JP6955809B1 - 仮設足場用朝顔装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】朝顔装置の下方を通る歩行者に多くの雨がかかることを防止するとともに、強風が吹いた場合に朝顔ユニットが受ける風の影響を低減することができる仮設足場用朝顔装置を提供する。【解決手段】仮設足場用朝顔装置1は、左右方向に間隔をおいて立設されている複数本の支柱S2を備えている仮設足場Sの前側に、枠3および枠3に張設された面材4からなる朝顔ユニット2が、左右方向に並んで複数配置され、朝顔ユニット2が仮設足場Sの支柱S2に前上がり傾斜状に設置されるようになっている。朝顔ユニット2の面材4が、前後方向に並んだ2つのシート状の構成部材41、42からなる。前側に配置された構成部材41が充実率80%以下のメッシュシートからなり、後側に配置された構成部材42が、充実率100%の水密性シートからなる。【選択図】図2

Description

この発明は、仮設足場に張り出し状に設置して、仮設足場からの資材や工具等の落下による事故を防止するために用いられる仮設足場用朝顔装置に関する。
この明細書および特許請求の範囲において、仮設足場が設置される建物から遠ざかる方向(たとえば図1の右側)を前、これと反対側を後というものとし、前方から後方を見た際の左右(図2の左右)を左右というものとする。
仮設足場用朝顔装置として、たとえば、下記の特許文献1に示すように、左右方向に間隔をおいて立設されている複数本の支柱を備えた仮設足場の前側に、枠および枠に張設された面材からなる朝顔ユニットが左右方向に並んで複数配置されており、朝顔ユニットの枠が、左右方向に間隔をおいて配置された左右両縦枠部材と、左右両横枠部材の前後両端部間に配置された前後両横枠部材とからなり、各朝顔ユニットの枠の両縦枠部材が、仮設足場の前側部における左右方向に隣接する2つの支柱の所定高さ位置に、連結部材を介して左右方向にのびる水平軸の周りに回動自在に連結され、朝顔ユニットの枠の各縦枠部材の前端部または長さ中間部に棒状の支持部材の前端部が左右方向にのびる水平軸の周りに回動自在に連結され、各支柱における連結部材よりも下方位置に支持部材の後端部を保持する保持部材が取り付けられ、面材が、枠を被覆しうる大きさを有するメッシュシートや、枠を被覆しうる大きさを有するFRP製または金属製の水密性パネルからなるものが知られている。
上記朝顔装置の朝顔ユニットは、通常、仮設足場の支柱の前側に、水平面からの傾斜角度が20°以上となるように設置され、面材によって受けられた落下物が必ず仮設足場側に跳ね返るようになされている。
特許第6360983号公報
しかしながら、特許文献1記載の仮設足場用朝顔装置において、朝顔ユニットの面材全体がメッシュシートからなると、朝顔装置の下方を通る歩行者に多くの雨がかかるという問題がある。また、仮設足場からの張り出し幅が2mを超え、たとえば3m程度になった場合、朝顔ユニットの面材全体が水密性パネルからなると、強風が吹いた場合、朝顔ユニットが風の影響を強く受けることになり、特に前端部に加わる風圧が大きくなって仮設足場倒壊のリスクがある。
この発明の目的は、上記問題を解決し、朝顔装置の下方を通る歩行者に多くの雨がかかることを防止するとともに、強風が吹いた場合に朝顔ユニットが受ける風の影響を低減することができる仮設足場用朝顔装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)左右方向に間隔をおいて立設されている複数本の支柱を備えている仮設足場の前側に、枠および枠に張設された面材からなる朝顔ユニットが、左右方向に並んで複数配置され、朝顔ユニットが仮設足場の支柱に前上がり傾斜状に設置されるようになっている仮設足場用朝顔装置であって、
朝顔ユニットの面材が、前後方向に並んだ複数のシート状の構成部材からなり、最も前側に配置されている構成部材が通気性であり、最も後側に配置されている構成部材が遮水性である仮設足場用朝顔装置。
2)最も前側に配置された通気性を有する通気性構成部材が充実率80%以下のメッシュシートからなり、最も後側に配置された遮水性を有する遮水性構成部材が、充実率100%の水密性シートからなる上記1)記載の仮設足場用朝顔装置。
3)朝顔ユニットの仮設足場からの張り出し幅が3m以上であり、最も前側に配置されるメッシュシートにおける開口が形成されている部分が、朝顔ユニットの全張り出し幅の前端から1/3〜2/3の範囲内に位置するように、メッシュシートおよび水密性シートが配置されている上記2)記載の仮設足場用朝顔装置。
4)前後方向に並んだ2つの構成部材のうちの前側構成部材の後部が、後側構成部材の前部上に部分的に重なっている上記1)〜3)のうちのいずれかに記載の仮設足場用朝顔装置。
5)最も後側に配置された遮水性構成部材の上側に、長手方向の両端部が朝顔ユニットの枠に固定されたブレースが配置されている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載の仮設足場用朝顔装置。
6)面材が、前後方向に並んだ2枚のシート状構成部材からなる上記1)〜5)のうちのいずれかに記載の仮設足場用朝顔装置。
上記1)〜6)の仮設足場用朝顔装置によれば、朝顔ユニットの面材が、前後方向に並んだ複数のシート状構成部材からなり、最も前側に配置されている構成部材が通気性であるから、強風が吹いた場合、風が通気性シートを通過することになって、朝顔ユニットの前側部分が受ける風の影響を低減することが可能になる。したがって、朝顔ユニットの前側部分に加わる風圧が小さくなり、たとえば朝顔ユニットの仮設足場からの張り出し幅が3m以上であっても、仮設足場倒壊のリスクを低減することができる。また、最も後側に配置されている構成部材が遮水性であるから、歩行者が朝顔装置の仮設足場寄りの部分を通ることにより、朝顔ユニットの下方を通る歩行者に多くの雨がかかることを防止することができる。しかも、面材が複数のシート状構成部材からなるので、個々のシート状構成部材の取り扱いが容易になり、朝顔装置の設置および撤去作業が容易になる。
上記2)の仮設足場用朝顔装置によれば、朝顔ユニットの前側部分が受ける風の影響を効果的に低減することが可能になり、朝顔ユニットの前側部分に加わる風圧が著しく小さくなる。また、朝顔装置の仮設足場寄りの部分を通る歩行者に雨がかかることを効果的に抑制することができる。
上記3)の仮設足場用朝顔装置によれば、朝顔ユニットの仮設足場からの張り出し幅が3m以上であっても、仮設足場倒壊のリスクを効果的に低減することができる。また、下方を通る歩行者が雨にかからずに通るスペースを広くすることができ、歩行者が雨に係らずにすれ違うことも可能になる。
上記4)の仮設足場用朝顔装置によれば、朝顔ユニットの上への落下物が小型の場合にも、前後に隣り合うシート状構成部材間からの下方への落下を防止することができる。
上記5)の仮設足場用朝顔装置によれば、朝顔ユニットの枠の破損を効果的に防止することができる。すなわち、ブレースが面材の遮水性構成部材の下方に配置されていると、遮水性構成部材に積雪荷重が作用した場合、遮水性構成部材を介してブレースに荷重が作用してブレースが曲がり、枠を支える力が弱くなって枠が破損するおそれがある。これに対し、ブレースが面材の遮水性構成部材の上側に配置されていると、ブレースに曲げモーメントが発生せず、ブレースには遮水性構成部材を介して軸力が作用するだけになり、枠が破損しにくくなる。
この発明の仮設足場用朝顔装置を示す側面図である。 図1の仮設足場用朝顔装置を示す一部を省略した平面図である。 図1の仮設足場用朝顔装置の朝顔ユニットに用いられる面材の構成部材を示し、(a)は通気性構成部材の平面図であり、(b)は遮水性構成部材の平面図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1および図2はこの発明による仮設足場用朝顔装置の構成を示し、図3は図1および図2の仮設足場用朝顔装置の朝顔ユニットに用いられる面材のシート状構成部材を示す。
図1および図2において、仮設足場用朝顔装置(1)は、仮設足場(S)の前側に、複数の朝顔ユニット(2)が左右方向に並んで配置されたものである。
仮設足場(S)は、くさび緊結式の仮設足場(S)であって、前後方向および左右方向に間隔をおいて立設されて前後2つの支柱列(S1)を構成する所要数の支柱(S2)と、前後両支柱列(S1)間における上下方向に間隔をおいた複数の高さ位置に設けられた作業床(S3)とを備えている。各支柱(S2)の外周面の前後左右にそれぞれ平面より見てコ字形のソケット金具(S21)が上下方向に間隔をおいて固定されている。また、図示は省略したが、仮設足場(S)は、前側の支柱列(S1)の左右方向に隣り合う支柱(S2)間に設けられた手すりを備えている。
作業床(S3)は、長手方向を前後方向に向けた状態で前後に並んだ2つ支柱(S2)間に配置されて前後両端部が支柱(S2)に取り付けられた複数の横桟(S31)と、長手方向を左右方向に向けた状態で左右方向に隣り合う横桟(S31)間に配置されて左右両端部が横桟(S31)に取り付けられた複数の踏み板(S32)とを備えている。横桟(S31)の前後両端部にくさび状のインサート金具(S311)が垂下状に設けられており、インサート金具(S311)が、前後に並んだ2つの支柱(S2)の同一高さ位置において互いに向かい合うソケット金具(S21)に上方から挿入されることによって、横桟(S31)が前後両支柱(S2)に連結されている。踏み板(S32)の左右両端部には2つのフック(S321)が前後方向に間隔をおいて設けられており、フック(S321)が左右方向に隣り合う横桟(S31)に掛け止められることによって、踏み板(S32)が横桟(S31)に取り付けられている。
なお、この発明による朝顔装置は、上記構造の仮設足場(S)に限らず、たとえばソケット金具(S21)の種類や配置が異なる他のくさび緊結式の足場や、枠組足場、単管足場にも設置可能である。
朝顔ユニット(2)は、平面から見て前後方向に長い方形状の枠(3)と、枠(3)に張設された面材(4)とからなる。
朝顔ユニット(2)の枠(3)は、左右方向に間隔をおいて配置された左右両縦枠部材(31)と、左右両縦枠部材(31)の前後両端部間に配置された前後両横枠部材(32)と、左右両縦枠部材(31)の前後方向中間部間に配置された中桟部材(33)とからなる。枠(3)の両縦枠部材(31)の後端部は、仮設足場(S)の前側支柱列(S1)の左右方向に隣接する2つの支柱(S2)の所定高さ位置に、連結部材(5)を介して左右方向にのびる水平軸の周りに回動自在に連結されている。連結部材(5)は各支柱(S2)に取り付けられており、左右方向に隣り合う朝顔ユニット(2)の枠(3)の互いに近接した2つの縦枠部材(31)が、1つの連結部材(5)を介して1つの支柱(S2)に、左右方向にのびる水平軸の周りに回動自在に連結されている。前後両横枠部材(32)および中桟部材(33)の左右両端部は、左右両縦枠部材(31)に着脱自在に固定されている。
朝顔ユニット(2)の面材(4)は、前後方向に並んだ複数、この実施形態においては2つのシート状構成部材(41)(42)からなる。前側構成部材(41)(最も前側に配置されている構成部材)は通気性を有し、後側構成部材(42)(最も後側に配置されている構成部材)は遮水性を有している。前側構成部材(41)は多数の開口(411)が点在するように形成されかつ充実率が80%以下のメッシュシートからなることが好ましく、後側構成部材(42)は充実率が100%の水密性シートからなることが好ましい(図3参照)。なお、前側構成部材(41)の充実率の下限は、たとえば1g程度(5mm角程度)の鉄片が開口(411)を通っての朝顔ユニット(2)の下方への落下防止を考慮して70%程度とする。また、後側構成部材(42)としては、必ずしも充実率が100%の水密性シートを用いる必要はなく、たとえば多数の開口が点在するように形成されているとともに、充実率が95%を超えかつ100%未満である遮水性のメッシュシートを用いてもよい。この場合、霧雨の雨滴の粒径が0.5mm程度であることや、表面張力の作用によって、雨水が開口を通って下方に落下しにくくなる。
前側構成部材(41)の後側部分は後側構成部材(42)の前側部分の上側に部分的に重なっている。重なり部分の前後方向の幅は、朝顔ユニット(2)上への落下物が前後両構成部材(41)(42)間から下方へ落下することを防止しうる幅となるように適切に決められる。ここで、朝顔ユニット(2)の仮設足場(S)からの張り出し幅(W)が3m以上の場合、前側構成部材(41)における開口(411)が形成されている部分でかつ後側構成部材(42)に重なっていない部分が、朝顔ユニット(2)の全張り出し幅(W)の前端から1/3〜2/3の範囲内に位置するように配置されていることが好ましい。
前後両構成部材(41)(42)の重なり部分の上側に長手方向が左右方向を向いた補強用の中桟部材(33)が配置され、後側構成部材(42)の上側に補強用のブレース(34)が配置されている。
図3に示すように、前側構成部材(41)の前側縁部および左右両側縁部と、後側構成部材(42)の後側縁部および左右両側縁部には、それぞれ各辺の長手方向に間隔をおいて複数のハトメ(412)(421)が設けられている。前側構成部材(41)は、枠(3)の左右両縦枠部材(31)および前側横枠部材(32)に設けられた起倒ピンやL形ピンからなる取付ピン(35)をハトメ(412)に通すことにより枠(3)に取り付けられている。後側構成部材(42)は、枠(3)の左右両縦枠部材(31)および後側横枠部材(32)に設けられた起倒ピンやL形ピンからなる取付ピン(35)をハトメ(421)に通すことにより枠(3)に取り付けられている。前側構成部材(41)の左右両側縁部に設けられたハトメ(412)のうち少なくとも後端側の2つのハトメ(412)間の前後方向のピッチは、後側構成部材(42)の左右両側縁部に設けられたハトメ(421)のうち少なくとも前端側の2つのハトメ(421)間の前後方向のピッチと等しくなっており、これら2つのハトメ(412)(421)に共通の取付ピン(35)が通されている。また、中桟部材(33)の長手方向両端部およびブレース(34)の長手方向両端部も左右両縦枠部材(31)に設けられた取付ピン(35)を用いた左右両縦枠部材(31)に取り付けられている。
後側構成部材(42)は、後側横枠部材(32)よりも後方にはみ出したはみ出し部(422)を有している。はみ出し部(422)は、上方に折り返され、たとえば紐により支柱(S2)に取り付けられており、はみ出し部(422)によって、後側構成部材(42)と仮設足場(S)との間に隙間が生じないようになされている。
朝顔ユニット(2)は、前端部が左右両縦枠部材(31)の長手方向中間部に設けられたブラケット(36)に取り付けられるとともに、後端部が支柱(S2)における連結部材(5)よりも下方の高さ位置に固定された保持部材(6)に取り付けられた支持部材(7)によって、水平面に対する角度が異なる複数位置において固定されるようになっている。
支持部材(7)の前端部は、枠(3)の左右両縦枠部材(31)の長手方向中間部に設けられたブラケット(36)に左右方向に延びる水平軸線の周りに回動自在に取り付けられている。支持部材(7)の後端部は、支柱(S2)における連結部材(5)よりも下方の高さ位置に固定された保持部材(6)に、上下方向に間隔をおいた複数位置において固定されるようになっている。
保持部材(6)は、上下にのびる角筒部(61)と、角筒部(61)から後方に突出しかつ後端部が支柱(S2)に固定された上下2つの垂直板状部(62)とを備えている。詳細な図示は省略するが、角筒部(61)の左右各側壁には、上下方向にのびかつ支持部材(7)の後端部に設けられた係合ピン(71)の軸部を通しうるが係合ピン(71)の頭部を通せない幅を有する案内溝(611)と、案内溝(611)における所定数(ここでは4つ)の高さ位置からそれぞれ前方にのびた複数の係止溝(612)とが形成されている。各係止溝(612)も、案内溝(611)と同様に、係合ピン(71)の軸部を通しうるが係合ピン(71)の頭部を通せない幅を有している。そして、係合ピン(71)の軸部が各係止溝(612)の奥底部に至ると、係合ピン(71)の上下方向の移動が規制されて支持部材(7)の前端部を中心とした回動が阻止され、その結果枠(3)の左右両縦枠部材(31)が、水平面に対する角度が所定角度となるように固定される。枠(3)の水平面に対する角度、すなわち朝顔ユニット(2)の設置角度は、水平面に対して20°よりも大きくなるように設定されている。
朝顔ユニット(2)の枠(3)の左右両縦枠部材(31)の前端部と支持部材(7)の長手方向中間部と間に操作紐(8)が配置されている。操作紐(8)は、一端部が左右両縦枠部材(31)の前端部に取り付けられ、ここから仮設足場(S)における連結部材(5)よりも上方の高さ位置に向かって延ばされるとともに、当該高さ位置において仮設足場(S)に設けられた横材(図示略)に上方から掛けられて下方に垂らされ、他端部が支持部材(7)の長手方向中間部に取り付けられている。そして、作業床(S3)の上に乗った作業員が、操作紐(8)を下方に繰り出すかまたは上方に引っ張ることにより、朝顔ユニット(2)の水平面に対する角度を調整することができるようになっている。
台風等の強風時には、操作紐(8)を操作して、図1に鎖線で示すように朝顔ユニット(2)を略鉛直上向きの閉じた状態となる位置まで回動させ、必要に応じて面材(4)の構成部材を枠(3)ら取り外す等の対策を実施する。
上述した仮設足場用朝顔装置(1)によれば、朝顔ユニット(2)の面材(4)が、前後方向に並んだ複数のシート状構成部材(41)(42)からなり、最も前側に配置されている前側構成部材(41)が通気性を有するメッシュシートからなるので、強風が吹いた場合、風が前側構成部材(41)の開口(411)を通過することになって、朝顔ユニット(2)の前側部分が受ける風の影響を低減することが可能になる。したがって、朝顔ユニット(2)の前側部分に加わる風圧が小さくなり、たとえば朝顔ユニット(2)の仮設足場(S)からの張り出し幅(W)が3m以上であっても、仮設足場(S)倒壊のリスクを低減することができる。また、最も後側に配置されている後側構成部材(42)が遮水性を有する水密性シートからなるので、歩行者が朝顔装置の仮設足場(S)寄りの部分を通ることにより、朝顔ユニット(2)の下方を通る歩行者に多くの雨がかかることを防止することができる。
さらに、朝顔ユニット(2)の仮設足場(S)からの張り出し幅(W)が3m以上であっても、仮設足場(S)倒壊のリスクを効果的に低減することができるので、下方を通る歩行者が雨にかからずに通るスペースを広くすることができ、歩行者が雨にかからずにすれ違うことも可能になる。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されたこの発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更を加えた上で実施することができる。
例えば、朝顔ユニット(2)の枠(3)の縦枠部材(31)は、上記のように支持部材(7)によって下方から支える他、上方から線材等で引っ張って支えるようにしてもよい。また、支持部材(7)は、上記のように下端部の係合ピンを移動させて縦枠部材(31)の角度を可変とする他、下端部を移動しないように固定するとともに支持部材(7)に伸縮機構を持たせることによって縦枠部材(31)の角度を可変とすることもできる。
この発明による仮設足場用朝顔装置は、仮設足場(S)に張り出し状に設置して、仮設足場からの資材や工具等の落下による事故を防止する朝顔装置として好適に用いられる。
(1):仮設足場用朝顔装置、(2):朝顔ユニット、(3):枠、(31):左右両縦枠部材、(32):前後両横枠部材、(34):ブレース、(4):面材、(41):前側構成部材、(411):開口、(42):後側構成部材、(S):仮設足場、(S2):支柱、(W):朝顔ユニットの張り出し幅

Claims (6)

  1. 左右方向に間隔をおいて立設されている複数本の支柱を備えている仮設足場の前側に、枠および枠に張設された面材からなる朝顔ユニットが、左右方向に並んで複数配置され、朝顔ユニットが仮設足場の支柱に前上がり傾斜状に設置されるようになっている仮設足場用朝顔装置であって、
    朝顔ユニットの面材が、前後方向に並んだ複数のシート状の構成部材からなり、最も前側に配置されている構成部材が通気性であり、最も後側に配置されている構成部材が遮水性である仮設足場用朝顔装置。
  2. 最も前側に配置された通気性を有する通気性構成部材が充実率80%以下のメッシュシートからなり、最も後側に配置された遮水性を有する遮水性構成部材が、充実率100%の水密性シートからなる請求項1記載の仮設足場用朝顔装置。
  3. 朝顔ユニットの仮設足場からの張り出し幅が3m以上であり、最も前側に配置されるメッシュシートにおける開口が形成されている部分が、朝顔ユニットの全張り出し幅の前端から1/3〜2/3の範囲内に位置するように、メッシュシートおよび水密性シートが配置されている請求項2記載の仮設足場用朝顔装置。
  4. 前後方向に並んだ2つの構成部材のうちの前側構成部材の後部が、後側構成部材の前部上に部分的に重なっている請求項1〜3のうちのいずれかに記載の仮設足場用朝顔装置。
  5. 最も後側に配置された遮水性構成部材の上側に、長手方向の両端部が朝顔ユニットの枠に固定されたブレースが配置されている請求項1〜4のうちのいずれかに記載の仮設足場用朝顔装置。
  6. 面材が、前後方向に並んだ2枚のシート状構成部材からなる請求項1〜5のうちのいずれかに記載の仮設足場用朝顔装置。
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