JP6971927B2 - リスペリドンハプテンへの抗体及びその使用 - Google Patents
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Description
本願は2012年8月21日に出願された米国仮特許出願第61/691,615号の
利益を主張するものである。
本発明は、イムノアッセイの分野、具体的には、リスペリドンの検出のためにイムノア
ッセイに使用することができるリスペリドンに結合する抗体に関する。
している(van Os,J.;Kapur,S.「Schizophrenia」La
ncet 2009,374,635〜645)。治療の主な目的は、精神病の症状から
持続的寛解を達成し、再発のリスク及び影響を低減し、患者の機能及び全体的な生活の質
を向上することである。統合失調症に罹患している多くの患者は、抗精神病薬の投薬によ
り症状の安定を得ることができるにもかかわらず、投薬の順守不足が、連日投与した経口
投薬による再発の一般的な理由である。非順守の結果を調査するいくつかの研究(Abd
el−Baki,A.;Ouellet−Plamondon,C.;Malla,A.
「Pharmacotherapy Challenges in Patients
with First−Episode Psychosis」Journal of
Affective Disorders 2012,138,S3〜S14)は、処方
されたように薬物治療を行わない統合失調症に罹患している患者は再発、入院、及び自殺
の割合がより高く、死亡率が増加することを示している。統合失調症に罹患している患者
の40〜75%が連日経口投与のレジメンに従うことが困難であることが推測される(L
ieberman,J.A.;Stroup,T.S.;McEvoy,J.P.;Sw
artz,M.S.;Rosenheck,R.A.;Perkins,D.O.;Ke
efe,R.S.E.;Davis,S.M.;Davis,C.E.;Lebowit
z,B.D.;Severe,J.;Hsiao,J.K.「Effectivenes
s of Antipyschotic Drugs in Patients wit
h Chronic Schizophrenia」New England Jour
nal of Medicine 2005,353(12),1209〜1223)。
神病薬を含む薬物の血清又は血漿濃度の定量化である。そのようなモニタリングは、例え
ば、薬物治療レジメンに従わない、治療用量に達していない、治療用量で反応していない
、準最適な忍容性を有する、薬物動態学的な薬物−薬物相互作用を有する、又は不適切な
血漿濃度をもたらす異常代謝を有する、患者の識別を可能にする。抗精神病薬を吸収、分
配、代謝、及び排出する患者の能力において、考慮すべき個人の変動性がある。そのよう
な差は、併発症、年齢、併用薬、又は遺伝的特徴により生じ得る。異なる薬物製剤はまた
、抗精神病薬の代謝にも影響を及ぼし得る。TDMは、個々の患者に対する用量の最適化
を可能にし、治療結果及び機能結果を向上する。TDMは、処方する医師が、処方した投
与量の順守及び有効な血清濃度の達成を確実にすることを更に可能にする。
は質量分析法検出による液体クロマトグラフィー(LC)の使用、及びラジオイムノアッ
セイを伴う(例えば、Woestenborghs et al.,1990「On t
he selectivity of some recently develope
d RIA’s」in Methodological Surveys in Bio
chemistry andAnalysis 20:241〜246.Analysi
s of Drugs and Metabolites,Including Ant
i−infective Agents、Heykants et al.,1994「
The Pharmacokinetics of Risperidone in H
umans:A Summary」,J Clin Psychiatry 55/5,
suppl:13〜17、Huang et al.,1993「Pharmacoki
netics of the novel anti−psychotic agent
risperidone and the prolactin response
in healthy subjects」,Clin Pharmacol Ther
54:257〜268を参照のこと)。ラジオイムノアッセイは、リスペリドン及びパ
リペリドンのうちの1つ又はその両方を検出する。米国特許第8,088,594号にお
いて、Salamoneらは、リスペリドン及びパリペリドンの両方を検出するが、薬理
学的に不活性な代謝産物を検出しない抗体を使用した、リスペリドンに対する競合的イム
ノアッセイを開示する。競合的イムノアッセイに使用される抗体は、特定の免疫原に対し
て開発されている。ID Labs Inc.(London,Ontario,Can
ada)は、別の抗精神病薬であるオランザピンのためのELISAを市販しており、こ
れもまた、競合形式を使用する。使用説明書は、アッセイがスクリーニングのために設計
され、法医学又は研究での使用を意図するが、特に、治療での使用を意図しないことを示
す。この説明書は、全ての陽性サンプルがガスクロマトグラフィー/質量分析法(GC−
MS)で確認されるべきであることを推奨し、使用される抗体がオランザピン及びクロザ
ピンを検出することを示す(ID Labs Inc.,「Instructions
For Use Data Sheet IDEL−F083」,Rev.Date A
ug.8,2011を参照のこと)。一部のこれらの方法、即ち、HPLC及びGC/M
Sは、高価かつ労働集約的であり得、一般的に、適切な設備を有する大規模な又は特殊な
研究室内でのみ行われる。
ことができ(その結果、個々の患者に対する治療をより迅速に調整することができる)、
及びLC若しくはGC/MS設備を欠いている、又は迅速な試験結果を必要とする他の医
療機関において行うことができる方法が必要である。
ートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体により結合されるエピトープと
同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体又はその結合断片に関する。
ここで、
Zは、
−N(R4)−、−O−、−S−、−ヘテロアルキル−からなる群から選択され、
R4は、H、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、又は置換若しくは非置換
アリール基であり、
Yは、有機スペーサ基であり、
Gは、担体に結合することができる官能性連結基であり、
pは、0又は1であり、
rは、1、2、3、4、又は5であり、
mは、1、2、3、4、又は5であり、
nは、1、2、3、4、又は5である。
産生される、5−5及び5−9に指定される抗体、並びに式IVを有する化合物に対して
産生される、2A−5に指定される抗体である。他の好適な免疫原は、式V及びVIを有
する化合物である。
装置は、ポイントオブケア分析を提供する側方流動アッセイ装置である。
)抗体産生のための宿主細胞を選択すること、及び(ii)宿主に、式Iの化合物と免疫
原性担体とのコンジュゲートを接種することを含み、この宿主が、リスペリドンに結合す
る抗体を産生する。リスペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができる
ハイブリドーマ細胞株を産生する方法が、更に提供される。本方法は、(i)抗体産生の
ための宿主を選択すること、(ii)宿主に、式Iの化合物と免疫原性担体とのコンジュ
ゲートを接種すること、(iii)接種された宿主由来の細胞株を、連続的に分裂してい
る細胞と融合させて、リスペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができ
る融合細胞を作製すること、及び(iv)ハイブリドーマ細胞株を得るために、融合細胞
をクローニングすることを含む。
)サンプルを、検出可能なマーカーで標識された本発明に従う抗体と接触させることであ
って、標識された抗体とサンプル中に存在するリスペリドンとが、標識された複合体を形
成するように、当該接触をさせること、及び(ii)サンプル中のリスペリドンを検出す
るために、標識された複合体を検出することを含む。
る。本方法は、(i)サンプルを、本発明に従う抗体と、リスペリドン又はリスペリドン
の競合的結合パートナーとに接触させることであって、抗体及びリスペリドン又はその競
合的結合パートナーのうちの1つが、検出可能なマーカーで標識され、サンプル中のリス
ペリドンが、抗体への結合に対して、リスペリドン又はその競合的結合パートナーと競合
するように、当該接触をさせること、及び(ii)サンプル中のリスペリドンを検出する
ために、標識を検出することを含む。
業者に明白となるであろう。
アッセイキット及びアッセイ装置を提供する。また、抗体を産生する方法及び抗体を産生
することができるハイブリドーマ細胞株を産生する方法も提供する。競合的イムノアッセ
イ方法を含む、サンプル中のリスペリドンを検出する方法が更に提供される。
疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体によ
り結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体又は
その結合断片を目的とする。
ここで、
Zは、
−N(R4)−、−O−、−S−、−ヘテロアルキル−からなる群から選択され、
R4は、H、アルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、又は置換若しくは非置換
アリール基であり、
Yは、有機スペーサ基であり、
Gは、担体に結合することができる官能性連結基であり、
pは、0又は1であり、
rは、1、2、3、4、又は5であり、
mは、1、2、3、4、又は5であり、
nは、1、2、3、4、又は5である。
と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体
により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体
又はその結合断片を目的とし、式中、
R1は、H又はOHであり、
R2は、O(CH2)rNH2、
ここで、
Zは、Oであり、
Yは、有機スペーサ基であり、
Gは、担体に結合することができる官能性連結基であり、
pは、0又は1であり、
rは、1、2、3、4、又は5であり、
mは、1、2、3、4、又は5であり、
nは、1、2、3、4、又は5である。
と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体
により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体
又はその結合断片を目的とし、式中、
R1は、H又はOHであり、
R2は、O(CH2)rNH2、
ここで、
Zは、O(CH2)rNHであり、
Yは、有機スペーサ基であり、
Gは、担体に結合することができる官能性連結基であり、
pは、0又は1であり、
rは、1、2、3、4、又は5であり、
mは、1、2、3、4、又は5であり、
nは、1、2、3、4、又は5である。
と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体
により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体
又はその結合断片を目的とし、式中、
R1は、H又はOHであり、
R2は、O(CH2)rNH2、
ここで、
Zは、O(CH2)rNHであり、
Yは、有機スペーサ基であり、
Gは、担体に結合することができる官能性連結基であり、
pは1であり、
rは2であり、
mは、1、2、3、4、又は5であり、
nは、1、2、3、4、又は5である。
と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体
により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体
又はその結合断片を目的とし、式中、
R1は、H又はOHであり、
R2は、O(CH2)rNH2、
と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体
により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体
又はその結合断片を目的とし、式中、
R1は、H又はOHであり、
R2は、O(CH2)rNH2又は
化合物と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)
の抗体により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離され
た抗体又はその結合断片を目的とする。
の化合物と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i
)の抗体により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離さ
れた抗体又はその結合断片を目的とする。
と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体
により結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体
又はその結合断片を目的とする。
免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体に
より結合されるエピトープと同じであるエピトープに対して競合する、単離された抗体又
はその結合断片を目的とする。
物から選択される化合物と免疫原性担体とのコンジュゲートに応答して産生される。
ュゲートの更なる詳細は、以下の「化合物、コンジュゲート、及び免疫原」と題する項に
提供される。
る。好ましくは、アッセイ装置は、側方流動アッセイ装置である。アッセイキット及びア
ッセイ装置の更なる詳細は、以下の「アッセイキット及び装置」と題する項に提供される
。
)抗体産生のための宿主細胞を選択すること、及び(ii)宿主に、式Iの化合物と免疫
原性担体とのコンジュゲートを接種することを含み、この宿主は、リスペリドンに結合す
る抗体を産生する。更なる実施形態において、本方法において使用されるコンジュゲート
は、式VII、式VIII、式IX、及び式Xの化合物から選択される化合物と免疫原性
担体とのコンジュゲートであり得る。本発明の抗体の産生における更なる詳細は、以下の
「抗体」と題する項に提供される。
胞株を産生する方法が、更に提供される。本方法は、(i)抗体産生のための宿主を選択
すること、(ii)宿主に、式Iの化合物と免疫原性担体とのコンジュゲートを接種する
こと、(iii)接種された宿主由来の細胞株を、連続的に分裂している細胞と融合させ
て、リスペリドンに結合するモノクローナル抗体を産生することができる融合細胞を作製
すること、及び(iv)ハイブリドーマ細胞株を得るために、融合細胞をクローニングす
ることを含む。更なる実施形態において、本方法において使用されるコンジュゲートは、
式VII、式VIII、式IX、及び式Xの化合物から選択される化合物と免疫原性担体
とのコンジュゲートであり得る。本発明に従うハイブリドーマの産生の更なる詳細は、以
下の「抗体」と題する項に提供される。
)サンプルを、検出可能なマーカーで標識された本発明に従う抗体と接触させることであ
って、標識された抗体とサンプル中に存在するリスペリドンとが、標識された複合体を形
成するように、当該接触をさせること、及び(ii)サンプル中のリスペリドンを検出す
るために、標識された複合体を検出することを含む。本発明に従うリスペリドンを検出す
る方法の更なる詳細は、以下の「イムノアッセイ」と題する項に提供される。
る。本方法は、(i)サンプルを、本発明に従う抗体と、リスペリドン又はリスペリドン
の競合的結合パートナーとに接触させることであって、抗体及びリスペリドン又はその競
合的結合パートナーのうちの1つが、検出可能なマーカーで標識され、サンプル中のリス
ペリドンが、抗体への結合に対して、リスペリドン又はその競合的結合パートナーと競合
するように、当該接触をさせること、及び(ii)サンプル中のリスペリドンを検出する
ために、標識を検出することを含む。本発明に従うリスペリドンを検出する競合的イムノ
アッセイ方法の更なる詳細は、以下の「イムノアッセイ」と題する項に提供される。
つ以上の検体の検出を伴う。好ましくは、1つ以上の検体は、リスペリドン以外の抗精神
病薬、より好ましくは、リスペリドン以外の抗精神病薬は、アリピプラゾール、パリペリ
ドン、クエチアピン、オランザピン、及びその代謝産物からなる群から選択される。
を検出するためのアッセイにおいて使用することができる。そのような検出は、治療薬物
モニタリングが、それらの利益の全てを可能にする。抗精神病薬のレベルの検出は、多く
の目的のために有用であり得、これらのそれぞれは、本発明の別の実施形態を表し、処方
された治療薬の患者の順守又は服薬遵守の判定、患者が経口抗精神病薬レジメンから持続
性のある注入可能な抗精神病薬レジメンに切り替えるべきかどうかを判定するための決定
ツールとしての使用、有効又は安全な薬物レベルの到達又は維持を確実にするために、経
口又は注入可能な抗精神病薬の用量レベル又は投薬間隔を増加させるべきか、又は減少さ
せるべきかどうかを判定するための決定ツールとしての使用、最小のpKレベルの到達の
証拠を提供することによる抗精神病薬の開始における補助となるものとしての使用、複数
の製剤中又は複数の源からの抗精神病薬の生物学的同等性を判定するための使用、多剤投
与及び潜在的な薬物−薬物相互作用の影響を評価するための使用、並びに患者が臨床治験
から除外されるべきか、又は含まれるべきかの指標、及び臨床治験の投薬要件の順守のそ
の後のモニタリングにおける補助となるものとしての使用が含まれる。
化合物、コンジュゲート、及び免疫原に関して、以下の略語が使用される:AMASは
N−(α−マレイミドアセトキシ)スクシンイミドエステル;BTGはウシサイログロブ
リン;Bu3Nはトリブチルアミン;DCCはジクロロヘキシルカルボジイミド;DCM
はジクロロメタン;DIEAはジイソプロピルエチルアミン;DMFはN,N−ジメチル
ホルムアミド;EDTAはエチレンジアミンテトラ酢酸;KLHはキーホールリンペット
ヘモシアニン;SATAはN−スクシンイミジルS−アセチルチオアセテート;TEAは
トリエチルアミン;THFはテトラヒドロフラン;TFAはトリフルオロ酢酸;Et3N
はトリエチルアミン;TBDMSはt−ブチルジメチルシリル;DICはジイソプロピル
カルボジイミド;DMAPはN,N−ジメチル−4−アミノピリジン;EDCは1−エチ
ル−3(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩;NHSはN−ヒドロキシ
スクシンイミド;TFPはテトラフルオロフェニル;PNPはp−ニトロフェニル;TB
TUはO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロ
ニウムテトラフルオロボレート;HOBTはN−ヒドロキシベンゾトリアゾール;DEP
BTは3−(ジエトキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトラジン−4(3H)
−オン;BOP−Clはビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホン酸クロリド
;DTTはジチオエリトリトール。
を指す。代表的なコンジュゲートには、式Iの化合物等の小分子を、担体又はポリアミン
ポリマー、特にタンパク質等の大分子と一緒に接合することにより形成されるものが含ま
れる。コンジュゲートにおいて、小分子は、大分子上の1つ以上の活性部位で接合するこ
とができる。
ることはできないが、抗体と反応するタンパク質を含まない物質である。抗体は、高分子
量の免疫原性担体にハプテンを結合し、この結合した生成物、即ち、免疫原をヒト又は動
物対象に注射することにより形成される。
を指す。
と1つ以上の位置で結合し、それにより、これらのハプテンと結合し得る抗体の産生を可
能にするタンパク質である。免疫原性担体物質の例としては、タンパク質、糖タンパク質
、複合ポリアミノ−多糖類、粒子、及び外来物質として認識され、結果として宿主から免
疫学的な応答を誘発する核酸が挙げられるが、これらに限定されない。ポリアミノ−多糖
類は、この調製に関して知られている従来の手段のいずれかを使用して多糖類から調製さ
れ得る。
々な型のタンパク質が、免疫原性担体として使用され得る。例示的なタンパク質には、ウ
シ血清アルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン、卵オボアルブミン、ウシチログ
ロブリン、第V画分ヒト血清アルブミン、ウサギアルブミン、カボチャ種子グロブリン、
ジフテリア毒素、テタヌス毒素、ボチリヌス毒素、サクシニル化タンパク質、及びポリリ
シン等の合成ポリ(アミノ酸)が含まれる。
により構築された、高分子量のポリマーである。多糖類の例は、デンプン、グリコーゲン
、セルロース、アラビアガム等の炭水化物ガム、寒天等である。多糖類はまた、ポリ(ア
ミノ酸)残基及び/又は脂質残基も含有する。
ンジュゲートされているポリ(核酸)であり得る。
も約0.02マイクロメートル(μm)で約100μm以下、通常、約0.05μm〜1
0μmである。粒子は、最適には水に近似する密度、一般に約0.7〜1.5g/mLの
、有機又は無機の膨張可能又は非膨張可能な多孔質又は非多孔質の粒子であり得、透明、
部分的透明、又は不透明な材料から構成され得る。粒子は、細胞及び微生物等の生物学的
材料であり得、非限定的な例として、赤血球、白血球、リンパ球、ハイブリドーマ、スト
レプ卜コッカス属、スタヒロコッカスアウレウス、大腸菌、及びウイルス等が挙げられる
。粒子はまた、有機及び無機ポリマー、リポソーム、ラテックス、リン脂質小胞、又はリ
ポタンパク質からも構成され得る。
子を指す。
する化学化合物を指すが、類似体の炭素鎖は、参照化合物の鎖よりも長い又は短い。
なシグナルを生成する又は誘発されて生成することができる任意の分子である。標識は、
検体、免疫原、抗体、受容体等の別の分子、又はリガンド等の受容体に結合することがで
きる分子、特にハプテン又は抗体にコンジュゲートさせることができる。標識は、連結又
は架橋部分により直接的又は間接的に結合させることができる。標識の非限定的な例とし
ては、放射能アイソトープ(例えば、125I)、酵素(例えば、β−ガラクトシダーゼ、
ペルオキシダーゼ)、酵素断片、酵素基質、酵素阻害剤、コエンザイム、触媒、フルオロ
フォア(例えば、ローダミン、フルオレセインイソチオシアネート、若しくはFITC、
若しくはDylight 649)、染料、化学発光物質及び発光物質(例えば、ジオキ
セタン、ルシフェリン)、又は増感剤が挙げられる。
免疫原、標識、又は結合パートナー等の2つ以上の部分構造体を接続する化学構造の部分
を指す。これらのスペーサ基は、一般的に存在する原子からなり、有機化合物に一般的に
見られる方法で組み立てられるため、「有機スペーサ基」として称され得る。スペーサを
組み立てるために使用される化学的成分は、本出願において以下に記載される。好ましい
スペーサの中には、直鎖状又は分枝状の飽和又は不飽和炭素鎖がある。これらの炭素鎖は
また、鎖内に1つ以上のヘテロ原子、鎖内に又は鎖の末端で任意の炭素原子の1つ以上の
水素を置き換える1つ以上のヘテロ原子も含み得る。「ヘテロ原子」とは、酸素、窒素、
リン、及び硫黄からなる群から選択される炭素以外の原子を意味し、この窒素、リン、及
び硫黄原子は、任意の酸化状態で存在し得、炭素若しくはそれらに結合する他のヘテロ原
子を有し得る。スペーサはまた、鎖の一部として、又は鎖の中の原子のうちの1つの上の
置き換えとして環式又は芳香族基も含み得る。
基の内部の鎖の原子の数は、接続されている部分構造体の間の最短経路に沿って水素以外
の原子の数を計数することにより決定される。好ましい鎖の長さは、1〜20個の原子で
ある。
体等)を用いて、ハプテンのコンジュゲートを生成するために共有化学結合の形成を通し
て、ハプテン部分を別の部分に連結し得る利用可能な反応部位を提供するために使用され
得る。ハプテンは、このようにして、ビオチン等の部分に連結して、競合的結合パートナ
ーを形成し得る。
抗体形成プロセスの最適化のために免疫化される動物又はヒトの免疫系への提示のために
担体とは異なる距離を有するハプテンを結合させることができる。ハプテン分子中の異な
る位置への結合により、抗体認識に影響を及ぼす免疫系にハプテン上の特定部位を示す機
会を与える。スペーサは、水性培地中でより可溶性であるハプテン誘導体を作製するため
に親和性可溶化基を含み得る。親水性可溶化基の例としては、ポリオキシアルキルオキシ
基、例えば、ポリエチレングリコール鎖、ヒドロキシル基、カルボキシレート基、及びス
ルホネート基が挙げられるが、これらに限定されない。
る種を指す。用語「求電子性基」又は「求電子剤」は、求電子剤から電子対を受容して、
反応において化学結合を形成する種を指す。
子又は原子群の置換を指す。置換基の非限定的な例には、ハロゲン原子、アミノ基、ヒド
ロキシ基、カルボキシ基、アルキル基、アリール基、ヘテロアルキル基、ヘテロアリール
基、シアノ基、アルコキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、及びケトン基が挙げられる。
の直鎖及び分枝鎖ラジカルを指し、具体的には、飽和の任意の程度又はレベルを有するラ
ジカルを含むことが意図される。アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル
、ノニル、デシル、ウンデシル、及びドデシルが挙げられるが、これらに限定されない。
単環式又は二環式の炭化水素環ラジカルを指す。アルキル置換基は、任意に、環上に存在
し得る。例としては、シクロプロピル、1,1−ジメチルシクロブチル、1,2,3−ト
リメチルシクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘキセニルが挙げられる。
つ以上のヘテロ原子は鎖内又は鎖の末端で任意の炭素原子に1つ以上の水素を置換する。
も第1級又は2級アミノ基を指す。
素原子の直鎖及び分枝鎖ラジカルを指す。例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ
、イソプロポキシ、及びブトキシが挙げられるが、これらに限定されない。
くとも1つのアルコキシ基を指す。
1つの硫黄基を指す。硫黄基は、いずれかの酸化状態であり得、スルホキシド、スルホン
、及び硫酸塩を含む。
、又はアラルキルカルボキシレートエステルが含まれる。
ボニル基を有する基を指す。
ジカルを指し、これらの任意の環は、N、O、又はSから選択される1〜4個のヘテロ原
子からなり得、窒素及び硫黄原子は、許容されるいずれかの酸化状態で存在し得る。例と
しては、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル
、フリル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、ピラジニ
ル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、キノリニル、チアゾリル、及びチ
エニルが挙げられる。
カルを指す。アルキル置換基は、任意に、環上に存在し得る。例としては、フェニル、ビ
フェニル、及びナフタレン(napththalene)が挙げられる。
は、ベンジル、フェニルエチル、又は2−ナフチルメチルが挙げられる。
ルキル、ヘテロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリールである。「アシル
化剤」は、分子に−C(O)Ra基を添加する。
クロアルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、アリール、アラルキル、及びヘテロアリ
ールである。「スルホニル化剤」は、分子に−S(O)2Ra基を添加する。
な方法により調製され得る。このスペーサは、ハプテンと担体との選択的な逐次反応を可
能にするようにいずれかの末端で基と特異的に官能化されるか又は活性化される分子を使
用して形成され得るが、同じ反応性部分は、両末端でも使用され得る。ハプテンと担体に
結合されるべき官能性連結基との反応のために選択される基は、ハプテンとハプテンが結
合される担体の官能性基の種類により判定される。スペーサ並びにハプテン及び担体への
結合の方法としては、Brinkley,M.,A.,Bioconjugate Ch
em.1992,3:2〜13,Hermanson,Greg T.,Bioconj
ugate Techniques,.Academic Press,London,
Amsterdam,Burlington,MA,USA,2008及びThermo
Scientific Pierce Crosslinking Technica
l Handbook;Thermo Scientific 3747 N Meri
dian Rd,Rockford,IL USA 61101,ph 800−874
−3723、又はhttp://www.piercenet.com/からダウンロー
ド若しくはハードコピーの要求で利用可能、及びその中の参考文献により記載されるもの
が挙げられるが、これらに限定されない。スペーサ基の形成のための多くの特異的に活性
化された分子は、供給メーカー、例えば、Thermo Scientificから市販
されている。
プテン上のアミンとハロゲン化アシル又は活性エステルを担持するスペーサ構築ブロック
との反応が含まれる。「活性エステル」は、安定した連結を形成する緩やかな条件下で、
求核基、例えば、アミノ基との反応を行うエステルとして定義される。安定した連結は、
例えば、その後の合成工程、免疫原としての使用、又は生化学的アッセイにおいて、更な
る使用の条件下で、無傷の状態のままでいるものとして定義される。安定した連結の好ま
しい例は、アミド結合である。活性エステル及び形成の方法は、Benoiton,N.
L.,in Houben−Weyl,Methodsof Organic Chem
istry,Thieme Stuttgart,New York,vol E22
section 3.2:443及びBenoiton,N.L.,Chemistry
of Peptide Synthesis,Taylor and Francis
,NY,2006により記載される。好ましい活性エステルとしては、p−ニトロフェニ
ルエステル(PNP)、N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(NHS)、及びテトラ
フルオロフェニルエステル(TFP)が挙げられる。ハロゲン化アシルは、当業者に知ら
れている多くの方法、例えば、カルボン酸と塩化チオニル又は塩化オキサリルとの反応に
より調製され得る、Fieser,L.F.and Fieser,M.Reagent
s for Organic Synthesis,John Wiley and S
ons,NY,1967及びその中の参考文献を参照のこと。これらは、Wu et.a
l,Organic Letters,2004,6(24):4407により記載され
る活性二官能性スペーサにも使用され得るp−ニトロフェニルエステル(PNP)等の他
の活性エステルに変換され得る。N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルは、
非プロトン性溶媒中のトリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基の
存在下で、国際公開第WO2012012595号の実施例35に記載される無水条件下
で、N,N−ジスクシンイミジルカーボネート(CAS 74124−79−1)と化合
物のカルボン酸との反応により、あるいは、無水条件下で、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド及びジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)又は他の脱水剤を使用することにより
調製され得る。テトラフルオロフェニルエステル(TFP)は、非プロトン性溶媒中のト
リエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基の存在下で、Wilbur
,et.al,Bioconjugate Chem.,2004,15(1):203
により報告される無水条件下で、カルボン酸と2,3,5,6−テトラフルオロフェニル
トリフルオロアセテートとの反応により調製され得る。当業者により、とりわけ、表1に
示されるスペーサが、既知の方法を使用して得ることができ、通常の反応条件の最適化の
ために使用するアミノを担持するハプテンに結合させることできることを認識されよう。
これらのスペーサは、担体におけるチオール基へのハプテンの結合を可能にする。
酸官能基の直接カップリングはまた、結合モードとして使用され得る。好ましい試薬は、
ペプチド合成において一般的に使用されるものである。ペプチドカップリング試薬として
は、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニ
ウムテトラフルオロボレート(TBTU,CAS #125700−67−6)(Pru
hs,S.,Org.Process.Res.Dev.2006,10:441を参照
のこと)、カルボジイミド脱水剤を含むN−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT,
CAS #2592−95−2)、例えば、N−N−ジシクロヘキシルカルボジイミド(
DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、又は1−エチル−3(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(EDC)(Konig W.,Geiger
,R.Chem.Ber.,1970,103(3):788を参照のこと)、3−(ジ
エトキシホスホリルオキシ)−1,2,3−ベンゾトラジン−4(3H)−オン(DEP
BT,CAS#165534−43−0)(Liu,H.et.al.,Chinese
Chemical Letters,2002,13(7):601を参照のこと)、
ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホニッククロリド(BOP−Cl,CA
S #68641−49−6)(Diago−Meseguer,J et.al.Sy
nthesis,1980,7:547〜51、及びBenoiton in Chem
istry of Peptide Synthesis,CRC Press,Boc
a Raton,FL,2005,Chapter 2により詳述されるもの、Adva
nced Automated Peptide Protein Technolog
ies(aapptec),6309 Shepardsville Rd.,Loui
sville KY 40228,ph 888 692 9111により提供される技
術告示、www.aapptec.com、及びその中の参考文献を参照のこと)等が挙
げられるが、これらに限定されない。これらの方法は、スペーサにハプテンを結合する安
定したアミド連結を形成する。既知の方法を使用して得ることができ、上に記載及び言及
される方法を利用する通常の反応条件の最適化のために使用するアミノを担持するハプテ
ンに結合させることできるスペーサの例を、表2に示すが、表2中のものに限定されない
。これらのスペーサは、担体におけるチオール基へのハプテンの結合を可能にする。
れ得、担体に結合することができる官能性連結基を形成する工程が含まれる。一般的な反
応スキームの下の例示的な例を参照のこと。
ミノ基、又はヒドロキシル基を有する場合、スペーサはまた、チオール基、アミン基、又
はヒドロキシル基のアルキル化により構成され得る。置換反応を行うことができる部分で
適切に置換される任意のアルキル基、例えば、ハロゲン化アルキル、又はp−トルエンス
ルホネート等のスルホン酸エステルは、スペーサを結合させるために使用され得る。アル
キル化反応の多くの例は、当業者には知られており、特定の例は、一般の化学文献におい
て見出され、通常の実験を通して最適化され得る。多くの参考文献によるアルキル化反応
の考察は、Chapter 10 of March’s Advanced Orga
nic Chemistry,Smith,M.B.,and March,J.,Jo
hn Wiley & sons,Inc.NY,2001において見出され得る。他の
連結はまた、求核部分、例えば、ハプテン上のアミンと、尿素を形成するためのイソシア
ネートとの反応、又はチオ尿素連結を形成するためのイソチオシアネートとの反応を使用
され得る、Li,Z.,et.al.,Phosphorus,Sulfur and
Silicon and the Related Elements,2003,17
8(2):293〜297を参照のこと。スペーサを、ヒドロキシル基を担持するハプテ
ンに結合させて、イソシアネート基との反応により、カルバメート又はウレタン連結を形
成し得る。スペーサは、ある末端上でイソシアネート官能性基と、担体と反応させること
ができる官能性連結基と特異的に活性化され得る、Annunziato,M.E.,P
atel,U.S.,Ranade,M.and Palumbo,P.S.,Bioc
onjugate Chem.,1993,4:212〜218を参照のこと。
には、ハロゲン化アルキル若しくは活性エステルとしてカルボン酸基の活性化が含まれ、
この例を表3に示し、この調製は、上述されており、続いて、アミド、ヒドラジド、ジア
シルヒドラジン、若しくはエステル連結を形成するために、スペーサ部分上でのアミノ(
−NH2−)、ヒドラジノ(−NH−NH2−)、ヒドラジド(−C(O)−NH−NH2
−)、又はヒドロキシル基(−OH)との反応、あるいはスペーサ部分上での又は上述さ
れるペプチドカップリング試薬及び/若しくはカルボジイミド脱水剤により担体上での直
接的な、アミノ基とのカルボン酸基の直接カップリングが含まれ、これらの例を表4及び
5に示す。活性化エステルの形成及びペプチドカップリング剤の使用のために上に言及さ
れる参考文献に見出される手順は、スペーサ構築ブロックへのカルボンサンを担持するハ
プテン、及び通常の反応条件の最適化のために使用する利用可能なアミノ基とのタンパク
質担体の結合のために使用され得る。
Journal of Organic Chemistry,1994,59(25)
:7616を参照のこと、
又は
011,52(28):8681を参照のこと。
スペーサ上でのヒドラジド基H2N−NH−C(O)−との反応が含まれるが、これに限
定されない方法を使用して、スペーサに結合させ得る、Chamow,S.M.,Kog
an,T.P.,Peers,D.H.,Hastings,R.C.,Byrn,R.
A.and Askenaszi,A.,J.Biol.Chem.,1992,267
(22):15916を参照のこと。担体上でのチオール基への結合を可能にする二官能
性ヒドラジドスペーサ基の例を表6に示す。
オールと反応し得る基を提供するために修飾されるものとする。担体基は、担体上のアミ
ノ基と、N−スクシンイミジルマレイミドアセテート(AMAS,CAS #55750
−61−3)、スクシンイミジルヨードアセテート(CAS# 151199−81−4
)との反応、又は担体へのハプテンの結合をもたらす反応を行い得る基を導入するために
、表1に示される二官能性スペーサ基のうちのいずれかによる、マレイミド官能性基を含
有する基の結合が含まれるが、これに限定されない、方法により修飾され得る。
できる任意の基であり得、担体上で多くの異なる基と反応し得る。官能性連結基は、好ま
しくは、担体上でアミノ基、カルボン酸基、若しくはチオール基、又はその誘導体と反応
し得る。官能性連結基の非限定的な例は、カルボン酸基、ハロゲン化アシル、活性エステ
ル(上で定義されるように)、イソシアネート、イソチオシアネート、ハロゲン化アルキ
ル、アミノ基、チオール基、マレイミド基、アクリル酸基(H2C=CH−C(O)−)
、又はビニルスルホン基H2C=CH−SO2−)である、Park,J.W.,et.a
l.,Bioconjugate Chem.,2012,23(3):350を参照の
こと。官能性連結基は、ハプテンと段階的に反応し得る特異的に活性化したスペーサ構築
ブロックの一部として存在し得、得られたハプテン誘導体は、担体と反応し得る。あるい
は、ハプテンは、その後の反応により官能性連結基に形質転換され得る前駆体基を担持す
るスペーサで誘導体化され得る。スペーサ上の官能性連結基がアミン又はカルボン酸基で
あるとき、担体上のカルボン酸基又はアミンとのカップリング反応は、これらの試薬につ
いて上で言及される参考文献の手順に従って、ペプチドカップリング試薬の使用を通して
直接行われ得る。
として使用され得、担体上でチオール基との交換を行い、混合ジスルフィド結合を形成し
得る、Ghetie,V.,et al.,Bioconjugate Chem.,1
990,1:24〜31を参照のこと。これらのスペーサは、アミンを担持するハプテン
と、ピリジルジスルフィド基を担持するスペーサに結合される活性エステルとの反応によ
り結合され得、これらの例には、表7に示されるものが含まれるが、これらに限定されな
い。
より直接、又はN−スクシンイミジルS−アセチルチオアセテート(SATA、CAS
76931−93−6)若しくはその類似体を含むチオール含有基で誘導体化した後、ヒ
ドロキシルアミンによりアセテート基を開裂し、ハプテン上での官能性連結基との反応の
ためにチオール基を曝露することにより、リシン残基のε−アミノ基が、結合のために使
用され得る。チオール基はまた、2−メルカプトエチルアミン、Bilah,M.,et
.al.,Bioelectrochemistry,2010,80(1):49を参
照のこと、ホスフィン試薬、Kirley,T.L.,Analytical Bioc
hemistry,1989,180(2):231を参照のこと、又はジチオエリトリ
トール(DTT,CAS 3483−12−3)Cleland,W.,Biochem
istry,1964,3:480〜482を参照のこと、が含まれるが、これらに限定
されない、緩和な還元試薬を用いて、タンパク質担体内でのジスルフィド結合の還元によ
り担体に導入され得る。
本発明に従う抗体を産生するために有用な化合物は、以下に記載される一般的な合成方
法に従って合成することができる。式(I)の化合物は、当業者に既知の方法により調製
することができる。以下の反応スキームは、本発明の代表的な実施例であるということの
みを意味し、本発明の限定であることは全く意味しない。
た出発化合物の使用を通して達成され得、この調製は、実施例1に記載される。N保護し
たハロアルキル誘導体によるアルキル化もまた、実施例1に記載される。鎖の長さが異な
るN保護したハロアルキル誘導体は、市販されているか、又は当業者には知られている標
準的な有機反応により作製され得る。rの好ましい値は、1〜5である。実施例1に記載
される脱保護は、更に精緻化して、更なるスペーサ原子を結合させ得るか、又は担体に直
接連結され得る、アミノ化合物を提供し得る。最終生成物においてヒドロキシル基を欠い
ているアミノ化合物の誘導体は、実施例3に記載されるように作製され得る。
ネートを使用し、Wang,J.,L.,et.al.,Bioorganic and
Med.Chem.Letters,2010,20:7159の方法を使用して達成
され得、これには、スキーム2に示されるように、DMF中のK2CO3を使用し、続いて
、水性THF中のNaOHにより加水分解して、担体に直接結合させ得るか、又は更に精
緻化して、スペーサ部分を延在させ得るカルボキシ基で終端するチオアルキル連結を担持
するハプテンの類似体を提供し得る。また、米国特許第20110245224号の中間
体535を作製するために使用される方法に従って、スキーム2に示されるように、アミ
ンによるアルキル化を行ってもよい。スキーム2のアミノアルキル又はチオアルキル類似
体(R1がOH又はHである)の変形は、熟練した科学者による上述の参考文献に教示さ
れる通常の化学手順の最適化により作製され得る。
シリル保護アルコールである)は、担体への結合に対して、官能性連結基を担持する基の
導入部位であり得る。フェノール性化合物は、スキーム3に示され、米国特許第2006
0251592号に記載されるように、無水コハク酸と直接反応させて、カルボキシを担
持する中間体を得られ得るか、又はスキーム4に示されるように、本開示の他の箇所に提
供されるAnnunziatoの参考文献に従って、イソシアネート二官能性スペーサと
反応させて、チオール反応性官能性リンカーを担持するハプテンを得られ得る。その後の
実施例に記載されるように、R1がシリル保護アルコールである場合、脱保護が必要とさ
れる。
テンが、どのようにしてマレイミド基で更に官能化され得るかを示す。マレイミドは、当
該技術分野において既知の任意の方法により導入され得る。例えば、ジクロロメタン等の
溶媒中のN−マレオイル置換アルキルアミノ酸と、ジイソプロピルエチルアミン及びジエ
チルシアノホスホネート等のカップリング試薬との反応により、ハプテン上にマレイミド
で官能化されたスペーサを得る。トリブチルアミン等の塩基の存在下で、室温で約1時間
、リスペリドン由来アミンと、DMF等の溶媒中の2,5−ジオキソピロリジン−1−イ
ル2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)アセテート
等のアルキル−マレイミドで官能化された基との反応により、マレイミドで官能化された
スペーサを有するハプテンを産生する。
との反応により、アルキルアミン基で終端するスペーサを有するハプテンは、精緻化され
得る。THF等の溶媒中、室温で一晩、この反応は行われ得る。
にコンジュゲートされ得る。N−スクシンイミジルS−アセチルチオアセテート(SAT
A)によるε−窒素のアシル化、続いて、ヒドロキシルアミンによるS−アセチル基の加
水分解によるタンパク質リシン残基の活性化により、求核スルフヒドリル基を生成する。
スルフヒドリルで活性化したタンパク質とマレイミドで誘導体化されたハプテン(一般ス
キーム5に記載されるように調製した)とのコンジュゲーションは、マイケル付加反応に
より発生する。好適なタンパク質は、当業者には既知であり、キーホールリンペットヘモ
シアニン、ウシサイログロブリン、及びオボアルブミンが含まれる。
にコンジュゲートされ得る。DMF等の溶媒中、約20℃の室温で、約18時間、N−ヒ
ドロキシスクシンイミドと、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)等の好適なカッ
プリング剤と、トリブチルアミン等の塩基との反応により、N−ヒドロキシスクシンイミ
ド離脱基でカルボン酸を活性化する。次いで、pH 7.5のリン酸緩衝液等の溶媒中、
約20℃で、約2.5時間、活性化したスペーサ及びハプテンを、タンパク質にコンジュ
ゲートされ得る。好適なタンパク質は、当業者には既知であり、キーホールリンペットヘ
モシアニン、ウシサイログロブリン、及びオボアルブミンが含まれる。
本発明は、リスペリドンに結合し、(i)式Iの化合物と免疫原性担体とのコンジュゲ
ートに応答して産生されるか、又は(ii)(i)の抗体より結合されるエピトープと同
じであるエピトープに対して競合する単離された抗体又はその結合断片を目的とする。用
語「抗体」は、抗原又はその部分に結合することができる(本発明に従って、抗精神病薬
又はその代謝産物に結合することができる)特異的タンパク質を指す。抗体は、注射によ
り、宿主、例えば、動物又はヒトに導入され得る免疫原に応答して産生される。一般的用
語「抗体」は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、及び抗体断片が含まれる。
又はその断片を指す。一般的に言えば、抗体又は抗原結合抗体断片は、解離定数が、1μ
M以下、好ましくは、100nM以下、最も好ましくは、10nM以下であるときに、抗
原と特異的に結合すると言われている。結合は、当業者に知られている方法により測定す
ることができ、一例は、BIAcore(商標)計器の使用である。
結合断片には、Fab、Fab’、F(ab’)2、及びFv断片、ダイアボディ、線状
抗体、一本鎖抗体分子、並びに抗体断片から形成される多重特異性抗体が含まれる。「二
重特異性」又は「二官能性」抗体以外の抗体は、その結合部位のそれぞれが同一であるこ
とが理解される。
特異的結合が可能な任意のタンパク質決定基を含む。エピトープの決定基は通常、アミノ
酸又は糖側鎖等の分子の化学的に活性な表面基からなり、かつ、通常、特定の三次元構造
特性並びに特定の電荷特性を有する。2つの抗体は、当業者によく知られている方法のう
ちのいずれか(例えば、上で言及されるBIAcore(商標)方法)により、ある抗体
が競合的結合アッセイにおいて第2の抗体と競合することが示される場合、「同じエピト
ープを結合する」と言われる。ハプテン(リスペリドン又は他の抗精神病薬等)に関して
、抗体は、ハプテンを免疫原性担体にコンジュゲートすることにより非抗原性ハプテン分
子に対して産生され得る。次いで、ハプテンにより定義される「エピトープ」として認識
する抗体が産生される。
により」変化させる、即ち、それが自然に生じる場合、変化させるか、又はその元の環境
から除去される、又はその両方であることを意味する。例えば、その自然状態で生きてい
る動物に自然に存在する自然発生抗体は、「単離され」ないが、その用語が本明細書に使
用されるように、その自然状態の共存する材料から切り離された同じ抗体が「単離される
」。抗体は、自然発生の組成物ではない、イムノアッセイ試薬等の組成物に生じ得、それ
が本明細書に使用されるように、その用語の意味内で単離された抗体をその中に維持する
。
反応を指す。
するであろう。本発明の化合物への免疫原性担体の結合の位置を変化させることにより、
代謝産物による選択性及び交差反応性は、抗体に改変され得る。リスペリドンについては
、9−ヒドロキシリスペリドン(パリペリドン、抗精神病薬としても投与される)、7−
ヒドロキシリスペリドン、及びN−デアルキルリスペリドン等のリスペリドンによる交差
反応性は、望ましい、又は望ましくない場合がある。リスペリドン及びパリペリドンと交
差反応する抗体は、望ましくあり得、7−ヒドロキシリスペリドにもN−デアルキルリス
ペリドンにも反応せず、そのため、リスペリドン及びその主な薬理学的に活性な代謝産物
を検出する。あるいは、薬理学的に活性な代謝産物、リスペリドン及びパリペリドンを別
々に検出することが望ましくあり得るが、依然として、不活性な代謝産物、7−ヒドロキ
シリスペリドン及びN−デアルキルリスペリドンを検出しない。これらの薬物及び/又は
代謝産物の複数のものを検出する抗体が産生され得るか、それぞれを別々に検出する抗体
が産生され得る(そのため、「特異的な結合」特性を定義する)。抗体は、1つ以上の化
合物の結合が等モル又は実質的に等モルであるとき、1つ以上の化合物を特異的に結合す
る。
ことを含む。好適な宿主としては、マウス、ラット、ハムスター、モルモット、ウサギ、
ニワトリ、ロバ、ウマ、サル、チンパンジー、オランウータン、ゴリラ、ヒト、及び成熟
免疫応答を呈し得る任意の種が挙げられるが、これらに限定されない。免疫化手順は、当
該技術分野で十分に確立されており、多くの専門書及び刊行物、例えば、David W
ildにより編集された「The Immunoassay Handbook」,2n
d Edition(Nature Publishing Group,2000)及
びそこに引用されている参考文献に記載されている。
対象、例えば、動物又はヒト対象に投与される。好適なアジュバントとしては、フロイン
トアジュバント、粉末水酸化アルミニウム(ミョウバン)、百日咳菌と組み合わせた水酸
化アルミニウム、及びモノホスホリルリピドA−合成トレハロースジコリノミコレート(
MPL−TDM)が挙げられるが、これらに限定されない。
の皮下注射又は腹腔内注射により、哺乳動物宿主に注入される。好ましくは、免疫化計画
は、少なくとも1週間かけて、より好ましくは、2週間以上かけて行う。このようにして
産生されたポリクローナル抗体は、当該技術分野でよく知られている方法を利用して単離
及び精製することができる。
リドーマ法、例えば、Nature 256:495〜497(1975)により産生す
ることができる。ハイブリドーマ法は、典型的には、宿主又は宿主に由来するリンパ球を
免疫化することと、リンパ球を分泌するか又はリンパ球を分泌する能力を有するモノクロ
ーナル抗体を採取することと、不死化細胞にリンパ球を融合させることと、所望のモノク
ローナル抗体を分泌する細胞の選択することと、を含む。
ンパ球を惹起することができる。あるいは、リンパ球をインビトロで免疫化することもで
きる。ヒト細胞が望ましい場合、末梢血リンパ球を使用することができるが、他の哺乳動
物源に由来する脾臓細胞又はリンパ球が好ましい。
のプロセスは、融合剤、例えば、ポリエチレングリコールの使用により容易に行うことが
できる。例示として、トランスフォーメーションにより不死化された突然変異型の齧歯動
物、ウシ、又はヒトの骨髄腫細胞を使用することができる。非融合不死化細胞に対して実
質的に純粋なハイブリドーマ細胞集団が好ましい。したがって、融合後、例えば、酵素ヒ
ポキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(HGPRT)が欠如している
突然変異骨髄腫細胞を使用することにより、非融合不死化細胞の増殖又は生存を阻害する
好適な培地中で、細胞を増殖させることができる。その場合、ヒポキサンチン、アミノプ
テリン、及びチミジンを、培地(HAT培地)に添加して、ハイブリドーマの増殖を可能
にした状態で、HGPRT欠損細胞の増殖を防止することができる。
り混合集団から単離することが可能であり、融合後、安定かつ高レベルの抗体発現を支持
する。好ましい不死化細胞系には、American Type Culture Co
llection,Manassas,VAから入手可能な骨髄腫細胞系が含まれる。
モノクローナル抗体の存在について培養培地をアッセイすることができる。免疫沈降アッ
セイ又はインビトロ結合アッセイ、例えば、ラジオイムノアッセイ(RIA)又は酵素結
合免疫吸着測定法(ELISA)を使用して、モノクローナル抗体の結合特異性を測定す
ることができる。
ンとして単離し、継代培養することができる。好適な培養培地としては、ダルベッコ変法
イーグル培地、RPMI−1640、及び無ポリペプチド培地、低ポリペプチド培地、又
は無血清培地、例えば、Biowhittaker,Walkersville,MDか
ら入手可能なUltra DOMA PF若しくはHL−1が挙げられるが、これらに限
定されない。あるいは、ハイブリドーマ細胞を腹水としてインビボで増殖させることもで
きる。
トクロマトグラフィー、ゲル電気泳動、透析、硫酸アンモニウム沈澱、及びアフィニティ
クロマトグラフィーが含まれるが、これらに限定されない、従来の免疫グロブリン(Ig
)精製手順により、培養培地又は腹水から単離及び/又は精製することができる。
換え法により産生することもできる。モノクローナル抗体をコードするDNAは、従来の
手順を使用して、例えば、マウス重鎖及び軽鎖抗体遺伝子に特異的に結合するオリゴヌク
レオチドプローブを使用して、好ましくは、抗精神病薬に特異的な抗体を分泌するモノク
ローナル抗体ハイブリドーマ細胞系から単離されたDNAをプローブするために、単離及
び配列決定することができる。
な断片としては、抗体分子のペプシン消化により産生され得るF(ab’)2断片、及び
F(ab’)2断片のジスルフィド架橋を還元することにより産生され得るFab断片が
挙げられるが、これらに限定されない。あるいは、Fab発現ライブラリーを構成して、
所望の特異性を有するモノクローナルFab断片の迅速かつ容易な特定を可能にし得る(
Huse et al.,Science 256:1270〜1281(1989))
。Fab、Fv、及びScFv抗体断片は全て、大腸菌に発現し、それから分泌し得、多
量のこれらの断片の産生を可能にする。あるいは、Fab’−SH断片は、大腸菌から直
接回収され、化学的に結合して、F(ab’)2断片を形成し得る(Carter et
al.,BioTechnology 10:163〜167(1992))。抗体断
片の産生のための他の技術は、当業者には既知である。また、単鎖Fv断片(scFv)
も構想される(米国特許第5,761,894号及び同第5,587,458号を参照の
こと)。Fv及びsFv断片は、定常領域を欠いている無傷混合部位を有する唯一の種で
あり、そのため、非特異的結合の減少を示す可能性がある。例えば、抗体断片はまた、例
えば、米国特許第5,642,870号に記載されるような「直鎖抗体」であり得る。そ
のような直鎖抗体断片は、単一特異的であっても、二重特異的であってもよい。
上述の抗体を含むアッセイキット(試薬キットとも称される)もまた、提供され得る。
代表的な試薬キットは、抗精神病薬、リスペリドンに結合する抗体、標識部分に結合され
る抗精神病薬の類似体若しくはその誘導体を含む複合体を含み得、任意に、既知の量の抗
精神病薬若しくは関連標準を含む1つ以上の較正器も含み得る。
指す。試薬は、それらの交差反応性及び安定性に応じて、同一又は別箇の容器にて、液体
又は凍結乾燥形態で、パッケージ化された組み合わせで提供することができる。キットで
提供される試薬の量及び割合を、特定の用途に対する最適な結果をもたらすように選択す
ることができる。本発明の特徴を具現化するアッセイキットは、リスペリドンに結合する
抗体を含む。キットは、リスペリドンの競合的結合パートナー、並びに較正及び対照材料
を更に含み得る。
。検体及び対応する較正材料を含有する疑いがあるサンプルは、同様の条件下でアッセイ
される。検体の濃度は、未知の被検物について得られた結果と、標準について得られた結
果とを比較することによって計算される。これは、一般には、較正曲線を作成することに
よって行われる。
それらの利用についての取扱説明書と共に含まれ得る。抗体がキット内に供給される場合
、イムノアッセイの異なる成分は、別箇の容器内にパッケージ化され得るか、又は使用前
に混合され得る。成分のそのようなパッケージ化は、活性成分の機能を実質的に低下させ
ることなく、長期間保存を可能にし得る。更に、試薬は、不活性環境下で、例えば、窒素
ガス、アルゴンガス等の正圧下でパッケージ化することができ、これは、空気及び/又は
水分に敏感な試薬に特に好ましい。
持されるが、成分自体が容器の材料により実質的に吸着又は改変されないように、全ての
方式の容器内に供給することができる。好適な容器としては、アンプル、ボトル、試験管
、バイアル、フラスコ、シリンジ、エンベロープ(例えば、ホイルでライニングされた)
等が挙げられるが、これらに限定されない。容器は、ガラス、有機ポリマー(例えば、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレン等)、セラミック、金属(例えば、アルミ
ニウム)、金属合金(例えば、スチール)、コルク等が挙げられるが、これらに限定され
ない任意の好適な材料で構成され得る。加えて、容器は、セプタムにより提供され得るよ
うな、例えば、針によりアクセスするための1つ以上の滅菌アクセスポートを備え得る。
セプタムの好ましい材料には、ゴム及びDuPont(Wilmington,DE)に
より商品名TEFLON(登録商標)として販売されているタイプのポリテトラフルオロ
エチレンが挙げられる。加えて、容器は、成分を混合できるように取り外すことができる
パーティション又は膜により仕切られた2つ以上のコンパートメントを備え得る。
明書は、例えば、紙面上等に印刷されたもの及び/又は電子可読媒体として供給されたも
のであってもよい。あるいは、取扱説明書は、例えば、キットの製造業者若しくは販売業
者により指定されたインターネットウェブサイトにユーザーを案内することにより、及び
/又は電子メールを介して、提供され得る。
方流動アッセイ装置を含む。一般的な種類の使い捨て側方流動アッセイ装置は、液体サン
プルを受ける区画又は領域、コンジュゲート区画、及び反応区画を含む。これらのアッセ
イ装置は一般に、側方流動試験ストリップとして既知である。これらは、毛管流を支持し
得る、流体流の経路を画定する多孔質材料、例えば、ニトロセルロースを利用する。例と
しては、米国特許第5,559,041号、同第5,714,389号、同第5,120
,643号、及び同第6,228,660号に示されるものが挙げられ、これらは本明細
書において参照によりその全体が組み込まれる。
イ装置である。このようなアッセイ装置の例としては、PCT国際公開第2003/10
3835号、同第2005/089082号、同第2005/118139号、及び同第
2006/137785号に開示される、開いた側方流動装置が挙げられ、これらは全て
、本明細書において参照によりその全体が組み込まれる。
ル添加区画、少なくとも1つのコンジュゲート区画、少なくとも1つの反応区画、及び少
なくとも1つの吸上区画を有する。区画は、サンプル添加区画から吸上区画までサンプル
が流れる流路を形成する。任意で装置に堆積される(例えば、コーティングにより)検体
に結合することができる、反応区画内の抗体等の捕捉要素、及びコンジュゲート区画内で
装置に堆積される検体の濃度の判定を可能にする反応に関与することができる標識された
コンジュゲート材料も含み、この場合、標識されたコンジュゲート材料は反応区画内の検
出のための標識を有する。サンプルがコンジュゲート区画を通って流れる際に、コンジュ
ゲート材料は溶解して、反応区画へと下流に流れる溶解した標識されたコンジュゲート材
料及びサンプルのコンジュゲートプルームを形成する。コンジュゲートプルームが反応区
画へと流れると、コンジュゲート材料が、例えば、コンジュゲート材料と検体の複合体を
介して(「サンドイッチ」アッセイにおいて)、又は直接的に(「競合」アッセイにおい
て)捕捉要素により捕捉される。拘束されない溶解したコンジュゲート材料は、反応区画
を通過して少なくとも1つの吸上区画へと流される。そのような装置は、流路において、
突起部又はマイクロ柱を含み得る。
A1号、並びに米国特許第7,416,700号、及び同第6,139,800号(これ
らは全て、本明細書において参照によりその全体が組み込まれる)は、反応区画内におい
て結合したコンジュゲート材料を検出することができる。一般的な標識としては、蛍光染
料を励起し、蛍光染料を検出することができる検出器を組み込む器具により検出され得る
、蛍光染料が挙げられる。
このようにして産生された抗体は、抗精神病薬を認識/結合するためにイムノアッセイ
に使用され、それにより、患者サンプル中の薬物の存在及び/又は量を検出することがで
きる。好ましくは、アッセイ形式は、競合的イムノアッセイ形式である。そのようなアッ
セイ形式及び他のアッセイは、Hampton et al.(Serological
Methods,A Laboratory Manual,APS Press,S
t.Paul,MN 1990)及びMaddox et al.(J.Exp.Med
.158:12111,1983)における他の箇所において記載されている。
きである。代表的な抗精神病薬検体としては、リスペリドン、パリペリドン、オランザピ
ン、アリピプラゾール、及びクエチアピンが挙げられるが、これらに限定されない。
、競合的イムノアッセイに使用され得るような物質、又は物質の群を指す。代表的な競合
的結合パートナーとしては、抗精神病薬誘導体等が挙げられるが、これに限定されない。
定質的方法、並びに一般に、検体、とりわけ、抗精神病薬を判定するための全ての他の方
法を指す。例えば、サンプル中の抗精神病薬の存在又は非存在を単に検出する方法は本発
明の範囲内にあり、また、サンプル中の抗精神病薬の量又は濃度についてのデータを提供
する方法もある。用語「検出すること」、「判定すること」、及び「特定すること」等は
、本明細書で同意語として使用され、全てが本発明の範囲内にある。
体、又は薬物若しくはその競合的結合パートナーは、それぞれ、固体支持体(側方流動ア
ッセイ装置内の反応区画等)、及び標識された薬物若しくはその競合的結合パートナー、
又は標識された抗体に結合し、宿主由来のサンプルは、固体支持体の上を通過し、固体支
持体に結合した検出された標識の量は、サンプル中のある量の薬物に相関させることがで
きる。
実施形態の方法に従って分析することができる。サンプルは、必要に応じて前処理するこ
とができ、アッセイを妨げない任意の好都合な培地中に調製することができる。好ましく
は、サンプルは、宿主由来の体液、最も好ましくは、血漿又は血清等の水性培地を含む。
するために企図され、これには、抗体が固相に結合されるアッセイ、及び抗体が液体培地
中にあるアッセイが含まれる。本発明の特徴を具現化する抗体を使用する検体を検出する
ために使用することができるイムノアッセイの方法としては、サンプル中の標識された検
体(検体類似体)及び検体が、抗体に対して競合する競合的(試薬を限定した)アッセイ
、及び抗体が検出される一部位イムノメトリックアッセイ等が挙げられるが、これらに限
定されない。
とにより本発明を単に例示するためだけに提供される。本発明のある特定の態様を示すが
、これらの例示は、開示される本発明の範囲を限定せず、又は制限しない。
実施例が実施される。以下の実施例の常用の分子生物学技術は、Sambrook et
al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manu
al,2nd Ed.,Cold Spring Habor Laboratory
Press,Cold Spring Harbor,NY(1989)等の標準実験室
的なマニュアルに記載されるように、実施することができる。
理番号PRD3265USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特許出願第
61/691,450号)、「Haptens of Olanzapine」(代理人
整理番号PRD3266USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特許出願
第61/691,454号)、「Haptens of Paliperidone」(
代理人整理番号PRD3267USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特
許出願第61/691,459号)、「Haptens of Quetiapine」
(代理人整理番号PRD3268USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮
特許出願第61/691,462号)、「Haptens of Risperidon
e and Paliperidone」(代理人整理番号PRD3269USPSP、
2012年8月21日に出願された米国仮特許出願第61/691,469号)、「An
tibodies to Aripiprazole Haptens and Use
Thereof」(代理人整理番号CDS5128USPSP、2012年8月21日
に出願された米国仮特許出願第61/691,544号)、「Antibodies t
o Olanzapine Haptens and Use Thereof」(代理
人整理番号CDS5132USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特許出
願第61/691,572号)、「Antibodies to Paliperido
ne Haptens and Use Thereof」(代理人整理番号CDS51
26USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特許出願第61/691,6
34号)、「Antibodies to Quetiapine Haptens a
nd Use Thereof」(代理人整理番号CDS5134USPSP、2012
年8月21日に出願された米国仮特許出願第61/691,598号)、「Antibo
dies to Aripiprazole and Use Thereof」(代理
人整理番号CDS5129USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特許出
願第61/691,522号)、「Antibodies to Olanzapine
and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5133USPSP、20
12年8月21日に出願された米国仮特許出願第61/691,645号)、「Anti
bodies to Paliperidone and Use Thereof」(
代理人整理番号CDS5127USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮特
許出願第61/691,692号)、「Antibodies to Quetiapi
ne and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5135USPSP、
2012年8月21日に出願された米国仮特許出願第61/691,659号)、「An
tibodies to Risperidone and Use Thereof」
(代理人整理番号CDS5131USPSP、2012年8月21日に出願された米国仮
特許出願第61/691,675号)、及び「Antibodies to Rispe
ridone and Use Thereof」(代理人整理番号CDS5145US
PSP、2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/790,880号)
は全て、参照することによりそれらの全体が本明細書に組み込まれる。
工程A
9−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(2−クロロエチル)−2
−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4
−オン
7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(1.0
g、4.12mmol)の溶液を、1H−イミダゾール(701.24mg、64.66
mmol)で処理し、続いて、DMF(1mL)中のt−ブチルジメチルクロロシラン(
683.12mg、4.53mmol)の溶液で処理した。室温で18時間撹拌した後、
この溶媒を真空下で除去し、炭酸カリウムをスパチュラで添加して、残渣をジクロロメタ
ン/水(10mL/10mL)中に取り込んだ。水層をジクロロメタン(10mLで3回
)で抽出した。合わせた有機画分をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、この溶媒を真空下で
除去した。粗混合物を更なる精製を行わずに次の工程で使用した。(ESI−MS(M+
1)357)。
9−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(2−(4−(6−ヒドロ
キシベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−
メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−
オン
0mmol)中の、上述の工程に記載されるように調製した9−((tert−ブチルジ
メチルシリル)オキシ)−3−(2−クロロエチル)−2−メチル−6,7,8,9−テ
トラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(0.5g、1.40m
mol)の溶液を、3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−6−
オール塩酸塩(374.62mg、1.47mmol)で処理し、反応混合物をアルゴン
下、60℃で17時間撹拌した。ジイソプロピルエチルアミン(732.83μL、4.
20mmol)を添加し、この混合物を、60℃で4時間更に撹拌した。反応混合物を真
空下で蒸発させ、残渣を水(25mL)中に取り込み、クロロホルム(3×25mL)で
抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、この溶媒を真空下で除去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(98/2)で
溶出)により精製して、表題化合物を得た(ESI−MS(M+1)539)。
tert−ブチル(2−((3−(1−(2−(9−((tert−ブチルジメチルシ
リル)オキシ)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリ
ド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]
イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸塩
に調製した9−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−(2−(4−(6
−ヒドロキシベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル
)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジ
ン−4−オン(50mg、0.093mmol)の溶液を、炭酸カリウム(33.3mg
、0.24mmol)及びN−Boc−2−ブロモアミノエタン(27mg、0.12m
mol)で処理し、反応混合物をアルゴン下、60℃で17時間撹拌した。反応混合物を
減圧下で、40℃で蒸発させ、水(10mL)中に溶解し、ジクロロメタン(3×10m
L)で抽出した。有機層を合わせて、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、この溶媒を蒸発さ
せて、粗表題化合物を得た。(ESI−MS(M+1)682)。
3−(2−(4−(6−(2−アミノエトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−
イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−9−ヒドロキシ−2−メチル−6,7,8,9
−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
製したtert−ブチル(2−((3−(1−(2−(9−((tert−ブチルジメチ
ルシリル)オキシ)−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−
ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベンゾ[
d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸塩(70mg、0.1
03mmol)の溶液を、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で、40℃で蒸
発させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)中に慎重に溶解し、ジクロロメタン(3
×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で、
40℃で蒸発させた。水層はなお、生成物を含有したため、減圧下で、40℃で水層を蒸
発乾固させることにより回収した。水層から得られた残渣を水中に再溶解し、調整済みの
Waters Oasis SPE(6cc)カラムに取り込み、その後、メタノールで
溶出した。メタノール溶出画分をジクロロメタン抽出物の残渣と合わせ、減圧下で、40
℃で蒸発乾固して、副生成物とともに、表題化合物を得(ESI−MS(M+1)468
、副生成物は、5% 9−ヒドロキシ−3−(2−(4−(6−ヒドロキシベンゾ[d]
イソオキサゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,
8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オンであった(M
+1)425)。この混合物を、更なる精製を行わずに次の工程に使用した。
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2
−((3−(1−(2−(9−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−
テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン
−4−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド
うに調製した3−(2−(4−(6−(2−アミノエトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−9−ヒドロキシ−2−メチル−6,
7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(4.0
mg、8.5μモル)の溶液に、214μLのN−(α−マレイミドアセトキシ)スクシ
ンイミドエステルのDMF溶液(AMAS、10mg/mL、2.1mg、8.5μモル
)を添加した。得られた溶液を20℃で60分間撹拌し、次いで、チオール活性化タンパ
ク質による抱合反応においてそのまま使用した。
工程A
3−(2−(4−(6−ヒドロキシベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)ピペリ
ジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド
[1,2−a]ピリミジン−4−オン
テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(14.4g、0.0
5mmol)、3−(ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−6−オー
ル(14.0g、0.05mmol)、炭酸ナトリウム(16.0g、0.15mmol
)、及びヨウ化カリウム(スパチュラポイント)の溶液を、80℃で5時間撹拌した。こ
の混合物を室温まで冷却し、水を添加した。沈殿物を濾過により除去し、濾液をクロロホ
ルム(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、
濃縮した。残渣をイソプロピルアルコール(70mL)で結晶化し、濾過し、イソプロパ
ノール/ジイソプロピルエーテル50/50の混合物(10mL)で洗浄した。残渣を1
00℃で一晩乾燥させ、表題化合物を得、更なる精製を行わずに次の工程で使用した。
3−(2−(4−(6−(2−アミノエトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾール−3−
イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−
4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン
製した3−(2−(4−(6−ヒドロキシベンゾ[d]イソオキサゾール−3−イル)ピ
ペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピ
リド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(6.6g、0.015mmol)の溶液を、
炭酸カリウム(3.0g、0.03mmol)及びエチル(2−ブロモエチル)カルバミ
ン酸塩(2.4g、0.015mmol)で処理した。60℃で一晩撹拌した後、反応混
合物を水(150mL)中に注ぎ入れ、クロロホルム(3×100mL)で抽出した。合
わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー
(ジクロロメタン/メタノール(90/10)で溶出により精製した。合わせた画分をH
Br(150mL、48%)で処理し、30分間加熱還流した。この混合物を室温まで冷
却し、水酸化アンモニウム(H2O中28% NH3)を用いて塩基性にし、クロロホルム
(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮
し、シリカゲルクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール(90/10〜50/
50)で勾配溶出により精製して、固体を得、これをイソプロパノール(50mL)中に
溶解し、イソプロパノール/HClで処理した。沈殿物を濾過により除去し、iPrOH
/ジイソプロピルエーテル(50/50、3×20mL)で洗浄した。沈殿物を真空下で
乾燥させて、表題化合物を得た。ESI−MS(M+1)452。1H NMR(360
MHz,DMSO−d6)・ppm 1.76〜1.85(m,1H)1.87〜1.9
6(m,1H)2.19(d,J=12.81Hz,1H)2.37〜2.48(m,4
H)2.98〜3.10(m,3H)3.10〜3.28(m,5H)3.37〜3.4
6(m,3H)3.72(d,J=11.34Hz,3H)3.79〜3.85(m,2
H)4.31(t,J=4.94Hz,1H)7.05(dd,J=8.78,1.83
Hz,1H)7.35〜7.39(m,1H)8.08(d,J=8.78Hz,1H)
。
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2
−((3−(1−(2−(2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4
H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベン
ゾ[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド
うに調製した3−(2−(4−(6−(2−アミノエトキシ)ベンゾ[d]イソオキサゾ
ール−3−イル)ピペリジン−1−イル)エチル)−2−メチル−6,7,8,9−テト
ラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(3.4mg、7.58μ
モル)の溶液に、190μLのN−(α−マレイミドアセトキシ)スクシンイミドエステ
ル(AMAS、10mg/mL、1.9mg、7.58μモル)のDMF溶液に添加した
。得られた溶液を20℃で90分間撹拌し、次いで、チオール活性化タンパク質による抱
合反応においてそのまま使用した。
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2
−((3−(1−(2−(9−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−
テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン
−4−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド
−キーホールリンペットヘモシアニン−コンジュゲート
100mMリン酸緩衝液、0.46M塩化ナトリウム中の4.22mLのキーホールリ
ンペットヘモシアニン(KLH、18.0mg、0.18μモル)の溶液に、pH 7.
4で、83.2μLのN−スクシンイミジル−S−アセチルチオアセテオートのDMF溶
液(SATA、25mg/mL、2.1mg、9.0μモル)を添加した。得られた溶液
を、ローラーミキサー上で20℃で1時間インキュベートした。100mMリン酸緩衝液
、0.46M塩化ナトリウム、5mM EDTAを使用して、この反応物を、pH 6.
0で、Sephadex G−25カラム上で精製した。
工程Aに記載されるように調製した9.37mLのKLH−SATA溶液(17.1m
g、0.171μモル)に、pH 7.0で、937μLの2.5Mヒドロキシルアミン
、50mM EDTAを添加した。得られた溶液を、ローラーミキサー上で、20℃で4
0分間インキュベートした。この反応物をマレイミド活性化ハプテンによる抱合反応にお
いてそのまま使用した。
工程Bに記載されるように調製した一分量の得られたKLH−SH溶液(3.4mL、
0.058μモル)に、実施例2に記載されるように調製した一分量の2−(2,5−ジ
オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2−((3−(1−(
2−(9−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H
−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド溶液(282.8μ
L、5.0μモル)を添加した。得られた混濁混合物を、ローラーミキサー上で20℃で
3時間インキュベートした。この反応物を、0.2μmシリンジフィルターを通して濾過
し、次いで、pH7.4で、100mMリン酸緩衝液、0.46M塩化ナトリウムを使用
して、Sephadex G−25カラム上で精製した。
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2
−((3−(1−(2−(9−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−
テトラヒドロ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン
−4−イル)ベンゾ[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド
−ウシサイログロブリン−コンジュゲート
100mMリン酸緩衝液中の1.0mLのウシサイログロブリン(BTG、9.3mg
、0.014μモル)の溶液に、pH 7.5で、132μLのN−スクシンイミジル−
S−アセチルチオアセテオートのDMF溶液(SATA、25mg/mL、3.3mg、
14.1μモル)を添加した。得られた溶液を、ローラーミキサー上で20℃で1時間イ
ンキュベートした。100mMリン酸緩衝液、5mM EDTAを使用して、この反応物
を、pH 6.0で、Sephadex G−25カラム上で精製した。
工程Aに記載される調製した2.11mLのBTG−SATA溶液(7.4mg、0.
011μモル)に、pH 7.0で、211μLの2.5Mヒドロキシルアミン、50m
M EDTAを添加した。得られた溶液を、ローラーミキサー上で20℃で60分間イン
キュベートした。この反応物をマレイミド活性化ハプテンによる抱合反応においてそのま
ま使用した。
工程Bに記載されるように調製した一分量の得られたBTG−SH溶液(2.3mL、
0.011μモル)に、実施例2に記載されるように調製した一分量の2−(2,5−ジ
オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2−((3−(1−(
2−(9−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H
−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベンゾ
[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド溶液(280.4μ
L、5.5μモル)を添加した。得られた混濁混合物を、ローラーミキサー上で20℃で
2.5時間インキュベートした。この反応物を、0.2μmシリンジフィルターを通して
濾過し、次いで、pH 7.4で、100mMリン酸緩衝液、0.14M塩化ナトリウム
を使用して、Sephadex G−25カラム上で精製した。
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2
−((3−(1−(2−(2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4
H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベン
ゾ[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド−キーホールリン
ペットヘモシアニン−コンジュゲート
、0.025μモル)に、実施例4に記載されるように調製した一分量の2−(2,5−
ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2−((3−(1−
(2−(2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[1,
2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソオキ
サゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド溶液(113μL、2.26μモル
)を添加した。得られた混濁混合物を、ローラーミキサー上で20℃で2.5時間インキ
ュベートした。この反応物を、0.2μmシリンジフィルターを通して濾過し、次いで、
pH 7.4で、100mMリン酸緩衝液、0.46M塩化ナトリウムを使用して、Se
phadex G−25カラム上で精製した。
2−(2,5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2
−((3−(1−(2−(2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4
H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベン
ゾ[d]イソオキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド−ウシサイログロ
ブリン−コンジュゲート
L、0.0033μモル)に、実施例4に記載されるように調製した一分量の2−(2,
5−ジオキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−N−(2−((3−(
1−(2−(2−メチル−4−オキソ−6,7,8,9−テトラヒドロ−4H−ピリド[
1,2−a]ピリミジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)ベンゾ[d]イソ
オキサゾール−6−イル)オキシ)エチル)アセトアミド溶液(80μL、1.6μモル
)を添加した。得られた混濁混合物を、ローラーミキサー上で20℃で2.5時間インキ
ュベートした。この反応物を、0.2μmシリンジフィルターを通して濾過し、次いで、
pH 7.4で、100mMリン酸緩衝液、0.14M塩化ナトリウムを使用して、Se
phadex G−25カラム上で精製した。
リスペリドン/パリペリドンにおける競合的イムノアッセイ、並びにアリピプラゾール
、オランザピン、クエチアピン、及びリスペリドン/パリペリドンにおけるマルチプレッ
クス競合的イムノアッセイ
ISAを使用して、反応性について試験した。ハイブリドーマ上清もまた試験し、下の表
8及び9に示されるELISAデータは、いくつかのハイブリドーマの反応性を示す(融
合パートナーはNSO細胞であった)。表9に示されるように、ハイブリドーマ2A5及
び5G11の反応性が見られた。
近い親和性及び交差反応性に達した。図1及び2は、ハイブリドーマサブクローンサブク
ローン5_9からのELISAの交差反応性の結果を示す。データは、リスペリドン、並
びにその代謝産物のパリペリドン及び7−ヒドロキシリスペリドンへの反応性を示す。
であるかどうかを判定するために、競合ELISAにより試験された。図3は、ハイブリ
ドーマサブクローン2A5からの結果を示す。データは、リスペリドン及びパリペリドン
の両方への反応性を示す。
体であるリスペリドン/パリペリドンクローン5−9を、フルオロフォアにコンジュゲー
トされたリスペリドンからなる検出コンジュゲートと共にチップ上に堆積させた。図4に
示されるようなこの競合的形式において、低レベルの検体(パリペリドン)は、高いシグ
ナルを生じ、一方、高レベルの検体(パリペリドン)は、低いシグナルを生じる。サンプ
ル中のパリペリドンの量は、薬物が存在しない対照サンプルと比較して、蛍光の消失から
計算することができる。リスペリドン/パリペリドンクローン5−9により生成された典
型的な用量反応曲線を図5に示す。
、サンプルを受容するための区画又は領域、コンジュゲート区画(所望の標識された競合
的結合パートナー(複数を含む)を含む)、及び反応区画(反応区画内の8つの領域を示
す、それぞれの領域は、別々の所望の抗体を含むことができる)を含む。サンプルは、コ
ンジュゲート区画を通ってサンプル区画から反応区画に流れる。
れたアリピプラゾール競合的結合パートナーで生成されたアリピプラゾール陽性対照(ア
リピプラゾールを含有するサンプル)(図7)、反応区画4内に堆積した抗体4G9−1
及びコンジュゲート区画内の標識されたオランザピン競合的結合パートナーで生成された
オランザピン陽性対照(オランザピンを含有するサンプル)(図8)、反応区画6内に堆
積した抗体11及びコンジュゲート区画内の標識されたクエチアピン競合的結合パートナ
ーで生成されたクエチアピン陽性対照(クエチアピンを含有するサンプル)(図9)、並
びに反応区画8内に堆積した抗体5−9及びコンジュゲート区画内の標識されたリスペリ
ドン競合的結合パートナーで生成されたリスペリドン陽性対照(リスペリドンを含有する
サンプル)(図10)についての典型的な用量反応曲線を示す。コンジュゲート区画内の
標識された競合的結合パートナーは、抗体への結合に対して、サンプル中に存在する薬物
と競合する。標識の量を検出し、サンプル中に存在する薬物の量の指標である(シグナル
の量はサンプル中の薬物の量に反比例する−図4を参照のこと)。
しないことを確認するために、陰性対照は、薬物を含有しないサンプルを使用することに
より行われた。表10を参照すると、アリピプラゾールを含有しないサンプルは、サンプ
ル区画内に堆積され、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたオランザ
ピン、標識されたクエチアピン、及び標識されたリスペリドンを含有するが、標識された
アリピプラゾールは含有しない)を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画2
内にアリピプラゾール抗体(5C7)を再度含有する。下の表10は、結果を示し、用量
反応がなく、毛管現象により反応区画を通って移動するオランザピン、クエチアピン、及
びリスペリドンのコンジュゲートがアリピプラゾール抗体に結合しないことを確認する。
れ、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識さ
れたクエチアピン、及び標識されたリスペリドンを含有するが、標識されたオランザピン
は含有しない)を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画4内にオランザピン
抗体(4G9−1)を再度含有する。下の表11は、結果を示し、用量反応がなく、毛管
現象により反応区画を通って移動するアリピプラゾール、クエチアピン、及びリスペリド
ンのコンジュゲートがオランザピン抗体に結合しないことを確認する。
れ、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識さ
れたオランザピン、及び標識されたリスペリドンを含有するが、標識されたクエチアピン
は含有しない)を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画6内にクエチアピン
抗体(11)を再度含有する。下の表12は、結果を示し、用量反応がなく、毛管現象に
より反応区画を通って移動するアリピプラゾール、オランザピン、及びリスペリドンのコ
ンジュゲートがクエチアピン抗体に結合しないことを確認する。
れ、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識さ
れたオランザピン、及び標識されたクエチアピンを含有するが、標識されたリスペリドン
は含有しない)を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画8内にリスペリドン
抗体(5−9)を再度含有する。以下の表13は、結果を示し、用量反応がなく、毛管現
象により反応区画を通って移動するアリピプラゾール、オランザピン、及びクエチアピン
のコンジュゲートがリスペリドン抗体に結合しないことを確認する。
それぞれの抗体にのみ結合することを確認するために、更なる陰性対照は、薬物を含有し
ないサンプルを再度使用することにより行った。表14を参照すると、アリピプラゾール
を含有しないサンプルは、サンプル区画内に堆積され、毛管現象によりコンジュゲート区
画(この時、標識されたアリピプラゾールを含有する)を通って反応区画に移動する。反
応区画は、反応区画2内にアリピプラゾール抗体(5C7)、並びに反応区画4内にオラ
ンザピン抗体(4G9−1)、反応区画6内にクエチアピン抗体(11)、及び反応区画
8内にリスペリドン抗体(5−9)を再度含有する。以下の表14は、結果を示し、アリ
ピプラゾール抗体5C7(反応区画2内)を除いては、用量反応がないことを確認する。
れ、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたオランザピンを含有する)
を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画2内にアリピプラゾール抗体(5C
7)、並びに反応区画4内にオランザピン抗体(4G9−1)、反応区画6内にクエチア
ピン抗体(11)、及び反応区画8内にリスペリドン抗体(5−9)を再度含有する。下
の表15は、結果を示し、オランザピン抗体4G9−1(反応区画4内)を除いては、用
量反応がないことを確認する。
れ、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたクエチアピンを含有する)
を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画2内にアリピプラゾール抗体(5C
7)、並びに反応区画4内にオランザピン抗体(4G9−1)、反応区画6内にクエチア
ピン抗体(11)、及び反応区画8内にリスペリドン抗体(5−9)を再度含有する。下
の表16は、結果を示し、クエチアピン抗体11(反応区画6内)を除いては、用量反応
がないことを確認する。
れ、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたリスペリドンを含有する)
を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画2内にアリピプラゾール抗体(5C
7)、並びに反応区画4内にオランザピン抗体(4G9−1)、反応区画6内にクエチア
ピン抗体(11)、及び反応区画8内にリスペリドン抗体(5−9)を再度含有する。下
の表17は、結果を示し、リスペリドン抗体5−9(反応区画8内)を除いては、用量反
応がないことを確認する。
のそれらのそれぞれの抗体にのみ結合することを確認する。
ートの存在下で、それぞれの特定のアッセイについて低/高濃度の用量反応の証拠を示す
。図11において、アリピプラゾールを含有するサンプルは、サンプル区画内に堆積され
、毛管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識され
たオランザピン、標識されたクエチアピン、及び標識されたリスペリドンを含有する)を
通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画2内にアリピプラゾール抗体(5C7
)を再度含有する。オランザピン、クエチアピン、又はリスペリドンについてではなく、
アリピプラゾールのみについて図11に示されるように、典型的な用量反応曲線を生成し
た。
管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識されたオ
ランザピン、標識されたクエチアピン、及び標識されたリスペリドンを含有する)を通っ
て反応区画に移動する。反応区画は、反応区画4内にオランザピン抗体(4G9−1)を
再度含有する。アリピプラゾール、クエチアピン、又はリスペリドンについてではなく、
オランザピンのみについて図12に示されるように、典型的な用量反応曲線を生成した。
管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識されたオ
ランザピン、標識されたクエチアピン、及び標識されたリスペリドンを含有する)を通っ
て反応区画に移動する。反応区画は、反応区画6内にクエチアピン抗体(11)を再度含
有する。アリピプラゾール、オランザピン、又はリスペリドンについてではなく、クエチ
アピンのみについて図13に示されるように、典型的な用量反応曲線を生成した。
管現象によりコンジュゲート区画(この時、標識されたアリピプラゾール、標識されたオ
ランザピン、標識されたクエチアピン、及び標識されたリスペリドンを含有する)を通っ
て反応区画に移動する。反応区画は、反応区画8内にリスペリドン抗体(5−9)を再度
含有する。アリピプラゾール、オランザピン、又はクエチアピンについてではなく、リス
ペリドンのみについて図14に示されるように、典型的な用量反応曲線を生成した。
て典型的な用量反応曲線を示す。図15において、アリピプラゾールを含有するサンプル
は、サンプル区画内に堆積され、毛管現象によりコンジュゲート区画(標識されたアリピ
プラゾール、標識されたオランザピン、標識されたクエチアピン、及び標識されたリスペ
リドンを再度含有する)を通って反応区画に移動する。反応区画は、反応区画2内にアリ
ピプラゾール抗体(5C7)、並びに反応区画4内にオランザピン抗体(4G9−1)、
反応区画6内にクエチアピン抗体(11)、及び反応区画8内にリスペリドン抗体(5−
9)を再度含有する。図15に示されるように、アリピプラゾールについて典型的な用量
反応曲線を生成した。オランザピンを含有するサンプルがこのチップのサンプル区画内に
堆積した場合、図16に示されるように、オランザピンについて典型的な用量反応曲線を
生成した。クエチアピンを含有するサンプルがこのチップのサンプル区画内に堆積した場
合、図17に示されるように、クエチアピンについて典型的な用量反応曲線を生成した。
リスペリドンを含有するサンプルがこのチップのサンプル区画内に堆積した場合、図18
に示されるように、リスペリドンについて典型的な用量反応曲線を生成した。
照として生成された用量反応曲線(図7〜10)の比較を示す。アリピプラゾールについ
ての比較を図19に、オランザピンについては図20に、クエチアピンについては図21
に、リスペリドンについては図22に示す。これらの図は、陽性対照曲線が多重曲線に類
似していることを示す。
ブケア装置において患者からの単一サンプルを使用して、複数の抗精神病薬を検出するこ
とができることを示す。
Claims (8)
- 前記抗体断片が、Fv、F(ab’)、F(ab’)2、scFv、ミニボディ、及びダイアボディ断片からなる断片の群から選択される、請求項1に記載の抗体又はその結合断片。
- 請求項1又は2に記載の抗体又はその結合断片を含む、アッセイキット。
- 請求項1又は2に記載の抗体又はその結合断片を含む、アッセイ装置。
- 前記装置が、側方流動アッセイ装置である、請求項4に記載のアッセイ装置。
- サンプル中のリスペリドンを検出するためのアッセイを行うための、請求項1又は2に記載の抗体又はその結合断片の使用。
- 前記アッセイが競合的イムノアッセイである、請求項6に記載の使用。
- 前記アッセイが、側方流動アッセイ装置において行われる、請求項6又は7に記載の使用。
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