JP4963840B2 - 断熱性カバーとそれを用いた物品の保管方法および配送方法 - Google Patents

断熱性カバーとそれを用いた物品の保管方法および配送方法 Download PDF

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Description

本発明は、断熱性カバーとそれを用いた物品の保管方法および配送方法に関し、特に、物流センター等から温度管理を必要とする物品を収容したコンテナを配送車等を用いて複数の店舗に配送するときなどにおいて、店舗で用いるのに好適な断熱性カバーとそれを用いた物品の保管方法および配送方法に関する。
冷凍食品を含む種々の冷凍商品を物流センターからコンビニエンスストア等の多数の店舗へ、冷凍車を用いて小口配送することが行われる。物流センターにおいて、複数の種類の冷凍商品から各店舗ごとに配送すべき冷凍商品が選択され、各店舗ごとに、例えば特許文献1に記載されるような折り畳み可能な非発泡樹脂で作られたコンテナに入れられる。一定配送区域内にある複数の店舗ごとにコンテナはグルーピングされ、グルーピングされた複数のコンテナが冷凍車に積み込まれる。冷凍車の運転手は冷凍車を当該配送区域まで運転していき、冷凍商品を配送すべき店舗に到着すると、冷凍車の扉を開いて当該店舗用のコンテナを取り出す。
冷凍商品を収容するコンテナは、特別な断熱手段を備えない単なる非発泡樹脂製コンテナが殆どであり、長い時間、店舗の店頭にそのままで放置しておくと、冷凍商品に解凍が生じるので、店舗到着時に、運転者は車からコンテナを取り出す作業と、取り出したコンテナから冷凍商品を取り出して店舗に備えられた陳列用冷凍庫に移し変える作業の双方を行っているのが、現状である。そのために、冷凍車の運転者が1店舗当たりで必要とする時間は長くなっており、所定時間内で一台の冷凍車が配送に回れる店舗数には限りがあった。
特許文献2にはそのような不都合を解消することができる配送方法として、真空断熱材を用いて構成される保冷容器内に冷凍商品を蓄冷剤と共に収容して、冷凍車以外の保冷車等を用いて各店舗に配送することが記載されている。
特開2001−287738号公報 特開2005−247581号公報
特許文献2に記載のように、断熱性の高いまた蓄冷剤を入れた保冷容器を用いることにより、2時間程度は保冷容器内の温度管理が可能である。しかし、この配送方法は、真空断熱材を用いて構成される保冷容器の使用が前提となっており、この種の保冷容器は高コストであるとともに、冷凍商品用の容器としては強度的に十分でない。すなわち、冷凍商品は、冷凍が完全であれば硬いものであり、そのために、物流センターで冷凍商品を保冷容器内に投入したときなどに、保冷容器に破損が生じやすい。物流中にも振動等によって冷凍商品が激しく移動したときに、保冷容器に傷を付けやすい。また、蓄冷剤を使用することも、コスト高の一因となる。
そのようなことから、現在、冷凍商品の配送用コンテナには、特別な断熱手段を施さない非発泡樹脂製のコンテナを用いるのが主流となっており、そのために、前記したような配送形態をとらざるを得なくなっている。コンテナ内に蓄冷剤を収容するとしても、基本的に断熱性を備えない冷凍商品を収容したコンテナをそのままで店頭に1,2時間という長い時間放置することはできない。また、蓄冷剤を使用すること自体、コスト高の一因となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、例えば冷凍商品の配送用コンテナとして断熱性を備えない非発泡樹脂製のコンテナを用いるような場合でも、店舗の店頭などにおいて、冷凍商品のような物品を収容した配送用コンテナを容易に包み込むことができ、かつ包み込んだ状態でコンテナ内の温度管理を十分に行うことのできる断熱性カバーを提供することを目的とする。また、その断熱性カバーを用いた冷凍商品のような物品の保管方法および配送方法を提供することを目的とする。
本発明による断熱性カバーは、物品を収容するための断熱性カバーであって、底面の後縁には背面が一体に繋がっており、底面と背面の左右の側縁には左右の側壁面が一体に繋がっており、背面の上縁には第1の上面が一体に繋がっており、底面の前縁には前面が一体に繋がっており、さらに、左右の側壁面の上縁には第2の上面がそれぞれ一体に繋がっており、上面側と前面側が開放自在なことを特徴とする。
上記断熱性カバーの材料である断熱シートは、包み込む物品に対して所要の温度管理を与えうる材料であれば任意であるが、高い断熱性能を備えること、取り扱いが容易なこと、繰り返しの使用に耐えることができることなどの理由から、発泡ポリエチレンのような厚さ数mmの発泡樹脂シートあるいは発泡樹脂板をアルミ蒸着した非発泡樹脂シートで被覆した断熱シートは好ましい。他に、発泡ポリスチレンシートや発泡ポリプロピレンシートのようなものであってもよい。
本発明による断熱性カバーは、その構造上、上面側と前面側が開放自在であり、かつその全面が開放する。また、背面は底面に対して立ち上がり姿勢を維持することができ、左右の側壁面もやや外側に傾斜した状態で立ち上がり姿勢を維持することができるので、開いた状態で、断熱性カバーは底面を支持面として自立性を持つ。そのために、店舗等において、床などの上に開いた状態にある断熱性カバーの中に、断熱性カバーで包み込もうとする物品(例えば、冷凍商品を収容したコンテナなど)をその開放面から入れ込む作業がきわめて容易となる。
物品を入れ込んだ後、前面を立ち上げ、第1の上面を収容した物品の上に被せ、第2の上面を第1の上面の上に被せた状態として、全体をバンドなどで締め付けることにより、断熱性カバーは閉じた状態となる。その状態で、包み込んだ物品に対しては十分な温度管理がなされる。
本発明の断熱性カバーにおいて、好ましくは、背面と左右の側壁面には折り畳み代が形成され、そこを利用して背面と左右の側壁面を底面の上に折り畳むことができ、さらにその上に、前面、第1の上面、第2の上面が重畳できるようにされる。
この形態の断熱性カバーでは、物品を包み込まないとき(すなわち、断熱性カバーとしては使用しないとき)には、全体を断熱性カバーの底面内の領域で折り畳んだ姿勢とすることができ、保管スペースを縮小することができる。
本発明の断熱性カバーにおいて、さらに好ましくは、前記折り畳み代を利用して側壁面の前面側が外側に開きやすくなるようにされる。この形態の断熱性カバーでは、上面側と前面側を容易により大きく開くことができるので、物品の収容作業が一層容易となる。
本発明の断熱性カバーにおいて、好ましくは、左右の側壁面と前面とは離脱自在接合テープを介して一体化できるようになっており、前面と第1の上面も離脱自在接合テープを介して一体化できるようになっており、第1の上面と第2の上面も離脱自在接合テープを介して一体化できるようになっている。
この形態の断熱性カバーでは、物品を包み込んだ後に、前面を立ち上げてその姿勢を維持させる作業、第1の上面を収容した物品の上に被せてその姿勢を維持させる作業、第2の上面を第1の上面の上に被せてその姿勢を維持させる作業、最後に全体をバンドなどで締め付ける作業を、安定してかつ容易に行うことが可能となる。断熱性カバーを開いた状態とするには、手作業で離脱自在接合テープ同士の接合を解消すればよくその作業も容易である。また、再度、閉じた状態とすることもでき、断熱性カバーの繰り返し使用を容易化する。
本発明は、さらに、上記した断熱性カバーによって、物品を収容したコンテナを包み込むことを特徴とする物品の保管方法をも開示する。コンテナに収容される物品としては冷凍商品を例として挙げることができるが、これに限らない。この物品保管方法は、コンテナ内に収容した冷凍商品等の温度管理が必要な物品を1,2時間程度仮保管する方法としてきわめて好適である。コンテナを包み込む場合、そのコンテナの寸法と形状に合わせた寸法と形状に断熱性カバーの採寸が行われていることは好ましい。
本発明は、さらに、上記の断熱性カバーを利用した物品の配送方法も開示する。なすわち、物品を収容したコンテナを配送車により店舗に配送し、店舗において配送車からコンテナを取り出し、取り出したコンテナを上記のいずれかに記載の断熱性カバーで包み込んだ後、次の店舗に向けて配送車を移動することを特徴とする冷凍商品の配送方法である。
本発明の配送方法によれば、配送車の運転手は、運搬してきたコンテナ内の冷凍商品等の物品を店舗の冷凍庫等に移し変える作業を行う前に、次の配送先の店舗に向けて車を移動させることができるので、一店舗当たりで運転者が必要とする作業時間を短縮することができ、運転者による配送車の配送効率が向上する。一方、配送されたコンテナは本発明による断熱性カバーによって包み込まれた状態で仮保管されており、物品が冷凍商品等の場合でもその状態で1,2時間の温度管理は可能である。その間で店員に余裕ができたときに、コンテナ内の商品を店舗の例えば冷凍庫等に移し変えればよく、店員の作業効率も向上する。
上記の配送方法において、配送に用いるコンテナに特に制限はなく、従来用いられているコンテナをそのまま用いることができる。配送する物品が冷凍商品の場合、配送は冷凍車で行い、店舗では本発明による断熱性カバーによって包み込まれた状態で仮保管されるので、配送に用いるコンテナは断熱性を備えたコンテナである必要はない。安価でありかつ強い強度を有していることから、非発泡樹脂製コンテナは好ましく、特別の断熱加工が施されている必要はない。より好ましくは、特許文献1に記載されるような折り畳み可能なコンテナである。
店舗に持ち込まれたコンテナは、収容している物品の移し変えが終わった後、店舗の所要場所に保管され、帰りの搬送車によって回収されて物流センターに戻され、再使用に供される。
本発明の配送方法において、コンテナと前記断熱性シートの形状などは各店舗ごとに異なるものであってもよいが、配送効率を高めるために、冷凍商品が配送される店舗側が用意した統一した規格品を用いることもできる。
本発明による断熱性カバーを用いることにより、温度管理が必要とされる物品などを断熱性カバー内へ包み込む作業を容易化することができる。また、物品を収容した後に断熱性カバーを閉じた姿勢とすることもきわめて容易である。
本発明による断熱性カバーを用いた本発明による物品の保管方法および配送方法によれば、物品の保管効率および配送車による配送効率が向上し、物流システムの効率化が可能となる。
以下、本発明を実施の形態に基づき説明する。図1はコンテナ(図1a)と本発明による断熱性カバーの一実施の形態(図1b)を示している。図2〜図5は、開いた状態の断熱性カバーを閉じた状態とする手順を順に説明している。また、図6〜図10は開いた状態の折り畳む手順を説明している。さらに、図11は本発明による断熱性カバーを作るための断熱シートの一例を断面で示している。図12と図13は、本発明による断熱性カバーを用いて行われる冷凍商品の配送方法の一例を説明している。
断熱性カバーPは、例えば、図11に示すような積層構造である断熱シートPaから作られている。断熱シートPaは、最外層が厚さ12μm程度のアルミ蒸着がなされたポリエチレンテレフタレートフィルムaであり、そこに、ポリエチレンのラミネート層b1,b2,b3を介して、ポリエチレンクロスcと2mm厚程度のポリエチレン発泡シートdとがこの順で積層されている。この構成の断熱シートPaは、断熱性に加えて、所要の柔軟性および強度を備えている。
断熱性カバーPは、底面10を有し、底面10の後縁には背面11が一体に繋がっている。さらに、底面10と背面11の左右の側縁には左右の側壁面12,13が一体に繋がっている。背面11の上縁、すなわち背面11が底面と接続する縁とは反対の縁には、断熱性カバーPを閉じた状態としたときに蓋部分となる第1の上面14が一体に繋がっている。底面10の前縁、すなわち底面10に背面11が接続する縁とは反対の縁には、断熱性カバーPを閉じた状態としたときに前側部分となる前面15が一体に繋がっている。
左右の側壁面12,13の上縁には、やはり断熱性カバーPを閉じた状態としたときに蓋部分となる第2の上面16,17がそれぞれ一体に繋がっており、さらに、前記前面15の上縁、すなわち前面15が底面10に接続する縁とは反対の縁には、上面接合片18が一体に繋がっている。この上面接合片18は前面15を立ち上がった姿勢としたときに、上面側の一部を覆う方向に折り曲げられる。なお、上面接合片18は省略することもできる。
左右の側壁面12,13の前面側の側縁、すなわち左右の側壁面12,13が背面11と接続する縁とは反対側の側縁には、前面接合片19,20が一体に繋がっている。この前面接合片19,20は、断熱性カバーPを閉じた状態とするときに、前面側の一部を覆う方向に折り曲げられる。なお、前面接合片19,20は省略することもできる。
上記の構造である断熱性カバーPは、図1bに示すように開いた状態にあるときに、上面側と前面側とはその全面が開放した状態となり、かつ、背面11は底面10に対して立ち上がった姿勢を維持することができ、左右の側壁面12,13もやや外側に傾斜した状態で立ち上がった姿勢を維持することができる。すなわち、断熱性カバーPは開いた状態でも底面10を支持面として自立性を保っている。
この例の断熱性カバーPにおいて、前記前面接合片19,20には、面ファスナーからなる離脱自在接合テープ21,22が取り付けてあり、前面15の左右の側縁にも離脱自在接合テープ23,24が取り付けてある。従って、前面15を立ち上がった姿勢とすると、離脱自在接合テープ23,24は前記前面接合片19,20に取り付けた離脱自在接合テープ21,22と係合した状態となり、左右の側壁面12,13と前面15とは分離できる状態で一体化する。
前記上面接合片18の図1bで裏面にも離脱自在接合テープ25が取り付けられ(図3参照)、第1の上面14の先端縁にも離脱自在接合テープ26が取り付けられ、第2の上面16,17の先端縁にも離脱自在接合テープ27,28が取り付けられている。さらに、第1の上面14の図1bで裏面に2本の離脱自在接合テープ29,30が取り付けられている(図4も参照)。
コンテナCは、図1aに示すように、断熱性カバーP内にほぼ隙間なく収容される寸法と形状のものであり、好ましくは、非発泡ポリスチレンのような非発泡樹脂で作られる。図示のものでは蓋を備えないが、蓋を備えていてもよい。図示しないが、コンテナとして使用しないときには折り畳みできる構造のものは特に好ましい。
コンテナCに、例えば冷凍商品(不図示)を入れたものを、図1bに示した断熱性カバーPによって包み込み保管する方法を説明する。図2は開いた状態にある断熱性カバーPにコンテナCを入れた状態を示す。前記したように、開いた状態にある断熱性カバーPは上面と前面が大きく開放しており、かつ自立しているので、コンテナCの入れ込みは容易である。最初に、前面15を立ち上げる。前記したように、側壁12,13に取り付けた離脱自在接合テープ21,22と前面15に取り付けた離脱自在接合テープ23,24とが係合することにより、前面15は立ち上がった姿勢で維持される。その後、図3に示すように、前記上面接合片18を内側に折り曲げておく。
次ぎに、図4に示すように、第1の上面14を内側に折り曲げてコンテナCの上に被せる。その姿勢で第1の上面14に取り付けた離脱自在接合テープ26と上面接合片18に取り付けた離脱自在接合テープ25とが係合し、第1の上面14はコンテナCの上面を覆った姿勢で維持される。
次ぎに、図5に示すように、第2の上面16,17を第1の上面14の上に折り重ねる。その状態では、第2の上面16,17に取り付けた離脱自在接合テープ27,28が第1の上面14に取り付けた離脱自在接合テープ29,30とそれぞれ係合するので、第2の上面16,17は第1の上面14の上に安定した状態で維持される。必要に応じて、全体をベルトなどで全体を締め付けることにより、断熱性カバーPの閉じた状態をさらに安定化させることができると共に、ベルト等を運搬補助具として利用することもできる。
このようにして、断熱性カバーPを閉じた状態とすることにより、断熱性カバーPの内部は外気とは隔離された状態となる。断熱性カバーP自体が断熱性シートで作られていることと相まって、内部に包み込まれたコンテナCからの放熱をほぼ完全に阻止することができ、コンテナC内の温度管理は十全なものとなる。
コンテナCを取り出すときには、前記と逆の手順を取ることにより、図2に示した状態とすることができる。コンテナCを取り出した後、断熱性カバーPは折り畳みを行う。折り畳み方は任意であるが、図示のものでは、折り畳みを容易にするために、ミシンによる縫い込み線のような折り畳み代が所要箇所に設けている。すなわち、図1bに示すように、背面11,左右の側壁面12,13、および前面15の上下方向のほぼ中央位置に上縁に平行に走る第1の折り畳み代31を設け、さらに左右の側壁面12,13には各偶部から第1の折り畳み代31に向けて斜行する第2の折り畳み代32を設けている。
図6〜図10は図1bに示した断熱性カバーPを折り畳むときの順序を示している。図6に示すように、図1bの姿勢のものを上から押すことにより、背面11と左右の側壁面12,13は内側に二つ折りされた状態で入り込んでいき、最後には、図7に示すように、底面10の上に背面11と左右の側壁面12,13とが二つ折りされた状態で乗った姿勢となる。その上に、前面15と上面接合片18を内側に折り畳んで重畳させ(図8)、その上に第1の上面を内側に折り畳んで重畳させ(図9)、その上に、第2の上面16,17を内側に折り畳んで重畳させる(図10)ことにより、折り畳みは終了する。
次ぎに、上記の断熱性カバーPの一つの使用態様として、冷凍商品を複数の店舗に配送するときの方法を説明する。
図12において、Sは物流センターであり、多品種の冷凍商品i−1・・i−nが冷凍庫内に保管されている。そこで、複数の店舗A,B・・Nに配送すべき冷凍商品のアイテムが各店舗ごとに選択され、個々のコンテナa,b・・nに仕分けして収容される。コンテナa,b・・nは配送先である店舗A,B・・Nがある区域を巡回する冷凍車1に入れられる(図12a)。
冷凍車1の運転者は車を運転し、最初の店舗Aに到着する。そこで、運転者は店舗Aに配送すべき冷凍商品を収容したコンテナaを車から降ろす(図12b)。そして、店舗Aの店員にコンテナの到着を告げる。店員の了解が得られれば、運転者は直ちに冷凍車1に乗り込み、次の店舗Bに向けて車を移動する。店舗によっては、店員が店舗に備え付けの上記した本発明による断熱性カバーPを用いて配送されたコンテナを包み込む作業を運転者に依頼することかある。その場合には、その作業を終えた後、次の店舗Bに向けて車を移動する。いずれの場合も、運転者が店舗Aに滞在する時間はごく短時間であり、次の店舗Bに向けて速やかに移動することができる。以下、店舗Bで同じ作業を行い(図12c)、さらに、店舗Cで同じ作業を行い(図12d)、以下、店舗Nまで、同じ作業を繰り返す(図12e)。
図13は、一つの店舗(ここでは、店舗A)での作業手順を示す。店舗Aでは、店舗Aに備えてある前記した断熱性カバーPを開いた状態とし、前記のようにして配送されたコンテナaをその中に入れ込み、断熱性カバーPを閉じた状態とする(図13a)。このコンテナaの断熱性カバーPによる包み込み作業はきわめて容易でありかつ短時間で行うことができる。
閉じた状態の断熱性カバーPは、その状態で店員に余裕時間ができるまで店舗Aの適所に仮保管される(図13b)。店員は客に対するサービスを要しないときに、断熱性カバーPを開いた状態とし、コンテナaを取り出して(図13c)、コンテナ内の冷凍商品iを店舗に備え付けの陳列冷凍庫3内に移し変える(図13d)。移し変え後、コンテナaと断熱性カバーPを分離し、必要な場合には、コンテナaおよび断熱性カバーPを折り畳んだ姿勢として所定の場所に再度保管する(図13e)。
図12に戻り、冷凍車1はすべての店舗A,B・・Nへの配送を終えた後、再度、各店舗A,B・・Nを巡回して、空になっているコンテナa,b・・nを回収しながら、物流センターSに戻る。それにより、一回の配送作業は終了する。図13eは、店舗Aで空になったコンテナaを冷凍車1が回収する状態を示している。
上記のように、この配送方法に従えば、各店舗での運転者の滞在時間は短縮し、かつ店員の手が空いたときにコンテナ内の冷凍商品を当該店舗の冷蔵庫に移し変えることができるので、店員の作業効率も向上する。特に、コンテナa,b・・nおよび各店舗に備え付ける断熱性カバーPを、店舗側が用意する統一した規格品とすることにより、作業効率は一層向上する。
コンテナ(図1a)と本発明による断熱性カバーの一実施の形態(図1b)を示している。 開いた状態の断熱性カバーにコンテナを収容した図。 図2の状態から断熱性カバーを閉じた状態とする手順を示す図。 図3の次の手順を示す図。 図4の次の手順を示す図。 断熱性カバーを折り畳むときの手順を示す第1の図。 図6の次の手順を示す図。 図7の次の手順を示す図。 図8の次の手順を示す図。 図9の次の手順を示す図。 断熱性カバーの材料である断熱シートの一例を示す断面図。 本発明による断熱性カバーを用いて行われる冷凍商品の配送方法の一例を説明する図。 本発明による断熱性カバーを用いて行われる冷凍商品の配送方法において、店舗での作業手順を説明する図。
符号の説明
P…断熱性カバー、Pa…断熱シート、C…コンテナ、10…底面、11…背面、12,13…左右の側壁面、14…第1の上面、15…前面、16,17…第2の上面、18…上面接合片、19,20…前面接合片、21〜30…離脱自在接合テープ、31、32…折り畳み代、S…物流センター、i…冷凍商品、1…冷凍車、3…陳列冷凍庫

Claims (2)

  1. 物品を収容したコンテナの配送の一部工程に用いられ、当該コンテナを包み込むためのコンテナ収容断熱性カバーであって、
    底面の後縁には背面が一体に繋がっており、底面と背面の左右の側縁には左右の側壁面が一体に繋がっており、背面の上縁には第1の上面が一体に繋がっており、底面の前縁には前面が一体に繋がっており、さらに、左右の側壁面の上縁には第2の上面がそれぞれ一体に繋がっており、背面と左右の側壁がそれぞれ底面を支持面として自立性を有すると共に上面側と前面側がその全面で開放自在となり、
    前記背面と左右の側壁面には、背面と左右の側壁面とが底面の上に折り畳まれるように折り畳み代が形成されていて、前記折り畳み代を利用することとで背面と左右の側壁面とが底面の上に折り畳まれると共に、さらにその上に、前面、第1の上面および第2の上面が重畳して折り畳まれるようにされ
    背面と左右の側壁を前記折り畳まれた状態から底面を支持面として自立した姿勢とし、それにより前記上面側と前面側とがその全面で開放した状態とされたときには、左右の側壁面が外側に傾斜した状態で前記自立姿勢が維持されることを特徴とするコンテナ収容断熱性カバー。
  2. 左右の側壁面と前面とは離脱自在接合テープを介して一体化できるようになっており、前面と第1の上面も離脱自在接合テープを介して一体化できるようになっており、第1の上面と第2の上面も離脱自在接合テープを介して一体化できるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ収容断熱性カバー。
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