JP6969374B2 - 酸化物電解質焼結体の製造方法、及び、その製造方法に用いるガーネット型イオン伝導性酸化物 - Google Patents
酸化物電解質焼結体の製造方法、及び、その製造方法に用いるガーネット型イオン伝導性酸化物 Download PDFInfo
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Description
例えば、特許文献1には、基本組成LiXLa3−YAYZr2−ZBZO12(式中、元素Aは、Sr,Ba,Ca,MgおよびYからなる群より選ばれた1種類以上の元素であり、元素Bは、Sc,Ti,V,Y,Nb,Hf,Ta,Al,Si,GaおよびGeからなる群より選ばれた1種類以上の元素であり、Xは、(La3−YAY)の平均価数をa、(Zr2−ZBZ)の平均価数をbとしたとき、X=24−3×a−2×bを満たし、且つ0<Y≦1.0,0<Z≦1.0を満たす)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物が開示されている。特許文献1には、上記基本組成のガーネット型イオン伝導性酸化物を焼結する場合において、伝導度の低下をできるだけ抑えると共に、焼成エネルギーをより低減することができる旨記載されている。
また、特許文献2には、Liの一部をHで置換したガーネット型イオン伝導性酸化物が開示されている。
本開示は、上記実情を鑑みなされたものであって、ガーネット型イオン伝導性酸化物を用いる成形性の高い酸化物電解質焼結体の製造方法を提供することを目的とする。
下記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程と、
リチウムを含有するフラックスを準備する工程と、
前記ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子と前記フラックスとを混合して複合体とする工程と、
前記複合体を加熱して焼結する工程と、を有することを特徴とする。
一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγ
(上記一般式(1)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Mは酸素と6配位をとることが可能な遷移元素及び第12族〜第15族に属する典型元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、y、zは、3≦x−3y−z≦7、0≦y<0.22、0.75≦z≦3.4、を満たす実数である。
α、β、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、1.5≦β≦2.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。)
下記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物が得られる化学量論比となるように原料を混合し加熱することにより下記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を得る工程と、
得られた一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子中のLiをプロトンで置換することにより前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物とする工程と、を有していてもよい。
一般式(2)(Lix−3y,Ey)LαMβOγ
(上記一般式(2)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Mは酸素と6配位をとることが可能な遷移元素及び第12族〜第15族に属する典型元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、yは、3≦x−3y≦7、0≦y<0.22を満たす実数である。
α、β、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、1.5≦β≦2.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。)
(上記一般式(1)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Mは酸素と6配位をとることが可能な遷移元素及び第12族〜第15族に属する典型元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、y、zは、3≦x−3y−z≦7、0≦y<0.22、0.75≦z≦3.4、を満たす実数である。
α、β、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、1.5≦β≦2.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。)。
本開示の酸化物電解質焼結体の製造方法は、
下記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程と、
リチウムを含有するフラックスを準備する工程と、
前記ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子と前記フラックスとを混合して複合体とする工程と、
前記複合体を加熱して焼結する工程と、を有することを特徴とする。
一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγ
(上記一般式(1)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Mは酸素と6配位をとることが可能な遷移元素及び第12族〜第15族に属する典型元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、y、zは、3≦x−3y−z≦7、0≦y<0.22、0.75≦z≦3.4、を満たす実数である。
α、β、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、1.5≦β≦2.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。)
そのため、本開示の製造方法では、焼結工程で原料である前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子中のプロトンと、フラックス中のLiイオンが置換していることが分かる。
本研究者らは以前の検討で、Liイオンが少量のプロトンと置換したガーネット型イオン伝導性酸化物(一般式(1)において0≦zの範囲である)の結晶粒子と、リチウムを含有するフラックスとを混合して得られた複合体を加熱することで、低いエネルギー(低温)でガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子同士の接合が可能となることを知見した。
比較的低いエネルギーでガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子同士の接合が可能となる理由を、図1を参照しながら説明する。
図1の左側の図は、Liイオン(Li+)の一部を水素イオン(H+)に置換したガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子(図1においてLLZ粒子と表記)と、固体状態のフラックスとの複合体の「加熱前」の状態を示す図である。
そして、図1の中央の図は、上記複合体の「加熱初期」の状態を示す図である。図1の中央の図に示されるように、フラックスの融点まで混合体を加熱すると、フラックス中のLiイオン(Li+)とアニオン(X−)の結合、及び、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子中の水素イオン(H+)と他の構成元素との結合は弱くなる。この時、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子中の水素イオン(H+)とフラックスのLiイオン(Li+)の置換が起こる。
最後に、図1の右側の図は、上記混合体の「加熱末期」の状態を示す図である。図1の右側の図に示されるように、フラックスのLiイオン(Li+)は、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子の結晶内に取り込まれる。ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子の結晶内から出た水素イオン(H+)は、フラックスのアニオン(X−)と結合し、反応生成物を形成し、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子中には残らない。なお、焼結工程に用いられたフラックス、及び、水素イオン(H+)とフラックスのアニオン(X−)と結合した反応生成物は、焼結工程時の加熱によりその大部分が蒸発するが、図2に示すように、酸化物電解質焼結体の粒界三重点には、焼結工程に用いられたフラックス、及び、水素イオン(H+)とフラックスのアニオン(X−)と結合した反応生成物が残存する。
ここで、プロトンを含まない組成式Li7La3Zr2O12のガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を0.1MのHCl溶液に長時間浸漬して経過を観察すると、ある時点で図3に示すように、粒子に割れが生じる。なお、図3において割れが生じた面は、特定の結晶面であった。
プロトンを含まない組成式Li7La3Zr2O12のガーネット型イオン伝導性酸化物の粒子を、プロトンを含有する溶液に浸漬すると、ガーネット型イオン伝導性酸化物の粒子中のLiイオンがプロトンに置換されることが知られている。また、組成式Li7La3Zr2O12のガーネット型イオン伝導性酸化物では、Liイオンがプロトンに置換される量が一定量を超えると、結晶構造を維持できなくなることが知られている。
このような理由から、図3に示すように粒子中の特定の結晶面に沿って割れが生じた理由は、特定の結晶面においてLiイオンが一定量を超えてプロトンで置換されたことにより、当該結晶面に沿って結晶構造を維持できなくなったためであると推定される。
ここで、一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子において、0≦z<0.75の範囲では、プロトンは粒子表面に存在するが、特定の結晶面におけるプロトン含有量が少ないため、焼結工程で結晶面にすべりが生じにくく、成形性を向上することができないと考えられる。
これに対し、本開示の製造方法で使用する0.75≦z≦3.4の範囲の前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子では、表面のみならず、前記特定の結晶面にもプロトンが存在していることから、焼結工程で粒子中の特定の結晶面に存在するプロトンがフラックス中のLiと再置換する際に、当該結晶面ですべりが生じやすくなるため、成形性が向上すると推定される。
本開示の製造方法は、一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγで表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程を有する。
一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγ
(上記一般式(1)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Mは酸素と6配位をとることが可能な遷移元素及び第12族〜第15族に属する典型元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、y、zは、3≦x−3y−z≦7、0≦y<0.22、0.75≦z≦3.4、を満たす実数である。
α、β、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、1.5≦β≦2.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。)
ここで、図4に示すように、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶構造では、24dと96hに、Liイオンが存在する。本開示では、このLiサイトを、E元素又はプロトンで特定量置換したガーネット型イオン伝導性酸化物を用いる。
本開示の製造方法では、図4に示す24dと96hサイトにおけるLi、E元素、及びプロトンの各組成比から求められるx−3y−zの値が、3≦x−3y−z≦7の範囲であるガーネット型イオン伝導性酸化物を用いる。x−3y−z>7である場合は、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶構造が立方晶から正方晶に変化し、結晶の対称性が損なわれ、Liイオン伝導率が低下する場合がある。また、上記一般式中のLiの組成がx−3y−z<3である場合は、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶構造中のLiが入る特有のサイトである96hサイトのポテンシャルが高くなり、結晶中にLiが入りにくくなることで、Li占有率が低下し、Liイオン伝導率が低下する場合がある。
本開示の製造方法において、元素EイオンによるLiイオンの置換量を示すyが、0≦y<0.22の範囲であるガーネット型イオン伝導性酸化物を用いる。yを0以上とすることで結晶構造の安定性を向上させることができるが、yを0.22以上とすると、粒子が硬くなりすぎて成形性に影響が生じる場合がある。
また、結晶構造の安定性と成形性のバランスの観点から、上記一般式(1)中、EがAlである場合には、0≦y≦0.13の範囲としてもよい。
成形性を高める観点から、0.8≦z≦3.4であってもよいし、0.91≦z≦3.4であってもよい。
上記一般式(1)中、プロトンによるLiイオンの置換量を示すzの測定方法に特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
すなわち、ICP分析では、ガーネット型イオン伝導性酸化物中のプロトン量を直接定量することはできないが、プロトン置換処理前後のガーネット型イオン伝導性酸化物中のLiイオン量は定量できる。
置換処理前後のLiイオンの定量値の変化量は、プロトンによるLiイオンの置換量を示すため、置換処理前の分析値から置換処理後の分析値を減じた値を、zの値とすることができる。
元素Mとしては、Sc、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Cd、Al、Ga、Ge、Sn、Sb、及びBi等が挙げられる。
上記元素Mの中でも、より高い結晶構造の安定性とイオン伝導性を有する酸化物電解質の焼結体が得られる観点から、元素Mは、Zr、Nb、及び、Taからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素であってもよく、ZrとNb又はTaとの組み合わせであってもよい。
元素Mが、ZrとNb又はTaとの組み合わせである場合の上記組成中のZrの量は1.4〜1.75、Nb又はTaの量は0.25〜0.6であってもよい。
本開示の製造方法において、前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子の平均粒径は、特に限定されないが、0.1〜100μmの範囲内であってもよく、0.1〜3.0μmの範囲内であってもよい。
合成した結晶粒子を使用する場合には、前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程が、下記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物が得られる化学量論比となるように原料を混合し加熱することにより下記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を得る工程と、得られた一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子中のLiをプロトンで置換することにより前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物とする工程を有していてもよい。
一般式(2)(Lix−3y,Ey)LαMβOγ
(上記一般式(2)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Mは酸素と6配位をとることが可能な遷移元素及び第12族〜第15族に属する典型元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、yは、3≦x−3y≦7、0≦y<0.22を満たす実数である。
α、β、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、1.5≦β≦2.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。)
一般式(2)(Lix−3y,Ey)LαMβOγで表されるガーネット型イオン伝導性酸化物としては、例えば、Li7La3Zr2O12、Li6.4La3Zr1.4Nb0.6O12、Li6.5La3Zr1.7Nb0.3O12、Li6.8La3Zr1.7Nb0.3O12、(Li6.2Al0.2)La3Zr1.7Nb0.3O12、(Li5.8Al0.2)La3(Zr1.4Nb0.6)O12、(Li6.1Al0.13)La3(Zr1.4Nb0.6)O12、(Li6.3Al0.02)La3(Zr1.4Nb0.6)O12、(Li6.2Ga0.2)La3Zr1.7Nb0.3O12等が挙げられる。
本開示の製造方法において前記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物中のLiイオンをプロトンに置換する方法は、一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγで表されるガーネット型イオン伝導性酸化物を得ることができれば、特に限定されないが、置換量の制御を容易にする観点から、例えば、前記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の粉末を室温下、数分〜5日間、純水中で撹拌及び/又は純水中に浸漬する方法等を用いてもよい。
上述のように、Liイオンがプロトンに置換した量は、当該置換処理前後のガーネット型イオン伝導性酸化物中のLiイオン量から推定することができる。
本開示の製造方法は、リチウムを含有するフラックスを準備する工程(フラックス準備工程)を有する。
本開示で使用するフラックスは、リチウムを含有するものであれば、特に限定されないが、前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子からプロトンが離脱する温度付近に融点を持つものが好ましく、例えば、LiOH(融点:462℃)、LiNO3(融点:260℃)、Li2SO4(融点:859℃)等が挙げられる。焼結温度を低温化する観点から、比較的融点が低いフラックスであるLiOH、LiNO3であってもよい。
本開示の製造方法では、前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子と前記Liを含有するフラックスとを混合して複合体とする工程を有する。
ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とフラックスとを混合する方法に、特に制限はなく、公知の方法を採用することができる。
本工程で得られるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とフラックスとの複合体にも特に制限はないが、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とフラックスが均一に混合された複合体としてもよいし、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子の表面がフラックスで被覆された複合体としてもよい。
ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とフラックスとの混合比は、特に限定されないが、所望の酸化物電解質焼結体を効率よく得られるので、50:50(体積%)〜95:5(体積%)であってもよい。
本開示の製造方法は、前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子と前記Liを含有するフラックスとの複合体を加熱して焼結する工程を有する。
焼結温度は、フラックスの融点温度以上であればよく、前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子中のプロトンとフラックス中のLiイオンの置換を促進して、粒子間の結着及び形成性を向上する観点から、350℃以上であってもよく、400℃以上であってもよく、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶安定性を維持できれば、1000℃以下であってもよく、850℃以下であってもよい。
焼結時にガーネット型イオン伝導性酸化物とフラックス以外の材料を含む場合には、当該材料とガーネット型イオン伝導性酸化物が反応しない温度を選択すればよく、650℃以下であってもよく、550℃以下であってもよい。
本開示によれば、従来よりも低温(例えば350℃)での焼結であっても、所望の形状とLiイオン伝導率を有する酸化物電解質焼結体を得ることができる。
焼結工程における、雰囲気は、特に限定されない。
ここで、ホットプレス処理とは、雰囲気調整された炉内で一軸方向に加圧しながら熱処理を行う方法である。
ホットプレス処理することで、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子が塑性変形するため、成形性が向上するとともに、得られる酸化物電解質焼結体が緻密化し密度が向上する。結果として、酸化物電解質焼結体粒子同士の接合が向上するため、Liイオン伝導率が向上する。
ホットプレス処理の圧力は、1〜6ton/cm2(≒98〜588MPa)であってもよい。また、ホットプレス処理の処理時間は、1〜600分であってもよい。
本開示の酸化物電解質焼結体は、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子間に結晶粒子同士が焼結した粒界を有し、この粒界においても高いLiイオン伝導性を有する。上述のように、本開示の製造方法は、成形性に優れていることから、得られる酸化物電解質焼結体の形状を自由に設計できるため、本開示の製造方法で得られる酸化物電解質焼結体は、電極材料、電解質材料として広い用途で使用することができる。
本開示の酸化物電解質焼結体製造用ガーネット型イオン伝導性酸化物は、前記一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγで表される。
本開示の前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物は、酸化物電解質の焼結体を得るための原料としてLiを含有するフラックスと共に用いることにより、焼結時の成形性を向上することができる。前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物については、1.酸化物電解質焼結体の製造方法において詳細に説明したことから、ここでは記載を省略する。
本開示の前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物は、通常、常温で結晶として存在し、上記本開示の酸化物電解質の焼結体の製造方法に用いる場合には、当該結晶は粒子形状であってもよい。
本開示の前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子の平均粒径は、特に限定されないが、0.1〜100μmの範囲内であってもよく、0.1〜3.0μmの範囲内であってもよい。
本開示の酸化物電解質焼結体製造に用いる、酸化物電解質の結晶粒子とリチウムを含有するフラックスとの複合体は、前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とLiを含有するフラックスとの複合体である。
本開示の複合体は、前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とLiを含有するフラックスとを含有するものであれば、特に制限はないが、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とフラックスが均一に混合された複合体であってもよいし、ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子の表面がフラックスで被覆されたフラックスであってもよい。
前記一般式(1)のガーネット型イオン伝導性酸化物、及び、前記Liを含有するフラックス、については、1.酸化物電解質焼結体の製造方法において詳細に説明したことから、ここでは記載を省略する。
ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子とフラックスとの混合比も特に限定されないが、所望の酸化物電解質焼結体を効率よく得られるので、50:50(体積%)〜95:5(体積%)であってもよい。
(実施例1)
[ガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子準備工程]
Li6.75La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有するガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子が得られるように、出発原料としてLiOH(H2O)(Sigma−Aldrich社製)、La(OH)3(株式会社高純度化学研究所製)、ZrO2(株式会社高純度化学研究所製)、Nb2O5(株式会社高純度化学研究所製)を化学量論量秤量し、各原料を混合し、混合物を得た。
フラックス中に溶融する上記混合物が2.5モル%となるように、上記混合物をフラックス(NaCl)とともに8時間かけて室温から950℃まで加熱し、950℃で20時間保持して、組成がLi6.75La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。得られた結晶粒子の個数平均粒径は2.8μmであった。
上述のように得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水100mL中に60分浸漬させ、Liイオンとプロトンとの置換を行い、実施例1のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、水素イオン部分置換前に6.75であったLiイオン含有量比は水素イオン部分置換前に6.00であったことから、ガーネット型イオン伝導性酸化物の組成中のLiがHと置換した量は0.75であると考えられた。
以上より、実施例1のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li6.0H0.75La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
260℃に融点を持つLiNO3をフラックスとして用いた。
[ガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの混合工程]
実施例1のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とLiNO3粉末を体積比が75:25となるように秤量した後、乾式で乳鉢にて混合することにより、実施例1のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体を得た。
実施例1のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体を室温で圧粉し(荷重1ton/cm2(≒98MPa))、得られた圧粉体に対して、ホットプレス(400℃、荷重3.2ton/cm2(≒313MPa)、4時間)を行い実施例1の酸化物電解質の焼結体を得た。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び実施例2の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で、個数平均粒径は2.8μm、組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を得た。
得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水200mL中に60分浸漬させ、水素イオンとLiイオンの部分置換を行い、実施例2のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
実施例1と同様に水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、実施例2のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li5.6H0.80La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例3のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び実施例3の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で、個数平均粒径は2.8μm、組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を得た。
得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水300mL中に60分浸漬させ、水素イオンとLiイオンの部分置換を行い、実施例3のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
実施例1と同様に水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、実施例3のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li5.48H0.91La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例4のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び実施例4の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で、個数平均粒径は2.8μm、組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を得た。
得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水400mL中に60分浸漬させ、水素イオンとLiイオンの部分置換を行い、実施例4のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
実施例1と同様に水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、実施例4のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li4.6H1.8La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例5のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び実施例5の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で、個数平均粒径が2.8μm、組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を得た。
得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水500mL中に48時間浸漬させ、水素イオンとLiイオンの部分置換を行い、実施例5のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
実施例1と同様に水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、実施例5のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li3.0H3.4La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、比較例1のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び比較例1の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子は、水素置換を行わず、そのまま比較例1のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子として用いた。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、比較例2のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び比較例2の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で、個数平均粒径は2.8μm、組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を得た。
得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水50mL中に30分浸漬させ、水素イオンとLiイオンの部分置換を行い、比較例2のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
実施例1と同様に水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、比較例2のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li6.27H0.13La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
以下のようにガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を準備したこと以外は、実施例1と同様の方法で、比較例3のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子とフラックスとの複合体及び比較例3の酸化物電解質の焼結体を得た。
実施例1と同様の方法で、個数平均粒径が2.8μm、組成がLi6.4La3Zr1.4Nb0.6O12であるガーネット型イオン伝導性酸化物粒子を得た。
得られたガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子2.0gを室温下、純水100mL中に60分浸漬させ、水素イオンとLiイオンの部分置換を行い、比較例3のガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子を得た。
実施例1と同様に水素イオン部分置換前後の結晶粒子についてICP分析を実施したところ、比較例3のガーネット型イオン伝導性酸化物粒子は、Li6.0H0.4La3Zr1.4Nb0.6O12の組成を有することが明らかとなった。
(2−1)相対密度の測定
実施例1〜5、比較例1〜3の酸化物電解質の焼結体の密度を測定し、一般的なガーネット酸化物の真密度である5.10g/cm3を100%とした場合の相対密度を算出した。
相対密度が高いほど、酸化物電解質が塑性変形しやすく、成形性が高いと評価することができる。
(2−2)電子顕微鏡観察
実施例1〜5、比較例1〜3の酸化物電解質の焼結体表面に対し、SEM観察を行った。
SEM観察では、粒子の形状による塑性変形の度合いを評価した。
(2−3)X線結晶回折(XRD)
実施例1〜5、比較例1〜3の酸化物電解質の焼結体に対し、X線結晶回折を行った。X線結晶回折では、結晶性を評価した。
従って、(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγで表されるガーネット型酸化物電解質結晶粒子では、zが0.4以下では、成形性に劣ることが明らかとなった。
これに対し、表1及び図5に示すように、(Lix−3y−z,Ey,Hz)LαMβOγで表されるガーネット型酸化物電解質結晶粒子のうち、Hの含有量比が0.75≦z≦3.4の範囲であるガーネット型酸化物電解質結晶粒子を用いた実施例1〜5の焼結体は相対密度が85%以上と高かった。図6〜8に示すように実施例1〜5の焼結体のプレス表面のSEM画像から、ガーネット型酸化物電解質結晶粒子が程よく変形し、空隙が狭いことが分かる。また、結晶構造も維持されていた。
以上より、一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程と、リチウムを含有するフラックスを準備する工程と、前記ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子と前記フラックスとを混合して複合体とする工程と、前記複合体を加熱して焼結する工程と、を有する本開示の酸化物電解質焼結体の製造方法は成形性に優れていることが明らかとなった。
Claims (6)
- 酸化物電解質焼結体の製造方法であって、
下記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程と、
リチウムを含有するフラックスを準備する工程と、
前記ガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子と前記フラックスとを混合して複合体とする工程と、
前記複合体を加熱して焼結する工程と、を有することを特徴とする酸化物電解質焼結体の製造方法。
一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)Lα Zr 1.4 Nb 0.6 Oγ
(上記一般式(1)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、y、zは、3≦x−3y−z≦7、y=0、1.8≦z≦3.4、を満たす実数である。
α、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。) - 前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を準備する工程が、
下記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物が得られる化学量論比となるように原料を混合し加熱することにより下記一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子を得る工程と、
得られた一般式(2)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物結晶粒子中のLiをプロトンで置換することにより前記一般式(1)で表されるガーネット型イオン伝導性酸化物とする工程と、を有する請求項1に記載の酸化物電解質焼結体の製造方法。
一般式(2)(Lix−3y,Ey)Lα Zr 1.4 Nb 0.6 Oγ
(上記一般式(2)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、yは、3≦x−3y≦7、y=0を満たす実数である。
α、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。) - 前記一般式(1)中、2.8<z≦3.4である請求項1に記載の酸化物電解質焼結体の製造方法。
- 一般式(1)(Lix−3y−z,Ey,Hz)Lα Zr 1.4 Nb 0.6 Oγで表されることを特徴とするガーネット型イオン伝導性酸化物。
(上記一般式(1)中、
EはAl、Ga、Fe及びSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
Lはアルカリ土類金属及びランタノイド元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素を示す。
x、y、zは、3≦x−3y−z≦7、y=0、1.8≦z≦3.4、を満たす実数である。
α、γは、それぞれ、2.5≦α≦3.5、11≦γ≦13の範囲内にある実数である。) - 前記一般式(1)中、2.8<z≦3.4である請求項4に記載のガーネット型イオン伝導性酸化物。
- 酸化物電解質の結晶粒子と、リチウムを含有するフラックスとの複合体であって、
前記酸化物電解質の結晶粒子は、請求項4又は5に記載のガーネット型イオン伝導性酸化物の結晶粒子であることを特徴とする複合体。
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