JP6970960B2 - ニンニク根切除装置 - Google Patents
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Description
特許文献2に開示された「玉ねぎ等の上下不要部除去装置」は、「上面に径の異る複数の透孔が設けられ、該透孔内部にそれぞれ除去刃を設けたことを特徴とする玉ねぎ等の上下不要部除去装置。」である。
特許文献3に開示された「花き球根類の除根装置」は、「異なる方向に回転する一対の除根用ベルトを上下方向に並べ、その横に球根を搬送する搬送ベルトを配設し、搬送ベルトにて搬送中の球根のヒゲ根を除根用ベルトで除根する」装置である。
特許文献1に示された「毛根切削装置」は、ニンニクの毛根を完全に除去するために載置台に根部を上方に向けてニンニク等の玉体を載置し、載置台上のクランプ部材でニンニク等の玉体を固定した後に、回転する切削用刃を下方に押下してニンニクの根部を切削していくものである。しかし、特許文献1に示された「毛根切削装置」では、連続して大量のニンニクの根部を切削するには、ニンニク等の玉体を固定するためのレバー操作と、回転する切削用刃を下方に押下するためのレバー操作が必要であるため、作業効率が悪い。また、特許文献1に示された「毛根切削装置」によって除去した根部は、装置上および装置の周囲から取り除かれること無く周囲に飛散するため、作業者は飛散した根部に対し防護措置を取る必要がある。また、除去して周囲に飛散した根部は、取り除かない限り堆積していくため、作業環境が徐々に悪化する。
前記載置部4は、第1載置部410と第2載置部430で構成されていて、第2載置部430は第1載置部410の上方に配置される。第2載置部430は、圧縮バネ437によって常時上方に付勢されていて、ニンニクAは第2載置部430に載置される。
図3に示す水平板3の右方位置は作業者がニンニクAを載置する載置位置Bで、下方位置は根部の切除を待機する待機位置Cで、左方位置はニンニクAを押圧し根部を切除する切除位置Dで、上方位置はニンニクAを取り出す取出位置Eである。本例の場合、図3に示す時計回りT方向に前記水平板3が回転する。
前記押圧部6の押圧台610で上方部を押下されたニンニクAは、下方部に位置する前記根切除部5の回転された切削刃510に押し付けられて根を切除される。根を切除した後は、前記押圧部6の押圧台610は上方へ戻されると同時に、前記根切除部5に押下されたニンニクAと前記載置部4は、上方の元の位置に圧縮バネ437によって復帰する。
前記ギヤケース320の図7に示す左側には大ギヤ330が配置され、前記小ギヤ350と噛合するように回転軸を上下方向に向けて配置されている。
前記シャフト370は、前記本体部2の上部に設置されたベアリングより上方まで延設されていて、前記シャフト370の上部には前記水平板3が固着されている。前記水平板3は、前記水平板駆動モータ360の回転により前記小ギヤと大ギヤを介して、水平方向に回転可能になっている。
また、検出板380に設けられた複数の長方形状の突起は、前記水平板3に設けた載置部4と同じ数で等間隔に設定されている。
前記センサ386の感受部の上方部に、前記シャフト370の回転によって回転する前記検出板380の突起部381が位置すると、突起部381をセンサ386が感知する。突起を感知した前記センサ386からの信号によって制御部(図示せず)が、前記水平板駆動モータ360を停止するように電気回路を構成していて、前記水平板駆動モータ360を指定した角度位置で停止させる間欠駆動が行われる。
前記スチールボール343は、前記ボルト345の捩じ込む深さに応じて圧縮バネ344から受ける付勢力を変更することが可能で、設定した深さにボルト345を捩じ込んだ後、ナット346で固定することによって、緩むことを防止している。
前記第1載置部410の第1鍔状板412は四角状で、前記水平板3に形成された切欠部310より大きく設けられて固着されている。
前記パイプ431の下端の内径には、根部を下方に向けたニンニクAが載置される載置板432が前記パイプ431を塞ぐように固着される。該載置板432の中央部には、ニンニクAの根部のみが下方に出るように孔が開けられている。
前記根切除部5は、前記水平板3の切除位置Dの下方部で、図2に示す左側に位置されている。前記根切除部5は、ニンニクAの根部を切除する切削刃510と、該切削刃510を駆動するための切除モータ520と、前記切削刃510と前記切除モータ520をそれぞれ固着するためのカップリング530と、切除したニンニクAの根部の飛散防止と作業者と切削刃510との接触防止ための刃部ガード540で構成されている。
前記モータ取付部210の側面部は板板状で、始端を図5に示す9時の方向から反時計回りSの方向に270度の12時方向にカール状に曲げられ、終端部は接線方向に直線状に延設されている。始端の接線方向の仮想線と終端部の板面は直交するように位置されている。すなわち、モータ取付部210の側面は、図7に示す左側の一部の面のみが開放されている。
前記モータ取付部210の底面部は、前記本体部2の上面と平行で、前記モータ取付部210の側面部の下面を塞ぐように覆われ、底面部の略中央部には孔が開けられている。すなわち、前記モータ取付部210の側面は、図7に示す左側の一部の面のみが開放されて、開放孔Gを形成している。
該カップリング530は、前記切除モータ520の上方に位置する前記本体部2の上面に開けられた孔を通り、前記本体部2の上面より突出している。
前記刃部ガード540の上端部がガード434の下端部より上方に位置することで、前記載置部4が後述する押圧部6によって下方に押下されて、切削刃510でニンニクAの根部を切除した際に、切除した根部が周囲に飛散することを防止する。また、回転物である切削刃510およびカップリング530の周囲を前記刃部ガード540で覆うことで、作業者が不意に切削刃510およびカップリング530に巻き込まれることを防止し、作業者は安全に作業ができる。
前記根排出部7は、回転羽根710と、第1排出経路720と、送風ファン730と、排出ホース740とで構成されている。
前記回転羽根710の外周は、前記モータ取付部210の側面部の内周面より小径に設けられていて、前記回転羽根710は前記カップリング530を介して回転自在に設けている。すなわち、前記回転羽根710は、前記切除モータ520によって前記切削刃510とともに回転が可能に設けられている。
さらに気流Kは、前記粉塵と前記切削刃510への押圧によって発生したニンニクAの前記切除根Rとともに、前記回転羽根710上の回転により前記開放孔Gを通過することで、前記第1排出経路720へ送り出していく。
さらに、前記モータ取付部210の前記開放孔Gの両側面と、前記くの字状に折り曲げられた板と、前記本体部2の内側面とを塞ぐようにして、前記本体部2の内側面と垂直に板が取り付けられている。前記のように配置された構造で、前記切除根Rや前記気流K、および粉塵等が流れる配管として、前記第1排出経路720を形成している。
前記送風ファン730は、前記回転羽根710によって送り出され、前記第1排出経路720を通過してきたニンニクAの前記切除根Rを気流Kに乗せて、さらに前記本体部2の遠方へ送り出すことができる。前記送風ファン730によって前記切除根Rは、配管内に滞留および堆積すること無く遠方まで送り出すことが可能である。
前記ホース接続部材731の排出側に位置する前記パイプの外周には、前記パイプの外径と略同一の内径を有した排出ホース740の一端が挿入され固定されている。
前記押圧部6は、載置部4に載置されたニンニクAを下方向に押圧する押圧台610と、前記押圧台610を支持して下往復動をするスライドフレーム620、前記スライドフレーム620の上下動を支える支持フレーム630およびスライドレール633、前記スライドフレーム620が上下往復駆動するための動力源である押圧モータ640とで構成されている。
前記スライドレール633には、前記スライドフレーム620に設けられたスライドブッシュ621が挿入されていて、前記スライドフレーム620は、前記スライドレール633を介して上下方向に往復動が可能に設けられている。
さらに、前記棒の外周には支持スプリング612が挿入されることで、前記押圧台610は下方に付勢される構造となる。支持スプリング612は、押圧による衝撃がニンニクAに直接伝導することを防止するとともに、支持スプリング612によって押圧台が上下方向に移動することで、ニンニクAの大きさが異なっても、確実にニンニクAを前記押圧台610が押圧することが可能になる。
前記弾性部材611の内径面の形状は前述の目的で使用するので、ニンニクAと接する内側の面は、上部に向かって頂点を形成するようにした円錐形状や、内側に突起を設けた星形状に形成したものでもよい。本例に於ける弾性部材611の材質は、ウレタンゴムが使用されている。
さらに前記押圧モータ640は、1回転ごとに間欠回転動作するように制御されている。間欠回転駆動する前記水平板3の回転が停止すると、連動して前記押圧モータ640が1回転のみ回転するように制御部(図示せず)で制御している。
さらに、一定時間が経過すると前記水平板3は回転を再開し、取出位置Eの前記載置部4は載置位置Bに移動することで、作業者は載置位置Bの前記載置部4にニンニクAを載置していく。
本実施例に於いて載置部4は、断続的に回転する水平板3上に設けられ、切除位置Dに位置することで押圧部6の押圧台610によって下方部に押し下げる形態で例を示した。しかし、前記水平板3の回転を常時止めて固定させ、常時切除位置Dに位置させた前記載置部4に作業者がニンニクAを載置させ、作業者が前記載置部4を下方に押圧してニンニクAの根部を切削刃510に押し当てて、ニンニクAの根部を切除する形態であっても、本願発明の排出部7は実施できる。
水平板3の載置位置Bに、間欠回転する前記水平板3によって水平に回転移動してきた載置部4が一時停止する。載置位置Bに停止した前記載置部4上に、作業者はニンニクAの根部を下方に向けて載置する。
ニンニクAは、前記載置部4に設置された前記第2載置部430とともに押下され、前記載置部4の下方に配置された前記根切除部5の回転する前記切削刃510との当接によって、根部を切除される。前記押圧部6の前記押圧台610が上方に復帰すると、前記水平板3は、図3に示す時計回りの矢印Tに示す方向に回転を再開する。
2 本体部
210 モータ取付部
3 水平板
310 切欠部
312 支持板
320 ギヤケース
330 大ギヤ
340 ガイド板
342 ボス
343 スチールボール
344 圧縮バネ
350 小ギヤ
360 水平板駆動モータ
370 シャフト
380 検出板
4 載置部
410 第1載置部
430 第2載置部
437 圧縮バネ
440 弾性部材
5 根切除部
510 切削刃
520 切除モータ
6 押圧部
610 押圧台
611 弾性部材
7 根排出部
710 回転羽根
720 第1排出路
721 接続フランジ
730 送風ファン
731 ホース接続部材
740 排出ホース
A ニンニク
K 気流
R 切除根
G 開放孔
Claims (1)
- 根部を下方に向けたニンニクが載置される載置部と、
該載置部の下方部には、ニンニクの根部を切除するための根切除部が設けられていて、
該根切除部には、上方に向けた刃部を有した切削刃が設けられていて、
前記載置部に載置されたニンニクを、前記切削刃に押し付けることでニンニクの根部を切除するニンニク根切除装置であって、
前記切削刃は前記切削刃の外周を覆う刃部ガードと、
前記載置部は、前記載置部が下方に押下されると、前記刃部ガードの上端部より下方に位置する下端部によって隙間を形成するガードと、を備え、
前記切削刃の下方部に位置し、前記切削刃の同軸上には、複数の羽根を放射状に有した回転羽根が設けられていて、
該回転羽根は、前記切削刃とともに回転することで、前期隙間から気流を取り入れるとともに、前記切削刃によって切除され落下した根及び前記気流を側方に跳ね飛ばして排出する
ことを特徴としたニンニク根切除装置。
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