JP6957938B2 - 通常窯の稼働率演算装置、通常窯の稼働率演算方法、及び通常窯の稼働率演算プログラム - Google Patents

通常窯の稼働率演算装置、通常窯の稼働率演算方法、及び通常窯の稼働率演算プログラム Download PDF

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Description

本発明は、通常窯の稼働率演算装置、通常窯の稼働率演算方法、及び通常窯の稼働率演算プログラムに関する。
コークス炉の操業性を改善する種々の技術が知られる(例えば、特許文献1〜7を参照)。特許文献1には、コークス炉の蓋の石炭との接触面近傍に蓄熱媒体を配置し、乾留後半の端部温度が高いときに蓄熱媒体に蓄熱し且つ蓄熱した熱を乾留初期の端部熱が不足するときに、蓄熱媒体から放熱させて炉蓋接触部の加熱を行うことが記載されている。特許文献1に記載される技術は、初期の炭化水素類の多量発生時の炉蓋近傍をタール凝縮温度以上に保持してタール凝縮を防止することで、付着タールのカーボン化によってコークス炉の蓋の機能が低下することを防止できる。
また、特許文献2及び3には、原料炭を乾留するときに発生するガス量から乾留処理に必要な燃料ガス量を減じた手取りガス量を最大とすることで、コークス炉で発生したエネルギを有効利用する技術が記載されている。
また、特許文献4〜7には、コークスを押出すときの押詰りが発生する確率を推定し、推定した押詰りの発生確率を使用して、連続押し出しが可能な通常窯に装入された石炭を乾留する炭化時間及び操業スケジュール等を決定する等技術が記載されている。
特開平6−212157号公報 特開平9−316453号公報 特開平9−316454号公報 特開2012−46679号公報 特開2012−52363号公報 特開2012−171969号公報 特開2012−172143号公報
コークス炉に操業において、補修後であること、及び老朽化により燃焼性が悪化して炉温を上げられないこと等に起因して通常窯よりも低い炉温で操業され、通常窯よりも炭化時間を長くして操業される飛窯が存在することがある。
特許文献6に記載される技術は、通常窯の炭化時間の決定に押詰りの発生確率を使用するが、飛窯の数を考慮しないため、通常窯に装入された石炭を乾留する炭化時間を的確に推定することは容易ではない。
一実施形態では、操業可能時間及び飛窯の数に応じて最適化できるように、通常窯の炭化時間を演算する炭化時間演算方法を提供することを目的とする。
このような課題を解決する本発明は、以下に記載する炭化時間演算装置及びその方法を要旨とするものである。
(1)装入された石炭を乾留してコークスを生成する複数の窯が隣接して配置されるコークス炉において、石炭の装入処理及びコークスの押出処理を含む窯出処理を連続して実行可能な通常窯に装入された石炭を乾留する炭化時間を演算する方法であって、
コークス炉が操業可能な単位時間当たりの時間を示す操業可能時間を含む操業パラメータを取得し、
炭化時間が通常窯の炭化時間よりも長い飛窯の数を取得し、
操業可能時間及び飛窯の数と、通常窯の炭化時間との相関関係を使用して、通常窯の炭化時間に関連する炭化時間情報を演算し、
演算された炭化時間情報を出力する、
ことを含むことを特徴とすることを特徴とする炭化時間演算方法。
(2)演算された炭化時間情報、及び飛窯の数からコークス炉の単位時間当たりの窯出本数を演算し、
演算された窯出本数を出力することを更に含む(1)に記載の炭化時間演算方法。
(3)炭化時間情報は、単位時間当たりの通常窯の稼働率を示す情報である、(1)又は(2)に記載の炭化時間演算方法。
(4)相関関係は、操業可能時間を、窯出処理を実行可能な全ての窯の窯出処理を実行するために要する時間を示す窯出一巡時間で除した炭化時間演算式を含む(1)〜(3)の何れか一つに記載の炭化時間演算方法。
(5)操業可能時間は、コークス炉が操業されない時間を示す操業中断時間を単位時間から減じた時間である(1)〜(4)の何れか一つに記載の炭化時間演算方法。
(6)窯出一巡時間は、窯出処理の準備のための時間を示す段取時間と、窯出処理が実行可能な窯のそれぞれの窯出処理の実行時間の総和との合計の時間である(4)又は(5)の何れか一つに記載の炭化時間演算方法。
(7)装入された石炭を乾留してコークスを生成する複数の窯が隣接して配置されるコークス炉において、石炭の装入処理及びコークスの押出処理を含む窯出処理を連続して実行可能な通常窯に装入された石炭を乾留する炭化時間を演算する炭化時間演算であって、
コークス炉が操業可能な単位時間当たりの時間を示す操業可能時間を含む操業パラメータを取得する操業パラメータ取得部と、
炭化時間が通常窯の炭化時間よりも長い飛窯の数を取得する飛窯数取得部と、
操業可能時間及び飛窯の数と、通常窯の炭化時間との相関関係を使用して、通常窯の炭化時間に関連する炭化時間情報を演算する炭化時間情報演算部と、
演算された炭化時間情報を出力する炭化時間情報出力部と、
を有することを特徴とする炭化時間演算装置。
(8)装入された石炭を乾留してコークスを生成する複数の窯が隣接して配置されるコークス炉において、石炭の装入処理及びコークスの押出処理を含む窯出処理を連続して実行可能な通常窯に装入された石炭を乾留する炭化時間を演算する処理であって、
コークス炉が操業可能な単位時間当たりの時間を示す操業可能時間を含む操業パラメータを取得し、
炭化時間が通常窯の炭化時間よりも長い飛窯の数を取得し、
操業可能時間及び飛窯の数と、通常窯の炭化時間との相関関係を使用して、通常窯の炭化時間に関連する炭化時間情報を演算し、
演算された炭化時間情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする炭化時間演算プログラム。
一実施形態では、操業可能時間及び飛窯の数に応じて最適化できるように、通常窯の炭化時間を演算することができる。
コークス炉の概略平面図である。 図1に示すコークス炉の窯の分解斜視図である。 図1に示すコークス炉の窯の斜視図である。 図1に示すコークス炉の断面図である。 図3に示す窯におけるコークス生成操作のフローを示す図である。 (a)は操業スケジュールの1の順の窯出処理をコークス炉の炉配置上で示す図であり、(b)は操業スケジュールの1の順及び4の順の窯出処理を時間軸で示す図であり、(c)は複数のサイクルの亘る操業スケジュールを時間軸で示す図である。 (a)は窯番号「6」の窯が飛窯であるときの1の順及び4の順の窯出処理をコークス炉の炉配置上で示す図であり、(b)は(a)に示す窯出処理を時間軸で示す図であり、(c)は(b)に示す操業スケジュールを複数のサイクルに亘って時間軸で示す図である。 式(4)を使用して演算された飛窯の数とコークス炉の1日当たりの窯出本数との相関関係を示す図である。 第1実施形態に係る炭化時間演算装置の構成ブロック図である。 図9に示す炭化時間演算装置による炭化時間演算処理のフローチャートである。 第2実施形態に係る炭化時間演算装置の構成ブロック図である。 図11に示す炭化時間演算装置による炭化時間演算処理のフローチャートである。
以下図面を参照して、本発明に係るコークス炉の炭化時間演算装置、炭化時間演算プログラム及びその方法について説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されない。
(コークス炉の構成及び動作)
実施形態に係る通常窯の炭化時間演算方法について説明する前に、コークス炉の構成及び動作について説明する。
図1は、コークス炉の概略平面図である。
コークス炉100は、A炉団101と、B炉団102と、炭槽103と、装入車104と、押出機105と、ガイド車106と、消火電車107と、コークス乾式消火設備108とを有する。
A炉団101及びB炉団102のそれぞれは、互いに隣接して配置される45個の窯110を有する。A炉団101に含まれる45個の窯110は、「1」から「45」までの窯番号が付される。A炉団101のB炉団102から一番離れた窯110の窯番号は「1」であり、以降B炉団102に近づくに従って窯番号が増加し、B炉団102に一番近い窯110の窯番号は「45」である。B炉団102に含まれる45個の窯110は、「46」から「90」までの窯番号が付される。B炉団102のA炉団101に一番近い窯110の窯番号は「46」であり、以降A炉団101から離れるに従って窯番号が増加し、A炉団102から一番離れた窯110の窯番号は「90」である。
炭槽103は、コークスの原料である石炭が貯蔵される。装入車104は、A炉団101及びB炉団102の窯110と炭槽103との間で移動可能であり、炭槽103から石炭を取得し、取得した石炭を、コークスが押出されて空になっている窯110に装入する。押出機105は、窯番号「1」の窯110から窯番号「90」の窯の間で移動可能であり、一対の腕部105a及び105bを有する。一方の腕部105aは窯110からコークスを押出し、他方の腕部105bは装入車104から他の窯110に装入された石炭を平坦化する。一方の腕部105aと他方の腕部105bとの間の距離は、隣接して配置される5つの窯110の距離に相当する。図1に示す例では、一方の腕部105aは窯番号「11」の窯110からコークスを押出し、他方の腕部105bは窯番号「6」の窯に供給された石炭を平坦化する。ガイド車106は、番号「1」の窯110から窯番号「90」の窯の間で移動可能であり、消火電車107は、A炉団101及びB炉団102の窯110のそれぞれとコークス乾式消火設備108との間で移動可能である。押出機105によって窯110から押出されたコークスは、ガイド車106を介して消火電車107に排出され、消火電車107によってコークス乾式消火設備108に運搬される。
図2は窯110の分解斜視図であり、図3は窯110を含むコークス炉100の断面図である。
窯110は、炭化室111と、燃焼室112と、炭化室111及び燃焼室112の下方に位置する蓄熱室113とを有する。炭化室111は、両側を燃焼室112に挟まれており、炭化室111に装入された石炭は、空気を遮断した環境下で燃焼室112の室内の熱により加熱して乾留される。炭化室111に装入される石炭は、図2において矢印Aで示される方向に装入され、炭化室111から押出されるコークスは、図3において矢印Bで示される方向に押出される。
図4は、窯110におけるコークス生成のフローを示す図である。
窯110におけるコークス生成処理は、窯110からの押出機105によるコークスの押出処理と、窯への装入車104による石炭の装入処理とを含む窯出処理を炭化時間毎に繰り返す処理である。一例では、双方向矢印Cで示される窯出処理の所要時間は8分程度であり、双方向矢印Dで示される炭化時間は21時間から24時間程度である。
図5は、コークス炉100の操業スケジュールの一例を示す図である。
操業スケジュール120は、1の順121と、2の順122と、3の順123と、4の順124と、5の順125とを有する。1の順121は、窯番号「1」、「6」、「11」、「16」・・・「81」と、窯番号の一の位が「1」又は「6」である窯110の窯出処理を含む。同様に、2の順122は窯番号の一の位が「2」又は「7」である窯110の窯出処理を含み、3の順123は窯番号の一の位が「3」又は「8」である窯110の窯出処理を含む。また、4の順124は窯番号の一の位が「4」又は「9」である窯110の窯出処理を含み、5の順125は窯番号の一の位が「5」又は「0」である窯110の窯出処理を含む。
操業スケジュール120では、1の順121、4の順124、2の順122、5の順125及び3の順123の順番で窯110の窯出処理を繰り返し実行する。1の順121、4の順124、2の順122、5の順125及び3の順123のそれぞれでは、窯出処理は、窯番号が小さい窯110から順次実行される。1の順121の窯出処理は、窯番号「1」の窯110から窯出処理から開始され、窯番号「86」の窯110の窯出処理で終了する。次いで、4の順124の窯出処理が窯番号「4」の窯110から窯番号「89」の窯まで順次実行される。次いで、2の順122の窯出処理が窯番号「2」の窯110から窯番号「87」の窯まで順次実行される。次いで、5の順125の窯出処理が窯番号「5」の窯110から窯番号「90」の窯まで順次実行される。次いで、3の順123の窯出処理が窯番号「3」の窯110から窯番号「88」の窯まで順次実行される。そして、1の順124の最初の窯番号「1」の窯110の窯出処理が再び実行される。
操業スケジュール120では、1の順121、4の順124、2の順122、5の順125及び3の順123の順番で窯110の窯出処理を実行することにより、隣接する窯110の窯出処理の離隔時間が短くなることを防止する。1の順121に含まれる窯110に隣接する2の順122及び5の順125に含まれる窯110は、1の順121の窯出処理が実行された後、他の順に含まれる窯110の窯出処理を挟んで窯出処理が実行される。したがって、1の順121に含まれる窯110の窯出処理と、1の順121に含まれる窯110に隣接する2の順122及び5の順125に含まれる窯110の窯出処理との間に十分の離隔時間を保つことができる。操業スケジュール120では、2の順122、3の順123、4の順124及び5の順125も同様に、隣接する窯110の窯出処理との間に十分の離隔時間を保って窯出処理を実行することができる。
図6(a)は1の順121の窯出処理をコークス炉100の炉配置上で示す図であり、図6(b)は1の順121及び4の順124の窯出処理を時間軸で示す図であり、図6(c)は複数のサイクルの亘る操業スケジュール120を時間軸で示す図である。
操業スケジュール120の1の順121では、装入車104、押出機105、ガイド車106及び消火電車107が窯番号「1」の窯110から窯番号「86」の窯の間を順次移動することにより、窯出処理が実行される。双方向矢印Hで示される1の順121の窯出処理時間は、双方向矢印Eで示されるA炉団101の窯出処理時間と、双方向矢印Fで示されるB炉団102の窯出処理時間と、双方向矢印Gで示される押出機105の移動時間とを合計した時間になる。
操業スケジュール120では、1の順121の最後の窯番号「86」の窯110の窯出処理が終了すると、4の順124の最初の窯番号「4」の窯110に移動する。図6(b)において、窯番号「86」の窯110から窯番号「4」の窯110までの移動時間は、双方向矢印Iで示される。
以降、窯出処理と、現在の順の最後の窯の窯出処理の終了後、次の順の最初の窯まで移動を順次繰り返して、窯番号「1」の窯110に戻る。図6(c)において、双方向矢印Jで示される現在の1の順121の窯番号「1」の窯110の窯出処理の開始時刻から、次の1の順121の窯番号「1」の窯110の窯出処理の開始時刻までの時間を1サイクルと称する。操業スケジュールの1サイクルは、1の順121〜5の順125の窯出処理時間と、それぞれの順の間の移動時間とを含む。図6(c)には、4サイクルの操業スケジュールが示される。一例では、1サイクルは21時間から24時間程度である。
操業スケジュール120は、コークス炉100の窯110の全ての炭化時間を等しくすることができる。すなわち、操業スケジュール120では、石炭が窯110に装入されてからコークスが窯110から押出されるまでの炭化時間は、一例では21時間から24時間程度である操業スケジュール120の1サイクルと同一の時間である通常時間とすることができる。1サイクルと同一の時間である通常時間とすることができる窯110は、通常窯と称される。なお、通常窯の炭化時間である通常時間は、一定の時間としてもよいが、許容される範囲で変動してもよい。
一方、補修後であること、及び老朽化により燃焼性が悪化して炉温を上げられないこと等に起因して通常窯よりも低い炉温で操業される窯110は、飛窯と称される。飛窯は、通常窯よりも炭化時間を長くして操業されるので、操業スケジュールにおいて、一定のピッチで配置される通常窯と異なるピッチで配置される。
図7(a)は窯番号「6」の窯110が飛窯であるときの1の順121及び4の順121の窯出処理をコークス炉100の炉配置上で示す図であり、図7(b)は図7(a)に示す窯出処理を時間軸で示す図である。図7(c)は、図7(b)に示す操業スケジュールを複数のサイクルに亘って時間軸で示す図である。
操業スケジュール130では、窯番号「6」の窯110が飛窯であるので、窯番号「1」の窯110の窯出処理の次に、飛窯である窯番号「6」の窯110を飛ばして、窯番号「11」の窯110の窯出処理を実行する。しかしながら、押出機105は、一方の腕部105aでコークスを押出し、他方の腕部105bで5つ離れた窯110の石炭を平坦化する。押出機105は、窯番号「1」の窯110の石炭の平坦化及び窯番号「11」の窯110のコークスの押出のために、図7(b)において矢印Kで示すように、窯番号「6」の窯110に対応する位置に停止する。
操業スケジュール140では、飛窯である窯番号「6」の窯110の最初の窯出処理151は、1の順141と4の順144との間で実行される。また、飛窯である窯番号「6」の窯110の2回目の窯出処理152は、4の順144と2の順142との間で実行される。そして、飛窯である窯番号「6」の窯110の3回目の窯出処理153は、2の順142と5の順152との間で実行される。
操業スケジュール140に示されるように、通常窯の炭化時間は、1の順141、4の順144、2の順142、5の順145及び3の順143の5つの順の窯出処理時間に相当する。一方飛窯の炭化時間は、1の順141、4の順144、2の順142、5の順145及び3の順143にもう1つの順を加えた6つの順の窯出処理時間に相当する。通常窯の炭化時間は5つの順の窯出処理時間に相当し、飛窯の炭化時間は6つの順の窯出処理時間に相当するので、飛窯の炭化時間は、通常窯の炭化時間の(6/5)倍になる。
(実施形態に係る通常窯の炭化時間演算方法の概要)
実施形態に係る通常窯の炭化時間演算方法は、飛窯の数と通常窯の炭化時間との関係を示す炭化時間演算式を使用して、通常窯の炭化時間に関連する炭化時間情報を演算する。一例では、炭化時間情報は、単位時間当たりの通常窯の稼働率を示す情報であり、具体的には24/GCTとも称される1日当たりの通常窯の稼働率である。ここで、GCTは炭化時間(Gross coking time)の略称である。以下、炭化時間は、GCTと称されることがある。実施形態に係る通常窯の炭化時間演算方法は、飛窯の数と通常窯の炭化時間との関係を示す炭化時間演算式を使用して炭化時間情報を演算することで、通常窯の炭化時間を窯の数に応じて最適化できる。
従来、通常窯の炭化時間(以下、GCT(通常)とも称する)は、操業スケジュールを決定するときに作業者の経験に基づいて、飛窯の数にかかわらず一定値として設定されていた。コークス炉では、通常窯の炭化時間が短いほど稼働率は高くなり生産性が向上するため、作業者は、操業スケジュールを決定するときに通常窯の炭化時間を短めに設定する可能性がある。一方、通常窯の実際の炭化時間である実績炭化時間は、飛窯が多数存在すること、及び炉体・設備保全のため操業中断を確保しながらコークス炉を操業すること等の理由により、長くなる傾向がある。作業者が設定する通常窯の設定炭化時間が、通常窯の実際の炭化時間である実績炭化時間と乖離すると、種々の問題が生じるおそれがある。例えば通常窯の設定炭化時間と実績炭化時間との間の乖離は、生産計画と生産実績の乖離の原因になる。また、通常窯の実績炭化時間が通常窯の設定炭化時間よりも長くなると、通常窯に過剰な熱量を供給することになり、コークス炉のエネルギ効率が低下する。
本願発明の発明者らは、飛窯の数と通常窯の炭化時間との関係を示す炭化時間演算式を使用して通常窯の炭化時間、24/GCT(通常窯)及び1日当たりの窯出本数を設定可能であることを見出した。本願発明の発明者らは、1日の総時間である1440分から操業中断時間を減じた操業可能時間と、コークス炉の炉団全ての窯の窯出処理に要する窯出ピッチ及び段取時間を合算した窯出一巡時間が等しいとして式(1)を立式した。ここで、操業中断時間は、窯の修理工事及び作業者の休息等の理由により、コークス炉が操業されない時間である。
Figure 0006957938
式(1)において、左辺は1440分である1日の時間から操業中断時間を減じた操業可能時間であり、右辺はコークス炉の炉団全ての窯の窯出処理に要する窯出ピッチ及び段取時間を合算した窯出一巡時間である。窯出ピッチは、窯110からの押出機105によるコークスの押出処理と、窯への装入車104による石炭の装入処理とを含む窯出処理のそれぞれの窯における実行時間を示す。段取時間は、消火電車107等への給水時間、押出機105の所定位置への移動時間等を含む窯出処理の準備のための時間を示す。窯出一巡時間は、窯出処理を実行可能な全ての窯の窯出処理を実行するために要する時間を示す。
式(1)の右辺は、炉団全ての窯(通常窯や飛窯)を窯出するのに要する窯出ピッチ及び段取時間を合算した窯出一巡時間を全体で示す。式(1)の1段目は、段取時間の総和を示し、消火電車107等への給水時間、押出機105の所定位置への移動時間等を含む。押出機105の所定位置への移動時間は、A炉団101とB炉団102との間で相違するため、段取時間は、A炉団101とB炉団との間で相違する。式(1)において、A炉団101の段取時間は段取時間(A炉)で示され、B炉団102の段取時間は段取時間(B炉)で示される。また、段取時間は、1の順から5の順のそれぞれの順の前に必要な時間であるので、式(1)の1段目では、段取時間(A炉)と段取時間(B炉)とを加算した時間に24/GCT(通常窯)を乗じた数値は、更に5倍される。
式(1)の2段目は通常窯の窯出処理に必要な時間の総和である。通常窯の窯出処理に必要な時間の総和は、24/GCT(通常窯)、通常窯の窯出ピッチ及び設置門数を乗算したものである。ここで、通常窯の窯出ピッチは、通常窯の1窯当たりの窯出処理に必要な時間である。また、図1を参照して説明したように、装入車104は、一方の腕部でコークスを押出すときに、他方の腕部で石炭を装入し且つ平坦化するので、式(1)の2段目では、飛窯の数にかかわらず設置門数が乗算される。
式(1)の3段目は飛窯の窯出処理に要する時間の総和である。飛窯の窯出処理に必要な時間の総和は、24/GCT(飛窯)、飛窯の窯出ピッチ及び飛窯数を乗算したものである。ここで、24/GCT(飛窯)は1日当たりの飛窯の稼働率であり、飛窯の窯出ピッチは飛窯の1窯当たりの窯出処理に必要な時間である。
また、図6(c)を参照して説明したように、飛窯の炭化時間は、通常窯の炭化時間の(6/5)倍になるので、24/GCT(通常窯)と24/GCT(飛窯)との間の関係は、
Figure 0006957938
となる。式(2)を式(1)の24/GCT(飛窯)に代入すると、24/GCT(通常窯)は、式(3)に示すように、操業中断時間及び飛窯数の関数となる。
Figure 0006957938
さらに、コークス炉の1日当たりの窯出本数は、式(4)で示される。
Figure 0006957938
式(4)において、通常窯数は、
Figure 0006957938
で示される。ここで、非稼働窯数は、押詰窯及び補修窯等の一時的に窯出しない非稼働窯の数を示す。
本願発明の発明者らは、式(3)を使用して通常窯の1日当たり稼働率を示す24/GCT(通常窯)を演算すると共に、式(4)を使用してコークス炉の1日当たりの窯出本数を演算することを見出した。すなわち、本願発明の発明者らは、24/GCT(通常窯)を操業可能時間と窯出一巡時間とが一致するときの操業可能時間及び飛窯の数の関数として演算することを見出した。式(3)を使用することで、24/GCT(通常窯)を操業可能時間と窯出一巡時間とが一致するように演算されるので、通常窯の炭化時間は、投入した熱量に応じた熱量をコークスに与えられ、コークスを過加熱するおそれはない。式(3)を使用して演算した24/GCT(通常窯)は、投入した熱量に応じた熱量をコークスに与える時間に対応する稼働率であるので、式(3)を使用することで、投入した熱量に応じて最適化された24/GCT(通常窯)を演算できる。
図8は、式(4)を使用して演算された飛窯の数とコークス炉の1日当たりの窯出本数との相関関係を示す図である。図8において、横軸は1日当たりの飛窯の数を示し、縦撃軸はコークス炉全体での窯出本数を示す。図8において、コークス炉の窯数は90窯であり、非稼働窯の数は6窯であり、操業中断時間は1時間であり、操業可能時間は24時間である。曲線800は、式(4)を使用して演算された飛窯の数と窯出本数との相関関係を示す。直線801〜804のそれぞれは、式(3)及び(4)を使用せずに、通常窯のGCTを示すGCT(通常窯)を一定値としたときの窯出本数を示す。直線801はGCT(通常窯)が21時間であるときを示し、直線802はGCT(通常窯)が22時間であるときを示し、直線803はGCT(通常窯)が23時間であるときを示し、直線804はGCT(通常窯)が24時間であるときを示す。また、曲線800より上の領域は、飛窯増加による操業遅れ領域810を示す。飛窯増加による操業遅れ領域810は飛窯が増加することにより実績炭化時間が増加した領域であり、設定炭化時間が飛窯増加による操業遅れ領域810に位置すると、窯出処理に必要以上の熱量が投入されて、コークスが過加熱されることになる。
例えば、矢印Aで示すように、飛窯の数が15窯であるときに、窯出本数を76窯に設定すると、GCT(通常窯)が一定値であるとき、設定炭化時間が飛窯増加による操業遅れ領域810に位置することは認知されずにコークスが過加熱されることになる。すなわち、飛窯の数が15窯であるときに設定炭化時間を21時間に設定すると、設定炭化時間が21時間であるのに対し、実績炭化時間は23時間になり、コークスが2時間に亘って過加熱されると共に、実績窯出本数は69窯になる。GCT(通常窯)が一定値であるとき、設定炭化時間と実績炭化時間との間に乖離が発生することにより、計画生産量と実績生産量との間に乖離が発生する。
一方、式(3)及び(4)を使用すると、矢印Bで示すように、GCT(通常窯)は23時間と演算され、窯出本数は69窯と演算される。式(3)及び(4)を使用して設定炭化時間を23時間に決定することは、コークスの減産を意味するのではなく、飛窯の数に応じたコークス炉の窯出可能な窯の数を意味するものであり、実績窯出本数は、設定窯出本数と同一の69窯になる。飛窯の数の増減に応じて、式(3)及び(4)を使用して演算された炭化時間に設定炭化時間を変更することで、生産量が最大化される。例えば、式(3)及び(4)を使用すると、飛窯の数が9窯又は10窯であるときに、GCT(通常窯)が23時間になる。
(第1実施形態に係る炭化時間演算装置の構成及び機能)
図9は、第1実施形態に係る炭化時間演算装置の構成ブロック図である。
炭化時間演算装置1は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、処理部20とを有する。炭化時間演算装置1は、単位時間当たりにコークス炉が操業可能な時間を示す操業可能時間、及び飛窯の数と、通常窯の炭化時間との相関関係を使用して、通常窯の炭化時間に関連する炭化時間情報を演算する。具体的には、炭化時間演算装置1は、1日当たりにコークス炉が操業可能な時間を示す操業可能時間、及び飛窯の数と、通常窯の炭化時間との相関関係を示す炭化時間演算式を使用して、24/GCT(通常窯)を演算する。一例では、炭化時間演算装置1は、パーソナルコンピュータ等の電子計算機である。
通信部11は、イーサネット(登録商標)などの有線の通信インターフェース回路を有する。通信部11は、LANを介して不図示の上位制御装置等と通信を行う。
記憶部12は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくとも一つを備える。記憶部12は、処理部20での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、記憶部12は、アプリケーションプログラムとして、1日当たりの操業可能時間及び飛窯の数と常窯の炭化時間との相関関係を示す炭化時間演算式を使用して24/GCT(通常窯)を演算するための炭化時間演算プログラム等を記憶する。炭化時間演算プログラムは、例えばCD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部12にインストールされてもよい。
また、記憶部12は、炭化時間演算処理で使用される種々のデータを記憶する。さらに、記憶部12は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
入力部13は、データの入力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル、キーボタン等である。操作者は、入力部13を用いて、文字、数字、記号等を入力することができる。入力部13は、操作者により操作されると、その操作に対応する信号を生成する。そして、生成された信号は、操作者の指示として、処理部20に供給される。
出力部14は、映像や画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。出力部14は、処理部20から供給された映像データに応じた映像や、画像データに応じた画像等を表示する。また、出力部14は、紙などの表示媒体に、映像、画像又は文字等を印刷する出力装置であってもよい。
処理部20は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を有する。処理部20は、炭化時間演算装置1の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。処理部20は、記憶部12に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、処理部20は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行できる。
処理部20は、操業パラメータ取得部21と、飛窯数取得部22と、炭化時間情報演算部23と、炭化時間情報出力部24とを有する。これらの各部は、処理部20が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして炭化時間演算装置1に実装されてもよい。
図10は、炭化時間演算装置1による炭化時間演算処理のフローチャートである。炭化時間演算処理は、予め記憶部12に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部20により、炭化時間演算装置1の各要素と協働して実行される。
まず、操業パラメータ取得部21は、24/GCT(通常窯)を演算するときに使用される操業パラメータを取得する(S101)。操業パラメータは、式(3)に含まれる操業中断時間、段取時間(A炉)、段取時間(B炉)、窯出ピッチ(通常窯)及び設置門数を含む。一例では、操業中断時間は、作業者の入力作業に応じて入力部13を介して取得される。また、段取時間(A炉)、段取時間(B炉)、窯出ピッチ(通常窯)及び設置門数は記憶部12に記憶され、操業パラメータ取得部21は、記憶部12から段取時間(A炉)、段取時間(B炉)、窯出ピッチ(通常窯)及び設置門数を取得する。次いで、飛窯数取得部22は、飛窯の数を取得する(S102)。一例では、飛窯数は、作業者の入力作業に応じて入力部13を介して取得される。
次いで、炭化時間情報演算部23は、S101で取得された操業可能時間等の操業パラメータ及びS102の処理で取得された飛窯の数と、式(3)を使用して、24/GCT(通常窯)を演算する(S103)。式(3)は、通常窯の炭化時間との相関関係を示す炭化時間演算式である。そして、炭化時間情報出力部24は、S103の処理で演算された24/GCT(通常窯)を出力する(S104)。一例では、出力された24/GCT(通常窯)は、コークス炉の操業スケジュールを決定する操業スケジュール決定処理及び通常窯に投入する熱量を決定する投入熱量決定処理に使用される。
(第2実施形態に係る炭化時間演算装置の構成及び機能)
図11は、第2実施形態に係る炭化時間演算装置の構成ブロック図である。
炭化時間演算装置2は、処理部30を処理部20の代わりに有することが炭化時間演算装置1と相違する。処理部30は、操業パラメータ取得部31と、飛窯数取得部32と、炭化時間情報演算部33と、炭化時間情報出力部34と、窯出本数演算部35、窯出本数出力部36とを有する。これらの各部は、処理部30が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして炭化時間演算装置2に実装されてもよい。
図12は、炭化時間演算装置2による炭化時間演算処理のフローチャートである。炭化時間演算処理は、予め記憶部12に記憶されているプログラムに基づいて、主に処理部20により、炭化時間演算装置1の各要素と協働して実行される。
S201〜S204の処理は、S101〜S104の処理と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。窯出本数演算部35は、S203の処理で演算された24/GCT(通常窯)、及びS202の処理で取得さえた飛窯の数から、式(4)を使用してコークス炉の1日当たりの窯出本数を演算する(S205)。そして、窯出本数出力部36は、S204の処理で演算された窯出本数を出力する(S206)。
(実施形態に係る炭化時間演算装置の作用効果)
炭化時間演算装置1は、式(3)を使用して24/GCT(通常窯)を演算することで、投入した熱量に応じて最適化された24/GCT(通常窯)を演算できる。炭化時間演算装置1によって演算された24/GCT(通常窯)を使用して操業スケジュール計画を決定することで、操業スケジュール計画とコークス炉の実際の操業スケジュールとの間に乖離が発生することを防止することができる。また、炭化時間演算装置1によって演算された24/GCT(通常窯)を使用して通常窯に投入する熱量を決定することで、コークスが過加熱されることを防止することができる。
また、炭化時間演算装置2は、式(3)及び(4)を使用して窯出本数を演算することで、投入した熱量に応じて最適化された窯出本数を演算できる。炭化時間演算装置2によって演算された窯出本数を使用して計画生産量を決定することで、計画生産量と実績生産量との間に乖離が発生することを防止することができる。
(実施形態に係る炭化時間演算装置の変形例)
炭化時間演算装置1及び2は、式(3)を使用して24/GCT(通常窯)を演算するが、実施形態に係る炭化時間演算装置は、GCT(通常窯)等の通常窯の炭化時間に関連する他の炭化時間情報を演算してもよい。
また、炭化時間演算装置1及び2は、式(3)を使用して1日当たり稼働率を示す24/GCT(通常窯)を演算するが、実施形態に係る炭化時間演算装置は、1週間当たりの炭化時間情報等の他の単位時間当たりの炭化時間情報を演算してもよい。
また、炭化時間演算装置1及び2は、式(3)及び(4)を使用して24/GCT(通常窯)を演算する。しかしながら、実施形態に係る炭化時間演算装置は、式(3)及び(4)に対応するテーブルを記憶部に記憶して、記憶部に記憶されたテーブルを使用して、24/GCT(通常窯)を演算してもよい。
1、2 炭化時間演算装置
21、31 操業パラメータ取得部
22、32 飛窯数取得部
23、33 炭化時間情報演算部
24、34 炭化時間情報出力部
35 窯出本数演算部
36 窯出本数出力部
100 コークス炉
110 窯

Claims (6)

  1. 装入された石炭を乾留してコークスを生成する複数の窯が隣接して配置されるコークス炉において、石炭の装入処理及びコークスの押出処理を含む窯出処理を連続するときの単位時間当たりの通常窯の窯出し数である通常窯の稼働率を演算する方法であって、
    コークス炉が操業可能な単位時間当たりの時間を示す操業可能時間を含む操業パラメータを取得し、
    前記炭化時間が前記通常窯の炭化時間よりも長い飛窯の数を取得し、
    前記通常窯の稼働率を前記操業可能時間及び前記飛窯の数の関数として示す演算式を使用して、前記通常窯の稼働率を演算し、
    前記演算された通常窯の稼働率を出力する、ことを含み
    前記演算式は、前記操業可能時間を、前記窯出処理を実行可能な全ての窯の前記窯出処理を実行するために要する時間を示す窯出一巡時間で除した式である、ことを特徴とする通常窯の稼働率演算方法。
  2. 前記演算された前記通常窯の稼働率、及び前記飛窯の数から前記コークス炉の単位時間当たりの窯出本数を演算し、
    前記演算された窯出本数を出力する、ことを更に含む、請求項1に記載の通常窯の稼働率演算方法。
  3. 前記操業可能時間は、前記コークス炉が操業されない時間を示す操業中断時間を前記単位時間から減じた時間である、請求項1又は2に記載の通常窯の稼働率演算方法。
  4. 前記窯出一巡時間は、前記窯出処理の準備のための時間を示す段取時間と、前記窯出処理が実行可能な窯のそれぞれの前記窯出処理の実行時間の総和との合計の時間である、請求項に記載の通常窯の稼働率演算方法。
  5. 装入された石炭を乾留してコークスを生成する複数の窯が隣接して配置されるコークス炉において、石炭の装入処理及びコークスの押出処理を含む窯出処理を連続するときの単位時間当たりの通常窯の窯出し数である通常窯の稼働率を演算する通常窯の稼働率演算装置であって、
    コークス炉が操業可能な単位時間当たりの時間を示す操業可能時間を含む操業パラメータを取得し、
    前記炭化時間が前記通常窯の炭化時間よりも長い飛窯の数を取得し、
    前記通常窯の稼働率を前記操業可能時間及び前記飛窯の数の関数として示す演算式を使用して、通常窯の稼働率を演算し、
    前記演算された通常窯の稼働率を出力し
    前記演算式は、前記操業可能時間を、前記窯出処理を実行可能な全ての窯の前記窯出処理を実行するために要する時間を示す窯出一巡時間で除した式である、ことを特徴とする通常窯の稼働率演算装置。
  6. 装入された石炭を乾留してコークスを生成する複数の窯が隣接して配置されるコークス炉において、石炭の装入処理及びコークスの押出処理を含む窯出処理を連続するときの単位時間当たりの通常窯の窯出し数である通常窯の稼働率を演算する処理であって、
    コークス炉が操業可能な単位時間当たりの時間を示す操業可能時間を含む操業パラメータを取得し、
    前記炭化時間が前記通常窯の炭化時間よりも長い飛窯の数を取得し、
    前記通常窯の稼働率を前記操業可能時間及び前記飛窯の数の関数として示す演算式を使用して、前記通常窯の稼働率を演算し、
    前記演算された通常窯の稼働率を出力する、処理をコンピュータに実行させ、
    前記演算式は、前記操業可能時間を、前記窯出処理を実行可能な全ての窯の前記窯出処理を実行するために要する時間を示す窯出一巡時間で除した式である、ことを特徴とする通常窯の稼働率演算プログラム。
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