JP6954054B2 - リアスポイラのリインフォースメント構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両後部に設けられた荷箱のリアゲートに取り付けられるリアスポイラのリインフォースメント構造に関する。
車室の後方に荷箱を設けた車両がある。かかる車両は、人を載せるとともに、適度な荷物を運搬でき、使い勝手が良いことが知られている。荷箱には、後方にリアゲートが開閉自在に設けられている。
このような車両では、走行中、荷箱に走行風が流れ込むことで空気抵抗が増大する。この問題を解決するために、様々な方法が考えられている。例えば特許文献1では、リアゲートに前方に向かって下り傾斜する変向板を設けることで空気抵抗を低減している。その他、リアゲートの上部に、後方に突出したリアスポイラを取り付け、空気抵抗を低減する例が知られている。
このようなリアスポイラは、補強のためのリインフォースメントをリアゲートに設け、リインフォースメントの外周に、例えば、合成樹脂製のリアスポイラアッパとリアスポイラロアとを取り付けている。
特開2000−264262号公報
リアスポイラは、例えば、荷箱からはみ出した荷物を掛けたり、その上に乗員が座ったり、荷箱からの乗り降りの際に足を掛けるなど各種の使用方法が想定される。このような使用でリアスポイラが簡単に破損しないよう、リアスポイラには適度な強度と剛性が求められる。
又、リアスポイラアッパやリアスポイラロアは、リインフォースメントから容易に外れることがないようリインフォースメントに強固に取り付ける必要がある。更に、コスト低減の観点からリインフォースメントやリアスポイラアッパ、リアスポイラロアは、簡易な構成で、かつリアゲートに容易に組み付けできることが求められている。
本発明は、簡易な構成で、強度剛性が高く、かつリアゲートに確実に取り付けられるリアスポイラのリインフォースメント構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、リアゲートに取り付けられるリアスポイラのリインフォースメント構造を次のように構成した。リアスポイラは、車両の後方に設けられた荷箱の後部に開閉自在に取り付けられるリアゲートにリインフォースメントを取り付け、そのリインフォースメントに組み付けられている。
リインフォースメントは、前端部をリアゲートの上端部に固定し、前端部から後方に延びる上板部と、上板部の後端に連続し、上板部の後端から下方かつ前方に延び下端部がリアゲートの外板に固定される後板部とを有している。そして、上板部の前端部と、上板部と後板部との交差部と、後板部の下端部とが、側面視で三角形を形成するように配置された構造を有している。
リインフォースメント構造は、リインフォースメントの前端部と下端部をリアゲートに取り付けることにより、リインフォースメントがリアゲートに強固に取り付けられる。リインフォースメント構造は、傾斜したリアゲートとリインフォースメントとで、側面視で概ね三角形の構造を形成し、荷重に対して高い強度を実現できる。リアゲートの上部にリインフォースメントとで断面三角形の構造が形成されることにより、リアゲートの上部の強度剛性を高くできる。
本発明の一実施形態にかかるリアスポイラのリインフォースメント構造を備えた車両を示す斜視図。 リアスポイラを備えたリアゲートを示す斜視図。 同リアスポイラの取付状態を示す分解斜視図。 リアスポイラのリインフォースメントを示す斜視図。 同リインフォースメント構造を破断して示す断面図。 リアスポイラのリアスポイラロアを示す斜視図。 リアスポイラのリアスポイラアッパを示す斜視図。 リアスポイラを破断して示す断面図。 同リアスポイラを破断して示す断面図。 同リアスポイラを破断して示す断面図。 同リアスポイラアッパの裏面を示す斜視図。
本発明の一実施形態にかかるリアスポイラのリインフォースメント構造について説明する。図1に、リアスポイラ10を備えた車両12を示す。車両12は、前方に車室14、後方に荷箱16を備えている。車室14には、乗員用のシートが設けられている。
荷箱16は、車室14の後壁18の後方に設けられている。荷箱16は、底板部20と底板部20の左右に設けられた側壁部22と後部に設けられたリアゲート24とを備えている。側壁部22は、底板部20の左右両側にそれぞれ、底板部20に対してほぼ垂直に固定されている。側壁部22の後部には、方向指示ランプ26等が設けられている。
リアゲート24は、底板部20の後端に、蝶番で回動自在に取り付けられている。リアゲート24の車幅方向中央には、図2に示すように側壁部22とリアゲート24との係合を解除する操作レバー28、及びハイマウントストップランプ29が設けられている。リアゲート24の上部Aには、リアスポイラ10が取り付けられている。
操作レバー28は、リアゲート24と側壁部22との係合を解除するレバーであり、操作すると、リアゲート24が後方に回動自在となる。リアゲート24は後方に回動すると、底板部20と同じ平面となる位置で止め具が作用し、底板部20と連続した形で保持される。尚、リアゲート24は、止め具を外すこと等により、底板部20と同じ平面より下方に回動してもよい。ハイマウントストップランプ29は、操作レバー28の上方に設けられ、運転者のブレーキ操作に伴って明滅する。
リアスポイラ10は、図1、図2に示すように、リアゲート24の上部Aに設けられている。リアスポイラ10は、図3に示すように、リアゲート24の上部Aに固定されたリインフォースメント36と、リアスポイラアッパ38と、リアスポイラロア40とを備えている。リインフォースメント36は請求項でいう補強部材であり、上部にリアスポイラアッパ38が取り付けられ、後部にリアスポイラロア40が取り付けられている。
リアゲート24は、図5に示すように荷箱16の内側に設けられた内板32と、内板32に対向して荷箱16の後側(外側)に設けられた外板34とを備えている。外板34は、後方に凸に湾曲した形状を有しており、リアゲート24の上部Aの後方には、外板34の一部から斜め後下方に傾斜した傾斜部35が形成されている。
リアゲート24の上部Aには、図3に示すように、雌ねじ部取付孔50とクリップ用孔52と水抜き孔54が設けられている。雌ねじ部取付孔50は、リアゲート24の上端の車幅方向ほぼ中央に設けられている。雌ねじ部取付孔50は、例えば矩形で、後述する雌ねじ部90(図8参照)を雌ねじ部取付孔50に嵌め込むと、雌ねじ部90が雌ねじ部取付孔50に保持される。雌ねじ部90は、例えば合成樹脂材から形成され、雌ねじ部取付孔50に保持された状態で内部の孔に雄ねじ88を螺合させる。
クリップ用孔52は、雌ねじ部取付孔50の左右両側に設けられている。クリップ用孔52は、後述する係合具としてのクリップ94(図9等参照)が装入されるとそのクリップ94を保持する。
水抜き孔54は、リアゲート24の外板34の傾斜部35に、図2に示すように設けられている。水抜き孔54は、左右対称に6か所リアゲート24に設けられている。水抜き孔54は、後述するリインフォースメント36の下端部Eが外板34と固着している部分の上縁に沿って設けられている。尚、水抜き孔54の数は6個に限るものではない。
次に、リインフォースメント36について説明する。図4にリインフォースメント36の斜視図を示す。リインフォースメント36は、上板部42と後板部44とを備えて構成されている。上板部42と後板部44は、概ねV字形状に連結されており、例えば、プレス加工により金属材を所定の角度に屈曲して形成する。
上板部42は、概ね平板状に形成されている。上板部42の前端部Bは、リアゲート24の上部Aに沿った形状を有している。上板部42の後端部Cは、車幅方向中央部分が後方に若干突出した緩やかな曲線を有している。
上板部42の前端部Bには、上片48と下片49とで形成された第1段差部46が設けられている。第1段差部46の上片48と下片49は、所定の横幅を有し、前端部Bに沿って交互に高さを異ならせて形成されている。上片48と下片49は、それぞれほぼ平坦な形状を有し、下片49は、リアゲート24の上部Aに密着するように形成されている。下片49は、上部A(外板34の傾斜部35の上部)に例えばスポット溶接で固定される。
上板部42には、下方に凹んだ上面凹部としての第1から第9までの凹部60(a〜i)が9カ所に設けられている。リインフォースメント36の車幅方向ほぼ中央に第5凹部60eが設けられ、第1凹部60aから第9凹部60iの各凹部60が、第5凹部60eを中心にしてほぼ左右対称に設けられている。
リインフォースメント36の前端部Bには、第1から第3の各切欠62(a〜c)が3カ所に設けられている。第2切欠62bはリインフォースメント36の車幅方向中央に、第1切欠62aは第4凹部60dの近傍に、第3切欠62cは第6凹部60fの近傍にそれぞれ設けられている。
第2切欠62bは、リアゲート24の車幅方向中央に設けられた雌ねじ部取付孔50に対応して設けられている。第2切欠62bは、リアスポイラアッパ38をリアゲート24にねじ止めする際、リアスポイラアッパ38に設けられた雌ねじ部90を避けるように形成されている。これにより、リアスポイラアッパ38の雄ねじ88を止める雌ねじ部90がリアゲート24の雌ねじ部取付孔50に直接嵌合される(図8参照)。
第1切欠62aと第3各切欠62cは、リアゲート24に設けられたクリップ用孔52に対応して設けられている。第1切欠62aと第3各切欠62cは、リアスポイラアッパ38に取り付けられたクリップ94をリアゲート24に取り付ける際にクリップ94を避けるように形成されている。これにより、リアスポイラアッパ38がリアゲート24に直接クリップ94で組み付けられる。
第3凹部60cから第7凹部60gの各凹部60には、クリップ用孔64が設けられている。第1凹部60aと第2凹部60bと第4凹部60dと第6凹部60fと第8凹部60gと第9凹部60iには、雌ねじ部取付孔66が設けられている。したがって、第4凹部60dと第6凹部60fには、クリップ用孔64と雌ねじ部取付孔66の双方の孔が設けられている。
第1凹部60aと第9凹部60iの雌ねじ部取付孔66は、後述するリアスポイラアッパ38の第1溝部102aと第7溝部102g(図7参照)に設けられた雄ねじ88に螺合された雌ねじ部90に対応している。第2凹部60bと第4凹部60dと第6凹部60fと第8凹部60hの雌ねじ部取付孔66は、リアスポイラロア40の第1から第4の支持片82(a〜d)(図6参照)に設けられた雄ねじ88に螺合された雌ねじ部90に対応している。
上板部42の第1凹部60aと第2凹部60bの間、及び第8凹部60hと第9凹部60iの間には、リインフォースメント36の表裏を貫通した空気抜き孔68が設けられている。空気抜き孔68は、周囲より若干高くなった突出部69を上板部42に形成し、その頂上部分に形成されている。これにより、防錆処理を行う際、リインフォースメント36とリアゲート24とで区画された内側に防錆剤が流入しやすくなり、また、リインフォースメント36内側に空気溜りが発生するのを防止できる。上板部42の後端部Cには、後板部44が設けられている。
後板部44は、車幅方向中央にハイマウントストップランプ29を避ける窪み部72が設けられている。後板部44と上板部42とは、それぞれの上端部D及び後端部Cにおいて、ほぼ直角か、それより狭い角度で連結されている。後板部44の下端部Eには、第2段差部74が設けられている。第2段差部74には、第1段差部46の上片48と下片49と同様、適度な段差をもって形成された前片76と後片77とが設けられている。
第2段差部74の前片76が、リアゲート24の傾斜部35に接触し、例えばスポット溶接で外板34に固定されている。下端部Eの後片77とリアゲート24の外板34との間には、図5に示すようにシーラー79が充填されている。シーラー79により、下端部Eにおいてリインフォースメント36とリアゲート24との間は、液体が通過しないよう密閉されている
上板部42の第1凹部60aと第3凹部60cと第4凹部60dと第5凹部60eと第6凹部60fと第7凹部60gと第9凹部60iに対応して、後板部44に側面凹部としての第1から第7凹部78(a〜g)が形成されている。後板部44に設けられた各凹部78は、前方に向かって、上板部42の各凹部60に連続して凹んでいる。
後板部44に設けられた第1から第7凹部78(a〜g)には、クリップ用孔80が設けられている。第2凹部78bと第3凹部78cと第5凹部78eと第6凹部78fに設けられた各クリップ用孔80は、対応する上板部42の各凹部60に設けられたクリップ用孔64を通る前後方向に沿った鉛直面内に形成されている。第1から第7凹部78(a〜g)に設けられたクリップ用孔80は、後述するリアスポイラロア40に設けられているクリップ94に対応している。
次に、リアスポイラロア40について説明する。リアスポイラロア40は、基本的に合成樹脂材で形成されている。図6はリアスポイラロア40を示す斜視図である。リアスポイラロア40は、図3に示すようにリインフォースメント36に車両の後方から組み付けられる。
図6に示すようにリアスポイラロア40の車幅方向中央には、窪み部41が形成されている。窪み部41は、リアスポイラロア40をリアゲート24に取り付けたとき、リアゲート24に設けられているハイマウントストップランプ29を避けるように形成されている。
リアスポイラロア40の上端Fには、図6に示すように、上端Fから前方に突出した第3係合部としての第1から第4の支持片82(a〜d)が4か所に設けられている。第1から第4の各支持片82には、前方中央にねじ用孔84が設けられている。又、各支持片82の側縁及び前縁には、図6,10に示すように所定の高さを有する縦壁86が連続して設けられている。縦壁86は、リアスポイラロア40とリアスポイラアッパ38をリインフォースメント36に組み付けたとき、図10に示すようにリアスポイラアッパ38の裏面とわずかな隙間で対向する高さを有している。縦壁86は、支持片82の剛性の向上とともに、リアスポイラアッパ38の上から荷重が掛かった際に、リアスポイラアッパ38を下から支え、荷重をリインフォースメント36に伝える役割を果たす。このとき、縦壁86を支持片82の側縁及び前縁に連続して設けることで、縦壁86の剛性を向上させ、破損し難くしている。縦壁86は、図6に示すように、上面視で略U字状に形成されている。
ねじ用孔84には、図10に示すように雄ねじ88が予め通され、ねじ用孔84に通された雄ねじ88のねじ部には樹脂製の雌ねじ部90が螺合している。雌ねじ部90は、リインフォースメント36の雌ねじ部取付孔66に組み付けられる。尚、雄ねじ88と雌ねじ部90は、後述するリアスポイラアッパ38においても同様な構成を有している。
リアスポイラロア40の上面には、図6に示すように挿込口92がリアスポイラロア40の車幅方向中央を中心にしてほぼ対称の位置に7カ所設けられている。各挿込口92は、後述するリアスポイラアッパ38に設けられた挿込片106にそれぞれ対応している。
リアスポイラロア40の前面(内側面)には、クリップ94(図9参照)が7カ所に設けられている。各クリップ94は、リアスポイラロア40に設けられた第2係合部としてのクリップ取付部96に着脱可能に取り付けられている。クリップ取付部96は、リインフォースメント36の第1から第7凹部78(a〜g)に設けられたクリップ用孔80にそれぞれ対応して設けられる。
リアスポイラロア40をリインフォースメント36に組み付けると、雌ねじ部90がリインフォースメント36に設けられた雌ねじ部取付孔66に保持され、クリップ94が、リインフォースメント36に形成されたクリップ用孔80に組み付けられる。
又、支持片82が、リインフォースメント36に設けられたそれぞれの凹部60の凹みの底部に保持される。更に、クリップ取付部96が、リインフォースメント36に設けられたそれぞれの凹部78の凹みの内側に保持される。
又、リアスポイラロア40をリインフォースメント36に組み付けると、リブ100が、ハイマウントストップランプ29を避けるために設けられた窪み部72により細く形成されているリインフォースメント36の中央部分G(図4参照)に、図5に示すように少しの隙間を有して対向する位置に配置される。
次に、リアスポイラアッパ38について説明する。リアスポイラアッパ38は、リアスポイラロア40と同様、基本的に合成樹脂材で形成されている。図7は、リアスポイラアッパ38を示す斜視図、図11は、同裏面図である。リアスポイラアッパ38は、図3に示すようにリインフォースメント36に車両12の上方から組み付けられる。
図7に示すようにリアスポイラアッパ38の上面には、第1から第7の溝部102(a〜g)が形成されている。第1から第7の各溝部102は、下方に凹んだ凹部であり、基本的に同一の幅で同一の深さを有している。尚、各溝部102の幅や深さは、互いに異なっていてもよい。第1溝部102aと第4溝部102dと第7溝部102gの各溝部には、ねじ用孔104が設けられている。
図11に、リアスポイラアッパ38の裏面を示す。図11には、前方から見たリアスポイラアッパ38の右側にあたる箇所しか示していないが、リアスポイラアッパ38は、リアスポイラアッパ38の左側に関しても基本的に右側と同様の構造となっている。リアスポイラアッパ38の裏面の第1から第7の各溝部102(裏面からでは突部となっている)には、後方に、第1から第7の挿込片106(a〜g)が設けられている。第1から第7の挿込片106(a〜g)は、リアスポイラロア40に設けられた挿込口92に対応している。
リアスポイラ10を第4溝部102dの位置で破断した断面図を図8に示す。第1溝部102aと第4溝部102dと第7溝部102gの各ねじ用孔104には、図8に示すように雄ねじ88が通してあり、更にその雄ねじ88に雌ねじ部90が予め螺合されている。第1溝部102aと第7溝部102gのねじ用孔104は、リインフォースメント36に設けられた雌ねじ部取付孔66(図4参照)に対応し、第4溝部102dのねじ用孔104は、リアゲート24に設けられた雌ねじ部取付孔50(図3参照)に対応している。
リアスポイラアッパ38の裏面の第2溝部102bと第3溝部102cと第5溝部102eと第6溝部102fの各溝部には、図9に示すようにクリップ94が2つ取り付けられている。リアスポイラ10を第3溝部102cの位置で破断した断面図を図9に示す。
第4溝部102dには、前方に前述したねじ用孔104が設けられ、更に、ねじ用孔104と挿込片106dの間にクリップ94が設けられている(図8参照)。各クリップ94は、リアスポイラアッパ38に設けられた第1係合部としてのクリップ取付部96に取り付けられている。
第2溝部102bと第6溝部102fに取り付けられたクリップ94は、リインフォースメント36に設けられたクリップ用孔64に対応している。第3溝部102cと第5溝部102eの後方に取り付けられたクリップ94、及び第4溝部102dに取り付けられたクリップ94は、リインフォースメント36に設けられたクリップ用孔64に対応している。第3溝部102cと第5溝部102eの前方側に取り付けられたクリップ94は、リアゲート24に設けられたクリップ用孔52(図3参照)に対応している。
次に、リアスポイラ10の全体について説明する。リアゲート24を鋼板で形成したなら、図5に示すようにリインフォースメント36をリアゲート24に固定する。リインフォースメント36は、前端部Bと下端部Eをスポット溶接等でリアゲート24の傾斜部35に固定する。前端部Bには、第1段差部46によりリアゲート24と隙間d1が設けられている。下端部Eは、第2段差部74の隙間d1がシーラー79により閉鎖されている。
リアゲート24にリインフォースメント36を取り付けたら、リアゲート24を車体に組み付け、車体の下塗り塗装を行う。下塗り塗装は、例えば電着による塗装であり、車体を塗料浴槽にくぐらせる。リインフォースメント36とリアゲート24からなるリインフォースメント構造は筒状に形成されているが、第1段差部46の隙間や水抜き孔54、空気抜き孔68等から防錆剤がリアゲート24の内部に浸入し、又、内部から空気が抜けてリインフォースメント36を含む車体の表面全体に塗料(防錆剤)が付着する。又、車体を塗料浴槽から引き上げると、リインフォースメント36に設けられた各孔から塗料が外部に円滑に流出する。又、車体を引き上げる際に傾斜させると、下方に位置する個所、すなわち、リインフォースメント36の中央部分Gに位置する後板部44の下端にも適宜開口55が設けられている(図4参照)。これにより、リインフォースメント36とともに車体の下塗りが確実に行える。
リインフォースメント36は、上板部42と後板部44により側面視で概ねL字状を有しているため、高い剛性を備えている。リインフォースメント36には、凹部60及び凹部78が適宜設けられているため、上板部42及び後板部44のそれぞれが湾曲に対して強い剛性を有している。又、凹部60と凹部78が連続して形成されていることにより、上板部42と後板部44が交差する角部の強度が上昇し、角度変化に対して高い剛性を有している。
リインフォースメント36を含むリインフォースメント構造は、リアゲート24の外板34(傾斜部35)と水平に延びる上板部42と下方かつ前方に延びる後板部44とで三角形の構造を形成するため、リインフォースメント36がリアゲート24に強固に取り付けられ、上下方向、前後方向からの力に対して高い強度を有する。
すなわち、前後方向の力に対しては、上板部42と後板部44とで力を受け、上下方向の力に対しては、リアゲート24の上端を回転中心として回転しようとする力を後板部44で受けることができる。又、リアゲート24の上部Aに傾斜部35を設け、傾斜部35に後板部44の下端部Eを固定することで、リインフォースメント36に上下方向の力が加わった際に、リアゲート24の外板34と後板部44の下端部Eとの固定点に対して、せん断方向の力が弱まり、固定点の破断を防止できる。又、リインフォースメント36がリアゲート24に取り付けられることにより、上部Aの剛性をより高めることができる。
後板部44がリアゲート24にシーラー79で液密に固定され、水抜き孔54が後板部44とリアゲート24との固定部分(下端部E)の上部に設けられているので、仮にリインフォースメント36の内部に雨水や洗車水等が入った場合でも、これらは水抜き孔54を通ってリアゲート24の内部に流入し、リアゲート24の下部から流出されるので、リアゲート24の表面が雨水等で汚れることがない。
車体の塗装工程が終了したなら、リアゲート24に設けられたリインフォースメント36に、リアスポイラアッパ38とリアスポイラロア40を組み付ける。まず、リアスポイラアッパ38とリアスポイラロア40に設けられたねじ用孔84に雄ねじ88と雌ねじ部90を取り付け、又、クリップ取付部96にクリップ94を組み付ける。
そして、リアスポイラロア40に設けた雌ねじ部90を、リインフォースメント36の第2凹部60bと第4凹部60dと第6凹部60fと第8凹部60hの雌ねじ部取付孔66に嵌めこむ。これにより、雄ねじ88により支持片82がリインフォースメント36に固定される。又、リアスポイラロア40に取り付けたクリップ94をリインフォースメント36の後板部44に設けられたクリップ用孔52に嵌め込む。
リアスポイラロア40は、雄ねじ88により支持片82がリインフォースメント36に固定される。更に支持片82は、リインフォースメント36に設けられた凹部60の内側に保持され、安定してリインフォースメント36に組み付けられる。更にリアスポイラロア40は、複数のクリップ94によりリインフォースメント36に強固に組み付けられる。クリップ取付部96は、凹部78の内側に保持され、安定してリインフォースメント36に配置される。
リアスポイラロア40がリインフォースメント36に組み付けられたら、リアスポイラアッパ38をリインフォースメント36に組み付ける。リアスポイラアッパ38にも、リアスポイラロア40と同様、雄ねじ88を雌ねじ部90により第1溝部102aと第4溝部102dと第7溝部102gのねじ用孔104に取り付ける。
又、第2溝部102bと第3溝部102cと第4溝部102dと第5溝部102eと第6溝部102fに設けられたクリップ取付部96にクリップ94を取り付ける。
雄ねじ88とクリップ94がそれぞれリアスポイラアッパ38に取り付けられたら、リアスポイラアッパ38をリインフォースメント36に上方から組み付ける。すると、第1溝部102aと第7溝部102gに取り付けられた雄ねじ88が、リインフォースメント36の第1凹部60aと第9凹部60iに設けられた雌ねじ部取付孔66に雌ねじ部90により固定される。又、第4溝部102dの雄ねじ88が、リアゲート24に設けられた雌ねじ部取付孔50に雌ねじ部90により固定される。
更に、第2溝部102bと、第3溝部102cの後方と、第4溝部102dと、第5溝部102eの後方と、第6溝部102fの各クリップ94がリインフォースメント36に設けられたクリップ用孔64に取り付けられ、第3溝部102cと第5溝部102eの前方のクリップ94がリアゲート24に設けられたクリップ用孔52に取り付けられる。又、リアスポイラアッパ38に設けられた挿込片106が、リアスポイラロア40に設けられた挿込口92に挿入される。
そして、各クリップ取付部96がリインフォースメント36のそれぞれの凹部78の内側に配置され、リアスポイラロア40が安定して固定される。
尚、本発明は、上記実施形態に限るものではなく、他の形態で使用できる。
本発明は、荷箱を備えた車両に利用できる。
A…上部、B…前端部、C…後端部、D…上端部、E…下端部、F…上端部、d1…隙間、d2…距離、10…リアスポイラ、12…車両、14…車室、16…荷箱、18…後壁、20…底板部、22…側壁部、24…リアゲート、26…方向指示ランプ、28…操作レバー、29…ハイマウントストップランプ、32…内板、34…外板、36…リインフォースメント、37…先端面、38…リアスポイラアッパ、40…リアスポイラロア、41…窪み部、42…上板部、44…後板部、46…第1段差部、48…上片、49…下片、50…雌ねじ部取付孔、52…クリップ用孔、54…水抜き孔、60…凹部、62…切欠部、64…クリップ用孔、66…雌ねじ部取付孔、68…空気抜き孔、69…突出部、72…窪み部、74…第2段差部、76…前片、77…後片、78…凹部、79…シーラー、80…クリップ用孔、82…支持片、84…ねじ用孔、86…縦壁、88…雄ねじ、90…雌ねじ部、92…挿込口、94…クリップ、96…クリップ取付部、100、101、108…リブ、102…溝部、104…ねじ用孔、106…挿込片。

Claims (4)

  1. 車両の後方に設けられた荷箱の後部に開閉自在に取り付けられるリアゲートと、
    前記リアゲートに取り付けられるリインフォースメントと、
    前記リインフォースメントに組み付けられるリアスポイラと、を備え、
    前記リインフォースメントは、
    前端部を前記リアゲートの上端部に固定し、前記前端部から後方に延びる上板部と、
    前記上板部の後端に連続し、前記上板部の後端から下方かつ前方に延び下端部が前記リアゲートの外板に固定される後板部と、を有し、
    前記上板部の前端部と、前記上板部と前記後板部との交差部と、前記後板部の下端部とが、側面視で三角形を形成するように配置されていることを特徴とするリアスポイラのリインフォースメント構造。
  2. 前記リアゲートの外板の上部は、前記荷箱を閉じた状態で前記リアゲートの上端部から後方斜め下方に傾斜する傾斜部を有し、
    前記リインフォースメントの後板部は、前記傾斜部で前記リアゲートの外板に固定されることを特徴とする請求項1に記載のリアスポイラのリインフォースメント構造。
  3. 前記上板部は、下方に凹む上面凹部を有し、
    前記後板部は、前記上板部と前記後板部の交差部分で前記上板部の前記上面凹部と連続し前方に凹む側面凹部を有し、
    前記上面凹部及び前記側面凹部の内側に、前記リアスポイラに設けられた係合部が係合されることを特徴とする請求項1又は2に記載のリアスポイラのリインフォースメント構造。
  4. 前記リインフォースメントの下端部は、前記外板と液密に封止され、
    前記外板には、前記下端部の上縁に沿って表裏を貫通した水抜き孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のリアスポイラのリインフォースメント構造。
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