JP2016020722A - 逆入力遮断クラッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数が少なく、組立作業を容易に行える逆入力遮断クラッチを提供する。【解決手段】入力外環1と出力側部材4との間にトルク伝達手段を設けるとともに、出力側部材4の出力内輪3と固定部材6の固定内輪5とを突き合わせ、その出力内輪3と固定内輪5の外周面に跨って巻き付く外側コイルばね7と内周面に跨って嵌め込まれる内側コイルばね8とを設け、逆入力トルクが加えられたときには、外側コイルばね7と内側コイルばね8のうちのいずれか一方が出力内輪3と固定内輪5を同時に締め付けて出力側部材4をロックし、入力トルクが加えられたときは、入力外環1と一体に回転する外側解除スリーブ9および内側解除スリーブ10が外側コイルばね7および内側コイルばね8の締め付けを緩めて出力側部材4のロック状態を解除した後、トルク伝達手段によるトルク伝達を行う構成として、従来よりも部品点数を減らし、組立作業が容易に行えるようにした。【選択図】図1
Description
本発明は、入力側に加えられる入力トルクを出力側に伝達し、出力側に加えられる逆入力トルクは入力側に伝達されないようにする逆入力遮断クラッチに関する。
逆入力遮断クラッチは、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材とをトルク伝達可能に連結し、その連結部に逆入力遮断機構、すなわち入力側部材に加えられる入力トルクを出力側部材に伝達し、出力側部材に加えられる逆入力トルクは入力側部材に伝達しない機構を設けたものである。このような逆入力遮断クラッチには、出力側部材に逆入力トルクが加えられたときに出力側部材をロックさせる方式のものがある。
例えば、特許文献1では、入力側部材と出力側部材とを同一軸心のまわりに回転しかつトルク伝達できるように連結し、その出力側部材の一部である出力内輪の外側に固定外輪を配し、出力内輪の外周のカム面と固定外輪の内周円筒面との間に周方向両側で次第に狭小となる楔形空間を複数形成し、各楔形空間に一対のローラ(転動体)と各ローラを楔形空間の狭小部に押し込むばね(弾性部材)を組み込むとともに、各楔形空間の周方向両側に、入力側部材と一体に回転する解除片(保持器の柱部)を挿入した逆入力遮断クラッチが提案されている。
この逆入力遮断クラッチでは、各ローラがばねの弾力で楔形空間の狭小部に押し込まれているので、出力側部材に逆入力トルクが加えられても、回転方向後方側のローラが固定外輪および出力内輪に係合することにより出力内輪がロックされ、入力側部材にはトルクが伝達されない。一方、入力側部材に入力トルクが加えられたときには、解除片が回転方向後方側のローラをばねの弾力に抗して楔形空間の広大部へ押しやることにより、ローラと固定外輪および出力内輪との係合が解除されて、出力内輪がロック状態から解放され、出力側部材にトルクが伝達されるようになっている。
また、この特許文献1には、上記ローラの代わりに固定外輪の内周円筒面と出力内輪の外周円筒面との間に複数のスプラグを組み込み、各スプラグにスプラグが傾いたときに内外輪の円筒面と係合するカム面を形成し、このスプラグを非係合の状態に保持する弾性部材を組み込んで、上記と同様の作用効果を発揮するようにしたものも記載されている。
上記特許文献1に記載された逆入力遮断クラッチは、固定外輪と出力内輪の間に複数のローラやスプラグ等の転動体とそれに対応した複数の弾性部材を組み込んでいるため、部品点数が多く組立作業が煩雑となる。
そこで、本発明は、部品点数が少なく、組立作業を容易に行える逆入力遮断クラッチを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明の逆入力遮断クラッチは、同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力側部材に伝達するトルク伝達手段を設け、前記出力側部材は、出力軸と円筒状の出力内輪とを一体回転するように連結したものとし、前記出力内輪に突き合わせられる円筒状の固定内輪を有する固定部材を設けるとともに、自然状態よりも拡径した状態で前記出力内輪およびの固定内輪の外周面に跨って巻き付く外側コイルばねと、前記外側コイルばねと同じ巻き方で形成され、自然状態よりも縮径した状態で前記出力内輪およびの固定内輪の内周面に跨って嵌め込まれる内側コイルばねとを設け、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときに、前記外側コイルばねおよび内側コイルばねの前記出力内輪および固定内輪に対する締め付けを緩めるロック解除手段を設け、前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときには、その逆入力トルクの方向に応じて、前記外側コイルばねと内側コイルばねのうちのいずれか一方のコイルばねが前記出力内輪と固定内輪を同時に締め付けることにより、前記出力側部材がロックされて入力側部材は回転せず、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、前記ロック解除手段により前記出力側部材のロック状態が解除された後、前記トルク伝達手段により入力側部材の回転が出力側部材に伝達されるようにしたものである。
すなわち、入力側部材と出力側部材との間のトルク伝達手段のほかは、出力側部材の出力内輪に突き合わせられる固定内輪を有する固定部材と、出力内輪と固定内輪を同時に締め付ける外側コイルばねおよび内側コイルばねと、入力トルクが加えられたときに外側コイルばねおよび内側コイルばねの締め付けを緩めるロック解除手段とで逆入力遮断機構を構成することにより、前述の従来のものよりも部品点数を少なくし、組立作業を容易に行えるようにしたのである。
上記の構成において、前記ロック解除手段としては、前記内側コイルばねの両端に周方向と交差する方向に延びるフック部を設け、前記外側コイルばねの径方向外側に配される外側解除スリーブと、前記内側コイルばねの径方向内側に配される内側解除スリーブを、前記入力側部材と一体回転するように連結し、前記外側解除スリーブには、前記外側コイルばねの両端部のそれぞれと周方向で当接する外側解除片を設け、前記内側解除スリーブには、前記内側コイルばねの各フック部とコイル端部の延びる側から周方向で当接する内側解除片を設け、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、その入力トルクの方向によらず、前記入力側部材と一体に前記外側解除スリーブおよび内側解除スリーブが回転し、前記外側解除片が前記外側コイルばねのいずれか一方の端部を周方向に押して外側コイルばねを拡径させるとともに、前記内側解除片が前記内側コイルばねのいずれか一方のフック部を周方向に押して内側コイルばねを縮径させるものを採用することができる。
また、前記トルク伝達手段としては、前記出力側部材に軸方向に延びる係合凸部を設け、前記入力側部材に前記係合凸部が回転方向の隙間をもって挿入される係合凹部を設け、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときに、前記係合凹部の側壁で前記係合凸部を回転方向に押して前記出力側部材にトルクを伝達するものを採用することができる。
前記固定部材に、前記固定内輪と同軸に延び、前記固定内輪および出力内輪を貫通する固定軸を設け、この固定軸の外周に前記入力側部材および出力軸を回転自在に嵌め込むことにより、各部品をスムーズに回転させることができる。また、前記固定部材が外部固定物に固定される取付部に前記固定内輪および固定軸を設けたものである場合、前記固定軸の先端部も前記外部固定物に固定されるようにすれば、クラッチ全体の回転中の傾きを抑えることができ、さらにスムーズな回転が得られるようになる。
本発明の逆入力遮断クラッチは、上述したように、入力側部材と出力側部材との間にトルク伝達手段を設け、出力側部材の出力内輪に突き合わせられる固定内輪を有する固定部材と、出力内輪と固定内輪を同時に締め付ける外側コイルばねおよび内側コイルばねと、入力トルクが加えられたときに外側コイルばねおよび内側コイルばねの締め付けを緩めるロック解除手段とで逆入力遮断機構を構成したものであるから、固定外輪と出力内輪の間に複数の転動体と弾性部材を組み込んだ従来のものに比べて、部品点数が少なく組み立てが容易である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。この逆入力遮断クラッチは、図1および図2に示すように、外周に入力歯車G1が嵌合固定される入力側部材としての入力外環1と、外周に出力歯車G2が嵌合固定される出力軸2と円筒状の出力内輪3とを連結した出力側部材4と、出力内輪3に突き合わせられる円筒状の固定内輪5を有する固定部材6と、出力内輪3および固定内輪5の径方向外側に配される外側コイルばね7と、出力内輪3および固定内輪5の径方向内側に配される内側コイルばね8と、外側コイルばね7の径方向外側に配される外側解除スリーブ9と、内側コイルばねの径方向内側に配される内側解除スリーブ10とで構成されている。なお、以下では、各部材の図1における右側を一端側、左側を他端側とする。
前記固定部材6は、2段円盤状の取付部6aの小径側端面に、出力内輪3と同じ内外径に形成された固定内輪5と、固定内輪5と同軸に延びる固定軸11を設けたものである。その取付部6aは、軸方向に貫通する取付孔6bが大径部の外周に沿って複数設けられ、これらの取付孔6bで図示省略した外部固定物としてのハウジングに固定される。また、固定軸11は、基端側から固定内輪5、出力内輪3および出力軸2を順に貫通し、出力軸2位置決め用の止め輪12が嵌め込まれた部位よりも先端側を前記ハウジングに固定されるようになっている。
前記入力外環1は、円筒部13の一端に蓋部14を一体形成したもので、円筒部13の他端部が固定部材6の取付部6aの小径部外周に回転自在に嵌め込まれ、蓋部14が固定軸11の外周に回転自在に嵌め込まれている。その円筒部13の内周面には、後述するように外側解除スリーブ9と連結するための軸方向溝13aが形成されている。また、蓋部14には2種類の扇形の貫通孔14a、14bがそれぞれ複数あけられており、そのうちの径方向内側の第1の貫通孔14aは内側解除スリーブ10と連結するためのもの、径方向外側の第2の貫通孔14bは出力側部材4にトルク伝達を行うための係合凹部となるものである。
前記出力側部材4は、図3(b)にも示すように、出力内輪3の一端に軸方向に延びて入力外環1の第2の貫通孔14bを通過する係合凸部3aが複数設けられており、これらの係合凸部3aがそれぞれ出力軸2のフランジ部2aにあけた嵌合孔2bに隙間なく嵌まり込むことにより、出力軸2と出力内輪3とが入力外環1の蓋部14を挟んだ状態で一体回転するように連結されている。そして、その出力軸2は固定軸11の外周に回転自在に嵌め込まれ、これによって出力側部材4が入力外環1と同一軸心のまわりに回転するようになっている。
ここで、出力内輪3の各係合凸部3aはそれぞれ入力外環1の第2の貫通孔14bに回転方向の隙間をもって挿入されており(図3(b)参照)、入力外環1に入力トルクが加えられたときに、僅かな角度遅れをもって入力外環1の第2の貫通孔14b(係合凹部)の側壁が出力内輪3の係合凸部3aを回転方向に押すことにより、入力外環1の回転が出力側部材4に伝達されるようになっている(図6(b)参照)。
前記外側コイルばね7は、自然状態よりも拡径した状態で出力内輪3および固定内輪5の外周面に跨って巻き付ており、前記内側コイルばね8は、外側コイルばね7と同じ巻き方で形成され、自然状態よりも縮径した状態で出力内輪3および固定内輪5の内周面に跨って嵌め込まれている。また、内側コイルばね8の両端には、軸方向に延びるフック部8aが設けられている。なお、内側コイルばねのフック部は、径方向内側へ延びるもの等とすることもできる。
前記外側解除スリーブ9は、図3(a)および図4にも示すように、その内周側の両端に外側コイルばね7の端部と周方向で当接する外側解除片9aが設けられている。また、その外周面には軸方向に延びる突状9bが設けられており、この突状9bが入力外環1の円筒部13の軸方向溝13aに嵌まり込むことにより、入力外環1と一体回転するように連結されている。
前記内側解除スリーブ10は、図3(a)および図5にも示すように、その両端に内側コイルばね8のフック部8aが挿入される切欠きを有するフランジ状の内側解除片10aが設けられている。そして、内側解除片10aがその切欠きの一方の側壁で内側コイルばね8のフック部8aとコイル端部の延びる側から周方向で当接する状態で、固定軸11の外周に回転自在に嵌め込まれている。また、その一端側の内側解除片10aには軸方向に延びる嵌合凸部10bが複数設けられており、これらの嵌合凸部10bがそれぞれ入力外環1の蓋部14の第1の貫通孔14aに嵌まり込むことにより、入力外環1と一体回転するように連結されている。
次に、この逆入力遮断クラッチの動作について説明する。このクラッチでは、出力歯車G2から出力軸2に逆入力トルクが加えられたときには、出力軸2と一体に出力内輪3が回転しようとする。しかし、図3(a)において、出力内輪3が右回転しようとすると、外側コイルばね7が出力内輪3と固定内輪5を同時に締め付けるので、出力側部材4がロックされて入力外環1にはトルクが伝達されず、入力外環1は回転しない。また、出力内輪3が左回転しようとした場合は、内側コイルばね8が出力内輪3と固定内輪5を同時に締め付けるので、出力側部材4がロックされて入力外環1は回転しない。
一方、入力歯車G1から入力外環1に入力トルクが加えられたときは、まず、入力外環1と一体に外側解除スリーブ9および内側解除スリーブ10が僅かに回転する。この回転の方向が右回りの場合の動作を図6(a)、(b)に示す。外側解除スリーブ9が右回転すると、その他端側の外側解除片9aが外側コイルばね7の他端部を周方向に押して(図6(a)中の点線矢印)、外側コイルばね7を拡径させる。また、内側解除スリーブ10が右回転すると、その一端側の内側解除片10aが内側コイルばね8の一端のフック部8aを周方向に押して(図6(a)中の実線矢印)、内側コイルばね8を縮径させる。これにより、外側コイルばね7および内側コイルばね8の出力内輪3および固定内輪5に対する締め付けが緩んで、出力側部材4のロック状態が解除される。その後、図6(b)に示すように、入力外環1がさらに回転してその第2の貫通孔14bの一方の側壁が出力内輪3の係合凸部3aを回転方向に押すことにより、入力外環1の回転が出力側部材4に伝達されるようになる。
この逆入力遮断クラッチは、上述したように、入力外環1と出力側部材4との間のトルク伝達手段のほかは、出力側部材4の出力内輪3に突き合わせられる固定内輪5を有する固定部材6と、出力内輪3と固定内輪5を同時に締め付ける外側コイルばね7および内側コイルばね8と、入力トルクが加えられたときに外側コイルばね7および内側コイルばね8の締め付けを緩めるロック解除手段(外側解除スリーブ9および内側解除スリーブ10)とで逆入力遮断機構を構成したので、固定外輪と出力内輪の間に複数の転動体と弾性部材を組み込んだ従来のものに比べて、部品点数が少なく組立作業やメンテナンス作業が容易である。
また、固定部材6の固定軸11の外周に入力外環1、出力軸2および内側解除スリーブ10を回転自在に嵌め込むとともに、固定部材6は取付部6aと固定軸11の先端部をそれぞれハウジングに固定するようにしたので、クラッチ全体の回転中の傾きを抑えて、各部品をスムーズに回転させることができるという利点もある。
なお、入力側部材と出力側部材との間のトルク伝達手段は、上述した実施形態のものに限らず、入力側部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力側部材に伝達できるものであればよい。
1 入力外環(入力側部材)
2 出力軸
3 出力内輪
3a 係合凸部
4 出力側部材
5 固定内輪
6 固定部材
6a 取付部
7 外側コイルばね
8 内側コイルばね
8a フック部
9 外側解除スリーブ
9a 外側解除片
10 内側解除スリーブ
10a 内側解除片
10b 嵌合凸部
11 固定軸
13 円筒部
14 蓋部
14a 第1の貫通孔
14b 第2の貫通孔(係合凹部)
G1 入力歯車
G2 出力歯車
2 出力軸
3 出力内輪
3a 係合凸部
4 出力側部材
5 固定内輪
6 固定部材
6a 取付部
7 外側コイルばね
8 内側コイルばね
8a フック部
9 外側解除スリーブ
9a 外側解除片
10 内側解除スリーブ
10a 内側解除片
10b 嵌合凸部
11 固定軸
13 円筒部
14 蓋部
14a 第1の貫通孔
14b 第2の貫通孔(係合凹部)
G1 入力歯車
G2 出力歯車
Claims (5)
- 同一軸心のまわりに回転する入力側部材と出力側部材との間に、入力側部材の回転を僅かな角度遅れをもって出力側部材に伝達するトルク伝達手段を設け、
前記出力側部材は、出力軸と円筒状の出力内輪とを一体回転するように連結したものとし、前記出力内輪に突き合わせられる円筒状の固定内輪を有する固定部材を設けるとともに、自然状態よりも拡径した状態で前記出力内輪およびの固定内輪の外周面に跨って巻き付く外側コイルばねと、前記外側コイルばねと同じ巻き方で形成され、自然状態よりも縮径した状態で前記出力内輪およびの固定内輪の内周面に跨って嵌め込まれる内側コイルばねとを設け、
前記入力側部材に入力トルクが加えられたときに、前記外側コイルばねおよび内側コイルばねの前記出力内輪および固定内輪に対する締め付けを緩めるロック解除手段を設け、
前記出力側部材に逆入力トルクが加えられたときには、その逆入力トルクの方向に応じて、前記外側コイルばねと内側コイルばねのうちのいずれか一方のコイルばねが前記出力内輪と固定内輪を同時に締め付けることにより、前記出力側部材がロックされて入力側部材は回転せず、
前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、前記ロック解除手段により前記出力側部材のロック状態が解除された後、前記トルク伝達手段により入力側部材の回転が出力側部材に伝達されるようにした逆入力遮断クラッチ。 - 前記ロック解除手段は、前記内側コイルばねの両端に周方向と交差する方向に延びるフック部を設け、前記外側コイルばねの径方向外側に配される外側解除スリーブと、前記内側コイルばねの径方向内側に配される内側解除スリーブを、前記入力側部材と一体回転するように連結し、前記外側解除スリーブには、前記外側コイルばねの両端部のそれぞれと周方向で当接する外側解除片を設け、前記内側解除スリーブには、前記内側コイルばねの各フック部とコイル端部の延びる側から周方向で当接する内側解除片を設け、
前記入力側部材に入力トルクが加えられたときには、その入力トルクの方向によらず、前記入力側部材と一体に前記外側解除スリーブおよび内側解除スリーブが回転し、前記外側解除片が前記外側コイルばねのいずれか一方の端部を周方向に押して外側コイルばねを拡径させるとともに、前記内側解除片が前記内側コイルばねのいずれか一方のフック部を周方向に押して内側コイルばねを縮径させるものであることを特徴とする請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。 - 前記トルク伝達手段は、前記出力側部材に軸方向に延びる係合凸部を設け、前記入力側部材に前記係合凸部が回転方向の隙間をもって挿入される係合凹部を設け、前記入力側部材に入力トルクが加えられたときに、前記係合凹部の側壁で前記係合凸部を回転方向に押して前記出力側部材にトルクを伝達するものとしたことを特徴とする請求項1または2に記載の逆入力遮断クラッチ。
- 前記固定部材に、前記固定内輪と同軸に延び、前記固定内輪および出力内輪を貫通する固定軸を設け、この固定軸の外周に前記入力側部材および出力軸を回転自在に嵌め込んだことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の逆入力遮断クラッチ。
- 前記固定部材は、外部固定物に固定される取付部に前記固定内輪および固定軸を設けたものであり、前記固定軸の先端部も前記外部固定物に固定されることを特徴とする請求項4に記載の逆入力遮断クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014144921A JP2016020722A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | 逆入力遮断クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014144921A JP2016020722A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | 逆入力遮断クラッチ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016020722A true JP2016020722A (ja) | 2016-02-04 |
Family
ID=55265665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014144921A Pending JP2016020722A (ja) | 2014-07-15 | 2014-07-15 | 逆入力遮断クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016020722A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020101252A (ja) * | 2018-12-25 | 2020-07-02 | 株式会社オリジン | コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ |
JP2021037868A (ja) * | 2019-09-04 | 2021-03-11 | アイシン精機株式会社 | 車高調整装置 |
JP2021099120A (ja) * | 2019-12-20 | 2021-07-01 | 株式会社オリジン | コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ |
-
2014
- 2014-07-15 JP JP2014144921A patent/JP2016020722A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7348593B2 (ja) | 2019-09-04 | 2023-09-21 | 株式会社アイシン | 車高調整装置 |
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