JP2017226734A - コンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルト - Google Patents

コンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルト Download PDF

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Abstract

【課題】防汚性及び耐摩耗性の両立したコンベヤベルト用ゴム組成物の提供。【解決手段】天然ゴムを65質量%以下及びブタジエンゴムを25質量%以上含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して0.1〜5.0質量部の不飽和脂肪酸アミドと、前記ゴム成分100質量部に対して1〜20質量部の熱可塑性樹脂とを含むコンベヤベルト用ゴム組成物。前記組成物をカバーゴムに用いたコンベヤベルト。前記不飽和脂肪酸アミドと前記熱可塑性樹脂との質量比が1:1〜1:50であるコンベヤベルト用ゴム組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、コンベヤベルト用ゴム組成物及びコンベヤベルトに関するものである。
コンベヤベルトは、鉱石、土砂、セメント等の資材や、穀物、果物等の食品、あるいは商品が梱包された箱や袋等の多種多様な運搬物をその上に載せ、所定区間を安定して連続輸送する輸送手段として様々な場所で使用されるベルトコンベア装置の構成部品である。このコンベヤベルトは、通常、所定の幅を有するベルトの両端部が互いに接合された無端帯状とされ、テーブル上又は多数配設されたローラによって形成された輸送経路上の所定区間を、駆動プーリを含む多数のプーリを介して循環するようになっている。
コンベヤベルトは一般的に、帆布やスチールコード等からなる補強材を芯材として、その上下を未加硫の上面カバーゴム及び下面カバーゴムで被覆した積層構造を形成し、これを加硫硬化することにより得られる。
ここで、上述したようなコンベヤベルトについては、運搬物がコンベヤベルトの上面及び下面のカバーゴム表面に付着するという問題があった。例えば、セメント工場では、粉末状の石灰石を運搬するが、コンベヤベルト運転中に付着物をかき落とすブラシ等の装置を導入しても除去しきらずに、粉末状の石灰石がコンベヤベルト表面の付着物となってしまう場合がある。この付着物を除去するためには、コンベヤベルトを一旦停止して除去作業を行わなければならず、手間がかかるうえに、生産性の低下を招く。
そのため、コンベヤベルトのカバーゴムの防汚性を向上させるべく、種々の技術が検討されている。その中の一つとして、脂肪酸アミド等の滑剤をゴム中に配合し、ゴム表面の滑り性を向上させることで、付着物が付着しにくいようにする技術が知られている。
例えば特許文献1には、ゴム成分に加えて、脂肪酸アミド、低摩擦抵抗性粒子及び不飽和脂肪酸金属塩を含有させることで、ゴム表面の防汚性を向上させる技術が開示されている。
特開2003−41062号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、高い防汚性を実現できるものの、該防汚性とともにコンベヤベルトのカバーゴムにとって重要な特性である耐摩耗性に劣るおそれがあった。
また、特許文献1のゴム組成物は脂肪酸アミドを含んでいるため、ゴム組成物の表面に脂肪酸アミドのブルームが発生するという問題や、ゴム組成物のタック性が低くなるために製造時にカバーゴムを形成できない(加工性に劣る)という問題があり、これらの特性についても改善が望まれていた。
そこで、本発明の目的は、優れた防汚性及び耐摩耗性が両立することに加え、さらに、表面にブルームが少なく、加工性に優れたコンベヤベルト用ゴム組成物を提供することにある。また、本発明の他の目的は、防汚性及び耐摩耗性に優れるとともに、表面にブルームが少ないコンベヤベルトを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するべく鋭意研究を行った。そして、ゴム組成物中に不飽和脂肪酸アミドを含むことでゴム表面の滑り性を高め、防汚性を向上させるとともに、ゴム成分中の天然ゴム及びブタジエンゴムの含有量について適正化を図ることによって、耐摩耗性についても、低下させることなく高いレベルで維持できることを見出した。さらに、ゴム組成物中に、一定量の熱可塑性樹脂を含有させることによって、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生を抑制できることに加え、タック性を高めて加工性についても向上できることを見出した。
すなわち、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物は、 天然ゴムを65質量%以下及びブタジエンゴムを25質量%以上含有するゴム成分と、前記ゴム成分100質量部に対して0.1〜5.0質量部の不飽和脂肪酸アミドと、前記ゴム成分100質量部に対して1〜20質量部の熱可塑性樹脂とを含むことを特徴とする。
上記構成により、優れた防汚性及び耐摩耗性を両立できることに加え、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生を抑制でき、加工性を向上できる。
また、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物は、前記熱可塑性樹脂の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して1〜9質量部であることが好ましい。不飽和脂肪酸アミドのブルーム抑制効果及び加工性の向上効果を得つつ、耐摩耗性についても向上できるためである。
さらに、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物では、前記不飽和脂肪酸アミドと前記熱可塑性樹脂との質量比が、1:1〜1:50であることが好ましい。防汚性及び耐摩耗性を高いレベルで実現できるとともに、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生をより効果的に抑制でき、加工性についてもさらに向上できるためである。
さらにまた、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物では、前記ゴム成分が、スチレン−ブタジエンゴムをさらに含有することが好ましい。不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生をより効果的に抑制できるためである。
また、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物では、前記熱可塑性樹脂が、炭化水素系樹脂であることが好ましく、該炭化水素系樹脂が、ジシクロペンタジエン樹脂、インデン樹脂、クマロン樹脂、ロジン樹脂及びパラフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種であることがより好ましい。不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生をより効果的に抑制でき、加工性をより向上できるためである。
さらに、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物では、前記ブタジエンゴムが、ネオジウム系触媒又はコバルト系触媒によって重合されたブタジエンゴムであることが好ましい。耐摩耗性をより向上できるためである。
本発明のコンベヤベルトは、上述したコンベヤベルト用ゴム組成物を用いたことを特徴とする。
上記構成により、優れた防汚性及び耐摩耗性を有するとともに、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生を抑制できる。
本発明によれば、優れた防汚性及び耐摩耗性が両立することに加え、さらに、表面にブルームが少なく、加工性に優れたコンベヤベルト用ゴム組成物を提供できる。また、本発明によれば、防汚性及び耐摩耗性に優れるとともに、表面にブルームが少ないコンベヤベルトを提供できる。
<ゴム組成物>
以下に、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物の一実施形態について詳細に説明する。
本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物は、天然ゴム及びブタジエンゴムを含有するゴム成分と、不飽和脂肪酸アミドと、熱可塑性樹脂とを含むゴム組成物である。
(ゴム成分)
本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物に含まれるゴム成分は、天然ゴム(以下、NRと表記することもある)を65質量%以下及びブタジエンゴム(以下、BRと表記することもある)を25質量%以上含有する。
ゴム成分の組成を上記の範囲とすることで、ゴム組成物中に不飽和脂肪酸アミドを含む場合であっても、高い耐摩耗性を確保できる。これらのゴム成分の含有量が上記範囲を逸脱した場合、耐摩耗性や、耐カット性等の悪化を招くおそれがある。
特に、ブタジエンゴムの含有量が25質量%未満となった場合には、耐摩耗性の悪化を招くこととなる。同様の理由から前記ブタジエンゴムの含有量は、25質量%以上であることが好ましい。なお、前記ブタジエンゴムの含有量の上限は、80質量%であることが好ましい。前記ブタジエンゴムは、耐摩耗性の向上に高い効果を奏するものの、後述する不飽和脂肪酸アミドとの相溶性が低く、その含有量が大きくなりすぎると、ブルームの発生を十分に抑制できないおそれもある。
また、前記ブタジエンゴムについては、ネオジウム系触媒又はコバルト系触媒により重合されたものであることが好ましい。より高い耐摩耗性を得ることができるためである。ここで、コバルト系触媒により重合されたブタジエンゴムについては、例えば、宇部興産(株)製の「UBEPOL-BR150L」等が挙げられる。なお、前記コバルト系触媒については、特に限定はされず、公知のコバルト系触媒を用いることができる。
なお、前記天然ゴムの含有量については、耐摩耗性の点から、65質量%以下とする必要がある。また、機械特性の点から、前記天然ゴムの含有量を、20〜65質量%とすることが好ましく、35〜65質量%とすることがより好ましい。
また、本発明の目的を損なわない範囲であれば、上記のゴム成分に加えて合成ゴム等の他のゴムを併用してもよい。その具体例としては、イソプレンゴムやスチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、エポキシ化天然ゴム、アクリレートブタジエンゴム等の合成ゴム及びこれら天然ゴム又は合成ゴムの分子鎖末端が変性されたもの等を挙げることができ、これらの中から適宜選択して用いることができる。
さらに、前記ゴム成分は、上述した他のゴムの中でも、スチレン−ブタジエンゴムを含有することが好ましい。スチレン−ブタジエンゴムは、後述する不飽和脂肪酸アミドとの相溶性が高いため、不飽和脂肪酸アミドのブルームの発生をより効果的に抑制することができる。
また、前記ゴム成分中のスチレン−ブタジエンゴムの含有量については、特に限定はされないが、上述した天然ゴム及びブタジエンゴムによる効果を維持しつつ、より高いブルーム抑制効果が得られる点からは、5〜55質量%であることが好ましく、10〜40質量%であることがより好ましい。
(不飽和脂肪酸アミド)
本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物は、不飽和脂肪酸アミドを含む。不飽和酸アミドを含むことによって、ゴム組成物の表面の滑り性を向上させて、優れた防汚性を得ることができる。
該不飽和脂肪酸アミドの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.1〜5.0質量部である。前記不飽和脂肪酸アミドの含有量が前記ゴム成分100質量部に対して0.1質量部以上とすることで、十分な防汚性を実現でき、前記ゴム成分100質量部に対して5.0質量部以下とすることで、不飽和脂肪酸アミドのブルームがゴム表面に大量発生するのを抑制することができる。同様の観点から、前記不飽和脂肪酸アミドの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して0.5〜3.0質量部であることが好ましく、0.5〜2.0質量部であることがより好ましい。
ここで、前記不飽和脂肪酸アミドの種類については、特に限定はされない。例えば、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレン−ビスオレイン酸アミド、エチレン−ビスエルカ酸アミド等が好適に用いられる。これらの不飽和脂肪酸アミドについては、ゴム組成物中に、一種のみ含まれてもよいし、複数種が含まれてもよい。
その中でも、より高い防汚性を得られる点からは、前記不飽和脂肪酸アミドとして、オレイン酸アミド及びエルカ酸アミドからなる群より選択される少なくとも一種を用いることがより好ましく、その中でも、少なくともオレイン酸アミドを含むことが特に好ましい。
(熱可塑性樹脂)
また、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物は、上述したゴム成分及び不飽和脂肪酸アミドに加えて、熱可塑性樹脂をさらに含む。
上述したように、前記ゴム組成物中に、不飽和脂肪酸アミドを含むと、高い防汚性が得られるものの、ゴム表面に不飽和脂肪酸アミドのブルームが発生することで、ゴム組成物の加工性が低下するおそれがあった。そのため、本発明では、ゴム組成物中に熱可塑性樹脂を含むことによって、不飽和脂肪酸アミドの相溶性を高め、該不飽和脂肪酸アミドがブルームとして表面へ浮き出ることを抑制でき、さらに、ゴム組成物のタック性を高め、加工性についても向上できる。
ここで、前記熱可塑性樹脂の含有量については、前記ゴム成分100質量部に対して1〜20質量部であることを要し、1〜9質量部であることがより好ましく、2〜8質量部であることが特に好ましい。
前記熱可塑性樹脂の含有量が、ゴム成分100質量部に対して1質量部未満の場合には、十分な不飽和脂肪酸アミドのブルーム抑制効果及び加工性の向上効果を得ることができないおそれがあり、一方、ゴム成分100質量部に対して20質量部を超える場合には、耐摩耗性が悪化するおそれがある。
また、防汚性及び耐摩耗性をより高いレベルで実現できるとともに、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生をより効果的に抑制でき、加工性についてもさらに向上できるという点から、前記不飽和脂肪酸アミド及び前記熱可塑性樹脂の含有量の関係を調整することが好ましい。具体的には、前記不飽和脂肪酸アミドと前記熱可塑性樹脂との質量比が、1:1〜1:50であることが好ましく、1:1〜1:30がより好ましい。
なお、前記熱可塑性樹脂の種類については、特に限定はされず、種々の熱可塑性樹脂を適宜選択して使用することができる。
ただし、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生をより効果的に抑制でき、より優れた加工性を得られる点からは、前記熱可塑性樹脂が、炭化水素系樹脂であることが好ましい。なお、該炭化水素系樹脂とは、樹脂の骨格(主鎖)が炭化水素である樹脂のことをいう。
また、前記炭化水素系樹脂については、熱可塑性の樹脂であれば特に限定はされないが、不飽和脂肪酸アミドのブルーム発生をより効果的に抑制でき、より優れた加工性を得られる点からは、ジシクロペンタジエン樹脂、インデン樹脂、クマロン樹脂、ロジン樹脂及びパラフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種であることがより好ましい。
前記ジシクロペンタジエン樹脂とは、例えばAlCl3やBF3などのフリーデルクラフツ型触媒等を用い、ジシクロペンタジエンを重合して得られる樹脂のことである。前記ジシクロペンタジエン樹脂の市販品の具体例としては、「クイントン1920」(日本ゼオン社製)、「クイントン1105」(日本ゼオン社製)、「マルカレッツM−890A」(丸善石油化学社製)等が挙げられる。
前記インデン樹脂とは、樹脂の骨格(主鎖)を構成するモノマー成分として、インデンを含む樹脂であり、インデン以外に骨格に含まれ得るモノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレン、フェノール、メチルインデン、ビニルトルエン等が挙げられる。
前記クマロン樹脂とは、樹脂の骨格(主鎖)を構成するモノマー成分として、クマロンを含む樹脂であり、クマロン以外に骨格に含まれ得るモノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレン、フェノール、メチルクマロン、ビニルトルエン等が挙げられる。
前記ロジン樹脂とは、松脂の不揮発性の成分を主成分とする樹脂のことであり、天然樹脂ロジンとして、生松ヤニやトール油に含まれるガムロジン、トール油ロジン、ウッドロジン等があり、また、変性ロジン、ロジン誘導体、変性ロジン誘導体として、例えば重合ロジン、その部分水添ロジン;グリセリンエステルロジン、その部分水添ロジンや完全水添ロジン;ペンタエリスリトールエステルロジン、その部分水添ロジンや重合ロジン;等が挙げられる。
前記パラフィン樹脂とは、鉱物油(原油)から精製され、樹脂の主成分がパラフィン系である種々のパラフィン系樹脂のことをいい、具体的には、直鎖炭化樹脂等が挙げられる。
(その他の成分)
また、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物は、上述した、ゴム成分、不飽和脂肪酸アミド及び熱可塑性樹脂に加えて、本発明の目的を損なわない範囲で、カーボンブラック、充填材、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、亜鉛華(ZnO)、老化防止剤、酸化防止剤、充填剤、発泡剤、可塑剤、滑剤、粘着付与剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含むことができる。
ここで、前記カーボンブラックについては、ゴム工業で通常使用されているものを使用することができ、特に限定されるものではないが、本発明においては、FEF級以上の微細な粒径を有するものを好適に用いることができる。これは、耐摩耗性を発揮するためである。また、これらのカーボンブラックは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
また、前記カーボンブラックの含有量は、作業性及び耐摩耗性を高いレベルで実現する点からは、前記ゴム成分100質量部に対して、25〜80質量部であることが好ましく、40〜60質量部であることがより好ましい。
前記充填材についても、特に限定されるものではないが、耐引裂き性能を向上させることができる点等から、充填材としてシリカを用いることが好ましい。該シリカとしては、ゴム工業の分野において通常使用されているものを使用することができ、特に限定されるものではないが、本発明においては、疎水化処理シリカを好適に用いることができる。この疎水化処理シリカとしては、窒素吸着比表面積(BET法による)が通常150〜500mm2/g、特に150〜350mm2/gの範囲の湿式シリカ100質量部に対して、動粘度が10-6〜1m2/sの範囲のシリコーンオイル0.1〜50質量部を配合して表面処理して得られるものが好ましい。前記湿式シリカの比表面積が150 mm2/g未満では、所望の破壊特性が得られないおそれがあり、500mm2/gを超えると、ゴム成分への分散性が低下するおそれがある。なお、上記シリカのDBP吸収量は、特に限定はされないが、150〜350ml/100gであることが好ましい。
また、前記シリカを配合する場合、その配合量は、作業性や物性の低下を防ぐ点から、前記ゴム成分100質量部に対して、3〜15質量部であることが好ましく、5〜10質量部であることがより好ましい。
さらに、前記シリカをゴム組成物に含有させる際、公知のシランカップリング剤を適宜添加することもでき、これによりゴム成分への分散性を向上させることが可能である。
また、前記シリカ以外の充填剤としては、例えば、ホワイトカーボン、微粒子ケイ酸マグネシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク等の充填剤が挙げられる。その配合量としては、前記ゴム成分100質量部に対し、3〜25質量部程度である。
前記加硫剤は、従来公知のものを用いることができ、特に限定されるものではないが、本発明においては、硫黄を好適に用いることができる。その含有量は前記ゴム成分100質量部に対し通常0.6〜2.5質量部、特に1.0〜2.3質量部とすることが好ましい。加硫剤の配合量が0.6質量部未満であると、十分な加硫効果が得られないおそれがあり、一方、2.5質量部を超えると、伸び、引張強さ及び耐引裂き性能等の低下を招くおそれがある。
前記可塑剤は、本発明においては必ずしも必要としないが、作業性の向上のために適宜添加することができる。この可塑剤は、従来公知のものを用いることができ、特に制限されるものではないが、具体例として、アロマティック油、ナフテニック油、パラフィン油等のプロセスオイルや、やし油等の植物油、アルキルベンゼンオイル等の合成油等を挙げることができ、使用の際にはこれらの中から1種単独で又は2種以上を適宜選択使用すればよい。前記可塑剤の配合量は、前記ゴム成分100質量部に対し、通常0〜10質量部、特に0〜5質量部とすることが好ましい。10質量部を超えた場合は、引張強さ、耐摩耗性、耐引裂き性能の低下を招くおそれがある。
前記加硫促進剤としては、従来公知のものを用いることができ、特に制限されるものではないが、例えばCBS(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBBS(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)、TBSI(N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンイミド)等のスルフェンアミド系の加硫促進剤;DPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤;テトラオクチルチウラムジスルフィド、テトラベンジルチウラムジスルフィド等のチウラム系加硫促進剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛等の加硫促進剤等が挙げられる。その配合量としては、前記ゴム成分100質量部に対し、0.5〜3質量部程度である。
なお、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物を得る際、上述した各成分の配合方法に特に制限はなく、全ての成分原料を一度に配合して混練しても良いし、2段階あるいは3段階に分けて各成分を配合して混練を行ってもよい。なお、混練に際してはロール、インターナルミキサー、バンバリーローター等の公知の混練機を用いることができる。
<コンベヤベルト>
本発明のコンベヤベルトは、上述した本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物を、カバーゴムに用いたことを特徴とする。
カバーゴムに本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物を用いることによって、優れた防汚性及び耐摩耗性を実現できる。
なお、前記カバーゴムについては、本発明のコンベヤベルト用ゴム組成物を、上面及び下面のカバーゴムのうちのいずれか一方のカバーゴムのみに用いることもできるし、両面のカバーゴムに用いることもできる。ただし、搬送物に接する面の防汚性を高める点からは、少なくとも上面のカバーゴムにコンベヤベルト用ゴム組成物を適用することが好ましい。
本発明のコンベヤベルトの製造方法については、特に限定はされず、公知の方法によって製造することができる。例えば、コンベヤベルト用ゴム組成物を押出成形(カレンダー等の公知の成形方法)によりシート状に成形し、補強材である帆布やスチールコードを芯材として、これを被覆するようにシート状ゴム成形物(コンベヤベルト用ゴム組成物)を貼り合わせた後、常法に従い加硫硬化させることにより得ることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜19、比較例1〜8)
表1の成分組成に従って、ゴム組成物のサンプルを調製した。なお、各成分の配合量については、ゴム成分100質量部に対する質量部で示している。
(評価)
上述の各サンプルのゴム組成物について、(1)防汚性、(2)ブルームの発生量、(3)耐摩耗性の評価を行った。
(1)防汚性
防汚性が要求されるベルトは一般に水分を含む搬送物を運搬することが多いため、水の転落角で搬送物の防汚性を評価した。
各サンプルについて、長さ150mm×幅150mm×厚さ2mmのシート状に成形し、155℃、30分間の条件で加硫硬化したものを評価体として、該評価体の表面に純水1滴を滴下し、ゴムを1°から80°まで傾けて水の転落角を測定した。測定結果を表1に示す。なお、転落角については、小さいほど滑水性能が良く、表面に水が付着しにくいため搬送物も付着しにくいといえ、防汚性が高い結果となる。
(2)ブルームの発生量
各サンプルについて、150mm×幅150mm×厚さ2mmのシート状に成形し、155℃、30分間の条件で加硫硬化したものを評価体として用い、該評価体を加硫後に常温放置し、2週間後に表面ブルーム物の量を測定した。測定結果を表1に示す。なお、測定結果については、比較例1の測定結果を100としたときの指数で表示し、指数値が小さいほどブルームの量が少なく良好な結果となる。
(3)耐摩耗性
各サンプルについて、DIN 53516に準拠し、DIN摩耗試験機を用い、室温にてDIN摩耗を測定した。測定結果を表1に示す。なお、測定結果については、比較例2のDIN摩耗を100としたときの指数で表示し、指数値が小さいほど摩耗量が少なく耐摩耗性に優れる結果となる。
Figure 2017226734
※1:天然ゴム、RSS#4
※2:スチレン・ブタジエンゴム、JSR1500(JSR(株)製)
※3:ブタジエンゴム、UBEPOL-BR150L(宇部興産(株)製)
※4:ISAF級カーボンブラック、シースト6(東海カーボン(株)製)
※5:オレイン酸アミド、(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)
※6:エルカ酸アミド、アルフローP-10(10×2)(日油(株)製)
※7:ステアリン酸アミド、アマイドAP-1(日本化成(株)製)
※8:ジシクロペンタジエン樹脂、クイントン1105(日本ゼオン(株)製)
※9:クマロンインデン樹脂、ニットレジンクマロンV-120(日塗化学(株)製)
※10:フェノール樹脂、スミライトレジンPR-12687(住友ベークライト(株)製)
※11:サンタイトS(精工化学(株)製)
※12:N−(1,3−ジメチルブチル)−N'−フェニル−p−フェニレンジアミン、ANTIGENE 6C(住友化学(株)製)
※13:N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、ノクセラーNS-F(大内新興化学工業(株)製)
表1の結果から、各実施例のサンプルについては、防汚性、ブルーム発生量及び耐摩耗性のいずれについてもバランスよく良好な結果を示すことがわかった。また、より好適条件の実施例1〜16サンプルについては、さらに高いレベルで優れた効果が両立されていた。一方、比較例の各サンプルについては、汚性、ブルーム発生量及び耐摩耗性のうちの少なくとも一つの項目について、実施例のサンプルに比べて劣る結果を示すことがわかった。
本発明によれば、優れた防汚性及び耐摩耗性が両立することに加え、さらに、表面にブルームが少なく、加工性に優れたコンベヤベルト用ゴム組成物を提供でき、また、防汚性及び耐摩耗性に優れるとともに、表面にブルームが少ないコンベヤベルトを提供できる。

Claims (8)

  1. 天然ゴムを65質量%以下及びブタジエンゴムを25質量%以上含有するゴム成分と、
    前記ゴム成分100質量部に対して0.1〜5.0質量部の不飽和脂肪酸アミドと、
    前記ゴム成分100質量部に対して1〜20質量部の熱可塑性樹脂と
    を含むことを特徴とする、コンベヤベルト用ゴム組成物。
  2. 前記不飽和脂肪酸アミドと前記熱可塑性樹脂との質量比が、1:1〜1:50であることを特徴とする、請求項1に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  3. 前記ゴム成分が、スチレン−ブタジエンゴムをさらに含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  4. 前記熱可塑性樹脂が、炭化水素系樹脂であることを特徴とする、請求項2に記載のゴム組成物。
  5. 前記炭化水素系樹脂が、ジシクロペンタジエン樹脂、インデン樹脂、クマロン樹脂、ロジン樹脂及びパラフィン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする、請求項4に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  6. 前記不飽和脂肪酸アミドが、オレイン酸アミド、エルカ酸アミド、エチレン−ビスオレイン酸アミド及びエチレン−ビスエルカ酸アミドからなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  7. 前記ブタジエンゴムが、ネオジウム系触媒又はコバルト系触媒によって重合されたブタジエンゴムであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載のコンベヤベルト用ゴム組成物を、カバーゴムに用いたことを特徴とする、コンベヤベルト。
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