JPH11343742A - 防護装置 - Google Patents

防護装置

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JPH11343742A
JPH11343742A JP16641198A JP16641198A JPH11343742A JP H11343742 A JPH11343742 A JP H11343742A JP 16641198 A JP16641198 A JP 16641198A JP 16641198 A JP16641198 A JP 16641198A JP H11343742 A JPH11343742 A JP H11343742A
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pole
shelves
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JP16641198A
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Isao Maekawa
勲 前川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築現場などで、下側で作業や歩行している人
間の上に物や人間が落下するのを防止するのに適する防
護装置に関し、短時間に台風対策などが可能で、かつ建
物との間の隙間を確実に塞いだり、工事の邪魔にならな
いように容易に回避でき、しかも人間の墜落防止も可能
な安全性の高い防護装置を実現することを目的とする。 【解決手段】鉛直方向に立っている足場ポールが挿入さ
れる構造をしていること、該ポールに対し所定の位置で
固定するクランプ手段を有していること、防護棚の支軸
を支持する手段と、該防護棚を支持する筋交いを受ける
ための手段が一または複数段有している防護装置であ
り、足場内側の落下物防護棚、足場外側の落下物防護棚
または足場外側の人体墜落防護棚に共用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築現場などで、下側
で作業や歩行している人間の上に物や人間が落下するの
を防止するのに適する防護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建造物の施工時や保守などの際には、図
16のように、建物の外壁1にアンカーボルト2を打ち
込んで足場を固定し、積み上げていく。足場は、建物の
階層に応じて各階に足場枠3を有し、その上に足場板4
を敷き、その上を作業者が歩けるようになっている。
【0003】各足場枠3は、建物1側のポールPiと外
側のポールPoとを連結する構造になっている。そし
て、内側ポールPiとアンカーボルト2を連結している
L字状フレーム6の上に足場板5を敷いて針金などで固
定し、建物1との間の隙間から下側に物が落下したりす
るのを防止し、この隙間の部分が工事に必要な場合は、
足場板5を取り外す。
【0004】一方、外側ポールPoの外側に支持パイプ
7を前上がりに突き出させ、かつ支持パイプ8を前下が
りに突き出させて、それぞれの先端同士をクランパー9
aで連結固定し、また各支持パイプ7、8と外側ポール
Poとの間をクランパー9b、9cで連結固定してあ
る。
【0005】前上がりの各支持パイプ7の間に根太パイ
プ10をクランパー9dで固定し、その上に波形トタン
板や金網など11を敷き、道路などの上にヒサシ状に突
出させることによって、落下物を受け止め、下を歩いて
いる人の頭上に物が落下したりするのを防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような落下防止用
防護棚をアサガオと呼んでいるが、このように従来の落
下防止用防護棚は、多数の単管をクランパー9a…9d
などで連結固定することによって順次組み立てていき、
その上にトタン板や金網など11を敷きつめ、かつ足場
に強固に連結固定した構造なため、台風などの際に、ト
タン板や金網などを取り外す時間的余裕がなく、強風で
トタン板や金網などが吹き飛ばされる危険がある。
【0007】一方、建物1との間の隙間を塞ぐように足
場板5を敷きつめた構造の場合は、隙間のサイズと足場
板5のサイズが常に合致しているとは限らないため、隙
間が残っていて、下に物が落下する危険がある。
【0008】特に、最近の建造物は、デザイン上の理由
から凹凸が多いため、隙間を確実に塞ぐことが一層困難
である。また、隙間の部分の作業を要する場合は、足場
板5が邪魔なため、外す必要があるが、L字状フレーム
6を内側ポールPiに固定している締めつけ具を外すな
どの作業が面倒で、作業能率が悪い。
【0009】さらに別の問題として、足場上で作業をし
ている際に、作業員が墜落する事故が多発している。と
ころが、前記のような落下防止用防護棚では、トタン板
や金網などを敷きつめてある構造なため、人間の墜落防
止には適していない。
【0010】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、短時間に台風対策などが可能で、かつ建物との
間の隙間を確実に塞いだり、工事の邪魔にならないよう
に容易に回避でき、しかも人間の墜落防止も可能な安全
性の高い防護装置を実現することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1から請求項
5までは、足場内側の落下物防護棚、足場外側の落下物
防護棚または足場外側の人体墜落防護棚に共通する構成
である。また、請求項6は足場内側の落下物防護棚また
は足場外側の落下物防護棚に関する防護装置であり、請
求項7、8は人体墜落防護棚に関する防護装置である。
【0012】まず、請求項1は、鉛直方向に立っている
足場ポールが挿入される構造をしていること、該ポール
に対し所定の位置で固定するクランプ手段を有している
こと、防護棚の支軸を支持する手段と、該防護棚を支持
する筋交いを受けるための手段を一または複数段有して
いる防護装置である。
【0013】したがって、この防護装置によれば、足場
ポールを挿入した状態で、該ポールに対し所定の高さに
クランパーによって固定することができる。そして、防
護棚を支軸を介して支持でき、しかも該防護棚を支持す
る筋交いを受けるための手段を一または複数段有してい
るので、防護棚を筋交いによって確実に支持でき、足場
内側の落下物防護棚や足場外側の落下物防護棚または足
場外側の人体墜落防護棚を確実に実現できる。
【0014】特に、筋交いを筋交い受け手段から外すこ
とによって、防護棚を容易に折り畳めるので、防護棚が
邪魔になる場合や台風到来時などに短時間に折り畳むこ
とができ、臨機応変に対処できる。
【0015】請求項2は、請求項1記載の鉛直方向に立
っている足場ポールが挿入されるように、水平断面がほ
ぼU字状の金具の中に足場ポールを挿入できる寸法の円
筒状の金具と半円筒状の金具が上下方向に間隔をおいて
一体化されている防護装置である。
【0016】このように、水平断面がほぼU字状の金具
の中に足場ポールを挿入できる寸法の円筒状の金具と半
円筒状の金具が上下方向に間隔をおいて一体化されてい
るので、足場ポールに対し、上下方向に容易に移動させ
て、防護装置を設置する高さを容易に設定でき、かつ組
み立てた状態における安定性に優れている。
【0017】請求項3は、請求項1または請求項2に記
載の防護棚を支持する筋交いを受けるための傾斜スリッ
トが上下方向に間隔をおいて複数段形成されている防護
装置である。
【0018】このように、防護棚支持用の筋交いを受け
る手段として、傾斜スリットが上下方向に間隔をおいて
複数段形成されているため、所望の位置の傾斜スリット
を選んで、筋交いを支持することによって、防護棚の位
置や角度などを自由に選択し設定できる。
【0019】請求項4は、請求項1、請求項2または請
求項3に記載の防護棚の支軸を支持する手段は、水平断
面がほぼC字状の金具が、前記の水平断面がほぼU字状
の金具の外側に一体化されており、このC字状金具の側
部にあけた孔を利用して、防護棚の支軸が支持される構
造となっている防護装置である。
【0020】このように、水平断面がほぼC字状の金具
が、前記の水平断面がほぼU字状の金具の外側に一体化
されており、その側部にあけた孔を利用して防護棚の支
軸が支持される構造なため、防護棚を回動可能に支持で
き、防護棚を容易に折り畳むことができる。しかも、各
足場ポールの両側に防護棚を連結することで、任意の長
さの防護装置を実現できる。
【0021】請求項5は、請求項1から請求項4中のい
ずれかの項に記載の防護棚が、足場内側の落下物防護
棚、足場外側の落下物防護棚または足場外側の人体墜落
防護棚である防護装置である。
【0022】このように、請求項1から請求項4までの
構成は、足場内側の落下物防護棚、足場外側の落下物防
護棚または足場外側の人体墜落防護棚の何れにも共通し
て適用できるため、組み立て・分解作業や折り畳み作業
などもすべて共通することになり、取り扱いや作業が容
易になる。
【0023】請求項6は、請求項1から請求項5中のい
ずれかの項に記載の足場内側の落下物防護棚または足場
外側の落下物防護棚が、前後方向に伸縮可能な構造とな
っている防護装置である。
【0024】このように、足場内側の落下物防護棚や足
場外側の落下物防護棚が、前後方向に伸縮可能な構造と
なっているため、作業現場の状況などに応じた寸法とな
るよに、防護棚の突出量を選択し設定できる。
【0025】請求項7は、請求項1から請求項5中のい
ずれかの項に記載の人体墜落防護棚の筋交いに、衝撃を
和らげるためのアブソーバー手段と復帰用のスプリング
を有している防護装置である。
【0026】このように、人体墜落防護棚の筋交いに、
衝撃を和らげるためのアブソーバー手段と復帰用のスプ
リングを有しているため、人体が墜落した場合に、アブ
ソーバー手段によって、人体に加わる衝撃が緩和され、
人体の安全が確保される。また、アブソーバー手段が作
用した後は、スプリングによって自然に元の状態に復元
する。
【0027】請求項8は、請求項1から請求項5または
請求項7中のいずれかの項に記載の人体墜落防護棚は、
人体への衝撃を緩和するための防護ネットを張ってあ
り、隣接する防護ネット間の支持パイプの上側に、衝撃
防止用のエアーマットを取り付ける構造となっている防
護装置である。
【0028】このように、人体への衝撃を緩和するため
に防護ネットを張ってあるので、前記のアブソーバー手
段の作用と相まって、人体をより安全に受け止めること
ができる。また、隣接する防護ネット間の支持パイプの
上側に、衝撃防止用のエアーマットを取り付けることが
できるため、隣接する防護ネット間の支持パイプの上に
墜落したとしても、人体に作用する衝撃をエアーマット
によって容易に緩和できる。
【0029】
【発明の実施の形態】次に本発明による防護装置が実際
上どのように具体化されるか実施形態を説明する。
【0030】〔足場内側の落下物防護棚と足場外側の落
下物防護棚の全容〕図1は本発明による足場内側の落下
物防護棚と足場外側の落下物防護棚の実施形態を示す側
面図である。
【0031】建物の外壁側の内側ポールPiに足場内側
の落下物防護棚Aが装備されており、外側ポールPoに
足場外側の落下物防護棚Bが装備されている。足場内側
の落下物防護棚Aも足場外側の落下物防護棚Bも、鉛直
方向に立っている足場ポールPi、Poが挿入される構
造をしている。すなわち、水平断面がほぼU字状のスラ
イド金具12の中に足場ポールを挿入できる寸法の円筒
状の金具と半円筒状の金具が上下方向に間隔をおいて一
体化されている。
【0032】また、スライド金具12の下端に、ポール
Pi、Poに対し所定の位置で固定するクランプ金具1
3を有している。防護棚14、15は、その基端が、軸
16によって、スライド金具に支持され、防護棚14、
15の先端寄りに取り付けられた筋交い17、18の下
端が、スライド金具に形成された斜めU字状のスリット
19に挿入支持される。
【0033】このU字状の傾斜スリット19は、上下方
向に間隔をおいて複数段形成されているため、任意の段
のスリット19を選んで支持できる。足場内側の落下物
防護棚Aも足場外側の落下物防護棚Bも共に、防護棚1
4、15が前後方向に伸縮できる構造となっている。
【0034】以上が、足場内側の落下物防護棚Aと足場
外側の落下物防護棚Bに共通する基本的な構成である
が、図2から図6において、足場内側の落下物防護棚A
を詳述する。
【0035】〔足場内側の落下物防護棚〕図2は足場内
側の落下物防護棚Aの全容を示す分解斜視図、図3は同
防護棚Aの伸縮構造を示す断面図と底面図、図4は同防
護棚の収縮状態と伸長状態の平面図と背面図と底面図で
ある。
【0036】この防護棚14は、本体部14aとその中
に収納可能な伸縮部14bとからなり、図4(1)のよ
うに、本体部14aの内部に、伸縮部14bが引っ込ん
で内蔵され、必要に応じて伸縮部14bを引き出して延
長できる。また、伸縮部14bの先端には、さらに延長
できるようにネット14cが取り付けられている。
【0037】図3(2)のように、本体部14aの基端
部には、2本の支軸20、20が内蔵され、それぞれ左
右の端部20a、20bが出没でき、取っ手21a、2
1bを操作して、位置決めスリット22a、22bに引
っ掛けることで、支軸20、20の端部20a、20b
を突出させた位置に、あるいは引っ込めた位置にロック
できる。なお、支軸端部20a、20bを突出させた状
態で、スライド金具12のC字状金具23の側部にあけ
た孔24aまたは24bに挿入して支持する。
【0038】本体部14aの先端には、その左右全長に
わたる支軸25が取り付けられており、この軸の両端2
5a、25bは、筋交い17の上端の孔17aに挿入さ
れ、図4(1)のように連結される。
【0039】図5はスライド金具12の詳細を示す図
で、(1)は側面図、(2)は背面図、(3)はA−A
断面図、(4)はB−B断面図、(5)はC−C断面
図、(6)はD−D断面図、(7)はコーナ用スライド
金具の各断面図である。
【0040】このスライド金具12は、上端26aがA
−A断面図のように、U字状の断面形状をしており、そ
の下側がB−B断面図のように、U字状部26bの外側
に長方形状(以下「C字状」と略す)の金具23が一体
に溶接固定されている。また、U字状部26bの曲面内
に、内側足場ポールPiを挿入できる寸法の円筒状の金
具30が溶接固定されている。
【0041】U字状部26bは上下方向に長く、そのU
字状の両アーム部27、28に上下方向に長いスリット
29が形成され、かつこのスリット29と連通した斜め
U字状の傾斜スリット19が複数段形成されている。こ
れらの傾斜スリット19には、前記の筋交い17の下端
の水平軸17bが挿入支持され、図6の状態となる。
【0042】U字状部26bの下端には、D−D断面図
のように、締めつけ金具13が装備されている。この締
めつけ金具13の上側には、U字状の曲面とは逆向きの
半円筒状金具32が溶接固定されている。
【0043】このスライド金具12の使用に際しては、
内側ポールPiをスライド金具12の円筒状金具30の
中に挿通し、高さ調節してから、締めつけ金具13で締
めつけ固定する。
【0044】そして、本体部14aの基端側の支軸端部
20a、20bを、C字状金具23の両側の支持孔24
a、24bに挿入する。次いで、筋交い17の上端の孔
17aに、支軸両端25a、25bを挿入すると共に、
筋交い17の下端の水平軸17bを傾斜スリット19に
挿入して支持すると、図1の状態となる。
【0045】足場の内側ポールPiと建物外壁1との間
の隙間の工事をしたりするのに防護棚14が邪魔になる
場合や台風で吹き飛ばされないようにするには、筋交い
17の下端の水平軸17bを傾斜スリット19から外す
とともに、軸20a、20bを中心にして上側に回転さ
せて畳む。そして、支軸両端25a、25bを、スライ
ド金具のU字状部26aの切り欠き31に挿入し、止め
環33で固定する。
【0046】〔足場外側の落下物防護棚〕次に、図7か
ら図10において、足場外側の落下物防護棚Bを詳述す
る。図7は足場外側の落下物防護棚の分解斜視図、図8
は防護棚を延ばした状態の平面図、図9は防護棚の伸縮
構造を示す断面図、図10は組み立て状態の側面図であ
る。
【0047】この場合も、防護棚15は、本体部15a
とその中に収納可能な伸縮部15bとからなり、図9
(2)のように、本体部15aの内部に、伸縮部15b
が引っ込んで内蔵され、必要に応じて、伸縮部15bを
引き出して延長できる。また、伸縮部15bの先端に
は、さらに延長できるようにネット15cが取り付けら
れている。
【0048】本体部15aの基端部に内蔵された支軸の
両端部20a、20bが、スライド金具12の上端両側
の支持孔24a、24bに挿入支持される。また、本体
部15aの先端に設けた支軸25の両端25a、25b
を、筋交い18の上端の孔18aに挿入すると共に、筋
交い18の下端の水平軸18bをスライド金具12の複
数の傾斜スリット19に挿入支持する。
【0049】この外側の防護棚は、内側の防護棚に比べ
て全長が長いため、中間の2個所に保持筒34を設け、
その中に外側ポールPoを挿入すると共に、締めつけ金
具35を固定する。そして、連結金具36、37で本体
部15aと連結する。
【0050】また、本体部15aの先端の支軸両端25
a、25bを、予備ブーム38の下端の孔38aに挿入
し、予備ブーム38の先端に固定した横パイプ39にネ
ット15cを支持する。
【0051】さらに、図1のように、外側ポールPoに
チェーンブロック(または電動ウインチ)40を設け
て、支軸両端25a、25bに連結したワイヤー41を
巻き上げることで、予備ブーム38を支持している。
【0052】台風などが到来する場合は、筋交い18の
下端の水平軸18bをスライド金具12の傾斜スリット
19から外すとともに、チェーンブロック40でワイヤ
ー41を巻き上げると、防護棚15全体を立てて、外側
ポールPoに重ねることで、強風で飛ばされるのを防止
できる。
【0053】なお、図7のように、支軸両端20a、2
0bを挿入支持する支持孔24a、24bは、U字状部
上端26aに形成されているが、図5のようなC字状金
具23を固定して、その両側に支持孔24a、24bを
開けてもよい。ただし、支持孔24a、24bは、外側
ポールPoの中心より外側に設ける必要がある。
【0054】〔足場外側の人体墜落防護棚〕図11から
図15は人体墜落防護棚の実施形態であり、図11は側
面図、図12は平面図、図13はエアーマットの断面
図、図14はエアーマットの取り付け方法を示す斜視
図、図15は緩衝機構の実施形態を示す側面図と拡大断
面図である。
【0055】図11に示すように、人体墜落防護棚も、
筋交い18の下端の水平軸18bをスライド金具12の
複数の傾斜スリット19に挿入支持する。この筋交い1
8は、図15のように、アブソーバー機能と復帰スプリ
ング49を備えている。
【0056】42は支持パイプであり、その基端は、ス
ライド金具12のC字状金具23の両側の支持孔に挿入
されたピン20a、20bに支持されている。また、支
持パイプ42の先端は、ピン43で筋交い18の先端に
連結されている。
【0057】図12、図14のように、左右の支持パイ
プ42、42間には、墜落して来た人体を受けるネット
44が張られている。しかしながら、隣接するネット4
4、44間は、金属製の支持パイプ42、42が存在す
るため、図13のようなエアーマット45が被せてあ
る。
【0058】図12、図14にも示すように、支持パイ
プ42、42にU字状の耳47を固定してあり、ネット
44の両端の支持バー50に取り付けた紐を前記耳47
に結んで、支持パイプ42、42に取り付けてある。
【0059】また、エアーマット45の両側に付いてい
る紐46を、ネット支持バー50に結ぶことで、支持パ
イプ42、42の上にエアーマット45を被せ、固定す
る。
【0060】図15(2)に示すように、筋交い18の
中には、ショックアブソーバー48が内蔵されており、
筋交い18の外側に設けられた圧縮コイルスプリング4
9によって、一旦作動したショックアブソーバー48を
元に復元させる構造になっている。したがって、ネット
44による緩衝作用に加えて、ショックアブソーバー4
8によっても、墜落して来た人体の衝撃が緩和される。
【0061】図11に示すように、外側ポールPoにチ
ェーンブロック40を設けて、支持パイプ42、42に
連結したワイヤー41を巻き上げる構造になっているの
で、ワイヤー41を巻き上げて、支持パイプ42、42
およびネット44を立て、外側ポールPoに重ねること
で、強風によって吹き飛ばされたり、破損するのを防止
できる。
【0062】
【発明の効果】請求項1の防護装置によれば、足場ポー
ルを挿入した状態で、該ポールに対し所定の高さにクラ
ンパーによって固定することができる。そして、防護棚
を支軸を介して支持でき、しかも該防護棚を支持する筋
交いを受けるための手段を一または複数段有しているの
で、防護棚を筋交いによって確実に支持でき、足場内側
の落下物防護棚や足場外側の落下物防護棚または足場外
側の人体墜落防護棚を確実に実現できる。
【0063】特に、筋交いを筋交い受け手段から外すこ
とによって、防護棚を容易に折り畳めるので、防護棚が
邪魔になる場合や台風到来時などに短時間に折り畳むこ
とができ、臨機応変に対処できる。
【0064】請求項2によると、水平断面がほぼU字状
の金具の中に足場ポールを挿入できる寸法の円筒状の金
具と半円筒状の金具が上下方向に間隔をおいて一体化さ
れているので、足場ポールに対し、上下方向に容易に移
動させて、防護装置を設置する高さを容易に設定でき、
かつ組み立てた状態における安定性に優れている。
【0065】請求項3によると、防護棚支持用の筋交い
を受ける手段として、斜め傾斜スリットが上下方向に間
隔をおいて複数段形成されているため、所望の位置の傾
斜スリットを選んで、筋交いを支持することによって、
防護棚の位置や角度などを自由に選択し設定できる。
【0066】請求項4によると、水平断面がほぼC字状
の金具が、前記の水平断面がほぼU字状の金具の外側に
一体化されており、その側部にあけた孔を利用して防護
棚の支軸が支持される構造なため、防護棚を回動可能に
支持でき、防護棚を容易に折り畳むことができる。しか
も、各足場ポールの両側に防護棚を連結することで、任
意の長さの防護装置を実現できる。
【0067】請求項5のように、請求項1から請求項4
までの構成は、足場内側の落下物防護棚、足場外側の落
下物防護棚または足場外側の人体墜落防護棚の何れにも
共通して適用できるため、組み立て・分解作業や折り畳
み作業などもすべて共通することになり、取り扱いや作
業が容易になる。
【0068】請求項6によると、足場内側の落下物防護
棚や足場外側の落下物防護棚が、前後方向に伸縮可能な
構造となっているため、作業現場の状況などに応じた寸
法となるよに、防護棚の突出量を選択し設定できる。
【0069】請求項7によると、人体墜落防護棚の筋交
いに、衝撃を和らげるためのアブソーバー手段と復帰用
のスプリングを有しているため、人体が墜落した場合
に、アブソーバー手段によって、人体に加わる衝撃が緩
和され、人体の安全が確保される。また、アブソーバー
手段が作用した後は、スプリングによって自然に元の状
態に復元する。
【0070】請求項8によると、人体への衝撃を緩和す
るために防護ネットを張ってあるので、前記のアブソー
バー手段の作用と相まって、人体をより安全に受け止め
ることができる。また、隣接する防護ネット間の支持パ
イプの上側に、衝撃防止用のエアーマットを取り付ける
ことができるため、隣接する防護ネット間の支持パイプ
の上に墜落したとしても、人体に作用する衝撃をエアー
マットによって容易に緩和できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による足場内側の落下物防護棚と足場
外側の落下物防護棚の実施形態を示す側面図である。
【図2】 足場内側の落下物防護棚の全容を示す分解斜
視図である。
【図3】 図2の防護棚の伸縮構造を示す断面図と底面
図である。
【図4】 図2の防護棚の収縮状態と伸長状態の平面図
と背面図と底面図である。
【図5】 スライド金具の詳細を示す図で、(1)は側
面図、(2)は背面図、(3)はA−A断面図、(4)
はB−B断面図、(5)はC−C断面図、(6)はD−
D断面図、(7)はコーナ用スライド金具の各断面図で
ある。
【図6】 図5のスライド金具に筋交いが支持された状
態の側面図である。
【図7】 足場外側の落下物防護棚の分解斜視図であ
る。
【図8】 図7の防護棚を延ばした状態の平面図であ
る。
【図9】 図7の防護棚の伸縮構造を示す断面図と予備
ブームの側面図である。
【図10】 図7の防護棚の組み立て状態の側面図であ
る。
【図11】 人体墜落防護棚の実施形態を示す側面図で
ある。
【図12】 図11の人体墜落防護棚の組み立て状態の平
面図である。
【図13】 エアーマットの断面図である。
【図14】 エアーマットの取り付け方法を示す斜視図
である。
【図15】 緩衝機構の実施形態を示す側面図と拡大断
面図である。
【図16】 従来の防護装置の側面図である。
【符号の説明】
Pi 内側ポール Po 外側ポール 1 建物の外壁 2 アンカーボルト 3 足場枠 5 足場板 7、8 支持パイプ 11 波形トタン板や金網 A 内側の落下物防護棚 B 外側の落下物防護棚 12 スライド金具 13 クランプ金具 14、15 防護棚 14a 本体部 14b 伸縮部 14c ネット 15a 本体部 15b 伸縮部 15c ネット 16 軸 17、18 筋交い 19 斜めU字状のスリット 20 支軸 20a、20b 支軸端部 23 C字状金具 25 支軸 25a、25b 支軸両端 26a、26b U字状部 36、37 連結金具 38 予備ブーム 42 支持パイプ 44 ネット 45 エアーマット 48 ショックアブソーバー 49 圧縮コイルスプリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向に立っている足場ポールが挿入
    される構造をしていること、 該ポールに対し所定の位置で固定するクランプ手段を有
    していること、 防護棚の支軸を支持する手段と、該防護棚を支持する筋
    交いを受けるための手段が一または複数段有しているこ
    とを特徴とする防護装置。
  2. 【請求項2】 前記の鉛直方向に立っている足場ポール
    が挿入されるように、水平断面がほぼU字状の金具の中
    に足場ポールを挿入できる寸法の円筒状の金具と半円筒
    状の金具が上下方向に間隔をおいて一体化されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の防護装置。
  3. 【請求項3】 前記の防護棚を支持する筋交いを受ける
    ための傾斜スリットが上下方向に間隔をおいて複数段形
    成されていることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の防護装置。
  4. 【請求項4】 前記の防護棚の支軸を支持する手段は、
    水平断面がほぼC字状の金具が、前記の水平断面がほぼ
    U字状の金具の外側に一体化されており、このC字状金
    具の側部にあけた孔を利用して、防護棚の支軸が支持さ
    れる構造となっていることを特徴とする請求項1、請求
    項2または請求項3に記載の防護装置。
  5. 【請求項5】 前記の防護棚が、足場内側の落下物防護
    棚、足場外側の落下物防護棚または足場外側の人体墜落
    防護棚であることを特徴とする請求項1から請求項4中
    のいずれかの項に記載の防護装置。
  6. 【請求項6】 前記の足場内側の落下物防護棚または足
    場外側の落下物防護棚が、前後方向に伸縮可能な構造と
    なっていることを特徴とする請求項1から請求項5中の
    いずれかの項に記載の防護装置。
  7. 【請求項7】 前記の人体墜落防護棚の筋交いに、衝撃
    を和らげるためのアブソーバー手段と復帰用のスプリン
    グを有していることを特徴とする請求項1から請求項5
    中のいずれかの項に記載の防護装置。
  8. 【請求項8】 前記の人体墜落防護棚は、人体への衝撃
    を緩和するための防護ネットを張ってあり、隣接する防
    護ネット間の支持パイプの上側に、衝撃防止用のエアー
    マットを取り付ける構造となっていることを特徴とする
    請求項1から請求項5または請求項7中のいずれかの項
    に記載の防護装置。
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