JP6973011B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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この発明は、インクジェット記録装置に関する。
従来、媒体に対してインクを吐出することで当該媒体上に画像や構造などを記録するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置で用いられるインクには、媒体上に着弾した後の温度状態などに応じて最終的な状態、例えば、発色や光沢に違いが生じるものが多くある。このような場合には、媒体の温度制御が重要となる。特許文献1には、インク吐出対象の記録媒体を加熱ローラー及び加熱されたドラムに当接させてインク着弾前に予め適切な温度に加熱する技術について開示されている。
国際公開第2012/077736号
しかしながら、記録媒体が加熱部材や搬送部材などに接触しながら加熱搬送される場合、当該記録媒体とこれら接触した部材との間で温度差があると、温度差に応じた熱の移動が生じ、記録媒体だけではなく、接触した部材の温度が時間変化する。そして、記録媒体の搬送方向についての各位置が、このような温度の時間変化が生じている部材と順次接触していくと、当該記録媒体にも温度むらが生じる。その結果、記録される画像の画質にもむらが生じるという課題がある。
この発明の目的は、安定してより一様な画質の画像を得ることのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
記録媒体を搬送する媒体搬送部と、
搬送される記録媒体に対してインクを吐出する記録部と、
前記記録部により吐出されるインクが記録媒体に着弾する範囲より前記媒体搬送部による当該記録媒体の搬送方向について上流側で前記記録媒体を加熱する加熱部と、
前記加熱部による加熱範囲より前記搬送方向について下流位置から前記インクが着弾する範囲より前記搬送方向について上流位置までの間のみを囲い、前記記録媒体が通過する保温室と、
前記保温室内の空気を所定の設定温度範囲内に保つ保温動作部と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記保温室内には、凹凸を有する支持板が設けられ、
前記保温室内に送入された記録媒体は、前記支持板の凸部によって支持されながら前記保温室を通過する
ことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載のインクジェット記録装置において、
複数の前記凸部は、搬送対象とされる記録媒体の前記保温室内での搬送面内で前記搬送方向及び当該搬送方向に直交する幅方向について、各々複数の位置に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
複数の前記凸部は、前記支持板に千鳥格子状に設けられていることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記媒体搬送部は、前記保温室内に送入された記録媒体の一部分が前記保温室内で載置される搬送部材と、当該搬送部材を移動させて前記記録媒体を前記搬送方向に移動させる搬送動作部と、を有し、前記搬送部材は、搬送対象とされる記録媒体の搬送面内で前記搬送方向に直交する幅方向についての幅が当該記録媒体の幅よりも狭いことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載のインクジェット記録装置において、
前記媒体搬送部は、前記搬送部材を複数有し、
複数の前記搬送部材のうち少なくとも一部は、前記幅方向について所定の一つの搬送部材とは異なる範囲で、搬送される記録媒体のうちの一部が載置される
ことを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送部材との間で前記記録媒体を狭持する狭持部材を備え、
当該狭持部材の外形は、前記記録媒体との接触面が凸状の曲面である
ことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項7記載のインクジェット記録装置において、
前記狭持部材は、回転可能に設けられた球体であることを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項7又は8記載のインクジェット記録装置において、
前記狭持部材一つ当たりの前記記録媒体との接触面積は10mm以下であることを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送部材が前記記録媒体と接触する部分の移動方向は、前記記録媒体の搬送方向に対して前記幅方向の所定の一方の側に傾いており、
前記保温室の当該一方の側の側面は、前記記録媒体を前記搬送方向に沿って誘導可能に形成されている
ことを特徴とする。
また、請求項11記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記媒体搬送部は、前記保温室の内部で空気以外に接触させずに記録媒体を通過させることを特徴とする。
また、請求項12記載の発明は、請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記保温動作部は、温度計測部を有し、当該温度計測部の計測結果に基づいて動作することを特徴とする。
また、請求項13記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記保温動作部は、前記加熱部による前記記録媒体の加熱温度よりも低い前記設定温度範囲内となるように動作することを特徴とする。
また、請求項14記載の発明は、請求項1〜13のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
制御部を備え、
前記制御部は、搬送対象の記録媒体の種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて前記設定温度範囲を定める
ことを特徴とする。
また、請求項15記載の発明は、請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
制御部を備え、
前記制御部は、搬送対象の記録媒体の種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて前記加熱部による前記記録媒体の加熱温度を定めることを特徴とする。
また、請求項16記載の発明は、請求項1〜15のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
制御部を備え、
前記制御部は、搬送対象の記録媒体の種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて記録媒体の前記保温室の通過時間を定めることを特徴とする。
また、請求項17記載の発明は、請求項16記載のインクジェット記録装置において、
前記制御部は、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送速度を定めることで前記通過時間を定めることを特徴とする。
また、請求項18記載の発明は、請求項1〜17のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記加熱部は、表面が加熱され、前記記録媒体を狭持して当該記録媒体を加熱するローラー対を有することを特徴とする。
また、請求項19記載の発明は、請求項1〜18のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録部は、紫外線の照射により定着するインクを吐出することを特徴とする。
また、請求項20記載の発明は、請求項1〜19のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記記録部は、温度変化に応じてゾル状態とゲル状態との間で相変化するインクを吐出することを特徴とする。
本発明に従うと、インクジェット記録装置において安定してより一様な画質の画像を得ることができるという効果がある。
インクジェット記録装置の概略構成を示す図である。 保温室の内部構造を示す断面図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 搬送される記録媒体の温度変化を示す図である。 記録媒体の搬送状態を説明する図である。 インクジェット記録装置で実行される温度調節設定処理の制御手順を示すフローチャートである。 保温室の内部構造の変形例を示す断面図である。 インクジェット記録装置の媒体供給部から搬送部の上流部分にかけての構成の変形例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット記録装置1の概略構成を示す図である。
インクジェット記録装置1は、媒体供給部10と、温度調節部20と、画像記録部30と、媒体排出部40と、制御部50(図3参照)などを備える。
媒体供給部10は、記録媒体Mを貯留し、記録動作時などに記録媒体Mを適切なタイミングで順番に温度調節部20へと供給する。媒体供給部10は、載置トレイ11と媒体送出ローラー12などを備える。
載置トレイ11は、記録媒体Mを重ねて載置可能な板状の部材であり、最上部に載置された記録媒体Mを温度調節部20へと送出する。載置トレイ11に載置される記録媒体としては、特には限られないが、例えば、フィルム、アクリル板、PETなどの樹脂板、枚葉紙、厚紙や段ボール材などが挙げられる。載置トレイ11は、上下方向に移動可能であり、ここでは、載置されている記録媒体Mの全重量などに応じて最上の記録媒体Mが温度調節部20への送出位置で保持されるように位置が保たれる。
媒体送出ローラー12は、記録媒体Mを上下から挟持して温度調節部20へと送出するローラーである。媒体供給部10は、記録媒体Mの搬送面内において送出方向(搬送方向)に直交する幅方向について、記録媒体Mを所定の範囲に制限する図示略のガイド部材を有する。媒体送出ローラー12は、適切な位置及び向きで記録媒体Mを送出する。
温度調節部20は、媒体供給部10から供給された記録媒体Mを加熱し、適切な温度に収束させて画像記録部30へと送出する。温度調節部20は、複数の加熱ローラー21(加熱部)と、保温室22などを備える。
複数の加熱ローラー21(ここでは、4組のローラー対)は、記録媒体Mを狭持し、回転動作することにより、当該記録媒体Mを搬送方向に移動させながら接触(熱伝導)加熱する。複数の加熱ローラー21の内部には、当該加熱ローラー21の回転軸に沿って加熱ヒーター211が設けられている。この加熱ヒーター211が発熱することにより加熱ローラー21の表面が加熱され、狭持された記録媒体Mに熱が伝わることで当該記録媒体Mが加熱される。加熱ローラー21は、画像記録部30により吐出されるインクが記録媒体に着弾する範囲より当該記録媒体の搬送方向について上流側で記録媒体を加熱することにより、インク着弾時に記録媒体の温度が低すぎないようにする。
保温室22は、加熱ローラー21による加熱範囲より搬送方向について下流位置から画像記録部30により吐出されるインクが記録媒体に着弾する範囲より搬送方向に着いて上流位置までの間に設けられて、内部の空気が所定の設定温度範囲内に保たれた状態で記録媒体を通過させる。これにより、保温室22は、加熱された記録媒体Mの温度を適切に降下させ、画像記録部30におけるインクの着弾時に適正な温度となるように収束、維持させる。保温室22の構成については、後に詳述する。
画像記録部30は、記録媒体Mの搬送方向について温度調節部20の下流側に設けられる。画像記録部30は、温度調節部20から送出されて受け渡された記録媒体Mの表面に画像を記録し、定着させて、インクが定着した記録媒体Mを媒体排出部40に送出する。画像記録部30は、搬送部31と、支持部321〜323と、記録動作部33(記録部)と、定着部34と、読取部35などを備える。
搬送部31は、搬送ベルト311と、駆動ローラー312と、従動ローラー313などを有する。搬送ベルト311は、ここでは、駆動ローラー312及び従動ローラー313の間に架け渡された記録媒体Mより長い無端状の帯状部材である。搬送ベルト311としては、特には限られないが、樹脂又はスチールベルトが用いられている。搬送ベルト311は、駆動ローラー312が搬送モーター315(図3参照)により回転駆動されることによって周回移動する。これにより、搬送ベルト311の外周面(搬送面)上に載置された記録媒体Mは、搬送ベルト311の周回移動速度で搬送される。なお、ここでは、単一の搬送ベルト311が記録媒体Mを温度調節部20から媒体排出部40まで搬送しているが、複数の搬送ベルトにより受け渡されて記録媒体Mの搬送が行われてもよい。
支持部321〜323は、それぞれ、搬送ベルト311の内周面側で当該搬送ベルト311に沿って設けられている。支持部321は、記録動作部33のインク吐出範囲に対応する範囲を含む範囲に設けられている。支持部322は、定着部34のインク定着範囲に対応する範囲を含む範囲に設けられている。支持部323は、読取部35による読取範囲に対応する範囲を含む範囲に設けられている。これら支持部321〜323は、周回移動する搬送ベルト311を支持することで、搬送ベルト311に載置された記録媒体Mを支持し、インク吐出範囲、インク定着範囲及び読取範囲において、それぞれ記録媒体Mを適切な位置で保つ。支持部321〜323には、微細孔が設けられていて、搬送ベルト311との接触面とは反対側から空気を吸引することで記録媒体Mをより安定に搬送ベルト311に吸着させることとしてもよい。
記録動作部33は、ノズルが設けられたインクジェットヘッド331(図3参照)などを有し、搬送ベルト311に載置されて搬送される記録媒体Mに対して適切なタイミングでノズルからインク吐出範囲内にインクを吐出する。記録動作部33は、ここでは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)の4色のインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド331を有するが、これに限られない。インクジェットヘッドの配列順は、定着画像の画質にとって好ましい順番で適切に入れ替えられてよい。記録動作部33は、これら4色のインクに加えて又は代えて他の色のインク(透明インクを含む)を吐出するインクジェットヘッドを備えていてもよい。ここでは、吐出されるインクとして、温度変化によってゾル状態とゲル状態の間で相変化し、また、紫外線が照射されることで定着硬化する紫外線硬化型のインクが用いられる。インクジェットヘッド331は、このインクを適切な粘度のゾル状態に保つインク加熱部332と、インクを吐出させるために圧力変化を加える吐出駆動部333などを有する。
記録動作部33は、幅方向について、予め定められた記録媒体Mの記録可能幅にわたって一度にインクを吐出可能である。搬送方向に搬送される記録媒体Mに対して順次インクを吐出していくことで、記録媒体M上に二次元の画像が記録される。
定着部34は、記録媒体M上に着弾したインクに対して定着範囲で紫外線を照射して当該インクを定着させる。定着部34は、紫外線照射部341を備え、紫外線の光源としては、特には限られないが、例えば紫外線を発光するLEDランプなどが用いられる。
読取部35は、定着範囲でインクが定着した記録媒体M上の画像を撮像することで読み取って、読み取り信号を制御部50に対して出力する。読取部35としては、例えば、ラインセンサーを有する撮像部351が用いられる。ラインセンサーは、幅方向について記録媒体Mの幅にわたって撮像可能であり、記録媒体Mの搬送に従って順次撮像動作を行うことで二次元画像の取得が可能である。ラインセンサーの各撮像素子としては、CCDセンサーやCMOSセンサーなどが使用可能である。
媒体排出部40は、搬送部31から受け渡された記録媒体Mをユーザーに取り出されるまで載置して保持する。媒体排出部40は、排出トレイ41及びガイドローラー42を備える。ガイドローラー42は、搬送部31から受け渡された記録媒体Mを上下から挟持して搬送して、排出トレイ41上に載置させる。排出トレイ41は、載置トレイ11と同様に、載置された記録媒体Mの全体の重量に応じて上下することで、ガイドローラー42により送られた記録媒体Mの垂直方向への降下量を低減させる構成であってもよい。
次に、保温室22の構成についてより詳しく説明する。
図2は、保温室22の内部構造を示す断面図である。図2(a)は、側面からみた断面図であり、図2(b)は、上方から見た断面図である。図2(a)の断面は、図2(b)における断面線A2−A2における断面であり、図2(b)の断面は、図2(a)における断面線A1−A1における断面である。
保温室22は、筐体221と、支持板222と、保温ヒーター223と、搬送ベルト224(搬送部材)と、狭持部225(狭持部材)と、温度センサー226(温度検出部)などを備える。
筐体221は、内部の空気を保持する覆い部材である。筐体221には、記録媒体Mの搬送方向について上流側端部(受け入れ端)と下流側端部(送出端)にそれぞれ記録媒体Mを通過させるスリットが設けられている。筐体221は、これら以外の部分については、封止されてよく、これにより、空気の流出入が抑制される。また、筐体221には、特には限られないが、断熱性の高い周知の部材を用いることで、熱の出入を更に抑制する構成とすることが可能である。筐体221の内部は、視認可能であってもなくてもよい。筐体221の内部では、記録媒体Mの動きや搬送ベルト224の動作に伴う空気の対流、攪拌が生じることで、温度むらの発生が抑制される。
支持板222は、筐体221の内部に固定的に設けられ、当該筐体221の内部に送入された記録媒体Mを支持する。支持板222の表面は、凹凸を有する形状である。この凹凸は、支持板222が元来有する凹凸であってもよいし、支持板222に対してエンボス加工などにより形成されたものであってもよい。複数の凸部は、支持板222における記録媒体Mとの接触面側に分散して配置されており、ここでは、図2(b)における支持板222の網がけ状の各格子の中央が凸部の上端となるように、すなわち、凸部が千鳥格子状に二次元配列されて(幅方向について複数の位置に)設けられている。各凸部の上端形状は、支持される記録媒体Mを傷つけたり、記録媒体Mの搬送方向への移動動作を妨げたりしない範囲で記録媒体Mとの接触面積が小さくなるもの(例えば、それぞれ10mm以下)とすることができる。このような形状としては、例えば、半径の小さい球面の一部や2本の短軸の短い長楕円体における長軸先端部の形状などが挙げられる。記録媒体Mは、これらの凸部によって局所的かつ分散して支持されながら保温室22を通過する。記録媒体Mと接触しない凸部の根元部分の形状は任意である。
支持板222の材質は、特に限られるものではなく、例えば、ステンレスなどであってもよいが、一般的な導電性金属(Ag、Cu、Al、W、Moなど)などと比較して熱伝導率の十分に低いもの、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂)などが用いられてもよい。支持板222の一部には、搬送ベルト224が配置される空間が設けられている。
保温ヒーター223は、ここでは、支持板222の内部に設けられ、当該支持板222を加熱することで筐体221の内部の空気を加熱する。このとき、保温ヒーター223は、その温度分布がそのまま支持板222における記録媒体Mの載置面の温度むらとして顕在化しないように配置され得る。また、保温ヒーター223は、支持板222を加熱するのではなく、対流する空気を直接加熱するものであってもよい。また、筐体221の外部から取り込んだ空気を加熱して送風出力してもよい。
搬送ベルト224は、支持板222の表面の一部に設けられた凹部又は貫通孔内に設けられ、記録媒体Mを筐体221への受け入れ端(搬送方向について上流側端部)から送出端(搬送方向について下流側端部)へ搬送移動させる。搬送ベルト224としては、例えば、搬送部31と同様に、複数の回転ローラーに架け渡された無端状ベルトが用いられる。搬送ベルト224の外周面(記録媒体Mの載置面、載置面)は、支持板222の凸部と高さ方向について同一又は若干上方に位置するように配置される。回転ローラーが搬送モーター227(図3参照;搬送動作部)の動作に応じて回転動作することにより無端状ベルトが周回移動して、搬送ベルト224の外周面に載置された記録媒体Mが搬送方向に移動する。この外周面は、記録媒体Mを確実に保持して所定の搬送速度で搬送方向に移動させることが可能な範囲で凹凸を有する形状とされることができる。外周面の凸部によって記録媒体Mが支持されながら搬送されることで、記録媒体Mとの搬送ベルト224との間での熱の移動量が更に低減され得る。
搬送ベルト224は、ここでは、搬送方向について異なる範囲に複数に分割されて設けられている。これら複数の搬送ベルト224は、幅方向について搬送対象とされる記録媒体Mの幅よりも十分に幅が狭く、記録媒体Mの一部分のみが載置される。すなわち、記録媒体Mは、搬送ベルト224の上方からはみ出て保持される。記録媒体Mが載置される範囲(接触する部分)における搬送ベルト224の周回移動方向は、搬送方向成分を含んで当該搬送方向に対して一方の側(図2(b)における下方側)に傾いている。また、これら複数の(少なくとも一部の)搬送ベルト224は、幅方向について互いに異なる位置範囲(所定の一つ、例えば、搬送方向について最も上流側の搬送ベルト224とは異なる範囲)に設けられている。
狭持部225は、搬送ベルト224の鉛直方向上方で記録媒体Mを垂直方向下向きに押圧することで搬送ベルト224との間で当該記録媒体Mを狭持する。狭持部225は、例えば、搬送ベルト224と対向する予め定められた位置で回転可能に設けられた球体である。球体としては、特には限られず、例えば、耐久性などの観点からステンレスなどが使用可能であるが、ここでは、記録媒体Mとの接触部分で速やかな熱交換が行われない程度の低熱伝導性のものとして、ガラス球なども使用することができる。狭持部225の球体の水平面内位置を定める構成としては、例えば、球体を内部に納めて筐体221に対して固定された円筒部材などが用いられる。あるいは、狭持部225の外形は、完全な球体ではなくてもよい。また、固定されて記録媒体Mとの接触面が凸状の曲面をなすものであってもよい。各狭持部225と記録媒体Mとの接触面積(一つ当たり)は、小さく定められることで(例えば、それぞれ10mm以下)、記録媒体Mとの接触中に当該接触位置における記録媒体Mと狭持部225との間でなされる熱交換が小さく抑えられる。
狭持部225により記録媒体Mが搬送ベルト224との間で狭持されることで、記録媒体Mは、搬送ベルト224との接触面積が小さくても当該搬送ベルト224の周回動作に従って搬送方向に移動する。
上述の搬送部31、搬送ベルト224、狭持部225及び搬送モーター227は、本実施形態のインクジェット記録装置1において記録媒体を搬送する媒体搬送部を構成する。
温度センサー226は、筐体221の内部における空気の温度を計測して制御部50に出力する。温度センサー226としては、従来周知の半導体温度センサーなどを用いることができる。
筐体221内の空気温度に係る設定温度範囲は、加熱ローラー21による記録媒体Mの加熱温度よりも低く、画像記録部30において記録媒体Mにインクが着弾するタイミングで適切な温度(通常、室温より高い)となるように当該適切な温度よりも高い温度に維持される。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置1の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1は、制御部50と、記憶部61と、入出力インターフェイス62と、表示・操作受付部63と、バス69と、搬送モーター227(搬送動作部)、315と、加熱ヒーター211と、保温ヒーター223と、温度センサー226(温度計測部)と、インク加熱部332と、吐出駆動部333と、紫外線照射部341と、撮像部351などを備える。
制御部50は、主制御部51と、搬送制御部52と、加熱制御部53と、ヘッド制御部54と、定着制御部55と、読取制御部56などを備える。
主制御部51は、インクジェット記録装置1の全体動作を統括制御する。主制御部51は、CPU511(Central Processing Unit)と、RAM512(Random Access Memory)と、ROM513(Read Only Memory)などを備える。CPU511は、各種演算処理を行い、制御プログラムなどに基づいて各種制御動作を行う。
RAM512は、CPU511に対して作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。主制御部51(CPU511)の動作には、記録対象として取得された画像データを適切に処理して吐出駆動部333の駆動用の最終的なデータに変換する処理が含まれる。
ROM513は、CPU511が実行する各種制御プログラムや初期設定などを格納する。ROM513は、書き換え更新可能なフラッシュメモリーなどを有していてもよい。この場合には、ROM513は、初期設定だけではなく、更新、追加された制御プログラムや設定データなどを記憶することができる。設定データとしては、記録媒体の種別(材質)や厚さなどに応じた加熱ローラー21による加熱温度、保温室22の設定温度、及び必要に応じて搬送部31による搬送速度の設定に係る温度設定513aが含まれる。この温度設定は、記憶部61の不揮発性メモリーなどに記憶されていてもよい。
搬送制御部52は、搬送モーター227、315の回転動作を制御し、記録媒体Mの搬送状態に係る制御を行う。加熱制御部53は、温度センサー226から入力される当該温度センサー226の計測温度データ(計測結果)などに基づいて、加熱ヒーター211及び保温ヒーター223の動作を制御する。ヘッド制御部54は、インク加熱部332及び吐出駆動部333の動作を制御し、画像データに基づいて記録媒体M上の適切な位置にインクを着弾させる。定着制御部55は、紫外線照射部341による紫外線照射に係る動作を制御する。読取制御部56は、撮像部351の動作を制御する。これら主制御部51、搬送制御部52、加熱制御部53、ヘッド制御部54、定着制御部55及び読取制御部56は、バス69を介して互いに接続されている。なお、搬送制御部52、加熱制御部53、ヘッド制御部54、定着制御部55及び読取制御部56の制御動作は、主制御部51の各構成が統括的に行うものであってもよい。また、これらの制御部50の各構成は各々別個にCPUや専用のハードウェア回路を有していてもよい。
加熱制御部53及び保温ヒーター223が本実施形態のインクジェット記録装置1における保温動作部を構成する。また、温度センサー226は、この保温動作部に含まれ得る。
記憶部61は、記録対象とされる画像データやその処理済データを一時記憶する。記憶部61としては、例えばDRAMが用いられる。また、記憶部61は、不揮発性メモリーを有していてもよい。
入出力インターフェイス62は、インクジェット記録装置1と外部との通信を通信規格に従って制御する。入出力インターフェイス62には、例えば、ネットワークカードが含まれ、LAN(Local Area Network;有線接続だけではなく無線LANが含まれてもよい)を介して外部のコンピューター端末やプリントサーバーなどとデータの送受信が可能である。受信されるデータとしては、プリントジョブ、すなわち、画像記録動作に係る命令、設定及び記録対象の画像データが含まれる。送信されるデータとしては、画像記録動作のステータス情報などが含まれる。
表示・操作受付部63は、主制御部51の制御に基づいて表示画面に表示動作を行い、また、外部からの入力操作を受け付けて信号に変換し、主制御部51に出力する。表示画面としては、例えば、液晶や有機EL(Electro-Luminescence)などによる表示画面が用いられる。入力操作の受付には、当該表示画面に重ねて設けられたタッチパネル(タッチセンサー)などが用いられる。また、表示に係る構成として、表示画面に加えてLEDランプなどを有していてもよい。また、操作の受付に係る構成として、タッチパネルに加えてテンキーや押しボタンスイッチなどを有していてもよい。
次に、インクジェット記録装置1における記録媒体Mの温度調節について説明する。
図4は、温度調節部20から画像記録部30にかけて搬送される記録媒体Mの温度変化を示す図である。
ここでは、記録媒体Mの温度は、画像記録部30におけるインクの着弾時にインクがゾル状態からゲル状態に変化する温度、例えば、40〜50℃よりも少し低め、例えば、35℃に設定される。記録媒体Mは、室温(約20℃)から一度加熱ローラー21により高温、ここでは、最高90℃にまで加熱され、その後、保温室22で、設定された上述の温度(35℃)より若干高い温度、ここでは、40℃に収束するように漸減させる。記録媒体Mが搬送部31の搬送ベルト311に載置される際に、記録媒体Mの温度が更に若干低下して設定温度となる。
加熱ローラー21の表面は、加熱温度よりも高温とされる。これにより、加熱ローラー21と記録媒体Mとの間の温度差が非常に大きくなる。記録媒体Mに比して加熱ローラー21の熱容量は、サイズや重量の観点から十分に大きくないので、記録媒体Mの搬送方向先端側(下流側)が加熱ローラー21に接触することで、加熱ローラー21から記録媒体Mに多くの熱が伝わって加熱ローラー21の表面温度も一時的に低下する。その結果、記録媒体Mの後端側(上流側)には先端側よりも十分に熱が伝わらず、加熱後の温度が目標よりも低くなって記録媒体Mの搬送方向についての温度差が生じる。
室温環境下でこの記録媒体Mをそのまま画像記録部30による画像記録範囲へ送ると、この温度差が残った記録媒体M上にインクが着弾することになる。本実施形態のインクジェット記録装置1では、加熱ローラー21による加熱後の記録媒体Mの温度むら(幅方向についての温度むらも含み得る)を温度調節部20でならしてから画像記録部30へ送出する。
保温室22の筐体221内においても、記録媒体Mとの接触部分に温度むらがあると、記録媒体Mの温度が均等にならされない。ここでは、熱伝導だけではなく対流により容易に温度むらの解消が可能な空気によって記録媒体Mの温度を設定温度よりやや高い温度(40℃)で加温して、当該記録媒体Mの温度を収束、維持させる。すなわち、保温室22の搬送方向についての長さは、記録媒体Mの搬送速度に応じて当該記録媒体Mの温度が所定の基準範囲内に収束するのに必要な長さとなる。
空気以外からの熱伝導による影響を低減させるため、記録媒体Mと接触する部位、すなわち、支持板222、搬送ベルト224及び狭持部225の接触部分の面積は、記録媒体Mの正常な搬送が可能な範囲で小さく留められる。上述のように、支持板222の表面に凹凸があることで、記録媒体Mと支持板222との接触面積は、記録媒体Mの表面積に比して十分小さくなる。特に、凹凸の凸部分の先端付近の表面積を小さくすることで、接触面積をより小さくすることができる。また、支持板222は固定されており、記録媒体Mの移動に伴って当該記録媒体Mとの接触箇所は変化する。また、支持板222及びその内部の保温ヒーター223には、孔部が設けられることで、支持板222を貫通して空気が上下方向に対流可能としてより温度の均一性を維持することもできる。
また、搬送ベルト224の幅は、記録媒体Mの十分な搬送能力が得られる範囲で記録媒体Mの幅と比較して十分に小さく設定されることで、搬送ベルト224と記録媒体Mとの接触面積が小さく抑えられる。また、支持板222と同様に、搬送動作に悪影響を及ぼさない範囲で搬送ベルト224の表面も凹凸形状を有するものとすることができる。また、複数の搬送ベルト224が幅方向について異なる位置範囲に設けられることで、幅方向について記録媒体Mの同一箇所に偏って搬送ベルト224と接触して、他の部分よりも大きく影響を受けるのを抑制する。
狭持部225の球体は、その曲面により、支持板222と同様に記録媒体Mとの接触面積が小さく抑えられる。球体の半径は、当該球面と記録媒体Mとの接触面積が小さくなるようにその上限が定められ得る。
図5は、記録媒体Mの搬送状態を説明する図である。
図2に示したように、搬送ベルト224は、記録媒体Mが載置される範囲では、搬送方向に対して一方の側に傾いた方向に移動する。記録媒体Mは、この搬送ベルト224が当該記録媒体Mと接触する面における周回移動方向(図2における左斜め下方)に従って、筐体221の一方の側面(図2における下方側の側面)に当たるように移動する。この一方の側の側面は、搬送方向に対して平行に平坦かつ記録媒体Mの摺動に対して抵抗が小さく、すなわち、記録媒体Mを搬送方向に沿って誘導可能に形成されている。図5(a)に示すように、記録媒体Mが搬送方向について傾いた状態で下方側側面から離隔して保温室22に受け渡された場合でも、図5(b)に示すように、筐体221の内部で当該記録媒体Mが搬送されながら回転し、記録媒体Mの側面がこの側面に押し当てられ、滑りながら搬送方向に移動していく。そして最終的には、図5(c)に示すように、記録媒体Mは、搬送方向に沿った向きで、その位置が下方側側面位置にそろった状態で温度調節部20から送出されることになる。
図6は、インクジェット記録装置1で実行される温度調節設定処理の制御部50による制御手順を示すフローチャートである。
この温度調節設定処理は、画像記録動作に係るジョブを取得した場合に開始される。
温度調節設定処理が開始されると、制御部50(主制御部51のCPU511)はジョブの設定データを取得して読み出す(ステップS101)。また、制御部50は必要に応じて載置トレイ11にセットされている記録媒体の種別に係る設定データを取得する。
制御部50は、温度設定513aを参照して、記録媒体Mの種別(材質)及び厚さに応じた加熱ローラー21の加熱温度、すなわち、加熱ヒーター211のオンオフ設定条件を定める(ステップS102)。制御部50は、使用されるインクの種別(色)なども考慮することができる(以下のステップS103、S104についても同様である)。カラー画像の記録などで複数色のインクが用いられる場合には、全体として最適な加熱温度が定められる。制御部50は、温度設定513aを参照して、記録媒体Mの種別(材質)及び厚さに応じた保温室22内の保温温度(設定温度範囲)、すなわち、保温ヒーター223のオンオフ設定条件を定める(ステップS103)。
制御部50は、温度設定513aを参照して、記録媒体Mの種別(材質)及び厚さに応じた搬送速度の制限設定(すなわち、記録媒体Mが保温室22を通過する通過時間)を定める(ステップS104)。搬送速度が記録媒体ごとに定められる場合には、制御部50は、記録媒体に応じた搬送速度を定める。通常の搬送速度が定められていて、記録媒体によっては当該通常の搬送速度より速い/遅い搬送速度の制限値がある場合には、制御部50は、当該制限値の有無を確認し、制限値がある場合にのみ、当該制限値に搬送速度を変更設定する。そして、制御部50は、温度調節設定処理を終了する。
温度調節設定処理後、制御部50は、加熱ヒーター211の温度や保温室22内の温度が所定の条件を満たしてから記録媒体の搬送動作及び記録動作が開始されるように制御することができる。また、記録媒体の搬送動作及び記録動作の開始前に、保温室22内の温度だけでなく、搬送ベルト224や狭持部225の内部温度も同様に設定温度で安定する程度の待機時間が設定されてもよい。
記録媒体の搬送動作及び記録動作の開始以降では、制御部50(主制御部51及び/又は加熱制御部53)は、温度センサー226の計測する温度(計測結果)に基づいて加熱ヒーター211及び保温ヒーター223のオンオフを制御する(動作する)ことで、記録媒体の加熱温度及び保温室22内の温度を設定温度範囲内に維持する。オンオフの制御は、従来周知の方法、例えば、PID制御などに基づいて行うことができる。また、加熱ヒーター211のオンオフ制御については、幅方向についての記録媒体Mからの放熱特性などの違いに基づいて、幅方向についての位置範囲ごとに異なる制御がなされてもよい。また、オンオフ制御においてPWM制御がなされることで、より細かくオン時間とオフ時間の割合が調整されてもよい。
図7は、図2(b)と同じ断面における保温室22の内部構造の変形例を示す断面図である。
図7(a)に示すように、複数の搬送ベルト224は、幅方向について同一位置範囲に設けられていてもよい。また、図7(b)に示すように、複数の搬送ベルト224は、搬送方向に沿って設けられていてもよい。また、複数の搬送ベルト224が搬送方向について同一位置範囲に重複して設けられていてもよい。また、図7(c)に示すように、複数の搬送ベルト224は、全体として搬送方向について連続的に設けられていなくても(断続的に設けられていても)よい。
図8は、インクジェット記録装置1の媒体供給部から搬送部31の上流部分にかけての構成の変形例を示す図である。
ここでは、媒体供給部10は、繰り出しローラー11aに巻回された連続した記録媒体Mtを温度調節部20に送出する。供出される記録媒体Mtとしては、連続紙や布帛などが挙げられる。この場合、記録媒体Mtは、各ローラー(例えば、媒体排出部40の図示略の巻き取りローラーなど)によって張力が維持された状態で搬送される。したがって、保温室22の内部には、支持板222、搬送ベルト224及び狭持部225が設けられておらず、記録媒体Mtは、保温室22の内部を空気以外に接触せずに通過する。この場合、保温室22の内部の空気温度を制御する保温ヒーター223は、筐体221の壁面などに取り付けられて(あるいは、底面に載置されて)設けられる。
このように、保温室22の内部において、記録媒体Mtは、設定温度の空気にのみ接触し、支持板222などを用いないことで、記録媒体Mtの温度むらの低減を阻み得る他の部材との接触を減らし、より温度が均等に制御される。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、記録媒体Mを搬送する搬送部31、搬送ベルト224、狭持部225及び搬送モーター227を含む媒体搬送部と、搬送される記録媒体Mに対してインクを吐出する記録動作部33と、記録動作部33により吐出されるインクが記録媒体Mに着弾する範囲よりも媒体搬送部による記録媒体Mの搬送方向について上流側で記録媒体Mを加熱する加熱ローラー21と、加熱ローラー21による加熱範囲より搬送方向について下流位置からインクが着弾する範囲より搬送方向について上流位置までの間で、記録媒体Mが通過する保温室22と、保温室22内の空気を所定の設定温度範囲内に保つ加熱制御部53及び保温ヒーター223を含む保温動作部と、を備える。
このように、加熱ローラー21による加熱後、保温室22の内部で温度分布を一様にならしながら所望の温度に収束させるので、記録媒体M内での温度分布のむらを低減させることができる。これにより、温度分布に起因する画質むらなどを低減させ、より安定した一様な画質の画像を得ることができる。特に、保温室22内では、記録媒体Mや搬送ベルト224の移動動作により空気が適度に対流する一方で、熱伝導で温度むらを生じさせないような細かい熱量供給の制御が不要なので、速やかに内部の温度分布が一様となり、記録媒体Mを安定して一様な温度分布に近づけることができる。また、保温室22では、特に、記録媒体Mの搬送方向についての温度むらの解消が可能であるが、同時に幅方向についての温度むらも解消される。
また、保温室22内には、凹凸を有する支持板222が設けられ、保温室22内に送入された記録媒体Mは、支持板222の凸部によって支持されながら保温室22を通過する。
保温室22の内部で空気以外との接触面積を小さく抑えることで熱伝導による記録媒体Mの局所的な熱移動を低減させ、記録媒体Mをむらの小さいより一様な温度分布に近づけることができる。
また、複数の凸部は、搬送対象とされる記録媒体Mの保温室22内での搬送面内で搬送方向及び当該搬送方向に直交する幅方向について、各々複数の位置に設けられている。すなわち、記録媒体Mに接触する支持板222の位置範囲を分散させることで、上述のように抑制した熱伝導による熱移動を更に分散させ、局所的な温度むらの発生を抑制することができる。
また、複数の凸部は、支持板222に千鳥格子状に設けられている。このように支持板222と記録媒体Mとの接触位置がほぼ一様に分布することで、記録媒体Mの温度むらの発生をさらに低減させることができる。
また、媒体搬送部は、保温室22内に送入された記録媒体Mの一部分が保温室22内で載置される搬送ベルト224と、搬送ベルト224を移動させて記録媒体Mを搬送方向に移動させる搬送モーター227と、を有する。搬送ベルト224は、搬送対象とされる記録媒体Mの搬送面内で搬送方向に直交する幅方向についての幅が当該記録媒体Mの幅よりも狭い。すなわち、搬送ベルト224と記録媒体Mとの接触面積を幅方向について狭く定めることで、確実に搬送動作がなされる範囲で搬送ベルト224と記録媒体Mとの間での局所的な熱移動を低減させ、記録媒体Mの温度むらの発生を抑制することができる。
また、媒体搬送部は、搬送ベルト224を複数有し、複数の搬送ベルト224のうち少なくとも一部は、幅方向について所定の一つの搬送ベルト224とは異なる範囲で、搬送される記録媒体Mのうちの一部が載置される。すなわち、搬送ベルト224の幅方向についての位置を分散させることで、既に低減されている記録媒体Mと搬送ベルト224との間の熱移動を更に幅方向に分散させる。これにより、記録媒体Mにおける幅方向についての温度むらの発生を更に低減させることができる。
また、搬送ベルト224との間で記録媒体Mを狭持する狭持部225を備え、当該狭持部225の外形は、記録媒体Mとの接触面が凸状の曲面である。このように、凸面で記録媒体Mを押さえることで、記録媒体Pを適切に搬送ベルト224に載置させて搬送方向に移動させる一方で、接触面積を小さくすることで、狭持部225と記録媒体Mとの間での局所的な熱移動を低減させ、記録媒体Mの温度むらを低減させる。また、曲面で接触させることで、記録媒体Mの表面に傷をつけない。
また、狭持部225は、回転可能に設けられた球体である。このように、記録媒体Mの移動に応じて狭持部225が回転することで、記録媒体Mとの間の摩擦を低減させ、確実に搬送方向に搬送させることができる。また、狭持部225が保温室22内で均等に保温されやすくなり、記録媒体Mの温度むらをより生じにくくすることができる。
また、狭持部225一つ当たりの記録媒体Mとの接触面積は、10mm以下である。
このように十分に小さい接触面積とすることで、狭持部225と記録媒体Mとの間の局所的な熱交換を十分に低減させることができる。これにより、記録媒体Mの温度むらをより効果的に低減させることができる。
また、搬送ベルト224が記録媒体Mと接触する部分の移動方向は、記録媒体Mの搬送方向に対して幅方向の所定の一方の側に傾いており、保温室22の当該一方の側の側面は、記録媒体Mを搬送方向に沿って誘導可能に形成されている。
これにより、記録媒体Mが正しい向き及び位置で加熱ローラー21から保温室22に送出されなくても、保温室22から正しい向き及び位置で記録動作部33によるインク着弾範囲に記録媒体Mを送出することができる。また、保温室22の内部において、搬送ベルト224や狭持部225との接触範囲が限られたものであっても確実に正確な向き及び位置で記録媒体を搬送することができる。
また、媒体搬送部は、保温室22の内部で空気以外に接触させずに記録媒体Mを通過させるようにしてもよい。このように、空気以外に接触させないことで、記録媒体Mにおける局所的な温度むらの発生をより確実に抑え、また、生じていた温度むらをより効果的に低減させることができる。
また、保温動作部は、温度センサー226を有し、当該温度センサー226の計測結果に基づいて加熱制御部53が保温ヒーター223の動作を制御することで、容易かつ適切に保温室22内の温度を適切に保つことができる。
また、保温動作部は、加熱ローラー21による記録媒体Mの加熱温度よりも低い設定温度範囲内となるように動作する。すなわち、一度加熱ローラー21により高温に加熱した記録媒体Mの温度を空気中に放熱させることで降下させながら適切な温度に収束させるので、温度制御が比較的容易かつ安定して行われ得る。
また、インクジェット記録装置1は、制御部50を備え、制御部50は、搬送対象の記録媒体Mの種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて設定温度範囲を定める。記録媒体の熱容量や熱伝導率は媒体の種別により異なり、また、インクの種別に応じて適切な記録媒体Mの温度が異なるので、このように記録媒体Mの種別やインクの種別などに応じて収束させる温度範囲を各々定めることで、最適の状態でインクを記録媒体Mに着弾させることができ、適切に均一な画質の画像を得ることができる。
また、制御部50は、搬送対象の記録媒体Mの種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて加熱ローラー21による記録媒体Mの加熱温度を定める。記録媒体Mの加熱段階で中心まで熱が伝わっていないなどの大きなむらがあったり、必要な温度まで上昇していない部分があったりするなどの場合には、保温室22のみで均一温度に収束させるのは難しくなるので、記録媒体の種別やインク種別に応じて予め適切な温度まで加熱することで、保温室22での温度のならしをより効果的に行うことができる。
また、制御部50は、搬送対象の記録媒体Mの種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて記録媒体Mの保温室22の通過時間を定める。記録媒体Mの熱伝導率が低かったり、厚紙がもちいられたりなどにより、記録媒体Mの全体で温度が適切な範囲に収束するのに時間を要する場合には、搬送速度を変更して温度が一様になってから保温室22からインク着弾範囲に送出されることで、より柔軟かつ確実に温度むらを解消して記録媒体M上に均質な画像を記録することができる。
また、制御部50は、媒体搬送部による記録媒体Mの搬送速度を定めることで通過時間を定める。これにより、物理的に保温室のサイズなどを変更するより容易に、確実な温度むらの解消を図ることができる。
また、加熱ローラー21は、表面が加熱され、記録媒体Mを狭持して当該記録媒体Mを加熱するローラー対を有する。このようにローラー対を用いることで、記録媒体Mを確実に搬送方向に搬送させつつ記録媒体Mの両面から均等に加熱を行うことができる。
また、記録動作部33は、紫外線の照射により定着するインクを吐出する。紫外線硬化型のインクでは、記録媒体Mの温度に応じて変化する濡れ率などに応じて光沢などが変化するので、このように一様かつ適切な温度で記録媒体Mをインク着弾範囲に供給可能とすることで、より適切に均一な所望の画質の画像を得ることができる。
また、記録動作部33は、温度変化に応じてゾル状態とゲル状態との間で相変化するインクを吐出する。このような相変化インクは温度管理が重要であるので、本発明を適用することで、所望の温度の記録媒体M上にインクを着弾させ、当該インクを適切な経過時間でゲル化させて定着させることができる。これにより、より適切に一様な画像を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、千鳥格子状に凸部が配置された支持板222を用いることとしたが、凸部が各々分離していなければならないわけではない。例えば、格子状に繋がった凸部が設けられていてもよい。
また、凸部の配置は周期的である必要はなく、ランダムな分布などであってもよい。また、十分に熱移動が抑えられる程度の数や面積であれば、分布に多少のむらがあっても問題はない。
また、記録媒体が連続したものでなくても、保温室22の長さとの関係で搬送ベルト224を用いずに記録媒体を保温室22内で搬送させてもよい。例えば、ローラーにより直接記録媒体Mを移動させてもよい。
また、搬送ベルト224は、搬送方向について複数設けられていなくてもよい。例えば、単一の搬送ベルトが保温室内で搬送方向について斜め方向に設けられていてもよい。
また、搬送ベルト224のみで記録媒体が確実に搬送可能であれば、支持板222や狭持部225の少なくとも一方がなくてもよい。
また、反対に、連続的な記録媒体を用いる場合でも支持板222などが設けられていてもよい。
また、支持板222がある場合でも、保温ヒーター223は、支持板222の内部に設けられる必要はない。また、温度センサー226は、空気の温度を計測せず、支持板222の適切な箇所の温度や、筐体221の壁面の温度などを計測してもよい。
また、上記実施の形態では、記録媒体の種別に応じて各種設定を行い、これに加えてインクの種別を考慮してもよいこととしたが、反対に、インクの種別のみを考慮して設定温度範囲などの各種設定を行ってもよい。
また、上記実施の形態では、加熱ローラー21としてローラー対で記録媒体Mを上下から狭持して加熱を行うこととしたが、略均等に加熱が可能であれば、上面の加熱と下面の加熱のタイミングが異なっていてもよいし、あるいは、一方の面からのみ加熱がなされてもよい。
また、上記実施の形態では、紫外線硬化型かつゾル状態とゲル状態の間で相変化するインクを用いることとして説明したが、いずれか一方であってもよいし、いずれでなくてもよい。水溶性のインクなどであってもよい。
また、上記実施の形態では、記録媒体Mの搬送速度を変化させることで保温室22の通過時間を変更することとしたが、保温室22の長さ自体を変更可能としてもよい。
また、上記実施の形態では、予め定められた記録媒体Mの記録可能幅にわたって一度にインクを吐出可能なラインヘッドを有する記録動作部33について説明したが、記録媒体の幅方向についてインク着弾のタイミングのずれが少ない、すなわち、走査速度が十分速いものなどでは、インクジェットヘッドが走査されながら画像が記録されるスキャン型のインクジェット記録装置に本発明が適用されてもよい。
その他、上記実施の形態で示した構成、構造や配置、制御内容や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 インクジェット記録装置
10 媒体供給部
11 載置トレイ
11a 繰り出しローラー
12 媒体送出ローラー
20 温度調節部
21 加熱ローラー
211 加熱ヒーター
22 保温室
221 筐体
222 支持板
223 保温ヒーター
224 搬送ベルト
225 狭持部
226 温度センサー
227 搬送モーター
30 画像記録部
31 搬送部
311 搬送ベルト
312 駆動ローラー
313 従動ローラー
315 搬送モーター
321〜323 支持部
33 記録動作部
331 インクジェットヘッド
332 インク加熱部
333 吐出駆動部
34 定着部
341 紫外線照射部
35 読取部
351 撮像部
40 媒体排出部
41 排出トレイ
42 ガイドローラー
50 制御部
51 主制御部
511 CPU
512 RAM
513 ROM
513a 温度設定
52 搬送制御部
53 加熱制御部
54 ヘッド制御部
55 定着制御部
56 読取制御部
61 記憶部
62 入出力インターフェイス
63 表示・操作受付部
69 バス
M、Mt 記録媒体

Claims (20)

  1. 記録媒体を搬送する媒体搬送部と、
    搬送される記録媒体に対してインクを吐出する記録部と、
    前記記録部により吐出されるインクが記録媒体に着弾する範囲より前記媒体搬送部による当該記録媒体の搬送方向について上流側で前記記録媒体を加熱する加熱部と、
    前記加熱部による加熱範囲より前記搬送方向について下流位置から前記インクが着弾する範囲より前記搬送方向について上流位置までの間のみを囲い、前記記録媒体が通過する保温室と、
    前記保温室内の空気を所定の設定温度範囲内に保つ保温動作部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記保温室内には、凹凸を有する支持板が設けられ、
    前記保温室内に送入された記録媒体は、前記支持板の凸部によって支持されながら前記保温室を通過する
    ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 複数の前記凸部は、搬送対象とされる記録媒体の前記保温室内での搬送面内で前記搬送方向及び当該搬送方向に直交する幅方向について、各々複数の位置に設けられていることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 複数の前記凸部は、前記支持板に千鳥格子状に設けられていることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記媒体搬送部は、前記保温室内に送入された記録媒体の一部分が前記保温室内で載置される搬送部材と、当該搬送部材を移動させて前記記録媒体を前記搬送方向に移動させる搬送動作部と、を有し、前記搬送部材は、搬送対象とされる記録媒体の搬送面内で前記搬送方向に直交する幅方向についての幅が当該記録媒体の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記媒体搬送部は、前記搬送部材を複数有し、
    複数の前記搬送部材のうち少なくとも一部は、前記幅方向について所定の一つの搬送部材とは異なる範囲で、搬送される記録媒体のうちの一部が載置される
    ことを特徴とする請求項5記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記搬送部材との間で前記記録媒体を狭持する狭持部材を備え、
    当該狭持部材の外形は、前記記録媒体との接触面が凸状の曲面である
    ことを特徴とする請求項5又は6記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記狭持部材は、回転可能に設けられた球体であることを特徴とする請求項7記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記狭持部材一つ当たりの前記記録媒体との接触面積は10mm以下であることを特徴とする請求項7又は8記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記搬送部材が前記記録媒体と接触する部分の移動方向は、前記記録媒体の搬送方向に対して前記幅方向の所定の一方の側に傾いており、
    前記保温室の当該一方の側の側面は、前記記録媒体を前記搬送方向に沿って誘導可能に形成されている
    ことを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記媒体搬送部は、前記保温室の内部で空気以外に接触させずに記録媒体を通過させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記保温動作部は、温度計測部を有し、当該温度計測部の計測結果に基づいて動作することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  13. 前記保温動作部は、前記加熱部による前記記録媒体の加熱温度よりも低い前記設定温度範囲内となるように動作することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  14. 制御部を備え、
    前記制御部は、搬送対象の記録媒体の種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて前記設定温度範囲を定める
    ことを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  15. 制御部を備え、
    前記制御部は、搬送対象の記録媒体の種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて前記加熱部による前記記録媒体の加熱温度を定めることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  16. 制御部を備え、
    前記制御部は、搬送対象の記録媒体の種別及びインクの種別のうち少なくとも一つの条件に応じて記録媒体の前記保温室の通過時間を定めることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  17. 前記制御部は、前記媒体搬送部による前記記録媒体の搬送速度を定めることで前記通過時間を定めることを特徴とする請求項16記載のインクジェット記録装置。
  18. 前記加熱部は、表面が加熱され、前記記録媒体を狭持して当該記録媒体を加熱するローラー対を有することを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  19. 前記記録部は、紫外線の照射により定着するインクを吐出することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  20. 前記記録部は、温度変化に応じてゾル状態とゲル状態との間で相変化するインクを吐出することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
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