JP6953788B2 - ウエハの製造方法、及び押さえ治具 - Google Patents

ウエハの製造方法、及び押さえ治具 Download PDF

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Description

本発明は、ウエハの製造方法、及び押さえ治具に関する。
ウエハは、単結晶を切断して製造される。従来から、単結晶を切断してウエハを形成する方法が知られている。例えば、特許文献1に記載のワイヤーソー装置による切断方法においては、3本の主軸ローラーを有し、主軸ローラー外周には目標とするウエハの厚みに合わせたピッチで溝が形成され、一本のワイヤーを主軸ローラーの溝に沿って巻き回しされたワイヤーソー装置を用いる。そして、主軸ローラーを回転させてワイヤーを走行させると共に、複数の単結晶が固定された本体テーブルを動作させて単結晶をワイヤーに押し付けることにより、複数の単結晶を同時に切断して、多数のウエハを形成する。この加工方法では、一定ピッチで並行する複数の極細ワイヤー列に被加工物を押し当て、ワイヤーを線方向に送りながら、被加工物とワイヤーとの間に砥粒を含む加工液(スラリーともいう)を供給することによって研磨切断する方式、あるいは、ダイヤモンドを電着もしくは接着剤によって固定したワイヤーを線方向に送りながら、被加工物を研磨切断する方式を用い、一定の厚さの多数のウエハを同時に形成する。
従来の単結晶を切断してウエハを形成する手順では、まず、接着剤で単結晶を固定した台座をワイヤーソー装置のスライス台に固定し、このスライス台をワイヤーソー装置に設置する。次に、ワイヤーソー装置による切断加工を開始して、スライス台を加工位置に移動させることにより、単結晶を切断加工する。この切断では、台座を5mm程度まで切断する。この切断により形成されるウエハは、厚みが0.2mm〜2mm程度になり、その円周面が部分的に接着剤のみで台座に保持されている。そして、この状態のまま、ワイヤーソー装置からウエハが台座を介して保持されるスライス台を取り出し、台座とウエハとの接着を剥がす剥離作業が行われ、ウエハが個々に取り出される。
特開2001−001248号公報
上記の方法の場合、ワイヤーソー装置による単結晶の切断加工により形成されたウエハは、ウエハの円周面が部分的に接着剤のみで保持されている状態で、スライス台がワイヤーソー装置から取り外されて、上記の剥離作業を行う場所へ運搬される。この運搬は、リフター等の運搬車で行われる。このようなスライス台の取り外しから剥離作業を行う場所への運搬では、振動や衝撃等によりウエハが倒れて、破損することがある。また、上記のようにスライス台をワイヤーソー装置から取り出す際には、ウエハが落下して破損することがあった。また、上記の剥離作業では、接着剤の接着力を低下させてウエハを台座から取り外して回収するので、さらに台座によるウエハの保持力が低下してウエハが倒れて破損し易くなる。
特に、最近は、ウエハの薄型化と大口径化により、ウエハを台座で保持するための接着面積が小さくなり、上記のウエハの倒れによる破損が、顕著に起こりやすくなっている。例えば、ウエハの厚みが0.6mm以下でウエハ径が8インチ以上の製品等の場合、小さな振動や衝撃でもウエハが倒れてしまい、生産性を悪化させる原因となっていた。
そこで、本発明は、上記状況を鑑みなされたものであり、単結晶の切断後に形成される複数のウエハの倒れ及び落下を防止するウエハの製造方法、及び押さえ治具を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、本発明者が鋭意研究を重ねたところ、上記の単結晶の切断加工により形成された複数のウエハを、所定の方法により、複数のウエハ間の相対位置を固定することで、ウエハの倒れ及び落下を防止できることを見出すに至った。本発明はこのような技術的発見に基づき完成されている。
すなわち、本発明の第1の態様によれば、円柱状の単結晶を切断してウエハを製造する方法であって、単結晶の円周面の一部を接着剤により台座に接着することと、台座に接着された単結晶を切断装置により切断して、台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハを形成することと、複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押す押さえ部を用いて、押さえ部と台座との間及び押さえ部同士の間の一方又は双方で円周面を挟みこんで押すことにより、複数のウエハ間の相対位置を固定することと、台座に接着された複数のウエハを、台座から剥離することと、を含固定することは、台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハを、切断装置に取り付けた状態で行うことを含む、ウエハの製造方法が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、台座に接着され且つ押さえ部により円周面挟みこんで押された状態の複数のウエハを剥離することを含む、ウエハの製造方法が提供される。
また、本発明の第3の態様によれば、円柱状の単結晶を切断してウエハを製造する方法であって、単結晶の円周面の一部を接着剤により台座に接着することと、台座に接着された単結晶を切断装置により切断して、台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハを形成することと、複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押す押さえ部を用いて、押さえ部と台座との間及び押さえ部同士の間の一方又は双方で円周面を挟みこんで押すことにより、複数のウエハ間の相対位置を固定することと、台座に接着され且つ押さえ部により円周面が挟みこんで押された状態の複数のウエハを、台座から剥離することと、を含む、ウエハの製造方法が提供される。
また、本発明の第4の態様によれば、台座に固定された円柱状の単結晶を切断して形成された、間隔をおいて並ぶ複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押し、複数のウエハ間の相対位置を固定可能な押さえ部と、単結晶を切断する切断装置に取り付け可能な取り付け部と、を備え、切断装置に取り付けた状態で複数のウエハ間の相対位置を固定可能である、押さえ治具が提供される。
また、本発明の第5の態様によれば、第4の態様において、押さえ部は、自身と台座とで円周面を挟み込んで円周面の一部を押す、第1押さえ部を備える、押さえ治具が提供される。
また、本発明の第6の態様によれば、第4または第5の態様において、押さえ部は、単結晶の中心軸方向及び台座の対向方向に直交する方向から円周面を挟みこんで円周面の一部を押す、1対の第2押さえ部を備える、押さえ治具が提供される。
また、本発明の第7の態様によれば、第6の態様において、一対の第2押さえ部は、それぞれ、円周面の一部と接触する位置が、単結晶の中心軸と交わり且つ直交する方向の基準線に対して台座側に設定される押さえ治具が提供される。
また、本発明の第8の態様によれば、台座に固定された円柱状の単結晶を切断して形成された、間隔をおいて並ぶ複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押し、前記複数のウエハ間の相対位置を固定可能な押さえ部を備え、前記押さえ部は、前記単結晶の中心軸方向及び前記台座の対向方向に直交する方向から前記円周面を挟みこんで前記円周面の一部を押す1対の第2押さえ部を備え、前記一対の第2押さえ部は、それぞれ、前記円周面の一部と接触する位置が、前記単結晶の中心軸と交わり且つ前記直交する方向の基準線に対して前記台座側に設定される、押さえ治具が提供される。
また、本発明の第の態様によれば、第4から第のいずれかの態様において、押さえ部は、円周面に接触する部分が弾性体である、押さえ治具が提供される。
また、本発明の第10の態様によれば、第4から第のいずれかの態様において、複数のウエハの両端のウエハの端面に接触して支持する端面押さえ部を備える、押さえ治具が提供される。
本発明のウエハの製造方法、及び押さえ治具によれば、単結晶を切断して形成される複数のウエハ間の相対位置を固定するので、ウエハの倒れ及び落下を抑制することができる。
また、ウエハの製造方法において押さえ部が円周面を挟みこんで押す状態で、剥離することを含む場合、ウエハを台座から剥離する時におけるウエハの倒れを抑制することができる。また、固定が、台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハを、切断装置に取り付けた状態で行うことを含む場合、切断装置から取り出す際に生じるウエハの倒れを抑制することができる。
実施形態に係るウエハの製造方法を示すフローチャートである。 ワイヤーソー装置の概略図である。 台座に接着された単結晶を示す斜視図である。 台座を介して単結晶をスライス台に設置した状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、ワイヤーソー装置で単結晶を切断する動作を示す斜視図である。 本実施形態の押さえ治具の使用時の状態を示す斜視図である。 (A)及び(B)は、押さえ治具を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)に示すI方向から見た矢視図である。 押さえ治具の分解斜視図である。 押さえ治具の第1の例を示す斜視図である。 押さえ治具の第2の例を示す斜視図である。 剥離工程を説明する図である。 図11に続く、剥離工程を説明する図である。
以下の説明において、適宜、図1などに示すXYZ直交座標系を参照する。このXYZ直交座標系は、X方向およびY方向が水平方向であり、Z方向が、X方向及びY方向に垂直な鉛直方向である。また、各方向において、適宜、矢印の先端と同じ側を+側(例、+Z側)、矢印の先端と反対側を−側(例、−Z側)と称す。例えば、鉛直方向(Z方向)において、上方が+Z側であり、下方が−Z側である。なお、各図面においては、適宜、一部または全部が模式的に記載され、縮尺が変更されて記載される。
[実施形態]
実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るウエハの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態のウエハの製造方法(以下、単に「ウエハの製造方法」と称す)は、円柱状の単結晶を切断してウエハを製造する方法である。ウエハの製造方法は、図1に示すように、接着工程(ステップS1)、切断工程(ステップS2)、固定工程(ステップS3)、及び剥離工程(ステップS4)を含む。なお、本実施形態において、「ウエハ」とは、円柱状の単結晶を切断して形成された円盤状の板を意味する。
まず、ウエハの製造方法で用いる単結晶の切断装置について説明する。図2は、ウエハの製造方法で用いるワイヤーソー装置の概略図である。ウエハの製造方法で用いる切断装置は、例えば、公知のワイヤーソー装置である。本実施形態では、ウエハの製造方法に用いる単結晶の切断装置を図2に示すワイヤーソー装置として説明するが、一例であり、切断装置は、単結晶Cを切断してウエハWを製造可能な他の切断装置を用いてもよい。例えば、切断装置は、ブレード、ワイヤー放電加工装置等の切断装置などでもよい。また、図2に示すワイヤーソー装置1は一例であって、他の態様のワイヤーソー装置でもよい。
図2に示すワイヤーソー装置1は、いわゆるマルチワイヤーソー装置である。ワイヤーソー装置1は、3組の回転ローラー2a〜2c間に互いに所定の間隔を介して張設された複数のワイヤー3からなるワイヤー列4を円柱状の単結晶Cに対し相対的に移動させて、単結晶Cを切断方向(図ではZ方向)へ押し付けながら、各ワイヤー3(ワイヤー列4)を一方向あるいは往復方向へ走行させて切断加工を行う。このようなマルチワイヤーソー装置を用いて単結晶Cを切断する場合、1回の切断作業で、単結晶Cのより多くの部位を切断加工できるので、単結晶Cを効率よく切断することができる。
ワイヤーソー装置1による切断方法では、ワイヤー3と単結晶Cが接触する部分に砥粒を含む加工液を供給する方式(遊離砥粒方式)と、予めワイヤー3に砥粒を固着させたものを用いる方式(固定砥粒方式)とがあるが、本実施形態のウエハの製造方法においては、上記の切断方式のいずれも用いることができる。
ワイヤーソー装置1は、単結晶Cが固定されたスライス台6を装着し、装着したスライス台6をワイヤー列4に対して、鉛直方向に相対的に移動させることにより、ワイヤー列4で単結晶Cを切断する。単結晶Cは、スライス台6に、台座7(スライスベッド)を介して固定される。台座7は板状であり、上面及び下面が水平面である(図4参照)。台座7の一方の水平面(本実施形態では下面)には単結晶Cが固定され、台座7の他方の水平面(本実施形態では上面)はスライス台6に固定される(図1、図4参照)。スライス台6は、ワイヤーソー装置1の装着部8に装着される。この装着部8は、装着したスライス台6の位置及び角度を調整可能であり、この調整により単結晶Cを位置決めできる。スライス台6は、装着部8から取り外しが可能である。これにより、スライス台6をワイヤーソー装置1から取り外してスライス台6に台座7を介して単結晶Cを固定することができ、また、ワイヤーソー装置1で単結晶Cを切断して形成されたウエハW(図5(B)参照)を、スライス台6及び台座7とともに、ワイヤーソー装置1から取り外すことができる。
次に、ウエハの製造方法の各工程について詳細に説明する。なお、以下の各工程の説明は一例であって、本実施形態のウエハの製造方法を限定するものではない。図3は、台座に接着された単結晶を示す斜視図である。図1に示すステップS1の接着工程では、図3に示すように、単結晶Cの円周面Scの一部を接着剤10により台座7に接着する。単結晶Cの形状は、一般に円柱状であるが、単結晶Cは、識別のために、円周面Scの一部を平面状に研削したオリエンテーションフラット(オリフラとも呼ぶ)、円周面Scの一部を切り欠いたノッチ等が加工される場合もある。本明細書において、円柱状の単結晶Cにオリフラあるいはノッチが加工された形状は、円柱状に含まれるものとする。
本実施形態では、単結晶Cを、台座7を介してスライス台6に設置し、次工程の切断工程において、単結晶Cとともに台座7の一部まで切断する(図5(B)参照)。これにより、単結晶Cを確実に切断することができる。このため、台座7の材質は、樹脂もしくはガラス等のワイヤーソー装置1(切断装置)により切断可能な材質であるのが好ましい。台座7の厚みは、任意に設定可能であるが、上記したように台座7の一部をワイヤーソー装置1により切断する場合、その深さが5mm程度であるため、台座7の厚みは10mm以上が好ましく、20mm前後であるのがより好ましい。台座7と単結晶Cは、接着剤10により接着され、固定される。この接着剤10は、特に限定されないが、単結晶Cの切断後に形成されるウエハWを後の工程で台座7から剥離するため、容易に剥離可能な接着剤を用いるのが好ましい。このような接着剤10としては、例えば、エポキシ系の接着剤等が挙げられる。また、単結晶Cにオリフラがある場合、台座7と単結晶Cとの接着は、オリフラの面を台座7に合わせて、接着してもよい。オリフラの面を台座7に合わせて接着する場合、円周面Scで接着する場合と比較して接着面積が大きいので、上記の接着を強固にすることができる。
次に、図1に示すステップS2の切断工程では、台座7に接着された単結晶Cを切断して、台座7に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハWを形成する。図4は、台座を介して単結晶をスライス台に設置した状態を示す斜視図である。図5(A)及び(B)は、ワイヤーソー装置で単結晶を切断する動作を示す斜視図である。
本切断工程では、まず、図4に示すように、ステップS1により単結晶Cを接着した台座7をスライス台6に固定する。本実施形態では、単結晶Cを接着した台座7を、単結晶Cを接着していない面を、スライス台6の下面に接着剤(図示せず)で固定する。なお、単結晶Cと台座7との接着は、台座7をスライス台6に接着した後、台座7に単結晶Cを接着してもよい。上記の接着剤は、特に限定されず、任意に設定可能であるが、台座7と単結晶Cとの接着に用いる上記した容易に剥離可能なエポキシ系の接着剤を用いるのが好ましい。なお、本実施形態では、単結晶Cが下方に向いてワイヤーソー装置1に設置される例を示しているが、単結晶Cの切断装置への設置の仕方は切断装置の種類に応じて適宜設定されるものである。
続いて、台座7を介して単結晶Cが固定されたスライス台6を、ワイヤーソー装置1の装着部(図示せず)に装着し、単結晶Cの切断加工を行う。本実施形態のワイヤーソー装置1では、ワイヤー列4と単結晶Cとを、図5(A)から図5(B)に示すように相対的に移動させて、加工位置において単結晶Cをワイヤー列4に対して切断方向(図では−Z方向)押し付けながら、ワイヤー列4を一方向あるいは往復方向へ走行させて切断加工を行う。例えば、ワイヤーソー装置1により、単結晶Cが固定されたスライス台6を下方に移動させることにより、Y方向と平行な複数のワイヤー3がX方向に等間隔に並んだワイヤー列4に押し付けて単結晶Cの切断加工を行う。これにより、台座7に接着された単結晶Cは、Z方向に切断され、台座7に接着され且つ間隔をおいてX方向に並ぶ複数のウエハWが形成される。この際、図5(B)に示すように、単結晶C及び台座7の一部(下面)を5mm程度の深さまで切断する。これにより、単結晶Cを確実に切断することができる。なお、ウエハWの厚み(X方向)は、特に制限されないが、例えば、0.2mmから1.0mmに設定される。ウエハWの厚み及びウエハWとの間隔は、それぞれ、ワイヤー3の径やピッチ等を調整することで、所定の厚み、所定の間隔にすることができる。
次に、図1に示すステップS3の固定工程では、ステップS2で形成した複数のウエハW間の相対位置を固定する。前工程で形成されたウエハWは、ウエハWの円周面Scの一部分が接着剤10により台座7と接着されている。このため、上記したように、小さな振動や衝撃でもウエハWが倒れやすい。特に、ウエハWの薄型化と大口径化により、ウエハWを台座7で保持するための接着面積が小さくなり、上記のウエハWの倒れによる破損が、顕著に起こりやすくなっている。例えば、ウエハWの厚みが0.6mm以下でウエハ径が8インチ以上の製品は顕著となっている。そこで、本ウエハの製造方法では、本固定工程で複数のウエハW間の相対位置を固定し、上記のウエハWの倒れによる破損を抑制する。
本固定工程では、本実施形態の押さえ治具Zを用いて、複数のウエハW間の相対位置を固定する。まず、押さえ治具Zについて説明する。図6は、本実施形態の押さえ治具の使用時の状態を示す斜視図である。図7(A)及び(B)は、押さえ治具を示す図であり、(A)は斜視図、(B)は(A)に示すI方向から見た矢視図である。図8は、押さえ治具の分解斜視図である。
本実施形態の押さえ治具Zは、図6から図8に示すように、取り付け部12、端面押さえ部13、及び押さえ部14を備える。取り付け部12は、図6に示すように、単結晶Cを切断するワイヤーソー装置1のスライス台6に取り付け可能に形成されている。取り付け部12は、複数のウエハWの外側(+X側及び−X側)に設けられる。取り付け部12がウエハWの外側に設けられる場合、取り付け部12を複数のウエハWに干渉しないで設置できる。
各取り付け部12は、図7に示すように、スライス台6を挟み込むクランプ部12aを備える。クランプ部12aは、ネジの締結部材19(図8参照)により+Y方向及び−Y方向に移動可能に形成され、スライス台6をY方向から挟み込むことができる。押さえ治具Zは、各取り付け部12のクランプ部12aでスライス台6の下部をY方向から挟みこむことで、ワイヤーソー装置1のスライス台6に取り付けられる。これにより、端面押さえ部13、及び押さえ部14がワイヤーソー装置1に対して固定される。押さえ治具Zが取り付け部12を備える場合、ワイヤーソー装置1に取り付けた状態でウエハW間の相対位置を固定することができるので、ワイヤーソー装置1から取り出す際に生じるウエハWの倒れを抑制することができる。
端面押さえ部13は、複数のウエハWの+X側及び−X側に設けられ、複数のウエハWの両端のウエハWの端面(+X側の面、−X側の面)に接触して支持する。押さえ治具Zが端面押さえ部13を備える場合、複数のウエハWの両端のウエハWの倒れを抑制することができる。
端面押さえ部13は、ウエハWに接触する部分に弾性体16が設けられる。この場合、ウエハW間の相対位置を固定する際に生じるウエハWの損傷を抑制することができる。弾性体16は、例えば、シリコンなどの軟質ゴムであるのが好ましい。
各端面押さえ部13は、接続部17a及び接続部17bにより取り付け部12に接続される。接続部17aは、台座7の対向方向(Z方向)に延びる形状であり、一方の端部(+Z側の端部)が取り付け部12に固定される。接続部17bは、単結晶Cの中心軸AX方向(X方向)に延びる形状であり、一方の端部が接続部17aに接続され、他方の端部が取り付け部12に固定される。接続部17bは、接続部17aに対して、台座7に近接する方向及び台座7から離間する方向(Z方向)に移動可能であり、所定位置に固定可能である。この所定位置の固定の機構Aは、ネジなどの締結部材19を用いて固定する機構である。また、接続部17bは、端面押さえ部13を、接続部17a(取り付け部12)に対して、ウエハWに対して近接する方向及びウエハWに対して離間する方向(X方向)に移動可能に接続し、所定位置に固定する。この所定位置の固定の機構Bは、ネジなどの締結部材19を用いて固定する機構である。
上記の構成により、各端面押さえ部13は、ウエハWに接触する部分の位置、ウエハWに接触させる強さを調整することができる。各端面押さえ部13は、両端のウエハWが倒れない程度に、ウエハWに接触させる強さに調整される。このように、端面押さえ部13がウエハWに接触する部分の位置を調整可能である場合、複数のウエハWの両端を効果的に支持することができる。また、端面押さえ部13がウエハWに接触させる強さを調整することができる場合、ウエハWを固定する際に生じるウエハWの損傷を抑制することができる。
押さえ部14は、第1押さえ部14a、及び第2押さえ部14bを備える。第1押さえ部14aは、自身(第1押さえ部14a)と台座7とでウエハWの円周面Scを挟み込んで円周面Scの一部を押す。第1押さえ部14aは、L字状の部材である。第1押さえ部14aは、円周面Scと接触する部分が、台座7と対向する側に配置され、単結晶Cの中心軸方向(X方向)に延びる形状であり、円周面Scを台座7と対向する側(−Z側)から挟み込んで、円周面Scの一部を単結晶Cの中心軸AX方向に押す。このような第1押さえ部14aを備える場合、1つの押さえ部材14aによりウエハW間の相対位置を固定することができるので、簡単な構成で、ウエハW間の相対位置を固定することができる。
また、第1押さえ部14aは、ウエハWに接触する部分に弾性体20が設けられる。これにより、ウエハW間の相対位置を固定する際に生じるウエハWの損傷を抑制することができ、且つ、ウエハWを押さえる部分が、弾性体20側に沈み込み、逆にウエハWの間隔(空間)部分には弾性体20が入り込み、ウエハWの間隔を維持することができる。このため、平板でウエハWを押さえる場合よりも、ウエハWの倒れを効果的に抑制することができる。弾性体20は、例えば、シリコンなどの軟質ゴムであるのが好ましい。
第1押さえ部14aは、L字状の部材の一方の端部側が、端面押さえ部13に対して、台座7に近接する方向及び台座7から離間する方向(+Z方向、−Z方向)に移動可能であり、所定位置に固定可能である。この所定位置の固定の機構Cは、ネジなどの締結部材19を使って、第1押さえ部14aを端面押さえ部13に対して固定する機構である。これにより、第1押さえ部14aは、円周面Scに接触する部分が、押さえ治具Zが装着されるウエハWに対して、台座7の対向方向(Z方向)に沿って近接する方向及び離間する方向(+Z方向、−Z方向)に移動可能で、且つ所定位置に固定可能となり、ウエハWに接触させる強さを調整できる。第1押さえ部14aは、ウエハW間の間隔を維持する程度に円周面Scの一部を押すように調整される。このように、第1押さえ部14aがウエハWに接触させる強さを調整することができる場合、ウエハW間の相対位置の固定をより確実に行うことができる。
第2押さえ部14bは、単結晶Cの中心軸方向(X方向)及び台座7の対向方向(以下「第1方向」と称す。Z方向)に直交する方向(以下「第2方向」と称す。+Y方向、−Y方向)から円周面Scを挟みこんで円周面Scの一部を押す。第2押さえ部14bは、一対で構成されるL字状の部材である。一対の第2押さえ部14bは、それぞれ、円周面Scと接触する部分が、単結晶Cの中心軸方向(X方向)に延びる形状であり、単結晶Cの+Y側及び−Y側に配置される。一対の第2押さえ部14bは、円周面ScをY方向から挟み込んで、円周面Scの一部を単結晶Cの中心軸AX方向に押す。第2押さえ部14bを備える場合、ウエハW間の相対位置の固定をより確実に行うことができる。
各第2押さえ部14bは、ウエハWに接触する部分に弾性体22が設けられる。この場合、ウエハW間の相対位置を固定する際に生じるウエハWの損傷を抑制することができ、ウエハWを押さえる部分が、弾性体22側に沈み込み、逆にウエハWの間隔(空間)部分には弾性体22が入り込み、ウエハWの間隔を維持することができる。このため、平板で押さえる場合よりも、ウエハWの倒れを効果的に抑制することができる。弾性体22は、例えば、シリコンなどの軟質ゴムであるのが好ましい。
各第2押さえ部14bは、L字状の部材の一方の端部側が、端面押さえ部13に対して、上記第2方向に沿って押さえ治具Zが装着されるウエハWに近接する方向と押さえ治具Zが装着されるウエハWから離間する方向(+Y方向、−Y方向)とに移動可能であり、所定位置に固定可能である。この所定位置の固定の機構Dは、各第2押さえ部14bを端面押さえ部13に対してネジなどの締結部材19を使って固定する機構である。これにより、各第2押さえ部14bは、円周面Scに接触する部分が、押さえ治具Zが装着されるウエハWに対して、上記第2方向に沿って近接する方向及び離間する方向(+Y方向、−Y方向)に移動可能となり、且つ所定位置に固定可能となり、ウエハWに接触させる強さを調整できる。第2押さえ部14bは、ウエハW間の間隔を維持する程度に円周面Scの一部を押すように調整される。このように、第2押さえ部14bがウエハWに接触させる強さを調整することができる場合、ウエハW間の相対位置の固定をより確実に行うことができる。
また、一対の第2押さえ部14bは、図7(B)に示すように、それぞれ、円周面Scの一部と接触する位置が、単結晶Cの中心軸AX(X方向)と交わり且つ台座7の対向方向(Z方向)に直交する方向(Y方向)の基準線Lに対して台座7側に設定される。この場合、ウエハWを台座7から剥離する時に、ウエハWの中心よりも上部を開放することができるので、ウエハWを台座7から簡単に取り出すことができる。
押さえ治具Zの各部は、上記したようにネジなどの締結部材19により固定される。押さえ治具Zは、図8に示すように、各部を個々に分解することが可能である。これにより、次の剥離工程において、押さえ部14の一部を取り外し、押さえ部14が円周面Scを挟みこんで押す状態で、ウエハWを台座7から剥離することができる。また、これにより、押さえ治具Zは、一体に形成される場合と比較して、簡単に製造することができ、また、非使用時にコンパクトに収納することができる。図8に示す押さえ治具Zの各部は、図6に示す使用時において、単結晶Cのサイズ、複数のウエハWに接触させる強さ等が調整されて組み立てられる。
なお、上記した押さえ治具Zの構成は、一例であって他の構成でもよい。押さえ治具Zは、ウエハWの円周面Scを挟み込んで円周面Scの一部を押す押さえ部を備え、押さえ部と台座7との間及び押さえ部同士の間の一方又は双方でウエハWの円周面Scを挟みこんで押すことにより、複数のウエハ間Wの相対位置を固定する構成であればよい。図9は、押さえ治具Zの第1の例を示す斜視図である。図10は、押さえ治具Zの第2の例を示す斜視図である。例えば、押さえ治具Zは、図9に示すように、第2押さえ部14bを備えなくてもよい。また、押さえ治具Zは、図10に示すように、第1押さえ部14aを備えなくてもよい。また、取り付け部12は一対ではなく、1つでもよい。また、取り付け部12を備えるか否かは任意である。また、端面押さえ部13は一対ではなく、1つでもよい。また、端面押さえ部13を備えるか否かは任意である。端面押さえ部13を備えない場合、押さえ部14(第1押さえ部14a、第2押さえ部14b)は、他の部材により支持される。
上記の押さえ治具Zを用いた固定工程を説明する。本固定工程では、複数のウエハWのそれぞれの円周面Scの一部を押す押さえ部14(第1押さえ部14a、第2押さえ部14b)を用いて、押さえ部14(第1押さえ部14a)と台座7との間及び押さえ部14同士(一対の第2押さえ部14b)の間の一方又は双方で円周面Scを挟みこんで押すことにより、複数のウエハW間の相対位置を固定する。固定工程は、第1押さえ部14aと台座7とにより円周面Scを挟みこんで押してもよいし、第2押さえ部14bにより円周面Scを挟みこんで押してもよいが、複数のウエハWのそれぞれの円周面Scの一部を押す第1押さえ部14a及び第2押さえ部14bを用いて、第1押さえ部14aと台座7との間及び一対の第2押さえ部14bの間の双方で円周面Scを挟みこんで押すことにより、複数のウエハW間の相対位置を固定するのが好ましい。この場合、より確実に複数のウエハW間の相対位置を固定することができる。また、固定工程は、台座7に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハWを、ワイヤーソー装置1に取り付けた状態で行うのが好ましい。これにより、ワイヤーソー装置1から取り出す際に生じるウエハWの倒れを抑制することができる。
次に、図1に示すステップS4の剥離工程では、台座7に接着された複数のウエハWを、台座7から剥離する。図11及び図12は剥離工程の説明図である。この剥離工程では、ワイヤーソー装置1内で押さえ治具Zを取り付けたスライス台6を取り外し、そのスライス台6のウエハWと台座7間の接着剤10及び台座7とスライス台6との接着剤10を剥離させて、ウエハWを個々に取り出す工程である。
上記したように、スライス台6は、ワイヤーソー装置1から取り外し、剥離槽Tまで運搬し、剥離槽Tの剥離液LQに浸漬する必要がある。この運搬や移動時に、振動や衝撃によりウエハWの倒れが発生しやすい。スライス台6をワイヤーソー装置1から取り外す際、スライス台6を上方向からワイヤー3に押し付ける方式の場合、単結晶Cを切断して形成されるウエハWは、図6に示すように、スライス台6が上側でウエハWが下側の状態である。運搬する時は、図11に示すように、これを180°回転する必要があり、この時ウエハWが特に倒れやすい。よって、押さえ治具Zは、上記の切断終了後、ワイヤーソー装置1からスライス台6を取り外す前に、ワイヤーソー装置1内で取り付けることが好ましく、これにより、上記のような倒れを防止できる。
接着剤10の剥離は、接着剤の種類にもよるが、例えば、エポキシ系接着剤の場合は、60℃〜100℃の温度を掛けることで剥離できる。この場合は、図12に示すように、剥離槽T中の高温の剥離液LQの中に、単結晶Cが台座7を介して固定されるスライス台6を浸漬することで行われる。剥離工程においては、所定時間、スライス台6を剥離槽T中の高温の剥離液LQの中に浸漬する。所定時間浸漬することで接着剤10の接着力を低下させてウエハWを回収する。なお、この際、接着剤10の接着力が低下するためウエハWの保持力がさらに低下し、ウエハWがより倒れ易くなる。このため、押さえ治具Zを設置したまま、押さえ部14がウエハWの円周面Scを挟みこんで押す状態で、剥離を行うのが好ましい。なお、ウエハWの取り出しは、剥離液LQの中で行ってもよいし、剥離液LQに浸漬させた後に剥離液LQから外に出して行ってもよい。
ウエハWの取り出し(剥離)時は、押さえ部14の一部を取り外して行う。例えば、第1押さえ部14a及び第2押さえ部14bを用いる場合、第1押さえ部14aを外す。これにより、ウエハWは、第2押さえ部14bにより固定された状態で、ウエハWを取り出す側が解放される。これにより、押さえ部14が円周面Scを挟みこんで押す状態で、剥離することができ、ウエハWを台座7から剥離する時におけるウエハWの倒れを抑制することができる。なお、この際、第2押さえ部14bがウエハWを固定する強さを適宜調整してもよい。
また、本実施形態では、上記したように、第2押さえ部14bが、それぞれ、円周面Scの一部と接触する位置が、単結晶Cの中心軸AXと交わり且つ直交する方向(Y方向)の基準線Lに対して台座7側に設定される(図7(B)参照)。これにより、ウエハWの中心よりも上部をより広く開放することができるので、ウエハWを台座7から簡単に取り出すことができる。この場合、押さえ部14の固定の強さを調整せずに、ウエハWを下側から上方に上げることで容易に取り出すことが可能であり好ましい。なお、ウエハWの取り出しは、押さえ部14の一部を取り外して行う場合、第2押さえ部14bの一方をはずして行ってもよい。
以下、本発明を用いた実施例について具体的に説明する。
タンタル酸リチウム(以下LT)の大きさφ150mm長さ100mmの単結晶Cを用意した。厚さ20mmの台座7を、エポキシ系接着剤によりスライス台6に固定した。そして、この台座7に、単結晶Cをエポキシ系接着剤により固定した。単結晶Cは、オリフラ部を台座7の載置面に合わせ、上記の接着剤で固定した。
次に、単結晶Cを固定したスライス台6をワイヤーソー装置1に取り付け、単結晶Cを切断し、台座7に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数のウエハWを形成した。この切断は、ウエハWの厚みが0.6mm、ウエハW間のピッチが0.85mmとした。切断終了後、押さえ治具Zをスライス台6に取り付けた。押さえ治具Zは、図6と同様のものを用いた。なお、第1押さえ部14a、第2押さえ部14b、端面押さえ部13とウエハと接触する部分は、シリコンゴムとした。次に、押さえ治具Zを設置したスライス台6をワイヤーソー装置1から取り外し、リフターで運搬し、図12に示すように、剥離槽T中の高温にした剥離液LQにスライス台6を浸漬し、接着剤を剥離した。その後、剥離槽Tの中で押さえ治具Zの第1押さえ部14aを取り外し、台座7と対向する方向にウエハWを1枚ずつ移動させて台座7から取外し、ウエハWを収容するキャリアケースに保管した。この間、ウエハWの倒れ等不具合は発生しなかった。
以上のように、本実施形態のウエハの製造方法、及び押さえ治具Zによれば、単結晶Cを切断して形成される複数のウエハW間の相対位置を固定するので、ウエハWの倒れ及び落下を抑制することができる。
1・・・ワイヤーソー装置(切断装置)
2a・・・回転ローラー
3・・・ワイヤー
4・・・ワイヤー列
6・・・スライス台
7・・・台座
8・・・装着部
10・・・接着剤
12・・・取り付け部
12a・・・クランプ部
13・・・端面押さえ部
14・・・押さえ部
14a・・・第1押さえ部
14b・・・第2押さえ部
16、20、22・・・弾性体
17a・・・接続部
17b・・・接続部
19・・・締結部材
AX・・・中心軸(単結晶)
A、B、C、D・・・固定機構
C・・・単結晶
Sc・・・円周面(単結晶、ウエハ)
LQ・・・剥離液
L・・・基準線
T・・・剥離槽
W・・・ウエハ
Z・・・押さえ治具

Claims (10)

  1. 円柱状の単結晶を切断してウエハを製造する方法であって、
    前記単結晶の円周面の一部を接着剤により台座に接着することと、
    前記台座に接着された前記単結晶を切断装置により切断して、前記台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数の前記ウエハを形成することと、
    前記複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押す押さえ部を用いて、前記押さえ部と前記台座との間及び前記押さえ部同士の間の一方又は双方で前記円周面を挟みこんで押すことにより、前記複数のウエハ間の相対位置を固定することと、
    前記台座に接着された複数のウエハを、前記台座から剥離することと、を含
    前記固定することは、前記台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数の前記ウエハを、前記切断装置に取り付けた状態で行うことを含む、ウエハの製造方法。
  2. 前記台座に接着され且つ前記押さえ部により前記円周面挟みこんで押された状態の前記複数のウエハを、前記剥離することを含む、請求項1に記載のウエハの製造方法。
  3. 円柱状の単結晶を切断してウエハを製造する方法であって、
    前記単結晶の円周面の一部を接着剤により台座に接着することと、
    前記台座に接着された前記単結晶を切断装置により切断して、前記台座に接着され且つ間隔をおいて並ぶ複数の前記ウエハを形成することと、
    前記複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押す押さえ部を用いて、前記押さえ部と前記台座との間及び前記押さえ部同士の間の一方又は双方で前記円周面を挟みこんで押すことにより、前記複数のウエハ間の相対位置を固定することと、
    前記台座に接着され且つ前記押さえ部により前記円周面が挟みこんで押された状態の前記複数のウエハを、前記台座から剥離することと、を含む、ウエハの製造方法。
  4. 台座に固定された円柱状の単結晶を切断して形成された、間隔をおいて並ぶ複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押し、前記複数のウエハ間の相対位置を固定可能な押さえ部と、
    前記単結晶を切断する切断装置に取り付け可能な取り付け部と、を備え、
    前記切断装置に取り付けた状態で前記複数のウエハ間の相対位置を固定可能である、押さえ治具。
  5. 前記押さえ部は、自身と前記台座とで前記円周面を挟み込んで前記円周面の一部を押す第1押さえ部を備える、請求項4に記載の押さえ治具。
  6. 前記押さえ部は、前記単結晶の中心軸方向及び前記台座の対向方向に直交する方向から前記円周面を挟みこんで前記円周面の一部を押す1対の第2押さえ部を備える、請求項4または請求項5に記載の押さえ治具。
  7. 前記一対の第2押さえ部は、それぞれ、前記円周面の一部と接触する位置が、前記単結晶の中心軸と交わり且つ前記直交する方向の基準線に対して前記台座側に設定される、請求項6に記載の押さえ治具。
  8. 台座に固定された円柱状の単結晶を切断して形成された、間隔をおいて並ぶ複数のウエハのそれぞれの円周面の一部を押し、前記複数のウエハ間の相対位置を固定可能な押さえ部を備え、
    前記押さえ部は、前記単結晶の中心軸方向及び前記台座の対向方向に直交する方向から前記円周面を挟みこんで前記円周面の一部を押す1対の第2押さえ部を備え、
    前記一対の第2押さえ部は、それぞれ、前記円周面の一部と接触する位置が、前記単結晶の中心軸と交わり且つ前記直交する方向の基準線に対して前記台座側に設定される、押さえ治具。
  9. 前記押さえ部は、前記円周面に接触する部分が弾性体である、請求項4から請求項のいずれか一項に記載の押さえ治具。
  10. 前記複数のウエハの両端の前記ウエハの端面に接触して支持する端面押さえ部を備える、請求項4から請求項のいずれか一項に記載の押さえ治具。
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