JP6961236B2 - 神経成長因子発現促進用組成物 - Google Patents

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本発明は、神経成長因子発現促進用組成物に関する。以下、神経成長因子発現促進用組成物を神経成長因子促進用組成物と記載する。
非特許文献1に記載されるように、神経成長因子(nerve growth factor)は、神経栄養因子の一つであり、アルツハイマー型認知症に密接に関連し、その予防及び治療への有効性を指摘されているタンパク質である。神経成長因子の発現を促進する物質としては、例えば、副腎髄質より分泌されるホルモンであるエピネフリンが知られている。また、非特許文献1には、食用キノコの1種であるヤマブシタケに含まれる物質に神経成長因子の発現を促進させる作用があることが開示されている。
化学と生物 Vol.29,No10,640−646
本発明は、本研究者らによる鋭意研究の結果、特定の藻体の抽出物が、神経成長因子の発現を促進する作用を発揮することを新たに見出したことに基づいてなされたものである。本発明の目的は、新規な神経成長因子促進用組成物を提供することにある。
上記課題を解決する神経成長因子促進用組成物は、神経成長因子の発現を促進する神経成長因子促進用組成物であって、珪藻綱羽状目、ハプト藻綱円石藻目プレウロクリシス属、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、緑藻綱ヨコワミドロ目コエラストルム属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属、トレボウクシア藻綱クロレラ目クロレラ属、藍藻綱ユレモ目アルスロスピラ属に属する藻体の抽出物を有効成分として含有する。
上記神経成長因子促進用組成物において、前記抽出物は、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合溶媒を抽出溶媒とする抽出物であることが好ましい。
上記神経成長因子促進用組成物において、前記藻体は、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属に属する藻体であることが好ましい。
本発明によれば、新規な神経成長因子促進用組成物が提供される。
藻体の種類とNGF(神経成長因子)産生量との関係を示すグラフ。
以下、本発明の神経成長因子促進用組成物について説明する。以下では、神経成長因子を「NGF」と記載するとともに、神経成長因子促進用組成物を「NGF促進用組成物」と記載する。
NGF促進用組成物は、珪藻綱羽状目、ハプト藻綱円石藻目プレウロクリシス属、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、緑藻綱ヨコワミドロ目コエラストルム属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属、トレボウクシア藻綱クロレラ目クロレラ属、藍藻綱ユレモ目アルスロスピラ属に属する藻体(以下、特定藻体と記載する。)の抽出物、又は特定藻体のジメチルスルホキシド可溶性成分を有効成分として含有する。
特定藻体のなかでも、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属に属する藻体を用いることが好ましい。
珪藻綱羽状目に属する藻体としては、例えば、ニッチア科ニッチア属のニッチア・フィリフォルミス(Nitzschia filiformis)、ニッチア・フルツルム(Nitzschia frustulum)、ニッチア・リビデンシス(Nitzschia levidensis)、ニッチア・スケルペリフォルミス(Nitzschia scalpeliformis)、ニッチア・マルチアナ(Nitzschia martiana)、ニッチア・パンゲンス(Nitzschia pungens)、ニッチア・テヌイアルキュアタ(Nitzschia tenuiarcuata)、プセウドニッチア属のプセウドニッチア・マルチストリアタ(Pseudo-nitzschia multistriata)、フェオダクチラム属のフェオダクチラム・トリコヌタム(Phaeodutylum triconutum)が挙げられる。
ハプト藻綱円石藻目プレウロクリシス属に属する藻体としては、例えば、プレウロクリシス・カルテラエ(Pleurochrysis carterae)、プレウロクリシス・ロスコフェンシス(Pleurochrysis roscoffensis)が挙げられる。
原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属に属する藻体としては、例えば、ポルフィリディウム・プルプレウム(Porphyridium purpureum)、ポルフィリディウム・エルギネウム(Porphyridium aerugineum)、ポルフィリディウム・ソルディダム(Porphyridium sordidum)が挙げられる。
緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属に属する藻体としては、例えば、デスモデスムス・スピーシーズ(Desmodesmus sp.)、デスモデスムス・アルマタス(Desmodesmus armatus)、デスモデスムス・コミュニス(Desmodesmus communis)、デスモデスムス・ビセルラリス(Desmodesmus bicellularis)、デスモデスムス・セラタス(Desmodesmus serratus)、デスモデスムス・デンティキュラタス(Desmodesmus denticulatus)、デスモデスムス・レフェブレイ(Desmodesmus lefevrei)、デスモデスムス・サブスピカタス(Desmodesmus subspicatus)が挙げられる。
緑藻綱ヨコワミドロ目コエラストルム属に属する藻体としては、例えば、コエラストルム・スピーシーズ(Coelastrum sp.)、コエラストルム・レティキュラタム(Coelastrum reticulatum)、コエラストルム・キャンブリクム(Coelastrum cambricum)、コエラストルム・ミクロポルム(Coelastrum microporum)、コエラストルム・スファエリコム(Coelastrum sphaericum)が挙げられる。
藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属に属する藻体としては、例えば、ノストコプシス・ロバツス(Nostochopsis lobatus)、ノストコプシス・ウィチマンニ(Nostochopsis wichmannii)が挙げられる。
藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属に属する藻体としては、例えば、ノストック・コミューネ(Nostoc commune)、ノストック・フラジリフォルメ(Nostoc flagelliforme)、ノストック・スファエリコム(Nostoc sphaericum)、ノストック・ヴェルコスム(Nostoc verrucosum)、ノストック・リンキア(Nostoc linckia)、ノストック・ムスコラム(Nostoc muscorum)、ノストック・パンクチフォルメ(Nostoc punctiforme)が挙げられる。
トレボウクシア藻綱クロレラ目クロレラ属に属する藻体としては、例えば、クロレラ・ピレノイドサ(Chlorella pyrenoidosa)、クロレラ・ソロキニアナ(Chlorella sorokiniana)、クロレラ・ロボフォラ(Chlorella lobophora)が挙げられる。
藍藻綱ユレモ目アルスロスピラ属に属する藻体としては、例えば、スピルリナ・プラテンシス(Spirulina platensis)、スピルリナ・サブサルサ(Spirulina subsalsa)が挙げられる。
特定藻体は、天然に自生する藻体であってもよいし、人工的に培養した藻体であってもよい。なお、安定供給が可能である点や品質保持が容易である点から、人工的に培養した藻体を用いることが工業的に好適である。
NGF促進用組成物における特定藻体の配合形態は、特に限定されるものではなく、例えば、採取したままの状態、採取後に破砕処理した状態、採取後に乾燥処理した状態、採取後に破砕処理及び乾燥処理した状態のいずれの状態であってもよい。また、特定藻体は、抽出物の状態で配合されていてもよい。
特定藻体から上記抽出物を抽出するための抽出溶媒としては、例えば、有機溶媒、及び有機溶媒と水との混合溶媒を用いることができる。上記有機溶媒としては、例えば、炭素数が1〜5の低級アルコール、酢酸メチル、酢酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセトン、グリセリン、プロピレングリコール、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、ジクロロメタンが挙げられる。低級アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール(イソプロパノール)、1−ブタノール、2−ブタノールが挙げられる。
また、有機溶媒としては、単独種を用いてもよいし、複数種を混合した混合溶媒を用いてもよい。抽出溶媒として水と有機溶媒の混合溶媒を用いる場合には、混合溶媒中における有機溶媒の含有量は、好ましくは50体積%以上、より好ましくは80体積%以上である。また、抽出溶媒中に、添加剤、例えば、有機塩、無機塩、緩衝剤、及び乳化剤等が溶解されていてもよい。
特定藻体から抽出物を抽出する抽出方法としては、公知の抽出方法、例えば冷却抽出、常温抽出、及び加熱抽出のいずれの方法を用いてもよい。また、抽出温度は溶媒の種類、抽出効率、成分の劣化等に応じ適宜設定することができる。
抽出操作としては、抽出溶媒中に原料である特定藻体を所定時間浸漬させることにより行われる。その際、抽出溶媒中における特定藻体の濃度は、抽出溶媒の種類、抽出効率、抽出後の濃縮処理の効率等に応じ適宜設定することができる。こうした抽出操作において、抽出効率を高めるべく、必要に応じて攪拌処理、加圧処理、及び超音波処理等の処理をさらに行ってもよい。
また、抽出操作は同一の特定藻体に対して一回のみ行ってもよいし、複数回繰り返して行ってもよい。そして、抽出操作の後に固液分離操作が行われることで、抽出液(抽出物)と特定藻体の残渣とを分離する。固液分離操作の方法としては、例えばろ過や遠心分離等の公知の分離法を用いることができる。また、得られた抽出液(抽出物)は、必要に応じて濃縮又は乾燥処理を行ってもよい。
次に、NGF促進用組成物の作用について説明する。
NGF促進用組成物に含有される特定藻体の抽出物、又は特定藻体のジメチルスルホキシド可溶性成分は、生体内におけるNGFの発現を促進する作用を有する。
ここで、NGFは、神経細胞の分化を促進し、その生存を維持する作用を有する物質であり、一般に発生期の神経細胞の分化の促進や生理的な神経細胞死を抑制することで、生体内の神経ネットワークの構築を制御しており、標的細胞から供給されるシナプス形成を導く実体であると考えられている。生体内におけるNGFの作用の低下は脳機能の老化・変性が進行する原因となると考えられている。
したがって、NGF促進用組成物は、NGFの発現を促進させる用途、例えば、脳機能の老化・変性の予防、脳機能の改善、認知症の予防及び治療、神経ネットワークの構築による記憶学習能の向上、神経伝達物質の作用増強を目的とした用途に適用できる。そして、NGF促進用組成物は、飲食品、医薬品、医薬部外品、実験用・研究用試薬として適用できる。
飲食品としては、例えば、各種飲料類(果汁又は野菜汁入り飲料、清涼飲料、ミネラル飲料、スポーツドリンク、茶類飲料、コーヒー、炭酸飲料、牛乳やヨーグルト等の乳製品等)、ゼリー状食品(ゼリー、寒天、ゼリー状飲料等)、カプセル(ソフトカプセル、ハードカプセル)、各種菓子類が挙げられる。飲食品には、ペクチンやカラギーナンなどのゲル化剤、グルコース、ショ糖、果糖、乳糖、ステビア、アスパルテーム、糖アルコール等の糖類・甘味料、香料等の食品添加剤、植物性油脂及び動物性油脂等の油脂等を適宜含有させることができる。また、飲食品の用途としては、特に限定されず、いわゆる一般食品、健康食品、機能性食品、栄養機能食品、栄養補助食品、サプリメント、特定保健用食品、機能性表示食品、病者用食品として適用することができる。
医薬品、医薬部外品として使用する場合の投与方法は特に限定されるものではない。具体的な投与方法としては、例えば、服用(経口摂取)による投与、血管内投与、経腸投与、経皮投与、腹腔内投与が挙げられる。また、医薬品、医薬部外品として使用する場合の剤形は特に限定されるものではない。具体的な剤形としては、例えば、散剤、粉剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、坐剤、液剤、注射剤が挙げられる。また、添加剤として、例えば、賦形剤、基剤、乳化剤、溶剤、安定剤等を含有してもよい。
次に、NGF促進用組成物の効果について説明する。
(1)NGF促進用組成物は、特定藻体の抽出物、又は特定藻体のジメチルスルホキシド可溶性成分を有効成分として含有する。
上記構成によれば、生体内におけるNGFの発現を促進する効果が得られる。
(2)特定藻体は、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属に属する藻体であることが好ましい。
この場合には、生体内におけるNGFの発現を促進する効果が更に顕著に得られる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・NGF促進用組成物は、目的とする作用を損なわない範囲において、他の成分を含有していてもよい。
・NGF促進用組成物の摂取量及び摂取期間は、特に限定されず、摂取者の身体機能の状態、年齢、性別、及びその他の条件を考慮し、適宜、決定される。
・NGF促進用組成物は、ヒトを対象として適用することができるのみならず、家畜等の飼養動物に対する飼料、薬剤等に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)神経成長因子の発現を促進する神経成長因子促進用組成物であって、珪藻綱羽状目、ハプト藻綱円石藻目プレウロクリシス属、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、緑藻綱ヨコワミドロ目コエラストルム属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属、トレボウクシア藻綱クロレラ目クロレラ属、藍藻綱ユレモ目アルスロスピラ属に属する藻体に含まれるジメチルスルホキシド可溶性成分を有効成分として含有することを特徴とする神経成長因子促進用組成物。
(ロ)珪藻綱羽状目、ハプト藻綱円石藻目プレウロクリシス属、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属、緑藻綱ヨコワミドロ目コエラストルム属、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属、トレボウクシア藻綱クロレラ目クロレラ属、藍藻綱ユレモ目アルスロスピラ属に属する藻体に対して、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合溶媒を用いて抽出処理を行う抽出工程を有する神経成長因子促進用組成物の製造方法。
(試験例1〜12の藻体試料液の調製)
表1の藻体欄に示す各藻体の乾燥粉体0.0106gにジメチルスルホキシド1000μlを添加し、5分間、ボルテックスミキサーで撹拌した後、遠心分離処理(3000rpm、5分間)を行った。処理後の上清を0.22μmのフィルターを用いて濾過滅菌し、これを各試験例の藻体試料液とした。
(NGF産生試験)
マウス由来3T3−L1(マウス線維芽細胞JCRB9014)細胞を、0.5%牛血清アルブミン(プロテアーゼフリー)を含んだダルベッコ変法イーグル培地を用いて培養した。24時間後、培地交換を行うとともに試験例の藻体試料液を5μl/mlの濃度となるように培地中に添加し、培養を継続した。24時間後、培地を回収し、遠心分離処理(5200×g、15分間)を行った。処理後の上清を回収した。
対照例1として、試験例の藻体試料液に代えて、ジメチルスルホキシドを5μl/mlの濃度となるように培地中に添加して同様の処理を行い、上清を回収した。
対照例2として、試験例の藻体試料液に代えて、NGFの発現を促進する既知物質であるエピネフリンを30μg/mlの濃度となるように培地中に添加して同様の処理を行い、上清を回収した。
得られた上清に含まれるNGF量(NGF産生量)を市販の測定キット(プロメガ社製NGF Emax ImmunoAssay System)を用いて測定した。その結果を表1のNGF産生量欄及び図1のグラフに示す。そして、各試験例の藻体試料液のNGF発現を促進する作用について評価した。その結果を表1の評価欄に示す。表1の評価欄では、対照例1よりもNGF産生量が多く、かつ対照例1のNGF産生量との間に有意差がある場合(p値が0.05未満)を「〇」、それ以外の場合を「×」で示している。
Figure 0006961236
珪藻綱羽状目の藻体(試験例1)、ハプト藻綱円石藻目プレウロクリシス属の藻体(試験例3)、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属の藻体(試験例4)、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属の藻体(試験例5)、緑藻綱ヨコワミドロ目コエラストルム属の藻体(試験例7)、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属の藻体(試験例8)、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属の藻体(試験例9〜10)、トレボウクシア藻綱クロレラ目クロレラ属の藻体(試験例11)、藍藻綱ユレモ目アルスロスピラ属の藻体(試験例12)の藻体試料液は、エピネフリンと同様にNGFの発現を促進する作用を示した。
特に、原始紅藻綱チノリモ目チノリモ属の藻体(試験例4)、緑藻綱ヨコワミドロ目デスモデスムス属の藻体(試験例5)、藍藻綱スチゴネマ目ノストコプシス属の藻体(試験例8)、藍藻綱ネンジュモ目ネンジュモ属の藻体(試験例9〜10)の藻体試料液は、より顕著にNGFの発現を促進する作用を示した。
一方、緑藻綱オオヒゲマワリ目デュナリエラ属の藻体(試験例2)、ミドリムシ藻綱ミドリムシ目ミドリムシ属の藻体(試験例6)の藻体試料液は、NGFの発現を促進する作用を示さなかった。

Claims (3)

  1. 神経成長因子の発現を促進する神経成長因子発現促進用組成物であって、
    プレウロクリシス・カルテラエ(Pleurochrysis carterae)、ポルフィリディウム・プルプレウム(Porphyridium purpureum)、ノストコプシス・ロバツス(Nostochopsis lobatus)、ノストック・コミューネ(Nostoc commune)、ノストック・フラジリフォルメ(Nostoc flagelliforme)から選ばれる藻体の抽出物を有効成分として含有することを特徴とする神経成長因子発現促進用組成物。
  2. 前記抽出物は、有機溶媒、又は有機溶媒と水との混合溶媒を抽出溶媒とする抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の神経成長因子発現促進用組成物。
  3. 前記藻体は、ポルフィリディウム・プルプレウム(Porphyridium purpureum)、ノストコプシス・ロバツス(Nostochopsis lobatus)、ノストック・コミューネ(Nostoc commune)、ノストック・フラジリフォルメ(Nostoc flagelliforme)から選ばれる藻体であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の神経成長因子発現促進用組成物。
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