JP6975899B2 - ミルクフォーマ - Google Patents

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Description

本開示は、泡立てたミルクを生成することができるミルクフォーマに関する。
従来、フォームドミルクやスチームドミルクを生成することができるミルクフォーマが普及している。なお、フォームドミルクとは、ミルクを泡立てたものである。また、スチームドミルクとは蒸気を用いて暖めたミルクである。
ミルクフォーマの一例として、例えば特許文献1に開示された技術がある。特許文献1には、以下のようなミルクフォーマが開示されている。すなわち、ミルク容器から送り出されたミルクは、第1混合室にて、空気と混合されて、フォーム状のミルクと空気との混合物(即ち、フォームドミルク)が生成される。第1混合室で生成されたフォームドミルクは、ミルクポンプにより圧縮された後、必要に応じて、第2混合室にて高温蒸気により加熱される。第2混合室から流出したフォームドミルクは、調質器に流入される。調質器は、フォームドミルクを均質化し、これによって、フォームドミルク内の気泡は微細化され、より均一にミルク内に分配される。
特開2014−213209号公報
このようなミルクフォーマにおいて、フォームドミルク等を生成して提供した後、第1混合室、第2混合室、およびこれらを接続するミルク流路内にミルクが残ってしまうことがある。このようにミルクが残ってしまうと衛生的ではないため、ミルク供給後にはミルク流路内のミルクを好適に排出することができるミルクフォーマが要望されている。
本開示の目的は、ミルク供給後にミルク流路内のミルクを好適に排出することができるミルクフォーマを提供することである。
本開示のミルクフォーマは、空気を供給するエアポンプと、湯タンクの湯を供給する湯ポンプと、ミルクを貯蔵したミルク貯蔵庫、前記エアポンプおよび前記湯ポンプに入口側が接続され、ギヤの回転によって少なくともミルク、空気、または湯のいずれかを前記入口側から出口側へ移送するギヤポンプと、閉じた状態で前記ミルク貯蔵庫と前記ギヤポンプとの接続を遮断するミルクバルブと、前記エアポンプ、前記湯ポンプ、および前記ギヤポンプの駆動を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記ミルクバルブが開いた状態で前記ギヤポンプ、または前記ギヤポンプおよび前記エアポンプを駆動させてミルクを移送するミルク移送制御の後に、前記ミルクバルブが開いた状態で前記ギヤポンプを停止させ前記エアポンプを駆動させて、前記ミルク貯蔵庫と前記ギヤポンプとを接続するミルク流路内のミルクを前記ミルク貯蔵庫へ戻す戻し制御を行い、前記戻し制御の後に前記ミルクバルブを閉じ、前記湯ポンプおよび前記ギヤポンプを駆動させて前記ギヤポンプ内を湯で洗浄する洗浄制御を行う。
本開示によれば、ミルク供給後にミルク流路内のミルクを好適に排出することができる。
本開示の実施の形態に係る飲料供給装置の構成について説明するためのブロック図 コーヒーサーバの構成を説明するための図 ミルクフォーマの構成を説明するための図 混合部およびギヤポンプの外観を説明するための図 図4AにおけるA−A断面図 図4BにおけるB−B断面図 図4BにおけるC−C断面図 ギヤポンプの本体部の内壁面と、駆動ギヤおよび従動ギヤとの位置関係を説明するための図 コールドミルクまたはスチームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合のミルクフォーマの動作を説明するためのシーケンス図 フォームドミルク(コールドまたはホット)を使用した飲料の生成が指示された場合のミルクフォーマの動作を説明するためのシーケンス図
以下、本開示の各実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。ただし、必要以上に詳細な説明、例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明等は省略する場合がある。なお、以下の説明および参照される図面は、当業者が本開示を理解するために提供されるものであって、本開示の請求の範囲を限定するためのものではない。
<飲料供給装置1の構成>
図1は、本開示の実施の形態に係る飲料供給装置1の構成について説明するためのブロック図である。図1に示すように、飲料供給装置1は、ミルクフォーマ100と、コーヒーサーバ200と、ノズルユニット300と、を有する。
ミルクフォーマ100は、外部のミルクパック600(図3に図示)のミルクを用いて種々のミルク飲料を生成する。種々のミルク飲料とは、例えば冷たいままのコールドミルク、コールドミルクを蒸気で温めたスチームドミルク、冷たいミルクを泡立てたフォームドミルク(コールド)、ミルクを泡立ててさらに蒸気で温めたフォームドミルク(ホット)等を含む。ミルクフォーマ100は、ミルク移送管303を介して、生成したミルク飲料をミルクノズル301へ供給する。
コーヒーサーバ200は、種々のコーヒー飲料を生成する。種々のコーヒー飲料とは、例えばエスプレッソコーヒーやドリップコーヒー等を含む。
ミルクフォーマ100および/またはコーヒーサーバ200で生成されたミルク飲料やコーヒー飲料は、ノズルユニット300から図示しない飲料容器(カップ、グラス等)に供給される。図1に示すように、ノズルユニット300は、ミルクノズル301と、コーヒーノズル302と、を有する。ミルクノズル301は飲料容器にミルク飲料を供給するためのノズルであり、ミルクフォーマ100とミルク移送管303で接続されている。コーヒーノズル302は飲料容器にコーヒー飲料を供給するためのノズルであり、コーヒーサーバ200とコーヒー移送管304で接続されている。このような構成により、種々の飲料、すなわち、ミルク飲料、コーヒー飲料、またはミルク飲料とコーヒー飲料とが混合された飲料(カフェオレ、カフェラテ、カプチーノ等)が飲料容器に供給される。
<コーヒーサーバ200の構成>
以下、コーヒーサーバ200について説明する。図2は、コーヒーサーバ200の構成を説明するための図である。コーヒーサーバ200は、図2に示すように、湯タンク201と、湯ポンプ202と、フィルタ203と、給湯弁204と、コーヒー側給湯配管205と、昇降装置206と、シリンダユニット207と、キャップ208と、コーヒー配管212と、ミル213と、を有する。
湯タンク201は、大気開放型のタンクであって、所定量の飲料水を、内蔵のヒータ(図示せず)により所定温度に加熱した状態で貯留する。
湯ポンプ202は、湯タンク201内の湯を加圧して排出させるポンプである。湯ポンプ202の排出口にはコーヒー側給湯配管205の上流端が接続される。コーヒー側給湯配管205には、フィルタ203と、電磁弁等からなる給湯弁204とが、上流側からこの順番で設けられる。コーヒー側給湯配管205の下流端は、後述のシリンダ209の給湯口に挿抜可能に接続される。
シリンダユニット207は、上下方向に移動可能に構成され、シリンダ209と、ピストン210と、を有する。シリンダ209の上面は開口し、シリンダ209の下端部近傍の側面には給湯口が形成される。ピストン210は、通水性を有しており、シリンダ209の内部空間を移動可能である。
キャップ208は、シリンダユニット207の上方に設けられ、上昇してきたシリンダ209に填め込まれてその開口を塞ぐ。シリンダ209を塞いだキャップ208の下面、シリンダ209の内周面およびピストン210の上面で囲まれた空間がコーヒー液の抽出室を形成する。
キャップ208には、キャップ208の下面から上面まで貫通する抽出孔211が形成される。この抽出孔211を、抽出室内で得られたコーヒー液が通過する。この抽出孔211の上端は、コーヒー配管212を介してコーヒー移送管304に流体連通するように接続される。
ミル213は、キャニスタ等(図示せず)に収容されたコーヒー豆を粉砕して挽き豆を生成する。
次に、コーヒーサーバ200の動作を説明する。飲料供給装置1の外面に設けられたボタン、スイッチ、タッチパネル等の操作部(図示せず)においてコーヒー飲料生成を指示する操作がなされると、ミル213は挽き豆を生成する。生成された挽き豆は上述の抽出室に投入される。
次に、昇降装置206によりシリンダユニット207が上昇させられ、シリンダ209の開口内にキャップ208が押し込まれる。これにより、抽出室内の挽き豆は、ピストン210とキャップ208との間で圧縮される。
次に、湯ポンプ202が運転され、かつ、給湯弁204が開いて、湯タンク201から、所定量の湯がシリンダ209内に加圧供給される。その結果、高濃度のコーヒー飲料が生成される。ここで、フィルタ203と給湯弁204の間には、図示しない流量計が設けられており、この流量計が、シリンダ209への湯の供給量を測定している。生成されたコーヒー飲料は、キャップ208から送り出され、コーヒー配管212およびコーヒー移送管304を介して図1に示すコーヒーノズル302から飲料容器へ供給される。
<ミルクフォーマ100の構成>
以下、ミルクフォーマ100について説明する。図3は、ミルクフォーマ100の構成を説明するための図である。図3に示すように、ミルクフォーマ100は、エアポンプ101と、エア供給管102と、湯ポンプ103と、湯供給管104と、エア・湯供給管106と、ミルク供給管107と、混合部108と、ギヤポンプ109と、制御部120と、を有する。
エアポンプ101は、ミルクを泡立たせるための空気を後述するギヤポンプ109に供給するためのポンプである。エアポンプ101は、エア供給管102によって湯供給管104との接続点105に接続されている。エア供給管102には、エアポンプ101に近い順から電磁弁111および逆止弁112が設けられている。電磁弁111は、エアポンプ101の作動時、すなわち空気をギヤポンプ109に供給する時に開かれ、これによって空気がギヤポンプ109に供給される。電磁弁111は、エアポンプ101の非作動時には閉じて、空気がギヤポンプ109側へ流れないようにする。逆止弁112は、エアポンプ101側からは接続点105側に空気を通し、エアポンプ101側へは接続点105側から湯や空気が逆流しないような配置となっている。
湯ポンプ103は、後述するギヤポンプ109に湯を供給するためのポンプである。湯ポンプ103の上流側は、例えば上記説明したコーヒーサーバ200の湯タンク201に電磁弁114を介して接続される。電磁弁114は、湯ポンプ103の作動時、すなわち湯をギヤポンプ109に供給する時に開かれ、これによって湯が混合部108を通り、ギヤポンプ109に供給される。電磁弁114は、湯ポンプ103の非作動時には閉じて、湯がギヤポンプ109側へ流れないようにする。
湯ポンプ103の下流側は、湯供給管104によってエア供給管102との接続点105に接続されている。湯供給管104には、逆止弁115が設けられている。逆止弁115は、湯ポンプ103側からは接続点105側に湯を通し、湯ポンプ103側へは接続点105側から湯や空気が逆流しないような配置となっている。
このように、エア供給管102と湯供給管104とは、接続点105において合流する。接続点105は、エア・湯供給管106によって混合部108と接続される。エア・湯供給管106には逆止弁113が設けられる。逆止弁113は、接続点105側からは混合部108側に湯や空気を通し、接続点105側へは混合部108側から湯や空気やミルクが逆流しないような配置となっている。エアポンプ101の作動時には、空気が逆止弁112および逆止弁113を通って混合部108に供給され、逆止弁115によって空気が湯供給管104側へ入り込むことが防止される。また、湯ポンプ103の作動時には、湯が逆止弁115および逆止弁113を通って混合部108に供給され、逆止弁112によって湯がエア供給管102側へ入り込むことが防止される。このような構成により、エア・湯供給管106は、空気または湯を接続点105から混合部108へ供給する。
ミルク供給管107の上流側は、図3に示すミルクパック600内に挿入される。ミルクパック600は、本発明のミルク貯蔵庫の一例である。ミルクパック600は、図示しない保冷庫等に収納されていてもよい。また、ミルク供給管107の下流側は、混合部108に接続される。
後述するギヤポンプ109が作動することでギヤポンプ109内に負圧が発生し、ミルクパック600内のミルクが吸い上げられ、混合部108を介してギヤポンプ109に供給される。ミルク供給管107にはピンチバルブ116が設けられる。ピンチバルブ116は、ギヤポンプ109の作動時には開かれ、これによってミルクが混合部108を介してギヤポンプ109に供給される。ピンチバルブ116は、ギヤポンプ109の非作動時には閉じて、混合部108内の空気、湯、空気および湯の混合物、または空気、湯およびミルクの混合物がミルクパック600側へ流れないようにする。これによって、ミルクパック600内のミルクの衛生を確保することができる。
混合部108は、エアポンプ101から供給された空気と、ミルクパック600から供給されたミルクとを好適に混合する。混合部108の構造の詳細については後述する。混合部108において混合された空気とミルクは、ギヤポンプ109によってミルク移送管303に移送される。ギヤポンプ109によって移送される際に混合された空気とミルクとが撹拌され、これによって泡立てたミルクであるフォームドミルクが生成される。
ギヤポンプ109は、ギヤの回転によって上流側である混合部108から供給されたミルク、空気とミルクとの混合物、または湯を下流側へと移送する。ギヤポンプ109の構造の詳細については後述する。ギヤポンプ109の下流側は、図1に示すミルク移送管303に接続される。
制御部120は、上記したミルクフォーマ100の各構成を制御する。
<ミルクフォーマ100の動作の説明>
以下、上記説明した構成を有するミルクフォーマ100の動作について説明する。ミルクフォーマ100の制御部120は、例えば飲料供給装置1の外面に設けられたボタン、スイッチ、タッチパネル等の操作部を介してミルクを使用した飲料の生成を指示する操作がなされると、ミルクを使用した飲料の種類に応じて下記のような動作を行う。なお、この操作部は、上記コーヒーサーバに対する指示を受け付ける操作部と共通でもよいし、異なっていてもよい。
(1)コールドミルクまたはスチームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合
コールドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合、制御部120は、電磁弁111、電磁弁114を閉じた状態で、ピンチバルブ116を開き、ギヤポンプ109を正方向に回転させる。なお、ギヤポンプ109の正方向への回転とは、ギヤポンプ109の上流側から供給されたミルク等がギヤポンプ109の下流側へと移送される回転方向を意味する。これにより、ミルクパック600内のミルクは、ミルク供給管107、混合部108、ギヤポンプ109およびミルク移送管303を通って図1に示すミルクノズル301から飲料容器(図示せず)へ供給される。また、スチームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合、ミルクノズル301に供給されたミルクは、ミルクノズル301に設けられた図示しない蒸気用配管から供給される蒸気によって温められた後に飲料容器へ供給される。
(2)フォームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合
フォームドミルク(コールドまたはホット)を使用した飲料の生成が指示された場合、制御部120は、電磁弁114を閉じた状態で、電磁弁111を開き、エアポンプ101を作動させる。同時に、制御部120は、ピンチバルブ116を開き、ギヤポンプ109を正方向に回転させる。これにより、混合部108において空気とミルクとが混合され、ギヤポンプ109に供給される。ギヤポンプ109の回転により空気とミルクとが好適に撹拌され、フォームドミルクとなってミルク移送管303およびミルクノズル301から飲料容器へ供給される。ホットのフォームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合、フォームドミルクはミルクノズル301において蒸気用配管から供給される蒸気によって温められた後に飲料容器へ供給される。
(3)飲料供給後
ミルク飲料が飲料容器へ供給された後、制御部120は、電磁弁111およびピンチバルブ116を閉じた状態で、電磁弁114を開き、湯ポンプ103を作動させ、同時にギヤポンプ109を正回転させる。すると、湯タンク201内の湯が湯供給管104、エア・湯供給管106、混合部108、およびギヤポンプ109を通ってミルク移送管303へ供給される。これにより、湯供給管104、エア・湯供給管106、混合部108、ギヤポンプ109、およびミルク移送管303の内部に残留したミルクが湯によって排出されることで洗浄され、衛生状態が好適に保たれる。洗浄に使用された湯は、ミルクノズル301から飲料供給装置1の外へ排出される。なお、湯供給管104、エア・湯供給管106、混合部108、ギヤポンプ109、およびミルク移送管303の内部の洗浄は、ミルクフォーマ100がミルク飲料の供給を行った後には限られない。例えば、定期的に所定の時間、湯による洗浄を行うようにしてもよい。具体的には30分〜2時間程度毎に、湯による洗浄を行うようにしてもよいし、より長い時間洗浄を行うようにしてもよい。
<混合部108およびギヤポンプ109の構造>
以下、混合部108およびギヤポンプ109の構造について説明する。図4は、混合部108およびギヤポンプ109の外観を説明するための図である。図4Aは混合部108およびギヤポンプ109の正面図であり、図4Bは右側面図である。
図4Aに示すように、混合部108は、チューブ継手401と、チューブ継手402と、F型継手403と、を有する。また、図4Aおよび図4Bに示すように、ギヤポンプ109は、本体ケース501と、ハウジング502と、モータ503と、を有する。
チューブ継手401およびチューブ継手402は、例えば弾性を有さない樹脂で形成されている。F型継手403は、例えばゴム等の弾性体で形成されている。チューブ継手401は、図3に示すミルク供給管107の下流側とF型継手403とを接続する部材である。また、チューブ継手402は、図3に示すエア・湯供給管106とF型継手403とを接続する部材である。F型継手403は、チューブ継手401およびチューブ継手402とギヤポンプ109とを接続する部材である。
本体ケース501は、ギヤポンプ109の移送能力を実現する駆動ギヤ504および従動ギヤ505(図5および図7を参照)を内包するケースである。本体ケース501は、本発明のケースの一例である。ハウジング502は、本体ケース501(後述する蓋509、Oリング510、Xリング511、サイドプレート520等を含む)、駆動ギヤ504および従動ギヤ505を支持する部材である。ハウジング502は、本発明の保持部材の一例である。ハウジング502を挟んで本体ケース501の反対側には、モータ503が配置される。モータ503は、図3に示す制御部120の制御に基づいて、駆動ギヤ504に対して回転力を与える。なお、上記説明における「制御部120がギヤポンプ109を正回転させる」との記載は、実際には制御部120の制御に基づいて、モータ503が正回転方向に駆動ギヤ504を回転させることを意味している。
図5は、図4AにおけるA−A断面図である。図5に示すように、本体ケース501の内部には、駆動ギヤ504および従動ギヤ505が互いに噛み合わされた状態で配置されている。駆動ギヤ504および従動ギヤ505は、本体ケース501とサイドプレート520によって封止されている。駆動軸506は、サイドプレート520を貫通して駆動ギヤ504の回転中心を通るように駆動ギヤ504に固定される。駆動軸506の本体ケース501側の端部は、駆動ギヤ504を貫通し、本体ケース501の凸部5011によって形成される窪み内に収納される。駆動軸506のハウジング502側の端部は、カップリング507を介してモータ503のモータ駆動軸508と接続される。駆動軸506およびモータ駆動軸508のカップリング507に挿入される部位は例えばDカット軸に形成されている。これにより、モータ503の回転がモータ駆動軸508、カップリング507、および駆動軸506を介して駆動ギヤ504へ伝達される。
図5に示すように、従動ギヤ505は物体としての駆動軸を有しない。駆動ギヤ504は、駆動ギヤ504と噛み合った状態で本体ケース501の内壁面によって保持され、駆動ギヤ504の回転に伴って駆動ギヤ504とは逆方向に回転する。このように従動ギヤ505は物体としての駆動軸を有しないので、ギヤポンプ109の構造が簡略化される。
本体ケース501のハウジング502側には蓋509が設けられる。蓋509の本体ケース501と接する箇所にはOリング510が設けられており、本体ケース501内のミルク等が漏れ出ないようになっている。また、駆動軸506は蓋509を貫通するように配置されるが、蓋509の駆動軸506が貫通する部位の周囲にはXリング511が設けられており、本体ケース501内のミルク等が漏れ出ないようになっている。
さらに、図5に示すように、駆動ギヤ504は従動ギヤ505より上側に配置される。これにより、蓋509からミルク等が漏れてもモータ503に伝わりにくくなる。
本体ケース501は、内部に駆動ギヤ504および従動ギヤ505を内包して蓋509が閉められた状態で、ハウジング502に固定されて支持される。本体ケース501および蓋509のハウジング502に対する固定は、固定用押しバネ512およびフック513によって行われる。
固定用押しバネ512は例えば弾性を有する金属で形成された部材であり、ハウジング502の一部である固定部514を支点として回転可能に設けられている。固定用押しバネ512は本発明の押付部材の一例である。固定用押しバネ512の固定部514に接続された端部とは反対側の端部にはフック513が接続されている。フック513は本発明の係止部材の一例である。フック513がハウジング502の一部であるカギ部515に引っかけられることで、固定用押しバネ512は本体ケース501をハウジング502側へ押しつけるように固定される。カギ部515は本発明の被係止部材の一例である。
図6は、図4BのB−B断面図である。図5に示すように、固定ピン516はフック513、ハウジング502の内部に差し込まれて、固定ピン516の側面はハウジング502に当接している。図6に示すように、固定ピン516の先端側には環状の窪みが設けられ、この窪みに環状の止め輪517が取り付けられている。固定ピン516は本発明の固定部材の一例である。フック513の内部にはバネ518が設けられている。止め輪517の上面とフック513の内部の上面には、バネ518による付勢力が働く。止め輪517へのバネ518による付勢力によって、固定ピン516には図6の紙面の下方向への付勢力が働き、固定ピン516の意図しない脱落が防止される。
このような構成により、フック513は、固定ピン516によって外れないようにハウジング502の一部に固定される。すなわち、固定ピン516を取り外さなければフック513はカギ部515から外せないようになっている。具体的には、フック513先端の窪みにカギ部515の先端が嵌合して図5の紙面における上下方向と右方向への動きが規制されるとともに、カギ部515の図5の紙面における左方向への動きが固定ピン516への当接によって規制される。すなわち、カギ部515の上下左右方向への動きが固定ピン516とフック513によって規制されている。これにより、本体ケース501がハウジング502にしっかりと固定される。
フック513が固定ピン516によって固定された状態から、固定ピン516が図5および図6における紙面上方向に取り外されると、固定ピン516とカギ部515とが当接しなくなる。これは、図5においては固定ピン516の先端部とカギ部515とが当接しなくなることを意味し、図6においては固定ピン516とハウジング502とが当接しなくなることを意味する。これにより、カギ部515は図5の紙面左方向への移動が可能になるため、フック513をカギ部515から外すことが可能になる。ここで、固定ピン516の取り外しの際、固定ピン516はフック513から完全に取り外されなくてもよい。少なくとも固定ピン516の下面がカギ部515の上面より高い位置まで持ち上げられてカギ部515が図5における紙面左方向へ移動できるようになればよい。
固定ピン516が取り外されてフック513がカギ部515から外されると、本体ケース501および蓋509はハウジング502に対して固定されない状態となる。この状態では、本体ケース501および蓋509をハウジング502から取り外すことができる。実際には、駆動軸506は駆動ギヤ504に固定されているため、カップリング507から引き抜かれた駆動軸506も本体ケース501および蓋509とともにハウジング502から取り外される。このように、本体ケース501および蓋509の固定にはネジ等が使用されず、容易に取り外しが可能である。これにより、例えば本体ケース501の分解洗浄等を好適に行うことができる。
<混合部108の構造の詳細>
図7は、図4BにおけるC−C断面図である。図7は、混合部108のチューブ継手401,402、およびF型継手403の断面と、ギヤポンプ109の本体ケース501、駆動ギヤ504および従動ギヤ505の断面と、を含む。
図7に示すように、チューブ継手401は、一方(図7における上側)の端部に第1嵌入部4011を、他方(図7における下側)の端部に第2嵌入部4012を有する。第1嵌入部4011は図3に示すミルク供給管107に嵌入される。また、第2嵌入部4012はF型継手403のミルク流入部4032に嵌入される。チューブ継手401の第2嵌入部4012の先端部には、チューブ継手401の内部からF型継手403の内部にミルクを供給させるための第1供給孔4013が設けられている。
また、図7に示すように、チューブ継手402は、一方(図7における上側)の端部に第3嵌入部4021を、他方(図7における下側)の端部に第4嵌入部4022を有する。第3嵌入部4021は図3に示すエア・湯供給管106に嵌入される。また、第4嵌入部4022はF型継手403のエア・湯流入部4033に嵌入される。チューブ継手402の第4嵌入部4022の先端部には、チューブ継手402の内部からF型継手403の内部に空気または湯を供給させるための第2供給孔4023が設けられている。ここで、チューブ継手402の第2供給孔4023の内径は、チューブ継手401の第1供給孔4013の内径より小さくなるように構成されている。具体的には、例えば第1供給孔4013の内径は3〜5mm、第2供給孔4023の内径は0.5〜2mm程度である。
このように空気または湯が通る第2供給孔4023の内径は第1供給孔4013の内径に対して比較的小さいため、第2供給孔4023は、混合室4031をミルクが通過してミルクに接した際に第1供給孔4013に対して比較的詰まりやすい。このため、ミルクに空気を混合するフォームドミルクの生成を行った後には、上記したようにエア・湯供給管106を介して第2供給孔4023に湯が供給される。これにより、第2供給孔4023における詰まりを防止することができる。
チューブ継手401およびチューブ継手402は、例えば弾性を有しないPPやABS等の樹脂で形成されている。チューブ継手401およびチューブ継手402を形成する樹脂は、F型継手403より弾性が小さいことが望ましい。これにより、チューブ継手401の第1嵌入部4011、第2嵌入部4012、およびチューブ継手402の第3嵌入部4021、第4嵌入部4022をミルク供給管107、エア・湯供給管106、またはF型継手403に好適に嵌入させることができる。
F型継手403は、混合室4031と、ミルク流入部4032と、エア・湯流入部4033と、流出部4034と、を有する。F型継手403は、図7に示すように、混合室4031と流出部4034とを有する本体部4035に対してほぼ直角に、ミルク流入部4032とエア・湯流入部4033とが接続されたFの字形状を有する。本体部4035の一方(図7における左側)の端部には開口がなく、他方(図7における右側)の端部には開口が設けられ、当該開口が流出部4034となっている。なお、本実施形態においてはFの字形状のF型継手403を用いたが、T字やY字形状等の他の形状の継ぎ手を用いてもよい。
F型継手403は、例えばエア供給管102、湯供給管104、エア・湯供給管106、およびミルク供給管107と同様の材料、例えば弾性を有する樹脂やゴム等を用いて形成されることが望ましい。
本体部4035の内部は中空となっており、当該中空部分が混合室4031である。混合室4031には、ミルク流入部4032およびエア・湯流入部4033が接続されている。このため、混合室4031には、ミルク流入部4032に嵌入されたチューブ継手401の第1供給孔4013から、ミルク供給管107を介してミルクが流入されうる。また、混合室4031には、エア・湯流入部4033に嵌入されたチューブ継手402の第2供給孔4023から、エア・湯供給管106を介して空気または湯が流入されうる。上記したように、フォームドミルクを使用した飲料の生成時には、混合室4031にミルクと空気とが同時に流入する。これにより、混合室4031内においてミルクと空気とが好適に混合される。
ここで、上記したように、チューブ継手402の第2供給孔4023の内径は、チューブ継手401の第1供給孔4013の内径より小さくなるように構成されている。このため、混合室4031への空気または湯の時間あたり流入量(流入速度)は、混合室4031へのミルクの時間あたり流入量より小さくなる。このため、混合室4031内においてミルクと空気とが混合されるとき、ミルクの体積より空気の体積が小さくなり、ミルク内に生じる空気の泡(気泡)が大きくなりすぎない。これにより、混合室4031内においてミルクと空気とが混合されるとき、ミルクと空気とが互いに層状になってしまう事態を防止することができる。これは、ミルクと空気との混合物がギヤポンプ109において撹拌されたとき、均質できめ細かい泡を含む良質のフォームドミルクが生成されるために好適な事項である。
流出部4034は、ギヤポンプ109の本体ケース501の流入口5013に接続される。混合室4031内のミルク、空気と混合されたミルク、または湯は、流出部4034を通って流入口5013から本体ケース501内へ流れ込む。
<ギヤポンプ109の構造の詳細>
図7に示すように、ギヤポンプ109の本体ケース501は、本体部5012と、流入口5013と、流出口5014と、を有する。本体ケース501は、例えばPPS等の樹脂等で形成されることが望ましい。
本体部5012は、本体ケース501の本体部分であって、内部に駆動ギヤ504および従動ギヤ505を収納できる空間を形成する内壁面5015(図8参照)を有する。なお、内壁面5015は、本体部5012の内壁面であり、かつ、流入口5013および流出口5014を除いた本体ケース501の内壁面である。
図8は、本体ケース501(本体部5012)の内壁面5015と、駆動ギヤ504および従動ギヤ505との位置関係を説明するための図である。図8に示すように、本体部5012は、駆動ギヤ504と従動ギヤ505とが噛み合わされた状態で、駆動ギヤ504の回転軸である駆動軸506に垂直な平面(図8における紙面に平行な面)において、駆動ギヤ504の歯先円および従動ギヤ505の歯先円に対して所定のクリアランスCをとった内壁面を有する。なお、本実施の形態では、歯先円とは、ギヤの回転軸に垂直な平面において、回転軸を中心とし、歯の先端部を結ぶ円を意味する。
特に、内壁面5015のうち、駆動ギヤ504および従動ギヤ505が噛み合っている箇所、換言すれば駆動ギヤ504の歯先円と従動ギヤ505の歯先円とが重なっている箇所(図8における範囲R1)に近接する内壁面5015の一部5015Pは、駆動ギヤ504の歯先円と従動ギヤ505の歯先円の共通外接線(図8における線T)よりも駆動軸506に近い側となるように形成されている。範囲R1を挟んだ反対側も同様である。このように、内壁面5015は、駆動軸506に垂直な平面において、駆動ギヤ504の歯先円および従動ギヤ505の歯先円から所定のクリアランスC以上に離れた箇所が無いように形成されている。このため、本体部5012内に駆動ギヤ504および従動ギヤ505が収納されたとき、本体部5012内に生じる余分な空間を最小限とすることができる。ここで、余分な空間とは、所定のクリアランスCによって生じる最小限の隙間以外の空間を意味する。なお、図8には図示しないが、駆動ギヤ504は従動ギヤ505の上方に配置されており、駆動ギヤ504の回転によって、従動ギヤ505に下方に押される方向に力が働き、従動ギヤ505の下部と内壁面5015とは当接してクリアランスCを無くすことができる。
一般に、ギヤの回転により液体等の移送を行うギヤポンプでは、ギヤとケースとの間に余分な空間が存在した場合、以下のような事態が生じることがある。すなわち、ギヤの回転による移送後、ギヤの回転が停止したとき、余分な空間に液体等が滞留してしまうという事態である。
上記したように、本実施の形態に係るギヤポンプ109では、本体ケース501の本体部5012内に駆動ギヤ504および従動ギヤ505が収納されたとき、本体部5012内に生じる余分な空間を最小限に抑えることができる。これにより、ミルク移送後のギヤポンプ109の停止時にミルクが本体部5012内に滞留しにくい。このため、ギヤポンプ109内の衛生状態を好適に保つことができる。
図7に戻り、流入口5013および流出口5014の説明を行う。流入口5013は、F型継手403の流出部4034と接続される。この流入口5013を介して、F型継手403を介してミルク、ミルクと空気との混合物、または湯が本体ケース501の内部に流入する。流入口5013の内径は、本体部5012における余分な空間を減少させるという観点から、本体部5012の厚み(図7の紙面垂直方向における長さ)と比較して小さくなるように形成されることが望ましい。
本体部5012内に流入したミルク、ミルクと空気との混合物、または湯は、駆動ギヤ504および従動ギヤ505の回転により、流出口5014側へ移送される。この際、ミルクと空気との混合物は、移送される際に撹拌されてフォームドミルクが生成される。流出口5014は、図3に示すミルク移送管303に接続されており、移送されたミルク、ミルクと空気との混合物、または湯は、ミルク移送管303を介して図1に示すミルクノズル301から外部へ吐出される。
<ミルクフォーマ100の動作の説明>
以下、上記説明した構成を有するミルクフォーマ100の動作について説明する。ミルクフォーマ100の制御部120は、例えば飲料供給装置1の外面に設けられたボタン、スイッチ、タッチパネル等の操作部を介してミルクを使用した飲料の生成を指示する操作がなされると、ミルクを使用した飲料の種類に応じて下記のような動作を行う。なお、この操作部は、上記コーヒーサーバに対する指示を受け付ける操作部と共通でもよいし、異なっていてもよい。
(1)コールドミルクまたはスチームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合
図9は、コールドミルクまたはスチームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合のミルクフォーマ100の動作を説明するためのシーケンス図である。
図9に示すように、コールドミルクまたはスチームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合、制御部120は、時刻T10においてギヤポンプ109の駆動を開始する。図9の例では、制御部120は時刻T10から時刻T12までギヤポンプ109を駆動させる。なお、図9に示すように、時刻T10において、ピンチバルブ116は開いた状態である。
ここで、制御部120は、ギヤポンプ109の駆動を終了させる時刻T12より前の時刻T11において、電磁弁111を開くとともに、エアポンプ101を全速で駆動させる。電磁弁111の開状態およびエアポンプ101の駆動は、時刻T11から時刻T13まで継続される。制御部120は、時刻T13において、電磁弁111およびピンチバルブ116を閉じるとともに、エアポンプ101の駆動を終了させる。
これにより、時刻T10から時刻T11まで、ギヤポンプ109によってミルクパック600内のミルクがミルク移送管303まで移送される(図3参照)。時刻T10から時刻T12までギヤポンプを駆動する制御は、本開示のミルク移送制御に相当する。そして、ミルク移送管303から、コールドミルクがミルクノズル301から飲料容器へと供給される(図1参照)。スチームドミルクを使用した飲料の生成が指示されている場合、ミルクノズル301において蒸気によってミルクが温められ、スチームドミルクが飲料容器へと供給される。
時刻T11から時刻T12まで、制御部120は電磁弁111が開いた状態でギヤポンプ109とエアポンプ101とを駆動させるため、ギヤポンプ109内のミルクがエアポンプ101から供給される空気よりミルク移送管303側へ排出される。さらに、時刻T12から時刻T13まで、制御部120はギヤポンプ109の駆動を停止させ、電磁弁111が開いた状態でエアポンプ101を全速で駆動させるため、混合部108およびミルク供給管107内のミルクがミルクパック600側へ押し戻される(図3参照)。これにより、時刻T13までにミルクフォーマ100内のミルクの流路、すなわちミルク供給管107、混合部108、ギヤポンプ109およびミルク移送管303内のミルクがほぼすべて除去される。時刻T11から時刻T13まで電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を駆動する制御は、本開示の戻し制御に相当する。
その後、制御部120は、時刻T14においてギヤポンプ109を駆動させる。なお、図9に示すように、時刻T14において、ピンチバルブ116は閉じた状態である。また、制御部120は、ギヤポンプ109が駆動した状態で、時刻T15において湯ポンプ103を駆動させる。制御部120は、時刻T15から時刻T16まで湯ポンプ103を駆動させ、時刻T16から時刻T17まで電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を駆動させる。
このような制御によって、時刻T15から時刻T16までの間、湯タンク201の湯がエア・湯供給管106、混合部108およびギヤポンプ109を通ってミルク移送管303まで移送される。このため、エア・湯供給管106、混合部108ギヤポンプ109およびミルク移送管303の内部が湯によって洗浄される。時刻T15から時刻T16までギヤポンプ109および湯ポンプ103を駆動する制御は、本開示の洗浄制御に相当する。
さらに、このような制御によって、時刻T16から時刻T17において、エア・湯供給管106、混合部108、ギヤポンプ109およびミルク移送管303内の湯がミルクノズル301からミルクフォーマ100の外部へ排出される。従って、ミルクフォーマ100の内部に残っていたミルクが湯によって洗い流され、各部の詰まりや不衛生等を防止することができる。時刻T16から時刻T17まで電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を駆動させる制御は、本開示の湯排出制御に相当する。
(2)フォームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合
図10は、フォームドミルク(コールドまたはホット)を使用した飲料の生成が指示された場合のミルクフォーマ100の動作を説明するためのシーケンス図である。
図10に示すように、フォームドミルクを使用した飲料の生成が指示された場合、制御部120は、時刻T20においてギヤポンプ109の駆動を開始する。図10の例では、制御部120は時刻T20から時刻T26までギヤポンプ109を駆動させる。なお、図10に示すように、時刻T20において、ピンチバルブ116は開いた状態である。
図10に示すように、制御部120は、ギヤポンプ109を駆動させた状態で、時刻T21において電磁弁111を開く。そして、制御部120は、電磁弁111を開いた状態で、時刻T22から時刻T23までエアポンプ101を全速で駆動させる。さらに、制御部120は、時刻T23から時刻T24までエアポンプ101を通常駆動させる。本実施の形態において、通常駆動とは、全速より低速で駆動することを意味する。
このような制御により、混合部108にミルクと空気とが供給されて混合され、ギヤポンプ109によってこれらの混合物が撹拌されてフォームドミルクが生成される(図3参照)。ギヤポンプ109において生成されたフォームドミルクは、ギヤポンプ109の駆動によってミルク移送管303を介して飲料容器へと供給される(図1参照)。ホットのフォームドミルクを使用した飲料の生成が指示されている場合、ミルクノズル301において蒸気によって冷たいフォームドミルクが温められた後、飲料容器へと供給される。時刻T20から時刻T26までギヤポンプ109を駆動する制御、および電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を駆動する制御は、本開示のミルク移送制御に相当する。
その後、制御部120は、時刻T26から時刻T27まで、ギヤポンプ109の駆動を停止させ、電磁弁111が開いた状態でエアポンプ101を全速で駆動させる。これにより、混合部108およびミルク供給管107内のミルクがミルクパック600側へ押し戻される(図3参照)。このため、時刻T27までにミルクフォーマ100内のミルクの流路、すなわちミルク供給管107、混合部108、ギヤポンプ109およびミルク移送管303内のミルクがほぼすべて除去される。時刻T25から時刻T27まで電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を駆動する制御は、本開示の戻し制御に相当する。
その後、制御部120は、時刻T28においてギヤポンプ109を駆動させる。なお、図10に示すように、時刻T28において、ピンチバルブ116は閉じた状態である。また、制御部120は、ギヤポンプ109が駆動した状態で、時刻T29において湯ポンプ103を駆動させる。制御部120は、時刻T29から時刻T210まで湯ポンプ103を駆動させ、時刻T210から時刻T211まで電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を全速で駆動させる。
このような制御によって、時刻T29から時刻T210までの間、湯タンク201の湯がエア・湯供給管106、混合部108およびギヤポンプ109を通ってミルク移送管303まで移送される。このため、エア・湯供給管106、混合部108ギヤポンプ109およびミルク移送管303の内部が湯によって洗浄される。時刻T29から時刻T210までギヤポンプ109および湯ポンプ103を駆動する制御は、本開示の洗浄制御に相当する。
さらに、このような制御によって、時刻T210から時刻T211において、エア・湯供給管106、混合部108、ギヤポンプ109およびミルク移送管303内の湯がミルクノズル301からミルクフォーマ100の外部へ排出される。従って、ミルクフォーマ100の内部に残っていたミルクが湯によって洗い流され、各部の詰まりや不衛生等を防止することができる。時刻T210から時刻T211まで電磁弁111を開いた状態でエアポンプ101を駆動させる制御は、本開示の湯排出制御に相当する。
<作用・効果>
以上説明したように、本開示の実施の形態に係るミルクフォーマ100は、空気を供給するエアポンプ101と、湯タンク201の湯を供給する湯ポンプ103と、ミルクを貯蔵したミルクパック600(ミルク貯蔵庫)、エアポンプ101および湯ポンプ103に入口側が接続され、ギヤの回転によって少なくともミルク、空気、または湯のいずれかを入口側から出口側へ移送するギヤポンプ109と、閉じた状態でミルクパック600とギヤポンプ109との接続を遮断可能なピンチバルブ116(ミルクバルブ)と、エアポンプ101、湯ポンプ103、およびギヤポンプ109の駆動を制御する制御部120と、を有し、制御部120は、ピンチバルブ116が開いた状態でギヤポンプ109、またはギヤポンプ109およびエアポンプ101を駆動させてミルクを移送するミルク移送制御の後に、ピンチバルブ116が開いた状態でギヤポンプ109を停止させエアポンプ101を駆動させて、ミルクパック600とギヤポンプ109とを接続するミルク供給管107(ミルク流路)およびギヤポンプ109内のミルクをミルクパック600へ戻す戻し制御を行い、戻し制御の後にピンチバルブ116を閉じ、湯ポンプ103およびギヤポンプ109を駆動させてギヤポンプ109内を湯で洗浄する洗浄制御を行う。
このような構成により、ミルク移送制御においてミルクが通過したギヤポンプ109の内部が、洗浄制御において湯によって洗浄される。このため、例えばフォームドミルクの生成時に、ギヤポンプ109においてミルクと空気との混合物を撹拌した後に残るミルクの泡等を湯によって洗い流すことができ、ギヤポンプ109内の衛生を保つことができる。
また、本開示の実施の形態に係るミルクフォーマ100において、制御部120は、洗浄制御の後に、ピンチバルブ116を閉じた状態で湯ポンプ103の駆動を停止し、エアポンプ101およびギヤポンプ109を駆動させてギヤポンプ109内の湯を出口側から排出する湯排出制御を行う。
このような構成により、洗浄制御において洗浄に使用された湯が、エアポンプ101およびギヤポンプ109の駆動によって好適に排出される。このため、ギヤポンプ109内の衛生をより好適に保つことができる。
さらに、本開示の実施の形態に係るミルクフォーマ100において、エアポンプ101およびミルクパック600とギヤポンプ109との間に設けられ、フォームドミルクの生成時にミルクと空気とを混合させるための混合部108をさらに有し、洗浄制御において、湯は混合部108内およびギヤポンプ109内を洗浄し、湯排出制御において、混合部108内およびギヤポンプ109内の湯がギヤポンプ109の出口側から排出される。
このような構成により、フォームドミルクの生成時に、混合部108においてミルクと空気とを混合させた後に残るミルクの泡等を湯によって洗い流すことができ、ギヤポンプ109内と同様に混合部108内の衛生も保つことができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素は任意に組み合わせられてもよい。
上記説明した実施の形態において、図9および図10ではミルク移送制御後に必ず洗浄制御および湯排出制御を行っていたが、本開示はこれに限定されない。例えば、洗浄制御および湯排出制御は、ミルク移送制御後ではなく、例えば定期的に、具体的には30分〜2時間程度毎に行われるようにしてもよい。
本開示は、ミルクフォーマを有する飲料供給装置に有用である。
1 飲料供給装置
100 ミルクフォーマ
101 エアポンプ
102 エア供給管
103 湯ポンプ
104 湯供給管
105 接続点
106 エア・湯供給管
107 ミルク供給管
108 混合部
109 ギヤポンプ
111,114 電磁弁
112,113,115 逆止弁
116 ピンチバルブ
120 制御部
200 コーヒーサーバ
201 湯タンク
202 湯ポンプ
203 フィルタ
204 給湯弁
205 コーヒー側給湯配管
206 昇降装置
207 シリンダユニット
208 キャップ
209 シリンダ
210 ピストン
211 抽出孔
212 コーヒー配管
213 ミル
300 ノズルユニット
301 ミルクノズル
302 コーヒーノズル
303 ミルク移送管
304 コーヒー移送管
401,402 チューブ継手
403 F型継手
501 本体ケース
502 ハウジング
503 モータ
504 駆動ギヤ
505 従動ギヤ
506 駆動軸
507 カップリング
508 モータ駆動軸
509 蓋
510 Oリング
511 Xリング
512 固定用押しバネ
513 フック
514 固定部
515 カギ部
516 固定ピン
600 ミルクパック
4011 第1嵌入部
4012 第2嵌入部
4013 第1供給孔
4021 第3嵌入部
4022 第4嵌入部
4023 第2供給孔
4031 混合室
4032 ミルク流入部
4033 エア・湯流入部
4034 流出部
4035 本体部
5011 凸部
5012 本体部
5013 流入口
5014 流出口
5015 内壁面

Claims (3)

  1. 空気を供給するエアポンプと、
    湯タンクの湯を供給する湯ポンプと、
    ミルクを貯蔵したミルク貯蔵庫、前記エアポンプおよび前記湯ポンプに入口側が接続され、ギヤの回転によって少なくともミルク、空気、または湯のいずれかを前記入口側から出口側へ移送するギヤポンプと、
    閉じた状態で前記ミルク貯蔵庫と前記ギヤポンプとの接続を遮断するミルクバルブと、
    前記エアポンプ、前記湯ポンプ、および前記ギヤポンプの駆動を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記ミルクバルブが開いた状態で前記ギヤポンプ、または前記ギヤポンプおよび前記エアポンプを駆動させてミルクを移送するミルク移送制御の後に、前記ミルクバルブが開いた状態で前記ギヤポンプを停止させ前記エアポンプを駆動させて、前記ミルク貯蔵庫と前記ギヤポンプとを接続するミルク流路内のミルクを前記ミルク貯蔵庫へ戻す戻し制御を行い、前記戻し制御の後に前記ミルクバルブを閉じ、前記湯ポンプおよび前記ギヤポンプを駆動させて前記ギヤポンプ内を湯で洗浄する洗浄制御を行う、
    ミルクフォーマ。
  2. 前記制御部は、前記洗浄制御の後に、前記ミルクバルブを閉じた状態で前記湯ポンプの駆動を停止し、前記エアポンプおよび前記ギヤポンプを駆動させて前記ギヤポンプ内の湯を前記出口側から排出する湯排出制御を行う、
    請求項1に記載のミルクフォーマ。
  3. 前記エアポンプおよび前記ミルク貯蔵庫と前記ギヤポンプとの間に設けられ、フォームドミルクの生成時にミルクと空気とを混合させるための混合部をさらに有し、
    前記洗浄制御において、前記湯は前記混合部内および前記ギヤポンプ内を洗浄し、
    前記湯排出制御において、前記混合部内および前記ギヤポンプ内の湯が前記ギヤポンプの出口側から排出される、
    請求項2に記載のミルクフォーマ。
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