JP2019042465A - 成形体、家電機器、およびトイレ用部材 - Google Patents

成形体、家電機器、およびトイレ用部材 Download PDF

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Chie Hirai
千恵 平井
文枝 堀端
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文枝 堀端
大輝 梅本
Daiki Umemoto
大輝 梅本
梅田 章広
Akihiro Umeda
章広 梅田
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Abstract

【課題】汚れの付着そのものを抑制することを課題とする。【解決手段】ベース樹脂と、ベース樹脂の融点より融点が低く、かつ常温で固体の添加剤を含有する成形体であって、表面における液滴の転落角が90°以下である成形体である。滑剤等の添加剤を成形体表面に有効に露出させることにより、液汚れが付着しにくく、かつ拭取り清掃しやすいので、家電製品、住宅関連製品、自動車用部品、産業用機械部品、消耗材、生活用品などの用途に適用することができる。【選択図】図7

Description

本発明は、撥液性に優れ、表面に液滴汚れが付着しにくい成形体、それを用いた家電機器、およびトイレ用部材に関するものである。
従来、掃除の労力軽減を目的として、製品表面に防汚性を付与する取り組みが行われている。家電製品等に広く使用されている樹脂に対しても、表面コーティングやベース樹脂への添加剤の練り込み等による防汚性付与が試みられている。
防汚性のひとつの指標として、成形体表面における液滴との接触角がある。
接触角とは、図1(a)に記す通り、成形体1表面に液滴2が付着した状態において、成形体1の接触面と液滴2の界面とがつくる角度である。
接触角が0度に近づくほど成形体1の表面と液滴2がなじみやすく、180度に近づくほど、成形体1の表面に付着しにくくなる。
また、別の指標として、転落角がある。転落角とは、図1(b)に記す通り、液滴2が載った成形体1を、水平な位置から除々に傾斜させていき、液滴2が成形体1の表面を滑り始める角度のことである。
転落角が0度に近づくほど、液滴2は、成形体1表面から除去されやすくなり、転落角が90度に近づくほど、液滴2は、成形体1表面から離れにくくなる。
表面コーティングは、防汚性向上のための一手段であり、部品成形後に、後工程で成形体表面に、撥水性、すなわち水接触角を向上させるようなシリコーンやフッ素化合物等を含有するコーティング剤を塗装し、乾燥硬化を行って防汚性を付与する。必要に応じてプライマーやトップコート等も含めて二度塗り、三度塗りを行い、防汚性を付与する。この方法では、コーティング剤によって成形体表面が防汚性物質で覆われるので、防汚効果が発現するが、工程・コストの増大、また材料によっては、密着性が低く、成形体表面からコーティング膜が剥離しやすい等という課題がある。
一方、ベース樹脂への添加剤の練り込みは、撥水性を向上させるような防汚性化合物をあらかじめ他の添加剤とともにベース樹脂に練り込んでペレット化し、そのペレットを用いて成形することにより、成形と同時に防汚性が付与された部材を得ることができる。
例えば、特許文献1には、ポリプロピレン系樹脂に、シリコーングラフトポリプロピレンと、シリコーンオイルとを含んだ樹脂組成物が提案されている。この樹脂を用いて成形した成形体は、撥水性が高く、成形体表面に汚れが付着しても容易に除去できる。
また、特許文献2には、ベース樹脂に滑剤を混入した樹脂成形体で便座を構成することが提案されている。便座を構成する樹脂成形体表面のすべりを良くすることにより、成形体表面に傷がつきにくい、また、汚れが付着しても容易に除去でき掃除が簡単にできる。
特開2012−214677号公報 特開2000−189345号公報
特許文献1に記載の樹脂を用いて成形した成形体は、特に、汚れが付着しても容易に汚れを除くことができるが、成形体表面への汚れの付着自体を抑制するものではない。
また、特許文献2に記載の便座は、擬似汚物の拭取り性は向上するが、液滴汚れの付着を抑制するものではない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、液汚れが付着しにくく、防汚性の改善を図ることを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、ベース樹脂と、ベース樹脂の融点より融点が低く、かつ常温で固体の添加剤を含有する成形体であって、表面における液滴の転落角が90°以下である成形体である。
本開示の成形体は、液滴が表面を滑落し、液滴汚れ等が付着しにくい成形体を得ることができる。また、汚れが付着した場合でも容易に拭取ることができる。したがって、防汚性に非常に優れた成形体を得ることができる。
(a)接触角の説明図、(b)転落角の説明図 本発明の実施の形態1における液滴付着評価装置の斜視図 同液滴付着評価装置の上面図 同付着液体を示した図 同落錘試験の断面模式図 同液滴付着評価の一例を説明する図 本発明の実施の形態2におけるトイレ装置を示す斜視図 同トイレ装置の本体、本体ケースを示す平面図
第1に開示の成形体は、ベース樹脂と、ベース樹脂の融点より融点が低く、かつ常温で固体の添加剤を含有する成形体であって、表面における液滴の転落角が90°以下である成形体である。
ベース樹脂の融点より添加剤の融点が低いことにより、成形時に、ベース樹脂が先に固まり、添加剤は流動性を保ちながら射出圧により押出されるので、表面に移動しやすくなると考える。したがって、成形体内部よりも表面の方に添加剤が分布しやすく、添加剤の効果を発現しやすくなると考える。
また、表面平滑性が向上し、液滴の滑り性に優れる可能性がある。表面平滑性が向上する理由としては、ベース樹脂より融点が低い方が液状の状態をより長く保ち、表面張力により表面積が小さくなるために、ベース樹脂表面に平滑な層ができる。平滑性が向上すると、液滴が表面を転落する際の抵抗が少なく、滑落性が向上すると考える。
また、常温で固体である。常温付近で液状であると、成形体表面に浮き出た液状の添加剤が、拭取り操作や流水清掃等を行った場合、拭取られる、もしくは流出し含有量が減少
しやすく、撥水性能が低下しやすい懸念がある。
したがって、本開示により、表面に接触した液滴が滑落しやすい、すなわち汚れが付着しにくい成形体を得ることができる。また、汚れが残留した場合でも、表面滑り性に優れることから、汚れを拭取りやすい成形体を得ることができる。
第2に開示の成形体は、前記添加剤が滑剤である。
滑剤を用いることにより、液滴滑落性に優れた成形体を得ることができる。
滑剤の融点は、好ましくは140℃以下、さらに好ましくは100℃以下である。融点が高いと、滑剤がベース樹脂表面に移動する前に固まり、滑剤の表面への有効な露出、あるいは平滑性に劣る。
滑剤の添加量は、好ましくは0.1〜10重量部、さらに好ましくは1〜5重量部である。
添加量が少ないと、潤滑性向上効果が小さく、多すぎると、強度低下が生じる。
第3に開示の成形体は、前記添加剤が炭化水素系添加剤である。
表面自由エネルギーが低い−CH3基や−CH2−基を有する滑剤がベース樹脂表面に存在する。したがって、撥水性や滑落性に優れることから、汚染物の付着抑制や、付着した場合の拭取り性向上効果が付与できる。また、酸やアルカリに弱い官能基が少ないことから耐薬品性にも優れる。
第4に開示の成形体は、ベース樹脂がポリプロピレンである。
特に、添加剤が炭化水素系添加剤を含み、樹脂がポリプロピレンの場合は相溶性がよいため、表面に添加剤が分布しやすいだけでなく、内部にも分散しやすいことから、表面が摩耗等によって削られたばあいでも、内部にも添加剤がとどまりやすく耐久性にも優れた成形体を得ることができる。
また、耐薬品性に優れた汎用樹脂であるため、洗剤や薬剤に触れるような部位でも耐久性に優れる。 第5に開示の成形体は、成形体に無機添加剤を含有する。
例えば、滑剤等を含有したことにより樹脂の強度が低下した場合でも、ガラス繊維やタルク等の無機添加剤を添加して強度維持、もしくは向上を図ることが可能となる。
第6に開示の成形体は、成形体に抗菌剤を含有する。
液滴汚れが付着しにくい成形体であるため、汚れに由来する雑菌等も繁殖しにくいが、抗菌剤を含有することにより、さらに成形体表面の防汚性、抗菌性、清潔性を向上することができる。
第7に開示の家電機器は、上記いずれか一項に記載の成形体を用いている。
上記の成形体を家電製品に用いることにより、表面に付着した液滴は表面を滑落しやすいため汚れが付着しにくく、汚れが付着した場合でも拭取り性向上効果が期待できる。
したがって、非常に防汚性に優れた家電機器を得ることができる。
なかでも、水平だけでなく、傾斜がついている部材や製品、あるいは防汚対象面が下向きになっている部材や製品などに対して、特に付着抑制効果に優れる。
第8の開示のトイレ用部材は、上記いずれか一項に記載の成形体を用いている。
特に成形体をトイレ用部材に用いた場合、尿汚れ等が付着しにくく、また付着した場合でも拭取りやすく、防汚性の効果が高い。
第9の開示の便座、もしくは本体ケースは、上記に記載のトイレ用部材である。
特に尿汚れがつきやすい便座、本体ケースに用いると効果が高く、例えば、便座裏面では、液滴付着抑制効果によるお掃除回数低減等が見込める。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明に開示の成形体1は、防汚性を求められる製品や部品、構造体等に使用されることを想定しているが、これに限定されるものではない。
成形体1の基材の材質としては、成形体1が耐久的に形状を維持できるものであればよく、特に指定するものではない。成形体1として、求められる外観品位、機械物性、撥水性、耐久性、機能性、透明性、コスト等を考慮して自由に選択できる。
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタラート、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリメチルペンテン、シクロオレフィンポリマー、ポリフェニレンスルファイド、ポリスルフォン、ポリアミドイミドなどから適宜選択して用いることができ、特に指定するものではない。
また、ポリプロピレンとして、ホモポリマー、ブロックコポリマー、ランダムコポリマー等が使用できるが、その他樹脂との共重合体を使用する、あるいはエチレン−プロピレン共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)等のエラストマーを配合した材料を用いることもできる。
また、複数の種類の樹脂が混合されたものを成形体に用いてもよい。
また、求められる機械特性や熱特性、撥液性等を付与するために、無機や有機、それらの混合物からなる添加剤を成形体に含有していてもよい。
例えば、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、光安定剤、金属不活性化剤、帯電防止剤、防曇剤、核剤、抗菌剤、防カビ剤、発泡剤、安定剤、可塑剤、フィラー、補強材、繊維、顔料、ゴム成分、撥水剤、摺動性向上剤、オイルなどを含有してもよく、それらを複数種含有してもよい。
滑剤を含有する場合、滑剤は、特に指定するものではない。滑剤としては、パラフィン
ワックス、ポリエチレン系、ポリプロピレン系等の炭化水素系やオレフィン系の滑剤やワックス、またそれらの一部を酸化等の変性処理を行ったもの、あるいはステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸系、脂肪族アルコール系、脂肪酸アミド系、あるいはステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等の金属せっけん系滑剤、ブチルステアレート、グリセリンモノアセテート等のエステル系滑剤等があるが、これに限定されるものではない。例えば、ノフアロイ(登録商標)、ハイワックス(商標)等を用いてもよい。また、複数種用いてもよい。
また、ポリプロピレン中にオレフィン系添加剤が含有されている場合の確認方法としては、例えば、DSCやTG−DTA、GC/MS、NMR、IR、GPC等を用いることが可能であるが、これに限定するものではない。
さらに、シリコーンオイルやシリコーン樹脂等のシリコーン系、フッ素系、オレフィン系等の撥水性添加剤を含有することも可能である。
また、添加剤の分散性や性能向上のため、例えばパラフィン等をあらかじめ適した樹脂に分散もしくは結合させた滑剤を用いてもよい。このとき、樹脂は複数の種類や重合体等でもよい。
また、ガラス繊維やタルク等の無機物を添加することにより、強度向上を図ることも可能である。また、炭酸カルシウムや酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、マイカ、水酸化アルミニウム、酸化アンチモン、リン酸カルシウム、ガラスバルーン等の充填材、顔料、あるいは難燃剤等を用いることも可能である。
さらに、抗菌剤を含有させてもよい。抗菌剤として、Ag系、Zn系、Cu系等の1種あるいは複数種、あるいはそれらをシリカ、アルミナ、ゼオライト、リン酸塩、ケイ酸塩等の担体に担持させたもの、あるいは有機系抗菌剤、天然有機系抗菌剤等があるが、特に指定するものではない。
成形体1は、射出成形、押出し成形、ブロー成形、圧縮成形等で作製される。
例えば、射出成形とは、加熱したシリンダー内で材料を溶融し、溶融した材料を金型に射出・圧入し、冷却後、成形品を得るものである。
射出成形に用いる材料、すなわちベース樹脂、滑剤やその他添加剤、他の樹脂材、ゴム材等の材料は、あらかじめ混合、あるいは二軸混錬機等により混錬して、材料をできるだけ均質化、ペレット化しておくことが望ましい。
本実施の形態では、ポリプロピレンをベース樹脂として用いており、MFRが3〜70g/minのポリプロピレンを用いることが多い。
また、上記のような成形体は、洗濯機、エアコン、冷蔵庫、炊飯器ジャーポット、ミキサー、便座や本体ケース等のトイレ用部品等の家電製品の筐体や部品、あるいは浴室の床や壁、天井、浴槽等、あるいはポータブルトイレや子供用トイレ、さらには自動車のバンパー等、これらに限らず防汚を目的とする製品や部品に使用することができる。
(実施例)
以下に、本開示に係る実施例をより具体的に説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
まず、ベース樹脂としてポリプロピレン、添加剤として滑剤、酸化防止剤や補強材、ゴム材、その他添加剤等を二軸混錬機で混錬・ペレット化後、射出成形機にて成形し、各例の成形体1を得た。ポリプロピレンの融点は約160℃であった。
このとき、すでにマスターバッチ化されている添加剤や、混錬しない方がよい樹脂や添加剤などは、二軸混錬せずに、成形までの間に混合すればよく、特に指定するものではない。
また、滑剤に用いた添加剤の融点が樹脂より低いため、二軸混錬機を用いる場合、スクリュー部への滑剤投入温度は、スクリューの練り部の温度よりも低い方が望ましい。
次に、成形体1の表面における撥液性の評価方法を以下に示す。
撥液性の代表的な指標として、5μLもしくは20μLの蒸留水の接触角および転落角を選定した。接触角および転落角の計測には、協和界面科学株式会社の接触角計DM−501型を用いた。転落角については、基材表面を垂直にしても液滴が転落しない場合は、>90°と表記した。
実施例で用いたサンプルの一部分の表面粗さは、レーザー顕微鏡を用いて評価したところ、いずれもRaは1.0μm以下、あるいは0.5μm以下であった。
また、液滴付着評価は、以下の通り行った。
図2、図3に示すように、トイレを模した評価装置3を作製し、黒く着色し、表面張力を調整した水を噴射部品4から便器内側に一定速度で噴射し、便器内側にあたって跳ね返って便座5の裏面に付着した液滴(図4に一例を示す)の面積を評価した。付着液滴6は乾燥後、二値化して面積を算出し、定量比較した。液滴が付着しにくいほど面積は小さくなる。
このとき、便座裏面の半分側に比較例1に記載のポリプロピレン樹脂の平板を添付し、線対称となる位置に実施例記載の平板を添付し、比較例記載の平板に対して実施例記載の平板に付着した液滴の面積比を評価した。
また、機械強度を簡易的に評価すべく、図5に示すように落錘試験を行った。平板状の成形体7をリング状の台8上に静置し、規定の高さから500gのおもり9を筒状ガイド10内を垂直落下させ、成形体7の割れが発生する落下高さを評価した。割れが発生する高さが高いほど、強度が強いことを示す。なお、成形体7上には、クッション材11をおいておもりの落下衝撃を和らげて行っている。
さらに、参考として、一部サンプルの成形体7については、引張試験、曲げ試験、シャルピー衝撃試験の機械強度評価を行った。機械強度評価は、試験環境約23℃で行い、引張試験は、JIS K7161を参考に、試験速度50mm/min、チャック間距離115mmで行った。曲げ試験は、JIS K7171を参考に、試験速度2mm/min、支点間距離64mで行った。シャルピー衝撃試験は、JIS K7111を参考に、ノッチタイプAで行った。
また、拭取り性評価は、以下の通り行った。
汚れの作製は、便と組成が一部似ているコーヒーを用いた。0.2%に希釈したインスタントコーヒーを滴下し、40℃で60分加熱乾燥後、乾いた布雑巾に約1kgの荷重を
かけて5往復させて拭き取り、拭取ったあとの汚れ残りを目視で確認した。
(実施例1)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤3部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLで行ったところ、109°/40°であり、20μLで行ったところ、107°/19°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性は、良好であった。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、120cm以上の高さから錘を落としたときに平板状の成形体に割れが生じた。
(実施例2)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤1部、タルク5部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLで行ったところ、104°/73°であり、20μLで行ったところ、103°/29°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性は、良好であった。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、150cm以上の高さから錘を落としたときに平板状の成形体に割れが生じた。
(実施例3)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤2部、タルク5部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLで行ったところ、109°/47°であり、20μLで行ったところ、107°/21°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性は、良好であった。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、140cm以上の高さから錘を落としたときに平板状の成形体に割れが生じた。
実施例3の成形体は、実施例2の成形体と比較して、滑剤の添加量を増加させたことにより、接触角、転落角が向上している。
(実施例4)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤3部、タルク5部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLでは110°/41°であり、20μLでは105°/18°であった。また、汚れの拭取り性評価については、拭取り性は、良好であった。
さらに、液滴付着評価を行った結果、比較例1の平板と比較して、実施例4に記載の平板では、付着面積は1/2以下であった。結果の一部を図6に示す。中心より左側が比較例1、右側が実施例4に記載の平板である。右側の方が付着量が少ないことがわかる。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、140cm以上の高さから錘を落としたとき平板状の成形体に割れが生じた。
さらに、参考評価として、引張強度は35MPa、曲げ強さは49MPa、曲げ弾性率は2070MPa、シャルピー衝撃試験は3.1kJ/m2であった。
実施例4の成形体は、実施例2の成形体と比較して、滑剤の添加量を増加させたことにより、接触角、転落角が向上している。
また、実施例4の成形体は、比較例の成形体と比較すると、転落角が向上していることから、液滴の付着抑制機能が向上している。
また、実施例4の成形体は、実施例1の成形体と比較して、タルクを配合することにより、機械強度が向上している。
(実施例5)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤5部、タルク5部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLで行ったところ、107°/42°であり、20μLで行ったところ、105°/18°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性は、良好であった。
さらに、液滴残留性評価を行ったところ、比較例1の平板と比較して、実施例5の平板の付着面積は1/2以下であった。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、130cm以上の高さから錘を落としたときに平板状の成形体に割れが生じた。
実施例5の成形体は、実施例4の成形体と比較して、滑剤の添加量を増大させているにもかかわらず、性能はほぼ同じであった。滑剤量がほぼ飽和していると考えられる。
(実施例6)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料として、ポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤8部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLで行ったところ、108°/45°であり、20μLで行ったところ、107°/21°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性は、良好であった。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、130cm以上の高さから錘を落としたときに平板状の成形体に割れが生じた。
実施例6の成形体は、実施例5の成形体よりも滑剤の量を増大させている。滑剤の量を増大させると、転落角が悪化することがわかる。実施例6の成形体を作製した金型を確認したところ、滑剤が金型に付着していた。これは、過剰な滑剤が表面に偏在・析出したためと考えられる。この過剰な滑剤により成形体の表面粗さが大きくなり、液滴の滑り性が悪化したのではないかと考えられる。
(実施例7)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤3部、タルク5部、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SEBS)からなるゴム系添加剤3部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLでは108°/42°であり、20μLでは106°/21°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性良好であった。
また、機械強度として落錘試験を行ったところ、150cm以上の高さから錘を落とし
たときに平板状の成形体に割れが生じた。
実施例7の成形体は、ゴム系の添加剤を加えることにより、衝撃強度が向上することが確認できた。
(実施例8)
上記製造方法にて成形体7を作製し、評価を行った。結果を表1に示す。
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約70℃のパラフィン系の滑剤3部、タルク5部、PPグラフト重合したシリコーン添加剤3部を混錬・ペレット化し、平板を成形した。
水の接触角/転落角は、5μLでは106°/49°であり、20μLでは103°/23°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性良好であった。
実施例8の成形体は、シリコーン添加剤を配合しても、接触角・転落角ともに所定の性能を確保した。
(実施例9)
成形体は、ポリプロピレン樹脂100部に、融点90℃の脂肪酸アミド系の滑剤3部、タルク5部を混錬・ペレット化して成形し、平板を作製した。
水の接触角/転落角は、5μLでは101°/56°であり、20μLでは98°/24°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、拭取り性良好であった。
実施例9の成形体は、パラフィン系滑剤を用いた実施例4の成形体より低下したが、接触角・転落角ともに性能を確保した。
(比較例1)
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、タルク5部を加えて混錬・ペレット化して成形し、平板を作製した。
水の接触角/転落角は、5μLでは96°/>90°であり、20μLでは95°/>90であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、汚れを拭き取るためには、5回以上の拭取りが必要であった。
また、機械強度評価として落錘試験を行ったところ、150cm以上の高さから錘を落としたときに平板状の成形体に割れが生じた。
比較例1の成形体は、本発明に開示の添加剤を含有していないことから、転落角を確保できなかったと考えられる。
(比較例2)
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点約300℃のフッ素系樹脂の粉末5部を加えて混錬・ペレット化し、平板を作製した。
水の接触角/転落角は、5μLでは95°/>90°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、汚れを拭取るためには、5回以上の拭き取りが必要であった。
(比較例3)
成形体は、ベース材料としてポリプロピレン樹脂100部に、融点が<0℃のシリコーン系オイル(非変性、粘度約12,500)3部を加えて混錬・ペレット化して成形し、平板を作製した。
水の接触角/転落角は、5μLでは95°/>90°であった。また、汚れの拭取り性評価を行ったところ、汚れの拭取り性は良好であった。
ただし、拭取り操作を複数回行ったのち、同様の汚れの拭取り性評価を行ったところ、汚れを拭取るためには、5回以上の拭取りが必要であった。
(実施の形態2)
図7、図8に、本発明の材料を用いたトイレ装置およびその部材を示す。
図7において、12はトイレ装置、13は便座、14は本体、15は便器、16は便蓋、17は洗浄ノズル、18は操作部、また、図8において、19は本体ケースである。
実施例4に記載したものと同様の配合である。ポリプロピレン樹脂100部に、融点70℃のパラフィン系の滑剤3部、タルク5部を混錬・ペレット化した材料を用いてトイレ装置の便座13を成形した。本実施の形態で用いたポリプロピレン樹脂には、酸化防止剤も含まれており、必要に応じて耐候剤、難燃剤、抗菌剤、その他フィラー、顔料、抗菌剤等が含まれていてもよい。
酸化防止剤には、フェノール系、リン系、硫黄系等の種類があるが、必要に応じて適宜選択すればよい。
本実施の形態の便座13は、上記構成にすることにより、トイレ装置の中でも、特に尿汚れが付着しやすい便座13の裏面が、通常使用において従来に比べて尿の付着量が約1/2になった。本実施の形態の便座13では、掃除のタイミングが従来の2倍にのび、お手入れ性が向上した。また、付着した汚れも良好に拭き取ることができ、拭取り性が良好であった。
さらに、尿汚れが付着しやすい本体ケース19に本構成の配合を適用することにより、付着抑制効果が発現しやすく、お手入れ性を向上することができる。
以上のように、本開示にかかる成形体は、液汚れが付着しにくく、かつ拭取り清掃しやすいので、家電製品、住宅関連製品、自動車用部品、産業用機械部品、消耗材、生活用品などの用途に適用することができる。
1 成形体
2 液滴
3 評価装置
4 噴射部品
5 便座
6 付着液滴
7 成形体
8 台
9 おもり
10 筒状ガイド
11 クッション材
12 トイレ装置
13 便座
14 本体
15 便器
16 便蓋
17 洗浄ノズル
18 操作部
19 本体ケース

Claims (9)

  1. ベース樹脂と、ベース樹脂の融点より融点が低く、かつ常温で固体の添加剤とを含有する成形体であって、表面における液滴の転落角が90°以下である成形体。
  2. 前記添加剤が滑剤である請求項1に記載の成形体。
  3. 前記添加剤が炭化水素系添加剤である請求項1もしくは2に記載の成形体。
  4. ベース樹脂がポリプロピレンである請求項1から3のいずれか一項に記載の成形体。
  5. 前記成形体に無機添加剤を含有する請求項1から4のいずれか一項に記載の成形体。
  6. 前記成形体に抗菌剤を含有する請求項1から5のいずれか一項に記載の成形体。
  7. 上記請求項1〜6のいずれか一項に記載の成形体を用いた家電機器。
  8. 上記請求項1〜6のいずれか一項に記載の成形体を用いたトイレ用部材。
  9. トイレ用部材が便座、もしくは本体ケースである請求項8に記載のトイレ用部材。
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