JP6951451B2 - エストロゲン受容体モジュレーター - Google Patents

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Description

本明細書は、エストロゲン受容体を選択的に下方調節し、抗癌活性を有する、ある種のインドール化合物およびその薬学的に許容し得る塩に関する。本明細書はまた、ヒトまたは動物の体の治療の方法における、例えば癌の予防または治療における、前記インドール化合物およびその薬学的に許容し得る塩の使用に関する。本明細書はまた、前記インドール化合物の調製に関与するプロセスおよび中間体化合物に、また、これらを含有する医薬組成物に関する。
エストロゲン受容体アルファ(ERα、ESR1、NR3A)およびエストロゲン受容体ベータ(ERβ、ESR2、NR3b)は、大きな核内受容体ファミリーのメンバーであるステロイドホルモン受容体である。すべての核内受容体と構造的に同様に、ERαは、6つの機能ドメイン(A〜Fと名付けられている)から構成され(Dahlman−Wright,et al.,Pharmacol.Rev.,2006,58:773−781)、また、特異的なリガンド(女性のステロイドホルモン17bエストラジオール(E2))との会合後に、複合体が、エストロゲン受容体エレメント(ERE)と名付けられたゲノム配列に結合し、共調節因子と相互作用して、標的遺伝子の転写を調節することから、リガンド依存性転写因子と分類される。ERα遺伝子は、6q25.1に位置し、595AAタンパク質をコードし、選択的スプライシングおよび代替翻訳開始部位に起因して、複数のアイソフォームが生じる可能性がある。この受容体は、DNA結合ドメイン(C領域)およびリガンド結合ドメイン(E領域)の他に、N末端(A/B)ドメイン、C領域とE領域を連結させるヒンジ(D)ドメイン、およびC末端伸長部(F領域)を含有する。ERαとERβのCおよびE領域は、かなり保存される(それぞれ96%および55%のアミノ酸同一性)が、A/B、D、およびF領域の保存性は低い(30%未満のアミノ酸同一性)。どちらの受容体も、女性生殖器系の調節および発達に関与し、さらに、中枢神経系、心臓血管系、および骨代謝における役割を果たす。ERのゲノム作用は、この受容体がEREと、直接的に(直接的活性化または古典的経路)、または間接的に(間接的活性化または非古典的経路)結合した時に、細胞の核で起こる。ERは、リガンドの非存在下では、熱ショックタンパク質、Hsp90およびHsp70と会合し、会合されたシャペロン機構は、リガンド結合ドメイン(LBD)を安定化し、リガンドと接触できるようにする。リガンド結合したERは、熱ショックタンパク質から解離し、受容体の立体構造変化がもたらされ、二量体形成、DNA結合、コアクチベーターまたはコリプレッサーとの相互作用、および標的遺伝子発現の調節が可能になる。非古典的経路では、AP−1およびSp−1が、遺伝子発現を調節するための、この受容体の両方のアイソフォームによって使用される代替の調節DNA配列である。この例では、ERは、DNAと直接的にではなく、他のDNA結合転写因子、例えばc−Junまたはc−Fosとの会合を介して相互作用する(Kushner et al.,Pure Applied Chemistry 2003,75:1757−1769)。ERが遺伝子転写に作用する正確な機構は、十分には解明されていないが、DNA結合受容体によって動員される多数の核内因子によって媒介されるようである。共調節因子の動員は、主として、それぞれE領域およびA/B領域に位置する、2つのタンパク質表面、AF2およびAF1によって媒介される。AF1は、成長因子によって調節され、その活性は、細胞およびプロモーター環境に依存するのに対して、AF2は、活性に関して完全にリガンド結合に依存する。2つのドメインは、独立に作用することができるが、最大のER転写活性は、2つのドメインによる相乗的相互作用を通して達成される(Tzukerman,et al.,Mol.Endocrinology,1994,8:21−30)。ERは、転写因子とみなされているが、これは、E2投与後の組織における、ゲノム作用にしては早すぎると考えられる時間尺度での迅速なER効果から明らかなように、非ゲノム機構を通してして作用することもできる。エストロゲンの迅速な作用の原因である受容体が、同じ核内ERか、別のG−タンパク質共役型ステロイド受容体かどうかは不明確である(Warner,et al.,Steroids 2006 71:91−95)が、E2によって誘導される経路、例えば、MAPK/ERK経路の数の増加および内皮の一酸化窒素合成酵素およびPI3K/Akt経路の活性化が確認されている。ERαは、リガンド依存性の経路に加えて、成長因子シグナル伝達、例えばインスリン様成長因子1(IGF−1)および上皮成長因子(EGF)を介するMAPKの刺激に関連しているAF−1を介するリガンド非依存性の活性を有することが示されている。AF−1の活性は、Ser118のリン酸化に依存しており、ERと成長因子シグナル伝達とのクロストークの例は、IGF−1およびEGFなどの成長因子に応答するMAPKによるSer118のリン酸化である(Kato,et al.,Science,1995,270:1491−1494)。
構造的に異なる多くの化合物が、ERに結合することが示されている。内因性リガンドE2などの、受容体アゴニストとして作用する化合物もあれば、E2結合を競合的に阻害し、受容体アンタゴニストとして作用する化合物もある。これらの化合物は、その機能的効果に応じて2つのクラスに分けることができる。タモキシフェンなどの選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)は、細胞およびプロモーター状況ならびに標的とされるERアイソフォームに応じて、受容体アゴニストとアンタゴニストとのどちらとして作用する能力も有する。例えば、タモキシフェンは、乳房ではアンタゴニストとして作用するが、骨、心臓血管系、および子宮では部分アゴニストとして作用する。すべてのSERMは、AF2アンタゴニストとして作用するようであり、AF1を介してその部分アゴニスト特性を得る。フルベストラントが一例である第2の群は、完全アンタゴニストとして分類され、化合物結合上のリガンド結合ドメイン(LBD)の特有の構造変化(これは、ヘリックス12とLBDの残部との間の相互作用の完全阻止をもたらし、補助因子動員を妨げる)の誘発を介するAF1およびAF2ドメインの完全阻害によってエストロゲン活性を妨げることが可能である(Wakeling,et al.,Cancer Res.,1991,51:3867−3873;Pike,et al.,Structure,2001,9:145−153)。
ERαの細胞内レベルは、ユビキチン/プロテアソーム(Ub/26S)経路を通してE2の存在下で下方調節される。リガンド結合したERαのポリユビキチン化は、少なくとも3種の酵素によって触媒される;ユビキチン活性化酵素E1によって活性化されたユビキチンは、E3ユビキチンリガーゼによるイソペプチド結合を通してE2によってリジン残渣と結合され、次いで、ポリユビキチン化されたERαは、分解のためにプロテアソームに誘導される。ER依存性の転写調節と、ERのプロテアソーム介在性の分解は、関連しているが(Lonard,et al.,Mol.Cell,2000 5:939−948)、転写それ自体は、ERα分解に必要とされず、転写開始複合体の構築が、ERαを核内プロテアソーム分解の標的にするのに十分である。このE2によって誘発される分解プロセスは、細胞増殖、分化、および代謝のための必要性に応答して転写を迅速に活性化するその能力にとって必要であると考えられる(Stenoien,et al.,Mol.Cell Biol.,2001,21:4404−4412)。フルベストラントは、選択的エストロゲン受容体抑制薬(SERD)、すなわち、26Sプロテアソーム経路を介するERαの迅速な下方調節を誘発することもできるアンタゴニストのサブセットとしても分類される。対照的に、タモキシフェンなどのSERMは、ERαレベルを増大させることができるが、転写に対する効果は、SERDで見られる効果と同様である。
およそ70%の乳癌が、ERおよび/またはプロゲステロン受容体を発現し、これは、これらの腫瘍細胞の成長のためのホルモン依存性を暗示している。卵巣および子宮内膜などの他の癌も、成長のためにERαシグナル伝達に依存していると考えられる。こうした患者のための治療法は、ERに対するリガンド結合と拮抗させること、例えば、閉経前と閉経後の両方の状況における早期のおよび進行したER陽性乳癌を治療するために使用されるタモキシフェン;ERαと拮抗させるおよびERαを下方調節すること、例えば、タモキシフェンまたはアロマターゼ阻害剤での治療法にもかかわらず進行してしまった女性における乳癌を治療するために使用されるフルベストラント;または、エストロゲン合成を妨げること、例えば、早期のおよび進行したER陽性乳癌を治療するために使用されるアロマターゼ阻害剤によって、ERシグナル伝達を阻害することができる。これらの治療法は、乳癌治療に対する非常に良い影響を与えてきたが、腫瘍がERを発現しているかなりの数の患者が、既存のER療法に対する新規の抵抗性を発現する、または、これらの治療法に対する抵抗性を時間をかけて発現する。初回のタモキシフェン療法に対する抵抗性を説明するために、いくつかの異なる機構が記載されている。これは、主に、タモキシフェン−ERα複合体への、ある種の補助因子結合のより低い親和性(これらの補助因子の過剰発現によって相殺される)による、または、タモキシフェン−ERα複合体と、通常はこの複合体には結合しない補助因子との相互作用を促進する二次的部位の形成による、アンタゴニストとしてのタモキシフェンの作用からアゴニストへの切り替えを含む。したがって、タモキシフェン−ERα活性を推進する特異的な補助因子を発現している細胞の増殖の結果として、抵抗性が生じる可能性がある。他の成長因子シグナル伝達経路が、ER受容体またはコアクチベーターを直接的に活性化させて、リガンドシグナル伝達とは無関係に細胞増殖を推進する可能性も存在する。
より最近、ESR1の変異が、転移性ER陽性患者由来の腫瘍試料および患者由来異種移植片モデル(PDX)において、17〜25%の変動する頻度で起こり得る抵抗性機構であると確認されている。これらの変異は、リガンド結合ドメインにおいて、優勢であるが、独占的ではなく、変異した機能性タンパク質をもたらす;アミノ酸変化の例としては、Ser463Pro、Val543Glu、Leu536Arg、Tyr537Ser、Tyr537Asn、およびAsp538Glyが挙げられ、アミノ酸537および538での変化は、現在記載されている変化のうちの大多数を構成する。これらの変異は、Cancer Genome Atlasデータベースで特徴付けられた原発性乳癌試料からのゲノムにおいて、以前は検出されなかった。390本の原発性乳癌試料のうち、単一の変異ではないER発現についての陽性が、ESR1において検出された(Cancer Genome Atlas Network,2012 Nature 490:61−70)。リガンド結合ドメイン変異は、これらの変異受容体が、エストラジオールの非存在下で基本の転写活性を示すことから、アロマターゼ阻害剤内分泌療法に対する抵抗性の応答として発現していると考えられる。アミノ酸537および538で変異したERの結晶構造は、どちらの変異も、ヘリックス12の位置をシフトさせ、コアクチベーター動員を可能にし、それによってアゴニストによって活性化された野生型ERを模倣することによってERのアゴニスト構造を好むことを示した。公表されたデータは、内分泌療法、例えばタモキシフェンおよびフルベストラントが、ER変異体にも結合することができ、転写活性化をある程度阻害することができること、また、フルベストラントは、Try537Serを分解することが可能であるが、十分な受容体阻害のためには、より高い用量が必要である可能性があることを示している(Toy et al.,Nat.Genetics 2013,45:1439−1445;Robinson et al.,Nat.Genetics 2013,45:144601451;Li,S.et al.Cell Rep.4、1116-1130(2013)。したがって、この段階では、ESR1変異が、臨床転帰の変化と関係があるかどうかわからないものの、式(I)のある種の化合物またはその薬学的に許容し得る塩(下に記載する通り)が、変異ERを下方調節することおよび変異ERと拮抗させる能力があるであろうことが、実現可能である。
どの抵抗性機構または機構の組み合わせが起こるかにかかわらず、多くは、やはりER依存性活性に頼り、SERD機構を介する受容体の除去が、細胞からERα受容体を除去する最良の方法を提供する。フルベストラントは、現在、臨床用途で承認されている唯一のSERDであり、その機構的特性にもかかわらず、この薬物の薬理学的特性は、1か月に500mg用量(これは、患者試料における受容体の、インビトロ乳房細胞株実験で見られる受容体の完全な下方調節と比較した場合の50%未満のターンオーバーをもたらす)という現在の制限が原因で、その有効性を制限している(Wardell,et al.,Biochem.Pharm.,2011,82:122−130)。したがって、早期の、転移性、および獲得抵抗性状況における利益の増強を提供するための、要求される医薬特性およびSERD機構を有する新規のER標的薬剤の必要性が存在する。
本明細書の化合物は、悪性疾患に起因する非制御の細胞増殖を阻害するのに有用である、強力な抗腫瘍活性を有することが判明している。本明細書の化合物は、最低でも、SERDとして作用することによって、抗腫瘍効果を提供する。例えば、本明細書の化合物は、いくつかの異なる乳癌細胞株における、例えば、MCF−7、CAMA−1、BT474、および/またはMDA−MB−134乳癌細胞株に対するエストロゲン受容体を下方調節する能力によって、抗腫瘍活性を呈することができる。こうした化合物は、治療薬として、特に癌の治療のために、より適切であることが期待される。
本明細書の化合物はまた、他の公知のSERDと比較して、有利な物理的性質(例えば、より低い親油性、より高い水溶解度、より高い透過性、より低い血漿タンパク質結合、および/またはより大きい化学的安定性、および/または好都合な毒性プロフィール(例えばhERGでの活性低下)、および/または好都合な代謝または薬物動態プロフィールを呈することができる。したがって、こうした化合物は、治療薬として、特に癌の治療のために、特に適切であり得る。
本明細書の一態様によれば、式(I)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR11またはNであり;
Gは、CR12またはNであり;
Dは、CR13またはNであり;
Eは、CR14またはNであり;
Jは、CR19またはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、CHF、CF、CHCH=CH、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはCHSOMeであり;
は、H、Me、F、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、シクロブチル環、またはオキセタン環を形成し;
は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
10は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
11は、H、F、Cl、CN、C1〜3アルキル、またはO−C1〜3アルキル(ここで、前記C1〜3アルキル基は、OMe、OH、F、およびCNから選択されるさらなる基によって、場合によっては置換されている)であり;
12は、H、F、Cl、CN、Me、OMe、またはCHFであり;
13は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
14は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
15は、H、F、Cl、またはMeであり;
17は、H、F、Cl、またはMeであり;
18は、H、F、Cl、またはMeであり;
19は、HまたはFであり;
20は、HまたはMeである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書はまた、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を、薬学的に許容し得る賦形剤と共に含む医薬組成物を記載する。
本明細書はまた、医薬品としての使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を記載する。
本明細書はまた、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を記載する。
本明細書はまた、癌の治療における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と別の抗腫瘍薬との組み合わせを記載する。
本明細書のさらなる態様は、本明細書を読むことにより、当業者に明らかとなるであろう。
一実施態様では、上で定義した通りの式(I)の化合物が提供される。
一実施態様では、式(I)の化合物の薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、Dは、CHである。
一実施態様では、Eは、CHである。
一実施態様では、DとEは両方とも、CHである。
一実施態様では、DとEは両方とも、Nである。
一実施態様では、DまたはEの一方が、CHであり、DまたはEの他方が、Nである。
一実施態様では、Aは、CR11である。
一実施態様では、Gは、CR12である。
一実施態様では、Aは、CR11であり、Gは、CR12である。
一実施態様では、Aは、CR11であり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、CHであり、Gは、CR12である。
一実施態様では、Aは、CR11であり、D、E、およびGは、すべてCHである;
一実施態様では、R11は、独立に、Me、Cl、F、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、H、F、CN、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、HまたはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、HまたはFから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、F、Cl、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、Hである。
一実施態様では、R11は、OMeである。
一実施態様では、R11は、Fである。
一実施態様では、R11は、Meである。
一実施態様では、R11は、Clである。
一実施態様では、R12は、独立に、Me、Cl、F、またはCHFから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、H、F、CN、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、HまたはOMeから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、HまたはFから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、H、Me、またはFから選択される。
一実施態様では、R12は、Hである。
一実施態様では、R12は、OMeである。
一実施態様では、R12は、Meである。
一実施態様では、R12は、Fである。
一実施態様では、Aは、CR11であり、R11は、H、F、CN、またはOMeである。
一実施態様では、Gは、CR12であり、R12は、H、F、CN、またはOMeである。
一実施態様では、Aは、CR11であり、R11は、Cl、F、またはOMeである。
一実施態様では、Gは、CR12であり、R12は、H、Me、またはFである。
一実施態様では、Aは、CHであり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、C−Fであり、Gは、C−Fである。
一実施態様では、Aは、C−Fであり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、C−OMeであり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、CHであり、Gは、C−OMeである。
一実施態様では、Aは、C−Fであり、Gは、C−Meである。
一実施態様では、Aは、C−Clであり、Gは、C−Fである。
一実施態様では、Qは、OまたはNHである。
一実施態様では、Qは、Oである。
一実施態様では、Qは、NHである。
一実施態様では、Qは、NMeである。
一実施態様では、Rは、CHFまたはCHFである。
一実施態様では、Rは、CHFである。
一実施態様では、Rは、CHFである。
一実施態様では、Rは、CFである。
一実施態様では、Rは、HまたはMeである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキル、CHF、またはシクロプロピルである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキルまたはCHFである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキル、CF、またはCHFである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキルである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Hであり、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、CHFである。
一実施態様では、Rは、CFである。
一実施態様では、Rは、HまたはMeである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、H、Me、F、CHF、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeである。
一実施態様では、Rは、H、F、またはCHOHである。
一実施態様では、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、CHOHである。
一実施態様では、Rは、COOHである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、MeまたはFである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、FまたはCHOHであり、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、FまたはCHOHであり、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Hであり、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Fであり、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、シクロブチル環、またはオキセタン環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環またはオキセタン環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロブチル環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、オキセタン環を形成する。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
である。
一実施態様では、RとR10は両方ともHである。
一実施態様では、RとR10の一方は、Hであり、RとR10の他方は、Me、F、CHOH、またはCHOMeである。
一実施態様では、RとR10の一方は、Meであり、RとR10の他方は、Hである。
一実施態様では、Jは、Nである。
一実施態様では、Jは、C−R19である。
一実施態様では、R15は、H、F、またはMeである。
一実施態様では、R15は、Fである。
一実施態様では、R15は、Hである。
一実施態様では、R17は、HまたはFである。
一実施態様では、R17は、Fである。
一実施態様では、R17は、Hである。
一実施態様では、R18は、HまたはFである。
一実施態様では、R18は、Fである。
一実施態様では、R18は、Hである。
一実施態様では、R19は、HまたはFである。
一実施態様では、R19は、Fである。
一実施態様では、R19は、Hである。
一実施態様では、R17、R18、およびR19のそれぞれが、Hである。
一実施態様では、R20は、Hである。
一実施態様では、R20は、Meである。
一実施態様では、
、R、R、R10、R17、およびR18が、それぞれHであり;
15が、HまたはFであり;
Aが、CR11であり、R11が、H、F、CN、またはOMeであり;
Gが、CR12であり、R12、H、Me、またはFであり;
Dが、CHであり;
Eが、CHまたはNであり;
JがCHであり;
式(I)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)が、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる実施態様では、式(IA)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR11またはNであり;
Gは、CR12またはNであり;
Dは、CR13またはNであり;
Eは、CR14またはNであり;
Jは、CR19またはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、CHF、CF、CHCH=CH、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはCHSOMeであり;
は、H、Me、F、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、シクロブチル環、またはオキセタン環を形成し;
は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
10は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
11は、H、F、Cl、CN、C1〜3アルキル、またはO−C1〜3アルキル(ここで、前記C1〜3アルキル基は、OMe、OH、F、およびCNから選択されるさらなる基によって、場合によっては置換されている)であり;
12は、H、F、Cl、CN、Me、OMe、またはCHFであり;
13は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
14は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
15は、H、F、Cl、またはMeであり;
17は、H、F、Cl、またはMeであり;
18は、H、F、Cl、またはMeであり;
19は、HまたはFである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、Dは、CHである。
一実施態様では、Eは、CHである。
一実施態様では、DとEは両方ともCHである。
一実施態様では、DとEは両方ともNである。
一実施態様では、DまたはEの一方は、CHであり、DまたはEの他方は、Nである。
一実施態様では、Aは、CR11である。
一実施態様では、Gは、CR12である。
一実施態様では、Aは、CR11であり、Gは、CR12である。
一実施態様では、Aは、CR11であり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、CHであり、Gは、CR12である。
一実施態様では、Aは、CR11であり、D、E、およびGは、すべてCHである;
一実施態様では、R11は、独立に、Me、Cl、F、およびOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、H、F、CN、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、HまたはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、HまたはFから選択される。
一実施態様では、R11は、独立に、F、Cl、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R11は、Hである。
一実施態様では、R11は、OMeである。
一実施態様では、R11は、Fである。
一実施態様では、R11は、Meである。
一実施態様では、R11は、Clである。
一実施態様では、R12は、独立に、Me、Cl、F、またはCHFから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、H、F、CN、またはOMeから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、HまたはOMeから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、HまたはFから選択される。
一実施態様では、R12は、独立に、H、Me、またはFから選択される。
一実施態様では、R12は、Hである。
一実施態様では、R12は、OMeである。
一実施態様では、R12は、Meである。
一実施態様では、R12は、Fである。
一実施態様では、Aは、CR11であり、R11は、H、F、CN、またはOMeである。
一実施態様では、Gは、CR12であり、R12は、H、F、CN、またはOMeである。
一実施態様では、Aは、CR11であり、R11は、Cl、F、またはOMeである。
一実施態様では、Gは、CR12であり、R12は、H、Me、またはFである。
一実施態様では、Aは、CHであり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、C−Fであり、Gは、C−Fである。
一実施態様では、Aは、C−Fであり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、C−OMeであり、Gは、CHである。
一実施態様では、Aは、CHであり、Gは、C−OMeである。
一実施態様では、Aは、C−Fであり、Gは、C−Meである。
一実施態様では、Aは、C−Clであり、Gは、C−Fである。
一実施態様では、Qは、OまたはNHである。
一実施態様では、Qは、Oである。
一実施態様では、Qは、NHである。
一実施態様では、Qは、NMeである。
一実施態様では、Rは、CHFまたはCHFである。
一実施態様では、Rは、CHFである。
一実施態様では、Rは、CHFである。
一実施態様では、Rは、CFである。
一実施態様では、Rは、HまたはMeである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキル、CHF、またはシクロプロピルである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキルまたはCHFである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキル、CF、またはCHFである。
一実施態様では、Rは、C1〜3アルキルである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Hであり、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、CHFである。
一実施態様では、Rは、CFである。
一実施態様では、Rは、HまたはMeである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、H、Me、F、CHF、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeである。
一実施態様では、Rは、H、F、またはCHOHである。
一実施態様では、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、CHOHである。
一実施態様では、Rは、COOHである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、MeまたはFである。
一実施態様では、Rは、Meである。
一実施態様では、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、FまたはCHOHであり、Rは、Hである。
一実施態様では、Rは、FまたはCHOHであり、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Hであり、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Fであり、Rは、Fである。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、シクロブチル環、またはオキセタン環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環またはオキセタン環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロブチル環を形成する。
一実施態様では、Rは、Fであり、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、オキセタン環を形成する。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IA)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
である。
一実施態様では、RとR10は両方ともHである。
一実施態様では、RとR10の一方は、Hであり、RとR10の他方は、Me、F、CHOH、またはCHOMeである。
一実施態様では、RとR10の一方は、Meであり、RとR10の他方は、Hである。
一実施態様では、Jは、Nである。
一実施態様では、Jは、C−R19である。
一実施態様では、R15は、H、F、またはMeである。
一実施態様では、R15は、Fである。
一実施態様では、R15は、Hである。
一実施態様では、R17は、HまたはFである。
一実施態様では、R17は、Fである。
一実施態様では、R17は、Hである。
一実施態様では、R18は、HまたはFである。
一実施態様では、R18は、Fである。
一実施態様では、R18は、Hである。
一実施態様では、R19は、HまたはFである。
一実施態様では、R19は、Fである。
一実施態様では、R19は、Hである。
一実施態様では、R17、R18、およびR19のそれぞれは、Hである。
本明細書のさらなる実施態様では、式(IB)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR11またはNであり;
Gは、CR12またはNであり;
Dは、CR13またはNであり;
Eは、CR14またはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、CHF、CF、CHCH=CH、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはCHSOMeであり;
は、H、Me、F、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環またはオキセタン環を形成し;
は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
10は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
11は、H、F、Cl、CN、C1〜3アルキル、またはO−C1〜3アルキル(ここで、前記C1〜3アルキル基は、OMe、OH、F、およびCNから選択されるさらなる基によって、場合によっては置換されている)であり;
12は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
13は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
14は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
15は、HまたはFである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、式(IC)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、CHF、CF、CHCH=CH、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはCHSOMeであり;
は、H、Me、F、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環またはオキセタン環を形成し;
とR10は、それぞれ独立に、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFから選択され;
環Yは、
Figure 0006951451
からなる群から選択される)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNHである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNMeである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがOである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがMeである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHであり、RがMeである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがH、F、またはCHOHである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがFであり、RとRが、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、シクロブチル環、またはオキセタン環を形成する、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。さらなる実施態様では、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環を形成する。さらなる実施態様では、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロブチル環を形成する。さらなる実施態様では、RとRは、それらが付着している炭素原子と共に、オキセタン環を形成する。
一実施態様では、RとR10が両方ともHである、式(IC)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IC)の化合物中の基−CH(R)−C(R)(R)(R)は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキルであり;
は、HまたはMeであり;
10は、HまたはMeであり;
16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択され;
環Yは、
Figure 0006951451
からなる群から選択される)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNHである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNMeである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがOである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがMeである、式(ID)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(ID)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IE)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキルであり;
は、HまたはMeであり;
10は、HまたはMeであり;
16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択され;
環Yは、
Figure 0006951451
からなる群から選択される)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNHである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNMeである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがOである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがHである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがMeである、式(IE)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、式(IE)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IE)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IE)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IE)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IE)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IE)の化合物中の基R16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択される。
一実施態様では、式(IF)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Qは、OまたはNHであり;
15は、HまたはFであり;
16は、
Figure 0006951451
からなる群から選択され、
環Yは、
Figure 0006951451
からなる群から選択される)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがNHである、式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがOである、式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、R15がHである、式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、R15がFである、式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される;
一実施態様では、R16
Figure 0006951451
である、式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、環Yが
Figure 0006951451
である、式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
Qが、OまたはNHであり;
15が、HまたはFであり;
16が、
Figure 0006951451
からなる群から選択され、
環Yが、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、
式(IF)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、式(IG)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR11またはNであり;
Gは、CR12であり;
Dは、CR13またはNであり;
Eは、CR14またはNであり;
Jは、CR19
Qは、OまたはNHであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、Me、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、HまたはMeである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、またはシクロブチル環を形成し;
11は、H、Me、F、Cl、またはOMeであり;
12は、H、Me、F、Cl、またはCHFであり;
13は、HまたはFであり;
14は、HまたはFであり;
15は、H、F、またはMeであり;
17は、HまたはFであり;
18は、HまたはFであり;
19は、HまたはFである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、Aが、C−F、C−OMe、またはC−Clである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、Gが、C−H、C−F、またはC−Meである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、DとEが、両方ともC−Hである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、DがC−Hであり、EがNである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、JがC−Hである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、R17がHである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、R18がHである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、R15がHまたはFである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがCHFである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがMeである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、RがMeであり、RがHである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、QがOである、式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
Aが、C−F、C−Cl、またはC−OMeであり;
Gが、C−H、C−Me、またはC−Fであり;
DとEが、両方ともC−Hである;またはDがC−Hであり、かつEがNであり;
Jが、C−Hであり;
Qが、Oであり;
が、CHFであり;
が、Meであり;
が、Hであり;
が、Meであり;
15が、HまたはFであり;
17とR18が、両方ともHである、
式(IG)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる実施態様によれば、式(IH)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Eは、CHまたはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHFまたはCHFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロブチル環を形成し;
11は、H、F、Cl、またはOMeであり;
12は、H、F、Cl、CHF、またはMeであり;
15は、HまたはFであり;
20は、HまたはMeである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、式(IH)の化合物中のEは、CHであり、かつRはCHFまたはCHFである、または式(IH)の化合物中のEは、Nであり、かつR1はCHFである。
本明細書のさらなる実施態様によれば、式(IJ)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Eは、CHまたはNであり;
は、CHFまたはCHFであり;
15は、HまたはFであり;
20は、HまたはMeである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、式(IJ)の化合物中のR15は、Hである。
さらなる実施態様では、式(IJ)の化合物中のEは、Nである。
さらなる実施態様では、式(IJ)の化合物中のEは、CHであり、かつRは、CHFまたはCHFである;または、式(IJ)の化合物中のEは、Nであり、かつRは、CHFである。
さらなる実施態様では、式(IJ)の化合物中のRは、CHFである。
さらなる実施態様では、式(IJ)の化合物中のRは、CHFである。
さらなる態様では、式(IZ)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR11またはNであり;
Gは、CR12またはNであり;
Dは、CR13またはNであり;
Eは、CR14またはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、CHF、CF、CHCH=CH、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはCHSOMeであり;
は、H、Me、F、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環またはオキセタン環を形成し;
は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
10は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
11は、H、F、Cl、CN、C1〜3アルキル、またはO−C1〜3アルキル(ここで、前記C1〜3アルキル基は、OMe、OH、F、およびCNから選択されるさらなる基によって、場合によっては置換されている)であり;
12は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
13は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
14は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
15は、HまたはFである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる態様では、式(IZA)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR11またはNであり;
Gは、CR12またはNであり;
Dは、CR13またはNであり;
Eは、CR14またはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CHF、CHF、またはCFであり;
は、H、Me、CHF、CHF、またはCFであり;
は、HまたはMeであり;
は、C1〜3アルキル、CHF、CHF、CF、CHCH=CH、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはCHSOMeであり;
は、H、Me、F、CHF、CHF、CF、CN、CHCN、CHOMe、CHOH、COOH、またはSOMeであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とRは、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環またはオキセタン環を形成し;
は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
10は、H、Me、CHOH、CHOMe、またはFであり;
11は、H、F、Cl、CN、C1〜3アルキル、またはO−C1〜3アルキル(ここで、前記C1〜3アルキル基は、OMe、OH、F、およびCNから選択されるさらなる基によって、場合によっては置換されている)であり;
12は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
13は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
14は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
15は、HまたはFであり;
20は、HまたはMeである)
またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル環の1位での立体配置が、Sである、式(IZ)、(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル環の1位での立体配置が、Rである、式(IZ)、(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル環の3位での立体配置が、Sである、式(IZ)、(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
さらなる実施態様では、テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル環の3位での立体配置が、Rである、式(IZ)、(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−1−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N−2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン;
N−1−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N−2−(3−フルオロプロピル)−N−1−メチルエタン−1,2−ジアミン;
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;および
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
からなる群から選択される式(I)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(4−メチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(3−メチル−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−メチル−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−メチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−(4−エチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(4−クロロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
4−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ベンゾニトリル;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−(2−クロロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(4−メトキシ−2−メチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(3−フルオロ−4−メトキシ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−(2,5−ジフルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(3,4−ジフルオロ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(2,5−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2,4,5−トリフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(4−フルオロ−2−メチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((6−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((2−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((6−メトキシ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((6−メチル−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((4−メチル−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((5−フルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N1−(3−フルオロプロピル)−N2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)エタン−1,2−ジアミン;
N1−(3−フルオロプロピル)−N2−(6−メトキシ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−3−イル)エタン−1,2−ジアミン;
N1−(3−フルオロプロピル)−N2−(5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン;
N1−(3−フルオロプロピル)−N2−(5−メトキシ−6−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)エタン−1,2−ジアミン;
3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−(((R)−1−((3−フルオロプロピル)アミノ)プロパン−2−イル)オキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−(((S)−1−((3−フルオロプロピル)アミノ)プロパン−2−イル)オキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−((S)−2−((3−フルオロプロピル)アミノ)プロポキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−((R)−2−((3−フルオロプロピル)アミノ)プロポキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
N−(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((1−フルオロシクロプロピル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
(S)−3−((1R,3R)−1−(5−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−クロロ−2−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;および
3−フルオロ−N−(2−((5−メトキシ−6−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
からなる群から選択される式(I)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
(S)−3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−8−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−7−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−5−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3,6−ジメチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(3,5−ジフルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(3,5−ジフルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(3,5−ジフルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3,6−ジメチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(3,5−ジフルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(2−(ジフルオロメチル)−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ベンゾニトリル;
(4−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)メタノール;
3−フルオロ−N−(2−(4−(メトキシメチル)−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3,3,3−トリフルオロ−N−(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(3−フルオロ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−(3−((1R,3R)−1,3−ジメチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((1−フルオロシクロプロピル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−((1−(メチルスルホニル)シクロプロピル)メチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(4−クロロ−2−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−(2,4−ジメチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−4−メチル−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(2−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
N−(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−フルオロ−4−メトキシフェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−3−((1R,3R)−2−((1−フルオロシクロプロピル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(2−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパンニトリル;
N1−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン;
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−((2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エチル)アミノ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
N1−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン;
N1−(2−フルオロ−4−メトキシ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン;
3−フルオロ−N−(2−((3−フルオロ−2−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−((3−クロロ−2−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N1−(3−フルオロ−2−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)−N2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン;
N1−(3−フルオロプロピル)−N2−(3−メチル−2−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)エタン−1,2−ジアミン;
2,2−ジフルオロ−3−((1S,3R)−1−(4−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−2−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
2,2−ジフルオロ−3−((1S,3R)−1−(3−フルオロ−4−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−2−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
N−(2−((2−((1S,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3−フルオロピリジン−4−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((3−フルオロ−2−((1S,3R)−2−((1−フルオロシクロプロピル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((3−フルオロ−2−((1S,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−4−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−3−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(3−クロロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−フルオロ−N−(2−((5−メチル−6−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((3−メチル−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
N−(2−((3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−((3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−2−((1−フルオロシクロプロピル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
N−(2−((3,5−ジフルオロ−4−((1R,3R)−6−フルオロ−2−((1−フルオロシクロプロピル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(3−クロロ−5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール;
3−フルオロ−N−(2−((6−メトキシ−5−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリダジン−3−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((6−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリミジン−4−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
3−フルオロ−N−(2−((5−メチル−6−((1S,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリミジン−4−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン;
2,2−ジフルオロ−3−((1S,3R)−1−(6−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−メチルピリミジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール;
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸;
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジメチルプロパン酸;
1−(((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)メチル)シクロブタン−1−カルボン酸;
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−3−エチル−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2,6−ジクロロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2,6−ジクロロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(2,6−ジクロロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジメチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−クロロ−5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3,3−ジメチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−((2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エチル)アミノ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−((2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エチル)(メチル)アミノ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−3−(ジフルオロメチル)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−1−(2−クロロ−6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−(ジフルオロメチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−1−(3−クロロ−5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3−(ジフルオロメチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−1−(2−クロロ−6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−1−(3−クロロ−5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)ピリジン−4−イル)−3−(トリフルオロメチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−((2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エチル)(メチル)アミノ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(2−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3S)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−(トリフルオロメチル)−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル−d3)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル−d3)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;および
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロ−N−メチルプロパン−1−アミン;
からなる群から選択される式(I)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、
(2R)−3−[(1R,3R)−6−フルオロ−1−[5−フルオロ−2−[2−[3−フルオロプロピル(メチル)アミノ]エトキシ]−3−メチル−4−ピリジル]−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドール−2−イル]−2−メチル−プロパン酸;
3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸;
3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸;
3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)ブタン酸;
(3R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)ブタン酸;
(3S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)ブタン酸;
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
および
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸;
からなる群から選択される式(I)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
一実施態様では、本明細書内の実施例のいずれかから選択される、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。さらなる特徴は、具体例のいずれかが、個別に放棄されるという条件で、本明細書に記載した実施態様のいずれかである。さらなる特徴は、本明細書の化合物の例の上のリストから選択される化合物のいずれか1つ以上が、個別に放棄されるという条件で、本明細書に記載した実施態様のいずれかである
1〜3アルキル基は、分枝または非分枝であり得る。適切なC1〜3アルキル基の例は、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル(n−Pr)、またはi−プロピル(i−Pr)である。
誤解を避けるために、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物において、置換基RおよびR10は、それと結合する各エチル鎖の一方の位置で、それぞれ置換され得る。したがって、例として示すに過ぎないが、R置換基は、下に示す通り、2つの可能な位置に付着することができる:
Figure 0006951451
さらに誤解を避けるために、本明細書の式中の
Figure 0006951451
の使用は、異なる基の付着点を表す。
さらに誤解を避けるために、複数の置換基が、所与の基から独立に選択される場合、選択される置換基は、その所与の基の中からの同じ置換基または異なる置換基を含むことができる。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物は、2つ以上のキラル中心を有し、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物を、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の、1つ以上の他の可能な鏡像異性体および/またはジアステレオ異性体のさらなる存在の有無にかかわらず、任意の相対的比率で、調製、単離、および/または供給できることが認識されるであろう。鏡像異性体濃縮された(enantioenriched)/エナンチオピュアなおよび/またはジアステレオ濃縮された(diastereoenriched)/ジアステレオピュアな(diastereopure)化合物の調製は、当技術分野で周知である有機化学の標準の技術によって、例えば、鏡像異性体濃縮されたもしくはエナンチオピュアな出発材料からの合成、合成中の適切な鏡像異性体濃縮もしくはエナンチオピュア触媒の使用によって、および/または例えばキラルクロマトグラフィーを介する立体異性体のラセミ混合物または部分的に濃縮された混合物の分割によって、実施することができる。
薬学的状況で使用するためには、大量の他の立体異性体が存在せずに、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を提供することが好ましい可能性がある。
したがって、一実施態様では、場合によっては式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の1つ以上の他の立体異性体と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む組成物が提供され、ここで、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が、≧90%のジアステレオマー過剰率(%de)で、組成物内に存在する。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%deは、≧95%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%deは、≧98%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%deは、≧99%である。
さらなる実施態様では、場合によっては式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の1つ以上の他の立体異性体と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む組成物が提供され、ここで、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が、≧90%の鏡像体過剰率(%ee)で、組成物内に存在する。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%eeは、≧95%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%eeは、≧98%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%eeは、≧99%である。
さらなる実施態様では、場合によっては式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の1つ以上の他の立体異性体と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む組成物が提供され、ここで、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が、≧90%の鏡像体過剰率(%ee)かつ≧90%のジアステレオマー過剰率(%de)で、組成物内に存在する。
上で言及した組成物のさらなる実施態様では、%eeと%deは、以下に列挙した通りの値の任意の組み合わせをとることができる:
・%eeは、≦5%であり、%deは、≧80%である。
・%eeは、≦5%であり、%deは、≧90%である。
・%eeは、≦5%であり、%deは、≧95%である。
・%eeは、≦5%であり、%deは、≧98%である。
・%eeは、≧95%であり、%deは、≧95%である。
・%eeは、≧98%であり、%deは、≧98%である。
・%eeは、≧99%であり、%deは、≧99%である。
さらなる実施態様では、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む、医薬組成物が提供される。
一実施態様では、場合によっては式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の1つ以上の他の立体異性体をさらに含む、薬学的に許容し得る賦形剤と共に式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供され、ここで、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が、≧90%の鏡像体過剰率(%ee)で、組成物内に存在する。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%eeは、≧95%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%eeは、≧98%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%eeは、≧99%である。
一実施態様では、場合によっては式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の1つ以上の他の立体異性体をさらに含む、薬学的に許容し得る賦形剤と共に式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供され、ここで、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が、≧90%のジアステレオマー過剰率(%de)で、組成物内に存在する。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%deは、≧95%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%deは、≧98%である。
さらなる実施態様では、上で言及した組成物における%deは、≧99%である。
一実施態様では、場合によっては式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の1つ以上の他の立体異性体をさらに含む、薬学的に許容し得る賦形剤と共に式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供され、ここで、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が、≧90%の鏡像体過剰率(%ee)かつ≧90%のジアステレオマー過剰率(%de)で、組成物内に存在する。
上で言及した組成物のさらなる実施態様では、%eeと%deは、以下に列挙した通りの値の任意の組み合わせをとることができる:
・%eeは、≧95%であり、%deは、≧95%である。
・%eeは、≧98%であり、%deは、≧98%である。
・%eeは、≧99%であり、%deは、≧99%である。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物、およびその薬学的に許容し得る塩は、非結晶形、結晶形、または半結晶形で、調製、使用、または供給することができ、あらゆる所与の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩は、水和(例えば、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、または他の化学量論の水和物)および/または溶媒和形態を含めた、2つ以上の結晶/多形形態を成すことが可能であり得る。本明細書は、ありとあらゆるこうした固体形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、およびその薬学的に許容し得る塩を包含することが理解されよう。
さらなる実施態様では、下の「実施例」セクションに記載する方法によって得ることが可能である、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物が提供される。
本明細書は、本発明化合物中に存在する原子のすべての同位体を含むものとする。同位体は、原子番号は同じだが質量数が異なる原子を含むことが理解されよう。例えば、水素の同位体には、三重水素および重水素が含まれる。炭素の同位体には、13Cおよび14Cが含まれる。窒素の同位体には、15Nが含まれる。特定の実施態様では、Rが重水素である、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IZ)、または(IZA)の化合物が提供される。さらなる実施態様では、R20がCDである、式(I)、(IH)、(IJ)、または(IZA)の化合物が提供される。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)化合物の、適切な薬学的に許容し得る塩は、例えば、酸付加塩である。式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物の、適切な薬学的に許容し得る塩は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の酸付加塩、例えば、酢酸、アジピン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ケイ皮酸、クエン酸、D,L−乳酸、エタンジスルホン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、塩酸、L−酒石酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、メタンスルホン酸、ナパジシル酸(napadisylic acid)、リン酸、サッカリン、コハク酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸、またはトリフルオロ酢酸などの無機または有機酸との酸付加塩であり得る。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の、さらなる適切な薬学的に許容し得る塩は、例えば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の、ヒトまたは動物の体への投与後に、前記ヒトまたは動物の体内で形成される塩である。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩は、共結晶固体形態として調製することができる。式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の薬学的に許容し得る共結晶は、本明細書の一態様をなすことが理解されよう。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の、適切な薬学的に許容し得るプロドラッグも、本明細書の一態様をなすことが理解されよう。したがって、本明細書の化合物は、ヒトまたは動物の体内で分解されて本明細書の化合物を放出する化合物であるプロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグは、本明細書の化合物の物理的性質および/または薬物動態特性を変えるために使用することができる。プロドラッグは、本明細書の化合物が、特性改変基を付着させることができる適切な基または置換基を含有する場合に形成することができる。プロドラッグの例としては、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の、インビボで切断可能なエステルまたはアミド誘導体が挙げられる。
したがって、本明細書の一態様は、有機合成によって利用可能となる場合の、また、ヒトまたは動物の体内でのそのプロドラッグの切断を介して利用可能となる場合の、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物を含む。したがって、本明細書は、有機合成手段によって生成される式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物、また、ヒトまたは動物の体内で前駆体化合物の代謝を介して産生されるこうした化合物を含む。すなわち、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物は、合成によって生成された化合物、または代謝によって産生された化合物であり得る。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の適切な薬学的に許容し得るプロドラッグは、望ましくない薬理活性がなく、かつ過度の毒性がなく、ヒトまたは動物の体への投与に適しているという妥当な医学的判断に基づくものである。
様々な型のプロドラッグが、例えば、以下の文書に記載されている:−
a)Methods in Enzymology,Vol.42,p.309−396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985);
b)Design of Pro−drugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985);
c)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard−Larsen and H.Bundgaard, Chapter 5 “Design and Application of Pro−drugs”,by H.Bundgaard p.113−191(1991);
d)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8,1−38(1992);
e)H.Bundgaard, et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);
f)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull.,32,692(1984);
g)T.Higuchi and V.Stella,“Pro−Drugs as Novel Delivery Systems”,A.C.S.Symposium Series,Volume 14;および
h)E.Roche(editor),“Bioreversible Carriers in Drug Design”,Pergamon Press,1987.
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物のインビボ効果は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物の投与後にヒトまたは動物の体内で形成される1種以上の代謝産物によって、ある程度発揮される可能性がある。先に記述した通り、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物のインビボ効果は、前駆体化合物(プロドラッグ)の代謝を介して発揮される可能性がある。
誤解を避けるために、本明細書において、ある基が、「先に定義した」または「本明細書で定義した」によって修飾される場合、前記基は、その基についての最初に存在する最も広い定義、ならびに代替の定義のそれぞれすべてを包含することが理解されよう。
本明細書の別の態様は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を調製するためのプロセスを提供する。適切なプロセスを、以下の代表的なプロセスバリアントによって例示する。ここで、他に記述がない限り、A、D、E、G、Q、およびRからR10は、先に定義した意味のいずれかを有する。必要な出発材料は、有機化学の標準の手順によって得ることができる。こうした出発材料の調製を、以下の代表的なプロセスバリアントを伴って、および、付随する実施例内に記載する。あるいは、必要な出発材料は、有機化学の通常の技術内である、例示されたものと類似の手順によって得ることが可能である。
式(I)の化合物は、例えば、以下によって作製することができる:
a)ピクテ・スペングラー反応に適した当技術分野で公知の条件下での(例えば、酸(酢酸など)の存在下での、適切な溶媒(例えばトルエン)および適切な温度(80〜100℃など)での)、当技術分野で公知の条件下で除去することができる窒素上の保護基(P)を伴うまたは伴わない、式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応。
Figure 0006951451
b)Qが、O、NH、またはNMeである場合、適切な塩基(例えば炭酸セシウムまたは炭酸カリウム)の存在下および適切な温度(90〜120℃など)で、適切な溶媒(例えばトルエン、THF、またはDME)中で、適切な金属触媒(例えばRockPhos第3世代プレ触媒もしくはBrettPhos第3世代プレ触媒)を使用する、式(IV)(式中、Lは、例えば、ハロゲン(Brなど)またはトリフルオロメタンスルホニル(トリフラート)基またはボロン酸またはボロン酸エステルである)の適切なハロゲン化アリールの、当技術分野で公知の条件下で除去することができる窒素上の保護基(P)を伴うまたは伴わない、式(V)のアルコールまたはアミンを用いるエーテル化またはアミノ化による。
Figure 0006951451
c)QがOである場合、適切な溶媒(DCMなど)中で適切な試薬(トリフェニルホスフィンおよび(E)−ジアゼン−1,2−ジカルボン酸ジイソプロピルなど)を使用する光延反応を介する、式(VI)の適切なフェノールまたはヒドロキシルヘテロアリール化合物の、当技術分野で公知の条件下で除去することができる窒素上の保護基(P)を伴うまたは伴わない、式(V)のアルコールを用いるアルキル化による。
Figure 0006951451
d)適切な塩基(例えば炭酸カリウム)の存在下および適切な温度(80〜90℃など)での、適切な溶媒(例えばアセトニトリル)中での、式(VII)(式中、LGは、当技術分野で公知の脱離基、例えばハロゲン化物(Brなど)、トリフルオロメタンスルホナート(トリフラート)、またメタンスルホナート(メシラート)である)の適切な化合物の、当技術分野で公知の条件下で除去することができる窒素上の保護基(P)を伴うまたは伴わない、式(VIII)のアミンを用いるアルキル化。
Figure 0006951451
式(II)の化合物は、例えば、以下によって調製することができる:
a)適切な溶媒(例えばTHF)中での、適切な還元剤(トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなど)の存在下での、および適切な温度(20〜30℃など)での、式(IX)の化合物の式(X)のアルデヒドとの反応;
Figure 0006951451
b)(i)標準のアミド結合形成条件下での(例えば、適切な溶媒(DMFなど)中の、アミドカップリング試薬(HATUなど)および適切な塩基(トリエチルアミンなど)の存在下での)、式(IX)の化合物の式(XI)の酸との反応、それに続く(ii)適切な温度(60〜70℃など)の適切な溶媒(THFなど)中の適切な還元剤(ボランなど)を使用する、生じたアミド結合の還元;
c)適切な溶媒(例えばDCMもしくはジオキサン)中の適切な塩基(ジイソプロピルエチルアミンなど)の存在下での、および適切な温度(20〜85℃など)での、式(IX)の化合物の、式(XII)(式中、LGは、適切な脱離基(例えば、ハロゲン原子(ブロモもしくはクロロなど)またはトリフルオロメタンスルホナートである)の化合物との反応。
式(III)の化合物は、光延反応に適した当技術分野で公知の条件下での(例えば、アゾジカルボキシレート試薬(DEADなど)およびトリフェニルホスフィンの存在下での、および適切な溶媒(THFなど)中での、および適切な温度(20〜30℃)での)、式(XIII)の化合物の、式(V)のアルコールとの反応によって調製することができる。
Figure 0006951451
式(IV)の化合物は、ピクテ・スペングラー反応に適した当技術分野で公知の条件下での、例えば、酸(酢酸など)の存在下での、適切な溶媒(例えばトルエン)および適切な温度(80〜100℃など)での、式(II)の化合物の、式(XIV)(式中、Lは、ハロゲン化物(例えば臭化物または塩化物)、トリフラート、ボロン酸、またはボロン酸エステルなどの適切な官能基である)の化合物との反応によって調製することができる。
Figure 0006951451
式(VI)の化合物は、ピクテ・スペングラー反応に適した当技術分野で公知の条件下での(例えば、酸(酢酸など)の存在下での、適切な溶媒(例えばトルエン)および適切な温度(80〜100℃など)での)、式(II)の化合物の、式(XV)の化合物との反応によって調製することができる。ある種の態様では、Xは、(場合によっては保護基を伴う)OHと等しい、または、Xは、適切な溶媒(THFなど)中で適切な塩基(水酸化ナトリウムなど)の存在下で適切な酸化剤(過酸化水素など)を使用してOHに転換することができるボロン酸もしくはボロン酸エステルと等しい。
Figure 0006951451
式(VII)の化合物は、適切な溶媒(DCMなど)中での2−ハロエタノール(2−ブロモエタン−1−オールなど)との、標準の官能基操作、例えば、適切な試薬(トリフェニルホスフィンおよび(E)−ジアゼン−1,2−ジカルボン酸ジイソプロピルなど)を使用する光延反応を使用する、式(VI)の化合物の反応によって調製することができる。
あるいは、式(VII)の化合物は、適切な塩基(例えば炭酸セシウム)の存在下で適切な溶媒(例えばトルエンまたはDME)中の適切な金属触媒(例えばRockPhos第3世代プレ触媒)を使用する、(任意選択の単一保護を伴う)適切なジオールとの、標準の官能基操作、例えば、エーテル化(ここで、Lは、例えばハロゲン(Brなど)またはトリフルオロメタンスルホニル(トリフラート)基またはボロン酸もしくはボロン酸エステルである)を使用する、式(IV)の化合物の反応によって調製することができる。続いて、(必要な場合には保護の除去を伴って)アルコールを標準の条件下で適切な脱離基(例えばハロゲン化物(Brなど)、トリフルオロメタンスルホナート(トリフラート)またはメタンスルホナート(メシラート)に変換することができる。
Figure 0006951451
上に記載したプロセスバリアントにおけるプロセスステップの他の並べ替えも可能であることが理解されよう。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物の薬学的に許容し得る塩が必要とされる場合、これは、例えば、前記化合物の、適切な酸または適切な塩基との反応によって得ることができる。式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物の薬学的に許容し得るプロドラッグが必要とされる場合、これは、従来の手順を使用して得ることができる。
先に言及した反応のいくつかでは、化合物内のいかなる感受性がある官能基を保護することが必要なまたは望ましい可能性があることも理解されるであろう。保護が必要なまたは望ましい場合、および保護のための適切な方法は、当業者に公知である。従来の保護基を、標準の慣行に従って使用することができる(実例については、T.W.Green,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley and Sons,1991を参照のこと)。したがって、反応物が、アミノ、カルボキシ、またはヒドロキシなどの基を含むならば、本明細書に言及した反応のいくつかでは、その基を保護することが望ましい可能性がある。
アミノまたはアルキルアミノ基のための適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイル基(アセチルなど)、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、またはアロイル基、例えばベンゾイルである。上の保護基に対する脱保護条件は、必然的に、保護基の選択によって変わる。したがって、例えば、アシル基(アルカノイルなど)またはアルコキシカルボニル基またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウムなどの適切な塩基を用いる加水分解によって除去することができる。あるいは、t−ブトキシカルボニル基などのアルコキシカルボニル基は、例えば、塩酸、硫酸、ギ酸、リン酸、またはトリフルオロ酢酸などの適切な酸での処理によって除去することができ、ベンジルオキシカルボニル基などのアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム炭素などの触媒を通した水素化によって、またはボロントリス(トリフルオロ酢酸塩)などのルイス酸での処理によって除去することができる。一級アミノ基のための適切な他の保護基は、例えば、フタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミン、またはヒドラジンでの処理によって除去することができる。
ヒドロキシ基のための適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアルカノイル基(アセチルなど)、アロイル基、例えばベンゾイル、アリールメチル基、例えばベンジル、またはトリアルキルもしくはジアリールアルキルシラン、例えばTBDMSまたはTBDPSである。上の保護基に対する脱保護条件は、必然的に、保護基の選択によって変わることとなる。したがって、例えば、アシル基(アルカノイルなど)またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウムまたはナトリウムなどの適切な塩基を用いる加水分解によって除去することができる。あるいは、ベンジル基などのアリールメチル基は、例えば、パラジウム炭素などの触媒を通した水素化によって除去することができる。
カルボキシ基のための適切な保護基は、例えば、例えば水酸化ナトリウムなどの塩基を用いる加水分解によって除去することができるエステル化基、例えばメチルもしくはエチル基、または例えば、例えばトリフルオロ酢酸などの酸での処理によって除去することができるt−ブチル基、または例えば、例えばパラジウム炭素などの触媒を通した水素化によって除去することができるベンジル基である。
これらの保護基は、化学技術分野で周知である従来の技術を使用する合成におけるあらゆる好都合な段階で除去することができる。
本明細書で定義したある種の中間体は、新規であり、これらは、本明細書のさらなる特徴として提供する。
生物アッセイ
次のアッセイを使用して、本明細書の化合物の効果を測定した:
ERα結合アッセイ
化合物が、単離されたエストロゲン受容体アルファリガンド結合ドメイン(ERアルファ−LBD(GST))に結合する能力を、LanthaScreen時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)検出エンドポイントを使用する競合アッセイにおいて評価した。LanthaScreen TR−FRETエンドポイントについては、適切なフルオロフォア(Fluormone ES2、ThermoFisher、製品コードP2645)および組換え型ヒトエストロゲン受容体アルファリガンド結合ドメイン、残基307〜554(社内で発現および精製)を使用して、化合物結合を測定した。このアッセイ原理は、ERアルファ−LBD(GST)が、蛍光リガンドに付加されて、受容体/フルオロフォア複合体を形成することである。テルビウム標識された抗GST抗体(製品コードPV3551)を使用して、そのGSTタグに結合させることによって受容体を間接的に標識し、蛍光リガンドを置き換える試験化合物の能力によって競合的結合を検出し、Tb−抗−GST抗体とトレーサーとの間のTR−FRETシグナルの損失をもたらす。このアッセイは、次の通りに実施し、すべての試薬添加は、Beckman Coulter BioRAPTR FRDマイクロ流体ワークステーションを使用して行った:
1. 120nLの試験化合物を、黒色ローボリューム384ウェルアッセイプレートに、アコースティック分注する。
2. 1×ERアルファ−LBD/Tb−抗GST Ab(ES2スクリーニング緩衝液中)を調製し、15分間インキュベートする。
3. 6μLの1×AR−LBD/Tb−抗GST Ab試薬をアッセイプレートの各ウェルに、それに続いて、6μLのフルオロフォア試薬をアッセイプレートの各ウェルに分注する。
4. 試薬を光および蒸発から保護するために、アッセイプレートを覆い、室温で4時間インキュベートする。
5. 337nmで励起させ、BMG PheraSTARを使用して、490nmおよび520nmで各ウェルの蛍光発光シグナルを測定する。
化合物は、段階希釈した化合物を含有する化合物ソースマイクロプレート(4つのウェルが、それぞれ、10mM、0.1mM、1μM、および10nMの最終化合物を含有する)から、アッセイマイクロプレートに、Labcyte Echo 550を使用して直接的に添加した。Echo 550は、DMSO化合物溶液の直接的なマイクロプレートからマイクロプレートへの移動を実施するために音響技術を使用するリキッドハンドラーであり、そのシステムは、複数の小さいnL体積の化合物を、別のソースプレートウェルから移動させて、そのアッセイにおける化合物の所望の段階希釈を与え、次いで、これを、DMSO濃度を希釈範囲全体にわたって正規化するために再充填するようにプログラムすることができる。
合計で120nLの化合物+DMSOを、各ウェルに添加し、化合物を、それぞれ10、2.917、1.042、0.2083、0.1、0.0292、0.0104、0.002083、0.001、0.0002917、0.0001042、および0.00001μMという最終の化合物濃度範囲にわたる、12点の濃度反応フォーマットで試験した。各化合物を用いて得られたTR−FRET用量反応データを、適切なソフトウェアパッケージ(OriginまたはGenedataなど)にエクスポートして、カーブフィッティング分析を実施した。競合的ERアルファ結合を、IC50値として表した。これは、ERアルファ−LBDに対するトレーサー化合物結合の50%減少を与えるのに必要とされる化合物の濃度の算出によって決定した。
MCF−7 ER下方調節アッセイ
化合物が、エストロゲン受容体(ER)数を下方調節する能力を、MCF−7ヒト乳管癌(ductal carcinoma)乳癌細胞株(breast cell line)を使用する細胞に基づく免疫−蛍光アッセイにおいて評価した。MCF−7細胞は、2mM L−グルタミンおよび5%(v/v)チャコール/デキストラン処理されたウシ胎児血清を含有するアッセイ培地(フェノールレッド不含ダルベッコ変法イーグル培地(DMEM);Sigma D5921)中に、クライオバイアルから直接的に回復させた(およそ5×10細胞)。細胞を、滅菌18G×1.5インチ(1.2×40mm)太ゲージ針を使用して、1回注射し、Coulter Counter(Beckman)を使用して、細胞密度を測定した。細胞を、アッセイ培地でさらに希釈して、3.75×10細胞/mLの密度とし、40μL/ウェルを、Thermo Scientific Matrix WellMateまたはThermo Multidropを使用して、透明底の黒色の組織培養処理された384ウェルプレート(Costar,No.3712)に添加した。細胞播種後、プレートを、37℃、5% COで一晩インキュベートした(Liconic carouselインキュベーター)。自動化されたワークセル(Integrated Echo 2ワークセル)の一部であるLabCyte Echomodel 555化合物リフォーマッターを使用して、試験データを生じた。試験化合物の化合物ストック溶液(10mM)を使用して、384ウェル化合物添加(dosing)プレート(Labcyte P−05525−CV1)を作製した。40μLの10mM化合物ストック溶液のそれぞれを、第1象限のウェルに分注し、次いで、Hydra II(MATRIX UK)リキッドハンドリングユニットを使用して、DMSOでの1:100の段階希釈を実施して、40μLの希釈された化合物を、第2象限(0.1mM)、第3象限(1μM)、および第4象限(0.01μM)ウェルにそれぞれ与えた。ソースプレート上のP列のウェルに40μLのDMSOを添加することは、用量範囲全体にわたるDMSO正規化を可能にした。対照ウェルに投薬するために、40μLのDMSOを、O1列に添加し、40μLの100μMフルベストラント(DMSO中)を、化合物ソースプレート上のO3列に添加した。
Echoは、音響技術を使用して、DMSO化合物溶液のアッセイプレートへの直接的なマイクロプレートからマイクロプレートへの移動を実施する。そのシステムは、マイクロプレート間でわずか2.5nL体積を複数の増分で移動させ、そうすることでアッセイプレート中の化合物の段階希釈を行い、次いで、これを、DMSO濃度を希釈範囲全体にわたって正規化するために再充填するようにプログラムすることができる。上の通りに調製した化合物ソースプレートを用いて、化合物を、セルプレートに分注し、Integrated Echo 2ワークセルを使用して、3倍希釈および1回の最終の10倍希釈を用いる3μMから3pM用量範囲の12点(2連)を生じた。したがって、最大シグナル対照ウェルは、DMSOを添加して0.3%の最終濃度を与え、最小シグナル対照ウェルは、フルベストラントを添加して100nMの最終濃度を与えた。プレートを、さらに18〜22時間、37℃、5% COでインキュベートし、次いで、3.7%(v/v)の最終のホルムアルデヒド濃度を与える20μLの11.1%(v/v)ホルムアルデヒド溶液(リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中)の添加によって固定した。細胞を、室温で20分間固定させ、その後、BioTekプレートウォッシャーを使用して、250μL PBS/プロクリン(殺生物保存剤を含むPBS)で2回洗浄し、次いで、すべてのウェルに、40mLのPBS/プロクリンを添加し、プレートを4℃で保管した。上に記載した固定方法は、Integrated Echo 2ワークセル上で実施した。免疫染色は、自動化されたAutoElisaワークセルを使用して実施した。すべてのウェルから、PBS/プロクリンを吸引し、細胞を、室温で1時間、0.5% Tween(商標)20(v/v)を含有する40μL PBSで透過処理した。プレートを、プロクリンを含む250μLのPBS/0.05%(v/v) Tween 20(殺生物保存剤を含むPBST)中で3回洗浄し、次いで、20μLのERα(SP1)ウサギモノクローナル抗体(Thermofisher) 1:1000(PBS/Tween(商標)中)/3%(w/v)ウシ血清アルブミンを添加した。プレートを、4℃で一晩インキュベートし(Liconicカルーセル式インキュベーター)、次いで、プロクリンを含む250μLのPBS/0.05%(v/v)Tween(商標)20(PBST)中で3回洗浄した。次いで、プレートを、20μL/ウェルのヤギ抗ウサギIgG AlexaFluor 594またはヤギ抗ウサギAlexaFluor 488抗体(Molecular Probes)(Hoechstを含む)1:5000(PBS/Tween(商標)中)/3%(w/v)ウシ血清アルブミンと共に、室温で1時間インキュベートした。次いで、プレートを、プロクリンを含む250μLのPBS/0.05%(v/v)Tween(商標)20(殺生物保存剤を含むPBST)中で3回洗浄した。各ウェルに、20μLのPBSを添加し、プレートを黒色プレートシールで覆い、4℃で保管し、その後読み取りを行った。プレートは、Cellomics Arrayscanを使用して読み取り、594nm(24時間時点)または488nm(5時間時点)蛍光を読み取って、各ウェルにおけるERα受容体レベルを測定した。全強度の平均を、細胞数に対して正規化し、細胞あたりの全強度を与えた。データを、適切なソフトウェアパッケージ(Originなど)にエクスポートして、カーブフィッティング分析を実施した。ERα受容体の下方調節を、IC50値として表し、これは、平均最大全強度シグナルの50%減少を与えるのに必要とされる化合物の濃度の算出によって決定した。
表Aに示したデータがもたらされた(下のデータは、単一の実験または2つ以上の実験の平均からの結果であり得る)。
Figure 0006951451
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ウエスタンブロッティングアッセイ
化合物がエストロゲン受容体(ER)を下方調節する能力を、ヒト乳癌細胞株(MCF−7およびCAMA−1)を使用して、ウエスタンブロッティングによって評価した。細胞を、12ウェルの組織培養処理されたプレートの、2mM L−グルタミンおよび5%(v/v)チャコール処理されたウシ胎児血清(F6765、Sigma)を含有するフェノールレッド不含RPMI中に、0.5×10/ウェルでプレーティングした。細胞を、化合物(100nM)またはビヒクル対照(0.1% DMSO)と共に、37℃、5% COで48時間インキュベートし、その後、PBSで1回洗浄し、氷上の80μl溶解緩衝液(25mM Tris/HCl、3mM EDTA、3mM EGTA、50mM NaF、2mMオルトバナジン酸ナトリウム、0.27Mスクロース、10mM β−グリセロリン酸、5mMピロリン酸ナトリウム、0.5% TritonX−100、pH6.8)で溶解した。
タンパク質アッセイ(DC Bio−Radタンパク質キット、500−0116)を実施する前に、細胞を破砕し、超音波処理し、遠心分離し、試料を、1×LDS試料緩衝液(NP0007、Invitrogen)および1×NuPAGE試料還元剤(NP0009、Invitrogen)を含有する溶解緩衝液に入れて、1〜2mg/mLのタンパク質濃度にした。試料を、95℃で10分間煮沸し、次いで、使用の直前まで−20℃で凍結した。
10〜20μgタンパク質を、26ウェルCriterionゲル(BioRad 345−0034)に装填した。ゲルを、泳動用緩衝液(24mM Tris Base Sigma、192mM グリシン、3.5mM SDS、蒸留水で構成)中で、125Vで1時間25分泳動させた。次いで、ゲルを、転写緩衝液(25mM Tris、192mM グリシン、20%(v/v)メタノール、pH8.3、蒸留水で構成)中で、30Vで2時間、ニトロセルロース膜に転写させた。ブロットを、Ponceau S(P7170、Sigma)で染色し、適切な分子量マーカーに従ってカットした。
膜を、5% Marvel(w/v)(0.05% Tween(商標)20を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS/Tween)中)中で、室温で1時間ブロッキングした。次いで、ブロットを、1:1000希釈された抗ERα(SP1)ウサギモノクローナル抗体(Thermofisher)と共に、4℃で一晩(軽く振盪させながら)インキュベートし、それに続いて、PBS/Tweenで数回洗浄した。1:2000希釈で希釈された二次抗ウサギHRP抗体(7074、CST)を、室温で2時間(軽く振盪させながら)インキュベートし、それに続いて、PBS/Tweenで数回洗浄した。すべての抗体は、5% Marvel(w/v)(PBS/Tween中)で構成させた。
免疫ブロットは、Pierce WestDura化学発光試薬(Thermo Scientific 34076)を使用して顕色させ、Syngeneソフトウェアを使用してG−boxで顕色/定量化した。ERα受容体の下方調節を、同じゲル内で泳動させたビヒクル対照(0%下方調節)および100nMフルベストラント対照(100%下方調節)に対して正規化した。
表Bは、選択された実施例についてもたらされたデータを示す(下のデータは、単一の実験または2つ以上の実験の平均からの結果であり得る):
Figure 0006951451
Figure 0006951451
ヒト肝細胞アッセイ
ヒト肝細胞における化合物の代謝安定性を、以下のプロトコルを使用して評価した:
1. 化合物および対照化合物を適切な溶媒(DMSO)に入れた10mMストック溶液を調製する。インキュベーション培地(L−15培地)を、37℃の水浴に入れ、使用前に少なくとも15分間温めさせる。
2. 96ウェルディープウェルプレート(反応停止プレート)の各ウェルに、80μLのアセトニトリルを添加する。
3. 新しい96ウェルプレートにおいて、198μLのアセトニトリルおよび2μLの10mMストックを混ぜ合わせることによって、10mM試験化合物および対照化合物を、100μMに希釈する。
4. 凍結保存(−150℃未満)されたヒト肝細胞(Celsis IVT.Chicago,ILから入手したLiverPool 10ドナー−ヒト肝細胞(製品番号S01205))のバイアルを、保管庫から取り出し、後に続く融解プロセスまで、バイアルを確実に極低温に保つようにする。バイアルを37℃の水浴に入れて軽く振盪させることによって、可能な限り速やかに、細胞を融解させる。すべての氷晶が溶解し、見えなくなるまで、バイアルを水浴に入れたままにするべきである。融解が完了した後、バイアルに70%エタノールをスプレーし、バイアルをバイオセーフティキャビネットに移す。
5. バイアルを開け、内容物を、融解培地を含有する50mLコニカルチューブに注ぐ。50mLコニカルチューブを、遠心分離機に入れ、100gで10分間回転させる。回転の完了後、融解培地を吸引し、肝細胞を十分なインキュベーション培地に再懸濁して、約1.5×10細胞/mLをもたらす。
6. Cellometer Visionを使用して、細胞を計数し、生細胞密度を決定する。生存率が不十分(<80%生存率)である細胞は、使用が容認できない。細胞を、インキュベーション培地で、1.0×10生細胞/mLの研究用細胞密度に希釈する。
7. 247.5μLの肝細胞を、96ウェル細胞培養プレートの各ウェルに移す。このプレートを、Eppendorf Thermomixer Comfortプレートシェーカー上に置いて、肝細胞を10分間温めさせる。
8. 2.5μLの100μM試験化合物または対照化合物を、細胞を含有するインキュベーションウェルに添加し、混合して、0.5分で均質な懸濁液が得られ、達成された時に、0.5分の時点を定めることとする。0.5分の時点で、20μLのインキュベートした混合物を、「反応停止プレート」中のウェルに移し、それに続いてボルテックス処理を行う。
9. このプレートを、Eppendorf Thermomixer Comfortプレートシェーカーで、900rpmで37℃でインキュベートする。5、15、30、45、60、80、100、および120分時点で、インキュベーション系を混合し、各時点で、20μLのインキュベートした混合物の試料を、別の「反応停止プレート」中のウェルに移し、それに続いてボルテックス処理を行う。
10. 反応停止プレートを、4,000rpmで20分間遠心分離する。4つの異なる化合物を、1つのカセットにプールし、LC/MS/MS分析のために使用する。
すべての計算は、Microsoft Excelを使用して実施した。ピーク面積は、抽出イオンクロマトグラムから決定した。親化合物のインビトロ固有クリアランス(インビトロClint(L/分/10細胞))を、時間曲線に対する親の消失率(%)Lnの回帰分析によって決定した。インビトロ固有クリアランス(インビトロClint(L/分/10細胞))は、次の式を使用して勾配値から決定し、表Cに示す:
インビトロClint=kV/N
V=インキュベーション体積(0.25mL);
N=ウェルあたりの肝細胞の数(0.25×10細胞)。
Figure 0006951451
物理的性質
logD
薬物の親油性は、化合物の多くの生物学的特性および代謝特性、例えば化合物の吸収、分布、代謝、排泄、および毒性プロフィールに影響を与える可能性がある、重要な物理的性質である。1−オクタノールと水性緩衝液との間のpH7.4での分配係数、LogDO/Wが、化合物の親油性の最も一般的に使用される測定である。LogDO/Wの測定のための現在の方法は、古典的なフラスコ振盪技術に基づいているが、同時に10種の混合物中で化合物を測定する改変は、相対的なオクタノールと水溶液の濃度を測定するための方法として、定量的な質量分析法(MS)と共にUPLCを使用する。最大能力は、実験あたり379種のプロジェクト化合物(3種のQC化合物を含めた10種の化合物を含む48個のプール)である。質の良さを保証するために、すべてのプールに、2種の品質管理(QC)試料、中等度のLogDを有するシクロベンザプリンと、高いLogDのニカルジピンが使用される。低いLogDを有する追加のQC試料カフェインが使用され、すべての実行にランダムに入れられる。この方法は、以前のフラスコ振盪方法論に対して、十分に検証されている。
溶解度
経口用化合物が作用部位に到達するために、また、腸からの経口吸収が起こるために、化合物は、溶解していなければならず、したがって、高い固有溶解度を有する化合物が、医薬用途のために、より適している可能性がある。研究化合物の熱力学的溶解度は、標準の条件下で測定される。これは、Compound Managements liquid storeから供給され、またハイスループットな方法である、10mM DMSO溶液を使用するフラスコ振盪手法である。乾燥させた化合物を、水性のリン酸緩衝液(pH7.4)中で、25℃で24時間平衡化させ、次いで、溶解された化合物を含む部分を、残りの部分から分離する。この溶液を、UPLC/MS/MSを使用して分析および定量化し、QC試料を、各アッセイ実行に組み込んで、アッセイの品質を確実にする。
ヒト血漿タンパク質結合
ヒト血漿タンパク質結合は、標的への結合に利用可能であることからインビボでの薬物の観察される有効性における重要な役割を果たす、遊離の(結合されていない)薬物の量を制御することにおける重要な因子である。したがって、高い遊離分画(低レベルの血漿タンパク質結合)を有する化合物は、同様の効力および曝露レベルを有する化合物と比較して増強された有効性を呈することができる。ヒト血漿における自動化された平衡透析アッセイは、RED(迅速平衡透析(Rapid Equilibrium Dialysis))装置およびサンプルハンドリングを使用する。このアッセイは、一般に、結果の送達を含めて、2から3日かけて実行する。18時間の透析後、血漿および緩衝液試料を、液体クロマトグラフィーおよび質量分析法による分析のために調製する。試料は、一般に、単一検体で試験され、血漿における7点検量線を使用することによって、LC/MSMSによって定量化される。化合物を、最大10種の化合物まで、血漿プール中に、共にプールする。各実行において3種の参照化合物、プロプラノロール、メトプロロール、およびワーファリンを使用する。ワーファリンは、各プールにおける対照として使用し、プロプラノロールおよびメトプロロールは、各実行にランダムに入れる。社内のExcelマクロを、自動装置および質量分析計のためのファイルの準備のために使用し、血漿中の非結合分画(fu%)の算出のためにも使用する。
表Dは、選択された実施例についてもたらされた、logD、溶解度、および血漿タンパク質結合についてのデータを示す(下のデータは、単一の実験または2つ以上の実験の平均からの結果であり得る):
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hERG結合アッセイ
hERG(ヒト遅延整流性カリウムイオンチャネル遺伝子)カリウムチャネルは、心臓における正常な電気的活動にとって不可欠である。不整脈は、様々な群の薬物によるhERGチャネルの遮断によって誘発される可能性がある。この副作用は、前臨床安全性試験における薬物の失敗の、よくある理由であり[Sanguinetti et al.,Nature.,2006,440,463−469.]、したがって、hERGチャネル遮断活性の最小化は、薬物候補にとって望ましい性質であり得る。
hERG結合アッセイの目的は、試験化合物の、Nanion Syncropatch 384PE上で恒常的に発現しているCHO細胞株、および自動化されたパッチクランプシステムを使用して、ヒト遅延整流性カリウムイオンチャネル遺伝子(hERG)によってコードされる電位依存性カリウムチャネルに対する効果を評価することである。
アッセイは、次の通りに実施し、すべての試薬は、他に記述がない限り、室温で使用した。
試薬調製物は、以下を含む:
1. チップの下面を灌流させるために使用される内部「IC700」溶液、(mMで)KF 130、KCl 20、MgCl 1、EGTA 10、およびHEPES 10、(すべてSigma−Aldrich;pH7.2〜7.3(10M KOHを使用)、320mOsm)、25μMエスチンを添加。
2. 外部および細胞緩衝液、(mMで)NaCl 137、KCl 4、HEPES 10、D−グルコース 10、CaCl 2、MgCl 1(pH7.4、NaOH)
3. 試験化合物の添加の前に、安定なベースラインを確実にするために使用されるNMDG「参照」緩衝液、NaCl 80、KCl 4、CaCl 2、MgCl 1、NMDG Cl 60、D−グルコース一水和物 5、HEPES 10(pH7.4 NaOH 298mOsm)
4. 細胞のシール品質を向上させるために使用されるシールエンハンサー、NaCl 80、KCl 3、CaCl 10、HEPES 10、MgCl 1(pH7.4 NaOH)
細胞調製物:
1. 細胞培養を使用するならば;細胞は、使用する前に、約4〜6日間、30℃でインキュベートするべきである。アッセイの日、アクターゼ(accutase)を使用して、細胞を剥離させ、20ml細胞緩衝液に再懸濁して、0.8から1e6細胞/mlの密度とする。
2. アッセイ準備ができたクライオバイアルを使用するならば;2つのクライオバイアルを37℃で迅速に融解し、23ml外部溶液にゆっくりとピペットで入れる。
3. アッセイを開始する前に、すべての細胞調製物を、10℃に設定した振盪する細胞ホテル上で15分間インキュベートするべきである。
化合物調製:
すべての化合物は、4連で、Labcyte Echoを使用して、音響によって分注した。10mMストック溶液を使用して、それぞれ異なる濃度の6種の化合物ソースプレートを作製し、セルに累積的に添加させる(0.03167mM、それに続いて0.1mM、次いで0.3167mM、1mM、3.167mM、10mM)。600nlの化合物を含有するソースプレートの各ウェルに、90μlの参照緩衝液を添加して、それぞれ0.1μM、0.39μM、1.2μM、3.9μM、12.5μM、および39.6μMの最終の化合物濃度とする。
hERGアッセイ(すべての分注ステップは、Nanion syncropatch上のリキッドハンドリング機構を使用して実施する)
1. 384ウェルの中程度耐性(medium resistance)4穴チップを、40μl外部緩衝液で満たし、プレートの下面に内部緩衝液を灌流させる。
2. 20μlの細胞、それに続いて20μlのシールエンハンサーを、チップの各ウェルに分注する。
3. 各ウェルから40μlの試薬を洗浄ステーションに取り出し、40μlの残留体積を残す。
4. 40μlの除去ステップに伴い、40μlの参照緩衝液を分注し、このステップを繰り返す。
5. 40μlの化合物をプレート1(0.03167mM)に分注し、「リアルタイム」記録を行い、3分間曝露させ、その後40μlの除去を行う。このステップを、漸増濃度の5つのさらにそれに続く化合物プレートについて繰り返して、Syncropatchチップの各ウェルにおける累積的濃度効果曲線を作製した。
hERG介在性の電流を、−80mVの電圧の連続的保持(15秒ごとに、60mVへの500msステップ、それに続く−40mVへの500msステップを伴う)からなる電圧ステッププロトコルを使用して誘発した。hERG電流の大きさは、15秒ごとに−40mVでのhERG「テール」電流のピークを取得することによって、Nanionソフトウェアによって、リーク電流を除去した痕跡から自動的に測定し、各濃度についてのこれらの応答の最後の3つを採用して、濃度効果曲線を作製した。
結果の算出は、Genedata内のAPCパッケージを使用して実施する。参照として中立の(Neutral)および阻害剤対照ウェル群を用いるウェルデータの慣例的な正規化については、Genedata Assay Analyzerは、シグナル値を所望のシグナル範囲に正規化するために、次の式を使用する:
Figure 0006951451
xは、ウェルの測定された生のシグナル値である
<cr>は、プレート上のセントラル参照(Central Reference)(中立)ウェルについての測定されたシグナル値の中央値である
<sr>は、プレート上のスケール参照(Scale Reference)(阻害剤)ウェルについての測定されたシグナル値の中央値である
CRは、セントラル参照(中立)についての望ましい正規化された値の中央値である
SRは、スケール参照(阻害剤)についての望ましい正規化された値の中央値である
表Eは、選択された実施例についてのhERG結合データを示す(下のデータは、単一の実験または2つ以上の実験の平均からの結果であり得る):
Figure 0006951451
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透過性
経口吸収を最大にするために、薬物は、十分な膜透過流量を有し、かつP糖タンパク質による排出を避けなければならない。経口吸収を予測するための最も広く使用されているシステムは、ヒト結腸腺癌細胞株Caco−2の単層を通過する化合物の透過率の決定によるものである。
ヒトCaco−2双方向透過性AからBおよびBからA
自動化されたアッセイを使用して、pH7.4で2時間かけて実施されるCaco−2細胞における化合物の双方向透過性(排出および取り込み)を決定した。試料を、LC/MS/MSを介して分析して、Caco−2細胞単層を横切る化合物の見かけの透過係数(Papp)を推定した。結果を、×10−6cm/sの単位で示す。
排出比(ER)は、次の式を使用して決定することができる:
ER=Papp(B−A)/Papp(A−B)
式中、Papp(B−A)は、側底から頂端方向の見かけの透過係数を示し、Papp(A−B)は、頂端から側底方向の見かけの透過係数を示す。
ヒトCaco−2受動的透過性AからB Papp
自動化されたアッセイを使用して、6.5の頂端側pHおよび7.4の側底側pHを用いて2時間かけて実施されるCaco−2細胞単層における化合物の受動的透過性を決定した。Caco−2 AB阻害アッセイを、Caco−2細胞における3つの主な排出トランスポーターABCB1(P−gp)、ABCG2(BCRP)、およびABCC2(MRP2)の化学的阻害を用いて実施する。頂端側と側底側の両方のインキュベーションを、阻害剤のカクテル(50μMキニジン、20μMスルファサラジン、および100μMベンズブロマロン)と共に実施する。試料を、LC/MS/MSを介して分析して、Caco‐2細胞単層を横切る化合物の見かけの透過係数(Papp)を推定した。結果を、×10−6cm/sの単位で示す。
表Fは、選択された実施例についてもたらされた、透過性についてのデータを示す(下のデータは、単一の実験または2つ以上の実験の平均からの結果であり得る):
Figure 0006951451
Figure 0006951451
本明細書のさらなる態様によれば、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供される。
錠剤製剤のための適切な薬学的に許容し得る賦形剤としては、例えば、不活性な希釈剤、造粒剤および崩壊剤、結合剤、潤滑剤、保存剤、および酸化防止剤が挙げられる。さらなる適切な薬学的に許容し得る賦形剤は、キレート剤であり得る。錠剤製剤は、その崩壊およびその後の胃腸管内での活性成分の吸収を改変するために、または、その安定性および/または外観を向上させるために、いずれの場合にも従来のコーティング剤および当技術分野で周知の手順を使用して、コーティングしないこともコーティングすることもできる。
あるいは、経口使用のための組成物は、活性成分が不活性な固体希釈剤と混合されているハードゼラチンカプセル、または活性成分が水または油と混合されているソフトゼラチンカプセルの剤形であり得る。
水性懸濁液は、一般に、1種以上の懸濁化剤、分散剤、または湿潤剤と共に、微粉化された形態の活性成分を含有する。水性懸濁液はまた、1種以上の保存剤、抗酸化剤、着色剤、着香料、および/または甘味剤を含有することができる。
油性懸濁液は、活性成分を植物油にまたは鉱油に懸濁させることによって製剤化することができる。油性懸濁液はまた、増粘剤を含有することができる。口当たりの良い経口用調製物を提供するために、上に述べたものなどの甘味剤、および着香料を添加することができる。これらの組成物は、抗酸化剤の添加によって保存することができる。
水の添加による水性懸濁液の調製に適した分散可能な散剤および顆粒剤は、一般に、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤、および1種以上の保存剤と共に、活性成分を含有する。甘味剤、着香料、および着色剤などの追加の賦形剤も存在することができる。
本明細書の医薬組成物はまた、水中油型エマルジョンの形態であり得る。油相は、植物油または鉱油、またはこれらのいずれかの混合物であり得る。エマルジョンはまた、甘味剤、着香料、および保存剤を含有することができる。
シロップおよびエリキシルは、甘味剤と共に製剤化することができ、緩和薬(demulcent)、保存剤、着香料、および/または着色剤を含有することもできる。
これらの医薬組成物は、無菌の水性または油性の注射用懸濁剤の形態であり得、これは、上に言及した適切な分散もしくは湿潤剤および懸濁化剤を使用して、公知の技術手順に従って製剤化することができる。無菌の注射用調製物はまた、無毒の非経口的に許容し得る希釈剤または溶媒系中の無菌の注射用液剤または懸濁剤であり得る。
吸入による投与のための組成物は、活性成分を、微粉化された固体または液滴を含有するエアロゾルとして分配するように構成された、従来の加圧エアロゾルの形態であり得る。揮発性のフッ素化炭化水素または炭化水素などの従来のエアロゾル噴射剤を使用することができ、エアロゾル装置は、好都合には、定量の活性成分を分配するように構成される。ドライパウダー吸入器も適切であり得る。
製剤に関するさらなる情報については、Chapter 25.2 in Volume 5 of Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990を参照されたい。
単一の剤形を製造するために1種以上の賦形剤と組み合わせられる活性成分の量は、治療される宿主および個々の投与経路に応じて必然的に変動することとなる。例えば、ヒトに対する経口投与は、一般に、例えば、適切かつ好都合な量の賦形剤(これは、全組成物の重量に対して約3から約98パーセントまで変動し得る)と共に調合される、投与されるべき1mgから2gの活性な薬剤(より適切には100mgから2g、例えば250mgから1.8g、例えば500mgから1.8g、特に500mgから1.5g、好都合には500mgから1g)を必要とすることとなる。大きな投薬量が必要とされるならば、複数の剤形、例えば、活性成分の用量がそれらに好都合に分配された2つ以上の錠剤またはカプセルが必要であり得ることが理解されよう。典型的には、単位剤形は、約10mgから0.5gの本明細書の化合物を含有することとなるが、単位剤形は、最大で1gを含有することができる。好都合には、単一の固体剤形は、1から300mgの活性成分を含有することができる。
本明細書の化合物の治療または予防目的のための用量のサイズは、当然、医薬の周知の原則に従って、病態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別、ならびに投与経路によって変わることとなる。
治療または予防目的のために本明細書の化合物を使用することにおいては、一般に、例えば、必要な場合には分割用量で与えられる、1mg/kgから100mg/kg(体重)の範囲内の1日量が受け取られるように投与されることとなる。一般に、非経口経路が用いられる場合、より低い用量が投与されることとなる。したがって、例えば、静脈内投与については、例えば、1mg/kgから25mg/kg(体重)の範囲内の用量が、一般に、使用されることとなる。同様に、吸入による投与については、例えば、1mg/kgから25mg/kg(体重)の範囲内の用量が使用されることとなる。しかし、特に錠剤形態での経口投与が好ましい。
本明細書の一態様では、本明細書の化合物またはその薬学的に許容し得る塩が、10mgから100mgの本明細書の化合物(またはその薬学的に許容し得る塩)を含む錠剤として投与され、ここで、所望の用量を達成するために、1つ以上の錠剤が、必要に応じて投与される。
上に記述した通り、ERαを介するシグナル伝達が、癌および他の細胞の増殖を媒介すること、血管新生現象を媒介すること、および癌細胞の運動性、遊走、および侵襲性を媒介することの影響の1つ以上によって、腫瘍発生を引き起こすことが公知である。本発明者らは、本明細書の化合物が、腫瘍細胞の増殖および生存、ならびに転移性の腫瘍細胞の侵襲性および遊走能力をもたらすシグナル伝達ステップに関与するERαの拮抗作用および下方調節によって得られると考えられる、強力な抗腫瘍活性を有することを発見した。
したがって、本明細書の化合物は、抗腫瘍薬として、特に、腫瘍成長および生存の阻害を、また、転移性腫瘍成長の阻害をもたらす、哺乳類の癌細胞の増殖、生存、運動性、転移、および侵襲性の選択的阻害剤として価値がある可能性がある。特に、本明細書の化合物は、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗増殖および抗浸潤剤として価値がある可能性がある。特に、本明細書の化合物は、腫瘍細胞の増殖および生存、ならびに転移性の腫瘍細胞の遊走能力および侵襲性をもたらすシグナル伝達ステップに関与するERαの阻害に感受性がある腫瘍の予防または治療において有用であり得る。さらに、本明細書の化合物は、ERαの拮抗作用および下方調節によって単独でまたはある程度媒介される腫瘍の予防または治療において有用であり得る。すなわち、本明細書の化合物は、こうした治療を必要としている温血動物におけるERα阻害効果を生じるために使用することができる。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における医薬品としての使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における抗増殖効果の産生における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗浸潤剤としての、ヒトなどの温血動物における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における抗増殖効果の産生のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における抗増殖効果の産生における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療における抗浸潤剤としての、ヒトなどの温血動物における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における抗増殖効果をもたらすための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における固形腫瘍疾患の封じ込めおよび/または治療によって抗浸潤効果をもたらすための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における癌の予防または治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における癌の予防または治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌の予防または治療のための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における固形腫瘍疾患の予防または治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における固形腫瘍疾患の予防または治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における固形腫瘍疾患の予防または治療のための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性、および遊走能力をもたらすシグナル伝達ステップに関与するERαの阻害に感受性がある腫瘍の予防または治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性、および遊走能力をもたらすシグナル伝達ステップに関与するERαの阻害に感受性がある腫瘍の予防または治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、腫瘍細胞の増殖、生存、侵襲性、および遊走能力をもたらすシグナル伝達ステップに関与するERαの阻害に感受性がある腫瘍の予防または治療のための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ERαに対する阻害効果を提供することにおける使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ERαに対する阻害効果を提供することにおける使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ERαに対する阻害効果を提供するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法も提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ERαに対する選択的阻害効果を提供することにおける使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ERαに対する選択的阻害効果を提供することにおける使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ERαに対する選択的阻害効果を提供するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法も提供される。
本明細書に記載するのは、ERαリガンド結合ドメインに結合することができ、かつ選択的エストロゲン受容体ディグレーダー(degrader)である化合物である。生化学的および細胞に基づくアッセイにおいて、本明細書の化合物は、強力なエストロゲン受容体結合剤であり、ERαの細胞レベルを低下させることが示されており、したがって、エストロゲン感受性の疾患または状態(内分泌療法に対する抵抗性を発現している疾患が含まれる)の治療において、すなわち、乳癌および婦人科癌(子宮内膜、卵巣、および子宮頸癌が含まれる)、およびde novo変異であり得るまたはアロマターゼ阻害剤などの以前の内分泌療法での治療の結果として生じたERα変異型タンパク質を発現している癌の治療に使用するために、有用であり得る。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌または婦人科癌の治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌の治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌の治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、1つ以上の他の内分泌療法に対する抵抗性を発現している乳癌の治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌または婦人科癌を治療するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌を治療するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌を治療するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、1つ以上の他の内分泌療法に対する抵抗性を発現している乳癌を治療するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌または婦人科癌の治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌の治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、乳癌の治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、1つ以上の他の内分泌療法に対する抵抗性を発現している乳癌の治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のある特徴では、治療されることとなる癌は、乳癌である。この特徴のさらなる態様では、乳癌は、エストロゲン受容体+ve(ER+ve)である。この態様の一実施態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩は、本明細書で定義した通りの抗ホルモン剤などの別の抗癌剤と組み合わせて投与される。
本明細書のさらなる態様によれば、ER+ve乳癌の治療における使用のための、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ER+ve乳癌を治療するための方法であって、先に定義した通りの有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ER+ve乳癌の治療における使用のための医薬品の製造における、先に定義した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書で定義した抗癌治療は、単独の治療法として適用することもできるし、本明細書の化合物に加えて、従来の手術または放射線療法または化学療法を含むこともできる。こうした化学療法は、次のカテゴリーの抗腫瘍薬のうちの1つ以上を含むことができる:−
(i)腫瘍内科学で使用される他の抗増殖/抗悪性腫瘍薬およびその組み合わせ、例えばアルキル化剤(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン、テモゾロミド、およびニトロソウレア;代謝拮抗剤(例えば、ゲムシタビンおよび葉酸代謝拮抗剤、例えばフルオロピリミジン(5−フルオロウラシルおよびテガフールのような)、ラルチトレキセド、メトトレキサート、シトシンアラビノシド、およびヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アントラサイクリン(アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、およびミスラマイシンのような));有糸分裂阻害剤(例えば、ビンカアルカロイド(ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン、およびビノレルビンのような)、ならびにタキソイド(タキソールおよびタキソテールのような)、ならびにポロキナーゼ阻害剤);ならびにトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エピポドフィロトキシン(エトポシドおよびテニポシドのような)、アムサクリン、トポテカン、およびカンプトテシン);
(ii)抗ホルモン剤、例えば、抗エストロゲン(例えばタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、およびイドキシフェン)、プロゲストーゲン(例えば酢酸メゲストロール、アロマターゼ阻害剤(例えばアナストロゾール、レトロゾール、ボロゾール、およびエキセメスタン);
(iii)成長因子機能およびその下流シグナル伝達経路の阻害剤:含まれるのは、Stern et al.Critical Reviews in Oncology/Haematology,2005,54,pp11−29によって概説されている、あらゆる成長因子または成長因子受容体標的のAbモジュレーターであり;さらに含まれるのは、こうした標的の小分子阻害剤、例えばキナーゼ阻害剤である−例としては、抗erbB2抗体トラスツズマブ[ハーセプチン(商標)]、抗EGFR抗体パニツムマブ、抗EGFR抗体セツキシマブ[アービタックス、C225]、およびチロシンキナーゼ阻害剤(erbB受容体ファミリーの阻害剤が含まれる)、例えば、ゲフィチニブまたはエルロチニブなどの上皮成長因子ファミリー受容体(EGFR/erbB1)チロシンキナーゼ阻害剤、ラパチニブなどのerbB2チロシンキナーゼ阻害剤、およびアファタニブ(afatanib)などの混合型のerb1/2阻害剤が挙げられ;他のクラスの成長因子およびその受容体についても同様の戦略が利用できる(例えば、c−metおよびronを含めた肝細胞成長因子ファミリーまたはその受容体の阻害剤);インスリンおよびインスリン成長因子ファミリーまたはその受容体(IGFR、IR)の阻害剤、血小板由来成長因子ファミリーまたはその受容体(PDGFR)の阻害剤、ならびにc−kit、AnLK、およびCSF−1Rなどの他の受容体チロシンキナーゼによって媒介されるシグナル伝達の阻害剤;さらに含まれるのは、PI3−キナーゼシグナル伝達経路におけるシグナル伝達タンパク質を標的にするモジュレーター、例えば、PI3K−α/γ/βなどのPI3−キナーゼアイソフォーム、およびAKT、mTOR(AZD2014など)、PDK、SGK、PI4K、またはPIP5Kなどのser/thrキナーゼの阻害剤であり;さらに含まれるのは、上に列挙していないセリン/トレオニンキナーゼの阻害剤、例えば、ベムラフェニブなどのraf阻害剤、セルメチニブ(AZD6244)などのMEK阻害剤、イマチニブまたはニロチニブなどのAbl阻害剤、イブルチニブなどのBtk阻害剤、フォスタマチニブなどのSyk阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤(例えばAZD1152)、JAK、STAT、およびIRAK4などの他のser/thrキナーゼの阻害剤、ならびにサイクリン依存性キナーゼ阻害剤、例えばパルボシクリブなどのCDK1、CDK7、CDK9、およびCDK4/6の阻害剤である;
iv)DNA損傷シグナル伝達経路のモジュレーター、例えばPARP阻害剤(例えばオラパリブ)、ATR阻害剤、またはATM阻害剤;
v)アポトーシスおよび細胞死経路のモジュレーター、例えば、Bclファミリーモジュレーター(例えばABT−263/Navitoclax、ABT−199);
(vi)抗血管新生薬、例えば血管内皮成長因子の効果を抑制するもの、[例えば抗−血管内皮細胞成長因子抗体ベバシズマブ(Avastin(商標))、および例えばVEGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、例えばソラフェニブ、アキシチニブ、パゾパニブ、スニチニブ、およびバンデタニブ(ならびに他の機構によって働く化合物(例えばリノミド(linomide)、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、およびアンジオスタチン);
(vii)血管障害剤、例えばコンブレタスタチンA4;
(viii)抗浸潤剤、例えばc−Srcキナーゼファミリー阻害剤((ダサチニブ、J.Med.Chem.,2004,47,6658−6661)およびボスチニブ(SKI−606)のような)、およびメタロプロテイナーゼ阻害剤(マリマスタットのような)、ウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子受容体機能の阻害剤、またはヘパラナーゼに対する抗体];
(ix)免疫療法手法(例えば、患者腫瘍細胞の免疫原性を増大させるためのエクスビボおよびインビボ手法(例えばインターロイキン2、インターロイキン4、または顆粒球マクロファージコロニー刺激因子などのサイトカインでの遺伝子導入)、サイトカイン導入樹状細胞などの遺伝子導入された免疫細胞を使用する手法、サイトカイン導入腫瘍細胞株を使用する手法、ならびに抗イディオタイプ抗体を使用する手法が含まれる)。具体例としては、PD−1(例えばBMS−936558)またはCTLA4(例えばイピリムマブおよびトレメリムマブ)を標的にするモノクローナル抗体が挙げられる;
(x)アンチセンスまたはRNAiに基づく治療法、例えば、列挙された標的に誘導されるもの。
(xi)遺伝子治療手法(例えば、異常なp53または異常なBRCA1もしくはBRCA2などの異常な遺伝子を置き換えるための手法、GDEPT(遺伝子指向性酵素プロドラッグ療法)手法、例えば、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼ、または細菌のニトロレダクターゼ酵素を使用するもの、および化学療法または放射線療法に対する患者の耐性を増大させるための手法、例えば多剤耐性遺伝子治療が含まれる)。
したがって、一実施態様では、癌のコンジョイント(conjoint)治療のための、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、追加の抗腫瘍物質が提供される。
本明細書のこの態様によれば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、別の抗腫瘍薬、特に、上の(i)〜(xi)に列挙した抗腫瘍薬のいずれか1つを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせが提供される。特に、上の(i)〜(xi)に列挙した抗腫瘍薬は、治療されることとなる特定の癌に対する標準治療である;当業者は、「標準治療」の意味を理解するであろう。
したがって、本明細書のさらなる態様では、別の抗腫瘍薬、特に、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様では、別の抗腫瘍薬、特に、上の(i)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、上の(i)に列挙した抗腫瘍薬のいずれか1つが提供される。
本明細書のさらなる態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、例えばタキソールまたはタキソテールなどのタキソイド、好都合にはタキソテールとを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせが提供される。
本明細書のさらなる態様では、別の抗腫瘍薬、特に、上の(ii)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書のさらなる態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、上の(ii)に列挙した抗ホルモン剤のいずれか1つ、例えば、上の(ii)に列挙した抗エストロゲンのいずれか1つ、または、例えば、上の(ii)に列挙したアロマターゼ阻害剤とを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせが提供される。
本明細書のさらなる態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、AZD2014などのmTOR阻害剤とを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせが提供される。
本明細書のさらなる態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンまたはその薬学的に許容し得る塩などのPI3Kα−阻害剤とを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせが提供される。
本明細書のさらなる態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、パルボシクリブなどのCDK4/6阻害剤とを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせが提供される。
一態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、上の(ii)に列挙した抗腫瘍薬、またはmTOR阻害剤(AZD2014など)、またはPI3K−α阻害剤(化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなど)、またはCDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)との、上の組み合わせは、乳癌または婦人科癌、例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌、特に乳癌、例えばER+ve乳癌の治療における使用に適している。
本明細書では、用語「組み合わせ」が使用される場合、これは、同時、個別、または連続投与を指すことが理解されよう。本明細書の一態様では、「組み合わせ」は、同時投与を指す。本明細書の別の態様では、「組み合わせ」は、個別投与を指す。本明細書のさらなる態様では、「組み合わせ」は、連続投与を指す。投与が、連続または個別である場合、第2の成分の投与の遅れは、組み合わせの有益な効果を損なうようなものであるべきではない。2つ以上の成分の組み合わせが、別々にまたは連続的に投与される場合、各成分についての投薬計画は、他の成分と異なる、また、他の成分に依存しない可能性があることが理解されよう。好都合には、本明細書の化合物は、1日1回投与される。
本明細書のさらなる態様によれば、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせて、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、上の(ii)に列挙した抗ホルモン剤のいずれか1つ、例えば、上の(ii)に列挙した抗エストロゲンのいずれか1つ、または、例えば、上の(ii)に列挙したアロマターゼ阻害剤と組み合わせて、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様では、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、AZD2014などのmTOR阻害剤とを含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様では、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなどのPI3Kα−阻害剤とを含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様では、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、CDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)とを含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、癌の治療における使用のための、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせて、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、癌の治療における使用のための、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、上の(ii)に列挙した抗ホルモン剤のいずれか1つ、例えば、上の(ii)に列挙した抗エストロゲンのいずれか1つ、または、例えば、上の(ii)に列挙したアロマターゼ阻害剤と組み合わせて、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様では、癌の治療における使用のための、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、AZD2014などのmTOR阻害剤とを含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様では、癌の治療における使用のための、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなどのPI3Kα−阻害剤とを含む医薬組成物が提供される。
本明細書のさらなる態様では、癌の治療における使用のための、薬学的に許容し得る賦形剤と共に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、CDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)とを含む医薬組成物が提供される。
一態様では、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩と、上の(ii)に列挙した抗腫瘍薬、またはmTOR阻害剤(AZD2014など)、またはPI3K−α阻害剤(化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなど)、またはCDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)との、上の医薬組成物は、乳癌または婦人科癌、例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌、特に乳癌、例えばER+ve乳癌の治療における使用に適している。
本明細書の別の特徴によれば、ヒトなどの温血動物における癌の治療における使用のための医薬品の製造における、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、ヒトなどの温血動物における癌の治療における使用のための医薬品の製造における、上の(ii)に列挙した抗ホルモン剤のいずれか1つ、例えば、上の(ii)に列挙した抗エストロゲンのいずれか1つ、または、例えば、上の(ii)に列挙したアロマターゼ阻害剤と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様では、ヒトなどの温血動物における癌の治療における使用のための医薬品の製造における、AZD2014などのmTOR阻害剤と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様では、ヒトなどの温血動物における癌の治療における使用のための医薬品の製造における、化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなどのPI3Kα−阻害剤と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書のさらなる態様では、ヒトなどの温血動物における癌の治療における使用のための医薬品の製造における、CDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
一態様では、上の(ii)に列挙した抗腫瘍薬、またはmTOR阻害剤(AZD2014など)、またはPI3K−α阻害剤(化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなど)、またはCDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の、上の使用は、乳癌または婦人科癌、例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌、特に乳癌、例えばER+ve乳癌の治療のための医薬品の製造における使用に適している。
したがって、本明細書の追加の特徴では、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌を治療する方法であって、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌を治療する方法であって、上の(ii)に列挙した抗ホルモン剤のいずれか1つ、例えば、上の(ii)に列挙した抗エストロゲンのいずれか1つ、または、例えば、上の(ii)に列挙したアロマターゼ阻害剤と組み合わせた、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様では、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌を治療する方法であって、AZD2014などのmTOR阻害剤と組み合わせた、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様では、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌を治療する方法であって、化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなどのPI3Kα−阻害剤と組み合わせた、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
本明細書のさらなる態様では、こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌を治療する方法であって、CDK4/6阻害剤(パルボシクリブなど)と組み合わせた、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法が提供される。
一態様では、上の組み合わせ、医薬組成物、使用、および癌を治療する方法は、乳癌または婦人科癌、例えば乳癌、子宮内膜癌、卵巣癌、または子宮頸癌、特に乳癌、例えばER+ve乳癌の治療のための方法である。
本明細書のさらなる態様によれば、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含むキットが提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、上の(i)または(ii)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬と組み合わせた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を含むキットが提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、
a)第1の単位剤形中の、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩;
b)第2の単位剤形中の、上の(i)〜(xi)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬;および
c)前記第1と第2の剤形を含有するための容器手段
を含むキットが提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、
a)第1の単位剤形中の、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩;
b)第2の単位剤形中の、上の(i)〜(ii)に列挙したものから選択される抗腫瘍薬;および
c)前記第1と第2の剤形を含有するための容器手段
を含むキットが提供される。
本明細書のさらなる態様によれば、
a)第1の単位剤形中の、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩;
b)第2の単位剤形中の、上の(ii)に列挙した抗腫瘍薬から選択される抗腫瘍薬、mTOR阻害剤(AZD2014など)、化合物1−(4−(5−(5−アミノ−6−(5−tert−ブチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)ピラジン−2−イル)−1−エチル−1H−1,2,4−トリアゾール−3−イル)ピペリジン−1−イル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンなどのPI3Kα−阻害剤、およびパルボシクリブなどのCDK4/6阻害剤;および
c)前記第1と第2の剤形を含有するための容器手段
を含むキットが提供される。
上に記載した併用療法は、その通常の処方スケジュールに従って典型的に実施される標準治療の治療法の上に加えることができる。
式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物は、主として、温血動物(ヒトが含まれる)における使用のための治療薬として価値があるが、ER−αを阻害することが必要とされる場合にも必ず有用である。したがって、これらは、新たな生物学的試験の開発において、また、新たな薬理物質の探索において使用するための薬理学的スタンダードとして有用である。
個別化医療
本明細書の別の態様は、ERαをコードする遺伝子の状態と、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療に対する潜在的感受性との間の関連を特定することに基づく。特に、ERα遺伝子状態は、患者が既存のホルモン療法(アロマターゼ阻害剤など)に応答する可能性が低いことを示すことができる。なぜなら、少なくともある程度、いくつかのERα変異は既存の治療に対する抵抗性機構として起こると考えられるからである。したがって、SERD、特に、過度の不都合を伴わずに潜在的に大きい用量で経口的に投与することができるSERDを、他の治療法に対して抵抗性であり得るERα変異を有する患者を治療するために、好都合に使用することができる。したがって、これは、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について、患者、特に癌患者を選択するための機会、方法、および手段を提供する。本明細書は、患者選択手段および方法(個別化医療が含まれる)に関する。選択は、治療されることとなる腫瘍細胞が、野生型または変異ERα遺伝子を有するかどうかということに基づく。したがって、ERα遺伝子状態は、SERDでの治療を選択することが好都合であり得ることを示すためのバイオマーカーとして使用される可能性がある。誤解を避けるために、本明細書に記載した通りの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、または(IZA)の化合物は、野生型遺伝子と変異ERα遺伝子(ERα遺伝子の変異は、少なくとも、本出願の出願日に特定されている)に対して同様に活性であると考えられる。
その腫瘍が、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物などのSERDでの治療に応答することとなる患者について濃縮する、または患者を選択することとなるバイオマーカーの明確な必要性が存在する。別の薬剤と比較して、ある薬剤に応答する可能性が最も高い患者を特定する患者選択バイオマーカーが、癌の治療において理想的である。なぜなら、これは、非応答性の腫瘍を有する患者の不必要な治療ないしこうした薬剤の潜在的な副作用を減らすからである。
バイオマーカーは、「正常な生物学的過程、発病過程、または治療介入に対する薬理学的応答の指標として客観的に測定および評価される特徴」と述べることができる。バイオマーカーは、そのバイオマーカーの存在またはレベルと、状態または疾患のいくつかの態様(その状態または疾患の、存在、レベルまたは変化レベル、タイプ、段階、その状態または疾患に対する感受性、またはその状態または疾患を治療するために使用される薬物に対する応答性が含まれる)との間に相関が存在する場合に、ある特定の状態または疾患と関連するあらゆる特定可能および測定可能な指標である。この相関は、質的、量的、または質的と量的の両方あり得る。一般的に、バイオマーカーは、化合物、化合物断片、または化合物の基である。こうした化合物は、生物中に見られる、または生物によって産生される、タンパク質(およびペプチド)、核酸、ならびに他の化合物を含めたあらゆる化合物であり得る。
バイオマーカーは、予測力を有することができ、そのようなものとして、特定の状態または疾患の存在、レベル、タイプ、または段階(特定の微生物または毒素の存在またはレベルが含まれる)、特定の状態または疾患に対する感受性(遺伝的感受性が含まれる)、または特定の治療(薬物治療が含まれる)に対する応答を予測または検出するために使用することができる。バイオマーカーは、研究および開発プログラムの効率を高めることによって、薬物発見および開発の未来において、ますます重要な役割を果たすことになることが考えられる。バイオマーカーは、診断薬、疾患進行のモニター、治療のモニター、および臨床成績の予測因子として使用することができる。例えば、様々なバイオマーカー研究プロジェクトが、特定の癌の、また、特定の循環器および免疫疾患のマーカーを特定しようと試みている。新しい有効なバイオマーカーの開発は、医療および薬物開発の費用の有意な減少と、非常に様々な疾患および状態についての治療の有意な改善の両方をもたらすであろうと考えられている。
臨床試験を最適に設計する、また、これらの試験から最高の情報を得るために、バイオマーカーが必要とされる可能性がある。マーカーは、代替物(surrogate)および腫瘍組織において測定可能であり得る。理論上、これらのマーカーはまた、有効性と相関することとなり、したがって、最終的には患者選択のために使用される可能性がある。
したがって、本明細書のこの態様の根底をなす技術的問題は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療についての患者の層別化のための手段の特定である。この技術的問題は、特許請求の範囲および/または本明細書の説明において特徴付けられる実施態様の提供によって解決される。
野生型ERαを含有する腫瘍は、例えば第一選択治療としての、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療に対して感受性があると考えられる。特に、腫瘍が変異ERαを含有し、したがってAIsなどの既存の治療法に対して抵抗性である可能性がある場合、腫瘍はまた、第二選択、第三選択、またはその後の治療法としての、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療に応答することができ、これは、有用であり得る。抵抗性の状況では、野生型腫瘍よりも、より高い投薬量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物が必要とされる可能性がある。
本明細書は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物に対する細胞の感受性を決定する方法を提供する。この方法は、前記細胞におけるERα遺伝子の状態を決定することを含む。細胞は、細胞成長アッセイにおいて(細胞増殖の阻害を通しておよび/または細胞死の増加を通して)細胞数の増加を阻害するならば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物に対して感受性があると定義される。本明細書の方法は、どの細胞が、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物に応答する可能性が、より高いかということを、成長阻害によって予測するために有用である。
「腫瘍を代表する」試料は、単離された実際の腫瘍試料であってもよいし、さらに処理されている試料、例えば腫瘍試料からのPCR増幅核酸の試料であってもよい。
定義:
この個別化医療セクションにおいて:
「アレル」は、その特定のヌクレオチドまたはアミノ酸配列によって他の形態と区別される、遺伝子座の特定の形態を指す。
「増幅反応」は、標的核酸の、非標的核酸に対する特異的増幅をもたらす核酸反応である。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、よく知られている増幅反応である。
「癌」は、本明細書では、腫瘍性形質への細胞の形質転換に起因する、腫瘍性成長を指すために使用される。こうした細胞の形質転換は、しばしば遺伝子変異を含む。
「遺伝子」は、発現を制御する、5’または3’隣接領域内に位置し得る(遺伝子の転写される部分の範囲内ではない)プロモーター、エクソン、イントロン、および他の配列因子を含む、RNA産物の調節された生合成のためのすべての情報を含有するDNAのセグメントである。
「遺伝子状態」は、遺伝子が、野生型か野生型でない(すなわち変異体)かということを指す。
「標識」は、分析試料中の標的ポリヌクレオチドの存在を示す検出可能なシグナルを生じることが可能な組成物を指す。適切な標識としては、放射性同位体、ヌクレオチド発色団、酵素、基質、蛍光分子、化学発光部分、磁性粒子、生物発光部分などが挙げられる。したがって、標識は、分光、光化学的、生化学的、免疫化学的、電気的、光学的、または化学的手段によって検出可能なあらゆる組成物である。
「非同義多様性」は、別の(変更された)ポリペプチド配列の産生をもたらす、遺伝子のコード配列内の、または該コード配列とオーバーラップする多様性(相違(variance))を指す。これらの多様性は、タンパク質機能に影響を与える可能性も与えない可能性もあり、ミスセンスバリアント(別のアミノ酸に対するあるアミノ酸の置換をもたらす)、ナンセンスバリアント(未成熟終止コドンの産生により、切断されたポリペプチドをもたらす)、および挿入/欠失バリアントが含まれる。
「同義多様性」は、コードされるポリペプチドの配列に影響を与えない、遺伝子のコード配列内の多様性(相違)を指す。これらの多様性は、タンパク質機能に間接的に(例えば、遺伝子の発現を変えることによって)影響を与える可能性があるが、反証がない限り、一般に、差しさわりがないと考えられる。
「核酸」は、当技術分野で公知である通りの、天然に見られる天然の核酸、および/または改変された骨格または塩基を有する改変された人工核酸を含めた、一本鎖または二本鎖DNAおよびRNA分子を指す。
「プライマー」は、コピーされるべき核酸鎖と相補的であるプライマー伸長生成物の合成のための開始点として作用することが可能な一本鎖DNAオリゴヌクレオチド配列を指す。プライマーの長さおよび配列は、プライマーが伸長生成物の合成を予備刺激することが可能であるような長さでなければならない。典型的なプライマーは、標的配列と実質的に相補的な、長さが少なくとも約7ヌクレオチドの配列を含有するが、いくらか長いプライマーが好ましい。通常、プライマーは、約15〜26ヌクレオチドを含有するが、より長いまたは短いプライマーも用いることができる。
「多型部位」は、ある集団において少なくとも2つの代替配列が見られる、遺伝子座内の位置である。
「多型」は、多型部位での、個人において認められる配列多様性を指す。多型には、ヌクレオチド置換、挿入、欠失、およびマイクロサテライトが含まれ、必ずしもではないが、遺伝子発現またはタンパク質機能の検出可能な違いをもたらし得る。発現またはタンパク質機能に対する影響の証拠がない場合、非同義バリアントを含めた共通(common)多型は、一般に、野生型遺伝子配列の定義に含まれるとみなされる。検証、観察される頻度、および疾患関連性を含めた、ヒト多型および関連するアノテーションの目録は、NCBIによって管理されている(dbSNP:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/projects/SNP/)。遺伝子配列の文脈で使用される場合の用語「多型」は、化合物の固体状態形態の文脈で使用される場合の用語「多型」(これは、化合物の結晶性または非結晶性の性質である)と混同されるべきではないことに留意されたい。当業者は、その文脈によって、意図される意味を理解するであろう。
「プローブ」は、検出されるべきアレルの標的配列と厳密なに相補的である配列を有する、一本鎖の配列特異的なオリゴヌクレオチドを指す。
「応答」は、患者の2つの主要群:部分応答または安定な疾患を示す群、および進行性の疾患の徴候を示す群への分類を含む固形癌効果判定基準(RECIST)に従って行われる測定によって定義される。
「ストリンジェントハイブリダイゼーション条件」は、50%ホルムアミド、5×SSC(750mM NaCl、75mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート液溶液、10%デキストラン硫酸、および20pg/mLの変性させた断片化処理したサケ精子DNAを含む溶液中での42℃での一晩のインキュベーション、それに続く、約65℃の0.l×SSC中でのフィルターの洗浄を指す。
「生存」は、患者の全生存期間および無増悪生存期間を包含する。
「全生存」(OS)は、薬物投与の開始から、いずれかの原因による死亡までの時間と定義される。「無増悪生存期間」(PFS)は、薬物投与の開始から、進行性疾患の最初の出現またはいずれかの原因による死亡までの時間と定義される。
本明細書の一態様によれば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について患者を選択するための方法であって、患者からの腫瘍細胞含有試料を提供することと;患者の腫瘍細胞含有試料におけるERα遺伝子が、野生型か変異体かを決定することと;それに基づいて、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について、患者を選択することとを含む方法が提供される。
この方法は、実際の患者試料単離ステップを含むことも除くこともできる。したがって、本明細書の一態様によれば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について患者を選択するための方法であって、患者からあらかじめ単離した腫瘍細胞含有試料におけるERα遺伝子が、野生型か変異体かを決定することと;それに基づいて、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について患者を選択することとを含む方法が提供される。
一実施態様では、腫瘍細胞DNAが、変異したERα遺伝子を有するならば、患者は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について選択される。他の実施態様では、その腫瘍細胞DNAが野生型ERα遺伝子を有する患者が、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療について選択される。
本明細書の目的では、野生型の遺伝子状態は、遺伝子の正常または適切な発現、かつ、コードされるタンパク質の正常な機能を示すことが意図される。一方、変異状態は、癌(本明細書に記載する通りの)における、変異したERα遺伝子の公知役割と一致する変更された機能を有するタンパク質の発現を示すことが意図される。限定はされないが、変異、増幅、欠失、ゲノム再編成、またはメチル化プロファイルの変化を含めた、いずれかの数の遺伝的またはエピジェネティックな変更が、変異状態をもたらす可能性がある。しかし、それにもかかわらず、こうした変更が、正常なタンパク質の適切な発現、または機能的に等価なバリアントをもたらす場合、遺伝子状態は、野生型とみなされる。機能的変異遺伝子状態を一般的にもたらさないであろうバリアントの例としては、同義コーディングバリアントおよび共通多型(同義または非同義)が挙げられる。下に論じる通り、遺伝子状態は、機能分析によって評価することもできるし、参照配列から検出された逸脱の性質から推論することもできる。
ある種の実施態様では、ERα遺伝子の野生型または変異の状態は、遺伝子の非同義核酸多様性の存在または非存在によって決定される。アノテートされた機能的影響を伴わない、公知の共通多型に相当する、観察された非同義多様性は、変異体の遺伝子状態に関与しない。
変異状態を意味するERα遺伝子の他の多様性には、pre−mRNAからmRNAへのプロセシング間のイントロン/エクソン接合部の認識を低下させるスプライス部位多様性が含まれる。これは、エクソンスキッピング、またはスプライスされたmRNAへの正常なイントロン配列の包含(イントロン保持または潜在的なスプライスジャンクションの利用)をもたらす可能性がある。これは、続いて、正常なタンパク質に対する挿入および/または欠失を伴う異常なタンパク質の産生をもたらす可能性がある。したがって、他の実施態様では、イントロン/エクソン接合部にスプライス部位認識配列を変えるバリアントが存在する場合、遺伝子は、変異状態を有する。
ESR1については、遺伝子(GenBank受入番号:NG_008493)、mRNA(GenBank受入番号:NM_000125)、およびタンパク質(GenBank受入番号:NP_000116またはSwiss−Prot受入:P03372)に関する参照配列が利用可能である。当業者は、野生型とのDNAまたはタンパク質配列の比較に基づいて、ESR1遺伝子状態、すなわち、ある特定のESR1遺伝子が野生型か変異体かということを決定することができるであろう。
ERα遺伝子について開示された遺伝子およびmRNA配列は、代表的な配列であることが明らかであろう。正常な個人では、いくらかの配列の違いを有する可能性が高いであろう各遺伝子の2つのコピー、すなわち母系および父系のコピーが存在し、さらに、集団内には、遺伝子配列の多数のアレルバリアントが存在することとなる。野生型とみなされる他の配列には、核酸配列に対する1つ以上の同義変化(この変化は、コードされるタンパク質配列を変えない)、タンパク質配列を変えるがタンパク質機能に影響を与えない非同義共通多型(例えば生殖系列多型)、およびイントロンの非スプライス部位配列変化を有するものが含まれる。
ERαの遺伝子状態を決定するための、当業者に利用可能な多数の技術が存在する。該遺伝子状態は、核酸配列の決定によって決定することができる。これは、全長遺伝子のダイレクトシーケンシング、またはその遺伝子内の特定の部位、例えば共通に変異される部位の分析を介する可能性がある。
試料
遺伝子状態について試験されることとなる患者の試料は、個人から入手したまたは入手可能なあらゆる腫瘍組織もしくは腫瘍細胞含有試料であり得る。試験試料は、好都合には、個人から入手した血液、口腔スワブ、生検組織、または他の体液もしくは組織の試料である。具体例としては、循環腫瘍細胞、血漿または血清中の循環DNA、卵巣癌患者の腹水から単離した細胞、肺内に腫瘍を有する患者の肺喀痰、乳癌患者からの穿刺吸引物、尿、末梢血、細胞擦過物、毛包、皮膚パンチ、または頬側試料が挙げられる。
試験試料が、試験試料における配列に相当する核酸配列と同等のものであり得るということ、すなわち、試料核酸内の領域の全部または一部を、分析の前に、いずれかの好都合な技術、例えばポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を使用して、第一に増幅することができることを理解されたい。核酸は、ゲノムDNA、または分画された細胞もしくは細胞全体のRNAであり得る。特定の実施態様では、RNAは、全細胞RNAであり、ランダムプライマーまたはポリAプライマーを使用して第一鎖cDNAを標識するための鋳型として直接使用される。試験試料中の核酸またはタンパク質は、標準の方法論に従って、試料から抽出することができる(Green&Sambrook,Eds.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,(2012,4th edition,Vol.1−3,ISBN 9781936113422)、Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.を参照のこと)。
本明細書の診断方法は、個人または患者からあらかじめ採取した試料を使用して実施することができる。こうした試料は、凍結によって保存する、または、ホルマリン−パラフィンまたは他の媒体中で固定および包埋することができる。あるいは、新鮮な腫瘍細胞含有試料を入手して使用することができる。
本明細書の方法は、あらゆる腫瘍由来の細胞を使用して適用することができる。式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物での治療に適した腫瘍は、先に記載している。
核酸の検出のための方法
薬物治療を選択するために、本明細書の状況では、変異したERα核酸の検出を用いることができる。これらの遺伝子の変異は、DNAレベルで起こるので、本明細書の方法は、ゲノムDNA、ならびに転写物およびタンパク質それ自体の変異または相違の検出に基づくことができる。検出される変異が、対象において実際に発現されることを確実にするために、転写物および/またはポリペプチドの分析によってゲノムDNAの変異を確認することが望ましい可能性がある。
ある遺伝子内の1つ以上の位置でのバリアントヌクレオチドの存在または非存在を検出するために使用することができる、数多くの分析手順が存在することが、当業者には明らかであろう。一般に、アレル多様性の検出は、変異識別技術、任意選択で増幅反応(ポリメラーゼ連鎖反応に基づくものなど)および任意選択でシグナル発生系を必要とする。当技術分野で利用可能な多数の変異検出技術が存在し、これらを、当技術分野で利用可能な多くのものが存在するうちのシグナル発生系と組み合わせて使用することができる。アレル多様性の検出のためのたくさんの方法が、Nollau et al.,Clin. Chem.,1997,43,1114−1120;Anderson SM.Expert Rev Mol Diagn.,2011,11,635−642;Meyerson M.et al.,Nat Rev Genet.,2010,11,685−696によって;また標準の教科書、例えば‘‘Laboratory Protocols for Mutation Detection’’,Ed.by U.Landegren,Oxford University Press,1996、および‘‘PCR’’,2nd Edition by Newton&Graham,BIOS Scientific Publishers Limited,1997に概説されている。
上に述べた通り、癌を有する患者におけるERα遺伝子中のある特定の相違または複数の相違の存在または非存在を決定することは、様々な様式で実施することができる。こうした試験は、一般に、生体試料、例えば、組織生検、尿、便、喀痰、血液、細胞、組織擦過物、胸部吸引物、または他の細胞性材料から収集されたDNAまたはRNAを使用して実施され、また、限定はされないが、PCR、アレル特異的プローブを用いるハイブリダイゼーション、酵素による変異検出、ミスマッチの化学的切断、質量分析、または(ミニシーケンシングを含めた)DNAシーケンシングを含めた様々な方法によって実施することができる。
適切な変異検出技術としては、増幅不応性変異システム(amplification refractory mutation system)(ARMS)、増幅不応性変異システム線形伸長(linear extension)(ALEX)、競合的オリゴヌクレオチドプライミングシステム(COPS)、Taqman、分子標識(Molecular Beacon)、制限断片長多型(RFLP)、および制限部位に基づくPCR、および蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)技術が挙げられる。
特定の実施態様では、バイオマーカー遺伝子内のヌクレオチドを決定するために用いられる方法は、アレル特異的増幅(アレル特異的PCR)−例えば増幅不応性変異システム(ARMS)、シーケンシング、アレル識別分析、ハイブリダイゼーション、制限断片長多型(RFLP)、またはオリゴヌクレオチドライゲーションアッセイ(OLA)から選択される。
特定の実施態様では、アレル特異的プローブを用いるハイブリダイゼーションは、以下によって実施することができる:(1)例えば多くのDNAチップ適用と同様に、溶液中の標識された試料を伴う、固相(例えば、ガラス、ケイ素、ナイロン膜)に結合させたアレル特異的オリゴヌクレオチド;または(2)結合された試料(しばしば、クローン化したDNAまたはPCR増幅したDNA)、および溶液中の標識されたオリゴヌクレオチド(ハイブリダイゼーションによるシーケンシングを可能にするための、特異的または短いアレル)。診断試験は、2つ以上の相違の同時決定を可能にする、しばしば固形状支持体上の、一団の相違を含むことができる。こうしたハイブリダイゼーションプローブは、当技術分野で周知であり(例えば、Green&Sambrook,Eds.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,(2012,4th edition,Vol.1−3,ISBN 9781936113422),Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,N.Y.を参照のこと)、2つ以上の相違部位にまたがることができる。
したがって、一実施態様では、少なくとも1つの変異の存在または非存在の検出は、推定上の変異部位を含有するERα核酸を、少なくとも1種の核酸プローブと接触させることを提供する。プローブは、相違部位を含み、かつその相違部位に相補的ヌクレオチド塩基を含有する、核酸配列と、選択的ハイブリダイゼーション条件下で、優先的にハイブリッド形成する。ハイブリダイゼーションは、当業者に公知の標識を使用する、検出可能な標識を用いて検出することができる。こうした標識としては、限定はされないが、放射性、蛍光、色素、および酵素標識が挙げられる。
別の実施態様では、少なくとも1つの変異の存在または非存在の検出は、推定上の変異部位を含有するERα核酸を、少なくとも1種の核酸プローブと接触させることを提供する。プライマーは、相違部位を含み、かつその相違部位に相補的ヌクレオチド塩基を含有する、核酸配列と、選択的ハイブリダイゼーション条件下で、優先的にハイブリッド形成する。
特異的増幅のためのプライマーとして使用されるオリゴヌクレオチドは、分子の中央に(その結果、増幅は、ディファレンシャルハイブリダイゼーションに依存する;例えば、Gibbs,et al.,1989. Nucl. Acids Res.,17,2437−248を参照のこと)、または、一方のプライマーの3’最末端に(ここでは、適切な条件下で、ミスマッチが、ポリメラーゼ伸長を防止または低下させ得る(例えば、Prossner,1993,Tibtech,11 238を参照のこと))、対象となる変異に対して相補的なヌクレオチド塩基を保持することができる。
さらに別の実施態様では、少なくとも1つの変異の存在または非存在の検出は、少なくとも1つの核酸配列を配列決定することと、得られた)配列を公知の野生型核酸配列と比較することを含む。
あるいは、少なくとも1つの変異の存在または非存在は、少なくとも1つの核酸配列の質量分析的決定を含む。
一態様では、少なくとも1つの核酸相違の存在または非存在の検出は、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を実施することを含む。仮定上の相違を含有する標的核酸配列が増幅され、増幅された核酸のヌクレオチド配列が決定される。増幅された核酸のヌクレオチド配列を決定することは、少なくとも1つの核酸セグメントを配列決定することを含む。あるいは、増幅産物を、自動化されたおよび手動のゲル電気泳動などを含めて、そのサイズに従って増幅産物を分離することが可能なあらゆる方法を使用して分析することができる。
ゲノム核酸の変異は、好都合には、増幅された核酸断片の移動度シフトに基づく技術によって検出される。例えば、Chen et al.,Anal Biochem 1996,239,61−9は、競合的移動度シフトアッセイによる一塩基変異の検出を記載している。さらに、Marcelino et al.,BioTechniques 1999,26,1134−1148の技術に基づく分析が、商業的に利用可能である。
ある特定の実施例では、ミスマッチの存在の結果としての、毛細管系における二重鎖核酸の移動度シフトに基づいて変異の存在を検出するために、キャピラリー・ヘテロ二重鎖分析を使用することができる。
試料からの、分析のための核酸の産生は、一般に、核酸増幅を必要とする。多くの増幅方法が、酵素による連鎖反応(ポリメラーゼ連鎖反応、リガーゼ連鎖反応、または自家持続配列複製など)に、または、クローン化されているベクターのすべてまたは一部の複製に頼っている。好ましくは、本明細書に従う増幅は、例えばポリメラーゼ連鎖反応によって示される通り、指数関数的な増幅である。
多くの標的およびシグナル増幅方法が、文献に、例えば、これらの方法の一般的概説が、Landegren,U.,et al.,Science,1988 242,229−237 and Lewis,R.,Genetic Engineering News 1990,10,54−55に記載されてきた。これらの増幅方法は、本明細書の方法において使用することができ、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、in situ PCR、リガーゼ増幅反応(LAR)、リガーゼハイブリダイゼーション、Qβバクテリオファージレプリカーゼ、転写に基づく増幅システム(TAS)、転写産物シーケンシングを用いるゲノム増幅(GAWTS)、核酸配列に基づく増幅(NASBA)、およびin situハイブリダイゼーションが含まれる。様々な増幅技術における使用に適したプライマーは、当技術分野で公知の方法に従って調製することができる。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)PCRは、特に、米国特許第4,683,195号明細書および米国特許第4,683,202号明細書に記載されている核酸増幅方法である。PCRは、DNAポリメラーゼによってもたらされるプライマー伸長反応のサイクルの繰り返しからなる。標的DNAを、熱変性させ、増幅されるべきDNAの逆鎖上の、標的配列を挟む2つのオリゴヌクレオチドをハイブリッド形成させる。これらのオリゴヌクレオチドは、DNAポリメラーゼを伴う使用のためのプライマーとなる。DNAは、プライマー伸長によってコピーされて、両方の鎖の第2のコピーが作製される。加熱する変性、プライマーハイブリダイゼーション、および伸長のサイクルを繰り返すことによって、標的DNAを、約2から4時間で百万倍以上に増幅することができる。PCRは、増幅の結果を決定するための検出技術と共に使用されるべきである分子生物学ツールである。PCRの利点は、PCRが、標的DNAの量をおよそ4時間で百万から十億倍増幅することによって感受性を高めることである。PCRは、診断的状況において、あらゆる公知の核酸を増幅するために使用することができる(Mok et al.,Gynaecologic Oncology,1994,52:247−252,)。
増幅不応性変異システム(ARMS(商標))(Newton et al.,Nucleic Acids Res.,1989,17,2503−2516)などのアレル特異的増幅技術はまた、一塩基変異を検出するために使用することができる。適切なPCR増幅条件下では、プライマーの3’末端に位置する一塩基ミスマッチが、完璧に適合するアレルの優先的増幅のために十分であり(Newton et al.,1989、上記)、近縁の種の識別を可能にする。上に記載したプライマーを使用する増幅システムの基本は、ミスマッチした3’残基を有するオリゴヌクレオチドが、適切な条件下で、PCRにおいてプライマーとして機能しないこととなることである。この増幅システムは、アガロースゲル電気泳動後の反応混合物の目視検査のみによるジェノタイピングを可能にする。
増幅産物の分析は、自動化されたおよび手動のゲル電気泳動、質量分析などを含めて、そのサイズに従って増幅産物を分離することが可能なあらゆる方法を使用して実施することができる。
核酸の単離、増幅、および分析の方法は、当業者にとって慣行的であり、プロトコルの例は、例えば、Green&Sambrook,Eds.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,(2012,4th edition,Vol.1−3,ISBN 9781936113422)Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor、N.Y.)で見ることができる。PCR増幅において使用される方法に特に有用なプロトコル源は、M.J.McPherson、S.G.Mailer、R.Beynon、C.HoweによるPCR(Basics:From Background to Bench),Springer Verlag;1st edition (October 15,2000),ISBN:0387916008である。
本明細書はまた、ERα遺伝子内の標的核酸を増幅するための縮重プライマーと、増幅プロトコルおよび結果の分析を含む説明書を含む、予測および診断キットを提供する。あるいは、このキットは、増幅および増幅産物の分析を実施するための、緩衝液、酵素、および容器も含むことができる。このキットは、スクリーニングの構成部品、または診断キット(DNAマイクロアレイなどの他のツールを含む)、または他の補助物も含むことができる。好ましくは、キットはまた、正常な組織試料、および/または参照遺伝子における様々な相違を表す一連の試料から単離された核酸などの、1つ以上の対照鋳型を提供する。
一実施態様では、キットは、それぞれの対が参照(ERα)遺伝子の異なる領域(各領域 相違の可能性の部位)を増幅し、それによって、1つの反応またはいくつかの並行する反応における生体試料におけるいくつかの遺伝子相違の発現の分析のためのキットを提供することが可能な、2つ以上のプライマー対を提供する。
キット中のプライマーは、増幅産物の検出および核酸相違の結果解析を容易にするために、標識、例えば蛍光標識することができる。キットはまた、1回の分析で2つ以上の相違が検出されるようにすることもできる。したがって、組み合わせキットは、参照遺伝子の別のセグメントを増幅することが可能なプライマーを含むこととなる。これらのプライマーは、相違を区別するように、例えば別の蛍光標識を使用して、別の方式で標識することができる。
別の態様では、本明細書は、癌を患う患者を治療する方法であって、患者の腫瘍細胞におけるERα遺伝子が、変異体状態か野生型状態かを決定することと、ERα遺伝子が変異体であるならば、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物を患者に投与することとを含む方法を提供する。
本明細書で使用する場合、用語「有効な」および「有効性」には、薬理学的有効性と生理学的安全性との両方が含まれる。薬理学的有効性は、治療が患者における所望の生物学的効果をもたらす能力を指す。生理学的安全性は、治療の施与に起因する(しばしば副作用と呼ばれる)、細胞、器官、および/または生物体レベルでの、毒性のレベル、または他の有害な生理学的影響を指す。「それほど有効でない」は、治療が、治療的に有意な、より低いレベルの薬理学的有効性および/または治療的により高いレベルの有害な生理学的影響をもたらすことを意味する。
本明細書の別の態様によれば、その腫瘍細胞が変異ERα遺伝子を有すると特定されている癌患者を治療するための、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩の使用が提供される。
本明細書の別の態様によれば、変異したERα遺伝子を有すると特定された腫瘍細胞を伴う癌を治療するための、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩が提供される。
本明細書の別の態様によれば、変異したERα遺伝子を有すると特定された腫瘍細胞を伴う癌を治療する方法であって、有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物、またはその薬学的に許容し得る塩を投与することを含む方法が提供される。
いっそうさらなる実施態様では、本明細書は、変異したERα遺伝子を有すると特定された腫瘍細胞を伴う癌の予防および治療における使用のための、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)、(ID)、(IE)、(IF)、(IH)、(IJ)、(IZ)、もしくは(IZA)の化合物を含む医薬組成物に関する。
上のすべての態様については、決定/特定される変異体型のERαは、遺伝子全体にわたるすべての位置にある。
一例として乳癌などの腫瘍を使用する、上のすべての態様については、決定/特定される特定の変異体型のERαは、Ser463Pro、Val543Glu、Leu536Arg、Tyr537Ser、Tyr537Asn、およびAsp538Gly位置のものである。
本明細書を、これから、以下の実施例において例示することとする。ここで、概して:
(i)操作は、他に記述がない限り、周囲温度で、すなわち17から25℃の範囲内で、かつ、窒素などの不活性気体の雰囲気中で実施し;
(ii)蒸発は、真空中で、回転蒸発によって、またはGenevac装置もしくはBiotage v10エバポレーターを利用して実施し、濾過による残留固体の除去後に精製手順を実施し;
(iii)フラッシュクロマトグラフィー精製は、プレパックRediSep Rf Goldシリカカラム(20〜40μm、球状粒子)、GraceResolv Cartridges(Davisilシリカ)、またはSilicycleカートリッジ(40〜63μm)を使用する、自動化されたTeledyne Isco CombiFlash RfまたはTeledyne Isco CombiFlash Companionで実施し;
(iv)分取クロマトグラフィーは、UVコレクション(collection)を備えたGilson分取HPLC装置で、または、MS−およびUV−トリガーコレクションを備えたWaters Prep 100 SFC−MS装置またはUVコレクションを備えたThar MultiGram III SFC装置で実施される超臨界流体クロマトグラフィーを介して実施し;
(v)キラル分取クロマトグラフィーは、UVコレクションを備えたGilson装置(233インジェクター/フラクションコレクター、333&334ポンプ、155 UV検出器)、またはVarian Prep Star装置(2×SD1ポンプ、325 UV検出器、701フラクションコレクター)(Gilson 305インジェクションと共に稼働するポンプ)で実施し;
(vi)収率は、存在する場合、必ずしも、達成可能な最大値ではなく;
(vii)概して、式(I)の最終生成物の構造は、核磁気共鳴(NMR)分光法によって確認され;NMR化学シフト値は、δスケールで測定し[プロトン磁気共鳴スペクトルは、Bruker Avance 500(500MHz)またはBruker Avance 400(400MHz)装置を使用して決定し];測定は、他に指定がない限り、周囲温度で行い;次の略語を使用した:s、一重線;d、二重線;t、三重線;q、四重線;m、多重線;dd、二重線の二重線;ddd、二重線の二重線の二重線;dt、三重線の二重線;bs、広域シグナル(broad signal)
(viii)概して、式(I)の最終生成物はまた、液体クロマトグラフィー(LCMSまたはUPLC)後の質量分析によって特徴付け;UPLCは、Waters SQ質量分析計を取り付けたWaters UPLC(カラム温度40、UV=220〜300nm、質量分析=ESI(ポジティブ/ネガティブ切替を用いる))を使用して、97%A+3%Bから3%Aから97%Bの溶媒系(ここで、A=0.1%ギ酸水溶液(酸研究に対して)または0.1%アンモニア水溶液(塩基研究に対して)、B=アセトニトリルである)を、1.50分にわたって使用して(出発条件に戻る平衡化などを含む総実行時間1.70分)、1ml/分の流速で、実施した。酸分析については、使用したカラムは、Waters Acquity HSS T3 1.8μm 2.1×50mmであり、塩基分析については、使用したカラムは、Waters Acquity BEH 1.7μm 2.1×50mmであり;LCMSは、Waters ZQ ESCi 質量分析計およびPhenomenex Gemini−NX(50×2.1mm 5μm)カラムを取り付けたWaters Alliance HT(2795)を使用して、1.1ml/分(95%Aから95%B)の流速で、4分かけて(0.5分の保持を伴う)実施した。モディファイヤーは、酸性方法か塩基性方法かに応じて、一定の5%C(50:50 アセトニトリル:水 0.1%ギ酸)またはD(50:50 アセトニトリル:水 0.1%水酸化アンモニウム(0.88SG))に維持する。
(ix)イオン交換精製は、概して、SCX−2(Biotage、プロピルスルホン酸修飾シリカ。三官能性シランを使用して製造。非エンドキャップ処理)カートリッジを使用して実施した。
(x)中間体純度は、薄層クロマトグラフィー、質量スペクトル、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、および/またはNMR分析によって評価し;
(xi)RockPhos第3世代プレ触媒は、Strem Chemicals Inc.から、またSigma−Aldrichから入手した。
(xii)次の略語を使用している:
AcOH 酢酸
aq. 水溶液
Brettphos第3世代プレ触媒 メタンスルホン酸[(2−ジ−シクロヘキシルホスフィノ−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)−2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)
Cbz ベンジルオキシカルバメート
CDCl 重水素−クロロホルム
Conc. 濃縮された
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
EtOAc 酢酸エチル
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
RockPhos第3世代プレ触媒 メタンスルホン酸[(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3−メトキシ−6−メチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)−2−(2−アミノビフェニル)]パラジウム(II)
rt/RT 室温
sat. 飽和
sol. 溶液
TBAF フッ化テトラ−N−ブチルアンモニウム
TBDMS tert−ブチルジメチルシリル
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
XPhos第2世代プレ触媒 クロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)
実施例1
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(67mg、0.12mmol)をDCM(3.3mL)に入れた撹拌溶液に、2,2,2−トリフルオロ酢酸(0.33mL、4.35mmol)を、窒素下で−5℃で添加した。得られた混合物を、−5℃で1時間撹拌した。飽和NaHCO(5mL)を慎重に添加し、混合物をDCM(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物を乾燥させ、濃縮して、未精製生成物を与えた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン(35mg、63%)を、白色固体として与えた。H NMR(500MHz,CDCl,22℃):1.16(3H,d),1.83−1.95(2H,m),2.60(1H,dd),2.77−2.86(3H,m),2.88−3(3H,m),3.10−3.21(1H,m),3.29−3.39(1H,m),3.98−4.05(2H,m),4.40(1H,dd),4.48(1H,t),4.58(1H,t),4.59−4.74(2H,m),4.82(1H,dd),4.97(1H,s),6.78−6.83(2H,m),6.87(1H,d),7.10−7.23(3H,m),7.27−7.30(1H,m),7.54(1H,d),7.61(1H,s).m/z:ES+[M+H]+470.
出発材料として使用する(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
トリフルオロメタンスルホン酸(3−フルオロオキセタン−3−イル)メチルの調製
Figure 0006951451
(3−フルオロオキセタン−3−イル)メタノール(335mg、3.16mmol)を無水DCM(15mL)に入れた撹拌溶液に、2,6−ルチジン(0.441mL、3.79mmol)を、−10℃で添加した。次いで、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.560mL、3.32mmol)を、シリンジを介して3分かけて滴下し、反応物を、−10℃で40分間撹拌させた。冷却浴を取り除き、続いて、この溶液を冷HCl水溶液(1N;2×5mL)とNaHCO飽和水溶液(2×5mL)で連続的に洗浄し、次いで、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。真空中で乾燥させて、トリフルオロメタンスルホン酸(3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル(431mg、57%)を、淡黄色の油としてもたらした。これを、さらなる精製を行わずに使用した。H NMR(300MHz,CDCl,27℃)4.53−4.67(2H,m),4.79−4.95(4H,m).
(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミンの調製
Figure 0006951451
トリフルオロメタンスルホン酸(3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル(431mg、1.81mmol)のDCM(3mL)溶液を(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(287mg、1.65mmol)とジイソプロピルエチルアミン(0.345mL、1.97mmol)をDCM(7mL)に入れた撹拌溶液に、周囲温度で滴下した。この反応物を、8時間撹拌し、次いで、DCMで希釈し、水で洗浄した。層を分離させ、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配30から100% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を合わせ、減圧下で濃縮して、(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(384mg、89%)を、無色の粘性物質(gum)としてもたらした。H NMR(300MHz,CDCl,27℃)1.12(3H,d),2.82(2H,dd),2.95−3.07(3H,m),3.12(1H,t),4.49(2H,ddd),4.67(1H,dd),4.70−4.78(1H,m),6.92(1H,d),7.05−7.14(1H,m),7.18(1H,td),7.29(1H,d),7.59(1H,d),8.34(1H,br s).m/z:ES+[M+H]+263.
(1R,3R)−1−(3−ブロモフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(700mg、2.67mmol)と3−ブロモベンズアルデヒド(311μL、2.67mmol)をトルエン(9.3mL)に入れた撹拌溶液に、酢酸(1.0mL)を添加した。得られた混合物を、90℃に加熱し、16時間撹拌した。この混合物を、減圧下で濃縮し、残渣をDCM(50mL)と1M NaOH(25mL)に分配させた。層を分離させ、水層をDCM(50mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(1R,3R)−1−(3−ブロモフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(809mg、71%)を、白色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.18(3H,d),2.60(1H,dd),2.79(1H,dd),2.92(1H,t),3.18(1H,dd),3.23−3.30(1H,m),4.37(1H,dd),4.69(2H,ddd),4.86(1H,dd),5.02(1H,s),7.11−7.23(4H,m),7.31(1H,d),7.35(1H,s),7.40(1H,dd),7.55(1H,d),7.64(1H,s).m/z:ES+[M+H]+429.
3−フルオロプロピル(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
1−ヨード−3−フルオロプロパン(7.0g、37mmol)のアセトニトリル(10mL)溶液を、エタノールアミン(4.50mL、74.5mmol)と炭酸カリウム(25.7g、186mmol)とをアセトニトリル(60mL)に入れた懸濁液に添加した。この混合物を、室温で5時間撹拌し、次いで、DCM(20ml)で希釈した。混合物を、0℃に冷却し、二炭酸ジ−tert−ブチル(19.0mL、81.9mmol)を添加した。混合物を、室温で3時間撹拌し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から4%メタノール(DCM中)によって精製して、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(3.82g、46%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d):1.4(9H,s),1.70−2.00(2H,m),3.10−3.20(2H,m),3.30(2H,d),3.50(2H,d),4.30−4.60(2H,m),4.60(1H,br t).m/z:ES+[M+Na]+244.
(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(100mg、0.23mmol)、炭酸セシウム(190mg、0.58mmol)、およびRockPhos(第3世代)(19.75mg、0.02mmol)を、フラスコに装入し、このフラスコを排気し、窒素を3回再充填した。(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(103mg、0.47mmol)を脱気したトルエン(0.78mL)に入れた溶液を添加し、反応物を90℃まで16時間加熱した。冷却後、反応物を、水(20mL)とEtOAc(20mL)に分配させた。層を分離させ、水層をEtOAc(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を、塩化ナトリウム飽和水溶液(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。未精製生成物を、0〜50%酢酸エチル(ヘプタン中)で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含有する分画を合わせ、真空中で濃縮して、(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(77mg、58%)を、白色固体として与えた。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.16(3H,d),1.35−1.51(9H,m),1.97(2H,s),2.52−2.65(1H,m),2.84(1H,dd),2.88−2.98(1H,m),3.15(1H,dd),3.32−3.44(3H,m),3.49−3.60(2H,m),3.97−4.09(2H,m),4.40(2H,dd),4.50(1H,s),4.57−4.66(1H,m),4.65−4.73(1H,m),4.75−4.84(1H,m),4.95(1H,s),6.76−6.84(2H,m),6.86(1H,d),7.09−7.18(2H,m),7.20(1H,t),7.28(1H,d),7.53(1H,d),7.66(1H,s).m/z:ES+[M+H]+570.
実施例2
N−1−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N−2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン
Figure 0006951451
(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(55mg、0.09mmol)と10%パラジウム炭素(19.4mg、0.02mmol)(エタノール(1mL)中)を、水素の雰囲気中で、21℃で30分間撹拌した。この混合物を、DCM(20mL)で希釈し、セライトを通して固体を濾過し、濾過ケークをDCM(10mL)で洗浄した。合わせた有機物を組み合わせ、減圧下で濃縮して、未精製生成物を与えた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、白色固体として、N1−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N2−(3−フルオロプロピル)エタン−1,2−ジアミン(25mg、59%)を与えた。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.15(3H,d),1.79−1.92(2H,m),2.59(1H,dd),2.75(2H,t),2.82−3.00(4H,m),3.06−3.20(3H,m),3.36−3.45(1H,m),4.05(1H,s),4.39−4.49(2H,m),4.54−4.64(2H,m),4.69(1H,dd),4.78(1H,dd),4.88(1H,s),6.51−6.57(2H,m),6.62(1H,d),7.08−7.18(3H,m),7.26(1H,s),7.53(1H,d),7.57(1H,s).m/z:ES+[M+H]+469.
出発材料として使用する(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジルを、次の通りに調製した:
(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジルの調製
Figure 0006951451
1−ヨード−3−フルオロプロパン(3.52g、18.7mmol)のアセトニトリル(5mL)溶液を、(2−アミノエチル)カルバミン酸tert−ブチル(5.0g、31mmol)と炭酸カリウム(8.63g、62.4mmol)をアセトニトリル(30mL)に入れた懸濁液に添加した。この混合物を、室温で3時間撹拌し、次いで、濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、次いで、DCM(50mL)を添加した。この溶液を0℃に冷却し、DIPEA(7.10mL、40.7mmol)を添加し、それに続いて、クロロギ酸ベンジル(4.56mL、32.0mmol)をゆっくりと滴下した。添加が完了したら、氷浴を取り除き、反応混合物を、室温で6時間撹拌した。反応物を、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から80%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(2.1g、21%)を、油として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.37(9H,s),1.74−1.98(2H,m),3.01−3.13(2H,m),3.19−3.41(4H,m),4.29−4.63(2H,m),5.07(2H,s),6.88(1H,br.s),7.30−7.39(5H,m).
(2−アミノエチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジルの調製
Figure 0006951451
(2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(1.6g、4.5mmol)のDCM(16mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(3.48mL、45.1mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。次いで、反応物を、減圧下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(2−アミノエチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(1.1g、98%)を、淡黄色固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.73−1.98(2H,m),2.88(2H,br.s),3.37(4H,q),4.45(2H,dt),5.09(2H,s),6.43(2H,br.s),7.25−7.49(5H,m).
(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(200mg、0.47mmol)と、(2−アミノエチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(154mg、0.61mmol)と、炭酸カリウム(129mg、0.93mmol)とをTHF(4.3mL)に入れた脱気した混合物に、21℃で、BrettPhos(第3世代)Pd G3(42.2mg、0.05mmol)を添加した。得られた混合物を、70℃に加熱し、70℃で16時間撹拌した。この混合物を、室温に冷却させ、減圧下で濃縮して未精製生成物を与えた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から80% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(110mg、39%)を、黄色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.15(3H,d),1.90(2H,s),2.59(1H,dd),2.81−2.99(2H,m),3.04−3.17(1H,m),3.19−3.61(8H,m),4.33−4.62(4H,m),4.66−4.91(3H,m),5.14(2H,d),6.32−6.70(3H,m),7.07−7.15(2H,m),7.23(1H,d),7.28−7.39(6H,m),7.49−7.56(1H,m),7.66(1H,d).m/z:ES+[M+H]+603.
実施例3
N−1−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N−2−(3−フルオロプロピル)−N−1−メチルエタン−1,2−ジアミン
Figure 0006951451
(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(55.5mg、0.09mmol)のエタノール(2mL)溶液を、21℃、30バール、および1ml/分の流速で、30分間、30mm 10%パラジウム炭素カートリッジを使用して、H−Cube水素化セル中で水素化した。この混合物を、減圧下で濃縮して、未精製生成物を与えた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、N1−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)−N2−(3−フルオロプロピル)−N1−メチルエタン−1,2−ジアミン(1.5mg、3%)を、白色固体として与えた。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.16(3H,d),1.74−1.88(2H,m),2.60(1H,dd),2.70(2H,t),2.78(2H,t),2.87(1H,dd),2.91(3H,s),2.92−2.99(1H,m),3.06−3.18(1H,m),3.35−3.45(3H,m),4.40−4.49(2H,m),4.53(1H,t),4.60(1H,dd),4.69(1H,dd),4.78(1H,dd),4.90(1H,s),6.56(1H,d),6.67(1H,dd),6.75(1H,s),7.07−7.17(3H,m),7.26(1H,s),7.52(1H,d),7.61(1H,s).m/z:ES+[M+H]+483.
出発材料として使用する(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジルを、次の通りに調製した:
(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジルの調製
Figure 0006951451
(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(55mg、0.09mmol)のDMF(1mL)溶液に炭酸カリウム(18.9mg、0.14mmol)を入れた懸濁液に、ヨードメタン(6.25μL、0.10mmol)を添加した。得られた混合物を、50℃で3時間加熱した。さらなるヨードメタン(6.25μL、0.10mmol)を添加し、混合物を、50℃で16時間撹拌した。混合物を、EtOAc(20mL)および水(10mL)で希釈した。層を分離させ、有機層を、水(2×10mL)および塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮して、(2−((3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェニル)(メチル)アミノ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸ベンジル(56mg、100%)を、オレンジ色の油として与え、これを、さらなる精製を行わずに使用した。m/z:ES+[M+H]+617.
実施例4
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸Tert−ブチル(220mg、0.37mmol)を、DCM(3.5mL)に溶解し、液滴としてのTFA(0.28mL、3.7mmol)で処理した。反応物を、室温で5時間撹拌させ、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、EtOAcに溶解し、NaHCO飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、6分かけて、50から80%アセトニトリル(0.2% NHOHを含有する水(pH10)中)で溶離するHPLC(Xbridge C18カラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm、20mL/分)によって精製した。生成物分画を合わせ、減圧下で濃縮して、3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン(183mg、60%)を、白色の泡としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.07(3H,d),1.53−1.79(3H,m),2.52−2.60(2H,m),2.62−2.89(4H,m),3.03−3.36(3H,m),3.75(2H,t),3.80(3H,s),4.38−4.74(4H,m),4.42(2H,dt),5.36(1H,s),6.13(1H,d),6.82(1H,dd),6.94(3H,s),7.16−7.23(1H,m),7.43(1H,d),10.50(1H,s).m/z:ES+[M+H]+500.
出発材料として使用する(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(346mg、1.32mmol;実施例1の手順に従って調製されたもの)と5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド(265mg、1.23mmol)を、トルエン(6.0mL)に溶解した。酢酸(0.67mL)を添加し、反応物を、80℃で18時間加熱した。次いで、反応物を、EtOAcで希釈し、NaHCO飽和水溶液で中和した。層を分離させ、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。所望の生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で濃縮して、(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(513mg、91%)を、淡黄色の泡として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.09(3H,d),2.52−2.61(1H,m)2.62−2.88(2H,m),3.06−3.29(2H,m),3.87(3H,s),4.34−4.79(4H,m),5.38(1H,s),6.61(1H,d),6.94−7.09(3H,m),7.19−7.27(1H,m),7.39−7.51(2H,m),10.56(1H,s).m/z:ES+[M+H]+459.
(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(250mg、0.54mmol)、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(181mg、0.82mmol)、および炭酸セシウム(355mg、1.09mmol)を、25mLのオーブン乾燥させた梨型フラスコ中のトルエン(3mL)に懸濁した。この懸濁液を脱気(排気して窒素を再充填)し、次いで、を添加した。RockPhos第3世代プレ触媒(18mg、0.02mmol)を添加した。反応物を、濃縮器に入れ、90℃で3時間加熱した。この混合物を、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。所望の生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で濃縮し、(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(220mg、67%)を、黄色の泡として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.08(3H,d)1.17−1.39(9H,m),1.61−1.86(2H,m),2.53−2.63(1H,m),2.65−2.90(2H,m),3.06−3.30(4H,m),3.32−3.45(2H,m),3.75−3.90(5H,m),4.31(2H,dt),4.42−4.76(4H,m),5.37(1H,s),6.13(1H,d),6.72−6.91(1H,m),6.91−7.10(3H,m),7.13−7.28(1H,m),7.44(1H,d),10.50(1H,s).m/z:ES+[M+H]+600.
実施例5
3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸Tert−ブチル(168mg、0.28mmol)を、DCM(2.5mL)に溶解し、液滴としてのTFA(0.22mL、2.8mmol)で処理した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、EtOAcに溶解し、NaHCO飽和水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、6分かけて、50から80%アセトニトリル(0.2% NHOHを含有する水(pH10)中)で溶離する逆相HPLC(Xbridge C18カラム、5μmシリカ、直径19mm、長さ100mm、20mL/分)によって精製した。生成物分画を合わせ、減圧下で濃縮して、3−フルオロ−N−(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン(63mg、45%)を、白色の泡としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.08(3H,d),1.67−1.92(3H,m),2.52−2.63(1H,m),2.63−2.88(4H,m),2.91−2.99(2H,br m),3.07−3.35(2H,m),3.85(3H,s),3.97−4.12(2H,m),4.30−4.70(6H,m),5.32(1H,s),6.21(1H,dd),6.86(1H,t),6.91−7.07(3H,m),7.17−7.26(1H,m),7.42(1H,d),10.50(1H,s).m/z:ES+[M+H]+500.
出発材料として使用する(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(345mg、1.32mmol) and 3−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド(297mg、1.38mmol)を、トルエン(6mL)に溶解し、AcOH(0.67mL)で処理した。反応物を、80℃で18時間加熱し、次いで、酢酸エチルで希釈した。この混合物を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、層を分離させ、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。所望の生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で濃縮して、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(438mg、73%)を、黄色の泡として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.11(3H,d)2.53−2.66(1H,m)2.70−2.93(2H,m)3.16−3.35(2H,m)3.91(3H,s)4.33−4.75(4H,m)5.36(1H,s)6.63(1H,dd)6.89−7.09(3H,m)7.20−7.28(1H,m)7.46(1H,d)7.56(1H,dd)10.59(1H,s).m/z:ES+[M+H]+459.
(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(240mg、0.52mmol)、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(173mg、0.78mmol;実施例1の手順に従って調製されたもの)、および炭酸セシウム(340mg、1.04mmol)を、25mLのオーブン乾燥させた梨型フラスコ中のトルエン(3mL)に懸濁した。この懸濁液を脱気(排気して窒素を再充填)し、次いで、RockPhos第3世代プレ触媒(18mg、0.02mmol)で処理した。反応物を、濃縮器に入れ、90℃で3時間加熱した。次いで、この混合物を、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。所望の生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で濃縮して、(2−(3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(168mg、54%)を、黄色の泡として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃):1.09(3H,d),1.41(9H,s),1.80−1.99(2H,m),2.53−2.65(1H,m),2.66−2.90(2H,m),3.10−3.36(2H,m),3.42(2H,t),3.53−3.70(2H,m),3.84(3H,s),4.06−4.20(2H,br m),4.31−4.72(6H,m),5.33(1H,s),6.23(1H,dd),6.86(1H,t),6.92−7.09(3H,m),7.17−7.28(1H,m),7.39−7.49(1H,m),10.52(1H,s).m/z:ES+[M+H]+600.
実施例6
N−(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(76mg、0.13mmol)のDCM(5mL)溶液に、2,2,2−トリフルオロ酢酸(0.5mL、0.13mmol)を添加した。この混合物を、室温で16時間撹拌した。反応物を、真空中で濃縮し、MeOHに再溶解し、あらかじめ湿らせた(MeOH)SCX−2カートリッジに適用した。カートリッジを、MeOH(50mL)で洗浄し、生成物を、MeOH溶液(30mL)に入れた1M NHで溶離した。得られた残渣を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、N−(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン(5.0mg、8%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.16(3H,d),1.77−1.91(2H,m),2.55−2.64(2H,m),2.69−2.8(3H,m),2.88(2H,dd),2.92−2.98(1H,m),2.98−3.09(1H,m),3.45−3.53(1H,m),3.89(2H,t),3.92(3H,s),4.44(1H,t),4.53(1H,t),5.29(1H,s),5.86(1H,tdd),6.67(1H,d),6.78(1H,dd),6.89(1H,d),7.07−7.16(2H,m),7.23(1H,ddd),7.49−7.54(1H,m),7.69(1H,s).m/z:ES+[M+H]+476.
出発材料として使用する(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
トリフルオロメタンスルホン酸2,2−ジフルオロエチルの調製
Figure 0006951451
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.97ml、23.5mmol)を、−10℃(塩/氷浴)で、2,2−ジフルオロエタン−1−オール(1.75g、21.3mmol)のDCM(40mL)溶液に滴下した。次いで、ルチジン(2.98ml、25.6mmol)を添加し、反応物を、−10℃で1時間撹拌した。次いで、反応物を、水で反応停止させ、層を分離させた。有機層を水で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、トリフルオロメタンスルホン酸2,2−ジフルオロエチル(3.10g、67.9%)を、無色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)4.57(2H,td),6.03(1H,tt).
(R)−N−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミンの調製
Figure 0006951451
トリフルオロメタンスルホン酸2,2−ジフルオロエチル(7.07g、33.00mmol)とDIPEA(7.44mL、43.04mmol)をクロロホルム(100mL)に入れた溶液に、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(5g、28.69mmol)を添加し、反応物を、60℃で16時間撹拌した。反応混合物を冷却させ、真空中で濃縮した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製して、(R)−N−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(4.22g、62%)を、黄色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl3,27℃):1.12(3H,d),2.73−3.17(5H,m),3.47(1H,s),5.77(1H,tt),7.01(1H,d),7.06−7.17(1H,m),7.17−7.23(1H,m),7.3−7.42(1H,m),7.59(1H,d),8.11(1H,s).m/z:ES−[M−H]−237.
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−(2,2−ジフルオロエチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(730mg、3.06mmol)と5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド(659mg、3.06mmol)をトルエン(11mL)に入れた撹拌溶液に、酢酸(1.23mL)を添加した。得られた混合物を、90℃で16時間加熱した。反応物を、室温に冷却させ、減圧下で濃縮し、MeOHに再溶解し、あらかじめ湿らせた(MeOH)SCX−2カートリッジに適用した。カートリッジを、MeOH(50mL)で洗浄し、生成物を、MeOH溶液(50mL)に入れた1M NHで溶離した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物分画を合わせ、減圧下で濃縮して、(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(429mg、32%)を、白色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.13(3H,d),2.56(1H,ddd),2.61−2.75(1H,m),2.89(1H,ddd),3.02(1H,qd),3.33−3.47(1H,m),3.90(3H,s),5.25(1H,s),5.88(1H,tdd),6.81(1H,d),7.05−7.15(3H,m),7.16−7.22(1H,m),7.33(1H,dd),7.51(1H,dd),7.57(1H,s).m/z:ES−[M−H]−433.
(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(120mg、0.28mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(122mg、0.55mmol)と、炭酸セシウム(225mg、0.69mmol)とを無水トルエン(2.76mL)に入れた脱気した懸濁液に、RockPhos Pd G3(11.6mg、0.01mmol)を添加し、反応物を、90℃まで1時間加熱した。この反応混合物を、室温に冷却し、水(5mL)で反応停止させ、EtOAc(5mL)で希釈し、層を分離させた。水層をEtOAc(3×5mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロエチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(82mg、52%)を、無色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.15(3H,d),1.38(9H,s),1.79−1.99(2H,m),2.58(1H,dd),2.65−2.82(1H,m),2.89−3.11(2H,m),3.32(2H,t),3.4−3.53(3H,m),3.84−3.95(5H,m),4.22−4.50(2H,m),5.27(1H,s),5.70−6.01(1H,m),6.66(1H,d),6.76(1H,dd),6.88(1H,d),7.09(2H,pd),7.20(1H,dd),7.50(1H,d),7.80(1H,s).m/z:ES−[M−H]−574
実施例7
3−フルオロ−N−(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(62mg、0.10mmol)のDCM(4mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL、0.10mmol)を添加した。この混合物を、室温で16時間撹拌した。反応物を、真空中で濃縮し、MeOHに再溶解し、あらかじめ湿らせた(MeOH)SCX−2カートリッジ(5g)に適用した。カートリッジを、MeOH(50mL)で洗浄し、生成物を、1M NHのMeOH溶液(30mL)で溶離した。得られた残渣を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−フルオロ−N−(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン(17mg、33%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.18(3H,d),1.77−1.89(2H,m),2.60(1H,ddd),2.73(2H,t),2.86−2.9(2H,m),2.92−3.02(2H,m),3.24(1H,dq),3.61(1H,td),3.90(6H,m),4.48(2H,dt),5.36(1H,s),6.76−6.81(2H,m),6.87−6.92(1H,m),7.06−7.15(2H,m),7.22(1H,ddd),7.48−7.54(1H,m),7.83(1H,s).m/z:ES+[M+H]+494.
出発材料として使用する(3−フルオロプロピル)(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチルの調製
Figure 0006951451
2,2,2−トリフルオロエタン−1−オール(1.23mL、16.9mmol)と2,6−ジメチルピリジン(2.36mL、20.3mmol)をDCM(50mL)に入れた撹拌溶液に、−10℃で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.14mL、18.6mmol)を、シリンジを介して5分かけて滴下した。2時間後、反応物を、HCl水溶液(1N;2×30mL)とNaHCO飽和水溶液(20mL)で連続的に洗浄した。次いで、有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(0.92g、23%)を、赤色の油として与えた。H NMR(300MHz,CDCl,27℃):4.69(2H,q).
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミンの調製
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(2.32g、13.29mmol)とDIPEA(3.44ml、19.93mmol)を1,4−ジオキサン(30ml)に入れた溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(1.91g、13.29mmol)を添加し、反応物を、85℃で4時間撹拌した。この反応混合物を、冷却させ、真空中で濃縮した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミン(2.81g、83%)を、無色の油としてもたらした。
H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.14(3H,d),2.81−2.88(2H,m),3.11−3.22(3H,m),7.06(1H,d),7.12(1H,ddd),7.21(1H,ddd),7.37(1H,dt),7.60(1H,ddd),8.01(1H,s).m/z:ES−[M−H]−255.
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミン(680mg、2.65mmol)と5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド(571mg、2.65mmol)をトルエン(9.55mL)に入れた撹拌溶液に、酢酸(1.06mL)を添加した。得られた混合物を、90℃で16時間加熱した。反応物を、真空中で濃縮し、MeOHに再溶解し、あらかじめ湿らせた(MeOH)SCX−2カートリッジ(5g)に適用した。カートリッジをMeOH(50mL)で洗浄し、生成物を、1M NHのMeOH溶液(50mL)で溶離した。濾液を、真空中で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% EtOAc ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(681mg、57%)を、無色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.17(3H,d),2.58(1H,ddd),2.82−3.01(2H,m),3.23(1H,dq),3.52(1H,td),3.92(3H,s),5.36(1H,s),6.83(1H,d),7.07−7.17(3H,m),7.19−7.24(1H,m),7.34(1H,dd),7.49−7.55(1H,m),7.68(1H,s).m/z:ES−[M+H]+453
(3−フルオロプロピル)(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(125mg、0.28mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(122mg、0.55mmol)と、炭酸セシウム(225mg、0.69mmol)とを、トルエン(2.76mL)に入れた脱気した懸濁液に、RockPhos Pd G3(11.57mg、0.01mmol)を添加し、反応物を、90℃まで1時間加熱した。この反応混合物を、室温に冷却し、水(5mL)で反応停止させ、EtOAc(5mL)で希釈し、層を分離させた。水層をEtOAc(3×5mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(3−フルオロプロピル)(2−(4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(69.0mg、42%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.19(3H,d),1.40(9H,s),1.81−1.99(2H,m),2.61(1H,dd),2.89−3.07(2H,m),3.24(1H,dq),3.32−3.39(2H,m),3.41−3.57(2H,m),3.63(1H,H),3.85−3.97(5H,m),4.39(2H,d),5.35(1H,s),6.72−6.83(2H,m),6.90(1H,d),7.04−7.16(2H,m),7.2−7.24(1H,m),7.46−7.55(1H,m),7.83(1H,s).m/z:ES−[M−H]−592.
実施例8
2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(152mg、0.25mmol)のDCM(4mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL、0.25mmol)を添加した。この混合物を、室温で16時間撹拌した。反応物を、真空中で濃縮しMeOH、に再溶解し、あらかじめ湿らせた(MeOH)SCX−2カートリッジに適用した。カートリッジを、MeOH(50mL)で洗浄し、生成物を、1M NHのMeOH溶液(50mL)で溶離した。得られた残渣を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製し、所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、2,2−ジフルオロ−3−((1R,3R)−1−(5−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メトキシフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン−1−オール(62mg、49%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.18(3H,d),1.74−1.88(2H,m),2.58−2.67(1H,m),2.70(2H,t),2.79−3(4H,m),3.08−3.23(1H,m),3.57−3.81(3H,m),3.82−3.91(6H,m),4.04(1H,s),4.41(1H,t),4.50(1H,t),5.35(1H,s),6.60(1H,d),6.79(1H,dd),6.86(1H,d),7.06−7.15(2H,m),7.15−7.22(1H,m),7.45−7.58(1H,m),7.87(1H,s).m/z:ES+[M+H]+506.
出発材料として使用する(2−(4−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−3,5−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オールの調製
Figure 0006951451
鉱油に入れたNaH(60重量%;343mg、8.58mmol)を、0℃で、2,2−ジフルオロプロパン−1,3−ジオール(874mg、7.80mmol)をTHF(32mL)に入れた撹拌溶液に、一度に添加した。反応物を、室温に温めさせ、室温で2時間撹拌した。反応混合物を、再び0℃に冷却し、tert−ブチルジフェニルクロロシラン(2.0mL、7.8mmol)をシリンジを介して滴下した。反応混合物を、1時間かけて室温に温めさせ、次いで、水で反応停止させ、EtOAcで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、均一濃度の5%酢酸エチル(ヘキサン中)で溶離するフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製して、3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール(1.94、71%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(300MHz,CDCl,27℃):1.03−1.14(9H,s),3.87−3.93(4H,m),7.37−7.44(6H,m),7.64−7.66(4H,m).
トリフルオロメタンスルホン酸3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピルの調製
Figure 0006951451
3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール(1.94g、5.55mmol)と2,6−ジメチルピリジン(1.94ml、16.6mmol)をDCM(18ml)に入れた溶液を、−10℃に冷却した(塩/氷浴)。トリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.88ml、11.1mmol)を、10分かけてゆっくりと滴下した。反応物を、2時間、これらの条件下に維持した。次いで、反応物を、水、HCl水溶液(1N、100mL)、および炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機層を、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、トリフルオロメタンスルホン酸3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル(2.68g、100%)を、赤色の油としてもたらした。H NMR(300MHz,CDCl,27℃):1.03−1.14(9H,s),3.90(2H,t),4.76(2H,t),7.39−7.56(6H,m),7.59−7.75(4H,m).
(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−アミンの調製
Figure 0006951451
トリフルオロメタンスルホン酸3−((Tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル(481mg、1.00mmol)を、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(174mg、1.00mmol)を1,4−ジオキサン(3mL)に入れた撹拌溶液、それに続いてDIPEA(0.244mL、1.40mmol)に添加した。反応物を、85℃で5時間撹拌した。反応物を、DCMと炭酸水素ナトリウム飽和水溶液との混合物に注いだ。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から35%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−アミン(465mg、92%)をもたらした。m/z:ES+[M+H]+507.
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−アミン(690mg、1.36mmol)と5−ブロモ−2−メトキシベンズアルデヒド(293mg、1.36mmol)をトルエン(4.90mL)に入れた撹拌溶液に、酢酸(545μL)を添加した。反応混合物を、90℃まで16時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却し、真空中で濃縮し、MeOHに再溶解し、あらかじめ湿らせた(MeOH)SCX−2カートリッジに適用した。カートリッジを、MeOH(50mL)で洗浄し、生成物を、1M NHのMeOH溶液(50mL)で溶離した。濾液を、真空中で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(395mg、41%)を、白色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):0.96(9H,s),1.12(3H,d),2.50(1H,ddd),2.67−2.79(2H,m),3.16(1H,ddd),3.38−3.47(1H,m),3.61−3.71(4H,m),3.96(1H,dt),5.33(1H,s),6.66(1H,d),6.99−7.07(2H,m),7.08(1H,d),7.14(1H,dt),7.25(5H,tt),7.29−7.35(2H,m),7.4−7.46(1H,m),7.52−7.59(4H,m),7.73(1H,s).m/z:ES+[M+H]+703.
(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−メトキシフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(380mg、0.54mmol)と、tert−ブチル(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸(239mg、1.08mmol)と、炭酸セシウム(440mg、1.35mmol)を、トルエン(5.4mL)に入れた脱気した懸濁液に、RockPhos Pd G3(22.66mg、0.03mmol)を添加し、反応物を、90℃まで1時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却し、水(5mL)で反応停止させ、EtOAc(5mL)で希釈し、層を分離させた。水層をEtOAc(3×5mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。1.0M TBAFのTHF(10mL)溶液を添加し、30分間撹拌させておいた。反応混合物を、水(10mL)で反応停止させ、EtOAc(10mL)で希釈し、層を分離させた。水層をEtOAc(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−4−メトキシフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(160mg、49%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃):1.21(3H,d),1.39(9H,s),1.8−1.99(2H,m),2.65(1H,dd),2.86−3.03(2H,m),3.12−3.25(1H,m),3.3−3.37(2H,m),3.42−3.57(2H,m),3.62−3.83(4H,m),3.84−4.03(5H,m),4.34(1H,s),4.44(1H,s),5.35(1H,s),6.62(1H,d),6.81(1H,dd),6.90(1H,d),7.07−7.17(2H,m),7.21−7.25(1H,m),7.5−7.54(1H,m),7.68(1H,s).m/z:ES+[M+H]+606.
実施例9
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミンの調製
Figure 0006951451
(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.30g、0.50mmol)のギ酸(4mL、104mmol)溶液を、室温で24時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10%メタノール(ジクロロメタン中)によって精製した。生成物分画を合わせ、減圧下で濃縮して、黄色の発泡固体(foam solid)(131mg)をもたらした。この材料を、CO中で均一濃度の20%メタノール(0.2% NHOHを含有)で溶離する分取SFC(カラム:CHIRALPAK IG、5μm、直径21.2mm、長さ250mm、流速5mL/分)によってさらに精製して、N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン(0.080g、32%)を、淡黄色固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.13(3H,d),1.67−1.84(3H,m),2.57−2.70(3H,m),2.74−2.79(3H,m),2.92−3.11(1H,m),3.35−3.67(2H,m),4.03(2H,t),4.47(2H,dt),5.31(1H,s),6.93−7.05(3H,m),7.14−7.23(2H,m),7.42(1H,d),10.64(1H,s).m/z:ES+[M+H]+500.
出発材料(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミン(0.50g、1.95mmol)と3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(0.453g、2.05mmol)とを、トルエン(10mL)と酢酸(1mL)に入れた混合物を、100℃で5時間撹拌した。次いで、反応物を、室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で処理し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.85g、95%)を、白色の発泡固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.13(3H,d),2.65(1H,dd),2.88(1H,br dd),2.93−3.12(1H,m),3.35−3.47(1H,m),3.47−3.67(1H,m),5.35(1H,s),6.92−7.15(3H,m),7.22(1H,d),7.44(1H,d),7.68−7.78(1H,m),10.66(1H,s).m/z:ES+[M+H]+459.
(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.30g、0.65mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.289g、1.31mmol)と、RockPhos第3世代プレ触媒(0.027g、0.03mmol)と、炭酸セシウム(0.532g、1.63mmol)との混合物を、排気して、窒素を(3×)再充填した。トルエン(3.5mL)を添加し、この混合物を、再び排気して、窒素を(2×)再充填した。得られた懸濁液を、90℃で2.3時間撹拌し、次いで、室温に冷却した。この混合物を、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.30g、77%)を、淡黄色の泡として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.03−1.19(3H,d),1.34−1.40(9H,m),1.71−1.97(2H,m),2.63(1H,dd),2.70−3.13(2H,m),3.36−3.63(4H,m),4.09(2H,br t),4.41(2H,dt),5.31(1H,s),6.88−7.08(3H,m),7.13−7.31(2H,m),7.42(1H,d),10.63(1H,s).(2つの水素多重線は、水ピークにより不明瞭である).m/z:ES+[M+H]+600.
実施例10
3−フルオロ−N−(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミンの調製
Figure 0006951451
(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.59g、1.01mmol)のギ酸(4mL、104mmol)溶液を、室温で24時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10%メタノール(ジクロロメタン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、淡黄色の発泡固体(425mg)をもたらした。この材料を、CO中で、均一濃度の15%メタノール(0.2% NHOHを含有)で溶離する分取SFC(カラム:CHIRALPAK IG、5μm、直径21.2mm、長さ250mm、流速4mL/分)によってさらに精製して、3−フルオロ−N−(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン(0.35g、71%)を、淡黄色固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),1.53−1.83(3H,m),2.56−2.83(4H,m),2.88−3.13(1H,m),3.14−3.30(1H,m),3.44−3.61(1H,m),3.81(2H,br t),4.42(2H,dt),5.28(1H,s),6.16(1H,dd),6.91(1H,dt),6.96−7.04(1H,m),7.07(1H,td),7.17(1H,t),7.27(1H,d),7.47(1H,d),10.70(1H,s).(2つの水素多重線は、DMSOにより不明瞭である).m/z:ES+,[M+H]482.
出発材料(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミン(0.30g、1.17mmol)と5−ブロモ−2−フルオロベンズアルデヒド(0.250g、1.23mmol)を、トルエン(6mL)と酢酸(0.67mL)に入れた混合物を、100℃で5時間撹拌した。反応物を、室温に冷却させ、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.51g、99%)を、白色の発泡固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),2.60(1H,dd),2.77(1H,dd),3.97−3.08(1H,m),3.13−3.28(1H,m),3.40−3.69(1H,m),5.31(1H,s),6.73(1H,dd),6.97−7.04(1H,m),7.09(1H,td),7.29(2H,d),7.49(1H,d),7.57(1H,ddd),10.71(1H,s).m/z:ES+[M+H]+441.
(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.510g、1.16mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.511g、2.31mmol)と、RockPhos第3世代プレ触媒(48mg、0.060mmol)と、炭酸セシウム(0.941g、2.89mmol)との混合物を含有するフラスコを、排気して、窒素を(3×)再充填した。トルエン(6mL)を添加し、この反応フラスコを、再び排気して、窒素を(2×)再充填した。得られた懸濁液を、90℃で2.3時間撹拌し、次いで、室温に冷却させた。この混合物を、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(2−(4−フルオロ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.595g、89%)を、淡黄色の泡沫固体(foamy solid)として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.09(3H,d),1.16−1.42(9H,m),1.60−1.90(2H,m),2.57−2.82(1H,m),3.01(1H,br dd),3.19(2H,t),3.22−3.28(1H,m),3.34−3.64(3H,m),3.87(2H,br t),4.32(2H,dt),5.28(1H,s),6.14(1H,dd),6.86−6.96(1H,br m),6.96−7.02(1H,m),7.06(1H,td),7.17(1H,t),7.26(1H,d),7.47(1H,d),10.67(1H,s).m/z:ES+[M+H]+582.
実施例11
3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミンの調製
Figure 0006951451
(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.21g、0.34mmol)をギ酸(4.0mL、104mmol)に入れた溶液を、室温で20時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、ジクロロメタンに溶解し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10%メタノール(ジクロロメタン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、黄色の発泡固体(120mg)をもたらした。この固体を、CO中で、均一濃度の25%メタノール(0.2% NHOHを含有)で溶離する分取SFC((S,S)Whelk−O1カラム、5μm、直径21.2mm、長さ250mm、流速4.0mL/分)によってさらに精製して、3−フルオロ−N−(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)プロパン−1−アミン(0.10g、57%)を、淡黄色固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),1.61−1.81(3H,m),2.54−2.67(3H,m),2.76(2H,br t)2.86−3.03(2H,m),3.35−3.52(2H,m),3.79(3H,s),3.85−3.98(2H,m),4.44(2H,dt),5.41(1H,s),6.83(1H,dd),6.96(2H,quind),7.11(1H,t),7.15−7.20(1H,m),7.35−7.43(1H,m),10.45(1H,s).m/z:ES+[M+H]+512.
出発材料(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミン(0.20g、0.78mmol)と3−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド(0.191g、0.820mmol)を、トルエン(4mL)と酢酸(0.44mL)に入れた混合物を、100℃で5時間撹拌した。次いで、反応物を、室温に冷却させ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.32g、87%)を、白色の発泡固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),2.62(1H,dd),2.72−2.99(2H,m),3.38−3.57(2H,m),3.86(3H,s),5.45(1H,s),6.92−7.03(3H,m),7.15−7.23(1H,m),7.37−7.44(1H,m),7.64(1H,dd),10.48(1H,s).m/z:ES+[M+H]+471.
(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.32g、0.68mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.225g、1.02mmol)と、RockPhos第3世代プレ触媒(28mg、0.030mmol)と、炭酸セシウム(0.553g、1.70mmol)との混合物を含有するフラスコを、排気して、窒素を(3×)再充填した。トルエン(3.5mL)を添加し、この反応フラスコを、再び排気して、窒素を(2×)再充填した。得られた懸濁液を、90℃で2.3時間撹拌し、次いで、室温に冷却させた。この混合物を、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、(2−(2−フルオロ−4−メトキシ−3−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.22g、52%)を、淡黄色の発泡固体として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),1.34(9H,br s),1.63−1.96(3H,m),2.54−2.69(1H,m),2.87−2.97(1H,m),3.18−3.28(2H,m),3.46−3.49(4H,m),3.78(3H,s),3.89−4.03(2H,m),4.35(2H,dt),5.41(1H,br d),6.82(1H,dd),6.96(2H,quin),7.12(1H,t),7.18(1H,dd),7.37−7.41(1H,m),10.43(1H,s).m/z:ES+[M+H]+612.
実施例12
3−フルオロ−N−(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミンの調製
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(370mg、0.62mmol)のDCM(5.2mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.96mL、12mmol)を添加した。この混合物を、室温で16時間撹拌した。NaHCO飽和水溶液(25mL)を、慎重に添加し、添加が完了したら、この混合物を、DCM(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、CO中で、均一濃度の25%メタノール(0.2% NHOHを含有)で溶離する分取SFC(カラム:(S,S)Whelk−O1、5μm、直径21.2mm、長さ250mm、流速70mL/分)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、3−フルオロ−N−(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)プロパン−1−アミン(109mg、35%)を、黄色の泡沫固体として与えた。1H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),1.64−1.79(3H,m),2.52−2.64(3H,m),2.71−2.78(3H,m),2.93−3.08(1H,m),3.22−3.28(1H,m),3.44−3.60(1H,m),3.90(3H,s),4.13(2H,br t),4.43(2H,dt),5.31(1H,s),5.92(1H,s),6.96−7.03(1H,m),7.03−7.10(1H,m),7.24(1H,d),7.45(1H,d),7.92(1H,s),10.61(1H,s).m/z:ES+[M+H]+495.
出発材料(3−フルオロプロピル)(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの調製を、以下に記載する。
(1R,3R)−1−(2−クロロ−5−メトキシピリジン−4−イル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)プロパン−2−アミン(855mg、3.34mmol)と2−クロロ−5−メトキシイソニコチンアルデヒド(572mg、3.34mmol)をトルエン(11.6mL)に入れた撹拌溶液に、酢酸(1.33mL)を添加した。得られた混合物を、90℃で5時間加熱した。次いで、反応物を、真空中で濃縮し、得られた残渣を、ジクロロメタンに再溶解した。この溶液を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液および塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、0から75%酢酸エチル(ヘキサン中)で溶離するフラッシュシリカクロマトグラフィーによって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(1R,3R)−1−(2−クロロ−5−メトキシピリジン−4−イル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(1.28g、97%)を、無色の粘性物質としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.09(3H,d),2.60(1H,dd),2.80(1H,dd),2.90−3.08(1H,m),3.19−3.28(1H,m),3.38−3.63(1H,m),3.99(3H,s),5.33(1H,s),6.54(1H,s),6.97−7.04(1H,m)7.05−7.11(1H,m),7.24−7.29(1H,m),7.48(1H,d),8.27(1H,s),10.59(1H,s).m/z:ES+[M+H]+410.
(3−フルオロプロピル)(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(2−ブロモ−5−メトキシピリジン−4−イル)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(350mg、0.77mmol)と炭酸セシウム(628mg、1.93mmol)とをトルエン(7.7mL)に入れた脱気した懸濁液に、RockPhos第3世代プレ触媒(64.6mg、0.08mmol)を添加し、反応物を、90℃で16時間加熱した。次いで、この反応混合物を、室温に冷却し、水(15mL)で反応停止させた。この混合物を、EtOAc(15mL)で希釈し、層を分離させた。水層を、EtOAc(3×15mL)で抽出し、合わせた有機層を、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(3−フルオロプロピル)(2−((5−メトキシ−4−((1R,3R)−3−メチル−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)ピリジン−2−イル)オキシ)エチル)カルバミン酸tert−ブチル(370mg、81%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃): 1.09(3H,d),1.14−1.35(9H,m),1.67−1.85(2H,m),2.54−2.61(1H,m),2.69−2.76(1H,m),2.96−3.04(1H,m),3.17−3.29(3H,m),3.35−3.57(3H,m),3.90(3H,s),4.09−4.25(2H,m),4.33(2H,dt),5.31(1H,s),5.90(1H,s),6.93−7.09(2H,m),7.22−7.26(1H,m),7.46(1H,d),7.91(1H,s),10.58(1H,s).m/z:ES+[M+H]+595.
実施例13
N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミンの調製
Figure 0006951451
(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.15g、0.25mmol)に、ギ酸(5mL)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、SCX−2カートリッジを使用し、アンモニアのメタノール溶液(3N)で溶離する、イオン交換クロマトグラフィーを介して精製した。生成物分画を合わせ、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配5から10% MeOH(DCM中)によってさらに精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、N−(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−フルオロプロパン−1−アミン(84mg、67%)を、白色固体としてもたらした。H NMR(400MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),1.65−1.83(2H,m),2.58−2.65(3H,m),2.70−2.88(4H,m),3.17−3.27(1H,m),3.33−3.42(1H,m),4.01(2H,t),4.27(1H,dd),4.40(1H,t),4.42−4.60(4H,m),5.27(1H,s),6.87−7.03(3H,m),7.10−7.22(2H,m),7.40(1H,d),10.60(1H,s).m/z:ES+[M+H]+506.
出発材料(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1.1g、4.2mmol)を、トルエン(18mL)と酢酸(2mL)に入れた溶液に、3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(0.973g、4.40mmol)を添加し、反応物を、80℃で18時間加熱した。次いで、反応物を、減圧下で濃縮して、得られた残渣を、EtOAcに溶解し、NaHCO飽和水溶液で洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配5から50% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(1.4g、72%)を、白色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)1.11(3H,d),2.59(1H,dd),2.71−2.85(2H,m),3.20−3.29(1H,m),3.32−3.39(1H,m),4.28(1H,dd),4.44−4.61(3H,m),5.30(1H,s),6.93−6.98(1H,m),6.99−7.04(1H,m),7.05−7.12(1H,m),7.20(1H,d),7.41(1H,d),7.74(1H,td),10.64(1H,s).m/z:ES+[M+H]+465.
(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(0.25g、0.54mmol)と(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.238g、1.07mmol)との混合物に、トルエン(4.5mL)を添加した。反応フラスコを、排気して、窒素を再充填した。炭酸セシウム(0.438g、1.34mmol)およびRockPhos第3世代プレ触媒(0.046g、0.05mmol)を添加し、反応混合物を、再び真空にさらし、次いで、窒素を再充填した。反応物を、100℃で1時間加熱し、その後、室温に冷却し、DCM洗浄を使用してセライトを通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配2から10% MeOH(DCM中)によって精製した。生成物分画を減圧下で濃縮して、(2−(2,4−ジフルオロ−3−((1R,3R)−2−((3−フルオロオキセタン−3−イル)メチル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)フェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(151mg、46%)を、固体としてもたらした。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)1.10(3H,d),1.33−1.39(9H,m),1.78−1.89(2H,m),2.58(1H,br dd),2.72−2.84(2H,m),3.18−3.30(3H,m),3.34−3.40(2H,m),3.45−3.53(2H,m),4.07(2H,br t),4.28(1H,br dd),4.35(1H,t),4.42−4.58(3H,m),5.27(1H,s),6.91−6.97(2H,m),6.97−7.02(1H,m),7.13−7.21(2H,m),7.40(1H,d),10.60(1H,s).m/z:ES+[M+H]+606.
実施例14
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.55g、0.90mmol)を、ギ酸(5mL)に溶解した。反応混合物を、40℃まで1時間加熱し、この反応混合物を蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、フラッシュ逆相シリカクロマトグラフィー(Puriflash HP C18、30μシリカ、120g)によって精製して、3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オールを、泡としてもたらした(0.230g、50%)。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.18(3H,d),1.82−1.93(2H,m),2.68(1H,ddd),2.80(2H,t),2.83−2.93(1H,m),2.96−3.01(2H,m),3.11(1H,ddd),3.25(1H,dt),3.61−3.78(3H,m),4.06−4.12(2H,m),4.52(2H,dt),5.29(1H,s),6.84(1H,td),6.96(1H,td),7.09−7.16(2H,m),7.21−7.24(1H,m),7.45(1H,s),7.50−7.54(1H,m)(2Hは観察されず).m/z:ES−[M−H]−510.
出発材料として使用する(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドールの調製
Figure 0006951451
(R)−N−(1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロパン−1−アミン(1.12g、2.21mmol)を、トルエン(15mL)と酢酸(1.67mL)に入れた溶液に、3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(0.624g、2.82mmol)を添加した。この溶液を、90℃に加熱し、16時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、残渣を、DCMと2M NaOH(各50mL)に分配させた。有機相を蒸発させ、この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から25% EtOAc(ヘプタン中)によって精製して、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(1.070g、68%)を、白色の泡としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.05(9H,s),1.16(3H,d),2.61(1H,ddd),2.71−2.81(1H,m),2.99(1H,ddd),3.25−3.38(1H,m),3.57−3.69(2H,m),3.91−4.01(1H,m),5.36(1H,s),6.65−6.71(1H,m),7.08−7.16(2H,m),7.21−7.25(1H,m),7.36−7.44(8H,m),7.51−7.55(1H,m),7.60−7.66(4H,m).
(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(1.07g、1.51mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.667g、3.02mmol)と、炭酸セシウム(1.23g、3.77mmol)とを、トルエン(15mL)に入れた脱気した懸濁液に、RockPhos Pd G3(0.063g、0.08mmol)を添加し、反応物を、90℃で5時間加熱した。反応混合物を、室温に冷却させ、水(15mL)で希釈した。DCM(30mL)を添加し、有機相を分離し、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘプタン中)によって精製して、(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.850g、66%)を、黄褐色の(tan)泡としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.04(9H,s),1.15(3H,d),1.43(9H,s),1.84−1.99(2H,m),2.60(1H,dd),2.74−2.85(1H,m),3.00(1H,ddd),3.23−3.34(1H,m),3.35−3.41(2H,m),3.45−3.62(3H,m),3.65−3.72(1H,m),3.93−4.09(3H,m),4.33−4.49(2H,m),5.33(1H,s),6.62(1H,s),6.77−6.85(1H,m),7.07−7.14(2H,m),7.20−7.23(1H,m),7.33−7.44(6H,m),7.49−7.52(1H,m),7.56(1H,s),7.58−7.66(4H,m).m/z:ES+[M+H]+850.
(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルの調製
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.850g、1.00mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M(THF中))(1.50mL、1.50mmol)を添加した。反応物を、室温で90分間撹拌し、次いで、この反応混合物を蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から80% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を、蒸発乾固させて、(2−(3−((1R,3R)−2−(2,2−ジフルオロ−3−ヒドロキシプロピル)−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(0.550g、90%)を、無色の泡としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.18(3H,d),1.44(9H,s),1.88−2.02(2H,m),2.69(1H,ddd),2.83−2.93(1H,m),3.13(1H,dd),3.21−3.32(2H,m),3.39−3.44(2H,m),3.47−3.79(6H,m),4.16(1H,s),4.45(2H,dt),5.28(1H,s),6.82(1H,td),6.96(1H,s),7.08−7.15(2H,m),7.23(1H,d),7.49−7.65(2H,m).m/z:ES+[M+H]+612.
実施例15
3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール
Figure 0006951451
(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(275mg、0.32mmol)に、TBAF溶液(1M(THF中))(1.58mL、1.58mmol)を添加し、反応物を、室温で1時間撹拌した。反応物を、DCM(10mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄した。水相をDCM(10mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、1:1 EtOAc/ヘプタンで溶離するシリカゲルのプラグに通過させた。生成物を含有する分画を蒸発させて、未精製の表題化合物を、淡黄色の粘性物質としてもたらした(約200mg)。残渣をギ酸(2mL)に溶解し、40℃で1時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させた。この試料を、MeOHに溶解し、SFC:カラム:Phenomenex A1、30×250mm、5ミクロン;移動相:20% MeOH+0.1% NH/80% sc CO;流速:100ml/分;温度:40℃;BPR:120バールを使用してさらに精製して、3−((1R,3R)−1−(2,6−ジフルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)フェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2,2−ジフルオロプロパン−1−オール(72.6mg、77%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.18(3H,d),1.82−1.95(2H,m),2.62(1H,dd),2.80(2H,t),2.87(1H,dd),2.97−3.01(2H,m),3.07(1H,dd),3.19−3.28(1H,m),3.56−3.82(2H,m),4.04−4.17(2H,m),4.52(3H,dt),5.28(1H,s),6.82−6.91(2H,m),6.97(1H,td),7.14(2H,td),7.43(1H,s);m/z:ES+[M+H]+530.
出発材料として使用する(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、次の通りに調製した:
(R)−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸Tert−ブチル
Figure 0006951451
5−フルオロ−1H−インドール(9.34g、69.11mmol)を、DCM(470ml)に溶解し、−78℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム溶液(23.50mL、70.50mmol)を、10分かけて滴下し、次いで、(R)−4−メチル−1,2,3−オキサチアゾリジン−3−カルボン酸tert−ブチル2,2−ジオキシド(6.56g、27.65mmol)のDCM(15mL)溶液を滴下した。反応物を、−78℃で30分間撹拌し、次いで、2時間かけて0℃まで温めさせた。氷冷の1Mクエン酸水溶液を添加し(80mL)、この二相性混合物を、10分間撹拌した。層を分離させ、次いで、水層を、DCM(2×100mL)で抽出した。合わせた有機物を、HO(50mL)、塩化ナトリウム飽和水溶液(50mL)で洗浄し、次いで、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮した。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(R)−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(5.56g、69%)を、茶色の固体としてもたらした。
H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.12(3H,d),1.43(9H,s),2.87(2H,td),3.93−4.08(1H,m),4.36−4.51(1H,m),6.93(1H,td),7.05(1H,d),7.23−7.29(2H,m),8.11(1H,s);m/z:ES−[M+H]+291.
(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン
Figure 0006951451
(R)−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)カルバミン酸tert−ブチル(5.5g、18.81mmol)のDCM(40ml)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.45mL、18.81mmol)を添加し、この混合物を、室温で16時間撹拌した。反応物を、真空中で濃縮し、メタノールに再溶解し、あらかじめ湿らせた(メタノール)SCX−2カートリッジに適用した。カートリッジをメタノール(250mL)で洗浄し、生成物を1M NHのメタノール溶液(250mL)で溶離し、真空中で濃縮して、(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(3.56g、98%)を、黄色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.16(3H,d),2.62(1H,dd),2.82(1H,dd),3.27(1H,ddt),6.9−7.01(1H,m),7.09(1H,s),7.22−7.32(2H,m),8.16(1H,s);m/z:ES+[M−H]−191.
(R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロ−N−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)プロパン−1−アミン
Figure 0006951451
(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.500g、2.6mmol)とDIPEA(0.674ml、3.90mmol)を1,4−ジオキサン(9.73ml)に入れた溶液に、トリフルオロメタンスルホン酸3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル(1.44g、2.99mmol)を添加した。反応物を、80℃で6時間加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(25mL)に溶解し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロ−N−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)プロパン−1−アミン(1.13g、83%)を、無色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.04(9H,s),1.11(3H,d),2.68−2.77(1H,m),2.81(1H,dd),3.02−3.26(3H,m),3.74−3.88(2H,m),6.93(1H,td),7.03(1H,d),7.18−7.25(2H,m),7.38(4H,ddd),7.4−7.49(2H,m),7.65(4H,dq),7.85(1H,s);m/z:ES+[M+H]+525.
(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール
Figure 0006951451
(R)−3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロ−N−(1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)プロパン−1−アミン(352mg、0.67mmol)と3−ブロモ−2,6−ジフルオロベンズアルデヒド(155mg、0.70mmol)を、トルエン(3.02mL)/酢酸(0.33mL)に入れて、80℃で4時間加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(25mL)に溶解し、飽和NaHCO溶液(25mL)で洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から25% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(483mg、99%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.05(9H,s),1.16(3H,d),2.54(1H,dd),2.76(1H,td),2.89−2.98(1H,m),3.29(1H,ddd),3.56−3.69(2H,m),3.95(1H,ddd),5.35(1H,s),6.70(1H,td),6.88(1H,td),7.11−7.18(2H,m),7.34−7.47(8H,m),7.6−7.67(4H,m);m/z:ES+[M+H]+727.
(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(137mg、0.62mmol)を、トルエン(2.06mL)に入れて、(1R,3R)−1−(3−ブロモ−2,6−ジフルオロフェニル)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール(300mg、0.41mmol)と、炭酸セシウム(268mg、0.82mmol)と、Rockphos第3世代プレ触媒(18.65mg、0.02mmol)とを含有するフラスコに添加した。反応物を脱気し、次いで、90℃まで2時間加熱した。冷却後、反応物を、EtOAc(25mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から50% EtOAc (ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(2−(3−((1R,3R)−2−(3−((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)−2,2−ジフルオロプロピル)−6−フルオロ−3−メチル−2,3,4,9−テトラヒドロ−1H−ピリド[3,4−b]インドール−1−イル)−2,4−ジフルオロフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチルを、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.04(9H,s),1.15(3H,d),1.43(9H,s),1.91(2H,d),2.53(1H,dd),2.79(1H,q),2.92−3(1H,m),3.21−3.35(1H,m),3.35−3.4(1H,m),3.41−3.54(2H,m),3.53−3.63(2H,m),3.63−3.74(1H,m),3.89−4.01(1H,m),4.03(1H,s),4.09(1H,d),4.37(1H,d),4.46(1H,s),5.31(1H,s),6.63(1H,s),6.76−6.89(2H,m),7.06−7.12(1H,m),7.14(1H,dd),7.33−7.47(6H,m),7.60(3H,ddd),7.63−7.68(2H,m).
実施例55
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(235mg、1.06mmol)を、無水トルエン(4.25mL)に入れて、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(402mg、0.85mmol)と、炭酸セシウム(553mg、1.70mmol)と、Rockphos第3世代プレ触媒(38.5mg、0.04mmol)とを含有するフラスコに添加した。反応物を脱気し、次いで、90℃で4時間加熱した。追加分の(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(235mg、1.06mmol)とRockphos第3世代プレ触媒(38.5mg、0.04mmol)を添加し、反応物を、90℃で一晩加熱した。残渣をTHF(3mL)/MeOH(3mL)に溶解し、次いで、2N NaOH溶液(1.5mL)を添加した。反応物を、3時間撹拌し、次いで、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈した。pHを、2N HCl溶液の添加によって、約6に調整し、層を分離させた。水層を、EtOAc(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を蒸発させた。残渣をギ酸(2mL)に溶解し、40℃で1時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、残渣をDCM(20mL)と水(20mL)に分配させた。所望の生成物は、水相中に単独で観察された。水相を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(0.1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(83mg、20%)を、淡黄色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.86(3H,d),1.20(3H,d),1.82−1.97(5H,m),2.68−2.80(3H,m),2.83(3H,t),2.94−3.07(2H,m),3.21(1H,dd),3.42(2H,s),3.54−3.65(1H,m),4.02(1H,q),4.40(1H,t),4.50(1H,t),5.47(1H,s),6.18(1H,s),6.77(1H,dd),6.89(1H,t),7.09(2H,td),7.14−7.22(1H,m),7.48−7.52(1H,m),7.82(1H,s).m/z:ES+[M+H]500.
出発材料として使用する(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを、次の通りに調製した:
(S)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸メチル(2.36g、20.0mmol)のDCM(74mL)溶液に、5℃で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(3.53mL、21.00mmol)、それに続いて2,6−ジメチルピリジン(2.56mL、22.00mmol)を添加した。反応物を、1時間撹拌し、次いで、2N HCl溶液(50mL)で洗浄した。有機相を、塩化ナトリウム飽和水溶液(50mL)で洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、(S)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル(5.46g、>100%)を、赤色の油としてもたらし、これを、直接使用した。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.31(3H,d),2.96(1H,pd),3.75(3H,s),4.56(1H,dd),4.69(1H,dd).
(S)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(2.79g、16mmol)とDIPEA(3.59mL、20.80mmol)とを1,4−ジオキサン(42.1mL)に入れた溶液に、(S)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル(4.60g、18.40mmol)を添加し、反応物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(100mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。水相を、EtOAc(50mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(S)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(3.71g、85%)を、淡黄色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.11(3H,d),1.21−1.25(3H,m),2.72(1H,ddd),2.79(1H,dd),2.86(1H,dd),2.93(2H,d),3.13(1H,q),3.50(3H,s),7.08−7.15(2H,m),7.20(1H,ddd),7.38(1H,dt),7.49−7.69(1H,m),8.23(1H,s).m/z:ES+[M+H]+275.
3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド
Figure 0006951451
2−フルオロ−6−メチルベンズアルデヒド(2.21g、16.0mmol)のHSO(16.00mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(2.99g、16.80mmol)を添加し、反応物を、室温で30分間撹拌した。この混合物を、氷水(150mL)に注いだ。沈殿を、濾過によって収集し、乾燥させて、3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(3.14g、90%)を、ベージュ色の低融点の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)2.70(3H,s),6.94(1H,ddd),7.74(1H,dd),10.46(1H,s).
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(S)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(549mg、2.0mmol)と3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(456mg、2.10mmol)を、トルエン(9.0mL)/酢酸(1.0mL)に入れて、80℃で一晩加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。この未精製生成物を、SCXカラムを使用するイオン交換クロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を、MeOHを使用してカラムから溶離して、次いで1M NH/MeOHを使用して生成物を溶離した。塩基性の濾液を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(421mg、44%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.85−0.89(3H,m),1.11(3H,d),2.10(3H,s),2.18(1H,p),2.36(1H,ddd),2.67−2.72(1H,m),2.95(1H,dd),3.10(1H,ddd),3.52−3.59(1H,m),3.64(3H,s),5.39(1H,s),6.89(1H,t),7.07−7.14(2H,m),7.19−7.22(1H,m),7.22(1H,s),7.47−7.51(1H,m),7.54(1H,dd).m/z:ES−[M−H]−471.
実施例57
(S)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.300g、0.47mmol)をTHF(2.37mL)/MeOH(1.19mL)に入れた溶液に、2N NaOH溶液(1.19mL、2.37mmol)を添加し、反応物を、室温で4時間撹拌した。反応物を、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈し、次いで、pHを、2N HCl溶液の添加によって、約6に調整した。層を分離させ、水層を、EtOAc(10mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。残渣を、ギ酸(2mL)に溶解し、40℃まで1時間温めた。揮発性物質を蒸発させ、次いで、未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(0.147g、60%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.84(3H,d),1.17(3H,d),1.83−1.89(4H,m),1.92(2H,dd),2.65(2H,dd),2.80(1H,dd),2.86(2H,t),3−3.1(2H,m),3.1−3.2(1H,m),3.55−3.65(1H,m),4.03(2H,dq),4.38(1H,t),4.48(1H,t),5.42(1H,s),6.73(1H,dd),6.78−6.83(1H,m),6.83−6.89(1H,m),7.07(1H,dd),7.11(1H,dd),7.54(1H,s),8.00(1H,s).1個の交換可能は観察されず。m/z:ES+[M+H]+518.
出発材料として使用する(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを、次の通りに調製した:
(S)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(1.105g、5.75mmol)とDIPEA(0.993mL、5.75mmol)をジオキサン(15mL)に入れた0℃の冷却溶液に、(S)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル(1.44g、5.75mmol)を添加した。反応物を、室温に温めさせ、一晩撹拌した。反応物を、EtOAc(50mL)で希釈し、水(50mL)で洗浄した。有機相を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配25から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(S)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(1.520g、90%)を、淡黄色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.13(3H,d),1.26−1.29(3H,m),2.67−2.85(2H,m),2.86−2.98(3H,m),3.14(1H,H),3.53(3H,s),6.95(1H,td),7.17−7.23(2H,m),7.30(1H,dd),8.37(1H,s).m/z:ES+[M+H]+293.
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(S)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(439mg、1.5mmol)と3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(326mg、1.50mmol)を、トルエン(6.75mL)/酢酸(0.75mL)に入れて、110℃で一晩加熱した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、残渣をDCM(25mL)に溶解し、飽和NaHCO溶液(25mL)で洗浄した。この有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(204mg、28%)を、淡黄色固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.87(3H,d),1.11(3H,d),2.10(3H,s),2.16(1H,q),2.35(1H,ddd),2.63(1H,d),2.95(1H,dd),3.07(1H,ddd),3.52−3.59(1H,m),3.64(3H,s),5.37(1H,s),6.84(1H,td),6.90(1H,t),7.08−7.15(2H,m),7.20(1H,s),7.55(1H,dd).m/z:ES+[M+H]+491.
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(342mg、1.55mmol)を、トルエン(6.18mL)に入れて、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(380mg、0.77mmol)と、炭酸セシウム(628mg、1.93mmol)と、Rockphos第3世代プレ触媒(70.0mg、0.08mmol)とを含有するフラスコに添加した。反応物を脱気し、次いで、105℃まで3時間加熱した。反応物を、DCM(25mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から60% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(321mg、66%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+632.
実施例117
(R)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(200mg、0.33mmol)を、ギ酸(2.0mL)に入れて40℃で1時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(120mg、72%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.10(3H,d),1.22(3H,d),1.80(3H,s),1.88(2H,dq),2.56(1H,t),2.71−2.90(5H,m),2.95(1H,s),2.99−3.07(1H,m),3.22−3.32(1H,m),3.85(1H,p),4.06(2H,t),4.45(1H,t),4.55(1H,t),5.35(1H,s),6.84(1H,dd),6.93(1H,d),7.08−7.17(2H,m),7.19−7.23(1H,m),7.38(1H,s),7.51(1H,dd).(2×交換可能は観察されず.);m/z:ES+[M+H]+500.
出発材料として使用する(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸を、次の通りに調製した:
(R)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸メチル(5.00g、42.3mmol)のDCM(128mL)溶液に、5℃で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(7.48mL、44.44mmol)を添加し、それに続いて、2,6−ジメチルピリジン(5.42mL、46.6mmol)を添加した。反応物を、1時間撹拌し、次いで、2N HCl溶液(100mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、蒸発させて、(R)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル(11.64g、>100%)を、赤色油としてもたらし、これを、さらなる精製を行わずに使用した。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.31(3H,d),2.91−3.03(1H,m),3.75(3H,s),4.56(1H,dd),4.69(1H,dd).
(R)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル(10.46g、41.80mmol)を、DCM(20mL)に入れて、5℃で、(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(6.62g、38.0mmol)とDIPEA(8.21mL、47.5mmol)をDCM(107mL)に入れた溶液に添加した。反応物を、室温に温め、一晩撹拌した。反応物を、塩化ナトリウム飽和水溶液(50mL)で洗浄し、次いで、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配25から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(R)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(8.45g、81%)を、オレンジ色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.10(3H,d),1.12(3H,d),2.53−2.71(2H,m),2.74−2.89(2H,m),2.94(1H,dd),3.05(1H,H),3.48(3H,s),7.04(1H,d),7.11(1H,ddd),7.18(1H,ddd),7.35(1H,dt),7.53−7.64(1H,m),8.12(1H,s).(1×交換可能は観察されず);m/z:ES+[M+H]+275.
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(686mg、2.50mmol)と3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(570mg、2.63mmol)を、トルエン(9.0mL)/酢酸(1.0mL)に入れて、90℃で6時間加熱した。冷却後、この反応混合物を蒸発させた。残渣を、DCM(25mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水相を、DCM(25mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を、蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(795mg、67%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.01−1.05(3H,m),1.09(3H,d),2.03(3H,s),2.57−2.64(3H,m),2.69−2.75(1H,m),3.08−3.14(1H,m),3.52(3H,s),3.66−3.74(1H,m),5.31(1H,s),6.90(1H,t),7.05−7.14(2H,m),7.18−7.22(2H,m),7.49(1H,dd),7.54(1H,dd);m/z:ES+[M+H]+473.
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(351mg、1.58mmol)を、トルエン(5.0mL)に入れて、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(500mg、1.06mmol)と、炭酸セシウム(858mg、2.64mmol)と、rockphos第3世代プレ触媒(45.1mg、0.05mmol)とを含有するフラスコに、窒素下で添加した。反応物を脱気し、次いで、90℃まで4時間加熱した。冷却後、反応物を、DCM(25mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水層を、DCM(25mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を、蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(425mg、66%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.03(3H,d),1.09(3H,d),1.43(9H,s),1.82(3H,s),1.85−1.97(2H,m),2.53−2.61(1H,m),2.61−2.68(1H,m),2.70(1H,d),3.12(1H,ddd),3.39(2H,t),3.49(3H,s),3.52−3.59(3H,m),3.64−3.73(1H,m),4.01(2H,d),4.36(1H,s),4.45(1H,s),5.27(1H,s),6.79(1H,dd),6.91(1H,t),7.01−7.12(2H,m),7.16−7.21(1H,m),7.23−7.26(1H,m),7.47−7.52(1H,m).m/z:ES+[M+H]+614.
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(400mg、0.65mmol)をTHF(2.5mL)/MeOH(2.5mL)に入れた溶液に、2N NaOH溶液(2.00mL、4.00mmol)を添加し、反応物を、室温で2時間撹拌した。反応物を、EtOAc(25mL)および水(25mL)で希釈し、次いで、pHを、2N HCl溶液の添加によって、約5に調整した。層を分離させ、水層をEtOAc(25mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(225mg、58%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.13(3H,d),1.24(3H,d),1.41−1.47(9H,m),1.76(3H,s),1.88(2H,d),2.57(1H,t),2.75(1H,s),2.87(2H,d),3.29(1H,d),3.39(2H,s),3.58(2H,s),3.82−3.96(1H,m),4.10(2H,d),4.38(1H,s),4.47(1H,s),5.39(1H,s),6.84(1H,s),6.95(1H,s),7.08−7.19(2H,m),7.23(1H,d),7.40(1H,d),7.50−7.57(1H,m).(1×交換可能は観察されず.);m/z:ES+[M+H]+600.
実施例121
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.11g、0.18mmol)をTHF(0.54mL)およびMeOH(0.27mL)に入れた溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(2N、0.45mL、0.90mmol)を添加し、反応物を、室温で21時間撹拌した。次いで、反応物を、水で希釈し、HCl水溶液(2N)の添加によってpH6に酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出した。合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(0.095g、85%)を、オレンジ色の粘性物質としてもたらした。この粘性物質を、ギ酸(1mL)に溶解し、室温で3時間撹拌した。次いで、反応物を、減圧下で濃縮し、得られた残渣を、CO中で、均一濃度の(0.2% NHOHを含有する25% MeOH)で溶離する分取SFC(Chiralpak IC、5μm、直径21.2mm、長さ250mm、流速75mL/分)によって精製して、(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(0.034g、42%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)0.88(3H,d),0.99(3H,d),1.63−1.95(6H,m),2.52−2.65(4H,m),2.77−2.85(2H,m),2.95(1H,br dd),3.84−4.00(2H,m),4.44(2H,dt),5.17(1H,s),6.77(1H,td),6.87−6.93(1H,m),6.93−7.01(1H,m),7.08−7.15(2H,m),10.29(1H,s).2つの水素多重線は、水により不明瞭である;別の2つの水素は観察されず.m/z:ES+[M+H]+518.
さらに単離されたのは、白色固体としての(R)−3−((1S,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(0.015g、19%)であった。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)0.88(3H,d),0.99(3H,d),1.63−1.95(6H,m),2.52−2.65(4H,m),2.77−2.85(2H,m),2.95(1H,br dd),3.84−4.00(2H,m),4.44(2H,dt),5.17(1H,s),6.77(1H,td),6.87−6.93(1H,m),6.93−7.01(1H,m),7.08−7.15(2H,m),10.29(1H,s).2つの水素多重線は、水により不明瞭である;別の2つの水素は観察されず.m/z:ES+[M+H]+518.
出発材料(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
未精製(R)−2−メチル−3−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)プロパン酸メチル(0.456g、1.82mmol)のDCM(1mL) 溶液を、0℃で、(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.35g、1.8mmol)とDIPEA(0.32mL、1.8mmol)とを1,4−ジオキサン(7.0mL)に入れた溶液に添加した。反応物を、室温に温めさせ、これらの条件下で18時間撹拌した。反応物を、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配25から100% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(R)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(0.33g、62%)を、淡黄色の油としてもたらした。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)0.96(3H,d),1.05(3H,d),2.53−3.03(6H,m),3.52(3H,s),6.88(1H,td),7.21(1H,d),7.24(1H,dd),7.31(1H,dd),10.92(1H,br s).m/z:ES+[M+H]+292.
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(0.332g、1.14mmol)と3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(0.259g、1.19mmol)を、トルエン(6.5mL)と酢酸(0.72mL)に入れた溶液を、80℃で24時間加熱した。反応温度を90℃に上昇させ、反応物を、これらの条件下に、24時間維持した。次いで、反応温度を100℃に上昇させ、反応物を、これらの条件下に、24時間維持した。次いで、反応物を冷却し、減圧下で濃縮し、得られた残渣を、DCMに溶解し、NaHCO飽和水溶液で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を減圧下で濃縮して、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.170g、30%)を、淡黄色固体としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+491.
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.17g、0.35mmol)と、炭酸セシウム(0.28g、0.87mmol)と、RockPhos第3世代プレ触媒(0.03g、0.03mmol)とを含有するフラスコに、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.15g、0.69mmol)のトルエン(2.77mL)溶液を添加した。得られた混合物を、脱気し、次いで、100℃で3時間加熱した。追加のRockPhos第3世代プレ触媒(64mg)を添加し、反応物を、さらに1時間、これらの条件下に維持した。次いで、反応物を、室温に冷却させ、DCMで希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から60% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2 メチルプロパン酸メチル(0.11g、52%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+632.
実施例124
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.007g、0.01mmol)のメタノール(0.2mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム(0.020mL、0.04mmol)を添加した。この反応混合物を、室温で一晩撹拌し、次いで、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters CSH C18 OBDカラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製して、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(3.0mg、44%)を、乾燥フィルムとしてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.91(3H,d),1.26(3H,d),1.53−2.07(6H,m),2.71−2.87(4H,m),2.89−3.04(3H,m),3.29(1H,d),3.57−3.67(1H,m),3.95−4.05(2H,m),5.54(1H,s),5.91(1H,tt),6.83(1H,dd),6.96(1H,t),7.10−7.17(2H,m),7.21−7.24(1H,m),7.40(1H,s),7.49−7.54(1H,m).(2×交換可能は見られず.)m/z:ES+[M+H]+518.
出発材料として使用する(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを、次の通りに調製した:
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.200g、0.42mmol)と、2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(0.089g、0.51mmol)と、炭酸セシウム(0.344g、1.06mmol)とを、トルエン(3mL)に入れた脱気した懸濁液に、RockPhos第3世代プレ触媒(0.018g、0.02mmol)を添加した。反応物を、90℃まで一晩加熱し、この反応混合物を、冷却させた。この反応混合物を、水(20mL)およびDCM(50mL)で希釈した。有機相を分離し、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製して、不純な(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.038g、17%)を与えた。m/z:ES+[M+H]+569.
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−2−メチル−3−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.038g、0.07mmol)のテトラヒドロフラン(1mL)溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(1.0M(THF中)、0.134mL、0.13mmol)を添加した。この反応混合物を、室温で2時間撹拌し、次いで、蒸発させて、粘性物質とし、これをジクロロメタン(2mL)に溶解し、これにDIPEA(0.035mL、0.20mmol)を添加した。この溶液に、塩化メタンスルホニル(8.0μl、0.10mmol)を添加し、この反応混合物を、室温で1時間撹拌した。この反応混合物を、DCM(5mL)で希釈し、水で洗浄し、有機相を蒸発させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−2−メチル−3−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.028g、0.05mmol)を与えた。m/z:ES+[M+H]+569.
(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
塩酸3,3−ジフルオロ−1−アミノプロパン(8mg、0.06mmol)と、(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−2−メチル−3−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.028g、0.05mmol)と、炭酸カリウム(0.036g、0.26mmol)と、ヨウ化ナトリウム(0.016g、0.11mmol)とを、アセトニトリル(0.5mL)に入れたものを、4時間、マイクロ波照射下で、85℃まで加熱した。この反応混合物を、水(5mL)とDCM(5mL)に分配させ、有機相を蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製して、(S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(7.0mg、25%)を、固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.87(3H,d),1.11(3H,d),1.88(3H,s),1.93−2.04(2H,m),2.21(1H,H),2.40(1H,dd),2.68(1H,d),2.82(2H,t),2.91−3.03(3H,m),3.10(1H,ddd),3.50−3.58(1H,m),3.63(3H,s),3.90−4.00(2H,m),5.34(1H,s),5.90(1H,tt),6.80(1H,dd),6.91(1H,t),7.03−7.13(2H,m),7.15−7.22(1H,m),7.42−7.54(1H,m).(2×交換可能は見られず.)m/z:ES+[M+H]+532.
実施例126
(S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(212mg、0.96mmol)を、トルエン(3.20mL)に入れて、(S)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(275mg、0.64mmol)と、炭酸セシウム(416mg、1.28mmol)と、rockphos第3世代プレ触媒(29.0mg、0.03mmol)とを含有するフラスコに添加した。反応物を、脱気し、次いで、90℃まで4時間加熱した。冷却後、反応物を、DCM(20mL)および塩化ナトリウム飽和水溶液(20mL)で希釈した。層を分離させ、水層をDCM(20mL)で抽出した。合わせた有機物を蒸発させた。この未精製生成物を、THF(2.5mL)およびMeOH(2.5mL)に溶解し、次いで、2N NaOH溶液(2.5mL)を添加し、反応物を、室温で、さらに2時間撹拌した。反応物を、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈し、pHを、2N HCl溶液の添加によって、約5に調整した。層を分離させ、次いで、水層を、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配25から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を、蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(350mg)(これは不純であった)をもたらした。残渣を、ギ酸(2mL)に溶解し、40℃まで1時間温めた。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters SunFireカラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(65.0mg、20%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.96(3H,d),1.19(3H,d),1.87(3H,s),1.90−2.05(3H,m),2.68−2.79(2H,m),2.88(1H,dd),3.04(2H,t),3.19(1H,d),3.24(2H,s),3.61(1H,d),4.44(2H,dt),4.52(1H,t),4.57−4.69(1H,m),5.40(1H,s),7.07−7.17(2H,m),7.21(1H,d),7.44−7.55(1H,m),7.84(1H,s),8.25(1H,s),8.34(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+501.
出発材料として使用する(S)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを、次の通りに調製した:
2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルイソニコチンアルデヒド
Figure 0006951451
2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン(1.02g、7.00mmol)をTHF(22.9mL)に入れた冷却溶液に、−78℃で、LDA溶液(2M、3.85mL、7.70mmol)を添加した。反応物を、30分間撹拌し、次いで、ギ酸メチル(1.30mL、21.0mmol)を添加し、反応物を、さらに30分間撹拌した。反応物を、1N HCl溶液(20mL)の添加によって反応停止させ、EtOAc(40mL)で抽出した。有機相を、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルイソニコチンアルデヒド(754mg、62%)を、麦わら色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)2.65(3H,s),8.33(1H,s),10.51(1H,s).
(S)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(S)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(439mg、1.60mmol)と2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルイソニコチンアルデヒド(292mg、1.68mmol)を、トルエン(7.20mL)/酢酸(0.80mL)に入れて、90℃まで5時間加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。層を分離させ、次いで、有機相を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(283mg、41%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.91(3H,d),1.11(3H,d),2.10(3H,s),2.27(2H,ddd),2.72(1H,d),3.02(1H,dd),3.11(1H,ddd),3.53−3.60(1H,m),3.65(3H,s),5.37(1H,s),7.09−7.17(2H,m),7.24(1H,dd),7.30(1H,s),7.51(1H,d),8.20(1H,s).m/z:ES+[M+H]+430.
実施例127
(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(450mg、0.75mmol)を、ギ酸(4.0mL)に入れて、40℃で1時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(302mg、81%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.01(3H,d),1.12(3H,d),1.85(3H,s),1.87−1.98(2H,m),2.45−2.52(1H,m),2.57(1H,ddd),2.63(1H,dd),2.75(1H,d),2.81(2H,t),2.89(1H,ddd),3.12(1H,ddd),3.17(1H,ddd),3.73(1H,q),4.23(1H,ddd),4.40(1H,t),4.50(1H,t),4.69(1H,ddd),5.25(1H,s),7.01−7.16(2H,m),7.20(1H,dd),7.41(1H,s),7.50(1H,dd),7.86(1H,s).(2×交換可能は観察されず);m/z:ES+[M+H]+501.
出発材料として使用する(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸を、次の通りに調製した:
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(741mg、2.7mmol)と2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルイソニコチンアルデヒド(492mg、2.84mmol)を、トルエン(9.72mL)/酢酸(1.08mL)に入れて、90℃まで6時間加熱した。冷却後、この反応混合物を、蒸発させた。残渣をDCM(25mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水層をDCM(25mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から30% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(950mg、82%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.04(3H,d),1.09(3H,d),2.01(3H,s),2.46−2.57(1H,m),2.62−2.70(2H,m),2.75(1H,d),3.11(1H,ddd),3.53(3H,s),3.68−3.78(1H,m),5.30(1H,s),7.08−7.18(2H,m),7.21−7.26(1H,m),7.46−7.52(1H,m),7.53(1H,s),8.15(1H,s);m/z:ES+[M+H]+430.
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(752mg、1.75mmol)と、炭酸セシウム(1.42g、4.38mmol)と、rockphos第3世代プレ触媒(74.7mg、0.09mmol)とを、脱気したトルエン(8.75mL)に入れた懸濁液に、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(581mg、2.63mmol)を添加した。反応物を、90℃に加熱し、4時間撹拌した。冷却後、反応物を、DCM(25mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水層を、DCM(25mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(571mg、53%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.04(3H,d),1.08(3H,d),1.42(9H,d),1.82(3H,s),1.84−2.00(2H,m),2.50−2.60(1H,m),2.60−2.77(3H,m),3.10(1H,ddd),3.30−3.41(2H,m),3.51(3H,s),3.53−3.61(2H,m),3.65−3.73(1H,m),4.31−4.44(3H,m),4.46(1H,t),5.22(1H,s),7.10(2H,dqt),7.20(1H,dd),7.27−7.40(1H,m),7.49(1H,dd),7.88(1H,s);m/z:ES+[M+H]+615.
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(550mg、0.89mmol)をTHF(3.1mL)/MeOH(3.1mL)に入れた溶液に、2N NaOH溶液(2.68mL、5.37mmol)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、EtOAc(25mL)および水(25mL)で希釈した。pHを、2N HCl溶液の添加によって、約5に調整し、層を分離させた。水層を、EtOAc(25mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、EtOAcで溶離するシリカゲルのプラグに通過させた。濾液を蒸発させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−5−フルオロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(492mg、92%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+601.
実施例143
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(50mg、0.10mmol)とDIPEA(51.9μl、0.30mmol)を、アセトニトリル(0.95mL)に入れた溶液に、ヨードメタン(6.85μl、0.11mmol)を添加した。反応物を、室温で3時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(14.4mg、28%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.90(3H,d),1.27(3H,d),1.70−1.90(5H,m),2.32(3H,s),2.57(2H,t),2.67−2.77(1H,m),2.77−2.82(4H,m),2.96(1H,dd),3.29(1H,d),3.55−3.68(1H,m),4.00(2H,t),4.42(1H,t),4.51(1H,t),5.55(1H,s),6.83(1H,dd),6.95(1H,t),7.13(2H,dtd),7.22(1H,dd),7.46(1H,s),7.48−7.58(1H,m).(1×交換可能は観察されず).m/z:ES+[M+H]+514.
実施例145
(S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(S)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(151mg、0.55mmol)と5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒド(300mg、50% wt、0.55mmol)を、トルエン(2.50mL)/酢酸(0.278mL)に入れて、90℃まで4時間加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配100% EtOAcによって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、黄色の粘性物質(300mg)をもたらした。残渣をTHF(2mL)およびメタノール(2mL)に溶解し、次いで、2N NaOH溶液(2mL)を添加した。この混合物を、室温で2時間撹拌した。反応物を、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈した。pHを、2N HCl溶液の添加によって、約5に調整し、次いで、層を分離させた。水層を、でEtOAc(20mL)抽出し、次いで、合わせた有機層を、NaSOで乾燥させ、蒸発乾固させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(98mg、35%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.99(3H,d),1.23(3H,d),1.77−1.86(2H,m),1.87(3H,d),2.32(3H,s),2.59(2H,t),2.72−2.90(6H,m),3.21(1H,d),3.54−3.64(1H,m),4.36(1H,ddd),4.40(1H,t),4.43−4.48(1H,m),4.50(1H,t),5.43(1H,s),7.14(2H,dtd),7.24(1H,d),7.52(2H,d),7.90(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+515.
出発材料として使用する5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒドを、次の通りに調製した:
2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エタン−1−オール
Figure 0006951451
2−(メチルアミノ)エタン−1−オール(2.65mL、33.0mmol)と炭酸カリウム(8.28g、60.0mmol)を、アセトニトリル(88mL)に入れた懸濁液に、1−フルオロ−3−ヨードプロパン(5.64g、30.0mmol)を添加した。反応物を、50℃まで2時間加熱し、次いで、冷却し、室温で一晩撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、残渣を、EtOAc(80mL)と水(80mL)に分配させた。層を分離させ、水層を、EtOAc(4×50mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エタン−1−オール(3.95g、97%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.88(2H,ddd),2.27(3H,s),2.51−2.62(4H,m),3.55−3.65(2H,m),4.47(1H,t),4.56(1H,t).
N−(2−((3−クロロ−5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロ−N−メチルプロパン−1−アミン
Figure 0006951451
2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エタン−1−オール(1.040g、7.69mmol)のTHF(26.8mL)溶液に、水素化ナトリウム(0.308g、7.69mmol)を添加した。10分間の撹拌後、3−クロロ−2,5−ジフルオロピリジン(1.00g、6.69mmol)を添加し、撹拌を1時間継続した。反応物を、水(50mL)の添加によって反応停止させ、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機物を、MgSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、N−(2−((3−クロロ−5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロ−N−メチルプロパン−1−アミン(1.630g、92%)を、無色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.81−1.95(2H,m),2.36(3H,s),2.57−2.64(2H,m),2.83(2H,t),4.44(2H,t),4.47(1H,t),4.57(1H,t),7.46(1H,dd),7.90(1H,d).m/z:ES+[M+H]+265.
3−フルオロ−N−(2−((5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−N−メチルプロパン−1−アミン
Figure 0006951451
N−(2−((3−クロロ−5−フルオロピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−3−フルオロ−N−メチルプロパン−1−アミン(1.65g、6.23mmol)と2,4,6−トリメチル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリボリナン(0.436mL、3.12mmol)を、1,4−ジオキサン(25.6mL)/水(5.1mL)に入れた溶液に、XPhos第2世代プレ触媒(0.122g、0.16mmol)および炭酸カリウム(1.720g、12.47mmol)を添加した。反応物を、脱気し、90℃まで6時間加熱した。冷却後、反応物を、EtOAc(50mL)および水(50mL)で希釈した。層を分離させ、水層を、EtOAc(25mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配20から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−フルオロ−N−(2−((5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−N−メチルプロパン−1−アミン(1.50g、99%)を、薄茶色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.82−1.94(2H,m),2.19(3H,t),2.35(3H,s),2.58−2.63(2H,m),2.81(2H,t),4.38(2H,t),4.47(1H,t),4.56(1H,t),7.15−7.19(1H,m),7.78−7.82(1H,m).m/z:ES+[M+H]+245.
5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒド
Figure 0006951451
3−フルオロ−N−(2−((5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−イル)オキシ)エチル)−N−メチルプロパン−1−アミン(1.5g、6.14mmol)をTHF(20.0mL)に入れたものを含有するオーブン乾燥させたフラスコに、LDA溶液(2M、3.84mL、7.68mmol)を添加した。反応物を、30分間撹拌し、次いで、ギ酸メチル(0.946mL、15.4mmol)を次いで添加し、反応物を、さらに30分間撹拌した。反応物を、水(25mL)の添加によって反応停止させ、EtOAc(2×40mL)で抽出した。合わせた有機物を、MgSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配25から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒドを、淡黄色の液体としてもたらし、これを、未反応の出発材料と、1:1の比で混合した。m/z:ES+[M+H]+273.
実施例152
(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(90mg、0.18mmol)のDCM(1.5mL)溶液に、ホルムアルデヒド溶液(37体積%、0.021mL、0.29mmol)を添加した。5分間の撹拌後、トリアセトキシヒドロホウ酸ナトリウム(61.0mg、0.29mmol)を添加し、反応物を、室温で1時間撹拌した。反応物を、DCM(10mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(10mL)で洗浄した。層を分離させ、水層をDCM(2×10mL)で抽出した。合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(63.0mg、68%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.03(3H,d),1.13(3H,d),1.70−1.96(5H,m),2.32(3H,s),2.46−2.55(1H,m),2.55−2.60(1H,m),2.60−2.65(2H,m),2.68(2H,dt),2.77(1H,d),2.96(1H,ddd),3.12−3.24(1H,m),3.64−3.79(1H,m),4.25(1H,ddd),4.37(1H,t),4.47(1H,t),4.64(1H,dt),5.25(1H,s),7.02−7.17(2H,m),7.19(1H,dd),7.50(1H,dd),7.58(1H,s),7.86(1H,s),9.62(1H,s);m/z:ES+[M+H]+515.
実施例155
(2R)−3−[(1R,3R)−6−フルオロ−1−[5−フルオロ−2−[2−[3−フルオロプロピル(メチル)アミノ]エトキシ]−3−メチル−4−ピリジル]−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロピリド[3,4−b]インドール−2−イル]−2−メチル−プロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(426mg、0.47mmol)を、THF(4mL)とMeOH(2mL)に入れた撹拌溶液に、21℃で、2M水酸化ナトリウム溶液(1.17mL、2.34mmol)を添加した。得られた混合物を、21℃で16時間撹拌した。この混合物を、減圧下で濃縮した。水(5mL)およびAcOH(1mL)を添加し、得られた混合物を、DCM(3×15mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(相分離カートリッジ)、減圧下で濃縮して、未精製生成物を与え、これを、水(0.1%ギ酸を含有)とMeCNとの極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する分取HPLC(Puriflash C18 、15μシリカ、35g)、それに続いて、水(1% NHを含有)とMeCNとの極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する分取HPLC(Waters CSH C18 OBDカラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって、連続的に精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、(2R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(45.0mg、18%)を、オフホワイトの固体としてもたらした。H NMR(500MHz,DMSO,27℃)0.94(3H,d),1.01(3H,d),1.69−1.86(5H,m),2.22(3H,s),2.40−2.49(4H,m),2.56−2.71(5H,m),2.95(1H,dd),3.59−3.70(1H,m),4.25−4.31(2H,m),4.43(2H,dt),5.13(1H,s),6.83(1H,td),7.12−7.20(2H,m),8.00(1H,s),10.49(1H,s);m/z:ES+[M+H]+533.
出発材料(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−(((R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(200mg、0.68mmol)と5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒド(484mg、0.89mmol)を、トルエン(3mL)と酢酸(0.33mL)に入れた溶液を、95℃で16時間加熱した。得られた混合物を、減圧下で濃縮して、残渣をEtOAc(50mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水相を、EtOAc(50mL)で抽出し、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この未精製生成物を、EtOAcで溶離するフラッシュシリカクロマトグラフィーによって部分的に精製した。所望の生成物を含有する分画を、蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(426mg、>100%)を、黄色の粘性物質としてもたらした。さらなる精製を行わずに、次のステップに持ち込んだ。
実施例156
3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸の調製
Figure 0006951451
3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(120mg、0.23mmol)をTHF(1.0mL)/MeOH(1.0mL)に入れた溶液に、2N NaOH溶液(0.563mL、1.13mmol)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈した。pHを、2N HCl溶液の添加によって、約5に調整し、層を分離させた。水層を、EtOAc(2×10mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% MeOH(DCM中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸(82mg、70%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.10(3H,d),1.88(3H,s),1.89−1.93(2H,m),2.10−2.38(2H,m),2.43(3H,s),2.66(2H,d),2.76(2H,s),2.81−2.93(2H,m),2.98−3.07(1H,m),3.11(1H,d),3.63(1H,s),4.22−4.36(1H,m),4.36−4.41(1H,m),4.47(1H,s),4.57−4.69(1H,m),5.29(1H,s),6.83(1H,t),7.11(2H,t),7.81(1H,s),11.71(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+519.
出発材料3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−((1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(192mg、1.0mmol)のMeOH(0.40mL)溶液に、アクリル酸メチル(95μl、1.05mmol)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10% MeOH(DCM中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル(270mg、97%)を、淡黄色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.10(3H,d),2.36−2.53(2H,m),2.70−2.80(2H,m),2.80−2.90(1H,m),2.91−3.06(2H,m),3.57(3H,s),6.93(1H,td),7.09(1H,d),7.23(1H,dd),7.25−7.30(1H,m),8.04(1H,s).(xの交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+279.
3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1−(5−フルオロ−1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル(139mg、0.50mmol)と5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒド(65重量%、209mg、0.50mmol)を、トルエン(2.25mL)/酢酸(0.25mL)に入れて、90℃まで一晩加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(134mg、50%)を、淡黄色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.09(3H,d),1.74−1.87(2H,m),1.88(3H,s),2.30(3H,s),2.30−2.40(2H,m),2.53(2H,t),2.64(1H,d),2.67−2.73(1H,m),2.73−2.77(2H,m),2.91(1H,dt),3.08(1H,ddd),3.56(3H,s),3.59−3.67(1H,m),4.33(2H,t),4.39(1H,t),4.49(1H,t),5.27(1H,s),6.84(1H,td),7.09(1H,dd),7.12(1H,dd),7.51(1H,s),7.85(1H,s).m/z:ES+[M+H]+533.
実施例157
3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸の調製
Figure 0006951451
3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(150mg、0.29mmol)をTHF(1.0mL)/MeOH(1.0mL)に入れた溶液に、2N NaOH溶液(0.729mL、1.46mmol)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、EtOAc(20mL)および水(20mL)で希釈した。pHを、2N HCl溶液の添加によって、約5に調整し、層を分離させた。水層を、EtOAc(2×10mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% MeOH(DCM中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸(128mg、88%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.14(3H,d),1.81−1.95(5H,m),2.18(1H,dt),2.35(3H,s),2.43(1H,ddd),2.63−2.74(4H,m),2.77(1H,d),2.87(1H,dt),3.00(1H,ddd),3.19(1H,ddd),3.65(1H,p),4.26(1H,ddd),4.40(1H,t),4.49(1H,t),4.75(1H,dt),5.31(1H,s),7.09−7.16(2H,m),7.23(1H,dd),7.43(1H,s),7.49−7.53(1H,m),7.89(1H,s).(2×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+501.
出発材料3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−((1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(523mg、3.00mmol)のMeOH(0.92mL)溶液に、アクリル酸メチル(0.284mL、3.15mmol)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10% MeOH(DCM中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル(755mg、97%)を、淡黄色の液体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.12(3H,d),2.34−2.53(2H,m),2.68−2.91(3H,m),2.96(1H,dt),3.04(1H,H),3.55(3H,s),7.05(1H,d),7.11(1H,ddd),7.19(1H,ddd),7.36(1H,dt),7.59−7.66(1H,m),8.02(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+261.
3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル(156mg、0.60mmol)と5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒド(65重量%、251mg、0.60mmol)を、トルエン(4.50mL)/酢酸(0.50mL)に入れて、90℃まで一晩加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(164mg、53%)を、ベージュ色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.09(3H,d),1.72−1.86(2H,m),1.88(3H,s),2.29(3H,s),2.30−2.40(2H,m),2.53(2H,t),2.63−2.73(2H,m),2.74(2H,td),2.92(1H,dt),3.11(1H,ddd),3.56(3H,s),3.59−3.67(1H,m),4.32(2H,t),4.39(1H,t),4.48(1H,t),5.28(1H,s),7.00−7.15(2H,m),7.15−7.21(1H,m),7.49(1H,dd),7.55(1H,s),7.84(1H,s);m/z:ES+[M+H]+514.
実施例158および159
3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)ブタン酸の調製
Figure 0006951451
3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)ブタン酸エチル(216mg、0.75mmol)と5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルイソニコチンアルデヒド(314mg、0.75mmol)を、トルエン(3.375mL)/酢酸(0.375mL)に入れて、100℃まで一晩加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10% MeOH(EtOAc中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、淡黄色の油(約250mg)をもたらし、これを、未反応の出発材料と混合した。残渣をTHF(1mL)およびMeOH(1mL)に溶解し、次いで、2N NaOH溶液(1mL)を添加した。反応物を、室温で一晩撹拌し、次いで、EtOAc(10mL)および水(10mL)で希釈した。水相を、2N HClの添加によって、pH5に調整し、層を分離させた。水層を、EtOAc(2×10mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18カラム、5μシリカ、直径19mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、2つの異性体、(3R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)ブタン酸および(3S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)ブタン酸をもたらした:
実施例158;異性体1:15.0mg、4%(無色の固体として)。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.21(3H,d),1.25(3H,d),1.82(3H,s),1.85−1.93(2H,m),2.26(1H,dd),2.33(3H,s),2.57−2.63(2H,m),2.67(1H,d),2.73−2.82(2H,m),2.86(1H,ddd),3.12−3.19(2H,m),3.84−3.92(1H,m),4.27−4.36(1H,m),4.39(1H,t),4.43−4.54(2H,m),5.73(1H,s),7.01−7.16(2H,m),7.16−7.25(1H,m),7.42−7.55(1H,m),7.65(1H,s),7.88(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+515.
実施例159;異性体2:35.0mg、9%(無色の固体として)。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.17(3H,d),1.19(3H,d),1.79−1.91(2H,m),1.92(3H,s),2.12(1H,dd),2.37(3H,s),2.63−2.79(4H,m),2.81−2.91(2H,m),3.05−3.14(1H,m),3.26(1H,d),3.83(1H,dq),4.32−4.41(3H,m),4.47(1H,q),5.68(1H,s),7.10(2H,tdt),7.20(1H,dd),7.48(1H,dd),7.73(1H,s),7.86(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+515.
出発材料3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)ブタン酸エチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)ブタン酸エチル
Figure 0006951451
(R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−アミン(0.871g、5mmol)と(E)−ブタ−2−エン酸エチル(0.777mL、6.25mmol)を、MeOH(2.50mL)に入れて、50℃で1時間撹拌し、次いで、さらに加熱還流し、撹拌を一晩続けた。冷却後、揮発性物質を蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配25から100% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)ブタン酸エチル(1.310g、91%)を、ジアステレオ異性体の1:1混合物としての淡黄色の粘性物質としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)0.99−1.27(9H,m),2.18(0.5H,dd),2.30(0.5H,dd),2.41(1H,ddd),2.75(1H,dddd),2.81−2.94(1H,m),3.12(1H,Hd),3.25(1H,dq),4.11(2H,p),7.04(1H,dd),7.11(1H,ddt),7.18(1H,tt),7.35(1H,d),7.52−7.70(1H,m),8.02(1H,s).(1×交換可能は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+289.
実施例160
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(87mg、0.16mmol)を、THF(2mL)とMeOH(1mL)に入れた撹拌溶液に、2M水酸化ナトリウム(1mL、2.00mmol)を添加した。得られた混合物を、21℃で16時間撹拌した。この混合物を、減圧下で濃縮し、次いで、水(5mL)およびAcOH(1mL)を添加し、水性の混合物を、DCM(4×15mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(相分離カートリッジ)、減圧下で濃縮して、黄色の粘性物質として未精製生成物を与え、これを、水(0.1%ギ酸を含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters CSH C18 OBDカラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を、減圧下で蒸発させ、1Mアンモニア(MeOH(1mL)中)に再溶解し、減圧下で濃縮して、(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(32.0mg、38%)を、淡黄色固体として与えた。H NMR(500MHz,DMSO,27℃)0.99(3H,d),1.07(3H,d),1.72−1.95(5H,m),2.27(3H,s),2.30−2.38(1H,m),2.51(2H,t),2.64−2.72(1H,m),2.73(2H,t),3.02(1H,dd),3.23(3H,s),3.64−3.73(1H,m),4.03(2H,ddt),4.49(2H,dt),5.24(1H,s),6.86(1H,td),6.97−7.14(2H,m),7.14−7.25(2H,m),10.40(1H,s);m/z:ES+[M+H]+532.
出発材料(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(181mg、0.37mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(163mg、0.74mmol)と、炭酸セシウム(360mg、1.11mmol)とを、トルエン(2mL)に入れた、脱気した混合物に、21℃で、RockPhos第3世代触媒(31.2mg、0.04mmol)を添加した。得られた混合物を、90℃で6時間加熱した。この混合物を、室温に冷却させ、EtOAc(25mL)および水(25mL)で希釈した。層を分離させ、水層をEtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機物を、乾燥させ(相分離カートリッジ)、濃縮して、茶色の粘性物質として未精製生成物を与え、これを、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から60% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(108mg、46%)を、淡黄色の泡としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.02(3H,d),1.09(3H,d),1.40−1.48(9H,m),1.81(3H,s),1.84−1.94(2H,m),2.52−2.67(4H,m),3.04−3.12(1H,m),3.35−3.46(2H,m),3.50(3H,s),3.52−3.59(2H,m),3.64−3.72(1H,m),4.03(2H,s),4.41(2H,d),5.26(1H,s),6.73−6.86(2H,m),6.91(1H,t),7.04−7.13(2H,m),7.23(1H,s);ES+[M+H]+632.
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(100mg、0.16mmol)のギ酸(610μL)溶液を、40℃で1時間撹拌した。この混合物を、減圧下で濃縮し、得られた残渣を、DCM(25mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水層を、DCM(25mL)で抽出し、合わせた有機物を蒸発させて、体積を約10mLとした。この溶液に、37%w/wホルムアルデヒド水溶液(23.55μL、0.24mmol)、それに続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(51.8mg、0.24mmol)を添加した。得られた混合物を、21℃で1時間撹拌した。この反応混合物を、DCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。この未精製生成物を、すぐに次のステップに持ち込んだ。
実施例161
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸の調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.011g、0.020mmol)を、テトラヒドロフラン(0.2mL)と、メタノール(0.2mL)と、水(0.2mL)とに入れた溶液に、水酸化リチウム一水和物(9.0mg、0.22mmol)を添加した。得られた混合物を、室温で5時間撹拌し、次いで、塩酸水溶液(1N;0.21mL、0.21mmol)で中和した。この混合物を、酢酸エチルで抽出し、抽出物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から70% MeOH(DCM中)によって精製して、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(7.6mg、71%)を、淡黄色固体として与えた。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)1.03(3H,d),1.05(3H,d),1.72−1.88(2H,m),2.14−2.33(6H,m),2.55−2.63(5H,m),2.75(2H,br t),2.83(1H,br dd),4.29−4.40(2H,m),4.49(2H,dt),4.98(1H,br s),6.40(1H,br d),6.94−6.99(1H,m),7.00−7.05(1H,m),7.22(1H,d),7.43(1H,d),7.82(1H,br d),10.39(1H,br s),11.93−12.45(1H,br s).(2個の水素は観察されず.)m/z:ES+[M+H]+497.
出発材料(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−(((R)−1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン酸メチル(0.85g、3.1mmol)と、2−クロロ−3−メチルイソニコチンアルデヒド(0.50g、3.2mmol)をトルエン(10mL)に入れたものと、酢酸(1.0mL)との混合物を、90℃で8時間撹拌した。反応物を、室温に冷却させ、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製し、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.75g、59%)を、淡黄色の泡として与えた。H NMR(300MHz,DMSO−d,27℃)1.03(6H,d),2.33(3H,br s),2.40−2.48(1H,m),2.56−2.80(3H,m),2.81−2.93(1H,m),3.35−3.48(1H,m),3.52(3H,s),4.98(1H,s),6.82−7.09(3H,m),7.13−7.30(1H,m),7.44(1H,d),8.15(1H,d),10.34(1H,s).m/z:ES+[M+H]+412.
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−クロロ−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.30g、0.73mmol)と、(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸tert−ブチル(0.209g、0.95mmol)と、RockPhos第3世代プレ触媒(0.031g、0.04mmol)と、炭酸セシウム(0.593g、1.82mmol)との混合物を、排気し、窒素を(3×)再充填した。トルエン(3.5mL)を添加し、この混合物を、再び排気し、窒素を(2×)再充填した。得られた懸濁液を、90℃で24時間撹拌し、室温に冷却させ、濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40%酢酸エチル(ヘキサン中)によって精製して、未精製生成物を与え、これを、10分かけてCO中で10%(0.2% NHOH(メタノール))で溶離するSFC(Chialpak IBカラム、長さ250mm、直径21.2mm、5μm、流速75mL/分)によってさらに精製して、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.041g、9%)を、薄い琥珀色の泡として与えた。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)0.97−1.10(6H,m),1.30−1.47(9H,m),1.81−1.97(2H,m),2.19(3H,br s),2.54−2.66(3H,m),2.68−2.79(1H,br m),2.84(1H,br d),3.35−3.44(3H,m),3.45−3.75(2H,m),3.51(3H,s),4.24−4.34(1H,m),4.34−4.47(1H,m),4.46(2H,dt),4.93(1H,br s),6.45(1H,br s),6.93−6.99(1H,m),6.99−7.04(1H,m),7.21(1H,d),7.43(1H,d),7.84(1H,br d),10.33(1H,br s).m/z:ES+[M+H]+597.
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.04g、0.07mmol)のギ酸(1mL、26.07mmol)溶液を、室温で18時間静置させておき、次いで、減圧下で濃縮した。残渣を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10% MeOH(DCM中)によって精製して、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(0.030g、90%)を、透明なフィルムとして与えた。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)0.97−1.10(6H,m),1.74−1.86(2H,m),2.08−2.29(3H,m),2.57−2.64(2H,m),2.69(2H,t),2.71−2.78(1H,m),2.85(1H,br dd),2.90(2H,t),3.39−3.47(1H,m),3.51(3H,s),4.25−4.34(2H,m),4.50(2H,dt),4.91(1H,s),6.37−6.52(1H,m),6.93−6.98(1H,m),6.99−7.05(1H,m),7.21(1H,d),7.42(1H,d),7.84(1H,br d),10.34(1H,s).(2個の水素は観察されず.);m/z:ES+[M+H]+497.
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(26mg、0.05mmol)をジクロロメタン(1mL)に入れた撹拌溶液に、ホルムアルデヒドの水溶液(37重量%;7.8μL、0.10mmol)を添加した。次いで、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(22mg、0.10mmol)を添加し、得られた混合物を、室温で2時間撹拌し、次いで、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から10% MeOH(DCM中)によって精製して、(R)−3−((1R,3R)−1−(2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(14mg、52%)を、白色固体として与えた。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)0.98−1.07(6H,m),1.74−1.88(2H,m),2.18(3H,br s),2.28(3H,s),2.56−2.68(3H,m),2.68−2.78(3H,m),2.85(1H,br dd),3.39−3.47(1H,m),3.51(3H,s),4.29−4.40(2H,m),4.49(2H,dt),4.92(1H,br s),6.45(1H,br d),6.93−6.98(1H,m),6.99−7.04(1H,m),7.21(1H,d),7.42(1H,d),7.84(1H,br d),10.32(1H,s).(2個の水素は観察されず.);m/z:ES+[M+H]+511.
実施例162
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸の調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(115mg、0.21mmol)を、THF(0.8mL)/MeOH(0.8mL)に溶解し、水酸化リチウム一水和物(88mg、2.1mmol)の水(0.8mL)溶液で処理した。反応物を、室温で4.5時間撹拌し、次いで、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、HCl水溶液(1N)で慎重に中和してpH7とし、得られた混合物を、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた抽出物を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、CO中で20%(0.2% NHOH(MeOH中))で溶離する分取SFC(Chiralpak ICカラム、5μm、直径21mm、長さ250mm、流速75mL/分)によって精製して、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸(41mg、37%)を、ベージュ色の乾燥フィルムとしてもたらした。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)0.91(3H,d),0.99(3H,d),1.63−2.04(5H,m),2.17−2.33(1H,m),2.51−2.57(2H,m),2.62(br 1H,d),2.67(2H,t),2.72−2.89(2H,m),2.92−3.00(1H,m),3.53−3.70(1H,m),3.78−3.93(1H,m),3.93−4.04(1H,m),5.16(1H,s),6.07(1H,tt),6.78(1H,td),6.87−6.98(1H,m),6.99−7.07(1H,m),7.07−7.23(2H,m),10.34(1H,s).(2個の水素は観察されず.);m/z:ES+[M+H]+536.
出発材料(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(330mg、0.67mmol)、炭酸セシウム(547mg、1.68mmol)、および2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エタン−1−オール(178mg、1.01mmol)を、トルエン(3.5mL)に懸濁した。次いで、反応フラスコを排気し、窒素を(3×)再充填し、その後、RockPhos第3世代プレ触媒(30mg、0.03mmol)を添加した。この反応フラスコを、再び排気し、窒素を(3×)再充填し、その後、90℃で2時間加熱した。反応物を、室温まで冷却し、DCM(25mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄した。水層を、DCM(25mL)で抽出し、合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、THF(3.5mL)に溶解し、TBAF(1.0M(THF中);2mL)で処理した。30分後、反応物を、EtOAc(25mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液(25mL)で洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から80% EtOAc(ヘキサン中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(130mg、39%)を、茶色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,DMSO−d,27℃)0.91(3H,d),0.98(3H,d),1.55−1.91(3H,m),2.42−2.65(4H,m),2.85−2.98(1H,m),3.41(3H,s),3.57−3.71(3H,m),3.77−3.99(2H,m),4.76(1H,t),5.11(1H,s),6.72−6.83(1H,m),6.89−7.06(2H,m),7.07−7.19(2H,m),10.33(1H,s).m/z:ES+[M+H]+473.
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−2−メチル−3−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(121mg、0.26mmol)と、DIPEA(0.056mL、0.32mmol)と、DCM(2.5mL)との溶液に、塩化メタンスルホニル(0.022mL、0.28mmol)を添加した。反応物を、室温で20分間撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、未精製(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−2−メチル−3−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(141mg、100%)を、黄色の泡としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+551.
(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチルの調製
Figure 0006951451
(R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−2−メチル−3−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エトキシ)フェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(141mg、0.26mmol)、塩酸3,3−ジフルオロプロパン−1−アミン(67mg、0.51mmol)、炭酸カリウム(106mg、0.77mmol)、およびヨウ化カリウム(42.5mg、0.26mmol)を、アセトニトリル(2.5mL)に懸濁させ、80℃で17時間加熱した。反応物を、室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄した。水層を、EtOAcで抽出し、合わせた有機層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。得られた残渣を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% MeOH(DCM中)によって精製した。生成物分画を、減圧下で濃縮して、(R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−6−フルオロ−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸メチル(119mg、85%)を、ベージュ色の泡としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+550.
実施例163
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸の調製
Figure 0006951451
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(170mg、0.33mmol)をTHF(1.24mL)/MeOH(1.24mL)に入れた溶液に、NaOH溶液(0.82mL、1.65mmol)を添加した。反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで、2N HCl溶液の添加によって中和した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18 ODBカラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸(145mg、88%)を、無色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.23(3H,d),1.85(2H,ddt),1.87(3H,s),2.16(1H,d),2.32(3H,s),2.48−2.56(1H,m),2.58(2H,t),2.66−2.88(3H,m),2.89−2.96(2H,m),3.27(1H,ddd),3.76(1H,p),4.03(2H,dp),4.42(1H,t),4.52(1H,t),5.40(1H,s),6.83(1H,dd),6.94(1H,t),7.09−7.19(2H,m),7.22(1H,dd),7.38(1H,s),7.51(1H,dd).(1×交換可能は観察されず.);m/z:ES+[M+H]+500.
出発材料3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチルを調製するために使用する手順を、以下に記載する。
2−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,3−ジオキソラン
Figure 0006951451
エタン−1,2−ジオール(4.12g、66.35mmol)と4−メチルベンゼンスルホン酸(0.381g、2.21mmol)をトルエン(100mL)に入れたものに、3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルベンズアルデヒド(4.8g、22.12mmol)を添加した。得られた混合物を、100℃で16時間撹拌した。この反応混合物を、飽和NaHCO溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、次いで、有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の粘性物質をもたらし、これを、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% EtOAc(石油エーテル中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、2−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,3−ジオキソラン(5.00g、87%)を、無色の油としてもたらした。H NMR(300MHz,CDCl,27℃)2.50(3H,s),3.94−4.14(2H,m),4.10−4.30(2H,m),6.16(1H,s),6.74−6.87(1H,m),7.47−7.58(1H,m).
(2−(3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4−フルオロ−2−メチルフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸Tert−ブチル
Figure 0006951451
(3−フルオロプロピル)(2−ヒドロキシエチル)カルバミン酸Tert−ブチル(5.08g、23.0mmol)を、窒素下で、2−(3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−1,3−ジオキソラン(5.00g、19.2mmol)と、CsCO(18.72g、57.45mmol)と、rockphos第3世代プレ触媒(0.801g、0.96mmol)とをトルエン(12mL)に入れたものに添加した。得られた混合物を、80℃で16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、次いで、この反応混合物を、EtOAc(50mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(2×20mL)、水(20mL)、および塩化ナトリウム飽和水溶液(20mL)で連続的に洗浄した。有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュC18−フラッシュクロマトグラフィー、溶離液勾配0から80% MeCN(水中)によって精製した。純粋な分画を蒸発乾固させて、(2−(3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4−フルオロ−2−メチルフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(4.80g、62%)を、黄色の粘性物質としてもたらした。H NMR(300MHz,CDCl,27℃)1.45(9H,s),1.85−2.11(2H,m),2.29(3H,s),3.46(2H,t),3.57−3.64(2H,m),3.94−4.09(4H,m),4.17−4.29(2H,m),4.40(1H,t),4.55(1H,t),6.15(1H,s),6.70−6.90(2H,m).m/z(ES+),[M−tBu]+=346.
(2−(4−フルオロ−3−ホルミル−2−メチルフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸Tert−ブチル
Figure 0006951451
(2−(3−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4−フルオロ−2−メチルフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(5.70g、14.2mmol)をアセトン(80mL)に入れたものに、4−メチルベンゼンスルホン酸(0.244g、1.42mmol)を添加した。得られた混合物を、室温で16時間撹拌した。この反応混合物を、飽和NaHCO水溶液(50mL)に注ぎ、EtOAc(2×50mL)で抽出し、次いで、有機層を、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させて、黄色の粘性物質をもたらし、これを、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から20% EtOAc(石油エーテル中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、(2−(4−フルオロ−3−ホルミル−2−メチルフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(3.40g、67%)を、黄色の粘性物質としてもたらし、これを静置状態で凝固させた。H NMR(400MHz,CDCl,27℃)1.47(9H,s),1.86−2.10(2H,m),2.50(3H,s),3.48(2H,t),3.60−3.74(2H,m),3.99−4.15(2H,m),4.44(1H,t),4.55(1H,t),6.81−7.16(2H,m),10.51(1H,s).m/z(ES+),[M−Boc]=258.
3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
(R)−3−((1−(1H−インドール−3−イル)プロパン−2−イル)アミノ)プロパン酸メチル(260mg、1.0mmol)と(2−(4−フルオロ−3−ホルミル−2−メチルフェノキシ)エチル)(3−フルオロプロピル)カルバミン酸tert−ブチル(357mg、1.00mmol)を、トルエン(3.60mL)/酢酸(0.40mL)に入れて、100℃まで6時間加熱した。冷却後、揮発性物質を蒸発させ、残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、フラッシュシリカクロマトグラフィー、溶離液勾配0から40% EtOAc(ヘプタン中)によって精製した。生成物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(301mg、50%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。m/z:ES+[M+H]+600.
3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル
Figure 0006951451
3−((1R,3R)−1−(3−(2−((tert−ブトキシカルボニル)(3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(280mg、0.47mmol)を、ギ酸(2.33mL)に入れて、40℃で1時間撹拌した。揮発性物質を蒸発させ、次いで、残渣をDCM(20mL)に溶解し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(10mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させて、約10mLの体積とした。この溶液に、37%ホルムアルデヒド溶液(71.9mg、0.70mmol)、それに続いてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(97mg、0.70mmol)を添加した。反応物を、室温で1時間撹拌し、次いで、DCM(10mL)で希釈し、NaHCO飽和水溶液(20mL)で洗浄した。水層を、DCM(20mL)で抽出し、次いで、合わせた有機物を、NaSOで乾燥させ、蒸発させた。この未精製生成物を、水(1% NHを含有)とMeCNとの、極性を徐々に低下させる混合物を溶離剤として使用する、分取HPLC(Waters XSelect CSH C18 ODBカラム、5μシリカ、直径30mm、長さ100mm)によって精製した。所望の化合物を含有する分画を蒸発乾固させて、3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)プロパン酸メチル(180mg、75%)を、ベージュ色の固体としてもたらした。H NMR(500MHz,CDCl,27℃)1.00(3H,d),1.72(2H,ddd),1.78(3H,s),2.11−2.19(2H,m),2.19(3H,s),2.44(2H,t),2.59(1H,d),2.61−2.68(3H,m),2.79(1H,dt),3.02(1H,ddd),3.44(3H,s),3.49−3.56(1H,m),3.87(2H,tt),4.30(1H,t),4.39(1H,t),5.24(1H,s),6.68(1H,dd),6.80(1H,t),6.91−7.00(2H,m),7.00−7.07(1H,m),7.23(1H,s),7.38(1H,dd).m/z:ES+[M+H]+514.
実施例16〜56、58〜116、118〜120、122〜123、125、128〜142、144、146〜151、および153〜154(下の表G)は、上に記載したのと類似の方法を使用して調製した。
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
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Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
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Figure 0006951451
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Figure 0006951451
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Figure 0006951451
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Figure 0006951451
Figure 0006951451
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Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
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Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
Figure 0006951451
例示的実施態様の上の説明は、これらが、特定の使用の要件に最適であり得るので、当業者が、本明細書を、その多くの形式に容易に適合させるおよび適用することができるように、出願人の明細書、その原理、およびその実際的用途を当業者に知らせるためだけのものに過ぎない。この説明およびその具体例は、本明細書の実施態様を説明する一方で、例示を目的とするためのものであるに過ぎない。したがって、本明細書は、本明細書に記載した例示的実施態様に限定されず、様々に改変することができる。さらに、明確性のために別の実施態様の文脈で記載した、本明細書の種々の特徴を、組み合わせて単一の実施態様を形成させることもできることが理解されよう。逆に、簡潔性のために単一の実施態様の文脈で記載した、本明細書の種々の特徴を、組み合わせてその副組み合わせを形成させることもできる。
また、本願は以下の態様も包含する。
[態様1]
式(I)の化合物:
Figure 0006951451
(式中:
Aは、CR 11 またはNであり;
Gは、CR 12 またはNであり;
Dは、CR 13 またはNであり;
Eは、CR 14 またはNであり;
Jは、CR 19 またはNであり;
Qは、O、NH、またはNMeであり;
は、CH F、CHF 、またはCF であり;
は、H、Me、CH F、CHF 、またはCF であり;
は、HまたはMeであり;
は、C 1〜3 アルキル、CH F、CHF 、CF 、CH CH=CH 、シクロプロピル、またはシクロブチルであり;
は、H、Me、CH F、CHF 、CF 、CN、CH CN、CH OMe、CH OH、COOH、またはCH SO Meであり;
は、H、Me、F、CH F、CHF 、CF 、CN、CH CN、CH OMe、CH OH、COOH、またはSO Meであり;
は、H、Me、またはFであり;
は、H、Me、またはFである;または
とR は、それらが付着している炭素原子と共に、シクロプロピル環、シクロブチル環、またはオキセタン環を形成し;
は、H、Me、CH OH、CH OMe、またはFであり;
10 は、H、Me、CH OH、CH OMe、またはFであり;
11 は、H、F、Cl、CN、C 1〜3 アルキル、またはO−C 1〜3 アルキル(ここで、前記C 1〜3 アルキル基は、OMe、OH、F、およびCNから選択されるさらなる基によって、場合によっては置換されている)であり;
12 は、H、F、Cl、CN、Me、OMe、またはCHF であり;
13 は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
14 は、H、F、Cl、CN、Me、またはOMeであり;
15 は、H、F、Cl、またはMeであり;
17 は、H、F、Cl、またはMeであり;
18 は、H、F、Cl、またはMeであり;
19 は、HまたはFであり;
20 は、HまたはMeである)
またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様2]
QがNHである、態様1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様3]
QがOである、態様1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様4]
QがNMeである、態様1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様5]
がHである、態様1〜4のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様6]
がHである、態様1〜5のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様7]
前記式(I)の化合物中の基−CH(R )−C(R )(R )(R )が、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、態様1〜6のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様8]
前記式(I)の化合物中の基−CH(R )−C(R )(R )(R )が、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、態様1〜7のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様9]
前記式(I)の化合物中の基−CH(R )−C(R )(R )(R )が、
Figure 0006951451
からなる群から選択される、態様1〜8のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様10]
医薬品としての使用のための、態様1〜9のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様11]
温血動物における癌の予防または治療における使用のための、態様1〜9のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
[態様12]
こうした治療を必要としているヒトなどの温血動物における癌の予防または治療のための方法であって、態様1〜9のいずれか一つに記載の有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩を、前記動物に投与することを含む方法。
[態様13]
態様1〜9のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物。
[態様14]
態様1〜9のいずれか一つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容し得る塩と、別の抗腫瘍薬とを含む、癌の治療における使用に適した組み合わせ。

Claims (10)

  1. 式(IJ):
    Figure 0006951451
    (式中:
    Eは、CHまたはNであり;
    は、CH FまたはCHF であり;
    15 は、HまたはFであり;
    20 は、HまたはMeである)
    で示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  2. 15 がHである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  3. EがNである、請求項1または2に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  4. がCH Fである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  5. 化合物が、
    (S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (R)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (R)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (R)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (S)−3−((1R,3R)−1−(3−(2−((3,3−ジフルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−6−フルオロ−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (S)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (S)−3−((1R,3R)−6−フルオロ−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (S)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル−d3)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;
    (R)−3−((1R,3R)−1−(6−フルオロ−3−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル)アミノ)エトキシ)−2−メチルフェニル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸;および
    (R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)(メチル−d3)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸
    から選択されるものである、請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩。
  6. 下記式:
    Figure 0006951451
    で示される(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸またはその薬学的に許容し得る塩。
  7. 下記式:
    Figure 0006951451
    で示される(R)−3−((1R,3R)−1−(5−フルオロ−2−(2−((3−フルオロプロピル)アミノ)エトキシ)−3−メチルピリジン−4−イル)−3−メチル−1,3,4,9−テトラヒドロ−2H−ピリド[3,4−b]インドール−2−イル)−2−メチルプロパン酸。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容し得る塩または請求項7に記載の化合物と、薬学的に許容し得る賦形剤とを含む医薬組成物。
  9. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物もしくはその薬学的に許容し得る塩または請求項7に記載の化合物を含む医薬。
  10. 温血動物における乳癌または婦人科癌の治療における使用のための、請求項8に記載の医薬組成物または請求項9に記載の医薬。
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