JP2001258793A - 便座装置 - Google Patents

便座装置

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JP2001258793A
JP2001258793A JP2000081099A JP2000081099A JP2001258793A JP 2001258793 A JP2001258793 A JP 2001258793A JP 2000081099 A JP2000081099 A JP 2000081099A JP 2000081099 A JP2000081099 A JP 2000081099A JP 2001258793 A JP2001258793 A JP 2001258793A
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toilet seat
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resin
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JP2000081099A
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Koji Kikusui
幸司 菊水
Jun Hatakeyama
畠山  潤
Seiichiro Inoue
誠一郎 井上
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/16Making multilayered or multicoloured articles
    • B29C45/1642Making multilayered or multicoloured articles having a "sandwich" structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29L2031/769Sanitary equipment
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 便座、便蓋、本体ケース等の露出構成部品の
構成材料の少なくとも一部材が表面のスキン層と内部の
コア層からなり、表面のスキン層に抗菌剤を含有させた
射出成形で得られる樹脂組成物である便座装置を提供す
る。 【解決手段】 便座シート、便座底板、便蓋、本体ケー
ス等の便座の露出構成部品の構成材料の少なくとも一部
材が、表面のスキン層と内部のコア層からなり表面樹脂
層に抗菌剤を含有させた、射出成形で得られる露出構成
部品を有する便座装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露出構成部材を有する
製品、便座装置及びそれらに用いられる樹脂部材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、便座シート、便座底板、便蓋等
の便座の露出構成部品は皮膚に直接接する部分が多く、
その衛生面には配慮が払われており、最近では樹脂製便
座などの樹脂素材に抗菌剤を含有させることで抗菌性を
付与させているものがある。
【0003】また、シリコン樹脂、フッ素樹脂等を含有
させて表面自由エネルギーを低下させ、清掃性を向上さ
せる試みがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、上記のような
抗菌剤入りの便座において、便座の表面に菌が繁殖する
ことを防ぐためには抗菌剤は便座の表面部にのみ必要で
あり、便座の肉厚の内部にまで含有させることは不要で
ある。しかし、樹脂に抗菌剤を添加して便座の成形を行
うために、便座の肉厚の内部にまで抗菌剤は含有され、
不要な部分に含有される抗菌剤が無駄になると共に、菌
の繁殖を防止する量の抗菌剤を便座の表面部に存在させ
るためには多量の抗菌剤を添加して用いる必要があると
いう問題があった。
【0005】そしてこの問題は、表面清掃性付与のため
のシリコン樹脂等でも同様であった。
【0006】本発明は上記の欠点を解決し、抗菌効果、
表面清掃性等の表面特性を確保しつつ抗菌剤、シリコン
樹脂等の表面特性のために必要な成分の添加量を低減す
ることができる便座装置、その他の製品及びそれらに用
いられる樹脂部材を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、請求項1に記載したように、便座シート、
便座底板、便蓋、本体ケース等の便座の構成部材または
付属部材を具備し、これらの部材のうち、露出している
少なくとも一部材が、表面のスキン層と内部のコア層か
らなる複数層射出成形で得られる樹脂組成物であるとと
もに、スキン層とコア層とでは、異なる成分にすること
により各々の層表面部分の特性が異なるようにした。
【0008】構成部材、付属部材のその他の具体例とし
ては、衛生洗浄装置のケース、ノズル、尿分析装置のケ
ース、採尿容器等がある。
【0009】複数層射出成形の製造方法としては、例え
ば2シリンダー、1ノズルからなる複数層射出成形機を
用い、成形金型のキャビティ内に先ず一方のシリンダー
から抗菌剤等を配合したスキン材を射出し、次いで他方
のシリンダーからコア材を射出し、次に上記一方のシリ
ンダーから抗菌剤等を配合したスキン材を射出すること
によって、スキン材によるスキン層でコア材によるコア
層の全部または一部を包み込んだ構造の樹脂組成物を成
形する。
【0010】例えば特開平10−151645にあるよ
うに、表面のスキン層と内部のコア層を、2シリンダ
−、1ノズルからなる複数層射出成形機を用いて各々独
立した別のシリンダ−にて同一金型内にサンドイッチ式
に射出成形しても良い。
【0011】請求項2の発明においては、請求項1の発
明に加えスキン層表面が、コア層表面に比べて抗菌剤の
含有量が大きいことに特徴を有する。コア層内の抗菌剤
含有量はゼロでも良い。
【0012】請求項3の発明においては、請求項1又は
請求項2の発明に加えスキン層表面が、コア層表面に比
べて表面自由エネルギーが小さいことに特徴を有する。
【0013】具体的には、スキン層表面が、コア層表面
に比べてシリコン樹脂、フッ素樹脂等(表面自由エネル
ギーが40dyne/cm以下の樹脂が好ましい)の含
有量が大きくなるようにすれば良い。コア層内のシリコ
ン樹脂、フッ素樹脂等はゼロでも良い。
【0014】また、抗菌剤、シリコン樹脂、フッ素樹脂
等の他にも、滑剤の添加量をスキン層が、コア層に比べ
て大きくするようにしてスキン層表面のすべりを良くし
て表面の耐傷性及び清掃性を向上させることができる。
【0015】また、帯電防止剤の添加量をスキン層が、
コア層に比べて大きくするようにしてスキン層表面に帯
電防止効果を付与し静電気によるゴミ等の付着を防止す
ることができる。
【0016】さらに部材を着色する場合においては、顔
料等の着色剤はスキン層のみでコア層には不要である。
【0017】請求項4の発明においては、請求項1乃至
請求項3の発明に加え内部のコア層の樹脂材がリサイク
ル材で形成されていることに特徴を有する。
【0018】請求項5の発明においては、請求項4の発
明に加えリサイクル材の一部もしくは全てに廃PETボ
トル再生材を用いることに特徴を有する。
【0019】請求項6の発明においては、請求項1乃至
請求項5の発明に加えコア層2が蓄熱材で形成されてい
ることに特徴を有する。
【0020】請求項7の発明は、外部に露出し、表面の
スキン層と内部のコア層からなる射出成形で得られた樹
脂部材であって、スキン層表面が、コア層表面に比べて
抗菌剤の含有量が大きいことを特徴とする。
【0021】請求項8の発明は、外部に露出し、表面の
スキン層と内部のコア層からなる射出成形で得られた樹
脂部材であって、スキン層表面が、コア層表面に比べて
表面自由エネルギーが小さいことを特徴とする。
【0022】請求項7または8記載の樹脂部材について
は、人体接触型製品、トイレット設置型製品等に用いる
ことが好ましい。
【0023】
【発明実施の形態】以下に、本発明の構成を図面に示す
発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りであ
る。
【0024】図5は樹脂製便蓋2bの一例を示すもので
あり、スキン材によるスキン層4でコア材によるコア層
5を包み込んで、内外の両表面がスキン層4となった複
数層構造に形成してある。そしてスキン材にのみ抗菌剤
を添加して樹脂製便蓋2bの成形を行うことによって、
表面のスキン層4にのみ抗菌剤を含有させてある。この
ように内部のコア層5には抗菌剤を含有させていないの
で、樹脂製便蓋2bの全体に対する抗菌剤の含有量を減
らしてもスキン層4には抗菌効果を十分に得ることがで
きる量の抗菌剤を含有させることができるものであり、
樹脂製便蓋2bの表面の抗菌効果を確保しつつ抗菌剤の
添加量を低減することが可能になる。
【0025】そして本発明では上記のスキン材に抗菌剤
が添加配合してある。
【0026】抗菌剤としては、無機系抗菌剤として、硝
酸銀、硫酸銀、塩化銀等。銀、銅、亜鉛、錫を担持した
ゼオライト。銀、銅、亜鉛、錫を担持したシリカゲルな
どが挙げられるが、これに限定するものではない。配合
割合については基材樹脂100重量部に対し、0.1重
量部未満では抗菌性が認められず、5重量部を越えると
着色や劣化など樹脂組成物の特性を著しく損う。したが
って、0.3〜3重量部であることが望ましい。
【0027】有機系抗菌剤として、2−(4−チアゾリ
ル)ベンズイミダゾールなどイミダゾール誘導体、シク
ロフルアニドなどN−ハロアルキルチオ系化合物、1
0、10’−オキシビスフェノキサアルシンなどフェニ
ルエーテル誘導体、セシルジメチルエチルアンモニウム
ブロミドなど第4級アンモニウム塩および2、3、5、
6テトラコロル−4−(メチルスルホニル)ピリジンな
どスルホン誘導体などが挙げられるが、これに限定する
ものではない。
【0028】配合割合については、有機系防かび剤につ
いては、基材樹脂100重量部に対し、0.02重量部
未満では防かび性はほとんどなく、5重量部を越えると
ブルームするなど不具合が発生する。したがって、0.
05〜1重量部の範囲であることが望ましい。
【0029】シリコーン樹脂としてはシリコーンレジン
が挙げられる。シリコーンレジンとは、加水分解性のシ
ラン誘導体モノマー及び/又は未硬化のシロキサンポリ
マーを部分的に加水分解・縮重合させることにより形成
されるレジンである。
【0030】シリコーンレジンとしては、例えばメチル
フェニルシリコーンレジン、ジフェニルシリコーンレジ
ン等のシリコーンレジン、およびそれらの変性樹脂とし
てアルキッド変性、ポリエステル変性、エポキシ変性、
アクリル変性、フェノール変性、ウレタン変性、メラミ
ン変性等の変性シリコーンレジン等があげられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0031】フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、パーフルオロエチレンプロペンコポリ
マー(PFEP)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、
ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリビニリ
デンフルオライド(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PV
F)、エチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー(E
TFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(ECTFE)、
ポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロジオキソー
ルコポリマー(TFE/PDD)などが挙げられるが、これに
限定するものではない。
【0032】また表面自由エネルギーが40dyne/
cm以下の樹脂としては、ポリプロピレン、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、などが挙げられるが、これに限定す
るものではない。
【0033】耐傷性を付与するための滑剤としては、パ
ラフィンワックス、ポリエチレンワックス等の炭化水素
系滑剤、ステアリルアルコ−ル、ステアリン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸等の脂肪族アルコ−ル系、脂肪
酸系滑剤、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エ
ルカ酸アミド等の脂肪族アミド系滑剤、ステアリン酸C
a、ステアリン酸Zn等の金属石鹸系滑剤、ステアリン
酸ブチル、ステアリルステア−ト等のエステル系滑剤、
ステアリン酸モノグリセリド等の脂肪酸と多価アルコ−
ルの部分エステル系滑剤などが挙げられるが、これに限
定するものではない。滑剤の配合割合は、母材樹脂10
0重量部あたり0.03〜5重量部、望ましくは0.1
〜3重量部であることが良い。
【0034】帯電防止剤としては、ノニオン系帯電防止
剤のソルビタン型帯電防止剤、エ−テル型帯電防止剤な
ど、カチオン系帯電防止剤のイミダゾリン型帯電防止
剤、第四級アンモニウム塩型帯電防止剤などが挙げられ
るがこれに限定するものではない。配合割合について
は、0.2〜2phrである。
【0035】着色剤としては、無機顔料としてカドミウ
ムレッド、クロムオレンジ、クロムイエロ−、セラミツ
クブラック、チタニウムオキサイド、有機顔料としてキ
ナクリドンマル−ンメジウムレッド、モリブデ−トオレ
ンジ、ニッケルアゾグリ−ンエロ−、フタロシアニング
リ−ン、フタロシアニンブル−、カ−ボンブラック、な
どが挙げられるが、これに限定するものではない。
【0036】ここで、スキン材とコア材は同じベース樹
脂を用いる場合には、スキン材によるスキン層4とコア
材によるコア層5とは同一のベース樹脂で形成されるこ
とになるために、実質的に一層構造として樹脂製便蓋b
を成形することができ、スキン層4とコア層5との間で
層間剥離等が発生するおそれがなくなる。
【0037】表面のスキン層4及び内部のコア層5の樹
脂材料としては、例えばABS、PP、ポリエチレン、
ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリメチルペン
テン、ポリアセタール、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
アミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート等があげられるがこれ
らに限定されるものではない。
【0038】また、スキン層に、表面自由エネルギーが
40dyne/cm以下の樹脂を使用することで成形品
表面に撥水、撥油性等の防汚性を付与する事が可能にな
る。
【0039】また、コア材として一回(あるいは複数
回)成形に使用したポリプロピレン等の樹脂を成形品か
ら回収したリサイクル材をそのまま、あるいは上記した
樹脂にリサイクル材を配合したものを用いることもでき
る。コア材から形成されるコア層5は表面に露出しない
ので、安価であり、省資源上も再使用することが好まし
いリサイクル材を使用しても、外観上の問題は生じるこ
とがない。このようなリサイクル材としては、成形品の
スプルーやランナー、バリ、その他廃棄されるものを粉
砕化したものを用いることができる。
【0040】また、リサイクル材として近年多量に排出
されている廃ペットボトルを再利用したポリエチレンテ
レフタレ−ト再生材等がある。
【0041】形態としては、廃ペットボトルを洗浄後細
分化したフレ−ク及びフレ−クを押出機により溶融後ペ
レット化したペレットがあるが、成形機スクリュウへの
噛込みが容易なペレットが望ましい。また、内部のコア
層5は表面のスキン層4により完全に覆われ外観に露出
しないため、再生材の色は任意のものが使用可能であ
る。
【0042】また、コア材として上記の樹脂に蓄熱材を
配合したものを用いることによって、蓄熱材でコア層5
に蓄熱性を付与することができ、コア層5のこの蓄熱効
果で樹脂製便蓋2bに保温の性能を与えることができる
ものである。
【0043】蓄熱材としては、フッ素樹脂あるいはシリ
コン樹脂等のマイクロカプセルに酢酸ナトリウム、硫酸
ナトリウム、炭酸ナトリウム、塩化カルシウム、などの
無機水和物を樹脂に対して10〜50重量%の量で封入
したものや、パラフィン類、あるいはポリプロピレング
リコールやポリエチレングリコール等の多価アルコール
類などを用いることができる。
【0044】
【実施例】図1は本発明の表面のスキン層4と内部のコ
ア層5からなる射出成形で得られた露出構成部品からな
る、局部洗浄用便座を配した便器装置を示す斜視図であ
る。
【0045】図1において、便器本体1の上面に局部洗
浄用便座の本体ケース2が固定され、この本体ケース2
には便座2a及び便蓋2bをそれぞれ開閉自在に取り付
けている。本体ケース2の内部には局部洗浄のためのノ
ズル装置と温水の供給配管系及び洗浄後の乾燥のための
温風乾燥装置等が収納され、各機能部は本体ケース2に
一体に備えた操作盤2cによって行われる。
【0046】図2は便器のロータンクと一体化されたタ
イプの局部洗浄用便座を設備した別の様態の便器装置を
示す斜視図である。
【0047】本発明の便座の露出構成部品とは、2本体
ケース、2a便座、2b便蓋、3aノズルロッド、3b
ノズルヘッド、3cロータンク内蔵の本体ケース、2c
操作盤、などの事である。
【0048】(実施例1) 表面のスキン層4に、抗菌
剤として基材樹脂100重量部に対して0.5重量部の
無機系抗菌剤ゼオライトを分散したポリプロピレン樹脂
を用い、内部のコア層5には抗菌剤を含有しないポリプ
ロピレン樹脂を用いて、特開平10−151645にあ
る、2シリンダ−、1ノズルからなる複数層射出成形機
にて表面のスキン層4と内部のコア層5をサンドイッチ
式に射出成形して樹脂製便蓋2bを得た(図3、図4参
照)。
【0049】(実施例2) 内部のコア層を成形品から
回収した2回目のリサイクル使用のポリプロピレン樹脂
を用い、あとは実施例1と同様にして、2シリンダ−、
1ノズルからなる複数層射出成形機にて表面のスキン層
と内部のコア層をサンドイッチ式に射出成形して樹脂製
便蓋を得た。
【0050】(比較例1) 1シリンダ、1ノズルから
なる射出成形機を用いて、抗菌剤として基材樹脂100
重量部に対して0.5重量部の無機系抗菌剤ゼオライト
を分散したポリプロピレン樹脂で射出成形し、樹脂製便
蓋を得た。
【0051】(比較例2) 1シリンダ、1ノズルか
らなる射出成形機を用いて、抗菌剤を含有しないポリプ
ロピレン樹脂で射出成形し、樹脂製便蓋を得た。
【0052】上記のようにして得られた実施例1及び実
施例2、及び比較例2及び比較例2の便蓋について、抗
菌効果の試験を行った。試験は銀等無機抗菌剤研究会か
らだされている「銀等無機抗菌剤の自主規格および抗菌
試験方法(1995年度版)」に記載されている「抗菌試
験か構成品の抗菌試験方法I」に従って大腸菌と黄色ブ
ドウ球菌について抗菌性を評価した。なお、接種菌量は
0.5ml、懸濁液:1/500NB、放置温度35℃
使用フィルム4.5cm×4.5cm、回収液:SCD
LP10mlで行った。
【0053】
【表1】 表1に見られるように実施例1及び実施例2のものにつ
いては便蓋全体に対する抗菌剤の比率が0.38重量%
程度であっても、便蓋全体に対する抗菌剤の比率が0.
5重量%程度の比較例2と同等の抗菌効果が確認され
る。
【0054】本実施形態は、以上の構成、作用からな
り、次の効果が得られる。すなわち、表面のスキン層4
と内部のコア層5とから成る便座シート、便座底板、便
蓋、本体ケース等の便座装置の露出構成部品において、
スキン層4に抗菌剤が含有されて成るため、便座装置の
露出構成部品の全体に対する抗菌剤の含有量を減らして
もスキン層4には抗菌効果を十分に得ることができる量
の抗菌剤を含有させることができ、便座装置の露出構成
部品の表面の抗菌効果を確保しつつ抗菌剤の添加量を低
減することができる。
【0055】また、スキン層表面がコア層表面に比べて
シリコン樹脂、フッソ樹脂等の表面自由エネルギ−が4
0dyne/cm以下の樹脂の含有量が大きくなるよう
にすることで、スキン層表面の清掃性を向上することが
できる。
【0056】また滑剤の添加量をスキン層が、コア層に
比べて大きくするようにしてスキン層表面のすべりを良
くして表面の耐傷性及び清掃性を向上させることができ
る。
【0057】また、帯電防止剤の添加量をスキン層が、
コア層に比べて大きくするようにしてスキン層表面に帯
電防止効果を付与し静電気によるゴミ等の付着を防止す
ることができる。
【0058】さらに部材を着色する場合においては、顔
料等の着色剤はスキン層のみに添加すればよく、コア層
には不要である。
【0059】また、コア層5がリサイクル材で形成され
ていることで、安価なリサイクル材でコストを低減する
ことができると共に省資源上の効果を得ることができ
る。
【0060】さらに、コア層5は蓄熱材で形成されてい
ることで、蓄熱材による蓄熱で保温性能を得ることがで
き、保温性に優れた便座装置の露出構成部品を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の露出構成部品から構成される局部洗
浄用便座を設備した便器装置の斜視図である。
【図2】 便器のロータンクと一体化されたタイプの局
部洗浄用便座を設備した便器装置を示す斜視図である。
【図3】 各射出ユニットによる圧入状態の一例を示す
説明図である。
【図4】 2シリンダ−、1ノズルからなる複数層射出
成形機の一例を示す概略構成図である。
【図5】 本発明の表面のスキン層4と内部のコア層5
からなる射出成形で得られた便蓋2bの縦断面を示す断
面図である。
【符号の説明】
1便器、2本体ケース、2a便座、2b便蓋、2c操作
盤、3aノズルロッド、3bノズルヘッド、3cロータ
ンク内蔵の本体ケース、4スキン層 5コア層、6ガイ
ド係合部材、7型盤、8移動金型、9固定金型、10射
出ユニット連結装置、11キャビティ部、12コア層用
射出ユニット、13スキン層用射出ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D037 AA13 4F206 AA24 AA50 AB01 AH49 JA07 JB22 JB30 JN12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座シート、便座底板、便蓋等の便座
    の構成部材または付属部材を具備し、 これらの部材のうち、露出している少なくとも一部材
    が、表面のスキン層と内部のコア層からなる射出成形で
    得られた樹脂組成物であるとともに、 前記スキン層と前記コア層とでは、異なる成分にするこ
    とにより各々の層表面部分の特性が異なることを特徴と
    する便座装置。
  2. 【請求項2】 前記スキン層表面は、前記コア層表面に
    比べて抗菌剤の含有量が大きいことを特徴とする請求項
    1記載の便座装置。
  3. 【請求項3】 前記スキン層表面は、前記コア層表面に
    比べて表面自由エネルギーが小さいことを特徴とする請
    求項1又は2記載の便座装置。
  4. 【請求項4】 前記コア層がリサイクル材で形成されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか記
    載の便座装置。
  5. 【請求項5】 リサイクル材の一部もしくは全てに廃P
    ETボトル再生材を用いることを特徴とする請求項4記
    載の便座装置。
  6. 【請求項6】 前記コア層が蓄熱材を含有することを特
    徴とする請求項1から請求項4の何れか記載の便座装
    置。
  7. 【請求項7】 外部に露出し、表面のスキン層と内部
    のコア層からなる射出成形で得られた樹脂部材であっ
    て、前記スキン層表面は、前記コア層表面に比べて抗菌
    剤の含有量が大きいことを特徴とする樹脂部材。
  8. 【請求項8】 外部に露出し、表面のスキン層と内部
    のコア層からなる射出成形で得られた樹脂部材であっ
    て、前記スキン層表面は、前記コア層表面に比べて表面
    自由エネルギーが小さいことを特徴とする樹脂部材。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の樹脂部材を少
    なくとも有している人体接触型製品。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載の樹脂部材を
    少なくとも有しているトイレット設置型製品。
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