JP6953884B2 - 容器用ラベル、ラベル付き容器及び容器用ラベルの製造方法 - Google Patents
容器用ラベル、ラベル付き容器及び容器用ラベルの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6953884B2 JP6953884B2 JP2017155356A JP2017155356A JP6953884B2 JP 6953884 B2 JP6953884 B2 JP 6953884B2 JP 2017155356 A JP2017155356 A JP 2017155356A JP 2017155356 A JP2017155356 A JP 2017155356A JP 6953884 B2 JP6953884 B2 JP 6953884B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- layer
- label
- base material
- material layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
前記離型剤層の前記ポリエチレン樹脂層と反対側に設けられ、加熱により前記容器に接着される感熱接着層と、を備え、前記感熱接着層は、エマルジョン系接着剤からなることを特徴とするラベル付き容器を提供する。
以下に図面を参照して本発明の第1実施形態を説明する。図1は、本発明にかかるラベル付き容器を示す斜視図である。図2は、本発明にかかる容器用ラベルの層構成を示す断面図である。
基材層の裏面(一方側の面)に、EC法にてポリエチレン樹脂を押し出して、ポリエチレン樹脂層を15μm形成した。そして、ポリエチレン樹脂層の基材層と反対側の面に、離型剤層として、DICグラフィックス株式会社製、弱ラミニス(製品名:NO.415(A)改)を塗布にて、1μm形成した。さらに、離型剤層の反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を70℃、80℃、90℃、100℃、110℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
実施例2の試験片は、感熱接着層の層厚が5μmである以外、実施例1と同じ構成の容器用ラベルを作製し、接着温度も実施例1と同じ条件で試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、EC法にてポリエチレン樹脂を押し出して、ポリエチレン樹脂層を15μm形成した。そして、ポリエチレン樹脂層の基材層と反対側の面にコロナ放電を照射して、表面を改質させるコロナ処理を施した。そして、ポリエチレン樹脂層の基材層と反対側の面に、離型剤層として、DICグラフィックス株式会社製、弱ラミニス(製品名:NO.415(A)改)を塗布にて、1μm形成した。さらに、離型剤層33の反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を70℃、80℃、90℃、100℃、110℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
実施例4の試験片は、感熱接着層の層厚が5μmである以外、実施例3と同じ構成の容器用ラベルを作製し、接着温度も実施例3と同じ条件で試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、離型剤層として、DICグラフィックス株式会社製、弱ラミニス(製品名:NO.415(A)改)を塗布にて、1μm形成した。さらに、離型剤層の反対側の面に、感熱接着層として、EVAからなるホットメルトを塗布して形成した。なお、感熱接着層としてのホットメルトは、面内で均一な厚みを持つように塗布したものではなく、畝状に盛り上がった形状を配列している。そして、ホットメルト下端から上端までの高さを30μmとなるように、塗布している。このように形成した容器用ラベルを、ベースプレートに感熱接着層が接触するように配置し、容器用ラベル側から、接着温度70℃、80℃、90℃、100℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。現行例1は、ポリエチレン樹脂層を備えておらず、また、感熱接着層としてヒートシール剤に替えてホットメルトを採用している点で、実施例1〜実施例4と異なる。
基材層の裏面(一方側の面)に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を70℃又は80℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、離型剤層として、DICグラフィックス株式会社製、弱ラミニス(製品名:NO.415(A)改)を塗布にて、1μm形成した。さらに、離型剤層の反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を70℃、80℃、90℃、100℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、離型剤層として、目止めニス(東京インキ株式会社製硝酸綿系メジウム、製品名:LRC−NT/東京インキ社製希釈溶剤、製品名:CN116=100/30)を塗布して、1μm形成した。さらに、離型剤層の反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を60℃、70℃、80℃に変更してベープレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、離型剤層として、目止めニス(東京インキ株式会社製ウレタン系メジウム、製品名:LG−FK/東京インキ株式会社製ノントルエン型希釈溶剤、製品名:PU515=100/30)を塗布にて、1μm形成した。さらに、離型剤層の反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を0℃、70℃、80℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、離型剤層として、東京インキ株式会社製の離形コート剤(離型剤D、製品名:LG−FM)を塗布にて、1μm形成した。さらに、離型剤層の反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を70℃、80℃、90℃、100℃に変更してベースプレートBpに接着した複数種類の試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、EC法にてポリエチレン樹脂を押し出して、ポリエチレン樹脂層を、15μm形成した。そして、ポリエチレン樹脂層の基材層と反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を90℃としてベースプレートBpに接着した試験片を作製した。
比較例7の試験片は、感熱接着層の層厚が5μmである以外、比較例6と同じ構成の容器用ラベルを作製し、比較例6と同じ接着条件でベースプレートBpに接着した試験片を作製した。
基材層の裏面(一方側の面)に、EC法にてポリエチレン樹脂を押し出して、ポリエチレン樹脂層を、15μm形成した。そして、ポリエチレン樹脂層の基材層と反対側の面にコロナ放電を照射して、表面を改質させるコロナ処理を施した。そして、ポリエチレン樹脂層の基材層と反対側の面に、感熱接着層として、東京インキ株式会社製のヒートシール剤(ポリオレフィン系エマルジョン、製品名:水性SA721W改15)を塗布にて、3μm形成した。このように形成した容器用ラベルを、接着温度を90℃としてベースプレートBpに接着した試験片を作製した。
比較例9の試験片は、感熱接着層の層厚が5μmである以外、比較例8と同じ構成の容器用ラベルを作製し、比較例8と同じ接着条件でベースプレートBpに接着した試験片を作製した。
試験方法は、株式会社島津製作所製のオートグラフを用いて測定を行った、測定に際しては、ベースプレートBp及び容器用ラベル30の接着されていない部分をチャックでつかみ、流れ方向に90度剥離を、300mm/minの試験速度で行った。なお、測定結果は、3個の同じ試験片に対して作用させときの力を接着力として測定し、その測定値の平均値を用いている。つまり、実施例1−4、現行例1及び比較例1−9の試験片をそれぞれ3個ずつ作製し、全ての試験片で試験/測定を行った。
表1は、試験結果を示す表である。本発明にかかる容器用ラベルは脱落しにくい状態で接着されるとともに、一定の力で引っ張ることで、基材層が容器に残らないように剥がせることが要求される。すなわち、樹脂製容器と容器用ラベルとの接着力が一定の範囲内に入っていることが要求される。そこで、各試験片の試験結果に対して、判定を行っている。判定の基準は次のとおりである。測定値が、0.1N/15mm〜2.0N/15mmのものに「○」、基材層は破れなかったが、測定値が上述の条件から外れたものに「△」、試験中に基材層が破れた(紙剥がれした)ものに「×」をつけている。
20 樹脂製容器
30 容器用ラベル
31 基材層
32 ポリエチレン樹脂層
33 離型剤層
34 感熱接着層
Claims (6)
- 樹脂成形体である容器に接着される容器用ラベルであって、
基材層と、
前記基材層の一方側に設けられてポリエチレンのみからなるポリエチレン樹脂層と、
前記ポリエチレン樹脂層の前記基材層と反対側に設けられた離型剤層と、
前記離型剤層の前記ポリエチレン樹脂層と反対側に設けられ、加熱により前記容器に接着される感熱接着層と、を備え、
前記感熱接着層は、エマルジョン系接着剤からなることを特徴とする容器用ラベル。 - 前記ポリエチレン樹脂層は、未延伸フィルムを含む請求項1に記載の容器用ラベル。
- 前記ポリエチレン樹脂層は、前記基材層に接触して設けられている請求項1に記載の容器用ラベル。
- 樹脂成形体である容器と、
前記容器に接着される容器用ラベルと、を備え、
前記容器用ラベルが、
基材層と、
前記基材層の一方側に設けられてポリエチレンのみからなるポリエチレン樹脂層と、
前記ポリエチレン樹脂層の前記基材層と反対側に設けられた離型剤層と、
前記離型剤層の前記ポリエチレン樹脂層と反対側に設けられ、加熱により前記容器に接着される感熱接着層と、を備え、
前記感熱接着層は、エマルジョン系接着剤からなることを特徴とするラベル付き容器。 - 前記容器用ラベルを前記容器の上部に配置し、80℃以上に加熱して接着する請求項4に記載のラベル付き容器。
- 樹脂形成体である容器に接着される容器用ラベルの製造方法であって、
シート状の基材層の一方側に押出加工にてポリエチレンのみからなるポリエチレン樹脂層を形成する押出工程と、
前記ポリエチレン樹脂層の前記基材層と反対側の面に離型剤を塗布して離型剤層を形成する離型剤層形成工程と、
前記離型剤層の前記ポリエチレン樹脂層と反対側の面にエマルジョン系接着剤を塗布して感熱接着層を形成する感熱接着層形成工程と、を備えたことを特徴とする容器用ラベルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017155356A JP6953884B2 (ja) | 2017-08-10 | 2017-08-10 | 容器用ラベル、ラベル付き容器及び容器用ラベルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017155356A JP6953884B2 (ja) | 2017-08-10 | 2017-08-10 | 容器用ラベル、ラベル付き容器及び容器用ラベルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019034743A JP2019034743A (ja) | 2019-03-07 |
JP6953884B2 true JP6953884B2 (ja) | 2021-10-27 |
Family
ID=65636542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017155356A Active JP6953884B2 (ja) | 2017-08-10 | 2017-08-10 | 容器用ラベル、ラベル付き容器及び容器用ラベルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6953884B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04324486A (ja) * | 1991-04-24 | 1992-11-13 | Daimatsu Kagaku Kogyo Kk | 貼着材 |
JP4552562B2 (ja) * | 2004-08-24 | 2010-09-29 | 凸版印刷株式会社 | 感熱ラベル |
JP5977012B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2016-08-24 | 日清オイリオグループ株式会社 | ラベル接着方法及び該方法によりラベルを接着したプラスチック容器 |
JP2015014630A (ja) * | 2013-07-03 | 2015-01-22 | 凸版印刷株式会社 | 感熱ラベル |
-
2017
- 2017-08-10 JP JP2017155356A patent/JP6953884B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019034743A (ja) | 2019-03-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101257515B1 (ko) | 전사필름 | |
US20090214837A1 (en) | Insulating Label | |
JP2000177772A (ja) | 剥離可能なステッカ―部分を有するバッグ用ラミネ―ト | |
WO2018036306A1 (zh) | 新型热覆合不干胶材料制作与应用工艺 | |
JP5912501B2 (ja) | 支持体層付き転写用基材フィルム、該支持体層付き転写用基材フィルムの製膜方法、及び該支持体層付き転写用基材フィルムを用いて成型体を加飾する方法 | |
JP6953884B2 (ja) | 容器用ラベル、ラベル付き容器及び容器用ラベルの製造方法 | |
TWI651386B (zh) | 無襯墊自黏材料 | |
JP3623698B2 (ja) | 感熱性粘着ラベル、感熱性粘着剤原液、および容器 | |
JP2017219752A (ja) | ラベル | |
JP6232819B2 (ja) | 台紙の製造方法および台紙 | |
JP2011013395A (ja) | ラベル | |
JP2016061929A (ja) | 擬似接着ラベル及び擬似接着ラベルの製造方法 | |
JP2000204331A (ja) | 粘着ラベル及び粘着ラベルの加工方法 | |
JP4931040B2 (ja) | カップ状容器用熱収縮性筒状ラベル | |
JP3145133B2 (ja) | クーポン券付インモールド用ラベル | |
JP2012121590A (ja) | 包装体およびそれに用いるシュリンクフィルム付台紙の製造方法 | |
JPH09217042A (ja) | 複層粘着テープロールおよび複層表示用粘着シート | |
JP5948912B2 (ja) | 易引裂き性エンボスフィルム及びこれを用いた包装材料 | |
JP5521166B2 (ja) | 感熱ラベル長尺体及びその製造方法 | |
JP6862269B2 (ja) | 熱転写用積層シート及びそれを用いた印刷体の製造方法 | |
WO2020148306A1 (en) | A label laminate web with open-closure type clean peel removable pressure sensitive adhesive | |
JP6219050B2 (ja) | 表示ラベル連続体及びその製造方法 | |
JP4880993B2 (ja) | 感熱ラベルおよびラベル付き容器 | |
JP3627032B2 (ja) | 糊残りのない感熱性粘着ラベルおよびこれを用いた容器 | |
KR100547483B1 (ko) | 감열 기록 전지를 갖는 무 점착성 라벨 송장의 제조 방법및 그 라벨 송장 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200625 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210720 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210831 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210913 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6953884 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |