JP5810594B2 - コークス炉の操業スケジュール決定装置及び方法 - Google Patents

コークス炉の操業スケジュール決定装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、石炭を乾留してコークスを製造する窯を多数有するコークス炉を操業する際に、炉団温度を最適化する窯出しスケジュールを決定するコークス炉の操業スケジュール決定装置及び方法に関する。
コークス炉では、石炭の燃焼室及び炭化室を構成する炉が「1窯」と呼ばれ、一般的には30〜50窯程度の塊りを「炉団」と称す。このコークス炉では、図11に示すように、例えば55窯の4つの炉団100A〜100Dが直線状に所定間隔で配列されている。
これら炉団100A〜100Dの上部には、例えば2台の装炭車101A及び101Bが炉団100A〜100Dの配列方向に平行に配設された2本のレール部102に案内されて移動可能に配備されている。装炭車101Aは炉団100A及び100Bの各窯に石炭を装入し、装炭車101Bが炉団100C及び100Dの各窯に石炭を装入する。
各炉団100A〜100Dの後方側には、各炉団100A〜100Dの各窯からコークスを押し出す押出機103A〜103Cが炉団100A〜100Dの配列方向に移動可能に配備されている。
さらに、各炉団100A〜100Dの前方側には、複数のガイド車104A〜104Cが炉団100A〜100Dの配列方向に移動可能に配備されている。また、ガイド車104A〜104Cの前方側には消火車105とバケットカー106とが配設されている。消火車105は炉団100A及び100Bから押し出されるコークスを受け取ってから消火塔107に移動してコークスに水をかけて冷却される。バケットカー106は炉団100C及び100Dから押し出されるコークスをバケツに受け取り、このバケツを図示しないクレーンでCDQ108に搬送し、ここで窒素によって冷却される。
そして、コークスの生成を例えば炉団100Aについて説明する。
先ず、装炭車10Aに積載された石炭が例えば炉団100Aの各窯に所定順序で装入され、その後各窯で十数時間乾留されて、コークスが生成される。生成されたコークスは押出機103Aによって各窯から所定の順序で押し出されて、ガイド車104Aで案内されながらその前方に配備された消火車105に積載される。この消火車105は、消火塔107に移動して、コークスに水をかけて冷却する。
このようなコークス炉において、コークスの窯出計画を作成するために、従来、
前回の作業スケジュールから今回の先頭作業窯を求め、求められた先頭作業窯から前回の作業スケジュールと同じ順番で今回の作業窯数分の作業スケジュールを作成し、求められた先頭作業窯から順に所定間隔をおいて作業窯数分の標準作業スケジュールを作成し、作成された作業スケジュールと標準作業スケジュールとを比較し、標準作業スケジュールと異なる順番の作業窯を抽出して標準作業スケジュールと同一順番となるように単位時間あたりの変更可能量だけ速く作業が行われるように修正するコークス炉の作業スケジュール作成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、所定の計画作成条件を入力し、計画作成条件に基づいて第1の遺伝的アルゴリズムを用いて、コークスの窯からコークスを押し出す押出機が順次作業する作業ブロックを生成し、生成された作業ブロックの並び順を最適化し、並び順が最適化された作業ブロックの割当可能時間内における介し時刻を第2の遺伝的アルゴリズムを用いて最適化し、系列毎に割当可能時間内における作業ブロックを表示し、必要に応じて修正されたコークス窯出計画を、コークスの窯を制御する制御用コンピュータに送信するようにしたコークス窯出計画作成方法及び装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平1−158093号公報 特開平10−292176号公報
ところで、特許文献1に記載された従来例にあっては、作業スケジュールと標準作業スケジュールとを比較して外れ窯を抽出し、抽出した外れ窯について単位時間当たりの変更可能量だけ作業を速めることにより、標準スケジュールの作業順番に近づけるようにしているが、燃焼時間すなわち総炭化時間(GCT)の大きさを考慮していない。
また、特許文献2に記載された従来例にあっては、設定した総炭化時間と押し出し予定時刻に対する総炭化時間の差(以下、余剰乾留時間と称す)を最小にする手法であり、予め乾留に必要な総炭化時間の最小値(以下、最低総炭化時間と称す)を定めている。
コークス炉では最低総炭化時間が決まると炉温が一律に決定され、最低総炭化時間が短ければ乾留を早めるために炉温が高くなり、多くの燃料が必要となる。同じ生産本数であるならば、最低総炭化時間を長く取り、低い炉温で操業することが望まれているが、特許文献1及び2に記載された従来例ではともに最低総炭化時間を定数として与えているため、最低総炭化時間を長くとることは考えられていない。このため、炉温が必要以上に高温で操業されるという未解決の課題がある。しかも、特許文献2では余剰乾留時間を最小にするようにしているが、移動機としての押出機の待機時間については考慮されていないものである。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、最低総炭化時間を長くして、炉温を低下させることができるコークス炉の操業スケジュール決定装置及び方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るコークス炉の操業スケジュール決定装置は、石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団を複数備え、1つの移動機で窯出しを行うコークス炉の操業スケジュール決定装置であって、前記炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶する記憶部と、前記窯の最低総炭化時間をパラメータとして設定するパラメータ設定部と、前記窯の最低総炭化時間と全ての窯の装炭実績時刻とに基づいて押出予定時刻を算出する押出予定時刻算出部と、前記押出予定時刻に基づいて前記炉団毎に1グループの各窯について連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを判定するシリーズ窯判定処理を行い、当該シリーズ窯判定処理結果に基づいて前記シリーズ窯及び前記外れ窯を分類して記憶する窯分類部と、前記シリーズ窯の間に同一炉団の前記外れ窯を組み入れて押し出し順番を設定する押し出し順番設定部と、前記押し出し順番及び前記最低総炭化時間に基づいて、各窯について前記最低総炭化時間が経過してから前記移動機が到着するまでの余剰乾留時間と当該移動機の待機時間とを算出する余剰時間算出部と、前記押し出し順番設定部における前記外れ窯を組み入れる位置を変更して、前記余剰乾留時間及び移動機待機時間の和が最小となる押し出し順番を操業スケジュールとして設定するスケジュール設定部と、前記移動機待機時間が設定された判定時間を超えており、前記操業スケジュールによって、設定された生産押出計画本数を設定されたスケジュール期間内で達成できたときに、前記パラメータ設定部のパラメータである最低総炭化時間を所定時間長く変更して再スケジューリングする再スケジューリング部とを備え、前記移動機待機時間が設定された判定時間以下となる場合、または、設定された生産押出計画本数が達成できなくなる場合に、前記操業スケジュールを確定することを特徴としている。
本発明の他の形態に係るコークス炉の操業スケジュール決定装置は、前記窯分類部は、連続押し出しが可能な窯数が所定数以上であるときに、シリーズ窯として分類することを特徴としている。
また、本発明の一の形態に係るコークス炉の操業スケジュール決定方法は、石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団を複数備え、1つの移動機で窯出しを行うコークス炉の操業スケジュール決定方法であって、前記炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶部に記憶し、前記窯の最低総炭化時間をパラメータ設定部によってパラメータとして設定し、設定した各窯の最低総炭化時間及び装炭実績時刻に基づいて押出時刻算出部で押出予定時刻を算出し、算出した押出予定時刻に基づいて窯分類部によって前記炉団毎に1グループの各窯について連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを判定するシリーズ窯判定処理を行い、当該シリーズ窯判定処理結果に基づいて前記シリーズ窯及び前記外れ窯を分類して記憶し、押し出し順番設定部によってシリーズ窯間に同一炉団の外れ窯を組み入れて押し出し順番を設定し、設定した押し出し順番及び前記最低総炭化時間に基づいて余剰時間算出部で各窯について前記最低総炭化時間が経過してから前記移動機が到着するまでの余剰乾留時間と当該移動機の待機時間とを算出し、スケジュール設定部で、前記押し出し順番設定部における前記外れ窯を組み入れる位置を変更して、前記余剰乾留時間及び移動機待機時間の和が最小となる押し出し順番を操業スケジュールとして設定し、設定された操業スケジュールによって、前記移動機待機時間が設定された判定時間を超えており、設定された生産押出計画本数を設定されたスケジュール期間内で達成できたときに、再スケジューリング部によって、前記パラメータ設定部のパラメータである最低総炭化時間を所定時間長く変更して再スケジューリングし、前記移動機待機時間が設定された判定時間以下となる場合、または、設定された生産押出計画本数が達成できなくなる場合に、前記操業スケジュールを確定することを特徴としている。
本発明によれば、最低総炭化時間をパラメータとし、外れ窯をシリーズにシリーズ窯として復帰させる場合に、移動機の待機時間及び余剰乾留時間の和が最小となるように復帰位置を決定する操業スケジュールを作成し、作成した操業スケジュールで設定した生産押出計画本数を設定したスケジュール期間内に達成できる場合に、最低総炭化時間を所定時間だけ長く変更して再スケジューリングを行うことを生産押出計画本数をスケジュール期間内に達成できなくなるまで繰り返す。このため、最低総炭化時間をできるだけ長くした操業スケジュールを決定することができ、炉温を低下させる操業を可能として燃料の削減に寄与することができるという効果が得られる。
本発明の一実施形態を示すコークス炉操業スケジュール作成装置を示すブロック図である。 炉団毎の窯順データを示す図である。 図1のスケジュール作成装置で実行する本発明の操業スケジュール決定処理を示すフローチャートである。 図3のシリーズ窯判定処理を示すフローチャートである。 シリーズ窯判定方法の説明に供する図である。 本発明による操業スケジュールを示すガントチャートである。 最低総炭化時間を一定とした場合の操業スケジュールを示すガントチャートである。 コークス炉の全体構成を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を伴って説明する。
図1は、本発明のコークス炉の操業スケジュール決定装置のシステム構成を示すブロック図である。
図中、1はコークス炉操業スケジュール作成装置であって、このコークス炉操業スケジュール作成装置は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置2を有する。この演算処理装置2には、キーボード3a及びマウス3bを有する情報入力部3が接続されているとともに、ROMRAM、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置4が接続されている。
さらに、演算処理装置2には、液晶ディスプレイ等で構成される表示装置5が接続されているとともに、前述したコークス炉の装炭車101A,101B及び押出機103A〜103Cを統括制御するプロセスコンピュータ6が接続されている。
演算処理装置2は、プロセスコンピュータ6から各窯への石炭の装入時刻である装炭実績時刻データを収集し、記憶装置4内に形成した装炭実績時刻ファイル4aに格納する。
また、演算処理装置2は、各窯の操炭実績時刻に基づいて押出予定時刻を推定する押出時刻推定部2aと、この押出時刻推定部2aで推定した押出予定時刻に基づいて前記炉団毎に連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを分類して記憶する窯分類部2bと、この窯分類部2bで分類したシリーズ窯を基準として同一炉団の外れ窯を組み入れて押し出し順番を決定し、前記移動機による押出予定時刻を決定するスケジュール決定部2cとを備えている。
記憶装置4は、予め設定された前述した図8に示す炉団100A〜100D毎の窯順データを記憶する窯順データ格納ファイル4bを有する。この窯順データ格納ファイル4bには、図2に示すように、各炉団100A〜100Dの夫々について例えば5窯ピッチ数分に分けた5シリーズA1〜A5、B1〜B5、C1〜C5及びD1〜D5のシーケンシャルな窯番号が5窯ピッチで順次配列されている。
すなわち、炉団100AのシリーズA1については、炉団100Aの1番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「1,6,11,16,……,51」が窯順データとして設定されている。シリーズA2については、炉団100Aの2番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「2,7,12,17,……,52」が窯順データとして設定されている。シリーズA3については炉団100Aの3番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「3,8,13,18,……,53」が窯順データとして設定されている。シリーズA4については炉団100Aの4番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「4,9,14,19,……,54」が窯順データとして設定されている。シリーズA5については炉団100Aの5番目の窯から5窯ピッチ毎に順次配列した「5,10,15,20,……,55」が窯順データとして設定されている。
同様に、炉団100Bの各シリーズB1〜B5については、炉団100Aの各シリーズA1〜A5に対して「55」を加えた窯順データが設定されている。また、炉団100Cについては、炉団100Aの各シリーズA1〜A5に対して「110」を加えた窯順データが設定されている。さらに、炉団100Dについては炉団100Aの各シリーズA1〜A5に対して「165」を加えた窯順データが設定されている。
そして、演算処理装置2では、図3に示す操業スケジュール決定処理を実行する。
この操業スケジュール決定処理は、図3に示すように、先ず、ステップS1でプロセスコンピュータ6から各炉団100A〜100Dの各窯についての石炭の装入時刻である装炭実績時刻データを収集し、収集した各窯の装炭実績時刻データが記憶装置4の装炭実積時刻ファイル4aに格納される。
次いで、ステップS2に移行して、各炉団100A〜100Dにおける各窯のトラブル発生状況や補修情報等の操業情報が入力されたか否かを判定し、操業情報が入力されたときには、ステップS3に移行して、入力された操業情報を記憶装置4に形成された操業情報ファイル4cに操業情報を格納してからステップS5に移行し、操業情報が入力されていないときには、ステップS4に移行して、操業情報の入力を促すガイダンス情報を表示装置5に表示してからステップS2に戻る。
ステップS5では、総炭化時間(GCT)の最低値を表す最低総炭化時間の初期値GCTminを設定する。この初期値GCTminは、コークス炉の通常時の操業実績から決定される。
次いで、ステップS6に移行して、記憶装置3に記憶されている各窯の装炭実績時刻データ及び操業情報に基づいて各炉団100A〜100Dにおける各窯の仮の押出予定時刻を決定し、決定した仮の押出予定時刻を記憶装置4に形成された仮押出予定時刻ファイル4dに格納する。
次いで、ステップS7に移行して、押出機によるコークスの押し出しを連続的に行うことができるシリーズ窯であるか、窯順データにしたがって連続的に押し出しを行うことができない外れ窯であるかを判定する後述する図4に示すシリーズ窯判定処理を実行してからステップS8に移行する。
ステップS8では、上記ステップS7で判定された外れ窯をこれが所属するシリーズの間に入れて押出順番を設定し、押出順番に対する仮の押出時刻を決定する。
次いで、ステップS9に移行して、決定された仮の押出時刻に基づいて移動機(押出機)の待機時間Twと最低総炭化時間経過後に移動機(押出機)が到着するまでの余剰乾留時間Tsを算出する。
次いで、ステップS10に移行して、押出実績時刻が早い順の外れ窯の順番を表す押出順番変数iを“1”に設定してからステップS11に移行する。
このステップS11では、押出実績時刻が第i番目に早い外れ窯に対して装炭後次の押出しまでの押出順番を求め、仮の押出予定時刻を求め、次いでステップS12に移行して、第i番目の外れ窯のシリーズの間に入れる位置を変更しながら移動機(押出機)の待機時間Twと余剰乾留時間Tsとの和(=Tw+Ts)が最小となるスケジュールを求める。
次いで、ステップS13に移行して、求めたスケジュールで決まった第i番目の外れ窯までの押出順番を採用し、仮の押出時刻として設定し、仮の押出予定時刻格納ファイル4dに格納する。
次いで、ステップS14に移行して、全ての外れ窯について仮の押出予定時刻が設定されたか否かを判定し、仮の押出予定時刻が設定されていない外れ窯が存在する場合にはステップS15に移行して押出順番変数iを“1”だけインクリメントしてから前記ステップS11に戻る。
一方、ステップS14の判定結果が、全ての外れ窯について仮の押出予定時刻の設定が完了した場合にはステップS16に移行して、移動機(押出機)の待機時間が零近傍の判定時間Tws以内であるか否かを判定し、移動機(押出機)の待機時間が判定時間Twsを超えている場合には、ステップS17に移行する。
このステップS17では、求められた仮のスケジュール期間内で予め設定した生産本数の押出が可能であるか否かを判定し、生産本数の押出が可能である場合には、ステップS18に移行して、現在設定されている最低総炭化時間GCminに所定時間ΔTを加算した値を新たな最低総炭化時間GCTminに設定してから前記ステップS6に戻る。
一方、前記ステップS16の判定結果が移動機(押出機)の待機時間が判定時間Tws以下となったときには、ステップS19に移行して、移動機(押出機)による押出予定時刻を決定し、決定された押出予定時刻でスケジュールを確定してスケジュール格納ファイル4fに格納する。
また、ステップS17の判定結果が仮のスケジュール期間内で生産本指数の押出が不可能である場合にもステップS19に移行して、前回の仮のスケジュールによる移動機(押出機)による押出予定時刻を決定し、決定された押出予定時刻でスケジュールを確定して、スケジュール格納ファイル4fに格納してから操業スケジュール決定処理を終了する。
なお、スケジュールを作成するなかで、押出順番はディスパッチルールで設定し、操業制約を満たすようにする。
この操業スケジュール決定処理におけるステップS7のシリーズ窯判定処理は、図4に示すように、先ず、ステップS51で、シリーズ判定を行う炉団窯順データを読込む。次いで、ステップS52に移行して、炉団窯順データの窯番号を表す変数iを第1番目の窯を表す“1”に設定してからステップS53に移行する。
このステップS53では、外れ窯以外のシリーズ窯数を表す変数kを“0”に設定し、次いでステップS54に移行して、窯番号変数iをシリーズ窯と仮定し、次いでステップS55に移行して、窯数を表す変数jを“0”に設定してからステップS56に移行する。
このステップS56では、窯番号iを基準窯として設定し、次いでステップS57に移行して、窯数変数jを“1”だけインクリメントし、次いでステップS58に移行して、第(i+j)番目の窯シリーズ窯であるか否かを判定する。この判定は、基準窯iから判定対象となる窯(i+j)までの押出機103m(m=A〜C)の移動時間Tmを算出し、この移動時間Tm後の時刻から移動待ち許容時間Taを減算した下限時刻LTと移動時間Tm後の時刻にコークスの焼き上がり待ち許容時間Tbを加算した上限時刻UTの間に第(i+j)窯の最短総炭化時間(GCT)押出時刻T(i+j)が存在するか否かを判定し、LT≦T(i+j)≦UTであるときに、連続して押し出しが可能なシリーズ窯であると判断してステップS59に移行し、LT>T(i+j)又はUT<T(i+j)であるときには、連続して押し出すことが不可能な外れ窯であると判断してステップS63に移行する。
ステップS59では、該当窯番号(i+j)の窯順データをシリーズ窯として記憶装置4に形成したシリーズ窯記憶領域に一時記憶してからステップS60に移行する。このステップS60では、窯番号(i+j)を基準窯として設定し、次いでステップS61に移行して、シリーズ窯数変数kを“1”だけインクリメントしてからステップS62に移行する。
このステップS62では、窯番号(i+j)がシリーズ判定を行う炉団窯順データの最後の窯であるか否かを判定し、最後の窯でないときには前記ステップS57に戻り、最後の窯であるときにはステップS64に移行する。
一方、前記ステップS58の判定結果が外れ窯であるときには、ステップS63に移行して、該当窯順データを外れ窯として記憶装置4に形成したシリーズ窯判定格納ファイル4eの外れ窯記憶領域に一時記憶してから前記ステップS57に戻る。
また、ステップS64では、シリーズ窯数変数kが例えばシリーズ判定を行う炉団窯順データに含まれる窯数の所定の値を超えているか否かを判定し、k>(シリーズ判定の窯数)/であるときには、連続して押し出しが可能なシリーズ窯が構成されているものと判断してシリーズ判定処理を終了して前述した図3のステップSに移行する。
さらに、ステップS64の判定結果が、k≦(シリーズ判定の窯数)/であるときには、シリーズ窯が構成されていないものと判断してステップS65に移行する。
このステップS65では、窯番号iが例えばシリーズ窯判定を行う炉団窯順データに含まれる窯数の半分の値を超えているか否かを判定し、i>(シリーズ判定の窯数)/であるときには、ステップS66に移行して、全て外れ窯であるとして記憶装置4の外れ窯記憶領域に記憶されている外れ窯データを消去し、これに代えて炉団窯順データに含まれる全ての窯データを外れ窯としてその窯番号を記憶装置4のシリーズ判定格納ファイルの外れ窯記憶領域に格納してからシリーズ判定処理を終了して前述した図3のステップS8に移行する。
さらに、ステップS65の判定結果が、i≦(シリーズ判定の窯数)/であるときには、シリーズ窯判定処理を継続するものと判断してステップS67に移行し、記憶装置4のシリーズ窯データ記憶領域に記憶されているシリーズ窯データ及び外れ窯データ記憶領域に記憶されている外れ窯データを消去し、次いでステップS68に移行して、窯番号変数iを“1”だけインクリメントしてから前記ステップS53に戻る。
なお、図3の操業スケジュール決定処理において、ステップS5及びステップS18の処理がパラメータ設定部に対応し、ステップS6の処理が押出予定時刻算出部に対応し、ステップS7の処理が窯分類部に対応し、ステップS8の処理が押出順番設定部に対応し、ステップS9の処理が余剰乾留時間算出部に対応し、ステップS10〜S15の処理がスケジュール設定部に対応し、ステップS16〜ステップS18とステップS6〜ステップS15の処理が再スケジューリング部に対応している。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
先ず、演算処理装置2で、例えば所定のファンクションキーを操作するか表示されている起動メニューを選択することにより、図3に示すコークス炉操業スケジュール決定処理を実行開始させると、先ず、プロセスコンピュータ6から各窯の装炭実績時刻データを収集し、収集した装炭実績時刻データを記憶装置4の装炭実績時刻ファイル4aに格納する。
次いで、当日の各炉団100A〜100Dにおける各窯のトラブル発生状況や補修情報等の操業情報が入力部3から入力されているか否かを判定し、操業情報が入力されていないときには、操業情報の入力を促すガイダンス情報を表示装置5に表示して操業情報が入力されるまで待機する(ステップS2,S4)。そして、操業情報が入力されると、入力された操業情報を記憶装置4の操業情報ファイル4cに格納する(ステップS3)。
次いで、収集した各窯の装炭実績時刻データ及び操業情報を読み出して、装炭実績時刻データから各窯の仮の押出時刻を決定し、これを仮押出予定時刻ファイル4dに格納する。
次いで、仮押出予定時刻ファイル4dに格納された各窯の仮の押出時刻に基づいて図4に示すシリーズ窯判定処理を実行する。
このシリーズ窯判定処理では、先ず、A炉団のシリーズA1〜A5とB炉団のシリーズB1〜B5の何れのシリーズ窯判定を行うかを選択する。例えばシリーズA1を選択したものとすると、シリーズA1の第1番目の窯番号i=1の窯すなわち窯番号1の窯をシリーズ窯として仮定する(ステップS54)。そして、第1番目の窯i=1を基準窯として設定し、この基準窯に続いて押出が可能なシリーズ窯が存在するか否かを判定する。
すなわち、図5(a)に示すように、第1番目(i=1)の窯1(窯番号1)に対して第2番目の窯(窯番6)の最短総炭化時間(GCT)押出時刻が、例えば押出機103Aが窯番号1から窯番号6まで移動するに要する移動時間Tmから移動待ち許容時間Taを減算した下限時刻LTと移動時間Tm後の時刻にコークスの焼き上がり待ち許容時間Tbを加算した上限時刻UTの間に存在するか否かを判定する。図5(a)の場合には、下限時刻LT及び上限時刻UT間に第2番目の窯2の最短GCT押出時刻が存在するので、第2番目のがシリーズ窯として判定され、記憶装置4のシリーズ窯判定格納ファイル4eにおけるシリーズA1の格納領域に格納される。
このように、第2番目のがシリーズ窯と判定されると、次には第2番目のを基準窯として第3番目窯3(窯番号11)に対して同様に押出機103Aが窯番号6から窯番号11まで移動するに要する移動時間Tmから移動待ち許容時間Taを減算した下限時刻LTと移動時間Tm後の時刻にコークスの焼き上がり待ち許容時間Tbを加算した上限時刻UTの間に存在するか否かを判定する。図5(a)の場合には、下限時刻LT及び上限時刻UT間に窯3(窯番号11)の最短GCT押出時刻が存在するので、シリーズ窯として判定し、窯番号11がシリーズ窯判定格納ファイル4eにおけるシリーズA1のシリーズ窯格納領域に格納される。
ところが、図5(b)のように、シリーズ窯と仮定した第1番目窯1から第2番目の窯2までの押出機103Aの移動時間Tmと許容時間とで決まる下限時刻LT及び上限時刻UT間に第2番目の窯2(窯番号6)の最短GCT押出時刻が存在しない場合には、第2番目の窯2(窯番号6)を連続して押出すことができないこのため、第2番目の窯2を外れ窯として判定し、その窯番号6がシリーズ窯判定格納ファイル4eにおけるシリーズA1の外れ窯格納領域に格納される。このように、基準となる第1番目の窯1に続く第2番目の窯2が外れ窯と判定されると、次いで第3番目の窯3(窯番号11)がシリーズ窯であるか否かを判定する。この場合の判定も上記したと同様に、窯1から窯3までの押出機103Aの移動時間Tmと許容時間とで決まる下限時刻LT及び上限時刻UT間に第3番目窯3(窯番号11)の最短GCT押出時刻が存在するか否かを判定し、図5(b)では、第3番目の窯3(窯番号11)の最短GCT押出時刻が下限時刻LT及び上限時刻UT内に存在するので、この第3番目の窯3(窯番号11)がシリーズ窯と判定されて、窯番号11がシリーズ窯判定格納ファイル4eにおけるシリーズA1のシリーズ窯格納領域に格納される。
そして、シリーズ窯と判定される毎にシリーズ窯数変数kが“1”だけインクリメントされる。そして、シリーズA1の一番最後となる第11番目窯11(窯番号51)までシリーズ窯判定が終了したときに、ステップS62からステップS64に移行して、シリーズ窯数変数kが所定の値を例えば2とする時、シリーズ判定の窯数(=11)/2=5.5以上であるか否かを判定する。この判定はシリーズ窯数がシリーズを構成する窯数の過半数を占めているか否かを判定するものであり、k>シリーズ判定の窯数(=11)/2=5.5であるときには、シリーズA1にシリーズ窯が含まれていると判断されてシリーズ窯判定処理を終了する。
一方、ステップS64の判定結果がk<シリーズ判定の窯数(=11)/2=5.5であるときには、シリーズA1の第1番目(i=1)の窯1をシリーズ窯として仮定したときに、過半数が外れ窯であると判断されるので、ステップS65に移行する。このとき、窯数変数iはであり、シリーズA1の過半数に達していないので、ステップS67に移行して、シリーズ窯判定格納ファイル4eにおけるシリーズA1のシリーズ窯格納領域及び外れ窯格納領域に格納されている窯番号が全て消去され、次いでステップS68に移行して、窯数変数iが“1”だけインクリメントされて“2”となる。このため、第2番目(i=2)の窯2をシリーズ窯として仮定し、この第2番目の窯2を基準として上述したと同様のシリーズ窯判定が行われ、シリーズ窯数変数kがシリーズ判定の窯数(=11)/2=5.5以上となれば、シリーズA1の過半数が第2番目の窯2を基準とするシリーズ窯であると判断されてシリーズ窯判定処理を終了する。しかしながら、この場合でもシリーズ窯数変数kが過半数に達しないときには、第3番目(i=3)窯3をシリーズ窯と仮定し、この第3番目の窯3を基準としてシリーズ窯判定が再度実行される。
そして、窯数変数iがシリーズA1の過半数に達したときには、シリーズA1にシリーズ窯が存在しないものとして全て外れ窯であるとしてその窯番号を記憶装置4のシリーズ判定格納ファイル4eの外れ窯記憶領域に格納してからシリーズ判定処理を終了して前述した図3のステップS8に移行する。
このステップS8では、シリーズの間に外れ窯を入れた押出順番を設定し、押出順番に対する仮の押出時刻を決定し、次いでステップS9で移動器の待機時間Tw及び最低総炭化時間後に移動機(押出機)が到着するまでの余剰乾留時間Tsを算出する。
そして、外れ窯のうちの押出時刻が早い順番を表す押出順番変数iを“1”に設定し(ステップS10)、i=1すなわち押出実績時刻が最も早い第1番目の外れ窯に対して、装炭後次の押出までの押出順番を求め、仮の押出予定時刻を求める(ステップS11)。
第1番目の外れ窯のシリーズの間に入れる位置を変更しながら移動機(押出機)の待機時間Twと余剰乾留時間Tsとの和(=Tw+Ts)が最小となる押出順番をディスパッチルールで決定し、この外れ窯までのスケジュールを求める(ステップS12)。
求めたスケジュールで決まった第1番目の外れ窯までの押出順番を採用し、仮の押出予定時刻とする(ステップS13)。
このように、上記実施形態では、スケジュール期間内の全てにおいて押出順番を求めず、外れ窯の順番に基づいて局所的に押出順番を探索することで、高速なスケジュール作成を行うことができる。
そして、ステップS14に移行し、全ての外れ窯の仮の押出予定時刻が設定されていないので、ステップS15に移行して、押出順番変数iを“1”だけインクリメントしてi=2として、上記ステップS11〜15の処理を繰り返する。
そして、全ての外れ窯の仮の押出予定時刻の設定が終了すると、移動機(押出機)の待機時間Twが零近傍の判定時間Tws以下であるか否かを判定し、待機時間Twが判定時間Twsを超えており、且つ決定されたスケジュール期間内で予め設定された生産本数の押出が可能である場合には、ステップS18に移行して、現在の最低総炭化時間GCTminに所定時間ΔTを加算した値を新たな最低総炭化時間GCTminとして設定する。すなわち、最低総炭化時間GCTminを長く設定し直してから前記ステップS6〜ステップS17の処理を繰り返して再スケジューリング処理を行う。
再スケジューリング後も移動機(押出機)の待機時間が判定時間Tws以下とならないとともに、スケジュール期間内での生産本数の押出しが可能である場合には、最低総炭化時間GCTminを増加させて再スケジューリング処理を繰り返す。
そして、再スケジューリング処理後に移動機(押出機)の待機時間が判定時間Tws以下となるか又はスケジュール期間内での生産本数の押出しが不可能となった場合には、その前のスケジュールを操業スケジュールとして確定してスケジュール格納ファイル4fに格納する。
このように、上記実施形態においては、最低総炭化時間GCTminをパラメータとして、この最低総炭化時間GCTminを初期値から順次長い値に設定することにより、余剰乾留時間を総炭化時間に分配することができ、無駄時間を少なくすることができる。
また、外れ窯の押出予定時刻を設定する場合に移動機(押出機)の待機時間Tw及び余剰乾留時間Tsの和を最小とするように設定するので、無駄時間を少なくすることができる。
したがって、本発明による操業スケジュール決定方法によれば、図6に示すガントチャートのように、コークスの押出時刻を移動機(押出機)の移動時間を考慮しながら整列させることができるとともに、余剰乾留時間を短くし、総炭化時間GCTを長くとなることができ、良好な操業スケジュールを作成することができる。このため、各窯の炉温を低下させて効率が良く、省エネルギー化を図った操業を行うことができる。
因みに、最低総炭化時間を一定にした場合のガントチャートを図7に示す。この図7から明らかなように、余剰乾留時間の発生が回数が多くなるとともに、1回当たりの余剰乾留時間も長くなって無駄時間が多くなり、操業効率が低下してしまう。
なお、上記実施形態においては、炉団の窯ピッチを5ピッチとして5グループに分けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、任意の整数nピッチのnグループに分けることができる。
1…コークス炉操業スケジュール作成装置、2…演算処理装置、2a…押出時刻推定部、2b…窯分類部、2c…スケジュール決定部、3…入力装置、3a…キーボード、3b…マウス、4…記憶装置、4a…装炭実績時刻データファイル、4b…窯順データ格納ファイル、4c…操業情報ファイル、4d…仮押出予定時刻ファイル、4e…シリーズ判定格納ファイル、4f…スケジュール格納ファイル、5…表示装置、6…プロセスコンピュータ

Claims (3)

  1. 石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団を複数備え、1つの移動機で窯出しを行うコークス炉の操業スケジュール決定装置であって、
    前記炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶する記憶部と、
    前記窯の最低総炭化時間をパラメータとして設定するパラメータ設定部と、
    前記窯の最低総炭化時間と全ての窯の装炭実績時刻とに基づいて押出予定時刻を算出する押出予定時刻算出部と、
    前記押出予定時刻に基づいて前記炉団毎に1グループの各窯について連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを判定するシリーズ窯判定処理を行い、当該シリーズ窯判定処理結果に基づいて前記シリーズ窯及び前記外れ窯を分類して記憶する窯分類部と、
    前記シリーズ窯の間に同一炉団の前記外れ窯を組み入れて押し出し順番を設定する押し出し順番設定部と、
    前記押し出し順番及び前記最低総炭化時間に基づいて、各窯について前記最低総炭化時間が経過してから前記移動機が到着するまでの余剰乾留時間と当該移動機の待機時間とを算出する余剰時間算出部と、
    前記押し出し順番設定部における前記外れ窯を組み入れる位置を変更して、前記余剰乾留時間及び移動機待機時間の和が最小となる押し出し順番を操業スケジュールとして設定するスケジュール設定部と、
    前記移動機待機時間が設定された判定時間を超えており、前記操業スケジュールによって、設定された生産押出計画本数を設定されたスケジュール期間内で達成できたときに、前記パラメータ設定部のパラメータである最低総炭化時間を所定時間長く変更して再スケジューリングする再スケジューリング部とを備え
    前記移動機待機時間が設定された判定時間以下となる場合、または、設定された生産押出計画本数が達成できなくなる場合に、前記操業スケジュールを確定する
    ことを特徴とするコークス炉の操業スケジュール決定装置。
  2. 前記窯分類部は、連続押し出しが可能な窯数が所定数以上であるときに、シリーズ窯として分類することを特徴とする請求項1に記載のコークス炉の操業スケジュール決定装置。
  3. 石炭を乾留してコークスを製造する窯を所定数配列した炉団を複数備え、1つの移動機で窯出しを行うコークス炉の操業スケジュール決定方法であって、
    前記炉団毎に配列された前記窯をnピッチ数分のnグループに分け、さらに全炉団の窯にシーケンシャルに付けた窯番号が、前記nグループの各々でnピッチ毎に順時配列されるように定義付けたn組の窯順データを記憶部に記憶し、
    前記窯の最低総炭化時間をパラメータ設定部によってパラメータとして設定し、
    設定した各窯の最低総炭化時間及び装炭実績時刻に基づいて押出時刻算出部で押出予定時刻を算出し、
    算出した押出予定時刻に基づいて窯分類部によって前記炉団毎に1グループの各窯について連続押し出しが可能なシリーズ窯であるか連続押し出しが不可能な外れ窯であるかを判定するシリーズ窯判定処理を行い、当該シリーズ窯判定処理結果に基づいて前記シリーズ窯及び前記外れ窯を分類して記憶し、
    押し出し順番設定部によってシリーズ窯間に同一炉団の外れ窯を組み入れて押し出し順番を設定し、
    設定した押し出し順番及び前記最低総炭化時間に基づいて余剰時間算出部で各窯について前記最低総炭化時間が経過してから前記移動機が到着するまでの余剰乾留時間と当該移動機の待機時間とを算出し、
    スケジュール設定部で、前記押し出し順番設定部における前記外れ窯を組み入れる位置を変更して、前記余剰乾留時間及び移動機待機時間の和が最小となる押し出し順番を仮の操業スケジュールとして設定し、
    設定された仮の操業スケジュールによって、前記移動機待機時間が設定された判定時間を超えており、設定された生産押出計画本数を設定されたスケジュール期間内で達成できたときに、再スケジューリング部によって、前記パラメータ設定部のパラメータである最低総炭化時間を所定時間長く変更して再スケジューリングし、
    前記移動機待機時間が設定された判定時間以下となる場合、または、設定された生産押出計画本数が達成できなくなる場合に、前記仮の操業スケジュールを操業スケジュールとして確定する
    ことを特徴とするコークス炉の操業スケジュール決定方法。
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