JP6955720B2 - 電波遮蔽損失の計算方法、計算装置およびプログラム - Google Patents

電波遮蔽損失の計算方法、計算装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電波伝搬シミュレーションにおける電波遮蔽損失の計算方法、計算装置およびプログラムに関する。
一般に、無線通信システムを構築する際に行う電波伝搬シミュレーションでは、伝搬経路上に存在する構造物による電波遮蔽損失の計算が行われている。構造物による電波遮蔽損失を計算する方法として、例えば、経路差が半波長の回転楕円体で示される第1フレネルゾーンのフレネル半径を考慮して電波遮蔽損失の計算を行う方法(例えば、非特許文献1参照)や、ナイフエッジの手法を用いて電波遮蔽損失の計算を行う方法などが知られている(例えば、非特許文献2参照)。
伊藤優希・岩井誠人・笹岡秀一,"室内環境における人体遮蔽損失のアンテナ高依存性",電子情報通信学会 信学技報,vol.117,no.181,AP2017-71,pp.19-22,2017年8月. 中村光貴・佐々木元晴・猪又 稔・鷹取泰司,"4.7GHz帯と26.4GHz帯での屋外混雑環境における複数人体遮蔽時の伝搬損失推定式",電子情報通信学会 信学技報,vol.117,no.181,AP2017-72,pp.23-28,2017年8月. Takayuki KOHAMA and Makoto ANDO,"Physical Optics Radiation Integrals with Frequency-Independent Number of Division utilizing Fresnel Zone Number Localization and Adaptive Sampling Method",IEICE Trans.Electron., vol.E97-C,no.12,pp.1134-1141,December 2014.
従来技術では、構造物の輪郭が直線と見なせる程度に滑らかであることが計算の前提となっている。しかし、構造物が樹木などである場合、構造物の輪郭は複雑な形状をしており、上記前提は必ずしも成り立たず、正確な電波遮蔽損失を考慮した電波伝搬シミュレーションを行うためには、形状に応じた複雑な計算を行わなければならない。
このように、電波遮蔽損失を生じさせる構造物が複雑な形状を有する場合、計算量の増大が問題となる。
上記課題に鑑み、本発明は、電波遮蔽損失を生じさせる構造物が複雑な形状を有する場合であっても、計算量の増大を抑えつつ、正確な電波遮蔽損失を考慮した電波伝搬シミュレーションを行うことができる電波遮蔽損失の計算方法、計算装置およびプログラムを提供することを目的とする。
第1の発明は、無線通信により送信点から受信点に送信される電磁波が電波伝搬経路上に存在する構造物により遮蔽される場合の電波遮蔽損失の計算方法であって、前記送信点または前記受信点から見た前記構造物のシルエット図を作成するステップと、前記受信点に到来する複数の到来波のそれぞれについて、前記構造物によるフレネル半径の遮蔽割合から遮蔽損失を計算して前記受信点での到来波の第1の受信電界を計算するステップと、前記複数の到来波の前記第1の受信電界を合計した第1の総受信電界に対する各到来波の前記第1の受信電界の寄与度を求めるステップと、前記寄与度が予め決められた閾値より大きい場合、第2の方法により、当該到来波の第2の受信電界を求めるステップと、前記寄与度が前記閾値以下である到来波の前記第1の受信電界と前記寄与度が前記閾値より大きい到来波の前記第2の受信電界とに基づいて前記構造物による電波遮蔽損失を計算するステップとを有し、前記第2の方法は、前記シルエット図を前記寄与度に応じて予め決められたサイズのメッシュで分割するステップと、前記送信点から前記メッシュに到来する到来波の磁界を計算するステップと、前記磁界から物理光学近似により到来波に対する等価電流を求め、前記メッシュから再放射される電界の前記受信点における値を計算するステップと、前記値から前記受信点での到来波の前記第2の受信電界を計算するステップとにより実行されることを特徴とする。
の発明は、無線通信により送信点から受信点に送信される電磁波が電波伝搬経路上に存在する構造物により遮蔽される場合の電波遮蔽損失の計算装置において、前記送信点または前記受信点から見た前記構造物のシルエット図を作成するシルエット作成部と、前記受信点に到来する複数の到来波のそれぞれについて、前記構造物によるフレネル半径の遮蔽割合から遮蔽損失を計算して前記受信点での到来波の第1の受信電界を計算し、前記複数の到来波の前記第1の受信電界を合計した第1の総受信電界に対する各到来波の前記第1の受信電界の寄与度を求める第1の算出部と、前記寄与度が予め決められた閾値より大きい場合、第2の方法により、当該到来波の第2の受信電界を求め、前記寄与度が前記閾値以下である到来波の前記第1の受信電界と前記寄与度が前記閾値より大きい到来波の前記第2の受信電界とに基づいて前記構造物による電波遮蔽損失を計算する第2の算出部とを有し、前記第2の方法は、前記シルエット図を前記寄与度に応じて予め決められたサイズのメッシュで分割する分割部と、前記送信点から前記メッシュに到来する到来波の磁界を計算し、前記磁界から物理光学近似により到来波に対する等価電流を求め、前記メッシュから再放射される電界の前記受信点における値を計算し、前記値から前記受信点での到来波の前記第2の受信電界を計算する算出部とにより処理されることを特徴とする。
3の発明は、第2の発明の電波遮蔽損失の計算装置が行う処理をコンピュータに実行させる電波遮蔽損失の計算プログラムである。
本発明は、電波遮蔽損失を生じさせる構造物が複雑な形状を有する場合であっても、電波遮蔽損失の計算量の増大を抑えつつ、正確な電波遮蔽損失を考慮した電波伝搬シミュレーションを行うことができる。
電波遮蔽損失の計算装置の一例を示す図である。 フレネル半径の遮蔽割合から各到来波の電波遮蔽損失を概算する例を示す図である。 フレネル半径で求めた到来波の受信電界の総受信電界への寄与度に基づくメッシュサイズの設定例を示す図である。 メッシュ分割して到来波の受信電界を再計算する例を示す図である。 物理光学近似による放射電界の計算方法の一例を示す図である。 電波遮蔽損失の計算装置の処理例を示す図である。 他の方法と本実施形態との比較例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る電波遮蔽損失の計算方法、計算装置およびプログラムの実施形態について説明する。
図1は、電波遮蔽損失の計算装置100の一例を示す。図1において、電波遮蔽損失の計算装置100は、伝搬経路に構造物がある場合に、構造物による電波遮蔽損失の計算を行う装置である。なお、電波遮蔽損失の計算装置100は、専用のハードウェアで構成されてもよいし、予め決められた電波遮蔽損失の計算処理を行うプログラムが格納されたコンピュータで構成されてもよい。
図1において、電波遮蔽損失の計算装置100は、構造物シルエット作成部101、各到来波受信電界算出部102、第1の総受信電界算出部103、各到来波再計算判定部104、構造物シルエット分割部105、各メッシュ到来波受信電界算出部106および第2の総受信電界算出部107を有する。ここで、各到来波受信電界算出部102を第1の受信電界算出部102、各メッシュ到来波受信電界算出部106を第2の受信電界算出部106、と称してもよい。
構造物シルエット作成部101は、送信点および受信点の位置、構造物の位置、構造物の形状などの情報を外部から入力して、送信点または受信点の方向から見たときの電波伝搬経路上に存在する構造物のシルエット図を作成する。例えば、電波伝搬経路に存在する予め作成された構造物の3Dモデル又は構造物の写真などの情報を外部から入力して、送信点または受信点の方向から見た構造物のシルエット図を作成する。ここで、シルエット図は、二次元図とする。
各到来波受信電界算出部102は、各到来波の受信点における受信電界(第1の受信電界)を算出する。具体的には、フレネル半径の遮蔽割合から各到来波の遮蔽損失を概算し、各到来波の受信電界を算出する。なお、直接波の場合は遮蔽損失だけを考慮して受信電界を算出するが、反射波の場合は反射点の材質から反射損失を概算して遮蔽損失と合わせて受信電界を算出する。
第1の総受信電界算出部103は、フレネル半径の遮蔽割合から求めた遮蔽損失を考慮した受信点における各到来波の受信電界に基づいて、総受信電界(第1の総受信電界)を算出する。なお、反射波の場合は反射損失も考慮する。
各到来波再計算判定部104は、複数の到来波の数をN(Nは正の整数)のうち各到来波(i)(iは1からNの整数)について、予め決められた閾値に基づいて、各到来波受信電界算出部102が算出した受信電界の再計算の有無を判定する。例えば、閾値をα、到来波(i)の第1の受信電界をE1(i)、到来波(1)から到来波(N)までのN個の第1の受信電界の合計を第1の総受信電界E1totalとした場合、各到来波再計算判定部104は、到来波(i)の受信電界の再計算を行うか否かを(式1)および(式2)のように判定する。
|E1(i)|≦α・|E1total| …(式1)
|E1(i)|>α・|E1total| …(式2)
(式1)を満たす場合は、到来波(i)の受信電界の再計算は行わない。(式2)を満たす場合は、物理光学近似の手法を用いて到来波(i)の受信電界の再計算を行う。
ここで、|E1(i)|/|E1total|を寄与度(または寄与率)と称する(式3)。
寄与度Cr=|E1(i)|/|E1total| …(式3)
(式1)および(式2)の判定を寄与度Crで表すと、(式4)および(式5)のように表すことができ、寄与度Crが閾値α以下の場合は、到来波(i)の受信電界の再計算を行わずに第1の受信電界E1(i)を用い、寄与度Crが閾値αより大きい場合は、第1の受信電界E1(i)を用いずに、後述する方法で到来波(i)の受信電界の再計算を行う。
Cr ≦ α …(式4)
Cr > α …(式5)
構造物シルエット分割部105は、構造物シルエット作成部101が作成した構造物のシルエット図を網目状に複数の領域(メッシュ)に分割する。なお、本実施形態では、正方形のメッシュで分割するものとするが、長方形や多角形でもよい。また、メッシュサイズは、フレネル半径の遮蔽割合から求めた到来波(i)の第1の受信電界E1(i)と第1の総受信電界E1totalとの割合(|E1(i)|/|E1total|(前出の寄与度に相当))に応じて予め決められた大きさに設定する。ここで、寄与度Crの値が大きいほどメッシュサイズを小さく設定することにより、構造物を介して受信点で受信される到来波の受信電界を高い精度で算出できる。なお、メッシュサイズについては、図4で詳しく説明する。
各メッシュ到来波受信電界算出部106は、送信点から構造物により遮蔽されていない各メッシュに到来する電磁波の磁界を計算し、その磁界から物理光学近似を用いて到来する電磁波に対する等価電流を求める。そして、求めた等価電流に基づいて各メッシュから再放射される電界の受信点における値を計算し、受信点における受信電界が求められる。なお、メッシュから再放射される電界の受信点における値Eの計算方法については、後で詳しく説明する。
第2の総受信電界算出部107は、第1の総受信電界算出部103で求めた寄与度Crが閾値α以下の到来波の第1の受信電界の合計と、各メッシュ到来波受信電界算出部106で求めた第2の受信電界の合計(第2の総受信電界)との和を受信点における最終的な総受信電界として算出する。
ここで、構造物が無い場合の総受信電界をE0、第1の受信電界の合計の第1の総受信電界E1totalのうち、寄与度Crが閾値α以下の到来波の第1の受信電界の合計をE1’total、寄与度Crが閾値αより大きい到来波の第2の受信電界の合計をE2totalとして、構造物による電波遮蔽損失Lは(式6)により求められる。
L=|E0|/|E1’total+E2total| …(式6)
このようにして、本実施形態に係る電波遮蔽損失の計算装置100は、遮蔽損失の計算方法および計算パラメータを寄与度に基づいて選択し、寄与度が大きい到来波については物理光学近似を用いて遮蔽損失を計算する。これにより、本実施形態に係る電波遮蔽損失の計算装置100は、複雑な形状を持った構造物に対する遮蔽損失の計算量を軽減しつつ、遮蔽損失を高い精度で求めることができ、正確な遮蔽損失を考慮した電波伝搬シミュレーションを行うことができる。
ここで、フレネル半径の遮蔽割合から各到来波の遮蔽損失を概算し、各到来波の受信電界を算出する方法が第1の方法、メッシュ分割して物理光学近似の手法を用いて到来波の受信電界の再計算を行う方法が第2の方法、にそれぞれ対応する。
[第1の方法]
図2は、フレネル半径の遮蔽割合から各到来波の電波遮蔽損失を概算する例を示す。図2において、送信点201から送信された電波は、到来波204(1)から到来波204(N)までのN個の到来波として、樹木などの構造物203に入射される。図2では、N=3の例が示され、到来波204(1)と到来波204(N)は、構造物203で遮蔽されない反射波として受信点202に到達し、到来波204(i)は、構造物203で一部が遮蔽されて再放射された到来波204’(i)が受信点202に到達する。なお、到来波の数Nは、例えばモデル化した伝搬経路から直接波を含む反射波の数を推定して求めるが、レイトレースなどのシミュレーションで到来波の数を完全に再現可能な場合は、その値を使用する。
図2において、構造物203による電波遮蔽損失は、各到来波204のフレネル半径(第1フレネル領域211)における構造物203の遮蔽割合から概算する。図2の例では、到来波204(i)の第1フレネル領域211および第2フレネル領域212を示し、図1で説明した各到来波受信電界算出部102は、到来波204(i)の第1フレネル領域211における構造物203の遮蔽割合から電波遮蔽損失を概算する。
ここで、遮蔽割合は、例えば送信点または受信点の方向から見た二次元上の面において、第1フレネル領域211の面積に対する第1フレネル領域211内で構造物203が占める面積の割合である。例えば、到来波204(i)の第1フレネル領域211の二次元上の面積に対して、構造物203が占める面積が70%の場合、遮蔽割合は70%となる。
ここで、構造物203が無い場合の到来波204(i)の受信点202における受信電界E0(i)は、送信点201での送信電力と送信点201と受信点202との間の距離などにより計算できる。そして、構造物203が有る場合の到来波204(i)の受信点202における第1の受信電界E1(i)は、図2で求めた到来波204(i)に対する構造物203の遮蔽割合を用いて下記のように求めることができる。
(直接波の場合)
到来波204(i)が図2に描かれたように直接波である場合、第1の受信電界E1(i)は、(式7)で求められる。ここで、r(i)は、到来波204(i)の構造物203による遮蔽割合を示す。
|E1(i)| =|E0(i)| × r(i) …(式7)
(反射波の場合)
到来波204(i)が反射波である場合、第1の受信電界E1(i)は、(式8)で求められる。ここで、Laは、反射損失で、周辺の材質で決定される概算値が用いられる。
|E1(i)| =|E0(i)| × r(i)/La …(式8)
このようにして、フレネル半径の遮蔽割合r(i)により求めた各到来波204(i)の第1の受信電界E1(i)を到来波204(1)から到来波204(N)までのN個の到来波についてそれぞれ求める。そして、到来波204(1)から到来波204(N)までのN個の各到来波204(i)の第1の受信電界E1(i)を合計し、受信点202における第1の総受信電界E1totalが求められる(式9)。
Figure 0006955720
[第2の方法]
次に、第1の総受信電界E1totalに対する各到来波204(i)の第1の受信電界E1(i)の寄与度に基づいて、遮蔽損失の計算方法および計算パラメータを変更する方法について説明する。
(式1)から(式5)で説明したように、各到来波204(i)の第1の受信電界E(i)の第1の総受信電界E1totalに対する寄与度Crに基づいて、各到来波204(i)の受信電界を第2の方法で再計算するか否かを判別する。
ここで、第2の方法とは、構造物203のシルエット図をメッシュ分割して物理光学近似によりメッシュ単位で再放射される電界の受信点202における値を求める方法である。
(メッシュ分割による受信電界の再計算)
(式5)で説明したように、寄与度Cr>αの場合の到来波について、構造物をメッシュで分割して各メッシュごとに物理光学近似により再放射される電界の受信点での値を再計算する。
図3は、フレネル半径で求めた到来波の受信電界の総受信電界への寄与度に基づくメッシュサイズの設定例を示す。なお、図3は、図2に対応する図である。図3では、二次元上の構造物203を含む部分がメッシュ251で分割される。
図3において、構造物203から再放射される到来波204’の電界を求めるために、構造物203は、複数のメッシュ251に分割される。メッシュを設定する範囲(以下、メッシュエリアと呼ぶ)は、フレネル半径以上である必要がある。具体的には、フレネル半径をR、予め設定する計算パラメータをβ(β≧1)として、半径βRの範囲をメッシュエリアに設定する。また、メッシュエリア境界での電磁界計算の不連続性の影響を軽減するため、メッシュエリアに窓関数を適用する。窓関数としては、例えばeye関数などを用いることができる(例えば、非特許文献3参照)。
なお、図3では、1つのメッシュ251は正方形とし、1辺の長さがΔlのメッシュサイズ(計算パラメータ)とする。メッシュサイズは|E|/|Etotal|(先に説明した寄与度Cr)に基づいて決めるが、メッシュサイズを電波の波長λの1/10より小さくしても推定精度に大きな影響はないことがシミュレーションから得られており、メッシュサイズの最小値をλ/10程度とするのが望ましい。ここで、|E|/|Etotal|の値が大きいほど(到来波の第1の受信電界が大きいほど)、メッシュサイズを小さくする。言い換えると、メッシュサイズは、寄与度Crに反比例し、寄与度Crが大きくなるほどメッシュサイズを小さくし、逆に寄与度Crが小さくなるほどメッシュサイズを大きくするように設定される。これにより、精度の高い受信電界の計算が可能になる。
そして、各メッシュ251ごとに送信点201から構造物203に入射する到来波204(i)が受信点202へ再放射される到来波204’(i)の電界を物理光学近似により計算し、受信点202での第2の受信電界E2(i)を求める。なお、図3の例では、構造物203を介して受信点202に到来するのは到来波204’(i)だけであるが、構造物203を介して受信点202に到来する到来波が複数ある場合は、それらの第2の受信電界E2(i)の合計が第2の総受信電界E2totalとなる。
図4は、メッシュ251で分割して到来波204(i)の受信電界を再計算する例を示す。ここで、図4に描かれた構造物203は、送信点201または受信点202から見たときの二次元のシルエット図である。図4において、送信点201から送信された電波は、到来波204(i)として樹木などの構造物203に入射される。そして、構造物203に入射された電波は、構造物203から受信点202に向けて到来波204’(i)として再放射される。例えば、図4の点線円261で囲んだ部分の1マスのメッシュ251に送信点201から入射する到来波204(i)の入射磁界を計算し、メッシュ251から再放射される到来波204’(i)の電界を物理光学近似により計算する。なお、1つの到来波が複数のメッシュに入射される場合は、それぞれのメッシュから再放射される到来波の電界を計算し、複数のメッシュから再放射される電界を合計して、当該到来波による電界とする。
ここで、点線円261で囲んだ部分の1マスのメッシュ251に入射する到来波204(i)の入射磁界から再放射される電界を物理光学近似により計算する方法について詳しく説明する。
図5は、物理光学近似による放射電界の計算方法の一例を示す。ここで、メッシュ251のサイズはΔlの正方形とする。図5において、1つのメッシュ251に入射される到来波の磁界をHとすると、物理光学近似により到来波に対する等価電流iは、(式10)で計算される。
i=2n×H …(式10) (n:導体表面からの単位法線ベクトル)
そして、メッシュ251から再放射される電界Eは、当該メッシュが構造物により遮蔽されている場合と遮蔽されていない場合とに応じて、次のように求められる。
・メッシュが構造物により遮蔽されている場合には、メッシュから再放射される電界Eは、(式11)となる。
E=0 …(式11)
・メッシュが構造物により遮蔽されていない場合(フレネル半径内のメッシュについては、メッシュ内に構造物が存在しない場合、およびメッシュ内に構造物が存在しかつ一部のみが遮蔽されている場合の双方を含み、フレネル半径外のメッシュについては、メッシュ内に構造物が存在しかつ一部のみが遮蔽されている場合)には、メッシュから再放射される電界の受信点における値Eは、(式12)で計算できる。
Figure 0006955720
ここで、iは等価電流、Δlはメッシュサイズ、dは送信点からメッシュの中央までの距離、dはメッシュの中央から受信点までの距離、θはメッシュの中央からの電波の送信角度、μは透磁率、εは誘電率、kは波数、jは虚数単位である。
このようにして、構造物を含む分割した全メッシュから再放射される電界の受信点における値Eを合計して、第2の総受信電界を求めることができる。なお、受信電力は、受信点における電界と、受信アンテナの実効長やインピーダンスに応じて求めることができる。
図6は、電波遮蔽損失の計算装置100の処理例を示す。なお、図6の処理は、図1で説明した電波遮蔽損失の計算装置100の各ブロックにより実行される。
(ステップS101)電波遮蔽損失の計算装置100は、無線通信システムの送信点と受信点との間の電波伝搬経路に存在する構造物の情報を含む通信環境に関する情報を外部から入力して、電波遮蔽損失の計算を開始する。ここで、通信環境に関する情報は、例えば、送信点および受信点の位置(例えば三次元座標)、距離、送信電力、周波数、通信帯域、送信方向などの情報である。また、電波伝搬経路上に存在する構造物の情報は、例えば、構造物の位置、3Dモデルや写真などの形状を示す情報である。
(ステップS102)構造物シルエット作成部101は、構造物の3Dモデルまたは構造物の写真などに基づいて、送信点または受信点の方向から見た構造物のシルエット図を作成する。ここで、シルエット図は、例えば図2から図4に描かれた構造物203のような二次元図である。
(ステップS103)各到来波受信電界算出部102は、図2で説明したように、フレネル半径の遮蔽割合から各到来波の電波遮蔽損失を概算し、各到来波の第1の受信電界を求める。例えば、N個の到来波がある場合、N個の到来波のそれぞれについて、構造物のシルエット図における第1フレネル領域の遮蔽割合を求め、電波遮蔽損失を概算し、到来波ごとに第1の受信電界を求める。そして、第1の総受信電界算出部103は、各到来波受信電界算出部102が求めた全ての到来波の第1の受信電界を合計して第1の総受信電界を計算する。
(ステップS104)各到来波再計算判定部104は、物理光学近似の手法を用いて到来波の受信電界の再計算を行うか否かを判定する。判定は、(式3)で説明したように、到来波(i)の第1の受信電界E1(i)の第1の総受信電界E1totalに対する寄与度Crに基づいて行い、(式4)および(式5)で説明したように、寄与度Crが閾値αより大きい場合は、ステップS105からステップS107の処理を実行して、到来波(i)の受信電界の再計算を行う。なお、寄与度Crが予め決められた閾値α以下の場合は、到来波(i)の受信電界の再計算を行わず、第1の受信電界を当該到来波(i)の最終的な受信電界とする。
(ステップS105)構造物シルエット分割部105は、構造物のシルエット図を複数の領域(メッシュ)に分割する。例えば、構造物シルエット分割部105は、図4で説明したように、メッシュは、例えば1辺が到来波の波長λの1/10程度を最小値とするΔlの正方形で、寄与度に応じてメッシュサイズΔlの長さを設定する。
(ステップS106)各メッシュ到来波受信電界算出部106は、例えば図5および(式10)で説明したように、送信点から各メッシュに到来する電波の磁界Hを計算し、物理光学近似により到来波に対する等価電流を計算する。
(ステップS107)各メッシュ到来波受信電界算出部106は、ステップS106で計算した等価電流に基づいて各メッシュから再放射される電界の受信点における値Eを第2の受信電界として求める。ここで、各メッシュ到来波受信電界算出部106は、メッシュが構造物により遮蔽されている場合と遮蔽されていない場合とに応じて、(式11)および(式12)で説明したように、メッシュから再放射される電界Eを求める。
(ステップS108)第2の総受信電界算出部107は、メッシュから再放射される到来波の第2の受信電界を合計して第2の総受信電界を計算する。ここで、寄与度Crが閾値α以下の到来波についてはステップS103で求めた第1の受信電界を合計し、寄与度Crが閾値αよりも大きい到来波については第2の総受信電界を用いて、(式6)で説明したように、電波遮蔽損失Lを求めることができる。
(ステップS109)電波遮蔽損失の計算装置100は、電波遮蔽損失の計算を終了する。そして、電波遮蔽損失の計算装置100は、ステップS101からステップS108で計算した各到来波の第1の受信電界、第1の総受信電界、第2の受信電界および第2の総受信電界などを用いて電波伝搬シミュレーションを行うことができる。
このようにして、本実施形態に係る電波遮蔽損失の計算装置100は、遮蔽損失の計算方法および計算パラメータを寄与度に基づいて選択するので、複雑な形状を持った構造物に対する遮蔽損失の計算量を軽減しつつ、遮蔽損失を高い精度で求めることができ、正確な遮蔽損失を考慮した電波伝搬シミュレーションを行うことができる。
ここで、本実施形態に係る電波遮蔽損失の計算装置100は、図1に示した各ブロックを有する装置として説明したが、上記の処理に対応するプログラムと、当該プログラムを実行するコンピュータによっても実現できる。なお、プログラムは、記録媒体に記録して提供されてもよいし、ネットワークを通して提供されてもよい。
図7は、他の方法と本実施形態との比較例を示す。図7(a)は、フレネル半径ベースで受信電力を求める方法を示し、第1フレネル領域211における構造物203による遮蔽割合から到来波の受信電力を概算する方法である。この方法は、計算負荷は小さいが、飽くまでも遮蔽割合による概算なので精度は期待できない。図7(b)は、構造物203のエッジ271を無限長の直線と見なしてナイフエッジベースで損失を計算する方法である。この方法は、構造物203が複雑な形状の場合、計算精度が劣化するという問題がある。図7(c)は、本実施形態で説明した受信電界の再計算の方法を示し、寄与度が大きい到来波に対して寄与度に応じて構造物203をメッシュ251で分割し、各メッシュ毎に物理光学近似により再放射される電界を計算して受信電界を求める。本実施形態で説明した方法は、メッシュ毎に物理光学近似を用いてメッシュから再放射される到来波の受信電界を計算する。特に、本実施形態では、受信電界に対する寄与度が大きい到来波については、メッシュサイズを小さくして計算を行うので、固定のメッシュサイズで行う場合に比べて計算精度が向上する。
このように、本実施形態に係る電波遮蔽損失の計算方法は、電波遮蔽損失を生じさせる構造物が複雑な形状を有する場合であっても、他の方法に比べて計算量の増大を抑えつつ精度の高い電波遮蔽損失を考慮した電波伝搬シミュレーションを行うことができる。
100・・・電波遮蔽損失の計算装置;101・・・構造物シルエット作成部;102・・・各到来波受信電界算出部;103・・・第1の総受信電界算出部;104・・・各到来波再計算判定部;105・・・構造物シルエット分割部;106・・・各メッシュ到来波受信電界算出部;107・・・第2の総受信電界算出部;201・・・送信点;202・・・受信点;203・・・構造物;204・・・到来波;251・・・メッシュ

Claims (3)

  1. 無線通信により送信点から受信点に送信される電磁波が電波伝搬経路上に存在する構造物により遮蔽される場合の電波遮蔽損失の計算方法であって、
    前記送信点または前記受信点から見た前記構造物のシルエット図を作成するステップと、
    前記受信点に到来する複数の到来波のそれぞれについて、前記構造物によるフレネル半径の遮蔽割合から遮蔽損失を計算して前記受信点での到来波の第1の受信電界を計算するステップと、
    前記複数の到来波の前記第1の受信電界を合計した第1の総受信電界に対する各到来波の前記第1の受信電界の寄与度を求めるステップと、
    前記寄与度が予め決められた閾値より大きい場合、第2の方法により、当該到来波の第2の受信電界を求めるステップと、
    前記寄与度が前記閾値以下である到来波の前記第1の受信電界と前記寄与度が前記閾値より大きい到来波の前記第2の受信電界とに基づいて前記構造物による電波遮蔽損失を計算するステップと
    を有し、
    前記第2の方法は、
    前記シルエット図を前記寄与度に応じて予め決められたサイズのメッシュで分割するステップと、
    前記送信点から前記メッシュに到来する到来波の磁界を計算するステップと、
    前記磁界から物理光学近似により到来波に対する等価電流を求め、前記メッシュから再放射される電界の前記受信点における値を計算するステップと、
    前記値から前記受信点での到来波の前記第2の受信電界を計算するステップと
    により実行されることを特徴とする電波遮蔽損失の計算方法。
  2. 無線通信により送信点から受信点に送信される電磁波が電波伝搬経路上に存在する構造物により遮蔽される場合の電波遮蔽損失の計算装置において、
    前記送信点または前記受信点から見た前記構造物のシルエット図を作成するシルエット作成部と、
    前記受信点に到来する複数の到来波のそれぞれについて、前記構造物によるフレネル半径の遮蔽割合から遮蔽損失を計算して前記受信点での到来波の第1の受信電界を計算し、前記複数の到来波の前記第1の受信電界を合計した第1の総受信電界に対する各到来波の前記第1の受信電界の寄与度を求める第1の算出部と、
    前記寄与度が予め決められた閾値より大きい場合、第2の方法により、当該到来波の第2の受信電界を求め、前記寄与度が前記閾値以下である到来波の前記第1の受信電界と前記寄与度が前記閾値より大きい到来波の前記第2の受信電界とに基づいて前記構造物による電波遮蔽損失を計算する第2の算出部と
    を有し、
    前記第2の方法は、
    前記シルエット図を前記寄与度に応じて予め決められたサイズのメッシュで分割する分割部と、
    前記送信点から前記メッシュに到来する到来波の磁界を計算し、前記磁界から物理光学近似により到来波に対する等価電流を求め、前記メッシュから再放射される電界の前記受信点における値を計算し、前記値から前記受信点での到来波の前記第2の受信電界を計算する算出部と
    により処理されることを特徴とする電波遮蔽損失の計算装置。
  3. 請求項に記載の電波遮蔽損失の計算装置が行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする電波遮蔽損失の計算プログラム。
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