JP6963759B2 - 積層体 - Google Patents
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前記胴部は、積層体により形成されており、
前記胴部は、胴部の上端が外側に丸められたフランジ部を備え、
前記積層体は、少なくとも、紙層と、ポリエステル樹脂層と、第1のシーラント層と、が積層されたものであり、
前記第1のシーラント層が前記積層体の最内層を構成しており、
前記ポリエステル樹脂層が、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のジカルボン酸をジカルボン酸単位とするバイオマスポリエステル樹脂を含む2軸延伸フィルムであり、
前記ジカルボン酸が、テレフタル酸とイソフタル酸とを含み、
前記イソフタル酸の含有量は、前記バイオマスポリエステル樹脂を構成する全ジカルボン酸単位に対して、2.5モル%以下であることを特徴とするものである。
本発明においては、前記イソフタル酸の含有量は、前記バイオマスポリエステル樹脂を構成する全ジカルボン酸単位に対して、0.5モル%以上であってもよい。
本発明においては、前記積層体が、バリア層をさらに備えてもよい。
本発明においては、前記積層体が、第2のシーラント層をさらに備え、前記第2のシーラント層が前記積層体の最外層を構成していてもよい。
本発明においては、前記第1のシーラント層が、化石燃料由来またはバイオマス由来の樹脂材料を含み、前記樹脂材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリ乳酸からなる群より選択される樹脂を含んでもよい。
本発明においては、前記カップの胴部は、胴部の下端が内側に折り返された状態で底部と接着していてもよい。
本発明においては、さらに蓋材を備えてもよい。
本明細書において、
「ポリエステル」とは、ジオール単位とジカルボン酸単位との重縮合反応により得られる重合体を意味する。
また、「化石燃料ポリエステル」とは、化石燃料由来のジオールをジオール単位とし、化石燃料由来のジカルボン酸をジカルボン酸単位とする重合体を意味する。
また、「バイオマスポリエステル」とは、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のジカルボン酸をジカルボン酸単位とする重合体を意味する。
本発明による積層体を構成するポリエステル樹脂層2は、バイオマスポリエステル樹脂を含んでなる。バイオマスポリエステルは、上記したように、ジオール単位としてバイオマス由来のエチレングリコールを含み、ジカルボン酸単位として化石燃料由来のジカルボン酸を含むものである。本発明においては、バイオマスポリエステルの共重合成分であるジカルボン酸単位として、テレフタル酸とイソフタル酸とを含むことに特徴を有している。従来のバイオマスポリエステルは、バイオマス由来のエチレングリコールとテレフタル酸とを重縮合して得られたものであったため、バイオマスポリエステル樹脂を基材層として用いた積層体では、該積層体を用いて包装体を作製するとクラックが発生することがあった。本発明はこの問題に着目し、バイオマスポリエステルの酸成分であるジカルボン酸単位として、テレフタル酸に加えてイソフタル酸を含有させることにより、積層体の柔軟性を向上させることができることを見出した。以下、本発明に使用されるバイオマスポリエステルについて説明する。
Pbio(%)=PC14/105.5×100 ・・・(1)
縦延伸は、通常、50〜100℃の温度範囲で行われる。また、縦延伸の倍率は、フィルム用途の要求特性にもよるが、2.5倍以上4.2倍以下とするのが好ましい。延伸倍率が2.5倍未満の場合は、ポリエステルフィルムの厚み斑が大きくなり良好なフィルムを得ることが難しい。
第1のシーラント層3は、包装体とした場合に最内層となるものである。第1のシーラント層3は、熱によって相互に融着し得るヒートシール性樹脂により形成される層である。第1のシーラント層3は、化石燃料由来の樹脂材料を含んでいてもよいし、バイオマス由来の樹脂材料を含んでいてもよい。
第2のシーラント層6は、包装体とした場合に最外層となるものである。第2のシーラント層6は、熱によって相互に融着し得るヒートシール性樹脂により形成される層である。第2のシーラント層6は、第1のシーラント層3と同じ材料を使用することができる。
紙層1としては、所望の剛性などに応じて任意の紙を使用することができ、例えば、上質紙、模造紙、アート紙、コート紙、純白ロール紙、クラフト紙、耐水性を高めたラベル用紙、コップ原紙、カード紙、アイボリー紙、マニラボールなどの板紙、ミルクカートン原紙、カップ原紙、合成紙、クレイコート紙などの公知の紙を使用することができる。
コロナ放電処理は、公知のコロナ放電処理器を用い、発生させたコロナ雰囲気中に紙基材を通過させることにより行うことができる。フレーム処理は、公知のフレーム処理器を用い、紙基材表面を火で炙ることにより行うことができる。
バリア層4は、酸素ガスなどガスの透過を阻止するガスバリア性、あるいは水蒸気などの透過を阻止する水蒸気バリア性を有する層として機能する。バリア層4としては、例えば、アルミニウム箔など金属を圧延して得られた金属箔からなる層、アルミニウムなどの無機物や酸化珪素や酸化アルミニウムなどの無機酸化物を真空製膜することにより得られる薄膜層からなる層、ガスバリア性塗布膜からなる層、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物(EVOH)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの樹脂層などを使用することもできる。バリア層は、従来公知の方法により形成することができ、その組成および形成方法は、特に限定されない。ガスバリア性塗布膜は、1種以上のアルコキシドと、ポリビニルアルコ−ル系樹脂および/またはエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、ゾルゲル法によって重縮合して得られる膜であり、具体的には、例えば、特開2012―96469号公報に記載のものを使用することができる。
バリア層を構成するEVOHとしては、具体的には、例えば、特開2008―307847号公報に記載のものを使用することができる。なお、バリア層4は二層以上設けられてもよい。バリア層4を二層以上有する場合、それぞれが、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。また、バリア層4は、ポリエステル樹脂層2の両面にそれぞれ一層以上設けられてもよい。
支持体層は、積層体を支持し、積層体の強度特性や耐衝撃性などを向上させることができるものであれば、特に限定されるものではない。支持体層は、化石燃料由来の樹脂材料を含んでいてもよいし、バイオマス由来の樹脂材料を含んでいてもよい。支持体層3を形成する樹脂材料としては、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロンなどのポリアミドなどが挙げられる。また、支持体層は延伸されていることが好ましく、二軸延伸されていることがさらに好ましい。また、支持体層は、これらの層を一層単独または二層以上を組み合わせて使用することができる。
ドライラミネーション法により2層を接着する際に設ける接着層は、積層しようとする層の表面に、接着剤層を塗布して乾燥させることにより形成することができる。接着剤としては、例えば、1液型あるいは2液型の硬化ないし非硬化タイプのビニル系、(メタ)アクリル系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリウレタン系、エポキシ系、ゴム系、その他などの溶剤型、水性型、あるいは、エマルジョン型などの接着剤を用いることができる。上記のラミネート用接着剤のコーティング方法としては、例えば、ダイレクトグラビアロールコート法、グラビアロールコート法、キスコート法、リバースロールコート法、フォンテン法、トランスファーロールコート法、その他の方法で積層体を構成する層の塗布面に塗布することができる。塗布量としては、0.1g/m2〜10g/m2(乾燥状態)が好ましく、1g/m2〜5g/m2(乾燥状態)がより好ましい。
また、ポリオレフィン樹脂に、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂などを用いることができる。これらの材料は、一種単独または二種以上を組み合わせて使用することができる。環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリノルボネンなどの環状ポリオレフィンなどを用いることができる。これらの樹脂は、単独または複数を組み合せて使用できる。なお、上記したポリエチレン系樹脂としては、上記したバイオマス由来のエチレンをモノマー単位として用いたものを使用できることは言うまでもない。例えば、紙層1、接着樹脂層5、バリア層4、ポリエステル樹脂層2、第1のシーラント層3が順に積層された積層体において、バリア層が金属を含む場合、接着樹脂層5をエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)とすることにより、紙層1とバリア層4の接着性を向上させることができる。
印刷層は、必要に応じて設けることができ、例えば、紙層1の外面に設けることができる。印刷層は、装飾、内容物の表示、賞味期間の表示、製造者、販売者などの表示、その他などの表示のために、文字、絵柄、図形、記号、模様などの所望の任意の印刷模様を形成する層である。印刷層は、全面に設けてもよく、あるいは一部に設けてもよい。
本発明による積層体は、包装袋、紙容器、紙カップ、各種ラベル材料、蓋材、シート成型品、ラミネートチューブ等の用途に好適に使用することができる。包装袋として、例えば、スタンディングパウチ型、側面シール型、二方シール型、三方シール型、四方シール型、封筒貼りシール型、合掌貼りシール型(ピローシール型)、ひだ付シール型、平底シール型、角底シール型、ガゼット型などの種々の形態が挙げられる。その場合の積層体の厚みは、用途に応じて、適宜決定することができ、例えば、30〜300μm、好ましくは35〜180μmの厚みのフィルムの形態で用いられる。
本発明による積層体を用いて紙容器を形成した場合について説明する。紙容器20は、例えば、図3に示す積層体に罫線加工を施した後、形成することができる。図5に示すように、紙容器20は、側面を含む四角筒状の胴部21と、四角板状の底部22と、上部23とを有しており、所謂ゲーベルトップ型容器となっている。
本発明による積層体を用いて紙カップを形成した場合について説明する。紙カップ30は、例えば、図1に示す積層体を用いて形成することができる。図6は、紙カップの一部を切除した斜視図である。図6に示すように、紙カップ30は、上部にフランジ部31を有し、かつ直径が開口部へ向かって徐々に広がる円筒状の胴部32と、胴部32の下端(一端)に設けられた底部33とを備えている。胴部32は、その上端が外側に丸められたフランジ部31が設けられている。なお、紙カップ30は、内容物を収納した後に、胴部32のフランジ部31に沿って蓋材(図示せず)が貼着されることにより密封される。蓋材はガスバリア性を有していることが好ましい。
本発明の他の目的は、紙層と、バイオマスポリエステルを含むポリエステル樹脂層と、シーラント層とが積層された積層体において、柔軟性を向上させることができる積層体を提供することである。
本発明の他の態様による積層体は、少なくとも、紙層、ポリエステル樹脂層、第1のシーラント層が積層された積層体であって、
前記ポリエステル樹脂層が、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のジカルボン酸をジカルボン酸単位とするバイオマスポリエステル樹脂を含んでなり、
前記ジカルボン酸が、テレフタル酸とイソフタル酸とを含むものであってもよい。
本発明の他の態様においては、少なくとも、前記紙層、バリア層、前記ポリエステル樹脂層、および前記第1のシーラント層が積層された積層体であってもよい。
本発明の他の態様においては、少なくとも、第2のシーラント層、前記紙層、前記ポリエステル樹脂層、前記第1のシーラント層が積層された積層体であってもよい。
本発明の他の態様においては、前記第1のシーラント層が、化石燃料由来またはバイオマス由来の樹脂材料を含み、前記樹脂材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリ乳酸からなる群より選択される樹脂を含んでいてもよい。
本発明の他の態様によれば、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のジカルボン酸をジカルボン酸単位とするバイオマスポリエステル樹脂を含むポリエステル樹脂層を備えた積層体において、ジカルボン酸成分としてイソフタル酸とを含むことにより、柔軟性を向上させることができる積層体を実現することができる。
ここで、ポリエステル樹脂1を備えた積層体を用いて柔軟性を評価した結果を示す。
<積層体1の作製>
化石燃料由来のテレフタル酸と化石燃料由来のイソフタル酸とバイオマス由来のエチレングリコール(バイオマスポリエステル)と、化石燃料由来のテレフタル酸と化石燃料由来のエチレングリコール(化石燃料ポリエステル)とを用いて製膜された厚みが12μmの二軸延伸されたポリエステルフィルム1を準備した。ポリエステルフィルム1は、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量は20%であった。また、イソフタル酸の含有量は、バイオマスポリエステルを構成する全ジカルボン酸単位に対して、2.0モル%であり、ポリエステルフィルム1におけるイソフタル酸の含有量は、ポリエステルフィルム1を構成する全ジカルボン酸単位に対して、1.33モル%であった。
<積層体2の作製>
化石燃料由来のテレフタル酸のみとバイオマス由来のエチレングリコール(バイオマスポリエステル)と、化石燃料由来のテレフタル酸と化石燃料由来のエチレングリコール(化石燃料ポリエステル)とを用いて製膜された厚みが12μmの二軸延伸されたポリエステルフィルム2を準備した。ポリエステルフィルム2は、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量は20%であった。
上記積層体1および2を用いて、ポリエステルフィルム1および2の柔軟性(ループスティフネス)を評価した。評価結果を表1に示す。ここで、MD方向はポリエステルフィルムの搬送方向を指し、TD方向はMD方向と直交する方向を指す。
<積層体3の作製>
化石燃料由来のテレフタル酸と化石燃料由来のイソフタル酸とバイオマス由来のエチレングリコール(バイオマスポリエステル)と、化石燃料由来のテレフタル酸と化石燃料由来のエチレングリコール(化石燃料ポリエステル)とを用いて製膜された厚みが12μmの二軸延伸されたポリエステルフィルム1を準備した。ポリエステルフィルム1は、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量は20%であった。また、イソフタル酸の含有量は、バイオマスポリエステルを構成する全ジカルボン酸単位に対して、2.0モル%であり、ポリエステルフィルム1におけるイソフタル酸の含有量は、ポリエステルフィルム1を構成する全ジカルボン酸単位に対して、1.33モル%であった。
<積層体4の作製>
化石燃料由来の低密度ポリエチレンフィルム(密度0.920g/m3、厚さ40μm)の代わりにバイオマス由来の低密度ポリエチレン(ブラスケム社製、SBC118、密度0.918g/m3、厚さ40μm)を用いた以外は、実施例1と同様に作製して、低密度ポリエチレン、紙、エチレンメタクリレート、アルミニウム箔、ポリエステルフィルム1、低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンフィルムが積層された積層体4を得た。
そして、雄型と雌型で押圧することにより積層体4に罫線加工を施すとともに、紙容器用のブランクに打ち抜いた後、低密度ポリエチレンフィルムの面が内面になるようにして、図5に示す紙容器を作製した。
<積層体5の作製>
押出しラミネート法を用いて、上記ポリエステルフィルム1の一方の面に化石燃料由来の低密度ポリエチレン(密度0.920g/m3、厚さ40μm)を積層した。次に、サンドラミネート法を用いて、紙(坪量270g/m2)と、上記ポリエステルフィルム1の他方の面とを、化石燃料由来の低密度ポリエチレン(密度0.920g/m3、厚さ15μm)を介して貼合して、紙、低密度ポリエチレン、ポリエステルフィルム1、低密度ポリエチレンが順に積層された積層体5を得た。また、紙(坪量250g/m2)に印刷層を形成した。そして、積層体5を用いて胴部32および底部33を形成した後、胴部32の外周に印刷層を設けた紙を印刷層が外側になるように巻くことにより、図7に示す紙カップを作製した。
<積層体6の作製>
最内層の化石燃料由来の低密度ポリエチレン(密度0.920g/m3、厚さ40μm)の代わりにバイオマス由来の低密度ポリエチレン(ブラスケム社製、SBC118、密度0.918g/m3、厚さ40μm)を用いた以外は、実施例3と同様に作製して、紙、低密度ポリエチレン、ポリエステルフィルム1、低密度ポリエチレンが順に積層された積層体6を得た。また、紙(坪量250g/m2)に印刷層を形成した。そして、積層体6を用いて胴部32および底部33を形成した後、胴部32の外周に印刷層を設けた紙を印刷層が外側になるように巻くことにより、図7に示す紙カップを作製した。
<積層体7の作製>
化石燃料由来のテレフタル酸のみとバイオマス由来のエチレングリコール(バイオマスポリエステル)と、化石燃料由来のテレフタル酸と化石燃料由来のエチレングリコール(化石燃料ポリエステル)とを用いて製膜された厚みが12μmの二軸延伸されたポリエステルフィルム2を準備した。ポリエステルフィルム2は、放射性炭素(C14)測定によるバイオマス由来の炭素の含有量は20%であった。
雄型と雌型で押圧することにより、上記積層体3および上記積層体7に罫線加工を施すとともに、紙容器用のブランクに打ち抜いた。その後、アルコール溶液を収容してブランクを製函して図5に示す紙容器を作製した後、1週間経過後のアルミニウム箔の腐食を目視により観察した。積層体3は、アルミニウム箔の腐食は観察されなかった。一方、ポリエステルフィルム2を用いた積層体7は、アルミニウム箔の腐食が観察された。これは、罫線加工によりポリエステルフィルム2にクラックが発生した結果、低密度ポリエチレンフィルムの面からアルコール溶液がポリエステルフィルム2を通過してアルミニウム箔まで達したことを示すものである。
2 ポリエステル樹脂層
3 第1のシーラント層
4 バリア層
5 接着樹脂層
6 第2のシーラント層
10 積層体
20 液体紙容器
21 胴部
22 底部
23 上部
24 傾斜板
25 折込部
26 のりしろ
30 紙カップ
31 フランジ部
32 胴部
33 底部
34 外装体
35 凸部
36 空隙
Claims (7)
- 胴部と、底部とを備える紙カップであって、
前記胴部は、積層体により形成されており、
前記胴部は、胴部の上端が外側に丸められたフランジ部を備え、
前記積層体は、少なくとも、紙層と、ポリエステル樹脂層と、第1のシーラント層と、が順に積層されたものであり、
前記第1のシーラント層が前記積層体の最内層を構成しており、
前記ポリエステル樹脂層が、バイオマス由来のエチレングリコールをジオール単位とし、化石燃料由来のジカルボン酸をジカルボン酸単位とするバイオマスポリエステル樹脂を含む2軸延伸フィルムであり、
前記ジカルボン酸が、テレフタル酸とイソフタル酸とを含み、
前記イソフタル酸の含有量は、前記バイオマスポリエステル樹脂を構成する全ジカルボン酸単位に対して、2.5モル%以下であることを特徴とする、紙カップ。 - 前記イソフタル酸の含有量は、前記バイオマスポリエステル樹脂を構成する全ジカルボン酸単位に対して、0.5モル%以上である、請求項1に記載の紙カップ。
- 前記積層体が、バリア層をさらに備える、請求項1または2に記載の紙カップ。
- 前記積層体が、第2のシーラント層をさらに備え、
前記第2のシーラント層が前記積層体の最外層を構成している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の紙カップ。 - 前記第1のシーラント層が、化石燃料由来またはバイオマス由来の樹脂材料を含み、前記樹脂材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリ乳酸からなる群より選択される樹脂を含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の紙カップ。
- 前記紙カップの胴部は、胴部の下端が内側に折り返された状態で底部と接着している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の紙カップ。
- さらに蓋材を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の紙カップ。
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