JP6969392B2 - 物品搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を搬送する物品搬送装置に関する。
例えば、下記の特許文献1(特開2014−105100号公報)には、物品としてのパレット〔3〕を搬送するための物品搬送装置が開示されている。特許文献1の物品搬送装置では、搬送車〔2〕によって、パレット〔3〕をハンドリング装置〔6〕まで搬送している。そして、ハンドリング装置〔6〕によって、作業者がいる作業コンベア〔70〕までパレット〔3〕を搬送している。
ハンドリング装置〔6〕は、搬送車〔2〕からパレット〔3〕を分離させるための分離機構〔30〕を有しており、この分離機構〔30〕によって搬送車〔2〕からパレット〔3〕を受け取っている。具体的には、搬送車〔2〕が、ハンドリング装置〔6〕に向かって走行してハンドリング装置〔6〕の領域内に入ることで、搬送車〔2〕に載置されているパレット〔3〕が、分離機構〔30〕が有する傾斜コンベア〔31〕に乗り上げる。そして、パレット〔3〕は、傾斜コンベア〔31〕の作動によって、搬送車〔2〕とは分離されて傾斜コンベア〔31〕上を移動し、ハンドリング装置〔6〕の内部へ搬送される。
これにより、パレット〔3〕が、搬送車〔2〕からハンドリング装置〔6〕へと引き渡される。
特開2014−105100号公報
ところで、例えば上述のハンドリング装置のような機構では、コンベアを駆動するための電動機等の駆動装置が必要である。しかしながら、物品搬送装置において、このような駆動装置の設置数が多くなれば、物品搬送装置全体としてメンテナンスが必要となる箇所も多くなると共に、駆動装置の設置スペースが必要になるため設備の大型化につながり易いという課題があった。
上記実情に鑑みて、メンテナンス性が高く小型化も容易である物品搬送装置の実現が望まれている。
本開示に係る物品搬送装置は、
第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車に押されて当該搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車に押されて当該搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載する。
本構成によれば、引渡部の第1昇降機構が、第1従動部の作用によって、搬送車の動きを利用して第1載置台を下降させて搬送車との間で物品の移載を行い、受取部の第2昇降機構が、第2従動部の作用によって、搬送車の動きを利用して第2載置台を上昇させて搬送車との間で物品の移載を行う。従って、第1昇降機構が第1載置台を下降させ、第2昇降機構が第2載置台を上昇させるために、専用の駆動装置を備える必要がない。そのため、物品搬送装置に設けられる駆動装置の数を少なく抑えることができ、その結果、メンテナンス性が高く小型化も容易である物品搬送装置が実現できる。
本開示に係る他の物品搬送装置は、
第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載し、
前記搬送載置台は、物品の底面に設けられた係合凹部に係合する係合突部を備え、
前記第1昇降機構は、前記第1載置台を、前記第2場所側から前記第1場所側へ向かって移動させながら下降させ、
前記第2昇降機構は、前記第2載置台を、前記第1場所側から前記第2場所側へ向かって移動させながら上昇させる。
本開示に係る他の物品搬送装置は、
第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載し、
前記第1昇降機構は、前記第1載置台を上昇方向に付勢する第1付勢部を有し、前記搬送車が前記第1場所から離れたことに合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第1載置台を上昇させ、
前記第2昇降機構は、前記第2載置台を下降方向に付勢する第2付勢部を有し、前記搬送車が前記第2場所から離れたことに合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第2載置台を下降させる。
本開示に係る技術のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
物品搬送装置を備えた物品搬送設備の縦断側面図 物品搬送装置の平面図 第1載置台から搬送載置台への移載動作を概略的に示す図 搬送載置台から第2載置台への移載動作を概略的に示す図 第1載置台の動作を示す説明図 第2載置台の動作を示す説明図 第2実施形態に係る物品搬送装置を示す図 第2実施形態に係る物品搬送装置を示す図 第3実施形態に係る物品搬送装置を示す図 第3実施形態に係る物品搬送装置を示す図
1.第1実施形態
物品搬送装置の第1実施形態について図面を参照して説明する。物品搬送装置100は、第1場所10から第2場所20まで物品8を搬送するものである。このような物品搬送装置100を、例えば、半導体ウェハ、又はレチクルなどの搬送や保管を行うための物品搬送設備Fに適用することができる。以下では、一例として、物品搬送装置100が、上記のような物品搬送設備Fに適用される例について説明する。
1−1.物品搬送設備の構成
図1に示すように、物品8は、第1場所10から第2場所20に搬送されるものである。例えば、物品8は、半導体ウェハが収容されるFOUP(Front Opening Unified Pod)である。但し、これに限定されることなく、物品8は、レチクルが収容されるレチクルポッドであっても良い。
図1に示す例では、物品搬送設備Fには、物品8を保管するための物品保管棚5が設けられている。物品保管棚5の内部には、物品8を収納するための収納部51が複数設けられている。複数の収納部51は、例えば、上下方向及び左右方向(水平方向)に沿って並んでいる。
本実施形態では、第1場所10は物品保管棚5の外部(外部近傍)に設定されており、第2場所20は物品保管棚5の内部に設定されている。すなわち、本実施形態においては、物品搬送装置100は、第1場所10が設定されている物品保管棚5の外部から第2場所20が設定されている物品保管棚5の内部に物品8を搬送する。
図1に示す例では、物品搬送設備Fには、設備内における所定の場所から物品保管棚5の外部近傍(第1場所10)に物品8を搬送する第1搬送装置T1と、第1搬送装置T1によって搬送された物品8を受け取って当該物品8を物品保管棚5の内部(第2場所20)に搬送する物品搬送装置100と、物品搬送装置100によって搬送された物品8を受け取って当該物品8を物品保管棚5が有する複数の収納部51のいずれかに搬送する第2搬送装置T2と、が設けられている。
第1搬送装置T1は、例えば、物品8を保持しながら天井に設けられた天井レール99に沿って走行する天井搬送車として構成されている。また、この第1搬送装置T1は、昇降機構を有し、物品8を昇降可能に構成されている。つまり、第1搬送装置T1は、設備内における別の場所から物品保管棚5の外部近傍まで物品8を搬送して、当該第1搬送装置T1よりも下方に配置された物品搬送装置100に当該物品8を引き渡す。本実施形態では、物品搬送装置100が第1搬送装置T1から物品8を引き渡される場所が、第1場所10として設定されている。そして、上述のように、物品搬送装置100は、第1搬送装置T1から受け取った物品8を、第1場所10から第2場所20(物品保管棚の内部)に搬送して、第2搬送装置T2に引き渡す。本実施形態では、物品搬送装置100が第2搬送装置T2に物品8を引き渡す場所が、第2場所20として設定されている。なお、物品搬送装置100の詳細については後述する。
第2搬送装置T2は、物品保管棚5の内部に配置され、例えば、上下方向の昇降機構および左右方向の走行機構を有するスタッカークレーンとして構成されている。第2搬送装置T2は、物品8を保持した状態で、上下方向および左右方向に移動し、上下方向および左右方向に並ぶ複数の収納部51のいずれかに物品8を搬送する。第2搬送装置T2は、第2場所20において物品搬送装置100から物品8を受け取り、当該物品8を収納部51に搬送する。収納部51に搬送された物品8は、当該収納部51において保管される。
以上のように、物品搬送装置100が物品搬送設備Fに適用される場合には、物品搬送装置100は、物品保管棚5の外部において物品8を搬送する第1搬送装置T1と、物品保管棚5の内部において各収納部51に物品8を搬送する第2搬送装置T2と、の間に設けられて、第1搬送装置T1から受け取った物品8を第2搬送装置T2に引き渡す搬送装置として機能する。
また、図示は省略するが、この物品搬送設備Fは、物品保管棚5の内部から物品保管棚5の外部に物品8を搬送する物品搬送装置100も備えている。この場合、第1場所10が物品保管棚5の内部に設定され、第2場所20が物品保管棚5の外部に設定される。すなわち、物品保管棚5の内部に引渡部1(後述する)が設けられ、物品保管棚5の外部に受取部2(後述する)が設けられる。この場合でも、物品保管棚5に対する第1場所10及び第2場所20の位置関係が逆になっている以外、物品搬送装置100自体の構成は同じとすることができる。これにより、物品搬送設備Fは、物品保管棚5に対する物品8の搬入及び搬出の双方を行うことができる。
1−2.物品搬送装置の構成
次に、物品搬送装置100の詳細について説明する。
図1及び2に示すように、物品搬送装置100は、第1場所10から第2場所20に亘って延びる搬送経路部9を備えている。搬送経路部9は、物品搬送装置100が物品8を搬送する搬送方向Lに沿って延びている。図示の例では、搬送経路部9は、搬送方向Lに沿って延びる箱状に形成されており、その上端には、搬送方向Lに沿って延びる開口部91が形成されている。なお、以下では、「搬送方向L」における第1場所10側を「搬送方向第1側L1」とし、その反対側である第2場所20側を「搬送方向第2側L2」とする。そして、「搬送方向L」に対して上下方向視で直交する方向を「搬送幅方向W」という。
物品搬送装置100は、第1場所10に設けられて、搬送車30に物品8を引き渡す引渡部1と、第2場所20に設けられて、搬送車30から物品8を受け取る受取部2と、を備えている。そして、本実施形態では、搬送経路部9に、第1場所10と第2場所20とが設けられている。
引渡部1は、物品8が載置される第1載置台11と、当該第1載置台11を昇降させる第1昇降機構12と、を有している。図2に示すように、本実施形態では、第1載置台11は、上下方向および搬送方向第2側L2に開口する切欠部11Aを有している。図示の例では、切欠部11Aは、第1載置台11の搬送幅方向Wにおける中央部分に形成されている。切欠部11Aは、後述する搬送車30の搬送載置台31に対して第1載置台11が上下方向に通過するための第1通過部11Aとして機能する。
また、第1載置台11は、物品8の位置決めを行う第1位置決め部11Bを備えている。第1位置決め部11Bによって、物品8が水平面内において位置決めされる。本実施形態では、第1位置決め部11Bは、物品8の底面に設けられた係合凹部81に係合する係合ピンを有して構成されている。係合凹部81は、例えば、物品8の底面の3箇所に設けられている。これに対応して、第1位置決め部11Bは、3つの係合ピンを有している。
3つの係合ピンは3つの係合凹部81に対応する位置に配置されている。
受取部2は、物品8が載置される第2載置台21と、当該第2載置台21を昇降させる第2昇降機構22と、を有している。図2に示すように、本実施形態では、第2載置台21は、搬送幅方向Wに離間する一対の台部材によって構成されている。これにより、第2載置台21は、上下方向および搬送方向Lの両側に開口する空間部21Aを有している。
空間部21Aは、後述する搬送車30の搬送載置台31に対して第2載置台21が上下方向に通過するための第2通過部21Aとして機能する。なお、空間部21Aが搬送方向Lの両側に開口していることで、例えば第2搬送装置T2がフォーク機構により物品8の底面を支持するように構成されている場合、第2載置台21に載置されている物品8を、当該第2搬送装置T2によって搬送方向第2側L2から掬うことが可能となっている。
また、第2載置台21は、物品8の位置決めを行う第2位置決め部21Bを備えている。第2位置決め部21Bによって、物品8が水平面内において位置決めされる。本実施形態では、第2位置決め部21Bは、搬送幅方向Wに離間して配置されると共に物品8の係合凹部81に係合する一対の係合ピンと、物品8における搬送幅方向Wの両側面を支持する一対の支持ブロックと、を有して構成されている。一対の係合ピンは、物品8の底面に設けられた3つの係合凹部81のうちの2つに対応する位置に配置されている。
物品搬送装置100は、第1場所10と第2場所20との間で往復移動する搬送車30を備えている。搬送車30は、設定搬送高さHT(図3及び4参照)に設けられて物品8が載置される搬送載置台31を有している。図2に示すように、搬送載置台31は、上下方向視において、第1載置台11が有する第1通過部11A及び第2載置台21が有する第2通過部21Aよりも小さく形成されている。従って、第1載置台11は、第1通過部11Aによって、搬送載置台31を上下方向に通過可能となっている。また、第2載置台21は、第2通過部21Aによって、搬送載置台31を上下方向に通過可能となっている。
また、搬送載置台31は、物品8の位置決めを行う位置決め部31Aを備えている。本実施形態では、搬送載置台31は、物品8の底面に設けられた係合凹部81に係合する係合突部31Aを備えており、この係合突部31Aが、位置決め部31Aに相当する。係合突部31Aが係合凹部81に係合することにより、物品8が水平面内において位置決めされる。ここでは、係合突部31Aは、物品8の底面に設けられた係合凹部81に係合する係合ピンを有して構成されている。具体的には、物品8の底面の3箇所に設けられた3つの係合凹部81に対応する3箇所に3つの係合ピンが配置されている。本例では、搬送載置台31は、上下方向視で概ね三角形状に形成されている。そして、係合突部31Aを構成する係合ピンは、搬送載置台31における三角形の頂点部分のそれぞれにおいて上方に突出して設けられている。
本実施形態では、搬送車30は、車体本体33と、車体本体33に支持された複数(本例では4つ)の車輪34と、車体本体33から上方に延びて搬送載置台31を支持する支持部32(図1参照)と、を有している。複数の車輪34が搬送経路部9の底部93を転動することにより、搬送車30が搬送経路部9を往復移動する。例えば、搬送車30は、複数の車輪34のうち少なくとも1つを駆動する走行モータ(不図示)を有しており、走行モータの駆動によって搬送経路部9を走行可能となっている。支持部32は、搬送経路部9の開口部91を上下方向に挿通し、搬送経路部9の上方に突出するように配置されている。支持部32は、その上端部において搬送載置台31を支持している。本実施形態では、搬送載置台31は、支持部32によって、底部93からの高さが設定搬送高さHTとなるように支持されている。
以上のように、第1昇降機構12によって昇降する第1載置台11と、搬送車30に支持された搬送載置台31と、第2昇降機構22によって昇降する第2載置台21と、が相互に連携して物品8の授受を行うことにより、物品搬送装置100は、第1場所10から第2場所20に物品8を搬送可能に構成されている。以下、物品搬送装置100による物品8の搬送について、概略図である図3及び4を参照して説明する。
本実施形態では、設定搬送高さHTは、搬送車30によって物品8を搬送する際の搬送載置台31の基準の高さとして設定されている。上述のように、搬送載置台31は、支持部32によって支持されて、一定の設定搬送高さHTに位置している。本例では、搬送載置台31の上面が、設定搬送高さHTに位置している。なお、以下では、説明の便宜上、搬送載置台31の上面が設定搬送高さHTに位置している状態を、単に、搬送載置台31が設定搬送高さHTに位置しているものとして説明する。
図3に示すように、本実施形態では、第1載置台11は、第1昇降機構12(図1等参照)によって、設定搬送高さHTより上方の第1基準高さH1と、設定搬送高さHTより下方であって搬送載置台31に対する物品8の引き渡し完了後の高さである引渡後高さHDと、の間で昇降するように構成されている。
本実施形態では、第1基準高さH1は、第1載置台11が動作(昇降)していない場合の基準の高さとして設定されており、例えば、第1載置台11の動作範囲の上限の高さとして設定されている。本例では、第1載置台11が上限の高さに位置している状態で、当該第1載置台11の上面が、第1基準高さH1に位置する。図3の上図に示すように、第1基準高さH1は、搬送載置台31が位置している高さである設定搬送高さHTよりも上方に設定されている。なお、以下では、説明の便宜上、第1載置台11の上面が第1基準高さH1に位置している状態を、単に、第1載置台11が第1基準高さH1に位置しているものとして説明する。
引渡後高さHDは、例えば、第1載置台11の動作範囲の下限の高さとして設定されている。本例では、第1載置台11が下限の高さに位置している状態で、当該第1載置台11の上面が、引渡後高さHDに位置する。図3の下図に示すように、引渡後高さHDは、搬送載置台31が位置している高さである設定搬送高さHTよりも下方に設定されている。なお、以下では、説明の便宜上、第1載置台11の上面が引渡後高さHDに位置している状態を、単に、第1載置台11が引渡後高さHDに位置しているものとして説明する。
第1載置台11から搬送載置台31への物品8の移載は次のように行われる。図3の上図に示すように、当初、第1搬送装置T1(図1参照)から引き渡された物品8が第1載置台11に載置されている状態で、第1載置台11は第1基準高さH1に位置している。
搬送載置台31は、搬送車30が搬送方向第1側L1に向かって移動することにより、設定搬送高さHTに位置したままの状態で搬送方向第1側L1に向かって移動する。第1載置台11は、搬送載置台31の搬送方向第1側L1への移動に合せて下降する。そして、搬送載置台31が第1重複領域10R(図2参照)に対して完全に重複した状態で、第1載置台11が設定搬送高さHTとなり、更に搬送車30が搬送方向第1側L1に向かって移動することにより、図3の下図に示すように、搬送載置台31よりも下方まで移動(通過)する。これにより、第1載置台11から搬送載置台31に物品8が移載される。なお、本実施形態において「第1重複領域10R」とは、図2に示すように、上下方向視において物品8が第1載置台11に載置された場合における当該物品8の外形によって定義される領域である。ここでは、物品8の外形よりも内側の領域が第1重複領域10Rとなっている。
図4に示すように、本実施形態では、第2載置台21は、第2昇降機構22(図1等参照)によって、設定搬送高さHTより下方の第2基準高さH2と、設定搬送高さHTより上方であって搬送載置台31に対する物品8の受け取り完了後の高さである受取後高さHRと、の間で昇降するように構成されている。
本実施形態では、第2基準高さH2は、第2載置台21が動作(昇降)していない場合の基準の高さとして設定されており、例えば、第2載置台21の動作範囲の下限の高さとして設定されている。本例では、第2載置台21が下限の高さに位置している状態で、当該第2載置台21の上面が、第2基準高さH2に位置する。図4の上図に示すように、第2基準高さH2は、搬送載置台31が位置している高さである設定搬送高さHTよりも下方に設定されている。なお、以下では、説明の便宜上、第2載置台21の上面が第2基準高さH2に位置している状態を、単に、第2載置台21が第1基準高さH1に位置しているものとして説明する。
受取後高さHRは、例えば、第2載置台21の動作範囲の上限の高さとして設定されている。本例では、第2載置台21が上限の高さに位置している状態で、当該第2載置台21の上面が、受取後高さHRに位置する。図4の下図に示すように、受取後高さHRは、搬送載置台31が位置している高さである設定搬送高さHTよりも上方に設定されている。なお、以下では、説明の便宜上、第2載置台21の上面が受取後高さHRに位置している状態を、単に、第2載置台21が受取後高さHRに位置しているものとして説明する。
搬送載置台31から第2載置台21への物品8の移載は次のように行われる。図4の上図に示すように、当初、第2載置台21は第2基準高さH2に位置している。そして、搬送載置台31には、第1載置台11から引き渡された物品8が載置(支持)されている。
搬送載置台31は、搬送車30が搬送方向第2側L2に向かって移動することにより、設定搬送高さHTに位置したままの状態で搬送方向第2側L2に向かって移動する。第2載置台21は、搬送載置台31の搬送方向第2側L2への移動に合せて上昇する。そして、搬送載置台31が第2重複領域20R(図2参照)に対して完全に重複した状態で、第2載置台21が設定搬送高さHTとなり、更に搬送車30が搬送方向第2側L2に向かって移動することにより、図4の下図に示すように、搬送載置台31よりも上方まで移動(通過)する。これにより、搬送載置台31から第2載置台21に物品8が移載される。なお、本実施形態において「第2重複領域20R」とは、図2に示すように、上下方向視において物品8が第2載置台21に載置された場合における当該物品8の外形によって定義される領域である。ここでは、物品8の外形よりも内側の領域が第2重複領域20Rとなっている。
以上のようにして、第1載置台11から搬送載置台31への物品8の移載、及び、搬送載置台31から第2載置台21への物品8の移載が行われる。
次に、第1載置台11から搬送載置台31に物品8を移載するための構成について、詳細に説明する。
第1載置台11に載置された物品8は、引渡部1によって搬送車30(搬送載置台31)に引き渡される。上述のように、引渡部1は、第1載置台11を昇降させる第1昇降機構12を有している。図5に示すように、第1昇降機構12は、第2場所20側(図1及び2も参照)から第1場所10へ向かって(搬送方向第1側L1に向かって)移動する搬送車30の動きに従動して第1載置台11を下降させる第1従動部13を有し、搬送車30の第1場所10への到着に合せて、設定搬送高さHTより上の位置(第1基準高さH1)から設定搬送高さHTより下の位置(引渡後高さHD)まで第1載置台11を下降させ、第1載置台11に載置された物品8を搬送載置台31に移載する。なお、本実施形態において「従動」とは、搬送車30の動き(運動エネルギ)を利用して動作することを指し、搬送車30とは別に昇降機構12、22が有する駆動源により動作させるものは含まない。
第1従動部13は、搬送車30の水平方向に沿う動きを第1載置台11の下降動作に変換する機構を備えている。本実施形態では、第1従動部13は、第2場所20側から第1場所10へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動きを、第1載置台11の下降動作に変換する第1リンク機構13Xを備えている。
本実施形態では、第1リンク機構13Xは、搬送幅方向Wの両側に同一構造のものが一対配置されている(図2参照)。以下、第1リンク機構13Xに関して、特に断らない限り、搬送幅方向Wの一方側のみの構造について説明する。図5に示すように、第1リンク機構13Xは、下端部が搬送経路部9の底部93に対して回転自在に支持された第1下側リンク部材13Aと、当該第1下側リンク部材13Aよりも上側に配置されて、上端部が第1載置台11に対して回転自在に支持された第1上側リンク部材13Bと、を有している。また、第1下側リンク部材13Aの上端部と第1上側リンク部材13Bの下端部とは、回転自在に連結されている。これにより、第1下側リンク部材13Aと第1上側リンク部材13Bとが連結している。本実施形態では、第1下側リンク部材13Aの下端部は、当該下端部を搬送幅方向Wに沿って貫通する第1支持ピン13Dによって支持されている。同様に、第1上側リンク部材13Bの上端部は、当該上端部を搬送幅方向Wに沿って貫通する第1支持ピン13Dによって支持されている。また、第1下側リンク部材13Aと第1上側リンク部材13Bとの連結部は、当該連結部を搬送幅方向Wに沿って貫通する第1連結ピン13Eによって連結されている。また、図示は省略するが、搬送経路部9には、第1載置台11の上面を水平に保ったままで、第1載置台11を上下方向に案内する第1案内部が設けられている。
第1リンク機構13Xは、第1下側リンク部材13Aと第1上側リンク部材13Bとの連結部に設けられて、後述する搬送車30の押圧部35によって押圧される第1被押圧部13Cを有している。図2にも示すように、本実施形態では、第1被押圧部13Cは、搬送幅方向Wの内側において第1連結ピン13Eに回転自在に支持されたローラ部材として構成されている。そして、第1被押圧部13Cは、搬送方向第1側L1に押圧されることにより、搬送方向第1側L1及び下方側に変動し、第1下側リンク部材13Aと第1上側リンク部材13Bとを相対的に屈曲させる方向に、第1下側リンク部材13A及び第1上側リンク部材13Bを揺動させるように構成されている。
搬送車30は、車体本体33における搬送幅方向Wの外側を向く一対の側面部33Sに形成されて、第1リンク機構13Xの第1被押圧部13Cを搬送方向第1側L1に押圧する押圧部35を有している。押圧部35は、搬送方向L視で、第1被押圧部13Cと重複するように設けられている。本実施形態では、上述のように上下方向に変動する第1被押圧部13Cに対応して、押圧部35は、上下方向に沿って延びるように形成されており、第1被押圧部13Cの上下方向の移動に関わらず、搬送方向L視において常に第1被押圧部13Cと重複するように構成されている。図示の例では、押圧部35は、上下方向に延びる板状に形成されており、その搬送方向第1側L1を向く面には、第1被押圧部13Cと接触する際の衝撃を緩和する緩衝部材が設けられている。なお、緩衝部材は、押圧部35における搬送方向第2側L2を向く面にも設けられており、これにより、押圧部35は、後述する第2被押圧部23Cと接触する際の衝撃も緩和することができる。
図5の中段図に示すように、搬送車30が、搬送方向第1側L1に移動しながら押圧部35によって第1被押圧部13Cを押圧することで、当該第1被押圧部13Cが搬送方向第1側L1及び下方に変動する。これにより、第1下側リンク部材13A及び第1上側リンク部材13Bが相対的に屈曲されるように揺動し、第1載置台11が下降する。これにより、上述のように、第1載置台11が引渡後高さHDまで下降し、その過程で第1載置台11から搬送載置台31に物品8が引き渡される。
本実施形態では、第1昇降機構12は、第1載置台11を上昇方向に付勢する第1付勢部14を有し、搬送車30が第1場所10から離れたことに合せて、設定搬送高さHTより下の位置(引渡後高さHD)から設定搬送高さHTより上の位置(第1基準高さH1)まで第1載置台11を上昇させる。本例では、第1付勢部14は、第1載置台11の下方に設けられて、第1載置台11の底面を上方に向けて押圧する圧縮コイルバネとして構成されている。但し、このような構成に限定されることなく、第1付勢部14は、例えば、第1載置台11の上方に設けられて、当該第1載置台11を上方に引っ張る引張コイルバネとして構成され、或いは、第1下側リンク部材13Aと第1上側リンク部材13Bとに亘って設けられて、これらを伸張させる方向に付勢するねじりコイルバネとして構成されていても良い。
ここで、物品8が第1載置台11から搬送載置台31に引き渡された後、搬送車30が搬送方向第2側L2に向かって移動し始めることと同時に、第1付勢部14の作用によって第1載置台11が上昇を始めて設定搬送高さHTよりも上方に上昇する場合、上昇する第1載置台11と搬送載置台31に載置されている物品8とが接触する可能性がある。
そこで、本実施形態では、第1昇降機構12は、上下方向視で搬送載置台31に載置された物品8が第1載置台11と重複する第1重複領域10R(図2参照)から搬送車30が離れるまで、第1載置台11が設定搬送高さHTより上に上昇しないように規制する第1規制部15を有している。本実施形態では、第1規制部15は、第1速度制限装置16を有している。第1速度制限装置16は、第1付勢部14の付勢力による第1載置台11の上昇速度を遅く制限する装置である。本例では、第1速度制限装置16は、第1付勢部14の運動エネルギを減衰させる油圧ダンパとして構成されており、第1付勢部14の上向きの付勢力に対して、反対方向(下向き)の抵抗力を発生させる。図示の例では、第1速度制限装置16は、圧縮コイルバネとして構成されている第1付勢部14の内周側に配置されている。上記構成により、図5の下段図に示すように、搬送車30が搬送方向第2側L2に向かって移動することにより第1被押圧部13Cへの押圧が解除された後において、第1載置台11は低速で上昇し、それによって上下方向視で搬送載置台31に載置された物品8が第1載置台11と重複する第1重複領域10Rから搬送車30が離れた後に、第1載置台11が第1基準高さH1に復帰するようになっている。なお、本実施形態では、第1付勢部14および第1規制部15についても、搬送幅方向Wの両側において同一構造を有している。
次に、搬送載置台31から第2載置台21に物品8を移載するための構成について、詳細に説明する。
搬送載置台31に載置されて第2場所20に搬送された物品8は、受取部2によって搬送車30(搬送載置台31)から受け取られる。上述のように、受取部2は、第2載置台21を昇降させる第2昇降機構22を有している。図6に示すように、第2昇降機構22は、第1場所10側(図1及び2も参照)から第2場所20へ向かって(搬送方向第2側L2に向かって)移動する搬送車30の動きに従動して第2載置台21を上昇させる第2従動部23を有し、搬送車30の第2場所20への到着に合せて、設定搬送高さHTより下の位置(第2基準高さH2)から設定搬送高さHTより上の位置(受取後高さHR)まで第2載置台21を上昇させて、搬送載置台31に載置された物品8を第2載置台21に移載する。
第2従動部23は、搬送車30の水平方向に沿う動きを第2載置台21の上昇動作に変換する機構を備えている。本実施形態では、第2従動部23は、第1場所10側から第2場所20へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動きを、第2載置台21の上昇動作に変換する第2リンク機構23Xを備えている。
本実施形態では、第2リンク機構23Xは、搬送幅方向Wの両側に同一構造のものが一対配置されている。以下、第2リンク機構23Xに関して、特に断らない限り、搬送幅方向Wの一方側のみの構造について説明する。図6に示すように、第2リンク機構23Xは、下端部が搬送経路部9の底部93に対して回転自在に支持された第2下側リンク部材23Aと、当該第2下側リンク部材23Aよりも上側に配置されて、上端部が第2載置台21に対して回転自在に支持された第2上側リンク部材23Bと、を有している。また、第2下側リンク部材23Aの上端部と第2上側リンク部材23Bの下端部とは、回転自在に連結されている。これにより、第2下側リンク部材23Aと第2上側リンク部材23Bとが連結している。本実施形態では、第2下側リンク部材23Aの下端部は、当該下端部を搬送幅方向Wに沿って貫通する第2支持ピン23Dによって支持されている。同様に、第2上側リンク部材23Bの上端部は、当該上端部を搬送幅方向Wに沿って貫通する第2支持ピン23Dによって支持されている。また、第2下側リンク部材23Aと第2上側リンク部材23Bとの連結部は、当該連結部を搬送幅方向Wに沿って貫通する第2連結ピン23Eによって連結されている。また、図示は省略するが、搬送経路部9には、第2載置台21の上面を水平に保ったままで、第2載置台21を上下方向に案内する第2案内部が設けられている。
第2リンク機構23Xは、第2下側リンク部材23Aと第2上側リンク部材23Bとの連結部に設けられて、搬送車30の押圧部35によって押圧される第2被押圧部23Cを有している。図2にも示すように、本実施形態では、第2被押圧部23Cは、搬送幅方向Wの内側において第2連結ピン23Eに回転自在に支持されたローラ部材として構成されている。そして、第2被押圧部23Cは、搬送方向第2側L2に押圧されることにより、搬送方向第2側L2及び上方側に変動し、第2下側リンク部材23Aと第2上側リンク部材23Bとを相対的に伸張させる方向に、第2下側リンク部材23A及び第2上側リンク部材23Bを揺動させるように構成されている。
上述した搬送車30が有する押圧部35は、第2リンク機構23Xの第2被押圧部23Cを搬送方向第2側L2に押圧する。押圧部35は、搬送方向L視で、第2被押圧部23Cと重複するように設けられている。上述のように、押圧部35は、上下方向に沿って延びるように形成されている。これにより、押圧部35は、第2被押圧部23Cの上下方向の移動に関わらず、搬送方向L視において常に第2被押圧部23Cと重複するように構成されている。なお、上述のように、押圧部35と第2被押圧部23Cとが接触する際には、押圧部35における搬送方向第2側L2を向く面に設けられた緩衝部材によって接触時の衝撃を緩和することができる。
図6の中段図に示すように、搬送車30が、搬送方向第2側L2に移動しながら押圧部35によって第2被押圧部23Cを押圧することで、当該第2被押圧部23Cが搬送方向第2側L2及び上方に変動する。これにより、第2下側リンク部材23A及び第2上側リンク部材23Bが相対的に伸張されるように揺動し、第2載置台21が上昇する。これにより、上述のように、第2載置台21が受取後高さHRまで上昇し、その過程で第2載置台21によって搬送載置台31から物品8が受け取られる。
本実施形態では、第2昇降機構22は、第2載置台21を下降方向に付勢する第2付勢部24を有し、搬送車30が第2場所20から離れたことに合せて、設定搬送高さHTより上の位置(受取後高さHR)から設定搬送高さHTより下の位置(第2基準高さH2)まで第2載置台21を下降させる。本例では、第2付勢部24は、第2載置台21の下方に設けられて、第2載置台21の底面を下方に向けて引っ張る引張コイルバネとして構成されている。但し、このような構成に限定されることなく、第2付勢部24は、例えば、第2載置台21の上方に設けられて、当該第2載置台21を下方に押圧する圧縮コイルバネとして構成され、或いは、第2下側リンク部材23Aと第2上側リンク部材23Bとに亘って設けられて、これらを屈曲させる方向に付勢するねじりコイルバネとして構成されていても良い。なお、第2昇降機構22は、第2付勢部24を有さない構成とされていても良い。この場合には、第2載置台21は、例えば自重によって下降するように構成される。
ここで、物品8が第2載置台21によって搬送載置台31から受け取られた後、搬送車30が搬送方向第1側L1に向かって移動し始めることと同時に、第2付勢部24の作用によって第2載置台21が下降を始めて設定搬送高さHTよりも下方に下降した場合、下降する第2載置台21に載置されている物品8と搬送載置台31とが接触する可能性がある。
そこで、本実施形態では、第2昇降機構22は、上下方向視で搬送載置台31が第2載置台21に載置された物品8と重複する第2重複領域20R(図2参照)から搬送車30が離れるまで、第2載置台21が設定搬送高さHTより下に下降しないように規制する第2規制部25を有している。本実施形態では、第2規制部25は、第2速度制限装置26を有している。第2速度制限装置26は、第2付勢部24の付勢力による第2載置台21の下降速度を遅く制限する装置である。本例では、第2速度制限装置26は、第2付勢部24の運動エネルギを減衰させる油圧ダンパとして構成されており、第2付勢部24の下向きの付勢力に対して、反対方向(上向き)の抵抗力を発生させる。図示の例では、第2速度制限装置26は、引張コイルバネとして構成されている第2付勢部24の内周側に配置されている。上記構成により、図6の下段図に示すように、搬送車30が搬送方向第1側L1に向かって移動することにより第2被押圧部23Cへの押圧が解除された後において、第2載置台21は低速で下降し、それによって上下方向視で搬送載置台31が第2載置台21に載置された物品8と重複する第2重複領域20Rから搬送車30が離れた後に、第2載置台21が第2基準高さH2に復帰するようになっている。なお、本実施形態では、第2付勢部24および第2規制部25についても、搬送幅方向Wの両側において同一構造を有している。
2.第2実施形態
次に、物品搬送装置の第2実施形態について説明する。以下では、上記の第1実施形態と異なる点を主として説明する。特に説明しない点については、上記の第1実施形態と同様である。
図7に示すように、搬送車30は、その側面部33Sに、搬送幅方向Wに沿う軸まわりに回転自在に支持された押圧部35Aを有している。本実施形態では、押圧部35Aは、ローラ部材によって構成されており、揺動する第1下側リンク部材13Aの側部を搬送方向第1側L1に沿って押圧するように構成されている。
本実施形態では、第1規制部15は、第1係合装置17を有している。第1係合装置17は、搬送車30が第1重複領域10R内(図2参照)にいる場合には第1載置台11又は第1載置台11と共に上昇する部材に第1係合部材17Aを係合し、搬送車30が第1重複領域10Rから離れた場合に第1係合部材17Aの係合を解除する装置である。本例では、第1係合部材17Aは、第1下側リンク部材13Aに設けられた第1被係合部17Bに係合するように構成されている。図示の例では、第1被係合部17Bは、第1下側リンク部材13Aにおける搬送幅方向Wの外側に固定された固定ピンによって構成されている。但し、このような構成に限定されることなく、第1被係合部17Bは、例えば、第1係合部材17Aが係合可能な凸部又は凹部などによって構成されていても良い。
第1係合部材17Aは、その先端部がフック状に形成されており、当該先端部が第1被係合部17Bに係合するように構成されている。また、第1係合部材17Aは、その基端部が搬送幅方向Wを軸方向とする第1揺動軸部17Eによって回転自在に支持されており、当該第1揺動軸部17Eを中心に揺動するように構成されている。本実施形態では、第1係合部材17Aは、コイルバネ等の弾性部材によって係合方向(図7の例では、反時計回り方向)に付勢されている。また、第1係合部材17Aの上面には、第1被係合部17Bが下方に移動した場合に当接する第1当接面17aが設けられている。この第1当接面17aは、下方に向かうに従って係合方向に向かう傾斜面とされている。その結果、下方に移動する第1被係合部17Bによって第1当接面17aが押圧された場合に、第1係合部材17Aを解除方向(図7の例では、時計回り方向)に揺動させる力が作用する。従って、第1載置台11の下降時に第1被係合部17Bが下方に移動する場合、第1被係合部17Bが第1当接面17aを押圧して第1係合部材17Aを一旦解除方向に押し退け、その後第1被係合部17Bが第1係合部材17Aの先端部よりも下方に位置した際に、コイルバネの付勢力によって第1係合部材17Aが第1被係合部17Bに係合する。そして、第1係合部材17Aが第1被係合部17Bに係合することによって、第1下側リンク部材13Aの揺動が規制され、ひいては、第1載置台11の上昇動作が規制される。
本実施形態では、第1重複領域10R(図2参照)よりも搬送方向第2側L2には、搬送車30の搬送方向第2側L2への移動に応じて第1係合部材17Aの係合状態を解除する第1解除操作部17Cが設けられている。より詳細には、第1解除操作部17Cは、第1重複領域10Rから、少なくとも搬送車30の搬送方向Lの長さに相当する距離だけ搬送方向第2側L2に離れた位置に設けられている。これにより、搬送車30による第1解除操作部17Cの操作、すなわち第1係合部材17Aの係合状態の解除を、当該搬送車30が第1重複領域10Rから離れたタイミングで行うことが可能となっている。本例では、第1解除操作部17Cは、搬送経路部9の底部93に設けられており、搬送車30の車輪34によって下方に押圧されて操作されるように構成されている。
詳細な図示は省略するが、第1係合装置17は、第1解除操作部17Cが操作されることにより、例えばリンク機構などにより構成された第1解除作用部17Dを介して、第1係合部材17Aを解除方向(図7の例では、時計回り方向)に揺動させるように構成されている。これにより、第1係合部材17Aの係合状態が解除されて、第1下側リンク部材13Aが揺動可能となり、第1載置台11の上昇が許容される。
そして、本実施形態では、第2昇降機構22についても、第1昇降機構12と概ね同様に構成されている。図8に示すように、本実施形態では、押圧部35Aは、揺動する第2下側リンク部材23Aの側部を搬送方向第2側L2に沿って押圧するように構成されている。
本実施形態では、第2規制部25は、第2係合装置27を有している。第2係合装置27は、搬送車30が第2重複領域20R内(図2参照)にいる場合には第2載置台21又は第2載置台21と共に下降する部材に第2係合部材27Aを係合し、搬送車30が第2重複領域20Rから離れた場合に第2係合部材27Aの係合を解除する装置である。本例では、第2係合部材27Aは、第2下側リンク部材23Aに設けられた第2被係合部27Bに係合するように構成されている。図示の例では、第2被係合部27Bは、第2下側リンク部材23Aにおける搬送幅方向Wの外側に固定された固定ピンによって構成されている。但し、このような構成に限定されることなく、第2被係合部27Bは、例えば、第2係合部材27Aが係合可能な凸部又は凹部などによって構成されていても良い。
第2係合部材27Aは、その先端部がフック状に形成されており、当該先端部が第2被係合部27Bに係合するように構成されている。また、第2係合部材27Aは、その基端部が搬送幅方向Wを軸方向とする第2揺動軸部27Eによって回転自在に支持されており、当該第2揺動軸部27Eを中心に揺動するように構成されている。本実施形態では、第2係合部材27Aは、コイルバネ等の弾性部材によって係合方向(図8の例では、時計回り方向)に付勢されている。また、第2係合部材27Aの下面には、第2被係合部27Bが上方に移動した場合に当接する第2当接面27aが設けられている。この第2当接面27aは、上方に向かうに従って係合方向に向かう傾斜面とされている。その結果、上方に移動する第2被係合部27Bによって第2当接面27aが押圧された場合に、第2係合部材27Aを解除方向(図8の例では、反時計回り方向)に揺動させる力が作用する。従って、第2載置台21の上昇時に第2被係合部27Bが上方に移動する場合、第2被係合部27Bが第2当接面27aを押圧して第2係合部材27Aを一旦解除方向に押し退け、その後第2被係合部27Bが第2係合部材27Aの先端部よりも上方に位置した際に、コイルバネの付勢力によって第2係合部材27Aが第2被係合部27Bに係合する。そして、第2係合部材27Aが第2被係合部27Bに係合することによって、第2下側リンク部材23Aの揺動が規制され、ひいては、第2載置台21の下降動作が規制される。
本実施形態では、第2重複領域20R(図2参照)よりも搬送方向第1側L1には、搬送車30の搬送方向第1側L1への移動に応じて第2係合部材27Aの係合状態を解除する第2解除操作部27Cが設けられている。第2解除操作部27Cは、より詳細には、第2重複領域20Rから、少なくとも搬送車30の搬送方向Lの長さに相当する距離だけ搬送方向第1側L1に離れた位置に設けられている。これにより、搬送車30による第2解除操作部27Cの操作、すなわち第2係合部材27Aの係合状態の解除を、当該搬送車30が第2重複領域20Rから離れたタイミングで行うことが可能となっている。本例では、第2解除操作部27Cは、搬送経路部9の底部93に設けられており、搬送車30の車輪34によって下方に押圧されて操作されるように構成されている。
詳細な図示は省略するが、第2係合装置27は、第2解除操作部27Cが操作されることにより、例えばリンク機構などにより構成された第2解除作用部27Dを介して、第2係合部材27Aを解除方向(図8の例では、反時計回り方向)に揺動させるように構成されている。これにより、第2係合部材27Aの係合状態が解除されて、第2下側リンク部材23Aが揺動可能となり、第2載置台21の下降が許容される。
3.第3実施形態
次に、物品搬送装置の第3実施形態について説明する。以下では、上記の第1実施形態と異なる点を主として説明する。特に説明しない点については、第1実施形態と同様である。
図9に示すように、本実施形態では、第1昇降機構12は、第1載置台11を、第2場所20側から第1場所10側へ向かって(搬送方向第1側L1に向かって)移動させながら下降させるように構成されている。これにより、搬送載置台31に備えられた係合突部31Aが物品8の底面に設けられた係合凹部81に係合するようにされた構成において、第1載置台11から搬送載置台31への物品8の移載の際に、係合突部31Aを係合凹部81に係合させる動作を適切に行うことができる。すなわち、上記構成により、第1載置台11と搬送載置台31、より詳細には、第1載置台11に載置された物品8の係合凹部81と搬送載置台31から上方に突出する係合突部31Aとの、搬送方向Lの相対移動を少なく抑えることができる。これにより、係合凹部81と係合突部31Aとの係合方向を上下方向に近づけることができ、両者を適切に係合させることが容易となる。なお、第1昇降機構12は、少なくとも係合凹部81に係合突部31Aが挿入開始されてから第1載置台11に物品8が載置されるまでの間、第1載置台11を、搬送方向第1側L1へ向かって移動させながら下降させるように構成されていると良い。
本実施形態では、第1昇降機構12は、第1従動部13を有し、第1従動部13は、第2場所20側から第1場所10へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動き(搬送方向第1側L1に向かう動き)を、第1載置台11の下降動作に変換する第1カム機構13Yを備えている。
本実施形態では、第1カム機構13Yは、搬送車30の移動に伴って搬送方向Lに沿って移動するカム36と、当該カム36の搬送方向第1側L1への移動によって押圧されて搬送方向第1側L1及び下方に移動する第1カムフォロア13Fと、を有している。本例では、カム36は、搬送車30における側面部33Sに設けられている。また、カム36は、平面状の第1押圧面36Aを有しており、当該第1押圧面36Aは、搬送方向第1側L1に向かうに従って上方に向かう傾斜面とされている。また、本例では、第1カムフォロア13Fは、第1載置台11に連結されている。図示の例では、第1カムフォロア13Fは、搬送幅方向Wに沿う軸まわりに回転自在に支持されるローラ部材によって構成されており、第1載置台11の底面から下方に突出する支持部の先端に支持されている。搬送車30が搬送方向第1側L1に移動することによって、カム36が、第1カムフォロア13Fに接触すると共に当該第1カムフォロア13Fを押し下げる。これにより、第1載置台11に下向きの力が付与される。
更に本実施形態では、第1昇降機構12は、第1載置台11を斜め下方に案内する第1ガイド機構41を有している。図9に示すように、第1ガイド機構41は、第1案内部41Aと、第1案内部41Aに案内される第1被案内部41Bと、を有している。本例では、第1案内部41Aは、搬送方向第1側L1に向かうに従って下方に傾斜する枠状部材によって構成されている。詳細な図示は省略するが、第1案内部41Aは、搬送経路部9に支持されている。第1被案内部41Bは、第1案内部41Aの内側に配置されて当該第1案内部41Aの延在方向に沿って案内されながら移動するように構成されている。図示の例では、第1被案内部41Bは、第1載置台11の底面から下方に突出する支持部の先端において、搬送幅方向Wに沿う軸まわりに回転自在に支持されたローラ部材によって構成されている。このような構成により、下向きの力が付与された第1載置台11を、搬送方向第1側L1に向かうに従って下方に傾斜する方向に案内することができる。
ここで、上記の構成では、第1載置台11が、搬送経路部9に対して相対的に搬送方向第1側L1へ移動することになる。そこで、本実施形態では、第1ガイド機構41は、第1載置台11の搬送方向第1側L1への移動を許容する第1スライド部41Cを更に有している。図9に示すように、第1スライド部41Cは、搬送経路部9の底部93に固定された第1固定部材41Dと、当該第1固定部材41Dに対して搬送方向Lに移動可能に連結された第1移動部材41Eと、を有している。図示の例では、第1移動部材41Eと第1載置台11とは、第1付勢部14及び第1速度制限装置16を介して連結している。これにより、第1載置台11の搬送方向Lの移動に伴い、第1移動部材41Eも同方向(搬送方向L)に移動する。従って、搬送経路部9に対して相対的な第1載置台11の搬送方向Lの移動が許容される。
図10に示すように、本実施形態では、第2昇降機構22は、第2載置台21を、第1場所10側から第2場所20側へ向かって(搬送方向第2側L2に向かって)移動させながら上昇させるように構成されている。これにより、第2載置台21に設けられた第2位置決め部21Bが物品8の底面に設けられた係合凹部81に係合するようにされた構成において、搬送載置台31から第2載置台21への物品8の移載の際に、第2位置決め部21Bを係合凹部81に係合させる動作を適切に行うことができる。すなわち、上記構成により、搬送載置台31と第2載置台21、より詳細には、搬送載置台31に載置された物品8の係合凹部81と第2載置台21に設けられて上方に突出する第2位置決め部21Bとの、搬送方向Lの相対移動を少なく抑えることができる。これにより、第2位置決め部21Bと係合凹部81との係合方向を上下方向に近づけることができ、両者を適切に係合させることが容易となる。なお、第2昇降機構22は、少なくとも係合凹部81に第2位置決め部21B(係合ピン)が挿入開始されてから搬送載置台31に物品8が載置されるまでの間、第2載置台21を、搬送方向第2側L2へ向かって移動させながら下降させるように構成されていると良い。
本実施形態では、第2昇降機構22は、第2従動部23を有し、第2従動部23は、第1場所10側から第2場所20へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動き(搬送方向第2側L2に向かう動き)を、第2載置台21の上昇動作に変換する第2カム機構23Yを備えている。
本実施形態では、第2カム機構23Yは、搬送車30の移動に伴って搬送方向Lに沿って移動するカム36と、当該カム36の搬送方向第2側L2への移動によって押圧されて搬送方向第2側L2及び上方に移動する第2カムフォロア23Fと、を有している。本例では、カム36は、上述の第1カム機構13Yと同様の部材を用いる。すなわち、本例では、カム36は、第1カムフォロア13F及び第2カムフォロア23Fの双方を押圧するように構成されている。そのため、カム36は、平面状の第2押圧面36Bを有しており、当該第2押圧面36Bは、搬送方向第2側L2に向かうに従って下方に向かう傾斜面とされている。また、本例では、第2カムフォロア23Fは、第2載置台21に連結されている。図示の例では、第2カムフォロア23Fは、搬送幅方向Wに沿う軸まわりに回転自在に支持されるローラ部材によって構成されており、第2載置台21の底面から下方に突出する支持部の先端に支持されている。搬送車30が搬送方向第2側L2に移動することによって、カム36が、第2カムフォロア23Fに接触すると共に当該第2カムフォロア23Fを押し上げる。これにより、第2載置台21に上向きの力が付与される。
更に本実施形態では、第2昇降機構22は、第2載置台21を斜め上方に案内する第2ガイド機構42を有している。図10に示すように、第2ガイド機構42は、第2案内部42Aと、第2案内部42Aに案内される第2被案内部42Bと、を有している。本例では、第2案内部42Aは、搬送方向第2側L2に向かうに従って上方に傾斜する枠状部材によって構成されている。詳細な図示は省略するが、第2案内部42Aは、搬送経路部9に支持されている。第2被案内部42Bは、第2案内部42Aの内側に配置されて当該第2案内部42Aの延在方向に沿って案内されながら移動するように構成されている。図示の例では、第2被案内部42Bは、第2載置台21の底面から下方に突出する支持部の先端において、搬送幅方向Wに沿う軸まわりに回転自在に支持されたローラ部材によって構成されている。このような構成により、上向きの力が付与された第2載置台21を、搬送方向第2側L2に向かうに従って上方に傾斜する方向に案内することができる。
ここで、上記の構成では、第2載置台21が、搬送経路部9に対して相対的に搬送方向第2側L2へ移動することになる。そこで、本実施形態では、第2ガイド機構42は、第2載置台21の搬送方向第2側L2への移動を許容する第2スライド部42Cを更に有している。図10に示すように、第2スライド部42Cは、搬送経路部9の底部93に固定された第2固定部材42Dと、当該第2固定部材42Dに対して搬送方向Lに移動可能に連結された第2移動部材42Eと、を有している。図示の例では、第2移動部材42Eと第2載置台21とは、第2付勢部24及び第2速度制限装置26を介して連結している。
これにより、第2載置台21の搬送方向Lへの移動に伴い、第2移動部材42Eも同方向(搬送方向L)に移動する。従って、搬送経路部9に対して相対的な第2載置台21の搬送方向Lへの移動が許容される。
4.その他の実施形態
次に、物品搬送装置のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の第1実施形態では、第1規制部15が第1速度制限装置16を有している例について説明し、上記の第2実施形態では、第1規制部15が第1係合装置17を有している例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1規制部15は、第1速度制限装置16及び第1係合装置17の少なくとも一方を有していれば良く、例えば第1規制部15は、第1速度制限装置16及び第1係合装置17の双方を有していても良い。また、第2規制部25についても同様に、第2速度制限装置26及び第2係合装置27の少なくとも一方を有していれば良く、例えば第2規制部25は、第2速度制限装置26及び第2係合装置27の双方を有していても良い。
(2)上記の各実施形態では、第2場所20側から第1場所10へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動きを第1載置台11の下降動作に変換する機構として、第1実施形態では第1従動部13が第1リンク機構13Xを有している例について、第3実施形態では第1従動部13が第1カム機構13Yを有している例についてそれぞれ説明した。
しかし、このような例に限定されることなく、第1従動部13は、第2場所20側から第1場所10へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動きを、第1載置台11の下降動作に変換するリンク機構及びカム機構の少なくとも一方を備えていれば良い。そのため、例えば第1従動部13は、リンク機構及びカム機構の双方を備えていても良い。また、第2従動部23についても同様に、第1場所10側から第2場所20へ向かって移動する搬送車30の水平方向に沿う動きを、第2載置台21の上昇動作に変換するリンク機構及びカム機構の少なくとも一方を備えていれば良い。そのため、例えば第2従動部23は、リンク機構及びカム機構の双方を備えていても良い。
(3)上記の第1実施形態では、1つの押圧部35によって第1被押圧部13C及び第2被押圧部23Cの双方を押圧する例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、押圧部35は、第1被押圧部13C及び第2被押圧部23Cのそれぞれに対応して一対設けられていても良い。
(4)上記の第3実施形態では、1つのカム36によって第1カムフォロア13F及び第2カムフォロア23Fの双方を押圧する例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、カム36は、第1カムフォロア13F及び第2カムフォロア23Fのそれぞれに対応して一対設けられていても良い。
(5)上記の各実施形態では、第1付勢部14、及び第2付勢部24が、コイルバネにより構成されている例について説明した。しかし、このような例に限定されることなく、第1付勢部14、及び第2付勢部24は、例えば板バネ等、他の弾性部材により構成されていても良い。また、この他にも、第1付勢部14、及び第2付勢部24は、例えばアキュームレータのような、液圧を用いて弾性部材の付勢力を伝達する機構を用いて構成されていても良い。この場合において、液体の流路に絞り等の流路制限部を設けることにより、当該流路制限部が第1速度制限装置16又は第2速度制限装置26として機能するように構成しても良い。
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
5.上記実施形態の概要
以下、上記において説明した物品搬送装置の概要について説明する。
第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車に押されて当該搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車に押されて当該搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載する。
本構成によれば、引渡部の第1昇降機構が、第1従動部の作用によって、搬送車の動きを利用して第1載置台を下降させて搬送車との間で物品の移載を行い、受取部の第2昇降機構が、第2従動部の作用によって、搬送車の動きを利用して第2載置台を上昇させて搬送車との間で物品の移載を行う。従って、第1昇降機構が第1載置台を下降させ、第2昇降機構が第2載置台を上昇させるために、専用の駆動装置を備える必要がない。そのため、物品搬送装置に設けられる駆動装置の数を少なく抑えることができ、その結果、メンテナンス性が高く小型化も容易である物品搬送装置が実現できる。
第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載し、
前記搬送載置台は、物品の底面に設けられた係合凹部に係合する係合突部を備え、
前記第1昇降機構は、前記第1載置台を、前記第2場所側から前記第1場所側へ向かって移動させながら下降させ、
前記第2昇降機構は、前記第2載置台を、前記第1場所側から前記第2場所側へ向かって移動させながら上昇させる。
本構成によれば、上記効果に加えて、搬送車による物品の搬送中、搬送載置台に備えられた係合突部が物品の底面に設けられた係合凹部に係合するようにされている構成において、第1載置台に載置された物品を搬送載置台に移載する場合に、第1載置台が、搬送載置台及び搬送車の移動方向に移動しながら下降することになる。従って、第1載置台から搬送載置台への物品の移載の際に、係合突部を係合凹部に係合させる動作を適切に行うことができる。同様に、搬送載置台に載置された物品を第2載置台に移載する場合に、第2載置台が、搬送載置台及び搬送車の移動方向に移動しながら上昇することになる。従って、搬送載置台から第2載置台への物品の移載の際に、係合凹部に対する係合突部の係合を解除する動作を適切に行うことができる。従って、引渡部及び受取部のそれぞれと搬送車との間での物品の移載を円滑に行うことができる。
第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載し、
前記第1昇降機構は、前記第1載置台を上昇方向に付勢する第1付勢部を有し、前記搬送車が前記第1場所から離れたことに合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第1載置台を上昇させ、
前記第2昇降機構は、前記第2載置台を下降方向に付勢する第2付勢部を有し、前記搬送車が前記第2場所から離れたことに合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第2載置台を下降させる。
本構成によれば、上記効果に加えて、引渡部の第1昇降機構が搬送車との間で物品の移載を行った後、第1付勢部の作用によって自動的に第1載置台を設定搬送高さより上の位置まで復帰させることができる。また、受取部の第2昇降機構が搬送車との間で物品の移載を行った後、第2付勢部の作用によって自動的に第2載置台を設定搬送高さより下の位置まで復帰させることができる。従って、第1昇降機構が物品の移載後に第1載置台を上昇させ、第2昇降機構が物品の移載後に第2載置台を下降させるために、専用の駆動装置を備える必要がない。そのため、物品搬送装置に設けられる駆動装置の数を少なく抑えることができ、その結果、メンテナンス性が高く小型化も容易である物品搬送装置が実現できる。
また、
前記第1昇降機構は、上下方向視で前記搬送載置台に載置された物品が前記第1載置台と重複する第1重複領域から前記搬送車が離れるまで、前記第1載置台が前記設定搬送高さより上に上昇しないように規制する第1規制部を有し、
前記第2昇降機構は、上下方向視で前記搬送載置台が前記第2載置台に載置された物品と重複する第2重複領域から前記搬送車が離れるまで、前記第2載置台が前記設定搬送高さより下に下降しないように規制する第2規制部を有すると好適である。
本構成によれば、引渡部の第1昇降機構が搬送車との間で物品の移載を行った後、第1付勢部の作用によって第1載置台を設定搬送高さより上の位置まで復帰させる際に、搬送載置台に載置された物品と第1載置台とが接触しないようにすることができる。また、受取部の第2昇降機構が搬送車との間で物品の移載を行った後、第2付勢部の作用によって第2載置台を設定搬送高さより下の位置まで復帰させる際に、搬送載置台と第2載置台に載置された物品とが接触しないようにすることができる。従って、第1載置台及び第2載置台の復帰動作が搬送車による物品の搬送の妨げになることを抑制できる。
また、
前記第1規制部は、第1速度制限装置及び第1係合装置の少なくとも一方を有し、
前記第1速度制限装置は、前記第1付勢部の付勢力による前記第1載置台の上昇速度を遅く制限する装置であり、
前記第1係合装置は、前記搬送車が前記第1重複領域内にいる場合には前記第1載置台又は前記第1載置台と共に上昇する部材に第1係合部材を係合し、前記搬送車が前記第1重複領域から離れた場合に前記第1係合部材の係合を解除する装置であり、
前記第2規制部は、第2速度制限装置及び第2係合装置の少なくとも一方を有し、
前記第2速度制限装置は、前記第2付勢部の付勢力による前記第2載置台の下降速度を遅く制限する装置であり、
前記第2係合装置は、前記搬送車が前記第2重複領域内にいる場合には前記第2載置台又は前記第2載置台と共に下降する部材に第2係合部材を係合し、前記搬送車が前記第2重複領域から離れた場合に前記第2係合部材の係合を解除する装置であると好適である。
本構成によれば、第1規制部が第1速度制限装置を有する場合には、引渡部の第1昇降機構が、第1付勢部の作用によって第1載置台を設定搬送高さより上の位置まで復帰させる際に、第1載置台の上昇速度を遅くすることによって、搬送載置台に載置された物品と第1載置台とが接触しないようにすることができる。また、第1規制部が第1係合装置を有する場合には、搬送車が第1重複領域内にいる状態では、第1載置台が上昇しないように第1係合部材を係合することによって、搬送載置台に載置された物品と第1載置台とが接触しないようにすることができる。同様に、第2規制部が第2速度制限装置を有する場合には、受取部の第2昇降機構が、第2付勢部の作用によって第2載置台を設定搬送高さより下の位置まで復帰させる際に、第2載置台の下降速度を遅くすることによって、搬送載置台と第2載置台に載置された物品とが接触しないようにすることができる。また、第2規制部が第2係合装置を有する場合には、搬送車が第2重複領域内にいる状態では、第2載置台が下降しないように第2係合部材を係合することによって、搬送載置台と第2載置台に載置された物品とが接触しないようにすることができる。従って、第1載置台及び第2載置台の復帰動作が搬送車による物品の搬送の妨げになる可能性を更に低減できる。
また、
前記第1従動部は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の水平方向に沿う動きを、第1載置台の下降動作に変換するリンク機構及びカム機構の少なくとも一方を備え、
前記第2従動部は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の水平方向に沿う動きを、第2載置台の上昇動作に変換するリンク機構及びカム機構の少なくとも一方を備えると好適である。
本構成によれば、引渡部の第1昇降機構において、搬送車の水平方向に沿う動きを第1載置台の下降動作に変換する機構を、リンク機構及びカム機構の少なくとも一方を用いた比較的簡易な構成により実現することができる。また、受取部の第2昇降機構において、搬送車の水平方向に沿う動きを第2載置台の上昇動作に変換する機構を、リンク機構及びカム機構の少なくとも一方を用いた比較的簡易な構成により実現することができる。従って、物品搬送装置の全体の構成を簡略化することができ、メンテナンス性が高く小型化も容易である物品搬送装置が実現できる。
本開示に係る技術は、物品を搬送する物品搬送装置に利用することができる。
100 :物品搬送装置
1 :引渡部
2 :受取部
8 :物品
10 :第1場所
10R :第1重複領域
11 :第1載置台
12 :第1昇降機構
13 :第1従動部
13X :第1リンク機構
13Y :第1カム機構
14 :第1付勢部
15 :第1規制部
16 :第1速度制限装置
17 :第1係合装置
17A :第1係合部材
20 :第2場所
20R :第2重複領域
21 :第2載置台
22 :第2昇降機構
23 :第2従動部
23X :第2リンク機構
23Y :第2カム機構
24 :第2付勢部
25 :第2規制部
26 :第2速度制限装置
27 :第2係合装置
27A :第2係合部材
30 :搬送車
31 :搬送載置台
31A :係合突部
81 :係合凹部
HT :設定搬送高さ

Claims (6)

  1. 第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
    設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
    前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
    前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
    前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
    前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
    前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車に押されて当該搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
    前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車に押されて当該搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載する、物品搬送装置。
  2. 第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
    設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
    前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
    前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
    前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
    前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
    前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
    前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載し、
    前記搬送載置台は、物品の底面に設けられた係合凹部に係合する係合突部を備え、
    前記第1昇降機構は、前記第1載置台を、前記第2場所側から前記第1場所側へ向かって移動させながら下降させ、
    前記第2昇降機構は、前記第2載置台を、前記第1場所側から前記第2場所側へ向かって移動させながら上昇させる、物品搬送装置。
  3. 第1場所から第2場所まで物品を搬送する物品搬送装置であって、
    設定搬送高さに設けられて物品が載置される搬送載置台を有し、前記第1場所と前記第2場所との間で往復移動する搬送車と、
    前記第1場所に設けられて、前記搬送車に物品を引き渡す引渡部と、
    前記第2場所に設けられて、前記搬送車から物品を受け取る受取部と、を備え、
    前記引渡部は、物品が載置される第1載置台と、当該第1載置台を昇降させる第1昇降機構と、を有し、
    前記受取部は、物品が載置される第2載置台と、当該第2載置台を昇降させる第2昇降機構と、を有し、
    前記第1昇降機構は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第1載置台を下降させる第1従動部を有し、前記搬送車の前記第1場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第1載置台を下降させ、前記第1載置台に載置された物品を前記搬送載置台に移載し、
    前記第2昇降機構は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の動きに従動して前記第2載置台を上昇させる第2従動部を有し、前記搬送車の前記第2場所への到着に合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第2載置台を上昇させて、前記搬送載置台に載置された物品を前記第2載置台に移載し、
    前記第1昇降機構は、前記第1載置台を上昇方向に付勢する第1付勢部を有し、前記搬送車が前記第1場所から離れたことに合せて、前記設定搬送高さより下の位置から前記設定搬送高さより上の位置まで前記第1載置台を上昇させ、
    前記第2昇降機構は、前記第2載置台を下降方向に付勢する第2付勢部を有し、前記搬送車が前記第2場所から離れたことに合せて、前記設定搬送高さより上の位置から前記設定搬送高さより下の位置まで前記第2載置台を下降させる、物品搬送装置。
  4. 前記第1昇降機構は、上下方向視で前記搬送載置台に載置された物品が前記第1載置台と重複する第1重複領域から前記搬送車が離れるまで、前記第1載置台が前記設定搬送高さより上に上昇しないように規制する第1規制部を有し、
    前記第2昇降機構は、上下方向視で前記搬送載置台が前記第2載置台に載置された物品と重複する第2重複領域から前記搬送車が離れるまで、前記第2載置台が前記設定搬送高さより下に下降しないように規制する第2規制部を有する、請求項に記載の物品搬送装置。
  5. 前記第1規制部は、第1速度制限装置及び第1係合装置の少なくとも一方を有し、
    前記第1速度制限装置は、前記第1付勢部の付勢力による前記第1載置台の上昇速度を遅く制限する装置であり、
    前記第1係合装置は、前記搬送車が前記第1重複領域内にいる場合には前記第1載置台又は前記第1載置台と共に上昇する部材に第1係合部材を係合し、前記搬送車が前記第1重複領域から離れた場合に前記第1係合部材の係合を解除する装置であり、
    前記第2規制部は、第2速度制限装置及び第2係合装置の少なくとも一方を有し、
    前記第2速度制限装置は、前記第2付勢部の付勢力による前記第2載置台の下降速度を遅く制限する装置であり、
    前記第2係合装置は、前記搬送車が前記第2重複領域内にいる場合には前記第2載置台又は前記第2載置台と共に下降する部材に第2係合部材を係合し、前記搬送車が前記第2重複領域から離れた場合に前記第2係合部材の係合を解除する装置である、請求項に記載の物品搬送装置。
  6. 前記第1従動部は、前記第2場所側から前記第1場所へ向かって移動する前記搬送車の水平方向に沿う動きを、第1載置台の下降動作に変換するリンク機構及びカム機構の少なくとも一方を備え、
    前記第2従動部は、前記第1場所側から前記第2場所へ向かって移動する前記搬送車の水平方向に沿う動きを、第2載置台の上昇動作に変換するリンク機構及びカム機構の少なくとも一方を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の物品搬送装置。
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