JP2017178482A - 群管理制御装置及び群管理制御システム - Google Patents

群管理制御装置及び群管理制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】利用者は、利用者自身が希望するカテゴリーの号機を選んでエレベーターに乗車することができなかった。
【解決手段】群管理制御装置20が備える行先階入力受付部21は、利用者によって行先階が登録される行先階登録装置10から入力された行先階を受け付ける。号機選出部25は、行先階入力受付部21によって受け付けられた行先階で利用可能な号機を選出する。号機情報出力部26は、行先階登録装置10に号機選出部25によって選出された号機の号機情報を出力する。号機入力受付部27は、行先階登録装置10によって選択された号機の入力を受け付ける。号機割当て部28は、号機入力受付部27が受け付けた号機を割当てる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のエレベーターの運行を号機毎に群管理する群管理制御装置及び群管理制御システムに関する。
従来のエレベーター用行先階登録装置は、利用者が行先階を登録すると、群管理制御システムが運転効率の良い最適な号機を割当て、利用者に乗車を促していた。
例えば、特許文献1に記載のエレベーターシステムにおいては、IDカード、利用者が携帯している情報送信機等により、個人を認証し、情報を読み取って行先階の自動登録を行い最適な号機を割当てる技術が開示されている。
特開2014−84219号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたエレベーターシステムによって割当てられる号機は必ずしも利用者が乗りたいエレベーターであるとは限らなかった。例えば、時間に余裕のある利用者や大きな荷物を抱えた利用者は、待ち時間が長くても混雑度が低くゆったりと乗ることが可能な号機を選びたいという要望があった。このように利用者個人の状況によって、利用者が乗りたいエレベーターは変わりうる。さらに、運転効率を重視して割当てられた号機に乗車するようエレベーター側に指示されることから、利用者は、当該号機に乗らなければいけないという義務感を感じることがあった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、エレベーターの利用者の利便性を高めることを目的とする。
本発明に係る群管理制御システムは、エレベーターの動作を制御する号機制御装置と、利用者によって行先階が登録される行先階登録装置と、号機制御装置を通じて複数のエレベーターの運行を号機毎に群管理する群管理制御装置と、を備える。
群管理制御装置は、行先階入力受付部、号機選出部、号機情報出力部、号機入力受付部、号機割当て部を備える。
行先階入力受付部は、行先階登録装置から入力された行先階を受け付ける。号機選出部は、行先階入力受付部によって受け付けられた行先階で利用可能な号機を選出する。号機情報出力部は、行先階登録装置に号機選出部によって選出された号機の号機情報を出力する。号機入力受付部は、行先階登録装置によって選択された号機の入力を受け付ける。号機割当て部は、号機入力受付部が受け付けた号機を利用者に割当てる。
本発明によれば、行先階登録装置に表示される号機情報により、利用者が乗りたい号機を利用者自身で選択することが可能となり、利便性が向上する。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態例に係る群管理制御システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る計算機のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る行先階登録装置の表示例を示すユーザー・インタフェース図である。 本発明の第1の実施の形態例に係る群管理制御装置の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態例に係る群管理制御システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態例に係る行先階登録装置の表示例を示すユーザー・インタフェース図である。 本発明の第2の実施の形態例に係る群管理制御装置の処理例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態例に係る群管理制御システムの内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る行先階登録装置の表示例を示すユーザー・インタフェース図である。 本発明の第3の実施の形態例に係る群管理制御装置の処理例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の部又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態例]
始めに、本発明の第1の実施の形態例に係るエレベーター行先階登録装置について説明する。
図1は、群管理制御システム1の内部構成例を示すブロック図である。
群管理制御システム1は、行先階登録装置10、群管理制御装置20、号機制御装置30を備える。
行先階登録装置10は、エレベーターの利用者が行先階を登録するために用いられる。行先階登録装置10は、例えば、エレベーターホールに設置される。
群管理制御装置20は、エレベーターの運行効率を上げるために、号機制御装置30を通じて複数のエレベーターの運行を号機毎に群管理する。
号機制御装置30は、A号機からN号機(Nは、号機の数を表す)までの号機毎に乗りかご31(エレベーター)の昇降動作等を制御する。
行先階登録装置10は、入出力制御システム11、行先階登録部12、号機選択部13、号機情報表示部14を備える。
入出力制御システム11は、行先階登録、号機情報表示、号機選択の入出力を制御する。
行先階登録部12は、利用者によって入力された行先階を登録する。
号機選択部13は、号機情報表示部14に表示された号機から利用者が乗車を希望する号機が選択されたことにより、号機を登録する。
号機情報表示部14は、利用者が乗車可能な号機情報の表示を行う。号機情報には、エレベーターを利用可能となるまでの待ち時間、乗りかご内の混雑度、及び行先階に到着するまでの到着予想時間に基づく到着予想のカテゴリーと、カテゴリーの評価結果とが含まれる。
群管理制御装置20は、行先階入力受付部21、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、到着予想演算部24、号機選出部25、号機情報出力部26、号機入力受付部27、号機割当て部28を備える。
行先階入力受付部21は、行先階登録装置10によって登録された行先階の入力を受け付ける。行先階の登録は、行先階登録装置10の行先階登録部12によって行われる。
待ち時間演算部22は、行先階登録装置10が設置されたフロアに乗りかご31が到着するまでの各号機の待ち時間を算出する。各号機の待ち時間は、行先階登録装置10の号機情報表示部14に「短」、「中」、「長」と表示される。
混雑度判定部23は、各号機の混雑度を判定する。例えば、乗りかご31に設けられた秤装置がかご内の重さを計量し、かご内カメラが撮像した映像により画像解析が行われる。そして、混雑度判定部23は、かご内の重さ及び画像解析による人物の占有面積によって、乗りかご31内の混雑度を判定することが可能である。各号機の混雑度は、号機情報表示部14に「高」、「中」、「低」と表示される。
到着予想演算部24は、入力された行先階から目的階までの到着予想時間を算出する。なお、算出された到着予想時間は、号機情報表示部14には表示されず、「早」、「中」、「遅」と表示される。
号機選出部25は、号機情報に基づいて、利用者が利用可能な号機を選出する。この号機選出部25は、行先階入力受付部21によって受け付けられた行先階で利用可能な号機を、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、到着予想演算部24から入力するカテゴリー及び評価結果に従って選出する。
号機情報出力部26は、号機選出部25によって選出された号機の号機情報を行先階登録装置10に出力する。
号機入力受付部27は、行先階登録装置10によって選択された号機の入力を受け付ける。号機の選択は、号機選択部13によって行われる。
号機割当て部28は、号機入力受付部27が受け付けた号機を割当てる。
号機制御装置30は、A号機〜N号機までの号機毎に、乗りかご31の昇降、かごドア及びホールドアの開閉等を含むエレベーター装置の動作を制御する。
次に、群管理制御システム1の各装置を構成する計算機Cのハードウェア構成を説明する。
図2は、計算機Cのハードウェア構成例を示すブロック図である。
計算機Cは、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機Cは、バスC4にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、RAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、計算機Cは、表示部C5、操作部C6、不揮発性ストレージC7、ネットワークインタフェースC8とを備える。
CPU C1は、本実施の形態例に係る各部を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する。RAM C3には、CPU C1による演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。行先階登録装置10、群管理制御装置20、号機制御装置30内の各処理ブロックの機能は、CPU C1がROM C2から読出したプログラムコードを読出して実行することにより実現される。
表示部C5は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機Cで行われる処理の結果等をユーザに表示する。操作部C6には、例えば、キーボード、マウス等が用いられ、ユーザが所定の操作入力、指示を行うことが可能である。行先階登録装置10では、表示部C5と操作部C6を重ねたタッチパネルディスプレイとして構成されている。号機制御装置30は、乗りかご31の到着を知らせるために表示部C5を備えている。なお、群管理制御装置20は、表示部C5、操作部C6を備えなくてもよい。
不揮発性ストレージC7としては、例えば、HDD(Hard disk drive)、SSD(Solid State Drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ等が用いられる。この不揮発性ストレージC7には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機Cを機能させるためのプログラムが記録されている。
ネットワークインタフェースC8には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられ、端子が接続されたLAN(Local Area Network)、専用線等を介して各種のデータを送受信することが可能である。ネットワークインタフェースC8は、行先階登録装置10と群管理制御装置20の間、群管理制御装置20と号機制御装置30の間に設けられている。
次に、行先階登録装置10に表示される画面の表示例について説明する。
図3は、行先階登録装置10の表示例を示すユーザー・インタフェース図である。
図3Aに示すように、行先階登録装置10には、利用者が行先階を登録するための行先階登録部12が表示される。行先階登録部12には、例えば、0〜9までの数字キーと記号キーが含まれている。利用者が「9」を選択すると、行先階登録部12の上部に「9」と表示される。
その後、図3Bに示すように、行先階登録装置10には、号機選択部13と号機情報表示部14が表示される。号機選択部13には、利用者に割当て可能な「A」〜「C」の3台のエレベーター装置の号機番号が表示される。なお、4つ以上の号機番号が号機選択部13に表示されてもよいが、利用者が選択容易とするために、表示される号機番号は3つまでとしている。
号機情報表示部14には、「A」〜「C」の号機番号で特定されるエレベーター装置毎に、待ち時間、混雑度、到着予想のカテゴリーが表示される。各カテゴリーには、評価結果が含まれる。待ち時間の評価結果は、「短」、「中」、「長」のいずれかであり、混雑度の評価結果は、「高」、「中」、「低」のいずれかであり、到着予想の評価結果は、「早」、「中」、「遅」のいずれかである。このように号機情報表示部14には、待ち時間、混雑度、到着予想のカテゴリーと共に、各カテゴリーを3段階で評価した評価結果が表示される。このため、利用者は、自身が優先したいカテゴリーと、カテゴリーの評価結果に従って、乗車したい号機を選択することが可能である。このように到着予想が表示されるため、例えば、利用者は、待ち時間が少し長くても、到着予想が最も早い号機「A」を選ぶことが可能となる。
また、利用者が選択可能な号機は、サービス可能な号機が2台であれば、そのどちらかを選択できるように表示し、選択できる号機が4台以上の場合は、サービス可能な号機中3台を選出し、行先階登録装置10に表示する。他の号機は別のサービスに割当てても構わない。ただし、選べる号機が増えるにつれて、利用者が号機を選択する判断を迷うため、号機の台数を3台程度として号機情報表示部14に表示するのが妥当である。
図4は、群管理制御装置20の処理例を示すフローチャートである。
始めに、行先階入力受付部21は、図3Aに示したように利用者が行先階登録部12を操作して、行先階を登録したか判定する(S1)。行先階が登録されていなければ(S1のNO)、ステップS1に戻って行先階の登録を待つ。
行先階が登録されていれば(S1のYES)、号機選出部25が利用者に割当て可能な号機を選出する(S2)。このとき、号機選出部25は、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、到着予想演算部24から、それぞれ割当て可能号機の号機情報(待ち時間、混雑度、到着予想等)を取得する(S3)。
次に、号機情報出力部26は、号機選出部25によって選出された割当て可能号機と、号機選出部25が取得した号機情報を行先階登録装置10に出力する。これにより、図3Bに示したように号機情報表示部14は、行先階登録装置10に割当て可能号機及び号機情報を表示する(S4)。そして、利用者は、号機選択部13を操作して、乗車を希望する号機を登録することができる。
次に、号機入力受付部27は、利用者が乗車を希望する号機が登録されたか否かを判定する(S5)。号機が登録されていなければ(S5のNO)、号機入力受付部27は、ステップS5に戻り、号機が登録されるまで待機する。号機が登録されていれば(S5のYES)、号機割当て部28は、登録された号機を利用者に割当てて(S6)、本処理を終了する。その後、利用者は割当てられた号機に乗車することができる。行先階登録装置10には、利用者が選択した号機番号を表示してもよい。
なお、利用者に号機が割当てられたことにより、この号機の混雑度、到着予想時間が変わると考えられる。このため、混雑度判定部23、到着予想演算部24は、利用者に割当てられた号機について、混雑度、到着予想時間を判定し直し、次の利用者が行先階登録装置10を使う際には、号機選出部25は、待ち時間の他、新たに判定された混雑度、到着予想時間により号機を選出する。
以上説明した第1の実施の形態例に係る群管理制御システム1では、利用者が行先階を登録した後、この行先階に割当て可能な号機が行先階登録装置10に複数表示される。そして、割当て可能な号機には、待ち時間、混雑度、到着予想のカテゴリーと、各カテゴリーを3段階で評価した評価結果が表示される。このため、利用者は、自身の希望に合わせて号機を選択し、割当て登録を受けることができる。このように群管理制御システム1は、利用者に対して安心、快適、利便性の高いエレベーターサービスを提供することが可能となる。
[第2の実施の形態例]
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る群管理制御システムについて説明する。
図5は、群管理制御システム1Aの内部構成例を示すブロック図である。群管理制御システム1Aは、利用者が行先階を登録する前に号機情報を表示することで、利用者が乗車を希望する号機を選択可能とする。
群管理制御システム1Aは、行先階登録装置10、群管理制御装置20A、号機制御装置30を備える。
群管理制御装置20Aは、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、サービス階判定部29を備える。また、群管理制御装置20Aは、号機選出部25、号機情報出力部26、号機入力受付部27、行先階入力受付部21、号機割当て部28を備える。
行先階入力受付部21は、上述した第1の実施の形態例とは異なり、号機入力受付部27と、号機割当て部28との間に配置されている。このため、号機選出部25が号機情報に基づいて、割当て可能な号機を選出した後、行先階入力受付部21が号機入力受付部27によって受け付けられた号機の行先階を受け付ける。
第2の実施の形態例において、号機情報には、エレベーターを利用可能となるまでの待ち時間、乗りかご内の混雑度、及び利用可能なサービス階のカテゴリーと、各カテゴリーの評価結果とが含まれる。このため、サービス階判定部29は、群管理制御装置20が利用者に提供可能なサービス階、すなわち利用者が降車可能なサービス階まで利用者が乗車可能な号機を判定する。
次に、行先階登録装置10に表示される画面の表示例について説明する。
図6は、行先階登録装置10の表示例を示すユーザー・インタフェース図である。
図6Aに示すように、行先階登録装置10には、号機選択部13と号機情報表示部14が表示される。号機選択部13には、利用者が乗車可能な号機番号として、「A」〜「C」で特定される3台のエレベーター装置の号機番号が表示される。号機情報表示部14には、「A」〜「C」の号機番号毎に号機情報として、待ち時間、混雑度、サービス階のカテゴリーと、カテゴリーの評価結果が表示される。
このように利用者が号機を選択可能なカテゴリーとして行先階登録装置10にサービス階が表示されるため、利用者は行先階と各号機情報とを比較し、利用者にとって最適な号機を選択しやすくなる。例えば、利用者が8階に行く場合、図6Aに示す号機情報であれば、サービス階情報よりB、C号機の2台に絞られる。そして、利用者は、少し混雑しても待ち時間が短い方が良い場合はB号機を選択し、待ち時間が長くても混雑度が低い方が良い場合や、途中階で止まる号機に乗りたくない場合はC号機を選択することが可能となる。
その後、図6Bに示すように、行先階登録装置10には、利用者がC号機を選択した場合に、利用者が行先階を登録するための行先階登録部12が表示される。このとき、行先階登録部12には、C号機がサービス可能な階(8〜15階)を表示してもよい。そして、利用者は、号機選択部13を操作してC号機がサービス可能な階(8〜15階)を登録することができる。
図7は、群管理制御装置20Aの処理例を示すフローチャートである。
始めに、号機選出部25は、利用者にサービス可能な号機(以下、「サービス可能号機」と呼ぶ)を選出する(S11)。このとき、号機選出部25は、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、サービス階判定部29から、それぞれサービス可能号機の号機情報(待ち時間、混雑度、サービス階等)を取得する(S12)。
次に、号機情報出力部26は、サービス可能号機の号機情報を行先階登録装置10に出力する。これにより、図6Aに示したように号機情報表示部14は、行先階登録装置10にサービス可能号機の号機情報を表示する(S13)。そして、利用者は、号機選択部13を操作して、乗車を希望する号機を登録することができる。
次に、号機入力受付部27は、利用者が乗車を希望する号機が登録されたか否かを判定する(S14)。号機が登録されていなければ(S14のNO)、号機入力受付部27は、ステップS14に戻り、号機が登録されるまで待機する。
号機が登録されていれば(S14のYES)、行先階入力受付部21は、サービス可能階が登録されたか否かを判定する(S15)。サービス可能階が登録されていない(S15のNO)、すなわち号機情報表示部14で表示されていない行先階が登録された場合には、エレベーターの運行効率が大きく低下すると考えられる。このため、行先階入力受付部21は、行先階登録装置10にエラーを出力する。そして、入出力制御システム11は、行先階登録装置10にエラーメッセージを表示し(S16)、再びステップS15に戻る。エラーメッセージとしては、例えば、「その階へは止まりません」といったものがある。
サービス可能階が登録されていれば(S15のYES)、号機割当て部28は、登録された号機を利用者に割当てて(S17)、本処理を終了する。
以上説明した第2の実施の形態例に係る群管理制御システム1Aでは、サービス可能な号機情報が表示される。この号機情報には、待ち時間、混雑度に加えて、号機毎にサービス可能なサービス可能階が含まれる。このため、利用者は、自身が利用したいサービス可能階にサービスを提供可能な号機を選択した後、この号機のサービス可能階を登録することができる。このように群管理制御システム1Aでは、利用者がサービス可能階にて利用可能な号機を自由に選択することが可能であるため、自由度の高いエレベーターサービスを提供することが可能となる。
[第3の実施の形態例]
次に、本発明の第3の実施の形態例に係る群管理制御システムについて説明する。
図8は、群管理制御システム1Bの内部構成例を示すブロック図である。群管理制御システム1Bは、利用者が行先階を登録した後、カテゴリーを選択した後、さらにカテゴリーの評価結果を選択することで、選択されたカテゴリー及び評価結果に合わせた最適な号機を利用者に割当てることを可能とする。
群管理制御システム1Bは、行先階登録装置10A、群管理制御装置20B、号機制御装置30を備える。
行先階登録装置10Aは、行先階登録部12、号機選択部13、カテゴリー選択部15を備える。
カテゴリー選択部15は、利用者が登録した行先階に対して、優先すべきカテゴリーと、カテゴリーの評価結果を選択するために用いられる。
群管理制御装置20Bは、第1の実施の形態例に係る行先階登録装置10が備える各部の他に、カテゴリー出力部31、カテゴリー入力受付部32を備える。
カテゴリー出力部31は、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、到着予想演算部24からそれぞれ号機毎に入力されたカテゴリー(待ち時間、混雑度、到着予想)を行先階登録装置10Aに出力する。また、カテゴリー出力部31は、カテゴリーが選択された後、選択されたカテゴリーの評価結果(例えば、待ち時間であれば、「長」、「中」、「短」)を行先階登録装置10に出力する。
カテゴリー入力受付部32は、利用者により行先階登録装置10Aによって選択されたカテゴリー及び評価結果の入力を受け付ける。
そして、号機選出部25は、カテゴリー入力受付部32が受け付けたカテゴリー及びカテゴリーの評価結果に基づいて号機を選出する。
次に、行先階登録装置10Aに表示される画面の表示例について説明する。
図9は、行先階登録装置10Aの表示例を示すユーザー・インタフェース図である。
図9Aに示すように、行先階登録装置10には、利用者が行先階を登録するための行先階登録部12が表示される。ここでは、利用者が「9」を選択して登録したとする。
次に、図9Bに示すように、行先階登録装置10には、利用者がカテゴリーを選択するためのカテゴリー選択部15が表示される。このカテゴリーには、待ち時間、混雑度、到着予想の3種類がある。例えば、利用者が「待ち時間」を選択すると、図9Cに示すように待ち時間の号機情報として「長」、「中」、「短」が表示される。そして、利用者が「長」を選択したとする。
その後、図9Dに示すように、行先階登録装置10の号機選択部13には、利用者に割当て可能な「C」、「D」の2台のエレベーター装置の号機番号が表示される。そして、利用者は、C号機又はD号機のいずれかを選択することができる。
図10は、群管理制御装置20Bの処理例を示すフローチャートである。
始めに、行先階入力受付部21は、図9Aに示したように利用者が行先階登録部12を操作して、行先階を登録したか判定する(S21)。行先階が登録されていなければ(S21のNO)、ステップS21に戻って行先階の登録を待つ。
行先階が登録されていれば(S21のYES)、カテゴリー出力部31は、待ち時間演算部22、混雑度判定部23、到着予想演算部24から、それぞれ割当て可能号機のカテゴリー(待ち時間、混雑度、到着予想等)を取得する(S22)。
次に、カテゴリー出力部31は、カテゴリーを行先階登録装置10に出力する。これにより図9Bに示したようにカテゴリー選択部15は、行先階登録装置10にカテゴリーを表示する(S23)。次に、カテゴリー入力受付部32は、利用者がカテゴリー選択部15を操作してカテゴリーを選択したか否かを判定する(S24)。カテゴリーが選択されていなければ(S24のNO)、カテゴリー入力受付部32は、ステップS24に戻ってカテゴリーの選択を待つ。
一方、カテゴリーが選択されていれば(S24のYES)、カテゴリー出力部31は、選択されたカテゴリーの評価結果を行先階登録装置10に出力する。これにより図9Cに示したようにカテゴリー選択部15は、行先階登録装置10にカテゴリーを表示する(S25)。次に、カテゴリー入力受付部32は、利用者がカテゴリー選択部15を操作してカテゴリーの評価結果を選択したか否かを判定する(S26)。カテゴリーの評価結果が選択されていなければ(S26のNO)、カテゴリー入力受付部32は、ステップS26に戻ってカテゴリーの評価結果の選択を待つ。
一方、カテゴリーの評価結果が選択されていれば(S26のYES)、号機選出部25は、利用者に割当て可能な号機を選出する(S27)。次に、号機情報出力部26は、割当て可能号機を行先階登録装置10に出力する。これにより、図9Dに示したように号機選択部13は、行先階登録装置10に割当て可能号機を表示する(S28)。
次に、号機入力受付部27は、利用者が乗車を希望する号機が登録されたか否かを判定する(S29)。号機が登録されていなければ(S29のNO)、号機入力受付部27は、ステップS29に戻り、号機が登録されるまで待機する。号機が登録されていれば(S29のYES)、号機割当て部28は、登録された号機を利用者に割当てて(S30)、本処理を終了する。
以上説明した第3の実施の形態例に係る群管理制御システム1Bでは、利用者が行先階を登録すると、カテゴリーが表示される。利用者がカテゴリーを選択すると、選択されたカテゴリーに対応する号機情報が表示される。そして、利用者が号機情報を選択すると、号機が選出して表示され、この号機が利用者に割当てられる。このため、利用者は、優先すべきカテゴリー、号機情報に応じた適切な号機に乗車することができる。
[変形例]
なお、上述した各実施の形態例に係る群管理制御システム1、1A、1Bにおいて、例えば、エレベーターが設置される建造物がオフィス、マンション等である場合、利用者はいつも同じ階を行先階として登録することが多い。この場合、優先すべきカテゴリー、号機情報も同じであることが多い。このため、行先階登録装置10は、利用者が保持するICカード、携帯端末等から利用者情報を読出す構成とし、この利用者情報に基づいて行先階の登録、カテゴリーの選択、号機情報の選択のいずれかを自動的に行えるようにしてもよい。
また、第3の実施の形態例に係る群管理制御システム1Bでは、利用者に号機が割当てられるまでに、行先階登録装置10が複数の画面遷移を要する。このため、混雑する時間帯(出勤、退勤時間等)では、図9に示す画面遷移は行わず、群管理制御システム1における図3に示す画面遷移に切替える制御を行ってもよい。これにより行先階登録装置10の前で利用者が渋滞する事態を避けることができる。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…群管理制御システム、10…行先階登録装置、11…入出力制御システム、12…行先階登録部、13…号機選択部、14…号機情報表示部、20…群管理制御装置、21…行先階入力受付部、22…待ち時間演算部、23…混雑度判定部、24…到着予想演算部、25…号機選出部、26…号機情報出力部、27…号機入力受付部、28…号機割当て部

Claims (7)

  1. 号機制御装置を通じて複数のエレベーターの運行を号機毎に群管理する群管理制御装置であって、
    利用者によって行先階が登録される行先階登録装置から入力された前記行先階を受け付ける行先階入力受付部と、
    前記行先階入力受付部によって受け付けられた前記行先階で利用可能な号機を選出する号機選出部と、
    前記行先階登録装置に前記号機選出部によって選出された前記号機の号機情報を出力する号機情報出力部と、
    前記行先階登録装置によって選択された前記号機の入力を受け付ける号機入力受付部と、
    前記号機入力受付部が受け付けた前記号機を前記利用者に割当てる号機割当て部と、を備える
    群管理制御装置。
  2. 前記号機情報には、前記エレベーターを利用可能となるまでの待ち時間、乗りかご内の混雑度、及び前記行先階に到着するまでの到着予想時間に基づく到着予想のカテゴリーと、前記カテゴリーの評価結果とが含まれる
    請求項1に記載の群管理制御装置。
  3. 前記号機選出部は、前記行先階入力受付部によって受け付けられた前記行先階で利用可能な号機を、前記カテゴリー及び前記評価結果に従って選出する
    請求項2に記載の群管理制御装置。
  4. さらに、前記行先階登録装置に前記カテゴリー及び前記評価結果を出力するカテゴリー出力部と、
    前記行先階登録装置によって選択された前記カテゴリー及び前記評価結果の入力を受け付けるカテゴリー入力受付部と、を備え、
    前記号機選出部は、前記カテゴリー入力受付部が受け付けた前記カテゴリー及び前記カテゴリーの評価結果に基づいて前記号機を選出する
    請求項3に記載の群管理制御装置。
  5. 前記号機情報には、前記エレベーターを利用可能となるまでの待ち時間、乗りかご内の混雑度、及び利用可能なサービス階のカテゴリーと、前記カテゴリーの評価結果とが含まれる
    請求項1に記載の群管理制御装置。
  6. 前記号機選出部は、前記号機情報に基づいて、割当て可能な前記号機を選出し、
    前記行先階入力受付部は、前記号機入力受付部によって受け付けられた前記号機の行先階を受け付ける
    請求項5に記載の群管理制御装置。
  7. エレベーターの動作を制御する号機制御装置と、
    利用者によって行先階が登録される行先階登録装置と、
    前記号機制御装置を通じて複数の前記エレベーターの運行を号機毎に群管理する群管理制御装置と、を備え、
    前記群管理制御装置は、
    前記行先階登録装置から入力された前記行先階を受け付ける行先階入力受付部と、
    前記行先階入力受付部によって受け付けられた前記行先階で利用可能な号機を選出する号機選出部と、
    前記行先階登録装置に前記号機選出部によって選出された前記号機の号機情報を出力する号機情報出力部と、
    前記行先階登録装置によって選択された前記号機の入力を受け付ける号機入力受付部と、
    前記号機入力受付部が受け付けた前記号機を前記利用者に割当てる号機割当て部と、を有する
    群管理制御システム。
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