JP6959857B2 - 研磨液組成物 - Google Patents
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Description
本開示では、特定の表面電位を有する無機粒子Bがシリカ粒子Aの表面に吸着し、効率的にシリカ粒子Aの凝集を抑制できると考えられる。そのため、研磨時においてシリカ粒子Aの基板への切削作用が均一になり、研磨速度を向上させると共に短波長うねりを低減できると考えられる。さらに、無機粒子B自身も高硬度であり研磨作用を有するため、研磨速度向上の一因になると考えられる。ただし、シリカ粒子Aに対する無機粒子Bの含有量が多くなると、無機粒子Bが凝集して粗大粒子になりやすく、基板表面の傷が増加すると考えられる。
但し、本開示はこれらのメカニズムに限定して解釈されなくてもよい。
本開示の研磨液組成物は、短波長うねり低減の観点から、砥粒として、シリカ粒子A(以下、「成分A」ともいう)を含有する。成分Aの使用形態としては、スラリー状であることが好ましい。成分Aは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、通常、シリカ粒子の表面電位は負である。表面電位は、例えば、「ゼータサイザーNano ZS」(シスメックス社製)を用いて測定できる。
本開示の研磨液組成物に含まれる無機粒子B(以下、「成分B」ともいう)は、研磨速度向上及び短波長うねり低減の観点から、成分BのpH1.4水溶液における表面電位が正である無機粒子である。成分Bは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本開示の研磨液組成物は、媒体として水を含有する。水としては、蒸留水、イオン交換水、純水及び超純水等が挙げられる。本開示の研磨液組成物中の水の含有量は、研磨液組成物の取扱いが容易になる観点から、61質量%以上が好ましく、70質量%以上がより好ましく、80質量%以上が更に好ましく、85質量%以上が更により好ましく、そして、同様の観点から、99質量%以下が好ましく、98質量%以下がより好ましく、97質量%以下が更に好ましい。本開示の研磨液組成物中の水の含有量は、成分A及び成分B、並びに、必要に応じて配合される後述する任意成分の残余とすることができる。
本開示の研磨液組成物は、研磨速度の確保及び短波長うねり低減の観点から、酸及びその塩から選ばれる少なくとも1種(以下、「成分C」ともいう)を含有してもよい。成分Cとしては、例えば、硝酸、硫酸、亜硫酸、過硫酸、塩酸、過塩素酸、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、アミド硫酸等の無機酸;有機リン酸、有機ホスホン酸等の有機酸;等が挙げられる。中でも、研磨速度の向上及び短波長うねり低減の観点から、成分Cとしては、リン酸、硫酸及び1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸から選ばれる少なくとも1種が好ましく、硫酸及びリン酸から選ばれる少なくとも1種がより好ましく、リン酸が更に好ましい。これらの酸の塩としては、例えば、上記の酸と、金属、アンモニア及びアルキルアミンから選ばれる少なくとも1種との塩が挙げられる。上記金属の具体例としては、周期表の1〜11族に属する金属が挙げられる。これらの中でも、研磨速度の向上及び短波長うねり低減の観点から、上記の酸と、1族に属する金属又はアンモニアとの塩が好ましい。成分Cは、単独で又は2種以上を混合して使用してもよい。
本開示の研磨液組成物は、研磨速度の確保及び短波長うねり低減の観点から、酸化剤(以下、「成分D」ともいう)を含有してもよい。成分Dとしては、同様の観点から、例えば、過酸化物、過マンガン酸又はその塩、クロム酸又はその塩、ペルオキソ酸又はその塩、酸素酸又はその塩、硝酸類、硫酸類等が挙げられる。これらの中でも、成分Dとしては、過酸化水素、硝酸鉄(III)、過酢酸、ペルオキソ二硫酸アンモニウム、硫酸鉄(III)及び硫酸アンモニウム鉄(III)から選ばれる少なくとも1種が好ましく、研磨速度向上の観点、被研磨基板の表面に金属イオンが付着しない観点及び入手容易性の観点から、過酸化水素がより好ましい。成分Dは、1種単独で又は2種以上を混合して使用してもよい。
本開示の研磨液組成物は、必要に応じてその他の成分を含有してもよい。その他の成分としては、増粘剤、分散剤、防錆剤、塩基性物質、界面活性剤、水溶性高分子等が挙げられる。前記その他の成分は、本開示の効果を損なわない範囲で研磨液組成物中に含有されることが好ましく、研磨液組成物中の前記その他の成分の含有量は、0質量%以上が好ましく、0質量%超がより好ましく、0.1質量%以上が更に好ましく、そして、10質量%以下が好ましく、5質量%以下がより好ましい。より具体的には、0質量%以上10質量%以下が好ましく、0質量%超10質量%以下がより好ましく、0.1質量%以上10質量%以下が更に好ましく、0.1質量%以上5質量%以下が更に好ましい。
本開示の研磨液組成物は、突起欠陥低減の観点から、アルミナ砥粒を実質的に含まないことが好ましい。本明細書において「アルミナ砥粒を実質的に含まない」とは、一又は複数の実施形態において、アルミナ粒子を含まないこと、砥粒として機能する量のアルミナ粒子を含まないこと、又は、研磨結果に影響を与える量のアルミナ粒子を含まないこと、を含みうる。具体的には、本開示の研磨液組成物中のアルミナ砥粒の含有量は、一又は複数の実施形態において、突起欠陥の低減の観点から、5質量%以下が好ましく、2質量%以下がより好ましく、0.1質量%以下が更に好ましく、0.05質量%以下が更に好ましく、0.02質量%以下が更に好ましく、実質的に0質量%が更に好ましい。また、本開示の研磨液組成物中のアルミナ粒子の含有量は、一又は複数の実施形態において、研磨液組成物中の砥粒全量に対し、2質量%以下が好ましく、1質量%以下がより好ましく、0.5質量%以下が更に好ましく、実質的に0質量%であることが更により好ましい。
本開示の研磨液組成物のpHは、研磨速度向上、及び短波長うねり低減の観点から、0.5以上が好ましく、0.7以上がより好ましく、0.9以上が更に好ましく、1以上が更により好ましく、1.2以上が更により好ましく、1.4以上が更により好ましく、そして、同様の観点から、9未満であって、6以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下が更に好ましく、2.5以下が更により好ましく、2以下が更により好ましい。より具体的には、本開示の研磨液組成物のpHは、0.5以上9未満が好ましく、0.5以上6以下がより好ましく、0.7以上4以下が更に好ましく、1以上3以下が更に好ましい。pHは、前述の酸(成分C)や公知のpH調整剤を用いて調整することができる。上記のpHは、25℃における研磨液組成物のpHであり、pHメータを用いて測定でき、好ましくは、pHメータの電極を研磨液組成物へ浸漬して2分後の数値である。
本開示の研磨液組成物は、例えば、成分A、成分B及び水と、さらに所望により、成分C、成分D及びその他の成分とを公知の方法で配合することにより製造できる。したがって、本開示は、一態様において、少なくとも成分A、成分B及び水を配合する工程を含む、研磨液組成物の製造方法に関する。本開示において「配合する」とは、成分A、成分B及び水、並びに必要に応じて成分C、成分D及びその他の成分を同時に又は任意の順に混合することを含む。前記配合は、例えば、ホモミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機及び湿式ボールミル等の混合器を用いて行うことができる。シリカスラリー及び研磨液組成物の製造方法における各成分の好ましい配合量は、上述した本開示に係る研磨液組成物中の各成分の好ましい含有量と同じとすることができる。
本開示は、一態様において、本開示の研磨液組成物を製造するための研磨液キット(以下、「本開示の研磨液キット」ともいう)に関する。
本開示の研磨液キットの一実施形態としては、例えば、成分A及び成分Bを含む分散液(スラリー)と、必要に応じて成分C及び成分Dを含む添加剤水溶液とを相互に混合されない状態で含み、これらが使用時に混合され、必要に応じて水を用いて希釈される研磨液キット(2液型研磨液組成物)が挙げられる。前記分散液及び前記添加剤水溶液にはそれぞれ必要に応じて上述したその他の成分が含まれていてもよい。
本開示の研磨液キットのその他の実施形態としては、例えば、成分Aを含むシリカ分散液(シリカスラリー)と、成分Bを含む無機粒子分散液とを相互に混合されない状態で含み、これらが使用時に混合され、必要に応じて水を用いて希釈される、研磨液キットが挙げられる。前記シリカ分散液及び前記無機粒子分散液はそれぞれ、必要に応じて成分C、成分D及び上述したその他の成分から選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。分散性の観点から、前記無機粒子分散液は、成分Cをさらに含むことが好ましい。
本開示の研磨液組成物が研磨の対象とする被研磨基板は、半導体基板、サファイア基板、及び磁気ディスク基板から選ばれる少なくとも1種の基板の製造に用いられる基板である。サファイア基板は、例えば、LED用サファイア基板、スマートフォン等の携帯端末装置のカバーガラス用サファイア基板等に用いられる基板である。本開示の研磨液組成物は、一又は複数の実施形態において、磁気ディスク基板の製造に好適に用いられる。磁気ディスク基板としては、例えば、Ni−Pメッキされたアルミニウム合金基板が挙げられる。本開示において「Ni−Pメッキされたアルミニウム合金基板」とは、アルミニウム合金基材の表面を研削後、無電解Ni−Pメッキ処理したものをいう。被研磨基板の表面を本開示の研磨液組成物を用いて研磨する工程の後、スパッタ等でその基板表面に磁性層を形成する工程を行うことにより磁気ディスク基板を製造できる。被研磨基板の形状は、例えば、ディスク状、プレート状、スラブ状、プリズム状等の平面部を有する形状や、レンズ等の曲面部を有する形状が挙げられ、好ましくはディスク状の被研磨基板である。ディスク状の被研磨基板の場合、その外径は例えば10〜120mmであり、その厚みは例えば0.5〜2mmである。
本開示は、一態様において、本開示の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する研磨工程(以下、「本開示の研磨液組成物を用いた研磨工程」ともいう)を含む、基板の製造方法(以下、「本開示の基板製造方法」ともいう。)に関する。本開示の基板製造方法は、一又は複数の実施形態において、半導体基板、サファイア基板、及び磁気ディスク基板から選ばれる少なくとも1種の基板の製造方法である。本開示の基板製造方法における、本開示の研磨液組成物を用いた研磨工程は、例えば、粗研磨工程である。
本開示は、一態様において、本開示の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する研磨工程を含む、基板の研磨方法(以下、本開示の研磨方法ともいう)に関する。本開示の研磨方法は、一又は複数の実施形態において、半導体基板、サファイア基板、及び磁気ディスク基板から選ばれる少なくとも1種の基板の製造に用いられる基板を研磨するための研磨方法である。本開示の研磨方法における、本開示の研磨液組成物を用いた研磨工程は、例えば、粗研磨工程である。
表1に示す砥粒(成分A)、表2に示す無機粒子(成分B)、リン酸(成分C)、過酸化水素(成分D)、及び水を混合し、表3に示す実施例1〜12及び比較例1〜10の研磨液組成物を調製した。研磨液組成物中の各成分の含有量(有効分)は、砥粒(成分A):3.0〜6.0質量%、無機粒子(成分B):0.001〜0.07質量%、リン酸(成分C):2.0質量%(実施例1〜11、比較例1〜7)、0.5質量%(実施例12、比較例10)、0質量%(比較例8〜9)、過酸化水素(成分D):1質量%とした。水の含有量は、成分A、成分B、成分C、成分Dを除いた残余である。砥粒に用いたシリカ粒子(成分A)は、水ガラス法により製造されたものである。各研磨液組成物のpHを表3に示す。pHは、pHメータ(東亜ディーケーケー社製)を用いて25℃にて測定し、電極を研磨液組成物へ浸漬して2分後の数値を採用した。
<成分A>
A1:シリカ粒子(平均一次粒子径77nm)
A2:シリカ粒子(平均一次粒子径150nm)
A3:シリカ粒子(平均一次粒子径55nm)
<成分B>
B1:アミノ基を有するナノダイヤモンド粒子(平均一次粒子径5nm、Carbodeon社製「Andante」)
B2:アミノ基を有するナノダイヤモンド粒子(平均一次粒子径5nm、ビジョン開発社製「UDD」)
B3:セリア粒子(平均一次粒子径30nm、SOLVAY製「HC30」)
B4:チタニア粒子(平均一次粒子径30nm、テイカ製「MT−500B」)
B5:アルミナ粒子(平均一次粒子径639nm、Saint-Gobain製「E330」)
[シリカ粒子Aの平均一次粒子径]
シリカ粒子Aの平均一次粒子径は、BET法により算出されるBET比表面積S(m2/g)を用いて下記式から算出した。
平均一次粒子径(nm)=2727/S
BET比表面積Sは、下記の[前処理]をした後、測定サンプル約0.1gを測定セルに小数点以下4桁(0.1mgの桁)まで精量し、比表面積の測定直前に110℃の雰囲気下で30分間乾燥した後、比表面積測定装置(島津製作所製 マイクロメリティック自動比表面積測定装置「フローソーブIII2305」)を用いてBET法により測定した。
<前処理>
スラリー状のシリカ粒子Aをシャーレにとり150℃の熱風乾燥機内で1時間乾燥させた。乾燥後の試料をメノウ乳鉢で細かく粉砕して測定サンプルを得た。
無機粒子BをTEM(日本電子社製「JEM−2000FX」、200kV、20〜100万倍)で観察した写真をパーソナルコンピュータにスキャナで画像データとして取込み、解析ソフト(三谷商事「WinROOF(Ver.3.6)」)を用いて100個の無機粒子の投影画像について一次粒子径を解析した。そして、個々の粒子の平均値(平均一次粒子径)を得た。
シリカ粒子Aをリン酸及びイオン交換水と混合して1質量%シリカ粒子分散液を調製し、下記測定装置内に投入し、下記条件で測定した。得られた体積分布粒径の累積体積頻度が50%となる粒径(D50)を、シリカ粒子Aの平均二次粒子径(体積平均粒子径)とした。測定結果を表1に示した。
<測定条件>
測定機器:マルバーン ゼータサイザー ナノ「Nano S」
サンプル量:1.5mL
レーザー : He-Ne、3.0mW、633nm
散乱光検出角:173°
無機粒子Bをリン酸及びイオン交換水と混合して0.01質量%無機粒子分散液を調製し、上記シリカ粒子Aと同様の装置及び、条件で測定した。得られた体積分布粒径の累積体積頻度が50%となる粒径(D50)を、無機粒子Bの平均二次粒子径(体積平均粒子径)とした。測定結果を表2に示した。
シリカ粒子Aをリン酸及びイオン交換水と混合して1質量%シリカ粒子分散液を調製し、そこに無機粒子Bを、表3に示すシリカ粒子A100質量部に対する配合量となるように混合した。上記シリカ粒子Aと同様の装置及び、条件で測定した。得られた体積分布粒径の累積体積頻度が50%となる粒径(D50)を、混合粒子の平均二次粒子径(体積平均粒子径)とした。測定結果を表3に示した。
無機粒子B(成分B)をイオン交換水及びリン酸と混合して0.01質量%無機粒子分散液を調製し、下記測定装置内に投入し、表面電位を測定した。前記分散液中の各成分の含有量は、無機粒子が0.01質量%、リン酸が1.0質量%であった。前記分散液のpHは1.4であった。測定結果を表2及び表3に示した。
<測定条件>
測定機器:マルバーン ゼータサイザー ナノ「Nano ZS」
サンプル量:1.5mL
レーザー:He-Ne、4.0mW、633nm
散乱光検出角:173°
調製した実施例1〜12及び比較例1〜10の研磨液組成物を用いて、下記の研磨条件で被研磨基板を研磨した。
研磨機:両面研磨機(9B型両面研磨機、スピードファム社製)
被研磨基板:Ni−Pメッキされたアルミニウム合金基板、厚さ1.27mm、直径95mm、枚数10枚
研磨液:研磨液組成物
研磨パッド:スエードタイプ(発泡層:ポリウレタンエラストマー、厚み0.86〜1.26mm、平均気孔径30μm、表面層の圧縮率2.5%、Filwel社製)
定盤回転数:40rpm
研磨荷重:9.8kPa(設定値)
研磨液供給量:60〜100mL/min
研磨時間:4〜7分間
[研磨速度の評価]
実施例1〜12及び比較例1〜10の研磨液組成物の研磨速度は、以下のようにして評価した。まず、研磨前後の各基板の重さを計り(Sartorius社製、「BP−210S」)を用いて測定し、各基板の質量変化から質量減少量を求めた。全10枚の平均の質量減少量を研磨時間で割った値を研磨速度とし、下記式に導入することにより算出した。そして、比較例1の研磨速度を100とした相対値を算出した。
質量減少量(g)={研磨前の質量(g)−研磨後の質量(g)}
研磨速度(g/min)=質量減少量(g)/研磨時間(min)
研磨後の10枚の基板から任意に2枚を選択し、選択した各基板の両面を任意の4点(計16点)について、下記の条件で測定した。その16点の測定値の平均値を基板の短波長うねりとして算出した。そして、比較例1の短波長うねりを100とした相対値を算出した。
<測定条件>
機器:Zygo NewView7300
レンズ:2.5倍 Michelson
ズーム比:0.5倍
リムーブ:Cylinder
フィルター:FFT Fixed Band Pass
うねり波長:80〜500μm
エリア:4.33mm×5.77mm
各評価の結果を表3に示した。
2種のシリカ粒子Aと特定の無機粒子Bとを含有する実施例10〜11は、特定の無機粒子Bを含有しない比較例2、5〜6に比べて、それぞれ研磨速度が向上し、短波長うねりが低減されていた。
実施例1〜12は、シリカ粒子100質量部に対する無機粒子の含有量が1質量部を超える比較例3に比べて、研磨速度が向上し、短波長うねりが低減されていた。
pHが9未満の実施例1〜12は、pHが9以上の比較例8〜9に比べて、研磨速度が向上し、短波長うねりが低減されていた。
Claims (12)
- シリカ粒子A、無機粒子B及び水を含み、
無機粒子Bが、カチオン性の官能基を有するナノダイヤモンド粒子であり、
無機粒子BのpH1.4の水溶液中における表面電位が0mV超75mV以下であり、
シリカ粒子A100質量部に対する無機粒子Bの含有量が、0.01質量部以上1質量部以下であり、
pHが9未満である、研磨液組成物。 - 無機粒子BのpH1.4の水溶液中における表面電位は、50mV以下である、請求項1に記載の研磨液組成物。
- 前記研磨液組成物が、磁気ディスク基板用研磨液組成物である、請求項1又は2に記載の研磨液組成物。
- 前記無機粒子Bの平均二次粒子径が1000nm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の研磨液組成物。
- 前記無機粒子Bの平均一次粒子径が100nm以下である、請求項1から4のいずれかに記載の研磨液組成物。
- 前記無機粒子Bは、ダイヤモンド粒子、セリア粒子、チタニア粒子、ジルコニア粒子及び酸化ゲルマニウム粒子から選ばれる少なくとも1種である、請求項1から5のいずれかに記載の研磨液組成物。
- 前記シリカ粒子Aが、コロイダルシリカ及び湿式法シリカから選ばれる少なくとも1種である、請求項1から6のいずれかに記載の研磨液組成物。
- 前記研磨液組成物が、アルミナ砥粒を実質的に含有しない、請求項1から7のいずれかに記載の研磨液組成物。
- 研磨液組成物のpHが0.5以上6以下である、請求項1から8のいずれかに記載の研磨液組成物。
- Ni−Pメッキされたアルミニウム合金基板の研磨に用いられる、請求項1から9のいずれかに記載の研磨液組成物。
- 請求項1から10のいずれかに記載の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する研磨工程を含む、半導体基板、サファイア基板、及び磁気ディスク基板から選ばれる少なくとも1種の基板の製造方法。
- 請求項1から10のいずれかに記載の研磨液組成物を用いて被研磨基板を研磨する研磨工程を含み、
被研磨基板が、半導体基板、サファイア基板、及び磁気ディスク基板から選ばれる少なくとも1種の基板の製造に用いられる基板である、基板の研磨方法。
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