JP6957703B2 - サーバ及びその制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、追跡管理システムで用いられるサーバ並びにその制御プログラムに関する。
廃棄処理委託業者から排出される産業廃棄物は、運搬業者によって中間処理業者まで運送される。そして中間処理業者によって焼却、破砕、脱水、中和等の中間処理が行われた後、再び運搬業者によって最終処分業者まで運送される。そして最終処分業者によって埋立、海洋投棄等の最終処分が行われて、廃棄処理が完了する。このような廃棄処理の工程の中で、業者から業者へは廃棄物とともに複写式のマニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)が渡される。委託業者は、廃棄処理終了後に各業者から処理終了のマニフェスト伝票を受け取ることで、正しい工程に沿って廃棄物が廃棄処理されたか否かを確認できる。
しかしながらマニフェスト伝票だけでは、各業者が廃棄物に対してそれぞれ実際にどのような処理を行ったかを委託業者が追跡することは困難である。各業者が廃棄物に対してどのような処理を行ったかを容易に追跡できるシステムの構築が望まれている。
2008−186182号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、廃棄処理に係る業者が廃棄物に対してどのような処理を行ったかを容易に追跡できる追跡管理システムを提供しようとするものである。
一実施形態において、サーバは、廃棄物の廃棄処理に係る業者毎に備えられた複数の事務機器を、ネットワークを介して接続してなる。
このサーバは、第1受信手段と、第1記憶手段と、送信手段と、第2受信手段と、第2記憶手段とを備える。第1受信手段は、複数の事務機器から、廃棄物とともに業者間を移送される、複数の伝票用紙を束ねた複写伝票の表面にある伝票用紙の種類に対応したリクエストを含むURLデータを受信する。第1記憶手段は、複数の伝票用紙の種類にそれぞれ対応した複数のリクエストと関連付けて複数の処理画像データを記憶する。送信手段は、第1受信手段により受信したURLデータに含まれるリクエストに対応して第1記憶手段により記憶されている処理画像データを取得し、当該処理画像データをURLデータ送信元の事務機器に送信する。第2受信手段は、複数の事務機器から、処理画像データに基づく処理画像を介して入力された廃棄処理に係る情報を受信する。第2記憶手段は、第2受信手段により複数の事務機器から受信した廃棄処理に係る情報を記憶する。
一実施形態である追跡管理システムの全体構成図。 追跡管理システムに含まれる事務機器のハードウェア構成を示すブロック図。 事務機器が有するリクエストテーブルのデータ構造を示す模式図。 追跡管理システムに含まれるサーバのハードウェア構成を示すブロック図。 サーバが有する処理画像テーブルのデータ構造を示す模式図。 サーバが有する処理データファイルのデータ構造を示す模式図。 事務機器のCPUが制御プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図。 事務機器のCPUが制御プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図。 サーバのCPUが制御プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図。
以下、追跡管理システムの実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、産業廃棄物(以下、廃棄物と称する)の廃棄処理に係る業者がその廃棄物に対してどのような処理を行ったかを追跡可能とするものである。
図1は、追跡管理システム1の全体構成図である。追跡管理システム1は、追跡管理サーバ10と、複数台(図1では3台)の事務機器20とを含む。追跡管理システム1は、追跡管理サーバ10と各事務機器20とをインターネット5で接続する。すなわち追跡管理サーバ10は、インターネット5を介して各事務機器20に情報を提供するWebサーバとして機能する。各事務機器20は、Webサーバの持つ情報にアクセスしてその情報を処理するWebクライアントとして機能する。
追跡管理サーバ10と各事務機器20とを接続するネットワークはインターネット5に限定されるものではない。追跡管理サーバ10がサーバとしての機能を果たし、各事務機器20がクライアントとしての機能を果たすことができれば、インターネット以外のネットワークを使用してもよい。
各事務機器20は、廃棄処理に係る業者のうち廃棄処理の委託業者2、中間処理業者3及び最終処分業者4の事務室等にそれぞれ設けられる。
委託業者2は、廃棄物の廃棄を委託する。また委託業者2は、マニフェスト伝票71を発行する。マニフェスト伝票71は複写式であり、A票、B1票、B2票、C票、D1票、D2票及びE票の7枚の伝票用紙を束ねたものである。なお、7枚の伝票用紙は、それぞれ紙の色が異なる。委託業者2は、廃棄物を運搬業者61に引き渡す際にマニフェスト伝票71も渡す。このとき委託業者2は、A票を受け取り、控えとして保管する。
運搬業者61は、委託業者2から委託された廃棄物を中間処理業者3まで運搬する。そして運搬業者61は、廃棄物を中間処理業者3に引き渡す際にマニフェスト伝票71も渡す。このとき運搬業者61は、B1票とB2票を受け取り、B1票を保管し、B2票を委託業者2に返送する。
中間処理業者3は、委託業者2から委託された廃棄物について焼却、破砕、脱水、中和等の中間処理を行う。そして中間処理を終えると、中間処理業者3は、中間処理を終えた廃棄物を運搬業者62に引き渡す。このとき委託業者2は、C票を受け取り、控えとして保管する。
運搬業者62は、中間処理業者によって中間処理された廃棄物を最終処分者まで運搬する。そして運搬業者62は、廃棄物を最終処分業者4に引き渡す際にマニフェスト伝票71も渡す。このとき運搬業者62は、D1票とD2票を受け取り、D1票を保管し、D2票を中間処理業者3に返送する。なお運搬業者62は、運搬業者61と別業者であってもよいし同一業者であってもよい。
最終処分業者4は、中間処理された廃棄物について埋立、海洋投棄等の最終処分を行う。そして最終処分を終えると、最終処分業者4は、マニフェスト伝票71のE票を保管する。
このような廃棄物の廃棄処理工程において、委託業者2は、事務機器20を利用してマニフェスト伝票71の作成及びその登録と、廃棄物の委託に関する情報(委託日時、廃棄物の種類、廃棄物の重量、廃棄物の画像等)の登録とを行う。中間処理業者3は、事務機器20を利用して、マニフェスト伝票71の登録と、廃棄物の中間処理に関する情報(処理開始日時、処理終了日時、処理内容、処理後の画像等)の登録を行う。最終処分業者4は、事務機器20を利用して、マニフェスト伝票71の登録と、廃棄物の最終処分に関する情報(処理開始日時、処理終了日時、処理内容、処理後の画像等)の登録を行う。
ここで、マニフェスト伝票71の登録には、カメラ8を使用する。カメラ8は、デジタルカメラやWebカメラでもよいし、スマートフォン、タブレット端末等に内蔵されたカメラでもよい。また、委託業者2による廃棄物画像の撮影、中間処理業者3による処理後画像の撮影、最終処分業者4による処分画像の撮影にも、カメラが用いられる。この場合のカメラは、マニフェスト伝票71の登録の際に用いるカメラ8と同じでもよいし異なっていてもよい。
追跡管理サーバ10は、各事務機器20で登録されたデータを、インターネット5を介して収集し、保存する。これにより委託業者2は、追跡管理サーバ10に保存されたデータを閲覧することにより、正しい工程に沿って廃棄物が廃棄処理されたか否かだけでなく、中間処理業者又は最終処分業者が廃棄物に対してどのような処理を行ったのかまで確認できるようになる。
図2は、事務機器20のハードウェア構成を示すブロック図である。事務機器20は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、補助記憶デバイス204、時計部205、通信インターフェース206、キーボードコントローラ207、キーボード208、表示コントローラ209、ディスプレイ210、プリンタコントローラ211、プリンタ212及び画像インターフェース213等を備える。CPU201と、ROM202、RAM203、補助記憶デバイス204、時計部205、通信インターフェース206、キーボードコントローラ207、表示コントローラ209、プリンタコントローラ211及び画像インターフェース213とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路214によって接続される。
事務機器20は、CPU201、ROM202、RAM203及び補助記憶デバイス204と、これらを接続するシステム伝送路214とによってコンピュータを構成する。 CPU201は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。CPU201は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、事務機器20としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
ROM202は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM202は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM202は、CPU201が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
RAM203は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM203は、CPU201が処理を実行する上で必要なデータを記憶する。またRAM203は、CPU201によって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用される。
補助記憶デバイス204は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス204は、CPU201が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU201での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス204は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。補助記憶デバイス204としては、例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)(登録商標)、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)等が使用される。
時計部205は、事務機器20の時刻情報源として機能する。CPU201は、時計部205によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時間を計時する。
通信インターフェース206は、インターネット5に接続され、インターネット5へのデータの送信及びインターネット5を伝送されるデータの受信を行う。
キーボードコントローラ207は、キーボード208を制御し、キー操作により入力されたキーデータを取り込む。キーボード208は、文字キー、テンキー、ファンクションキー、エンターキー等が配置された周知の入力デバイスであり、マニフェスト伝票71の作成、廃棄処理に関する情報の入力等に供せられる。
表示コントローラ209は、ディスプレイ210を制御し、このディスプレイ210の画面に種々の画像を表示させる。ディスプレイ210は、例えばTFT(Thin Film Transistor)液晶を用いた周知の表示デバイスであり、マニフェスト伝票71の作成画像、廃棄処理に関する情報入力を受け付けるための処理画像等を表示する。ディスプレイ210は、入力デバイスであるタッチパネルを装備していてもよい。
プリンタコントローラ211は、プリンタ212を制御し、種々の伝票用紙に文字、バーコード、二次元データコード等を印字させる。プリンタ212は、例えばドットマトリクス方式のインパクトプリンタであり、複写式であるマニフェスト伝票71の各伝票用紙に対して、1回の印字動作で二次元データコードを品質よく印字できる。
画像インターフェース213は、カメラ8で撮影された画像を取り込む。
かかるハードウェア構成の事務機器20としては、既存の事務コンピュータを適用することができる。
そして追跡管理システム1では、事務機器20のコンピュータが印刷手段、検出手段、発行手段及び送信手段として機能する。印刷手段は、マニフェスト伝票71に二次元データコードを印刷させる。検出手段は、画像インターフェース213を介して取り込んだ画像から、その画像に写し出されたマニフェスト伝票71に印刷されている二次元データコードを検出する。また検出手段は、当該マニフェスト伝票71の表面にある伝票用紙の種類も検出する。発行手段は、検出手段により検出された二次元データコードから得られる通信アドレスのサーバ10宛に、伝票用紙の種類に基づくリクエストを発行する。送信手段は、リクエストに対するサーバ10からの応答に従い、廃棄処理に係る情報をサーバ10に送信するように制御する。
これらの機能を実現させるために、事務機器20は、所定の制御プログラムをROM202または補助記憶デバイス204にて記憶する。また事務機器20は、図3に示すデータ構造のリクエストテーブル91を補助記憶デバイス204にて記憶する。
リクエストテーブル91は、フィールド項目として「伝票用紙」、「色」及び「リクエスト」を備える。そしてフィールド項目「伝票用紙」には、マニフェスト伝票71の各伝票用紙(A票、B1票、B2票、C票、D1票、D2票及びE票)をそれぞれ識別するデータがセットされる。フィールド項目「色」には、対応するフィールド項目「伝票用紙」のデータで識別される伝票用紙の色を識別するデータがセットされる。フィールド項目「リクエスト」には、対応するフィールド項目「伝票用紙」のデータで識別される伝票用紙の種類に基づくリクエストのデータがセットされる。リクエストのデータは、文字列である。なお、フィールド項目「伝票用紙」については、省略してもよい。
図4は、サーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ10は、CPU101、ROM102、RAM103、補助記憶デバイス104、時計部105、通信インターフェース106、キーボードコントローラ107、キーボード108、表示コントローラ109及びディスプレイ110等を備える。CPU101と、ROM102、RAM103、補助記憶デバイス104、時計部105、通信インターフェース106、キーボードコントローラ107及び表示コントローラ109とは、アドレスバス、データバス、制御信号線等を含むシステム伝送路111によって接続される。
サーバ10は、CPU101、ROM102、RAM103及び補助記憶デバイス104と、これらを接続するシステム伝送路111とによってコンピュータを構成する。 CPU101は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。CPU101は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、サーバ10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
ROM102は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。ROM102は、上記のオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。ROM102は、CPU101が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを記憶する場合もある。
RAM103は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。RAM103は、CPU101が処理を実行する上で必要なデータを記憶する。またRAM103は、CPU101によって情報が適宜書き換えられるワークエリアとしても利用される。
補助記憶デバイス104は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。補助記憶デバイス104は、CPU101が各種の処理を行う上で使用するデータや、CPU101での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス104は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。補助記憶デバイス104としては、EEPROM、HDD、SSD等が使用される。
時計部105は、サーバ10の時刻情報源として機能する。CPU101は、時計部105によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時間を計時する。
通信インターフェース106は、インターネット5に接続され、インターネット5へのデータの送信及びインターネット5を伝送されるデータの受信を行う。
キーボードコントローラ107は、キーボード108を制御し、キー操作により入力されたキーデータを取り込む。キーボード108は、文字キー、テンキー、ファンクションキー、エンターキー等が配置された周知の入力デバイスである。
表示コントローラ109は、ディスプレイ110を制御し、このディスプレイ210の画面に種々の画像を表示させる。ディスプレイ110は、例えばTFT液晶を用いた周知の表示デバイスである。ディスプレイ110は、入力デバイスであるタッチパネルを装備していてもよい。
かかるハードウェア構成のサーバ10としては、既存のサーバコンピュータまたはパーソナルコンピュータを適用することができる。
そして追跡管理システム1では、サーバ10のコンピュータが応答手段及び記憶手段として機能する。応答手段は、事務機器20からのリクエストに応答する。記憶手段は、事務機器20から収集した廃棄処理に係る情報を記憶するように制御する。
これらの機能を実現させるために、サーバ10は、所定の制御プログラムをROM102または補助記憶デバイス104にて記憶する。またサーバ10は、図5に示すデータ構造の処理画像テーブル92と、図6に示すデータ構造の処理データファイル93とを補助記憶デバイス104にて記憶する。
処理画像テーブル92は、フィールド項目として「リクエスト」と「処理画像」とを備える。そしてフィールド項目「リクエスト」には、リクエストテーブル91のフィールド項目「リクエスト」にセットされたリクエストのデータがセットされる。フィールド項目「処理画像」には、対応するフィールド項目「リクエスト」のリクエストに応答して事務機器20のディスプレイ210に表示させる処理画像のデータがセットされる。
処理画像は、廃棄処理に係る情報を入力する際のインターフェースとなる画像である。インターフェースとなる画像とは、オペレータがその画像にしたがって情報を入力することで、各内容の登録に必要な情報を取り込むことができる画像のことである。このため追跡管理システム1では、伝票用紙A票の色に対応したリクエストに対して委託画像のデータがセットされ、伝票用紙C票の色に対応したリクエストに対して中間処理画像のデータがセットされ、伝票用紙E票の色に対応したリクエストに対して最終処分画像のデータがセットされる。他の伝票用紙B1,B2,D1,D2の色に対応したリクエストに対しては、処理画像のデータはセットされていない。
因みに委託画像は、廃棄物の委託内容を登録する際のインターフェースとなる画像である。中間処理画像は、廃棄物の中間処理内容を登録する際のインターフェースとなる画像である。最終処分画像は、廃棄物の最終処分内容を登録する際のインターフェースとなる画像である。
処理データファイル93は、事務機器20から収集した廃棄処理に係る情報を記憶するための領域である。処理データファイル93は、伝票番号に関連付けて、委託データ、中間処理データ及び最終処分データの各記憶領域を有する。伝票番号は、マニフェスト伝票71毎に発番される固有の番号である。委託データは、委託業者2によって廃棄処理が委託された廃棄物に関する情報を含む。中間処理データは、中間処理業者3によって行われた廃棄物に対する中間処理の内容を示す情報を含む。最終処分データは、最終処分業者4によって行われた廃棄物に対する最終処分の内容を示す情報を含む。ここに委託データ、中間処理データ及び最終処分データは、廃棄処理に係る情報として括られる。
図7及び図8は、事務機器20のCPU201が制御プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。また図9は、サーバ10のCPU101が制御プログラムにしたがって実行する情報処理の要部手順を示す流れ図である。なお、図7乃至図9に示すとともに以下に説明する処理の内容は一例であって、同様な結果を得ることが可能な様々な処理を適宜に利用できる。
以下、これらの図面を参照して、追跡管理システム1の動作を説明する。始めに、委託業者2に係る追跡管理システム1の動作を説明する。
委託業者2は、廃棄物の廃棄を委託するために、事務機器20を操作して、マニフェスト伝票71を作成する。すなわち委託業者2は、事務機器20の業務メニューから伝票発行業務を選択する。伝票発行業務が選択されると、事務機器20のCPU201は、図7の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
先ずCPU201は、Act1として、ディスプレイ210に伝票作成画像を表示させる。伝票作成画像は、マニフェスト伝票71の作成に必要な種々のデータ項目の入力欄を含む。伝票作成画像の画像データは、制御プログラムとともに補助記憶デバイス204に記憶されている。あるいはCPU201がサーバ10にリクエストを発行し、サーバ10から伝票作成画像の画像データを受信して、ディスプレイ210に表示させてもよい。
伝票作成画像を確認した委託業者2は、キーボード208を操作して、マニフェスト伝票71の作成に必要な情報を入力する。そしてその情報入力を終えると、委託業者2は、例えばエンターキーを操作して、入力終了を指令する。
伝票作成画像を表示させたCPU201は、Act2として、入力終了が指令されるのを待機する。キーボードコントローラ207へのキー信号により入力終了が指令されたことを検知すると(Act2にてYES)、CPU201は、Act3として、マニフェスト伝票71への印字データを編集する。このときCPU201は、Act4として、印字データに二次元データコードを追加する。二次元データコードは、インターネット5上に存在する情報資源の所在地を表す通信アドレスを含む。追跡管理システム1では、情報資源の所在地はサーバ10である。すなわち二次元データコードは、サーバ10宛の通信アドレスを含む。
マニフェスト伝票71への印字データに二次元データコードを追加し終えると、CPU201は、Act5としてその印字データを基にマニフェスト伝票71の画像をディスプレイ210に表示させる。
マニフェスト伝票71の画像を確認した委託業者2は、例えばプリントキーを操作して、マニフェスト伝票71の印刷を指令する。
伝票画像を表示させたCPU201は、Act6として印刷が指令されるのを待機する。キーボードコントローラ207へのキー信号により印刷が指令されたことを検知すると(Act6にてYES)、CPU201は、Act7としてプリンタ212を動作させて、マニフェスト伝票71に印字データと二次元データコードとを印刷する。ここに事務機器20は、CPU201が実行するAct7の処理により、印刷手段を構成する。
以上で、CPU201は、伝票発行業務の処理を終了する。かくして、サーバ10宛の通信アドレスを含む二次元データコードが、A票、B1票、B2票、C票、D1票、D2票及びE票の各伝票用紙にそれぞれ印刷された7枚綴りのマニフェスト伝票71が発行される。
マニフェスト伝票71を発行した委託業者2は、事務機器20を操作して、サーバ10に廃棄物の委託に関する情報を登録する。すなわち委託業者2は、事務機器20の業務メニューから登録業務を選択する。登録業務が選択されると、事務機器20のCPU201は、図8の流れ図に示す手順の情報処理を開始する。
先ずCPU201は、Act11として、画像インターフェース213を介して画像データが入力されるのを待機する。このとき事務機器20では、オペレータ(この場合は委託業者2)にマニフェスト伝票71の撮影を指示するメッセージがディスプレイ210に表示される。
登録業務を選択した委託業者2は、マニフェスト伝票71の表面にある伝票用紙、すなわちA票をカメラ8で撮影する。すると、カメラ8で撮影されたA票を含む画像データが画像インターフェース213に取り込まれるので、CPU201は、画像入力有りと判定する(Act11にてYES)。そしてCPU201は、Act12として、その画像データがマニフェスト伝票71の画像を含むか否かを判定する。補助記憶デバイス204には、マニフェスト伝票71の画像パターンデータが予め記憶されている。CPU201は、この画像パターンデータと画像データとを照合して、画像データにマニフェスト伝票71の画像が含まれるか否かを判定する。なお、判定方式は上述したパターン照合方式に限定されるものではない。画像データにマニフェスト伝票71の画像データが含まれるか否かを判定できれば判定方式は問わない。
画像データにマニフェスト伝票71の画像が含まれると判定されると(Act12にてYES)、CPU201は、Act13としてマニフェスト伝票71の画像に含まれる二次元データコードを解析する。前述したように、マニフェスト伝票71には、二次元データコードが印刷されている。CPU201は、マニフェスト伝票71の画像データから二次元データコードの画像を切出し、この画像に含まれる二次元の図形パターンを認識する。そしてCPU201は、この図形パターンを解析して、二次元データコードで表わされた情報を取得する。この情報には、サーバ10宛の通信アドレスが含まれる。このような二次元データコードの解析技術は周知であるので、詳細な説明は省略する。
CPU201は、Act14として、カメラ8で撮影された伝票用紙(この場合A票)の色を判定する。前述したようにマニフェスト伝票71を構成する各伝票用紙は、用紙毎に紙の色が異なる。CPU201は、画像データからマニフェスト伝票71の画像を切出し、その画像の画素毎に色情報を検出する。そして最も多い色情報を伝票用紙の色とする。このような色の判定技術は周知であるので、詳細な説明は省略する。
なお、Act13とAct14との処理手順は、上記の順序に限定されるものではない。CPU201が先にAct14の処理を実行し、後からAct13の処理を実行してもよい。
伝票用紙の色が判定されると、CPU201は、Act15として、リクエストテーブル91を参照して、その色を特定するデータに対応してフィールド項目「リクエスト」にセットされたリクエストデータを取得する。そしてCPU201は、Act16として、二次元データコードを解析して得られたサーバ10宛の通信アドレスに、伝票用紙の色から得られたリクエストデータを付加して、サーバ10へのリクエストとなるURL(Uniform Resource Locator)データを作成する。そしてCPU201は、Act17とてこのリクエストを発行するように通信インターフェース206を制御する。この制御により、事務機器20では、通信インターフェース206からインターネット5を介してサーバ10宛にリクエストであるURLデータが送信される。
したがって、委託業者2がマニフェスト伝票71のA票をカメラ8で撮影した場合、このA票の色[CA1]に対応してリクエストテーブル91に設定されているリクエストデータ[XXXXX1]を含むURLデータが、事務機器20からインターネット5上に送信される。そしてこのURLデータは、インターネット5を介してサーバ10で受信される。
ここに事務機器20は、CPU201が実行するAct14,15の処理により検出手段を構成する。また事務機器20は、CPU201が実行するAct16,17の処理により発行手段を構成する。
サーバ10のCPU101は、事務機器20からデータを受信する毎に、図9の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。すなわちCPU101は、Act31として、事務機器20からのデータを待機している。そしてデータを受信すると(Act31にてYES)、CPU101は、Act32としてその受信データがURLデータであるか否かを確認する。
受信データがURLデータである場合(Act32にてYES)、CPU101は、Act33として、そのURLデータに含まれるリクエストデータを検出する。リクエストデータが検出されると、CPU101は、Act34として、処理画像テーブル92を参照して、そのリクエストデータに対応してフィールド項目「処理画像」にセットされた処理画像データを呼び出す。そしてCPU101は、Act35として、リクエストに対する応答として処理画像データを送信するように、通信インターフェース106を制御する。この制御により、サーバ10では、通信インターフェース106からインターネット5を介してURLデータ送信元の事務機器20宛に処理画像データが送信される。
ここに、サーバ10は、CPU101が実行するAct33乃至35の処理により応答手段を構成する。
図8に説明を戻す。
URLデータを送信した事務機器20のCPU201は、Act18としてサーバ10からの応答を待機する。そして、リクエストに対する応答として処理画像データを受信すると(Act18にてYES)、CPU201は、そのデータに基づく処理画像をディスプレイ210に表示させる。
したがって、マニフェスト伝票71のA票を撮影した委託業者2の事務機器20には、委託画像が表示される。そこで委託業者2は、委託画像にしたがってキーボード208を操作して、廃棄物の委託に関する情報を入力する。この情報には、マニフェスト伝票71の伝票番号、委託業者情報、廃棄物の種類、重量、委託日時等が含まれる。廃棄物の画像データが含まれてもよい。情報の入力を終えると、委託業者2は、例えばエンターキーを操作して、入力終了を指令する。
委託画像を表示させたCPU201は、Act20として、情報の入力終了が指令されるのを待機する。キーボードコントローラ207へのキー信号により入力終了が指令されたことを検知すると(Act20にてYES)、CPU201は、Act21として、委託画像から入力を受け付けた情報で委託処理データを編集する。そしてCPU201は、Act22として、この委託処理データをサーバ10宛に送信するように通信インターフェース206を制御する。この制御により、事務機器20では、通信インターフェース206からインターネット5を介してサーバ10宛に委託処理データが送信される。
ここに、事務機器20は、CPU201が実行するAct21,22の処理により送信手段を構成する。
前述したように、サーバ10のCPU101は、Act31として、事務機器20からのデータを待機している。そしてデータを受信すると(Act31にてYES)、CPU101は、Act32としてそのデータがURLデータであるか否かを確認する。この場合、受信データはURLデータではない。受信データがURLデータでない場合(Act32にてNO)、CPU101は、Act36として、受信データが処理データであるか否かを確認する(Act33)。
受信データが処理データである場合(Act36にてYES)、CPU101は、Act37として、その処理データから伝票番号を検出する。そしてCPU101は、Act38として、処理データファイル93にその伝票番号が既に登録されているか否かを確認する。
処理データが委託処理データの場合、伝票番号は未登録である。この場合(Act38にてNO)、CPU101は、Act39としてその伝票番号と委託処理データとを関連付けて、処理データファイル93に保存する。
廃棄物の委託に関する情報を登録し終えた委託業者2は、廃棄物とともにマニフェスト伝票71を運搬業者61に引き渡す。このとき委託業者2は、A票を受け取り、控えとして保管する。
運搬業者61は、委託業者2から委託された廃棄物を中間処理業者3まで運搬する。そして運搬業者61は、廃棄物を中間処理業者3に引き渡す際にマニフェスト伝票71も渡す。このとき運搬業者61は、B1票とB2票を受け取り、B1票を保管し、B2票を委託業者2に返送する。
次に、中間処理業者3に係る追跡管理システム1の動作を説明する。
中間処理業者3は、委託業者2から委託された廃棄物について焼却、破砕、脱水、中和等の中間処理を行う。そして中間処理を終えると、中間処理業者3は、事務機器20を操作して、サーバ10に廃棄物の中間処理に関する情報を登録する。すなわち中間処理業者3は、事務機器20の業務メニューから登録業務を選択する。登録業務を選択すると、事務機器20では、CPU201が図8の流れ図に示す手順の情報処理を行う。この情報処理については前述しているので、ここでの説明は省略する。
したがって中間処理業者3は、マニフェスト伝票71の表面にある伝票用紙、すなわちC票をカメラ8で撮影する。すると、このC票に印刷されている二次元データコードを解析して得られるサーバ10宛の通信アドレスに、C票の色[CA4]を特定するデータに対応してフィールド項目「リクエスト」にセットされたリクエストデータ[XXXXX4]を付加したURLデータが作成される。そして、このURLデータがインターネット5を介してサーバ10に送信される。
サーバ10のCPU101は、事務機器20からデータを受信する毎に、図9の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。この情報処理についても前述しているので、ここでの説明は省略する。
したがって、マニフェスト伝票71のC票を撮影した中間処理業者3の事務機器20には、中間処理画像が表示される。そこで中間処理業者3は、中間処理画像にしたがってキーボード208を操作して、廃棄物の中間処理に関する情報を入力する。この情報には、マニフェスト伝票71の伝票番号、中間処理業者情報、中間処理の開始と終了の日時等が含まれる。また、中間処理が行われた後の廃棄物の画像が含まれてもよい。情報の入力を終えると、中間処理業者3は、例えばエンターキーを操作して、入力終了を指令する。
入力終了が指令されると、事務機器20では、中間処理画像から入力を受け付けた情報で中間処理データが編集される。そしてこの中間処理データがインターネット5を介してサーバ10宛に送信される。
前述したように、サーバ10のCPU101は、事務機器20から受信したデータが処理データである場合(Act36にてYES)、CPU101は、Act37として、その処理データから伝票番号を検出する。そしてCPU101は、Act38として、処理データファイル93にその伝票番号が既に登録されているか否かを確認する。
処理データが中間処理データの場合、伝票番号は登録済である。この場合(Act38にてYES)、CPU101は、Act40としてその伝票番号に関連付けて処理データファイル93に登録されているデータを更新する。具体的にはCPU101は、その伝票番号に関連付けて処理データファイル93に登録されているデータに中間処理データを追加する。
ここに、サーバ10は、CPU101が実行するAct37乃至40の処理により記憶手段を構成する。
廃棄物の中間処理に関する情報の登録を終えた中間処理業者は、中間処理を終えた廃棄物とともにマニフェスト伝票71を運搬業者62に引き渡す。このとき中間処理業者3は、D票を受け取り、控えとして保管する。
運搬業者62は、中間処理業者によって中間処理された廃棄物を最終処分業者4まで運搬する。そして運搬業者62は、廃棄物を最終処分業者4に引き渡す際にマニフェスト伝票71も渡す。このとき運搬業者62は、D1票とD2票を受け取り、D1票を保管し、D2票を中間処理業者3に返送する。
次に、最終処分業者4に係る追跡管理システム1の動作を説明する。
最終処分業者4は、中間処理された廃棄物について埋立、海洋投棄等の最終処分を行う。そして最終処分を終えると、最終処分業者4は、事務機器20を操作して、サーバ10に廃棄物の最終処分に関する情報を登録する。すなわち最終処分業者4は、事務機器20の業務メニューから登録業務を選択する。登録業務が選択されると、事務機器20では、CPU201が図7の流れ図に示す手順の情報処理を行う。この情報処理については前述しているので、ここでの説明は省略する。
したがって最終処分業者4は、マニフェスト伝票71の表面にある伝票用紙、すなわちE票をカメラ8で撮影する。すると、このE票に印刷されている二次元データコードを解析して得られるサーバ10宛の通信アドレスに、E票の色[CA7]を特定するデータに対応してフィールド項目「リクエスト」にセットされたリクエストデータ[XXXXX7]を付加したURLデータが作成される。そして、このURLデータがインターネット5を介してサーバ10に送信される。
サーバ10のCPU101は、事務機器20からデータを受信する毎に、図9の流れ図に示す手順の情報処理を実行する。この情報処理についても前述しているので、ここでの説明は省略する。
したがって、最終処分業者4の事務機器20には、最終処分画像が表示される。そこで最終処分業者4は、最終処分画像にしたがってキーボード208を操作して、廃棄物の最終処分に関する情報を入力する。この情報には、マニフェスト伝票71の伝票番号、最終処分業者情報、最終処分の開始と終了の日時等が含まれる。また、最終処分が行われた後の廃棄物の画像が含まれてもよい。情報の入力を終えると、最終処分業者4は、例えばエンターキーを操作して、入力終了を指令する。
入力終了が指令されると、事務機器20では、最終処分画像から入力を受け付けた情報で最終処分データが編集される。そしてこの最終処分データがインターネット5を介してサーバ10宛に送信される。
前述したように、サーバ10のCPU101は、事務機器20から受信したデータが処理データである場合(Act36にてYES)、CPU101は、Act37として、その処理データから伝票番号を検出する。そしてCPU101は、Act38として、処理データファイル93にその伝票番号が既に登録されているか否かを確認する。
処理データが最終処分データの場合、伝票番号は登録済である。この場合(Act38にてYES)、CPU101は、Act40としてその伝票番号に関連付けて処理データファイル93に登録されているデータを更新する。具体的にはCPU101は、その伝票番号に関連付けて処理データファイル93に登録されているデータに最終処分データを追加する。
最終処分データの登録を終えた最終処分業者4は、マニフェスト伝票71のE票を保管する。
このように、追跡管理システム1においては、委託業者2がマニフェスト伝票71をカメラ8で撮影することにより、委託業者2が使用する事務機器20のディスプレイ210に委託画像が表示される。そしてこの委託画像にしたがって委託業者2が廃棄物の委託に関する情報を入力することによって、サーバ10宛に委託処理データが送信される。そしてサーバ10の作用により、マニフェスト伝票71の伝票番号と関連付けされて委託処理データが処理データファイル93に保存される。
同様に、中間処理業者3がマニフェスト伝票71をカメラ8で撮影することにより、中間処理業者3が使用する事務機器20のディスプレイ210に中間処理画像が表示される。そしてこの中間処理画像にしたがって中間処理業者3が廃棄物の中間処理に関する情報を入力することによって、サーバ10宛に中間処理データが送信される。そしてサーバ10の作用により、マニフェスト伝票71の伝票番号と関連付けされて中間処理データが処理データファイル93に保存される。
また、最終処分業者4がマニフェスト伝票71をカメラ8で撮影することにより、最終処分業者4が使用する事務機器20のディスプレイ210に最終処分画像が表示される。そしてこの最終処分画像にしたがって最終処分業者4が廃棄物の最終処分に関する情報を入力することによって、サーバ10宛に最終処分データが送信される。そしてサーバ10の作用により、マニフェスト伝票71の伝票番号と関連付けされて最終処分データが処理データファイル93に保存される。
このように、追跡管理システム1によれば、委託業者2、中間処理業者3及び最終処分業者4がそれぞれ同一伝票番号のマニフェスト伝票71をカメラ8で撮影することにより、各業者2,3,4の事務機器20に廃棄処理に係る情報を入力する際のインターフェースとなる画像(委託画像、中間処理画像または最終処分画像)が表示される。そして委託業者2、中間処理業者3または最終処分業者4がそれぞれ画像にしたがって必要な情報を入力することにより、マニフェスト伝票71によって管理される廃棄物の委託に関する情報、中間処理に関する情報及び最終処分に関する情報が、処理データファイル93に登録される。
かくして、委託業者2、中間処理業者3及び最終処分業者4にとって単純な操作入力により、処理データファイル93に、委託業者2によって廃棄処理が委託された廃棄物に関して、中間処理業者3及び最終処分業者4によってそれぞれ行われた廃棄処理作業のエビデンスが残る。したがって委託業者2は、例えば事務機器20を利用してサーバ10にアクセスし、伝票番号を検索のためのキーとして処理データファイル93に登録されたデータを呼び出す。そうすることにより、中間処理業者3及び最終処分業者4が廃棄物に対してどのような処理を行ったかを容易に追跡できるようになる。
なお、処理データファイル93に登録されたデータを呼び出す端末は事務機器20に限らず、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末等のインターネット対応機器を使用することも可能である。
また、追跡管理システム1によれば、事務機器20は、複写伝票であるマニフェスト伝票71に、サーバ10宛の通信アドレスを含む二次元データコードを印刷させることができる。したがって、委託業者2、中間処理業者3及び最終処分業者4の事務室などに置かれる共通の事務機器20で、廃棄処理に係るデータの登録機能だけでなく、二次元データコードの印刷機能も実現できるので、システムの低コスト化を図ることができる。
以下、実施形態の変形例について説明する。
前記実施形態では、マニフェスト伝票71を構成する全ての伝票用紙の色を変えるものとした。前記実施形態の場合、少なくともリクエストデータに関連付けて処理画像データが設定される伝票用紙A票、C票及びE票の色が異なっていればよい。仮に、別の実施形態として、運搬業者61,62も、自らが保管する伝票用紙B1票、D1票の情報を基に運搬処理に係るデータを登録するようにした場合には、伝票用紙B1票、D1票についても色を変える必要があるのは言うまでもないことである。
また前記実施形態では、事務機器20が有する検出手段として、マニフェスト伝票71の表面にある伝票用紙の色を認識し、その色情報から伝票用紙の種類を検出する場合を例示した。他の実施形態としては、事務機器20がOCR機能を搭載し、伝票用紙に記述されている文字列を認識することで、伝票用紙の種類を検出することも可能である。この場合、図3のリクエストテーブルにおいては、フィールド項目「色」について省略可能となる。
なお、事務機器20の譲渡は一般に、制御プログラムがROM202又は補助記憶デバイス204に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、事務機器20が備える書き込み可能な記憶デバイスに、この事務機器20とは個別に譲渡された制御プログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。制御プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]廃棄物の廃棄処理に係る業者毎に備えられる複数の事務機器と、ネットワークを介して前記複数の事務機器を接続するサーバと、を含み、前記事務機器は、前記廃棄物とともに前記業者間を移送される複写伝票を撮影した画像を取り込む画像インターフェースと、前記画像から、その画像に写し出された前記複写伝票に印刷されているコードとともに当該複写伝票の表面にある伝票用紙の種類を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記コードから得られる通信アドレスの前記サーバ宛に、前記伝票用紙の種類に基づくリクエストを発行する発行手段と、前記リクエストに対する前記サーバからの応答に従い、前記廃棄処理に係る情報を前記サーバに送信する送信手段と、を具備し、前記サーバは、前記事務機器からのリクエストに応答する応答手段と、前記事務機器から収集した前記廃棄処理に係る情報を記憶する記憶手段と、を具備する追跡管理システム。
[2]前記事務機器は、前記複写伝票に前記コードを印刷させる印刷手段、をさらに具備する[1]記載の追跡管理システム。
[3]廃棄物の廃棄処理に係る業者毎に備えられ、ネットワークを介して接続されたサーバと追跡管理システムを構築する事務機器であって、前記廃棄物とともに前記業者間を移送される複写伝票を撮影した画像を取り込む画像インターフェースと、前記画像から、その画像に写し出された前記複写伝票に印刷されているコードとともに当該複写伝票の表面にある伝票用紙の種類を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記コードから得られる通信アドレスの前記サーバ宛に前記伝票用紙の種類に基づくリクエストを発行する発行手段と、前記リクエストに対する前記サーバからの応答に従い、前記廃棄処理に係る情報を前記サーバに送信する送信手段と、を具備する事務機器。
[4]前記複写伝票に前記コードを印刷する印刷手段、をさらに具備する[3]記載の事務機器。
[5]前記検出手段は、前記画像に写し出された前記複写伝票の表面にある伝票用紙の色を認識し、その色情報から前記種類を検出する[3]又は[4]記載の事務機器。
[6]廃棄物の廃棄処理に係る業者毎に備えられ、ネットワークを介して接続されたサーバと追跡管理システムを構築する事務機器のコンピュータに、前記廃棄物とともに前記業者間を移送される複写伝票を撮影した画像を取り込む機能と、前記画像から、その画像に写し出された前記複写伝票に印刷されているコードとともに当該複写伝票の表面にある伝票用紙の種類を検出する機能と、前記検出された前記コードから得られる通信アドレスのサーバ宛に前記伝票用紙の種類に基づくリクエストを発行する機能と、前記リクエストに対する前記サーバからの応答に従い、前記廃棄処理に係る情報を前記サーバに送信させる機能と、を実現させるための制御プログラム。
1…追跡管理システム、2…委託業者、3…中間処理業者、4…最終処分業者、5…インターネット、8…カメラ、10…サーバ、20…事務機器、61,62…運搬業者、71…マニフェスト伝票、91…リクエストテーブル、92…処理画像テーブル、93…処理データファイル。

Claims (4)

  1. 廃棄物の廃棄処理に係る業者毎に備えられ複数の事務機器、ネットワークを介して接続してなるサーバであって
    前記複数の事務機器から、前記廃棄物とともに前記業者間を移送される、複数の伝票用紙を束ねた複写伝票の表面にある伝票用紙の種類に対応したリクエストを含むURLデータを受信する第1受信手段と、
    前記複数の伝票用紙の種類にそれぞれ対応した複数のリクエストと関連付けて複数の処理画像データを記憶する第1記憶手段と、
    前記第1受信手段により受信した前記URLデータに含まれる前記リクエストに対応して前記第1記憶手段により記憶されている前記処理画像データを取得し、当該処理画像データを前記URLデータ送信元の事務機器に送信する送信手段と、
    前記複数の事務機器から、前記処理画像データに基づく処理画像を介して入力された廃棄処理に係る情報を受信する第2受信手段と、
    前記第2受信手段により前記複数の事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報を記憶する第2記憶手段と、
    具備するサーバ
  2. 前記廃棄処理に係る情報から前記複写伝票の伝票番号を検出する検出手段、
    をさらに具備し、
    前記第2記憶手段は、前記複数の事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報を、当該情報から検出した前記伝票番号と関連付けて記憶する、請求項1記載のサーバ
  3. 前記第2記憶手段は、1つの事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報から検出した前記伝票番号を記憶していない場合、当該伝票番号と関連付けて前記1つの事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報を記憶し、別の事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報から検出した前記伝票番号を記憶している場合には、当該伝票番号と関連付けて記憶されている前記1つの事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報に、前記別の事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報を追加する、請求項2記載のサーバ。
  4. 廃棄物の廃棄処理に係る業者毎に備えられた複数の事務機器を、ネットワークを介して接続してなるサーバに、
    前記複数の事務機器から、前記廃棄物とともに前記業者間を移送される、複数の伝票用紙を束ねた複写伝票の表面にある伝票用紙の種類に対応したリクエストを含むURLデータを受信する第1受信機能、
    前記複数の伝票用紙の種類にそれぞれ対応した複数のリクエストと関連付けて複数の処理画像データを記憶する記憶部から、前記第1受信機能により受信した前記URLデータに含まれる前記リクエストに対応して記憶されている前記処理画像データを取得し、当該処理画像データを前記URLデータ送信元の事務機器に送信する機能、
    前記複数の事務機器から、前記処理画像データに基づく処理画像を介して入力された廃棄処理に係る情報を受信する第2受信機能、及び、
    前記第2受信機能により前記複数の事務機器から受信した前記廃棄処理に係る情報を記憶する機能、
    を実現させるための制御プログラム。
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