前記温度調整材を前記断熱容器に入れ、
    前記第1所定時間は、前記第2所定時間より長いことを特徴とする請求項1または2に記載の輸送方法。
  4. 前記第1荷積み工程において、前記第1断熱容器を遮熱材により覆う、又は、
    前記第2荷積み工程において、前記第2断熱容器を遮熱材により覆う、
    の少なくとも一方が実行されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の輸送方法。
  5. 前記第2輸送準備工程において、前記温度調整材は、前記断熱容器の内壁面に沿って吊り下げ自在な保持部に保持された状態で前記断熱容器内に設置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の輸送方法。
  6. 前記断熱容器を前記輸送機械から前記第1温調室へ運ぶ荷下ろし工程と、
    前記第1温調室において前記断熱容器から前記温度調整材を取り出し、前記温度調整材を前記第2温調室に戻す工程と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の輸送方法。
  7. 荷下ろし工程後に、前記第1温調室において、前記輸送機械から運ばれた前記断熱容器の破損確認を行う工程をさらに有することを特徴とする請求項に記載の輸送方法。
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