JP6959524B2 - 電子機器およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカを有する電子機器およびその制御方法に関する。
スピーカを有する電子機器には、スピーカの前面がスピーカグリルで保護されたものがある。このような電子機器が水没したときには、スピーカグリル内に水が侵入してしまう。
特許文献1には、電子機器が水中から取り上げられたことを検出すると排水音信号を生成し、この排水音信号でスピーカを駆動することで生じた振動によって、スピーカグリル内の水を自動的に排水することが開示されている。
特許第6040561号(2016年12月7日発行)
上記の電子機器は、水から取り上げられると排水動作を行う。このため、当該電子機器は、一時的に水から取り上げられた後に直ぐに水没した場合でも、取り上げられた時点で排水動作を行ってしまう。
本発明の一態様は、電子機器が水没状態から脱したことがより確実な状態でスピーカグリル内の排水を行うことを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器は、スピーカと、前記スピーカを駆動する駆動回路と、前記スピーカの前面に設けられたスピーカグリルと、電子機器を振る振り動作を検出する振り動作検出器と、前記振り動作が検出されると、前記スピーカグリル内に侵入した水を排出するための振動が生じるように前記スピーカの駆動を制御する制御回路と、を備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る電子機器の制御方法は、スピーカと、前記スピーカを駆動する駆動回路と、前記スピーカの前面に設けられたスピーカグリルとを備える電子機器の制御方法であって、前記電子機器を振る振り動作を検出する振り動作検出ステップと、前記振り動作が検出されると、前記スピーカグリル内に侵入した水を排出するための振動が生じるように前記スピーカの駆動を制御する駆動制御ステップと、を含んでいる。
上記の構成によれば、水没により電子機器に付いた水滴を振り落とすことを目的としてユーザが電子機器を振る振り動作を行うと、スピーカが駆動され、その結果、スピーカの振動により、スピーカグリル内に侵入した水が排出される。このように、スピーカグリル内の水を排出する排水動作を行う契機として、電子機器に付いている水滴を振り動作によって振り落とすという人が無意識のうちに行う行動を利用している。それゆえ、電子機器が水没状態から脱し、かつ、人の手に取り上げられた確率が高い状態において、排水動作を行うことができる。したがって、電子機器が水没状態から脱した後に再び水没しているにもかかわらず、排水動作を行ってしまう等の無駄な排水動作が行われることを回避できる。
前記電子機器は、前記電子機器が水没状態から脱したことを検出する脱水没検出回路をさらに備え、前記制御回路が、前記電子機器の脱水没状態が検出されてから所定時間の間に前記振り動作が検出されると、前記スピーカの駆動を制御してもよい。
また、前記制御方法は、前記電子機器が水没状態から脱したことを検出する脱水没検出ステップをさらに含み、前記電子機器の脱水没状態が検出されてから所定時間の間に前記振り動作が検出されると、前記駆動制御ステップにおいて前記スピーカの駆動を制御してもよい。
上記の構成によれば、スピーカの駆動を制御する契機は、電子機器の脱水没状態が検出されてから所定時間の間に検出された振り動作に制限される。電子機器に付いた水を振り落とす動作は、通常、電子機器が水没状態から脱した直後に行われる。したがって、電子機器に付いた水を振り落とすこととは関係のない振り動作によって排水動作が行われることを回避することができる。
前記電子機器は、発光素子をさらに備え、前記制御回路が、前記所定時間に前記発光素子を発光させてもよい。
上記の構成によれば、電子機器が水没状態より脱してから、電子機器に付いた水を振り落とす動作が行われなくても、発光素子の発光によって、当該動作をすることを促すことができる。
前記電子機器において、前記振り動作検出器は、前記振り動作の大きさを検出し、前記制御回路は、前記振り動作の大きさの検出レベルが所定の基準レベル以上であるときに前記スピーカの駆動を制御してもよい。
上記の構成によれば、わずかな振動が振り動作として検出されることでスピーカが駆動されることを防止できる。これにより、無駄な排水動作が行われることを回避できる。
前記電子機器において、前記基準レベルは異なる複数の値から一つが設定可能であってもよい。
上記の構成によれば、ユーザの振り動作の大きさに応じて基準レベルを適宜設定することができる。それゆえ、より適正に排水動作を行わせることができる。
本発明の一態様によれば、電子機器が水没状態から脱したことがより確実な状態でスピーカグリル内の排水を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る無線機の操作面側の外観構成を示す斜視図である。 上記トランシーバの背面側の外観構成を示す斜視図である。 上記トランシーバにおけるスピーカおよびその周辺の構造を示す断面図である。 上記トランシーバの構成を示すブロック図である。 上記トランシーバにおける水没検出回路を含む回路の構成を示す回路図である。
〔実施形態〕
本発明の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明すれば、以下の通りである。
図1は、本実施形態に係るトランシーバ1の操作面側の外観構成を示す斜視図である。図2は、トランシーバ1の背面側の外観構成を示す斜視図である。図3は、トランシーバ1におけるスピーカ11およびその周辺の構造を示す断面図である。図4は、トランシーバ1の構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、トランシーバ1(電子機器)は、船舶通信用のハンディ機器であり、マリンVHFバンドの無線通信を行う。トランシーバ1は、機器本体2と、バッテリーパック3とによって構成されている。
図1に示すように、機器本体2は、トランシーバ1の主要部品を実装する本体部分である。機器本体2の前面には、スピーカ11、液晶パネル12、LED13(発光素子)、操作部14などが設けられている。機器本体2の頂部には、アンテナ15、電源・音量ツマミ16などが設けられている。アンテナ15は、機器本体2に対して着脱可能である。
スピーカ11の前面は、複数のスリットを有するスピーカグリル17によって保護されている。スピーカ11は、通信時に音声を出力する以外に、トランシーバ1の水没状態で警告音を出力する。また、スピーカ11は、トランシーバ1が水没状態から脱したときに、スピーカグリル17内に侵入した水を排出するための振動が生じるようにビープ音を出力する。液晶パネル12は、通話に関する情報、電波状況に関する情報、電池状態に関する情報などの各種の情報を表示する。LED13は、トランシーバ1の待ち受け状態では消灯し、受信状態では赤色に点灯し、送信状態では緑色に点灯し、水没状態では青色に点灯する。操作部14は各種の操作キーを備えている。
図2に示すように、バッテリーパック3は、トランシーバ1の背面側に設けられている。バッテリーパック3は、機器本体2に対して着脱可能となるように装着されている。
図3に示すように、スピーカグリル17の内側には、異物侵入防止ネット18が取り付けられている。また、異物侵入防止ネット18の後方には、防水型のスピーカ11が配置されている。また、スピーカグリル17と異物侵入防止ネット18との間には、隙間が設けられている。この隙間は、トランシーバ1の下端部の方向に水を流す排水路19を形成している。
図4に示すように、バッテリーパック3は、二次電池31と、電池残量検出IC32と、電池保護IC33と、保護回路34とを有している。
二次電池31は、軽量かつ大容量のリチウムイオン電池であり、2個の二次電池セルが直列に接続されて構成されている。なお、二次電池31が含む二次電池セルの個数は2個に限定されない。また、各二次電池セルは並列に接続されていてもよい。
電池残量検出IC32は、二次電池31の充電電力の残量(電池残量)を検出するIC(Integrated Circuit)である。電池残量検出IC32は、二次電池31の正極端子の電位に基づいて、電池残量を検出するだけでなく、充電回数、電池寿命などの電池状態も検出する。このように、電池残量検出IC32は、電池の状態を監視する機能を有する。また、電池残量検出IC32は、機器本体2に設けられた後述するCPU26の要求に応じて、検出した電池状態を電池状態データとしてCPU26に送信する。また、電池残量検出IC32は、図示しない充電器の要求に応じて、電池状態データを充電器に送信する。
電池保護IC33は、後述する放電端子36A,36Bが何らかの理由で短絡したことによって二次電池31に過大な電流が流れた状態、二次電池31の過充電または過放電の状態などの異常な状態を検出して、保護回路34を動作させるICである。電池保護IC33は、二次電池31における2個の二次電池セルの接続点(中点)の電圧に基づいて、異常な状態を検出する。
保護回路34は、上記の異常な状態から二次電池31を保護する回路であり、トランジスタなどを含むスイッチ回路によって構成されている。保護回路34は、電池保護IC33によって異常な状態が検出されたときに、二次電池31と放電端子36Bとの間の通電をスイッチ回路をオフすることで遮断する。
また、バッテリーパック3は、充電器と接続される充電用の端子として、充電端子35A〜35Cを有している。図2に示すように、充電端子35A〜35Cは、バッテリーパック3におけるトランシーバ1の底部側の端部に露出するように設けられている。
充電端子35Aは、二次電池31の正極端子に接続されている正極側の端子である。充電端子35Bは、保護回路34を介して二次電池31の負極端子に接続されている負極側の端子である。
充電端子35Cは、電池状態を監視するために、電池残量検出IC32からの電池状態データを充電器に出力したり、充電器からのデータ送信要求を受けたりする端子である。充電端子35Cは、電池残量検出IC32の出力端子に接続されている。充電器は、電池状態データに基づいて満充電状態になるまで充電を行う。
トランシーバ1が水没したことによって充電端子35Bと充電端子35Cとが短絡すると、充電端子35Cの電位がL(低電位)に変化する。充電端子35Aには、逆流防止用のダイオード(図示せず)が接続されている。このため、トランシーバ1が水没しても充電端子35Aの電位は変化しない。
さらに、バッテリーパック3は、機器本体2と接続される放電側の端子として、放電端子36A〜36Cを有している。放電端子36A〜36Cは、図示はしないが、機器本体2の背面部と対向する内面側に設けられている。
放電端子36Aは、二次電池31の正極端子に接続されている正極側の端子である。放電端子36Bは、保護回路34を介して二次電池31の負極端子に接続されている負極側の端子である。
放電端子36Cは、電池状態を監視するために、電池残量検出IC32からの電池状態データを機器本体2に出力する端子である。放電端子36Cは、充電端子35Cと同じく、電池残量検出IC32の出力端子に接続されている。
二次電池31は、正極側の充電端子35Aおよび負極側の充電端子35Bを介して充電器に接続され、充電が行われる。また、二次電池31は、正極側の放電端子36Aおよび負極側の放電端子36Bを介して機器本体2に接続され、機器本体2に電力を供給する。
機器本体2は、バッテリーパック3からの電力供給を受ける端子として電源端子21A,21Bを有している。また、機器本体2は、バッテリーパック3との通信を中継する端子として中継端子21Cを有している。電源端子21A,21Bおよび中継端子21Cは、図示はしないが、機器本体2の背面部に設けられている。
電源端子21Aは、バッテリーパック3の放電端子36Aと接続される正極側の端子である。電源端子21Bは、バッテリーパック3の放電端子36Bと接続される負極側の端子である。
中継端子21Cは、バッテリーパック3の電池残量検出IC32と、機器本体2のCPU26との通信を中継するために、バッテリーパック3の放電端子36Cと接続される。また、中継端子21Cは、放電端子36Cを介して充電端子35Cの電位の状態を監視するための端子としても利用される。
また、機器本体2は、データ受信回路22と、データ送信回路23と、水没検出回路24と、水没検出スイッチ25と、CPU(Central Processing Unit)26(制御回路)とを有している。
データ受信回路22は、放電端子36Cおよび中継端子21Cを介して入力される電池残量検出IC32からの電池状態データを受信データBATRXDとしてCPU26に伝送する回路である。
データ送信回路23は、CPU26から出力される送信データBATTXDを中継端子21Cに送出する回路である。送信データBATTXDは、電池残量検出IC32に対するデータ送信要求などのデータである。
水没検出回路24は、放電端子36Cを介して中継端子21Cに現れる充電端子35Cの電位がL(低電位)であるとき、トランシーバ1の水没状態を検出して、H(高電位)の検出信号を出力する。また、水没検出回路24(脱水没検出回路)は、中継端子21Cに現れる充電端子35Cの電位がHであるとき、トランシーバ1の脱水没状態を検出して、Lの検出信号を出力する。
水没検出スイッチ25は、水没検出回路24によって検出された水没状態(H)を受けてCPU26にLの検出信号WETINを出力する。また、水没検出スイッチ25は、水没検出回路24によって検出された脱水没状態(L)を受けてCPU26にHの検出信号WETINを出力する。
機器本体2は、電源系として、レギュレータ201,202と、アンプ電源203とを有している。また、機器本体2は、センサ系として、モーションセンサ204(振り動作検出器)と、レベルシフト回路205とを有している。そして、機器本体2は、スピーカ駆動系として、DAコンバータ206と、アンプ207とを有している。
レギュレータ201は、電源端子21Aに現れる電池電圧を5Vの電圧に変換する電源回路である。レギュレータ201の出力電力は、液晶パネル12、LED13およびCPU26に供給される。
レギュレータ202は、電源端子21Aに現れる電池電圧を3.3Vの電圧に変換する電源回路である。レギュレータ202の出力電力は、モーションセンサ204に供給される。
アンプ電源203は、アンプ207に電力を供給する電源回路である。アンプ電源203は、電源端子21Aに現れる電池電圧をレギュレータ201の出力電圧よりも高い直流電圧に変換する。
モーションセンサ204は、3次元方向の加速度を検出するセンサである。モーションセンサ204は、3次元加速度検出機能により、ユーザがトランシーバ1を振る振り動作を検出して検出データを出力する。
レベルシフト回路205は、3.3V系のモーションセンサ204と5V系のCPU26との間で双方向に伝送される信号のレベルシフトを行う回路である。
DAコンバータ206は、CPU26から出力されるビープ音データをアナログのビープ音信号に変換する回路である。DAコンバータ206は、ビープ音信号を最大値に変更して出力する。ここで、ビープ音データは、スピーカ11にビープ音を出力させるためのデータである。
アンプ207は、スピーカ11を駆動する駆動回路である。アンプ207は、DAコンバータ206から出力されるビープ音信号を増幅してスピーカ11に与える。
CPU26は、電池残量検出IC32から供給される電池状態データに基づいて、電池残量をピクトグラムなどの形態で液晶パネル12に表示させる。また、CPU26は、上記の送信データBATTXDを出力する。また、CPU26は、水没検出スイッチ25から入力される検出信号WETINに基づいて、水没検出回路24によって検出されたトランシーバ1の水没状態を認識すると、スピーカ11、液晶パネル12およびLED13に水没状態を報知する情報を出力させる。
CPU26は、水没検出スイッチ25から入力される検出信号WETINに基づいて、水没検出回路24によって検出されたトランシーバ1の脱水没状態を認識すると、所定時間の間、LED13を点滅状態で発光させる。また、CPU26は、LED13を点滅させる期間に、モーションセンサ204からの検出データが入力されると、ビープ音データをDAコンバータ206に出力する。また、CPU26は、検出データの検出レベルが所定の基準レベル以上であるときにビープ音データを出力する。この基準レベルは、ユーザの設定操作に応じて、異なる複数の値(例えば10段階の値)から一つが設定可能である。
ここで、中継端子21C、水没検出回路24および水没検出スイッチ25について詳細に説明する。図5は、水没検出回路24などを含む回路の構成を示す回路図である。
まず、端子台21について説明する。
図5に示すように、端子台21は、番号“1”〜“6”が付与された6個のピンを有している。番号“1”および“2”が付与された一対の第1ピンは、電源端子21Aを構成している。第1ピンは、機器本体2の電力供給先の各部に接続されるとともに、コンデンサC3を介してグランドに接続されている。番号“3”および“4”が付与された一対の第2ピンは、中継端子21Cを構成している。番号“5”および“6”が付与された一対の第3ピンは、電源端子21Bを構成しており、グランドに接続されている。
水没検出回路24は、FET(Field Effect Transistor)により構成されるトランジスタQ1と、抵抗R1〜R3と、コンデンサC1とを有している。
抵抗R1,R2は、直列に接続されており、抵抗R1の一端は電源ライン(電源電圧VCC)に接続され、抵抗R2の一端は端子台21の第2ピンに接続されている。トランジスタQ1のゲートは抵抗R1,R2の接続点に接続され、トランジスタQ1のソースは電源ラインに接続され、トランジスタQ1のドレインはコンデンサC1を介してグランドに接続されるとともに、抵抗R3の一端に接続されている。水没検出回路24は、抵抗R3の他端に水没検出の結果を出力する。
水没検出スイッチ25は、デジタルトランジスタであるトランジスタQ2と、抵抗R4とを有している。
トランジスタQ2は、入力信号と反転したレベルの信号を出力する。トランジスタQ2の入力端子は、上記の抵抗R3の他端に接続され、トランジスタQ2のグランド端子はグランドに接続されている。トランジスタQ2は、出力端子にスイッチングの結果として検出信号WETINを出力する。
上記のように構成される水没検出回路24は、端子台21の第2ピンの電位がLであるとき、抵抗R1,R2の両端に電位差が生じるので、トランジスタQ1がオンして、抵抗R3からHの信号を出力する。すると、水没検出スイッチ25は、Hの信号が入力されることで、Lの検出信号WETINを出力する。
ここで、端子台21の第2ピンを介して入力された電池状態データは、ダイオードDおよび抵抗R5からなるデータ受信回路22を介して受信データBATRXDとしてCPU26に送出される。抵抗R5の一端は電源ラインに接続され、抵抗R5の他端はCPU26につながるデータバス27に接続されている。ダイオードDのカソードは端子台21の第2ピンに接続され、ダイオードDのアノードはデータバス27に接続されている。
また、CPU26から出力された送信データBATTXDは、インバータINVおよびトランジスタQ3からなるデータ送信回路23を介して端子台21の第2ピンに送出される。インバータINVの入力端子は、データバス27に接続され、インバータINVの出力端子はトランジスタQ3のゲートに接続されている。トランジスタQ3のドレインは端子台21の第2ピンに接続され、トランジスタQ3のソースはグランドに接続されている。
続いて、以上のように構成されるトランシーバ1の動作(制御方法)について説明する。
トランシーバ1が水没すると、充電端子35B,35Cが短絡することで、充電端子35Cの電位がLに変化する。これにより、放電端子36Cの電位もLに変化する。放電端子36Cの電位がLに変化することにより、中継端子21Cの電位もLに変化する。水没検出回路24は、中継端子21CのLの電位によって水没を検出して、Hの信号を出力する(振り動作検出ステップ)。
水没検出スイッチ25は、水没検出回路24からのHの出力信号を受けて、Lの検出信号WETINを出力する。CPU26は、Lの検出信号WETINが入力されると、トランシーバ1が水没状態であることをスピーカ11、液晶パネル12およびLED13に出力させる。
トランシーバ1が水中から取り上げられるなどして水没状態から脱すると、充電端子35B,35C間の短絡が解除されることで、充電端子35Cの電位がHに変化する。これにより、放電端子36Cの電位もHに変化する。
放電端子36Cの電位がHに変化することにより、中継端子21Cの電位もHに変化する。水没検出回路24は、中継端子21Cの電位がHに変化することでLの信号を出力して脱水没状態を検出する(脱水没検出ステップ)。水没検出スイッチ25は、水没検出回路24からのLの出力信号を受けて、Hの検出信号WETINを出力する。CPU26は、Hの検出信号WETINが入力されると、トランシーバ1が脱水没状態であると認識して、LED13を所定時間(例えば30秒)の間、点滅させる。
LED13が点滅している間に、ユーザがトランシーバ1の振り動作を行うと、モーションセンサ204が、その振り動作を検出して検出データを出力する。この検出データは、レベルシフト回路205でレベル変換されてCPU26に入力される。
CPU26は、検出データを受けてビープ音データを出力する(駆動制御ステップ)。このビープ音データは、DAコンバータ206によってビープ音信号に変換されてアンプ207に供給される。アンプ207は、ビープ音信号に基づいてスピーカ11を駆動する。これにより、スピーカ11が振動して、スピーカグリル17内の水を排出する。
ここで、ビープ音信号は、スピーカ11を大きく振動させるように、100Hz〜500Hzの周波数を有する矩形波または鋸波であることが好ましい。また、ビープ音信号は、DAコンバータ206によって、アンプ207の最大入力電圧まで振幅が拡大される。上記のような周波数、波形および振幅を有するビープ音信号でスピーカ11を振動させることにより、スピーカグリル17内に溜まった水を効率的に排出することができる。
なお、ビープ音の周波数および波形は、スピーカ11の特性、スピーカグリル17内の容量、トランシーバ1の形状などの条件に合わせて適宜決定すればよく、上記の周波数および波形に限定されない。
ところで、初期状態では、CPU26が検出データの検出レベルとの比較によりビープ音データを出力すると判断するための基準レベルが高い値に設定されている。これにより、振り幅の小さい振り動作がモーションセンサ204によって検出されても、その振り動作の検出レベルが基準レベルに達していないので、CPU26はビープ音データを出力しない。それゆえ、トランシーバ1のわずかな振動によってスピーカ11が駆動されることを防止できる。したがって、無駄な排水動作が行われることを回避できる。
基準レベルは、ユーザの振り動作の大きさに応じて適宜設定することができる。したがって、より適正に排水動作を行わせることができる。
なお、CPU26は、Lの検出信号WETINが入力されると、検出信号WETINが1秒以上Lを継続したときに、水没状態であると認識する。これにより、トランシーバ1が一瞬水没して直ぐに取り上げられるなどして水没状態から脱した場合、CPU26は、水没状態を認識しないので、ビープ音データを出力しない。この場合、スピーカグリル17内にはほとんど水が浸入しないので、無駄にスピーカ11を駆動することを回避できる。
以上のように、本実施形態のトランシーバ1は、トランシーバ1の脱水没状態を検出する水没検出回路24と、トランシーバ1の振り動作を検出するモーションセンサ204とを備えている。また、トランシーバ1におけるCPU26は、振り動作の検出に応じて、スピーカグリル17内に侵入した水を排出するための振動が生じるようにスピーカ11の駆動を制御する。
これにより、水没時にトランシーバ1に付いた水滴を振り落とすことを目的としてユーザがトランシーバ1を振る振り動作を行うと、スピーカ11が駆動される。その結果生じた、スピーカの振動により、スピーカグリル内に侵入した水が排出される。このように、スピーカグリル17内の水を排出する排水動作を行う契機として、トランシーバ1に付いている水滴を振り動作によって振り落とすという人が無意識のうちに行う行動を利用している。それゆえ、トランシーバ1が水没状態から脱し、かつ、人の手に取り上げられた確立が高い状態において、排水動作を行うことができる。したがって、トランシーバ1が水没状態から脱した後に再び水没しているにもかかわらず、排水動作を行ってしまう等の無駄な排水動作が行われることを回避できる。
また、スピーカ11の駆動を制御する契機は、トランシーバ1の脱水没状態が検出されてから所定時間の間に検出された振り動作に制限される。トランシーバ1に付いた水を振り落とす動作は、通常、トランシーバ1が水没状態から脱した直後に行われる。したがって、トランシーバ1に付いた水を振り落とすこととは関係のない振り動作によって排水動作が行われることを回避できる。
また、トランシーバ1が水没状態より脱してから、トランシーバ1に付いた水を振り落とす動作が行われなくても、CPU26がLED13を点滅させることによって、当該動作をすることを促すことができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
トランシーバ1の脱水没時におけるスピーカ駆動機能を、集積回路(ICチップ)などに形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよい。あるいは、これらの機能をソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、トランシーバ1は、上記機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサとしてCPU26を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施形態では、例えば、電子機器としてのトランシーバ1について説明した。本発明は、トランシーバ1に限らず、スピーカおよびスピーカグリルを備えた電子機器に適用が可能である。
1 トランシーバ(電子機器)
11 スピーカ
13 LED(発光素子)
17 スピーカグリル
24 水没検出回路(脱水没検出回路)
26 CPU(制御回路)
204 モーションセンサ(振り動作検出器)
207 アンプ(駆動回路)

Claims (7)

  1. スピーカと、
    前記スピーカを駆動する駆動回路と、
    前記スピーカの前面に設けられたスピーカグリルと、
    電子機器を振る振り動作を検出する振り動作検出器と、
    前記振り動作が検出されると、前記スピーカグリル内に侵入した水を排出するための振動が生じるように前記スピーカの駆動を制御する制御回路と、を備えている電子機器。
  2. 前記電子機器が水没状態から脱したことを検出する脱水没検出回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記電子機器の脱水没状態が検出されてから所定時間の間に前記振り動作が検出されると、前記スピーカの駆動を制御する請求項1に記載の電子機器。
  3. 発光素子をさらに備え、
    前記制御回路は、前記所定時間に前記発光素子を発光させる請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記振り動作検出器は、前記振り動作の大きさを検出し、
    前記制御回路は、前記振り動作の大きさの検出レベルが所定の基準レベル以上であるときに前記スピーカの駆動を制御する請求項1、2または3に記載の電子機器。
  5. 前記基準レベルは異なる複数の値から一つが設定可能である請求項4に記載の電子機器。
  6. スピーカと、前記スピーカを駆動する駆動回路と、前記スピーカの前面に設けられたスピーカグリルとを備える電子機器の制御方法であって、
    前記電子機器を振る振り動作を検出する振り動作検出ステップと、
    前記振り動作が検出されると、前記スピーカグリル内に侵入した水を排出するための振動が生じるように前記スピーカの駆動を制御する駆動制御ステップと、を含む電子機器の制御方法。
  7. 前記電子機器が水没状態から脱したことを検出する脱水没検出ステップをさらに含み、
    前記電子機器の脱水没状態が検出されてから所定時間の間に前記振り動作が検出されると、前記駆動制御ステップにおいて前記スピーカの駆動を制御する請求項6に記載の電子機器の制御方法。
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