JP2004023825A - 電力変換回路 - Google Patents

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Masaru Wazaki
和崎 賢
Yoshihiro Saito
斎藤 義広
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Abstract

【課題】スイッチング素子の動作に伴う電圧変動を抑制でき、且つ小型化が可能な電力変換回路を実現する。
【解決手段】電力変換回路は、入力電圧が入力される入力端と、出力電圧を出力する出力端と、スイッチング回路と、スイッチング回路と入力端との間に設けられた平滑回路3と、スイッチング回路と出力端との間に設けられた平滑回路とを備えている。平滑回路3は、一対の接続端41a,41bと、一対の接続端42a,42bと、接続端41a,42a間において互いに並列に接続されたコイル43およびキャパシタ44を有している。コイル43およびキャパシタ44は並列共振回路を構成している。
【選択図】     図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング素子を用いて電力の変換処理を行う電力変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
スイッチング電源、インバータ、照明機器用の電子安定器等のパワーエレクトロニクス機器は、電力の変換を行う電力変換回路を有している。なお、電力の変換とは、入力電圧または入力電流を、それらに対して電圧または電流の周波数や値が異なる出力電圧または出力電流に変換することを言う。なお、上記周波数はゼロを含む。すなわち、入力電圧、入力電流、出力電圧、出力電流は、それぞれ直流の場合を含む。
【0003】
電力変換回路における電力変換処理は、スイッチング素子を用いて直流を矩形波の交流に変換する処理を含む場合が多い。スイッチング素子を有する電力変換回路は、スイッチング素子のスイッチング動作に伴い、電力変換回路の入力端および出力端における電圧の変動を引き起こす。この電圧の変動は、具体的には、スイッチング周波数と等しい周波数のリップル電圧や、スイッチング周波数よりも高い周波数のノイズである。このリップル電圧やノイズは他の機器に悪影響を与える。そのため、電力変換回路では、このリップル電圧やノイズを低減することが重要な課題となっている。
【0004】
ここで、図20に、電力変換回路としてのDC−DC(直流―直流)変換回路の一例を示す。このDC−DC変換回路は、2つの入力端111a,111bと、2つの出力端112a,112bと、スイッチング回路114と、スイッチング回路114と入力端111a,111bとの間に設けられた平滑回路113と、スイッチング回路114と出力端112a,112bとの間に設けられた平滑回路115とを備えている。平滑回路113,115は、それぞれ、スイッチング回路114が発生するリップル電圧やノイズを低減するためのものである。
【0005】
平滑回路113は、一端が入力端111aに接続され、他端が入力端111bに接続されたキャパシタ121を有している。
【0006】
スイッチング回路114は、トランス122を有している。トランス122の一次巻線122aの一端は入力端111aに接続されている。スイッチング回路114は、更に、一端が一次巻線122aの他端に接続され、他端が入力端111bに接続されたスイッチ123を有している。スイッチング回路114は、更に、アノードがトランス122の二次巻線122bの一端に接続されたダイオード124と、アノードが二次巻線122bの他端に接続され、カソードがダイオード124のカソードに接続されたダイオード125とを有している。
【0007】
平滑回路115は、一端がダイオード124のカソードおよびダイオード125のカソードに接続され、他端が出力端112aに接続されたコイル126と、一端が出力端112aに接続され、他端がダイオード125のアノードおよび出力端112bに接続されたキャパシタ127とを有している。
【0008】
ここで、図20に示したように、入力端111a,111bに与えられる入力電圧をEinとし、出力端112a,112bより出力される出力電圧をEとする。また、トランス122の一次巻線122aの巻数をNとし、二次巻線122bの巻数をNとする。また、ダイオード125のアノードとカソードとの間に生じる電圧をVとする。
【0009】
図20に示したDC−DC変換回路では、入力端111a,111bに直流の入力電圧が入力される。この入力電圧は、平滑回路113を介してスイッチング回路114に入力される。スイッチング回路114では、スイッチ123をオン、オフすることにより、トランス122の一次巻線122aに矩形波の交流電流が流れる。その結果、トランス122の二次巻線122bに矩形波の交流電流が流れる。二次巻線122bに流れる電流はダイオード124,125によって整流される。その結果、ダイオード125のアノードとカソードとの間に矩形波の電圧Vが生じる。そして、この電圧Vが、平滑回路115によって平滑化されて、直流の出力電圧Eが生成される。
【0010】
図20に示したDC−DC変換回路では、スイッチ123のスイッチング動作に伴い、入力電圧Einと出力電圧をEに、それぞれ周期的な変動すなわちリップルが生じる。以下、入力電圧Einの変動の大きさを入力側リップル電圧ΔEinと言い、出力電圧の変動Eの大きさを出力側リップル電圧ΔEと言う。
【0011】
次に、図21を参照して、入力側リップル電圧ΔEinと出力側リップル電圧ΔEの大きさについて説明する。図21は、電圧V、出力電圧Eおよび出力側リップル電圧ΔEを表わしている。図21に示したように、電圧Vの周期をTとし、電圧Vが連続してハイレベルとなる時間をτとする。また、以下の説明において、DC−DC変換回路の出力電流をIとし、コイル126のインダクタンスをLとする。また、キャパシタ121の等価直列抵抗(ESR)をZc1とし、キャパシタ127の等価直列抵抗をZc2とする。
【0012】
入力側リップル電圧ΔEinと出力側リップル電圧ΔEは、それぞれ、次の式(1),(2)で表わされる。
【0013】
ΔEin≒(N/N)・I・Zc1  …(1)
ΔE={E・(T−τ)/L}・Zc2 …(2)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
パワーエレクトロニクス機器においては、高効率化、小型化および低雑音化が要望される。そのため、電力変換回路においてもこれらが要望される。
【0015】
しかしながら、従来は、電力変換回路の処理電力が大きくなると、平滑回路が大型化するという問題点があった。更に、従来は、平滑回路が大型化すると、平滑回路における電力損失が増加し、その結果、平滑回路の処理の効率が低下して、平滑回路において十分な特性が得られなくなるという問題点があった。
【0016】
以下、図20に示したDC−DC変換回路を例にとって、電力変換回路の処理電力が大きくなると平滑回路が大型化する理由について説明する。
【0017】
まず、式(1)から分かるように、入力側リップル電圧ΔEinは、出力電流Iとキャパシタ121の等価直列抵抗Zc1とに比例する。そのため、出力電流Iを増加させる場合には、出力電流Iの増加に応じて等価直列抵抗Zc1を小さくしなければ、出力電流Iに関わらずに入力側リップル電圧ΔEinを一定にすることはできない。しかし、等価直列抵抗Zc1を小さくしようとすると、キャパシタ121は大型化し、その結果、平滑回路113が大型化してしまう。
【0018】
また、式(2)から分かるように、出力側リップル電圧ΔEは、コイル126のインダクタンスLに反比例し、キャパシタ127の等価直列抵抗Zc2に比例する。出力電流Iを増加させる場合には、コイル126に流れる電流も増加するため、コイル126を大型化せざるを得ない。その結果、平滑回路115が大型化してしまう。
【0019】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、スイッチング素子の動作に伴う電圧変動を抑制でき、且つ小型化が可能な電力変換回路を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の電圧変換回路は、入力電圧が入力される入力端と、出力電圧を出力する出力端とを有し、入力端と出力端との間で電力の変換処理を行う回路であって、
電力の変換処理のために用いられるスイッチング素子と、
スイッチング素子の動作に伴う入力端または出力端における電圧の変動を抑制する変動抑制回路とを備え、
変動抑制回路は、所定の共振周波数で共振する並列共振回路を含むものである。
【0021】
本発明の電力変換回路では、並列共振回路を含む変動抑制回路によって、スイッチング素子の動作に伴う入力端または出力端における電圧の変動が抑制される。
【0022】
本発明の電力変換回路において、変動抑制回路は、電力を輸送するための2本の導電線のうちの一方の導電線の途中に挿入されたコイルと、コイルに対して並列に接続されたキャパシタとを有し、このコイルおよびキャパシタが並列共振回路を構成してもよい。
【0023】
また、本発明の電力変換回路において、変動抑制回路は、1つの磁芯と、磁芯に巻かれた2つの巻線と、一方の巻線に対して並列に接続されたキャパシタとを有し、一方の巻線は、電力を輸送するための2本の導電線のうちの一方の導電線の途中に挿入され、他方の巻線は他方の導電線の途中に挿入され、一方の巻線およびキャパシタが並列共振回路を構成してもよい。
【0024】
また、本発明の電力変換回路において、変動抑制回路は、電力を輸送するための2本の導電線のうちの一方の導電線の途中に挿入された第1のコイルと、第1のコイルに対して並列に接続された第1のキャパシタと、他方の導電線の途中に挿入された第2のコイルと、第2のコイルに対して並列に接続された第2のキャパシタとを有し、第1のコイルおよび第1のキャパシタは第1の並列共振回路を構成し、第2のコイルおよび第2のキャパシタは第2の並列共振回路を構成してもよい。
【0025】
また、本発明の電力変換回路において、スイッチング素子は、直流電圧を交流電圧に変換するために用いられてもよい。
【0026】
また、本発明の電力変換回路において、スイッチング素子は、電力輸送用の電流をパルス幅変調することによって電力輸送用の電流のうちの高調波成分を抑制するために用いられてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
始めに、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る電力変換回路の概略の構成について説明する。本実施の形態に係る電力変換回路は、直流入力電圧を、これとは異なる値の直流出力電圧に変換するDC−DC変換回路となっている。
【0028】
図1に示したように、本実施の形態に係る電力変換回路は、入力電圧が入力される2つの入力端1a,1bと、出力電圧を出力する2つの出力端2a,2bと、スイッチング回路4と、スイッチング回路4と入力端1a,1bとの間に設けられた平滑回路3と、スイッチング回路4と出力端2a,2bとの間に設けられた平滑回路5とを備えている。平滑回路3,5は、それぞれ、スイッチング回路4が発生するリップル電圧やノイズを低減するためのものである。
【0029】
図2は、図1におけるスイッチング回路4の構成の一例を示す回路図である。このスイッチング回路4は、平滑回路3に接続される2つの入力端11a,11bと、平滑回路5に接続される2つの出力端12a,12bと、トランス13とを有している。トランス13の一次巻線13aの一端は入力端11aに接続されている。スイッチング回路4は、更に、一端が一次巻線13aの他端に接続され、他端が入力端11bに接続されたスイッチ14を有している。スイッチング回路4は、更に、アノードがトランス13の二次巻線13bの一端に接続され、カソードが出力端12aに接続されたダイオード15と、アノードが二次巻線13bの他端および出力端12bに接続され、カソードがダイオード15のカソードおよび出力端12aに接続されたダイオード16とを有している。スイッチ14は、本発明におけるスイッチング素子に対応する。
【0030】
図1に示した電力変換回路では、入力端1a,1bに直流の入力電圧が入力される。この入力電圧は、平滑回路3を介して、図2に示したスイッチング回路4の入力端11a,11bに入力される。スイッチング回路4では、スイッチ14をオン、オフすることにより、トランス13の一次巻線13aに矩形波の交流電流が流れる。その結果、トランス13の二次巻線13bに矩形波の交流電流が流れる。二次巻線13bに流れる電流はダイオード15,16によって整流される。その結果、出力端12a,12bより、スイッチング回路4の出力電圧として、矩形波の電圧が出力される。このスイッチング回路4の出力電圧は、平滑回路5によって平滑化される。その結果、電力変換回路の出力端2a,2bより、電力変換回路の出力電圧として、直流の電圧が出力される。
【0031】
スイッチング回路4は、スイッチ14のスイッチング動作に伴い、電力変換回路の入力端11a,11bおよび出力端12a,12bにおける電圧の変動を引き起こす。この電圧の変動は、具体的には、スイッチング周波数と等しい周波数のリップル電圧や、スイッチング周波数よりも高い周波数のノイズである。
【0032】
本実施の形態に係る電力変換回路は、入力端11a,11bまたは出力端12a,12bにおける電圧の変動を抑制する変動抑制回路を備えている。この変動抑制回路は、図1における平滑回路3,5の少なくとも一方に含まれている。また、変動抑制回路は、所定の共振周波数で共振する並列共振回路を含んでいる。
【0033】
ここで、図3および図4を参照して、一般的な並列共振回路について説明する。図3は並列共振回路を示す回路図である。この並列共振回路は、2つの接続端21,22と、この2つの接続端21,22間において互いに並列に接続されたコイル23およびキャパシタ24を備えている。コイル23は、磁芯23aと、この磁芯23aに巻かれた巻線23bとを有している。図3において、符号25は、磁芯23aにおける磁気損失等に起因するコイル23の内部抵抗と等しい抵抗値を有する仮想の抵抗器を示している。図3に示したように、仮想の抵抗器25はコイル23に対して直列に接続されているとみなすことができる。
【0034】
次に、図3に示した並列共振回路の共振特性について説明する。ここで、図3におけるコイル23のインダクタンスをL、キャパシタ24の容量をC、抵抗器25の抵抗値をRsとする。図3に示した並列共振回路の共振周波数fは、次の式で表わされる。
【0035】
=1/{2π√(L・C)}
【0036】
図4は、図3に示した並列共振回路とコイル23のそれぞれについて、インピーダンスの絶対値の周波数特性を概念的に示したものである。図4において、符号28は並列共振回路の特性を示し、符号29はコイル23単独の特性を示している。図4に示したように、並列共振回路のインピーダンスの絶対値は、共振周波数fにおいてピーク値を取る。ピーク値は抵抗値Rsと等しい。これに対し、コイル23単独のインピーダンスの絶対値は、周波数をfとして、2πfLで表わされる。共振周波数fでは、並列共振回路のインピーダンスの絶対値は、コイル23単独のインピーダンスの絶対値よりも非常に大きくなる。このことから、並列共振回路を導電線の途中に挿入し、この並列共振回路の共振周波数fを、低減したいリップル電圧やノイズの周波数の近傍に設定すれば、そのリップル電圧やノイズを効果的に低減できることが分かる。
【0037】
次に、図5ないし図7を参照して、本実施の形態における変動抑制回路の基本的な構成の3つの例について説明する。
【0038】
図5に示した第1の例の変動抑制回路30は、一対の接続端31a,31bと、一対の接続端32a,32bとを有している。変動抑制回路30は、これらの接続端31a,31bおよび接続端32a,32bを介して、電力を輸送するための2本の導電線の各々の途中に挿入される。変動抑制回路30は、更に、接続端31a,32a間において互いに並列に接続されたコイル33およびキャパシタ34を有している。コイル33は、磁芯33aと、この磁芯33aに巻かれた巻線33bとを有している。コイル33およびキャパシタ34は並列共振回路を構成している。図5に示した変動抑制回路30は、ノーマルモードの電圧変動を抑制する。従って、この変動抑制回路30は、特にリップル電圧を抑制するのに適している。
【0039】
図6に示した第2の例の変動抑制回路30は、図5に示した回路と同様に接続端31a,31b,32a,32bを有している。変動抑制回路30は、更に、接続端31a,31bと接続端32a,32bとの間に設けられたコモンモードチョークコイル35を有している。このコモンモードチョークコイル35は、1つの磁芯35aと、この磁芯35aに巻かれた2つの巻線35b,35cとを有している。巻線35bの一端は接続端31aに接続され、他端は接続端32aに接続されている。巻線35cの一端は接続端31bに接続され、他端は接続端32bに接続されている。巻線35b,35cは、巻線35b,35cにノーマルモードの電流が流れたときに各巻線35b,35cを流れる電流によって磁芯35aに誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに、磁芯35aに巻かれている。変動抑制回路30は、更に、巻線35cに対して並列に接続されたキャパシタ36を有している。巻線35cおよびキャパシタ36は並列共振回路を構成している。図6に示した変動抑制回路30は、コモンモードの電圧変動を抑制する。従って、この変動抑制回路30は、特に、スイッチ14のスイッチング動作に伴うノイズのようなコモンモードノイズを抑制するのに適している。なお、キャパシタ36を巻線35cに対して並列に接続せずに、巻線35bに対して並列に接続してもよい。また、巻線35b,35cに対して、それぞれ別個のキャパシタを並列に接続してもよい。
【0040】
図7に示した第3の例の変動抑制回路30は、図5に示した回路に、接続端31b,32b間において互いに並列に接続されたコイル38およびキャパシタ39を加えたものである。コイル38は、磁芯38aと、この磁芯38aに巻かれた巻線38bとを有している。図7に示した変動抑制回路30では、コイル33およびキャパシタ34は第1の並列共振回路を構成し、コイル38およびキャパシタ39は第2の並列共振回路を構成する。図7に示した変動抑制回路30によれば、ノーマルモードの電圧変動およびコモンモードの電圧変動を抑制することができる。
【0041】
なお、本実施の形態における変動抑制回路の構成は、図5ないし図7に示した構成に限られない。例えば、変動抑制回路は、図5に示した回路と図6に示した回路が縦続接続されて構成されたものでもよい。この構成の変動抑制回路によれば、ノーマルモードの電圧変動およびコモンモードの電圧変動を抑制することができる。また、変動抑制回路は、図5ないし図7のいずれかに示した回路あるいは図5に示した回路と図6に示した回路が縦続接続されて構成された回路と、一般的なコモンモードフィルタやノーマルモードフィルタとを組み合わせて構成されたものでもよい。
【0042】
次に、図8ないし図10を参照して、変動抑制回路を含む平滑回路3の具体的な構成の3つの例について説明する。なお、図8ないし図10において、記号Einは、平滑回路3の入力電圧、すなわち図1に示した電力変換回路の入力電圧を表わしている。
【0043】
図8に示した第1の例の平滑回路3は、図5に示した第1の例の変動抑制回路を含んでいる。この平滑回路3は、一対の接続端41a,41bと、一対の接続端42a,42bとを有している。接続端41a,41bは、図1における入力端1a,1bに接続される。平滑回路3は、更に、接続端41a,42a間において互いに並列に接続されたコイル43およびキャパシタ44を有している。コイル43は、磁芯43aと、この磁芯43aに巻かれた巻線43bとを有している。コイル43およびキャパシタ44は並列共振回路を構成している。平滑回路3は、更に、一端が接続端41aに接続され、他端が接続端41bに接続されたキャパシタ45と、一端が接続端42aに接続され、他端が接続端42bに接続されたキャパシタ46とを有している。図8に示した平滑回路3は、ノーマルモードの電圧変動を抑制する。
【0044】
図9に示した第2の例の平滑回路3は、図6に示した第2の例の変動抑制回路を含んでいる。この平滑回路3は、図8に示した回路と同様に接続端41a,41b,42a,42bを有している。平滑回路3は、更に、接続端41a,41bと接続端42a,42bとの間に設けられたコモンモードチョークコイル50を有している。このコモンモードチョークコイル50は、1つの磁芯50aと、この磁芯50aに巻かれた2つの巻線50b,50cとを有している。巻線05bの一端は接続端41aに接続され、他端は接続端42aに接続されている。巻線50cの一端は接続端41bに接続され、他端は接続端42bに接続されている。巻線50b,50cは、巻線50b,50cにノーマルモードの電流が流れたときに各巻線50b,50cを流れる電流によって磁芯50aに誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに、磁芯50aに巻かれている。平滑回路3は、更に、巻線50bに対して並列に接続されたキャパシタ51を有している。巻線50bおよびキャパシタ51は並列共振回路を構成している。なお、キャパシタ51を巻線50bに対して並列に接続せずに、巻線50cに対して並列に接続してもよい。また、巻線50b,50cに対して、それぞれ別個のキャパシタを並列に接続してもよい。
【0045】
図9に示した平滑回路3は、更に、一端が接続端41aに接続され、他端が接地されたキャパシタ47と、一端が接続端41bに接続され、他端が接地されたキャパシタ48と、一端が接続端42aに接続され、他端が接続端42bに接続されたキャパシタ49とを有している。図9に示した平滑回路3において、コモンモードチョークコイル50およびキャパシタ51は、コモンモードの電圧変動を抑制する。また、キャパシタ47,48もコモンモードの電圧変動を抑制する。また、キャパシタ49はノーマルモードの電圧変動を抑制する。
【0046】
図10に示した第3の例の平滑回路3は、図7に示した第3の例の変動抑制回路を含んでいる。この平滑回路3は、図8に示した回路に、接続端41b,42b間において互いに並列に接続されたコイル53およびキャパシタ54を加えたものである。コイル53は、磁芯53aと、この磁芯53aに巻かれた巻線53bとを有している。図10に示した平滑回路3では、コイル43およびキャパシタ44は第1の並列共振回路を構成し、コイル53およびキャパシタ54は第2の並列共振回路を構成する。図10に示した平滑回路3によれば、ノーマルモードの電圧変動およびコモンモードの電圧変動を抑制することができる。
【0047】
次に、図11ないし図13を参照して、変動抑制回路を含む平滑回路5の具体的な構成の3つの例について説明する。なお、図11ないし図13において、記号Vは平滑回路5の入力電圧、記号Eは平滑回路5の出力電圧、すなわち図1に示した電力変換回路の出力電圧を表わしている。
【0048】
図11に示した第1の例の平滑回路5は、図5に示した第1の例の変動抑制回路を含んでいる。この平滑回路5は、一対の接続端61a,61bと、一対の接続端62a,62bとを有している。接続端62a,62bは、図1における出力端2a,2bに接続される。平滑回路5は、更に、接続端61a,62a間において互いに並列に接続されたコイル63およびキャパシタ64を有している。コイル63は、磁芯63aと、この磁芯63aに巻かれた巻線63bとを有している。コイル63およびキャパシタ64は並列共振回路を構成している。平滑回路5は、更に、一端が接続端62aに接続され、他端が接続端62bに接続されたキャパシタ65を有している。図11に示した平滑回路5は、ノーマルモードの電圧変動を抑制する。
【0049】
図12に示した第2の例の平滑回路5は、図5に示した第1の例と変動抑制回路と図6に示した第2の例の変動抑制回路とを含んでいる。この平滑回路5は、図11に示した回路に、以下の構成要素を加えたものである。すなわち、この平滑回路5は、キャパシタ65と接続端62a,62bとの間に設けられたコモンモードチョークコイル66を有している。このコモンモードチョークコイル66は、1つの磁芯66aと、この磁芯66aに巻かれた2つの巻線66b,66cとを有している。巻線66bの一端はキャパシタ65の一端に接続され、他端は接続端62aに接続されている。巻線66cの一端はキャパシタ65の他端に接続され、他端は接続端62bに接続されている。巻線66b,66cは、巻線66b,66cにノーマルモードの電流が流れたときに各巻線66b,66cを流れる電流によって磁芯66aに誘起される磁束が互いに相殺されるような向きに、磁芯66aに巻かれている。平滑回路5は、更に、巻線66cに対して並列に接続されたキャパシタ67を有している。巻線66cおよびキャパシタ67は並列共振回路を構成している。なお、キャパシタ67を巻線66cに対して並列に接続せずに、巻線66bに対して並列に接続してもよい。また、巻線66b,66cに対して、それぞれ別個のキャパシタを並列に接続してもよい。
【0050】
図12に示した平滑回路5は、更に、一端が接続端62aに接続され、他端が接地されたキャパシタ68と、一端が接続端62bに接続され、他端が接地されたキャパシタ69とを有している。図12に示した平滑回路5において、コイル63およびキャパシタ64はノーマルモードの電圧変動を抑制する。また、キャパシタ65もノーマルモードの電圧変動を抑制する。また、コモンモードチョークコイル66およびキャパシタ67は、コモンモードの電圧変動を抑制する。また、キャパシタ68,69もコモンモードの電圧変動を抑制する。
【0051】
図13に示した第3の例の平滑回路5は、図7に示した第3の例の変動抑制回路を含んでいる。この平滑回路5は、図11に示した回路に、接続端61b,62b間において互いに並列に接続されたコイル73およびキャパシタ74を加えたものである。コイル73は、磁芯73aと、この磁芯73aに巻かれた巻線73bとを有している。図13に示した平滑回路5では、コイル63およびキャパシタ64は第1の並列共振回路を構成し、コイル73およびキャパシタ74は第2の並列共振回路を構成する。図13に示した平滑回路5によれば、ノーマルモードの電圧変動およびコモンモードの電圧変動を抑制することができる。
【0052】
以上説明したように、本実施の形態に係る電力変換回路では、並列共振回路を含む変動抑制回路によって、スイッチ14の動作に伴う入力端11a,11bまたは出力端12a,12bにおける電圧の変動が抑制される。変動抑制回路は、並列共振回路の共振特性を利用して電圧変動を抑制する。従って、本実施の形態によれば、電力変換回路の処理電力が大きくなってもキャパシタやコイルの大型化を招くことなく、リップル電圧やノイズ等の電圧の変動を効率よく抑制することができる。以上のことから、本実施の形態によれば、スイッチ14の動作に伴う電圧変動を抑制でき、且つ小型化が可能な電力変換回路を実現することができる。
【0053】
[第2の実施の形態]
次に、図14ないし図19を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る電力変換回路について説明する。始めに、図14を参照して、本実施の形態に係る電力変換回路の概略の構成について説明する。本実施の形態に係る電力変換回路は、交流の入力電圧を直流の出力電圧に変換するようになっている。
【0054】
図14に示したように、本実施の形態に係る電力変換回路は、入力電圧が入力される2つの入力端81a,81bと、出力電圧を出力する2つの出力端82a,82bとを備えている。電力変換回路は、更に、入力端81a,81bと出力端82a,82bとの間に、入力端81a,81b側から順に設けられたEMI(電磁干渉)フィルタ83、全波整流回路84、高調波抑制回路85、スイッチング回路86および平滑回路87を備えている。これらは縦続接続されている。
【0055】
入力端81a,81bは、交流電力を輸送する電源線に接続される。入力端81a,81bには、交流の入力電圧が入力される。EMIフィルタ83は、電力変換回路またはこれに接続された機器によって発生され、電源線に伝わるノイズを抑制するフィルタである。全波整流回路84は、EMIフィルタ83を介して入力された交流の入力電圧を全波整流し、脈動する全波整流電圧を高調波抑制回路85に出力する。高調波抑制回路85は、上記全波整流電圧を入力し、直流電圧をスイッチング回路86に出力する。また、高調波抑制回路85は、電力変換回路に流れる電力輸送用の電流のうちの高調波成分を抑制する。スイッチング回路86は、直流電圧を矩形波の電圧に変換する。平滑回路87は、矩形波の電圧を入力し、リップル電圧やノイズを低減して直流の出力電圧を生成し、これを出力端82a,82bへ出力する。スイッチング回路86と平滑回路87は、それぞれ、第1の実施の形態におけるスイッチング回路4と平滑回路5と同様の構成である。本実施の形態において、高調波抑制回路85は、並列共振回路を用いた変動抑制回路を含んでいる。
【0056】
以下、上記の変動抑制回路を含まない比較例の高調波抑制回路の構成と問題点について説明する。まず、図15を参照して、比較例の高調波抑制回路の構成の一例について説明する。この高調波抑制回路は、一対の入力端91a,91bと、一対の出力端92a,92bとを有している。入力端91a,91bは全波整流回路84の一対の出力端に接続され、出力端92a,92bはスイッチング回路86の一対の入力端に接続される。
【0057】
図15に示した高調波抑制回路は、更に、一端が入力端91aに接続され、他端が入力端91bおよび出力端92bに接続されたキャパシタ93と、一端が入力端91aに接続された昇圧コイル99と、一端が昇圧コイル99の他端に接続され、他端が入力端91bおよび出力端92bに接続されたスイッチ96とを有している。高調波抑制回路は、更に、アノードが昇圧コイル99の他端に接続され、カソードが出力端92aに接続されたダイオード97と、一端が出力端92aに接続され、他端が出力端92bに接続された平滑用キャパシタ98とを有している。高調波抑制回路は、更に、スイッチ96のスイッチング動作をパルス幅変調によって制御するPWM(パルス幅変調)制御回路100を有している。
【0058】
PWM制御回路100は、例えば、高調波抑制回路の入力電圧、ダイオード97の出力電圧、および平滑用キャパシタ98の充電電流を検出する検出回路(図示せず)の出力電圧の重み付け加算値に基づいてスイッチ96を制御する。上記加算値は周期的に変化する。PWM制御回路100は、上記加算値が大きいときに、スイッチ96による制御を行わない場合に比べて、平滑用キャパシタ98に対する充電電圧を低下させるように、スイッチ96のオン、オフをパルス幅変調によって制御する。
【0059】
上述のような高調波抑制回路は、例えば、文献「尾前ら“電源高調波を考慮した新型インバータ回路の開発”鹿児島県工業技術センター研究報告 No.13,1999年,p.55〜59」に記載されている。
【0060】
次に、図16を参照して、図15に示した高調波抑制回路の作用について説明する。高調波抑制回路の入力端91a,91bには、図16において符号201で示したような全波整流電圧が入力される。この全波整流電圧は、昇圧コイル99およびダイオード97を経て平滑用キャパシタ98に印加される。そして、平滑用キャパシタ98において充電と放電が繰り返される。その結果、出力端92a,92bから、図16において符号202で示したような直流電圧が出力される。ここで、PWM制御回路100が上述のようにスイッチ96を制御することにより、電力変換回路に流れる電力輸送用の電流のうちの高調波成分が抑制される。
【0061】
次に、図15に示した高調波抑制回路の問題点について説明する。この高調波抑制回路では、スイッチ96のスイッチング動作に伴い、高調波抑制回路の入力端91a,91bおよび出力端92a,92bにおける電圧の変動を引き起こす。この電圧の変動は、具体的には、スイッチング周波数と等しい周波数のリップル電圧や、スイッチング周波数よりも高い周波数のノイズである。スイッチ96と出力端92a,92bとの間には大容量の平滑用キャパシタ98が配置されているため、出力端92a,92bにおける電圧の変動は小さい。しかし、スイッチ96と入力端91a,91bとの間に配置されたキャパシタ93の容量は比較的小さいので、入力端91a,91bにおける電圧の変動は大きくなる可能性がある。また、入力端91a,91bにおける電圧の変動は、電力変換回路が接続された電源線を介して他の機器に悪影響を与えるおそれがある。そのため、特に、入力端91a,91bにおける電圧の変動を抑制することが重要になる。
【0062】
本実施の形態における高調波抑制回路85は、並列共振回路を含む変動抑制回路を用いて入力端91a,91bにおける電圧の変動を抑制するようにしている。以下、図17ないし図19を参照して、本実施の形態における高調波抑制回路85の構成の3つの例について説明する。
【0063】
図17に示した第1の例の高調波抑制回路85は、図15に示した回路におけるコイル99の代わりに、並列共振回路を設けた構成になっている。この並列共振回路は、互いに並列に接続されたコイル94およびキャパシタ95を有している。コイル94は、磁芯94aと、この磁芯94aに巻かれた巻線94bとを有している。このように、図17に示した高調波抑制回路85は、図5に示した第1の例の変動抑制回路を含んでいる。この高調波抑制回路85では、上記並列共振回路によってノーマルモードの電圧変動が抑制される。図17に示した高調波抑制回路85のその他の構成および作用は、図15に示した高調波抑制回路と同様である。
【0064】
図18に示した第2の例の高調波抑制回路85は、図15に示した回路におけるコイル99の代わりに、コモンモードチョークコイル101とキャパシタ102を設けた構成になっている。コモンモードチョークコイル101は、1つの磁芯101aと、この磁芯101aに巻かれた2つの巻線101b,101cとを有している。巻線101bの一端は入力端91aに接続され、他端はスイッチ96の一端に接続されている。巻線101cの一端は入力端91bに接続され、他端はスイッチ96の他端に接続されている。キャパシタ102は、巻線101bに対して並列に接続されている。巻線101bおよびキャパシタ102は並列共振回路を構成している。このように、図18に示した高調波抑制回路85は、図6に示した第2の例の変動抑制回路を含んでいる。この高調波抑制回路85では、上記並列共振回路によってコモンモードの電圧変動が抑制される。図17に示した高調波抑制回路85のその他の構成および作用は、図15に示した高調波抑制回路と同様である。なお、キャパシタ102を巻線101bに対して並列に接続せずに、巻線101cに対して並列に接続してもよい。また、巻線101b,101cに対して、それぞれ別個のキャパシタを並列に接続してもよい。
【0065】
図19に示した第3の例の高調波抑制回路85は、図17に示した回路に、入力端91bと出力端92bとの間において互いに並列に接続されたコイル104およびキャパシタ105を加えたものである。コイル104は、磁芯104aと、この磁芯104aに巻かれた巻線104bとを有している。図19に示した高調波抑制回路85では、コイル94およびキャパシタ95は第1の並列共振回路を構成し、コイル104およびキャパシタ105は第2の並列共振回路を構成する。このように、図19に示した高調波抑制回路85は、図7に示した第3の例の変動抑制回路を含んでいる。この高調波抑制回路85では、上記の2つの並列共振回路によって、ノーマルモードの電圧変動およびコモンモードの電圧変動を抑制することができる。図19に示した高調波抑制回路85のその他の構成および作用は、図15に示した高調波抑制回路と同様である。
【0066】
以上説明したように、本実施の形態によれば、高調波抑制回路85内のスイッチ96の動作に伴う電圧変動を抑制でき、且つ小型化が可能な電力変換回路を実現することができる。
【0067】
本実施の形態におけるその他の構成、作用および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0068】
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、本発明の電力変換回路は、第1の実施の形態のように直流の入力電圧を、これとは異なる値の直流の出力電圧に変換する回路や、第2の実施の形態のように交流電圧を直流電圧に変換する回路に限らない。本発明の電力変換回路は、スイッチング素子を用いて直流電圧を交流電圧に変換するインバータ等、スイッチング素子を用いて電力変換処理を行う回路全般に適用することができる。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電力変換回路は、スイッチング素子の動作に伴う入力端または出力端における電圧の変動を抑制する変動抑制回路を備えている。変動抑制回路は並列共振回路を含んでいる。従って、本発明によれば、スイッチング素子の動作に伴う電圧変動を抑制でき、且つ小型化が可能な電力変換回路を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電力変換回路の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるスイッチング回路の構成の一例を示す回路図である。
【図3】並列共振回路を示す回路図である。
【図4】図3に示した並列共振回路のインピーダンスの絶対値の周波数特性を概念的に示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における変動抑制回路の第1の例を示す回路図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における変動抑制回路の第2の例を示す回路図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態における変動抑制回路の第3の例を示す回路図である。
【図8】図1における入力端側の平滑回路の第1の例を示す回路図である。
【図9】図1における入力端側の平滑回路の第2の例を示す回路図である。
【図10】図1における入力端側の平滑回路の第3の例を示す回路図である。
【図11】図1における出力端側の平滑回路の第1の例を示す回路図である。
【図12】図1における出力端側の平滑回路の第2の例を示す回路図である。
【図13】図1における出力端側の平滑回路の第3の例を示す回路図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る電力変換回路の概略の構成を示すブロック図である。
【図15】変動抑制回路を含まない比較例の高調波抑制回路の構成の一例を示す回路図である。
【図16】図15に示した高調波抑制回路の作用について説明するための波形図である。
【図17】
本発明の第2の実施の形態における高調波抑制回路の第1の例を示す回路図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態における高調波抑制回路の第2の例を示す回路図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態における高調波抑制回路の第3の例を示す回路図である。
【図20】DC−DC変換回路の一例を示す回路図である。
【図21】図20に示したDC−DC変換回路における入力側リップル電圧と出力側リップル電圧の大きさについて説明するための波形図である。
【符号の説明】
1a,1b…入力端、2a,2b…出力端、3,5…平滑回路、4…スイッチング回路、30…変動抑制回路、33…コイル、34…キャパシタ。

Claims (6)

  1. 入力電圧が入力される入力端と、出力電圧を出力する出力端とを有し、前記入力端と出力端との間で電力の変換処理を行う電力変換回路であって、
    前記電力の変換処理のために用いられるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の動作に伴う前記入力端または前記出力端における電圧の変動を抑制する変動抑制回路とを備え、
    前記変動抑制回路は、所定の共振周波数で共振する並列共振回路を含むことを特徴とする電力変換回路。
  2. 前記変動抑制回路は、電力を輸送するための2本の導電線のうちの一方の導電線の途中に挿入されたコイルと、前記コイルに対して並列に接続されたキャパシタとを有し、前記コイルおよびキャパシタは並列共振回路を構成することを特徴とする請求項1記載の電力変換回路。
  3. 前記変動抑制回路は、1つの磁芯と、前記磁芯に巻かれた2つの巻線と、一方の巻線に対して並列に接続されたキャパシタとを有し、一方の巻線は、電力を輸送するための2本の導電線のうちの一方の導電線の途中に挿入され、他方の巻線は他方の導電線の途中に挿入され、前記一方の巻線およびキャパシタは並列共振回路を構成することを特徴とする請求項1記載の電力変換回路。
  4. 前記変動抑制回路は、電力を輸送するための2本の導電線のうちの一方の導電線の途中に挿入された第1のコイルと、前記第1のコイルに対して並列に接続された第1のキャパシタと、他方の導電線の途中に挿入された第2のコイルと、前記第2のコイルに対して並列に接続された第2のキャパシタとを有し、前記第1のコイルおよび第1のキャパシタは第1の並列共振回路を構成し、前記第2のコイルおよび第2のキャパシタは第2の並列共振回路を構成することを特徴とする請求項1記載の電力変換回路。
  5. 前記スイッチング素子は、直流電圧を交流電圧に変換するために用いられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電力変換回路。
  6. 前記スイッチング素子は、電力輸送用の電流をパルス幅変調することによって電力輸送用の電流のうちの高調波成分を抑制するために用いられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の電力変換回路。
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