JP6969384B2 - ニトリルゴム組成物、架橋性ニトリルゴム組成物およびゴム架橋物 - Google Patents
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Description
本発明のニトリルゴム組成物において、前記フェノール化合物(B)が、下記一般式(3)で表される化合物であることが好ましい。
本発明の架橋性ニトリルゴム組成物において、前記架橋剤がポリアミン系架橋剤であることが好ましい。
さらに、本発明によれば、上記架橋性ニトリルゴム組成物を架橋してなるゴム架橋物が提供される。
本発明で用いるα,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体単位5〜60重量%およびα,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル単量体単位1〜30重量%を含有し、ヨウ素価が120以下であるカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A)(以下、単に「カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A)」ということがある。)は、α,β−エチレン性不飽和ニトリル単量体、α,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸モノエステル単量体および必要に応じて加えられる共重合可能なその他の単量体を共重合することにより得られる、ヨウ素価が120以下のゴムである。
特に、本発明者等の知見によれば、上記一般式(1)で表されるフェノール化合物(B)のような、フェノール性水酸基およびヘテロ原子含有アルキル基を有するフェノール化合物は、ニトリルゴムや高飽和ニトリルゴムに配合すると、フェノール化合物中に含まれるヘテロ原子含有アルキル基が、ラジカルトラップとして作用してしまい、架橋反応を阻害してしまうという不具合が生じてしまうというものであった。そのため、上記一般式(1)で表されるフェノール化合物(B)のような、フェノール性水酸基およびヘテロ原子含有アルキル基を有するフェノール化合物を用いることができないものであった。
その一方で、上述したカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A)のように、架橋性基としてのカルボキシル基を有するものであれば、ラジカル反応を利用せずに架橋させることができるため、上記不具合が発生しないこと、さらには、得られるゴム架橋物を、常態物性および耐圧縮永久歪み性を良好に保ちながら、耐熱性を高めることができることを見出したものである。
本発明の架橋性ニトリルゴム組成物は、上述したカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A)およびフェノール化合物(B)を含有するニトリルゴム組成物に、架橋剤を配合してなるものである。
また、R1およびR2は、置換基を有していないことが好ましい。
また、R12およびR13は、置換基を有していないことが好ましい。
グアニジン系塩基性架橋促進剤としては、テトラメチルグアニジン、テトラエチルグアニジン、ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−オルト−トリルグアニジン、オルトトリルビグアニドなどが挙げられる。
アルデヒドアミン系塩基性架橋促進剤としては、n−ブチルアルデヒドアニリン、アセトアルデヒドアンモニアなどが挙げられる。
また、本発明のニトリルゴム組成物、架橋性ニトリルゴム組成物には、上記以外に、ゴム分野において通常使用される配合剤、たとえば、充填剤、酸化亜鉛や酸化マグネシウムなどの金属酸化物、メタクリル酸亜鉛やアクリル酸亜鉛などのα,β−エチレン性不飽和カルボン酸金属塩、共架橋剤、架橋助剤、架橋遅延剤、老化防止剤、酸化防止剤、光安定剤、一級アミンなどのスコーチ防止剤、ジエチレングリコールなどの活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、加工助剤、滑剤、粘着剤、潤滑剤、難燃剤、防黴剤、受酸剤、帯電防止剤、顔料、発泡剤などを配合することができる。これらの配合剤の配合量は、本発明の目的や効果を阻害しない範囲であれば特に限定されず、配合目的に応じた量を配合することができる。
本発明のゴム架橋物は、上述した本発明の架橋性ニトリルゴム組成物を架橋してなるものである。
本発明のゴム架橋物は、本発明の架橋性ニトリルゴム組成物を用い、所望の形状に対応した成形機、たとえば、押出機、射出成形機、圧縮機、ロールなどにより成形を行い、加熱することにより架橋反応を行い、架橋物として形状を固定化することにより製造することができる。この場合においては、予め成形した後に架橋しても、成形と同時に架橋を行ってもよい。成形温度は、通常、10〜200℃、好ましくは25〜120℃である。架橋温度は、通常、100〜200℃、好ましくは130〜190℃であり、架橋時間は、通常、1分〜24時間、好ましくは2分〜1時間である。
加熱方法としては、プレス加熱、スチーム加熱、オーブン加熱、熱風加熱などのゴムの架橋に用いられる一般的な方法を適宜選択すればよい。
このため、本発明のゴム架橋物は、このような特性を活かし、O−リング、パッキン、ダイアフラム、オイルシール、シャフトシール、ベアリングシール、ウェルヘッドシール、ショックアブソーバシール、空気圧機器用シール、エアコンディショナの冷却装置や空調装置の冷凍機用コンプレッサに使用されるフロン若しくはフルオロ炭化水素または二酸化炭素の密封用シール、精密洗浄の洗浄媒体に使用される超臨界二酸化炭素または亜臨界二酸化炭素の密封用シール、転動装置(転がり軸受、自動車用ハブユニット、自動車用ウォーターポンプ、リニアガイド装置およびボールねじ等)用のシール、バルブおよびバルブシート、BOP(Blow Out Preventar)、プラターなどの各種シール材;インテークマニホールドとシリンダヘッドとの連接部に装着されるインテークマニホールドガスケット、シリンダブロックとシリンダヘッドとの連接部に装着されるシリンダヘッドガスケット、ロッカーカバーとシリンダヘッドとの連接部に装着されるロッカーカバーガスケット、オイルパンとシリンダブロックあるいはトランスミッションケースとの連接部に装着されるオイルパンガスケット、正極、電解質板および負極を備えた単位セルを挟み込む一対のハウジング間に装着される燃料電池セパレーター用ガスケット、ハードディスクドライブのトップカバー用ガスケットなどの各種ガスケット;印刷用ロール、製鉄用ロール、製紙用ロール、工業用ロール、事務機用ロールなどの各種ロール;平ベルト(フィルムコア平ベルト、コード平ベルト、積層式平ベルト、単体式平ベルト等)、Vベルト(ラップドVベルト、ローエッジVベルト等)、Vリブドベルト(シングルVリブドベルト、ダブルVリブドベルト、ラップドVリブドベルト、背面ゴムVリブドベルト、上コグVリブドベルト等)、CVT用ベルト、タイミングベルト、歯付ベルト、コンベアーベルト、などの各種ベルト;燃料ホース、ターボエアーホース、オイルホース、ラジェターホース、ヒーターホース、ウォーターホース、バキュームブレーキホース、コントロールホース、エアコンホース、ブレーキホース、パワーステアリングホース、エアーホース、マリンホース、ライザー、フローラインなどの各種ホース;CVJブーツ、プロペラシャフトブーツ、等速ジョイントブーツ、ラックアンドピニオンブーツなどの各種ブーツ;クッション材、ダイナミックダンパ、ゴムカップリング、空気バネ、防振材、クラッチフェーシング材などの減衰材ゴム部品;ダストカバー、自動車内装部材、摩擦材、タイヤ、被覆ケーブル、靴底、電磁波シールド、フレキシブルプリント基板用接着剤等の接着剤、燃料電池セパレーターの他、エレクトロニクス分野など幅広い用途に使用することができる。
2mm角のカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム0.2gに、2−ブタノン100mlを加えて16時間攪拌した後、エタノール20mlおよび水10mlを加え、攪拌しながら水酸化カリウムの0.02N含水エタノール溶液を用いて、室温でチモールフタレインを指示薬とする滴定により、ゴム100gに対するカルボキシル基のモル数として求めた(単位はephr)。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴムを構成する各単量体単位の含有割合は、以下の方法により測定した。
すなわち、マレイン酸モノn−ブチル単位およびメタクリル酸単位の含有割合は、上記「カルボキシル基含有量」の測定方法により、水素化後のカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム100gに対するカルボキシル基のモル数を求め、求めたモル数をマレイン酸モノn−ブチル単位およびメタクリル酸単位の量に換算することにより算出した。
1,3−ブタジエン単位(水素化された部分も含む)の含有割合は、水素添加反応前のカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴムのヨウ素価を上記方法で測定することにより算出した。
アクリロニトリル単位の含有割合は、JIS K6384に従い、ケルダール法により、水素化後のカルボキシル含有高飽和ニトリルゴム中の窒素含量を測定することにより算出した。
アクリル酸2−メトキシエチル単位およびアクリル酸ブチル単位の含有割合は、上記各単量体単位の残部として算出した。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴムのヨウ素価は、JIS K 6235に準じて測定した。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴムのムーニー粘度(ポリマー・ムーニー)は、JIS K6300に従って測定した(単位は〔ML1+4、100℃〕)。
ニトリルゴム組成物を、縦15cm、横15cm、深さ0.2cmの金型に入れ、プレス圧10MPaで加圧しながら170℃で20分間プレス成形してシート状の一次架橋物を得た。次いで、得られた一次架橋物をギヤー式オーブンに移して170℃で4時間二次架橋し、得られたシート状のゴム架橋物を3号形ダンベルで打ち抜いて試験片を作製した。そして、得られたこの試験片を用いて、JIS K6251に従い、ゴム架橋物の引張強さ、および破断伸びを、それぞれ測定した。
金型を用いて、ニトリルゴム組成物を、温度170℃で25分間プレスすることにより架橋し、直径29mm、高さ12.5mmの円柱型の一次架橋物を得た。次いで、得られた一次架橋物を、ギヤー式オーブンにて、さらに170℃、4時間の条件で加熱して二次架橋させることにより、円柱型の試験片を得た。そして、得られた試験片を用いて、JIS K6262に従い、試験片を25%圧縮させた状態で、120℃の環境下に70時間置いた後、圧縮永久歪み(Disk圧縮永久歪み)を測定した。この値が小さいほど、耐圧縮永久歪み性に優れる。
上記常態物性の評価と同様にして、シート状のゴム架橋物を得た後、JIS K6257に従い、空気加熱老化試験を行った。具体的には、シート状のゴム架橋物を温度150℃、168時間の条件でギヤーオーブンに保持した後、上記常態物性と同様にして引張試験を実施し、空気加熱老化試験前後における、伸び変化率を測定した。伸び変化率の絶対値が小さいほど耐熱性に優れると判断できる。
金属製ボトルに、イオン交換水180部、濃度10重量%のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液25部、アクリロニトリル37部、マレイン酸モノn−ブチル6部、t−ドデシルメルカプタン(分子量調整剤)0.75部の順に仕込み、内部の気体を窒素で3回置換した後、1,3−ブタジエン57部を仕込んだ。金属製ボトルを5℃に保ち、クメンハイドロパーオキサイド(重合開始剤)0.1部を仕込み、金属製ボトルを回転させながら16時間重合反応を行った。その後、濃度10重量%のハイドドキノン水溶液(重合停止剤)0.1部を加えて重合反応を停止し、引き続いて、水温60℃のロータリーエバポレータを用いて残留単量体を除去し、アクリロニトリル−ブタジエン−マレイン酸モノn−ブチル共重合体ゴムのラテックス(固形分濃度約30重量%)を得た。
アクリロニトリルの配合量を45部に、マレイン酸モノn−ブチルの配合量を6部に、1,3−ブタジエンの配合量を49部に、それぞれ変更した以外は、製造例1と同様にして、カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−2)を得た。得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−2)は、ヨウ素価が9、カルボキシル基含有量が3.0×10−2ephr、ポリマー・ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が40であった。また、得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−2)は、アクリロニトリル単位45.4重量%、ブタジエン単位(水素化されたものも含む)49.7重量%、マレイン酸モノn−ブチル単位4.9重量%であった。
アクリロニトリルの配合量を23部に、マレイン酸モノn−ブチルの配合量を6.5部に、1,3−ブタジエンの配合量を40部に、それぞれ変更するとともに、アクリル酸2−メトキシエチル30.5部をさらに配合した以外は、製造例1と同様にして、カルボキシル基含有高飽和ニトリル共重合ゴム(A−3)を得た。得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−3)は、ヨウ素価が10、カルボキシル基含有量が3.7×10−2ephr、ポリマー・ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が48であった。また、得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−3)は、アクリロニトリル単位24重量%、ブタジエン単位(水素化されたものも含む)46.6重量%、マレイン酸モノn−ブチル単位6.5重量%、アクリル酸2−メトキシエチル単位22.9重量%であった。
アクリロニトリルの配合量を23部に、マレイン酸モノn−ブチルの配合量を6.5部に、1,3−ブタジエンの配合量を40部に、それぞれ変更するとともに、アクリル酸ブチル30.5部をさらに配合した以外は、製造例1と同様にして、カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−4)を得た。得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−4)は、ヨウ素価が10、カルボキシル基含有量が2.8×10−2ephr、ポリマー・ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が48であった。また、得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−4)は、アクリロニトリル単位24重量%、ブタジエン単位(水素化されたものも含む)46.6重量%、マレイン酸モノn−ブチル単位6.5重量%、アクリル酸ブチル単位22.9重量%であった。
アクリロニトリルの配合量を15部に、マレイン酸モノn−ブチルの配合量を5部に、1,3−ブタジエンの配合量を43部に、それぞれ変更するとともに、アクリル酸ブチル37部をさらに配合した以外は、製造例1と同様にして、カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−5)を得た。得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−5)は、ヨウ素価が10、カルボキシル基含有量が2.9×10−2ephr、ポリマー・ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が40であった。また、得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−5)は、アクリロニトリル単位15.4重量%、ブタジエン単位(水素化されたものも含む)43.5重量%、マレイン酸モノn−ブチル単位5重量%、アクリル酸ブチル単位36.1重量%であった。
マレイン酸モノn−ブチル6部の代わりに、メタクリル酸6部を使用した以外は、製造例1と同様にして、カルボキシル基含有高飽和ニトリル共重合ゴム(A’−6)を得た。得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A’−6)は、ヨウ素価が10、カルボキシル基含有量が3.1×10−2ephr、ポリマー・ムーニー粘度(ML1+4、100℃)が50であった。また、得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A’−6)は、アクリロニトリル単位35.8重量%、ブタジエン単位(水素化されたものも含む)58.7重量%、メタクリル酸単位5.5重量%であった。
反応器内に、イオン交換水200部、脂肪酸カリウム石鹸(脂肪酸のカリウム塩)2.25部を添加して石鹸水溶液を調製した。そして、この石鹸水溶液に、アクリロニトリル37部、およびt−ドデシルメルカプタン(分子量調整剤)0.5部をこの順に仕込み、内部の気体を窒素で3回置換した後、1,3−ブタジエン63部を仕込んだ。次いで、反応器内を5℃に保ち、クメンハイドロパーオキサイド(重合開始剤)0.1部を仕込み、攪拌しながら16時間重合反応を行なった。次いで、濃度10%のハイドロキノン(重合停止剤)水溶液0.1部を加えて重合反応を停止し、水温60℃のロータリーエバポレ−タを用いて残留単量体を除去して、ニトリルゴムのラテックス(固形分濃度約25重量%)を得た。
バンバリーミキサを用いて、製造例1で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に、FEFカーボンブラック(商品名「シーストSO」、東海カーボン社製)40部、トリメリット酸トリ−2−エチルヘキシル(商品名「アデカサイザーC−8」、ADEKA社製、可塑剤)5部、4,4’−ジ−(α,α−ジメチルベンジル)ジフェニルアミン(商品名「ノクラックCD」、大内新興化学社製、老化防止剤)1.5部、ステアリン酸1部、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル(商品名「フォスファノールRL210」、東邦化学工業社製、加工助剤)1部、および4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール(商品名「IRGANOX 1520L」、BASF社製、老化防止剤(B)、上記一般式(1)において、R1=−CH3、R2=−H、R3=−S−C8H17、R4=−H、R5=−S−C8H17)0.2部を添加して、50℃で5分間混合した。次いで、得られた混合物を50℃のロールに移して、ヘキサメチレンジアミンカルバメート(デュポンダウエラストマー社製、商品名「Diak#1」、脂肪族多価アミン類に属するポリアミン架橋剤)2.4部、および1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデセン−7(DBU)(商品名「RHENOGRAN XLA−60(GE2014)」、RheinChemie社製、DBU60%(ジンクジアルキルジフォスフェイト塩になっている部分も含む)、塩基性架橋促進剤)4部を配合して、混練することにより、ニトリルゴム組成物を得た。
4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールの配合量を0.2部から0.5部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾールの配合量を0.2部から1部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例2で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−2)100部を使用するとともに、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から2部に変更した以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例3で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−3)100部を使用するとともに、FEFカーボンブラックの配合量を40部から45部に、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から2.7部に、それぞれ変更した以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例4で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−4)100部を使用するとともに、FEFカーボンブラックの配合量を40部から50部に、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から1.9部に、それぞれ変更した以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例5で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−5)100部を使用するとともに、FEFカーボンブラックの配合量を40部から50部に、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から1.9部に、それぞれ変更した以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
FEFカーボンブラック40部に代えて、シリカ(商品名「(Nipsil ER)」、(東ソー・シリカ)社製)40部を使用するとともに、シランカップリング剤(商品名「ストラクトールHT750」、ストラクトール社製)2部をさらに配合した以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例2で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−2)100部を使用するとともに、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から2部に変更した以外は、実施例8と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例3で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−3)100部を使用するとともに、FEFカーボンブラックの配合量を40部から45部に、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から2.7部に、それぞれ変更した以外は、実施例8と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例4で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−4)100部を使用するとともに、FEFカーボンブラックの配合量を40部から50部に、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から1.9部に、それぞれ変更した以外は、実施例8と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例5で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−5)100部を使用するとともに、FEFカーボンブラックの配合量を40部から50部に、ヘキサメチレンジアミンカルバメートの配合量を2.4部から1.9部に、それぞれ変更した以外は、実施例8と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール0.5部に代えて、4,6−ビス(ドデシルチオメチル)−o−クレゾール(商品名「IRGANOX 1726」、BASF社製、老化防止剤(B)、上記一般式(1)において、R1=−CH3、R2=−H、R3=−S−C12H25、R4=−H、R5=−S−C12H25)0.5部を使用した以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール0.5部を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール0.5部に代えて、ジヒドロキシブチルトルエン(BHT)0.5部を使用した以外は、実施例1と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例6で得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A’−6)100部を使用するとともに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル1部を配合しなかった以外は、実施例1と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A−1)100部に代えて、製造例7で得られた高飽和ニトリルゴム(A’−7)100部を使用するとともに、ヘキサメチレンジアミンカルバメート2.4部および1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]−ウンデセン−7(DBU)4部に代えて、1,3−ビス(t−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン40%品(商品名「Vul Cup 40KE」、GEO Specialty Chemicals Inc製、有機過酸化物架橋剤)8部を使用するとともに、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル1部を配合しなかった以外は、実施例2と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール0.5部を配合しなかった以外は、比較例4と同様にして、ニトリルゴム組成物を作製し、同様にして評価を行った。結果を表1に示す。
また、カルボキシル基含有単量体として、メタクリル酸を用いて得られたカルボキシル基含有高飽和ニトリルゴムを使用した場合、およびカルボキシル基を含有しない高飽和ニトリルゴムを使用した場合には、得られるゴム架橋物は、破断伸びが大きくなり過ぎてしまい、さらには、耐圧縮永久歪み率にも劣るものであった(比較例3,4)。
さらに、カルボキシル基を含有しない高飽和ニトリルゴムを使用し、かつ、上記一般式(1)で表されるフェノール化合物(B)を配合しなかった場合には、得られるゴム架橋物は、耐圧縮永久歪み率および耐熱性に劣るものであった(比較例5)。
Claims (5)
- 前記フェノール化合物(B)の含有量が、前記カルボキシル基含有高飽和ニトリルゴム(A)100重量部に対して、0.1〜1重量部である請求項1に記載の架橋性ニトリルゴム組成物。
- シリカをさらに含有する請求項1〜3のいずれかに記載の架橋性ニトリルゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の架橋性ニトリルゴム組成物を架橋してなるゴム架橋物。
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