JP6966530B2 - コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ - Google Patents
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一方、出力軸Eが回転しようとした際には、その回転方向に応じ、出力係止片OEがコイルばねSの2個のフック部Fのいずれか(回転方向の前方にあるフック部F)に当接してこれを押す。この際には、押す力はばねの締め方向(コイルばねSと内輪Nとの間の摩擦力が増大する方向)に作用し、また、コイルばねSが装着された内輪NはハウジングHに固定されているため、出力係止片OEが回転することはない。即ち、出力軸Eの回転は入力軸Iに伝達されず遮断される。
前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
前記第一の部材が回転したときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第二の部材を回転させ、前記第二の部材に回転力を加えたときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第二の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチが提供される。
前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
前記第二の部材が回転したときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第一の部材を回転させ、前記第一の部材に回転力を加えたときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第一の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチが提供される。
図6左図の矢印に示すように、第一の部材4が、例えば、駆動源のモーターにより回転軸oの周りを時計方向(軸方向の右方から見て)に回転すると、第一の部材4に形成された第一の係止片22a及び22bも回転軸oの周りを同方向に回転する。このとき、回転軸o周りに回転した第一の係止片22aは、コイルばね10の軸方向の一方の端部、即ち回転方向前方にあるコイルばね10のフック部56aに当接し、フック部56aをばねの緩み方向に押して固定のフランジ8に形成された装着壁52に対するコイルばね10の締付力を弱める。第一の部材4が更に回転すると、第一の係止片22aはフック部56aを介して第二の係止片36aを押し、コイルばね10の装着壁52に対する締付力を弱めながら第二の係止片36aをコイルばね10と共に回転させる。また、図示は省略するが、第一の部材4が反時計方向(軸方向の右方から見て)に回転すると、第一の係止片22bが、コイルばね10の軸方向の他方の端部にあるフック部56bに当接して、これを反時計方向に押す。その力の方向は、やはり装着壁52に対するコイルばね10の締付力を弱める方向であって、第一の係止片22bは、第二の係止片36bをコイルばね10と共に反時計方向に回転させる。このように、本発明のロックタイプ双方向クラッチでは、第一の部材4が正・逆方向に回転すると、第二の部材6が同一方向に等速で回転し、動力伝達が行われる。このとき、図示の実施形態においては、第一の部材4に形成されている外側突起24aは第二の部材6の第二の端板26の外周面と、第一の部材4に形成されている外側突起24bは第二の部材に形成されている補強部38の外周面と夫々対向すること、及び第一の部材4の中央突起16が第二の部材6の嵌合筒部28の内側に挿入されていることに起因して、第一の部材4が第二の部材6に対して倒れることが防止され、第一の部材4及び第二の部材6は安定して回転することができる。また、第一の係止手段22である第一の係止片22a及び22bは筒壁14の内周面に固着されていることに起因して、第一の係止片22a又は22bがコイルばね10のフック部56a又は56bと当接してこれを周方向に押す際に、第一の係止片22a又は22bが折損してしまうことは可及的に回避される。
4:第一の部材
6:第二の部材
8:フランジ
10:コイルばね
12:第一の端板
14:筒壁
20:被係合爪(係合手段)
22:第一の係止手段
36:第二の係止手段
48:係合爪(係合手段)
52:装着壁
56a及び56b:フック部
58a及び58b:間隙
Claims (7)
- 共通の回転軸を中心として回転可能な第一の部材及び第二の部材を備え、前記第一の部材及び第二の部材の一方から他方への正・逆方向の回転は伝達されるが、前記第一の部材及び第二の部材の他方から一方への回転は、前記第一の部材及び第二の部材の他方が回転不能となって遮断されるロックタイプ双方向クラッチであって、
前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
前記第一の部材が回転したときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第二の部材を回転させ、前記第二の部材に回転力を加えたときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第二の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチ。 - 共通の回転軸を中心として回転可能な第一の部材及び第二の部材を備え、前記第一の部材及び第二の部材の一方から他方への正・逆方向の回転は伝達されるが、前記第一の部材及び第二の部材の他方から一方への回転は、前記第一の部材及び第二の部材の他方が回転不能となって遮断されるロックタイプ双方向クラッチであって、
前記第一の部材と組み合わされて閉塞された収容空間を画成する固定のフランジを備え、前記フランジには前記収容空間内を軸方向に延びる円筒形状の装着壁が形成され、前記装着壁にはコイルばねが装着されており、
前記第一の部材は第一の端板と、前記第一の端板の周縁から延びる筒壁とを有し、前記筒壁と前記フランジとは、前記フランジに設けられた係合爪及び前記筒壁の先端部に設けられた被係合爪から構成される係合手段によって軸方向に係合され、前記係合爪及び前記被係合爪のいずれか一方は環状であって周方向に連続して延在すると共にいずれか他方は周方向に間隔をおいて複数配置されて、前記第一の部材は前記フランジに対して回転可能であり、
前記コイルばねは、線材を巻回して形成され、軸方向の両端には外方に曲げられたフック部が周方向の異なる位置に形成され、内周面は前記装着壁の外周面と接触し、
前記第一の部材及び第二の部材には軸方向に延びる第一の係止手段及び第二の係止手段が夫々形成され、前記第一の係止手段及び第二の係止手段は、周方向に2個の間隙が存在するよう、組み合わされて設置され、
前記2個の間隙の夫々には、前記コイルばねの両端のフック部が挿入され、
前記第二の部材が回転したときは、前記第二の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの緩み方向に押して、前記コイルばねと共に前記第一の部材を回転させ、前記第一の部材に回転力を加えたときは、前記第一の係止手段が前記コイルばねのフック部をばねの締め方向に押して、前記第一の部材が回転不能となる、ことを特徴とするロックタイプ双方向クラッチ。 - 前記第一の係止手段は前記筒壁の内周面に固着されている、請求項1又は2に記載のロックタイプ双方向クラッチ。
- 前記第一の係止手段は周方向に間隔をおいて配置される2個の第一の係止片から、前記第二の係止手段は周方向に間隔をおいて配置される2個の第二の係止片から、夫々構成される、請求項1乃至3のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
- 前記第二の部材は前記第一の端板と対向する円形の第二の端板を有し、前記第二の端板には前記装着壁の先端部が嵌り込む円環状の支持溝が設けられている、請求項1乃至4のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
- 前記フランジには前記筒壁の先端部が嵌り込む円環状の装着溝が設けられ、該係合爪は前記装着溝の外周縁に沿って配置されている、請求項1乃至5のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
- 前記コイルばねには潤滑剤が塗布されている、請求項1乃至6のいずれかに記載のロックタイプ双方向クラッチ。
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JP2019230198A JP6966530B2 (ja) | 2019-12-20 | 2019-12-20 | コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ |
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