JP6975034B2 - 回転電機の駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の駆動装置に関し、特に、スイッチング素子を含むインバータを備えた駆動装置に関する。
従来、回転電機を駆動力源として用いる電気自動車やハイブリッド自動車などの電動車両が知られている。このような電動車両には、回転電機を駆動するための駆動装置が搭載される。駆動装置は、バッテリと、スイッチング素子を含むインバータとを含んで構成される。回転電機は、通常、複数相の交流電源によって駆動されるようになっており、インバータは、回転電機の各相に応じた複数のスイッチング素子を有している。複数のスイッチング素子がスイッチング動作することにより、インバータにおいて直流と交流との間で電力が変換される。これにより、バッテリからの直流電力を交流電力に変換して回転電機に供給すると共に、回転電機からの交流電力を直流電力に変換してバッテリに供給することができる。
インバータに含まれる複数のスイッチング素子がスイッチング動作することにより、直流電流に電流リプルが生じる。電流リプルは、複数のスイッチング素子のスイッチング周波数に応じた周波数を有する脈動である。特に、回転電機が低回転高トルクで動作している場合においては、回転電機の各相に対応する複数のスイッチング素子のスイッチング動作のタイミングがほぼ一致する場合があり、このような場合において、直流電流に大きな電流リプルが生じる。これにより、バッテリの劣化などの問題が生じ得る。
従来、インバータからの電流リプルを抑制するための技術が提案されている。例えば、特許文献1には、バッテリと、インバータと、インバータの直流側の正極と負極との間に平滑コンデンサを有する回転電機の駆動回路において、バッテリと平滑コンデンサを含む直列共振回路における共振によって、インバータからの電流リプルが増幅することに着目し、平滑コンデンサに対して直列に抵抗器を接続することで、インバータからの電流リプルの増幅を抑制する技術が開示されている。
特開2015−159653号公報
平滑コンデンサに対して直列に抵抗器を接続してインバータからの電流リプルを抑制する方法では、当該抵抗器によって、平滑コンデンサに流入する電流あるいは平滑コンデンサから流出する電流が制限されてしまう。平滑コンデンサの役割としては、電流リプルの抑制の他、インバータが必要とする電流の一部を供給する役割もあり、抵抗器が付加されることで、インバータが大電流を必要とする際に、平滑コンデンサから十分な量の電流が供給できなくなるおそれがある。
さらに、平滑コンデンサに対して直列に抵抗器を接続した場合、当該抵抗器において電力が消費されてしまうため、回転電機の駆動回路の電力消費率(電費)が悪化してしまうという問題も生じる。
本発明の目的は、回転電機の駆動回路において、抵抗器を用いることなく、インバータからの電流リプルを抑制することにある。
本発明は、回転電機の駆動装置であって、バッテリと、前記バッテリと前記回転電機との間に設けられ、複数のスイッチング素子を含み、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作によって直流と交流との間で電力を変換するインバータと、第1周波数を含む複数の周波数の中からキャリア周波数を選択し、前記キャリア周波数を有するキャリア信号に基づいて、前記キャリア周波数で前記複数のスイッチング素子をスイッチング動作させる制御装置と、前記バッテリと前記インバータの間に設けられるインピーダンス増大回路であって、インダクタンス成分、キャパシタンス成分、及びスイッチを含み、前記スイッチの開閉に応じて、共振周波数が前記第1周波数の2次周波数である並列共振回路によって、前記共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させるインピーダンス増大機能を発揮可能なインピーダンス増大回路と、を備え、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数を含む所定の周波数範囲内である場合は、前記スイッチを制御して前記インピーダンス増大機能を有効化させ、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は、前記スイッチを制御して前記インピーダンス増大機能を無効化させる、ことを特徴とする回転電機の駆動装置である。
第1周波数のキャリア信号でインバータの複数のスイッチング素子がスイッチング動作させられると、第1周波数の2次周波数を有する電流リプルがインバータから発生する。一方、共振周波数が第1周波数の2次周波数である並列共振回路は、当該共振周波数を中心とする周波数範囲においてインピーダンスが増大する。したがって、キャリア周波数が第1周波数を含む所定の周波数範囲内である場合、すなわち、インバータから第1周波数の2次周波数近傍の周波数を有する電流リプルが発生している場合に、当該並列共振回路によるインピーダンス増大機能を有効化させることで、当該電流リプルを抑制することができる。このように、上記構成によれば、抵抗器を用いずに電流リプルの抑制を行うことができるから、平滑コンデンサのインバータへの電流供給を妨げることなく、あるいは、抵抗器において電力を消費させることなく、電流リプルを抑制することができる。さらに、上記構成によれば、キャリア周波数が第1周波数を含む所定の周波数範囲外のときは、インピーダンス増大回路のインピーダンス増大機能が無効化されるから、キャリア周波数が第1周波数を含む所定の周波数範囲外のときに、インピーダンス増大回路における消費電力を低減することができる。好適には、第1周波数とは、インバータから発生する電流リプルが特に大きくなるキャリア周波数である。
望ましくは、前記制御装置は、第1周波数及び第2周波数を含む複数の周波数からキャリア周波数を選択し、前記インピーダンス増大回路は、複数のスイッチを含み、前記複数のスイッチの開閉に応じて、前記第1周波数の2次周波数である第1共振周波数を有する第1並列共振回路による、前記第1共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させる第1インピーダンス増大機能、及び、前記第2周波数の2次周波数である第2共振周波数を有する第2並列共振回路による、前記第2共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させる第2インピーダンス増大機能を発揮可能であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数を含む所定の第1周波数範囲内である場合は、前記複数のスイッチを制御して前記第1インピーダンス増大機能を有効化させ、前記キャリア周波数が前記第2周波数を含む所定の第2周波数範囲内である場合は、前記複数のスイッチを制御して前記第2インピーダンス増大機能を有効化させ、前記キャリア周波数が前記第1及び第2周波数範囲外である場合は、前記複数のスイッチを制御して前記第1及び第2インピーダンス増大機能を無効化させる、ことを特徴とする。
当該構成によれば、インピーダンス増大回路は、第1共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンス、及び、第2共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させることができる。すなわち、複数の周波数範囲におけるインピーダンスを増大させることができる。したがって、大きな電流リプルを生じさせるキャリア周波数が複数ある場合であっても、選択されたキャリア周波数の2次周波数を中心とする周波数範囲のインピーダンスを増大させることができる。
望ましくは、前記インピーダンス増大回路は、共振コイル、共振コンデンサ、及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを短絡させる、ことを特徴とする。
当該構成は、インピーダンス増大回路の第1の回路構成である。
望ましくは、前記インピーダンス増大回路は、前記バッテリと前記インバータの間に接続された共振コイルを含み、直列に接続された共振コンデンサ及び前記スイッチとが前記共振コイルに対して並列に接続された回路であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを短絡させ、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを開放する、ことを特徴とする。
当該構成は、インピーダンス増大回路の第2の回路構成である。第2の回路構成によれば、第1の回路構成に比して、スイッチを流れる電流(特にインピーダンス増大機能を無効化したときにスイッチを流れる電流)を低減することができる。これにより、スイッチの許容電流値を小さくすることができ、スイッチの体格あるいはスイッチにおける損失を小さくすることができる。
望ましくは、前記インピーダンス増大回路は、トランス、共振コンデンサ、及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、前記バッテリと前記インバータの間に接続された前記トランスの1次側コイルに対して前記スイッチが並列に接続され、前記トランスの2次側コイルに前記共振コンデンサが接続された回路であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを短絡させる、ことを特徴とする。
当該構成は、インピーダンス増大回路の第3の回路構成である。第3の回路構成によれば、2次側コイルの巻数を1次側コイルの巻数よりも大きくすることで、共振コンデンサに流れ込む電流を低減することができる。これにより、共振コンデンサの容量及び体格を小さくすることができる。
望ましくは、前記インピーダンス増大回路は、トランス、共振コンデンサ、及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、前記バッテリと前記インバータの間に前記トランスの1次側コイルが接続され、前記トランスの2次側コイルに対して前記共振コンデンサ及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを短絡させる、ことを特徴とする。
当該構成は、インピーダンス増大回路の第4の回路構成である。第4の回路構成によれば、第3の回路構成と同様に、共振コンデンサの容量及び体格を小さくすることが可能になると共に、第3の回路構成に比して、スイッチを流れる電流(特にインピーダンス増大機能を無効化したときにスイッチを流れる電流)を低減することができる。これにより、第3の回路構成に比してスイッチの許容電流値を小さくすることができ、スイッチの体格あるいはスイッチにおける損失を小さくすることができる。
望ましくは、前記インピーダンス増大回路は、前記バッテリと前記インバータの間にトランスの1次側コイルが接続され、前記トランスの第1の2次側コイルに対して第1共振コンデンサ及び第1スイッチが並列に接続され、前記トランスの第2の2次側コイルに対して第2共振コンデンサ及び第2スイッチが並列に接続された回路であり、前記第1共振コンデンサ及び前記第1の2次側コイルにより前記第1並列共振回路が形成され、前記第2共振コンデンサ及び前記第2の2次側コイルにより前記第2並列共振回路が形成される回路であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数範囲内である場合は、前記第1スイッチを開放し、且つ、前記第2スイッチを短絡させ、前記キャリア周波数が前記第2周波数範囲内である場合は、前記第1スイッチを短絡させ、且つ、前記第2スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記第1及び第2周波数範囲外である場合は、前記第1及び第2スイッチを短絡させる、ことを特徴とする。
当該構成は、インピーダンス増大回路の第5の回路構成である。第5の回路構成によれば、2つの周波数範囲(第1周波数の2次周波数を中心とする周波数範囲、及び、第2周波数の2次周波数を中心とする周波数範囲)におけるインピーダンスを増大させることが可能になると共に、第1及び第2共振コンデンサに流れ込む電流、及び、第1スイッチ及び第2スイッチを流れる電流を低減することができる。
望ましくは、前記インピーダンス増大回路は、前記バッテリと前記インバータの間にトランスの1次側コイルが接続され、前記トランスの2次側コイルに対して、第1スイッチと、直列に接続された第2スイッチ及び第1共振コンデンサと、第2共振コンデンサとが並列に接続された回路であり、前記第1共振コンデンサ、前記第2共振コンデンサ、及び前記2次側コイルにより前記第1並列共振回路が形成され、前記第2共振コンデンサ及び前記2次側コイルにより前記第2並列共振回路が形成される回路であり、前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数範囲内である場合は、前記第1スイッチを開放し、且つ、前記第2スイッチを短絡させ、前記キャリア周波数が前記第2周波数範囲内である場合は、前記第1及び第2スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記第1及び第2周波数範囲外である場合は、前記第1スイッチを短絡させる、ことを特徴とする。
当該構成は、インピーダンス増大回路の第6の回路構成である。第6の回路構成によれば、第5の回路構成に比して、複数の2次側コイルを有するトランスを用いなくて済む。また、第6の回路構成によれば、第1及び第2並列共振回路において第2共振コンデンサが共用されているため、第5の回路構成に比して、第1共振コンデンサの容量及び体格を小さくすることができる。
本発明によれば、回転電機の駆動回路において、抵抗器を用いることなく、インバータからの電流リプルを抑制することができる。
第1実施形態に係る回転電機の駆動装置の構成概略図である。 回転電機の回転数及びトルクと、キャリア周波数との関係を示す第1の図である。 スイッチの具体例を示す図である。 キャリア周波数と電流リプルの増幅率との関係を示すグラフである。 インピーダンス増大回路の効果を示すグラフである。 制御装置の処理の流れを示す第1のフローチャートである。 第2実施形態に係る回転電機の駆動装置の構成概略図である。 第3実施形態に係る回転電機の駆動装置の構成概略図である。 第4実施形態に係る回転電機の駆動装置の構成概略図である。 回転電機の回転数及びトルクと、キャリア周波数との関係を示す第2の図である。 第5実施形態に係る回転電機の駆動装置の構成概略図である。 制御装置の処理の流れを示す第2のフローチャートである。 第6実施形態に係る回転電機の駆動装置の構成概略図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1には、回転電機MGと、回転電機MGを駆動するための第1実施形態に係る駆動装置との構成概略図が示されている。回転電機MG及び駆動装置は、ハイブリッド自動車や電気自動車などの電動車両に設けられる。
電動車両の駆動力源である回転電機MGは、複数相(本実施形態では3相)の交流により動作する交流回転電機であり、電動機としても発電機としても機能することができる。
駆動装置は、バッテリ10、インバータ12、正極電力線P、負極電力線N、制御装置14、ドライブ回路16、平滑コンデンサ18、及びインピーダンス増大回路20aを含んで構成される。
バッテリ10は、直流電力を出力する二次電池であり、例えば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などである。バッテリ10は、複数の電池セル22及びバッテリ10内部の配線であるバスバなどを含んで構成されている。バッテリ10は、200〜400[V]程度の高電圧を出力可能となっている。また、バッテリ10には、内部抵抗(抵抗成分)24や内部インダクタンス(誘導成分)26を含む内部インピーダンスが存在する。
正極電力線Pは、バッテリ10の正極とインバータ12の正極とを接続するラインである。また、負極電力線Nは、バッテリ10の負極とインバータ12の負極とを接続するラインである。正極電力線P及び負極電力線Nは、電力線抵抗28及び電力線インダクタンス30を有している。なお、図1においては、電力線抵抗28が、正極電力線Pの抵抗と負極電力線Nの抵抗の双方を表し、電力線インダクタンス30が、正極電力線Pのインダクタンスと負極電力線Nのインダクタンスの双方を表している。
インバータ12は、バッテリ10と回転電機MGとの間に設けられる。インバータ12は、複数のスイッチング素子32を含んで構成される。スイッチング素子32としては、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのパワー半導体素子が用いられる。複数のスイッチング素子32により、回転電機MGの各相に対応する複数のアームが構成される。図1に示すように、直流側の正極と負極との間に2つのスイッチング素子32が直列に接続されて1つのアームが構成され、そのようなアームが3相分構成される。なお、各スイッチング素子32に対してはフリーホイールダイオード(回生ダイオード)34が並列に接続される。
複数のスイッチング素子32がスイッチング動作することによって、バッテリ10からの直流電力が3相の交流電力に変換されて回転電機MGに供給される。また、複数のスイッチング素子32がスイッチング動作することによって、回転電機MGが発電した交流電力が直流電力に変換されてバッテリ10に供給される。
制御装置14は、マイクロコンピュータなどから構築されたECU(Electronic Control Unit)を含んで構成されている。制御装置14は、複数のスイッチング素子32をオンあるいはオフさせるための制御信号を生成してインバータ12に供給することで複数のスイッチング素子32のスイッチング制御を行う。制御装置14は、上位の制御部(不図示)からの要求信号(例えば回転電機MGの動作指示)と、キャリア周波数を有する周期的な信号であるキャリア信号(例えば三角波)とに基づいて、制御信号を生成する。複数のスイッチング素子32のスイッチング周波数は、キャリア信号のキャリア周波数となる。
本実施形態においては、制御装置14は、回転電機MGに要求される回転数及びトルクに基づいて、予め定められた複数の周波数の中からキャリア周波数を選択する。本実施形態においては、制御装置14は、図2に示すような、回転電機MGの回転数及びトルクと、キャリア周波数との関係を示すマップを参照可能となっている。制御装置14は、上位の制御部から要求される回転数及びトルクと当該マップとに基づいて、キャリア周波数を第1周波数と第2周波数のいずれかに決定する。第1周波数は、回転電機MGが低回転数且つ高トルクを要求される場合(そのように回転電機MGが動作する場合)に選択される周波数であり、第2周波数よりも低い周波数となっている。
ドライブ回路16は、例えば増幅回路、及びフォトカプラあるいはトランスなどの絶縁素子を含んで構成される。ドライブ回路16は、低電圧系の制御装置14からの制御信号を高電圧系の制御信号に変換して各スイッチング素子32に供給する。
複数のスイッチング素子32がスイッチング動作することで、正極電力線Pに電流リプルが発生する。電流リプルは、スイッチング素子32のスイッチング周波数の2次周波数、つまりキャリア周波数の2次周波数を有する脈動である。本実施形態では、回転電機MGが低回転数且つ高トルクで動作する場合、すなわち、キャリア周波数が第1周波数である場合には、インバータ12が有する3相のスイッチング素子32のスイッチング動作のタイミングがほぼ一致する。そのため、キャリア周波数が第1周波数である場合に、正極電力線Pには、大きな振幅を有し、周波数として第1周波数の2次周波数を有する電流リプルが発生する。なお、本明細書における、大きな振幅を有する電流リプルとは、バッテリ10の劣化の観点から無視できない適度の振幅を有する電流リプルを意味する。
平滑コンデンサ18は、インバータ12の直流側の正極(すなわち正極電力線P)と、負極(すなわち負極電力線N)との間に接続される。平滑コンデンサ18は、インバータ12からの電流リプルを抑制する効果を発揮する。しかしながら、特に、上述のようにキャリア周波数が第1周波数である場合には、インバータ12からの電流リプルの振幅が大きく、平滑コンデンサ18では吸収しきれずバッテリ10側へ伝播する。
平滑コンデンサ18が設けられたことで、電池セル22の負極→負極電力線N→平滑コンデンサ18→正極電力線P→電池セル22の正極の直列回路が形成される。当該直列回路は、平滑コンデンサ18、内部インダクタンス26、及び電力線インダクタンス30を有していることから、電流リプルの周波数によっては、当該直列回路が直列共振回路Cとなり得る。直列共振回路Cは、共振周波数を中心とする周波数範囲においてインピーダンスが低下する(特に共振周波数においてはインピーダンスが極端に低下する)。したがって、電流リプルの周波数が直列共振回路Cの共振周波数に近い場合には、インバータ12からの電流リプルが増幅されてバッテリ10に印加される。特に、本実施形態では、第1周波数の2次周波数が直列共振回路Cの共振周波数に近い周波数となっている。したがって、キャリア周波数が第1周波数の場合、各相のスイッチング素子32が同期してスイッチングして大きな電流リプルを発生させると共に、当該電流リプルが直列共振回路Cにより増幅されることになる。
バッテリ10に印加されるインバータ12からの電流リプルを抑制するために、バッテリ10とインバータ12の間(本実施形態では正極電力線P)に、インピーダンス増大回路20aが設けられる。インピーダンス増大回路20aは、インダクタンス成分(L成分)を有する共振コイル36、キャパシタンス成分(C成分)を有する共振コンデンサ38、及びスイッチ40を含んで構成される。
並列共振回路は、直列共振回路とは対照的に、その共振周波数を中心とする周波数範囲においてインピーダンスが増大する(特に共振周波数においてはインピーダンスが極端に増大する)。インピーダンス増大回路20aにおいては、インダクタンス成分とキャパシタンス成分により並列共振回路が形成されるようになっており、当該並列共振回路によって、バッテリ10とインバータ12間の、当該並列共振回路の共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させる。
また、インピーダンス増大回路20aにおいては、スイッチ40の開閉により、上記並列共振回路によるインピーダンス増大機能の有効と無効が切り替えられるようになっている。スイッチ40の開閉は、制御装置14により制御される。なお、スイッチ40としては、2つのIGBTを逆並列に接続したもの(図3(a))、2つのMOSFETを逆向きに直列に接続したもの(図3(b))、トランジスタと複数のダイオードとの組み合わせ(図3(c))、あるいは、メカニカルリレー(図3(d))などであってよい。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20aは、共振コイル36、共振コンデンサ38、及びスイッチ40が並列に接続された回路となっている。このような構成において、制御装置14によりスイッチ40が開放させられると、インバータ12からの電流は、共振コイル36及び共振コンデンサ38により形成される並列共振回路Cを通過してバッテリ10側へ流れる。この場合、バッテリ10とインバータ12との間の、並列共振回路Cの共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスが増大する。すなわち、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能が有効化される。
本実施形態では、上述の通り、制御装置14は、キャリア周波数として第1周波数及び第2周波数を選択可能であり、キャリア周波数が第1周波数である場合に、正極電力線Pに大きな振幅の電流リプルが発生する。当該電流リプルの周波数は、第1周波数の2次周波数である。したがって、本実施形態では、並列共振回路Cの共振周波数が第1周波数の2次周波数となるように、共振コイル36のインダクタンスの値及び共振コンデンサ38のキャパシタンスの値が設定される。これにより、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化したときに、バッテリ10とインバータ12間の第1周波数の2次周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスが増大され、第1周波数の2次周波数を有する電流リプルが抑制される。
一方、制御装置14によりスイッチ40が短絡させられると、インバータ12からの電流は、並列共振回路Cを通過せずスイッチ40を通ってバッテリ10側へ流れる。すなわち、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能が無効化される。
このように、本実施形態では、インバータ12からの電流リプルが特に大きくなる場合にのみ、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化している。インバータ12からの電流リプルが比較的小さい場合に、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を無効化することで、電流リプルが比較的小さい場合において共振コイル36あるいは共振コンデンサ38で消費される電力を低減することができる。
また、制御装置14が、第1周波数及び第2周波数のみならず、多数の周波数からキャリア周波数を選択可能となっている場合においては、キャリア周波数が第1周波数を含む所定の周波数範囲内である場合(つまり電流リプルの周波数が第1周波数の2次周波数を含む所定の周波数範囲内である場合)に、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化させるようにしてもよい。上述のように、インピーダンス増大回路20aにおいては、並列共振回路Cの共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスが増大されるから、キャリア周波数が第1周波数から多少外れていたとしても(すなわち電流リプルの周波数が並列共振回路Cの共振周波数から多少外れていたとしても)、インピーダンス増大回路20aによってインバータ12からの電流リプルを抑制することができる。この場合においても、キャリア周波数が、第1周波数を含む所定の周波数範囲外である場合(つまり電流リプルの周波数が第1周波数の2次周波数を含む所定の周波数範囲外である場合)には、制御装置14は、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を無効化させる。
また、制御装置14は、以下に説明するように、キャリア周波数が所定の周波数以下である場合に、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化させるようにしてもよい。
電流リプルの増幅率を
Figure 0006975034
と定義すると、インピーダンス増大回路20aを無効化した状態においては、電流リプルの増幅率と、電流リプルの周波数(すなわちキャリア周波数の2次周波数)は、図4に示すグラフのような関係を有する。
上述の通り、直列共振回路Cは、その共振周波数fSLCにおいてインピーダンスが極端に低下するため、電流リプルの周波数がfSLCである場合に電流リプルの増幅率が最大となる。電流リプルの周波数がfSLCから離れるにつれ、直列共振回路Cのインピーダンスが増えることで、電流リプルの増幅率が低下していく。ただし、周波数がfSLC以下の周波数領域においては、電流リプルの周波数、すなわちインバータ12のスイッチング周波数が低下していくと、インバータ12における電流リプルの振幅が低下していく(つまり発生する電流リプルが小さくなっていく)ため、fSLC以下の周波数領域においては、周波数が小さくなるにつれ増幅率は1に収束する。
制御装置14は、電流リプルの増幅率が1以上となる場合に、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大回路を有効化させるようにしてもよい。図4に示されるとおり、電流リプルの増幅率が1以上となるのは、電流リプルの周波数がf以下の場合である。電流リプルの周波数は、キャリア周波数の2倍であるから、制御装置14は、キャリア周波数fcarrier
Figure 0006975034
を満たすときに、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化させるようにしてもよい。
本実施形態では、fは、
Figure 0006975034
と表すことができる。(式2)においてLは共振コイル36のインダクタンス、Cは共振コンデンサ38のキャパシタンスである。(式2)に基づいて、(式1)は、
Figure 0006975034
と変形することができる。つまり、制御装置14は、キャリア周波数が
Figure 0006975034
以下である場合に、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化させるようにしてもよい。
図5には、キャリア周波数が第1周波数であるときの、インピーダンス増大回路20aを設けなかった場合にバッテリ10に印加される電流リプルの波形(図5(a))と、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化した場合にバッテリ10に印加される電流リプルの波形(図5(b))が示されている。図5に示すように、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能により、バッテリ10に印加される電流リプルの振幅をpeak-to-peakで約半減させることができる。
以上説明した通り、本実施形態によれば、共振コイル36と共振コンデンサ38により形成される並列共振回路Cによってインバータ12からの電流リプルが抑制される。すなわち、本実施形態においては、抵抗器を用いずに電流リプルの抑制を行っているから、平滑コンデンサ18のインバータ12への電流供給を妨げることなく、インバータ12からの電流リプルを抑制することができる。また、抵抗器において電力を消費させることなく、電流リプルを抑制することができる。さらに、本実施形態では、電流リプルが特に大きくなる場合にのみ、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化しているから、さらなる消費電力の低減を可能としている。
図6は、本実施形態における制御装置14の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS10において、制御装置14は、キャリア周波数が第1周波数であるか否かを判定する。キャリア周波数が第1周波数である場合には、ステップS12に進み、ステップS12において、スイッチ40を開放し、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を有効化させる。一方、キャリア周波数が第1周波数でない場合(すなわち第2周波数である場合)には、ステップS14に進み、ステップS14において、スイッチ40を短絡させ、インピーダンス増大回路20aのインピーダンス増大機能を無効化させる。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態に係る回転電機MGの駆動装置の構成概略図である。第2実施形態は、第1実施形態に比してインピーダンス増大回路の構成が異なるのみであるため、インピーダンス増大回路以外の説明は省略する。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20bは、バッテリ10とインバータ12の間に接続された共振コイル36と、直列に接続された共振コンデンサ38及びスイッチ40が共振コイル36に対して並列に接続された回路となっている。
このような構成において、制御装置14によりスイッチ40が短絡させられると、共振コイル36及び共振コンデンサ38により並列共振回路が形成され、インピーダンス増大回路20bのインピーダンス増大機能が有効化される。一方、制御装置14によりスイッチ40が開放させられると、並列共振回路が形成されず、インバータ12からの電流は、共振コイル36を通ってバッテリ10側へ流れる。すなわち、インピーダンス増大回路20bのインピーダンス増大機能が無効化される。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20bによれば、第1実施形態に係るインピーダンス増大回路20aに比して、スイッチ40を流れる電流(特にインピーダンス増大機能を無効化したときにスイッチ40を流れる電流)を低減することができる。これにより、スイッチ40の許容電流値を小さくすることができ、スイッチ40の体格あるいはスイッチ40における損失を小さくすることができる。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態に係る回転電機MGの駆動装置の構成概略図である。第3実施形態も、第1実施形態に比してインピーダンス増大回路の構成が異なるのみであるため、インピーダンス増大回路以外の説明は省略する。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20cは、バッテリ10とインバータ12の間に、トランス42、共振コンデンサ38、及びスイッチ40が並列に接続された回路である。具体的には、バッテリ10とインバータ12の間にトランス42の1次側コイル42aが接続され、スイッチ40が1次側コイル42aに対して並列に接続され、トランス42の2次側コイル42bに共振コンデンサ38が接続された回路となっている。インピーダンス増大回路20cにおいては、トランス42と共振コンデンサ38とで形成される並列共振回路の共振周波数が第1周波数の2次周波数となるように、トランス42のインダクタンスの値と共振コンデンサ38のキャパシタンスの値が設定される。
このような構成において、制御装置14によりスイッチ40が開放されると、インバータ12からの電流は、1次側コイル42aを通ってバッテリ側へ流れる。このとき、トランス42と共振コンデンサ38とで形成される並列共振回路によって、当該並列共振回路の共振周波数を中心とする周波数範囲のインピーダンスが増加し、トランス42の2次側における電流が抑制される。それに伴って、トランス42の1次側を流れる電流が抑制される。すなわち、バッテリ10とインバータ12間の、当該並列共振回路の共振周波数を中心とする周波数範囲のインピーダンスが増大される。つまり、インピーダンス増大回路20cのインピーダンス増大機能が有効化される。一方、制御装置14によりスイッチ40が短絡させられると、インバータ12からの電流は、1次側コイル42aを通過せずスイッチ40を通ってバッテリ10側へ流れる。すなわち、インピーダンス増大回路20cのインピーダンス増大機能が無効化される。
トランス42の1次側コイル42aの巻数Nと、2次側コイル42bの巻数Nと、1次側コイル42aを流れる電流Iと、2次側コイル42bを流れる電流Iとの間には、以下の関係がある。
Figure 0006975034
したがって、2次側コイル42bの巻数Nを1次側コイル42aの巻数Nよりも大きくすることで、共振コンデンサ38に流れ込む電流を低減することができる。例えば、N:Nを1:10とすれば、共振コンデンサ38に流れ込む電流を、バッテリ10とインバータ12間を流れる電流の1/10にすることができる。これにより、共振コンデンサ38の容量を小さくすることができ、ひいては共振コンデンサ38の体格を小さくすることができる。
<第4実施形態>
図9は、第4実施形態に係る回転電機MGの駆動装置の構成概略図である。第4実施形態も、第1実施形態に比してインピーダンス増大回路の構成が異なるのみであるため、インピーダンス増大回路以外の説明は省略する。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20dは、バッテリ10とインバータ12の間に、トランス42、共振コンデンサ38、及びスイッチ40が並列に接続された回路である。具体的には、バッテリ10とインバータ12の間にトランス42の1次側コイル42aが接続され、トランスの2次側コイル42bに対して共振コンデンサ38及びスイッチ40が並列に接続された回路となっている。インピーダンス増大回路20dにおいても、トランス42と共振コンデンサ38とで形成される並列共振回路の共振周波数が第1周波数の2次周波数となるように、トランス42のインダクタンスの値と共振コンデンサ38のキャパシタンスの値が設定される。
このような構成において、制御装置14によりスイッチ40が開放されると、トランス42と共振コンデンサ38とで並列共振回路が形成され、第3実施形態と同様の原理によって、インピーダンス増大回路20dのインピーダンス増大機能が有効化される。一方、制御装置14によりスイッチ40が短絡させられると、2次側コイル42bからの電流は共振コンデンサ38に流れ込まずにスイッチ40を流れる。すなわち、並列共振回路が形成されず、1次側コイル42aを流れる電流が抑制されない、すなわち、インピーダンス増大回路20dのインピーダンス増大機能が無効化される。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20dによれば、第3実施形態と同様に、共振コンデンサ38の容量及び体格を小さくすることが可能になると共に、第3実施形態に係るインピーダンス増大回路20cに比して、スイッチ40を流れる電流(特にインピーダンス増大機能を無効化したときにスイッチ40を流れる電流)を低減することができる。これにより、第3実施形態に比してスイッチ40の許容電流値を小さくすることができ、スイッチ40の体格あるいはスイッチ40における損失を小さくすることができる。
<第5実施形態>
第5実施形態は、第1実施形態に比して、インピーダンス増大回路の構成及び制御装置14が選択するキャリア周波数が異なるのみであるため、それら以外の説明は省略する。
第1〜第4実施形態においては、制御装置14は、キャリア周波数として第1周波数及び第2周波数のいずれかを選択していたが、本実施形態においては、第1〜第3周波数の中から選択されたキャリア周波数でインバータ12を制御する。図10には、本実施形態において制御装置14が参照する、回転電機MGの回転数及びトルクと、キャリア周波数との関係を示すマップが示されている。図10に示される通り、本実施形態では、回転電機MGが低回転数且つ高トルクを要求される場合に選択される周波数が2つ(第1周波数及び第2周波数)あり、これらは第3周波数よりも低い周波数となっている。
回転電機MGが低回転数且つ高トルクで動作する場合に大きな振幅を有する電流リプルが発生するから、本実施形態においては、キャリア周波数が第1周波数又は第2周波数である場合に大きな振幅を有する電流リプルが発生する。すなわち、本実施形態では、大きな振幅を有する電流リプルが発生するキャリア周波数が2つ存在する。
図11は、第5実施形態に係る回転電機MGの駆動装置の構成概略図である。本実施形態に係るインピーダンス増大回路20eは、2つの2次側コイル42c及び42dを備えるトランス42、2つの共振コンデンサ38a及び38b、並びに、2つのスイッチ40a及び40bを含んで構成される。具体的には、バッテリ10とインバータ12の間にトランス42の1次側コイル42aが接続され、第1の2次側コイル42cに対して第1共振コンデンサ38a及び第1スイッチ40aが並列に接続され、第2の2次側コイル42dに対して第2共振コンデンサ38b及び第2スイッチ40bが並列に接続された回路となっている。
第1共振コンデンサ38aとトランス42(第1の2次側コイル42c)で形成される第1並列共振回路の共振周波数(第1共振周波数)が第1周波数の2次周波数となるように、第1共振コンデンサ38aのキャパシタンスの値と、第1の2次側コイル42cのインダクタンスの値が設定される。また、第2共振コンデンサ38bとトランス42(第2の2次側コイル42d)で形成される第2並列共振回路の共振周波数(第2共振周波数)が第2周波数の2次周波数となるように、第2共振コンデンサ38bのキャパシタンスの値と、第2の2次側コイル42dのインダクタンスの値が設定される。
制御装置14は、キャリア周波数が第1周波数である場合には、第1並列共振回路による第1インピーダンス増大機能が有効化し、第2並列共振回路による第2インピーダンス増大機能が無効化するように、第1スイッチ40aを開放し、且つ、第2スイッチ40bを短絡させる。ここで、第2インピーダンス増大機能を無効化させるのは、第1周波数の2次周波数を有する電流リプルの抑制効果が比較的低い第2並列共振回路における消費電力を低減するためである。
また、制御装置14は、キャリア周波数が第2周波数である場合には、第2並列共振回路による第2インピーダンス増大機能が有効化し、第1並列共振回路による第1インピーダンス増大機能が無効化するように、第1スイッチ40aを短絡させ、且つ、第2スイッチ40bを開放させる。ここで、第2インピーダンス増大機能を無効化させるのは、第1周波数の2次周波数を有する電流リプルの抑制効果が比較的低い第2並列共振回路における消費電力を低減するためである。
さらに、制御装置14は、キャリア周波数が第1周波数及び第2周波数のいずれでもない場合(すなわち第3周波数である場合)には、インピーダンス増大回路20eを無効化させるべく、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bを短絡させる。ここで、第1インピーダンス増大機能を無効化させるのは、第2周波数の2次周波数を有する電流リプルの抑制効果が比較的低い第1並列共振回路における消費電力を低減するためである。
なお、第1実施形態同様、制御装置14が、第1〜第3周波数のみならず、多数の周波数からキャリア周波数を選択可能となっている場合においては、キャリア周波数が第1周波数を含む所定の第1周波数範囲内である場合に、第1インピーダンス増大機能を有効化させ、キャリア周波数が第2周波数を含む所定の第2周波数範囲内である場合に、第2インピーダンス増大機能を有効化させ、キャリア周波数が第1及び第2周波数範囲外である場合に、インピーダンス増大回路20eのインピーダンス増大機能を無効化するようにしてもよい。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20eによれば、2つの周波数をそれぞれ中心とする2つの周波数範囲におけるインピーダンスを増大させることが可能になる。したがって、大きな電流リプルを生じさせるキャリア周波数が2つある場合であっても、選択されたキャリア周波数の2次周波数を中心とする周波数範囲のインピーダンスを増大させることができる。なお、インピーダンス増大回路20eは、2つの周波数を中心とする2つの周波数範囲におけるインピーダンスを増大できるようになっているが、並列接続された2次側コイル、共振コンデンサ、及びスイッチの組を増やすことによって、3以上の周波数をそれぞれ中心とする3以上の周波数範囲におけるインピーダンスを増大できるようになっていてもよい。
また、インピーダンス増大回路20eによれば、第1共振コンデンサ38a及び第2共振コンデンサ38bは、トランス42の2次側に接続されているため、第3及び第4実施形態と同様に、第1共振コンデンサ38a及び第2共振コンデンサ38bの容量及び体格を小さくすることができる。また、インピーダンス増大回路20eによれば、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bは、トランス42の2次側に接続されているため、第4実施形態と同様に、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bの許容電流値を低減することができ、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bの体格あるいは損失を小さくすることができる。
複数の周波数をそれぞれ中心とする複数の周波数範囲におけるインピーダンスを増大させることが可能なインピーダンス増大回路の構成としては、インピーダンス増大回路20eに限られない。例えば、第1実施形態に係るインピーダンス増大回路20a(図1参照)を複数バッテリ10とインバータ12間に複数直列に並べた構成であってもよい。もちろん、この場合は、各インピーダンス増大回路20aにおける並列共振回路の共振周波数を、選択され得るキャリア信号に応じて、互いに異なる周波数に設定する。同様に、第2実施形態に係るインピーダンス増大回路20b(図7参照)、第3実施形態に係るインピーダンス増大回路20c(図8参照)、第4実施形態に係るインピーダンス増大回路20d(図9参照)を複数バッテリ10とインバータ12間に複数直列に並べた構成であってもよい。
図12は、本実施形態における制御装置14の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS20において、制御装置14は、キャリア周波数が第1周波数であるか否かを判定する。キャリア周波数が第1周波数である場合には、ステップS22に進み、ステップS22において、第1スイッチ40aを開放し、第2スイッチ40bを短絡させて、第1並列共振回路による第1インピーダンス増大機能を有効化させると共に、第2並列共振回路による第2インピーダンス増大機能を無効化させる。キャリア周波数が第1周波数でない場合にはステップS24に進む。
ステップS24において、制御装置14は、キャリア周波数が第2周波数であるか否かを判定する。キャリア周波数が第2周波数である場合には、ステップS26に進み、ステップS26において、第1スイッチ40aを短絡させ、第2スイッチ40bを開放して、第2並列共振回路による第2インピーダンス増大機能を有効化させると共に、第1並列共振回路による第1インピーダンス増大機能を無効化させる。キャリア周波数が第2周波数でない場合にはステップS28に進む。
ステップS28において、制御装置14は、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bを短絡させ、第1及び第2並列共振回路による第1及び第2インピーダンス増大機能を無効化させる。
<第6実施形態>
図13は、第6実施形態に係る回転電機MGの駆動装置の構成概略図である。第6実施形態は、第5実施形態に比してインピーダンス増大回路の構成が異なるのみであるため、インピーダンス増大回路以外の説明は省略する。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20fは、トランス42、2つの共振コンデンサ38b及び38c、並びに、2つのスイッチ40b及び40cを含んで構成される。具体的には、バッテリ10とインバータ12の間にトランス42の1次側コイル42aが接続され、2次側コイル42bに対して、第1スイッチ40aと、直列に接続された第2スイッチ40b及び第1共振コンデンサ38aと、第2共振コンデンサ38bとが並列に接続された回路となっている。
このような構成において、制御装置14により、第1スイッチ40aが開放され、第2スイッチ40bが短絡させられると、トランス42と、第1共振コンデンサ38a及び第2共振コンデンサ38bとにより第1並列共振回路が形成される。また、制御装置14により、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bが開放されると、トランス42と第2共振コンデンサ38bにより第2並列共振回路が形成される。
本実施形態では、第2並列共振回路の共振周波数(第2共振周波数)が第2周波数の2次周波数となるように、第2共振コンデンサ38bのキャパシタンスの値と、トランス42のインダクタンスの値が設定された上で、第1並列共振回路の共振周波数(第1共振周波数)が第1周波数の2次周波数となるように、第1共振コンデンサ38aのキャパシタンスの値が設定される。
制御装置14は、キャリア周波数が第1周波数である場合には、第1並列共振回路による第1インピーダンス増大機能が有効化するように、第1スイッチ40aを開放し、且つ、第2スイッチ40bを短絡させる。また、制御装置14は、キャリア周波数が第2周波数である場合には、第2並列共振回路による第2インピーダンス増大機能が有効化するように、第1スイッチ40a及び第2スイッチ40bを開放する。さらに、制御装置14は、キャリア周波数が第1周波数及び第2周波数のいずれでもない場合(すなわち第3周波数である場合)には、インピーダンス増大回路20fを無効化させるべく、第1スイッチ40aを短絡させる。なお、このとき第2スイッチ40bは開放であっても短絡であってもよい。
本実施形態に係るインピーダンス増大回路20fによれば、第5実施形態に比して、複数の2次側コイルを有するトランス42を用いなくて済む。また、インピーダンス増大回路20fでは、第1及び第2並列共振回路において第2共振コンデンサ38bが共用されている。これにより、第5実施形態に比して、第1共振コンデンサ38aの容量及び体格を小さくすることができる。
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
10 バッテリ、12 インバータ、14 制御装置、16 ドライブ回路、18 平滑コンデンサ、20a,20b,20c,20d,20e,20f インピーダンス増大回路、22 電池セル、26 内部インダクタンス、28 電力線抵抗、30 電力線インダクタンス、32 スイッチング素子、34 フリーホイールダイオード、36 共振コイル、38 共振コンデンサ、38a 第1共振コンデンサ、38b 第2共振コンデンサ、40 スイッチ、40a 第1スイッチ、40b 第2スイッチ、42 トランス、42a 1次側コイル、42b 2次側コイル、42c 第1の2次側コイル、42d 第2の2次側コイル、MG 回転電機、P 正極電力線、N 負極電力線、C 直列共振回路、C 並列共振回路。

Claims (8)

  1. 回転電機の駆動装置であって、
    バッテリと、
    前記バッテリと前記回転電機との間に設けられ、複数のスイッチング素子を含み、前記複数のスイッチング素子のスイッチング動作によって直流と交流との間で電力を変換するインバータと、
    第1周波数を含む複数の周波数の中からキャリア周波数を選択し、前記キャリア周波数を有するキャリア信号に基づいて、前記キャリア周波数で前記複数のスイッチング素子をスイッチング動作させる制御装置と、
    前記バッテリと前記インバータの間に設けられるインピーダンス増大回路であって、インダクタンス成分、キャパシタンス成分、及びスイッチを含み、前記スイッチの開閉に応じて、共振周波数が前記第1周波数の2次周波数である並列共振回路によって、前記共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させるインピーダンス増大機能を発揮可能なインピーダンス増大回路と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数を含む所定の周波数範囲内である場合は、前記スイッチを制御して前記インピーダンス増大機能を有効化させ、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は、前記スイッチを制御して前記インピーダンス増大機能を無効化させる、
    ことを特徴とする回転電機の駆動装置。
  2. 前記制御装置は、第1周波数及び第2周波数を含む複数の周波数からキャリア周波数を選択し、
    前記インピーダンス増大回路は、複数のスイッチを含み、前記複数のスイッチの開閉に応じて、前記第1周波数の2次周波数である第1共振周波数を有する第1並列共振回路による、前記第1共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させる第1インピーダンス増大機能、及び、前記第2周波数の2次周波数である第2共振周波数を有する第2並列共振回路による、前記第2共振周波数を中心とする周波数範囲におけるインピーダンスを増大させる第2インピーダンス増大機能を発揮可能であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数を含む所定の第1周波数範囲内である場合は、前記複数のスイッチを制御して前記第1インピーダンス増大機能を有効化させ、前記キャリア周波数が前記第2周波数を含む所定の第2周波数範囲内である場合は、前記複数のスイッチを制御して前記第2インピーダンス増大機能を有効化させ、前記キャリア周波数が前記第1及び第2周波数範囲外である場合は、前記複数のスイッチを制御して前記第1及び第2インピーダンス増大機能を無効化させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の駆動装置。
  3. 前記インピーダンス増大回路は、共振コイル、共振コンデンサ、及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを短絡させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の駆動装置。
  4. 前記インピーダンス増大回路は、前記バッテリと前記インバータの間に接続された共振コイルを含み、直列に接続された共振コンデンサ及び前記スイッチとが前記共振コイルに対して並列に接続された回路であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを短絡させ、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを開放する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の駆動装置。
  5. 前記インピーダンス増大回路は、トランス、共振コンデンサ、及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、前記バッテリと前記インバータの間に接続された前記トランスの1次側コイルに対して前記スイッチが並列に接続され、前記トランスの2次側コイルに前記共振コンデンサが接続された回路であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを短絡させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の駆動装置。
  6. 前記インピーダンス増大回路は、トランス、共振コンデンサ、及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、前記バッテリと前記インバータの間に前記トランスの1次側コイルが接続され、前記トランスの2次側コイルに対して前記共振コンデンサ及び前記スイッチが並列に接続された回路であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲内である場合は前記スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記所定の周波数範囲外である場合は前記スイッチを短絡させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の駆動装置。
  7. 前記インピーダンス増大回路は、前記バッテリと前記インバータの間にトランスの1次側コイルが接続され、前記トランスの第1の2次側コイルに対して第1共振コンデンサ及び第1スイッチが並列に接続され、前記トランスの第2の2次側コイルに対して第2共振コンデンサ及び第2スイッチが並列に接続された回路であり、前記第1共振コンデンサ及び前記第1の2次側コイルにより前記第1並列共振回路が形成され、前記第2共振コンデンサ及び前記第2の2次側コイルにより前記第2並列共振回路が形成される回路であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数範囲内である場合は、前記第1スイッチを開放し、且つ、前記第2スイッチを短絡させ、前記キャリア周波数が前記第2周波数範囲内である場合は、前記第1スイッチを短絡させ、且つ、前記第2スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記第1及び第2周波数範囲外である場合は、前記第1及び第2スイッチを短絡させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機の駆動装置。
  8. 前記インピーダンス増大回路は、前記バッテリと前記インバータの間にトランスの1次側コイルが接続され、前記トランスの2次側コイルに対して、第1スイッチと、直列に接続された第2スイッチ及び第1共振コンデンサと、第2共振コンデンサとが並列に接続された回路であり、前記第1共振コンデンサ、前記第2共振コンデンサ、及び前記2次側コイルにより前記第1並列共振回路が形成され、前記第2共振コンデンサ及び前記2次側コイルにより前記第2並列共振回路が形成される回路であり、
    前記制御装置は、前記キャリア周波数が前記第1周波数範囲内である場合は、前記第1スイッチを開放し、且つ、前記第2スイッチを短絡させ、前記キャリア周波数が前記第2周波数範囲内である場合は、前記第1及び第2スイッチを開放し、前記キャリア周波数が前記第1及び第2周波数範囲外である場合は、前記第1スイッチを短絡させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の回転電機の駆動装置。
JP2017245429A 2017-12-21 2017-12-21 回転電機の駆動装置 Active JP6975034B2 (ja)

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