JP6956456B2 - ヘルメット/携帯電話機システム、携帯電話機およびプログラム - Google Patents

ヘルメット/携帯電話機システム、携帯電話機およびプログラム Download PDF

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Description

本発明はヘルメット/携帯電話機システム、携帯電話機およびプログラムに関し、特に、2輪車に乗る場合に用いられるヘルメット/携帯電話機システム、携帯電話機およびプログラムに関する。
いわゆるオートバイや自転車などの2輪車に乗る場合、乗車する人の安全を守るためにヘルメットが広く使われている。
ヘルメットにカメラやマイクロホン、イヤホンを内蔵することが提案されている。
従来、ヘルメットは剛性のハウジングを備え、ハウジング内に組み込まれた記録システムを有し、記録システムは、さらに、ヘルメットハウジングに組み込まれた電源、制御システム、内蔵メモリを備えた記録装置、外部メモリカードに接続する装置、外部機器及び/又は送電網に接続するための電気コネクタを有している(例えば、特許文献1参照)。
また、ヘルメット本体とヘルメット本体に配置された一体化型電子システムとを有する電子ヘルメットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この電子ヘルメットでは、電子システムが、使用者に、多くの便利な機能を提供し、無線遠隔制御で動作可能である。
登録実用新案第3204115号公報 特表2008−542558号公報
しかしながら、先行技術文献のヘルメットのように、カメラ、画像記録装置、位置センサ(GPS(global positioning system))などの装置とこれらの装置の駆動用の再充電可能なバッテリ、すなわち蓄電池(二次電池)を内蔵したヘルメットが提案されているが、いずれも、自己完結型の装置であるため、前記の装置以外に、通話装置、加速度センサ、衝撃感知センサなどを装備する必要があり、コストが高くなってしまう。これに加えて、特に、バッテリの体積が大きく、重量も重くなるので、ヘルメット自身の体積が大きくなり、重量も増えて、重心位置が変化してバランスが悪くなる。すなわち、頭部を保護するというヘルメットの基本的な機能が劣化してしまう。
さらに、常時使用されない場合など、バッテリおよびその他の装置の保守・点検の煩雑さも課題となる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ヘルメットの基本的な機能の劣化をより少なくして、ヘルメットにおいて画像や音声を利用できるようにするものである。
本発明の第1の側面のヘルメット/携帯電話機システムは、2輪車用のヘルメットおよび携帯電話機からなるヘルメット/携帯電話機システムであって、ヘルメットが、バッテリを備えず、ヘルメットの周囲の動画像または静止画像を撮像して第1の画像信号を出力するカメラと、ヘルメットを装着している人の音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホンと、ヘルメットを装着している人の耳に近接して放音するイヤホンと、カメラからの第1の画像信号およびマイクロホンからの第1の音声信号を符号化する信号処理手段と、信号処理手段で符号化された第1の画像信号および第1の音声信号を携帯電話機に送信し、携帯電話機から送信されてくる第2の音声信号を受信する第1の通信手段と、第2の音声信号により放音させるようにイヤホンを駆動する駆動手段と、携帯電話機または他の機器から有線で供給された電力をカメラ、信号処理手段、第1の通信手段および駆動手段に分配する電力分配手段とを備え、携帯電話機が、携帯電話機に内蔵されているバッテリからヘルメットに電力を有線で供給するインタフェースと、ヘルメットから送信されてくる第1の画像信号および第1の音声信号を受信し、ヘルメットに第2の音声信号を送信する第2の通信手段と、インタフェースを通じてヘルメットに電力が有線で供給された場合、第2の通信手段の機能を有効化し、起動を通知するための第2の音声信号を第2の通信手段にヘルメットに送信させる有効化手段とを備える。
信号処理手段には、周囲の音声を打ち消す音声を出力させる第3の音声信号を第1の音声信号から生成させ、駆動手段には、第3の音声信号により放音させるようにイヤホンを駆動させることができる。
第1の通信手段には、携帯電話機から送信されてくる第2の画像信号を受信させ、ヘルメットには、第2の画像信号による画像を表示するシールドをさらに設け、有効化手段は、インタフェースを通じてヘルメットに電力が有線で供給された場合、起動を通知するための第2の画像信号を第2の通信手段に送信させることができる。
シールドに、液晶表示装置を設けることができる。
本発明の第2の側面の携帯電話機は、周囲の動画像または静止画像を撮像して画像信号を出力するカメラ、音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホン、イヤホン、画像信号および第1の音声信号を符号化する信号処理手段、符号化された画像信号および第1の音声信号を送信し、第2の音声信号を受信する第1の通信手段、第2の音声信号により放音させるようにイヤホンを駆動する駆動手段、並びにカメラ、信号処理手段、第1の通信手段および駆動手段に、有線接続インタフェースを介して供給された電力を分配する電力分配部を備え、バッテリを備えない2輪車用のヘルメットに有線で電力を供給し、ヘルメットに有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機であって、内蔵されているバッテリからヘルメットに電力を有線で供給するインタフェースと、ヘルメットから送信されてくる画像信号および第1の音声信号を受信し、ヘルメットに第2の音声信号を送信する第2の通信手段と、インタフェースを通じてヘルメットに電力が有線で供給された場合、第2の通信手段の機能を有効化し、起動を通知するための第2の音声信号を第2の通信手段にヘルメットに送信させる有効化手段とを備える。
本発明の第3の側面のプログラムは、画像を表示するシールド、イヤホン、有線通信または近距離無線通信で通信する通信部、シールドおよびイヤホンを駆動する駆動部並びに通信部および駆動部に電力を分配する電力分配部を備え、バッテリを備えない2輪車用のヘルメットに有線で電力を供給し、ヘルメットに有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機を制御するコンピュータに、経路を案内するための画像をヘルメットのシールドに表示させる画像データを生成する画像データ生成ステップと、経路を案内するための音声をヘルメットのイヤホンに出力させる音声データを生成する音声データ生成ステップと、有線通信および近接無線通信のいずれか一方または両方による画像データおよび音声データのヘルメットへの送信を制御する送信制御ステップと、有線によるヘルメットへの電力の供給の開始により、画像データ生成ステップ、音声データ生成ステップおよび送信制御ステップを行う機能を有効化し、起動を通知するための音声データまたは画像データをヘルメットに送信させる有効化ステップとを含む処理を実行させる。
本発明の第4の側面のプログラムは、周囲を撮像するカメラ、マイクロホン、イヤホン、有線通信または近距離無線通信で通信する通信部、イヤホンを駆動する駆動部並びにカメラ通信部および駆動部電力を分配する電力分配部を備え、バッテリを備えない2輪車用のヘルメットに有線で電力を供給し、ヘルメットに有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機を制御するコンピュータに、有線通信および近接無線通信のいずれか一方または両方によりヘルメットから送信されてくる、ヘルメットの周囲の画像の画像データおよびヘルメットを装着している人の音声または周囲の音の第1の音声データの受信を制御する受信制御ステップと、携帯電話機に内蔵されている加速度センサから信号により、所定の値を超える衝撃が携帯電話機に加わったか否かを判定する判定ステップと、所定の値を超える衝撃が携帯電話機に加わったと判定された場合、画像データおよび第1の音声データを記憶媒体に記憶するように記憶を制御する記憶制御ステップと、有線によるヘルメットへの電力の供給の開始により、受信制御ステップ、判定ステップおよび記憶制御ステップを行う機能を有効化し、イヤホンで起動を通知するための第2の音声データをヘルメットに送信させる有効化ステップとを含む処理を実行させる。
プログラムには、所定の値を超える衝撃が携帯電話機に加わったと判定された場合、セルラー方式無線通信により予め定められた連絡先に発呼する通信制御ステップをさらに含む処理を実行させることができる。
以上のように、本発明によれば、ヘルメットの基本的な機能の劣化をより少なくして、ヘルメットにおいて画像や音声を利用できる。
本発明の一実施の形態のヘルメット/携帯電話機システムの使用状態を説明する図である。 ヘルメット11の電気的な構成を示すブロック図である。 携帯電話機12のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。 プログラムを実行する携帯電話機12において実現される機能の構成の例を示すブロック図である。 ヘルメットアプリ101による起動の処理を説明するフローチャートである。 ヘルメットアプリ101による走行動画像記憶の処理を説明するフローチャートである。 ヘルメットアプリ101によるナビゲーションの処理を説明するフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の第1の側面のヘルメット/携帯電話機システムは、2輪車用のヘルメット(例えば、図1のヘルメット11)および携帯電話機(例えば、図1の携帯電話機12)からなるヘルメット/携帯電話機システムであって、ヘルメットが、バッテリを備えず、ヘルメットの周囲の動画像または静止画像を撮像して第1の画像信号を出力するカメラ(例えば、図1のカメラ33)と、ヘルメットを装着している人の音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホン(例えば、図1のマイクロホン35)と、ヘルメットを装着している人の耳に近接して放音するイヤホン(例えば、図1のイヤホン34−1または34−2)と、カメラからの第1の画像信号およびマイクロホンからの第1の音声信号を符号化する信号処理手段(例えば、図2の信号処理部61)と、信号処理手段で符号化された第1の画像信号および第1の音声信号を携帯電話機に送信し、携帯電話機から送信されてくる第2の音声信号を受信する第1の通信手段(例えば、図2の近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54)と、第2の音声信号により放音させるようにイヤホンを駆動する駆動手段(例えば、図2の駆動部53)と、携帯電話機または他の機器から有線で供給された電力をカメラ、信号処理手段、第1の通信手段および駆動手段に分配する電力分配手段(例えば、図2の電力分配器63)とを備え、携帯電話機が、携帯電話機に内蔵されているバッテリからヘルメットに電力を有線で供給するインタフェース(例えば、図3の外部接続インタフェース94)と、ヘルメットから送信されてくる第1の画像信号および第1の音声信号を受信し、ヘルメットに第2の音声信号を送信する第2の通信手段(例えば、図3の近距離無線通信部90または外部接続インタフェース94)と、インタフェースを通じてヘルメットに電力が有線で供給された場合、第2の通信手段の機能を有効化し、起動を通知するための第2の音声信号を第2の通信手段にヘルメットに送信させる有効化手段(例えば、図4のアクティベート制御部121)とを備える。
以下、図1乃至図7を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態のヘルメット/携帯電話機システムの使用状態を説明する図である。ヘルメット/携帯電話機システム1は、ヘルメット11および携帯電話機12からなる。ヘルメット11は、2輪車用のヘルメットである。すなわち、ヘルメット11は、いわゆるオートバイまたはスクーターなどとも称されるモータサイクルである2輪車に乗る人、いわゆるライダーにより頭に被られる。ヘルメット11は、ライダーの頭を保護する。例えば、ヘルメット11は、転倒した場合、ライダーの頭に加わる衝撃を吸収し、ライダーの頭を保護する。例えば、ヘルメット11は、2輪車の走行中、風や雨、または小石や虫などの飛来物からライダーの頭を保護する。
携帯電話機12は、いわゆるスマートフォンなどであり、セルラー方式無線通信により他の携帯電話機や電話機などと接続し、通話できる。携帯電話機12は、バッテリを内蔵し、ナビゲーションプログラムなどの各種のプログラムを実行する。携帯電話機12が実行するプログラムのうち、アプリケーションプログラムは、アプリなどとも称される。
携帯電話機12は、ヘルメット11と有線で接続される。携帯電話機12は、ヘルメット11とケーブル13で接続され、内蔵しているバッテリからヘルメット11に電力を供給する。また、携帯電話機12は、ヘルメット11と有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続され、各種のデータや信号をやり取りする。
ヘルメット11は、ヘルメット11の外殻である帽体31、液晶表示装置付きシールド32、カメラ33、イヤホン34−1および34−2並びにマイクロホン35を含み構成されている。帽体31は、シェルとも称され、比較的強度および剛性の高い繊維強化プラスチックなどの素材からなり、転倒時の衝撃を受け止め、分散させる。帽体31の内部には、発泡スチロールなどからなり、衝撃を吸収するための緩衝体であるライナーや、より柔らかくライダーの頭に接するパッドが設けられている。
ヘルメット11は、いわゆるフルフェース型であり、帽体31の前下側には、ライダーの口元および顎を保護するためのチンガードが形成されている。すなわち、帽体31は、ライダーの視界を確保する部分以外を覆う形状とされている。
帽体31の前側には、ライダーの視界を確保する部分を覆う液晶表示装置付きシールド32が開閉可能に設けられている。液晶表示装置付きシールド32は、いわゆるウィンドシールドであり、ポリカーボネートなどの透明または半透明で硬質の樹脂からなる。例えば、液晶表示装置付きシールド32は、シールドの部分をハーフミラーまたはHOE(Holographic Optical Element)として構成し、液晶表示装置で形成した仮想映像を、シールドに反射させてライダーの眼に投影する網膜走査・投影方式ディスプレイとすることができる。また、例えば、液晶表示装置付きシールド32は、シールドの部分をハーフミラーとして構成し、液晶表示装置で形成した虚像を、シールドに反射させてライダーに見せる虚像投影方式ディスプレイとすることができる。
液晶表示装置付きシールド32の左右のそれぞれの端部は、帽体31に回動可能に軸支されている。液晶表示装置付きシールド32の全面または一部の面には、液晶表示装置が設けられ、各種の画像を表示することができる。
カメラ33は、帽体31の前上側に設けられ、ヘルメット11の周囲の動画像または静止画像を撮像して画像信号を出力する。カメラ33は、レンズなどの光学系およびCCD(charge coupled device)イメージセンサまたはCMOS(complementary metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)イメージセンサなどの撮像素子などからなる。
イヤホン34−1は、帽体31の左側の内側に設けられている。イヤホン34−1は、ヘルメット11を装着しているライダーの耳に近接して放音する。イヤホン34−2(図1には図示せず)は、帽体31の右側の内側に設けられている。イヤホン34−2は、ヘルメット11を装着しているライダーの耳に近接して放音する。換言すれば、イヤホン34−1および34−2は、それぞれ、装着しているライダーの左右の耳のそれぞれに音響的に密結合し、電気信号から音響信号を得る電気音響変換器である。
マイクロホン35は、帽体31のチンガードの部分の内側に設けられている。マイクロホン35は、例えば、ダイナミック形の組合せマイクロホンなどからなり、ヘルメット11を装着しているライダーの音声または周囲の音(2輪車の音や環境音、他の車両や他の人の音など)を取得して音声信号を出力する。例えば、マイクロホン35は、ライダーの音声を取得するマイクロホンと周囲の音を取得するマイクロホンとからなる組合せマイクロホンとすることができる。
図2は、ヘルメット11の電気的な構成を示すブロック図である。ヘルメット11には、液晶表示装置付きシールド32、カメラ33、イヤホン34−1および34−2並びにマイクロホン35に加えて、制御部51、近距離無線通信部52、駆動部53および有線接続インタフェース54が設けられている。制御部51、近距離無線通信部52、駆動部53および有線接続インタフェース54は、例えば、IC(Integrated Circuit)やモジュール、コネクタなど、1つの電子的/電気的なデバイスとして構成することもできるし、複数のデバイスで構成して、ヘルメット11に分散して配置することもできる。
カメラ33は、ヘルメット11の周囲の動画像または静止画像を撮像して得られた画像信号を制御部51に供給する。マイクロホン35は、ヘルメットを装着しているライダーの音声または周囲の音を取得して得られた音声信号を制御部51に供給する。
制御部51は、起動するとROM(Read Only Memory)に記憶されているプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)を含む汎用のマイクロコンピュータやASIC(application specific integrated circuit)またはFPGA(field-programmable gate array)などの専用のIC(Integrated Circuit)などで構成され、カメラ33およびマイクロホン35の動作を制御する。例えば、制御部51は、カメラ33の動画像または静止画像の撮像の動作を制御する。例えば、制御部51は、マイクロホン35の感度または指向性を制御する。制御部51には、信号処理部61が設けられている。
信号処理部61は、カメラ33からの画像信号およびマイクロホン35からの音声信号を符号化する。例えば、信号処理部61は、カメラ33からの画像信号およびマイクロホン35からの音声信号をデジタル信号に符号化する。また、例えば、信号処理部61は、カメラ33からの画像信号をH.264/MPEG-4 AVCの方式で符号化し、マイクロホン35からの音声信号をAAC(Advanced Audio Coding)の方式で符号化して、H.264/MPEG-4 AVCの方式の画像信号(画像データ)とAACの方式の音声信号(音声データ)とをMP4のファイルフォーマットに格納する。
制御部51は、制御部51から供給された符号化されている画像信号(画像データ)および音声信号(音声データ)を近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54に供給する。
また、信号処理部61は、マイクロホン35からの音声信号から周囲の音を打ち消す音声を出力させる音声データを生成する。信号処理部61は、周囲の音を打ち消す音声を出力させる音声データを駆動部53に供給する。すなわち、信号処理部61は、ノイズキャンセルのための音声データを生成して、駆動部53に供給する。
近距離無線通信部52は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11に準拠する無線LAN(Local Area Network)、IEEE802.15.1に準拠するブルートゥース(登録商標)または、IEEE802.15.4に準拠するZigbee(登録商標)などの近距離無線通信により携帯電話機12と通信する。近距離無線通信部52は、制御部51から供給された符号化されている画像信号および音声信号を近距離無線通信により携帯電話機12に送信する。
また、近距離無線通信部52は、携帯電話機12から近距離無線通信で送信されてくる符号化されている音声信号を受信する。また、近距離無線通信部52は、携帯電話機12から近距離無線通信で送信されてくる符号化されている画像信号を受信する。例えば、近距離無線通信部52は、MP4のファイルフォーマットに格納されている、H.264/MPEG-4 AVCの方式の画像信号とAACの方式の音声信号とを受信する。近距離無線通信部52は、受信した符号化されている音声信号および画像信号を駆動部53に供給する。
駆動部53は、アンプリファイアまたはドライバなどを含むICなどからなり、イヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32を駆動する。駆動部53は、信号処理部62を含む。信号処理部62は、近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54で受信された音声信号を復号する。例えば、信号処理部62は、近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54で受信された、デジタルデータとして符号化されている音声信号を、アナログ信号である音声信号に復号する。また、例えば、信号処理部62は、AACの方式の音声信号を非圧縮のリニアPCM方式の音声信号(音声データ)に復号する。さらに、信号処理部62は、近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54で受信された画像信号を復号する。例えば、信号処理部62は、H.264/MPEG-4 AVCの方式の画像信号を非圧縮の画像信号(画像データ)に復号する。
駆動部53は、信号処理部62で復号された音声信号により放音させるようにイヤホン34−1および34−2を駆動する。また、駆動部53は、信号処理部62で復号された画像信号により画像を表示させるように液晶表示装置付きシールド32を駆動する。
また、駆動部53は、信号処理部61から供給された、周囲の音を打ち消す音声を出力させる音声データにより放音させるようにイヤホン34−1および34−2を駆動する。すなわち、駆動部53は、ノイズキャンセルする音声を放音させるようにイヤホン34−1および34−2を駆動する。
有線接続インタフェース54は、ケーブル13を接続するインタフェースおよび有線通信を行うための通信処理を行う通信部などからなる。例えば、有線接続インタフェース54は、USB(Universal Serial Bus)、具体的にはUSB Type-Cのレセプタクル(ジャック)、Thunderbolt(登録商標)のレセプタクル(ジャック)またはLightning(登録商標)コネクタを接続するためのレセプタクル(ジャック)などの、ケーブル13を接続するインタフェースを含む。また、有線接続インタフェース54は、ケーブル13を接続するインタフェースの規格に応じた有線通信を行うための通信処理を行う通信部を含む。
有線接続インタフェース54は、ケーブル13を介した有線通信により携帯電話機12と通信する。有線接続インタフェース54は、ケーブル13を介した有線通信により、制御部51から供給された符号化されている画像信号および音声信号を携帯電話機12に送信する。
また、有線接続インタフェース54は、携帯電話機12からケーブル13を介した有線通信で送信されてくる符号化されている音声信号を受信する。さらに、有線接続インタフェース54は、携帯電話機12からケーブル13を介した有線通信で送信されてくる符号化されている画像信号を受信する。例えば、有線接続インタフェース54は、MP4のファイルフォーマットに格納されている、H.264/MPEG-4 AVCの方式の画像信号とAACの方式の音声信号とを受信する。有線接続インタフェース54は、受信した符号化されている音声信号および画像信号を駆動部53に供給する。
なお、有線接続インタフェース54は、EIAJ(日本電子機械工業会)RC-5320AまたはEIAJ RC-6705などの直流電力を供給するためのコネクタのレセプタクル(ジャック)などを含み構成するようにしてもよい。
また、有線接続インタフェース54には、電力分配器63が設けられている。
電力分配器63は、電力の電圧を所望の電圧に変換する直流電圧変換器などからなり、ケーブル13を介して携帯電話機12から供給された電力をカメラ33、制御部51、近距離無線通信部52、有線接続インタフェース54および駆動部53に供給する。例えば、電力分配器63は、15V、12V、8.4V、5Vまたは3Vなどいずれかの電圧の電力のそれぞれをカメラ33、制御部51、近距離無線通信部52、有線接続インタフェース54および駆動部53に供給する。
なお、符号化された画像信号を画像データとも称し、符号化された音声信号を音声データとも称する。画像信号および音声信号は、アナログ信号およびデジタル信号のいずれも含む。
次に、携帯電話機12のハードウェアの構成の例について説明する。図3は、携帯電話機12のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。携帯電話機12はコンピュータとしての構成を含む。
携帯電話機12の制御基板において、CPU81,ROM82,RAM(Random Access Memory)83は、バス84により相互に接続されている。
バス84には、さらに、入出力インタフェース85が接続されている。入出力インタフェース85には、タッチスクリーン86、GPS(Global Positioning System)受信部87、加速度センサ88、記憶部89、近距離無線通信部90、セルラー方式無線通信部91、メモリカードスロット92および外部接続インタフェース94が接続されている。なお、図示は省略するが、入出力インタフェース85には、マイクロホン、スピーカ、カメラおよび各種のスイッチなどが接続されている。
タッチスクリーン86は、各種の画像や文字を表示する液晶表示装置または有機EL(Electronic Luminescent)表示装置などのフラットディスプレイと、フラットディスプレイの表示面の上側(表側)に設けられている、フラットディスプレイに表示された画像や文字を透過させ、指先や専用のペンで触れると触れられた透過面上の2次元的な位置を出力するタッチパネルとからなる。
GPS受信部87は、衛星測位システムであるGPSの衛星からの信号であって、現在位置を測定するための信号を受信する。加速度センサ88は、例えば、3次元加速度センサなどからなり、所定の軸方向の加速度を検知する。記憶部89は、フラッシュメモリやMRAM(Magneto Resistive Random Access Memory)またはReRAM(Resistive Random Access Memory)などの書き換え可能な不揮発性の半導体メモリよりなる。近距離無線通信部90は、IEEE802.11に準拠する無線LAN、IEEE802.15.1に準拠するブルートゥース(登録商標)または、IEEE802.15.4に準拠するZigbee(登録商標)などの近距離無線通信によりヘルメット11と通信する。
セルラー方式無線通信部91は、例えば、第4世代移動通信システムであるLTE-Advancedや第5世代移動通信システムである5G NR(New Radio)などの規格に基づいたセルラー方式無線通信により基地局と通信する。
メモリカードスロット92は、フラッシュメモリやMRAMまたはReRAMなどの書き換え可能な不揮発性の半導体メモリを内蔵しているメモリカード93が装着されると、メモリカード93を読み書きする。
また、入出力インタフェース85には、さらに、外部接続インタフェース94が設けられている。外部接続インタフェース94は、USB、具体的にはUSB Type-Cのレセプタクル(ジャック)、Thunderbolt(登録商標)のレセプタクル(ジャック)またはLightning(登録商標)コネクタを接続するためのレセプタクル(ジャック)などの、ケーブル13を接続するインタフェースを含む。外部接続インタフェース94は、ケーブル13を接続するインタフェースの規格に応じた有線通信を行うための通信処理を行う通信部を含む。外部接続インタフェース94は、ケーブル13を介した有線通信でヘルメット11から送信されてくる符号化されている音声信号または画像信号を受信し、入出力インタフェース85を介して、RAM83、記憶部89またはメモリカードスロット92に装着されているメモリカード93に供給する。また、外部接続インタフェース94は、入出力インタフェース85を介して、RAM83、記憶部89またはメモリカードスロット92に装着されているメモリカード93から供給されてきた符号化されている音声信号または画像信号を、ケーブル13を介した有線通信でヘルメット11に送信する。
また、外部接続インタフェース94は、ケーブル13を介してヘルメット11に接続されると、携帯電話機12に内蔵されているバッテリ95からケーブル13を介してヘルメット11に所定の直流電圧の電力を供給する。バッテリ95は、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などの充電可能な蓄電池、すなわち二次電池である。
以上のように構成されるコンピュータとしての携帯電話機12では、CPU81が、例えば、記憶部89に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース85及びバス84を介して、RAM83にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
コンピュータとしての携帯電話機12(CPU81)が実行するプログラムは、例えば、半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるメモリカード93に記憶して、あるいは、セルラー方式無線通信、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、メモリカード93をメモリカードスロット92に装着することにより、入出力インタフェース85を介して、記憶部89に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。また、プログラムは、セルラー方式無線通信部91で受信し、記憶部89に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM82や記憶部89にあらかじめ記憶しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。
すなわち、コンピュータとしての携帯電話機12では、インストールされたプログラムを実行することにより、図4を参照して後述する機能が実現される。
図4は、プログラムを実行する携帯電話機12において実現される機能の構成の例を示すブロック図である。すなわち、携帯電話機12がプログラムであるヘルメットアプリ101を実行すると、アクティベート制御部121、近距離無線通信制御部122、セルラー方式無線通信制御部123、有線通信制御部124、現在位置取得部125、ナビゲーション処理部126および走行動画像記憶処理部127が実現される。
アクティベート制御部121は、いわゆる常駐プログラムからなり、外部接続インタフェース94にケーブル13を介してヘルメット11が接続されると、近距離無線通信制御部122、セルラー方式無線通信制御部123、有線通信制御部124、現在位置取得部125、ナビゲーション処理部126および走行動画像記憶処理部127を有効化する。すなわち、アクティベート制御部121は、有線によるヘルメット11への電力の供給の開始により機能を有効化する。
近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90を制御して、近距離無線通信によるヘルメット11との通信を制御する。近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、画像データまたは音声データなど各種のデータをヘルメット11宛に送信させる。また、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、ヘルメット11から送信されてくる画像データまたは音声データなど各種のデータを受信させる。
セルラー方式無線通信制御部123は、セルラー方式無線通信部91を制御して、セルラー方式無線通信により基地局と通信し、また、基地局を介して他の機器と通信する。例えば、セルラー方式無線通信制御部123は、セルラー方式無線通信部91に、所定の電話番号に発呼させ、相手が応答した場合、通話できるようにする。または、例えば、セルラー方式無線通信制御部123は、セルラー方式無線通信部91に、他の機器からの発呼に応答して通話ができるようにする。
有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94を制御して、ケーブル13を介した有線通信によるヘルメット11との通信を制御する。有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、画像データまたは音声データなど各種のデータをヘルメット11に送信させる。また、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、ヘルメット11から送信されてくる画像データまたは音声データなど各種のデータを受信させる。
現在位置取得部125は、GPS受信部87で受信したGPSの衛星からの信号から、現在位置を取得する。
ナビゲーション処理部126は、現在位置から目的地までの経路を算出して、ケーブル13を介した有線通信または近接無線通信によりヘルメット11に経路を案内する画像データまたは音声データを供給する。ナビゲーション処理部126は、案内表示データ生成部131、案内音声データ生成部132、地図データ取得部133および経路算出部134を含む。案内表示データ生成部131は、現在位置から目的地までの経路を案内するための画像をヘルメット11の液晶表示装置付きシールド32に表示させる画像データである案内表示データを生成する。例えば、案内表示データは、経路を示す地図や曲がり角を指示する画像、または曲がり角までの距離を示す文字などをヘルメット11の液晶表示装置付きシールド32に表示させる。
案内音声データ生成部132は、経路を案内するための音声をヘルメット11のイヤホン34−1および34−2に出力させる音声データである案内音声データを生成する。例えば、案内音声データは、直進や右左折の方向または曲がり角までの距離を示す音声などをヘルメット11のイヤホン34−1および34−2に出力させる。
地図データ取得部133は、記憶部89またはメモリカード93に記憶されている地図データを記憶部89またはメモリカード93から読み出して取得するか、またはインターネットを介して地図データを供給するサーバにセルラー方式無線通信部91にアクセスさせることでサーバから地図データを読み出して取得する。経路算出部134は、地図データ取得部133で取得された地図データを参照して、現在位置取得部125で取得された現在位置から、指示された目的地までの経路を算出する。例えば、経路算出部134は、地図データに表されている道路や交差点からなる道路ネットワーク上の距離や時間を計算し、最短または最適で走行できる経路を探索し、経路上の特徴箇所である交差点等の抽出を行い、経路を算出する。
走行動画像記憶処理部127は、ケーブル13を介した有線通信または近接無線通信によりヘルメット11から送信され、外部接続インタフェース94または近距離無線通信部90により受信された、ヘルメット11の周囲の画像の画像データおよびヘルメット11を装着している人の音声または周囲の音の音声データを記憶部89またはメモリカード93に記憶させる。走行動画像記憶処理部127は、加速度センサ88からの信号により、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったか否かを判定し、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったと判定された場合、ヘルメット11の周囲の画像の画像データおよびヘルメット11を装着している人の音声または周囲の音の音声データを記憶部89またはメモリカード93に所定のファイルとして記憶させる。
走行動画像記憶処理部127は、記憶制御部141、衝撃算出部142および緊急連絡部143を含む。記憶制御部141は、画像データおよび音声データの記憶部89またはメモリカード93への書き込みを制御する。また、記憶制御部141は、画像データおよび音声データを記憶している記憶部89またはメモリカード93からの画像データおよび音声データの読み出しを制御する。衝撃算出部142は、加速度センサ88からの信号から携帯電話機12に加わった衝撃の大きさを算出する。緊急連絡部143は、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったと判定された場合、セルラー方式無線通信部91に、セルラー方式無線通信により予め定められた連絡先に発呼させる。
図5は、ヘルメットアプリ101による起動の処理を説明するフローチャートである。ステップS11において、常駐プログラムからなるアクティベート制御部121は、ヘルメット11への電力の供給が開始されたか否か、すなわち、外部接続インタフェース94にケーブル13を介してヘルメット11が接続されて、バッテリ95の電力が外部接続インタフェース94を通じてヘルメット11への供給が開始されたか否かを判定する。
ステップS11において、ヘルメット11への電力の供給が開始されていないと判定された場合、手続きはステップS11に戻り、判定の処理が繰り返される。
ステップS11において、ヘルメット11への電力の供給が開始されたと判定された場合、手続きはステップS12に進み、アクティベート制御部121は、ヘルメットアプリ101の機能を有効化する。すなわち、アクティベート制御部121は、近距離無線通信制御部122、セルラー方式無線通信制御部123、有線通信制御部124、現在位置取得部125、ナビゲーション処理部126および走行動画像記憶処理部127を有効化する。
なお、ヘルメット11への電力の供給が開始されると、ヘルメット11の有線接続インタフェース54の電力分配器63が、カメラ33、制御部51、近距離無線通信部52、有線接続インタフェース54および駆動部53への電力の供給を開始するので、カメラ33、制御部51、近距離無線通信部52、有線接続インタフェース54および駆動部53が動作を開始する。
ステップS13において、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94を制御して、外部接続インタフェース94にヘルメット11の有線接続インタフェース54とのケーブル13を介した有線通信を接続させる。または、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90を制御して、近距離無線通信部90にヘルメット11の近距離無線通信部52との近距離無線通信を接続させる。
ステップS14において、アクティベート制御部121は、ケーブル13を介した有線通信または近距離無線通信を介してヘルメット11から、ヘルメット11のカメラ33、マイクロホン35、イヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32の状態を取得する。この場合、ヘルメット11の制御部51は、診断機能などにより、画像や音声の取得の状態などのカメラ33およびマイクロホン35の状態を取得し、ヘルメット11の駆動部53は、診断機能などにより、音声の出力や画像の表示などのイヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32の状態を取得する。そして、ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、ケーブル13を介した有線通信で、カメラ33、マイクロホン35、イヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32の状態を示すデータを有線通信で携帯電話機12に送信する。有線通信制御部124は、ヘルメット11の有線接続インタフェース54から送信されてくるデータを外部接続インタフェース94に受信させ、アクティベート制御部121は、受信したデータから、カメラ33、マイクロホン35、イヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32の状態を取得する。
または、ヘルメット11の近距離無線通信部52は、カメラ33、マイクロホン35、イヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32の状態を示すデータを近距離無線通信で携帯電話機12宛に送信する。近距離無線通信制御部122は、ヘルメット11の近距離無線通信部52から送信されてくるデータを近距離無線通信部90に受信させ、アクティベート制御部121は、受信したデータから、カメラ33、マイクロホン35、イヤホン34−1および34−2並びに液晶表示装置付きシールド32の状態を取得する。
ステップS15において、アクティベート制御部121は、外部接続インタフェース94または近距離無線通信部90に起動を通知するための画像または音声のデータをヘルメット11に送信させて、起動の処理は終了する。この場合、アクティベート制御部121は、予め記憶している、起動を通知するための画像または音声のデータを読み出して、起動を通知するための画像または音声のデータを近距離無線通信制御部122に供給する。そして、ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、ケーブル13を介した有線通信で、起動を通知するための画像または音声のデータを送信する。または、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、ヘルメット11の近距離無線通信部52宛に、起動を通知するための画像または音声のデータを送信する。ヘルメット11は、起動を通知するための画像または音声のデータを受信すると、起動を通知するための画像または音声のデータによって、液晶表示装置付きシールド32に、起動を通知するための画像を表示させ、イヤホン34−1および34−2に起動を通知するための音声を出力させる。
ステップS14およびステップS15の手続きでは、有線通信および近距離無線通信の双方で、通信するようにしてもよい。また、デフォルトとして、有線通信で通信し、通信できなかったとき、近距離無線通信で通信するようにしてもよい。さらに、デフォルトとして、近距離無線通信で通信し、通信できなかったとき、有線通信で通信するようにしてもよい。
次に、走行動画像記憶の処理を説明する。走行動画像記憶の処理は、ヘルメット11と携帯電話機12とを、いわゆるドライブレコーダ(ダッシュカム)(車載型の画像記録装置)として機能させるものである。図6は、ヘルメットアプリ101による走行動画像記憶の処理を説明するフローチャートである。
ステップS21において、走行動画像記憶処理部127は、ヘルメット11の制御部51にカメラ33による動画像の撮像を開始させる。この場合、走行動画像記憶処理部127は、カメラ33に対する動画像の撮像の開始の指令(以下、撮像開始指令と称する)を生成し、撮像開始指令を有線通信または近距離無線通信でヘルメット11に送信することで、ヘルメット11のカメラ33が、動画像の撮像を開始する。例えば、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、撮像開始指令をヘルメット11に送信させる。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、撮像開始指令を受信すると、撮像開始指令を制御部51に供給する。
または、例えば、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、撮像開始指令をヘルメット11の近距離無線通信部52宛に送信させる。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、撮像開始指令を受信すると、撮像開始指令を制御部51に供給する。
制御部51は、有線接続インタフェース54または近距離無線通信部52から撮像開始指令を受け取ると、カメラ33に動画像の撮像を開始させる。これにより、カメラ33は、ヘルメット11の周囲の動画像の撮像を開始して、制御部51への画像信号の出力を開始する。
ステップS22において、走行動画像記憶処理部127は、ヘルメット11の制御部51にマイクロホン35による集音を開始させる。この場合、走行動画像記憶処理部127は、マイクロホン35による集音の開始の指令(以下、集音開始指令と称する)を生成し、集音開始指令を有線通信または近距離無線通信でヘルメット11に送信することで、ヘルメット11のマイクロホン35が、集音を開始する。例えば、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、集音開始指令をヘルメット11に送信させる。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、集音開始指令を受信すると、撮像開始指令を制御部51に供給する。
また、例えば、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、集音開始指令をヘルメット11の近距離無線通信部52宛に送信させる。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、集音開始指令を受信すると、撮像開始指令を制御部51に供給する。
制御部51は、有線接続インタフェース54または近距離無線通信部52から集音開始指令を受け取ると、マイクロホン35からの信号の読み取りを開始させる。これにより、制御部51は、ヘルメット11を装着しているライダーの音声または周囲の音の取得を開始する。
ステップS23において、走行動画像記憶処理部127は、ヘルメット11の制御部51の信号処理部61に動画像と音声の符号化を開始させる。この場合、走行動画像記憶処理部127は、動画像と音声の符号化の開始の指令(以下、符号化開始指令と称する)を生成し、符号化開始指令を有線通信または近距離無線通信でヘルメット11に送信することで、ヘルメット11の制御部51の信号処理部61が、動画像と音声の符号化を開始する。例えば、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、符号化開始指令をヘルメット11に送信させる。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、符号化開始指令を受信すると、撮像開始指令を制御部51に供給する。
また、例えば、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、符号化開始指令をヘルメット11の近距離無線通信部52宛に送信させる。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、符号化開始指令を受信すると、符号化開始指令を制御部51に供給する。
制御部51は、有線接続インタフェース54または近距離無線通信部52から符号化開始指令を受け取ると、信号処理部61に、カメラ33からの画像信号およびマイクロホン35からの音声信号の符号化を開始させる。信号処理部61は、カメラ33からの画像信号およびマイクロホン35からの音声信号を符号化し、符号化された画像データおよび音声データを近距離無線通信部52に供給する。例えば、信号処理部61は、カメラ33からの画像信号をH.265/HEVC(High Efficiency Video Coding)またはVVC(Versatile Video Coding)の方式で符号化し、マイクロホン35からの音声信号をaptXの方式で符号化して、符号化された画像データおよび音声データを近距離無線通信部52に供給する。
ステップS24において、走行動画像記憶処理部127は、有線通信または近距離無線通信で、ヘルメット11に符号化された画像データおよび音声データを送信させる。この場合、走行動画像記憶処理部127は、近距離無線通信制御部122または有線通信制御部124に画像データおよび音声データの受信を要求する。近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、画像データおよび音声データの送信の要求をヘルメット11の近距離無線通信部52宛に送信させる。または、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、画像データおよび音声データの送信の要求をヘルメット11の有線接続インタフェース54に送信させる。
ヘルメット11の近距離無線通信部52は、画像データおよび音声データの送信が要求されると、信号処理部61から供給される符号化された画像データおよび音声データを近距離無線通信部90宛に送信する。または、ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、画像データおよび音声データの送信が要求されると、信号処理部61から供給される符号化された画像データおよび音声データを外部接続インタフェース94に送信する。
ステップS25において、近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、ヘルメット11から近距離無線通信で送信されてくる符号化された画像データおよび音声データを受信させる。近距離無線通信制御部122は、受信した画像データおよび音声データを走行動画像記憶処理部127に供給する。または、ステップS25において、有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、ヘルメット11から有線通信で送信されてくる符号化された画像データおよび音声データを受信させる。有線通信制御部124は、受信した画像データおよび音声データを走行動画像記憶処理部127に供給する。
なお、ステップS21乃至ステップS25における、携帯電話機12とヘルメット11との通信は、有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で行うことができる。また、デフォルトとして、有線通信で通信し、通信できなかったとき、近距離無線通信で通信するようにしてもよい。さらに、デフォルトとして、近距離無線通信で通信し、通信できなかったとき、有線通信で通信するようにしてもよい。
ステップS26において、走行動画像記憶処理部127は、受信した画像データおよび音声データを記憶部89またはメモリカード93に記憶させる。
ステップS27において、走行動画像記憶処理部127は、ライダーの音声を取得したマイクロホン35からの信号またはタッチスクリーン86からの信号などを参照して、走行動画像記憶の処理の停止が要求されたか否かを判定する。ステップS27において、走行動画像記憶の処理の停止が要求されていないと判定された場合、手続きはステップS28に進み、走行動画像記憶処理部127の衝撃算出部142は、加速度センサ88からの信号から携帯電話機12に加わった衝撃の大きさを算出する。
ステップS29において、走行動画像記憶処理部127は、閾値である所定の値とステップS27において算出された衝撃の大きさとを比較して、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったか否かを判定する。ステップS29において、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったと判定された場合、手続きは、ステップS30に進み、走行動画像記憶処理部127の記憶制御部141は、衝撃が加わった時刻の前後の所定の期間の動画像および音声を示す画像データおよび音声データを記憶部89またはメモリカード93に記憶させる(書き込む)。
ステップS31において、走行動画像記憶処理部127の緊急連絡部143は、セルラー方式無線通信部91に、セルラー方式無線通信により予め定められた連絡先に衝撃が生じたことを連絡させる。この場合、例えば、緊急連絡部143は、音声またはデータにより、保険会社やヘルメット11のメーカー、または警備会社など、予め定められた連絡先に衝撃が生じたことを連絡する。また、例えば、緊急連絡部143は、現在位置取得部125から現在位置を示す現在位置データを取得して、現在位置データおよびヘルメット11またはヘルメット11を装着しているライダーを識別する識別データ(例えば、ライダーのID(identification)番号、ライダーの名前や登録番号などを示す)を含むデータにより、予め定められた連絡先に衝撃が生じたことを連絡する。
ステップS32において、走行動画像記憶処理部127は、ヘルメット11のマイクロホン35への音声またはタッチスクリーン86に表示されたアイコンへの操作などから通話が要求されたか否かを判定する。ステップS32において、通話が要求されたと判定された場合、手続きはステップS33に進み、走行動画像記憶処理部127の緊急連絡部143は、セルラー方式無線通信部91に、セルラー方式無線通信により予め定められた連絡先に発呼させる。
ステップS29において、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わっていないと判定された場合、ステップS32において、通話が要求されていないと判定された場合、またはステップS33の手続きの後、手続きはステップS27に戻り、上述した手続きが繰り返される。
ステップS27において、走行動画像記憶の処理の停止が要求されたと判定された場合、走行動画像記憶の処理は終了する。
次に、目的地までの経路を案内するナビゲーションの処理について説明する。図7は、ヘルメットアプリ101によるナビゲーションの処理を説明するフローチャートである。
ステップS51において、ナビゲーション処理部126は、現在位置取得部125から現在位置を示す現在位置データを取得する。ステップS52において、ナビゲーション処理部126は、ヘルメット11から目的地を指示する音声の音声データを取得する。この場合、ヘルメット11の近距離無線通信部52は、マイクロホン35で取得された音声であって、ヘルメット11を装着しているライダーの目的地を指示する音声が符号化された音声データを送信してくるので、ナビゲーション処理部126は、近距離無線通信制御部122に制御された近距離無線通信部90に音声データを受信させて、目的地を指示する音声の音声データを取得する。または、ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、マイクロホン35で取得された音声であって、ヘルメット11を装着しているライダーの目的地を指示する音声が符号化された音声データを送信してくるので、ナビゲーション処理部126は、有線通信制御部124に制御された外部接続インタフェース94に音声データを受信させて、目的地を指示する音声の音声データを取得する。
ステップS53において、ナビゲーション処理部126は、音声データから目的地を特定する。例えば、ナビゲーション処理部126は、音声データから音声で示される単語を認識して、形態素解析などにより単語で示される目的地を特定する。
ステップS54において、ナビゲーション処理部126の経路算出部134は、地図データ取得部133で取得された地図データを参照して、現在位置取得部125で取得された現在位置から、ステップS53の手続きで取得された目的地までの経路を算出する。
ステップS55において、ナビゲーション処理部126は、現在位置取得部125から現在位置を示す現在位置データを取得する。ステップS56において、ナビゲーション処理部126の案内表示データ生成部131は、地図データ取得部133から取得した地図データから、現在位置から目的地までの経路を案内するための画像を表示させる画像データである案内表示データを生成する。この場合、地図データ取得部133は、地図データを記憶部89またはメモリカード93から読み出して取得するか、またはインターネットを介して地図データを供給するサーバにセルラー方式無線通信部91にアクセスさせることでサーバから地図データを読み出して取得する。なお、案内表示データ生成部131は、H.265/HEVCまたはVVCなどの所定の符号化方式で案内表示データを符号化する。
ステップS57において、ナビゲーション処理部126は、ステップS56の手続きで生成した案内表示データをヘルメット11に有線通信または近距離無線通信で送信する。例えば、この場合、ナビゲーション処理部126は、有線通信制御部124に案内表示データの送信を要求する。有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、案内表示データをヘルメット11の有線接続インタフェース54に送信させる。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、携帯電話機12から送信されてくる案内表示データを受信する。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、受信した案内表示データをヘルメット11の駆動部53に供給する。
または、例えば、ナビゲーション処理部126は、近距離無線通信制御部122に案内表示データの送信を要求する。近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、案内表示データをヘルメット11の近距離無線通信部52宛に送信させる。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、携帯電話機12から送信されてくる案内表示データを受信する。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、受信した案内表示データをヘルメット11の駆動部53に供給する。
駆動部53の信号処理部62は、有線接続インタフェース54または近距離無線通信部52から供給された、符号化されている案内表示データを復号する。ヘルメット11の駆動部53は、案内表示データを復号して得られた画像信号により画像を表示させるように液晶表示装置付きシールド32を駆動する。
このように、ヘルメット11の液晶表示装置付きシールド32には、現在位置から目的地までの経路を案内するための画像が表示される。
ステップS58において、ナビゲーション処理部126は、曲がり角の近傍であるまたは踏切やインターチェンジなどの注意を要する箇所に差し掛かった場合など、経路について音声案内をするか否かを判定する。ステップS58において、音声案内をすると判定された場合、手続きはステップS59に進み、案内音声データ生成部132は、経路を案内するための音声を出力させる音声データである案内音声データを生成する。この場合、例えば、案内音声データ生成部132は、辞書データを参照してマルコフ連鎖などにより文章を生成して、音声合成により文章を読み上げて案内音声データを生成する。なお、案内音声データ生成部132は、aptXなどの所定の符号化方式で案内音声データを符号化する。
ステップS60において、ナビゲーション処理部126は、ステップS58の手続きで生成した案内音声データをヘルメット11に有線通信または近距離無線通信で送信する。例えば、この場合、ナビゲーション処理部126は、有線通信制御部124に案内音声データの送信を要求する。有線通信制御部124は、外部接続インタフェース94に、案内音声データをヘルメット11の有線接続インタフェース54に送信させる。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、携帯電話機12から送信されてくる案内音声データを受信する。ヘルメット11の有線接続インタフェース54は、受信した案内音声データをヘルメット11の駆動部53に供給する。
または、例えば、ナビゲーション処理部126は、近距離無線通信制御部122に案内音声データの送信を要求する。近距離無線通信制御部122は、近距離無線通信部90に、案内音声データをヘルメット11の近距離無線通信部52宛に送信させる。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、携帯電話機12から送信されてくる案内音声データを受信する。ヘルメット11の近距離無線通信部52は、受信した案内音声データをヘルメット11の駆動部53に供給する。
駆動部53の信号処理部62は、有線接続インタフェース54または近距離無線通信部52から供給された、符号化されている案内音声データを復号する。ヘルメット11の駆動部53は、案内音声データを復号して得られた音声信号により放音させるようにイヤホン34−1および34−2を駆動する。
このように、ヘルメット11のイヤホン34−1および34−2により、案内の音声が出力される。
ステップS58において、音声案内をしないと判定された場合、ステップS59およびステップS60の手続きはスキップされる。
ステップS61において、ナビゲーション処理部126は、経路を外れた場合またはヘルメット11を装着しているライダーから要求された場合など、経路を再度算出するか否かを判定する。ステップS61において、経路を再度算出すると判定された場合、手続きはステップS54に戻り、上述した手続きが繰り返される。
ステップS61において、経路を再度算出しないと判定された場合、手続きはステップS62に進む。ステップS62において、ナビゲーション処理部126は、現在位置取得部125から取得した現在位置データで示される現在位置と目的地とを比較して、目的地に到達したか否かを判定する。
ステップS62において、目的地に到達していないと判定された場合、手続きはステップS55に戻り、上述した手続きが繰り返される。
ステップS62において、目的地に到達したと判定された場合、手続きはステップS63に進み、ナビゲーション処理部126の案内表示データ生成部131は、目的地の到達を通知する案内表示データを生成し、ナビゲーション処理部126の案内音声データ生成部132は、目的地の到達を通知する案内音声データを生成する。
ステップS64において、ナビゲーション処理部126は、目的地の到達を通知する案内表示データおよび案内音声データをヘルメット11に有線通信または近距離無線通信で送信して、ナビゲーションの処理は終了する。なお、目的地の到達を通知する案内表示データおよび案内音声データのヘルメット11への送信の手続きは、ステップS57およびステップS60の手続きと同様に行われるので詳細の説明は省略する。
なお、ステップS57、ステップS60またはステップS64における、携帯電話機12とヘルメット11との通信は、有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で行うことができる。また、デフォルトとして、有線通信で通信し、通信できなかったとき、近距離無線通信で通信するようにしてもよい。さらに、デフォルトとして、近距離無線通信で通信し、通信できなかったとき、有線通信で通信するようにしてもよい。
なお、ヘルメット11の液晶表示装置付きシールド32に拡張現実または複合現実の画像を表示させ、イヤホン34−1および34−2に拡張現実または複合現実の音声を出力させるようにしてもよい。
このように、重量が重く、体積が大きいバッテリをヘルメット11に設ける必要がないので、ヘルメット11の重量が重くなってしまうことがなく、ヘルメット11自身の体積も不要に大きくならない。
ヘルメット11の重心位置は、ライダーの頭の中心に近いことが好ましいが、バッテリが不要なのでヘルメット11の重心位置が変化してバランスが悪くなることもない。このように、ヘルメット11では、頭部を保護するというヘルメット11の基本的な機能を維持することができる。
以上のように、ヘルメット11の基本的な機能の劣化をより少なくして、ヘルメット11において画像や音声を利用できる。
携帯電話機12が上述した処理を行うようにしたので、ヘルメット11側での処理が少なくなり、これにより、電波の影響を受ける他の機器に干渉することがより少なくなる。
なお、イヤホン34−1および34−2は、耳覆い形、耳載せ形、挿入形または骨伝導形でもよく、ヘッドホンであっても良い。イヤホン34−1および34−2並びにマイクロホン35は、ヘッドセットであっても良い。イヤホン34−1および34−2は、いずれか一方を設けるようにしてもよい。
また、カメラ33は、帽体31のチンガードの部分、天頂部分、側頭部の部分または後部の部分に設けるようにしてもよい。カメラ33は、1つまたは複数設けるようにしてもよい。カメラ33を帽体31の外付けにして、強い力が加わった場合に、カメラ33が帽体31から外れるようにすることもできる。
なお、ヘルメット11は、自転車である2輪車用のヘルメットとすることもできる。
また、ヘルメット11は、携帯電話機12から電力が供給されると説明したが、これに限らず、2輪車またはモバイルバッテリから有線で電力が供給されるようにしてもよい。
なお、ヘルメット11の内側にスイッチを設けて、ヘルメット11をライダーが被ったか否かを検知するようにして、有線を介したヘルメット11への電力の供給が開始されて、ヘルメット11をライダーが被った場合に、アクティベート制御部121が、近距離無線通信制御部122、セルラー方式無線通信制御部123、有線通信制御部124、現在位置取得部125、ナビゲーション処理部126および走行動画像記憶処理部127を有効化するようにしてもよい。
また、有線を介したヘルメット11への電力の供給が開始されて、ライダーが所定の音声(例えば、ヘイーショー、オーケーメットなど)を発音した場合、アクティベート制御部121が、近距離無線通信制御部122、セルラー方式無線通信制御部123、有線通信制御部124、現在位置取得部125、ナビゲーション処理部126および走行動画像記憶処理部127を有効化するようにしてもよい。
なお、ヘルメット11は、フルフェース型であると説明したが、これに限らず、オープンフェース型(ジェット型)、スリークォーターズ型、ハーフ型またはフリップアップ型などいずれの形状であってもよい。
また、ヘルメット11に、液晶表示装置付きシールド32に代えて、または液晶表示装置付きシールド32と共に、ヘッドアップディスプレイを設けて、画像を表示させるようにしてもよい。
なお、ケーブル13は、一方の端部がヘルメット11に固定されているものであってもよい。例えば、ヘルメット11にケーブル13を巻き取るリールを設けて、ケーブル13を繰り出すか、巻き取ることができるようにしてもよい。また、ケーブル13の端部のうち、ヘルメット11側の端部に、有線接続インタフェース54との係止機構または噛み合い機構を設けることで、ケーブル13にある程度の力が加わっても有線接続インタフェース54からのケーブル13の抜けを防止することができる。
また、携帯電話機12とヘルメット11との通信は、有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で行うことができると説明したが、画像データや音声データ、または指令などのデータの種類により、有線通信と近距離無線通信とを使い分けるようにしてもよく、また、有線通信と近距離無線通信とで、2重に通信するようにしてもよい。また、携帯電話機12からヘルメット11へ通信と、ヘルメット11から携帯電話機12への通信とを、一方を有線通信して、他方を近距離無線通信とすることもできる。
このように、ヘルメット/携帯電話機システム1は、2輪車用のヘルメット11および携帯電話機12からなる。ヘルメット11は、ヘルメット11の周囲の動画像または静止画像を撮像して画像信号を出力するカメラ33と、ヘルメット11を装着している人の音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホン35と、ヘルメット11を装着している人の耳に近接して放音するイヤホン34−1または34−2と、カメラ33からの画像信号およびマイクロホン35からの第1の音声信号を符号化する信号処理部61と、信号処理部61で符号化された画像信号および第1の音声信号を携帯電話機12に送信し、携帯電話機12から送信されてくる第2の音声信号を受信する近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54と、第2の音声信号により放音させるようにイヤホン34−1または34−2を駆動する駆動部53と、携帯電話機12または他の機器から有線で供給された電力をカメラ33、信号処理部61、近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54および駆動部53に分配する電力分配器63とを備える。携帯電話機12は、携帯電話機12に内蔵されているバッテリ95からヘルメット11に電力を有線で供給する外部接続インタフェース94と、ヘルメット11から送信されてくる画像信号および第1の音声信号を受信し、ヘルメット11に第2の音声信号を送信する近距離無線通信部90とを備える。
また、ヘルメット11は、2輪車用のヘルメット11であって、周囲の動画像または静止画像を撮像して第1の画像信号を出力するカメラ33と、装着している人の音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホン35と、装着している人の耳に近接して放音するイヤホン34−1または34−2と、カメラ33からの第1の画像信号およびマイクロホン35からの第1の音声信号を符号化する信号処理部61と、信号処理部61で符号化された第1の画像信号および第1の音声信号を人の携帯電話機12に送信し、携帯電話機12から送信されてくる第2の音声信号を受信する近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54と、第2の音声信号により放音させるようにイヤホン34−1または34−2を駆動する駆動部53と、携帯電話機12または他の機器から有線で供給された電力をカメラ33、信号処理部61、近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54および駆動部53に分配する電力分配器63とを備える。
信号処理部61には、周囲の音を打ち消す音声を出力させる第3の音声信号を第1の音声信号から生成させ、駆動部53には、第3の音声信号により放音させるようにイヤホン34−1または34−2を駆動させることができる。
近距離無線通信部52には、携帯電話機12から送信されてくる第2の画像信号を受信させ、第2の画像信号による画像を表示する液晶表示装置付きシールド32をさらにもうけることができる。
液晶表示装置付きシールド32に、液晶表示装置を設けることができる。
画像を表示する液晶表示装置付きシールド32、イヤホン34−1または34−2、有線通信または近距離無線通信で通信する近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54、液晶表示装置付きシールド32およびイヤホン34−1または34−2を駆動する駆動部53並びに近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54および駆動部53に電力を分配する電力分配器63を備える2輪車用のヘルメット11に有線で電力を供給し、ヘルメット11に有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機12を制御するコンピュータであるCPU81に実行されるプログラムは、経路を案内するための画像をヘルメット11の液晶表示装置付きシールド32に表示させる画像データを生成する画像データ生成ステップと、経路を案内するための音声をヘルメット11のイヤホン34−1または34−2に出力させる音声データを生成する音声データ生成ステップと、有線通信および近接無線通信のいずれか一方または両方による画像データおよび音声データのヘルメット11への送信を制御する送信制御ステップと、有線によるヘルメット11への電力の供給の開始により、画像データ生成ステップ、音声データ生成ステップおよび送信制御ステップを行う機能を有効化する有効化ステップとを含む処理を実行させる。
周囲を撮像するカメラ33、マイクロホン35および有線通信または近距離無線通信で通信する近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54並びにカメラ33および近距離無線通信部52または有線接続インタフェース54に電力を分配する電力分配器63を備える2輪車用のヘルメット11に有線で電力を供給し、ヘルメット11に有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機12を制御するコンピュータであるCPU81に実行されるプログラムは、有線通信および近接無線通信のいずれか一方または両方によりヘルメット11から送信されてくる、ヘルメット11の周囲の画像の画像データおよびヘルメット11を装着している人の音声または周囲の音の音声データの受信を制御する受信制御ステップと、携帯電話機12に内蔵されている加速度センサ88から信号により、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったか否かを判定する判定ステップと、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったと判定された場合、画像データおよび音声データを記憶部89またはメモリカード93に記憶するように記憶を制御する記憶制御ステップと、有線によるヘルメット11への電力の供給の開始により、受信制御ステップ、判定ステップおよび記憶制御ステップを行う機能を有効化する有効化ステップとを含む処理を実行させる。
プログラムには、コンピュータであるCPU81に、所定の値を超える衝撃が携帯電話機12に加わったと判定された場合、セルラー方式無線通信により予め定められた連絡先に発呼する通信制御ステップをさらに含む処理を実行させることができる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 ヘルメット/携帯電話機システム, 11 ヘルメット, 12 携帯電話機, 13 ケーブル, 31 帽体, 32 液晶表示装置付きシールド, 33 カメラ, 34−1および34−2 イヤホン, 35 マイクロホン, 51 制御部, 52 近距離無線通信部, 53 駆動部, 54 有線接続インタフェース, 61 信号処理部, 62 信号処理部, 63 電力分配器, 81 CPU, 82 ROM, 83 RAM, 84 バス, 85 入出力インタフェース, 86 タッチスクリーン, 87 GPS受信部, 88 加速度センサ, 89 記憶部, 90 近距離無線通信部, 91 セルラー方式無線通信部, 92 メモリカードスロット, 93 メモリカード, 94 外部接続インタフェース, 95 バッテリ, 121 アクティベート制御部, 122 近距離無線通信制御部, 123 セルラー方式無線通信制御部, 124 有線通信制御部, 125 現在位置取得部, 126 ナビゲーション処理部, 127 走行動画像記憶処理部, 131 案内表示データ生成部, 132 案内音声データ生成部, 133 地図データ取得部, 134 経路算出部, 141 記憶制御部, 142 衝撃算出部, 143 緊急連絡部

Claims (8)

  1. 2輪車用のヘルメットおよび携帯電話機からなるヘルメット/携帯電話機システムにおいて、
    前記ヘルメットは、
    バッテリを備えず、
    前記ヘルメットの周囲の動画像または静止画像を撮像して第1の画像信号を出力するカメラと、
    前記ヘルメットを装着している人の音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホンと、
    前記ヘルメットを装着している前記人の耳に近接して放音するイヤホンと、
    前記カメラからの前記第1の画像信号および前記マイクロホンからの前記第1の音声信号を符号化する信号処理手段と、
    前記信号処理手段で符号化された前記第1の画像信号および前記第1の音声信号を前記携帯電話機に送信し、前記携帯電話機から送信されてくる第2の音声信号を受信する第1の通信手段と、
    前記第2の音声信号により放音させるように前記イヤホンを駆動する駆動手段と、
    前記携帯電話機または他の機器から有線で供給された電力を前記カメラ、前記信号処理手段、前記第1の通信手段および前記駆動手段に分配する電力分配手段と
    を備え、
    前記携帯電話機は、
    前記携帯電話機に内蔵されているバッテリから前記ヘルメットに電力を有線で供給するインタフェースと、
    前記ヘルメットから送信されてくる前記第1の画像信号および前記第1の音声信号を受信し、前記ヘルメットに前記第2の音声信号を送信する第2の通信手段と、
    前記インタフェースを通じて前記ヘルメットに電力が有線で供給された場合、前記第2の通信手段の機能を有効化し、起動を通知するための前記第2の音声信号を前記第2の通信手段に前記ヘルメットに送信させる有効化手段と
    を備えるヘルメット/携帯電話機システム。
  2. 請求項1に記載のヘルメット/携帯電話機システムにおいて、
    前記信号処理手段は、周囲の音を打ち消す音声を出力させる第3の音声信号を前記第1の音声信号から生成し、
    前記駆動手段は、前記第3の音声信号により放音させるように前記イヤホンを駆動する
    ヘルメット/携帯電話機システム。
  3. 請求項1に記載のヘルメット/携帯電話機システムにおいて、
    前記第1の通信手段は、前記携帯電話機から送信されてくる第2の画像信号を受信し、
    前記ヘルメットは、前記第2の画像信号による画像を表示するシールドをさらに備え、
    前記有効化手段は、前記インタフェースを通じて前記ヘルメットに電力が有線で供給された場合、起動を通知するための前記第2の画像信号を前記第2の通信手段に送信させる
    ヘルメット/携帯電話機システム。
  4. 請求項3に記載のヘルメット/携帯電話機システムにおいて、
    前記シールドは、液晶表示装置を含んでいる
    ヘルメット/携帯電話機システム。
  5. 周囲の動画像または静止画像を撮像して画像信号を出力するカメラ、音声または周囲の音を取得して第1の音声信号を出力するマイクロホン、イヤホン、前記画像信号および前記第1の音声信号を符号化する信号処理手段、符号化された前記画像信号および前記第1の音声信号を送信し、第2の音声信号を受信する第1の通信手段、前記第2の音声信号により放音させるように前記イヤホンを駆動する駆動手段、並びに前記カメラ、前記信号処理手段、前記第1の通信手段および前記駆動手段に、有線接続インタフェースを介して供給された電力を分配する電力分配部を備え、バッテリを備えない2輪車用のヘルメットに有線で電力を供給し、前記ヘルメットに有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機において、
    内蔵されているバッテリから前記ヘルメットに電力を有線で供給するインタフェースと、
    前記ヘルメットから送信されてくる前記画像信号および前記第1の音声信号を受信し、前記ヘルメットに前記第2の音声信号を送信する第2の通信手段と、
    前記インタフェースを通じて前記ヘルメットに電力が有線で供給された場合、前記第2の通信手段の機能を有効化し、起動を通知するための前記第2の音声信号を前記第2の通信手段に前記ヘルメットに送信させる有効化手段と
    を備える携帯電話機。
  6. 画像を表示するシールド、イヤホン、有線通信または近距離無線通信で通信する通信部、前記シールドおよび前記イヤホンを駆動する駆動部並びに前記通信部および前記駆動部に電力を分配する電力分配部を備え、バッテリを備えない2輪車用のヘルメットに有線で電力を供給し、前記ヘルメットに有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機を制御するコンピュータに、
    経路を案内するための画像を前記ヘルメットの前記シールドに表示させる画像データを生成する画像データ生成ステップと、
    前記経路を案内するための音声を前記ヘルメットの前記イヤホンに出力させる音声データを生成する音声データ生成ステップと、
    有線通信および近接無線通信のいずれか一方または両方による前記画像データおよび前記音声データの前記ヘルメットへの送信を制御する送信制御ステップと、
    有線による前記ヘルメットへの電力の供給の開始により、前記画像データ生成ステップ、前記音声データ生成ステップおよび前記送信制御ステップを行う機能を有効化し、起動を通知するための音声データまたは画像データを前記ヘルメットに送信させる有効化ステップと
    を含む処理を実行させるプログラム。
  7. 周囲を撮像するカメラ、マイクロホン、イヤホン、有線通信または近距離無線通信で通信する通信部、前記イヤホンを駆動する駆動部並びに前記カメラ、前記通信部および前記駆動部に電力を分配する電力分配部を備え、バッテリを備えない2輪車用のヘルメットに有線で電力を供給し、前記ヘルメットに有線通信および近距離無線通信のいずれか一方または両方で接続される携帯電話機を制御するコンピュータに、
    有線通信および近接無線通信のいずれか一方または両方により前記ヘルメットから送信されてくる、前記ヘルメットの周囲の画像の画像データおよび前記ヘルメットを装着している人の音声または周囲の音の第1の音声データの受信を制御する受信制御ステップと、
    前記携帯電話機に内蔵されている加速度センサから信号により、所定の値を超える衝撃が前記携帯電話機に加わったか否かを判定する判定ステップと、
    所定の値を超える衝撃が前記携帯電話機に加わったと判定された場合、前記画像データおよび前記第1の音声データを記憶媒体に記憶するように記憶を制御する記憶制御ステップと、
    有線による前記ヘルメットへの電力の供給の開始により、前記受信制御ステップ、前記判定ステップおよび前記記憶制御ステップを行う機能を有効化し、前記イヤホンで起動を通知するための第2の音声データを前記ヘルメットに送信させる有効化ステップと
    を含む処理を実行させるプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムにおいて、
    所定の値を超える衝撃が前記携帯電話機に加わったと判定された場合、セルラー方式無線通信により予め定められた連絡先に発呼する通信制御ステップ
    をさらに含む処理を実行させるプログラム。
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