JP6955245B2 - チョップカッター - Google Patents

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本願発明は、肉箱から送り出される冷凍肉塊を回転刃によって連続的に切り落としてスライス片を得るためのチョップカッターに関するものである。
従来、肉箱から送り出される冷凍肉塊を回転刃によって連続的に切り落としてスライス片を得るためのチョップカッターはよく知られている。この種のチョップカッターでは、回転刃に向けて冷凍肉塊を送り出す肉送り部に、冷凍肉塊の送り方向終端側を把持する鉤爪状の把持部を設けている(例えば特許文献1〜3等参照)。
この場合、肉箱内に収容した冷凍肉塊の送り方向終端側に鉤爪状の把持部を手動で又は自動的に突き刺して、冷凍肉塊をしっかりと把持してから、肉送り部で冷凍肉塊を回転刃の方向に所定量(例えばスライス片の厚み程度)ずつ送り出すことによって、切り落としによる冷凍肉塊の振動を把持部で抑制しながら、冷凍肉塊が送り方向始端側から回転刃で連続的に切り落とされる。
特開2003−136508号公報 特開2006−187869号公報 特開2005−193369号公報
ところで、特許文献1及び2のチョップカッターでは手動式の把持部を採用していて、冷凍肉塊に把持部を突き刺す際は作業者が左手で冷凍肉塊を押さえる。このため、冷凍肉塊が浮き上がったりずれたりするおそれは少ない。
しかし、特許文献3のチョップカッターでは自動式の把持部を採用していて、肉箱の前面開口部を開閉可能に塞ぐ蓋カバーを閉じない限り、自動式の把持部を駆動できない仕様になっている。すなわち、冷凍肉塊に把持部を突き刺す際は、危険防止の観点から、冷凍肉塊に手を触れることができない。
このため、特許文献3のチョップカッターでは、冷凍肉塊の送り方向終端側に鉤爪状の把持部を突き刺すにあたり、冷凍肉塊の形状によっては、反動で冷凍肉塊の送り方向始端側が浮き上がったりずれたりして、冷凍肉塊を把持部でしっかりと把持できない場合がある。
このままで冷凍肉塊を回転刃に向けて送り出すと、スライス片に厚みムラができて商品にならないという問題があった。また、厚みムラを作らないためには冷凍肉塊を把持し直すことが必要であるから、把持し直す作業の分だけ作業効率が低下するという問題もあった。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施したチョップカッターを提供することを技術的課題としている。
本願発明は、冷凍肉塊を収容する肉箱と、前記肉箱に設けた回転刃に向けて前記冷凍肉塊を送り出す肉送り部と、前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持する把持部とを備えるチョップカッターにおいて、前記把持部とは別に、前記冷凍肉塊を上方から押さえる押さえ部を備えているというものである。
本願発明のチョップカッターにおいて、前記押さえ部は、前記把持部で前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持する前に押さえ動するように構成してもよい。
本願発明のチョップカッターにおいて、前記押さえ部は、前記把持部で前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持した後に退避動するように構成してもよい。
本願発明のチョップカッターにおいて、前記肉送り部は、前記肉箱内の下部側で収容位置と送り終了位置との間を往復動可能に構成し、前記押さえ部は、前記肉箱内の上部側で前記肉送り部と平行状に往復動可能に構成し、前記収容位置にあるときの前記肉送り部の上方を前記押さえ部の初期位置とし、前記収容位置にあるときの前記肉送り部と前記回転刃との間を前記押さえ部の押さえ作業位置とするようにしてもよい。
本願発明のチョップカッターにおいて、前記押さえ部は前記肉箱内の上部に配置するようにしてもよい。
本願発明のチョップカッターにおいて、前記肉箱に形成した開口部を開閉可能に塞ぐ蓋カバーを備え、前記押さえ部は前記蓋カバーに支持するようにしてもよい。
本願発明によると、冷凍肉塊の送り方向終端側を把持部で把持するにあたり、押さえ部を用いて冷凍肉塊を上方から押さえることができる。このため、冷凍肉塊の形状如何に拘らず、冷凍肉塊の浮き上がりやずれ動きを確実に防止できる。その結果、自動式の把持部であったとしても、冷凍肉塊を把持部で確実に把持して、スライス片に厚みムラが生ずるのを防止できる。把持し直す作業が不要であり、作業効率低下の問題も回避できる。
チョップカッターの斜視図である。 チョップカッターの正面図である。 チョップカッターの平面図である。 チョップカッターの背面図である。 チョップカッターを前方斜め上側から見た斜視図である。 押さえ部と押さえ部スライド機構とを示す概略平面図である。 初期位置にある押さえ部と押さえ部スライド機構とを示す斜視図である。 押さえ作業位置にある押さえ部と押さえ部スライド機構とを示す斜視図である。 空気圧回路及びコントローラの機能ブロック図である。 切り落とし制御のフローチャートである。 切り落とし制御での肉送り部及び押さえ部の初期状態を示す説明図である。 押さえ部が押さえ作業位置に移動した状態を示す説明図である。 押さえ板が下降した状態を示す説明図である。 把持アームが下向き回動した状態を示す説明図である。 押さえ板が上昇した状態を示す説明図である。 押さえ部が初期位置に退避した状態を示す説明図である。 肉送り部が冷凍肉塊を押し出す状態を示す説明図である。 肉送り部が送り終了位置まで移動した状態を示す説明図である。 押さえ部の別例を示す斜視図である。 押さえ部の別例を示す斜視図である。 押さえ部の別例を示す斜視図である。 押さえ部の別例を示す斜視図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図18を参照しながら、チョップカッター1の概要を説明する。以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「手前」「奥」「左右」等)を用いる場合は、図1に示すチョップカッター1において蓋カバー3のある側を手前側、搬出部13のある側を左側とする。そして、前後左右方向及び上下方向に関して、図1に示すチョップカッター1の向きを基準に説明する。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態のチョップカッター1は、前面側及び上面側を開口した略箱状の肉箱2と、当該開口部を開閉可能に塞ぐ左右一対の蓋カバー3とを備えている。各蓋カバー3は、奥側にある複数の蝶番4を介して上下方向に開閉回動可能になっている。各蓋カバー3の表面下部側には開閉操作用の把手5を取り付けている。左右両蓋カバー3を上向き回動させて開放すると、肉箱2内部のうち前方斜め上向きに開口した収容部6が露出する。収容部6の底板7は前方斜め下向きに傾斜している。収容部6の底板7には、冷凍肉塊Mの送り出し性向上のために、左右方向に延びる複数本の突条7aを上向き突設している。
肉箱2の左側面側は、左右方向に厚みのある中空薄箱状のケース体9になっている。ケース体9の内部には、鉈状の回転刃10を左右横向きの回転支軸11回りに回転可能に収容している。ケース体9には、左右方向に貫通する側面開口部12を形成している。ケース体9の左外面側には、左右横向き角筒状の搬出部13を連設している。肉箱2の収容部6と搬出部13内とは、ケース体9の側面開口部12を介して連通している。
搬出部13も前方斜め上向きに開口していて、当該開口部は搬出部カバー14で開閉可能に覆われている。搬出部カバー14も、奥側にある複数の蝶番15を介して上下方向に開閉回動可能になっている。搬出部カバー14の表面下部側には、開閉操作用の把手16を取り付けている。搬出部13の底板17は、収容部6の底板7と同一平面を成すように前方斜め下向きに傾斜している。また、収容部6の底板7と同様に、搬出部13の底板17にも、左右方向に延びる複数本の突条17aを上向き突設している。
ケース体9内の回転刃10が刃先側から側面開口部12を上から下に通過することによって、肉箱2の収容部6から側面開口部12に向けて所定量(スライス片Sの厚み)ずつ送り出される冷凍肉塊Mが送り方向始端側から連続的に切り落とされ、スライス片Sが搬出部13内に集積する。
肉箱2の上部(左右両蓋カバー3よりも上方側)には操作盤18を設けている。操作盤18には、チョップカッター1全体の電源を入り切り操作する電源スイッチ19、冷凍肉塊Mの切り落とし作業を開始させる開始スイッチ20、冷凍肉塊Mの切り落とし作業を停止させる停止スイッチ21、後述する把持アーム38を上下させる把持アーム上下スイッチ22、及びチョップカッター1各部の作動を強制的に停止させる緊急停止スイッチ23等を設けている。
なお、詳細は省略するが、実施形態のケース体9は、肉箱側ケース9aと搬出部側ケース9bとの2つの縦半割状ケースに分離構成している。回転刃10の回転支軸11は肉箱側ケース9aに回転可能に軸支している。搬出部13は搬出部側ケース9bの左外面側に固定している。搬出部側ケース9bは横方向に開閉回動可能になっている。搬出部側ケース9bを開き回動させると、内部の回転刃10が露出するように構成している。ケース体9の下方は開口していて、当該開口部の下方に、肉の破片等を回収する回収箱24を装着している。
肉箱2において収容部6よりも奥側の下部に回転刃駆動モータ25を収容している。回転刃駆動モータ25のモータ軸26に、ベルトプーリ伝動系27を介して回転刃10の回転支軸11を連動連結している。回転刃駆動モータ25の回転駆動によって、回転刃10は、刃先側から側面開口部12を上から下に通過するように回転支軸回りに回転する。
肉箱2の収容部6内には、回転刃10(ケース体9の側面開口部12)に向けて冷凍肉塊Mを所定量(例えばスライス片Sの厚み程度)ずつ送り出す略箱枠状の肉送り部28を配置している。肉送り部28は収容部6の底板7上に載置している。肉送り部28は、収容部6右端側の収容位置(図11参照)と、収容部6左端側で且つ側面開口部12寄りの送り終了位置(図18参照)との間を往復動可能に構成している。
肉箱2において収容部6よりも奥側の上部(回転刃駆動モータ25の上方)に、送りねじ機構29を配置している。送りねじ機構29は、左右横長の送りねじ軸30と、送りねじ軸30を挟んだ前後両側に位置し且つ送りねじ軸30と平行状に延びるガイドバー31対と、送りねじ軸30及びガイドバー31対に被嵌したスライダ32とを備えている。スライダ32のうち送りねじ軸30に対応する部分はナット部33になっていて、スライダ32のナット部33を送りねじ軸30にねじ込んでいる。
スライダ32の前面側には連結アーム34の基端側を固定している。収容部6の奥側板8には左右横長の案内溝穴8aを形成している。奥側板8の案内溝穴8aに連結アーム34を挿通させ、連結アーム34を収容部6内に突出させている。連結アーム34の先端側を肉送り部28に連結している。送りねじ軸30の基端側には、ベルトプーリ伝動系35を介して、正逆回転可能なサーボモータ36のモータ軸37を連動連結している。サーボモータ36の正逆回転駆動によって、スライダ32は送りねじ軸30及びガイドバー31対に沿った左右方向に往復動する。その結果、スライダ32に連結アーム34を介して連結した肉送り部28が、収容位置(図11参照)と送り終了位置(図18参照)との間を左右方向に往復動する。
肉送り部28の箱枠内には、収容部6内にある冷凍肉塊Mの送り方向終端側を把持する把持アーム38を配置している。把持アーム38の先端側には、下向き鉤状の鉤爪39の複数本を前後方向に並べて設けている。把持アーム38の基端側は、前後長手の回動支軸40を介して肉送り部28の箱枠に軸支している。把持アーム38は回動支軸40回りに上下回動可能になっている。肉送り部28の左側板部には、把持アーム38の各鉤爪39が通過可能な複数本の縦長スリット(図示省略)を前後に並ぶように形成している。肉送り部28の箱枠の右端側には、ピストンロッド43を下向きに突出させた複動型の把持シリンダ42を設けている。把持シリンダ42は空気圧式のものである。把持シリンダ42のピストンロッド43には、リンクアーム(図示省略)を介して把持アーム38の中途部を連動連結している。把持シリンダ42のピストンロッド43の伸縮動によって、リンクアームを介して把持アーム38が上下回動する。
把持シリンダ42のピストンロッド43の伸長動によって把持アーム38が下向き回動すると、各鉤爪39がそれぞれ対応する縦長スリットを通過して肉送り部28の左側板部から外側に飛び出し、収容部6内の冷凍肉塊Mの送り方向終端側に鉤爪39群を上方から突き刺す。その結果、冷凍肉塊Mが肉送り部28の把持アーム38に把持される。把持シリンダ42のピストンロッド43の短縮動によって把持アーム38が上向き回動すると、各鉤爪39がそれぞれ対応する縦長スリットを通過して肉送り部28の箱枠内に収容される。肉送り部28の把持アーム38が収容部6内の冷凍肉塊Mの送り方向終端側を把持する把持部を構成している。肉送り部28の箱枠の左外側下部には、冷凍肉塊Mの送り方向終端側に下方から突き刺さる固定式の補助爪45の複数本を前後方向に並べて設けている。
肉箱2の収容部6内には、肉送り部28の把持アーム38とは別に、冷凍肉塊Mを上方から押さえ部46を設けている。押さえ部46は肉送り部28の上方に位置している。押さえ部46は、収容部6右端側の初期位置(図11参照)と、収容部6左寄りの押さえ作業位置(図12参照)との間を、肉送り部28と平行状に往復動可能に構成している。押さえ部46の初期位置は、収容位置にあるときの肉送り部28の上方である。押さえ部46の押さえ作業位置は、収容位置にあるときの肉送り部28と回転刃10(ケース体9の側面開口部12)との間であり、肉送り部28の送り終了位置よりも右側に位置している。
肉箱2において収容部6と操作盤18との間(送りねじ機構29の前方)に、押さえ部スライド機構47を配置している。押さえ部スライド機構47は、ピストンロッド49を右向きに突出させた複動型のスライドシリンダ48と、スライドシリンダ48のピストンロッド49を挟んだ前後両側に位置し且つピストンロッド49と平行状に延びるガイドバー50対と、ガイドバー50対に被嵌した左右一対のスライダ51とを備えている。スライドシリンダ48は空気圧式のものである。スライドシリンダ48のピストンロッド49の先端側に左スライダ51を固定している。
収容部6内の押さえ部46は、冷凍肉塊Mに上方から当接する押さえ板53を凹状枠52に昇降動可能に吊り下げ支持する前後一対のクロスリンク機構54と、前後両クロスリンク機構54を昇降動させる複動型の昇降シリンダ55とを備えている。凹状枠52は左右一対のスライダ51の前面側に固定している。この場合、収容部6の奥側板8のうち案内溝穴8aの上方に、案内溝穴8aよりも左右長さの短いガイド溝穴8bを形成している。左右一対のスライダ51の前面側は、奥側板8のガイド溝穴8bから収容部6側に突出していて、左右一対のスライダ51の前面側と凹状枠52の奥側とを締結している。スライドシリンダ48のピストンロッド49の伸縮動によって、左右一対のスライダ51及び凹状枠52がガイドバー50対に沿った左右方向に往復動する。その結果、押さえ部46が初期位置(図11参照)と押さえ作業位置(図12参照)との間を左右方向に往復動する。
昇降シリンダ55は空気圧式のものであり、凹状枠52の凹み部分に固定している。昇降シリンダ55のピストンロッド56は凹状枠52内に向けて左向きに突出していて、ピストンロッド56の先端側には、凹状枠52内に配置した平面視コ字状のスライド体57の基端部に固定している。凹状枠52内のうち昇降シリンダ55を挟んだ前後両側に左右長手の案内バー58を固定している。スライド体57の基端部に左右両案内バー58をスライド可能に挿通させている。
クロスリンク機構54は前後対称構造になっていて、互いに連結した上下2段のクロスリンク59,60を備えている。上クロスリンク59の一方の上端側は、スライド体57の二股の先端側に回動可能に枢着している。上クロスリンク59の他方の上端側は、凹状枠52に回動可能に枢着している。押さえ板53の上面側には、左右に延びる前後一対の樋状板部61を立設している。下クロスリンク60の一方の下端側にガイドローラ62を取り付けている。当該ガイドローラ62を樋状板部61内にスライド可能に嵌め込んでいる。ガイドローラ62は樋状板部61に沿って移動可能になっている。下クロスリンク60の他方の下端側は、それぞれ対応する樋状板部61に回動可能に枢着している。
昇降シリンダ55のピストンロッド56の伸長動によってスライド体57が左方向にスライド移動すると、前後一対のクロスリンク機構54の姿勢が上下2段のクロスリンク59,60を起立させるように変化する結果、押さえ板53が下降動する。昇降シリンダ55のピストンロッド56の短縮動によってスライド体57が右方向にスライド移動すると、前後一対のクロスリンク機構54の姿勢が上下2段のクロスリンク59,60を寝かせるように変化する結果、押さえ板53が上昇動する。
次に、図9を参照しながら、チョップカッター1の空気圧回路及び制御構造について説明する。チョップカッター1の空気圧回路63は、把持シリンダ42、スライドシリンダ48及び昇降シリンダ55と、これらシリンダ42,48,55に高圧空気を供給するコンプレッサ64とを備えている。各シリンダ42,48,55は、5ポート3位置切換型の方向切換電磁弁65を介してコンプレッサ64に接続している。方向切換電磁弁65は、制御手段であるコントローラ67に電気的に接続した一対の電磁ソレノイド66を有している。方向切換電磁弁65は、コントローラ67からの指令に基づく各電磁ソレノイド66の励磁によって、各シリンダ42,48,55のピストンロッド43,49,56を伸長動させる伸長位置と、各ピストンロッド43,49,56の動作を停止させる停止位置と、ピストンロッド43,49,56を短縮動させる短縮位置とに切換駆動するように構成している。
コントローラ67には、回転刃駆動モータ25、サーボモータ36、各方向切換電磁弁65の一対の電磁ソレノイド66、チョップカッター1全体の電源を入り切り操作する電源スイッチ19、冷凍肉塊Mの切り落とし作業を開始させる開始スイッチ20、冷凍肉塊Mの切り落とし作業を停止させる停止スイッチ21、把持アーム38を上下させる把持アーム上下スイッチ22、チョップカッター1各部の作動を強制的に停止させる緊急停止スイッチ23、冷凍肉塊Mの有無を検出する肉検出センサ68等を接続している。肉検出センサ68は、収容部6のうち側面開口部12寄りの箇所に、発光部と受光部とを向かい合わせて配置した透過型又は反射型のフォトセンサである。なお、実施形態のチョップカッター1では、冷凍肉塊Mの切り落とし作業の実行中に、左右の蓋カバー3及び搬出部カバー14のいずれかを開放させると、回転刃10や肉送り部28といったチョップカッター1各部が作動を停止するように設定している。
次に、図10のフローチャートを参照しながら、チョップカッター1での冷凍肉塊M切り落とし制御について説明する。なお、以下に開示のフローチャートに示すアルゴリズムは、コントローラ67のROMにプログラムとして予め記憶されていて、RAMに読み出されてからCPUで実行される。ここで、収容部6内には予め冷凍肉塊Mを投入していて、左右の蓋カバー3及び搬出部カバー14を全て閉じた上で、電源スイッチ19をオンにしているものとする。この段階では、肉送り部28は収容位置にあり、押さえ部46は初期位置にある(図11参照)。
図10のフローチャートに示すように、開始スイッチ20をオンにすると(S01:YES)、押さえ部スライド機構47のスライドシリンダ48が短縮動して、押さえ部46が初期位置から押さえ作業位置まで移動する(S02、図12参照)。次いで、昇降シリンダ55が伸長動して一対のクロスリンク機構54を介して押さえ板53が下降動し、冷凍肉塊Mに上方から当接する(S03、図13参照)。この場合、昇降シリンダ55の伸長動作を継続させて、押さえ板53で冷凍肉塊Mを押さえ続けるように制御してもよいし、昇降シリンダ55の伸長動作を停止させて、押さえ板53を位置保持するように制御してもよい。次いで、肉送り部28の把持シリンダ42が伸長動して把持アーム38が下向き回動し、冷凍肉塊Mの送り方向終端側に鉤爪39群を上方から突き刺す。すなわち、冷凍肉塊Mが肉送り部28の把持アーム38で把持される(S04、図14参照)。このように実施形態によると、冷凍肉塊Mの送り方向終端側を把持アーム38で把持するにあたり、押さえ部46を用いて冷凍肉塊Mを上方から押さえることができる。このため、冷凍肉塊Mの形状如何に拘らず、冷凍肉塊Mの浮き上がりやずれ動きを確実に防止できる。その結果、自動式の把持アーム38であったとしても、冷凍肉塊Mを把持アーム38で確実に把持して、スライス片Sに厚みムラが生ずるのを防止できる。把持し直す作業が不要であり、作業効率低下の問題も回避できる。
それから、昇降シリンダ55が短縮動して一対のクロスリンク機構54を介して押さえ板53が上昇動して冷凍肉塊Mから離れる(S05、図15参照)。そして、押さえ部スライド機構47のスライドシリンダ48が伸長動して、押さえ部46が押さえ作業位置から初期位置に退避する(S06、図16参照)。次いで、サーボモータ36が正転駆動して、肉送り部28が収容位置から送り終了位置に向けて所定量(例えばスライス片Sの厚み程度)ずつ移動し、冷凍肉塊Mを回転刃10(ケース体9の側面開口部12)に向けて押し出す(S07)。次いで、肉検出センサ68が冷凍肉塊Mを検出すると(S08:YES)、回転刃駆動モータ25が回転駆動して回転刃10がケース体9内で回転し、冷凍肉塊Mが送り方向始端側から連続的に切り落とされ、スライス片Sが搬出部13内に集積する(S09、図17参照)。その後、肉送り部28が送り終了位置まで移動すると(S10:YES、図18参照)、サーボモータ36が逆転駆動して肉送り部28が収容位置に戻り、肉検出センサ68が冷凍肉塊Mを検出しなくなって、回転刃駆動モータ25による回転刃10の回転を停止させ、冷凍肉塊M切り落とし作業を終了する。
図19〜図22は押さえ部46の取り付け構造の別例を示している。先に説明した実施形態の押さえ部46は初期位置と押さえ作業位置との間で移動可能なものであったが、これに限らず、例えば図19に示すように、ケース体9の右内側面の上方に押さえ部46を固定的に設けてもよいし、図20に示すように、収容部6における奥側板8の押さえ作業位置付近に押さえ部46を固定的に設けてもよい。図20に示す例では、押さえ部46を奥側板8の奥側から出没可能に構成することも可能である。また、把持アーム38の下向き回動に連動して、押さえ部46が押さえ動するように構成してもよい。この場合、押さえ部46の作動が把持アーム38の下向き回動と同時か又は優先されるのが好ましい。図21に示すように、左蓋カバー3の内面側に押さえ部46を固定的に設けてもよい。更に、図22に示すように、手動式の押さえ部46を採用してもよい。この場合、押さえ板53に上向き突設した操作棒部69が左蓋カバー3を貫通している。操作棒部69には圧縮ばね70を被嵌して、作業者が手を離すと、圧縮ばね70の弾性復元力で押さえ板53が上方に退避動するように構成している。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えばチョップカッター1各部を作動させるアクチュエータは、空気圧シリンダや電動モータ等の様々な方式のものを採用して構わない。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 チョップカッター
2 肉箱
3 蓋カバー
6 収容部
9 ケース体
10 回転刃
13 搬出部
14 搬出部カバー
18 操作盤
28 肉送り部
38 把持アーム
39 鉤爪
42 把持シリンダ
46 押さえ部
47 押さえ部スライド機構
48 スライドシリンダ
52 凹状枠
53 押さえ板
54 クロスリンク機構
55 昇降シリンダ

Claims (6)

  1. 冷凍肉塊を収容する肉箱と、前記肉箱に設けた回転刃に向けて前記冷凍肉塊を送り出す肉送り部と、前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持する把持部とを備えるチョップカッターにおいて、
    前記把持部とは別に、前記冷凍肉塊を上方から押さえる押さえ部を備えており、前記肉箱内の前記冷凍肉塊を前記押さえ部が押さえ動してから当該押さえ状態を保持したままで、前記把持部が前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持するように構成している、
    チョップカッター。
  2. 前記押さえ部は、前記把持部で前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持した後に退避動するように構成し
    前記肉送り部は、前記肉箱内の下部側で収容位置と送り終了位置との間を往復動可能に構成し、前記押さえ部は、前記肉箱内の上部側で前記肉送り部と平行状に往復動可能に構成し、前記収容位置にあるときの前記肉送り部の上方を前記押さえ部の初期位置とし、前記収容位置にあるときの前記肉送り部と前記回転刃との間を前記押さえ部の押さえ作業位置としている、
    請求項1に記載のチョップカッター。
  3. 前記押さえ部は、前記把持部で前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持した後に退避動するように構成している、
    請求項に記載のチョップカッター。
  4. 冷凍肉塊を収容する肉箱と、前記肉箱に設けた回転刃に向けて前記冷凍肉塊を送り出す肉送り部と、前記冷凍肉塊の送り方向終端側を把持する把持部とを備えるチョップカッターにおいて、
    前記把持部とは別に、前記冷凍肉塊を上方から押さえる押さえ部を備えており、
    前記肉送り部は、前記肉箱内の下部側で収容位置と送り終了位置との間を往復動可能に構成し、前記押さえ部は、前記肉箱内の上部側で前記肉送り部と平行状に往復動可能に構成している、
    ョップカッター。
  5. 前記収容位置にあるときの前記肉送り部の上方を前記押さえ部の初期位置としている、請求項に記載のチョップカッター。
  6. 前記収容位置にあるときの前記肉送り部と前記回転刃との間を前記押さえ部の押さえ作業位置としている、
    請求項に記載のチョップカッター。
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