JP6964569B2 - シートベルト装置 - Google Patents
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(1) 乗員の肩部から腰部までにかかる肩ベルトと、腰部に当該乗員の両側にわたってかかる腰ベルトとを有して乗員を拘束するシートベルトと、
該シートベルトに設けられたタングを係合可能なバックル装置と、
前記シートベルトの端部を車体側(例えば、シートクッション、又は該シートクッションと共に移動する部材、或いはフロアパネル)に固定するラップアンカーと、
を備える3点式のシートベルト装置であって、
前記腰ベルトの前記ラップアンカー側とバックル装置側との少なくとも一方に設けられた支持部と、
前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させる腰ベルト作動装置と、
を備える、シートベルト装置。
(2) 前記支持部は、前記ラップアンカーと前記バックル装置との少なくとも一方に設けられ、
前記腰ベルト作動装置は、前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させるガイド部を有する、(1)に記載のシートベルト装置。
(3) 前記ガイド部は、直線状に形成されて、前記車両の後方に向かうにつれて下方に向かうように水平面に対して傾斜している、(2)に記載のシートベルト装置。
(4) 前記支持部は、前記バックル装置に設けられた、バックルに固定されるバックルステーの一端部であり、
水平面に対する前記バックルステーの傾斜角度は、水平面に対する前記ガイド部の傾斜角度より大きく設定されており、
前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させた際、前記水平面に対するバックルステーの傾斜角度が保持される、(3)に記載のシートベルト装置。
(5) 前記ガイド部は、水平面に対する傾斜角度が互いに異なる前方側部分と後方側部分とが湾曲する中間部を介して接続され、前記前方側部分は、前記後方側部分に比べて、水平面に対する傾斜角度が大きい、(2)に記載のシートベルト装置。
(6) 前記支持部は、前記バックル装置に設けられた、バックルに固定されるバックルステーの一端部であり、
水平面に対する前記バックルステーの傾斜角度は、水平面に対する前記前方側部分の傾斜角度以上に設定されており、
前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させた際、前記水平面に対するバックルステーの傾斜角度が保持される、(5)に記載のシートベルト装置。
(7) 前記腰ベルト作動装置は、火薬の燃焼ガス圧によって前記支持部を引込む引込み部と、前記支持部が取り付けられ、前記ガイド部内を移動する軸部と、当該引込み部と前記軸部とを連結する連結部材と、を有する、(2)〜(6)のいずれかに記載のシートベルト装置。
(8) シートのシートクッションは、前記車両に対して前後方向に移動可能であり、
前記腰ベルト作動装置は、前記シートクッション又は該シートクッションと共に移動する部材に取り付けられる、(2)〜(7)のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
(9) 前記ラップアンカーは、フロアパネルに固定され、
前記腰ベルト作動装置は、前記ラップアンカー側の前記腰ベルトが挿通される腰ベルト挿通部を前記支持部として、前記車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させ、
前記バックル装置には、前記腰ベルトを引き込む他の腰ベルト作動装置が配置される、(1)に記載のシートベルト装置。
(10) 前記腰ベルトは、
前記支持部が前記車両の下方に向かって引き込まれたとき、前記乗員の大腿部の上面を押圧し、
前記支持部が前記車両の後方に向かって移動するとき、上前腸骨棘にかかるように前記大腿部の上面に沿って移動する、(1)〜(9)のいずれかに記載のシートベルト装置。
図1に示すように、シートベルト装置10は、シートベルト11と、車室内の壁部に設けられ、シートベルト11を乗員Mの肩近傍で折り返すスルーアンカ20と、スルーアンカ20の下方に設置され、シートベルト11の一端側を巻き取るリトラクタ22と、シートベルト11の他端部を車体側に固定するラップアンカー23と、シートベルト11に取り付けられたタング12が係合可能なバックル装置40と、を主に備える。
また、ガイド部51の乗員側の側面には、ガイド部51の長手方向に沿って長孔52が設けられ、摺動部44を支持する支持軸43の一端が長孔52から突出してバックルステー42に固定されている。
なお、腰ベルト作動装置50は、シート25側方の床面に取り付けられても良い。この場合は、シートクッション26の位置調整により、ガイド部51とタング12との相対位置が変化することになる。
次に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト装置について、図5を参照して説明する。第2実施形態では、腰ベルト作動装置50Aのガイド部51Aの形状が、第1実施形態のものと異なる。ガイド部51Aは、水平面に対する傾斜角度が互いに異なる前方側部分54と後方側部分55とを有し、該前方側部分54と後方側部分55が、湾曲する中間部56を介して滑らかに接続されている。
また、本実施形態では、水平面に対するバックルステー42の傾斜角度は、水平面に対する前方側部分54の傾斜角度α1に設定されている。なお、水平面に対するバックルステーの傾斜角度は、水平面に対する前方側部分54の傾斜角度α1以上に設定されればよい。
このように、腰ベルト作動装置50の作動初期には、腰ベルト11Bで乗員Mの大腿部Mtを主に下方に拘束し、続く腰ベルト作動装置50の作動後期において、タング12をさらに主に後方に向けて移動させることで、腰ベルト11Bを2段階で移動させて、上前腸骨棘をより効果的に拘束する。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のシートベルト装置10と同様である。
次に、本発明の第3実施形態のシートベルト装置について図6を参照して説明する。図6に示すように、第3実施形態のシートベルト装置10Aは、第1実施形態のシートベルト装置10と同様の構造を有する腰ベルト作動装置50がラップアンカー23側で、シートクッション26又は該シートクッション26と共に移動する部材に取り付けられて、ラップアンカー23に連結されている。ラップアンカー23に設けられた不図示の貫通孔が支持部を構成し、支持軸43を介して該支持部と連動する摺動部44が、ガイド部51の案内面53に沿って車両下方、且つ車両後方に案内される。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のシートベルト装置10と同様である。
次に、本発明の第4実施形態のシートベルト装置について、図7を参照して説明する。本実施形態のシートベルト装置10Bでは、第3実施形態と同様の構造を有する腰ベルト作動装置50と、腰ベルト11Bのラップアンカー23側の部分が挿通される腰ベルト挿通部24と、を備える。腰ベルト作動装置50は、シートクッション26又は該シートクッション26と共に移動する部材に取り付けられ、腰ベルト11Bの端部に取り付けられラップアンカー23は、車体のフロアパネルに固定されている。また、腰ベルト挿通部24に設けられた不図示の貫通孔が支持部を構成し、支持軸43を介して該支持部と連動する摺動部44が、ガイド部51の案内面53に沿って車両下方、且つ車両後方に案内される。
その他の構成及び作用については、第1実施形態のシートベルト装置10と同様である。
例えば、本発明の腰ベルト作動装置は、火薬式に限定されず、衝突予知レーダーやセンサと組み合わせたモータ駆動式とすることもできる。
また、バックルステー42の下端部は、ガイド部51、51Aに対してシート寄りの位置(左右方向内側)に配置されているが、これに限らず、例えば、ガイド部51、51A内で支持軸43に取り付けられてもよい。
11 シートベルト
11A 肩ベルト
11B 腰ベルト
12 タング
23 ラップアンカー
24 腰ベルト挿通部(支持部)
40 バックル装置
41 バックル
42 バックルステー
43 支持軸(軸部)
44 摺動部
50,50A 腰ベルト作動装置
51,51A ガイド部
54 前方側部分
55 後方側部分
60 プリテンショナ
61 ピストン(引き込み部)
64 ワイヤ部材(連結部材)
M 乗員
Mi 腸骨(上前腸骨棘)
Ms 肩部
Mt 大腿部
Mw 腰部
α1 ガイド部の前方側部分の傾斜角度
α2 ガイド部の後方側部分の傾斜角度
Claims (9)
- 乗員の肩部から腰部までにかかる肩ベルトと、腰部に当該乗員の両側にわたってかかる腰ベルトとを有して乗員を拘束するシートベルトと、
該シートベルトに設けられたタングを係合可能なバックル装置と、
前記シートベルトの端部を車体側に固定するラップアンカーと、
を備える3点式のシートベルト装置であって、
前記腰ベルトの前記ラップアンカー側とバックル装置側との少なくとも一方に設けられた支持部と、
車両の急減速時、前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させるプリテンショナとしての腰ベルト作動装置と、
を備え、
前記腰ベルトは、
前記支持部が前記車両の下方に向かって引き込まれたとき、前記乗員の大腿部の上面を押圧し、
前記支持部が前記車両の後方に向かって移動するとき、上前腸骨棘にかかるように前記大腿部の上面に沿って前記腰ベルトの表裏面が略水平のまま移動する、
シートベルト装置。 - 前記支持部は、前記ラップアンカーと前記バックル装置との少なくとも一方に設けられ、
前記腰ベルト作動装置は、前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させるガイド部を有する、請求項1に記載のシートベルト装置。 - 前記ガイド部は、直線状に形成されて、前記車両の後方に向かうにつれて下方に向かうように水平面に対して傾斜している、請求項2に記載のシートベルト装置。
- 前記支持部は、前記バックル装置に設けられた、バックルに固定されるバックルステーの一端部であり、
水平面に対する前記バックルステーの傾斜角度は、水平面に対する前記ガイド部の傾斜角度より大きく設定されており、
前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させた際、前記水平面に対するバックルステーの傾斜角度が保持される、請求項3に記載のシートベルト装置。 - 前記ガイド部は、水平面に対する傾斜角度が互いに異なる前方側部分と後方側部分とが湾曲する中間部を介して接続され、前記前方側部分は、前記後方側部分に比べて、水平面に対する傾斜角度が大きい、請求項2に記載のシートベルト装置。
- 前記支持部は、前記バックル装置に設けられた、バックルに固定されるバックルステーの一端部であり、
水平面に対する前記バックルステーの傾斜角度は、水平面に対する前記前方側部分の傾斜角度以上に設定されており、
前記支持部を車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させた際、前記水平面に対するバックルステーの傾斜角度が保持される、請求項5に記載のシートベルト装置。 - 前記腰ベルト作動装置は、火薬の燃焼ガス圧によって前記支持部を引込む引込み部と、前記支持部が取り付けられ、前記ガイド部内を移動する軸部と、当該引込み部と前記軸部とを連結する連結部材と、を有する、請求項2〜6のいずれか1項に記載のシートベルト装置。
- シートのシートクッションは、前記車両に対して前後方向に移動可能であり、
前記腰ベルト作動装置は、前記シートクッション又は該シートクッションと共に移動する部材に取り付けられる、請求項2〜7のいずれか1項に記載のシートベルト装置。 - 前記ラップアンカーは、フロアパネルに固定され、
前記腰ベルト作動装置は、前記ラップアンカー側の前記腰ベルトが挿通される腰ベルト挿通部を前記支持部として、前記車両の下方に引き込むと共に、前記車両の後方に向けて移動させ、
前記バックル装置には、前記腰ベルトを引き込む他の腰ベルト作動装置が配置される、請求項1に記載のシートベルト装置。
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JP2018211536A JP6964569B2 (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | シートベルト装置 |
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JP2018211536A JP6964569B2 (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | シートベルト装置 |
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JP2018211536A Active JP6964569B2 (ja) | 2018-11-09 | 2018-11-09 | シートベルト装置 |
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2018
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