JP6976784B2 - 浴槽用手摺り - Google Patents

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本発明は、浴槽側壁の上面に載置される固定フレームと、固定フレームの上にスライド可能に取り付けられる可動フレームとからなる浴槽用手摺りにおいて、ビス(ネジ)止め手段へ特定の位置に配置した可動フレーム上のスリットと貫通孔とを組み合わせることにより、可動フレームを固定フレームから離脱させることなく円滑且つ一方向にスライド可能にした浴槽用手摺りに関する。
従来より、高齢者等が浴槽に出入りする際に身体を容易に支持することができるように、浴槽側壁を洗い場側及び浴槽側からクランプすることによって着脱自在に取り付けることができる浴槽用手摺りが知られている。
また、これらの浴槽用手摺りの多くは、浴槽側壁をクランプするために前進後退する押圧部が、例えば特開2015−131122号公報(特許文献1)に記載されているように固定フレームに取り付けられているタイプと、例えば特開2005−7011号公報(特許文献2)に記載されているように可動フレームに取り付けられているタイプとがある。
これらの浴槽用手摺りにおいて、浴槽側壁の厚みに合わせるために押圧部のみを移動させていたのでは浴槽用手摺りの取り付けに手間が掛かり、浴槽用手摺り本体も大型化してしまうことになる。このため、一般的には、浴槽用手摺り本体を浴槽側壁の上面に載置される固定フレームと、固定フレームの上に取り付けられる可動フレームとへ分離し、予め浴槽側壁の厚みに合わせて固定フレームと可動フレームとの間隔を調節できるようにしている。
ところが、特許文献1及び2に記載されているような固定フレームに対して可動フレームをビス止めするタイプの浴槽用手摺りの場合、固定フレームと可動フレームとの間隔を調節するためにビスを取り外している状態では、可動フレームは固定フレームから容易に脱離してしまうので、実質的に可動フレームを固定フレームに対して円滑にスライドさせてそれらの間隔を調節することができないという問題があった。
また、可動フレームを固定フレームに対しスライド可能にするためには、可動フレームのスライド(水平)片と摺接するリブを前記スライド(水平)片の片側又は両側又に配置しなければならないので、構造が複雑となって高価になるという問題があった。
一方、可動フレームを固定フレームへ固定していない状態においても、可動フレームを固定フレームから離脱させることなくそれらの間隔を円滑にスライド調節できるように改良された浴槽用手摺りとして、例えば特開2010−246691号公報(特許文献3)に記載されているように、固定フレームの上面上に可動フレームのスライド片を受け入れるための筒状部を設けた浴槽用手摺りが知られている。
しかしながら、特許文献3に記載されているような固定フレームの上面上に可動フレームのスライド片を受け入れるための筒状部を設けたタイプの浴槽用手摺りの場合は、製造工程や構造が複雑となり製品が高価となるだけでなく、筒状部を設けた部分の固定フレームの厚みが増大する結果、固定フレームの上面上に実質的に隙間なく風呂蓋を載置することができなくなるという問題もあった。
特開2015−131122号公報 特開2005−7011号公報 特開2010−246691号公報
そこで、本発明は、浴槽側壁の上面に載置される固定フレームと、固定フレームの上に取り付けられる可動フレームとからなる浴槽用手摺りにおいて、ビス止め等による簡単な固定手段を採用した場合においても、固定フレームと可動フレームとの間の間隔を、可動フレームを固定フレームから離脱させることなく円滑にスライド調整できるようにした浴槽用手摺りを提供することを目的とする。
本発明者等は、固定フレームと可動フレームとからなる浴槽用手摺りにおいて、可動フレームの固定フレームに対するビス止め等による固定手段、スリットを用いたスライド手段などについて鋭意検討を重ねた結果、ビス(ネジ)止め手段へ特定の位置に配置した可動フレーム上のスリットと貫通孔とを組み合わせることにより、上記の課題を効果的に解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明によれば、浴槽側壁の上面に直置きされる載置部と、前記載置部に連結されており浴槽側壁の一方の側面へ当接される当接基部とを有しており、浴槽側壁上に配置される手摺りが取り付けられている固定フレームと、
前記固定フレームの上にスライド可能に取り付けられるスライド部と、前記スライド部に連結された支持部とを有している可動フレームであって、前記可動フレームは、
浴槽側壁の他方の側面を押圧するための押圧部と、前記押圧部を前記支持部に対して近接離反させるために前記支持部に取り付けられた移動装置とを有しており、そして
前記固定フレームの前記載置部の上面には、前記可動フレームのスライド方向に沿って等ピッチに配列された複数の固定用ネジ穴と、前記固定用ネジ穴の配列方向と直行する方向であって前記固定用ネジ穴の配列を挟んで左右両側に配置された1対のガイド用固定穴とが設けられ、
前記可動フレームの前記スライド部には、互いに平行であって前記可動フレームのスライド方向へ延びている1対のスリットと、前記1対のスリットの間で前記可動フレームのスライド方向に沿って前記固定用ネジ穴と同じピッチで配列されている複数の貫通孔が設けられており、前記貫通孔は、
両端に配列された2つの貫通孔間の距離が前記スリットの長さよりも長く且つ前記固定用ネジ穴の数よりも多く設けられており、そして
前記2つのスリットのそれぞれへ、前記スリットの幅よりも大きな直径の頭部を有するガイド用ピンを前記スリットを通して前記ガイド用固定穴に取り付けることにより、前記可動フレームは、前記固定フレームから離脱することなくそのスライド方向が一方向へ規制され、
前記貫通孔を通して固定用ネジを前記固定用ネジ穴へ取り付けることにより、前記可動フレームは、前記固定フレームへ固定されることを特徴とする浴槽用手摺りが提供される。また、前記ガイド用固定穴は、前記固定用ネジ穴の配列に対して左右対称の位置に配置されていることがより好ましい。
本発明の浴槽用手摺りの基本形は、浴槽側壁の上面に載置される水平部分の載置部を備えた固定フレームと、固定フレームの載置部の上に取り付けられるスライド部を備えた可動フレームとを備えており、そして可動フレームの垂直部分を構成する垂直部には、浴槽側壁を押圧するために可動フレームの垂直部に対して前進後退する押圧部が装着されている。可動フレームのフレーム幅やスライド長には特に制限はないが、本発明の浴槽用手摺りでは、可動フレームのスライド部のフレーム幅を固定フレームの載置部のフレーム幅よりも幅狭とし、スライド長を長くすることで、軽量構造にて多様な厚みの浴槽側壁に適合できるようになっている。
また、本発明では固定フレームの載置部の上面に、可動フレームのスライド方向に沿って等ピッチに配列された複数の固定用ネジ穴と、固定用ネジ穴の配列方向と直行する方向であって固定用ネジ穴の配列を挟んで左右両側に配置された、より好ましくは固定用ネジ穴の配列に対して左右対称の位置に配置された1対のガイド用ネジ穴が設けられている。
一方、可動フレームのスライド部には、固定フレームの1対のガイド用ネジ穴と整列し、互いに平行であって可動フレームのスライド方向へ延びている1対のスリットが設けられている。また、スライド部には、1対のスリットの間で、可動フレームのスライド方向に沿って、固定フレームの固定用ネジ穴と同じピッチで複数の貫通孔が設けられている。貫通孔は、固定フレームの固定用ネジ穴の数よりも多く、且つ両端に配列された貫通孔間の距離がスリットの長さよりも長くなるように配列されている。
このため、本発明の浴槽用手摺りは、可動フレームの1対のスリットのそれぞれへ、スリットの幅よりも大きな直径の頭部を有するガイド用ネジをスリットを通過させ、固定フレームのガイド用固定穴に取り付けることにより、可動フレームをガイド用ネジに拘束させて、固定フレームから離脱させることなくスライドさせることができる。また、可動フレームのスライド方向は、固定フレームの1対のガイド用ネジ穴と整列し、互いに平行に可動フレームのスライド方向へ延びている1対のスリットによって拘束されるので、可動フレームと摺接するリブ等を設けなくても、可動フレームのスライド方向を所定の一方向へ規制し位置決めすることができる。
また、固定フレームに対する可動フレームの位置を決めた後、可動フレームの貫通孔を通過させて固定用ネジを固定フレームの固定用ネジ穴へネジ止めすることにより、可動フレームを固定フレームの所望の位置にしっかりと固定することができる。
本発明の浴槽用手摺りは、可動フレームのスライド部には、可動フレームを固定フレームへ取付けた時、固定フレームの載置部の底面と略同じレベルとなる下端部を有するスカートが設けられている。ただし、スカートは可動フレームのスライド部の全長に亘り設けられている必要がなく、可動フレームに対して押圧部が移動する範囲の長さであれば足りる。
例えば可動フレームのスライド部の底面が平坦である場合、スカートは可動フレームのスライド部の底面から下方へ且つ可動フレームのスライド方向へ延びているリブのような形態であってもよい。また、上述のように可動フレームのスライド部の底面が平坦である場合、スカートはスライド部の幅方向における左側領域及び右側領域のそれぞれに配置されていることが好ましい。
例えば可動フレームがスライド方向と直交する断面において下向きのコの字形状を有している場合、スライド部の下向きコの字形断面の両端部に形成される側壁が固定フレームの載置部の底面と略同じレベルとなる下端部を有していれば、前記下端面を有している側壁部分をスカートとして利用(兼用)することができる。
また、スカートが可動フレームのスライド部の下方に延びた壁を形成している場合は、スカートを可動フレームの補強リブとして機能させることもできる。
本発明において、スカートがスライド部の幅方向における左側領域及び右側領域のそれぞれに配置されているのが好ましいのは、押圧部の移動時に生じる回転を、押圧部の上端部の幅方向の2箇所から規制することで、安定して押圧部を螺進退等させることができるからである。
すなわち、一般的な押圧部の移動手段はボルト又はナットのいずれかを回動させてボルトを螺進退させるものであるため、ボルトに取り付けられた押圧部は移動時に回転する。ところが、本発明では押圧部が回転すると、押圧部の上端部の左側領域又は右側領域がスカートの下端部と当接するため、押圧部の移動時に生じる無制限な回転は確実に規制される。しかも、スカートの下端部は固定フレームの載置部の底面と略同じレベルに設定されているので、移動時、押圧部は可動フレームのスカートの下端部と固定フレームの載置部の底面との間で引っ掛かりを生じることなくスムーズに移動することができる。
本発明では、スカートは可動フレームの一部分を形成する一体部品として構成されている必要はなく、可動フレームとは分離独立した別部品として可動フレームに対して着脱可能に構成されていてもよい。
例えば、スカートを断面視において下向きのコの字形状を有するように構成すると、スカートは、可動フレームのスライド部に対して横方向からスライド挿入することにより或いは上方向から嵌め込むことにより、スライド部の上に簡単にスライド可能に取り付けることができる。また、スカートは所定の下端部を備えていれば可動フレームのような高い剛性を求められることはないので、形状が重視されるスカートを強度が重視される可動フレームから分離することにより、過剰な材料の使用を抑制して効率よく製作することができる。
可動フレームのスライド方向に沿ったスカートの長さが一定である場合、浴槽用手摺りの固定フレームは、押圧部が押圧する浴槽側壁の側面とは反対側の他方の側面と当接する当接部と、スカートをスライド方向に受け入れることができるスリットとを有していることが好ましい。
本発明の浴槽用手摺りは、浴槽側壁の上面に直置きされる固定フレームの中で、固定フレームの垂直部分(縦部材)を構成する当接基部へ当接部を設けることにより、可動フレームに取り付けられた押圧部を浴槽側壁を挟んで当接部とは反対側から押し付けても、固定フレームと浴槽側壁の上面との間に位置ズレや応力(摩擦力)を生じることなく、当接部と押圧部のクランプ力により浴槽側壁へ強固に取り付けることができる。
また、本発明の浴槽用手摺りは、固定フレームの水平部分(横部材)を構成する載置部へ所定の下端部を備えたスカートのリブをスライド方向に受け入れることができるスリットを設けることにより、スカートが可動フレームのスライド方向の長さを調節できない場合でも、スカートを固定フレームと干渉させることなく、可動フレームを固定フレームに対して自由に近接離間させることができる。
例えば、可動フレームを固定フレームに対して最も離間した位置に固定しようとすると、可動フレームの水平部分(横部材)を構成するスライド部の下面には重なり合う固定フレームの載置部の端部により段差が形成される。ところが、本発明の浴槽用手摺りでは、可動フレームのスライド部の底面が、押圧部の移動する範囲において、スカートの下端部を介して固定フレームの載置部の底面と略同じレベルに接続されるため、引っ掛かりを生じることなく、可動フレームと固定フレームとの間での押圧部の円滑な移動が保証される。
一方、可動フレームを固定フレームに対して最も近接した位置に固定しようとすると、下端部を備えたスカートのリブが固定フレームの載置部と干渉してしまい、可動フレームをスカートの長さ以下に固定フレームへ近接させることができなくなる。ところが、本発明の浴槽用手摺りでは、固定フレームの載置部へ、スカートのリブをスライド方向に受け入れるためのスリットを設けているので、スカートのリブを固定フレームの載置部と干渉させることなく、可動フレームのスライド部の大半を固定フレームの載置部と重なり合うように近接させることができる。
また、本発明の浴槽用手摺りでは、可動フレームのスライド部の大半が固定フレームの載置部と重なり合う場合においても、スカートの下端部が固定フレームのスリットの中で載置部の底面と略同じレベルに保持されるため、可動フレームを固定フレームに対して最も離間した位置に固定する場合と同様に、引っ掛かりを生じることなく、可動フレームと固定フレームとの間での押圧部の円滑な移動が保証される。
また、本発明の浴槽用手摺りでは、浴槽側壁の一方の側面と当接する当接部を有し、そして浴槽側壁の上面に直置きされる固定フレームと、前記固定フレームの上にスライド可能に取り付けられる可動フレームとを備えた浴槽用手摺りにおいて、前記可動フレームは、浴槽側壁の一方の側面を押圧するために前記可動フレームに対して近接離反する押圧部と、前記押圧部を支持するボルトと、前記ボルトと螺合し且つ前記可動フレームに回動自在に取り付けられているナットと、前記ナットを回動するためのハンドルノブとを有しており、そして前記ボルトは、ボルト軸に沿って設けられた可動側係止部が前記可動フレームに取り付けられた固定側係止部と係合することにより前記可動フレームに対して回動不能とすることによっても、ボルト及び該ボルトに取り付けられた押圧部が螺進退時に可動フレームや固定フレームに対して回転することがなくなるので、可動フレームの水平部分の下面と固定フレームの水平部分の端部により形成された段差で引っ掛かりを生じることなくスムーズに移動することができる。
本発明は、上述したように、可動フレームに対して移動可能に取り付けられた押圧部が固定フレームの端部によって可動フレームの下面に形成された段差での引っ掛かりを防止することをその目的としている。このため、本発明によりその利益を最も享受し得るタイプの押圧部の移動手段としては、ボルト又はナットのいずれかを回動させてボルトに回動力を伝達させながら螺進退させるものがある。
より具体的には、押圧部を支持するボルトと、ボルトと螺合し且つ可動フレームの縦部材を構成する垂直部に回動自在に取り付けられているナットと、ナットを回動するためのハンドルノブとを含んでいる移動手段や、或いは押圧部を支持するボルトと、ボルトと螺合し且つ可動フレームの縦部材を構成する垂直部に回動不能に固定されているナットと、ボルトを回動するためのハンドルノブとを含んでいる移動手段が、本発明によるスカート及びスリット、若しくは分割スカートの適用により最も利益を享受し得るタイプの移動手段として挙げられる。
また、本発明の浴槽用手摺りは、側面視において逆L字形状を有している固定フレームを浴槽側壁に直置きし、そして固定フレームの横部材を構成する載置部の上に逆L字形状を有している可動フレームを取り付けることにより、可動フレームに取り付けられた押圧部を浴槽側壁へ押し付けても固定フレームと浴槽側壁の上面との間に位置ズレや応力(摩擦力)を生じることなく、当接部と押圧部のクランプ力により浴槽側壁へ強固に取り付けることができることを特徴としている。
このため、本発明では、上記の特徴を最大限に活用するために、浴槽用側壁の上方であって固定フレームの上方に配置される手摺り本体は、浴槽側壁の上面との関係で位置ズレや応力(摩擦力)を生じることない固定フレーム側へ取り付けることが好ましい。また、本発明では、押圧部及びその移動手段は洗い場側ではなく浴槽側にセットされる可動フレームに取り付けられるので、押圧部及び押圧部を担持したボルトを螺進退させるためのハンドルノブの浴槽内への突出量は極力抑えられていることが好ましい。このため、本発明の浴槽用手摺りでは、上述した2種類の押圧部の移動手段のうち、回転させても可動フレームに対するハンドルノブの位置が変わらない前者のタイプの移動手段を採用することが好ましい。
本発明の浴槽用手摺りによれば、可動フレームの1対のスリットのそれぞれへ、スリットの幅よりも大きな直径の頭部を有するガイド用ネジをスリットを通過させ、固定フレームのガイド用固定穴に取り付けることにより、可動フレームをガイド用ネジに拘束させて、固定フレームから離脱させることなくスライドさせることができる。また、可動フレームのスライド方向は、固定フレームの1対のガイド用ネジ穴と整列し、互いに平行に可動フレームのスライド方向へ延びている1対のスリットによって拘束されるので、可動フレームと摺接するリブ等を設けなくても、可動フレームのスライド方向を所定の一方向へ規制し位置決めすることができる。
さらに、本発明によれば、固定フレームに対する可動フレームの位置を決めた後、可動フレームの貫通孔を通過させて固定用ネジを固定フレームの固定用ネジ穴へネジ止めすることにより、可動フレームを固定フレームの所望の位置にしっかりと固定することができる。
本発明の浴槽用手摺りによれば、固定フレームの水平部分(横部材)を構成する載置部へ所定の下端部を備えたスカートのリブをスライド方向に受け入れることができるスリットを設けることにより、固定フレームに対する可動フレームの近接離間位置に拠らず、可動フレームのスライド部の底面をスカートの下端部を介して固定フレームの載置部の底面と略同じレベルに接続できるため、押圧部に段差による引っ掛かりを生じさせることなく、可動フレームと固定フレームとの間の円滑な移動を保証することができる。
本発明の浴槽用手摺りよれば、固定フレームと、固定フレームの上にスライド可能に取り付けられた可動フレームとからなる浴槽用手摺りにおいて、可動フレームに対して移動可能に取り付けられた押圧部の回転を規制することにより、可動フレームの水平部分の下面と固定フレームの水平部分の端部により形成された段差で引っ掛かりを生じることなくスムーズに移動することができる。
本発明の浴槽用手摺りの浴槽用手摺りによれば、側面視において逆L字形状を有している固定フレームを浴槽側壁に直置きし、そして固定フレームの横部材を構成する載置部の上に逆L字形状を有している可動フレームを取り付けることにより、可動フレームに取り付けられた押圧部を浴槽側壁へ押し付けても固定フレームと浴槽側壁の上面との間に位置ズレや応力(摩擦力)を生じることなく、当接部と押圧部のクランプ力により浴槽側壁へ強固に取り付けることができる。
本発明の浴槽用手摺りの浴槽用手摺りによれば、可動フレームを介して浴槽側へ取り付けられる押圧部の移動手段は、押圧部を支持するボルトと、ボルトと螺合し且つ可動フレームの縦部材を構成する垂直部に回動自在に取り付けられているナットと、ナットを回動するためのハンドルノブとから構成することができるので、ハンドルノブを回転させても可動フレームに関する位置が変わらず、浴槽内への突出量も抑えられるので使用者にとって安全である。
本発明の一実施形態に係る浴槽用手摺りの全体概要図である。 図1に示された浴槽用手摺りの分解図である。 図1に示された浴槽用手摺りの固定フレームの背面図である。 図1に示された浴槽用手摺りをボルト軸に沿って切り取った断面図である。 図1に示された浴槽用手摺りにおいて、固定フレームと可動フレームとを(a)分離した状態、(b)離間接続した状態、(c)近接接続した状態を示した概要図である。 図5に示された浴槽用手摺りにおいて、固定フレームと可動フレームとを(a)離間接続した状態、(b)近接接続した状態を示した側面図である。側面図である。 図1に示された浴槽用手摺りの固定フレームの分解図である。 図1に示された浴槽用手摺りの可動フレームを、フレーム本体、移動装置(トルク伝達・遮断手段、トルク伝達ロック機構を含む)及び押圧部へ分解した状態を示した分解図である。
以下、本発明の一実施形態に係る浴槽用手摺りについて、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示される実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で各種の変更が可能である。
図1及び図2を用いて、本発明の一実施形態に係る浴槽用手摺り1の主な構成を説明する。図1には、本実施形態の浴槽用手摺り1の全体概要が示されており、図2には、図1に示された浴槽用手摺り1を主な部品に分解した態様が示されている。
図1,2に示されているように、浴槽用手摺り1の基本的骨格は、浴槽側壁の上面へ直接載置される載置部21と、載置部21と連結しており浴槽側壁の一の側面に当接される当接基部22とを備えた倒L字形の固定フレーム2と、固定フレーム2の載置部21の上にスライド可能に取り付けられるスライド部31と、スライド部31と連結しており浴槽側壁の他の側面に当接される垂直部32とを備えた倒L字形の可動フレーム3とから構成される。また、可動フレーム3のスライド部31には、可動フレーム3を固定フレーム2へ取付けた時、固定フレーム2の載置部21の底面と略同じレベルとなる下端部41を備えたスカート4が着脱自在に取り付けられている。
なお、可動フレーム3のフレーム幅やスライド長には特に制限はないが、本実施形態の浴槽用手摺り1では、可動フレーム3のスライド部31のフレーム幅を固定フレーム2の載置部21のフレーム幅よりも幅狭とし、スライド長を長くすることで、軽量構造にて多様な厚みの浴槽側壁に適合できるようになっている。
固定フレーム2の当接基部22の内側には、浴槽側壁の側面と当接する当接部23が取り付けられており、当接基部22の外側には、使用者の身体を支えるためのメイングリップ24と、浴槽用手摺り1の傾転を防止するための脚部25が取り付けられている。一方、可動フレーム3の垂直部32には、当接部23とは反対側の浴槽側壁の側面を押圧する押圧部5を前進及び後退させるための移動装置6と、浴槽内の使用者の動きを補助するためのサブグリップ33が取り付けられている。また、移動装置6はナット61を回転させるためのハンドルノブ62及びそのキャップ620を含んでおり、ナット61の回転により螺進退されるボルト63の先端には、矩形平面を有する板状の押圧部5が首振り自在に取り付けられている。
また、本実施形態の浴槽用手摺り1では、着脱自在に装着可能な保護カバー26,34を用いて固定フレーム2の載置部21と可動フレーム3のスライド部31、及び可動フレーム3の垂直部32を覆うことにより、凹凸部などの危険箇所を減らしたり、通常は操作不要な部位の誤操作を防止したりすると共に、視覚的に見栄えを良くして清潔にしている(図2参照)。
メイングリップ24は、平面視が略矩形のリング状の上部グリップ240と、上部グリップ240と連結されており、複数の固定孔241が設けられている1対のグリップ支持部242とを含んでおり、メイングリップ24は、グリップ支持部242の固定孔241へ、後述する固定フレーム2の挿入・解除手段27の挿入ピン270を挿入することより任意の高さに調節可能に固定することができる。
脚部25は、ネジ250により固定フレーム2へネジ止めされる主脚部251と、主脚部251の内部に設けられた雌ネジ部と螺合する雄ネジ部が外周面に設けられた補助脚部252とから構成されている。脚部25は、主脚部251に対し補助脚部252を回転させることによりその長さを調節することができる。
図3には、本実施形態の浴槽用手摺り1の固定フレーム2の背面図が示されている。図3を参照して理解されるように、本実施形態の固定フレーム2の載置部21には、載置部21から後述する当接基部22に亘り連続して延びている2本の補強リブ20と、可動フレーム3のスライド部31に装着されたスカート4を受け入れるための1対のスリット7と、そして載置部21の幅方向において、グリップ支持部242よりも外側へ向けて延びた延出部28が設けられている。
延出部28は、浴槽側壁の長手方向に沿って水平方向の力がメイングリップ24へ加えられた時、浴槽側壁の上面と当接することによりメイングリップ24に働く回転モーメントに抗するようにメイングリップ24を支えるので、メイングリップ24が浴槽側壁の上面上で浴槽側壁の長手方向へ回転したり転倒したりするのを強力に阻止する。なお、「載置部21の幅方向」とは、固定フレーム2の載置部21において当接部23と押圧部5によって浴槽側壁をクランプする方向とは直交する方向の中の水平方向を意味し、浴槽用手摺り1を浴槽側壁へ取り付けた時、浴槽側壁の上面の長手方向と略一致する方向である。
一方、固定フレーム2の当接基部22には、1対のグリップ支持部242をスライド可能に受け入れるための円筒形のグリップ支持部収容部29が設けられている。また、1対のグリップ支持部収容部29の間には、1対の挿入ピン270と、挿入ピン270の後端部に取り付けられた1対のつまみ271と、挿入ピン270をグリップ支持部242へ向けて付勢する付勢手段272とからなる挿入・解除手段27が配設されている。
挿入ピン270は、グリップ支持部収容部29の貫通孔(図示せず)を通してグリップ支持部242の複数の固定孔241(図2)の少なくとも1つに抜き差し可能に挿入される。また、つる巻きバネ状の付勢手段272は、挿入ピン270をグリップ支持部収容部29の貫通孔の外側からグリップ支持部242の固定孔241へ向けて付勢する。つまみ271は、使用者が操作して付勢手段272による挿入ピン270の付勢の方向とは逆向きに付勢手段272に力を加えるためのものである。
このように、本実施形態の浴槽用手摺り1では、メイングリップ24のグリップ支持部242は、グリップ支持部収容部29と挿入解除機構27により固定フレーム2の当接基部22の背面に高さ調節自在に固定される。すなわち、挿入解除機構27の挿入ピン270をグリップ支持部242の固定孔241へ挿入した状態では、メイングリップ24は固定フレーム2へ連結及び固定され、一方、挿入ピン270をグリップ支持部242の固定孔241へ挿入していない状態では、メイングリップ24は固定フレーム2へ連結及び固定されない。
また、グリップ支持部収容部29は、その上部にグリップ支持部242のガタ付きを抑えて固定するための縮径部290及び縮径部290の外周面に螺合されるナット291を備えている。縮径部290は、グリップ支持部収容部29の上部に設けられたスリットである。また、縮径部290の外周面にはネジ山(ネジ溝)が設けられており、外周面は上方から下方へ向けて外径が徐々に大きくなるようにテーパーが付けられている。このため、縮径部290のネジ山(ネジ溝)へナット291を取り付け、ナット291を下方へ螺進するように回転させると、縮径部290はナット291によって縮径されるので、グリップ支持部242はグリップ支持部収容部29の中へガタ付くことなく固定される。
図4には、本実施形態に係る浴槽用手摺り1をボルト63の軸に沿って切り取った断面図が示されている。浴槽用手摺り1の固定フレーム2は、載置部21と、載置部21に連結されており浴槽側壁の一方の側面へ当接される当接部23を備えた当接基部22とを含んでおり、全体として倒L字形の断面形状を有している。また、固定フレーム2へスライド及び着脱自在に取り付けられる可動フレーム3は、スライド部31と、スライド部31に連結された垂直部32とを含んでおり、全体として下向きの略L字形の断面形状を有している。さらに、固定フレーム2の載置部21の内面及び当接部23の内面にはそれぞれ弾性を有する樹脂ラバー210、230が装着されており、浴槽側壁の傷付け防止及び滑り止めが施されている。
可動フレーム3の垂直部31には、移動装置6のナット61が回動自在に取り付けられており、ナット61の回転により螺進退されるボルト63の先端には、上述の当接部23が当接する浴槽側壁とは反対側の側面を押圧する押圧部5が首振り自在に取り付けられている。また、ナット61は、後述するトルク伝達・遮断手段64を介してハンドルノブ62によって回転される。
図4及び図2に示されているように、固定フレーム2の載置部21の上面には、可動フレーム3のスライド方向に沿って等ピッチに配列された複数の固定用ネジ穴211と、固定用ネジ穴211の配列方向と直行する方向であって、固定用ネジ穴211の配列を挟んで左右両側であり且つ固定用ネジ穴211の配列に対して左右対称の位置に配置された1対のガイド用ネジ穴212が設けられている。
一方、可動フレーム3のスライド部31には、固定フレーム2の1対のガイド用ネジ穴212と整列し、互いに平行であって可動フレーム3のスライド方向へ延びている1対のスリット310が設けられている。また、スライド部31には、1対のスリット310の間で、可動フレーム3のスライド方向に沿って、固定フレーム2の固定用ネジ穴211と同じピッチで複数の貫通孔311が設けられている。貫通孔311は、固定フレーム2の固定用ネジ穴211の数よりも多く、且つ両端に配列された貫通孔間の距離がスリット310の長さよりも長くなるように配列されている。
このため、本実施形態に係る浴槽用手摺り1は、可動フレーム3の1対のスリット310のそれぞれへ、スリット310の幅よりも大きな直径の頭部を有するガイド用ネジ312をスリット310を通過させ、固定フレーム2のガイド用固定穴212に取り付けることにより、可動フレーム3を固定フレーム2に対し、固定フレーム2から離脱させることなくそのスライド方向が一方向へ規制されるように位置決めすることができる。また、固定フレーム2に対する可動フレーム3の位置を決めた後、可動フレーム3の貫通孔311を通過させて固定用ネジ313を固定フレーム2の固定用ネジ穴211へネジ止めすることにより、可動フレーム3を固定フレーム2の所望の位置にしっかりと固定することができる。
このように、本実施形態の浴槽用手摺り1は、浴槽側壁の厚みに合わせて、可動フレーム3の垂直部32を、予め可能な限り固定フレーム2の当接基部22及び当接部23へ近接させておくことができるので、浴槽側壁をクランプするために必要となる押圧部5の移動距離を必要最小限に抑えることができるようになる。そのため、押圧部5を当接部23へ向けて螺進退させるためのボルト63などを含む移動装置6をコンパクトに設計することができる。
図5には、第1の実施形態の浴槽用手摺り1において、固定フレーム2と可動フレーム3とを(a)分離した状態、(b)離間接続した状態および(c)近接接続した状態のそれぞれの概要図が示されている。図6には、図5に示された本実施形態の浴槽用手摺り1において、固定フレーム2と可動フレーム3とを(a)離間接続した状態および(b)近接接続した状態のそれぞれの側面図が示されている。
図5及び図6を参照してよく理解されるように、可動フレーム3のスライド部31には、可動フレーム3を固定フレーム2へ取付けた時、固定フレーム2の載置部21の底面213と略同じレベルとなる下端部41を有するスカート4が設けられている。ただし、スカート4の長さは可動フレーム3のスライド部31の全長よりも短く、可動フレーム3に対して押圧部5が移動する範囲の長さに設定されている(図6(a)(b))。
本実施形態の場合、可動フレーム3のスライド部31の底面は平坦であるので、スカート4は、取り付けた時、可動フレーム3のスライド部31の底面から下方へ且つ可動フレーム3のスライド方向へ延びているリブのような形態を有している(図5(b))。また、スカート4は、スライド部31の幅方向における左側領域及び右側領域のそれぞれに垂直なリブを形成するように配置されている(図5(a))。
本実施形態では、スカート4は、取り付けた時、スライド部31の幅方向における左側領域及び右側領域のそれぞれに配置されているので、押圧部5の移動時に生じる回転を、押圧部5の上端部の幅方向の2箇所から規制することで安定して押圧部5を螺進退等させることができる。
すなわち、本実施形態の押圧部5の移動手段6はナット61を回動させてボルト63を螺進退させるものであるため、ボルト63に取り付けられた押圧部5は移動時に回転する。ところが、本実施形態では押圧部5が回転すると、押圧部5の上端部の左側領域又は右側領域がスカート4の下端部41と当接するため、押圧部5の移動時に生じる無制限な回転は確実に規制される。しかも、スカート4の下端部41は固定フレーム2の載置部21の底面213と略同じレベルに設定されているので(図6(a)(b))、移動時、押圧部5は可動フレーム3のスカート4の下端部41と固定フレーム3の載置部31の底面213との間で引っ掛かりを生じることなくスムーズに移動することができる。
本実施形態では、スカート4は可動フレーム3から分離独立した別部品として、可動フレーム3に対して着脱可能に構成されている。
本実施形態では、スカート4は断面視において下向きのコの字形状を有しており、スカート4aの下端部41a付近には、可動フレーム3の下面と摺接することによりスライド部32から離脱を防止する水平リブ42が内側へ向けて設けられている。本実施形態のスカート4は、可動フレーム3のスライド部31に対して横方向からスライド挿入することにより、スライド部31の上に簡単にスライド可能に取り付けることができる。また、スカート4は所定の下端部41を備えていれば可動フレーム3のような高い剛性を求められることはないので、形状が重視されるスカート4を強度が重視される可動フレーム3から分離することにより、過剰な材料の使用を抑制して効率よく製作することができる。
本実施形態では、スカート4の、可動フレーム3のスライド方向に沿った長さが一定であるので、浴槽用手摺り1の固定フレーム2は、押圧部5が押圧する浴槽側壁の側面とは反対側の他方の側面と当接する当接部23と、スカート4をスライド方向に受け入れることができるスリット7とを有している(図2,3)。
本実施形態の浴槽用手摺り1は、浴槽側壁の上面に直置きされる固定フレーム2の中で、固定フレーム2の垂直部分(縦部材)を構成する当接基部22へ当接部23を有しているので、可動フレーム3に取り付けられた押圧部5を浴槽側壁を挟んで当接部23とは反対側から押し付けても、固定フレーム2と浴槽側壁の上面との間に位置ズレや応力(摩擦力)を生じることなく、当接部23と押圧部5のクランプ力により浴槽側壁へ強固に取り付けることができる。
また、本実施形態の浴槽用手摺り1は、上述したように、固定フレーム2の水平部分(横部材)を構成する載置部21へ所定の下端部41を備えたスカート4のリブをスライド方向に受け入れることができるスリット7を有しているので、スカート4の可動フレーム3におけるスライド方向の長さが不変であっても、スカート4を固定フレーム2と干渉させることなく、可動フレーム3を固定フレーム2に対して自由に近接離間させることができる。スリット7は、載置部21の先端縁部から中央部付近にかけて可動フレーム3のスライド方向に開口しており、下端部41を備えたスカート4のリブの位置に合わせて2つ形成されている。
スカート4がない場合、可動フレーム3を固定フレーム2に対して最も離間した位置に固定しようとすると、可動フレーム3のスライド部31の下面には重なり合う固定フレーム2の載置部21の端部により段差(図示せず)が形成される。ところが、本実施形態の浴槽用手摺り1では、可動フレーム3のスライド部31の底面が、押圧部5の移動する範囲において、スカート4の下端部41を介して固定フレーム2の載置部21の底面213と略同じレベルに接続されるため、引っ掛かりを生じることなく、可動フレーム3と固定フレーム2との間での押圧部5の円滑な移動が保証される(図5(b),図6(a)参照)。
一方、固定フレーム2にスリット7が設けていない場合、可動フレーム3を固定フレーム2に対して最も近接した位置に固定しようとすると、下端部41を備えたスカート4のリブが固定フレーム2の載置部21と干渉してしまい、可動フレーム3をスカート4の長さ以下に固定フレーム2へ近接させることができなくなる。ところが、本実施形態の浴槽用手摺り1では、固定フレーム2の載置部21へ、スカート4のリブをスライド方向に受け入れるためのスリット7を設けているので、スカート4のリブを固定フレーム2の載置部21と干渉させることなく、可動フレーム3のスライド部31の大半を固定フレーム2の載置部21と重なり合うように近接させることができる(図5(c)参照)。
また、本実施形態の浴槽用手摺り1では、可動フレーム3のスライド部31の大半が固定フレーム2の載置部21と重なり合う場合においても、スカート4の下端部41が固定フレーム2のスリット7の中で載置部21の底面213と略同じレベルに保持されるため、可動フレーム3を固定フレーム2に対して最も離間した位置に固定する場合と同様に、引っ掛かりを生じることなく、可動フレーム3と固定フレーム2との間での押圧部5の円滑な移動が保証される(図6(b)参照)。
また、図示しないが、本発明の浴槽用手摺りでは、浴槽側壁の一方の側面と当接する当接部を有し、そして浴槽側壁の上面に直置きされる固定フレームと、前記固定フレームの上にスライド可能に取り付けられる可動フレームとを備えた浴槽用手摺りにおいて、前記可動フレームは、浴槽側壁の一方の側面を押圧するために前記可動フレームに対して近接離反する押圧部と、前記押圧部を支持するボルトと、前記ボルトと螺合し且つ前記可動フレームに回動自在に取り付けられているナットと、前記ナットを回動するためのハンドルノブとを有しており、そして前記ボルトは、ボルト軸に沿って設けられた可動側係止部が前記可動フレームに取り付けられた固定側係止部と係合することにより前記可動フレームに対して回動不能とすることによっても、ボルト及び該ボルトに取り付けられた押圧部が螺進退時に可動フレームや固定フレームに対して回転することがなくなるので、可動フレームの水平部分の下面と固定フレームの水平部分の端部により形成された段差で引っ掛かりを生じることなくスムーズに移動することができる。
図7には、図2に示される本実施形態の浴槽用手摺り1の固定フレーム2の分解図が示されている。
本実施形態の固定フレーム2は、浴槽側壁の上面へ載置される載置部21と、載置部21に連結されており浴槽側壁の一方の側面へ当接される当接部23が設けられている当接基部22から構成されており、当接基部22の背面にはメイングリップ24の1対のグリップ支持部242をスライド可能に収容するためのグリップ支持部収容部29が設けられている。また、グリップ支持部収容部29の上部には、メイングリップ24のグリップ支持部242をガタ付きなく固定するために、テーパー付きの縮径部290と、縮径部290のネジ山と螺合するナット291が設けられている。
固定フレーム2の載置部21には、載置部21から当接基部22にかけて連続して延びている2本の補強リブ20と、載置部21の幅方向において、グリップ支持部242よりも外側へ向けて延びた延出部28が設けられている。また、載置部21には、可動フレーム3を取付位置可変にネジ止めするために、可動フレーム3のスライド方向に沿って等ピッチに配列された複数の固定用ネジ穴211と、固定用ネジ穴211の配列方向と直行する方向であって、固定用ネジ穴211の配列を挟んで左右両側であり且つ固定用ネジ穴211の配列に対して左右対称の位置に配置された1対のガイド用ネジ穴212が設けられている。
固定フレーム2の載置部21の内面(裏側)及び当接部23の内面のそれぞれには、浴槽側壁への傷付け防止及び滑り止めを兼ねた弾性を有する樹脂ラバー210,230が装着されており、さらに当接基部22の内面であって当接部23の下部には、浴槽用手摺り1を取付ける時、当接部23が浴槽側壁の上面に乗り上げるのを防止するための案内部231が取り付けられている。なお、本実施形態では、当接部23及び案内部231は樹脂からできている。
図8には、図1に示される本実施形態の浴槽用手摺り1の可動フレーム3を、フレーム本体3、移動装置6(トルク伝達・遮断手段64を含む)及び押圧部5へ分解した状態の概要が示されている。
図8に示されているように、本実施形態の浴槽用手摺り1では、押圧部5は樹脂ラバー51を含んでおり、樹脂ラバー51は、その裏面に設けられた円形の凸部510を押圧部本体50の円形の凹部500へ嵌め込むことにより装着される。
また、押圧部本体50にはボルト63の先端部分と嵌合する固定穴501が設けられており、ボルト63の先端部分を固定穴501に挿通し、先端部分が露出した側からネジ502によりネジ止めすることにより、押圧部5がボルト63の先端部分へ取り付けられる。なお、本実施形態では、押圧部本体50のボルト63の先端部分への取付け部分には遊びを設けているので、押圧部本体50はボルト63の先端部分に対して首を振ることができる。このため、本実施形態の押圧部5は、曲面を有する浴槽側壁に対しても確実に押圧することができる。
本実施形態の浴槽用手摺り1では、押圧部5を当接部23へ向けて前進及び後退させるための移動装置6は、可動フレーム3の垂直部32へ回動可能に取り付けられたナット61と、ナット61を回動するためのハンドルノブ62と、そして先端部が押圧部5に連結されており且つナット61に螺合するボルト63とから構成されており、さらに所定の力未満ではハンドルノブ62からナット61へ回動力を伝達し、そして、所定の力以上ではハンドルノブ62からナット61への回動力の伝達を遮断するトルク伝達・遮断手段64を含んでいる。
本実施形態では、移動装置6はナット61及びボルト63によって構成されているので、ボルト63の螺進退により押圧部5を当接部23に対して容易に近接又は離間させることができ、さらにその状態も確実に保持することができる。さらに、本実施形態では、ナット61は可動フレーム3の垂直部32へ回動可能に取り付けられており、ハンドルノブ62によってナット61を回転させることによりボルト63及びその先端に取り付けられた押圧部5が螺進退するので、ハンドルノブ62の位置は垂直部32に対して変わることがない。その結果、本実施形態では、浴槽用手摺り1からハンドルノブ62が突出するのを抑制できるので使用者にとって安全である。
また、本実施形態の移動装置6はトルク伝達・遮断手段64を備えているので、使用者がハンドルノブ62を回して押圧部5を当接部23へ向けて強力に押し込んでも浴槽側壁を破損することなく、本実施形態の浴槽用手摺り1を必要にして十分な押圧力(クランプ力)をもって浴槽側壁へ取り付けることができる。また、押圧部5の移動装置6へ上述のトルク伝達・遮断手段64を設けても、ハンドルノブ62の位置は可動フレーム3の垂直部32に対して変わることがない。
本実施形態のトルク伝達・遮断手段64は、ハンドルノブ62の回転軸に対して直交する略円形のトルク伝達面650を備えており、そしてハンドルノブ62の回転と同調し且つハンドルノブ62の回転軸に沿ってスライド可能に内装される環状部材65と、トルク伝達面650に当接し且つナット61の回転軸に対して直交する略円形のトルク伝受面660を備えた第2の環状部材66と、フランジ610を備えたナット61と、環状部材65のトルク伝達面650をナット81のトルク伝受面660へ向けて付勢する付勢手段67とから構成されており、そしてトルク伝達面650およびトルク伝受面660は、それぞれに伝達される回動力が所定の力未満ではトルク伝達面650とトルク伝受面660とを相互に係止し、且つ伝達される回動力が所定の力以上ではトルク伝達面650とトルク伝受面660との間で滑りを生じさせる傾斜面を備えた凹部または凸部を含ませることにより構成されている。
トルク伝達・遮断手段64のトルク伝達面650の中心及びトルク伝受面660の中心は、ハンドルノブ62及びナット61の回転軸と同軸上に配置されている。またトルク伝達面650上及びトルク伝受面660上には、それぞれにトルク伝達面650又はトルク伝受面660から傾斜した斜面を含む凹部/凸部が形成されている。トルク伝達面650の傾斜面及びトルク伝受面660の傾斜面は、押圧部5を浴槽側壁へ押し込むようにハンドルノブ62を回す時、互いに対向する相手側の傾斜面を昇るように勾配が付けられている。
そして、トルク伝達面650を有する環状部材65はハンドルノブ62及びナット61の回転軸に沿ってスライド可能に装着されており、且つ弾性体の付勢手段67によってトルク伝受面660に向けて付勢されている。付勢手段67は、コイルバネ、皿バネ、弾性樹脂材料など弾性変形可能なものであれば特に限定されることなく公知のものを使用することができる。
このため、トルク伝達面650の傾斜面とトルク伝受面660の傾斜面との間には常に一定の摩擦力が生じている。そしてハンドルノブ62からナット61へ伝達されるトルクが所定の値未満である時、トルク伝達面650の傾斜面はトルク伝受面660の傾斜面を乗り越えることができず、互いに噛み合った状態で係合している。そしてこの係合により、ハンドルノブ62のトルクがナット61へ伝達され、該ナット61と螺合するボルト63が可動フレーム3に取り付けられた押圧部5を浴槽側壁へ向けて押し付ける。
一方、ハンドルノブ62からナット61へ伝達されるトルクが所定の値以上になると、トルク伝達面650の傾斜面はトルク伝受面660の傾斜面との間に滑りが生じる。その結果、トルク伝達面650を備えた環状部材65は付勢手段67に抗して後退し、トルク伝達面650の傾斜面がトルク伝受面660の傾斜面を乗り越えることによって両者の係合が解除される。このため、この状態でハンドルノブ62を回してもハンドルノブ62はナット61に対して空回りするのみであり、ハンドルノブ62からナット61へトルクが伝達されることはない。
また、トルク伝達面650の傾斜面の後端にはトルク伝達面650に略直交する垂直面が形成されており、トルク伝受面660の傾斜面の後端にはトルク伝受面660に略直交する垂直面が形成されている。トルク伝達面650の垂直面とトルク伝受面660の垂直面は、可動フレーム3の押圧部5を浴槽の側壁から離間させるようにハンドルノブ62を回す時、互いに当接し係合する。そのため、ハンドルノブ62を、押圧部5を浴槽の側壁から離間させるように回す時は、伝達されるトルクの大きさに拠らず、常にハンドルノブ62とナット61は同調して回転する。
このように、トルク伝達・遮断手段64において、ナット61の回転と同調して回動するトルク伝受面660は、ナット61の外周面に取り付けられている。このため、トルク伝達・遮断手段64は、ナット61本体と一部重複して配置することができるので、トルク伝達・遮断手段64及び該トルク伝達・遮断手段64を備えたハンドルノブ62の可動フレーム3からの突出長さを抑えることができる。
また、本実施形態では、消耗部品の交換を容易にすることでトルク伝達・遮断手段64のメンテナンス性を向上させるために、トルク伝受面660は、ナット61の回転と同調するようにナット61へ着脱自在に装着された第2の環状部材66上に形成されている。
さらに、可動フレーム3の垂直部32へのナット61の着脱を容易にすることでトルク伝達・遮断手段64のメンテナンス性を向上させるため、ナット61には可動フレーム3の垂直部32に設けられた開口314へ挿通される胴部612を設け、第2の環状部材66の外径は開口314より大きな外径とすることにより、装着時は、ナット61の胴部612を開口314へ挿通し、第2の環状部材66が当接する垂直部32の側面とは反対側の側面から、ネジ691により、開口314より大きな外径を有するフランジ部材69とカバー690を第2の環状部材66と連結することで、ナット81を垂直部32へ回転自在に取り付けられるようにしている。
また、第2の環状部材85やフランジ部材69の消耗を防ぎ、ナット61の回転を円滑にするため、可動フレーム3の垂直部32は、樹脂製のワッシャー68を介して第2の環状部材66及びフランジ部材69によって挟み込まれている。
さらに、本実施形態では、ハンドルノブ62の胴部の端部には、胴部よりも拡径された拡径部621が設けられている。そして、ハンドルノブ62は、トルク伝達面650を有する環状部材65と同調して回転させられると共に、ナット61から離脱しないように、拡径部621よりも小さな内径の開口を有する上下ハンドル固定カバー622によって可動フレーム3の垂直部32へ回転自在に取り付けられている。
なお、本実施形態のトルク伝達・遮断手段64では、ハンドルノブ62の内部に設けられており、突起と突起の間に形成された凹部等からなる第1の係止手段623と、ナット61の端部に設けた欠き等の凹部からなる第2の係止手段611とをピン等の係合手段(図示せず)によって連結することにより、所定の力以上でも、常にハンドルノブ62からナット61へ回動力を伝達できるようにすることができる。
本実施形態の浴槽用手摺り1は、上述したように、可動フレーム3に対して移動可能に取り付けられた押圧部5が固定フレーム2の端部によって可動フレーム3の下面に形成された段差での引っ掛かりを防止することができる。このため、本実施形態によりその利益を最も享受し得るタイプの押圧部5の移動手段としては、ボルト又はナットのいずれかを回動させてボルトに回動力を伝達させながら螺進退させるものがある。
より具体的には、本実施形態のように押圧部5を支持するボルト63と、ボルト63と螺合し且つ可動フレーム3の縦部材を構成する垂直部32に回動自在に取り付けられているナット61と、ナット61を回動するためのハンドルノブ62とを含んでいる移動装置6や、或いは特許文献1に記載されているように押圧部を支持するボルトと、ボルトと螺合し且つ可動フレームの縦部材を構成する垂直部に回動不能に固定されているナットと、ボルトを回動するためのハンドルノブとを含んでいる移動装置が、本実施形態によるスカート4及びスリット7の適用により最も利益を享受し得るタイプの移動手段として挙げられる。
また、本実施形態の浴槽用手摺り1は、側面視において逆L字形状を有している固定フレーム2を浴槽側壁に直置きし、そして固定フレーム2の横部材を構成する載置部21の上に逆L字形状を有している可動フレーム3を取り付けることにより、可動フレーム3に取り付けられた押圧部5を浴槽側壁へ押し付けても固定フレーム2と浴槽側壁の上面との間に位置ズレや応力(摩擦力)を生じることなく、当接部23と押圧部5のクランプ力により浴槽側壁へ強固に取り付けることができる。
このため、本実施形態では、上記の特徴を最大限に活用するために、浴槽用側壁の上方であって固定フレーム2の上方に配置されるメイングリップ24は、浴槽側壁の上面との関係で位置ズレや応力(摩擦力)を生じることない固定フレーム2側へ取り付けられている。また、本実施形態では、押圧部5及びその移動装置6は洗い場側ではなく浴槽側にセットされる可動フレーム3に取り付けられるので、押圧部5及び押圧部5を担持したボルト63を螺進退させるためのハンドルノブ62の浴槽内への突出量は極力抑えられている。このため、本実施形態の浴槽用手摺り1では、上述した2種類の押圧部の移動装置のうち、回転させても可動フレーム3に対するハンドルノブ62の位置が変わらない前者のタイプの移動装置6が採用されている。
1・・・・・浴槽用手摺り
2・・・・・固定フレーム
20・・・・補強リブ
21・・・・載置部
210・・・樹脂ラバー
211・・・固定用ネジ穴
212・・・ガイド用ネジ穴
213・・・底面
22・・・・当接基部
23・・・・当接部
230・・・樹脂ラバー
231・・・案内部
24・・・・メイングリップ
240・・・上部グリップ
241・・・固定孔
242・・・グリップ支持部
25・・・・脚部
250・・・ネジ
251・・・主脚部
252・・・補助脚部
26・・・・保護カバー
27・・・・挿入・解除手段
270・・・挿入ピン
271・・・つまみ
272・・・付勢手段
28・・・・延出部
29・・・・グリップ支持部収容部
290・・・縮径部
291・・・ナット
3・・・・・可動フレーム
31・・・・スライド部
310・・・スリット
311・・・貫通孔
312・・・ガイド用ネジ
313・・・固定用ネジ
314・・・開口
32・・・・垂直部
33・・・・サブグリップ
34・・・・保護カバー
4・・・・・スカート
41・・・・下端部
42・・・・水平リブ
5・・・・・押圧部
50・・・・押圧部本体
500・・・凹部
501・・・固定穴
502・・・ネジ
51・・・・樹脂ラバー
510・・・凸部
6・・・・・移動装置
61・・・・ナット
610・・・フランジ
611・・・第2の係止手段(凹部)
612・・・胴部
62・・・・ハンドルノブ
620・・・キャップ
621・・・拡径部
622・・・上下ハンドル固定カバー
623・・・第1の係止手段(凹部)
63・・・・ボルト
64・・・・トルク伝達・遮断手段
65・・・・環状部材
650・・・トルク伝達面
66・・・・第2の環状部材
660・・・トルク伝受面
67・・・・付勢手段
68・・・・ワッシャー
69・・・・フランジ部材
690・・・カバー
691・・・ネジ
7・・・・・スリット

Claims (9)

  1. 浴槽側壁の上面に直置きされる載置部と、前記載置部に連結されており浴槽側壁の一方の側面へ当接される当接基部とを有しており、浴槽側壁上に配置される手摺りが取り付けられている固定フレームと、
    前記固定フレームの上にスライド可能に取り付けられるスライド部と、前記スライド部に連結された支持部とを有している可動フレームであって、前記可動フレームは、
    浴槽側壁の他方の側面を押圧するための押圧部と、前記押圧部を前記支持部に対して近接離反させるために前記支持部に取り付けられた移動装置とを有しており、そして
    前記固定フレームの前記載置部の上面には、前記可動フレームのスライド方向に沿って等ピッチに配列された複数の固定用ネジ穴と、前記固定用ネジ穴の配列方向と直行する方向であって前記固定用ネジ穴の配列を挟んで左右両側に配置された1対のガイド用固定穴とが設けられ、
    前記可動フレームの前記スライド部には、互いに平行であって前記可動フレームのスライド方向へ延びている1対のスリットと、前記1対のスリットの間で前記可動フレームのスライド方向に沿って前記固定用ネジ穴と同じピッチで配列されている複数の貫通孔が設けられており、前記貫通孔は、
    両端に配列された2つの貫通孔間の距離が前記スリットの長さよりも長く且つ前記固定用ネジ穴の数よりも多く設けられており、そして
    前記2つのスリットのそれぞれへ、前記スリットの幅よりも大きな直径の頭部を有するガイド用ピンを前記スリットを通して前記ガイド用固定穴に取り付けることにより、前記可動フレームは、前記固定フレームから離脱することなくそのスライド方向が一方向へ規制され、
    前記貫通孔を通して固定用ネジを前記固定用ネジ穴へ取り付けることにより、前記可動フレームは、前記固定フレームへ固定されることを特徴とする浴槽用手摺り。
  2. 前記ガイド用固定穴は、前記固定用ネジ穴の配列に対して左右対称の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の浴槽用手摺り。
  3. 前記ガイド用固定穴はネジ穴であり、且つ前記ガイド用ピンはネジであることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴槽用手摺り。
  4. 前記可動フレームの前記スライド部の幅は、前記固定フレームの前記載置部の幅よりも短いことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の浴槽用手摺り。
  5. 前記可動フレームは、前記可動フレームを前記固定フレームへ取付けた時、前記固定フレームの底面と略同じレベルとなる下端部を備えたスカートを備えていることを特徴とする請求項に記載の浴槽用手摺り。
  6. 前記スカートは、前記可動フレームの底面から下方へ且つ前記可動フレームのスライド方向へ延びていることを特徴とする請求項に記載の浴槽用手摺り。
  7. 前記固定フレームは、前記スカートをスライド方向に受け入れることができるスリットを備えていることを特徴とする請求項又はに記載の浴槽用手摺り。
  8. 前記移動装置は、前記可動フレームの前記支持部へ回動可能に取り付けられたナットと、前記ナットを回動するためのハンドルノブと、そして先端部が前記押圧部に連結されており且つ前記ナットに螺合するボルトとから構成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の浴槽用手摺り。
  9. 前記当接基部は浴槽側壁の一方の側面へ直接に当接される当接部を有しており、前記当接部と前記押圧部により浴槽側壁をクランプした時、前記当接部の下端は、前記押圧部の下端よりも上方に配置されることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の浴槽用手摺り。
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