JP2015101359A - 密閉容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓋材に印刷された多くの情報を表示することができると共に、容易に製造できる密閉容器を提供する。
【解決手段】上端が開口した収容部11と、収容部の上端から外周側に張り出したフランジ部12とを有する容器本体10と、フランジ部12に接着されることにより、収容部11を密閉する蓋材20とを備える密閉容器1であって、蓋材20は、それぞれの少なくとも上面に印刷部を有する上層蓋21及び下層蓋22を備え、下層蓋22とフランジ部12とを、収容部11の開口の周囲を全周に亘って接着すると共に、上層蓋21と下層蓋22とを、下層蓋22とフランジ部12との接着箇所23よりも収容部11の外周側において部分的に接着したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、収容部とフランジ部とを有する容器本体と、容器本体を密閉する蓋材とを備える密閉容器に関する。
例えば、ヨーグルト等の内容物が収容される容器は、収容部の開口した上端の周囲にフランジ部(縁部)が形成されており、フランジ部に蓋材を固着することで容器が密閉されている。このような容器においては、蓋材をフランジ部から剥離することで、容器を開封している。蓋材の上面には、商品名のロゴマークの他に、収容される内容物、製造者等を示す各種の情報が印刷されている。また、最近では、食品アレルギーの対策、健康食やダイエット等のために、使用している原材料名や栄養成分等の各種の情報の表示も求められている。このように、蓋材に印刷する情報量が多くなると、蓋材の限られたスペースに全ての情報を印刷すると表示が見にくくなってしまう。
また、内容物を小分けして収容するために、複数の収容部を有し、各収容部のフランジ部が連結されている形態の容器も知られている。このような容器は、蓋材の上面の全面に各種の情報が印刷されるが、個別の容器が分離されると必要な情報を見ることができなくなる。そのため、各容器の収容部の外面側(胴部)に、ロゴマークや各種の情報が印刷されたラベルを巻き付けることや、容器全体に対して、情報が印刷された厚紙等の包装紙で、容器を包むこと等が知られている。しかし、容器の胴部にラベルを巻きつけるためには、容器の製造過程で行う必要があり、例えば、容器を成形する金型に、予め情報が印刷されたラベルを装着することで成形加工が行われる。そのため、容器の製造のための設備が大掛かりになると共に、製造にかかる時間や手間が増大する。また、容器を廃棄する際には、容器の胴部からラベルを剥がす必要があり、手間がかかってしまう。また、紙製の包装紙は、開封するとすぐに廃棄されるため、開封後には情報を見ることができなくなってしまう。
一方、容器の蓋材を上蓋及び下蓋の二重構造にして、各蓋材の上面に各種の情報を印刷して、蓋材を剥離して情報を表示することが提案されている(特許文献1)。また、二重のシートの一端を連結させて蓋材とし、各シートを剥がした後に容器を開封する密閉容器が提案されている(特許文献2)。
特許第3936012号公報 特許第4915932号公報
ところで、特許文献1及び特許文献2においては、蓋材に用いられる各蓋(またはシート)は、剥離可能に全面が接着されており、このような蓋材を用いて容器のフランジ部(縁部)に接着されることで容器を密閉している。しかしながら、全面が接着された蓋材を剥離にするためには、上側の蓋材(以後、上層蓋と呼ぶ。)の下面に剥離層を設ける必要がある。一方、蓋材を容器から開封するために、下側の蓋(以後、下層蓋と呼ぶ。)と容器のフランジ部との間には剥離層が設けられている。そのため、上層蓋と下層蓋の両方の下面に剥離層を設ける必要があり、蓋材の費用が増大する。
また、特許文献2に示されるように、容器を開封するためには、下層蓋と容器との接着強度を、上層蓋と下層蓋との接着強度よりも強くすると共に、これらの連続箇所の強度を、下層蓋の下面と容器との接着強度よりも大きくする必要がある。さらに、このような蓋材を容器に接着する際には、上層蓋と下層蓋とを予め貼り合わせた蓋材を準備して、容器に接着することが考えられるが、この場合には、蓋材と容器とを接着する際に、上層蓋と下層蓋との間の接着強度に影響がないようにする必要がある。そのため、例えば、蓋材同士の接着と、蓋材と容器との接着について、接着手段を変更するなどの工夫が必要であり、密閉容器の製造に手間がかかるという問題がある。
上記事情に鑑みて、本発明は、蓋材に印刷された多くの情報を表示することができると共に、容易に製造できる密閉容器を提供することを技術的課題とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる密閉容器は、上端が開口した収容部と、収容部の上端から外周側に張り出したフランジ部と、フランジ部に接着されることにより、収容部を密閉する蓋材とを備える密閉容器であって、蓋材は、それぞれの少なくとも上面に印刷部を有する上層蓋及び下層蓋を備え、下層蓋とフランジ部とを、収容部の開口の周囲を全周に亘って接着すると共に、上層蓋と下層蓋とを、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側において部分的に接着したことを特徴とする。
このような構成によれば、蓋材は、印刷部を有する上層蓋及び下層蓋を備えるため、上層蓋と下層蓋とを剥離することで、蓋材に印刷された多くの情報を表示することができる。このとき、下層蓋とフランジ部とは収容部の開口の周囲を全周に亘って接着しており、上層蓋と下層蓋とは、部分的に接着したため、上層蓋と下層蓋との部分接着の接着強度は、下層蓋とフランジ蓋との線状接着の接着強度よりも小さくなる。また、上層蓋と下層蓋との接着は、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側であるため、上層蓋と下層蓋とが若干強く接着されていたとしても、上層蓋と下層蓋との剥離時に、下層蓋とフランジ部との剥離による部分的な開封を防止することができる。そのため、上層蓋と下層蓋とを確実に剥離することができる。
ここで、上層蓋と下層蓋とは部分的に接着しており、全面的には接着しないため、上層蓋には剥離層が不要となる。そのため、上蓋材の費用(コスト)を抑えることができる。また、容器本体に対して、上層蓋と下層蓋とを備える蓋材を接着するだけでよく、容器の製造時に、収容部の外面側にラベルを巻き付ける必要がないため、密閉容器を容易に製造することができる。さらに、上層蓋と下層蓋との接着、及び下層蓋とフランジ部との接着について、同じ接着方法を用いることができる。
また、蓋材は、上層蓋と下層蓋との剥離を開始する剥離開始部と、下層蓋とフランジ部との剥離によって前記蓋材の開封を開始する開封開始部とを、収容部を挟んで対向する位置に有し、開封開始部を、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側に配置すると共に、開封開始部における上層蓋と下層蓋との接着強度を、下層蓋とフランジ部との接着強度よりも大きくすることが好ましい。これにより、上層蓋と下層蓋との剥離開始部と、蓋材の開封開始部とは離れた位置に配置されるため、剥離開始部から上層蓋と下層蓋との剥離を開始すると、剥離開始部から離れた位置で容器の蓋材の開封を開始することができる。ところで、この種の容器は、収容部に収容される内容物によっては、容器内の圧力によって開封開始時に内容物がこぼれたり、飛散したりする場合がある。そのため、開封作業者は、剥離開始部を手前側にして剥離を開始すると、剥離開始部から離れた位置において開封を開始することができる。そのため、開封開始部から内容物が飛散した場合であっても、一部が開封された蓋材によって遮蔽することができ、飛散した内容物が開封作業者にかかることを防止できる。また、このとき、開封開始部は、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側であり、また、開封開始部における上層蓋と下層蓋との接着強度は、下層蓋とフランジ部との接着強度よりも大きくしたため、開封開始部においては、確実に開封を開始することができる。
さらに、容器本体は、複数の収容部と、隣り合う収容部の間を連結するフランジ部とを有し、隣接する収容部の間のフランジ部及びフランジ部に接着される蓋材に、分離可能な破断部を形成してもよい。これにより、破断部によって収容部毎に容器を分離することによって、上述の密閉容器が形成される。また、このとき、蓋材は、上層蓋と下層蓋とを有するため、分離されたことで蓋材の面積が小さくなっても、上層蓋を下層蓋から剥離することで、上層蓋及び下層蓋に印刷された多くの情報を表示することができる。
上記のような密閉容器の製造方法は、シート状の樹脂材に対して成形によって収容部及びフランジ部が形成された容器本体に対し、収容部の開口を覆って下層蓋を構成する下層フィルムを供給して、下層フィルムとフランジ部とを、開口の周囲を全周に亘って接着し、下層フィルムの上面に、上層蓋を構成する上層フィルムを供給して、上層フィルムと下層フィルムとを、下層フィルムとフランジ部との接着箇所よりも外周側において部分的に接着し、フランジ部の一部をトリミング加工することを特徴とする。
上記のような方法で密閉容器を製造することで、収容部及びフランジ部が形成された容器本体に対して、順次下層フィルム及び上層フィルムを供給して接着することで密閉容器を製造するため、一連の製造工程において、密閉容器を製造することができる。そのため、予め接着した蓋材を準備する必要がなく、容器の胴部に巻きつけるラベルを準備する必要もない。よって、容器の製造設備が大掛かりになることを抑制できる。また、下層蓋を構成する下層フィルムとフランジ部とを接着した後に、上層蓋を構成する上層フィルムを供給して、上層フィルムを下層フィルムとを接着するため、下層フィルムとフランジ部とを接着することなく、上層フィルムを下層フィルムとを接着することができる。さらに、その際に、例え下層フィルムとフランジ部との一部が接着することがあったとしても、上層フィルムと下層フィルムの接着箇所は、下層フィルムとフランジ部との接着箇所よりも外周側であるため、下層フィルムとフランジ部とを剥離することなく、上層フィルムと下層フィルムとを剥離することができる。
以上のように、本発明によれば、蓋材に印刷された多くの情報を表示することができると共に、容易に製造できる密閉容器を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる密閉容器を示す斜視図である。 図1の密閉容器の平面図である。 図2のA−Aにおける断面図である。 図1の密閉容器の剥離状態を示す図である。 図1の密閉容器の開封状態を示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる密閉容器を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる密閉容器を製造する製造装置を示す模式図である。
以下、本発明にかかる密閉容器の一実施形態を各図面に基づいて説明する。
本発明の密閉容器は、ヨーグルトなどの内容物を収容して、蓋材によって収容部を密閉した容器である。図1〜3に示すように、密閉容器1は、略立方体形状をなしており、内容物が収容される容器本体10と、容器本体10に接着されて容器本体10を密閉する蓋材20とを備える。なお、蓋材20は薄手の材料で構成されており、図示においては、厚み寸法を誇張して示している。
容器本体10は、ポリプロピレン等の樹脂材を成形することで製造され、上端が開口した収容部11と、収容部11の上端から外周側に張り出したフランジ部12とを有する。本実施形態においては、フランジ部12は、アール(曲線)形状の角部を有する略正方形状をなす。また、フランジ部12の一角には、後述する剥離開始部26となる切欠き13が形成される(図3参照)。
図3に示すように、蓋材20は、上層蓋21と下層蓋22とを貼り合せて形成される。上層蓋21は、上面側に印刷部を有しており、例えば、商品のロゴマーク等が印刷される。また、下層蓋22も、上面側に印刷部を有する。下層蓋22の印刷部には、例えば、原材料や成分表示等の文字による情報が印刷される。下層蓋22の下面側には、接着後の剥離を容易にする剥離層を有する。なお、上層蓋21の下面側には、剥離層は有していない。
下層蓋22は、容器本体10のフランジ部12に接着される。詳しくは、図1に示すように、収容部11の開口の周囲の全周に亘って線状に接着される(図示では接着部23で示す)。また、蓋材20の上層蓋21と下層蓋22とは、部分的にスポット接着される(図示ではスポット接着部24で示す)。本実施形態においては、上層蓋21と下層蓋22とのスポット接着部24は、小さい円形状であり、フランジ部12の各辺の2箇所で接着される。さらに、上層蓋21と下層蓋22とは、剥離開始部26となる切欠き13と、収容部を挟んで対向する位置の角部において、蓋材20の周縁に沿って若干広い範囲で接着される(図示では角部接着部25で示す)。この角部接着部25は、後述するように密閉容器1の蓋材20とフランジ部12とを剥離(開封)を開始する開封開始部27となる。
次に、図4及び図5に基づいて、本実施形態にかかる密閉容器1の蓋材20の剥離及び開封動作について説明する。まずは、密閉容器1の剥離開始部26から、蓋材20の上層蓋21と下層蓋22とを剥離を開始する(図4参照)。具体的には、フランジ部12の一切欠き13を有する角部における剥離開始部26において、上層蓋21の端部を上方(図4に矢印Bで示す)に引き上げて剥離を開始する。このとき、切欠き13において、蓋材20を下方に折り曲げると、上層蓋21と下層蓋22との端部がずれるため、剥離を開始しやすくなる。続いて、上層蓋21をさらに上方に引き上げ、スポット接着部24を順次剥離することで、上層蓋21と下層蓋22との剥離を進める。
このとき、上層蓋21の裏面には、剥離層を有しないため、下層蓋22との間は強く接着されているが、下層蓋22とフランジ部12との接着部23よりも接着面積が狭いため、スポット接着部24付近では接着部23を剥離することはなく、スポット接着部24を確実に剥離することができる。なお、スポット接着部24は、下層蓋22とフランジ部12との接着部23よりも外周側に形成されるため、万が一、スポット接着部24の剥離の際に下層蓋22が破れることがあっても、接着部23には影響がないため、密閉容器1内の内容物が溢れることはない。
上層蓋21と下層蓋22との剥離は、剥離開始部26から対角線に沿う方向に進める。このとき、上層蓋21の剥離によって、下層蓋22の上面側に印刷している印刷情報が表示されるため、上層蓋21を剥離することで、下層蓋22の上面側に印刷されている情報を表示することができる。そのため、情報が印刷されたラベルを、容器の胴部に巻き付ける必要がなく、容器の製造の手間を省くことができる。また、蓋材20の上面側のみに情報を印刷するよりも、広い印刷領域を確保することができる。なお、上層蓋21の下面側に、さらに印刷部を設けて、他の各種の情報を印刷してもよい。
さらに上層蓋21と下層蓋22との剥離を進めて、収容部11を挟んで剥離開始部26と対向する角部接着部25まで剥離すると、続いて上層蓋21を手前側に引っ張ることで、蓋材20の開封(下層蓋22とフランジ部12との剥離)を開封開始部27から開始する(図5参照)。このとき、角部接着部25は、下層蓋22とフランジ部との接着部23よりも外周側に位置するため、開封開始部27において接着部23の剥離を確実に開始することができる。また、下層蓋22の下面側には剥離層を有するため、下層蓋22とフランジ部12との接着強度は、角部接着部25における上層蓋21と下層蓋22との接着強度よりも小さくなっている。そのため、角部接着部25の接着を剥離することなく、確実に接着部23の剥離を行うことができる。
ここで、密閉容器1容器の収容部11内に隙間なく内容物が充填されている場合や、容器内部の圧力が高まっている場合には、蓋材20の開封の開始によって、内容物の一部が溢れたり、飛散したりすることがある。しかし、開封開始部27を、剥離開始部26から離れた位置に設けたため、開封の際に内容物が開封作業者に向かって飛散することを防止することができる。詳しくは、開封開始の際には、フランジ部12から剥離した下層蓋22は、開封作業者側に向かって持ち上げられた状態となるため、内容物が開封箇所から飛散しても、飛散した内容物を、一部が開封された状態の下層蓋22によって遮蔽することができる。
さらに、剥離された上層蓋21を手前側に引っ張るか、開封が開始された下層蓋22を上方に引き上げることで、下層蓋22とフランジ部12との接着部23を剥離して開封を進めることができる。このようにして、接着部23の全域を剥離することで、開封を完了して容器本体10から蓋材20を取り除くことができる。
また、図6に、本発明にかかる密閉容器2の他の実施形態を示す。本実施形態における密閉容器2は、内容物が収容される容器本体30と、容器本体30に接着されて容器本体30を密閉する蓋材40とを備える。以下、上述の密閉容器1と異なる構成について主に説明する。本実施形態における密閉容器2においては、容器本体30に、複数(図示では4個)の収容部31と、隣り合う収容部31との間を連結するフランジ部32とを有する。
隣り合う収容部31の間のフランジ部32及び蓋材40には、破断部48が形成される。本実施形態においては、破断部48には、ミシン目が形成され、ミシン目を破断することで各収容部31を分離することが可能である。なお、破断部48においては、ミシン目の周囲の厚み寸法を、フランジ部32の厚み寸法よりも小さくなるように圧縮してもよい。これによって、容器本体30が、例えばポリプロピレンのような若干軟質の材料で形成されていても、圧縮によって硬化でき、破断部48において容易に破断できるようになる。また、容器本体30のフランジ部32の4箇所の各角部には、剥離開始部46となる切欠き33がそれぞれ形成される。
蓋材40は、各収容部31の周囲のフランジ部32に接着される。詳しくは、蓋材40は、各収容部31の開口の周囲の全周に亘って接着される(図示では接着部43で示す)。また、蓋材40は、上述の実施形態と同様に、上層蓋41と下層蓋42とを貼り合せて形成される。上層蓋41は、上面側に印刷部を有しており、例えば商品等のロゴマーク等が蓋材40全体に亘って印刷される。下層蓋42の上面側には、各収容部31に対応するそれぞれの位置に、例えば、原材料や成分表示等の情報が印刷される。上層蓋41と下層蓋42との接着部は、スポット接着される(図示ではスポット接着部44で示す)。
また、上層蓋41と下層蓋42とは、剥離開始部46となる切欠き33と、収容部31を挟んで対向する位置において、破断部48(分離された後の蓋材40の周縁)に沿って若干広い範囲で接着される(図示では角部接着部45で示す)。この角部接着部45は、開封開始部47となる。本実施形態においては、角部接着部45は、密閉容器2の中央付近に集まって形成される。
本実施形態にかかる密閉容器2の蓋材40の剥離及び開封動作については、密閉容器2の破断部48を破断することによって、各密閉容器2を分離すると、上述の実施形態の密閉容器1と同じ形態となる。そのため、蓋材40の剥離動作及び開封動作は上述の内容と同じであるため、詳細の動作説明は省略する。
このように、複数の収容部31を有する密閉容器2においては、分離前の密閉容器2には、上層蓋41の全体に亘ってロゴマーク等が印刷される。また、下層蓋42には、原材料や成分表示等の各種の文字情報が印刷される。そのため、各密閉容器2を分離した後に、上層蓋41と下層蓋42をと剥離すると、下層蓋42の表面の文字情報を見ることができる。なお、上層蓋41の一部に、下層蓋42に印刷する文字情報を印刷しておいてもよい。このように、複数の収容部31を有する密閉容器2であっても、印刷部を有する剥離可能な蓋材40を接着することで、多くの情報を印刷することができる。このとき、密閉容器2の胴部に情報が印刷されたラベルを巻きつける必要がないため、容器の製造の手間を省くことができる。
なお、本実施形態においては、収容部31の数を4個としたが、これに限ることはなく、2個または3個であっても、5個以上であってもよい。また、破断部48は、ミシン目に限ることはなく、厚み方向の一部に切り込みを入れてハーフカットを形成してもよい。容器本体30が、例えばポリスチレンのような若干硬質の材料で形成されている場合には、容易に破断することが可能となる。さらに、フランジ部32に形成される切欠き33の位置は、角部に限ることはなく、分離された状態の密閉容器2において、角部となるフランジ部32の一角に適宜設定できる。
なお、上記各実施形態においては、容器本体10、30のフランジ部12、32の剥離開始部26、46に相当する一角には、切欠き13、33を形成したが、これに限ることはない。例えば、フランジ部12、32の角部の先端部が段差を介して下方に位置するようにしてもよく、角部の先端部を下方に傾斜させてもよい。このとき、下層蓋22、42の剥離開始部26、46に相当する角部を、例えば下方に傾斜したフランジ部12、32の角部と若干弱くスポット接着してもよい。これによって、下層蓋22、42の角部がフランジ部12、32の他の領域よりも下方に位置することとなるため、下層蓋22、42に積層される上層蓋21、41との間に隙間が形成される。そのため、剥離開始部26、46における上層蓋21、41の剥離を容易に開始することができる。さらに、フランジ部12、32への加工を行うことなく、蓋材20、40(または上層蓋21、41)を、フランジ部12、32よりも外周側に突出させてもよい。この場合でも、剥離開始部26、46からの剥離を容易に開始することができる。
また、上層蓋21、41と下層蓋22、42との接着において、角部接着部25、45は必ずしも設けなくてもよい。この場合、剥離開始部26、46からの剥離によって、下層蓋22,42から上層蓋21、41を取り除くこととなる。このとき、下層蓋22、42の剥離(開封)は、剥離開始部26、46(切欠き13、33)やフランジ部12、42の他の角部から、適宜開封を開始することができる。
続いて、図7に基づいて、密閉容器1を製造する製造装置50及び製造方法について説明する。なお、複数の収容部31を有する密閉容器2の製造であっても、略同様の構成であるため、単一の収容部11を有する密閉容器1を製造する装置の例を中心に説明する。
図7に示すように、密閉容器1の製造装置50は、シート供給部51、成形部52、充填部53、下層フィルム供給部54、第1接着部55、上層フィルム供給部56、第2接着部57、及びトリミング部58等より構成される。これらの各部は、一連の製造工程で密閉容器1を製造できるように、上流側から下流側に向けて順次配置されている。また、図示しない駆動手段によって、各部の工程において製造中の密閉容器1は、間欠的に搬送される。
シート供給部51は、容器本体10の材料となる樹脂シートS1を供給するものであり、ロール状の樹脂シートS1を回転自在に保持する保持手段(図示せず)、供給ローラ51A等を有する。本実施形態においては、樹脂シートS1は、ポリエチレン(より厳密には、低密度ポリエチレン)と、ポリプロピレンを主体とし、これにポリエチレンを所定量混合した混合樹脂(例えば、ポリプロピレン100重量部に対して、ポリエチレンを5〜20重量部混合した混合樹脂)とを共押出することにより、内層をポリエチレン製、また基材層を上記の混合樹脂製としたものである。各層の厚みは用途等に応じて任意に調整されるが、例えば、内層の厚みは10〜50μm程度とされる一方、基材層の厚みは数百μm程度とされる。なお、樹脂シートS1は、ポリスチレンを主体とするシートを用いてもよい。
成形部52は、樹脂シートS1に対して、収容部11及びフランジ部12を形成するものであり、上下方向に一組の金型が配置される。上型52Aは凸形状の金型であり、下型52Bは凹形状の金型である。また、上型52A及び下型52Bは、図示しない駆動機構に連結されており、それぞれが上下方向に移動することで、樹脂シートS1をプレス成形する。本実施形態においては、一度のプレスによって、フランジ部12が連結された複数個の収容部11が形成される。また、フランジ部12の一角には、切欠き13が形成される。なお、フランジ部12の一角は、切欠き13に限ることはなく、フランジ部12の角部の先端部が段差部を介して下方に位置するようにしてもよく、角部の先端部を下方に傾斜させてもよい。
充填部53は、成形された収容部11に内容物を供給するものであり、内容物供給装置を有する。内容物供給装置は、内容物を収容する収容タンク53Aと、収容タンク53Aに連結される複数の供給口53Bが備えられ、各供給口53Bから各収容部11に内容物を所定量供給する。
下層フィルム供給部54は、下層蓋22となる下層フィルムS2を供給するものであり、ロール状の下層フィルムS2を回転自在に保持する保持手段(図示せず)、供給ローラ54A等を有する。下層フィルムS2の幅寸法は、樹脂シートS1と略同じか若干大きい幅寸法を有する。また、下層フィルムS2は、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂などをフィルム状に成形したものであり、要求特性に応じて単層、複層が選択される。なお、酸化アルミニウム等の金属酸化物、アルミ箔等のガスバリア等を設けてもよい。本実施形態においては、下層フィルムS2の上面側には、各種の文字情報等が印刷されており、下面側には、剥離層が形成される。
第1接着部55は、容器本体10のフランジ部12と下層フィルムS2とを線状に接着するものであり、フランジ部12を下方から支持する図示しない支持部と、上下方向に移動可能な第1加熱手段55Aとを有する。第1加熱手段55Aの下面側には、接着部23に相当する位置に加熱ヒーター(図示せず)を有しており、第1加熱手段55Aによって、下層フィルムS2を上方から押圧することで、下層フィルムS2とフランジ部12とを接着する。本実施形態においては、加熱ヒーターは、収容部11の開口の周囲の全周に亘る位置に相当する領域に配置される。なお、フランジ部12部の一角を、例えば下方に傾斜させた場合には、その傾斜させた角部と下層フィルムS2とを若干弱くスポット接着してもよい。
上層フィルム供給部56は、上層蓋21となる上層フィルムS3を供給するものであり、ロール状の上層フィルムS3を回転自在に保持する保持手段(図示せず)、供給ローラ56A等を有する。上層フィルムS3は、下層フィルムS2の同様の材質であり、下層フィルムS2と略同じか若干大きい幅寸法を有する。本実施形態においては、上層フィルムS3の上面側には、ロゴマーク等が印刷されており、下面側には、剥離層は設けられていない。なお、上層フィルムS3の下面側に、各種の情報を印刷していてもよい。また、上層フィルムS3の搬送経路中に、上層フィルムS3の上面側に製造日等を印字する、印字機を配置してもよい。
第2接着部57は、下層フィルムS2と上層フィルムS3とを部分的に接着するものであり、第1接着部55と同様に、容器本体10のフランジ部12を下方から支持する図示しない支持部と、上下方向に移動可能な第2加熱手段57Aとを有すると共に、第2加熱手段57Aの下面側には、加熱ヒーター(図示せず)を有する。本実施形態においては、加熱ヒーターは、下層フィルムS2とフランジ部12との接着部23に相当する位置よりも外周側であって、フランジ部12の各辺において2箇所に配置される。また、収容部11を挟んで容器本体10と対向する位置には、角部接着部25に相当する位置にも、加熱ヒーターが配置される。なお、第2接着部57におけるスポット接着部24の位置は、フランジ部12の各辺の2箇所に限ることはなく、1箇所でも、3箇所以上であってもよい。また、フランジ部12の辺毎に、スポット接着部24の接着位置や個数を異ならせてもよい。さらに、スポット接着部24の形状は、図示のように小さい円形状に限ることはなく、多角形や各種の形状であってもよく、短い線状等の形状となるように接着してもよい。また、角部接着部25に相当する位置の加熱ヒーターは省略してもよい。
トリミング部58は、製造された商品の形状となるようにカットするものであり、上下方向に移動するトリミング刃58Aを有する。詳しくは、トリミング刃58Aによって、個別の密閉容器1となるように分断すると共に、各密閉容器1の角部をアール形状となるようにトリミングを行う。なお、複数の収容部31を有する密閉容器2の製造の際には、トリミング部58において、フランジ部32に破断部48のミシン目を形成可能なトリミング刃58Aを用いる。このとき、トリミング刃58Aの周囲に、ミシン目の周囲を圧縮する圧縮部を備えていてもよい。
トリミング部58の下流側には、個別に分離された密閉容器1を搬送する搬送手段が配置されており、図示しない集積部において集積された後、出荷用の箱に箱詰めされて出荷される。なお、製造装置50には、各製造工程を行う各部の下流側に、後処理を行う工程を適宜配置してもよい。例えば、成形部52の下流側に成形後の容器本体10を洗浄する洗浄部や乾燥部を設けてもよく、充填部53やトリミング部58の下流側に、加熱や紫外線照射等によって殺菌を行う殺菌部を設けてもよい。
次に、密閉容器1の製造装置50の動作を説明する。製造装置50は、樹脂シートS1が間欠的に供給搬送されて、各部においてそれぞれの処理が施される。まず、シート供給部51においては、供給ローラ(図示せず)によって、所定量の樹脂シートS1が成形部52に供給される。
成形部52においては、下方より下型52Bが上昇し、樹脂シートS1を支持した状態で、上型52Aが下降することで、樹脂シートS1をプレス成形する。これによって、成形された領域は収容部11となると共に、収容部11の周囲はフランジ部12となることで、容器本体10が形成される。この状態においては、複数の収容部11フランジ部12で連結された状態である。
続いて、充填部53において、各収容部11に内容物が所定量供給される。内容物は、例えば、ヨーグルトやゼリー等の半固形液状物であってもよく、果物等の固形物及び蜜等の液体であってもよい。なお、な供給される内容物の量は、密閉容器1の収容部11に対して、例えば、八分目程度であっても、満杯まで充填されてもよい。
下層フィルム供給部54においては、内容物が充填された容器本体10に対して、容器本体10の全体を覆うように下層フィルムS2が供給される。下層フィルムS2は、容器本体10のフランジ部12において、図示しない回転可能なローラによって上方から押さえられることで、位置ずれが防止される。さらに、第1接着部55において、下層フィルムS2とフランジ部12とが接着される。第1接着部における接着は、加熱ヒーター(図示せず)が所定温度に加熱された第1加熱手段55Aが下降することで、容器本体10の収容部11の開口の周囲の全周に亘って加熱し、熱溶融によって下層フィルムS2とフランジ部12とが接着される。
上層フィルム供給部56においては、下層フィルム供給部54と同様に、下層フィルムS2を覆うように上層フィルムS3が供給される。さらに、第2接着部57において、上層フィルムS3と下層フィルムS2とが接着される。第2接着部57における接着は、第1接着部55と同様に、加熱ヒーター(図示せず)が所定温度に加熱された第2加熱手段57Aが下降することで、第1接着部55によって接着された領域の外周側の所定位置を加熱し、熱溶融によって上層フィルムS3と下層フィルムS2とが接着される。なお、このとき、第2接着部57の第2加熱手段57Aによっては、下層フィルムS2とフランジ部12とが接着されることはない。
最後に、トリミング部58において、個別の密閉容器1に切断される。トリミング部58においては、トリミング刃58Aが下降することで、フランジ部12が所定の形状となるように切断されて、各密閉容器1が分離される。トリミング刃58Aの種類を変更することで、個別の密閉容器1や、複数の収容部31を有する密閉容器2を製造することができる。このようにして、容易に剥離可能な蓋材20を備える密閉容器1が形成される。なお、製造された密閉容器1は、図示しない集積部において集積され、出荷用の箱に箱詰めされて出荷される。
加えて、製造装置50全体の動作は、樹脂シートS1(容器本体10)の搬送停止時には、成形部52、充填部53、第1接着部55、第2接着部57、及びトリミング部58がそれぞれ駆動される。一方、樹脂シートS1の搬送時には、シート供給部51、下層フィルム供給部54、及び上層フィルム供給部56がそれぞれ駆動される。なお、製造装置50の動作開始時には、供給される樹脂シートS1の先端の到達に応じて、各部の動作を順次開始することで、密閉容器1を製造する。
なお、上記実施形態の密閉容器1の製造装置50において、シート供給部51及び成形部52は、必ずしも備えていなくてもよい。このとき、製造装置50は、充填部53、下層フィルム供給部54、第1接着部55、上層フィルム供給部56、第2接着部57、及びトリミング部58等より構成される。この場合には、樹脂シートから別途成形された容器本体10を用いて密閉容器1の製造を行う。詳しくは、製造装置50において、充填部53の上流側に、容器本体10の供給部を備える。供給部は、例えば積層された状態の容器本体10から、順次取り出して充填部53に搬送する取り出し機構を有する。ここで、別途成形された容器本体10は、個別の状態でもよく、複数個の収容部11がフランジ部12で繋がった状態であってもよい。
以上述べてきたように、本発明にかかる密閉容器1は、収容部11とフランジ部12とを有する容器本体10と蓋材20とを備えものであり、蓋材20は、上層蓋21及び下層蓋22を備え、下層蓋22とフランジ部12とを収容部11の開口の周囲を全周に亘って接着する(接着部23)と共に、上層蓋21を下層蓋22とを、下層蓋22とフランジ部12との接着箇所である接着部23よりも収容部11の外周側において部分的に接着した(スポット接着部24)ものである。それによって、密閉容器1を開封することなく、上層蓋21と下層蓋22とを剥離することが可能となる。そのため、上層蓋21及び下層蓋22の表面に各種情報を印刷することで、多くの情報を表示することが可能となる。
また、スポット接着部24においては、上層蓋21と下層蓋22とを部分的に接着するため、下層蓋22とフランジ部12との接着部23よりも接着強度が弱くなる。そのため、上層蓋21の裏面には、剥離層は不要となり、蓋材のコストの上昇を抑えることができる。ここで、上層蓋21と下層蓋22とは、剥離層を介することなく接着されるため、部分的には、スポット接着部24の接着強度は強くなることもあるが、接着面積が小さいため、下層蓋22とフランジ部12との線状の接着部23を剥離することなく、スポット接着部24を確実に剥離することができる。もちろん、剥離層を有する上層蓋21を用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
なお、本発明にかかる密閉容器1の形状は、略立方体形状に限定することはなく、略直方体形状であってもよく、収容部11が円柱形状や楕円柱形状であってもよい。また、フランジ部12の形状も略正方形状に限ることはなく、略長方形や菱形などの多角形状、円形や楕円形等の形状であってもよい。例えば、フランジ部12の形状が円形である場合であっても、収容部11の開口の周囲を全周に亘って、下層蓋22とフランジ部12とが接着され、その外周側において、上層蓋21と下層蓋22とが部分的に接着される。このとき、剥離開始部26と開封開始部27とは、円形のフランジ部の直径方向に、収容部11を挟んで対向して配置される。
さらに、密閉容器1に収容される収容物は、ヨーグルトに限ることはなく、豆腐、ゼリー、心太、茶碗蒸し等の食品を収容してもよい。
1 密閉容器
10 容器本体
11 収容部
12 フランジ部
20 蓋材
21 上層蓋
22 下層蓋
23 接着部
上記課題を解決するために、本発明にかかる密閉容器は、上端が開口した収容部と、収容部の上端から外周側に張り出したフランジ部と、フランジ部に接着されることにより、収容部を密閉する蓋材とを備える密閉容器であって、蓋材は、それぞれの少なくとも上面に印刷部を有する上層蓋及び下層蓋を備え、下層蓋とフランジ部とを、収容部の開口の周囲を全周に亘って接着すると共に、上層蓋と下層蓋とを、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側において部分的に接着し、蓋材は、上層蓋と下層蓋との剥離を開始する剥離開始部と、下層蓋とフランジ部との剥離によって蓋材の開封を開始する開封開始部とを、収容部を挟んで対向する位置に有し、開封開始部を、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側に配置すると共に、開封開始部における上層蓋と下層蓋との接着強度を、下層蓋とフランジ部との接着強度よりも大きくしたことを特徴とする。
また、上層蓋と下層蓋との剥離開始部と、蓋材の開封開始部とは離れた位置に配置されるため、剥離開始部から上層蓋と下層蓋との剥離を開始すると、剥離開始部から離れた位置で容器の蓋材の開封を開始することができる。ところで、この種の容器は、収容部に収容される内容物によっては、容器内の圧力によって開封開始時に内容物がこぼれたり、飛散したりする場合がある。そのため、開封作業者は、剥離開始部を手前側にして剥離を開始すると、剥離開始部から離れた位置において開封を開始することができる。そのため、開封開始部から内容物が飛散した場合であっても、一部が開封された蓋材によって遮蔽することができ、飛散した内容物が開封作業者にかかることを防止できる。また、このとき、開封開始部は、下層蓋とフランジ部との接着箇所よりも収容部の外周側であり、また、開封開始部における上層蓋と下層蓋との接着強度は、下層蓋とフランジ部との接着強度よりも大きくしたため、開封開始部においては、確実に開封を開始することができる。

Claims (4)

  1. 上端が開口した収容部と、該収容部の上端から外周側に張り出したフランジ部とを有する容器本体と、前記フランジ部に接着されることにより、前記収容部を密閉する蓋材とを備える密閉容器であって、
    前記蓋材は、それぞれの少なくとも上面に印刷部を有する上層蓋及び下層蓋を備え、
    前記下層蓋と前記フランジ部とを、前記収容部の開口の周囲を全周に亘って接着すると共に、前記上層蓋と前記下層蓋とを、前記下層蓋と前記フランジ部との接着箇所よりも前記収容部の外周側において部分的に接着したことを特徴とする密閉容器。
  2. 前記蓋材は、前記上層蓋と前記下層蓋との剥離を開始する剥離開始部と、前記下層蓋と前記フランジ部との剥離によって前記蓋材の開封を開始する開封開始部とを、前記収容部を挟んで対向する位置に有し、
    前記開封開始部を、前記下層蓋と前記フランジ部との接着箇所よりも前記収容部の外周側に配置すると共に、前記開封開始部における前記上層蓋と前記下層蓋との接着強度を、前記下層蓋と前記フランジ部との接着強度よりも大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の密閉容器。
  3. 前記容器本体は、複数の前記収容部と、隣り合う前記収容部の間を連結するフランジ部とを有し、
    前記隣接する収容部の間のフランジ部及び該フランジ部に接着される前記蓋材に、分離可能な破断部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の密閉容器。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の密閉容器の製造方法であって、
    シート状の樹脂材に対して成形によって前記収容部及び前記フランジ部が形成された容器本体に対し、
    前記収容部の開口を覆って前記下層蓋を構成する下層フィルムを供給して、前記下層フィルムと前記フランジ部とを、前記開口の周囲を全周に亘って接着し、
    前記下層フィルムの上面に、前記上層蓋を構成する上層フィルムを供給して、前記上層フィルムと前記下層フィルムとを、前記下層フィルムと前記フランジ部との接着箇所よりも外周側において部分的に接着し、
    前記フランジ部の一部をトリミング加工することを特徴とする密閉容器の製造方法。
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