JP6955120B1 - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物を排出口に搬送して所定の含水率で排出する。【解決手段】乾燥装置1は、含水物Pが投入される投入口2bを前部に備えたケーシング2と、ケーシング2の前部から後部に延びる軸線O1回りに回転可能に設けられた複数の回転軸3と、回転軸3の外周面に間隔をあけて配置され、所定の含水率の含水物Pをかき上げる複数のディスク4と、ケーシング2の後部の底面に設けられ含水物Pが排出される排出口2cと、排出口2cの前端に配置され、回転軸3側の端部が回転軸3の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成された第一遮蔽板11を備える可動堰10とを有する。第一遮蔽板11は、回転軸3に向かって突出して排出口2cへの含水物Pの排出を制限する制限位置と、排出口2c内であって含水物Pの排出を制限しない非制限位置との間を移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、多軸、特に2軸または4軸の回転軸を備え、含水物を加熱しながら撹拌搬送する乾燥装置に関する。
従来、各種バイオマスや廃棄物(汚泥)等の被処理物である含水物を加熱し、粉粒体にして排出する乾燥装置が知られている。例えば特許文献1には、含水物が投入される投入口と、二組の回転軸組と、粉粒体まで乾燥された含水物を排出するための一対の側面排出口と、乾燥不十分の含水物を排出するための底面排出口とを有する乾燥装置が開示されている。この乾燥装置では、含水物が粉粒体まで乾燥された場合は一対の側面排出口から粉粒体が排出され、含水物が粉粒体まで乾燥されない場合は、周囲に堰が形成されていない底面排出口から排出されて投入口に戻される。すなわち、乾燥不十分な含水物は装置外へ排出されず、投入口に再投入されるため、十分に乾燥した粉粒体のみが側面排出口から排出されるようになっている。
特許第6260071号公報
従来は、上記特許文献1のように、含水率30%程度以下の粉粒体となるまで含水物を乾燥してから排出していたが、含水物の性状や、焼却など後段処理の都合により、60%程度の含水率の含水物を排出したいというニーズが生じている。汚泥等の含水物は、60%程度の含水率で高粘度となるため、特許文献1の乾燥装置のように、側面排出口から粉粒体を排出する構成では、粘性が高い含水物が側面に堆積して排出口を閉塞し、含水物をケーシングの外側に排出できない。また、乾燥が不完全な含水物を排出する排出口を底面に設け、その排出口の周囲に堰を設けない構成では、含水物を排出する際に、60%よりも高い含水率の流動性のある含水物も混合して排出されることがあるため、所定の(60%程度の)含水率の含水物を排出するための新たな構造を持った乾燥装置が必要であった。
そこで、本発明では、所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物を排出口に搬送して所定の含水率で排出する乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明の乾燥装置は、含水物が投入される投入口を前部に備えたケーシングと、前記ケーシングの前記前部から後部に延びる軸線回りに回転可能に設けられた複数の回転軸と、前記回転軸の外周面に間隔をあけて配置され、所定の含水率の前記含水物をかき上げる複数のディスクと、前記ケーシングの前記後部の底面に設けられ前記含水物が排出される排出口と、前記排出口の前端に配置され、前記回転軸側の端部が前記回転軸の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成された第一遮蔽板を備える可動堰とを有する。
前記第一遮蔽板は、前記回転軸に向かって突出して前記排出口への前記含水物の排出を制限する制限位置と、前記排出口内であって前記含水物の排出を制限しない非制限位置との間を移動可能である。
前記可動堰は、前記排出口の側方に設けられ、前記ケーシングの側面から当該側面に近い側の前記回転軸に向かって突出移動が可能な排出調整機構をさらに備える。
本発明によれば、所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物を排出口に搬送して所定の含水率で排出することができる。
第一実施形態及び第二実施形態に係る乾燥装置の側方から見た断面図である。 第一実施形態に係る乾燥装置の上方から見た断面図である。 第一実施形態に係る乾燥装置の内部に収容された回転軸及びディスクの斜視図である。 第一実施形態に係る乾燥装置を軸線方向から見た断面図(図2のA−A矢視断面図)である。 第一実施形態に係る乾燥装置を軸線方向から見た断面図(図2のB−B矢視断面図)である。 第一実施形態に係る乾燥装置を軸線方向から見た断面図(図2のC−C矢視断面図)である。 第一実施形態に係る乾燥装置の内部に収容された排出調整機構の斜視図である。 第二実施形態に係る乾燥装置の上方から見た断面図である。 第二実施形態に係る乾燥装置を軸線方向から見た断面図(図8のD−D矢視断面図)である。 第二実施形態に係る乾燥装置を軸線方向から見た断面図(図8のE−E矢視断面図)である。 含水物の性状を説明する図である。 図9に示す乾燥装置の第二遮蔽板の変形例である。
以下、図1乃至図12を参照して、本発明の乾燥装置について説明する。以下に示す構成等はあくまでも例示に過ぎず、明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。実施形態及び変形例で示す各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、当該各構成は、本発明の必須の構成要件を除き、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
本発明の乾燥装置は、下水汚泥、工場排水汚泥、食品廃棄物・厨芥、し尿汚泥、家畜糞尿、植物搾汁粕など各種バイオマスや廃棄物などの流動状の含水物Pを撹拌及び搬送しながら加熱乾燥(含水率を低減)して、所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物Pを排出する装置である。
本発明の乾燥装置は、所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物Pをケーシングから排出するため、ケーシング底面の排出口と、排出口近傍の含水物Pが所定の含水率になるまで含水物Pの排出を制限する可動堰とを有する。
まず、第一実施形態として、2軸の回転軸を備えた乾燥装置の全体構成を説明し、次いで本発明の特徴的な構成について詳述する。さらに、第二実施形態では、4軸の回転軸を備えた乾燥装置について、第一実施形態とは異なる構成を中心に詳述する。
(第一実施形態)
[1.乾燥装置の全体構成]
本実施形態に係る乾燥装置1は、図1乃至図4に示すように、断面略U字状のトラフ2aを備えた容器であるケーシング2と、ケーシング2(ひいては含水物P)を加熱するジャケット9と、ケーシング2の前後方向Xの前部側Xf(含水物Pの搬送方向上流側)から後部側Xr(含水物Pの搬送方向下流側)の内部を貫通するように設けられ、モータなどの回転駆動装置8によって軸線O1回りに回転可能に設けられた複数の回転軸3と、回転軸3の外周面に内周端が接続されて、回転軸3の軸線O1中心の径方向に突出するとともに周方向に延びて略扇形に形成された複数のディスク4とを備えている。
ケーシング2は、前部側Xfの天井面に含水物Pが投入される投入口2b、後部側Xrの底面に含水物Pが排出される排出口2cを備え、前部側Xfを後部側Xrよりも上方に配し、回転軸3とともに所定の傾斜角度で傾斜している。
投入口2bは、上面視で、円形、楕円形、矩形等の形状に形成された開口に含水物Pを投入するためのパイプやダクト等が接続されて構成される。投入口2bから投入されたときの含水物Pの含水率は80%程度である。
一方、排出口2cは、上面視で、略矩形状に形成された開口に含水物Pを排出するためのダクトやパイプ等が接続されて構成される。排出口2cから排出されるときの含水物Pの含水率は60%程度である。乾燥装置1は、ケーシング2の内部に、二本の回転軸3を平行に配している。これら二本の回転軸3は、互いに逆方向に回転可能、かつ、同一方向に向かって回転可能とされている。通常、二つの回転軸3は、軸線O1方向から見て同一方向に回転している。すなわち、一方の回転軸3Aは、その上部が他方の回転軸3B側に向かって移動する方向に回転し、他方の回転軸3Bは、その上部が一方の回転軸3Aから離れる方向に回転する。
ディスク4は、各回転軸3の軸線O1方向の同位置に、軸線O1中心の周方向に所定の隙間(流通開口)をあけて二つずつ設けられている。ディスク4は、軸線O1方向の同位置に配された二つのディスク4を一つの段とし、前部側Xfから後部側Xrまで、軸線O1方向に所定の間隔をあけ、複数段設けられている。このとき、各段における二つのディスク4間に形成された所定の隙間は、含水物Pをケーシング2の前部側Xfから後部側Xrに流通させるための流路開口5とされている。また、図示は省略しているが、回転軸3及びディスク4は、中空状に形成され、内部に蒸気、熱媒油、温水などの加熱流体を流通させ、接触する含水物Pを加熱可能とされている。
二つの回転軸3のうち、一方の回転軸3Aに設けられたディスク4Aと、他方の回転軸3Bに設けられたディスク4Bとは、軸線O1方向で所定の隙間をあけて交互に配置されている。一方の回転軸3Aに設けられたディスク4Aと、他方の回転軸3Bに設けられたディスク4Bとは、二つの回転軸3がそれぞれ回転しているときに軸線O1方向から見て径方向でその一部が重なるように配されている。つまり、一方の回転軸3Aに設けられたディスク4Aは、他方の回転軸3Bに設けられた各段のディスク4B間を通過可能とされ、他方の回転軸3Bに設けられたディスク4Bも、一方の回転軸3Aに設けられた各段のディスク4A間を通過可能とされている。
また、一方の回転軸3Aに設けられたディスク4A、及び他方の回転軸3Bに設けられたディスク4Bは、それぞれ周方向に延びるように形成され、径方向外側から見て、回転方向前方に向かうにつれて幅が狭くなるくさび型となっている。
軸線O1方向に隣り合うディスク4は、いずれも、くさび型を形成する傾斜面である側面4eに、軸線O1方向で互いに対向する対向部4fを有している。また、軸線O1方向で隣り合うディスク4同士は、回転軸3の周方向で互いの位相がずれるように配されている。より具体的には、軸線O1方向で隣り合う段のディスク4は、周方向で位相がずれるように配される。
なお、排出口2cから下流側に配置されるディスク4は、くさび型ではなく、径方向外側から見て、回転方向に同じ幅を有する矩形状であってもよい。
ディスク4は、軸線O1方向の両側に突出するパドル部を備えている。パドル部は、それぞれ回転方向で異なる位置に配される第一パドル部6及び第二パドル部7を含む。一方のディスク4Aは、第一パドル部6A及び第二パドル部7Aを備え、他方のディスク4Bは、第一パドル部6B及び第二パドル部7Bを備えている。
例えば、各ディスク4の回転方向の後端部に第一パドル部6が設けられ、第一パドル部6よりも回転方向前方の中間部に第二パドル部7が設けられる。第二パドル部7は、隣り合うディスク4の第一パドル部6の配置に対応して配されることが好ましい。
第一パドル部6及び第二パドル部7は、軸線O1方向で隣り合うディスク4の対向部4fに向かって張り出すように形成されている。そして、第二パドル部7は、軸線O1方向で隣り合うディスク4の第一パドル部6に対して互いの端部同士が対向するように、同位相で配置されている。
第一パドル部6及び第二パドル部7は、それぞれ軸線O1方向の両側に突出形成された部分に、回転方向前方を向く面6f、7fを備えている。これら第一パドル部6及び第二パドル部7は、回転方向前方を向く面6f、7fによって、軸線O1方向で隣り合うディスク4間に存在する高粘性の含水物Pをひっかけることが可能となっている。これにより、複数のディスク4は、所定の含水率の含水物Pをかき上げる。すなわち、投入口2bから投入された流動性の高い含水物Pは、回転軸3及びディスク4により撹拌されながら、回転軸3及びケーシング2を通る熱媒体(蒸気)によって間接的に加熱され、所定の含水率(60%程度)まで低下し、高粘性の含水物Pとなった後、排出口2cから排出される。
[2.乾燥装置の要部構成]
図1及び図2に示すように、乾燥装置1は、上記のケーシング2、複数の回転軸3、複数のディスク4、ケーシング2の排出口2cに加え、排出口2cの前端に配置され、回転軸3側の端部が回転軸3の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成された第一遮蔽板11を備えて含水物Pの流入を制限する機能を持った可動式の堰である可動堰10によって構成される。
図5に示すように、第一遮蔽板11は、一対の回転軸3の間の空間と各回転軸3の下方の空間のうち幅方向Wの中央寄りの空間とを、排出口2cの前端側で塞ぐ板状の部材である。凹部は、第一遮蔽板11の回転軸3側の端部(上端部)の幅方向Wの両側に設けられる。すなわち、第一遮蔽板11は、軸線O1方向から見て、矩形の上側の二つの角部をそれぞれ略円弧状に切り欠いた形状となっている。なお、幅方向Wは、上下方向及び前後方向Xの双方に直交する方向である。
第一遮蔽板11は、排出口2cの前端に位置し、回転軸3に向かって突出して排出口2cへの含水物Pの排出を制限する制限位置H1と、排出口2c内であって含水物Pの排出を制限しない非制限位置H2との間を移動可能に構成される。
第一遮蔽板11は、例えば、ケーシング2の上面を貫通して設けられた支持部材12の下端と接続され、ケーシング2の上方かつ支持部材12の上端に配置された駆動装置(昇降装置)13によって上下方向に可動するよう構成される。また、第一遮蔽板11は複数に分割して構成され、それぞれが個別に可動されてもよい。
このような構成により、所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物Pを排出口2cに搬送しながら、所定の含水率に乾燥させて排出することが可能となる。さらに、高粘性の含水物Pが可動堰10から含水物Pの搬送方向上流側(前部側Xf)に堆積して堰を形成するため、所定の含水率ではない含水物Pが混合して排出口2cから排出されることを抑制できる。また、含水率が高い状態で処理するので、含水物Pが摩耗物質を多く含む場合でも乾燥装置1のディスク4等の摩耗を抑制することができ、乾燥に伴う粉じんの発生量も抑制することができる。
第一遮蔽板11の制限位置H1は、ケーシング2の底面の高さHbから回転軸3の外周の最も高い高さHtまでの間とされる。図5では、回転軸3の軸線O1の高さHoと回転軸3の外周の最も高い高さHtとの間に制限位置H1が設定されている。言い換えると、第一遮蔽板11は、図5に実線で示すように、最も高い位置まで上昇したときにその上面が制限位置H1に到達するように設けられる。
一方、第一遮蔽板11の非制限位置H2は、含水物Pの排出が制限されない位置、例えば、第一遮蔽板11が配置されている位置でのケーシング2の底面の高さHbである。言い換えると、第一遮蔽板11は、図5に二点鎖線で示すように、最も低い位置まで下降したときにその上面が非制限位置H2に到達するように設けられる。
第一遮蔽板11が制限位置H1にある場合、含水物Pは、第一遮蔽板11を乗り越えた分しか排出口2cから排出されない。反対に、第一遮蔽板11が非制限位置H2にある場合、含水物Pは制限なく排出される。
第一遮蔽板11によって含水物Pの排出が制限される範囲を、ケーシング2の底面の高さHbから回転軸3の外周の最も高い高さHtまでの間とすることで、所定の含水率でない含水物Pの排出を制限しつつ、堆積していく所定の含水率の含水物Pがディスク4によりかき上げられて回転軸3より高い位置から排出される。このため、第一遮蔽板11に排出を制限された含水物Pが堆積して固着し、排出できないくらい閉塞することを防ぐことができる。また、第一遮蔽板11は含水物Pのみを制限し、含水物Pから蒸発した水分の排出は制限されないので、乾燥効率が落ちることがない。
図2及び図6に示すように、乾燥装置1の可動堰10は、排出口2cの側方に設けられ、ケーシング2の側面2dから当該側面2dに近い側の回転軸3に向かって突出移動が可能な排出調整機構14をさらに備える。排出調整機構14は、ケーシング2の両側面2dのそれぞれに前後方向Xに複数配置されており、含水物Pを排出口2cの中央に誘導して、含水物Pの排出を調整する機構である。
排出調整機構14は、例えば、図2、図6及び図7に示すように、ケーシング2の側面2dから回転軸3に向かって突出移動する可動部材14aと、一端が可動部材14aに接続された支持軸14bと、支持軸14bの他端に設けられた駆動装置14cと、後述する第二遮蔽板15及び可動部材14aが収容される追加ケーシング14dとを備える。
可動部材14aの回転軸3側の端面は、回転軸3の外周形状に沿う凹部形状(例えば、曲面状)に形成されており、ケーシング2の側面2dから最も突出した状態で、回転軸3の外周との間にわずかな隙間を形成する程度に接近する。可動部材14aの上面は、例えば、回転軸3の外周の最も高い高さHtよりも高い位置に設けられる。これにより、第一遮蔽板11を乗り越えた含水物Pの排出を可動部材14aで誘導できる。
支持軸14bは、駆動装置14cで回転駆動されることで可動部材14aを側面2dから回転軸3側に突出移動させる。また、支持軸14b及び駆動装置14cは、図6に二点鎖線で示すように、可動部材14aを追加ケーシング14d内に引き込む。なお、図6では、両側の可動部材14aのうちの一方の動きのみを二点鎖線で示しているが、他方の可動部材14aも同様に移動可能である。
ケーシング2の側面2dのうち排出口2cの側方の部分には、可動部材14aが移動可能な開口が設けられる。追加ケーシング14dは、例えば、一面が開口した中空の六面体である。追加ケーシング14dは、開口した一面をケーシング2の外側面に向けてケーシング2に取り付けられ、この開口した一面を介してケーシング2の内部空間に連通する。これにより、可動部材14aは、追加ケーシング14dの内部とケーシング2の内部とを行き来可能となる。なお、支持軸14bは、追加ケーシング14dの開口に対向する側面を貫通し、駆動装置14cは、貫通した支持軸14bの端部(追加ケーシング14dの外側)に設けられる。
このように、排出口2cの側方に、ケーシング2の側面2dから突出移動が可能な排出調整機構14を備えることにより、ケーシング2の側面2dに行きそうな含水物Pを排出口2cの中央側に誘導して、高粘性の含水物Pがケーシング2の側面2dに付着して堆積することを防止できる。
図2及び図5に示すように、乾燥装置1の可動堰10は、第一遮蔽板11の両側に配置された第二遮蔽板15をさらに備える。第二遮蔽板15は、回転軸3側の端部が回転軸3の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成されており、ケーシング2の側面2dから回転軸3に向かって突出して排出口2cへの含水物Pの排出を制限する第二制限位置W1と、排出口2cへの含水物Pの排出を制限しない第二非制限位置W2との間を移動可能である。
第二遮蔽板15の最も高い上端面、すなわち第一遮蔽板11の外形及び回転軸3の外周に沿わない部分(幅方向Wの外側の上部)は、第一遮蔽板11の制限位置H1より高い位置としてよく、例えば、第一遮蔽板11の制限位置H1からディスク4の外周の最も高い高さHdまでの間とされる。これにより第二遮蔽板15が第二制限位置W1にある間は、第一遮蔽板11を乗り越えた含水物Pのみを排出口2cから排出することができる。
第二遮蔽板15は、例えば、追加ケーシング14dの側面を貫通して設けられた支持部材16の回転軸3側の一端と接続され、追加ケーシング14dの側方かつ支持部材16の他端に配置された駆動装置17によって幅方向Wに可動するよう構成される。
第二遮蔽板15の第二制限位置W1は、第一遮蔽板11の幅方向Wの端面の位置である。言い換えると、第二遮蔽板15は、図5に実線で示すように、側面2dから最も離れた位置まで突出したときに、中央側の端面が第二制限位置W1に位置するように設けられる。
一方、第二遮蔽板15の第二非制限位置W2は、含水物Pの排出が制限されない位置、例えば、ケーシング2の側面2dの開口の位置や追加ケーシング14dの内側の位置である。言い換えると、第二遮蔽板15は、図5に二点鎖線で示すように、回転軸3から最も離れた位置まで引き込まれたときに、中央側の端面が第二非制限位置W2に位置するように設けられる。なお、図5では、二つの第二遮蔽板15のうちの一方の動きのみを二点鎖線で示しているが、他方の第二遮蔽板15も同様に移動可能である。
第二遮蔽板15が第二制限位置W1にある場合、含水物Pは、第一遮蔽板11を乗り越えた分しか排出口2cから排出されない。反対に、第二遮蔽板15が第二非制限位置W2にある場合、含水物Pは第一遮蔽板11の側方からも排出される。なお、第二遮蔽板15として第一遮蔽板11の側面に排出調整機構14を配置し第二遮蔽板15の代わりとしても良い。
このように、第一遮蔽板11の両側に第二遮蔽板15をさらに備えることにより、架台等で排出口2cの大きさが制限されていても、第一遮蔽板11の側方から含水物Pが排出されることを制限することができる。従って、所定の含水率の含水物Pを排出口2cに向け適切に排出することができる。
図1に示すように、乾燥装置1は、可動堰10の近傍に配置されて含水物Pの含水率を計測する含水率計21と、投入口2bに投入される含水物Pの投入量または回転軸3の回転数を制御する制御装置20とをさらに有する。制御装置20は、プロセッサやタイマー、並びに記憶装置(いずれも図示略)を搭載した電子制御装置(コンピューター)であり、含水率計21で計測された含水率に応じて、含水物Pの投入量と回転軸3の回転数と第一遮蔽板11及び第二遮蔽板15の各位置とを制御する。含水率計21は、可動堰10の近傍のケーシング2の底部に設置され、計測した含水率を制御装置20に伝達する。
ここで、図11を用いて、投入された含水物Pの性状について説明する。なお、図11は、後述する第二実施形態の乾燥装置1′の断面図であるが、含水物Pの性状は第一実施形態でも同様である。図11に示すケーシング2′内の含水物Pの性状は、上から順に、含水率80%程度の流動状、含水率60〜70%程度の大塊、含水率60〜70%程度の中塊、含水率30%程度の粉粒体となっている。含水率60〜70%程度となる含水物Pは高粘性となり、ディスク4でかき上げられて大塊や中塊となって搬送される。一方、含水率80%以上の含水物Pや含水率30%程度の含水物Pは、流動性が高く、塊状にならないため、ディスク4によるかき上げで排出されることがない。
本発明の乾燥装置1は、上記の含水物Pの性状を利用して、所定の含水率の範囲で高粘性となる含水物Pを排出口2cから排出する。具体的な排出方法は次のとおりである。
まず、初期段階では、第一遮蔽板11及び第二遮蔽板15が各回転軸3に近接して各遮蔽板11、15の凹部が回転軸3の下部に対して実質的に隙間のない位置に配置される閉状態において、投入口2bから含水物Pが投入される。投入された含水物Pは、含水率80%程度の流動状である。含水物Pは、回転軸3とディスク4により撹拌されながら、回転軸3、ディスク4及びケーシング2を通る熱媒体(蒸気)により間接的に加熱されて、第一遮蔽板11の近傍に含水率が低くなった含水物Pが堆積し始める(含水物P投入以降の初期段階)。
続く初期段階において、含水物Pは連続的に投入され、第一遮蔽板11の近傍には所定の含水率(60〜70%)の含水物Pがディスク4によってかき上げられ上方に堆積していく。このため、所定の含水率の含水物Pだけが第一遮蔽板11を乗り越えて、排出口2cから排出される。制御装置20は、所定の含水率に達しない含水物Pが排出されないように、含水率計21で含水率を計測しながら各遮蔽板11、15を各回転軸3から離れる方向に移動させて、可動堰10の開度を段階的に調整する。また、可動堰10から上流に向けて、加熱により徐々に含水率の減った含水物Pが、ケーシング2内に堆積して堰を形成する(安定時の初期段階)。
可動堰10の開度とは、第一遮蔽板11が非制限位置H2に引き込まれ、且つ、第二遮蔽板15が第二非制限位置W2に引き込まれた全開状態、すなわち、含水物Pがなんの制限もなく排出される状態での軸線O1方向から見た面積(全開面積)に対する、全開面積から第一遮蔽板11及び第二遮蔽板15によって塞がれた面積を減じた残り面積の比率(%)である。可動堰10の開度はゲート開度とも表現でき、ゲート開度が大きいほど含水物Pが排出されやすくなり、ゲート開度が小さいほど含水物Pの排出が制限される。
例えば、含水率が60%の含水物Pを排出する場合、含水率計21で計測された含水率が70%未満になったら各遮蔽板11、15を移動させ、ゲート開度の調整を開始する。含水率に応じたゲート開度は、例えば以下のように調整することができる。含水率が所定の含水率に近づくにつれてゲート開度を緩やかに大きくすることで、底部に堆積する所定の含水率でない含水物Pが排出されることを防ぐことができる。
含水率計数値:70%、ゲート開度: 0%
含水率計数値:69%、ゲート開度:20%
含水率計数値:68%、ゲート開度:40%
含水率計数値:66%、ゲート開度:60%
含水率計数値:64%、ゲート開度:80%
含水率計数値:62%、ゲート開度:100%
通常運転時では、制御装置20は、第一遮蔽板11の近傍の含水物Pが所定の含水率になったと判断した場合、各遮蔽板11、15を、含水物Pの排出を制限しない位置に配置する開状態を維持してもよい。これにより、所定の含水率の含水物Pが排出口2cから排出される。また、含水率に変化が生じた場合、制御装置20は、可動堰10を移動させて含水物Pの排出を制限してもよい。
制御装置20は、乾燥装置1の運転を停止する停止段階では、可動堰10を開状態のままとし、含水物Pの投入と蒸気の供給を止めた後、可動堰10を移動させ含水率を調整しながら残った含水物Pを排出口2cから排出した後、可動堰10を閉状態とする。
制御装置20は、含水率計21により計測された含水率(含水率計数値)を用いるが、これに代えてまたは加えて、含水物Pの滞留時間及び回転軸3のトルク等に基づいて、含水物Pの含水率を判断(推定)してもよい。
排出調整機構14は、含水物Pの投入中は、可動部材14aの凹部が回転軸3に対して実質的に隙間のない位置に配置される閉状態を保持し、含水物Pを排出口2cに誘導する。なお、排出調整機構14の可動部材14aを幅方向Wの一方側及び他方側に移動させ続けることで、可動部材14a上に載った含水物Pを落下させるようにしてもよい。
また、各回転軸3を回転駆動装置8によって独立して回転させ、各回転軸3の回転速度によって含水物Pの含水率を調整してもよい。例えば、一方の回転軸3Aの回転速度を他方の回転軸3Bの回転速度よりも高くなるように、回転速度に差をつける。含水物Pが堆積する側の回転速度を上げることによって、含水物Pの乾燥効率を上げることができる。すなわち、回転軸3Aの回転を速くすることによって、回転軸3B側への含水物Pの送り速度が速くなり、撹拌力を大きくすることができる。さらに、一対の回転軸3に回転速度差を設けることで、隣り合う回転軸3のディスク4同士の表面の重なり合う範囲が変わっていくため、擦り合わせの効果により、ディスク4の表面をクリーニングすることができる。
このように、含水物Pの含水率に応じて、含水物Pの投入量と回転軸3の回転数と各遮蔽板11、15の位置とを制御することにより、ディスク4でかき上げられる所定の含水率の含水物Pを排出口2cから適切に排出することができる。
(第二実施形態)
以下、本発明の第二実施形態の乾燥装置1′を図8乃至図12に基づいて説明する。なお、上述した第一実施形態と同一の構成には第一実施形態の符号を付し、対応する構成には第一実施形態の符号の末尾にダッシュ(′)を付す。本実施形態では、第一実施形態との相違点を中心に述べ、同様の部分については図示のみとし、その説明を省略する。
第一実施形態の乾燥装置1においては、二本の回転軸3を備える場合を一例にして説明したが、回転軸3の本数は二本に限られず、三本以上であってもよい。
本実施形態の乾燥装置1′は、図8乃至図12に示すように、四本の回転軸3A、3B、3C、3Dを備えている。
四本の回転軸3のうち、ケーシング2′の幅方向W(回転軸3の配列方向)の一方側の二本の回転軸3A、3Bは、軸線O1方向から見て同一方向に回転している。また、二本の回転軸3A、3Bは、その上部が幅方向Wの中央側に向かって移動する方向に回転する。換言すれば、二本の回転軸3A、3Bは、含水物Pの搬送方向下流側から見て時計回りに回転している。以下、隣り合う一対の回転軸3A及び回転軸3Bを第一回転軸組31と呼ぶ。
四本の回転軸3のうち、幅方向Wの他方側の二本の回転軸3C、3Dは、軸線O1方向から見て同一方向に回転している。また、二本の回転軸3C、3Dは、その上部が幅方向Wの中央側に向かって移動する方向に回転する。換言すれば、二本の回転軸3C、3Dは、含水物Pの搬送方向下流側から見て、第一回転軸組31の回転方向とは逆方向の反時計回りに回転している。以下、隣り合う一対の回転軸3C、3Dを第二回転軸組32と呼ぶ。
すなわち、四本の回転軸3のうち、幅方向Wの一方側の二本の回転軸3A、3Bと、幅方向Wの他方側の二本の回転軸3C、3Dとは、逆方向に回転する。幅方向Wの一方側の二本の回転軸3A、3Bと、幅方向Wの他方側の二本の回転軸3C、3Dとは、その上部が互いに近づく方向に回転する。本実施形態においては、第一回転軸組と第二回転軸組とを、互いに置き換えて配してもよい。すなわち、同一の回転軸組の隣り合う一対の回転軸に配された前記複数のディスクは、径方向外側から見て回転方向前方に向かうに従って幅が狭くなるくさび形状をなし、かつ幅方向Wの一方側の二本の回転軸3A、3Bと、幅方向Wの他方側の二本の回転軸3C、3Dとは、その上部を互いに遠ざかる方向に回転させてもよい。このように第一回転軸組と第二回転軸組とを置き換えて配置することで、含水物Pがケーシング2の中央に集まりやすくなるので、含水物Pが排出口2cから排出されやすくなる。
第一回転軸組31の回転軸3Aに設けられたディスク4Aと、回転軸3Bに設けられたディスク4Bとは、回転軸3A、3Bがそれぞれ回転しているときに軸線O1方向から見て径方向で互いに重なるように配されている。
同様に、第二回転軸組32の回転軸3Cに設けられたディスク4Cと、回転軸3Dに設けられたディスク4Dとは、回転軸3C、3Dがそれぞれ回転しているときに軸線O1方向から見て径方向で互いに重なるように配されている。
一方、四本の回転軸3のうち、幅方向Wの中央寄りの二本の回転軸3B、3Cに設けられたディスク4B、4Cは、回転軸3B、3Cがそれぞれ回転しているときに軸線O1方向から見て径方向で互いに重ならないように配されている。すなわち、ディスク4Bの回転軌跡とディスク4Cの回転軌跡との間には、所定の間隔が設けられている。
つまり、第一回転軸組31の一対の回転軸3A、3Bのうち、第二回転軸組32と隣り合う回転軸3Bに設けられたディスク4Bと、第二回転軸組32の一対の回転軸3C、3Dのうち第一回転軸組31と隣り合う回転軸3Cに設けられたディスク4Cとは、軸線O1方向から見てディスク4の回転軌跡が重なっていない。換言すれば、ディスク4Bは、回転軸3Cに設けられた各段のディスク4C間を通過せず、ディスク4Cも、回転軸3Bに設けられた各段のディスク4B間を通過しない。
本実施形態によれば、回転軸3の軸本数を増やすことによって、乾燥装置1′を上下方向に大きくすることなく、含水物Pの処理量を多くすることができる。
また、回転軸3の回転方向を全て同一方向にする場合と比較して、含水物Pがケーシング2′内に偏って充満して乾燥効率が低下することなく、また、含水物Pによりケーシング2′内が閉塞することを防止することができる。
乾燥装置1′は、第一実施形態と同様、排出口2cの前端に配置され、回転軸3側の端部が回転軸3の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成された第一遮蔽板11′を備える可動堰10′を有する。第一遮蔽板11′は、隣り合う各回転軸3の間の空間と、幅方向Wの中央寄りの回転軸3B、3Cの下方の空間と、幅方向Wの外側の回転軸3A、3Dの下方の空間のうち幅方向Wの中央寄りの空間とを、排出口2cの前端側で塞ぐ板状の部材である。
ただし、本実施形態の乾燥装置1′は四本の回転軸3を有するため、図9に示すように、第一遮蔽板11′には四つの凹部が設けられる。幅方向Wの中央寄りの二つの凹部は、軸線O1方向から見て半円弧状であり、幅方向Wの外側の二つの凹部は、矩形の上側の二つの角部をそれぞれ略円弧状に切り欠いた形状となっている。
また、第一遮蔽板11′は、その制限位置H1が、第一遮蔽板11と同様に、ケーシング2の底面の高さHbから回転軸3の外周の最も高い高さHtまでの間(例えば図9では軸線O1の高さHoと略同一の位置)とされる。
なお、可動堰10′は、第一遮蔽板11′の形状が異なる以外は第一実施形態の可動堰10と同様に構成されており、同様に可動する。
従って、本実施形態の乾燥装置1′も、第一実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、乾燥装置1′は、第一実施形態と同様の排出調整機構14、第二遮蔽板15、制御装置20、及び含水率計21を有するため、これらの構成によって得られる作用効果についても、第一実施形態と同様、得ることができる。
最後に、図12を用いて第二遮蔽板15の変形例について説明する。なお、第二遮蔽板15以外の構成は、図9に示す乾燥装置1′と同様であるため説明を省略する。
図12に示す第二遮蔽板15′は、第一遮蔽板11′の外形及び回転軸3の外周に沿わない部分(幅方向Wの外側の上部)を上方へ拡張するとともに最も近い回転軸3の上方を覆うように幅方向Wへ拡張した形状に形成されている。具体的には、第二遮蔽板15′の最も高い上端面は、ディスク4の外周の最も高い高さHdと同程度に設けられ、幅方向Wの外側に位置する回転軸3A、3Dの下部に沿って凹部形状に形成されるとともに、各回転軸3A、3Dの周囲を半分囲むように設けられる。これにより、第一遮蔽板11′を乗り越えた含水物Pのみを確実に排出口2cから排出することができる。
1、1′ 乾燥装置
2、2′ ケーシング
2a トラフ
2b 投入口
2c 排出口
2d 側面
3、3A、3B、3C、3D 回転軸
4、4A、4B、4C、4D ディスク
4e 側面
4f 対向部
5 流路開口
6、6A、6B 第一パドル部
6f 回転方向前方を向く面
7、7A、7B 第二パドル部
7f 回転方向前方を向く面
8 回転駆動装置
9 ジャケット
10、10′ 可動堰
11、11′ 第一遮蔽板
12 支持部材
13 駆動装置(昇降装置)
14 排出調整機構
14a 可動部材
14b 支持軸
14c 駆動装置
14d 追加ケーシング
15、15′ 第二遮蔽板
16 駆動装置
17 支持部材
20 制御装置
21 含水率計
31 第一回転軸組
32 第二回転軸組
Ht 回転軸の外周の最も高い高さ
Hd ディスクの外周の最も高い高さ
Ho 軸線の高さ
Hb 底面の高さ
H1 制限位置
H2 非制限位置
O1 軸線
P 含水物
W 幅方向
W1 第二制限位置
W2 第二非制限位置
X 前後方向
Xf 前部側
Xr 後部側

Claims (5)

  1. 含水物が投入される投入口を前部に備えたケーシングと、
    前記ケーシングの前記前部から後部に延びる軸線回りに回転可能に設けられた複数の回転軸と、
    前記回転軸の外周面に間隔をあけて配置され、所定の含水率の前記含水物をかき上げる複数のディスクと、
    前記ケーシングの前記後部の底面に設けられ前記含水物が排出される排出口と、
    前記排出口の前端に配置され、前記回転軸側の端部が前記回転軸の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成された第一遮蔽板を備える可動堰と
    を有し、
    前記第一遮蔽板は、前記回転軸に向かって突出して前記排出口への前記含水物の排出を制限する制限位置と、前記排出口内であって前記含水物の排出を制限しない非制限位置との間を移動可能であり、
    前記可動堰は、前記排出口の側方に設けられ、前記ケーシングの側面から当該側面に近い側の前記回転軸に向かって突出移動が可能な排出調整機構をさらに備える乾燥装置。
  2. 前記第一遮蔽板の前記制限位置は、前記ケーシングの前記底面の高さから前記回転軸の
    外周の最も高い高さまでの間である請求項1に記載の乾燥装置。
  3. 前記可動堰は、前記第一遮蔽板の両側に配置された第二遮蔽板をさらに備え、
    前記第二遮蔽板は、前記回転軸側の端部が前記回転軸の外周形状の一部に沿う凹部形状に形成されており、前記側面から前記回転軸に向かって突出して前記排出口への前記含水物の排出を制限する第二制限位置と、前記含水物の排出を制限しない第二非制限位置との間を移動可能である請求項に記載の乾燥装置。
  4. 前記可動堰の近傍に配置され前記含水物の含水率を計測する含水率計と、
    前記投入口に投入される前記含水物の投入量または前記回転軸の回転数を制御する制御装置と
    をさらに有し、
    前記制御装置は、前記含水率計で計測された前記含水率に応じて、前記投入量と前記回転数と前記第一遮蔽板及び前記第二遮蔽板の各位置とを制御する請求項に記載の乾燥装置。
  5. 隣り合う一対の前記回転軸であって、前記回転軸が同一方向に回転する第一回転軸組と、
    隣り合う一対の前記回転軸であって、前記回転軸が同一方向でかつ前記第一回転軸組とは逆方向に回転する第二回転軸組と
    を有し、
    前記第一回転軸組の前記一対の回転軸のうち前記第二回転軸組と隣り合う前記回転軸に設けられた前記ディスクと、
    前記第二回転軸組の前記一対の回転軸のうち前記第一回転軸組と隣り合う前記回転軸に設けられた前記ディスクとは、軸線方向から見て互いの前記ディスクの回転軌跡が重ならないよう配置されている請求項1から請求項のいずれか一項に記載の乾燥装置。
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