JP6969875B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
特許文献2においては、斜視内視鏡のチャンネルに洗浄用カテーテルを入れて、斜視内視鏡の先端面を洗浄している。
本発明は、かかる事情に鑑み、斜視内視鏡における先端面を、施術中に確実かつ容易に洗浄可能とすることを目的とする。
先端面が前記軸線と直交する面に対して斜めになった斜視内視鏡と、
洗浄液で前記先端面を洗浄する洗浄手段と、を備え、
前記洗浄手段が、前記斜視内視鏡に沿って延びる内視鏡先端洗浄ノズルを含み、
前記内視鏡先端洗浄ノズルの先端部が、前記先端面の傾斜方向と直交する幅方向の側方又は斜め側方に配置され、
かつ前記先端部の内視鏡を向く側部には、前記傾斜方向に沿うスリット状の吐出孔が形成されていることを特徴とする。
前記吐出孔が、前記内視鏡先端洗浄ノズルの内周から外周へ向かうにしたがって前記斜視内視鏡の手元側へ傾斜されていることが好ましい。
これによって、洗浄液を先端面より先端側から先端面へ向けて斜めに吐出でき、洗浄液を先端面に確実に当てて、先端面を洗浄することができる。
これによって、多少の製造誤差や組立誤差があっても、洗浄液を斜視内視鏡の先端面に確実に当てることができ、先端面を確実に洗浄することができる。
図2及び図3は、本発明の一実施形態に係る内視鏡装置1を示したものである。内視鏡装置1は、例えば椎間板ヘルニアや脊椎管狭窄症等の関節疾患の治療(手術を含む)に用いられる関節内視鏡装置である。図1において簡略化して示すように、手術台又はその近くからフレキシブルアーム5(支持手段)が延びている。フレキシブルアーム5の先端に内視鏡装置1が支持されている。内視鏡装置1の先端部が、図1において模式的に示す患者9の体内の術野9aへ向けて挿入され、施術がなされる。
以下の説明においては、特に断らない限り、内視鏡装置1は、組立状態であるものとする。
手元部11から挿入部12が真っ直ぐ挿入先端側(図4において下方)へ延びている。図10に示すように、挿入部12の先端面12eは、挿入部12の軸線L12と直交する面に対して斜めになっている。
また、内視鏡装置1の手元側(図2において上側)を適宜「上側」と称し、挿入先端側(図2において下側)を適宜「下側」と称す。
図3に示すように、内視鏡10の観察視野1rは、軸線L12に対して斜め下かつ前方へ向けられている。
照明光源6からの照明光が、照明光伝送手段15を伝って、照明光伝送手段15の先端から観察視野1rへ斜めに照射される。これによって、観察視野1rを照明できる。
筒部22は、金属製の管にて構成され、軸線L12に沿って真っ直ぐ延びている。図9に拡大して示すように、筒部22は、大径筒部分22aと、小径筒部分22bを含む。小径筒部分22bは、大径筒部分22aより小径である。これら筒部分22a,22bが一体に連なることで、筒部22が、異径二連円形の断面形状になっている。小径筒部分22bは、大径筒部分22aの周方向の後側(図9において右側)へ張り出しており、かつ、大径筒部分22aの軸線方向の全長にわたって設けられている。
筒部22の小径筒部分22bに内視鏡10が挿通されている。大径筒部分22aには、鉗子2等の術具が挿通される。
ホルダー30は、ホルダー本体30xと、係止部材34を備えている。ホルダー本体30xは、水平なクランプ部31と、垂直な柱状部32を含み、側面視でL字状になっている。ホルダー本体30xの材質は、好ましくは所望の弾性を有する樹脂である。
片側のクランプ板31bにはクランプノブ33が設けられている。クランプノブ33は、クランプ連結ピン35に連結されるとともに、連結ピン35の軸線まわりにクランプ位置(図3の実線)と解放位置(図3の二点鎖線)との間で回転可能になっている。詳細な図示は省略するが、クランプノブ33と連結ピン35との連結部にはカム機構が設けられている。クランプノブ33を回転操作すると、前記カム機構とによって、クランプ板31a,31bどうしが接近、離間される。クランプノブ33をクランプ位置(図3の実線)にすることで、クランプ板31a,31bが接近されて筒部22が把持される。クランプノブ33を解放位置(図3の二点鎖線)にすることで、クランプ板31a,31bどうしが離間されて、筒部22が着脱、分離可能になる。
柱状部32によって内視鏡10が着脱可能かつ高さ調節可能に保持されている。図6(a)に示すように、内視鏡10の手元部11が、柱状部32の上端部に嵌め合わされている。手元部11の垂下突起11vが、柱状部32の縦穴32vに挿し込まれている。挿入部12が、柱状部32の前側面(同図において左側面)に沿うように配置されている。
図6(a)に示すように、内視鏡10の手元部11の背面には、2つ(複数)の係止凹部11b,11dが形成されている。複数の係止凹部11b,11dは、互いに上下(軸線L12と平行な方向)に離れて配置されている。
図8に示すように、上側の係止凹部11bの幅方向(同図において上下)の両側面は、後方(同図において右方)の開口へ向かって広がる斜面になっている。図示は省略するが、下側の係止凹部11dにおいても同様になっている。
図5(a)に示すように、係止部材34は、側面視で中央部が概略「く」字状に屈曲した形状になっている。係止部材34の上端部は、柱状部32の上方へ突出されている。係止部材34の上端部には、係止爪34bが形成されている。図8に示すように、係止爪34bの幅方向(同図において上下)の両側面は、前方(同図において左方)へ突出するにしたがって互いに近づく斜面になっている。
図6(a)に示すように、係止爪34bが上側係止凹部11bに係止された状態では、挿入部12の先端部(下端部)がレトラクター20の先端部から少し突出されることで、内視鏡10が突出位置になる。
図6(b)に示すように、係止爪34bが下側係止凹部11dに係止された状態では、挿入部12の先端部がレトラクター20の先端部よりもレトラクター20の内部に少し引込むことで、内視鏡10が退避位置になる。
係止爪34bを係止する係止凹部11b,11dを選択することによって、内視鏡10が、レトラクター20に対して軸線L12に沿って2段階で進退可能(位置調節可能)である。
係止凹部11b,11d間の高低差、ひいては退避位置と突出位置との高低差は、例えば数mm〜十数mm程度である。
一方、係止部材34の前面の中央部には、係合突起34dが形成されている。
ノズルユニット40は、ヘッド部41と、ノズル42,43を含む。ヘッド部41は、ボディ41aと、2つ(複数)のチューブコネクタ41b,41dを含み、正面視で概略T字状に形成されている。ヘッド部41の材質は、好ましくはステンレス等の、生体への影響が既知ないしは低い金属にて構成されている。
なお、ヘッド部41の材質として樹脂を用いてもよい。
図6(a)に示すように、内視鏡10の手元部11が、ボディ41aの上側に被さっている。挿入部12が、縦溝41cに通されている。挿入部12と柱状部32の間にボディ41aが挟まれている。
補助チューブコネクタ41dには、補助チューブ4dが接続されている。
詳しくは、図10に示すように、内視鏡先端洗浄ノズル42の先端部(下端部)に先端ピース45(先端部)が設けられている。先端ピース45ひいては内視鏡先端洗浄ノズル42の先端部は、挿入部12よりも少し軸線L12の先端側(下方)へ突出されている。図9に示すように、先端ピース45は、挿入部12の先端面12eの傾斜方向と直交する幅方向の側方又は斜め側方(ここでは斜め前方(同図において左下))に配置されている。
図10に示すように、先端ピース45の周面における先端面12eを向く側部には、2つ(複数)の吐出孔45aが形成されている。吐出孔45aはスリット状になっている。2つの吐出孔45a(スリット)が、上下(ノズル42の軸方向)に並んでいる。これら吐出孔45aの少なくとも一部は、先端面12eよりも下に位置している。
更に、先端ピース45の内周面への吐出孔45aの開口は小さく、先端ピース45の外周面への吐出孔45aの開口は大きい。吐出孔45aは、ノズル42の内周から外周へ向かうにしたがって拡開されている。
図1に示すように、フレキシブルアーム5の先端部に連結支持部材50が取り付けられている。連結支持部材50を介して、レトラクター20ひいては内視鏡10がフレキシブルアーム5に連結されて支持されている。
以下、半割支持体51,52ひいては連結支持部材50が環状に閉じられた状態を「閉環状態」と称す。以下、特に断らない限り、連結支持部材50は閉環状態であるものとする。
しかも、支持座面55と被支持部25との球面ジョイントによって、内視鏡10を垂直姿勢(図15(a))は勿論のこと、図1及び図15(b)に示すように、前後左右の任意の方向へ傾けた姿勢で固定することができる。
図18(a)及び図18(b)に示すように、ボルトナットユニット54は、ナット54aと、T字ボルト54bを含む。ナット54aが添え板部52dに装着されている。ナット54aは、添え板部52dに対して、当該ナット54aの軸線まわりに回転可能かつ当該ナット54aの軸線方向(図18において上下)へ移動不能に係止されている。
ナット54aに開度調節つまみ54cが設けられている。
連結板部51dの側面における長穴51bの上下両側部には、嵌合凹部51fが形成されている。
一方、ナット54aの内部には段差54dが形成されている。
図18及び図19に示すように、ナット54aは、ボルト54bに対して所定の距離だけ、ナット54a及びボルト54bの軸線方向(図18及び図19において上下)へ相対移動可能になっている。かつ、ナット54aは、ボルト54bから分離不能になっている。
係止リング54f及び段差54dは、開度調節つまみ54cによる前記緩み位置から更に開側への操作を阻止する開き阻止部を構成している。
すなわち、前述したように、ボルト頭部54eがロック位置(嵌合凹部51fに嵌って回転拘束された状態)のとき、ボルト54bが第1半割支持体51から分離不能であり、半割支持体51,52が閉環状態にロックされている(図17)。
ボルト頭部54eは、以下のように、前記ロック位置とロック解除位置との間で操作可能である。
図17(b)及び図21に示すように、前記回転拘束解除状態において、ボルト54bがロック位置の角度から90°回転されると、ボルト頭部54eの長手方向が、長穴51bの長軸方向と一致する。これによって、図22に示すように、ボルト頭部54eが、ロック解除位置となり、長穴51bに対して抜き差し可能になる。かつ、ボルト54bが第1半割支持体51から解放され、ボルトナットユニット54による半割支持体51,52どうしの連結が解除される。この結果、図23に示すように、半割支持体51,52どうしが、閉環状態を解除されて開閉自在となる。つまり、半割支持体51,52が緩み位置よりも拡開可能となる。勿論、閉成位置まで閉じることもできる。
患者9の体の所定位置に小さく穴を開ける。
この穴にダイレーター(図示せず)を挿し込み、続いて、レトラクター20をダイレーターの外周に嵌め込むようにして前記穴に挿し入れる。その後、ダイレーターを引き抜く。
筒部22を、大径筒部分22aと小径筒部分22bからなる異径二連円形の断面とすることによって、筒部22全体を真円の断面にするよりも、筒部22を小断面にすることができる。
組立てに際し、レトラクター20の上端部をクランプ部31で挟み、クランプノブ33を解放位置(図3の二点鎖線)からクランプ位置(図3の実線)にする。これによって、レトラクター20とホルダー30をワンタッチで連結できる。
また、柱状部32にノズルユニット40及び内視鏡10を装着し、係止部材34を係止解除位置(図5(a))から係止位置(図6)にする。これによって、内視鏡10とノズルユニット40とホルダー30をワンタッチで連結できる。
このとき、好ましくは係止部材34を下側係止凹部11dに係止することによって、内視鏡10を退避位置(図6(b))にしておく。特に、レトラクター20を患者9の体内に挿し入れる前に、予め内視鏡装置1を組み立てる場合、組立段階では、内視鏡10を退避位置にすることが好ましい。そうすることによって、内視鏡10で観察しながら、レトラクター20を患者9の体内に挿し入れることができる。かつ、挿入部12を筒部22内に退避させておくことで、レトラクター20の挿し入れ時に、挿入部12の先端部が体の組織に引っ掛かったり刺さったりするのを防止できる。
内視鏡10を退避位置にすることで、ノズル42,43についても退避位置になり、ノズル42,43の先端部(下端部)が筒部22内に退避される。これによって、レトラクター20の挿し入れ時に、ノズル42,43の先端部が体の組織に引っ掛かったり刺さったりするのを防止できる。
レトラクター20を患者9の体内に挿し入れる前に、予め連結板部51dをフレキシブルアーム5に連結し、かつ半割支持体51,52を緩み位置にしておき、レトラクター20を上方から半割支持体51,52に挿通することにしてもよい。図16(b)に示すように、緩み位置における上側周端縁55cの口径が被支持部25の外径より大きいから、被支持部25を上方から支持座面55内に挿し入れて着座させることができる。
しかも、開度調節つまみ54cの操作によっては、半割支持体51,52が緩み位置までしか開かないために、レトラクター20が支持座面55を通り抜けて落下するのを確実に防止できる。
詳しくは、係止部材34の係止爪34bを内視鏡10の下側係止凹部11dから外し、内視鏡10を少し下降させ、その後、係止爪34bを上側係止凹部11bに係止させる。
係止爪34bを下側係止凹部11dから外すとき、係合突起34dが壁突起32dを下から上へ乗り越える。乗り越え時には、背壁32w及び係止部材34が弾性変形される。主に背壁32wが弾性変形される。係合突起34dの上方への乗り越え後は(図5(b))、背壁32w及び係止部材34が弾性復帰して、内部応力はほぼ解消される。
なお、係止爪34bを下側係止凹部11dに嵌め込む際も、同様に、背壁32wの弾性付勢力によって係止爪34bを強く押し込むことができ、内視鏡10のガタつきを防止できる。
ホルダー30の背壁32wが係止部材34の付勢手段として提供されるため、コイルバネや板バネ等の専用バネを用いる必要が無い。したがって、面倒なバネ洗浄作業を省略でき、ホルダー30の洗浄等を容易化できる。
内視鏡10を突出位置にすることで、ノズル42,43についても突出位置になり、筒部22から僅かに突出される。
レトラクター20によって、内視鏡10及び鉗子2のための筒状挿入空間20cを確保できる。筒状挿入空間20cの奥に術野9aが配される。
大径筒部分22aには鉗子2を挿通する。大径筒部分22aを小径筒部分22bより大径にすることによって、鉗子2の操作を容易化できる。
小径筒部分22bには斜視内視鏡10を配置し、その視野角を軸線L12に対して斜め前方へ向ける。これによって、鉗子2の先端周辺の術野9aを内視鏡10の視野に収めることができ、術野9aを確実に観察することができる。
ノズル42,43を先端面12eの幅方向の側方ないしは斜め側方に配置することによって、ノズル42,43が観察視野1rに入るのを回避できる。
すなわち、開度調節つまみ54cによって、連結支持部材50を緩み位置よりも閉じ、かつ閉成位置より少し緩めた状態にする。これによって、図1及び図15(b)に示すように、被支持部25が支持座面55内で回転可能に支持されることで、レトラクター20ひいては内視鏡10を自在に向き調節できる。つまり、前後左右の全方向へ傾けたり回転させたりできる。したがって、内視鏡10の操作性を向上でき、内視鏡下手術の自由度を高めることができる。
連結支持部材50を緩み位置よりも閉じることで、上側周端縁55cの口径が被支持部25の外径より小さくなる。これによって、球状被支持部25を、支持座面55から下方へはもちろんのこと、支持座面55から上方へも引き抜き不能に支持できる。
例えば、対物レンズ14bが汚れて術野9aが見にくくなったときは、洗浄液4wをチューブ4bからチューブコネクタ41bを経て、洗浄ノズル42に導入する。洗浄液4wは、洗浄ノズル42の先端部まで流下した後、上下2列の吐出孔45aからそれぞれ吐出される。
図13において矢印線にして示すように、洗浄液4wの吐出方向は、吐出孔45aのスリット形状及び向きに合わせて、先端ピース45から斜め後方かつ斜め上方へ向けられる。つまり、洗浄液4wは、先端面12eの側方かつ斜め前方、かつ先端面12eより少し下側(先端側)から先端面12eへ向けて斜めに吐出される。
しかも、図11において矢印線にして示すように、吐出洗浄液4wは、吐出孔45aのスリット形状に合わせて、面状かつ放射状に広がる。吐出洗浄液4wの吐出方向と直交する幅方向(図11の複数の矢印線4wの並び方向)は、前側(図11において左)へ向かうにしたがって上方へ傾斜される。つまり、吐出洗浄液4wは、先端面12eの傾斜方向に沿って斜めに広がる。これによって、洗浄液4wを、斜めの先端面12eの全面に偏りなく吹き付けることができる。
更に、吐出孔45aを上下二段にすることで、上下2条の吐出流を形成できる(図13)。これによって、たとえ、内視鏡装置1に多少の製造誤差や組立誤差があっても、洗浄液4wを先端面12eに確実に当てることができ、先端面12eを確実に洗浄することができる。
よって、施術中においても先端面12eを容易に洗浄でき、内視鏡10を引き抜いて洗浄する必要が無く、再度セットする手間も不要である。洗浄の度に例えば洗浄用カテーテルを内視鏡10のチャンネルに挿入する必要もない。
術野灌流に代えて、補助ノズル43を排液通路として用いてもよい。使用済の洗浄液、その他の不要物を術野9aから不要物を、ノズル43を通して排出してもよい。
レトラクター20を連結支持部材50から外す際は、開度調節つまみ54cによって連結支持部材50を緩み位置にする。これによって、被支持部25を上側周端縁55cから上方へ引き抜くことができ、ひいては、レトラクター20を連結支持部材50から分離できる。前述したように、緩み位置にしても、被支持部25が下側周端縁55dから下方へ抜けることがなく、レトラクター20の落下を阻止できる。
すなわち、図20に示すように、ナット54aを緩み位置まで緩めた状態で、連結板部51d及び添え板部52dどうしを閉成位置に相当する位置まで、板バネ56に抗して接近させる。すると、ボルト頭部54eが嵌合凹部51fから抜け出る。したがって、ボルト54bに対する回転拘束が解除される。図17及び図21に示すように、このボルト54bを90°回転させることで、ボルト頭部54eの長手方向を長穴51bの長軸(図21(b)において左右)と一致させる。これによって、図22に示すように、ボルト54bを、長穴51bを通して添え板部52d側へ外すことができる。この結果、図23に示すように、連結支持部材50の閉環状態を解除して、連結板部51dと添え板部52dを分離でき、連結支持部材50を大きく拡開させることができる。
例えば、筒部22の断面形状は、前記実施形態の異径二連円形に限られず、真円形でもよく、楕円形ないしは長円形でもよい。
係止部材34の付勢手段として、係合壁32wの弾性復元力に代えて、専用のコイルばねや板バネを用いてもよい。
手元部11には、係止凹部11b,11dが1つだけ形成されていてもよく、3つ以上形成されていてもよい。内視鏡10が、レトラクター20に対して軸線L12に沿って3段階以上位置調節可能であってもよい。内視鏡10が、レトラクター20に対して軸線L12に沿って連続的に位置調節可能であってもよい。
吐出孔45aの数は、2つに限られず、3つ以上でもよく、1つだけであってもよい。
内視鏡先端洗浄ノズル42のスリット状の吐出孔45aの構造は、前記実施形態の関節用硬性内視鏡に限られず、挿入部先端面が斜めになった斜視内視鏡であれば種々の内視鏡に適用でき、挿入部がフレキシブルな軟性内視鏡にも適用可能である。
レトラクター20ひいては内視鏡10の角度調節の自由度を高める観点からは、内視鏡装置が、球状被支持部25と凹球面状支持座面55との球面ジョイント構造を具備していればよく、洗浄手段40、係止部材34の付勢手段、内視鏡10の高さ(位置)調節手段等については省略してもよく、他の構成に改変してもよい。
2 鉗子(術具)
4w 洗浄液
4b 内視鏡洗浄液供給チューブ
5 フレキシブルアーム(支持手段)
9a 術野
10 内視鏡
11 手元部
11b 上側係止凹部
11d 下側係止凹部
12 挿入部
12e 先端面
20 レトラクター
20c 筒状挿入空間
22 筒部
22a 大径筒部分
22b 小径筒部分
25 被支持部
30 ホルダー
31 クランプ部
32 柱状部
32w 背壁(係合壁)
32d 壁突起
34 係止部材
34b 係止爪
34d 係合突起
40 ノズルユニット(洗浄手段)
41b 内視鏡洗浄チューブコネクタ
42 内視鏡先端洗浄ノズル
45 先端ピース(先端部)
45a 吐出孔
50 連結支持部材
51 第1半割支持体
51c 半割把持部
51d 連結板部
51b 長穴
51f 嵌合凹部
52 第2半割支持体
52c 半割把持部
52d 添え板部
53 回転軸
54 ボルトナットユニット(開閉手段)
54a ナット
54b T字ボルト
54e ボルト頭部(ロックつまみ)
54c 開度調節つまみ
54d 段差(開き阻止部)
54f 係止リング(開き阻止部)
55 支持座面
55a 半割り座面(凹球面状支持座面の半部)
55b 半割り座面(凹球面状支持座面の残りの半部)
55c 上側周端縁(手元側周端縁)
55d 下側周端縁(挿入側周端縁)
56 板バネ(開側付勢手段)
Claims (3)
- 軸線に対して斜め方向への観察視野を有する内視鏡装置であって、
ホルダーと、
前記ホルダーに保持された手元部、及び前記手元部から前記軸線に沿って延びる挿入部を有し、前記挿入部の先端面が前記軸線と直交する面に対して斜めになった斜視内視鏡と、
洗浄液で前記先端面を洗浄する洗浄手段と、を備え、
前記洗浄手段が、前記ホルダーに保持されたヘッド部、及び前記ヘッド部に接続されるとともに前記斜視内視鏡の前記挿入部の外部を前記挿入部と平行に延びる管からなる内視鏡先端洗浄ノズルを含み、
前記内視鏡先端洗浄ノズルの先端部が、前記先端面から前記先端面の傾斜方向と直交する幅方向の側方又は斜め側方に離れて配置され、
かつ前記先端部の内視鏡を向く周側部には、前記軸線と直交する面に対して前記傾斜方向に沿うように傾斜されたスリット状の吐出孔が、前記先端部の管壁の内周面及び前記管壁の外周面に開口するように形成され、前記吐出孔における前記外周面への開口が、前記吐出孔における前記内周面への開口よりも前記管壁の周方向へ長く延びるスリット状であり、かつ前記外周面への開口が、当該開口の延び方向の一端から他端へ向かって前記傾斜方向に沿うように傾斜されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 軸線に対して斜め方向への観察視野を有する内視鏡装置であって、
先端面が前記軸線と直交する面に対して斜めになった斜視内視鏡と、
洗浄液で前記先端面を洗浄する洗浄手段と、を備え、
前記洗浄手段が、前記斜視内視鏡に沿って延びる管からなる内視鏡先端洗浄ノズルを含み、
前記内視鏡先端洗浄ノズルの先端部が、前記先端面の傾斜方向と直交する幅方向の側方又は斜め側方に配置され、
かつ前記先端部の内視鏡を向く側部には、前記傾斜方向に沿うスリット状の吐出孔が形成され、
前記内視鏡先端洗浄ノズルの先端部が、前記斜視内視鏡の先端面より前記軸線の先端側へ突出されており、
前記吐出孔が、前記内視鏡先端洗浄ノズルの管壁の内周面から外周面へ貫通するとともに前記内周面への開口から前記外周面への開口へ向かうにしたがって前記斜視内視鏡の手元側へ傾斜され、前記吐出孔における前記外周面への開口が、前記吐出孔における前記内周面への開口よりも前記管壁の周方向へ長く延びるスリット状であり、かつ前記外周面への開口が、当該開口の延び方向の一端から他端へ向かって前記傾斜方向に沿うように傾斜されていることを特徴とする内視鏡装置。 - 軸線に対して斜め方向への観察視野を有する内視鏡装置であって、
先端面が前記軸線と直交する面に対して斜めになった斜視内視鏡と、
洗浄液で前記先端面を洗浄する洗浄手段と、を備え、
前記洗浄手段が、前記斜視内視鏡に沿って延びる内視鏡先端洗浄ノズルを含み、
前記内視鏡先端洗浄ノズルの先端部が、前記先端面の傾斜方向と直交する幅方向の側方又は斜め側方に配置され、
かつ前記先端部の内視鏡を向く側部には、前記傾斜方向に沿うスリット状の吐出孔が、前記内視鏡先端洗浄ノズルの管壁の内周面から外周面へ貫通するように形成され、前記吐出孔における前記外周面への開口が、前記吐出孔における前記内周面への開口よりも前記管壁の周方向へ長く延びるスリット状であり、かつ前記外周面への開口が、当該開口の延び方向の一端から他端へ向かって前記傾斜方向に沿うように傾斜され、
前記先端部には、各々が前記吐出孔を構成する複数のスリットが、前記内視鏡先端洗浄ノズルの軸方向に並んで形成されていることを特徴とする内視鏡装置。
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