以下、図面を用いて、本発明の利用予定表示システムについて説明する。なお、以下に示す実施形態は本発明の一例であり、本発明を以下の実施形態に限定するものではなく、様々な構成を採用することもできる。
例えば、本実施形態では利用予定表示システムの構成、動作等について説明するが、同様の構成の方法、装置、コンピュータプログラム等も、同様の作用効果を奏することができる。また、プログラムは、記録媒体に記憶させてもよい。この記録媒体を用いれば、例えばコンピュータにプログラムをインストールすることができる。ここで、プログラムを記憶した記録媒体は、例えばCD−ROM等の非一過性の記録媒体であっても良い。
本発明は、飲食店、美容院、アミューズメント施設、銀行、医療施設、役所を含む公的施設等、様々な施設において、席の利用状況管理を行うために用いられる。本実施形態では、飲食店において空席管理を行う例を示すが、本発明を利用する施設はこれに限定されず、本発明は任意の業種、業態において利用され得る。
本発明では、利用予定表示システムが店舗内の席ごとに利用状況や利用予定を管理し、時間軸に沿って表示する。特に本発明は、席が決まる前に仮割当を行って、その予定も併せて表示する技術に関する。
また本実施形態では、顧客による店舗の利用の申込として、空席を待つ順番待ちと、事前に入店時刻を指定した予約と、を受け付ける。これにより、予約による利用枠を考慮した席の管理等を行うことができる。
ここで本実施形態では、標準滞在時間を用いて顧客の滞在時間を想定した利用枠及び仮利用枠を設定可能に構成され、それに基づいて空席予測時刻を算出する。本発明において標準滞在時間とは、顧客の標準的な滞在時間を指す。例えば顧客の滞在時間を記録し、その平均値を標準滞在時間として用いてもよい。また、曜日や時間帯、顧客の人数によって平均的な滞在時間が異なる場合があるため、利用日時や顧客の人数などの条件ごとに異なる標準滞在時間が設定されてもよい。
本実施形態では、後述の配席画面において指定された利用枠が当該席に対して設定される。即ち、利用枠とは、入店した顧客が席を利用すると予測される時間帯を指す。ここで本実施形態では、配席画面において、現在時刻や対象の席の空席予測時刻を始点として、標準滞在時間が経過する時点に基づく時刻を終点とする利用枠が初期表示される。
また予約に対する利用枠のことを、以下では特に予約枠と呼ぶ。予約枠とは、当該予約をした顧客が席を利用する時間帯を示す。予約枠の開始時刻は顧客により指定され、予約枠の長さは、順番待ちにより入店した顧客と同様に標準滞在時間によって決定されてもよいし、予約時に指定された予約メニューに応じて決定されてもよい。また予約枠の長さを顧客が指定してもよい。
処理の詳細は後述するが、本実施形態では、予約の時間通りに案内を可能とし、順番待ち顧客に適切な案内予定時間を知らせるために、利用枠が重複しないように管理される。
図1は、本実施形態の利用予定表示システムの機能ブロック図である。ここに示すように、本実施形態の利用予定表示システムは、利用予定管理装置1と、店頭で顧客からの入力を受け付ける受付端末2と、管理端末3と、がネットワークNWを介して通信可能に構成され、データベースDBが利用予定管理装置1と有線又は無線で接続される。なお、利用予定管理装置1、受付端末2、管理端末3及びデータベースDBがネットワークNWを介して通信可能に構成されていてもよい。
利用予定管理装置1としては、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算装置、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む種々の入出力装置等を備えた、サーバ装置等の一般的なコンピュータ装置を利用することができる。
受付端末2及び管理端末3としては、それぞれ、演算装置、記憶装置、ネットワークNWへの接続手段を含む種々の入出力装置等を備えた、タブレット型端末やPC(Personal Computer)等の任意のコンピュータ装置を利用することができる。また、専用のWEBページを利用するためのブラウザアプリケーションや専用のアプリケーションをインストールすることで、顧客や店員が利用するスマートフォン等の個人使用のコンピュータ装置が、受付端末2や管理端末3として機能してもよい。
ここで、1台のコンピュータ装置が受付端末2及び管理端末3の機能を兼ねていてもよい。例えば、店頭に設置された端末装置が、顧客から順番待ちや予約の為の入力を受け付ける受付端末2として機能するとともに、店員モードに切り換えることで同一のコンピュータ装置が管理端末3としても機能するようにしてもよい。また、受付端末2や管理端末3はそれぞれ複数存在していてもよい。
利用予定管理装置1は、順番待ち受付手段11と、予約受付手段12と、割当手段13と、仮割当手段14と、空席予測手段15と、案内予定時間決定手段16と、集計手段17、表示手段18と、を備える。本実施形態では申込として順番待ち及び予約をそれぞれ受け付け、順番待ち受付手段11及び予約受付手段12が受付手段として機能する。
順番待ち受付手段11は、顧客の希望条件として、人数の指定を含む順番待ちを受け付けて、申込情報として順番待ち情報をデータベースDBに登録する。本実施形態の順番待ち受付手段11は希望条件として、人数の指定に加え、禁煙又は喫煙等、テーブル又はカウンター等の席の種別に関する条件や、顧客の連絡先の情報等も受け付けて、順番待ち情報としてデータベースDBに格納する。
予約受付手段12は、入店時刻を指定した予約を受け付けて、申込情報として顧客の希望条件を含む予約情報をデータベースDBに登録する。本実施形態では、受付端末2を介して顧客によって入力された予約情報がデータベースDBに登録され、その後予約内容を確認した店員が席を指定する入力を行うことで、割当手段13が席を特定した予約枠を設定する。また、電話等で店員が予約の希望を聞き、管理端末3を介して、店員が人数や席の条件、席の指定等の希望条件を入力することで、予約受付手段12が予約情報をデータベースDBに登録してもよい。
割当手段13は、申込情報(順番待ち情報及び予約情報)に対して、後述の配席画面を介して店舗のスタッフ等から席の選択を受け付け、選択された席を利用する時間帯を指定した利用枠を設定する。本実施形態では、順番待ちについては案内時に、予約については店舗のスタッフ等が確認した際に、それぞれ席を指定する入力が行われ、利用枠が設定される。また、ユーザが申込情報とともに利用する席の指定を行い、割当手段13が当該席について申込情報に基づく利用枠を設定するように構成してもよい。
席が利用可能になった際には、店員が順番待ち顧客を席に案内し、管理端末3を介して順番待ちを席に対応付けるための入力を行う。割当手段13は、管理端末3において表示された配席画面介して店員からの入力を受け付け、対象の順番待ち情報において、指定された席を特定する情報及び利用開始時刻及び利用終了時刻を特定した利用枠を、データベースDBに登録する。
また予約については、受付端末2を介して顧客によって入力された予約情報がデータベースDBに登録され、その後予約内容を確認した店員が席を指定する入力を行うことで、割当手段13が、予約情報に紐づけて、席に対応付けた予約枠をデータベースDBに登録する。また、電話等で店員が予約の希望を聞き、管理端末3を介して、店員が人数や席の条件、席の指定等を入力することで、予約受付手段12が予約情報をデータベースDBに登録するとともに、割当手段13が予約枠を生成してもよい。
ここで、配席画面においては、合計人数が指定された順番待ちの人数となるように、人数の指定を候補の席ごとに受け付ける人数指定部が表示される。割当手段13は、人数指定部を介して1以上の人数が入力された席が選択されたとみなし、予約又は順番待ちに対応付ける。例えば、8人の予約又は順番待ちを、2つの席に4人ずつ案内する場合には、対象の席についてそれぞれ4人と指定することで、これらの2つの席に予約又は順番待ちを対応付けることができる。
仮割当手段14は、利用枠が設定されていない申込情報に対し、利用可能な席を特定して、顧客の標準滞在時間の長さを持つ仮利用枠を設定する。具体的には、空席予測時刻から標準滞在時間が経過するまでの間に利用枠が存在しない席を利用可能な席として特定し、その中で空席予測時刻が最も早い席に対して、対象の申込情報に対する仮利用枠を設定する。ここで本実施形態の仮割当手段14は、希望条件を満たす席を利用可能な席として特定する。
ここで、本実施形態では、事前に席ごとの利用可能人数及び下限人数が、席情報としてデータベースDBに登録される。例えば、混雑時においては6人着席可能な席に2名の組を案内することは、回転率の観点から好ましくない。従って、本実施形態の割当手段13及び仮割当手段14は、後述の配席画面において指定された人数が席の利用可能人数以下であり、かつ、下限人数を下回らない場合に、申込を席に対応付け、当該席の利用枠を設定する。なお下限値については、ひとつの申込を複数の席に対応付ける場合には適用しないようにしてもよい。
空席予測手段15は、利用中の各席について、各席に設定された利用枠及び仮利用枠に基づいて空席予測時刻が算出される。具体的には、例えば利用枠が終了した時に席が空くものとして、利用枠の終了時刻を空席予測時刻としてもよい。また、通常は顧客が退席した後に席の片付け等の準備が必要であることから、利用枠の終了時刻から、所定の時間が経過した時刻を空席予測時刻としてもよい。
案内予定時間決定手段16は、顧客を収容可能な席の空席予測時刻に基づいて、順番が先の組から順に、それぞれの組の案内予定時間を決定する。例えば、順番待ちの先頭に並んだ組が4人組である場合には、仮割当手段14が、空席予測時刻に基づいて4人を収容可能な席の中から最も早く空席になる席を特定し、当該席に順番待ちを仮割当して、案内予定時間決定手段16が案内予定時間を決定する。
より詳細には、例えば、最も早く空席になる席の空席予測時刻が12時12分であった場合、案内予定時間決定手段16は、空席予測時刻の1の位を切り捨てた時刻からの10分間として、案内予定時間を12時10分〜12時20分等としてもよい。このように、空席予測時刻の前後を含む、幅を持った時間帯を案内予定時間として決定することが好ましい。
ここで、2番目以降の順番待ちにおける案内予定時間算出の際には、自身より前の順番待ちが、その案内予定時間に対象の席に着席したものとして設定された仮利用枠に基づいて更新された空席予測時刻が用いられる。例えばA席が5分後に空席になり、先頭の順番待ちが10分後にA席に着席することを想定すると、2番目以降の順番待ちの案内予定時間算出においては、現在から10分後の時刻に、更に標準滞在時間を足した時刻(仮利用枠の終端)を、A席の空席予測時間をとして用いればよい。
ここで、本発明においては、順番が先の組から順に、それぞれの組の案内予定時間を決定するが、これは単に、順番が先の組(順番待ち)について案内予定時間が決定された後に、次の順番の組の案内予定時間が決定されることを意味する。即ち、先頭から最後尾までの案内予定時間の算出処理が連続して行われる必要はなく、例えば受付時にその都度仮割当手段14が、新たに受け付けた組の仮利用枠を設定することにより、順番が先の組から順に案内予定時間が決定されてもよい。
集計手段17は、席の数や状態、収容人数、利用中の人数等を集計する。具体的には、例えば席の合計数や、全ての席に収容できる最大人数、利用中の席の数、利用中の合計人数、席ごとの人数等を、席情報や順番待ち情報、予約情報に基づいて計算する。
表示手段18は、受付端末2や管理端末3において各種の画面を表示するために、案内予定時間やその他の各種の情報を表示処理して処理結果を送信する。本実施形態の表示手段18は、例えば、集計手段17によって集計された利用中の席数及び利用中顧客の人数、席情報、順番待ち情報及び予約情報を表示処理して管理端末3に送信し、管理端末3において後述の利用予定画面が表示される。ここで、順番待ちの受付を開始するための画面の表示に際しては、その時点で順番待ちの最後尾に並んだ場合に最も早く入店できる条件における案内予定時間を、表示手段18が表示処理することが好ましい。
なお、これらの手段の全てを1台のコンピュータ装置が備えている必要はなく、複数のコンピュータ装置が協働することによって本実施形態の利用予定管理装置1として機能してもよい。また、受付端末2や管理端末3が上述の手段の一部又は全部を備える構成としてもよい。
図2は、データベースDBが記憶する席情報のうち、席マスタ情報の一例を示す図である。本実施形態では、データベースDBが、席No.、利用可能人数、下限人数(収容人数の下限値)、席条件、組み合わせて利用可能な席を示す組み合わせ可能席等を、席マスタ情報として記憶する。
更に、図示しないが、図2に示す席マスタ情報とは別に、本実施形態では席に関するトランザクション情報を席情報として更に記憶する。トランザクション情報としては、席No.等により席マスタ情報と紐づいた、席の利用中人数、利用中顧客の順番待ちID又は予約ID、利用開始時刻、案内時刻、空席予測時刻等の情報が記録される。このようなトランザクション情報は、何れかの情報に変更があるたびにデータベースDBに記録される。
トランザクション情報においては、順番待ちID又は予約IDによって、利用中の顧客が入力した、希望の席の種類や利用人数を含む希望条件、連絡先等の情報が特定される。トランザクション情報における利用中人数は、順番待ちID又は予約IDによって特定される順番待ち情報又は予約情報から特定されてもよい。これにより、最新のトランザクション情報を参照することで、各席の利用中人数や利用中の順番待ち又は予約等、席の状況を特定することができる。
図3は、データベースDBが記憶する順番待ち情報及び予約情報の一例を示す図である。本実施形態では、順番待ち情報として、順番待ちID、顧客の呼出に用いられる整理番号、人数、希望する席条件、ステータス、割当先又は仮割当先の席No.、仮割当フラグ、利用枠(仮利用枠)、案内時刻及び最初の注文(FO)の時刻の記録等が記憶される。利用枠の設定前の状態においては仮割当フラグが立ち(仮割当フラグに1が記録され)、仮割当手段14によって決定された仮利用枠が設定される。またこの他、順番待ちを行う顧客の電話番号等の連絡先や、事前に登録されるユーザ情報と紐づけるためのユーザID等が記憶される。順番待ち情報は、受付端末2を介して入力された情報に基づき、順番待ち受付手段11によって登録される。
また予約情報として、予約ID、顧客の呼出に用いられる整理番号、人数、希望する席条件、ステータス、対応付けられた席の席No.、仮割当フラグ、予約枠(仮予約枠)、案内時刻及び最初の注文(FO)の時刻の記録等の情報が記憶される。この他にも、順番待ち情報と同様に、ステータスや案内時刻及び最初の注文の時刻の記録、顧客の連絡先やユーザID等をデータベースDBが記憶してもよい。予約情報は、受付端末2又は管理端末3を介して入力された情報に基づき、予約受付手段12によって登録される。
順番待ち情報及び予約情報は、申込情報として扱われる。申込情報としては、この他にも様々な情報を記録してよい。例えば本実施形態では、順番待ち又は予約をした顧客が店舗に到着した場合に、顧客がその旨を入力するチェックインを行う。従って、図3においては図示しないが、本実施形態ではチェックインの有無やチェックイン時刻を順番待ち情報及び予約情報として、それぞれ記憶することができる。
図4は、仮割当手段14及び案内予定時間決定手段16による、受付済みの順番待ちの案内予定時間算出処理のフローチャートである。なお、ここでは順番待ち情報に関する仮利用枠の設定のみを行い、予約情報に関する仮利用枠の設定は、予約の受付以降の任意のタイミングで仮割当手段14によって自動的に(ユーザによる入力を必要とせずに)行われる。また予約情報について設定された仮利用枠は、その後割当手段13による利用枠の設定が行われるまでは更新されない。
本実施形態では、図4の処理を、空席発生、顧客案内、新規申込受付、等の任意のタイミングで実行する。また、図4に示す処理が所定の間隔で繰り返し実行されてもよい。これにより、設定された利用枠と顧客の実際の滞在時間とが異なったこと等により、後述の予約や順番待ちの受付時に算出した案内予定時間がずれた場合でも、状況に応じて適切な案内予定時間に更新することができる。なお、案内予定時間の算出は順番が先の組から順に行われ、処理開始時点では先頭の順番待ちが案内予定時間の算出対象となる。
まずステップS11では、案内予定時間決定手段16が、案内予定時間算出対象の順番待ち情報から、人数を取得する。そしてステップS12において、ステップS11で取得した人数と、各席の席情報における利用可能人数及び下限人数と、に基づいて順番待ちを収容可能な席を抽出する。
より具体的には、利用可能人数が順番待ちの人数以上であり、かつ、下限人数が順番待ちの人数以下の席を抽出する。ここで、時間帯や空席状況、予約及び順番待ちの状況等によって、下限人数の適用を決定してもよい。例えば、あまり混雑しない時間帯には下限値を適用せず、利用可能人数が順番待ちの人数以上であれば、順番待ちを席に収容可能であるとみなしてもよい。また、下限値を時間帯によって変動させてもよい。なおここで、順番待ちの人数を収容可能であることに加え、更に順番待ち情報における席の条件を満たす席のみを、順番待ちを収容可能な席として抽出するようにしてもよい。
ここで、対象の順番待ちについて予測される利用枠が、他の利用枠及び仮利用枠に重複しないことを更に条件とすることが好ましい。例えば空席予測時刻が最も早い席において、空席予測時刻から標準滞在時間が経過した時刻までの範囲に予約枠が重複する場合、当該席に順番待ち顧客を案内することはできない。従って、仮割当手段14は申込の仮割当において、予約枠との重複がないことを条件として、対象の席を抽出する。なお、空席予測時刻に標準滞在時間を足した時刻までの範囲が予約枠と重複する場合には、当該席の空席予測時刻を予約枠の終了時刻に更新するようにしてもよい。なおここでも片付けや準備にかかる時間を考慮して、予約枠の終了時刻に確保時間を足した時刻となるように空席予測時刻を更新してもよい。
次にステップS13で、仮割当手段14が、ステップS12において抽出された席の中から、空席予測時刻が最も早い席を特定して算出対象の順番待ちを当該席に仮割当する。そしてステップS14では、当該席の空席予測時刻に基づき、順番待ちの案内予定時間を算出する。例えば、空席予測時刻の1の位を切り捨てた時刻からの10分間とする方法等が想定される。また、席の準備の時間を考慮し、更に確保時間を足した時間帯を案内予定時間としてもよい。このように、空席予測時刻の前後を含む、幅を持った時間帯を案内予定時間として決定することが好ましい。決定された案内予定時間に基づいて、順番待ち情報の案内予定時間が更新される。
ステップS15では、仮割当手段14が、対象の順番待ち情報について、席を利用する時間帯を指定した仮利用枠を席に対応付けて登録する。仮利用枠は、空席予測時刻から標準滞在時間が経過するまでの時間帯として設定される。そしてこの仮利用枠に基づいて、空席予測時刻を更新する。例えば、ステップS13の時点で空席予測時刻が最も早い席に先頭の順番待ちを案内することを想定すると、2番目の順番待ちにはその席を案内することができない。従って、ここではステップS13で仮割当された席の更新前の空席予測時刻に、標準滞在時間を足した時刻、即ち仮利用枠の終端をもとに、当該席の空席予測時刻を更新する。具体的には、例えば、更新前の空席予測時刻に標準滞在時間を足した時刻を新たな空席予測時刻としてもよいし、更に席の片付けや準備に必要となる時間を考慮して、所定の確保時間を足した時刻を新たな空席予測時刻としてもよい。
このようにして順番待ちに対する仮利用枠の設定、案内予定時間の算出及び空席予測時刻の更新が完了すると、ステップS16で、案内予定時間決定手段16が後続の順番待ちの有無を確認する。後続の順番待ちがある場合には、ステップS17で算出対象を次の順番待ちに変更して、ステップS11〜ステップS15を繰り返す。そして後続の順番待ちがなくなると処理を終了する。
このように、席の空席予測時刻に基づいて、順番待ちの先頭から順に仮利用枠設定し、案内予定時間を決定することにより、施設内の状況をより詳細に把握できるようになるとともに、より正確な案内予定時間の提示が可能となる。なお、後述の新規予約又は順番待ちの受付時以外に、図4の処理を行うことは必須ではない。即ち、仮割当手段14及び案内予定時間決定手段16が、新規予約又は順番待ちの受付時にのみ、その時点の空席予測時刻に基づいて仮利用枠の設定及び案内予定時間の算出を行い、その後、設定された仮利用枠及び受付済の順番待ちの案内予定時間は更新されない構成としてもよい。
また、予約情報に関する仮利用枠も、上記の順番待ち情報に関する仮利用枠と同様に設定される。具体的には、まず利用可能人数が予約人数以上であり、かつ、下限人数が予約人数以下の席であって、予約情報における席の条件を満たす席を抽出し、その中で事前に席に対して設定される優先順位が最も高い席に、予約情報において指定された時間帯の予約枠を設定する。
ここでも、予約情報において指定された時間帯に、他の利用枠が重複しない席のみが抽出対象となる。また、下限人数についても順番待ちの場合と同様に、下限人数を時間帯によって変動させたり、下限人数を適用しないようにしたりしてもよい。
図5は、順番待ち受付手段11が新規順番待ちの入力を受け付ける際の、処理フローチャートである。前述の通り登録済みの順番待ちに対しては、任意のタイミングで図4の処理が繰り返し実行され、図5の処理開始時点では、最新のトランザクション情報において設定済みの仮利用枠を考慮した席ごとの空席予測時刻が記憶されている。
ここで図5の処理は、図6に示すような受付開始画面を介して順番待ちの受付を開始するための入力が受け付けられた場合に開始する。受付開始画面においては、表示手段18が案内予定時間を表示処理した結果として、「最短ご案内予定時間」が表示される。ここで、最短の案内予定時間の算出においては、登録済みの順番待ちを考慮した空席予測時刻が記憶されている状態で、新規の順番待ちを算出対象として、図4の処理におけるステップS12〜ステップS14のみを実行することにより、これから順番待ちをする場合の最短の案内予定時間を決定することができる。なお、ここでは順番待ちの人数が不明であるため、ステップS12の実行においては、人数の条件は考慮せず、設定済みの利用枠との重複がないことを条件として順番待ちを収容可能な席を抽出する。
なお、ここで上記のように算出される案内予定時間の代わりに、より単純に、順番待ちの組数に1組当たりの待ち時間を乗算して算出し、表示するようにしてもよい。また、案内予定時間と待ち時間との何れを表示するかは、店舗ごとに設定可能であってもよい。1組当たりの待ち時間は店舗ごとに任意に設定でき、例えば、1組当たりの待ち時間が5分に設定され、未案内の順番待ちが3組ある場合、新たに並ぶ組の待ち時間は5×3=15分となる。
新規順番待ちの受付においては、まずステップS21で順番待ち受付手段11が、順番待ちの人数と、禁煙又は喫煙、カウンターやテーブル等の席条件と、を含む顧客の希望条件を受け付ける。そしてステップS22で、入力された希望条件を用いて図4のステップS12と同様にして希望条件を満たす席が抽出され、ステップS23で空席予測時刻が最も早い席を特定する。図7(a)は、ステップS21において希望条件として人数の入力を受け付けるための画面の一例である。
ステップS24では、案内予定時間決定手段16が、図4のステップS14と同様にして、案内予定時間を算出する。そしてステップS25では表示手段18が人数を考慮した案内予定時間を表示処理し、受付端末2において図7(b)に示すような確認画面が表示される。順番待ちをしようとする顧客は、ここで人数を考慮した案内予定時間を確認し、順番待ちを続けるか否かを選択することができる。なおステップS25における確認画面の表示は必須ではなく、省略してもよい。
確認画面において「次へ」が選択されると、順番待ちの受付が続行され、ステップS27で順番待ち受付手段11がその他の順番待ち情報の入力を受け付ける。本実施形態では、顧客の連絡先の電話番号の入力が受け付けられる。
入力が完了すると、入力された情報を表示手段18が表示処理し、図8(a)のような受付内容確認画面が表示される。ここで「決定」が選択されると、ステップS28で順番待ち受付手段11がデータベースDBに順番待ち情報を格納し、処理を終了する。
ここで、顧客は図7(b)の確認画面において順番待ちの場合の案内予定時間を確認し、順番待ちの受付を中断して予約を行うこともできる。本実施形態では、表示された案内予定時間を顧客が選択することで予約受付手段12によって予約を行うための入力が受け付けられ、予約可能な時間帯の候補が表示される。
ここで表示される予約可能な時間帯としては、事前に設定された範囲によって決定されてもよいし、利用枠及び仮利用枠を考慮した各席の空席予測時刻に基づいて、利用枠及び仮利用枠と新たに受け付けられる予約枠とが重複しない範囲で決定されてもよい。この場合には、ここでも希望条件を満たす席に絞って予約可能な時間帯を特定することが好ましい。
時間帯が選択され、顧客の連絡先等の情報の入力が完了すると、入力された情報を表示手段18が表示処理し、図8(b)のような受付内容確認画面が表示される。ここで「決定」が選択されると、予約受付手段12がデータベースDBに予約情報を格納し、処理を終了する。
なお、以上の説明では顧客が個別の席を指定しない場合の処理を示したが、本実施形態では、設定の変更により、順番待ち受付手段11及び予約受付手段12が、顧客による席の指定を受け付ける。この場合には、順番待ち及び予約の両方において、席条件の入力は受け付けなくてもよい。即ち、本実施形態では、人数や、禁煙又は喫煙、カウンター又はテーブル等の希望条件を受け付ける代わりに、特定の席を指定できるように設定可能である。
顧客による席の指定を受け付ける場合、ステップS21において更に席の選択を受け付ける。そしてステップS22及びステップS23を省略して、ステップS24ではステップS21で選択された席における空席予測時刻に基づいて案内予定時間を算出する。
以上のように順番待ちが受け付けられると、顧客は自由に移動することができ、案内予定時間を目安に施設を訪れる。ここで、受付時に図5のステップS26で表示した案内予定時間が変更になった場合には、その旨を顧客に通知することが好ましい。
例えば本実施形態では、順番待ちの組が利用する予定の席(順番待ち情報において仮利用枠が設定された席)において、現在利用中の客が利用枠を過ぎても退席しない場合に、順番待ち情報により特定される顧客の連絡先に基づいて、案内が遅れる可能性がある旨を通知する。ここで本実施形態では、当該席の退席時刻が延びたことによる遅れの影響を受ける順番待ち、即ち、同様の通知を未送信の順番待ちのうち、先頭の順番待ちを対象として通知を行う。具体的には、例えば「お時間が近づいておりましたが混雑が続いているためご案内予定時間が遅れる可能性がございます」等のメッセージを、メールやSMS、その他SNS等のメッセージ機能を利用して送信すればよい。通知のタイミングは任意に決定されるが、例えば、利用中顧客の標準滞在時間の終了時刻や、当初の案内予定時間から、所定時間が経過したタイミング等が想定される。
また、図4の処理により入店予定が更新され、受付時に図5のステップS25で表示した案内予定時間から変更された場合にも、その旨を通知することが好ましい。例えば、受付時に表示した案内予定時間から所定時間、例えば10分以上変動がある場合に、更新後の案内予定時間を通知してもよい。また、その後さらに案内予定時間が更新され、所定時間以上の変動が生じた場合には、再度通知が行われてもよい。その他、頻繁に通知が送信されることを避けるために、順番待ちの先頭から所定数の組や、案内予定時間までの時間が所定以内の組にのみ、案内予定時間の変動を通知してもよい。
以上のように、本発明によれば、席の利用状況や店舗の混雑状況を考慮した順番待ちの受付を行うことができる。また順番待ちに加えて予約の受付、及びその利用枠に基づく空席予測時刻の算出を行い、それをもとに案内予定時間を算出することで、順番待ちと予約を併用して、適切な範囲で順番待ちの受付を実現できる。
次に、図9〜11を用いて、管理端末3における利用予定画面及び配席画面や順番待ちに対する席の割当について説明する。図9は、利用予定画面W1の一例を示す図である。利用予定画面W1は、横軸に時間帯を表示する時間帯表示部TTと、席を特定する縦軸の席表示部W12と、を含む席ごとの利用予定表を表示する。なお、図9においては時間帯表示部TTが30分単位で時間軸を表示しているが、設定により15分単位や10分単位等、任意に変更を受け付ける。
利用予定表には、現在時刻表示PTが時間軸における現在の時刻の位置に表示されている。また、席表示部W12においては、席番号の他、席の条件(禁煙/喫煙)と、利用可能人数と、現在利用中の人数と、が表示される。例えば図9の例では、テーブルAについては、条件を示す「禁煙」、席番号を示す「テーブルA」、分母に利用可能人数、分子に利用中の人数を示す「4/4」が、それぞれ表示されている。他の席についても同様である。なお、店舗のスタッフ等のユーザから席表示部W12における表示内容の指定を受け付け、表示内容が任意に設定可能であってもよい。
席表示部W12の上部には席合計W11が表示され、席合計W11は、席の合計数と、現在利用中の席の数と、全ての席における利用可能人数の合計数と、現在利用中の人数の合計数と、を表示する。席合計W11及び席表示部W12は、集計手段17により席情報及びトランザクション情報を集計した値に基づいて表示される。
利用予定表においては、席ごとに、順番待ちの利用枠と予約枠、また、順番待ちの仮利用枠と仮予約枠とが、それぞれ識別可能に表示される。図9では、濃い色で示された枠が順番待ちの利用枠、実線で白い色で示された枠が予約枠をそれぞれ表し、各枠の右端にある丸印で囲われた数字が順番待ち又は予約の人数を表す。また仮利用枠は破線の枠で示されている。各枠には、対象の予約情報又は順番待ち情報を示す整理番号、又は顧客名が表示される。この他、利用枠においては、順番待ち情報や予約情報に含まれる情報等、当該利用枠に関する任意の情報を更に表示してよい。また、利用枠において、表示する情報を店員等のユーザが選択可能であってもよい。また複数の席の組み合わせを利用する場合には、複数の席にまたがって予約枠が表示される。
また利用枠の後には、顧客の退席後の片付けや次の顧客を案内するための準備に係る時間として確保時間が表示されている。確保時間は事前に設定される固定値であり、顧客の人数やその時点でシフトに入っている店舗スタッフの人数ごとに設定される。ここで確保時間は、順番待ちの利用枠及び予約枠の前後それぞれに設定することができ、設定された確保時間が利用予定表に表示される。なお図9の例では、仮利用枠については確保時間が表示されていない。このように、仮利用枠について確保時間を表示するか否かを店舗ごとに設定可能に構成することが好ましい。
ここで本実施形態では、利用予定表における席の表示順を、空席予測時刻が早い順に並べ替えることができる。このように空席予測時刻が早い順に並べ替えることで、次にどの席が空くのかを容易に把握することができる。なお、ここでの並べ替えは、仮利用枠を考慮した空席予測時刻に基づいて行われてもよいし、利用枠のみに基づき算出された空席予測時刻に基づいて行われてもよい。本実施形態では、店舗の設定により何れかを任意に選択して表示させることができる。
なお本実施形態では既に退席した利用の履歴についても利用予定表に表示するが、この場合にはその利用枠が順番待ちに基づくものであるか予約に基づくものであるかに関わらず実際の利用時間を表示することが好ましい。
利用予定画面W1の左側には、順番待ちWLが表示される。順番待ちWLとして、各順番待ちのリストが表示され、それぞれ整理番号、顧客名、顧客人数及び席の条件が表示されている。この中から席を割り当てる順番待ちが選択されると、表示手段18が配席画面の表示要求を受け付け、配席画面が利用予定画面をW1に重ねて表示されて、ユーザの入力に応じて割当手段13が順番待ちに対する席の割り当てを行う。
また利用予定画面W1は、更にガイド表示切替部Gを備える。図9はガイド表示がオフの状態の表示例を示しており、ガイド表示切替部Gによってガイド表示がオンになった状態の利用予定画面W1の表示例を図10に示す。
ガイド表示がオンの状態では、現在時刻表示PTに加え、指定時刻表示W13及び特定時刻表示W14が表示される。指定時刻表示W13は、上部の丸印部分を選択して操作することにより時間軸に沿って左右に移動可能であり、指定時刻表示W13が移動されると特定時刻表示W14も同じだけ移動する。特定時刻表示W14は、指定時刻表示W13から標準滞在時間が経過した時刻に対応する位置に常に表示される。
指定時刻表示W13及び特定時刻表示W14の上部には、それぞれの時刻における利用枠及び仮利用枠に基づき集計手段17が算出した、当該時刻における使用中の席の数及び人数の合計がそれぞれ表示される。図10の例では、指定時刻として10時50分が指定されており、この時点では仮利用枠を含めて5席が利用中で、利用人数の合計は20人となる見込みであることがわかる。この例では標準滞在時間が90分であるため、特定時刻は12時20分であり、この時は仮利用枠を含めて2席が利用中、利用人数の合計は8人となる見込みであるとわかる。
このように、指定時刻表示W13及び特定時刻表示W14を表示し、その時点の利用席数及び利用人数の予測を表示することにより、店舗のスタッフ等のユーザが任意の時刻における店舗の状況を容易に把握することができるとともに、指定時刻に入店した顧客が退店すると見込まれる時刻(特定時刻)における店舗の状況も同時に把握することができる。
なお、図9及び図10では、利用予定表を縦横にスクロールして閲覧する表示形式を例示したが、更に別途スクロールせずに1日の全ての席の予定を表示可能であってもよい。また、当日の利用予定表だけでなく、図9及び図10上部の日付表示を介してユーザが日付を指定することにより、指定された日の利用予定表を表示することができる。ここで、当日以外の利用予定表を表示する場合には、例えば「本日ではありません。ご注意ください。」等のアラートメッセージを画面上に表示することが好ましい。
次に、配席画面について説明する。図11は、配席画面W2の一例を示す図である。配席画面W2は、上部に順番待ちの情報を表示し、時間指定部W21と、配席表示部W22と、人数指定部W23と、連絡表示部W24と、を備える。なお以下では順番待ちの配席について説明するが、本実施形態では、予約情報について店員が席を指定する操作を行う際にも同様の画面で入力が受け付けられる。即ち、割当手段13は、配席画面W2を介して予約情報と席との対応付けを行うとともに、席の利用開始時刻及び利用終了時刻を特定した予約枠を生成する。
時間指定部W21は、指定された席が空席の場合には現在時刻を利用開始時刻とし、利用開始時刻から標準滞在時間が経過した時点を利用終了時刻として、利用枠を選択した状態で表示される。また指定された席が空席でない場合には、当該席の空席予測時刻を利用開始時刻とし、利用開始時刻から標準滞在時間が経過した時点を利用終了時刻として、利用枠を選択した状態で表示される。なお空席がある場合には常に利用枠を現在時刻から標準滞在時間経過時点までの時間として表示してもよい。
店舗のスタッフが時間指定部W21を操作することで、利用枠の日付、利用開始時刻及び利用終了時刻をそれぞれ変更することができる。また人数指定部W23の操作によって席が変更された場合には、それに連動して時間指定部W21の選択状態も更新される。なお順番待ちの席の割り当てにおいては、利用枠の日付は変更できないようにしてもよい。
このとき、人数指定部W23において選択された(1以上の人数が入力された)席に既に対応付けられた予約枠又は利用枠と重複する範囲の時間帯は指定できないように制御される。具体的には、予約枠又は利用枠と重複する範囲の時間帯が選択された状態で「案内」を選択すると、エラーメッセージが表示される。この他、選択された席に対応付けられた利用枠と重複する範囲の時間帯は時間指定部W21において選択できないように制御されてもよい。
配席表示部W22は、左側の欄に、時間指定部W21及び人数指定部W23において指定された席、利用枠を表示する。ここで、配席画面W2が表示された時点では、割当手段13が第一候補を特定し、人数指定部W23においては第一候補の席が選択される。従って第一候補の席の空席状態又は空席予測時刻に応じて決定された利用枠が時間指定部W21において初期入力され、配席表示部W22はこれらの内容に従って表示される。配席画面W2において「案内」が選択されると、時間指定部W21及び人数指定部W23において指定された内容、即ち配席表示部W22に表示された内容を割当手段13が受け付けて、順番待ちを選択された席に対応付け、利用枠を設定する。
なおここでは未案内の順番待ちを新たに案内する場合を想定するが、案内済みの順番待ち又は予約について、利用枠、席を変更することも同様に可能である。その場合には、配席表示部W22の右側には変更前の予約枠又は利用枠と、割り当てられた席と、人数と、が表示される。
人数指定部W23は、候補の席及び、候補の席以外で空席予測時刻後の所定の範囲に予約枠が重複しない対象の順番待ちを収容可能な席を、それぞれ分けて表示する。図10では、テーブルA〜Hが禁煙席(順番待ちにおける条件を満たす席)で順番待ちの人数を収容可能な候補の席として表示されている。
図11の例において、これらの席はいずれも現時点で空席であり、現在時刻から標準滞在時間経過時までの間に予約枠が存在しない席である。このように本実施形態では、割当手段13は、空席が存在しない場合にのみ、空席以外を候補とする。一方、空席が存在しない場合には、割当手段13は、各席の空席予測時刻から標準滞在時間経過時までの間に予約枠が存在しない席を候補として特定する。
また人数指定部W23には、候補の席であるテーブルA〜Hとは別の領域に、順番待ちにおける条件を満たさない喫煙席であるものの順番待ちの人数を収容可能な席として、テーブルI〜L等が表示されている。テーブルI〜Lは、候補とならなかった席のうち、現在時刻又は空席予測時刻から標準滞在時間経過時までの間に予約枠が存在しない席として、割当手段13によって特定された席である。
なお、空席が存在する場合にも、現時点で空席ではなく、空席予測時刻から標準滞在時間経過時までの間に予約枠が存在しない席を割当手段13が特定して、空席の候補とは区別して人数指定部W23に表示されてもよい。この時、各席の空席予測時刻を併せて表示することが好ましい。
ユーザは、人数指定部W23に表示された席について、それぞれ対象の順番待ちを案内する人数を選択することができる。図11では、4人の順番待ちの全員をテーブルAに案内することが指定されている。この時、合計人数が順番待ちの人数となるように、各席の人数の指定が受け付けられる。具体的には、各席の人数の合計が順番待ちの人数と異なる場合には、配席画面W2上に警告が表示され、またその状態で「案内」が選択されるとエラーメッセージが表示される。
一方、例えばテーブルAについて2人、テーブルBについて2人をそれぞれ指定して「案内」が選択されると、対象の順番待ちはテーブルA及びテーブルBに対応付けられ、顧客は2人ずつに分けて案内される。
連絡表示部W24は、対象の順番待ち又は予約に関する注意事項等を表し、店舗のスタッフの間での情報共有に利用される。例えば、ベビーカーや車いすの顧客に対しては、案内できる席が限られる場合がある。このような場合を想定して、連絡表示部W24において対象の注意事項が選択されると、順番待ち又は予約顧客に関する注意事項が、順番待ち情報又は予約情報において登録される。そして選択された注意事項については識別可能に表示される。図11の例では、遅刻及びベビーカーの項目が登録されており、連絡表示部W24においてハイライトされている。
以上のようにして席の割当に関する情報が入力されると、図9及び図10に示した利用予定画面W1に反映され、割り当てられた順番待ち又は予約が実線の枠で利用予定表において表示される。
これにより、直感的に操作可能な配席画面W2を介して、柔軟な席の割当ができる。特に本実施形態では、予約枠を考慮して、予約と重複しない範囲で候補の席を特定して配席画面W2において表示するため、ユーザはより簡単に、適切な席に順番待ちを割り当てることができる。