JP6951123B2 - 荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画方法及び荷電粒子ビーム描画装置に係り、例えば、電子ビームを試料上に照射する電子ビーム描画装置における電子ビームのアパーチャ像の倍率を調整する手法に関する。
近年、LSIの高集積化に伴い、半導体デバイスの回路線幅はさらに微細化されてきている。これらの半導体デバイスへ回路パターンを形成するための露光用マスク(レチクルともいう。)を形成する方法として、優れた解像性を有する電子ビーム(EB:Electron beam)描画技術が用いられる。
図10は、可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。可変成形型電子線描画装置は、以下のように動作する。第1の成形アパーチャ410には、電子線330を成形するための矩形の開口411が形成されている。また、第2の成形アパーチャ420には、第1の成形アパーチャ410の開口411を通過した電子線330を所望の矩形形状に成形するための可変成形開口421が形成されている。荷電粒子ソース430から照射され、第1の成形アパーチャ410の開口411を通過した電子線330は、偏向器により偏向され、第2の成形アパーチャ420の可変成形開口421の一部を通過して、所定の一方向(例えば、X方向とする)に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340に照射される。すなわち、第1の成形アパーチャ410の開口411と第2の成形アパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過できる矩形形状が、X方向に連続的に移動するステージ上に搭載された試料340の描画領域に描画される。第1の成形アパーチャ410の開口411と第2の成形アパーチャ420の可変成形開口421との両方を通過させ、任意形状を作成する方式を可変成形方式(VSB方式)という。
ここで、試料となるマスク基板に形成されるパターンレイアウトの世代に応じて、電子ビーム描画装置にてショットされるビーム寸法の求められるサイズが異なる。最大のビーム電流が一定である条件で考えると、微細パターンを多く含むマスクを描画する場合には、最大のビーム寸法を小さめとして、電流密度を高くすることで微細なビーム寸法でもビーム電流を確保し、これにより、描画時間の短縮することが有利である。一方で、比較的大きなパターンを多く含み、全体としてショット数の少ないマスクを描画する場合には、電流密度を小さくしても最大のビーム寸法を大きくすることが有利である。
さらに、同じマスク上に形成される複数のパターン間についても、実回路形成部分と周辺部分とではショットされるビーム寸法の求められるサイズが異なる。
一方、VSB方式の電子ビーム描画では、試料上に照射されるビーム寸法が第1の成形アパーチャ410の開口寸法を光学系によって予め設定された縮小倍率に縮小された寸法以上にはならないため、ショットされるビーム寸法は、第1の成形アパーチャ410の開口寸法によって制限されることになる。よって、第1の成形アパーチャ410の開口寸法を予め設定された縮小倍率に縮小された寸法以上のサイズをビーム寸法として求めるためには、開口寸法を大きくした別の第1の成形アパーチャに交換する必要がある。そのためには、真空状態に保たれた電子鏡筒を大気開放しなければならないといった問題があった。さらに、第1の成形アパーチャ410を照明する照明光学系の変更も必要となってしまう場合もあり得る。
かかる問題は、VSB方式の電子ビーム描画に限らず、アパーチャ像を転写する電子ビーム描画において同様に発生し得る。例えば、マルチビーム描画装置についても、成形アパーチャアレイを通過したアパーチャアレイ像がマルチビームとなって試料面に照射されるので同様の問題が生じることになる。ここで、対物レンズと対になるレンズをさらに配置してアパーチャ像の倍率を変更することが検討される。例えば、VSB方式ではないが、マスク像を縮小転写する転写装置において試料面の高さ位置を変えながら対物レンズと対になる縮小レンズを使って縮小倍率を微調整することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、かかる技術は、単に縮小倍率のずれを設計値に微調整しているにすぎない。さらには、電子ビーム特有のクロスオーバー位置が変化してしまい、描画精度が著しく劣化してしまう場合があり得る。
特開平5−175113号公報
そこで、本発明の一態様は、荷電粒子ビーム描画において、描画精度を維持した状態でアパーチャ像の倍率を調整可能な方法および装置を提供する。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画方法は、
アパーチャ基板に荷電粒子ビームを通過させることでアパーチャ像を形成する工程と、
アパーチャ像の第1の倍率において荷電粒子ビームの複数段のクロスオーバー位置とアパーチャ像の1段以上の中間像の全中間像の位置とが定まった状態で、複数のレンズを用いて、荷電粒子ビームの最終クロスオーバー位置とアパーチャ像の最終中間像との位置を不変に保ちながらアパーチャ像を第1の倍率から第2の倍率に変更する工程と、
対物レンズを用いて、第2の倍率に変更されたアパーチャ像を試料面に結像して、描画する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、複数のレンズを用いて、試料面に到達するアパーチャ像の回転を第1の倍率から第2の倍率に変更する場合に不変にすると好適である。
また、複数のレンズとして、3段以上の静電レンズを用いると好適である。
或いは、複数のレンズとして、4段以上の電磁レンズを用いると好適である。
また、アパーチャ像の1段以上の中間像は、上述した複数のレンズの少なくとも1つにより形成されると好適である。
本発明の一態様の荷電粒子ビーム描画装置は、
荷電粒子ビームを放出する放出源と、
試料を配置するステージと、
荷電粒子ビームを通過させることでアパーチャ像を形成するアパーチャ基板と、
アパーチャ像を試料上に結像する対物レンズと、
アパーチャ基板と対物レンズとの間に配置され、荷電粒子ビームの最終クロスオーバー位置とアパーチャ像の最終中間像との位置を不変に保ちながらアパーチャ像の倍率を第1の倍率から第2の倍率に変更する複数のレンズと、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、荷電粒子ビーム描画において、描画精度を維持した状態でアパーチャ像の倍率を調整できる。
実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。 実施の形態1における各領域を説明するための概念図である。 実施の形態1及び比較例における電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。 実施の形態1における静電レンズ1段の構成を示す図である。 実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における3段の静電レンズを用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。 実施の形態1における3段の静電レンズを用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との他の一例を示す図である。 実施の形態1の変形例における4段の電磁レンズを用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。 実施の形態1の変形例における、2段の隣接する電磁レンズを対として電磁レンズに逆向きに同じ励磁を加える(反対称励磁を行う)ことで得られる1段のダブレットレンズを3段用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。 可変成形型電子線描画装置の動作を説明するための概念図である。
以下、実施の形態では、荷電粒子ビームの一例として、電子ビームを用いた構成について説明する。但し、荷電粒子ビームは、電子ビームに限るものではなく、イオンビーム等の荷電粒子を用いたビームでも構わない。また、荷電粒子ビーム装置の一例として、可変成形型の描画装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における描画装置の構成を示す概念図である。図1において、描画装置100は、描画機構150と制御系回路160を備えている。描画装置100は、荷電粒子ビーム描画装置の一例である。特に、可変成形型(VSB型)の描画装置の一例である。描画機構150は、電子鏡筒102、及び描画室103を備えている。電子鏡筒102(電子ビームカラム)内には、電子銃201、電磁レンズ211、照明レンズ202、ブランキング偏向器219、第1の成形アパーチャ基板203、投影レンズ204、成形偏向器205、第2の成形アパーチャ基板206、複数のレンズにより構成される倍率調整レンズ系210、対物レンズ207、主偏向器208、及び副偏向器209が配置されている。描画室103内には、XYステージ105が配置される。XYステージ105上には、描画時には描画対象となるマスク等の試料101が配置される。試料101には、半導体装置を製造する際の露光用マスクが含まれる。また、試料101には、レジストが塗布された、まだ何も描画されていないマスクブランクスが含まれる。ブランキング偏向器219として、例えば1対の電極が用いられる。
倍率調整レンズ系210は、3段以上の静電レンズ若しくは4段以上の電磁レンズにより構成される。図1の例では、倍率調整レンズ系210は、3段の静電レンズ212,214,216を有している場合を示している。また、倍率調整レンズ系210は、第2の成形アパーチャ基板206と対物レンズ207の間、ひいては第2の成形アパーチャ基板206と副偏向器209の間に配置される。
制御系回路160は、制御計算機110、メモリ112、レンズ制御回路120、レンズ制御回路122、偏向制御回路130、及び磁気ディスク装置等の記憶装置140を有している。制御系回路160全体を制御する制御計算機110には、メモリ112、レンズ制御回路120、レンズ制御回路122、偏向制御回路130、及び記憶装置140が図示しないバスを介して接続されている。
レンズ制御回路120は、電磁レンズ211、照明レンズ202、投影レンズ204、及び対物レンズ207といった倍率調整レンズ系210以外の複数の電磁レンズに接続され、これらの複数の電磁レンズを制御する。
レンズ制御回路122は、3段の静電レンズ212,214,216といった倍率調整レンズ系210の複数のレンズに接続され、これらの複数のレンズを制御する。
偏向制御回路130は、ブランキング偏向器219、成形偏向器205、主偏向器208、及び副偏向器209を制御する。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。描画装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。例えば、位置偏向用には、主偏向器208と副偏向器209の主副2段の多段偏向器を用いているが、1段の偏向器或いは3段以上の多段偏向器によって位置偏向を行なう場合であってもよい。また、描画装置100には、マウスやキーボード等の入力装置、及びモニタ装置等が接続されていても構わない。
図2は、実施の形態1における各領域を説明するための概念図である。図2において、試料101の描画領域10は、例えばy方向に向かって、主偏向器208のy方向偏向可能幅である、短冊状の複数のストライプ領域20に仮想分割される。また、各ストライプ領域20は、例えばx方向に向かって、副偏向器209の偏向可能サイズである複数のサブフィールド(SF)30(小領域)に仮想分割される。そして、各SF30の各ショット位置にショット図形52,54,56が描画される。
偏向制御回路130から図示しないブランキングアンプに対して、ブランキング制御用のデジタル信号が出力される。そして、ブランキングアンプでは、デジタル信号に基くパルス幅の偏向電圧パルスを発生し、ブランキング偏向器219に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、成形アパーチャ基板203により遮断させられ、電子ビームは試料101に届かない。一方ブランキング用の偏向電圧が加わらない時に電子ビームは試料101に達することが出来る。これにより各ショットの照射時間(照射量)が制御される。
偏向制御回路130から図示しないDACアンプに対して、成形制御用のデジタル信号が出力される。そして、成形制御用のDACアンプでは、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、成形偏向器205に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、所望の形状、およびサイズに電子ビームを成形される。
偏向制御回路130から図示しないDACアンプに対して、主偏向制御用のデジタル信号が出力される。そして、主偏向制御用のDACアンプでは、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、主偏向器208に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、各ショットのビームがメッシュ状に仮想分割された、目標となるSF30の基準位置に偏向される。
偏向制御回路130から図示しないDACアンプに対して、副偏向制御用のデジタル信号が出力される。そして、副偏向制御用のDACアンプでは、デジタル信号をアナログ信号に変換し、増幅させた上で偏向電圧として、副偏向器209に印加する。かかる偏向電圧によって電子ビーム200が偏向させられ、各ショットのビームが対象となるSF30内の各ショット位置に偏向される。
描画装置100では、複数段の多段偏向器を用いて、ストライプ領域20毎に描画処理を進めていく。ここでは、一例として、主偏向器208、及び副偏向器209といった2段偏向器が用いられる。XYステージ105が例えば−x方向に向かって連続移動しながら、1番目のストライプ領域20についてx方向に向かって描画を進めていく。そして、1番目のストライプ領域20の描画終了後、同様に、或いは逆方向に向かって2番目のストライプ領域20の描画を進めていく。以降、同様に、3番目以降のストライプ領域20の描画を進めていく。そして、主偏向器208が、XYステージ105の移動に追従するように、SF30の基準位置に電子ビーム200を順に偏向する。また、副偏向器209が、各SF30の基準位置から当該SF30内に照射されるビームの各ショット位置に電子ビーム200を偏向する。このように、主偏向器208、及び副偏向器209は、サイズの異なる偏向領域をもつ。そして、SF30は、かかる複数段の偏向器の偏向領域のうち、最小偏向領域となる。
電子銃201(放出源)から放出された電子ビーム200は、電子レンズ211により例えばブランキング偏向器219内の中心高さ位置(所定の位置の一例)に集束させられ、集束点(クロスオーバーの像:C.O.、以下クロスオーバーの像もクロスオーバーと呼ぶ)を形成する。通常の1段の偏向電極を用いる条件では、偏向器の中心高さは偏向動作をした時の不動点となる。複数段の偏向電極組を用いる場合には偏向電極組の偏向不動点に集束する。そして、光軸方向に対して電子レンズ211よりも後側に配置されたブランキング偏向器219内を通過する際に、ブランキング偏向器219によって、ビームのON/OFFが制御される。言い換えれば、ブランキング偏向器219は、ビームONとビームOFFとを切り替えるブランキング制御を行う場合に、電子ビームを偏向する。光軸方向に対してブランキング偏向器219よりも後側に配置された第1の成形アパーチャ基板203(ブランキングアパーチャ基板を兼ねる)によって、ビームOFFの状態になるように偏向された電子ビームは遮蔽される。すなわち、ビームONの状態では、ブランキングアパーチャ214を通過するように制御され、ビームOFFの状態では、ビーム全体が第1の成形アパーチャ基板203で遮へいされるように偏向される。ビームOFFの状態からビームONとなり、その後ビームOFFになるまでに第1の成形アパーチャ基板203を通過した電子ビーム200が1回の電子ビームのショットとなる。ブランキング偏向器219は、通過する電子ビーム200の向きを制御して、ビームONの状態とビームOFFの状態とを交互に生成する。例えば、ビームONの状態では電圧0Vを印加し(或いは電圧を印加せず)、ビームOFFの際にブランキング偏向器219に数Vの電圧を印加すればよい。かかる各ショットの照射時間tで試料101に照射される電子ビーム200のショットあたりの照射量が調整されることになる。
そして、ブランキング偏向器219をビームONの状態で通過した電子ビーム200は、照明レンズ202により第1の成形アパーチャ基板203に形成させる矩形の穴(第1の成形開口)全体を照明する。ここで、電子ビーム200をまず矩形に成形する。そして、第1の成形アパーチャ基板203を通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム200は、投影レンズ204により第2の成形アパーチャ基板206上に投影される。偏向器205によって、かかる第2の成形アパーチャ基板206上での第1のアパーチャ像は偏向制御され、ビーム形状と寸法を変化させる(可変成形を行なう)ことができる。かかる可変成形はショット毎に行なわれ、通常ショット毎に異なるビーム形状と寸法に成形される。言い換えれば、第2の成形アパーチャ基板206(アパーチャ基板)に第1のアパーチャ像の電子ビーム200を通過させることで第2のアパーチャ像(アパーチャ像)を形成する。そして、第2の成形アパーチャ基板206を通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム200は、対物レンズ207により試料101上に焦点を合わせ(結像し)、主偏向器208及び副偏向器209によって偏向され、連続的に移動するXYステージ105に配置された試料101の所望する位置に照射される。図1では、位置偏向に、主副2段の多段偏向を用いた場合を示している。かかる場合には、主偏向器208でSF30の基準位置にステージ移動に追従しながら該当ショットの電子ビーム200を偏向し、副偏向器209でSF内の各照射位置にかかる該当ショットのビームを偏向すればよい。かかる動作を繰り返し、各ショットのショット図形を繋ぎ合わせることで、描画データに定義された図形パターンを描画する。
第2の成形アパーチャ基板206に設けられた開口の形状としては、矩形の他に、斜辺を含む形状を用いることも出来る。これにより任意寸法の三角形ビームを発生させることも出来る。
ここで、実施の形態1では、第2のアパーチャ像を主偏向器208及び副偏向器209によって偏向する前に、複数のレンズ212,214,216により構成される倍率調整レンズ系210によって所望の倍率に倍率調整が行われる。
図3は、実施の形態1及び比較例における電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。比較例では、図3(a)に示すように、電子銃201の出口付近で放出される電子ビーム200が集束点1(クロスオーバー1:C.O.1)を形成する。次に、電子ビーム200がブランキング偏向器219を通過中に集束点2(C.O.2)を形成する。次に、電子ビーム200が、成形偏向器205を通過中に集束点3(C.O.3)を形成する。次に、電子ビーム200が対物レンズ207を通過中に電子ビーム200が集束点4(C.O.4)を形成する。そして、対物レンズ207で集束された電子ビームが試料101面に照射される。この時、第1の成形アパーチャ基板203により形成された第1のアパーチャ像は、投影レンズ204によって、第2の成形アパーチャ基板206面上に結像され、第2の成形アパーチャ基板206により形成された第2のアパーチャにより形成された第2のアパーチャ位置でのビーム断面の像(以下、“第2のアパーチャ像”(S2像と略す)、と呼ぶ。)は、対物レンズ207によって試料101面上に結像される。
まず、最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)の高さ位置を対物レンズ207の中心高さ位置に調整する。ここで、“対物レンズ207の中心高さ位置“とは集束点4(C.O.4)がその位置にある時に、対物レンズ207の励磁を変えて焦点距離を変更した際に試料面上の像の大きさが変わらない位置を意味する。電磁レンズ211、照明レンズ202、投影レンズ204、及び対物レンズ207の励磁を調整する。これにより、対物レンズ207によって焦点位置が変更された場合でも、試料101面に形成される像が合焦するか、或いは所謂ボケるかの違いだけでビーム寸法が不変になる位置に形成できる。電磁レンズ211を用いて集束点2(C.O.2)の高さ位置をブランキング偏向器219の中心高さ位置に調整する。これにより、ブランキング電圧に変動が生じる場合にでも、かかる変動に起因する照射位置の位置ずれを防止できる。そして、照明レンズ202を用いて集束点3(C.O.3)の高さ位置を成形偏向器205の中心高さ位置に調整する。通常の1段の偏向電極を用いる条件では、偏向器の中心高さは偏向動作をした時の不動点となる。複数段の偏向電極組を用いる場合には偏向電極組の偏向不動点に集束する。これにより、電子ビームの成形寸法に起因する照射位置の位置ずれを防止できる。この時、投影レンズ204は第1の成形アパーチャ203基板の開口像を第2の成形アパーチャ基板206上に結像する。以上の結像が行われた条件で、CO4の高さ位置が対物レンズ207の中心高さ位置に来る様に光学系を設計しておく。よって、描画装置にて描画処理の前に行うビームキャリブレーション作業において、電磁レンズ211、照明レンズ202、及び投影レンズ204等の励磁調整により、これらの各クロスオーバー位置が調整されることになる。厳密には、レンズ磁場等が設計値とずれている場合は、クロスオーバー結像条件と、成形アパーチャ像の結像条件とが両立しない。その様な場合は上記のCO3の位置条件を若干緩和しても良い。このことによる成形偏向依存のビーム照射位置のずれは副偏向器209を用いて補正する。比較例では、各クロスオーバー位置が調整された後に、第2のアパーチャ像(S2像)の倍率変更は困難となる。そのため、上述したように、比較例におけるVSB方式の電子ビーム描画では、試料101上に照射されるビーム寸法(第2のアパーチャ像(S2像)の寸法)が最大で第1の成形アパーチャ基板203の開口寸法を投影レンズ204と対物レンズ207によって構成される縮小光学系によって予め設定された縮小倍率に縮小された寸法以上にはならないため、ショットされるビーム寸法は、第1の成形アパーチャ基板203の開口寸法によって制限されることになる。よって、第1の成形アパーチャ基板203の開口寸法を予め設定された縮小倍率に縮小された寸法以上のサイズをビーム寸法として求めるためには、開口寸法を大きくした別の第1の成形アパーチャ基板に交換する必要がある。そのためには、真空状態に保たれた電子鏡筒を大気開放しなければならないといった問題があった。さらに、第1の成形アパーチャ基板203を照明する照明レンズ202等の照明光学系の変更も必要となってしまう場合もあり得る。
しかし、上述したように、パターンレイアウトの世代等に合わせて、試料101上に照射されるビーム寸法(第2のアパーチャ像(S2像)の寸法)を可変に調整することが望まれる。そこで、実施の形態1では、図3(b)に示すように、第2の成形アパーチャ基板206と対物レンズ207との間に、倍率調整レンズ系210を配置することで第2のアパーチャ像(S2像)の寸法を可変に調整する。かかる場合に、重要なのが、集束点4(C.O.4)の高さ位置と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像の位置との間の距離L1を倍率調整の前後で変えないことである。言い換えれば、最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)の位置と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置とを倍率調整の前後で不変に保つことである。試料101面に対する対物レンズ207の配置高さは決まってしまうので、試料101面に対する対物レンズ207の中心高さ位置L2は固定される。その上で、集束点4(C.O.4)の高さ位置と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像の位置との間の距離L1が不変であれば、集束点4(C.O.4)の位置は、対物レンズ207の中心高さ位置にできる。これにより、対物レンズ207によって焦点位置が変更された場合でも、試料101面に形成される像が合焦するか、或いは所謂ボケが生じるかの違いだけでビーム寸法を不変にできる。図3(a)に示す比較例では、第2の成形アパーチャ基板206と試料101面の間に対物レンズ207しか配置されていないので、第2のアパーチャ像(S2像)の中間像を形成することなく第2のアパーチャ像(S2像)が試料101面に結像される。これに対して、実施の形態1では、第2の成形アパーチャ基板206と試料101面の間に複数のレンズ(212,214,216)により構成される倍率調整レンズ系210を配置するため、第2のアパーチャ像(S2像)は、1段以上の中間像を経て試料101面に結像される。言い換えれば、第2のアパーチャ像(S2像)の1段以上の中間像は、上述した複数のレンズ(212,214,216)の少なくとも1つにより形成される。
このように、最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)の位置と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置とを倍率調整の前後で不変に保つためには、倍率調整レンズ系210として、倍率、最終中間像の結像位置、及び集束点4(C.O.4)の位置の3つのパラメータを調整するため3段以上の静電レンズ212,214,216が必要となる。倍率調整レンズ系210を電磁レンズで構成する場合には、さらに、像の回転調整がパラメータとして追加されるので、4段以上の電磁レンズが必要となる。
ところで、1段のレンズで実像を形成すると像面の結像は物面を反転した向きになる。本説明の議論では、“像の回転を生じさせない”と言う場合、“少なくとも像の反転以外の像の回転を生じさせない”と言う意味で用いる。像の反転は矩形ビームや、4種類の2等辺直角三角形を発生出来る場合には、実用的には問題とならない。
なお、図3(a)の例で、第1の成形アパーチャ基板と成形偏向器206との間、或いは第2の成形アパーチャ基板と206と対物レンズ207との間に補助レンズを追加して、CO3、CO4の結像条件と成形アパーチャ像の結像条件とを厳密に両立する様に調整することが可能である。しかし、この場合も、縮小率は補助レンズと対物レンズの励磁で決まり、任意の縮小率に調整することは出来ない。
図4は、実施の形態1における静電レンズ1段の構成を示す図である。静電レンズ212,214,216は、いずれもそれぞれ図4に示すように、例えば、環状(中空円盤状)の3枚の電極により構成され、上段および下段の電極をグランド電位(GND)に保った状態で、中段の電極にグランド電位に対して正(或いは負)の電圧Vdを印加する。かかる電圧Vdを調整することでレンズ強度を調整できる。なお、隣接する静電レンズはグランド電位の電極を共有することが出来る。
また、1段の電磁レンズは励磁の為の1個のコイルにより軸上レンズ磁場を発生することが出来、軸上レンズ磁場の大きさを制御出来る単位構成を指す。一般には1段の電磁レンズは1個以上のコイルとそのコイルを囲む鉄等の強磁性材料で作られたポールピースを用いて構成され、ポールピースには軸上にレンズ磁場を局在化して発生させられる様に間隙が1つ以上設けられている。なお、隣接する2段以上の電磁レンズがそのポールピース構造の一部を共有することも出来る。
図5は、実施の形態1における描画方法の要部工程を示すフローチャート図である。図5において、実施の形態1における描画方法は、2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)と、1段目及び3段目のレンズ値設定工程(S104)と、倍率測定工程(S106)と、倍率判定工程(S108)と、最終クロスオーバー(C.O.4)位置判定工程(S110)と、像回転有無判定工程(S112)と、倍率変更必要有無判定工程(S114)と、描画工程(S116)と、いう一連の工程を実施する。
2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)として、レンズ制御回路122は、静電レンズ214のレンズ値f2(f4)を設定する。
1段目及び3段目のレンズ値設定工程(S104)として、レンズ制御回路122は、静電レンズ212,216のレンズ値f1,f3を設定する。
倍率測定工程(S106)として、描画装置100にて所定のショットサイズに設定されたショット図形のサイズを測定する。例えば、XYステージ105上の図示しないマークを走査して、反射電子を含む2次電子を図示しない検出器で検出してショット図形の像のサイズを測定する。或いは、レジストが塗布された評価基板上にかかるショット図形を描画して、現像後のレジストパターンを寸法測定器にて測定することでショット図形のサイズを測定してもよい。
倍率判定工程(S108)として、測定されたショット図形のサイズ(ビーム寸法)が所望の倍率1になっているかどうかを判定する。倍率1になっていない場合には、1段目及び3段目のレンズ値設定工程(S104)に戻り、1段目及び3段目のレンズ値を可変にしながら倍率1になるまで、1段目及び3段目のレンズ値設定工程(S104)から倍率判定工程(S108)までの各工程を繰り返す。倍率1になっている場合には最終クロスオーバー(C.O.4)位置判定工程(S110)に進む。
最終クロスオーバー(C.O.4)位置判定工程(S110)として、最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)の位置が対物レンズ207の中心高さ位置になっているかどうかを判定する。具体的には、レンズ制御回路120から対物レンズ207に励磁する励磁値を振って焦点位置をずらした場合の各焦点位置におけるショット図形のサイズを測定する。ショット図形のサイズは、XYステージ105上の図示しないマークを走査して、反射電子を含む2次電子を図示しない検出器で検出してショット図形の像のサイズを測定する。或いは、レジストが塗布された評価基板上にかかるショット図形を描画して、現像後のレジストパターンを寸法測定器にて測定することでショット図形のサイズを測定してもよい。そして、各焦点位置におけるショット図形のサイズが変化しない場合には、最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)の位置が対物レンズ207の中心高さ位置になっていると判定する。各焦点位置におけるショット図形のサイズが変化する場合には、1段目及び3段目のレンズ値設定工程(S104)に戻り、各焦点位置におけるショット図形のサイズが変化しなくなるまで、1段目及び3段目のレンズ値設定工程(S104)から判定工程(S110)までを繰り返す。各焦点位置におけるショット図形のサイズが変化しなくなった時点で倍率調整は仮終了となる。各焦点位置におけるショット図形のサイズが変化しない場合には像回転有無判定工程(S112)に進む。
図6は、実施の形態1における3段の静電レンズを用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。図6では、電子ビーム200の集束点3(C.O.3)から集束点4(C.O.4)までのクロスオーバー系軌道と、第2の成形アパーチャ基板206により形成された第2のアパーチャ像(S2像)の結像系軌道との一例を示している。集束点3(C.O.3)を通過した電子ビーム200は、投影レンズ204によって屈折させられ、集束点4’(C.O.4’)に向かって集束していくことになる。3段の静電レンズ212,214,216が配置されない場合には、かかる集束点4’(C.O.4’)の位置に設計上、対物レンズ207を配置することになる。言い換えれば、3段の静電レンズ212,214,216が配置されない場合には、集束点4’(C.O.4’)と集束点4(C.O.4)の距離分、対物レンズ207及び試料101面(XYステージ105の試料配置面)の高さが光軸上方にずれた位置に配置されることになる。実施の形態1では、3段の静電レンズ212,214,216のレンズ作用によって、クロスオーバー位置を集束点4’(C.O.4’)から集束点4(C.O.4)に移動させる。その際、第2の成形アパーチャ基板206により第2のアパーチャ像(S2像)が形成される面と集束点4’(C.O.4’)との距離と、第2のアパーチャ像(S2像)が3段の静電レンズ212,214,216のレンズ作用によって結像を1回以上繰り返す際の第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像と集束点4(C.O.4)との距離が同じL1になるように設定される。
像回転有無判定工程(S112)として、所望の倍率のショット図形となった第2のアパーチャ像(S2像)が試料101面上にて回転ずれを生じているかどうかを判定する。具体的には、XYステージ105上の図示しないマークを走査して、反射電子を含む2次電子を図示しない検出器で検出してショット図形の像の回転ずれを測定する。試料101面上での第2のアパーチャ像(S2像)に回転ずれが生じている場合には、2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)に戻り、回転ずれが無くなるまで2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)から像回転有無判定工程(S112)までを繰り返す。倍率調整レンズ系210として、3段以上の静電レンズ212,214,216を用いる場合には、通常、像の回転ずれは生じない。倍率調整レンズ系210として、電磁レンズを用いる場合には、像の回転ずれが生じ得るので、2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)にて、2段目の電磁レンズの他、4段目の電磁レンズについて励磁値を可変に調整する。1段目から4段目までの電磁レンズへの励磁値f1〜f4の和がゼロになるように調整する、言い換えれば、磁場の積分値がゼロになるように調整することで、1段目の電磁レンズへ入射する像と4段目の電磁レンズから出力される像との間で、像の回転を生じさせないようにできる。像の回転ずれが生じなければ、回転も含めた倍率調整は終了となる。よって、かかる倍率1で描画可能となる。
ところで、ここまでの説明では理想的な軸対称なレンズの存在を仮定したが、実際はレンズの条件を変更する場合には、電子軌道が本来の軌道からずれたり、非点収差が発生したりする。これらのずれや非点収差が許容範囲を越える場合には、図示していないアライメントコイルやスティグマタを調整して、光軸調整や非点収差補正を行う。
倍率変更必要有無判定工程(S114)として、ショット図形の倍率が倍率1から倍率2に変更する必要の有無を判定する。上述したように、描画パターンのレイアウトに応じてショット図形として求められる最大ショットサイズは異なる。そのため、描画するパターンに応じてショット図形の倍率が倍率1から倍率2に変更する必要の有無を判定する。倍率変更の必要が無ければ、描画工程(S116)に進む。
倍率変更必要有無判定工程(S114)において、倍率変更の必要があれば、第2のアパーチャ像(S2像)の倍率1において電子ビーム200の複数段のクロスオーバー位置と第2のアパーチャ像(S2像)の1段以上の中間像の全中間像の位置とが定まった状態で、複数のレンズにより構成される倍率調整レンズ系210を用いて、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置(C.O.4)と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置を不変に保ちながら第2のアパーチャ像(S2像)を倍率1から倍率2に変更する。そして、倍率調整レンズ系210を構成する複数のレンズを用いて、試料101面に到達する第2のアパーチャ像(S2像)の回転を倍率1から倍率2に変更する場合に不変にする。具体的には、2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)に戻り、倍率1から所望の倍率2に変更されるまで、2段目(及び4段目)のレンズ値設定工程(S102)から倍率変更必要有無判定工程(S114)までを繰り返す。
図7は、実施の形態1における3段の静電レンズを用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との他の一例を示す図である。図7では、図6に示した状態から試料101面上に形成される第2のアパーチャ像(S2像)の倍率を大きくした場合の一例について示している。図7では、図6と同様、電子ビーム200の集束点3(C.O.3)から集束点4(C.O.4)までのクロスオーバー系軌道と、第2の成形アパーチャ基板206により形成された第2のアパーチャ像(S2像)の結像系軌道との一例を示している。集束点3(C.O.3)を通過した電子ビーム200は、投影レンズ204によって屈折させられ、集束点4’(C.O.4’)に向かって集束していくことになる。3段の静電レンズ212,214,216が配置されない場合には、かかる集束点4’(C.O.4’)の位置に設計上、対物レンズ207を配置することになる。言い換えれば、3段の静電レンズ212,214,216が配置されない場合には、集束点4’(C.O.4’)と集束点4(C.O.4)の距離分、対物レンズ207及び試料101面(XYステージ105の試料配置面)の高さが光軸上方にずれた位置に配置されることになる。実施の形態1では、3段の静電レンズ212,214,216のレンズ作用によって、クロスオーバー位置を集束点4’(C.O.4’)から集束点4(C.O.4)に移動させる。ここまでは、図6の場合と同様である。図7では、3段の静電レンズ212,214,216のレンズ作用によって、試料101面上における第2のアパーチャ像(S2像)を拡大する。その際、第2の成形アパーチャ基板206により第2のアパーチャ像(S2像)が形成される面と集束点4’(C.O.4’)との距離と、第2のアパーチャ像(S2像)が3段の静電レンズ212,214,216のレンズ作用によって結像を1回以上繰り返す際の第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像と集束点4(C.O.4)との距離が同じL1になるように設定される。言い換えれば、複数の静電レンズ212,214,216は、図6の状態から、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置を不変に保ちながら第2のアパーチャ像(S2像)の倍率を図6における倍率1(第1の倍率)から図7における倍率2(第2の倍率)に変更する。また、倍率を変更する場合において、複数の静電レンズ212,214,216は、第2のアパーチャ像(S2像)が試料101面上おいて回転しないように調整する。
図8は、実施の形態1の変形例における4段の電磁レンズを用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。図8では、倍率調整レンズ系210が、4段の電磁レンズ222,224,226,228(複数のレンズ)により構成される場合について示している。図8において、集束点3(C.O.3)を通過した電子ビーム200は、投影レンズ204によって屈折させられ、集束点4’(C.O.4’)に向かって集束していくことになる。4段の電磁レンズ222,224,226,228が配置されない場合には、かかる集束点4’(C.O.4’)の位置に設計上、対物レンズ207を配置することになる。言い換えれば、4段の電磁レンズ222,224,226,228が配置されない場合には、集束点4’(C.O.4’)と集束点4(C.O.4)の距離分、対物レンズ207及び試料101面(XYステージ105の試料配置面)の高さが光軸上方にずれた位置に配置されることになる。実施の形態1では、4段の電磁レンズ222,224,226,228のレンズ作用によって、クロスオーバー位置を集束点4’(C.O.4’)から集束点4(C.O.4)に移動させる。図8では、4段の電磁レンズ222,224,226,228のレンズ作用によって、試料101面上における第2のアパーチャ像(S2像)を所望の倍率1に調整すると共に、所望の倍率1から倍率2へと拡大する。倍率1に調整する場合と倍率2に調整する場合とにおいて、いずれの場合についても、第2の成形アパーチャ基板206により第2のアパーチャ像(S2像)が形成される面と集束点4’(C.O.4’)との距離と、第2のアパーチャ像(S2像)が4段の電磁レンズ222,224,226,228のレンズ作用によって結像を1回以上繰り返す際の第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像と集束点4(C.O.4)との距離が同じL1になるように設定される。言い換えれば、複数の電磁レンズ222,224,226,228は、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置を不変に保ちながら第2のアパーチャ像(S2像)の倍率を試料101面上における第2のアパーチャ像(S2像)の倍率1の状態から、図8における倍率2(第2の倍率)に変更する。また、倍率を変更する場合において、複数の電磁レンズ222,224,226,228は、第2のアパーチャ像(S2像)が試料101面上おいて回転しないように調整する。
図9は、実施の形態1の変形例における、2段の隣接する電磁レンズを対として電磁レンズに逆向きに同じ励磁を加える(反対称励磁を行う)ことで得られる1段のダブレットレンズを3段用いて倍率調整する場合の電子ビームのクロスオーバー系軌道とアパーチャ像の結像系軌道との一例を示す図である。図9では、倍率調整レンズ系210が、電磁レンズを用いた3段のダブレットレンズ312,314,316(複数のレンズ)により構成される場合について示している。ここで、ダブレットレンズ312,314,316により発生するレンズ磁場はS2位置及びS2中間像位置では十分減衰しているとする。図9において、集束点3(C.O.3)を通過した電子ビーム200は、投影レンズ204によって屈折させられ、集束点4’(C.O.4’)に向かって集束していくことになる。3段のダブレットレンズ312,314,316が配置されない場合には、かかる集束点4’(C.O.4’)の位置に設計上、対物レンズ207を配置することになる。言い換えれば、3段のダブレットレンズ312,314,316が配置されない場合には、集束点4’(C.O.4’)と集束点4(C.O.4)の距離分、対物レンズ207及び試料101面(XYステージ105の試料配置面)の高さが光軸上方にずれた位置に配置されることになる。実施の形態1では、3段のダブレットレンズ312,314,316のレンズ作用によって、クロスオーバー位置を集束点4’(C.O.4’)から集束点4(C.O.4)に移動させる。図8では、3段のダブレットレンズ312,314,316のレンズ作用によって、試料101面上における第2のアパーチャ像(S2像)を所望の倍率1に調整すると共に、所望の倍率1から倍率2へと拡大する。倍率1に調整する場合と倍率2に調整する場合とにおいて、いずれの場合についても、第2の成形アパーチャ基板206により第2のアパーチャ像(S2像)が形成される面と集束点4’(C.O.4’)との距離と、第2のアパーチャ像(S2像)が3段のダブレットレンズ312,314,316のレンズ作用によって結像を1回以上繰り返す際の第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像と集束点4(C.O.4)との距離が同じL1になるように設定される。言い換えれば、複数のダブレットレンズ312,314,316は、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)と第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置を不変に保ちながら第2のアパーチャ像(S2像)の倍率を試料101面上における第2のアパーチャ像(S2像)の倍率1の状態から、図9における倍率2(第2の倍率)に変更する。また、倍率を変更する場合において、複数のダブレットレンズ312,314,316は、第2のアパーチャ像(S2像)が試料101面上おいて回転しないように調整する。各ダブレットレンズ312,314,316は、それぞれ対となる電磁レンズに逆向きに同じ励磁を加える(反対称励磁を行う)ことで、3段の静電レンズ212,214,216を用いる場合と同様、像の回転を抑制できる。ダブレットレンズ312,314,316の磁場がS2アパーチャ位置及びその上流また、S2中間像位置とその下流で無視できない場合、ダブレットレンズ312の励磁を変更すると、若干のS2像の回転が発生する。この場合には、図8の例と同様に考えて、ダブレットレンズに流す電流を各組の中で若干異なる値として励磁磁場に若干の非対称性を加えることで補正が可能である。
描画工程(S116)として、描画機構150は、倍率調整された第2のアパーチャ像(S2像)を試料101面に結像して、描画する。言い換えれば、対物レンズ207を用いて、倍率1(若しくは倍率2に変更された)第2のアパーチャ像(S2像)を試料101面に結像して、第2のアパーチャ像(S2像)のショット図形を描画する。実施の形態1では、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)が不変なので、対物レンズ207の中間高さ位置に維持することができ、試料面上に描画されるショット図形のサイズを高精度に維持できる。また、第2のアパーチャ像(S2像)の最終中間像との位置が不変なので、倍率を変更しながら対物レンズ207の焦点距離を維持できる。よって、試料面上に描画される第2のアパーチャ像(S2像)(ショット図形)のボケを抑制或いは低減できる。
以上のように、実施の形態1によれば、電子ビーム描画において、描画精度を維持した状態でアパーチャ像の倍率を調整できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した例では、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)を対物レンズ207の中間高さ位置に維持して、第2のアパーチャ像(S2像)(ショット図形)を試料101面に向かって集束させる場合について説明したが、これに限るものではない。ケーラー照明条件に基づいて、対物レンズ207から第2のアパーチャ像(S2像)(ショット図形)を試料101面に向かって平行入射(ここでは垂直入射)させるように構成してもよい。かかる場合には、電子ビーム200の最終クロスオーバー位置となる集束点4(C.O.4)を対物レンズ207の前焦点面に維持して倍率調整を行っても好適である。そして、第2のアパーチャ像(S2像)となる電子ビーム200を対物レンズ207の前焦点面に最終中間像としてフォーカスさせれば試料101は一様に照明されることになり、試料101面が上下にずれても像のサイズは不変にできる。また、上述した例では、VSB方式の電子ビーム描画装置について説明したが、これに限らず、アパーチャ像を転写する電子ビーム描画において同様に適用できる。例えば、マルチビーム描画装置において同様に適用できる。
また、予想される所望の倍率に対応したレンズ条件やアライメントコイル、スティマタの条件を予め測定等により求めて図示していない記憶手段に保管しておき、倍率を変更する際に所望の倍率に対応したレンズ条件等を表として記憶手段から求めて、それを調整の初期条件とする様にすることで調整に必要な時間を短縮できる。所望の倍率が記憶された表に載っていない場合も、それに近い倍率がある場合は、内挿、外挿により、調整の初期条件を求めることは調整に必要な時間の短縮に有効である。電磁レンズでポールピースのヒステリシス等により、所望の倍率に対応したレンズ条件等が記憶手段に保管した条件から変化する可能性があるが、その場合にはレンズ条件等を更新する様にすると良い。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。例えば、描画装置100を制御する制御部構成については、記載を省略したが、必要とされる制御部構成を適宜選択して用いることは言うまでもない。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての荷電粒子ビーム描画装置、試料面へのビーム入射角調整方法、および荷電粒子ビーム描画方法は、本発明の範囲に包含される。
10 描画領域
20 ストライプ領域
30 SF
52,54,56 ショット図形
100 描画装置
101,340 試料
102 電子鏡筒
103 描画室
105 XYステージ
110 制御計算機
112 メモリ
120 レンズ制御回路
122 レンズ制御回路
130 偏向制御回路
140 記憶装置
150 描画機構
160 制御系回路
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203,410 第1の成形アパーチャ基板
204 投影レンズ
205 成形偏向器
206,420 第2の成形アパーチャ基板
207 対物レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
210 倍率調整レンズ系
211 電子レンズ
212,214,216 静電レンズ
219 ブランキング偏向器
222,224,226,228 電磁レンズ
312,314,316 ダブレットレンズ
330 電子線
411 開口
421 可変成形開口
430 荷電粒子ソース

Claims (6)

  1. アパーチャ基板に荷電粒子ビームを通過させることでアパーチャ像を形成する工程と、
    前記アパーチャ像の第1の倍率において荷電粒子ビームの複数段のクロスオーバー位置と前記アパーチャ像の1段以上の中間像の全中間像の位置とが定まった状態で、複数のレンズを用いて、荷電粒子ビームの最終クロスオーバー位置と前記アパーチャ像の最終中間像との位置を不変に保ちながら前記アパーチャ像を前記第1の倍率から第2の倍率に変更する工程と、
    対物レンズを用いて、前記第2の倍率に変更された前記アパーチャ像を試料面に結像して、描画する工程と、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  2. 前記複数のレンズを用いて、前記試料面に到達する前記アパーチャ像の回転を前記第1の倍率から前記第2の倍率に変更する場合に不変にすることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 前記複数のレンズとして、3段以上の静電レンズを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 前記複数のレンズとして、4段以上の電磁レンズを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  5. 前記アパーチャ像の1段以上の中間像は、前記複数のレンズの少なくとも1つにより形成されることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の荷電粒子ビーム描画方法。
  6. 荷電粒子ビームを放出する放出源と、
    試料を配置するステージと、
    前記荷電粒子ビームを通過させることでアパーチャ像を形成するアパーチャ基板と、
    前記アパーチャ像を前記試料上に結像する対物レンズと、
    前記アパーチャ基板と前記対物レンズとの間に配置され、前記荷電粒子ビームの最終クロスオーバー位置と前記アパーチャ像の最終中間像との位置を不変に保ちながら前記アパーチャ像の倍率を第1の倍率から第2の倍率に変更する複数のレンズと、
    を備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
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