JP6954768B2 - センサ制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、センサ素子とヒータとを有するセンサを制御するセンサ制御装置に関する。
特許文献1のように、内燃機関の排気管に取り付けられて、排気ガス中に含まれる特定ガスの濃度を検出するガスセンサを制御するセンサ制御装置が知られている。
ガスセンサは、ガス濃度を検出するセンサ素子と、ガス濃度を検出することが可能な状態となる活性化温度までセンサ素子を加熱するヒータとを備える。
特開2010−160011号公報
内燃機関を冷間始動する場合には、排気管内の温度が低いために、内燃機関から排出される排気ガス中の水分が排気管内にて結露して凝縮水が発生することがある。凝縮水が発生する条件下でヒータに通電を行ってセンサ素子を高温に加熱すると、高温状態のセンサ素子に凝縮水が付着することによりセンサ素子が急冷されて、このときの熱衝撃によりセンサ素子が割れてしまうことがあった。
本開示は、センサ素子の破損を抑制することを目的とする。
本開示の一態様は、固体電解質体と固体電解質体上に配置された一対の電極とを有するセルを少なくとも1つ以上有するセンサ素子と、センサ素子を加熱するヒータとを備えるセンサを制御するセンサ制御装置である。
そして、本開示のセンサ制御装置は、検出用通電部と、電圧測定部と、条件判断部と、破損回避制御部とを備える。
検出用通電部は、一対の電極間に定電流を流すように構成される。電圧測定部は、一対の電極間の電圧を測定するように構成される。
条件判断部は、センサ素子に凝縮水が付着し得る状況になったことを示す予め設定された凝縮水付着条件が成立したか否かを判断するように構成される。
破損回避制御部は、凝縮水付着条件が成立したと条件判断部が判断した場合に、通電時電圧の測定結果に基づいて、センサ素子に凝縮水が付着してもセンサ素子が割れない温度となるようにヒータを制御するように構成される。通電時電圧は、一対の電極間に定電流が流れているときにおける電圧である。
このように構成された本開示のセンサ制御装置は、センサ素子に凝縮水が付着し得る状況になった場合に、センサ素子を、センサ素子に凝縮水が付着してもセンサ素子が割れない温度に維持することができるため、凝縮水の付着によるセンサ素子の破損を抑制することができる。
本開示の一態様では、通電停止部と、補正部とを備え、破損回避制御部は、センサ素子に凝縮水が付着してもセンサ素子が割れない温度となるようにするために、補正電圧が予め設定された目標電圧となるようにヒータを制御するように構成されるようにしてもよい。
通電停止部は、センサ素子に凝縮水が付着してもセンサ素子が割れない温度となるように破損回避制御部がヒータを制御している間において、検出用通電部が一対の電極間に定電流を流すのを一時的に停止するように構成される。
補正部は、一対の電極間に定電流が流れていないときにおける電圧を停止時電圧として、停止時電圧に基づいて、通電時電圧を補正した補正電圧を算出するように構成される。
停止時電圧は、一対の電極間に定電流が流れていないときにおける電圧であり、セルの起電力に対応する電圧である。すなわち、通電時電圧は、セルの内部抵抗に対応する電圧と、セルの起電力に対応する電圧を含む。
このため、本開示のセンサ制御装置は、通電時電圧に対するセルの起電力の影響を低減することができ、センサ素子に凝縮水が付着してもセンサ素子が割れない温度となるように制御するときの制御精度を向上させることができる。
センサ制御装置1を構成要素とするシステムの概略構成を示す図である。 センサ制御装置1とガスセンサ3の概略構成を示す図である。 ヒータ制御処理を示すフローチャートである。 プレヒート制御処理を示すフローチャートである。
以下に本開示の実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態のセンサ制御装置1は、車両に搭載され、図1に示すように、ガスセンサ3を制御する。
センサ制御装置1は、エンジン5を制御する電子制御装置9との間で通信線8を介して、データを送受信することが可能に構成されている。以下、電子制御装置9をエンジンECU9という。ECUは、Electronic Control Unitの略である。
ガスセンサ3は、エンジン5の排気管7に取り付けられ、排気ガス中の酸素濃度を広域にわたって検出するものであり、リニアラムダセンサとも呼ばれる。
ガスセンサ3は、図2に示すように、センサ素子11と、ヒータ12とを備える。
センサ素子11は、ポンプセル13を備える。ポンプセル13は、部分安定化ジルコニアにより板状に形成された酸素イオン伝導性固体電解質体14と、その表面と裏面のそれぞれに主として白金で形成されたポンプ電極15,16とを備える。
なお、センサ素子11は、センサ素子11の内部に、図示しない測定室と、図示しない基準酸素室とを備える。ポンプ電極15は測定室に対して露出し、ポンプ電極16は基準酸素室に対して露出している。測定室には、センサ素子11の外部から、図示しない多孔質拡散層を介して測定対象ガスが導入される。基準酸素室には、センサ素子11の外部から、基準ガスとしての大気が導入される。
センサ素子11は、いわゆる限界電流方式によって酸素濃度を検出する酸素センサ素子である。一対のポンプ電極15,16間に印加される電圧(以下、センサ素子電圧Vp)と、一対のポンプ電極15,16間に流れる電流(以下、ポンプ電流Ip)との関係を示す出力特性は、比例領域と、平坦領域とを有している。比例領域では、センサ素子電圧Vpの増加に比例してポンプ電流Ipが変化する。平坦領域では、センサ素子電圧Vpが変化してもポンプ電流Ipが実質的に変化せず一定の値を保つ。
この平坦領域は、上記出力特性の電圧軸に対して平行で平坦な領域、すなわちポンプ電流Ipが一定となる限界電流の領域(以下、限界電流域)である。
この限界電流域におけるポンプ電流Ipは、酸素濃度に対応した値となり、酸素濃度が高くなるほど大きくなることが知られている。つまり、排気ガス中の酸素濃度が高くなるほど(すなわち、空燃比がリーン側になるほど)、ポンプ電流Ipの限界電流は増加し、排気ガス中の酸素濃度が低くなるほど(すなわち、空燃比がリッチ側になるほど)、限界電流は減少する。このため、センサ素子11のポンプセル13に対して、限界電流域に応じたセンサ素子電圧Vpを印加し、それによって得られるポンプ電流Ipを測定することで、排気ガス中の酸素濃度を検出することができる。
ヒータ12は、アルミナを主体とする材料にて形成され、その内部には、白金を主体とする材料にて形成された発熱抵抗体を備えている。ヒータ12は、センサ制御装置1から供給される電力により、センサ素子11の温度が活性化温度となるように制御される。また、発熱抵抗体の両端は、センサ制御装置1に電気的に接続されている。なお、ガスセンサ3は、ヒータ12による加熱によりセンサ素子11が活性化することで、ガス検出が可能な状態となる。
センサ制御装置1は、CANインターフェース回路21(以下、CANI/F回路21)と、制御回路22と、マイクロコンピュータ23(以下、マイコン23)と、接続端子24,25,26,27とを備える。CANは、Controller Area Networkの略である。また、CANは登録商標である。
CANI/F回路21は、CAN通信プロトコルに従って、通信線8を介してエンジンECU9との間でデータの送受信を行う。
制御回路22は、特定用途向集積回路(すなわち、ASIC)で実現されている。ASICは、Application Specific ICの略である。
制御回路22は、基準電圧生成部31、電流供給部32、アナログデジタル変換部33(以下、AD変換部33)、PID演算部34、電流デジタルアナログ変換部35(以下、電流DA変換部35)、Rpvs演算部36、デューティ演算部37およびヒータ駆動部38を備える。また制御回路22は、ポンプ電流端子41(以下、Ip+端子41)、検出電圧端子42(以下、Vs+端子42)、共通端子43(以下、COM端子43)およびヒータ端子44(以下、HTR+端子44)を備える。
Ip+端子41およびVs+端子42は、センサ制御装置1の接続端子25に接続されている。COM端子43は、センサ制御装置1の接続端子24に接続されている。そして、センサ素子11のポンプ電極15,16はそれぞれ、センサ制御装置1の接続端子24,25に接続されている。またHTR+端子44は、センサ制御装置1の接続端子26に接続されている。そして、ヒータ12の両端はそれぞれ、センサ制御装置1の接続端子26,27に接続されている。なお、接続端子27は接地されている。
基準電圧生成部31は、COM端子43に印加される基準電圧を発生させる。本実施形態では、基準電圧は2.7Vである。
電流供給部32は、ポンプセル13の内部抵抗値を検出するための微小電流Icpおよびパルス電流Irpvsを、Vs+端子42を介してセンサ素子11へ供給する。なお、電流供給部32は、微小電流Icpおよびパルス電流Irpvsを常時供給するのではなく、マイコン23からの指令に基づいて、微小電流Icpおよびパルス電流Irpvsをそれぞれの適切な時期に供給する。
AD変換部33は、Vs+端子42から入力されるアナログ信号の電圧値をデジタルデータへ変換し、PID演算部34とRpvs演算部36へ出力する。
PID演算部34は、AD変換部33から入力されるデジタルデータに基づいて、Vs+端子42における電圧と、COM端子43における電圧との電圧差が、予め設定された制御基準電圧となるように、ポンプ電流IpをPID制御するためのPID演算を行う。本実施形態では、制御基準電圧は450mVである。PID演算部34は、PID演算によりポンプ電流Ipの値を算出し、この電流値を示すデジタルデータを電流DA変換部35へ出力する。
電流DA変換部35は、PID演算部34から入力されるデジタルデータが示す電流値を有する電流を、Ip+端子41を介してセンサ素子11へ供給する。
Rpvs演算部36は、電流供給部32がパルス電流Irpvsを供給しているときにAD変換部33から入力されるデジタルデータに基づいて、ポンプセル13の内部抵抗値Rpvsを算出するための演算を実行し、この内部抵抗値Rpvsを示すデジタルデータをデューティ演算部37へ出力する。
デューティ演算部37は、Rpvs演算部36から入力されるデジタルデータに基づいて、センサ素子11の温度を予め設定されたセンサ目標温度に維持するために必要なヒータ発熱量を算出する。そしてデューティ演算部37は、算出したヒータ発熱量に基づいて、ヒータ12に供給する電力のデューティ比を算出する。さらにデューティ演算部37は、算出したデューティ比に応じたPWM制御信号を生成し、このPWM制御信号をヒータ駆動部38へ出力する。PWMは、Pulse Width Modulationの略である。
ヒータ駆動部38は、デューティ演算部37から入力されるPWM制御信号に基づいて、ヒータ12の両端に供給される電圧VhをPWM制御してヒータ12を発熱させる。
マイコン23は、CPU51、ROM52、RAM53を備える。マイクロコンピュータの各種機能は、CPU51が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM52が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、センサ制御装置1を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。また、マイコン23が実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
CPU51は、ROM52に記憶されたプログラムに基づいて、センサ素子11を制御する処理と、ポンプ電流Ipの流れる向きとポンプ電流Ipの大きさに基づいて酸素濃度を算出する処理とを実行する。
また、マイコン23のCPU51は、ヒータ制御処理を実行する。このヒータ制御処理は、マイコン23の動作中において繰り返し実行される処理である。
ヒータ制御処理が実行されると、CPU51は、図3に示すように、まずS10にて、予め設定されたヒータ駆動条件が成立したか否かを判断する。ヒータ駆動条件は、例えば、供給されている電源電圧が安定していることとすることができる。より具体的には電源電圧が10V以上の状態を連続1秒以上確認したり、エンジン回転数が500rpm以上になったことを確認したりする。
ここで、ヒータ駆動条件が成立していない場合には、S20にて、ヒータ動作モードを「ヒータ停止」に設定し、S80に移行する。一方、ヒータ駆動条件が成立している場合には、S30にて、システム上に異常を検知したか否かを判断する。検知する異常には、例えば、センサ配線のショート異常や断線異常、電源電圧の過電圧異常などがある。
ここで、システム上に異常を検知した場合には、S40にて、ヒータ動作モードを「保護制御」に設定し、S80に移行する。一方、システム上に異常を検知していない場合には、S50にて、予め設定されたプレヒート終了条件が成立したか否かを判断する。プレヒート終了条件は、例えば、プレヒートの実行を一定時間以上行った場合としたり、排気温が所定の値以上になったことが確認できた場合などとする。
ここで、プレヒート終了条件が成立していない場合には、S60にて、ヒータ動作モードを「プレヒート」に設定し、S80に移行する。一方、プレヒート終了条件が成立している場合には、S70にて、ヒータ動作モードを「通常制御」に設定し、S80に移行する。
そしてS80に移行すると、設定されたヒータ動作モードに従ってヒータの設定を行う。ここで、ヒータ動作モードが「ヒータ停止」である場合には、S90にて、ヒータ12への通電を停止するヒータ停止処理を実行し、ヒータ制御処理を一旦終了する。
また、ヒータ動作モードが「プレヒート」である場合には、S100にて、後述するプレヒート制御処理を実行し、ヒータ制御処理を一旦終了する。
また、ヒータ動作モードが「通常制御」である場合には、S110にて、通常ヒータ制御処理を実行し、ヒータ制御処理を一旦終了する。通常ヒータ制御処理では、センサ素子11の温度をセンサ目標温度に維持するための処理を実行する。
また、ヒータ動作モードが「保護制御」である場合には、S120にて、保護ヒータ制御処理を実行し、ヒータ制御処理を一旦終了する。保護ヒータ制御処理では、例えば、検知した異常によって、ヒータへの通電を停止したり、供給する電力を小さくするなど、動作を切替える処理を行う。
次に、S100で実行されるプレヒート制御処理の手順を説明する。
プレヒート制御処理が実行されると、CPU51は、図4に示すように、まずS210にて、後述するS310における微小電流Icpのオン/オフの設定に応じて、電流供給部32に微小電流Icpを出力させたり、出力を停止させたりする。具体的には、S310において、微小電流Icpの出力が「オン」に設定された場合には、電流供給部32に微小電流Icpを出力させ、微小電流Icpの出力が「オフ」に設定された場合には、電流供給部32に微小電流Icpの出力を停止させる。なお、初期状態では、微小電流Icpの出力が「オン」に設定される。
次にS220にて、Vs+端子42の電圧(以下、Vs+端子電圧)を示すデータを制御回路22から取得する。そしてS230にて、S220で取得したVs+端子電圧が予め設定された上限電圧であるか否かを判定する。本実施形態では、上限電圧は例えば6Vである。
ここで、Vs+端子電圧が上限電圧である場合には、S240にて、固定電圧制御を実行し、プレヒート制御処理を終了する。固定電圧制御では、例えば、予め設定された固定実効電圧を印加する制御を行う。
一方、Vs+端子電圧が上限電圧未満である場合には、S250にて、微小電流Icpの出力が「オン」に設定されているか否かを判断する。ここで、微小電流Icpの出力が「オン」に設定されている場合には、S260にて、RAM53に設けられているオン時端子電圧Vs_onに、S220で取得したVs+端子電圧を格納して、S280に移行する。一方、微小電流Icpの出力が「オフ」に設定されている場合には、S270にて、RAM53に設けられているオフ時端子電圧Vs_offに、S220で取得したVs+端子電圧を格納して、S280に移行する。
そしてS280に移行すると、オン時端子電圧Vs_onからオフ時端子電圧Vs_offを減算した減算値を、RAM53に設けられている補正電圧Vs_calに格納する。次にS290にて、補正電圧Vs_calが予め設定された目標Vs電圧と一致するように、ヒータ12をPID制御するためのPID演算を行い、ヒータ12に供給する電力のデューティ比を算出する。目標Vs電圧は、プレヒート制御においてセンサ素子11が維持される温度(以下、プレヒート制御温度)であるときのポンプセル13の内部抵抗値と、微小電流Icpの値と、COM端子43に印加される基準電圧とに基づいて、予め設定されている。本実施形態では、プレヒート制御温度は例えば350℃に設定され、目標Vs電圧は例えば5Vに設定されている。
そしてS290では、算出したデューティ比をデューティ演算部37へ出力する。これにより、デューティ演算部37は、入力されたデューティ比に応じたPWM制御信号を生成し、このPWM制御信号をヒータ駆動部38へ出力する。
次にS300にて、S310において微小電流Icpのオン/オフ反転が行われてから予め設定された切替時間が経過したか否かを判断する。微小電流Icpのオン/オフ反転とは、微小電流Icpの出力を「オン」から「オフ」または「オフ」から「オン」へ設定することである。本実施形態では、切替時間は500msである。
ここで、切替時間が経過してない場合には、S310にて、微小電流Icpのオン/オフ反転を行わず、プレヒート制御処理を終了する。一方、切替時間が経過した場合には、S310にて、微小電流Icpのオン/オフ反転を行い、プレヒート制御処理を終了する。
このように構成されたセンサ制御装置1は、酸素イオン伝導性固体電解質体14と酸素イオン伝導性固体電解質体14上に配置された一対のポンプ電極15,16とを有するポンプセル13を有するセンサ素子11と、センサ素子11を加熱するヒータ12とを備えるガスセンサ3を制御する。
そしてセンサ制御装置1は、一対のポンプ電極15,16間に微小電流Icpを流す。センサ制御装置1は、Vs+端子電圧を測定する。
センサ制御装置1は、プレヒート終了条件が成立しているか否かを判断する。そしてセンサ制御装置1は、プレヒート終了条件が成立していないと判断した場合に、オン時端子電圧Vs_onに基づいて、センサ素子が、プレヒート制御温度となるようにヒータ12を制御する。
このようにセンサ制御装置1は、センサ素子11に凝縮水が付着し得る状況になった場合に、センサ素子11を、センサ素子11に凝縮水が付着してもセンサ素子11が割れない温度に維持することができるため、凝縮水の付着によるセンサ素子11の破損を抑制することができる。
またセンサ制御装置1は、センサ素子11がプレヒート制御温度となるようにヒータ12を制御している間において、一対のポンプ電極15,16間に微小電流Icpを流すのを一時的に停止する。またセンサ制御装置1は、オフ時端子電圧Vs_offに基づいて、オン時端子電圧Vs_onが小さくなるようにオン時端子電圧Vs_onを補正した補正電圧Vs_calを算出する。
そしてセンサ制御装置1は、センサ素子11がプレヒート制御温度となるようにするために、補正電圧Vs_calがプレヒート基準電圧Vbとなるようにヒータ12を制御する。
オフ時端子電圧Vs_offは、一対のポンプ電極15,16間に微小電流Icpが流れていないときにおけるVs+端子電圧であり、ポンプセル13の起電力に対応する電圧である。すなわち、オン時端子電圧Vs_onは、セルの内部抵抗に対応する電圧と、ポンプセル13の起電力に対応する電圧を含む。
このため、センサ制御装置1は、オン時端子電圧Vs_onに対するポンプセル13の起電力の影響を低減することができ、センサ素子11がプレヒート制御温度となるように制御するときの制御精度を向上させることができる。
なお、酸素イオン伝導性固体電解質体14は固体電解質体に相当し、ポンプ電極15,16は一対の電極に相当し、ポンプセル13はセルに相当する。
また、電流供給部32は検出用通電部に相当し、AD変換部33は電圧測定部に相当し、S50は条件判断部としての処理に相当し、S280,S290は破損回避制御部としての処理に相当する。
また、微小電流Icpは定電流に相当し、Vs+端子42の電圧は電圧に相当し、プレヒート終了条件が成立していないことは凝縮水付着条件に相当する。
また、オン時端子電圧Vs_onは通電時電圧に相当し、プレヒート制御温度は「センサ素子に凝縮水が付着してもセンサ素子が割れない温度」に相当する。
また、S300,S310は通電停止部としての処理に相当し、S280は補正部としての処理に相当し、オフ時端子電圧Vs_offは停止時電圧に相当し、補正電圧Vs_calは補正電圧に相当し、目標Vs電圧は目標電圧に相当する。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
例えば上記実施形態では、Vs+端子42の電圧を用いてヒータ12を制御するものを示したが、Vs+端子42の電圧とCOM端子43の電圧との差(すなわち、センサ素子電圧Vp)を用いてヒータ12を制御するようにしてもよい。
また上記実施形態では、プレヒート終了条件が成立していないと判断した場合にプレヒート制御処理を実行するものを示した。しかし、エンジンECU9からプレヒート制御開始要求を受信した場合にプレヒート制御処理を実行するようにしてもよい。プレヒート制御開始要求は、エンジン5の始動後に排気管7内に凝縮水が発生し得る状況になったか否かを判断するために予め設定された条件が成立したとエンジンECU9が判断した場合に、エンジンECU9からセンサ制御装置1へ送信されるものである。
また上記実施形態では、センサとして酸素センサを用いるものを説明したが、酸素以外のガス(例えば、NOxなど)を検出するガスセンサであってもよい。また、センサはガスセンサに限られることはなく、センサ素子とヒータを備えるセンサであれば、ガスセンサ以外のセンサであってもよい。
上記各実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分担させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に発揮させたりしてもよい。また、上記各実施形態の構成の一部を、省略してもよい。また、上記各実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
上述したセンサ制御装置1の他、当該センサ制御装置1を構成要素とするシステム、当該センサ制御装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、センサ制御方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…センサ制御装置、3…ガスセンサ、11…センサ素子、12…ヒータ、13…ポンプセル、14…酸素イオン伝導性固体電解質体、15,16…ポンプ電極、22…制御回路、23…マイコン、32…電流供給部、33…AD変換部

Claims (1)

  1. 固体電解質体と前記固体電解質体上に配置された一対の電極とを有するセルを少なくとも1つ以上有するセンサ素子と、前記センサ素子を加熱するヒータとを備えるセンサを制御するセンサ制御装置であって、
    前記一対の電極間に定電流を流すように構成された検出用通電部と、
    前記一対の電極間の電圧を測定するように構成された電圧測定部と、
    前記センサ素子に凝縮水が付着し得る状況になったことを示す予め設定された凝縮水付着条件が成立したか否かを判断するように構成された条件判断部と、
    前記一対の電極間に前記定電流が流れているときにおける前記電圧を通電時電圧として、前記凝縮水付着条件が成立したと前記条件判断部が判断した場合に、前記通電時電圧の測定結果に基づいて、前記センサ素子に凝縮水が付着しても前記センサ素子が割れない温度となるように前記ヒータを制御するように構成された破損回避制御部と、
    前記センサ素子に凝縮水が付着しても前記センサ素子が割れない温度となるように前記破損回避制御部が前記ヒータを制御している間において、前記検出用通電部が前記一対の電極間に前記定電流を流すのを一時的に停止するように構成された通電停止部と、
    前記一対の電極間に前記定電流が流れていないときにおける前記電圧を停止時電圧として、前記停止時電圧に基づいて、前記通電時電圧を補正した補正電圧を算出するように構成された補正部とを備え、
    前記破損回避制御部は、前記センサ素子に凝縮水が付着しても前記センサ素子が割れない温度となるようにするために、前記補正電圧が予め設定された目標電圧となるように前記ヒータを制御するように構成されるセンサ制御装置。
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