JP2013153109A - ウエハ供給装置、ウエハ供給装置付きウエハ搬送装置、および、ウエハ搬送装置へのウエハ供給方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】温水層からのウエハ回収作業、及び、ウエハスタック形成作業が不要となり、これら作業に伴うコストやウエハ破損の危険性を解消することができる、ウエハ搬送装置へウエハを供給するウエハ供給装置を提供する。
【解決手段】板状材の1面に対して垂直ないし略垂直に1辺が接着剤により接着されて互いに平行に保持された複数の略矩形のウエハ105を前記1辺に隣接する2辺を保持し、搬送開始後には前記ウエハ搬送装置Bに向かって前記複数のウエハ105を搬送するウエハ保持・搬送手段4を有するウエハ供給装置A。
【選択図】図8
【解決手段】板状材の1面に対して垂直ないし略垂直に1辺が接着剤により接着されて互いに平行に保持された複数の略矩形のウエハ105を前記1辺に隣接する2辺を保持し、搬送開始後には前記ウエハ搬送装置Bに向かって前記複数のウエハ105を搬送するウエハ保持・搬送手段4を有するウエハ供給装置A。
【選択図】図8
Description
本発明は、シリコンブロック保持ボード上に接着されて保持されたシリコンブロックからスライシングにより切断されて得られたウエハを効率よくウエハ搬送装置に供給するウエハ供給装置に関する。
太陽電池などに用いられるシリコンウエハは、図1に示すように略直方体のシリコンブロック(図1(a)参照)100の一面をボード101上にスライシング工程用の仮固定接着剤102(電気化学工業社等より入手可能)により接着され(図1(b)参照)、スライシング装置のマルチワイヤーソー103によって前記ボードに達する切り込みを入れられて100〜200μmなどの所定の厚さに切り出され(図1(c)参照)、次いで、水槽104の温水(通常80℃程度)中に入れられることにより上記仮固定接着剤102による接着が解除されて、ウエハ105は1枚ずつボードから分離される。
その後、水中のウエハ105は人手により回収されて、多数枚重なった状態、すなわちウエハスタックとされ、次いで1枚ずつ分離されて、洗浄工程に送られる。
この際、特開2000−156396公報(特許文献1)や特表2009−0509891公報(特許文献2)などでは1枚ずつアームあるいはグリッパに吸着させながら移動させて分離するウエハ搬送装置が提案されている。
しかしながらこのようなウエハ搬送装置では、動作もスムーズでなく、往復動や急停止があるので高速分離搬送処理を行った場合、ウエハの落下などの事故が生じやすく、このとき、ウエハは上述のように極めて薄く脆弱なために破損が生じ、全体の歩留まりが低下する、さらには、破片の除去のための運転休止などの問題が生じてしまうために、例えば1秒あたり1枚などの高速分離処理への対応には困難があり、さらに複数のウエハが、分離されずに一緒に搬送されてしまい、洗浄工程で洗浄不良が生じるなどの問題もあった。
そこで、本発明者等は特開2011−54908号公報(特許文献3)でこれら問題を解決することができる新規なウエハ搬送装置を提案している。
しかしながら、このような優れたウエハ搬送装置を用いても、ウエハ搬送装置に供給されるウエハスタックの形成作業が上記のように人手によるために、コスト、及び、破損による歩留まり低下が生じるなど問題があった。また、ウエハスタックの形成作業は高温の水槽での作業となるために、保護具が必要となり、危険もあった。
本発明は、上記課題を解決する、すなわち、人手による高温の水槽底部からのウエハ回収作業、及び、ウエハスタック形成作業が不要となり、これら作業に伴うコストやウエハ破損の危険性を解消することができる、ウエハ搬送装置へウエハを供給するウエハ供給装置を提供することを目的とする。
本発明のウエハ供給装置は上記課題を解決するために、請求項1に記載の通り、水中のウエハを水面上に搬送するウエハ搬送装置にウエハを供給するウエハ供給装置であって、板状材の1面に対して垂直ないし略垂直に1辺が接着剤により接着されて互いに平行に保持された複数の略矩形のウエハを前記1辺に隣接する2辺を保持し、搬送開始後には前記ウエハ搬送装置に向かって前記複数のウエハを搬送するウエハ保持・搬送手段を有することを特徴とするウエハ供給装置である。
本発明のウエハ供給装置は請求項2に記載の通り、請求項1に記載のウエハ供給装置において、前記ウエハ保持・搬送手段が、前記略矩形のウエハの前記1辺に隣接する2辺を挟持して保持する2つの側面保持手段と、該2つの側面保持手段を離間可能とする離間手段と、を有することを特徴とする。
本発明のウエハ供給装置は請求項3に記載の通り、請求項1または請求項2に記載のウエハ供給装置において、前記側面保持手段が無限ベルト式搬送装置であることを特徴とする。
本発明のウエハ供給装置は請求項4に記載の通り、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のウエハ供給装置において、前記ウエハ保持・搬送手段を前記水面より高い位置で固定する水面上固定手段を有することを特徴とする。
本発明のウエハ供給装置付きウエハ搬送装置は請求項5に記載の通り、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウエハ供給装置を有することを特徴とするウエハ供給装置付きウエハ搬送装置である。
本発明のウエハ供給方法は請求項6に記載の通り、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウエハ供給装置を用い前記ウエハ搬送装置にウエハを供給するウエハ供給方法であって、前記ウエハ保持・搬送手段により前記複数のウエハを保持させるウエハ保持工程、前記接着剤による前記複数のウエハと前記板状材との前記接着を解消させる接着解消工程、及び、前記ウエハ搬送装置に向かって前記複数のウエハを搬送して該ウエハをウエハ搬送装置に供給するウエハ供給工程、を順次有するウエハ供給方法である。
本発明のウエハ供給装置によれば、シリコンブロック保持用のボードなどの板状材の1面に対して垂直ないし略垂直に1辺が接着剤により接着されて互いに平行に保持された複数の略矩形のウエハを前記1辺に隣接する2辺を保持し、搬送開始後には前記ウエハ搬送装置に向かって前記複数のウエハを搬送するウエハ保持・搬送手段を有する構成により、スライシング処理された、シリコンブロック保持用のボード上に保持された複数枚の略矩形のウエハをそのままの状態で保持して接着剤による接着を解除することにより、そのままの、複数枚のウエハが整列された状態でウエハ搬送装置に供給することが可能となるために、水中からの手作業によるウエハ回収作業、及び、ウエハスタック形成作業が不要となり、これら作業に伴うコストやウエハ破損の危険性を解消することができる。
請求項2に記載のウエハ供給装置によれば、前記ウエハ保持・搬送手段が、前記略矩形のウエハの前記1辺に隣接する2辺を挟持して保持する2つの側面保持手段と、該2つの側面保持手段を離間可能とする離間手段と、を有するので、前記ウエア保持・搬送手段へのウエハ(板状体上に保持された複数枚のウエハ)のセットが容易となり、このために、ウエハの破損があらかじめ防止されるとともに作業効率が向上する。
請求項3に記載のウエハ供給装置によれば、前記側面保持手段が無限ベルト式搬送装置であるので、無限ベルトを縣架するローラの1つをウエハ搬送装置直前に配置することによりウエハ搬送装置直前でのウエハの順次供給が容易となるとともに、側面保持手段の配置が容易となり、また、ウエハ供給装置付近の各機器の配置を妨げることが少ないのでウエハ搬送装置の設計の自由度が高い。
請求項4に記載のウエハ供給装置によれば、前記ウエハ保持・搬送手段を前記水面より高い位置で固定する水面上固定手段を有するために、前記ウエハ保持・搬送手段へのウエハの装着を、水面上で行うことができるので容易となるとともに、水槽の水の温度が高い場合であっても特別な保護具を必要とせずに作業が安全に行え、このとき、水の冷却や再加熱が不要となり、このための時間を短縮することができる。
本発明のウエハ搬送装置によれば、上記ウエハ供給装置を有する構成により、複数枚のウエハが整列された状態でウエハ搬送装置に供給することが可能となるために、水中からの手作業によるウエハ回収作業、及び、ウエハスタック形成作業が不要となり、これら作業に伴うコストやウエハ破損の危険性を解消することができる。
本発明のウエハ供給方法によれば、前記ウエハ保持・搬送手段により前記複数のウエハを保持させるウエハ保持工程、前記接着剤による前記複数のウエハと前記ボードとの接着を解消させる接着解消工程、及び、ウエハ搬送装置に向かって温水槽中で前記複数のウエハを搬送して該ウエハをウエハ搬送装置に供給するウエハ供給工程、を順次有するウエハ供給方法であり、水中からの手作業によるウエハ回収作業、及び、ウエハスタック形成作業が不要となり、これら作業に伴うコストやウエハ破損の危険性を解消することができる。
本発明のウエハ供給装置の1形態によるウエハ搬送装置へのウエハ供給について、図を用いて説明する。
図2にマルチワイヤーソーで薄板状にスライスされた状態のウエハを示す斜視図を、図3にはその側面図を示す。
図示したように、多数のウエハ105はその下辺が板状材であるボード101に接着されている。ボード101にはスライシング工程でマルチワイヤーソーによって切り込み101aが形成されている。
一方、本発明に掛かるウエハ供給装置Aが水槽中でウエハ搬送装置Bに接続された状態の、モデル側面図を図4(a)に、モデル上面図を図4(b)に示した。
ウエハ供給装置Aは、前記ボード101を載置するためのウエハ移動ステージ1、前記ウエハの下辺に隣接する2辺(側辺)を挟持して保持する2つの側面保持手段として無限ベルト4、無限ベルト4を縣架し駆動させるローラ5、図示しないモータ(ステッピングモーター)に接続されローラ5を回転駆動させる軸5a、無限ベルトをローラ5とともに縣架するローラ5’、ローラ5’を従動回転可能に保持する軸5a’、及び、ウエハ移動ステージ1を保持するとともに無限ベルト4と同期駆動させてウエハ搬送装置B側に移動させるベルト連結アーム2を備えている。なお、ここではウエハ供給装置Aの機能を説明するために最小限の構成について述べる。
一方、ウエア搬送装置Bはウエハ供給装置Aによって順次供給される複数のウエハの供給方向先頭側のウエハに対してその側辺に向かって水流を連続的あるいは断続的に供給し、複数のウエハが重なった状態でのウエア搬送装置B本体側への供給を防止する分離ノズル20a、20b、及び、20c、ウエハ供給装置Aによって順次供給される複数のウエハの供給方向先頭のウエハに当接しその当接したウエハを上方へ(後述する引き上げ補助ローラ21と第1無限ベルト23aとにより形成される接触部へ)供給する、図示しないモータにより回転駆動されるウエハ供給補助ローラ21、供給補助ローラ21により上方に供給されたウエハを図示しないモータにより回転駆動される引き上げ補助ローラ22とともに挟持して水面上に搬送する第1無限ベルト式搬送装置23(第1無限ベルト23a、第1無限ベルト23aを縣架するローラ23b、第1無限ベルト23aを縣架し回転駆動するローラ23cを有する)、第1無限ベルト式搬送装置23により上方へ搬送されるウエハを引き継ぎ、かつ、搬送方向を水平方向とする、図示しないモータによって駆動される第2無限ベルト式搬送装置24(第2無限ベルト24a、第1無限ベルト24aを縣架するローラ24b、第1無限ベルト24aを縣架し回転駆動するローラ24c、第2無限ベルト24aの内側から当接してウエハの搬送方向を水平方向に変換する背板24dを有している)、さらに、第2ベルト装置により水平方向に搬送されるウエハを引き継ぎ、図示しない洗浄装置へ搬送するための第3ベルト式搬送装置25を有している。
すなわち、ウエハ搬送装置Bは、ウエハ供給装置Aから順次供給される水W中のウエハを水面上に搬送するウエハ搬送装置であって、順次供給されるウエハを水面上に搬送する第1の無限ベルト式搬送装置と、第1の無限ベルト式搬送装置のウエハ搬送方向下流にあって第1の無限ベルト式搬送装置によって搬送されるウエハを引き継いでさらに搬送する第2の無限ベルト式搬送装置と、を有し、記第2の無限ベルト式搬送装置が、その無限ベルトを濡れた状態でかつ前記ウエハの前記ウエハ供給側、すなわち、ウエハ供給装置Aとは反対側の面に密着させて、ウエハを搬送するものである。
ここで、第1無限ベルト23a及び第2無限ベルト24aのウエハとの接触面は連続気泡を有する親水性高分子材料から構成されており、これら接触面は水に濡れた状態で水の表面張力によりウエハとの間で密着力が発現するので上述のようにウエハが上方に搬送される。
ここで、第2無限ベルト式搬送装置24の第2無限ベルト24aには水を供給する必要があるが、連続使用の場合、運転当初の水補給のみでその後の水の補給は行わなくても、水面上に搬送されるウエハに付着している水によって上記密着力は維持される。
上記のような連続気泡を有する親水性高分子材料としては、アイオン社のソフラス、グローリ産業社のエコロンとして知られるものが挙げられ、上記搬送装置ではウエハと直接接する部分(無限ベルト及びローラの表面)にはアイオン社のソフラスを用いた。この製品は柔軟であるために、非常に薄いウエハであっても破損、傷の発生なしに安全に搬送することができる。なお、無限ベルベルトとして強度が必要な場合には強度を有する無限ベルト基材上に上記連続気泡を有する親水性高分子材料を積層することで対応することが可能である。
次に図4に示したウエハ供給装置Aの使用方法について図5〜図8を用いて説明する。
図5は、ウエハ供給装置Aの主要部である、ウエハ保持・搬送手段としての無限ベルト4、及び、ウエハ移動ステージ1、さらに、ウエハ搬送装置Bの主要部(図中、第3ベルト式搬送装置25以外の部分)を、図示しない引き上げ装置(これらウエハ供給装置Aの主要部及びウエハ搬送装置Bの主要部に固定された、螺旋溝が側面に施された円柱状体、円柱状体の螺旋に螺合し、回転可能に、かつ、ウエハ供給装置Aの主要部より高い位置でフレームにより保持された引き上げ部材、及び、引き上げ部材を回転させてウエハ供給装置Aの主要部を上下方向に駆動するモータ(上下方向駆動用モータ)からなり、水面上固定手段を兼用する。)により、ウエハ供給装置Aの主要部を水(W)面より引き上げて、(前記モータの回転を止めることにより)水面より高い位置で固定した状態を示す図である。
図5に示したように、ウエハ供給装置Aの主要部及びウエハ搬送装置Bの主要部を水面上に引き上げた状態で、図6(a)に側面図、図6(b)に上面図を示すように多数のウエハが接着固定されたボード101をウエハ移動ステージ1にセットする。このとき、ウエハ移動ステージ1へのボード101のセットを、水面上で行うことができるので容易となるとともに、水の温度が高い場合であっても特別な保護具を必要とせずに作業が安全に行え、このとき、ボードとウエハとの接着の解消のための水Wの冷却や再加熱が不要となり、このための時間を短縮することができる。
さらに、図示しないレバーを操作することで、図7に示すように2つの側面保持手段としての2つの無限ベルト4をこれら多数のウエハ105の下辺に隣接する2辺、すなわち、両側辺に対して図示しない付勢手段(この例ではばねによるが、ゴム等の弾性体によってもよい)により付勢させ、挟持保持させる。
また、上記レバーとそれに付随する機構は上記と反対方向に操作することで2つの側面保持手段を図6(b)に示されたように離間可能とする離間手段でもある。
次いで、モータ(上下方向駆動用モータ)を動かしてウエハ供給装置Aの主要部及びウエハ搬送装置Bの主要部を降ろし、図8(a)に側面図、図8(b)に上面図を示すように、多数のウエハ105が水面下となる位置とする。
このとき、水槽の水Wは、図示しないヒータにより仮固定接着剤102(図1(b)参照)による接着が解除される温度、例えば80℃に加熱されており、このために、水槽内に入れられた後、ウエハ105とボード101との接着が解除される(通常、数分ないし十数分かかる)。このとき、多数のウエハ105はその2つの側辺が上記2つの無限ベルト4により挟持され保持されているためにこれら多数のウエハ105は互いに間隔を開け、かつ、互いに平行な状態に保たれる。
次いで、軸5aを回転させることで無限ベルト4及びウエハ移動ステージ1を同期駆動させ、ウエハ105及びボード101をウエハ搬送装置B側に前進させる。このとき、無限ベルト4とウエハ移動ステージ1とが同期して前進するために、上記接着剤によるウエハ105とボード101との接着の解除前であっても、前進作業を行うことができるので、全体の工程時間を短縮されることができる。
前進するにつれ、進行方向先頭側のウエハ105から順に、2つの無限ベルト4による保持されない位置に達する。このときウエハ105の両側方の分離ノズル20a、20b、及び、20cから連続的に、あるいは、断続的に水が勢いよく供給されることによりウエハ105は互いに密着することなく引き上げ補助ローラ21側に供給される。このとき、これらノズルからの水流によりスライシング時の切断くずや粉がウエハ105から除去されて、後述する搬送時でのウエハ搬送装置Bの無限ベルト式搬送装置の各無限ベルトとの密着性が向上するので、ウエハ搬送装置Bでの搬送ミスがあらかじめ防止される。
進行方向先頭のウエハ105が引き上げ補助ローラ21に接する直前の、図9(a)中矢印で示した方向から見た側面図を図10に示す。
進行方向先頭のウエハ105は引き上げ補助ローラ21に接すると、上方に押し上げられ(図10参照)、補助ローラ22と第1無限ベルト式搬送装置23との接点(ニップ部)に供給され(図11参照)、ウエハ105はこれら補助ローラ22と第1無限ベルト式搬送装置23により水面上に搬送される。
その後、ウエハ105は第1無限ベルト式搬送装置23から第2無限ベルト式搬送装置24に引き継がれ(図12参照)、搬送方向が水平方向に転換された後、第3ベルト式搬送装置25によって搬送されている。
ここで、第2無限ベルト式搬送装置24の無限ベルト24aの回転速度は、第1無限ベルト式搬送装置23の無限ベルト23aの回転速度に比べ、1.2〜2倍程度となっている。この構成により後先2枚のウエハ105及び105’が一部重なって第1無限ベルト式搬送装置23に供給された場合にも(図13参照)、第2無限ベルト式搬送装置24に1枚ずつ供給される。すなわち、後のウエハ105’が補助ローラ22と第1無限ベルト式搬送装置23との間に挟持されているにもかかわらず、先のウエハ105は図13に示すように第2無限ベルト式搬送装置24の無限ベルト24aに密着し、無限ベルト24の回転とともに後のウエハ105’より早く上方に搬送されるために、図14に示すように、これらウエハ105と105’との重なりは解消されて、別々に第2無限ベルト式搬送装置24によって搬送される。このウエハ搬送装置は、アームなどの部材の往復動などなしに、ローラとベルトの回転運動だけで動作するものであり、このために1秒あたりウエハ1枚程度の高速連続搬送にも対応できるとともに、搬送の失敗によるウエハの落下(通常、落下したウエハは破損する)もあらかじめ防止されているために、信頼性が高い。
以上の説明から理解されるように本発明のウエハ供給装置は、80℃程度の温水を内容する水槽の底部からの多数のウエハの回収、スタック形成などの従来人手に頼っていた、そして、取扱中にウエハ破x損が生じやすかったウエハ回収工程を不要とすることができる優れたウエハ供給装置である。
A ウエハ供給装置
B ウエア搬送装置
1 ウエハ移動ステージ
2 ベルト連結アーム
4 無限ベルト
5 ローラ5
20a、20b、20c 分離ノズル
23 第1ベルト式搬送装置
24 第2ベルト式搬送装置
25 第3ベルト式搬送装置
101 ボード
105 105’ウエハ
B ウエア搬送装置
1 ウエハ移動ステージ
2 ベルト連結アーム
4 無限ベルト
5 ローラ5
20a、20b、20c 分離ノズル
23 第1ベルト式搬送装置
24 第2ベルト式搬送装置
25 第3ベルト式搬送装置
101 ボード
105 105’ウエハ
Claims (6)
- 水中のウエハを水面上に搬送するウエハ搬送装置にウエハを供給するウエハ供給装置であって、
板状材の1面に対して垂直ないし略垂直に1辺が接着剤により接着されて互いに平行に保持された複数の略矩形のウエハを前記1辺に隣接する2辺を保持し、搬送開始後には前記ウエハ搬送装置に向かって前記複数のウエハを搬送するウエハ保持・搬送手段を有することを特徴とするウエハ供給装置。 - 前記ウエハ保持・搬送手段が、前記略矩形のウエハの前記1辺に隣接する2辺を挟持して保持する2つの側面保持手段と、該2つの側面保持手段を離間可能とする離間手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のウエハ供給装置。
- 前記側面保持手段が無限ベルト式搬送装置であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のウエハ供給装置。
- 前記ウエハ保持・搬送手段を前記水面より高い位置で固定する水面上固定手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のウエハ供給装置。
- 前記請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウエハ供給装置を有することを特徴とするウエハ供給装置付きウエハ搬送装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のウエハ供給装置を用い前記ウエハ搬送装置にウエハを供給するウエハ供給方法であって、
前記ウエハ保持・搬送手段により前記複数のウエハを保持させるウエハ保持工程、
前記接着剤による前記複数のウエハと前記板状材との前記接着を解消させる接着解消工程、及び、
前記ウエハ搬送装置に向かって前記複数のウエハを搬送して該ウエハをウエハ搬送装置に供給するウエハ供給工程、
を順次有するウエハ供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012014090A JP2013153109A (ja) | 2012-01-26 | 2012-01-26 | ウエハ供給装置、ウエハ供給装置付きウエハ搬送装置、および、ウエハ搬送装置へのウエハ供給方法 |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104701215A (zh) * | 2013-12-06 | 2015-06-10 | 松下知识产权经营株式会社 | 晶片剥离装置 |
JP2018192750A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 住友金属鉱山株式会社 | ウエハの製造方法、及び押さえ治具 |
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2012
- 2012-01-26 JP JP2012014090A patent/JP2013153109A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015109396A (ja) * | 2013-12-06 | 2015-06-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ウエハ剥離装置 |
JP2018192750A (ja) * | 2017-05-19 | 2018-12-06 | 住友金属鉱山株式会社 | ウエハの製造方法、及び押さえ治具 |
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