JP6967699B2 - 便座 - Google Patents

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Description

本発明は、撥液性に優れ、表面に液滴汚れが付着しにくい便座に関するものである。
従来、掃除の労力軽減を目的として、製品表面に防汚性を付与する取り組みが行われている。家電製品等に広く使用されている樹脂に対しても、表面コーティング等による防汚性付与が試みられている。
防汚性のひとつの指標として、成形体表面における液滴の転落角がある。
転落角とは、図1に記す通り、液滴1が載った成形体2を、水平な位置から除々に傾斜させていき、液滴1が成形体2の表面を滑り始める角度のことである。
転落角が0度に近づくほど、液滴1は、成形体2表面から除去されやすくなり、転落角が大きくなるほど、液滴1は、成形体2表面から離れにくくなる。
表面コーティングは、防汚性向上のための一手段であり、部品成形後に、後工程で成形体表面に、ワックス等を含有するコーティング剤を塗装し、防汚性を付与する。
例えば、特許文献1には、樹脂製表面にオレフィン系ワックス層が1〜30μmの厚みで形成された構造体が提案されている。ワックス層が液状化する適度な加熱環境下で使用することにより、内容物(ソース等)に対する滑り性を高め、付着残存しないようにすることができる。
また、特許文献2には、スチレン系樹脂やエチレン系樹脂からなるシール層と、シール層に隣接する厚みが0.5〜5μmであるパラフィンワックス層を有する積層体を提供している。低いシール温度でヒートシールした際にもシール強度が高く、またコーヒー飲料や乳飲料等の液体が付着しにくくすることができる。
特開2016−23298号公報 特開2012−245760号公報
特許文献1に記載の樹脂を用いて成形した構造体は、表面のワックス層が液状化することで滑り性を高めており、使用時に表面がべたつき、人が触れる製品には使いにくい。また、膜厚が厚く、ベース樹脂の特性(外観等)を活かしきれない可能性があり、コストアップにつながる可能性もある。
さらに、樹脂表面にコーティングするものであるため、ワックスは樹脂内部には存在しない。したがって、表層のワックス層が剥離・欠落すると、内部にワックスが存在しないので、性能が回復することはない。また、樹脂に、加熱されて液状となっているオレフィン系ワックスをスプレー噴霧やローラ等を用いて塗布したり共押出ししたりしているため、工数アップとなる。
また、特許文献2に記載の積層体は、シール層にパラフィンワックスを含む塗工液を表面に塗工しているため、後工程が追加となり工数アップになり、外観が変化する可能性がある。また、塗工されているので表面にのみパラフィンワックスが存在し、表層のワックス層が剥離・欠落すると内部にワックスが存在しないので性能が回復することはない。
上記従来の課題を解決する便座は、下部品および上部品から構成され、
前記下部品は、ベース樹脂およびオレフィン系ワックスを含む成形体であって、前記成形体の表面の少なくとも一部にオレフィン系ワックス層が形成されており、前記オレフィン系ワックス層の厚みが0より大きく500nm未満である成形体から構成され、
前記上部品は、ベース樹脂から構成される成形体であって、オレフィン系ワックスを含まない成形体から構成されており、
両面テープによりヒータが前記上部品の裏面に接着されている
本開示の便座は、成形時に表面にオレフィン系ワックス層が形成されるので、工数アップにならずに滑液性、撥水性、防汚性や摺動性等が得られる。また、樹脂内部にもオレフィン系ワックスが存在するため経時的にも防汚性に優れる。また、ワックス層の厚みが薄いために樹脂の特性を活かすことができる。
転落角の説明図 (a)は、成形体3の表面にオレフィン系ワックス5の層が均一に形成された状態を示す断面図、(b)、(c)は、成形体3の表面にオレフィン系ワックス5の層が部分的に形成された状態を示す断面図 オレフィン系ワックスを含む成形体の顕微鏡写真 オレフィン系ワックスを含まない成形体の顕微鏡写真 トイレ装置およびその部材の斜視図 便座の一部断面図
開示の便座は、下部品および上部品から構成され、
前記下部品は、ベース樹脂およびオレフィン系ワックスを含む成形体であって、前記成形体の表面の少なくとも一部にオレフィン系ワックス層が形成されており、前記オレフィン系ワックス層の厚みが0より大きく500nm未満である成形体から構成され、
前記上部品は、ベース樹脂から構成される成形体であって、前記オレフィン系ワックスを含まない成形体から構成されており、
両面テープによりヒータが前記上部品の裏面に接着されている
オレフィン系ワックス層が表面に形成されることにより、滑液性等が得られる。また、成形時にオレフィン系ワックス層を得られるため、コーティング等の追加工程が発生せず工数アップにならない。
また、成形時に成形体表層に薄いオレフィン系ワックス層を形成するとともに、成形体内部にもオレフィン系ワックスを分散させていることにより、初期性能にも経時性能にも優れた成形体を得ることができる。
また、オレフィン系ワックス層が薄いためにベース樹脂の特性、例えば外観や強度をできるだけ維持することができる。さらに、オレフィン系ワックス層とベース樹脂とが一体化していることにより剥離等の可能性も低い。
また、摺動性にも優れることから、表面に汚れが付着した場合でも、表面滑り性がよく拭取り性が向上する。
形体表面での液滴の転落角が90°以下であってもよい
これにより、成形体表面付着した液滴が滑落しやすく、汚れが付着しにくい。
レフィン系ワックスの融点が、ベース樹脂の融点より低く、40℃以上の融点であってもよい
ベース樹脂の融点よりオレフィン系ワックスの融点が低いことにより、成形時に、ベース樹脂が先に固まり、添加剤は流動性を保ちながら射出圧により押出されるので、表面に移動しやすくなると考える。したがって、成形体内部よりも表面の方に添加剤が分布しやすく、添加剤の効果を発現しやすくなると考える。
また、40℃以上の融点であることにより、常温で固体であることから汚れが付着した際、表面のワックスが液状化しないので汚れを拭取る際にワックスが一緒に拭取られにくく、防汚性が低下することがない。
また、人が触れる部位に使用しても液化しにくいので、表面がべとつきにくく、快適に使用できる。
ース樹脂がポリプロピレンであってもよい
ベース樹脂がポリプロピレンであり、オレフィン系ワックスと反発し合わず内部にも分散しやすいことから、表面が摩耗等によって削られた場合でも、内部にもオレフィン系ワックスがとどまりやすく耐久性にも優れた成形体を得ることができる。また、ポリプロピレンのTgは約0℃であるため、常温付近ではポリプロピレンの非晶質部分をオレフィン系ワックスが移動して表面に移行することもできるため、経時的にも性能が優れる。
また、耐薬品性に優れた樹脂であるため、洗剤や薬剤に触れるような部位でも耐久性に優れる。
下部品は便器側に向いて設置され、上部品は座面となる。したがって、尿汚れが飛散しやすい下部品に液付着抑制機能を付与するためにワックスを含む樹脂を用い、尿汚れが飛散しにくい上部品はワックスを含まない樹脂にすることにより、さらにコスト的に優れる。
オレフィン系ワックスを含んだ樹脂で成形した部品は滑り性がよく、テープ等が着きにくくなるが、上部品は、オレフィン系ワックスを含まないので、ヒーターあるいはヒーターなどを貼着するためのテープの剥れが抑制される。
ーターにより上部品表面が35℃〜40℃に保温されてもよい
融点が40℃以上のパラフィン系ワックスを用いているので、ヒーターにより加温されても、表面のパラフィンが液状にならず、汚れを拭取る際に、ワックスが一緒に拭取られることがなく、防汚性が低下しにくい。
部品は抗菌剤を含んでもよい
上部品、下部品共に抗菌剤を含んでいてもよいが、オレフィン系ワックスと抗菌剤を併用するとオレフィン系ワックスもしくは抗菌剤のいずれかが表面に出てきて、いずれかが効果を発揮しにくくなる可能性もある。上部品は人が直接触れる部品であるため、できるだけ抗菌剤の効果を発揮するため、オレフィン系ワックスを含有せず抗菌剤の効果を発現しやすくすることも可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明に開示の成形体3は、防汚性や液滴付着抑制が求められる便座に使用されることを想定している。
成形体3の基材の材質としては、成形体3が耐久的に形状を維持できるものであればよく、特に指定するものではない。成形体3として、求められる外観品位、機械物性、撥水性、耐久性、機能性、透明性、コスト等を考慮して自由に選択できる。
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラート、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリメチルペンテン、シクロオレフィンポリマー、ポリフェニレンスルファイド、ポリスルフォン、ポリアミドイミドなどから適宜選択して用いることができ、特に指定するものではない。
また、ポリプロピレンとして、ホモポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー等が使用できるが、その他樹脂との共重合体を使用する、あるいはエチレン−プロピレン共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)等のエラストマーを配合した材料を用いることもできる。
また、複数の種類の樹脂が混合されたものを成形体に用いてもよい。
また、求められる機械特性や熱特性、撥液性等を付与するために、無機や有機、それらの混合物からなる添加剤を成形体に含有していてもよい。
例えば、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、光安定剤、金属不活性化剤、帯電防止剤、防曇剤、核剤、抗菌剤、防カビ剤、発泡剤、安定剤、可塑剤、フィラー、補強材、繊維、顔料、ゴム成分、撥水剤、摺動性向上剤、オイルなどを含有してもよく、それらを複数種含有してもよい。
オレフィン系ワックスは、公知のものを使用することができ、融点は40℃以上、ベース樹脂の融点以下のものを使用する。例えば、ベース樹脂がポリプロピレンであれば、ポリプロピレンの融点は、約130〜165℃であることが多い。
オレフィン系ワックスとしては、各種オレフィン系ワックスを使用することができるが、例えば、ノフアロイ(登録商標)、ハイワックス(商標)等を用いてもよい。また、複数種用いてもよい。
成形体3の表面に形成されるオレフィン形ワックス層の膜圧は、500nm未満に形成している。500nm未満のオレフィン系ワックス層は、成形体の少なくとも一部にできていればよく、必要に応じて、ワックス層がない部位や、膜厚が厚い箇所があってもよい。
オレフィン系ワックス層の膜厚は、500nm未満、好ましくは可視光波長下限の400nm以下にすることで、外観上、表層のパラフィン系ワックス層の影響は少なく、ポリプロピレン樹脂の色や質感や光沢等、本来の外観を保ちやすくすることができる。
また、断面方向において、表層の方がオレフィン系ワックスの濃度が高く、中心部の方がオレフィン系ワックスの濃度が低いという濃度勾配があってもよい。
さらに、シリコーンオイルやシリコーン樹脂等のシリコーン系、フッ素系、オレフィン系等の撥水性添加剤を含有することも可能である。
また、添加剤の分散性や性能向上のため、例えばオレフィン系ワックス等をあらかじめ適した樹脂に分散、もしくは結合させた材料を用いてもよい。このとき、樹脂は複数の種類や重合体等でもよい。
また、ガラス繊維やタルク等の無機物を添加することにより、強度向上等を図ることも可能である。また、炭酸カルシウムや酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、マイカ、水酸化アルミニウム、酸化アンチモン、リン酸カルシウム、ガラスバルーン等の充填材、顔料、あるいは難燃剤等を用いることも可能である。
さらに、抗菌剤を含有させてもよい。抗菌剤として、Ag系、Zn系、Cu系等の1種あるいは複数種、あるいはそれらをシリカ、アルミナ、ゼオライト、リン酸塩、ケイ酸塩等の担体に担持させたもの、あるいは有機系抗菌剤、天然有機系抗菌剤等があるが、特に指定するものではない。
成形体は、射出成形、押出し成形、ブロー成形、圧縮成形等で作製される。
例えば、射出成形とは、加熱したシリンダー内で材料を溶融し、溶融した材料を金型に射出・圧入し、冷却後、成形品を得るものである。
射出成形に用いる材料、すなわちベース樹脂、オレフィン系ワックスやその他添加剤、他の樹脂材、ゴム材等の材料は、あらかじめ混合、あるいは二軸混錬機等により混錬して、材料をできるだけ均質化、ペレット化しておくことが望ましい。もしくは、オレフィン系ワックスをマスターバッチ化して使用することも可能である。
本実施の形態では、ポリプロピレンをベース樹脂として用いており、MFRが3〜70g/minのポリプロピレンを用いることが多い。
(実施例)
以下に、本開示に係る実施例をより具体的に説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
図2に、本開示の成形体の断面模式図の一部を示す。
図2(a)は、成形体3の表面にオレフィン系ワックス5の層が均一に形成された状態を示す断面図である。図2(b)、(c)は、成形体3の表面にオレフィン系ワックス5の層が部分的に形成された状態を示す断面図である。
成形体3は、ベース樹脂4にオレフィン系ワックス5を混錬時に練んだ後、成形したものである。成形により、オレフィン系ワックス5の層が成形体3の表層に形成される。成形時、ベース樹脂の融点より添加剤の融点が低いことにより、成形時に、ベース樹脂が先に固まり、添加剤は流動性を保ちながら射出圧により押出されるので、表面に移動しやすくなると考える。したがって、成形体内部よりも表面の方に添加剤が分布しやすく、添加剤の効果を発現しやすくなると考えられる。オレフィン系ワックス5は、成形体3の表層に連続もしくは非連続で存在しているものと、内部に分散して存在しているものがある。成形体3の表層全体がオレフィン系ワックス層で覆われていなくてもよく、少なくとも一部が500nm未満の層で覆われていればよい。成形体3の表層に海島状にワックス層が分散していてもよい。
オレフィン系ワックス5層は、成形体3の清掃などにより拭き取られることが想定されるが、成形体3内部にもオレフィン系ワックスが存在することにより、表層が拭取られてもある程度性能が保持される。さらに、徐々に成形体3内部から成形体3表面にブリードし、成形体3表面のオレフィン系ワックス5層を維持して、性能を回復することができることも考えられる。
なお、オレフィン系ワックス5は、図2では、模式的に表したものであり、形状、大きさは、図2に示す限りではない。
また、成形体3側面も同様の状態である。
本実施例では、ベース樹脂としてポリプロピレン、添加剤としてオレフィン系ワックス、酸化防止剤や補強材、ゴム材、その他添加剤等を二軸混錬機で混錬・ペレット化後、射出成形機にて成形し、各実施例の成形体3を得た。ポリプロピレンの融点は約160℃で
あった。
このとき、すでにマスターバッチ化されている添加剤や、混錬しない方がよい樹脂や添加剤などは、二軸混錬せずに、成形までの間に混合すればよく、特に指定するものではない。
次に、成形体3の表面における滑液性の評価方法を以下に示す。
滑液性の代表的な指標として、5μLの蒸留水の転落角を選定した。転落角の計測には、協和界面科学株式会社の接触角計DM−501型を用いた。基材表面を垂直にしても液滴が転落しない場合は、>90°と表記した。
(実施例1)
上記製造方法にて成形体3を作製し、評価を行った。
成形体は、ベース樹脂4としてポリプロピレンを100部、融点約70℃のオレフィン系ワックス5を1部、その他酸化防止剤、着色剤等を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の転落角は、5μLで行ったところ、40°であった。
(実施例2)
上記製造方法にて成形体3を作製し、評価を行った。
成形体3は、ベース樹脂4としてポリプロピレンを100部、融点約70℃のオレフィン系ワックス5を1部、タルク5部、その他酸化防止剤、着色剤等を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の転落角は、5μLで行ったところ、73°であった。
(実施例3)
上記製造方法にて成形体3を作製し、評価を行った。
成形体3は、ベース樹脂4としてポリプロピレンを100部に、融点約70℃のオレフィン系ワックス5を3部、タルク5部、その他酸化防止剤、着色剤等を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLで行ったところ、109°/41°であった。また、20μLで行ったところ、108°/18°であった。
また、外観は、オレフィン系ワックスを添加しないものと比較して、ほとんど差がなかった。
また、本実施例の成形体3の中央部分の表層の断面TEM(透過型電子顕微鏡)観察を行った。結果を図3に示す。図3は、オレフィン系ワックスを含む樹脂のTEM断面写真である。また、比較として、オレフィン系ワックスを含まない樹脂のTEM断面写真を図4に示す。
前処理は、エポキシ樹脂包埋、染色、超薄切片作製を行った。写真倍率は10万倍である。
図3において、ポリプロピレン樹脂6の表面に、オレフィン系ワックス7の層が形成されていることがわかる。オレフィン系ワックス7の層の厚みは、約40nmである。また、ポリプロピレン樹脂6の内部に黒く見える部分8は、無機物、もしくはゴム成分だと思われる。また、内部にもオレフィン系ワックスが存在すると考えるが、本写真では確認できていない。理由は、この領域や断面には存在していないこと、あるいは濃度的に薄いために写りこんでいないことなどが考えられる。
一方、図4は、オレフィン系ワックスを添加しない樹脂の断面であり、ポリプロピレン樹脂6の表面には、ワックス層は見えない。表層に薄く黒く見える部分があるが、これはエポキシ樹脂で包埋している影響であり、ラメラ晶が観察されるため、パラフィンではない。ポリプロピレン樹脂6の内部に黒く見える部分8は、無機物もしくはゴム成分だと思われる。
(実施例4)
上記製造方法にて成形体3を作製し、評価を行った。
成形体3は、ベース樹脂4としてポリプロピレン100部に、融点約70℃のオレフィン系ワックス5を8部、タルク5部、その他酸化防止剤、着色剤等を混連・ペレット化し、平板を成形した。
水の転落角は、5μLで行ったところ、45°であった。
また、実施例3と比較すると、膜厚が少し厚くなると思われる。
(比較例1)
上記製造方法にて成形体3を作製し、評価を行った。
成形体3は、ベース樹脂4としてポリプロピレン100部に、タルク5部、その他酸化防止剤、着色剤等を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の転落角は、5μLで行ったところ、>90°であった。
オレフィン系ワックスを含有していないことにより、液滴が滑落せず、付着したままの状態になりやすく、防汚性が低下した。
(比較例2)
ポリプロピレン樹脂の上にオレフィン系ワックスを約10μmの厚みでコーティングした。
表面に白っぽい曇りが発生し、場所によっては斑状となり、外観が低下した。
(実施の形態2)
図5に、本発明の材料を用いたトイレ装置およびその部材を示す。
図5において、9はトイレ装置、10は便座、11は本体、12は便器、13は便蓋、14は洗浄ノズル、15は操作部である。
また、図6は、便座の一部断面図である。
図6に示すように、便座10は、上面側から、上部便座ケーシング310と、アルミニウム箔製の均熱板331にコードヒーター332を配設した便座ヒーター330と、発泡スチロール製の断熱材340と、下部便座ケーシング320を主構成部材として構成されている。
上部便座ケーシング310の材質としては、トイレ用部材が耐久的に形状を維持できる材料であればよく、特に指定するものではない。トイレ用部材として、求められる外観品位、機械物性、撥水性、耐久性、機能性、透明性、コスト等を考慮して自由に選択することができる。本実施の形態では、ポリプロピレン樹脂を用いている。
下部便座ケーシング320は、実施例3と同様に、ベース樹脂としてポリプロピレン樹脂を用い、ポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のオレフィン系ワックス3部を混錬・ペレット化し、成形したものを用いている。
下部便座ケーシング320は、融点約70℃のオレフィン系ワックスの摺動性添加剤が混練されている。オレフィン系ワックスは、ポリプロピレン樹脂よりも融点が低いために、混練時や成型時にポリプロピレン樹脂中で分散しやすく、十分な防汚効果を発揮することができる。オレフィン系ワックスは融点が低く、成形時に樹脂組成物中での流動性が高いため、成形体表面に向かってオレフィン系ワックスが移動する現象が生じる。そのため、成形体表面にオレフィン系ワックスが存在する比率が高くなり、高度の防汚性および耐磨耗性を達成することができる。
上部便座ケーシング310と下部便座ケーシング320は、完成状態では、相互の内周縁と外周縁が接合され内部が中空の環状をなしている。
便座ヒーター330は、前部の一部が切り取られた略馬蹄形状のアルミニウム箔で形成された均熱板331の表面に、軟質の塩化ビニール製の絶縁被覆で覆われたコードヒーター332が間隔を設けて蛇行して配設されており、コードヒーター332で発熱した熱が均熱板331に伝導して均熱板331の全面に拡散する構成となっている。便座ヒーター
330は着座面の全面を加熱できるようにコードヒーター332が配設され、特に着座した使用者の大腿部と臀部が快適に加熱されるように場所によって密度を変えて配設してある。
また、均熱板331の表面には、図示しない温度検知手段であるサーミスタと過昇防止手段であるサーモスタットが設置されており、コードヒーター332とサーミスタおよびサーモスタットはリード線で接続されている。
本実施の形態における便座ヒーター330は、上部便座ケーシング310の上面を設定温度に保温した状態に維持する。設定温度は、図示しない操作スイッチにより使用者の好みにより変更が可能であり、35℃から40℃の範囲で調整することができる。上部便座ケーシング310の上面温度を40℃までにしているのは、使用者の低音やけどを防止するためである。
便座ヒーター330は、上部便座ケーシング310に両面テープなどにより貼着される。下部便座ケーシング320は、オレフィン系ワックスが混練されているために、両面テープなどが剥離しやすい。便座ヒーター330は、オレフィン系ワックスを混練していない上部便座ケーシング310に貼着するので、便座ヒーター330の剥離が抑制される。
断熱材340は、独立発泡体である発泡スチロールで一体に成形されており、略馬蹄形状をしている。断熱材340の内周と外周の形状は、上部便座ケーシング310の内周と
外周の形状と略相似形に形成されており、上部便座ケーシング310および便座ヒーター330の前部および側部を覆うことができる形状となっている。
便座ヒーター330は、着座した使用者の大腿部が接触する両側部の発熱量を多くなるようにコードヒーター332を配設しており、断熱材340は、便座ヒーター330の主要部を断熱する構成となっている。断熱材340の下面と下部便座ケーシング320との間で断熱空間305が形成されている。
便座ヒーター330より輻射および対流により下方に放出された熱は、断熱材340により下方への移動が抑制される。
上部便座ケーシング310の下面に便座ヒーター330を貼着し、便座ヒーター330の下方に断熱材340を配置したことにより、便座ヒーター330の熱が下部便座ケーシング320に伝達されることが抑制される。
下部便座ケーシング320は、オレフィン系ワックスが混練されており、下部便座ケーシング320表面にオレフィン系ワックスが存在する比率が高い。下部便座ケーシング320のオレフィン系ワックスは、融点、あるいは融点に近い温度になると、液状になる。液状になった状態で、使用者が下部便座ケーシング320の汚れを拭き取ると、汚れと共に液状になった摺動性添加剤も拭き取られ、防汚性が低下する虞がある。
本実施の形態では、便座ヒーター330の下方に断熱材340を配設しているので、便座ヒーター330からの下部便座ケーシング320への熱的影響は非常に小さいものとなる。
また、融点が約70℃のオレフィン系ワックスを用いているので、断熱材340を用いない場合でも、下部便座ケーシング320は、摺動性添加剤が液状となる温度に達することがない。例えば、夏季においては、トイレ空間は、40℃に達することが想定されるが、40℃に達したとしても、融点が約70℃のオレフィン系ワックスを用いているので、液状になることはない。従って、掃除をした場合でも、下部便座ケーシング320表面に形成されたオレフィン系ワックスの層が拭き取られることがない。長期使用により、掃除によって、次第に下部便座ケーシング320表面のオレフィン系ワックスの層が拭き取られていくことが想定されるが、内部にもオレフィン系ワックスが存在するので、表層が拭取られても防汚性能が保持される。
本実施の形態では、融点が約70℃の摺動性添加剤を用いたが、融点が55℃以上であれば、トイレ空間の温度が40℃に達した場合でも、液状になることはなく、使用者が汚れを拭き取っても下部便座ケーシング320表面のオレフィン系ワックスが拭き取られることはない。また、融点が約40℃の摺動性添加剤を用いてもよい。融点が約40℃であれば、トイレ空間の温度が40℃に達した場合には、摺動性添加剤の一部が液状になることが想定される。しかしながら、仮に液状になったとしても、わずかの量であるため、防汚性の低下は抑制される。
また、実際のトイレ使用環境で、オレフィン系ワックスを含有していない下部便座ケーシングからなる便座と防汚性を比較した。オレフィン系ワックスを含有している下部便座ケーシングを使用している便座は、含有していない便座に比べ、尿汚れの付着が約1/2以下に抑制され、付着抑制効果を確認した。また、付着した汚れが拭取りやすいことも確認した。
以上のように、本開示にかかる便座は、液汚れが付着しにくくかつ拭取り清掃しやすい。
1 液滴
2 成形体
3 成形体
4 ベース樹脂
5 オレフィン系ワックス
6 ポリプロピレン樹脂
7 オレフィン系ワックス
8 無機物もしくはゴム成分
9 トイレ装置
10 便座
11 本体
12 便器
13 便蓋
14 洗浄ノズル
15 操作部
305 断熱空間
310 上部便座ケーシング
320 下部便座ケーシング
330 便座ヒーター
331 均熱板
332 コードヒーター
340 断熱材

Claims (7)

  1. 便座であって、
    前記便座は下部品および上部品から構成され、
    前記下部品は、ベース樹脂およびオレフィン系ワックスを含む成形体であって、前記成形体の表面の少なくとも一部にオレフィン系ワックス層が形成されており、前記オレフィン系ワックス層の厚みが0より大きく500nm未満である成形体から構成され、
    前記上部品は、ベース樹脂から構成される成形体であって、オレフィン系ワックスを含まない成形体から構成されており、
    両面テープによりヒータが前記上部品の裏面に接着されている、
    便座。
  2. 前記上部品および前記下部品の間に断熱材をさらに具備する、
    請求項1に記載の便座。
  3. 前記下部品を構成する成形体の表面での液滴の転落角が90°以下である
    請求項1または2のいずれかに記載の便座。
  4. 前記オレフィン系ワックスの融点が、前記ベース樹脂の融点より低く、40℃以上の融点をもつ
    請求項1から3のいずれか一項に記載の便座
  5. 前記ベース樹脂がポリプロピレンである
    請求項1から4のいずれか一項に記載の便座
  6. 前記ヒータにより前記上部品表面が35℃〜40℃に保温される
    請求項1から5のいずれか一項に記載の便座
  7. 前記上部品抗菌剤を含む
    請求項1から6のいずれか一項に記載の便座
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