JP6953202B2 - 業務用可塑性油脂包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、業務用可塑性油脂包装体に関する。
マーガリンなどの業務用可塑性油脂は、様々な形態で流通している。例えば、段ボール箱に内袋と呼ばれる樹脂フィルムからなるポリ袋を入れその中にマーガリンを充填する形態(流し込み)や、マーガリンを缶に充填する形態などがある。また、ポンドマーガリンと呼ばれるブロック状のマーガリンを耐油加工されたアルミラミネート紙などで覆い、その後段ボール箱に入れる形態や、シートマーガリンと呼ばれるシート状のマーガリンを、マーガリン同士の接着を防止するため1枚毎にパーチメント紙を間に挟み、複数枚を段ボール箱に入れる形態がある。
しかし、上記のように段ボールを使用すると、段ボール箱の紙粉などが製品に付着したり、油脂が段ボール箱に染みだしたりすることがある。また業務用可塑性油脂を原材料として食品を製造する製造業者においても、段ボール箱が製造現場に持ち込まれると、衛生上の問題がある。この問題の解決を図るために、シートマーガリンなどの業務用可塑性油脂を一枚毎に個別に密封包装し、衛生面の向上を図ることが提案されている(特許文献1〜5)。ところが、これらの業務用可塑性油脂は個別に密封包装されていることから、衛生面は向上するものの、使用する際に一枚毎に破いて剥がす必要があり、特に1日に多量に業務用可塑性油脂を扱う分野においては、作業性の悪化が顕著になるという問題があった。
また、業務用可塑性油脂の製造から流通における保管性、移送性を改善しつつ、使用時のハンドリング性も良い包装手段が望まれていた。
特開昭62−122922号公報 実開昭61−113282号公報 国際公開第2006/120785号 実用新案登録第3156339号 実用新案登録第3194212号
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、保管性、移送性、使用時のハンドリング性に優れた業務用可塑性油脂包装体を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の業務用可塑性油脂包装体は、樹脂製容器の上面開口周縁部に樹脂製フィルム蓋材が剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材が樹脂製容器の上面を覆う包装材中に、可塑性油脂が収容されていることを特徴とする。
本発明によれば、保管性、移送性、使用時のハンドリング性に優れている。
(a)、(b)は、本発明の実施形態1における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 図1(a)の業務用可塑性油脂包装体の上面図であり、樹脂製フィルム蓋材の一部を切り欠いて内部を示している。 図1(a)の業務用可塑性油脂包装体の斜視図であり、樹脂製フィルム蓋材の一部を切り欠いて内部を示している。 実施形態1の変形例として真空包装した場合を示す、図1(a)と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 本発明の実施形態2における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 図5の業務用可塑性油脂包装体の斜視図であり、樹脂製フィルム蓋材の一部を切り欠いて内部を示している。 実施形態2の変形例として真空包装した場合を示す、図5と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 本発明の実施形態3における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 実施形態3の変形例として真空包装した場合を示す、図8と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 (a)、(b)は、本発明の実施形態4における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図、(c)は(b)の一部を拡大して示した図である。 本発明の実施形態5における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図であり、一次包装材の一部を切り欠いて内部を示している。 本発明の実施形態6における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図であり、一次包装材の一部を切り欠いて内部を示している。 実施形態6の変形例として真空包装した場合を示す、図12と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 本発明の実施形態7における業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。 本発明の実施形態1における業務用可塑性油脂包装体の製造工程の一例を説明する図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(実施形態1)
図1(a)、(b)は、本発明の実施形態1における業務用可塑性油脂包装体1aの縦断面図である。同図に示す本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。図1(a)は、可塑性油脂20のシートマーガリン20aをラミネート包装形態11a(一次包装形態11)によって一次包装体10としたものを11枚積層した例を示し、図1(b)は、図1(a)よりも厚いシートマーガリン20aを、前記同様に一次包装体としたものを3枚積層した例を示している。図2は、図1(a)の業務用可塑性油脂包装体1aの上面図、図3は斜視図であり、それぞれ樹脂製フィルム蓋材2bの一部を切り欠いて内部を示している。
この業務用可塑性油脂包装体1aは、可塑性油脂20の製造業者から、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者に直接または卸売業者等を介して供給する際に使用される。
包装材2の樹脂製容器2aは、図1に示すように、底部3と、底部3の四辺から連続して上方に起立する側部4とが設けられ、上面は開口6によって開放されている。側部4から連続する上面開口6の周縁部7は、樹脂製フィルム蓋材2bの周縁部5が気密に被着される平坦面とされている。
樹脂製容器2aは、合成樹脂の成形品である薄肉容器であり、樹脂製容器2aを成形する方法は、特に限定されるものではないが、例えば、熱成形、射出成形などが挙げられる。これらの中でも、熱成形が好ましい。熱成形としては、例えば、真空成形、圧空成形、プレス成形などが挙げられる。これらの中でも、カレンダー法や押出成形法などで予め作製されたシートや板を加熱軟化させ、冷却固化前に型へセットし、真空圧または圧縮空気で最終形状に成形する真空成形、圧空成形が好ましい。
真空成形の好ましい例としては、深絞り加工を挙げることができる。図15は、深絞り加工による業務用可塑性油脂包装体1aの製造工程の一例を示している。この例では、巻出しロール30より樹脂製容器2aの成形材料である樹脂フィルム40を連続的に、成形機32における成形機下型32aと成形機上型32bとの間へ送り出す。成形機下型32aで成形する際には、樹脂フィルム40の送給を一旦停止し、成形機下型32aの位置にある樹脂フィルム40を成形機上型32bで加熱し、軟化点に達した段階で成形機上型32bと樹脂フィルム40との間に圧縮空気を送りこむことと、同時に32aと40との間を減圧することによって、成形機下型32aの成形面の形状に成形する。その後、樹脂フィルム40の送給を再開することによって、成形された樹脂製容器2aは成形機32から下流に送給され、その上流の樹脂フィルム40が成形機32の位置に送給され、上記と同じように成形され、これらの工程が順次繰り返される。成形機下型32aで順に成形された樹脂製容器2a,2a,…は、各々が繋がって連続した状態で送給され、シートマーガリン20aを包装した一次包装体10が樹脂製容器2a,2a,…に順に投入される。シートマーガリン20aの投入は、成形機32で成形する際に樹脂フィルム40の送給を一旦停止し、その下流の樹脂製容器2aも同時に送給を一旦停止した状態で行われる。一次包装体10が投入された樹脂製容器2a,2a,…は、溶着機33における溶着機下型33aと溶着機上型33bとの間に送給される。また溶着機33には、巻出しロール31より樹脂製フィルム蓋材2bの材料である樹脂フィルム41が送り出される。成形機32で成形する際に樹脂フィルム40の送給を一旦停止した際に、その下流の樹脂製容器2aと、樹脂フィルム41の送給を同時に一旦停止した状態で、溶着機33によって、溶着機33の位置にある樹脂製容器2aにおける図1の上面開口6の周縁部7に樹脂フィルム41を溶着する。一次包装体10が収容され樹脂フィルム41が溶着された樹脂製容器2aは、溶着機33の下流において、切断装置34によって各々の業務用可塑性油脂包装体1a,1a…に切り離される。
樹脂製容器2aの材料としては、合成樹脂を用いることができ、具体的には、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂が好ましい。樹脂製容器2aは、複数の樹脂材料をラミネートした多層体であってもよく、表面に印刷が施されていてもよく、金属箔などがラミネートされていてもよく、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。
樹脂製フィルム蓋材2bは、その周縁部5が、樹脂製容器2aの上面開口6の周縁部7に剥離可能かつ気密に被着され、樹脂製容器2aの上面を覆っている。これにより、可塑性油脂20は気密な密封状態で包装材2中に収容されている。
樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法としては、溶着や、接着などが挙げられ、一般に包装容器の分野において密封性を持つ易開封技術として知られている手法が挙げられる。溶着の方法としては、例えば、熱溶着、高周波溶着、超音波溶着、接着の方法としては、接着剤などを用いた接着などが挙げられる。
樹脂製フィルム蓋材2bの材料としては、合成樹脂を用いることができ、具体的には、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリエチレン樹脂が好ましい。樹脂製フィルム蓋材2bは、複数の樹脂材料をラミネートした多層体であってもよく、表面に印刷が施されていてもよく、金属箔などがラミネートされていてもよく、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。
包装材2のサイズは、特に限定されるものではないが、幅50〜300mm、長さ50〜300mm、高さ30〜100mmや、あるいは幅250〜600mm、長さ250〜600mm、高さ50〜500mmなどが好ましいものとして例示される。
可塑性油脂20はシート状であり、製菓製パンなどに使用される、所謂シートマーガリン20aである。シートマーガリン20aは、そのサイズは特に限定されるものではないが、例えば、幅100〜500mm、長さ100〜500mm、厚み3〜50mmである。
シートマーガリン20aは、一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。一次包装体10は、シートマーガリン20aが、ラミネート包装形態11aによって非密封状態で、その両面側からシート状の一次包装材12に包装されている。すなわち、一次包装材12は、ほぼ同じサイズの2枚のフィルム材12a,12bからなり、これらは包装されるシートマーガリン20aよりも縦横の長さが大きなサイズとされている。これらのフィルム材12a,12bによってシートマーガリン20aの上下を挟む、ラミネート包装形態11aによって、フィルム材12a,12bをシートマーガリン20aに密着させ、かつフィルム材12a,12bの端縁同士は被着されずに非密封状態で接触してシートマーガリン20aを包んでいる。フィルム材12a,12bとしては、例えば、紙、樹脂、金属箔などの1種類の素材により形成される単層フィルム、紙、樹脂や、これらと金属箔などの2種類以上の素材により形成される多層フィルムなどが挙げられる。単層フィルムとしては、例えば、パーチメント紙(硫酸紙)などが挙げられる。多層フィルムとしては、例えば、共押出フィルム、接着フィルムなどが挙げられる。
図1(a)、(b)に示すように、一次包装体10は、包装材2中で複数枚が積層されている。樹脂製容器2aの側部4による深さに応じて、シートマーガリン20aを包装した一次包装体10を複数枚積層して収容することができる。
業務用可塑性油脂包装体1aは、包装材2中に不活性ガスが充填されている。不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスなどが挙げられる。包装材2中への不活性ガスの充填は、例えば、一次包装体10を収容した樹脂製容器2aの上面に樹脂製フィルム蓋材2bを溶着する際に、樹脂製容器2a中の空気を不活性ガスで置換することにより行うことができる。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは、可塑性油脂20の製造業者によって可塑性油脂20を包装材2中に密封し業務用可塑性油脂包装体1aとした後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する可塑性油脂20の製造過程や、業務用可塑性油脂包装体1aの保管、移送、納入や、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による保管、移送、開封および可塑性油脂20の使用などに供される。これらの過程において業務用可塑性油脂包装体1aは、可塑性油脂20の温度調整、業務用可塑性油脂包装体1a,1a同士の積み重ねによる重量負荷や移送に伴う衝撃などに曝されるが、このような条件下においても保管性、移送性、使用時のハンドリング性などに優れている。
すなわち本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。樹脂製容器2aの上面を樹脂製フィルム蓋材2bにより密封した包装材2を用いることで、第1に、強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1aによって、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができ、多数個の業務用可塑性油脂包装体1aを取り扱う場合であっても積み重ねや配列が容易で保管性が良く、また上記形状の業務用可塑性油脂包装体1aは持ち運びなどもしやすく、複数の一次包装体10を1つの業務用可塑性油脂包装体1aで取り扱うこともできるため、移送性が良い。特に、内容物である可塑性油脂20は重量があり、更に業務用可塑性油脂包装体1a,1a同士を積み重ねて保管や移送を行うことが多いが、樹脂製容器2aの上面を樹脂製フィルム蓋材2bにより密封した包装材2を用いることで強度を高めることができ、強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1aによって、業務用可塑性油脂包装体1a,1aの積み重ねや外部からの衝撃、例えば、移送時の作業者による持ち上げ、荷下ろしや、車両移送時の振動などによる衝撃に対して破損や著しい変形がしにくく、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができる。更に、包装材2に窒素ガスなどの不活性ガスを充填し、不活性ガスの充填圧力を調整することで、開封後の使用時におけるハンドリング性向上のために非密封の一次包装体10を使用しても、可塑性油脂20の酸化やフレーバーの蒸散、菌類の増殖を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を特に高めることができる。
第2に、開封後の使用時におけるハンドリング性向上などのために非密封の一次包装体10を使用しても、包装後に外部からの塵芥や虫などの異物の混入を防ぐことができる。また、可塑性油脂20を段ボールで包装する場合のような段ボール紙に由来する紙粉の混入を防ぐことができる。したがって、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1aの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1aの保管時、移送時などにおける衛生性が向上する。なお、業務用可塑性油脂包装体1aは段ボールに入れてもよく、密封した包装材2を用いることで段ボールからの紙粉の混入を防止できる。このように、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは保管性、移送性が衛生面から優れている。
第3に、開封後の使用時におけるハンドリング性向上などのために非密封の一次包装体10を使用しても、可塑性油脂20を段ボールで包装する場合のように、段ボール紙への浸透により油脂が染みだすことがない。したがって、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1aの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1aの保管時、移送時などにおける油脂の染みだしを防ぐことができる。このように、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは保管性、移送性が油脂の染みだしを防ぐことができる点から優れている。
第4に、開封後の使用時におけるハンドリング性向上などのために非密封の一次包装体10を使用しても、樹脂製容器2aの上面を樹脂製フィルム蓋材2bにより密封した包装材2を用いることで、内容物である可塑性油脂20の酸化やフレーバーの蒸散を抑制できるため、長期保存しても可塑性油脂20の風味などの品質を維持することができる。更に、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは、包装材2に窒素ガスなどの不活性ガスが充填されているため、可塑性油脂20の酸化やフレーバーの蒸散を特に抑制できる。また、無酸素状態となるため菌類の増殖も抑制できる。このように、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは保管性、移送性が内容物である可塑性油脂20の長期保存の点から優れている。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aは、可塑性油脂20が、一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1aの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、作業の利便性に応じて適宜に、一次包装体10を取り出し、その後一次包装体10から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に一次包装材12で再び覆うことや、樹脂製容器2aに戻し樹脂製フィルム蓋材2bで再び覆って衛生性を確保することができ、開封後の使用時におけるハンドリング性が向上する。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aでは、一次包装体10は、可塑性油脂20が非密封状態で一次包装材12に包装されている。より具体的には、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aでは、一次包装体10は、シート状の可塑性油脂20が、ラミネート包装形態11aによって非密封状態で、その両面側からシート状の一次包装材12に包装されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1aの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、ラミネート包装形態11aの一次包装材12を破くことなく、例えばシート状の可塑性油脂20からラミネート包装形態11aを剥がすだけで、可塑性油脂20の一部または全部を取り出すことができ、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後にラミネート包装形態11aの一次包装材12で再び覆って衛生性を確保することもでき、ハンドリング性が更に向上する。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1aでは、一次包装体10は、包装材2中で複数枚が積層されている。したがって、可塑性油脂20を包装した複数枚の一次包装体10を業務用可塑性油脂包装体1aによって一体的に取り扱うことができるため、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1aの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1aの保管時、移送時などにおいて、一枚一枚の一次包装体10を個別に取り扱うことを要せず、作業の効率性を高めることができる。
図4は、実施形態1の変形例を示す、図1(a)と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。
図1(a)では、業務用可塑性油脂包装体1aの包装材2中に不活性ガスを充填し強度を確保する構成としたが、この変形例の業務用可塑性油脂包装体1aは、一次包装体10が、包装材2によって真空包装されている。
真空包装は、密封した包装内の空気を吸引して脱気することで包装の内部を真空状態にする手法であり、例えば、一次包装体10を収容した樹脂製容器2aの上面に樹脂製フィルム蓋材2bを溶着する際に、樹脂製容器2a中から空気を吸引排気して密封する。真空包装の方法は特に限定されないが、例えば従来使用されている真空包装機を用いて行うことができる。真空包装機としては、例えばチャンバー式真空包装機を用いることができ、具体的には、チャンバー内に一次包装体10を収容した樹脂製容器2aの上面を収容後、チャンバー内を0hPa〜300hPa程度まで減圧し溶着をすることができる。
この変形例によれば、包装材2の内部が減圧されて真空となるため、可塑性油脂20の酸化が抑制され、良好な風味が保たれる。可塑性油脂20の保存期間の延長、たとえば賞味期限の延長も可能である。
更に、真空包装によって包装材2が一次包装体10に密着し、業務用可塑性油脂包装体1aは可塑性油脂20の剛性によって堅牢になる。つまり包装材2と一次包装体10の隙間がある場合に生じ得る緩みがなく、包装材2中で可塑性油脂20が動くことがないため、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。つまり強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1aによって、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができ、多数個の業務用可塑性油脂包装体1aを取り扱う場合であっても積み重ねや配列が容易で保管性が良い。
特に、内容物である可塑性油脂20は重量があり、更に業務用可塑性油脂包装体1a,1a同士を積み重ねて保管や移送を行うことが多いが、業務用可塑性油脂包装体1aを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1aの形状が保持され、重量により包装材2、特に樹脂製フィルム蓋材2bが上面から加圧されても、包装材2と一次包装体10の隙間がある場合のように押し潰されて周縁部5、7の被着部分が破れるなど包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。
このように強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1aによって、業務用可塑性油脂包装体1a,1aの積み重ねや外部からの衝撃、例えば、移送時の作業者による持ち上げ、荷下ろしや、車両移送時の振動などによる衝撃に対して破損や著しい変形がしにくく、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができる。更に、包装材2を真空包装とすることで、開封後の使用時におけるハンドリング性向上のために非密封の一次包装体10を使用しても、可塑性油脂20の酸化を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を特に高めることができる。
また、真空包装するため、包装材2が内容物である一次包装体10の外面に密着して上記のとおり強度が高まるので、包装材2の材質として、その形状を材質自体である程度保持するための強度を持つ樹脂を必ずしも用いる必要がない。したがって、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、強度のある樹脂を用いた場合のように、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、人に触れても切り傷等の懸念がない。したがって、作業時の安全性をより高めることができる。また、ソフトな樹脂を選択し得ることから、包装材2によるコストの低減化も可能である。
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2における業務用可塑性油脂包装体1bの縦断面図、図6は斜視図であり、樹脂製フィルム蓋材2bの一部を切り欠いて内部を示している。なお、上記実施形態1と同様の部材等は同一符号で示し詳細な説明を省略する。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1bは、上記実施形態1と同様に、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。
可塑性油脂20はブロック状であり、製菓製パンなどに使用される、所謂ポンドマーガリン20bである(ブロックマーガリンとも称される。)。ポンドマーガリン20bは、例えば半ポンド程度や1ポンド程度などの所定寸法のブロック状に切り分けたマーガリンであり、そのサイズは特に限定されるものではないが、例えば、幅10〜500mm、長さ10〜500mm、厚み10〜500mmである。
ポンドマーガリン20bは、一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。一次包装体10は、ポンドマーガリン20bが、コンツーア包装形態11b(一次包装形態11)によって非密封状態で、一次包装材12に包装されている。すなわち、一次包装材12をポンドマーガリン20bの形状に合わせて折り曲げて包装するコンツーア包装形態11bとすることによって、一次包装材12をポンドマーガリン20bに密着させ、かつ一次包装材12の端縁は被着されずに非密封状態でポンドマーガリン20bの全体を包んでいる。コンツーア包装形態11bの一次包装材12としては、例えば、紙、樹脂、金属箔などの1種類の素材により形成される単層フィルム、紙、樹脂や、これらとアルミニウムなどの金属箔などの2種類以上の素材により形成される多層フィルムなどが挙げられる。これら1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。例えば、パーチメント紙などの紙でポンドマーガリン20bの形状に合わせて折り曲げて包装してもよく、あるいはパーチメント紙などの紙の上から、アルミニウム箔や、アルミニウム箔と紙とをラミネートした多層フィルムで包装してもよい。
図5および図6に示すように、一次包装体10は、包装材2中で複数個が積層され、かつ並列に収容されている。樹脂製容器2aの側部4による深さや底部3の広さに応じて、ポンドマーガリン20bを包装した一次包装体10の複数個を積層および/または並列に収容することができ、同図ではポンドマーガリン20bを2段に積層したものを3列に収容した例を示している。
樹脂製容器2aを成形する方法と材料、樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法、樹脂製フィルム蓋材2bの材料、包装材2のサイズは、上記実施形態1の例示が参照される。また上記実施形態1と同様に、業務用可塑性油脂包装体1bは、包装材2中に、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されている。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1bによれば、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。したがって、上記実施形態1において前記第1〜第4として前述したとおり、保管性、移送性に優れている。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1bは、可塑性油脂20が、一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1bの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、作業の利便性に応じて適宜に、一次包装体10を取り出し、その後一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に一次包装材12で再び覆って衛生性を確保することができ、また一次包装体10を包装材2から取り出さずに、一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に一次包装材12で覆うことや、さらに一次包装材12で覆った後に、樹脂製フィルム蓋材2bで再び覆って衛生性を確保することができるとともに、開封後の使用時におけるハンドリング性が向上する。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1bでは、一次包装体10は、可塑性油脂20が非密封状態で一次包装材12に包装されている。より具体的には、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1bでは、一次包装体10は、ブロック状の可塑性油脂20が、コンツーア包装形態11bによって非密封状態で、一次包装材12に包装されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1bの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、コンツーア包装形態11bの一次包装材12を破くことなく、例えばブロック状の可塑性油脂20から一次包装材12を剥がすだけで、可塑性油脂20の一部または全部を取り出すことができ、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後にコンツーア包装形態11bの一次包装材12で再び覆って衛生性を確保するとともに、ハンドリング性が更に向上する。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1bでは、一次包装体10は、包装材2中で複数個が積層および/または並列に収容されている。したがって、可塑性油脂20を包装した複数個の一次包装体10を業務用可塑性油脂包装体1bによって一体的に取り扱うことができるため、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1bの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1bの保管時、移送時などにおいて、一個一個の一次包装体10を個別に取り扱うことを要せず、作業の効率性を高めることができる。
図7は、実施形態2の変形例を示す、図5と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。
図5では、業務用可塑性油脂包装体1bの包装材2中に不活性ガスを充填し強度を確保する構成としたが、この変形例の業務用可塑性油脂包装体1aは、上記実施形態1の図4と同様に、一次包装体10が、包装材2によって真空包装されている。
この変形例によれば、包装材2の内部が減圧されて真空となるため、可塑性油脂20の酸化が抑制され、良好な風味が保たれる。可塑性油脂20の保存期間の延長、たとえば賞味期限の延長も可能である。
更に、真空包装によって包装材2が一次包装体10に密着し、業務用可塑性油脂包装体1bは可塑性油脂20の剛性によって堅牢になる。つまり包装材2と一次包装体10の隙間がある場合に生じ得る緩みがなく、包装材2中で可塑性油脂20が動くことがないため、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。つまり強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1bによって、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができ、多数個の業務用可塑性油脂包装体1bを取り扱う場合であっても積み重ねや配列が容易で保管性が良い。
特に、内容物である可塑性油脂20は重量があり、更に業務用可塑性油脂包装体1b,1b同士を積み重ねて保管や移送を行うことが多いが、業務用可塑性油脂包装体1bを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1bの形状が保持され、重量により包装材2、特に樹脂製フィルム蓋材2bが上面から加圧されても、包装材2と一次包装体10の隙間がある場合のように押し潰されて周縁部5、7の被着部分が破れるなど包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。
このように強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1bによって、業務用可塑性油脂包装体1b,1bの積み重ねや外部からの衝撃、例えば、移送時の作業者による持ち上げ、荷下ろしや、車両移送時の振動などによる衝撃に対して破損や著しい変形がしにくく、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができる。更に、包装材2を真空包装とすることで、開封後の使用時におけるハンドリング性向上のために非密封の一次包装体10を使用しても、可塑性油脂20の酸化を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を特に高めることができる。
また、真空包装するため、包装材2が内容物である一次包装体10の外面に密着して上記のとおり強度が高まるので、包装材2の材質として、その形状を材質自体である程度保持するための強度を持つ樹脂を必ずしも用いる必要がない。したがって、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、強度のある樹脂を用いた場合のように、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、人に触れても切り傷等の懸念がない。したがって、作業時の安全性をより高めることができる。また、ソフトな樹脂を選択し得ることから、包装材2によるコストの低減化も可能である。
(実施形態3)
図8は、本発明の実施形態3における業務用可塑性油脂包装体1cの縦断面図である。なお、上記実施形態1と同様の部材等は同一符号で示し詳細な説明を省略する。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1cは、上記実施形態1と同様に、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。
可塑性油脂20は、袋状の一次包装材12(袋13)に流し込んで充填された流し込みマーガリン20cである。流し込みマーガリン20cは、袋状の一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。一次包装体10は、可塑性油脂20が袋包装形態11c(一次包装形態11)によって非密封状態で、一次包装材12に包装されている。すなわち、マーガリン製造機によって急冷捏和後の流し込みマーガリン20cを一次包装材12の袋13に流し込み、袋13の開口部13aを折り畳むことによって、一次包装材12の開口部13は気密とはならずに非密封状態で流し込みマーガリン20cの全体を包んでいる。一次包装材12の袋13としては、例えば、樹脂などの1種類の素材により形成される単層フィルム、樹脂などの複数の素材の多層フィルムなどが挙げられる。例えば、樹脂フィルムからなるポリ袋を用いることができる。
樹脂製容器2aを成形する方法と材料、樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法、樹脂製フィルム蓋材2bの材料、包装材2のサイズは、上記実施形態1の例示が参照される。また上記実施形態1と同様に、業務用可塑性油脂包装体1cは、包装材2中に、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されている。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1cによれば、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。したがって、上記実施形態1において前記第1〜第4として前述したとおり、保管性、移送性に優れている。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1cは、可塑性油脂20が、袋状の一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1cの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、作業の利便性に応じて適宜に、一次包装体10を取り出し、その後袋状の一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に袋状の一次包装材12で再び覆って衛生性を確保することができ、また一次包装体10を包装材2から取り出さずに、袋状の一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に袋状の一次包装材12または樹脂製フィルム蓋材2bで再び覆って衛生性を確保することがきるとともに、開封後の使用時におけるハンドリング性が向上する。また樹脂製容器2aやフィルム蓋材2bには可塑性油脂20が付着せず、可塑性油脂20が内面に付着した一次包装材12は畳んで回収、廃棄できることから、使用後の回収、廃棄も容易である。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1cでは、一次包装体10は、可塑性油脂20が非密封状態で一次包装材12に包装されている。より具体的には、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1cでは、一次包装体10は、可塑性油脂20が袋状の一次包装材12に流し込まれて、袋13の開口部13aが非密封状態で包装されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1cの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、袋状の一次包装材12を破くことなく、例えば折り畳まれた袋13の開口部13aを開くだけで、可塑性油脂20の一部または全部を取り出すことができ、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に一次包装材12で再び覆って衛生性を確保することもでき、ハンドリング性が更に向上する。
また、図8の例では可塑性油脂20を包装した1個の一次包装体10を包装材2中に収容した例を示したが、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1cでは、一次包装体10は、包装材2中に複数個を収容してもよい。このように、可塑性油脂20を包装した複数個の一次包装体10を業務用可塑性油脂包装体1cによって一体的に取り扱うこともできるため、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1cの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1cの保管時、移送時などにおいて、一個一個の一次包装体10を個別に取り扱うことを要せず、作業の効率性を高めることができる。
図9は、実施形態3の変形例を示す、図8と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。
図8では、業務用可塑性油脂包装体1cの包装材2中に不活性ガスを充填し強度を確保する構成としたが、この変形例の業務用可塑性油脂包装体1cは、上記実施形態1の図4と同様に、一次包装体10が、包装材2によって真空包装されている。
この変形例によれば、包装材2の内部が減圧されて真空となるため、可塑性油脂20の酸化が抑制され、良好な風味が保たれる。可塑性油脂20の保存期間の延長、たとえば賞味期限の延長も可能である。
更に、真空包装によって包装材2が一次包装体10に密着し、業務用可塑性油脂包装体1cは可塑性油脂20の剛性によって堅牢になる。つまり包装材2と一次包装体10の隙間がある場合に生じ得る緩みがなく、包装材2中で可塑性油脂20が動くことがないため、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。つまり強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1cによって、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができ、多数個の業務用可塑性油脂包装体1cを取り扱う場合であっても積み重ねや配列が容易で保管性が良い。
特に、内容物である可塑性油脂20は重量があり、更に業務用可塑性油脂包装体1c,1c同士を積み重ねて保管や移送を行うことが多いが、業務用可塑性油脂包装体1cを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1cの形状が保持され、重量により包装材2、特に樹脂製フィルム蓋材2bが上面から加圧されても、包装材2と一次包装体10の隙間がある場合のように押し潰されて周縁部5、7の被着部分が破れるなど包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。
このように強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1cによって、業務用可塑性油脂包装体1c,1cの積み重ねや外部からの衝撃、例えば、移送時の作業者による持ち上げ、荷下ろしや、車両移送時の振動などによる衝撃に対して破損や著しい変形がしにくく、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができる。更に、包装材2を真空包装とすることで、開封後の使用時におけるハンドリング性向上のために非密封の一次包装体10を使用しても、可塑性油脂20の酸化を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を特に高めることができる。
また、真空包装するため、包装材2が内容物である一次包装体10の外面に密着して上記のとおり強度が高まるので、包装材2の材質として、その形状を材質自体である程度保持するための強度を持つ樹脂を必ずしも用いる必要がない。したがって、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、強度のある樹脂を用いた場合のように、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、人に触れても切り傷等の懸念がない。したがって、作業時の安全性をより高めることができる。また、ソフトな樹脂を選択し得ることから、包装材2によるコストの低減化も可能である。
(実施形態4)
図10(a)、(b)は、本発明の実施形態4における業務用可塑性油脂包装体1dの縦断面図、(c)は(b)の一部を拡大して示した図である。なお、上記実施形態1と同様の部材等は同一符号で示し詳細な説明を省略する。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1dは、上記実施形態1と同様に、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。
可塑性油脂20は、袋状の一次包装材12に流し込んで充填された流し込みマーガリン20cである。流し込みマーガリン20cは、袋状の一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。
図10(a)の例では、樹脂製容器2a中に一次包装材12が収容されている。この一次包装材12は、樹脂製フィルム蓋材2bの周縁部5と、樹脂製容器2aの上面開口6の周縁部7との間に袋14の開口周縁部8が挟まれて、これらの周縁部5,8,7は溶着によって互いに被着されている。これにより一次包装体10は、可塑性油脂20が袋包装形態11d(一次包装形態11)によって密封状態で、一次包装材12に包装されている。すなわち、マーガリン製造機によって急冷捏和後の可塑性油脂20である流し込みマーガリン20cが一次包装材12の袋14に流し込まれ、かつ周縁部5,8,7は溶着によって気密に被着されることで、袋14に流し込まれた可塑性油脂20が一次包装材12である袋14および樹脂製フィルム蓋材2bによって、密封状態で一次包装材12に包装されている。一次包装材12の袋14としては、例えば、樹脂などの1種類の素材により形成される単層フィルム、樹脂などの複数の素材をラミネートした多層フィルムなどが挙げられる。例えば、樹脂フィルムからなるポリ袋を用いることができる。
開封時には、次の操作が可能である。周縁部5,8,7のうち樹脂製容器2aの周縁部7と袋14の開口周縁部8との間を剥離することによって、樹脂製フィルム蓋材の上面開口6の周縁部5に袋14の開口周縁部8が被着したまま樹脂製フィルム蓋材2bが袋14の上面に被着した一次包装体10を包装材2から取り出す。包装材2から取り出した一次包装体10は、袋14の溶着面から樹脂製フィルム蓋材2bを剥離することによって開封し、内容物の可塑性油脂20を取り出し可能な状態とする。あるいは、周縁部5,8,7のうち袋14の開口周縁部8と樹脂製フィルム蓋材2bの上面開口6の周縁部5との間を剥離することによって、包装材2に、一次包装体10として、可塑性油脂20が袋14に入った状態で、内容物の可塑性油脂20を取り出し可能な状態とする。
図10(b)の例では、業務用可塑性油脂包装体1dは、上面に、周縁部5,8,7の被着部分を覆うように蓋材15を被せている(図10(c))。蓋材15は、天板部と周縁から立ち下がる側部とを有する成形体である。蓋材15の材料としては、合成樹脂を用いることができ、具体的には、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂などが挙げられる。蓋材15の成形方法としては、例えば、射出成形、熱成形などが挙げられる。蓋材15は、複数の樹脂材料をラミネートした多層体であってもよく、表面に印刷が施されていてもよく、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。
また図10(b)の例では、袋14は、樹脂製容器2aの底部3の内面にも溶着によって剥離可能に被着されている。このようにすると、樹脂製容器2a中に袋14を安定した形状で収容でき、流し込みマーガリン20cを樹脂製容器2a中の袋14に充填する際の作業性が向上する。この場合、周縁部5,8,7のうち袋14の開口周縁部8と樹脂製フィルム蓋材2bの上面開口6の周縁部5との間を剥離することによって、包装材2に、袋14に可塑性油脂20が入った状態で、内容物の可塑性油脂20を取り出し可能な状態とすることができ、さらに、樹脂製フィルム蓋材2bを完全に剥離し、その後前記蓋材15を被せることができる。
樹脂製容器2aを成形する方法と材料、樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法、樹脂製フィルム蓋材2bの材料、包装材2のサイズは、上記実施形態1の例示が参照される。また業務用可塑性油脂包装体1dは、一次包装材12中に窒素ガスなどの不活性ガスを充填し、不活性ガスの充填圧力を調整することで、可塑性油脂20の酸化やフレーバーの蒸散、菌類の増殖を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度も高めることができる。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1dによれば、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。したがって、上記実施形態1において前記第1として前述したとおり、保管性、移送性に優れている。そして上記実施形態1において前記第2として前述したのと同様に、保管性、移送性が衛生面から優れ、前記第3として前述したのと同様に、保管性、移送性が油脂の染みだしを防ぐことができる点から優れ、前記第4として前述したのと同様に、保管性、移送性が可塑性油脂20の長期保存の点から優れている。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1dは、可塑性油脂20が、一次包装形態11dに直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、作業の利便性に応じて、周縁部5,8,7のうち樹脂製容器2aの周縁部7と袋14の開口周縁部8との間を剥離することによって、樹脂製フィルム蓋材2bの上面開口6の周縁部5に袋14の開口周縁部8が被着したまま一次包装体10を包装材2から取り出し、包装材2から取り出した一次包装体10を、袋14の溶着面から樹脂製フィルム蓋材2bを剥離することによって開封し、その後袋14から可塑性油脂20の一部または全部を取り出し、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に、袋14で再び覆って衛生性を確保することができる。また、周縁部5,8,7のうち袋14の開口周縁部8と樹脂製フィルム蓋材2bの上面開口6の周縁部5との間を剥離することによって、業務用可塑性油脂包装体1dに、一次包装体10として可塑性油脂20が入った状態で、可塑性油脂20の一部または全部を取り出し、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に、樹脂製フィルム蓋材2bや、蓋材15で再び覆って衛生性を確保することができる。
このように、開封後の使用時におけるハンドリング性が向上し、また樹脂製容器2aやフィルム蓋材2bには可塑性油脂20が付着せず、可塑性油脂20が内面に付着した袋14は畳んで回収、廃棄できることから、使用後の回収、廃棄も容易である。
なお、図10では、業務用可塑性油脂包装体1dの包装材2中に不活性ガスを充填し強度を確保する構成としたが、上記実施形態1の図4、実施形態2の図7、実施形態3の図9の変形例と同様に、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1dにおいても、変形例として、一次包装体10が、包装材2によって真空包装される構成とすることができる。これにより、上記実施形態1〜3の欄において前述したのと同様の作用効果を得ることができ、可塑性油脂20の酸化を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を高めることができる。すなわち、包装材2の内部が減圧されて真空となるため、可塑性油脂20の酸化が抑制され、良好な風味が保たれる。更に、真空包装によって包装材2が一次包装体10に密着し、業務用可塑性油脂包装体1dは可塑性油脂20の剛性によって堅牢になり、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。特に、業務用可塑性油脂包装体1dを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1dの形状が保持され、包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。また、強度が高まるので、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、作業時の安全性をより高めることができ、包装材2によるコストの低減化も可能である。
(実施形態5)
図11は、本発明の実施形態5における業務用可塑性油脂包装体1eの縦断面図であり、一次包装材12の一部を切り欠いて内部を示している。なお、上記実施形態1と同様の部材等は同一符号で示し詳細な説明を省略する。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1eは、上記実施形態1と同様に、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。
可塑性油脂20は、袋状の一次包装材12(袋16)に流し込んで充填された流し込みマーガリン20cである。流し込みマーガリン20cは、袋状の一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。
一次包装体10は、可塑性油脂20が袋包装形態11d(一次包装形態11)によって密封状態で、一次包装材12に包装されている。すなわち、マーガリン製造機によって急冷捏和後の流し込みマーガリン20cを一次包装材12の袋16に流し込み、袋16の開口部16aを溶着することによって、一次包装材12の開口部16aを被着し密封状態で流し込みマーガリン20cの全体を包んでいる。一次包装材12の袋16としては、例えば、樹脂などの1種類の素材により形成される単層フィルム、樹脂などの複数の素材をラミネートした多層フィルムなどが挙げられる。例えば、樹脂フィルムからなるポリ袋を用いることができる。
樹脂製容器2aを成形する方法と材料、樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法、樹脂製フィルム蓋材2bの材料、包装材2のサイズは、上記実施形態1の例示が参照される。また業務用可塑性油脂包装体1eは、一次包装材12中に窒素ガスなどの不活性ガスを充填し、不活性ガスの充填圧力を調整することで、可塑性油脂20の酸化やフレーバーの蒸散、菌類の増殖を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度も高めることができる。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1eによれば、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。したがって、上記実施形態1において前記第1として前述したとおり、保管性、移送性に優れている。そして上記実施形態1において前記第2として前述したのと同様に、保管性、移送性が衛生面から優れ、前記第3として前述したのと同様に、保管性、移送性が油脂の染みだしを防ぐことができる点から優れ、前記第4として前述したのと同様に、保管性、移送性が可塑性油脂20の長期保存の点から優れている。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1eは、可塑性油脂20が、袋状の一次包装材12により直接に一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1eの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、作業の利便性に応じて適宜に、一次包装体10を取り出し、その後袋状の一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に袋状の一次包装材12で再び覆って衛生性を確保することができ、また一次包装体10を包装材2aから取り出さずに、袋状の一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に袋状の一次包装材12または樹脂製フィルム蓋材2bで再び覆って衛生性を確保することができ、開封後の使用時におけるハンドリング性が向上する。また樹脂製容器2aやフィルム蓋材2bには可塑性油脂20が付着せず、可塑性油脂20が内面に付着した袋16は畳んで回収、廃棄できることから、使用後の回収、廃棄も容易である。
また、図11の例では可塑性油脂20を包装した1個の一次包装体10を包装材2中に収容した例を示したが、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1eでは、一次包装体10は、包装材2中に複数個を収容してもよい。このように、可塑性油脂20を包装した複数個の一次包装体10を業務用可塑性油脂包装体1eによって一体的に取り扱うこともできるため、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1eの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1eの保管時、移送時などにおいて、一個一個の一次包装体10を個別に取り扱うことを要せず、作業の効率性を高めることができる。
なお、上記実施形態1の図4、実施形態2の図7、実施形態3の図9の変形例と同様に、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1eにおいても、変形例として、一次包装体10が、包装材2によって真空包装される構成とすることができる。これにより、上記実施形態1〜3の欄において前述したように、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を高めることができる。すなわち、真空包装によって包装材2が一次包装体10に密着することで業務用可塑性油脂包装体1eは堅牢になり、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。特に、業務用可塑性油脂包装体1eを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1eの形状が保持され、包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。また、強度が高まるので、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、作業時の安全性をより高めることができ、包装材2によるコストの低減化も可能である。
(実施形態6)
図12は、本発明の実施形態6における業務用可塑性油脂包装体1fの縦断面図であり、ピロー包装形態11eの一部を切り欠いて示している。なお、上記実施形態1と同様の部材等は同一符号で示し詳細な説明を省略する。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1fは、上記実施形態1と同様に、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。
可塑性油脂20は、マーガリン、ラード、ショートニングなどの可塑性油脂であり、一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。一次包装体10は、ピロー包装形態11e(一次包装形態11)によって密封状態で、可塑性油脂20が一次包装材12に包装されている。
ピロー包装形態11eは、例えば、ピロー包装機を用いて、フィルム材の背中部分をシールして筒状とし、内容物の可塑性油脂20を充填しつつ上下部分をシールして密封することで製造される。ピロー包装形態11eのサイズは、特に限定されるものではないが、例えば、内容物の可塑性油脂20の重量が2kg程度であるものなどが挙げられる。
一次包装材12であるピロー包装形態11eの材料としては、合成樹脂を用いることができ、具体的には、例えば、ポリエチレン(PE)樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂などが挙げられる。樹脂製フィルム蓋材2bは、複数の樹脂材料をラミネートした多層体であってもよく、表面に印刷が施されていてもよく、金属箔などがラミネートされていてもよく、透明、半透明、不透明のいずれであってもよい。
図12に示すように、一次包装体10は、包装材2中で複数個が積層され、かつ並列に収容されている。樹脂製容器2aの側部4による深さや底部3の広さに応じて、可塑性油脂20を包装した一次包装体10の複数個を積層および/または並列に収容することができ、同図では一次包装体10を2段に積層した例を示している。
樹脂製容器2aを成形する方法と材料、樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法、樹脂製フィルム蓋材2bの材料、包装材2のサイズは、上記実施形態1の例示が参照される。また業務用可塑性油脂包装体1fは、一次包装材12中に窒素ガスなどの不活性ガスを充填し、不活性ガスの充填圧力を調整することで、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度も高めることができる。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1fによれば、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。したがって、上記実施形態1において前記第1として前述したとおり、保管性、移送性に優れている。そして上記実施形態1において前記第2として前述したのと同様に、保管性、移送性が衛生面から優れ、前記第3として前述したのと同様に、保管性、移送性が油脂の染みだしを防ぐことができる点から優れ、前記第4として前述したのと同様に、保管性、移送性が可塑性油脂20の長期保存の点から優れている。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1fは、可塑性油脂20が、袋状の一次包装材12に直接に包装されて一次包装体10とされ、この一次包装体10が、包装材2中に収容されている。したがって、可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者は、業務用可塑性油脂包装体1fの樹脂製フィルム蓋材2bを開封後、作業の利便性に応じて適宜に、一次包装体10を取り出し、その後袋状の一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に袋状の一次包装材12で再び覆って衛生性を確保することができ、また一次包装体10を包装材2から取り出さずに、袋状の一次包装材12から可塑性油脂20の一部または全部を取り出したり、あるいは可塑性油脂20の一部を取り出した後に袋状の一次包装材12または樹脂製フィルム蓋材2bで再び覆って衛生性を確保することができ、開封後の使用時におけるハンドリング性が向上する。また樹脂製容器2aやフィルム蓋材2bには可塑性油脂20が付着せず、可塑性油脂20が内面に付着した一次包装材12は畳んで回収、廃棄できることから、使用後の回収、廃棄も容易である。
また本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1fでは、一次包装体10は、包装材2中で複数個が積層および/または並列に収容されている。したがって、可塑性油脂20を包装した複数個の一次包装体10を業務用可塑性油脂包装体1fによって一体的に取り扱うことができるため、可塑性油脂20を包装材2中に密封した後、油脂の結晶形を整えるために温度調整して熟成する際などの可塑性油脂20の製造時や、可塑性油脂20の製造業者による業務用可塑性油脂包装体1fの保管時、移送時、納入時など、および可塑性油脂20を原材料として食品を製造する製造業者による業務用可塑性油脂包装体1fの保管時、移送時などにおいて、一個一個の一次包装体10を個別に取り扱うことを要せず、作業の効率性を高めることができる。
図13は、実施形態6の変形例を示す、図12と同様の業務用可塑性油脂包装体の縦断面図である。
この変形例の業務用可塑性油脂包装体1fは、上記実施形態1の図4と同様に、一次包装体10が、包装材2によって真空包装されている。
この変形例によれば、真空包装によって包装材2が一次包装体10に密着し、業務用可塑性油脂包装体1fは不活性ガスを充填した一次包装体10の強度によって堅牢になる。つまり包装材2と一次包装体10の隙間がある場合に生じ得る緩みがなく、包装材2中で可塑性油脂20が動くことが抑制され、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。つまり強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1fによって、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができ、多数個の業務用可塑性油脂包装体1fを取り扱う場合であっても積み重ねや配列が容易で保管性が良い。
特に、内容物である可塑性油脂20は重量があり、更に業務用可塑性油脂包装体1f,1f同士を積み重ねて保管や移送を行うことが多いが、業務用可塑性油脂包装体1fを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1fの形状が保持され、重量により包装材2、特に樹脂製フィルム蓋材2bが上面から加圧されても、包装材2と一次包装体10の隙間がある場合のように押し潰されて周縁部5、7の被着部分が破れるなど包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。
このように強度のある所定形状の業務用可塑性油脂包装体1fによって、業務用可塑性油脂包装体1f,1fの積み重ねや外部からの衝撃、例えば、移送時の作業者による持ち上げ、荷下ろしや、車両移送時の振動などによる衝撃に対して破損や著しい変形がしにくく、内容物である可塑性油脂20への衝撃を緩和し変形などから保護することができる。
また、真空包装するため、包装材2が内容物である一次包装体10の外面に密着して上記のとおり強度が高まるので、包装材2の材質として、その形状を材質自体である程度保持するための強度を持つ樹脂を必ずしも用いる必要がない。したがって、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、強度のある樹脂を用いた場合のように、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、人に触れても切り傷等の懸念がない。したがって、作業時の安全性をより高めることができる。また、ソフトな樹脂を選択し得ることから、包装材2によるコストの低減化も可能である。
(実施形態7)
図14(a)、(b)は、本発明の実施形態7における業務用可塑性油脂包装体1g、1hの縦断面図である。なお、上記実施形態1と同様の部材等は同一符号で示し詳細な説明を省略する。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1g、1hは、上記実施形態1と同様に、上面が開口した樹脂製容器2aとその上面を覆う樹脂製フィルム蓋材2bとを備えた包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。
可塑性油脂20は、包装材2中に直接に収容されている。図14(a)の例では、業務用可塑性油脂包装体1gは、ブロック状の可塑性油脂20が、包装材2中に直接に収容されている。このブロック状の可塑性油脂20は、製菓製パンなどに使用される、所謂ポンドマーガリン20bであり、1個のポンドマーガリン20bが樹脂製容器2aの容積の大部分を占めるように樹脂製容器2a中に収容された後、樹脂製容器2aの上面開口6の周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bを剥離可能かつ気密に被着することによって業務用可塑性油脂包装体1gとしている。
図14(b)の例では、業務用可塑性油脂包装体1hは、可塑性油脂20が樹脂製容器2aに流し込まれて、包装材2中に直接に収容されている。すなわち、マーガリン製造機によって急冷捏和後の流し込みマーガリン20cを樹脂製容器2aに流し込んだ後、樹脂製容器2aの上面開口6の周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bを剥離可能かつ気密に被着することによって業務用可塑性油脂包装体1hとしている。
樹脂製容器2aを成形する方法と材料、樹脂製フィルム蓋材2bを樹脂製容器2aに被着する方法、樹脂製フィルム蓋材2bの材料、包装材2のサイズは、上記実施形態1の例示が参照される。
また業務用可塑性油脂包装体1g、1hは、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されている。不活性ガスの充填圧力を調整することで、可塑性油脂20の酸化やフレーバーの蒸散、菌類の増殖を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度も高めることができる。
本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1g、1hによれば、樹脂製容器2aの上面開口6周縁部7に樹脂製フィルム蓋材2bが剥離可能に被着され、樹脂製フィルム蓋材2bが樹脂製容器2aの上面を覆う包装材2中に、可塑性油脂20が収容されている。したがって、上記実施形態1において前記第1として前述したとおり、保管性、移送性に優れている。そして上記実施形態1において前記第2として前述したのと同様に、保管性、移送性が衛生面から優れ、前記第3として前述したのと同様に、保管性、移送性が油脂の染みだしを防ぐことができる点から優れ、前記第4として前述したのと同様に、保管性、移送性が可塑性油脂20の長期保存の点から優れている。
なお、図14では、業務用可塑性油脂包装体1g、1hの包装材2中に不活性ガスを充填し強度を確保する構成としたが、上記実施形態1の図4、実施形態2の図7、実施形態3の図9、実施形態6の図13の変形例において一次包装体10が包装材2によって真空包装される構成としたのと同様に、本実施形態の業務用可塑性油脂包装体1g、1hにおいても、変形例として、可塑性油脂20が、包装材2によって真空包装される構成とすることができる。これにより、上記実施形態1〜3の欄において前述したのと同様の作用効果を得ることができ、可塑性油脂20の酸化を抑制しつつ、積み重ねや外部からの衝撃に対する強度を高めることができる。すなわち、包装材2の内部が減圧されて真空となるため、可塑性油脂20の酸化が抑制され、良好な風味が保たれる。更に、真空包装によって包装材2が可塑性油脂20に密着し、業務用可塑性油脂包装体1g、1hは可塑性油脂20の剛性によって堅牢になり、輸送による可塑性油脂20の変形などを抑制できる。特に、業務用可塑性油脂包装体1g、1hを積み重ねた場合でも、真空包装による堅牢さによって業務用可塑性油脂包装体1g、1hの形状が保持され、包装材2が破損することがなく、製品強度を高めることができる。また、強度が高まるので、包装材2の樹脂製容器2aや樹脂製フィルム蓋材2bの材質としてよりソフトな樹脂を選択できるため、折れ曲がった際に角が鋭くなることや、樹脂製フィルム蓋材の周縁部5と樹脂製容器周縁部7とが被着した部分や、樹脂容器底角部が鋭くなることがなく、作業時の安全性をより高めることができ、包装材2によるコストの低減化も可能である。
以上に、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、業務用可塑性油脂包装体1a〜1hを構成する樹脂製容器2a、樹脂製フィルム蓋材2b、一次包装体10などのサイズや形状、包装材2中に収容される一次包装体10の数などは使用目的などに応じて適宜のものとすることができ、可塑性油脂20は、マーガリンであってもよくショートニングであってもよい。
1a〜1h 業務用可塑性油脂包装体
2 包装材
2a 樹脂製容器
2b 樹脂製フィルム蓋材
3 底部
4 側部
5 樹脂製フィルム蓋材2bの周縁部
6 上面開口
7 樹脂製容器2aの周縁部
8 袋14の開口周縁部
10 一次包装体
11 一次包装形態
11a ラミネート包装形態
11b コンツーア包装形態
11c 袋包装形態(非密封)
11d 袋包装形態(密封)
11e ピロー包装形態
12 一次包装材
12a,12b フィルム材
13 袋
13a 開口部
14 袋
15 蓋材
16 袋
16a 開口部
20 可塑性油脂
20a シートマーガリン
20b ポンドマーガリン
20c 流し込みマーガリン
30 巻出しロール
31 巻出しロール
32 成形機
32a 成形機下型
32b 成形機上型
33 溶着機
33a 溶着機下型
33b 溶着機上型
34 切断装置
40 樹脂フィルム
41 樹脂フィルム

Claims (7)

  1. 樹脂製容器の上面開口周縁部に樹脂製フィルム蓋材が剥離可能に被着され、前記樹脂製フィルム蓋材が前記樹脂製容器の上面を覆う包装材中に、可塑性油脂が収容されていて、
    前記上面開口周縁部が当該上面開口の周縁の全周にわたり形成される平坦面であり、
    前記可塑性油脂は、シート状または袋状の一次包装材に非密封状態で直接に包装されて一次包装体とされ、この一次包装体が、前記包装材中に収容されていて、
    前記一次包装材と前記樹脂製容器とは接着されておらず、
    前記一次包装体は、
    シート状の前記可塑性油脂が、ラミネート包装によって非密封状態で、その両面側からシート状の前記一次包装材に包装されている形態
    ブロック状の前記可塑性油脂が、コンツーア包装によって非密封状態で、前記一次包装材に包装されている形態および
    記可塑性油脂が袋状の前記一次包装材に流し込まれて、前記袋の開口部が非密封状態で包装されている形態
    のうちの何れかの形態である業務用可塑性油脂包装体。
  2. 前記一次包装体は、シート状の前記可塑性油脂が、ラミネート包装によって非密封状態で、その両面側からシート状の前記一次包装材に包装されて、前記包装材中で複数枚が積層されている請求項1に記載の業務用可塑性油脂包装体。
  3. 前記一次包装体は、ブロック状の前記可塑性油脂が、コンツーア包装によって非密封状態で、前記一次包装材に包装されていて、前記包装材中で複数個が積層および/または並列に収容されている請求項1に記載の業務用可塑性油脂包装体。
  4. 樹脂製容器の上面開口周縁部に樹脂製フィルム蓋材が剥離可能に被着され、前記樹脂製フィルム蓋材が前記樹脂製容器の上面を覆う包装材中に、可塑性油脂が収容されていて、
    前記上面開口周縁部が当該上面開口の周縁の全周にわたり形成される平坦面であり、
    前記可塑性油脂は、シート状または袋状の一次包装材に密封状態で直接に包装されて一次包装体とされ、この一次包装体が、前記包装材中に収容されていて、
    前記一次包装材と前記樹脂製容器とは接着されておらず、
    前記一次包装体は、
    前記可塑性油脂が袋状の前記一次包装材に流し込まれて、前記袋の開口部が溶着されて密封状態で包装されている、または、
    ピロー包装によって密封状態で、前記可塑性油脂が前記一次包装材に包装されている
    業務用可塑性油脂包装体。
  5. 前記一次包装体は、ピロー包装によって密封状態で、前記可塑性油脂が前記一次包装材に包装されていて、前記包装材中で複数個が積層および/または並列に収容されている請求項4に記載の業務用可塑性油脂包装体。
  6. 前記包装材中および/または前記一次包装材中に不活性ガスが充填され、前記可塑性油脂が前記不活性ガスの雰囲気下で収容されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の業務用可塑性油脂包装体。
  7. 前記一次包装体が前記包装材によって真空包装されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の業務用可塑性油脂包装体。
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