JP6963195B2 - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6963195B2
JP6963195B2 JP2020016939A JP2020016939A JP6963195B2 JP 6963195 B2 JP6963195 B2 JP 6963195B2 JP 2020016939 A JP2020016939 A JP 2020016939A JP 2020016939 A JP2020016939 A JP 2020016939A JP 6963195 B2 JP6963195 B2 JP 6963195B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
semiconductor layer
region
semiconductor
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020016939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020145417A (ja
Inventor
治彦 西影
佳典 宮本
泰伸 細川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to US16/802,782 priority Critical patent/US11094536B2/en
Priority to CN202010131962.6A priority patent/CN111628054A/zh
Priority to KR1020200025304A priority patent/KR20200105448A/ko
Publication of JP2020145417A publication Critical patent/JP2020145417A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6963195B2 publication Critical patent/JP6963195B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/185Joining of semiconductor bodies for junction formation
    • H01L21/187Joining of semiconductor bodies for junction formation by direct bonding
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C30CRYSTAL GROWTH
    • C30BSINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
    • C30B29/00Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
    • C30B29/10Inorganic compounds or compositions
    • C30B29/40AIIIBV compounds wherein A is B, Al, Ga, In or Tl and B is N, P, As, Sb or Bi
    • C30B29/403AIII-nitrides
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02367Substrates
    • H01L21/0237Materials
    • H01L21/02414Oxide semiconducting materials not being Group 12/16 materials, e.g. ternary compounds
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/02104Forming layers
    • H01L21/02365Forming inorganic semiconducting materials on a substrate
    • H01L21/02518Deposited layers
    • H01L21/02521Materials
    • H01L21/02538Group 13/15 materials

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Led Devices (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Description

本発明は、半導体素子の製造方法に関する。
発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の半導体素子を製造する方法の1つとして、例えば、特許文献1には、サファイア基板等の成長基板であるウェーハ上に半導体層を成長させ、その後、支持基板と貼り合わせる方法が開示されている。このような半導体素子の製造方法において、半導体層にクラックが発生し、生産性を低下させる場合がある。
国際公開第2011/161975号
本発明の一実施形態は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって、生産性を向上できる半導体素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法は、第1ウェーハ上に窒化物半導体からなる半導体層を形成する工程と、前記第1ウェーハに、前記半導体層を介して、第2ウェーハを貼り合わせる工程と、を備える。前記第1ウェーハの上面は、第1領域と、前記第1領域の周囲に設けられ、前記第1領域よりも低い位置にある第2領域と、を含む。前記第1ウェーハの上面視において、前記第1ウェーハの中心を通り、かつ前記半導体層のm軸に平行な第1方向における前記第1ウェーハの端縁と前記第1領域との第1距離は、前記第1ウェーハの中心を通り、かつ前記半導体層のa軸に平行な第2方向における前記第1ウェーハの端縁と前記第1領域との第2距離よりも短い。前記第2ウェーハの下面は、平坦部と、前記平坦部の周囲に設けられ、前記平坦部から上面に向かって傾斜した傾斜部と、を含む。前記第2ウェーハを貼り合わせる工程において、前記第1方向に位置する前記第1ウェーハの端部を、前記第2ウェーハの前記傾斜部に対向させて貼り合わせる。
本発明の一実施形態によれば、生産性を向上できる半導体素子の製造方法を実現できる。
本発明の一実施形態に係る半導体素子の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における第1ウェーハを示す平面図である。 図2Aに示す第1方向に沿った部分端面図である。 図2Aに示す第2方向に沿った部分端面図である。 実施形態における第1ウェーハ及び半導体層を示す平面図である。 図3Aに示す第1方向に沿った部分端面図である。 図3Aに示す第2方向に沿った部分端面図である。 半導体層の結晶方位を示す平面図である。 半導体層の結晶方位を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における第2ウェーハを示す下面図である。 本発明の一実施形態における第1ウェーハ、半導体層及び第2ウェーハを示す平面図である。 図6Aに示す第1方向に沿った部分端面図である。 図6Aに示す第2方向に沿った部分端面図である。 比較例に係る半導体素子の製造方法を示す平面図である。 比較例に係る半導体素子の製造方法を示す部分端面図である。 参考例に係る半導体素子の製造方法を示す平面図である。 参考例に係る半導体素子の製造方法を示す部分端面図である。 試験例における第1ウェーハ及び半導体層を示す平面図である。 横軸に半径方向の位置をとり、縦軸に半導体層の上面の高さをとって、図9Aに示す線分A−A’に沿った半導体層の形状を示すグラフである。 横軸に角度θをとり、縦軸に凸量Hをとって、図9Aに示す円Bに沿った半導体層の形状を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図は模式的又は概念的なものであり、図を見やすくするために、適宜強調及び省略されている。各図に示す各部分の形状及び寸法比等は、必ずしも現実のものと同一とは限らない。図間において、各部の寸法比及び形状等は厳密に整合していない場合もある。以下の説明において、既出の構成要素には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
先ず、本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法について、概略的に説明する。
本実施形態に係る半導体素子の製造方法は、第1ウェーハ10上に窒化物半導体からなる半導体層20を形成する工程(ステップS2)と、第1ウェーハ10に、半導体層20を介して、第2ウェーハ30を貼り合わせる工程(ステップS3)と、を備える。
第1ウェーハ10の上面15は、第1領域11と、第1領域11の周囲に設けられ、第1領域11よりも低い位置にある第2領域12と、を含む。第1ウェーハ10の上面視において、第1ウェーハ10の中心を通り、かつ半導体層20のm軸に平行な第1方向V1における第1ウェーハ10の端縁17と第1領域11との第1距離D1は、第1ウェーハ10の中心を通り、かつ半導体層20のa軸に平行な第2方向V2における第1ウェーハ10の端縁17と第1領域11との第2距離D2よりも短い。第2ウェーハ30の下面31は、平坦部32と、平坦部32の周囲に設けられ、平坦部から第2ウェーハ30の上面35に向かって傾斜した傾斜部33と、を含む。第2ウェーハ30を貼り合わせる工程において、第1方向V1に位置する第1ウェーハ10の端部を、第2ウェーハ30の傾斜部33に対向させて貼り合わせる。
以下、本実施形態に係る半導体素子の製造方法を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体素子の製造方法を示すフローチャートである。
(第1ウェーハ10を準備する工程)
先ず、図1のステップS1に示すように、第1ウェーハ10を準備する。
図2Aは、本実施形態の第1ウェーハ10を示す平面図である。
図2Bは、図2Aに示す第1方向V1に沿った部分端面図である。
図2Cは、図2Aに示す第2方向V2に沿った部分端面図である。
第1ウェーハ10は、例えば、サファイア基板であり、例えば、単結晶のサファイアからなる。図2Aに示すように、第1ウェーハ10の形状は略円板状であり、直径は例えば約100mmである。第1ウェーハ10には、上面視で弦状のオリエンテーションフラット19が設けられていてもよい。第1ウェーハ10の外周部には、ベベル部18が設けられている。図2B及び図2Cに示すように、ベベル部18においては、第1ウェーハ10の端縁17に近いほど、厚さが薄くなる。
第1ウェーハ10の上面15は、ベベル部18を除いた部分とする。上面15は、例えば、第1ウェーハ10を構成するサファイアのc面に沿っている。例えば、上面15とサファイアのc面とのなす角度は、5°以下である。なお、上面15はサファイアのc面に対して傾斜していてもよい。
第1ウェーハ10の上面15において、第1方向V1と第2方向V2を設定する。第1方向V1及び第2方向V2は、いずれも上面15に平行な方向であり、本実施形態においては、それぞれ6方向ずつ設定される。後述するように、第1ウェーハ10の上面15上に半導体層20を形成したときに、第1方向V1は、第1ウェーハ10の中心Cを通り、かつ、半導体層20のm軸に平行な方向である。また、第1ウェーハ10の上面15上に半導体層20を形成したときに、第2方向V2は、中心Cを通り、かつ、半導体層20のa軸に平行な方向である。第1ウェーハ10の中心Cは、上面視で、第1ウェーハ10の外接円の中心である。例えば、第1方向V1同士がなす角度は60°である。例えば、第2方向V2同士がなす角度は60°である。例えば、隣り合う第1方向V1と第2方向V2がなす角度は30°である。
第1ウェーハ10の上面15は、第1領域11と、第2領域12とを含む。第2領域12は、第1領域11の周囲に設けられており、第1領域11よりも低い位置にある。このため、第1領域11と第2領域12との間には、段差16が形成されている。例えば、第2領域12は第1領域11よりも2μm以上低い位置にある。換言すれば、段差16の高さGは例えば2μm以上であり、例えば6μmである。段差16の高さGの上限は特に限定されない。段差16の高さGの上限は、例えば、30μm以下である。
上面視で、第1領域11の形状は、1つの円形部分13の外縁から、第1方向V1に沿って6ヶ所の延出部14が第1ウェーハ10の端縁17に向かって延出した形状である。例えば、円形部分13の中心は第1ウェーハ10の中心Cと一致している。各延出部14の延出長さは、例えば、0.1mm以上10mm以下であり、好ましくは、0.5mm以上5mm以下である。
このため、第1方向V1における第1ウェーハ10の端縁17と第1領域11との第1距離D1は、第2方向V2における第1ウェーハ10の端縁17と第1領域11との第2距離D2よりも、延出部14の延出長さだけ短い。すなわち、第1距離D1と第2距離D2との関係は、第1距離D1<第2距離D2である。第1距離D1は、例えば、0.1mm以上5mm以下であり、好ましくは、0.2mm以上3mm以下である。第2距離D2は、例えば、1mm以上10mm以下である。
円形部分13とベベル部18との間には、第2領域12が介在している。これに対して、延出部14とベベル部18との間には第2領域12が介在していてもよく、介在していなくてもよい。図2A及び図2Bに示す例では、延出部14はベベル部18には到達しておらず、延出部14とベベル部18との間に第2領域12が介在している。
(半導体層20を形成する工程)
次に、図1のステップS2に示すように、第1ウェーハ10上に窒化物半導体からなる半導体層20を形成する。
図3Aは、本実施形態における第1ウェーハ10及び半導体層20を示す平面図である。
図3Bは、図3Aに示す第1方向V1に沿った部分端面図である。
図3Cは、図3Aに示す第2方向V2に沿った部分端面図である。
図4Aは、半導体層20の結晶方位を示す平面図である。
図4Bは、六方晶構造をした半導体層20の結晶方位を示す斜視図である。
図3A〜図3Cに示すように、半導体層20は、例えば、第1ウェーハ10を結晶成長用の基板として、MOCVD法(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長法)等の気相成長法により、第1ウェーハ10の上面15上にエピタキシャル成長させる。半導体層20は、例えば、III−V族窒化物半導体(InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y≦1))を含む。半導体層20は、例えば、n型半導体層と、p型半導体層と、n型半導体層とp型半導体層の間に位置する発光層と、を有する。発光層からの光の発光ピーク波長は、例えば、330nm以上400nm以下である。発光層から放出される光のピーク波長が330nm以上400nm以下である場合において、半導体層20が、アルミニウム(Al)を含まない、例えば窒化ガリウム(GaN)からなる半導体層を含む場合、発光層からの光が半導体層により吸収されやすい。半導体層20にAlを含む、例えばAlGaN層が含まれていることで、発光層から放出される光に対する高い透過率が得られる。半導体層20には、例えば、Alx1Ga1−x1N(0.03≦x1≦0.08)を含む。
このとき、半導体層20の外周部における膜厚は、半導体層20の他の部分における膜厚よりも厚くなる。ここで、半導体層20の外周部とは、例えば、半導体層20のうち第1領域11の端部に位置する部分である。半導体層20がAlを含む層を含んでいる場合、半導体層20の外周部における膜厚が、半導体層20の他の領域よりも厚くなる傾向は、半導体層20がAlを含まない場合に比べて顕著になる。これは、半導体層20にAlを含む半導体層が含まれている場合、半導体層20の外周部で半導体層20に意図しない成長が発生し易いことが要因であると考えられる。また、半導体層20の外周部の膜厚は中心Cからの方向に依存し、中心Cから見て第1方向V1に位置する端部の膜厚t1は、中心Cから見て第2方向V2に位置する端部の膜厚t2よりも厚い。すなわち、膜厚t1と膜厚t2との関係は、膜厚t1>膜厚t2である。第1領域11上に形成された半導体層20のうち、中心Cから見て第1方向V1における端部に位置する部分、すなわち、膜厚がt1又はt1に近い値である部分を、厚膜部分20aとする。厚膜部分20aは、半導体層20のうち、中心Cから見て第1方向V1における端部に、6ヶ所存在する。
このように膜厚が不均一になる理由は必ずしも明らかではないが、例えば、以下のように推定される。上述の如く、第1方向V1は半導体層20のm軸に沿っており、第2方向V2は半導体層20のa軸に沿っている。そして、図4A及び図4Bに示すように、半導体層20の(0001)c面は、第1ウェーハ10の上面15に平行である。この場合、半導体層20の(0001)c面に対する、半導体層20のm軸(第1方向V1)に沿った結晶成長の速度は、半導体層20のa軸(第2方向V2)に沿った結晶成長の速度よりも遅い。このため、半導体層20のうち、半導体層20の(0001)c面に対する結晶成長の速度が遅い第1方向V1の端部における膜厚は、第1方向V1よりも結晶成長が早い第2方向V2の結晶成長が第1方向V1の結晶成長にも影響することで結晶成長が促進され、周囲よりも厚くなると推定される。
第1ウェーハ10の第1領域11においては、中心Cから見て第1方向V1に延出部14が設けられており、第1距離D1は第2距離D2よりも短い。このため、半導体層20の厚膜部分20aは、半導体層20の第2方向V2における端部よりも、第1ウェーハ10の外周側に位置する。半導体層20の厚膜部分20aは、第1領域11における延出部14が設けられた領域に形成される。
(第2ウェーハ30を貼り合わせる工程)
次に、図1のステップS3に示すように、第1ウェーハ10に、半導体層20を介して、第2ウェーハ30を貼り合わせる。第2ウェーハ30は、例えば、シリコンウェーハである。
図5は、本実施形態における第2ウェーハ30を示す下面図である。
図6Aは、本実施形態における第1ウェーハ10、半導体層20及び第2ウェーハ30を示す平面図である。
図6Bは、図6Aに示す第1方向V1に沿った部分端面図である。
図6Cは、図6Aに示す第2方向V2に沿った部分端面図である。
図5及び図6A〜図6Cに示すように、第2ウェーハ30の下面31は、平坦部32と、傾斜部33とを含む。上面視で、平坦部32の形状は略円形であり、例えば、平坦部32の中心は第1ウェーハ10の中心Cと一致する。傾斜部33は、平坦部32の周囲に設けられている。傾斜部33は、平坦部32から第2ウェーハ30の上面35に向かって傾斜している。
同様に、第2ウェーハ30の上面35は、平坦部36と、傾斜部37とを含む。例えば、上面視で、第2ウェーハ30の平坦部36は第1ウェーハ10の平坦部32と略全体が重なり、傾斜部37は傾斜部33と略全体が重なる。傾斜部37は、平坦部36から第2ウェーハ30の下面31に向かって傾斜している。このため、第2ウェーハ30の外周部は、端縁に向かうほど薄くなっている。傾斜部33及び37の幅は、例えば、700μm程度である。傾斜部33及び37は、例えば、第2ウェーハ30のベベル部である。
そして、第2ウェーハ30を第1ウェーハ10に貼り合わせる工程において、中心Cから見て第1方向V1に位置する第1ウェーハ10の端部を、第2ウェーハ30の傾斜部33に対向させて貼り合わせる。これにより、半導体層20の厚膜部分20aは、第2ウェーハ30の傾斜部33に対向する。傾斜部33は平坦部32よりも上方に位置するため、第1ウェーハ10の半導体層20と第2ウェーハ30とを貼り合わせるときに、厚膜部分20aが第2ウェーハ30に接触することを回避しつつ、第2ウェーハ30の平坦部32を半導体層20における厚膜部分20aを除く平坦な部分に接触させることができる。この結果、第2ウェーハ30を、半導体層20を介して、第1ウェーハ10に確実に貼り合わせることができる。
以後、第2ウェーハ30を支持基板として、第1ウェーハ10、半導体層20、第2ウェーハ30を含む構造体を加工する。例えば、結晶成長用基板である第1ウェーハ10は、半導体層20から剥離してもよい。第1ウェーハ10を剥離した後、半導体層20と第2ウェーハ30を含む構造体を個片化する。このようにして、第2ウェーハ30と半導体層20を含む構造体から複数の半導体素子が製造される。半導体素子は、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)等の発光素子である。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態に係る半導体素子の製造方法においては、第1ウェーハ10の上面15に第1領域11と第2領域12を設ける。これにより、上面15上に半導体層20を形成したときに、半導体層20の端部は第2領域12に形成される。第1領域11と第2領域12との間には段差16が形成されているため、半導体層20の端部において発生したクラックは、段差16によって進行を阻止されて、半導体層20における第1領域11に形成された部分には進入しにくい。これにより、半導体層20におけるクラック密度を低減し、半導体素子を歩留まり良く形成することができる。
また、本実施形態によれば、第1領域11における中心Cから見て第1方向に位置する領域に、延出部14を設けている。これにより、中心Cから見て第1方向V1における端縁17と第1領域11との第1距離D1を、中心Cから見て第2方向V2における端縁17と第1領域11との第2距離D2よりも短くしている。この結果、半導体層20の厚膜部分20aは、延出部14の分だけ円形部分13の外縁よりも外側に位置し、第1ウェーハ10と第2ウェーハ30とを貼り合わせるときに、第2ウェーハ30の傾斜部33に対向する。これにより、厚膜部分20aが第2ウェーハ30に接触することを回避できる。この結果、第2ウェーハ30が半導体層20に密着し、安定的に固定される。これにより、第2ウェーハ30を支持基板とした以後の工程が安定する。
したがって、本実施形態によれば、半導体素子の歩留まりを向上させるとともに、工程を安定して行うことができるため、半導体素子の生産性が向上する。
<比較例>
次に、比較例について説明する。
図7Aは、本比較例に係る半導体素子の製造方法を示す平面図である。
図7Bは、本比較例に係る半導体素子の製造方法を示す部分端面図である。
図7A及び図7Bに示すように、本比較例においては、第1ウェーハ110の上面115に第2領域を設けない。このため、上面115は全体が平坦である。そして、第1ウェーハ110の上面115上に半導体層120を形成する。前述の実施形態において説明したとおり、半導体層120の外周部は膜厚が相対的に厚くなる。特に、半導体層120のうち、中心Cから見て第1方向V1に位置する端部には、他の方向の端部よりも膜厚が厚い厚膜部分120aが形成される。
次に、第2ウェーハ30を半導体層120を介して、第1ウェーハ110に貼り合わせる。このとき、半導体層120の厚膜部分120aは、第2ウェーハ30の傾斜部33に対向するため、厚膜部分120aが第2ウェーハ30に接触することを回避できる。
しかしながら、本比較例のように上面115の全体が平坦である第1ウェーハ110を用いて半導体層120を形成した場合、半導体層120の端部において、意図しない半導体層の成長が生じ、その部分からクラック121が発生する場合がある。そして、本比較例においては、第1ウェーハ110の上面115が平坦であり、この上面115のどこにも段差が形成されていないため、半導体層120の端部においては発生したクラック121は、半導体層120の中央部まで伝搬しやすい。この結果、半導体層120の歩留まりが低下し、半導体素子の生産性が低下する。なお、半導体層120の端部におけるクラックは、半導体層120にアルミニウム(Al)を含む半導体層が含まれている場合に発生しやすい。これは、上述したように、半導体層120がAlを含む半導体層を含んでいる場合、半導体層120の端部で意図しない半導体層の成長が生じやすく、その部分でクラックが発生しやすいと推定される。
<参考例>
次に、参考例について説明する。
図8Aは、本参考例に係る半導体素子の製造方法を示す平面図である。
図8Bは、本参考例に係る半導体素子の製造方法を示す部分端面図である。
図8A及び図8Bに示すように、本参考例においては、第1ウェーハ210の上面215に、第1領域211及び第2領域212が設けられている。但し、第1領域211には延出部は設けられておらず、上面視で、第1領域211の外縁は円形である。このため、半導体層220の厚膜部分220aは、半導体層220における第1領域211に設けられた部分の外周部であって、中心Cから見て第1方向V1の位置に形成される。第1ウェーハ210の外形は第2ウェーハ30の外形と略同じである。この場合、第1領域211には延出部が設けられていないため、厚膜部分220aは第2ウェーハ30の下面31の平坦部32に当接する。
本参考例においては、第1ウェーハ210の上面215に第2領域212を設けているため、半導体層220の端部でクラックが発生しても、クラックの進行は第1領域211と第2領域212との間の段差216に阻止される。そのため、半導体層220の端部で発生したクラックは半導体層220の中央部には伝播しにくい。
しかしながら、本参考例においては、第2ウェーハ30を半導体層220を介して第1ウェーハ210に接合する際に、不具合が生じる可能性がある。具体的には、半導体層220の厚膜部分220aが第2ウェーハ30の平坦部32に接触することにより、半導体層220における厚膜部分220a以外の部分が第2ウェーハ30にうまく当接しなくなり、接合不良が発生する。この結果、第1ウェーハ210、半導体層220及び第2ウェーハ30からなる構造体が、以後の工程において不安定となり、半導体素子の生産性が低下する。
<試験例>
次に、試験例について説明する。
図9Aは、本試験例における第1ウェーハ110及び半導体層120を示す平面図である。
図9Bは、横軸に半径方向の位置をとり、縦軸に半導体層120の上面の高さをとって、図9Aに示す線分A−A’に沿った半導体層120の形状を示すグラフである。
図9Cは、横軸に角度θをとり、縦軸に凸量Hをとって、図9Aに示す円Bに沿った半導体層120の形状を示すグラフである。
なお、角度θは、第1ウェーハ110の中心Cから見た角度であり、θ=0°の方向は第2方向V2の1つと一致する。また、凸量Hは、半導体層120の端縁の高さと半導体層120の端縁から中心Cに向かって70μm離れた位置の高さとの差である。図9B及び図9Cは、例えば、表面粗さ計による測定結果である。
本試験例においては、サファイアからなる第1ウェーハ110上に、窒化ガリウム系の半導体を含む半導体層120を、MOCVD法によってエピタキシャル成長させた。半導体層120は、n型半導体層と、p型半導体層と、n型半導体層とp型半導体層の間に位置する発光層を含む。なお、本試験例と、前述の比較例及び参考例とにおいて、同様の条件で半導体層を形成している。半導体層120の平均厚さは、10μmとした。
図9Bに示すように、半導体層120は、端部が他の部分よりも厚くなった。
図9Cに示すように、半導体層120の端部の膜厚には角度依存性があり、中心Cから見て、第2方向V2に位置する部分では凸量Hが1.5〜3μm程度であり、第1方向V1に位置する部分では凸量Hは4〜5μm程度であった。すなわち、第1方向V1側の端部は、第2方向V2側の端部よりも厚くなった。
このため、前述の参考例のように、第1領域211の外形を円形とすると、半導体層220の厚膜部分220aが第2ウェーハ30の平坦部32に接触し、接合不良が発生する。なお、第2ウェーハ30の傾斜部33の幅を広くして、厚膜部分220aが平坦部32に接触しないようにすることも考えられる。また、第1ウェーハ210を第2ウェーハ30よりも大きくして、厚膜部分220aが平坦部32に接触しないようにすることも考えられる。しかしながら、ウェーハのサイズ及び形状は規格化されており、これらを変更すると、半導体素子の製造に用いる大部分の処理装置の仕様を変更する必要が生じ、半導体素子の生産性が著しく低下してしまう。また、一度の製造工程で製造できる半導体素子の取れ数が減少してしまうおそれがある。
これに対して、前述の実施形態によれば、既存の規格のウェーハを用いて、クラックの伝搬を抑制しつつ、厚膜部分20aが第2ウェーハ30に接触することを回避し、半導体素子を生産性よく製造することができる。
本発明は、例えば、発光ダイオード(LED)及びレーザーダイオード(LD)等の半導体素子の製造に利用することができる。
10:第1ウェーハ
11:第1領域
12:第2領域
13:円形部分
14:延出部
15:上面
16:段差
17:端縁
18:ベベル部
19:オリエンテーションフラット
20:半導体層
20a:厚膜部分
30:第2ウェーハ
31:下面
32:平坦部
33:傾斜部
35:上面
36:平坦部
37:傾斜部
110:第1ウェーハ
115:上面
120:半導体層
120a:厚膜部分
121:クラック
210:第1ウェーハ
211:第1領域
212:第2領域
215:上面
216:段差
220:半導体層
220a:厚膜部分
C:第1ウェーハの中心
D1:第1距離
D2:第2距離
G:段差16の高さ
H:凸量
V1:第1方向
V2:第2方向
t1、t2:膜厚
θ:角度

Claims (4)

  1. サファイアからなる第1ウェーハ上に窒化物半導体からなる半導体層をエピタキシャル成長により形成する工程と、
    前記第1ウェーハに、前記半導体層を介して、第2ウェーハを貼り合わせる工程と、
    を備え、
    前記第1ウェーハの上面は、第1領域と、前記第1領域の周囲に設けられ、前記第1領域よりも低い位置にある第2領域と、を含み、
    前記第1ウェーハの上面視において、前記第1ウェーハの中心を通り、かつ前記半導体層のm軸に平行な第1方向における前記第1ウェーハの端縁と前記第1領域との第1距離は、前記第1ウェーハの中心を通り、かつ前記半導体層のa軸に平行な第2方向における前記第1ウェーハの端縁と前記第1領域との第2距離よりも短く、
    前記第2ウェーハの下面は、平坦部と、前記平坦部の周囲に設けられ、前記平坦部から上面に向かって傾斜した傾斜部と、を含み、
    前記第2ウェーハを貼り合わせる工程において、前記第1領域に形成された前記半導体層のうち前記第1方向に位置する端部を、前記第2ウェーハの前記傾斜部に対向させて貼り合わせる半導体素子の製造方法。
  2. 前記第1領域の前記半導体層における前記第1方向に位置する端縁の膜厚は、前記第1領域の前記半導体層における前記第2方向に位置する端縁の膜厚よりも厚い請求項1記載の半導体素子の製造方法。
  3. 前記第2領域は前記第1領域よりも2μm以上低い位置にある請求項1または2に記載の半導体素子の製造方法。
  4. 前記第2距離は、1mm以上10mm以下である請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体素子の製造方法。
JP2020016939A 2019-02-28 2020-02-04 半導体素子の製造方法 Active JP6963195B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/802,782 US11094536B2 (en) 2019-02-28 2020-02-27 Method of manufacturing semiconductor elements
CN202010131962.6A CN111628054A (zh) 2019-02-28 2020-02-28 半导体元件的制造方法
KR1020200025304A KR20200105448A (ko) 2019-02-28 2020-02-28 반도체 소자의 제조 방법

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019036768 2019-02-28
JP2019036768 2019-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020145417A JP2020145417A (ja) 2020-09-10
JP6963195B2 true JP6963195B2 (ja) 2021-11-05

Family

ID=72354556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020016939A Active JP6963195B2 (ja) 2019-02-28 2020-02-04 半導体素子の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6963195B2 (ja)
KR (1) KR20200105448A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4915282B2 (ja) * 2007-05-28 2012-04-11 三菱化学株式会社 Iii族窒化物半導体成長用の下地基板およびiii族窒化物半導体の成長方法
JP2011091251A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Nichia Corp 窒化物半導体発光素子
JPWO2011161975A1 (ja) 2010-06-25 2013-08-19 Dowaエレクトロニクス株式会社 エピタキシャル成長基板及び半導体装置、エピタキシャル成長方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20200105448A (ko) 2020-09-07
JP2020145417A (ja) 2020-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220352410A1 (en) Method of removing a substrate
JP3589200B2 (ja) 窒化物半導体基板及びその製造方法、並びにその窒化物半導体基板を用いた窒化物半導体素子
US20110140127A1 (en) Semi-conductor light emitting device and method for manufacturing thereof
KR102022659B1 (ko) 고효율 발광 다이오드 및 그것을 제조하는 방법
WO2020092722A9 (en) Method of obtaining a smooth surface with epitaxial lateral overgrowth
US20100219442A1 (en) Semiconductor light emitting device and method for manufacturing thereof
JP4802314B2 (ja) 窒化物半導体発光素子とその製造方法
JP2009004524A (ja) 窒化物系半導体レーザ素子及び窒化物系半導体レーザ素子の作製方法
JP5646545B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
US20220123166A1 (en) Method for removal of devices using a trench
JP6963195B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP2008071910A (ja) 窒化物半導体発光ダイオード素子およびその製造方法
US11094536B2 (en) Method of manufacturing semiconductor elements
JP7016032B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP2009123836A (ja) 窒化物半導体発光素子
JP2012238835A (ja) 半導体発光素子、ウェーハ及び半導体発光素子の製造方法
KR20140023754A (ko) 요철 패턴을 갖는 기판을 구비하는 발광다이오드 및 그의 제조방법
JP2009088270A (ja) 半導体素子の製造方法
JP2011049466A (ja) 窒化物系半導体素子の製造方法および窒化物系半導体素子
JP4075867B2 (ja) 窒化物半導体基板
KR102346112B1 (ko) 질화갈륨 기판 및 이를 포함하는 발광 다이오드
JP5951732B2 (ja) 半導体発光素子
KR20230136193A (ko) 반도체 디바이스의 제조 방법, 반도체 디바이스 및 반도체 장치
KR101679397B1 (ko) 수직형 발광 소자 제조 방법
JPH11186596A (ja) 発光ダイオード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20210423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6963195

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150