JP6966530B2 - コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ - Google Patents

コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ Download PDF

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本発明は、入力部材と出力部材との間の動力伝達状態を変更するクラッチ装置、特に、入力部材(駆動側)からの正・逆回転の動力を伝達するとともに、出力部材(従動側)からの動力伝達は出力部材を回転不能として遮断する、コイルばねを用いたロックタイプ双方向クラッチに関する。
モーターなどの駆動源から作業機器等を駆動する動力伝達系、例えば、モーターにより物品を上下に移送する昇降装置では、物品が所定の位置に達したとき、モーターを停止すると物品が自動的にその位置を保持する作動が求められる場合がある。そのため、入力部材と出力部材を備えたロックタイプの双方向クラッチを用いて、入力部材を正・逆回転可能なモーターに連結するとともに、出力部材の回転により物品を昇降させる装置が知られている。
ロックタイプの双方向クラッチは、例えば、複写機のフィニッシャーにおいて、用紙を載せた用紙テーブルを移送する昇降装置、あるいは、建築物の窓のブラインドを昇降する昇降装置にも適用される。そして、これを利用すると簡易な装置による自動的な動力伝達の制御が可能となって、例えば、ブレーキ機構を設けて電気的に制御する場合のような、電力等の使用が不必要となるとともに、出力部材側から不測の逆入力があった場合に、駆動源のモーターを保護することも可能となる。
従来のロックタイプ双方向クラッチとして、例えば本出願人の創案に係る特許文献1に記載されたクラッチが公知であり、これについて図9を参照して説明する。図9のクラッチは、断面円形の内部空間が設けられた固定のハウジングHと、ハウジングHの内側に設置され共通の回転軸を中心として回転可能な入力軸I及び出力軸Eと、ハウジングHに固着された円筒軸状の内輪Nと、内輪Nの外周面に装着される1個のコイルばねSとを備えている。ハウジングHは端板Pと端板Pの周縁から軸方向に延びる筒壁Cとを備え、筒壁Cの自由端縁部にシールド板Sが圧入されることで内側に内部空間が画成されている。入力軸I及び出力軸Eには、軸方向に延びる断面円弧状の入力係止片IE及び出力係止片OEが夫々形成されている。入力軸Iと出力軸Eとは、相互に対向すると共に、入力係止片IEと出力係止片OEとが周方向に2個の間隙が存在するようにして組み合わされている。コイルばねSは線材を巻回して形成され、軸方向両端には外方に曲げられたフック部Fが周方向の異なる位置に形成されている。コイルばねSの内周面は内輪Nの外周面と接触している。フック部Fの各々は入力係止片IEと出力係止片OEとによって画成される上記2個の間隙の各々に挿入されている。
入力軸Iが回転すると、その回転方向に応じ、入力係止片IEがコイルばねSの2個のフック部Fのいずれか(回転方向の前方にあるフック部F)に当接してこれを押す。この際には、押す力はばねの緩め方向(コイルばねSと内輪Nとの間の摩擦力が減少する方向)に作用する。そして、入力係止片IEによる上記押す力によって、コイルばねSの内輪Nに対する締め付け力が所定程度緩められると、入力係止片IEはコイルばねSと共に内輪Nに対して幾分回転し、フック部Fが出力係止片OEと当接する。このとき、出力軸Eは自由に回転可能であるため、結果として、入力係止片IEは、コイルばねS、及び出力係止片OEと一体となってハウジングH及び内輪Nに対して回転する。即ち、入力軸Iの回転は、出力軸Eに伝達される。
一方、出力軸Eが回転しようとした際には、その回転方向に応じ、出力係止片OEがコイルばねSの2個のフック部Fのいずれか(回転方向の前方にあるフック部F)に当接してこれを押す。この際には、押す力はばねの締め方向(コイルばねSと内輪Nとの間の摩擦力が増大する方向)に作用し、また、コイルばねSが装着された内輪NはハウジングHに固定されているため、出力係止片OEが回転することはない。即ち、出力軸Eの回転は入力軸Iに伝達されず遮断される。
特許第5993512号公報
特許文献1のロックタイプ双方向クラッチは、部品点数が少なく且つコンパクトであって製造工程も容易であるが、未だ十分なものではなく、更なる製造コストの低減及びコンパクト化が要求されている。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、より製造コストが安価であって且つコンパクトな新規且つ改良されたロックタイプ双方向クラッチを提供することである。
本発明者は、鋭意検討の結果、第一の部材が第一の端板と、第一の端板の周縁から延びる筒壁とを備え、筒壁と固定のフランジとが係合手段によって軸方向に係合され、第一の部材はフランジに対して回転可能となるようにすることによって、上記主たる技術的課題を達成することを見出した。
即ち、本発明の第一の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成するロックタイプ双方向クラッチとして、共通の回転軸を中心として回転可能な第一の部材及び第二の部材を備え、前記第一の部材及び第二の部材の一方から他方への正・逆方向の回転は伝達されるが、前記第一の部材及び第二の部材の他方から一方への回転は、前記第一の部材及び第二の部材の他方が回転不能となって遮断されるロックタイプ双方向クラッチであって、
前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
前記第一の部材が回転したときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第二の部材を回転させ、前記第二の部材に回転力を加えたときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第二の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチが提供される。
また、本発明の第二の局面によれば、上記主たる技術的課題を達成するロックタイプ双方向クラッチとして、共通の回転軸を中心として回転可能な第一の部材及び第二の部材を備え、前記第一の部材及び第二の部材の一方から他方への正・逆方向の回転は伝達されるが、前記第一の部材及び第二の部材の他方から一方への回転は、前記第一の部材及び第二の部材の他方が回転不能となって遮断されるロックタイプ双方向クラッチであって、
前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
前記第二の部材が回転したときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第一の部材を回転させ、前記第一の部材に回転力を加えたときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第一の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチが提供される。
好ましくは、前記第一の係止片は前記筒壁の内周面に固着されている。好適には、前記第一の係止片及び第二の係止片は共に周方向に間隔をおいて2個ずつ形成されている。前記第二の部材は前記第一の端板と対向する円形の第二の端板を有し、前記第一の部材には、前記第二の端板の外周面に対して摺動可能な支持片が形成されているのが好ましい。この場合には、前記第二の端板には前記装着壁の先端部が嵌り込む円環状の支持溝が設けられているのがよい。好ましくは、前記フランジには前記筒壁の先端部が嵌り込む円環状の装着溝が設けられ、該係合爪は前記装着溝の外周縁に沿って配置されているのがよい。更に、前記係合爪の基端部の径方向外側及び内側には夫々前記基端部に隣接して貫通穴部が形成されており、前記基端部は薄肉片状にせしめられているのが好ましい。好適には、前記コイルばねには潤滑剤が塗布されている。
本発明のロックタイプ双方向クラッチにおいては、第一の部材は第一の端板と、第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、筒壁とフランジとは係合手段によって軸方向に係合され、第一の部材はフランジに対して回転可能な状態で組み合わされる。それ故に、本発明のロックタイプ双方向クラッチにあっては、従来はハウジングとシールド板によって画成されていた収容空間を、第一の部材と固定のフランジによって画成することが可能となり、実質的にシールド板を省略することが可能となる。これにより、本発明のロックタイプ双方向クラッチにあっては、部品点数の削減によって製造コストが低減されると共に、省略されたシールド板の厚み分だけ軸方向にコンパクトにすることが可能となる。
本発明の第一の局面に従って構成されたロックタイプ双方向クラッチの好適実施形態を示す図。 図1に示す双方向クラッチの分解斜視図。 図1に示す双方向クラッチの第一の部材を単体で示す図。 図1に示す双方向クラッチの第二の部材を単体で示す図。 図1に示す双方向クラッチのフランジを単体で示す図。 図1に示す双方向クラッチにおいて入力部材を回転させた際の作動を説明する図。 図1に示す双方向クラッチにおいて出力部材を回転させようとした際の作動を説明する図。 本発明の第二の局面に従って構成されたロックタイプ双方向クラッチの好適実施形態を示す図。 コイルばねを用いた従来のロックタイプ双方向クラッチの一例を示す図。
以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成されたロックタイプ双方向クラッチの好適実施形態について、更に詳述する。
図1及び図2を参照して説明すると、本発明の第一の局面に従って構成された、全体を番号2で示すロックタイプ双方向クラッチは、共通の回転軸oを中心として回転可能な第一の部材4及び第二の部材6と、固定のフランジ8と、コイルばね10とを備えている。図1の断面図においては、容易に理解できるよう、第一の部材4については右下方向へのハッチングを、第二の部材6については左下方向へのハッチングを、フランジ8には薄墨を夫々付して示している(図6乃至図8についても同様)。
図1及び図2と共に図3を参照して説明すると、第一の部材4は合成樹脂製であって、共通の回転軸oに対して垂直に配置された円形の第一の端板12と、この第一の端板12の周縁から軸方向に延びる円筒形状の筒壁14とを有している。第一の端板12の片側面、即ち筒壁14が設けられている側の面の中央には、筒壁14の内側を軸方向に延びる円柱形状の中央突起16が形成されている。一方、第一の端板12の他側面の中央には、軸方向に延びる筒状の第一の接続軸部18が形成されている。第一の接続軸部18の内周面の断面は非円形にせしめられており、ここには電動モーターの如き適宜の駆動部材又は昇降装置の如き従動部材の軸部が挿入されて接続される。図示の実施形態においては、第一の接続軸部18は電動モーターの如き適宜の駆動源に接続され、第一の部材4は入力部材として作動する。筒壁14の先端部には、周方向に連続して延在する環状被係合爪20が形成されている。図示の実施形態においては、被係合爪20は筒壁14の軸方向延出端部の外周面に形成されて径方向外方に向かって突出している。第一の部材4には軸方向に延びる第一の係止手段22も形成されている。図示の実施形態においては、第一の係止手段22は周方向に間隔をおいて配置された2個の第一の係止片22a及び22bから構成されている。第一の係止片22a及び22bは共に筒壁14の内周面に固着されて、第一の端板12から軸方向に直線状に延びている。第一の係止片22a及び22bの第一の端板12からの軸方向長さは等しく、第一の係止片22a及び22bは共に、軸方向に見て中央突起16の軸方向延出端を超えて延びている。筒壁14の内周面には更に、外側突起24a及び24bも固着されている。外側突起24a及び24bは2つの第一の係止片22の周方向中央に夫々位置し、直径方向において相互に対向している。外側突起24a及び24bは第一の端板12から軸方向に直線状に延びており、その軸方向長さは第二の部材6の後述する第二の端板の軸方向肉厚と略同等である。外側突起24aは外側突起24bよりも周方向長さが長い。外側突起24a及び外側突起24bの内周面は共に円弧形状であるが、外側突起24aの内径の方が外側突起24bの内径よりも小さい。換言すれば、外側突起24aの方が外側突起24bよりも筒壁14の内周面から径方向内側への突出量が幾分大きい。これについては後に言及する。
図1及び図2と共に図4を参照して説明すると、第二の部材6は合成樹脂製であって、共通の回転軸oに対して垂直に配置された円形の第二の端板26を有している。第二の端板26は第一の部材4の第一の端板12と軸方向に対向して筒壁14の内側に配置されている。第二の端板26の片側面、即ち第一の端板12と対向しない側(図1及び図4のA−A断面において右側)の面の中央には、共通の回転軸oと同軸上に軸方向に延びる円筒形状の嵌合筒部28が形成されている。嵌合筒部28の内側には第一の部材4に形成された中央突起16が相対回転可能な状態で挿入される。嵌合筒部28の外側にはフランジ8に形成された後述する装着壁が挿入され、嵌合筒部28はフランジ8を軸方向に貫通する。そして、嵌合筒部28の軸方向延出端面の中央には、共通の回転軸oと同軸上に軸方向に延びる第二の接続軸部30が形成されている。第二の接続軸部30の外周面の断面は非円形にせしめられており、ここには昇降装置の如き従動部材の軸部又は電動モーターの如き適宜の駆動部材が挿入されて接続される。図示の実施形態においては、第二の接続軸部30は従動部材の軸部に接続され、第二の部材6は出力部材として作動する。第二の端板26には、嵌合筒部28の基端部を囲繞する円環状の支持溝32が設けられており、ここにはフランジ8に形成された後述する装着壁の先端部が嵌り込む。第二の端板26の他側面、即ち第一の端板12と対向する側の面にも、円環状の溝34が形成されている。第二の部材6には軸方向に延びる第二の係止手段36も形成されている。図示の実施形態においては、第二の係止手段36は周方向に間隔をおいて配置された2個の第二の係止片36a及び36bから構成されている。第二の係止片36a及び36bは共に第二の端板26の外周面に固着されて、軸方向に直線状に延びている。第二の係止片36a及び36bの第二の端板26からの軸方向長さは等しく、第二の係止片36a及び36bは共に、軸方向に見て嵌合筒部28の延出端部まで延びている。第二の係止片36a及び36bの断面形状は共に扇形状であって周方向長さは等しい。図示の実施形態においては、第二の係止片36a及び36bは周方向に延在する円弧状の補強部38によって接続されている(図2も参照されたい)。
図1及び図2と共に図5を参照して説明すると、フランジ8は合成樹脂製であって、共通の回転軸oに対して垂直に配置され、第一の部材4と組み合わされることで閉塞された収容空間を画成する。フランジ8の外周形状は全体的に円形であり、外周には円弧状の切欠き40が周方向に等角度間隔をおいて3個形成されている。切欠き40を利用して逆入力遮断クラッチ2はこれが利用される適宜の装置に固定される。つまり、図示の実施形態においては、切欠き40は回り止め手段として機能する。フランジ8の中央には軸方向に貫通する円形の穴42が形成されている。フランジ8の径方向中間部には、軸方向に貫通すると共に周方向に延在する凹所44が周方向に等角度間隔をおいて3個形成されている。凹所44には周方向に延在して径方向に弾性変形可能な円弧状の帯片46が形成されており、この帯片46の周方向中央部分には径方向内側に突出する係合爪48が形成されている。フランジ8の径方向中間部における、第一の部材4の第一の端板12と対向する側(図5のA−A断面において左側)の面には、円環状の装着溝50が上記係合爪48と整合して形成されている。装着溝50は上記凹所44と重複する部分を除いて有底である。フランジ8と第一の部材4とは、装着溝50に筒壁14の先端部が嵌り込むと共に、係合爪48と被係合爪20とが係合することで、第一の部材4がフランジ8に対して回転可能な状態で組み合わされる。このことから、係合爪48は被係合爪20と共働して係合手段を構成する。
本発明のロックタイプ双方向クラッチにおいては、フランジ8には上記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁52が形成されていることが重要である。図示の実施形態においては、フランジ8における、第一の部材4の第一の端板12と対向する側(図5のA−A断面において左側)の面には、穴42を囲繞して軸方向に僅かに突出する円筒形状の突部54が形成されており、装着壁52は突部54の軸方向延出端面から軸方向に延びている。突部54の外径は装着壁52の外径よりも僅かに大きい。装着壁52の内側には第二の部材6の嵌合筒部28が挿通されると共に、装着壁52の先端部は第二の部材6の支持溝32に嵌り込み、第二の部材6もフランジ8に対して回転可能な状態で組み合わされる。
コイルばね10は装着壁52の外周面に装着されている。図1及び図2を参照して説明すると、コイルばね10は金属製の線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部56a及び56bが周方向の異なる位置に形成されている。図示の実施形態においては、コイルばね10を構成する線材は、フック部56aから56bに向かう軸方向に見て(つまり図1のB−B断面において)時計方向に巻回されている。コイルばね10の自然状態における内径は装着壁52の外径よりも小さく、従って、コイルばね10を装着壁52の外周面に装着する際には、フック部56a又は56bをばねの緩み方向に押してコイルばね10の内径を一時的に拡径させた状態でコイルばね10の内側に装着壁52を挿通し、その後に、上記拡径を解除する。かくして、コイルばね10は内周面が装着壁52の外周面と接触した状態でフランジ8に装着される。コイルばね10がフランジ8に装着されて、フック部56a又は56bに何らの外力も付加されていない状態にあっては、コイルばね10は装着壁52の外周面に密着する。コイルばね10には潤滑剤が塗布されているのが好ましい。
ここで、第一の係止手段22及び第二の係止手段36は周方向に2個の間隙58a及び58bが存在するように組み合わされ、2個の間隙58a及び58bに、コイルばね10のフック部56a及び56bが夫々挿入される。図1のB−B断面に示されているとおり、図示の実施形態においては、第一の係止片22aと第二の係止片36aとの間に規定される間隙58aにフック部56aが、第一の係止片22bと第二の係止片36bとの間に規定される間隙58bにフック部56bが夫々挿入されている。このとき、第一の部材4に形成された外側突起24aは第二の部材6の第二の端板26の外周面と、第一の部材4に形成された外側突起24bは第二の部材に形成された補強部38の外周面と夫々対向する。
本発明のロックタイプ双方向クラッチにおいては、第一の部材4は第一の端板12と、第一の端板12の周縁から延びる筒壁14とを有し、筒壁14とフランジ8とは係合手段(被係合爪20と係合爪48との係合)によって軸方向に係合され、第一の部材4はフランジ8に対して回転可能な状態で組み合わされる。それ故に、本発明のロックタイプ双方向クラッチにあっては、従来はハウジングとシールド板によって画成されていた収容空間を、第一の部材4と固定のフランジ8によって画成することが可能となり、実質的にシールド板を省略することが可能となる。これにより、本発明のロックタイプ双方向クラッチにあっては、部品点数の削減によって製造コストが低減されると共に、省略されたシールド板の厚み分だけ軸方向にコンパクトにすることが可能となる。
続いて、図1に示す双方向クラッチの作動について図6及び図7を参照して説明する。
図6左図の矢印に示すように、第一の部材4が、例えば、駆動源のモーターにより回転軸oの周りを時計方向(軸方向の右方から見て)に回転すると、第一の部材4に形成された第一の係止片22a及び22bも回転軸oの周りを同方向に回転する。このとき、回転軸o周りに回転した第一の係止片22aは、コイルばね10の軸方向の一方の端部、即ち回転方向前方にあるコイルばね10のフック部56aに当接し、フック部56aをばねの緩み方向に押して固定のフランジ8に形成された装着壁52に対するコイルばね10の締付力を弱める。第一の部材4が更に回転すると、第一の係止片22aはフック部56aを介して第二の係止片36aを押し、コイルばね10の装着壁52に対する締付力を弱めながら第二の係止片36aをコイルばね10と共に回転させる。また、図示は省略するが、第一の部材4が反時計方向(軸方向の右方から見て)に回転すると、第一の係止片22bが、コイルばね10の軸方向の他方の端部にあるフック部56bに当接して、これを反時計方向に押す。その力の方向は、やはり装着壁52に対するコイルばね10の締付力を弱める方向であって、第一の係止片22bは、第二の係止片36bをコイルばね10と共に反時計方向に回転させる。このように、本発明のロックタイプ双方向クラッチでは、第一の部材4が正・逆方向に回転すると、第二の部材6が同一方向に等速で回転し、動力伝達が行われる。このとき、図示の実施形態においては、第一の部材4に形成されている外側突起24aは第二の部材6の第二の端板26の外周面と、第一の部材4に形成されている外側突起24bは第二の部材に形成されている補強部38の外周面と夫々対向すること、及び第一の部材4の中央突起16が第二の部材6の嵌合筒部28の内側に挿入されていることに起因して、第一の部材4が第二の部材6に対して倒れることが防止され、第一の部材4及び第二の部材6は安定して回転することができる。また、第一の係止手段22である第一の係止片22a及び22bは筒壁14の内周面に固着されていることに起因して、第一の係止片22a又は22bがコイルばね10のフック部56a又は56bと当接してこれを周方向に押す際に、第一の係止片22a又は22bが折損してしまうことは可及的に回避される。
一方、図7左図の矢印に示すように、第二の部材6側からの回転トルクにより、第二の部材6を回転軸oの周りに反時計方向(軸方向の右方から見て)に回転させようとしても、第二の係止片36aがコイルばね10のフック部56aをばねの締め方向に押して、装着壁52に対するコイルばね10の締め付け力を強めるため、第二の係止片36aは内輪10に対して回転しない。この点は、第二の部材6を時計方向(軸方向の右方から見て)に回転させようとした場合も同様である(このときは、第二の係止片36bがフック部56bと当接)。従って、第二の部材6からの第一の部材4への回転の伝達は、第二の部材6が回転不能となり遮断される。
続いて、図8を参照して、本発明の第二の局面に従って構成されたロックタイプ双方向クラッチ2´について説明する。本実施形態のロックタイプ双方向クラッチ2´の構成は、上述したロックタイプ双方向クラッチ2の構成に対し、コイルばね10´の巻き方向が反対である点を除いてその余の構成は同一である。つまり、ロックタイプ双方向クラッチ2にあっては、図1のB−B断面に示すとおり、コイルばね10を構成する線材は、フック部56aから56bに向かう軸方向に見て時計方向に巻回されていたが、本実施形態のロックタイプ双方向クラッチ2´にあっては、図8のB−B断面に示すとおり、コイルばね10´を構成する線材は、フック部56a´から56b´に向かう軸方向に見て反時計方向に巻回されている。このことから、ロックタイプ双方向クラッチ2では、第一の部材4が回転したときは、第一の係止手段22がコイルばね10のフック部56a又は56bをばねの緩み方向に押して、コイルばね10と共に第二の部材6を回転させ、第二の部材6に回転力を加えたときは、第二の係止手段36がコイルばね10のフック部56a又は56bをばねの締め方向に押して、第二の部材6が回転不能となったが、本実施形態のロックタイプ双方向クラッチ2´にあっては、第二の部材6´が回転したときは、第二の係止手段36´がコイルばね10´のフック部56a´又は56b´をばねの緩み方向に押して、コイルばね10´と共に第一の部材4´を回転させ、第一の部材4´に回転力を加えたときは、第一の係止手段22´がコイルばね10´のフック部56a´又は56b´をばねの締め方向に押して、第一の部材4´が回転不能となる。つまり、本実施形態のロックタイプ双方向クラッチ2´にあっては、第一の部材4´が出力部材に、第二の部材6´が入力部材となり、入出力関係がロックタイプ双方向クラッチ2とは反対となる。
以上添付した図面を参照して本発明のロックタイプ双方向クラッチについて詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態においては、第一の係止手段22及び第二の係止手段36は夫々周方向に間隔をおいて配置された2個の係止片22a及び22b、36a及び36bから構成されていたが、これに替えて、夫々周方向に延在する単一の円弧状係止片から構成されるようにしてもよい。また、上記の実施形態においては、第一の部材4に形成された被係合爪20は筒壁14の外周面に形成されて径方向外方に突出すると共に、フランジ8に形成された係合爪48は帯片46の径方向内側面に形成されて径方向内方に突出していたが、被係合爪20を筒壁14の内周面に形成して径方向内方に突出すると共に係合爪48を帯片46の径方向外側面に形成して径方向外方に突出するようにしてもよい。更にまた、上記の実施形態においては、第一の部材4に形成された被係合爪20が環状であって、フランジ8に形成された係合爪48は周方向に間隔をおいて複数設けられていたが、これに替えて、上記被係合爪を周方向に間隔をおいて複数設けると共に、上記係合爪を環状にしてもよい。
2:ロックタイプ双方向クラッチ
4:第一の部材
6:第二の部材
8:フランジ
10:コイルばね
12:第一の端板
14:筒壁
20:被係合爪(係合手段)
22:第一の係止手段
36:第二の係止手段
48:係合爪(係合手段)
52:装着壁
56a及び56b:フック部
58a及び58b:間隙

Claims (7)

  1. 共通の回転軸を中心として回転可能な第一の部材及び第二の部材を備え、前記第一の部材及び第二の部材の一方から他方への正・逆方向の回転は伝達されるが、前記第一の部材及び第二の部材の他方から一方への回転は、前記第一の部材及び第二の部材の他方が回転不能となって遮断されるロックタイプ双方向クラッチであって、
    前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
    前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
    前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
    前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
    前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
    前記第一の部材が回転したときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第二の部材を回転させ、前記第二の部材に回転力を加えたときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第二の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチ。
  2. 共通の回転軸を中心として回転可能な第一の部材及び第二の部材を備え、前記第一の部材及び第二の部材の一方から他方への正・逆方向の回転は伝達されるが、前記第一の部材及び第二の部材の他方から一方への回転は、前記第一の部材及び第二の部材の他方が回転不能となって遮断されるロックタイプ双方向クラッチであって、
    前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
    前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
    前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
    前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
    前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
    前記第二の部材が回転したときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第一の部材を回転させ、前記第一の部材に回転力を加えたときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第一の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチ。
  3. 前記第一の係止手段は前記筒壁の内周面に固着されている、請求項1又は2に記載のロックタイプ双方向クラッチ。
  4. 前記第一の係止手段は周方向に間隔をおいて配置される2個の第一の係止片から、前記第二の係止手段は周方向に間隔をおいて配置される2個の第二の係止片から、夫々構成される、請求項1乃至3のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
  5. 前記第二の部材は前記第一の端板と対向する円形の第二の端板を有し、前記第二の端板には前記装着壁の先端部が嵌り込む円環状の支持溝が設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
  6. 前記フランジには前記筒壁の先端部が嵌り込む円環状の装着溝が設けられ、該係合爪は前記装着溝の外周縁に沿って配置されている、請求項1乃至5のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
  7. 前記コイルばねには潤滑剤が塗布されている、請求項1乃至のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
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