JP6967898B2 - 台車用カバー - Google Patents
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Description
台車用カバーの底面を形成する底面材、台車用カバーの上面を形成する天面材、天面材の端縁から底面材に向かって垂下した一対の側面材、及び、天面材と底面材と一対の側面材で囲まれた空間部を外部に対して開閉可能にするとともに天面材の端縁から底面材に向かって垂下し且つ直接又は間接的に互いに向かい合う一対の開閉面材を備え、
一対の側面材のそれぞれには、台車の側枠に対して着脱自在に固定可能な係止部が備えられており、
一対の側面材と一対の開閉面材は、天面材に対して天面材の端縁で連接されており、
底面材は、一方の側面材の端縁で該一方の側面材に対して連接されており、且つ、他方の側面材の端部で該他方の側面材に対して着脱自在に固定されており、
天面材には、一方の側面材の中央から他方の側面材の中央に向かう方向を横切る方向に沿って天面材を横断するように第1の折り目付与構造が形成され、
一対の開閉面材のそれぞれには、第1の折り目付与構造の端部位置に対応する位置から底面材に向かって一対の開閉面材それぞれを縦断するように第2の折り目付与構造が形成されており、
一対の開閉面材それぞれに対して一対の側面材が互いに着脱自在となるように連結部材が設けられており、
一対の開閉面材を折り畳んで形成される開閉面材の折り畳み構造体を天面材の上に載置し、一方の側面材と台車の側枠との係止状態を解除したとき、第1の折り目付与構造を軸として天面材が折り曲がると共に、第2の折り目付与構造を軸として開閉面材の折り畳み構造体が天面材に重なった状態で折り曲がり、一方の側面材と他方の側面材に挟まれるように天面材及び一対の開閉面材が折り畳まれるように構成した折り畳み構造を備えている、ことを特徴とする台車用カバー、
(2)一対の開閉面材のそれぞれには、第2の折り目付与構造を横切るように開閉面材の一方側辺から他方側辺まで横断する第3の折り目付与構造が形成されている、前記(1)に記載の台車用カバー、を要旨とする。
天面材5は、台車用カバー1を台車21に固定した状態において台車用カバー1の上面を形成する。
天面材5には、その面方向に沿って且つ第1の側面材7aの中央から第2の側面材7bの中央に向かう方向(前後方向)を横切る方向に沿って、第1の折り目付与構造10が形成されている。図1の例では、第1の折り目付与構造10は、天面材5の短辺方向に沿っており且つ天面材5の面を横切るように形成されている。なお、天面材5の面方向とは、天面材5の面に沿った方向を示す。天面材5の短辺方向とは、天面材5の面に沿った方向であり且つ第1の側面材7aから第2の側面材7bに向かう方向に沿った前後方向を垂直に横切る方向である。
一対の側面材7,7は、それぞれ、台車21の側枠3に着脱自在に固定可能な係止部12,12を備えている。台車21に台車用カバー1を取り付けられる場合において、一方の側面材7(7a)の係止部12が台車21の一方の側枠3に係止され、他方の側面材7(7b)の係止部12が台車21の他方の側枠3に係止される。これにより、一対の側面材7,7が、それぞれ台車21の側枠3に固定された状態が形成され、台車用カバー1が台車本体2上に配置される。台車21において台車本体2上に台車用カバー1を取り付けた状態においては、側面材7,7は、それぞれ台車21の側枠3,3に沿って天面材5の端縁位置から底面材6の端縁に向かって垂下する状態となる。
側面材7に設けられる係止部12は、台車21の側枠3に対して着脱自在に固定可能な構造部であれば特に限定されるものではないが、図1の例に示すように、側枠3の上端から側枠3の少なくとも一部を覆うような袋状に形成されている構造部であることが台車用カバーを側枠に係止した状態を簡単な操作で解除することができる点で好ましい。図1の例に示す係止部12は、第1の側面材7a及び第2の側面材7bのそれぞれの外面側において下方向に向かって開口した袋状部として形成され、すなわち台車21の側枠3に外嵌可能な形状に形成されている。そして、第1の側面材7aの袋状部及び第2の側面材7bの袋状部それぞれが台車21のそれぞれの側枠3上端側に嵌め付けられることで台車21に対して台車用カバー1が取り付けられた状態が形成される。
底面材6は、台車用カバー1の底面を形成する部分である。底面材6は、台車21に台車用カバー1を取り付ける場合に底面材6の外面側が台車本体2の荷台部13に向かい合あわせになるように配置される。
一対の開閉面材8,8をなす第1の開閉面材8a及び第2の開閉面材8bは、台車用カバー1が台車21に取り付けられた場合において、それぞれ天面材5の端縁位置から底面材6の端縁に向かって垂下している。そして、第1の開閉面材8a及び第2の開閉面材8bは、それぞれ天面材5と底面材6と第1の側面材7aと第2の側面材7bで囲まれた空間部である内部収納空間9を外部から開閉自在にする。例えば第1の開閉面材8aをまくり上げると、内部収納空間9は外部に開かれた状態となり、第1の開閉面材8aを垂らした状態にすると、内部収納空間9は外部に対して閉じた状態となる。また、台車21に対して台車用カバー1が取り付けられた場合において、第1の開閉面材8a、第2の開閉面材8bは、互いに直接的又は間接的に向かい合う。図1の例では、第1の開閉面材8aと第2の開閉面材8bは、互いに直接的に向かい合う。なお、第1の開閉面材8aを垂らした状態では、開閉面材8によって内部収納空間部9が外部から完全に隠ぺいされている場合だけでなく、開閉面材8によって外部から内部収納空間部9の一部が隠される場合が含まれる。
開閉面材8と側面材7との連結に用いる連結部材16は、連結機構を特に限定されないが、具体的にはスライドファスナー等を利用することができる。スライドファスナーは、エレメントを固定された2つのファスナーテープとスライダーを備えて構成され、スライダーの移動により、一方のファスナーテープを固定した部材と他方のファスナーテープを固定した部材との間での連結構造を形成する。連結部材16がスライドファスナーである場合には、スライドファスナーは、連結時に上側が固定される基端となり、下側が解放端となるように取り付けられ、すなわち、上から下にスライダーを移動させた場合に開閉面材8と側面材7との連結が形成され、下から上にスライダーを移動させた場合に開閉面材8と側面材7との連結が解除されるように取り付けられる。
一対の開閉面材8,8のそれぞれには、第2の折り目付与構造18が形成されている。第2の折り目付与構造18は、第1の折り目付与構造10の端部位置に対応する位置から底面材6に向かってそれぞれの開閉面材8,8を縦断するように構成されており、図1の例では、第1の折り目付与構造10の端位置に対応する開閉面材8の上端位置を始端として、上下方向に沿って底面材6に向かって開閉面材8を縦断するようにのびている。
一対の開閉面材8のそれぞれには、第2の折り目付与構造18を横切るように第3の折り目付与構造19が形成されていることが好適である。図1の例では、第3の折り目付与構造19は、第2の折り目付与構造18を垂直に横切るように形成されている。第3の折り目付与構造19は、第1の折り目付与構造10、第2の折り目付与構造18と同様の構造が採用されてよく、具体的には、縫い目構造部11の構造等が選択されてよく、より具体的にミシン目構造であってもよい。
台車用カバー1を取り付けようとする台車21が、図8A、図8Bを用いて後述するような中間棚20を取り付けられるものである場合、台車用カバー1には、図7、図8に示すように、側面材7の所定位置に側面材7を貫通する通孔28が形成されていることが好ましい。通孔28の位置や大きさについては、内部収納空間9内に中間棚20を配置した際に中間棚20の係止具30の先端の鉤部31が通孔28を通過して内部収納空間9の外側に進出できるように、予め定められる。
台車用カバー1は、シート状物を用いて形成することができる。シート状物としては、折り曲げ可能な可撓性を有するシート材を用いることができる。また、シート状物としては、目的に応じて断熱性等の性質を有するもの(例えば断熱シートなど)を利用することができる。シート状物は、単層構造を有するものであってもよいし、袋状シートの中にシート材を収容して袋を構成する層とシート材を構成する層を備えた複数層構造を有するものであってもよい。
台車用カバー1は、保冷用カバーとして好適に使用できる。また、台車用カバー1は、次のように台車21に取り付けられて使用されることができる。
台車用カバー1を取り付け可能な台車21は、図6の例に示すように、台車本体2と2つの側枠3,3を備えている。図6の例に示す台車本体2は、2つのベース体22,22とベース体22,22を繋ぐ連結体23と、荷台部13を形成する荷台面形成材26を備える。2つのベース体22,22は、それぞれ所定個の車輪24,24を取り付けられて間隔をあけて並べられて配置され、それぞれ連結体23の所定位置に固定されることで連結体23を介して互いにつながっている。図6の例では、それぞれのベース体に一対の車輪24,24が取り付けられている。そして、ベース体22,22それぞれに側枠3,3が立設されることで、台車本体2の側縁部に互いに向かい合うように立設される。荷台面形成材26は、側枠3,3の間にあって且つ、連結体23とベース体22,22の少なくとも一部を覆うように配置されており、荷台部13を形成する。このとき、側枠3,3の間で且つ荷台部13上の空間が、収容空間4となる。
個々の側枠3は、それぞれ台車用カバー1を固定できるような形状と構造を有していればよい。個々の側枠3は、図3、図6、図8、図9の例では、互いに離間した位置に立設置された一対の柱材33,33と、一方の柱材33と他方の柱材33を繋ぐ渡し材34とを備えて形成されている。渡し材34は、個々の柱材33,33が傾くことや倒れることを抑制することで一対の柱材33の立設状態を補強する補強材である。渡し材34を設ける本数及び位置、形状は特に限定されるものではないが、図3、図6、図8、図9の例では、渡し材34として、一対の柱材33,33の上端間を繋ぐ上側渡し材34a、柱材33,33の下端間を繋ぐ下側渡し材34dを設けており、さらに、上側渡し材34aと下側渡し材34dの間の位置に2つの中間渡し材34b、34cを設けている。4つの渡し材34(34a、34b、34c、34d)の間隔はほぼ等間隔に配置されている。図3、図6、図8、図9の例では、下側渡し材34dは、断面四角形の柱状に形成されており、他の渡し材34a、34b、34cは、円柱状に形成されているが、渡し材34の形状及び配置パターンはこの例に限定されない。渡し材34と柱材33の材質は特に限定されないが、強度と耐久性を高める観点からは金属製が好ましい。また、渡し材34と柱材33は相互に固定されているが、その固定方法は特に限定されるものではない。例えば、渡し材34と柱材33が金属である場合等には、渡し材34と柱材33は溶接などによって互いに固定することができる。
台車21は、図8A,図8B、図9B等に例示するように、中間棚20を着脱自在に取り付けられているものであってもよい。台車21に中間棚20が設けられることで、それを配置した空間を中間棚20の上側空間と下側空間とに仕切るとともに、中間棚20上にも荷物を載置することができる。中間棚20は、台車21の形状に応じて形成され、図8Aに示す例では平面視矩形状に形成されている。また、中間棚20は、その周縁部四隅位置より外方向に延びるように係止具30が取り付けられている。係止具30は、その先端に形成された鉤部31で詰め台車21の側枠3に対して着脱自在に掛け止め固定される。図8A,図8B、図9Bの例では、鉤部31で側枠3の中間渡し材34bに掛け止め固定されている。
台車用カバー1は、図3に示すように、それぞれの側面材7,7の係止部12,12をそれぞれの側枠3,3の上端に外嵌される。さらに台車用カバー1は、底面材6の一方端側に形成された延設部6bの止着構造形成材15と、一方の側面材の延設部対面部14の止着構造形成材15とで止着構造を形成し、開閉面材8,8で内部収納空間9を隠ぺいすることで、台車21の収納空間4に取り付けられる。なお、開閉面材8,8は、必要に応じて連結部材16で側面材7に連結される。
上記したように台車用カバー1を取り付けた台車21においては、台車21から台車用カバー1を完全に取り外した状態とすることなく、台車用カバー1を次のように折り畳むことができる。
図4Aの例では、天面材5に最も近い位置に形成された第3の折り目付与構造19を軸として開閉面材8を内折りし、天面材5から離れた位置に形成された第3の折り目付与構造19を軸として開閉面材8を外折りすることで、開閉面材8が折り畳まれているが、折り畳みパターンはこれに限定されない。図4Bに示すように天面材5に最も近い位置に形成された第3の折り目付与構造19を軸として開閉面材8を外折りし、天面材5から離れた位置に形成された第3の折り目付与構造19を軸として開閉面材8を内折りされてもよい。なお、開閉面材8を内折りするとは、開閉部材8を天面材5から垂れ下げた状態を想定した場合に、折り目の突出方向が内部収納空間9側を向くように開閉部材8を折ることを示しており、開閉面材8を外折りするとは、折り目の突出方向が外部側を向くように開閉部材8を折ることを示す。
2 台車本体
3 側枠
4 収容空間
5 天面材
6 底面材
6a 底面形成部
6b 延設部
7 側面材
7a 第1の側面材
7b 第2の側面材
8 開閉面材
8a 第1の開閉面材
8b 第2の開閉面材
9 内部収納空間
10 第1の折り目付与構造
11 縫い目構造部
12 係止部
13 荷台部
14 延設部対面部
15 止着構造形成材
16 連結部材
17 連結補助部材
18 第2の折り目付与構造
19 第3の折り目付与構造
20 中間棚
21 台車
22 ベース体
23 連結体
24 車輪
26 荷台面形成材
27 開閉面材8の折り畳み構造体
28 通孔
29 蓋
30 係止具
31 鉤部
32 袋体
33 柱材
34 渡し材
34a 上側渡し材
34b、34c 中間渡し材
34d 下側渡し材
Claims (2)
- 台車本体と台車本体の側縁部上に互いに向かい合うように立設された2つの側枠を備えた台車の2つの側枠間に形成される収容空間に配置可能な台車用カバーであって、
台車用カバーの底面を形成する底面材、台車用カバーの上面を形成する天面材、天面材の端縁から底面材に向かって垂下した一対の側面材、及び、天面材と底面材と一対の側面材で囲まれた空間部を外部に対して開閉可能にするとともに天面材の端縁から底面材に向かって垂下し且つ直接又は間接的に互いに向かい合う一対の開閉面材を備え、
一対の側面材のそれぞれには、台車の側枠に対して着脱自在に固定可能な係止部が備えられており、
一対の側面材と一対の開閉面材は、天面材に対して天面材の端縁で連接されており、
底面材は、一方の側面材の端縁で該一方の側面材に対して連接されており、且つ、他方の側面材の端部で該他方の側面材に対して着脱自在に固定されており、
天面材には、一方の側面材の中央から他方の側面材の中央に向かう方向を横切る方向に沿って天面材を横断するように第1の折り目付与構造が形成され、
一対の開閉面材のそれぞれには、第1の折り目付与構造の端部位置に対応する位置から底面材に向かって一対の開閉面材それぞれを縦断するように第2の折り目付与構造が形成されており、
一対の開閉面材それぞれに対して一対の側面材が互いに着脱自在となるように連結部材が設けられており、
一対の開閉面材を折り畳んで形成される開閉面材の折り畳み構造体を天面材の上に載置し、一方の側面材と台車の側枠との係止状態を解除したとき、第1の折り目付与構造を軸として天面材が折り曲がると共に、第2の折り目付与構造を軸として開閉面材の折り畳み構造体が天面材に重なった状態で折り曲がり、一方の側面材と他方の側面材に挟まれるように天面材及び一対の開閉面材が折り畳まれるように構成した折り畳み構造を備えている、ことを特徴とする台車用カバー。 - 一対の開閉面材のそれぞれには、第2の折り目付与構造を横切るように開閉面材の一方側辺から他方側辺まで横断する第3の折り目付与構造が形成されている、請求項1に記載の台車用カバー。
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